JP2011082628A - 情報処理装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツのフォーマットを変換する際のメタデータの変換を容易かつ適切に行うことができるようにする。
【解決手段】自動マップテンプレート取得部604は、指定された2フォーマット間の自動マップテンプレートをAMTDB520から取得する。ユーザマップテンプレート一覧取得部605は、指定された2フォーマット間のユーザマップテンプレートのリストをUMTDB530から取得する。表示制御部608は、これらの情報を、リモートクライアント103に供給し、GUI画像に反映させる。そのGUI画像に基づいてユーザからユーザマップテンプレートが指定されると、ユーザマップテンプレート取得部606は、指定されたユーザマップテンプレートをUMTDB530から取得する。本発明は、例えば、情報処理装置に適用することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、情報処理装置および方法に関し、特に、メタデータの変換を容易かつ適切に行うことができるようにした情報処理装置および方法に関する。
近年、ビデオまたはオーディオを含むコンテンツの提供・配信方法は多様化の一途を辿っており、それに応じてコンテンツの規格も多様化している。
例えば、DVDやCD等の記録媒体に記録された状態での配布、インターネット等のネットワークを介しての配信、携帯型電子機器への転送、地上デジタル放送、衛星放送、または、映画館での上映等の、様々な用途に応じて、コンテンツのフォーマットがそれぞれ規格化されている。
このようなコンテンツの多様化に従い、コンテンツ制作の場において、様々なフォーマットへのトランスコード(変換)が必要になってきており、マルチメディアコンテンツのフォーマットの変換を行うシステムが開発されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)。
特表2003−527005号公報 特開2002−44622号公報 特開2002−77855号公報
しかしながら、従来のシステムにおいては、コンテンツに含まれるメタデータの変換は手作業で行わなければならず、煩雑な作業が必要であった。
本発明は、このような状況に鑑みて提案されたものであり、メタデータの変換を容易かつ適切に行うことができるようにすることを目的とする。
本発明の一側面は、フォーマット変換前のメタデータに含まれる項目のリストである入力メタデータテーブルを取得する入力メタデータテーブル取得手段と、フォーマット変換後のメタデータに含まれる項目のリストである出力メタデータテーブルを取得する出力メタデータテーブル取得手段と、前記入力メタデータテーブル取得手段により取得された前記入力メタデータテープルに含まれる項目と、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに含まれる項目とを紐付けすることにより、メタデータのフォーマットを変換する変換処理において利用される前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるユーザマップテンプレートを生成するユーザマップテンプレート生成手段とを備える情報処理装置である。
前記ユーザマップテンプレート生成手段は、前記入力メタデータテーブルの、ユーザに指定された項目と、前記出力メタデータテーブルの、前記ユーザに指定された項目とを、前記ユーザの指示に従って紐付けすることにより、前記ユーザマップテンプレートを生成することができる。
前記入力メタデータテーブル取得手段により取得された前記入力メタデータテープル、若しくは、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに対して、項目の編集を行う項目編集手段をさらに備えることができる。
前記ユーザマップテンプレート生成手段は、前記メタデータの各項目の変換パターンが予め定められているテンプレートである自動マップテンプレートを用いて前記項目の紐付けを行うことにより、前記ユーザマップテンプレートを生成することができる。
前記ユーザマップテンプレート生成手段は、既存の前記ユーザマップテンプレートを用いて前記項目の紐付けを行うことにより、前記ユーザマップテンプレートを生成することができる。
クリップのフォーマットを変換する変換処理の体系を示すファミリーツリー情報を取得するファミリーツリー取得手段と、前記ファミリーツリー取得手段により取得された前記ファミリーツリー情報を用いて指定されたクリップのメタデータを取得するメタデータ取得手段とを備え、前記ユーザマップテンプレート生成手段は、前記メタデータ取得手段により取得された前記メタデータに含まれる項目の値と、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに含まれる項目とを紐付けすることにより、前記ユーザマップテンプレートを生成することができる。
前記入力メタデータテーブル取得手段により取得された前記入力メタデータテープルに含まれる項目、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに含まれる項目、および、前記ユーザマップテンプレート生成手段により生成された前記ユーザマップテンプレートが示す前記変換パターンを表示させる表示制御手段をさらに供えることができる。
本発明の一側面は、また、フォーマット変換前のメタデータに含まれる項目のリストである入力メタデータテーブルを取得し、フォーマット変換後のメタデータに含まれる項目のリストである出力メタデータテーブルを取得し、前記入力メタデータテープルに含まれる項目と、前記出力メタデータテーブルに含まれる項目とを紐付けすることにより、メタデータのフォーマットを変換する変換処理において利用される前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるユーザマップテンプレートを生成する情報処理方法である。
本発明の他の側面は、メタデータのフォーマットを変換する変換処理の変換前後のフォーマットに対応する、前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるマップテンプレートを取得するマップテンプレート取得手段と、前記マップテンプレート取得手段により取得された前記マップテンプレートを用いて前記メタデータのフォーマットを変換する変換手段とを備える情報処理装置である。
前記マップテンプレート取得手段は、前記メタデータの各項目の変換パターンが予め定められているテンプレートである自動マップテンプレートを取得することができる。
前記マップテンプレート取得手段は、前記メタデータの各項目の変換パターンをユーザが定めたテンプレートであるユーザマップテンプレートを取得することができる。
本発明の他の側面は、また、メタデータのフォーマットを変換する変換処理の変換前後のフォーマットに対応する、前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるマップテンプレートを取得し、取得された前記マップテンプレートを用いて前記メタデータのフォーマットを変換する情報処理方法である。
本発明の一側面においては、フォーマット変換前のメタデータに含まれる項目のリストである入力メタデータテーブルが取得され、フォーマット変換後のメタデータに含まれる項目のリストである出力メタデータテーブルが取得され、入力メタデータテープルに含まれる項目と、出力メタデータテーブルに含まれる項目とが紐付けされることにより、メタデータのフォーマットを変換する変換処理において利用されるメタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるユーザマップテンプレートが生成される。
本発明の他の側面においては、メタデータのフォーマットを変換する変換処理の変換前後のフォーマットに対応する、メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるマップテンプレートが取得され、取得されたマップテンプレートを用いてメタデータのフォーマットが変換される。
本発明によれば、フォーマットを変換することができる。特に、メタデータの変換を容易かつ適切に行うことができる。
本発明を適用した変換システムの主な構成例を示すブロック図である。 マルチフォーマットのトランスコードの様子を説明する図である。 メタデータの例を示す図である。 メタデータの例を示す、図3に続く図である。 メタデータの例を示す、図4に続く図である。 図1のリモートクライアントの主な構成例を示すブロック図である。 図1のマルチフォーマットトランスコーダの主な構成例を示すブロック図である。 各デバイスが有する機能を示す機能ブロック図である。 ユーザマップテンプレート生成に関する主な機能ブロックの例を示す図である。 メタデータマッピングのGUIの表示例を示す図である。 フォーマット変換体系の例を示す図である。 変換管理情報のGUIの表示例を示す図である。 ユーザマップテンプレート作成処理の流れの例を説明するフローチャートである。 ユーザマップテンプレート作成処理の流れの例を説明する、図13に続くフローチャートである。 ユーザマップテンプレート作成処理の流れの例を説明する、図14に続くフローチャートである。 ユーザマップテンプレート作成処理の流れの例を説明する、図15に続くフローチャートである。 ユーザマップテンプレート利用に関する主な機能ブロックの例を示す図である。 トランスコードのGUIの表示例を示す図である。 変換処理の流れの例を説明するフローチャートである。 変換処理の流れの例を説明する、図19に続くフローチャートである。 複数タスクの実行管理に関する主な機能ブロックの例を示す図である。 タスク管理処理の流れの例を説明するフローチャートである。 複数タスクの管理の様子の例を示す図である。 複数タスクの並列実行の様子の例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(変換システム)
<1.第1の実施の形態>
[変換システムの構成]
図1は、本発明を適用した変換システムの一実施の形態の構成を表している。
図1において、変換システム100は、映像や音声を含むことができるマルチメディアのコンテンツのフォーマットをトランスコード(変換)する情報処理システムである。
図1に示されるように、変換システム100は、ネットワーク(Network)102を介して接続される、マルチフォーマットトランスコーダ101、リモートクライアント103−1、およびリモートクライアント103−2を有する。
マルチフォーマットトランスコーダ101は、コンテンツのフォーマットをトランスコード(変換)する処理装置である。マルチフォーマットトランスコーダ101は、映像または音声を含むマルチメディアのコンテンツを処理することができる。
このコンテンツに含まれる例えば映像や音声等の各素材データがそれぞれファイル化されていても、マルチフォーマットトランスコーダ101は、それらを1つの素材として管理し、処理する。このように、マルチフォーマットトランスコーダ101によって1つの素材とみなされる、素材データやメタデータ等の集合をクリップ(Clip)と称する。
このクリップには、任意のデータが含まれるようにしてもよい。以下においては、説明の便宜上、映像データ、音声データ、映像データの映像を低解像度にしたプロキシデータ(ローレゾデータ)、および、そのコンテンツや各データに関するメタデータが含まれるものとする。もちろん、これらのデータが全てクリップに含まれている必要はなく、これら以外のデータがクリップに含まれていてもよい。
なお、メタデータには、コンテンツや各データに関する情報が含まれる。例えば、コンテンツの名前、シーンやテイクの番号、IN点OUT点のタイムコード、Duration、作成日付、更新日付、場所や天気等撮影時の補足メモ、並びにコメント等が含まれる。もちろん、これら以外のどのような情報が含まれていても良いし、これらの情報が含まれていなくてもよい。
クリップは、その用途等によって様々に規格化されており、多様なフォーマットが存在する。そのフォーマットによって、クリップに含まれる各データ(各ファイル)のフォーマットが異なる場合もあるし、各データに含まれる情報が異なる場合もある。マルチフォーマットトランスコーダ101は、このようなクリップのフォーマットを他のフォーマットに変換する処理(トランスコード)を行う。
マルチフォーマットトランスコーダ101は、インターネットやLAN(Local Area Network)等に代表されるネットワーク102を介して、リモートクライアント103−1またはリモートクライアント103−2により制御される。
リモートクライアント103−1およびリモートクライアント103−2は、SOAP(Simple Object Access Protocol)を利用して、マルチフォーマットトランスコーダ101と通信を行い、マルチフォーマットトランスコーダ101の動作を制御する。もちろん、SOAP以外のプロトコルが用いられるようにしてもよい。
リモートクライアント103−1およびリモートクライアント103−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、単にリモートクライアント103と称する。変換システム100におけるリモートクライアント103の台数は任意である。また、リモートクライアント103は、ネットワーク102を介してマルチフォーマットトランスコーダ101と通信可能であり、かつ、マルチフォーマットトランスコーダ101を制御可能な電子機器であれば何でもよく、例えば、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話機のような移動可能な所謂モバイル機器であってもよいし、デスクトップ型のパーソナルコンピュータやハードディスクレコーダのような据置型の電子機器であってもよい。
リモートクライアント103のモニタには、マルチフォーマットトランスコーダ101を制御する操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)104が表示され、ユーザはそのGUI104に対する操作をリモートクライアント103に入力する。リモートクライアント103は、その入力されたユーザ指示を、ネットワーク102を介してマルチフォーマットトランスコーダ101に供給することにより、マルチフォーマットトランスコーダ101の動作を制御する。
もちろん、ネットワーク102は、マルチフォーマットトランスコーダ101とリモートクライアント間の通信媒体となるものであれば、その構成は任意である。例えば、有線の通信網であってもよいし、無線の通信網であってもよいし、それらが混在していてもよい。また、ネットワーク102が複数のネットワークにより構成されるようにしてもよい。
さらに、変換システム100が、マルチフォーマットトランスコーダ101を複数有するようにしてもよい。
[トランスコード概要]
次に、マルチフォーマットトランスコーダ101によるトランスコードの概要について説明する。図2は、マルチフォーマットのトランスコードの様子を説明する図である。
マルチフォーマットトランスコーダ101は、任意の規格のエンコーダやデコーダを有することができ、任意のフォーマット間のトランスコード(変換処理)を行うことができる。
例えば、マルチフォーマットトランスコーダ101は、図2に示されるように、DPX(Digital Picture Exchange)、ロスレスのJPEG(Joint Photographic Experts Group)2000、MPEG(Moving Picture Experts Group)2やAVC(Advanced Video Coding)等を用いる業務用の映像ファイルフォーマットであるMXF(Material eXchange Format)、またはDNxHD等のフォーマットを変換処理することができる。
なお、マルチフォーマットトランスコーダ101は、クリップのフォーマットをトランスコード(変換)するものである。つまり、このトランスコードには、例えば、画サイズ、アスペクト比、若しくはフレームレート等の変更、または、タイムコードやタイトル等の焼き付けような、画像や音声等の素材データの再エンコードだけでなく、例えばメタデータの内容の更新等、フォーマット変換に関するあらゆる変換処理が含まれる。
マルチフォーマットトランスコーダ101は、コンテンツを構成するファイル(デジタルデータ)群をクリップとして登録して管理し、その登録したクリップをトランスコードの対象とする。換言すれば、マルチフォーマットトランスコーダ101は、クリップとして登録されているファイル(デジタルデータ)をトランスコードの処理対象とする。
ただし、マルチフォーマットトランスコーダ101は、任意の形態のコンテンツをデジタルデータ化してからクリップとして登録する機能(インジェスト機能)を有する。したがって、入力されるコンテンツの形態は、任意である(Anything In)。
例えば、入力されるコンテンツは、図2に示されるように、デジタルシネマ等に用いられる4096×2160ドットの所謂4K映像を含むマルチメディアのコンテンツであってもよいし、1920×1080ドットのHD(High-Definition)画像を含むマルチメディアのコンテンツであってもよい。これらのデータがネットワーク102を介してマルチフォーマットトランスコーダ101に送信されるようにしてもよいし、光ディスクやフラッシュメモリ等の記録媒体に記録された状態でマルチフォーマットトランスコーダ101に供給されるようにしてもよい。またフィルム映像のようにデジタルデータでなくてもよい。
同様に、マルチフォーマットトランスコーダ101は、デジタルデータを任意の形態のコンテンツに変換する機能を有している。したがって、出力されるコンテンツの形態は、任意である(Anything Out)。
例えば、マルチフォーマットトランスコーダ101は、変換後のクリップを、VTR(Tape OUT)として出力することもできるし、編集用データとして出力することもできるし、デジタルシネマのコンテンツとして出力することもできるし、配布用や保存用の規格のコンテンツとして出力することもできるし、フィルム映像として出力することもできる。
マルチフォーマットトランスコーダ101は、以上のように任意のフォーマットを任意のフォーマットにトランスコードするだけでなく、そのトランスコードに関する情報(変換管理情報)を管理する(Transcode & Manage Anything)。
マルチフォーマットトランスコーダ101は、この変換管理情報として、例えば、トランスコードの内容(変換パラメータ)や、変換前後の各クリップ(またはファイル)に関する情報(メタデータ等)をデータベース化し、管理する。また、マルチフォーマットトランスコーダ101は、変換管理情報として、そのトランスコードの様子(体系)を示す情報、すなわち、どのクリップ(ファイル)からどのクリップ(ファイル)が作成されたかを示す情報である、トランスコードの家系図(ファミリーツリー)をデータベース化して管理する。
[メタデータ]
上述したようにマルチフォーマットトランスコーダ101は、クリップのフォーマットをトランスコードする際に、メタデータの変換も行う。一般的に、このメタデータの内容は、フォーマット毎に異なる。
クリップのメタデータの例を図3乃至図5に示す。図3乃至図5には、DPX(Digital Picture Exchange)、RP-215 Cinema Vanc、およびTIFF(Tagged Image File Format) 6.0の3つのフォーマットのメタデータの内容(項目)が示されている。
図3乃至図5に示されるように、フォーマット間では基本的にメタデータの全ての項目が一致することはない。したがって、単純に変換前のフォーマットのメタデータの各項目を、変換後のフォーマットのメタデータに継承させると、不一致の項目については継承することができずに削除されてしまうので、メタデータの情報量が低減することになる。
また、同じ内容の項目であってもフォーマット毎に項目名が異なる場合もある。単純に各項目を継承させるだけでは、そのような項目名不一致の項目も継承することができない。
そこで、ユーザが手作業で変換前のメタデータの項目と変換後のメタデータの項目とを紐付け(マッピング)し、そのマッピングにしたがって継承を行わせるようにする方法が考えられる。
しかしながら、メタデータの項目数は、図3乃至図5に示されるように膨大であるため、このような方法ではユーザによる煩雑な作業を必要とする恐れがある。
そこで、マルチフォーマットトランスコーダ101は、変換前後のフォーマット間におけるメタデータの項目の紐付けのパターン(マップ)のテンプレート(マップテンプレート)を提供する。マルチフォーマットトランスコーダ101が、このマップテンプレートを用いてメタデータの各項目の継承を行うので、ユーザは、トランスコードの際の、項目(または項目名)不一致によるメタデータのデータ量の低減を、容易に抑制することができる。
ただし、メタデータの項目は、基本的にフォーマット毎に異なるので、このマップテンプレートを用いても、全ての項目を継承することができるとは限らない。また、トランスコードによってその項目の紐付け(マップ)のパターンを変更したい場合も考えられる。さらに、ユーザ毎に、その項目の紐付け(マップ)のパターンを変更したい場合も考えられる。
例えば、コンテンツ制作の場合、同じフォーマット間のトランスコードであっても、試作のときと、納品のときとで、メタデータの内容を変更することが考えられる。また、例えば、社内で共通に利用されるマップテンプレートと、部署内で共通に利用されるテンプレートと、個人が利用するマップテンプレートとを使い分けることも考えられる。
つまり、フォーマット間でメタデータの項目同士の紐付け(マッピング)は、単純に変換前後のフォーマットの組み合わせによって決まるものではなく、用途やユーザ等による各項目の重要度を考慮する必要がある場合もある。
そこで、マルチフォーマットトランスコーダ101は、このようなフォーマット間でメタデータの項目同士の紐付けのテンプレート(マップテンプレート)として、フォーマットの組み合わせによって予め定められている自動マップテンプレートと、ユーザが作成し、登録するユーザマップテンプレートを提供する。これにより、ユーザは、より適切なテンプレートを用いてメタデータの各項目の継承を行わせることができ、トランスコードの際の、項目(または項目名)不一致によるメタデータのデータ量の低減を、より容易かつ適切に抑制することができる。
さらに、マルチフォーマットトランスコーダ101は、このようなユーザマップテンプレートを作成し、登録するためのGUIを提供する。これにより、ユーザは、より容易にユーザマップテンプレートを作成し、登録することができる。
[デバイスの構成]
次に変換システム100を構成する各装置の構成について説明する。図6は、図1のリモートクライアント103の、ハードウェアの主な構成例を示すブロック図である。
図6において、リモートクライアント103のCPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202に記憶されているプログラム、または記憶部213からRAM(Random Access Memory)203にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM203にはまた、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス204を介して相互に接続されている。このバス204にはまた、入出力インタフェース210も接続されている。
入出力インタフェース210には、キーボード、マウスなどよりなる入力部211、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部212、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などより構成される記憶部213、モデム、有線LAN(Local Area Network)インタフェース、または無線LANインタフェースなどにより構成される通信部214が接続されている。通信部214は、例えばインターネット等を含むネットワーク102を介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース210にはまた、必要に応じてドライブ215が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア221が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて記憶部213にインストールされる。
図7は、図1のマルチフォーマットトランスコーダ101の、ハードウェアの主な構成例を示すブロック図である。
図7に示されるように、マルチフォーマットトランスコーダ101は、図6のリモートクライアント103と基本的に同様の構成を有する。つまり、マルチフォーマットトランスコーダ101は、CPU201に対応するCPU301、ROM202に対応するROM302、RAM203に対応するRAM303、およびバス204に対応するバス304を有する。また、マルチフォーマットトランスコーダ101は、入出力インタフェース210に対応する入出力インタフェース310、入力部211に対応する入力部311、出力部212に対応する出力部312、記憶部213に対応する記憶部313、通信部214に対応する通信部314、ドライブ215に対応するドライブ315を有する。ドライブ315には、リムーバブルメディア221に対応するリムーバブルメディア321が装着される。
もちろん、リモートクライアント103およびマルチフォーマットトランスコーダ101が、それぞれ、上述した以外の構成を有するようにしてもよい。
[変換システム機能ブロック]
次に、各デバイスが有する機能について説明する。図8は、各デバイスが有する機能を示す機能ブロック図である。
図8に示されるように、リモートクライアント103は、それぞれ、ユーザがマルチフォーマットトランスコーダ101を制御するためのGUIを表示する機能であるクライアントGUI(Client GUI)と、マルチフォーマットトランスコーダ101との通信機能であるSOAPインタフェース(SOAP i/f)を有している。
マルチフォーマットトランスコーダ101(Multi Format Transcoder)は、変換処理の制御を行うアーキテクチャホストコントローラ(Architecture Host Controller)411と、アーキテクチャホストコントローラ411に制御され、実際に変換処理を行うアクセラレータ(Accelerator)412を有する。
アーキテクチャホストコントローラ411は、ネットワーク(Network)102を介してリモートクライアント103と通信を行う機能であるSOAPインタフェース(SOAP i/f)421を有する。また、アーキテクチャホストコントローラ411は、マルチフォーマットトランスコーダ101としての各種機能を実現するマルチフォーマットトランスコーダアプリケーション(Multi-Format Transcoder Application)422を有する。
さらに、アーキテクチャホストコントローラ411は、各ファイルのメタデータを管理するメタデータデータベース(Metadeta Database)423と、トランスコードに関する情報を管理するユーザデータベース(User Database)424を有する。
また、アーキテクチャホストコントローラ411は、アプリケーションの実行に伴って適宜実行される、ラッパー(Wrapper)やファイル入出力(File I/O)等のための、プラグインソフトウェア(Plug-in Software)425を有する。
さらに、アーキテクチャホストコントローラ411は、アプリケーション等による各種処理を実行する実行部(Executer)426を有する。
また、アーキテクチャホストコントローラ411は、OSやドライバ等が動作するプラットフォームソフトウェア(Platform Software)427を有する。
アーキテクチャホストコントローラ411のプラットフォームソフトウェア427は、例えばPCI Express x16等のバス431を介して、アクセラレータ412のプラットフォームソフトウェア(Platform Software)441と連携して動作する。
アクセラレータ412は、また、アーキテクチャホストコントローラ411により指定されるタスクを実行する実行部(Executer)442、そのタスクの実行に伴い適宜実行される、符号化(Codec)や画像処理(Video Proc)等のための、プラグインソフトウェア(Plug-in Software)443を有する。
つまり、アーキテクチャホストコントローラ411が、リモートクライアント103との通信や、トランスコードやその他の処理に関するタスクの生成や管理等を行い、アクセラレータ412が、そのアーキテクチャホストコントローラ411により生成されたタスクを実行する。また、アーキテクチャホストコントローラ411は、トランスコードに関する情報の生成や管理も行う。
なお、このアーキテクチャホストコントローラ411とアクセラレータ412は、物理的に互いに異なるCPUにより実現されるようにしてもよいし、1つのCPUの互いに異なるコアやスレッドにおいて実現されるようにしてもよいし、1つのコアにおいて時分割されて実現されるようにしてもよい。
なお、図8に示されるように、ネットワーク102には、クリップのファイルを格納するメディアサーバ(Media Server)401も接続されているものとする。つまり、マルチフォーマットトランスコーダ101は、ファイルの格納先アドレスや、メタデータの一部または全部等は記憶し、管理するが、コスト低減等のため、ファイルそのものは記憶(管理)しない。もちろん、アーキテクチャホストコントローラ411内にファイルが記憶されるようにしてもよい。
[ユーザマップテンプレート生成]
次に、ユーザマップテンプレートの生成について説明する。図9は、ユーザマップテンプレート生成に関する主な機能ブロックの例を示す図である。
図8のメタデータデータベース423として、図9に示されるように、MDDB510とメタデータ管理部511が形成される。MDDB510は、各クリップのメタデータを保存し、管理するデータベースである。また、MDDB510は、任意のフォーマットのメタデータに含まれる項目のリスト(メタデータテーブル)も保存し、管理する。
メタデータテーブルとは、フォーマット毎に定められるメタデータの項目(項目名)の一覧(リスト)である。各項目の値は空欄である。ある特定のクリップのメタデータは、そのメタデータテーブルの各項目に適宜値を設定したものである。つまり、クリップのメタデータには、項目名と値が含まれる。
MDDB510は、これらの両方を保存し、管理する。メタデータ管理部511は、そのMDDB510の入出力を管理する。
また、図8のユーザデータベース424として、図9に示されるように、AMTDB520、AMT管理部521、UMTDB530、UMT管理部531、FTDB540、およびFT管理部541が形成される。
AMTDB520は、所定のフォーマット間においてメタデータの各項目を、予め定められたパターンで紐付け(マッピング)するテンプレートである自動マップテンプレート(AMT)を保存し、管理するデータベースである。AMT管理部521は、そのAMTDB520の入出力を管理する。
UMTDB530は、所定のフォーマット間においてメタデータの各項目を、ユーザが定めたパターンで紐付け(マッピング)するテンプレートであるユーザマップテンプレート(UMT)を保存し、管理するデータベースである。UMT管理部531は、そのUMTDB530の入出力を管理する。
FTDB540は、トランスコードの変換体系を示すファミリーツリー(FT)の情報であるFT情報のデータベースである。FT管理部541は、そのFTDB540の入出力を管理する。
また、図9のマルチフォーマットトランスコーダアプリケーション422内に示される各機能ブロックは、マルチフォーマットトランスコーダアプリケーション422が実行されることにより実現される。
図9に示されるように、マルチフォーマットトランスコーダ101は、ユーザマップテンプレート生成に関する機能ブロックとして、ユーザインタフェース部601、入力メタデータ取得部602、出力メタデータ取得部603、自動マップテンプレート取得部604、ユーザマップテンプレート一覧取得部605、ユーザマップテンプレート取得部606、FT取得部607、表示制御部608、フィールド編集部609、およびユーザマップテンプレート生成部610を有する。
ユーザインタフェース部601は、SOAPインタフェース421を介して、リモートクライアント103と情報の授受を行い、ユーザからの指示を受け付けたり、各種情報を供給したりする。
入力メタデータ取得部602乃至ユーザマップテンプレート生成部610は、ユーザインタフェース部601を介して供給される指示や要求に基づいてそれぞれ各種処理を行う。
ユーザマップテンプレートの生成が指示されると、表示制御部608は、矢印621および矢印622のように、ユーザマップを生成するためのGUI(Graphical User Interface)画像の表示を、ユーザインタフェース部601を介して、リモートクライアント103に指示する。
リモートクライアント103は、その指示に従って、例えば図10に示されるような、メタデータマッピングのGUIを表示する。
図10に示される画像651は、フォーマットトランスコード時のメタデータの変換に利用されるユーザマップテンプレートを生成するための、フォーマット間でメタデータの各項目の紐付け(メタデータマッピング)が行われるGUI画像である。
画像651の左側には、トランスコードにおける変換前のフォーマットである入力フォーマットのメタデータの項目(およびその値)の一覧が表示され、右側には、トランスコードにおける変換後のフォーマットである出力フォーマットのメタデータの項目(およびその値)の一覧が表示される。
また、画像651において、ユーザは、使用するユーザマップテンプレートを指定し、その各項目を表示させたり、左右に表示される各項目を紐付けしたり、編集したり、現在の紐付けパターンを新たなユーザマップテンプレートとして保存したりすることができる。
図9に戻り、そのGUI画像に基づいて行われる、入力側のフォーマット若しくはメタデータの指定を、矢印623のように受け付けると、入力メタデータ取得部602は、両矢印624のようにメタデータ管理部511にアクセスし、指定されたフォーマットのメタデータテーブル若しくはメタデータをMDDB510から取得する。入力メタデータ取得部602は、矢印625に示されるように、取得したメタデータテーブル若しくはメタデータをユーザマップテンプレート生成部610に供給する。
ユーザマップテンプレート生成部610は、供給されたメタデータテーブル若しくはメタデータの各項目の情報(メタデータテーブルの場合項目名を含み、メタデータの場合さらに値も含む)を、矢印626に示されるように、表示制御部608に供給する。表示制御部608は、その情報をリモートクライアント103に供給し、GUI画像に反映させる。つまり、図10の画像651の左側の欄に、ユーザが指定したフォーマットのメタデータの項目名の一覧が表示される(メタデータが指定された場合は、項目名と値の一覧が表示される)。これにより、ユーザは、入力フォーマット(若しくはメタデータ)を指定するだけで容易にその項目名を(メタデータを指定した場合はその値も)参照することができる。
同様に、GUI画像に基づいて行われる、出力側のフォーマットの指定を、矢印627のように受け付けると、出力メタデータ取得部603は、両矢印628のようにメタデータ管理部511にアクセスし、指定されたフォーマットのメタデータテーブルをMDDB510から取得する。出力メタデータ取得部603は、矢印629に示されるように、取得したメタデータテーブルをユーザマップテンプレート生成部610に供給する。
この情報は、入力側の場合と同様に、リモートクライアント103に供給され、GUI画像に反映させる。つまり、図10の画像651の右側の欄に、ユーザが指定したフォーマットのメタデータの項目名の一覧が表示される。これにより、ユーザは、出力フォーマットを指定するだけで容易にその項目名を参照することができる。
以上のように入力フォーマットと出力フォーマットの両方(入出力フォーマット)が指定されると、ユーザマップテンプレート生成部610は、両矢印630のように、自動マップテンプレート取得部604にその入出力フォーマットを通知する。自動マップテンプレート取得部604は、両矢印631のように、AMT管理部521にアクセスし、指定された2フォーマット間の自動マップテンプレート(AMT)をAMTDB520から取得する。自動マップテンプレート取得部604は、両矢印630に示されるように、取得した自動マップテンプレートをユーザマップテンプレート生成部610に供給する。つまりこの場合、ユーザマップテンプレート生成部610は、変換パターンが予め定められている自動マップテンプレートを利用して新たなユーザマップテンプレートを生成する。
この情報は、入出力フォーマットの場合と同様に、リモートクライアント103に供給され、GUI画像に反映させる。つまり、図10の画像651の左右の欄の間に、左右の項目を結ぶ線が表示される。この線は、自動マップテンプレートで紐付けされる項目の関係を示している。これにより、ユーザは、入出力フォーマットを指定するだけで、容易に項目の紐付け(マッピング)を行うことができる。
また、入力フォーマットと出力フォーマットの両方(入出力フォーマット)が指定されると、ユーザマップテンプレート生成部610は、矢印632のように、ユーザマップテンプレート一覧取得部605にその入出力フォーマットを通知する。ユーザマップテンプレート一覧取得部605は、矢印633のように、UMT管理部531にアクセスし、指定された2フォーマット間のユーザマップテンプレート(UMT)のリストをUMTDB530から取得する。ユーザマップテンプレート一覧取得部605は、矢印634に示されるように、取得したユーザマップテンプレートのリストを表示制御部608に供給する。
表示制御部608は、この情報を、ユーザインタフェース部601を介して、リモートクライアント103に供給し、GUI画像に反映させる。つまり、図10の画像651のユーザマップテンプレート名指定欄(Template)の選択可能リストに、そのユーザマップテンプレートのリストが反映される。これにより、ユーザは、指定した入出力フォーマットに対応するユーザマップテンプレートの中から所望のユーザマップテンプレートを容易に選択することができる。つまり、ユーザは、指定した入出力フォーマットに対応する、適切なユーザマップテンプレートを容易に指定することができる。
図10の画像651において、ユーザが、ユーザマップテンプレート名指定欄(Template)において、ユーザマップテンプレートを指定すると、その指定情報が、リモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。
その指定情報を、ユーザインタフェース部601を介して、矢印635のように受け付けると、ユーザマップテンプレート取得部606は、両矢印636のようにUMT管理部531にアクセスし、指定されたユーザマップテンプレート(UMT)をUMTDB530から取得する。ユーザマップテンプレート取得部606は、矢印637に示されるように、取得したユーザマップテンプレートをユーザマップテンプレート生成部610に供給する。つまりこの場合、ユーザマップテンプレート生成部610は、既存のユーザマップテンプレートを再利用して新たなユーザマップテンプレートを生成する。
この情報は、自動マップテンプレートの場合と同様に、リモートクライアント103に供給され、GUI画像に反映させる。つまり、図10の画像651の左右の欄の間に、左右の項目を結ぶ線が表示される。
なお、ユーザマップテンプレートによる紐付けは、自動マップテンプレートによる紐付けよりも優先される。例えば、このユーザマップテンプレートによる紐付けよりも先に、自動マップテンプレートによる紐付けが行われている場合、ユーザマップテンプレートによる紐付けが追加されるとともに、自動マップテンプレートによる紐付けが必要に応じて削除されたり変更されたりする。もちろん、自動マップテンプレートによる紐付けを全て破棄してから、ユーザマップテンプレートによる紐付けを適用するようにしてもよい。
このようにすることにより、ユーザは、ユーザマップテンプレートを選択するだけで、容易に入出力フォーマット間のメタデータの項目の紐付けに、そのユーザマップテンプレートによる紐付けを反映させることができる。
ユーザは、入力フォーマットを指定する代わりにある特定のクリップのメタデータ(入力メタデータ)を指定することができる。その入力メタデータの指定に、トランスコードの変換体系を示すファミリーツリー(FT)を利用することができる。
図11は、フォーマット変換の体系の例を示す図である。
図11において、変換体系660は、クリップ661をオリジナル(始祖)とするトランスコードの変換体系を示す。図11に示されるように、変換体系660において、クリップ661が矢印671―1のようにトランスコードされてクリップ662−1が生成される。同様に、クリップ661が矢印671―2のようにトランスコードされてクリップ662−2が生成される。
以下、同様に、クリップ662−1がトランスコード(矢印672−1乃至矢印672−3)されて、クリップ663−1乃至クリップ663−3がそれぞれ生成され、クリップ662−2がトランスコード(矢印673−1および矢印673−2)されて、クリップ674−1およびクリップ674−2がそれぞれ生成される。
さらに、同様に、クリップ663−1がトランスコード(矢印674−1および矢印674−2)されて、クリップ665−1およびクリップ665−2がそれぞれ生成され、クリップ663−3がトランスコード(矢印675−1)されて、クリップ666−1が生成され、クリップ664−2がトランスコード(矢印676−1)されて、クリップ667−1が生成される。
このように、1つのクリップを複数のフォーマットにトランスコードすることができる。また、変換後のクリップをさらにトランスコードすることもできる。このようなトランスコードにより、図11に示されるように、1つのクリップをオリジナル(始祖)とする1つの変換体系660が形成される。
マルチフォーマットトランスコーダ101は、クリップ間の関係や、各クリップのフォーマット等を容易に把握することができるように、この変換体系660を表すファミリーツリー(FT)をFTDB540に管理する。
マルチフォーマットトランスコーダ101において行われるトランスコードは、この変換体系660上のクリップに対して行われる。したがって、特定のクリップのメタデータを指定する際に、このファミリーツリー(FT)を利用してそのクリップを指定することにより、ユーザは、他のクリップとの関係も参照することができ、クリップの指定をより容易に行うことができる。
図10の画像651において、ファミリーツリーボタン(Family Tree)を操作すると、ファミリーツリーの表示要求が、リモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。
その要求を、ユーザインタフェース部601を介して、矢印638のように受け付けると、FT取得部607は、両矢印639のようにFT管理部541にアクセスし、ファミリーツリーの情報であるFT情報をFTDB540から取得する。FT取得部607は、矢印640に示されるように、取得したFT情報を表示制御部608に供給する。
この情報は、ユーザマップテンプレート一覧の場合と同様に、リモートクライアント103に供給される。リモートクライアント103は、例えば図12の画像681のような、ファミリーツリー(FT)を表示するGUI画像をモニタに表示する。
図12の画像681は、その領域が左右に分けられ、左側の領域に、変換体系を示すファミリーツリーが表示される。
図12の例の場合、画像681に表示されるファミリーツリーは、オリジナル(始祖)のクリップ(Original Clip)が4回トランスコードされて、4つの子クリップ(Child Clip A, Child Clip B, Child Clip C, Child Clip D)が生成され、さらに、子クリップD(Child Clip D)が4回トランスコードされて、4つの子クリップ(Child Clip D-1, Child Clip D-2, Child Clip D-3, Child Clip D-4)が生成されたことを示している。
このように、ファミリーツリー(FT)においては、変換前後のクリップの関係(親子関係)が線により示される。これにより、ユーザは、容易に変換体系の構成を把握することができる。なお、例えば、ファイルが削除されたクリップは、ファミリーツリーのノードの色や濃度を変えることにより表現するようにしてもよい。これにより、ユーザは、所望のクリップのファイルが存在するか否かを容易に把握することができる。
もちろん、このFTの表現方法は任意である。
この画像681のファミリーツリーにおいて、いずれかのノード(クリップ)が指定され、選択されると、そのクリップのメタデータが入力メタデータとして指定され、その指定情報が、リモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。その指定情報は上述した通り、入力メタデータ取得部602等によって処理される。
また、図10の画像651において、ユーザは、入出力フォーマットの各項目(フィールド)の情報(項目名や値)を編集(追加、削除、または更新)することができる。ユーザがそのようなフィールド編集を指示すると、その指示がリモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。
フィールド編集部609は、矢印641のように、ユーザインタフェース部601を介してその編集指示を取得すると、その編集指示にしたがって、矢印642のように、ユーザマップテンプレート生成部610において保持されている入出力フォーマットのメタデータの項目(フィールド)の情報(項目名や値等)を編集する。
この編集結果は、リモートクライアント103に供給され、GUI画像に反映させる。つまり、図10の画像651の左右の欄の項目が編集される。このように、ユーザは、容易に入出力フォーマットのメタデータの項目を編集することができる。
また、図10の画像651において、ユーザは、入出力フォーマットの各項目の紐付け(マッピング)を編集(追加、削除、または更新)することができる。ユーザがそのようなマップ編集を指示すると、その指示がリモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。
ユーザマップテンプレート生成部610は、矢印643のように、ユーザインタフェース部601を介してそのマップ編集指示を取得すると、そのマップ編集指示にしたがって、入出力フォーマット間の項目の紐付け(マッピング)を編集する。
この編集結果は、リモートクライアント103に供給され、GUI画像に反映させる。つまり、図10の画像651の左右の欄の間の線が編集される。このように、ユーザは、容易に入出力フォーマット間のメタデータの項目の紐付けを編集することができる。
さらに、図10の画像651において、ユーザは、入出力フォーマットの各項目の紐付け(マッピング)の現在の状態を、新たなユーザマップテンプレートとして記録させることができる。ユーザがそのようなユーザマップテンプレートの生成を指示すると、その指示がリモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。
ユーザマップテンプレート生成部610は、矢印643のように、ユーザインタフェース部601を介してその生成指示を取得すると、その生成指示にしたがって、両矢印644に示されるように、入出力フォーマットの各項目の紐付け(マッピング)の現在の状態を、UMT管理部531に供給し、新たなユーザマップテンプレートとしてUMTDB530に保存させ、管理させる。なお、同名のユーザマップテンプレートが既存の場合、そのユーザマップテンプレートを上書き更新するようにしてもよい。
このようにすることにより、ユーザは、容易に、ユーザマップテンプレートを生成し、保存することができる。
このようなユーザマップテンプレート作成処理の流れの例を、図13乃至図16のフローチャートを参照して説明する。
ユーザインタフェース部601が、リモートクライアント103から、ユーザマップテンプレートの作成指示を取得すると、ユーザマップテンプレート作成処理が開始される。ユーザマップテンプレート作成処理が開始されると表示制御部608は、ステップS101において、例えば、図10に示される画像651のようなGUI画像を、要求元のリモートクライアント103に表示させる。ステップS102において、ユーザインタフェース部601は、そのリモートクライアント103から供給される、ユーザ指示を受け付ける。
ステップS103において、ユーザインタフェース部601は、入力フォーマットが指定されたか否かを判定する。指定されたと判定された場合、ステップS104に進む。
ステップS104において、入力メタデータ取得部602は、指定された入力フォーマットのメタデータテーブルをMDDB510から取得する。ステップS105において、ユーザマップテンプレート生成部610は、ステップS104において取得されたメタデータテーブルを、入力フォーマットのメタデータテーブルとして設定する。ステップS106において、表示制御部608は、その設定をリモートクライアント103におけるGUI表示に反映させる。
ステップS106の処理が終了すると、ステップS107に進む。また、ステップS103において、入力フォーマットが指定されていないと判定された場合、ステップS107に進む。
ステップS107において、ユーザインタフェース部601は、出力フォーマットが指定されたか否かを判定する。指定されたと判定された場合、ステップS108に進む。
ステップS108において、出力メタデータ取得部603は、指定された出力フォーマットのメタデータテーブルをMDDB510から取得する。ステップS109において、ユーザマップテンプレート生成部610は、ステップS108において取得されたメタデータテーブルを、出力フォーマットのメタデータテーブルとして設定する。ステップS110において、表示制御部608は、その設定をリモートクライアント103におけるGUI表示に反映させる。
ステップS110の処理が終了すると、図14のステップS121に進む。また、図13のステップS107において、出力フォーマットが指定されていないと判定された場合、図14のステップS121に進む。
図14のステップS121において、ユーザインタフェース部601は、入力フォーマットおよび出力フォーマットが決定したか否かを判定する。決定したと判定された場合、ステップS122に進む。
ステップS122において、自動マップテンプレート取得部604は、AMTDB520から、入力フォーマットと出力フォーマットとの組み合わせに対応する自動マップテンプレートを取得する。ステップS123において、ユーザマップテンプレート生成部610は、ステップS122において取得された自動マップテンプレートに基づいて、フィールドおよび値の設定、並びに、フィールドおよび値の紐付けを行う。ステップS124において、ユーザマップテンプレート一覧取得部605は、UMTDB531から、入力フォーマットと出力フォーマットとの組み合わせに対応するユーザマップテンプレートの一覧を取得する。ステップS125において、表示制御部608は、自動マップテンプレートによるフィールドおよび値の設定や紐付け、または、ユーザマップテンプレートの一覧をリモートクライアント103におけるGUI表示に反映させる。
ステップS125の処理が終了すると、ステップS126に進む。また、ステップS121において、入力フォーマットまたは出力フォーマットの少なくともいずれか一方が決定されていないと判定された場合、ステップS126に進む。
ステップS126において、ユーザインタフェース部601は、ユーザマップテンプレートが指定されたか否かを判定する。指定されたと判定された場合、ステップS127に進む。
ステップS127において、ユーザマップテンプレート取得部606は、UMTDB530から、指定されたユーザマップテンプレートを取得する。ステップS128において、ユーザマップテンプレート生成部610は、ユーザマップテンプレートに基づいて、フィールドおよび値の設定、並びに、フィールドおよび値の紐付けを行う。ステップS129において、表示制御部608は、ユーザマップテンプレートによるフィールドおよび値の設定や紐付けをリモートクライアント103におけるGUI表示に反映させる。
ステップS129の処理が終了すると、図15のステップS141に進む。また、図14のステップS126において、ユーザマップテンプレートが指定されていないと判定された場合、図15のステップS141に進む。
図15のステップS141において、ユーザインタフェース部601は、ファミリーツリー(FT)の表示を要求されたか否かを判定する。要求されたと判定された場合、ステップS142に進む。
ステップS142において、FT取得部607は、ファミリーツリー(FT)を示すFT情報を取得する。ステップS143において、表示制御部608は、ステップS142において取得されたFT情報を要求元のリモートクライアント103に供給し、ファミリーツリー(FT)表示用のGUIを表示させる。
ステップS143の処理が終了すると、ステップS144に進む。また、ステップS141において、ファミリーツリー(FT)の表示を要求されていないと判定された場合、ステップS144に進む。
ステップS144において、ユーザインタフェース部601は、入力メタデータが指定されたか否かを判定する。指定されたと判定された場合、ステップS145に進む。
ステップS145において、入力メタデータ取得部602は、MDDB510から、指定された入力メタデータを取得する。ステップS146において、ユーザマップテンプレート生成部610は、ステップS145において取得された入力メタデータを設定する。ステップS147において、表示制御部608は、その設定をリモートクライアント103におけるGUI表示に反映させる。
ステップS147の処理が終了すると、ステップS148に進む。また、ステップS144において、入力メタデータが指定されていないと判定された場合、ステップS148に進む。
ステップS148において、ユーザインタフェース部601は、フィールドや値の編集が指示されたか否かを判定する。指示されたと判定された場合、ステップS149に進む。
ステップS149において、フィールド編集部609は、指示に基づいて、フィールドや値の追加、削除、または更新を行う。ステップS150において、表示制御部608は、その編集をリモートクライアント103におけるGUI表示に反映させる。
ステップS150の処理が終了すると、図16のステップS161に進む。また、図15のステップS148において、フィールドや値の編集が指示されていないと判定された場合、図16のステップS161に進む。
図16のステップS161において、ユーザインタフェース部601は、フィールドや値の紐付けが指示されたか否かを判定する。指示されたと判定された場合、ステップS162に進む。
ステップS162において、ユーザマップテンプレート生成部610は、指示に基づいて、フィールドや値の紐付けを行う。ステップS163において、表示制御部608は、その紐付けをリモートクライアント103におけるGUI表示に反映させる。
ステップS163の処理が終了すると、ステップS164に進む。また、ステップS161において、フィールドや値の紐付けが指示されていないと判定された場合、ステップS164に進む。
ステップS164において、ユーザインタフェース部601は、ユーザマップテンプレートの保存が指示されたか否かを判定する。指示されたと判定された場合、ステップS165に進む。
ステップS165において、ユーザマップテンプレート生成部610は、現在のマップをユーザマップテンプレートとしてUMTDB530に保存する。
ステップS165の処理が終了すると、ステップS166に進む。また、ステップS164において、ユーザマップテンプレートの保存が指示されていないと判定された場合、ステップS166に進む。
ステップS166において、ユーザインタフェース部601は、ユーザマップテンプレート作成処理が指示されたか否かを判定する。指示されたと判定された場合、ユーザマップテンプレート作成処理を終了する。また、ステップS166において、ユーザマップテンプレート作成処理が指示されていないと判定された場合、図13のステップS101に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
以上のように、マルチフォーマットトランスコーダ101が処理を行うことにより、ユーザは、容易に、ユーザマップテンプレートを作成することができる。
[ユーザマップテンプレート利用]
次に、ユーザマップテンプレートの利用について説明する。マルチフォーマットトランスコーダ101によるトランスコードにおいて、クリップのメタデータを変換する際に、ユーザは、このユーザマップテンプレートを使用することができる。図17は、ユーザマップテンプレート利用に関する主な機能ブロックの例を示す図である。
図8のメディアサーバ401として、図17に示されるように、FDB740とファイル管理部741が形成される。FDB740は、各クリップのファイルを保存し、管理するデータベースである。
また、図17のマルチフォーマットトランスコーダアプリケーション422内に示される各機能ブロックは、マルチフォーマットトランスコーダアプリケーション422が実行されることにより実現される。
図17に示されるように、マルチフォーマットトランスコーダ101は、ユーザマップテンプレート利用に関する機能ブロックとして、ユーザインタフェース部701、メタデータマッピング処理部702、トランスコード部703、および、表示制御部704を有する。
メタデータマッピング処理部702は、自動マップテンプレート取得部711およびユーザマップテンプレート取得部712を有する。
ユーザインタフェース部701は、SOAPインタフェース421を介して、リモートクライアント103と情報の授受を行い、ユーザからの指示を受け付けたり、各種情報を供給したりする。
メタデータマッピング処理部702乃至表示制御部704は、ユーザインタフェース部701を介して供給される指示や要求に基づいてそれぞれ各種処理を行う。
トランスコードが指示されると、表示制御部704は、矢印721および矢印722のように、トランスコードの設定を行うためのGUI画像の表示を、ユーザインタフェース部701を介して、リモートクライアント103に指示する。
リモートクライアント103は、その指示に従って、例えば図18に示されるような、トランスコード設定のGUIを表示する。
図18に示される画像751は、ユーザがフォーマットトランスコードの設定を行うGUI画像である。この画像751の各部を操作することにより、ユーザは、トランスコードの入力クリップや出力クリップ等のトランスコードの設定を行う。
さらに、ユーザは、そのトランスコードの際に行われるクリップのメタデータの変換についても設定を行う。ユーザは、例えば、図10に示される画像651のようなGUI画像を表示させ、そのGUI画像に基づいて設定を行う。
図17に戻り、このようにリモートクライアント103において行われるトランスコードの設定が、矢印723に示されるように、ユーザインタフェース部701を介して供給されると、トランスコード部703は、その設定をトランスコード処理に反映させる。
トランスコード部703は、両矢印724に示されるように、メタデータ管理部511にアクセスし、入力クリップのメタデータを取得する。また、トランスコード部703は、両矢印725に示されるように、自動マップテンプレート取得部711に自動マップテンプレートを要求する。
自動マップテンプレート取得部711は、両矢印726のようにAMT管理部521にアクセスし、その要求において指定される入力フォーマットと出力フォーマットとの組み合わせに対応する自動マップテンプレートをAMTDB520から取得する。自動マップテンプレート取得部711は、その取得した自動マップテンプレートを、両矢印725に示されるように、トランスコード部703に供給する。
トランスコード部703は、供給された自動マップテンプレートに基づいて、メタデータの各項目の紐付けを行う。トランスコード部703は、矢印727に示されるように、その紐付けを表示制御部704に供給し、リモートクライアント103において表示されるGUI画像(例えば、図10の画像651)に反映させる。
また、トランスコード部703は、両矢印730に示されるように、ユーザマップテンプレート取得部712にユーザマップテンプレートを要求する。ユーザマップテンプレート取得部712は、両矢印729に示されるように、UMT管理部531にアクセスし、要求されたユーザマップテンプレートをUMTDB530から取得する。
ユーザマップテンプレート取得部712は、両矢印730に示されるように、そのユーザマップテンプレートをトランスコード部703に供給する。トランスコード部703は、供給されたユーザマップテンプレートに基づいて、メタデータの各項目の紐付けを行う。トランスコード部703は、矢印727に示されるように、その紐付けを表示制御部704に供給し、リモートクライアント103において表示されるGUI画像(例えば、図10の画像651)に反映させる。
また、ユーザは、リモートクライアント103において、例えば、図10に示される画像651のようなGUI画像によって、ユーザマップテンプレートを指定することもできる。ユーザが、ユーザマップテンプレートを指定すると、その指定情報が、リモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。
矢印728に示されるように、ユーザインタフェース部701を介してその指定情報を取得すると、ユーザマップテンプレート取得部712は、両矢印729に示されるように、UMT管理部531にアクセスし、指定情報により指定されたユーザマップテンプレートをUMTDB530から取得する。
ユーザマップテンプレート取得部712は、両矢印730に示されるように、そのユーザマップテンプレートをトランスコード部703に供給する。トランスコード部703は、供給されたユーザマップテンプレートに基づいて、メタデータの各項目の紐付けを行う。トランスコード部703は、矢印727に示されるように、その紐付けを表示制御部704に供給し、リモートクライアント103において表示されるGUI画像(例えば、図10の画像651)に反映させる。
ユーザが、リモートクライアント103において、例えば、図18に示される画像751のようなGUI画像において、トランスコードの実行を指示すると、その指示が、リモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。
矢印723に示されるように、ユーザインタフェース部701を介してその指示を取得すると、トランスコード部703は、両矢印731に示されるように、ファイル管理部741にアクセスし、入力クリップのファイルをFDB740から取得する。トランスコード部703は、FDB740から取得したファイルやMDDB510から取得したメタデータに対して、フォーマットのトランスコードを行う。
トランスコード部703は、トランスコード結果である出力クリップのファイルを、FDB740に保存し、管理させるとともに、出力クリップのメタデータをMDDB510に保存し、管理させる。また、トランスコード部703は、表示制御部704を介して、そのトランスコード結果を、リモートクライアント103に供給し、表示させる。
このような変換処理の流れの例について、図19および図20のフローチャートを参照して説明する。
リモートクライアント103において、ユーザがトランスコードの設定を指示すると、その指示がリモートクライアント103からマルチフォーマットトランスコーダ101に供給される。この指示が受け付けられると、変換処理が開始される。
変換処理が開始されると、ステップS201において、表示制御部704は、リモートクライアント103にGUI画像を表示させる。ステップS202において、ユーザインタフェース部701は、リモートクライアント103から供給されるユーザ指示を受け付ける。
ステップS203において、トランスコード部703は、受け付けられたユーザ指示に従ってトランスコードの設定を行う。ステップS204において、自動マップテンプレート取得部711は、入力クリップや出力クリップ(入出力クリップ)のフォーマットに対応する自動マップテンプレートを取得する。ステップS205において、トランスコード部703は、ステップS204において取得された自動マップテンプレートに基づいて、トランスコードされるメタデータの、フィールドおよび値の設定、並びに、フィールドおよび値の紐付けを行う。
ステップS206において、ユーザマップテンプレート取得部712は、入出力クリップのフォーマットに対応するユーザマップテンプレートを取得する。ステップS207において、トランスコード部703は、ステップS206において取得されたユーザマップテンプレートに基づいて、トランスコードされるメタデータの、フィールドおよび値の設定、並びに、フィールドおよび値の紐付けを行う。
なお、上述したユーザマップテンプレート作成時と同様に、ユーザマップテンプレートによる設定や紐付けは、自動マップテンプレートによる設定や紐付けに優先される。
ステップS207の処理が終了すると、図20のステップS208に進む。
図20のステップS208において、ユーザインタフェース部701は、ユーザによりユーザマップテンプレートが指定されたか否かを判定する。ユーザマップテンプレートが指定されたと判定された場合、ステップS209に進む。
ステップS209において、ユーザマップテンプレート取得部712は、その指定されたユーザマップテンプレートをUMTDB530から取得する。ステップS210において、トランスコード部703は、ステップS209において取得されたユーザマップテンプレートに基づいて、トランスコードされるメタデータの、フィールドおよび値の設定、並びに、フィールドおよび値の紐付けを行う。
ステップS210の処理が終了するとステップS211に進む。また、ステップS208において、ユーザマップテンプレートが指定されていないと判定された場合、ステップS211に進む。
ステップS211において、ユーザインタフェース部701は、ユーザによりトランスコードの実行が指示されたか否かを判定する。指示されたと判定された場合、ステップS212に進む。
ステップS212において、トランスコード部703は、各ファイルを変換する。また、ステップS213において、トランスコード部703は、メタデータの変換(継承)を行う。ステップS213の処理が終了すると、ステップS214に進む。また、ステップS211において、トランスコードの実行が指示されていないと判定された場合、ステップS214に進む。
ステップS214において、ユーザインタフェース部701は、変換処理を終了するか否かを判定する。ユーザによりトランスコードの終了指示がなされる等しておらず、変換処理を終了しないと判定された場合、図19のステップS202に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、ユーザによりトランスコードの終了指示がなされる等して、図20のステップS214において変換処理を終了すると判定された場合、変換処理が終了される。
このように変換処理を行うことにより、マルチフォーマットトランスコーダ101は、ユーザマップテンプレートを用いてメタデータのトランスコードを行うことができる。これにより、ユーザは、より容易かつ適切にメタデータのトランスコードを実行させることができる。
[複数タスク管理]
マルチフォーマットトランスコーダ101は、トランスコードなどの各処理をタスクとして処理する。マルチフォーマットトランスコーダ101は、このタスクの実行を管理することができ、同時に複数のタスクを並列に実行させることもできる。
図21は、複数タスクの実行管理に関する主な機能ブロックの例を示す図である。図21に示される各機能ブロックは、マルチフォーマットトランスコーダアプリケーション422が実行されることにより実現される。
図21に示されるように、マルチフォーマットトランスコーダ101は、複数タスクの実行管理に関する機能ブロックとして、トランスコード部771−1乃至トランスコード部771−N、タスク管理部772、およびタスク実行部773を有する。
トランスコード部771−1乃至トランスコード部771−Nは、N個の互いに独立したトランスコード部であり、それぞれが、例えば図17のトランスコード部703と基本的に同様の処理部である。トランスコード部771−1乃至トランスコード部771−Nは、それぞれ、トランスコード処理をタスクとして発行する。以下において、トランスコード部771−1乃至トランスコード部771−Nを互いに区別して説明する必要が無い場合、単に、トランスコード部771と称する。
タスク管理部772は、トランスコード部771から供給されるタスクの実行を管理する。タスク管理部772は、タスク受付部781、監視部782、および実行指示部783を有する。
タスク受付部781は、トランスコード部771から供給されるタスクを受け付ける。監視部782は、タスクが実行されるタスク実行部773のタスク実行状況を監視し、タスク実行部773が新たなタスクを実行可能である場合、実行指示部783にその旨を通知する。実行指示部783は、監視部782より許可が下りた場合、タスク受付部781により受け付けられたタスクを、タスク実行部773に供給し、実行させる。
タスク実行部773は、例えば図8のアクセラレータ412を示す。タスク実行部773は、複数のタスクを同時に並列に実行することができる。タスク実行部773は、実行指示部783の指示にしたがって、供給されるタスクを実行する。
図22のフローチャートを参照して、このようなタスクの実行の管理を行うタスク管理処理の流れの例を説明する。
タスク管理処理が開始されると、タスク受付部781は、ステップS311において、タスクを受け付ける。ステップS312において、監視部782は、タスク実行部773において実行中のタスクを監視する。ステップS313において、監視部782は、タスクを追加可能であるか否かを判定する。追加可能であると判定された場合、ステップS314に進む。
ステップS314において、実行指示部783は、保持しているタスクをタスク実行部773に供給し、実行させる。ステップS314の処理が終了すると、ステップS315に進む。また、ステップS313において、タスクを追加できないと判定された場合、ステップS315に進む。
ステップS315において、タスク管理部772は、タスク管理処理を終了するか否かを判定する。終了しないと判定された場合、ステップS311に戻り、それ以降の処理が繰り返される。終了すると判定された場合、タスク管理処理が終了する。
以上のようにして、マルチフォーマットトランスコーダ101は、タスクの実行を管理するので、複数のタスクを並列に同時に実行することができる。
これにより、例えば、図23に示されるように、複数のリモートクライアント103からの要求を並列に受け付け、インジェスト処理やトランスコード等、様々な処理を適切にスケジューリングして並列に実行することができる。これにより、効率よく処理が実行される変換システム100を実現することができる。
なお、変換システム100の構成は任意であり、例えば、図24に示されるように、N個のマルチフォーマットトランスコーダ101が連携して動作するようにし、複数のリモートクライアントからの要求を、分散して処理することができるようにしてもよい。
これにより、各マルチフォーマットトランスコーダ101の負荷を低減させることができ、より多くのタスクをより高速に処理することができる。
[ソフトウェア]
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図6や図7に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア221若しくはリムーバブルメディア321により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM202若しくはROM302や、記憶部213若しくは記憶部313に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
100 変換システム, 101 マルチフォーマットトランスコーダ, 102 ネットワーク, 103 リモートクライアント, 510 MDDB, 520 AMTDB, 530 UMTDB, 540 FDB, 601 ユーザインタフェース部, 602 入力メタデータ取得部, 603 出力メタデータ取得部, 604 自動マップテンプレート取得部, 605 ユーザマップテンプレート一覧取得部, 606 ユーザマップテンプレート取得部, 607 FT取得部, 608 表示制御部, 609 フィールド編集部, 610 ユーザマップテンプレート生成部, 701 ユーザインタフェース部, 702 メタデータマッピング処理部, 703 トランスコード部, 704 表示制御部, 711 自動マップテンプレート取得部, 712 ユーザマップテンプレート取得部, 740 FDB

Claims (12)

  1. フォーマット変換前のメタデータに含まれる項目のリストである入力メタデータテーブルを取得する入力メタデータテーブル取得手段と、
    フォーマット変換後のメタデータに含まれる項目のリストである出力メタデータテーブルを取得する出力メタデータテーブル取得手段と、
    前記入力メタデータテーブル取得手段により取得された前記入力メタデータテープルに含まれる項目と、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに含まれる項目とを紐付けすることにより、メタデータのフォーマットを変換する変換処理において利用される前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるユーザマップテンプレートを生成するユーザマップテンプレート生成手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記ユーザマップテンプレート生成手段は、前記入力メタデータテーブルの、ユーザに指定された項目と、前記出力メタデータテーブルの、前記ユーザに指定された項目とを、前記ユーザの指示に従って紐付けすることにより、前記ユーザマップテンプレートを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記入力メタデータテーブル取得手段により取得された前記入力メタデータテープル、若しくは、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに対して、項目の編集を行う項目編集手段をさらに備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記ユーザマップテンプレート生成手段は、前記メタデータの各項目の変換パターンが予め定められているテンプレートである自動マップテンプレートを用いて前記項目の紐付けを行うことにより、前記ユーザマップテンプレートを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記ユーザマップテンプレート生成手段は、既存の前記ユーザマップテンプレートを用いて前記項目の紐付けを行うことにより、前記ユーザマップテンプレートを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. クリップのフォーマットを変換する変換処理の体系を示すファミリーツリー情報を取得するファミリーツリー取得手段と、
    前記ファミリーツリー取得手段により取得された前記ファミリーツリー情報を用いて指定されたクリップのメタデータを取得するメタデータ取得手段と
    を備え、
    前記ユーザマップテンプレート生成手段は、前記メタデータ取得手段により取得された前記メタデータに含まれる項目の値と、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに含まれる項目とを紐付けすることにより、前記ユーザマップテンプレートを生成する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記入力メタデータテーブル取得手段により取得された前記入力メタデータテープルに含まれる項目、前記出力メタデータテーブル取得手段により取得された前記出力メタデータテーブルに含まれる項目、および、前記ユーザマップテンプレート生成手段により生成された前記ユーザマップテンプレートが示す前記変換パターンを表示させる表示制御手段をさらに供える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. フォーマット変換前のメタデータに含まれる項目のリストである入力メタデータテーブルを取得し、
    フォーマット変換後のメタデータに含まれる項目のリストである出力メタデータテーブルを取得し、
    前記入力メタデータテープルに含まれる項目と、前記出力メタデータテーブルに含まれる項目とを紐付けすることにより、メタデータのフォーマットを変換する変換処理において利用される前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるユーザマップテンプレートを生成する
    情報処理方法。
  9. メタデータのフォーマットを変換する変換処理の変換前後のフォーマットに対応する、前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるマップテンプレートを取得するマップテンプレート取得手段と、
    前記マップテンプレート取得手段により取得された前記マップテンプレートを用いて前記メタデータのフォーマットを変換する変換手段と
    を備える情報処理装置。
  10. 前記マップテンプレート取得手段は、前記メタデータの各項目の変換パターンが予め定められているテンプレートである自動マップテンプレートを取得する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記マップテンプレート取得手段は、前記メタデータの各項目の変換パターンをユーザが定めたテンプレートであるユーザマップテンプレートを取得する
    請求項9に記載の情報処理装置。
  12. メタデータのフォーマットを変換する変換処理の変換前後のフォーマットに対応する、前記メタデータの各項目の変換パターンのテンプレートであるマップテンプレートを取得し、
    取得された前記マップテンプレートを用いて前記メタデータのフォーマットを変換する
    情報処理方法。
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