JP2011081409A - 可溶性部分を有する電気活性物質および有益薬剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前面および後面を有する基体、前面および後面を有する第二基体ならびにチャンバー、結合封止部材を有する導電物質が塗布されていてもよい基体、カソード電気活性物質で少なくとも1種の溶媒、アノード電気活性物質、任意の有益薬剤含む、エレクトロクロミックデバイスに使用されるエレクトロクロミック媒体であり、前記カソード電気活性物質、アノード電気活性物質および/または有益薬剤の少なくとも1つは、可溶性部分のない同じ物質に比較して結合物質もしくは薬剤の溶解度を増大させる働きをする可溶性部分と結合している。
【選択図】図1
Description
1.発明の分野
本発明は、一般にエレクトロクロミックデバイスに使用される電気活性物質および有益薬剤(beneficial agent)に関し、特に可溶性部分と関連付けられた電気活性物質および/または有益薬剤に関し、その可溶性部分は、そのような可溶性部分のない同じ物質と比較して関連付けられた物質もしくは薬剤の溶解度を増大させる働きをする。
エレクトロクロミックデバイスは、数年前から当業界では既知である。さらに、種々の電気活性物質および/または有益薬剤に関連する実験も、探求されてきた。エレクトロクロミック鏡および窓などの装置におけるそのような電気活性物質および/または有益薬剤の利用が確認されている一方、これらの物質および薬剤の多くの溶解度特性は、商業的用途については大いに問題があるままである;特に特定のデバイスが極度の気候変化に日常的に曝露されるところではそうである。
本発明は、エレクトロクロミックデバイスに使用されるエレクトロクロミック媒体に向けられる:当該媒体は(a)少なくとも1種の溶媒;(b)カソード電気活性物質;(c)アノード電気活性物質;を含み、(d)前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方は、エレクトロクロミックであり;そして(e)前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方は可溶性部分と関連付けられており、当該可溶性部分は可溶性部分のない同じ物質に比較して関連付けられたカソードおよびアノード電気活性物質の一方もしくは両方の溶解度を増大させる働きをする。
図面を、特に図1を参照すると、エレクトロクロミックデバイス100の断面模式図が示され、それは一般に前面112Aおよび後面112Bを有する第一基体112、前面114Aおよび後面114Bを有する第二基体114、ならびにエレクトロクロミック媒体124を含むチャンバー116を含む。エレクトロクロミックデバイス100が、説明の目的のみで、鏡、窓、ディスプレーデバイス、コントラスト強化フィルターなどを含んでもよいことは理解されよう。さらに、図1はエレクトロクロミックデバイス100の模式図にすぎないことも理解されよう。そういうわけで、構成部品のいくつかは、図を明瞭にするために実物大からゆがめられている。実際、多数の他のエレクトロクロミックデバイス形態が、その内容すべてが本明細書に取り込まれる“Electrochromic Rearview Mirror Incorporating A Third Surface Metal Reflector”と題する米国特許第5,818,625号(以下、'625特許という)に開示されるものを含んで、使用に企図される。
Y−R33
式中Yは、電気活性物質および/または有益薬剤と結合し、同物質の溶解度を増大させる働きをし、かつおよそ1〜およそ40の炭素原子を含むアリール、アルカリル、アラルキルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれ;そしてR33は、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含む。
N‐メチル‐4,4’‐ジピリジルヘキサフルオロホスフェート6.32g(20mmol)を、100mlのアセトニトリルに溶解し、その後、9.21g(30mmol)の3‐ブロモ‐1‐フェロセニルプロパンを添加し、混合物を加熱して一晩中還流させた。3‐ブロモ‐1‐フェロセニルプロパンを、適宜の誘導出発試薬を用いて、'455出願に開示されるような6‐ブロモ‐1‐(テトラ‐t‐ブチル)フェロセニルへキサンに類似する方法で調製した。溶液をおよそ40時間還流させ、その後黄色の固体を空気中フリットの上に集めた。溶液を一晩中の加熱に戻し、より黄色の物質を集めた。4.41g(35%)の全量を集め、ジエチルエーテル(Et2O)で洗浄し、空気中で乾燥させることにより乾燥させた。この固体(3.0g、4.8mmol)を水に溶解し、NaBF4(溶解前は8.77g)のろ過水溶液を添加して赤クレー色の沈殿物を与えた。物質を集め、アセトンに再溶解し、NaBF4(5.0g)の別のろ過水溶液を添加した。沈殿が始まるまで、アセトンを回転蒸発により徐々に除去し、その時点で混合物を加熱して溶解し、ついで徐々に冷却して結晶化した。固体を、空気中ガラスフリットの上に集め、Et2Oで洗浄して2.29g(83%)のフェロセンプロピルメチルビオロゲンテトラフルオロボレートを与えた。
ビス‐フェロセンヘキシルビオロゲンテトラフルオロボレートを、17.26g(49.4mmol)の6‐ブロモ‐1‐フェロセニルヘキサンおよび2.5g(16.0mmol)の4,4’‐ジピリジンを用いて、フェロセンプロピルメチルビオロゲンテトラフルオロボレートと類似の方法で調製し、7.71g(56%)のビス‐フェロセンヘキシルビオロゲンテトラフルオロボレートを得た。6‐ブロモ‐1‐フェロセニルへキサンを、適宜の誘導出発試薬を用いて、'455出願に開示されるような6‐ブロモ‐1‐(テトラ‐t‐ブチル)フェロセニルへキサンに類似する方法で調製した。
フェロセンプロピル‐p‐シアノフェニルビオロゲンテトラフルオロボレートを、10.71g(34.9mmol)の3‐ブロモ‐1‐フェロセニルプロパン、4.01g(11.6mmol)のN‐p‐シアノフェニル‐4,4’‐ジピリジルテトラフルオロボレート(下の合成を参照)を用いて、フェロセンプロピルメチルビオロゲンテトラフルオロボレートに類似する方法で調製して、1.87g(24%)のフェロセンプロピル‐p‐シアノフェニルビオロゲンテトラフルオロボレートを褐色の結晶性固体として与えた。
85.9g(550mmol)の4,4’‐ジピリジルおよび112.2g(553.9mmol)の1‐クロロ‐2,4‐ジニトロベンゼンを500mlのアセトニトリルに溶解して、溶液を室温でおよそ48時間攪拌した。固体を空気中フリットの上に集め、アセトニトリルで洗浄し、真空内で乾燥させて73.2g(37%)のN‐2,4‐ジニトロフェニル‐4,4’‐ジピリジルクロリドを与えた。40.0g(11.5mmol)のジニトロ錯体および39.52g(334.5mmol)のp‐シアノアニリンを、200mlのジメチルホルムアミドおよび375mlの水の混合物に窒素パージ下で溶解し、溶液を還流で一晩中加熱した。溶液を冷却し、容積を200mLに減少させ、800mlのアセトンを添加して、N‐p‐シアノフェニル‐4,4’‐ジピリジルクロリドを淡褐色の固体として沈殿させた。上澄み液からの物質のさらなる回収は、減圧下溶媒容積減少により容易になった。物質を最小量の水に溶解し、アセトンを再び添加して物質を白色固体として沈殿させた。10gのNaBF4をおよそ100mlの水に溶解し、溶液をろ過した。白色固体を最小量の水に溶解して、BF4溶液を添加し、結果として得られる白色固体をろ過により集めて真空内で乾燥させて13.44g(35%)のN‐p‐シアノフェニル‐4,4’‐ジピリジルテトラフルオロボレートを白色固体として与えた。
テトラ‐t‐ブチル‐フェロセンヘキシルメチルビオロゲンヘキサフルオロホスフェートを、5.26g(9.2mmol)の6‐ブロモ‐1‐テトラ‐t‐ブチルフェロセニルへキサン、1.45g(4.59mmol)のN‐メチル‐4,4’‐ジピリジルヘキサフルオロホスフェートおよび陰イオン交換物質として働く2.00gのヘキサフルオロホスフェートカリウムを用いて、フェロセンプロピルメチルビオロゲンテトラフルオロボレートに類似する方法で調製して、0.82g(19%)のテトラ‐t‐ブチル‐フェロセンヘキシルメチルビオロゲンヘキサフルオロホスフェートを緑色がかった固体として与えた。
10.19g(19.17mmol)の3‐ブロモ‐1‐テトラ‐t‐ブチルフェロセニルプロパンおよび12.5g(80mmol)の4,4’‐ジピリジンを100mlのアセトニトリルに溶解し、加熱して2日間還流させた。3‐ブロモ‐1‐テトラ‐t‐ブチルフェロセニルプロパンを、適宜の誘導出発試薬を用いて、'455出願に開示されるような6‐ブロモ‐1‐(テトラ‐t‐ブチル)フェロセニルへキサンに類似する方法で調製した。冷却後、溶媒を回転蒸発により除去し、Et2Oを添加し、混合物をろ過して4.56g(35%)の褐色固体を与えた。褐色固体4.0g(5.82mmol)を50mlのアセトニトリルに懸濁し、ついで、加熱しておよそ5時間還流させる前に1.24ml(20mmol)のMelを添加した。溶液を室温に冷却し、沈殿物を空気中ガラスフリットの上に集めた。固体をEt2Oで洗浄し、フリットの上で乾燥させた。沈殿物を1:1メタノール(MeOH):水(H2O)に溶解し、NaBF4(10g)のろ過水溶液を攪拌しながら添加して黄金色の沈殿物を与え、それを再び空気中ガラスフリットの上に集めた。固体をアセトンに再溶解し、別のNaBF4(10g)ろ過水溶液を添加し、沈殿が始まるまでアセトンを回転蒸発により徐々に除去した。ついで、懸濁液を加熱して溶解し、溶液を徐々に冷却して結晶化した。固体を集め、Et2Oで洗浄し、空気中で乾燥させて2.45g(53%)のテトラ‐t‐ブチルフェロセンプロピルメチルビオロゲンテトラフルオロボレートを褐色をおびた黄金色の固体として与えた。
25.00g(204.6mmol)の1,2,4,5‐テトラメチル‐シクロペンタ‐1,3‐ジエン(HMe4Cp)を反応器に装填し、窒素正圧下およそ200mlのへキサンに溶解した。溶液を氷浴でおよそ0℃に冷却し、ついで、84ml(210mmol)の2.5M n‐ブチルリチウムをシリンジにより反応器に装填した。次に、反応混合物を一晩中攪拌しながら室温まで加温した。別の器で、およそ100mlのテトラヒドロフラン(THF)中1.95g(35mmol)のFeを、窒素パージし、ついで、0℃に冷却した。11.56g(70mmol)のFeCl3を、3つに等しく分けてFe/THF混合物に装填し、ついで、混合物を加熱して窒素雰囲気下およそ2時間還流させた。ついで、FeCl2‐2THFを室温に冷却し、カニューレによりLiMe4Cp懸濁液に移した。完全な混合物を加熱して、2時間還流させた。冷却後、反応をおよそ300mlの水および少量の亜鉛粉末の添加により急冷させた。反応混合物を分液漏斗に装填し、それにより有機層を単離し、集めた。水性層をEt2Oで抽出した。次に、有機層を結合し、飽和ブライン溶液で洗浄し、MgSO4の上で乾燥させ、ろ過した。ついで、溶媒を回転蒸発により除去してオレンジ色の固体を与え、それをMeOHで洗浄し、真空フリットの上に集めた。追加生成物を、MeOH溶液の容量を減少させてフリーザー中で一晩中冷却することにより回収した。全収率は、およそ22gのオクタメチルフェロセンだった。
上で調製されたオクタメチルフェロセン5.00g(16.8mmol)を反応器に装填し、窒素正圧下およそ100mlのジクロロエタン(C2H4Cl2)に溶解した。4.48ml(32.4mmol)のメチル‐5‐クロロ‐5‐オキソバレレートおよび6.7g(50mmol)のAlCl3を反応器に装填し、ついで、反応混合物をおよそ24時間攪拌した。次に、およそ100mlの水およびおよそ2gの亜鉛粉末を反応器に装填した。ついで、反応混合物を追加の2時間攪拌し、ついで、およそ300mlのEt2Oを混合物に添加した。有機層を分液漏斗により分離し、続いて、飽和ブライン溶液で洗浄し、MgSO4の上で乾燥させた。溶液をMgSO4からデカントし、溶媒を回転蒸発により除去して赤色油状物を生成した。油状物をヘキサンで洗浄し、ヘキサンから結晶化した。およそ5gの中間生成物を単離した。次に、3.00g(5.41mmol)の中間生成物を、窒素パージ下およそ100mlの酢酸に懸濁した。ついで、0.05gのPtO2・H2Oを反応器に装填し、水素ガスをおよそ40psiの圧力で反応器に導入した。全試薬を装填した後、反応器をおよそ2日間攪拌(振とう)し、その後、さらに0.1gの白金触媒を添加し、水素圧力をリセットした。再び、攪拌を追加の1日間実施した。最後に、粗生成物を、短路シリカゲルカラムを用いて最終生成物単離を得たことを除いて、上記慣用の有機物仕上げ法を用いて単離した。2.58gのジ(メチルペンタノエート)オクタメチルフェロセンを得た。
6.40kgのCiba‐Geigy製Tinuvin213を、10リットルのメタノールおよび2.5リットルの10N水酸化ナトリウムの溶液中で5時間還流させて、ベンゾトリアゾールのプロパン酸ナトリウム塩への加水分解を完了した。塩を濃塩酸で中和してプロパン酸を得、メタノール蒸留後、熱トルエン中に抽出した。トルエン溶液を室温に冷却し、沈殿した遊離酸をろ過し、エタノールですすぎ、乾燥させた。
18.0gのフェナジン、50.0gの2‐ブロモエタノール、26.1gのナトリウムジチオン化物、21.2gの粉末化炭酸ナトリウム、6.2gの塩化メチルトリブチルアンモニウム、200mlのアセトニトリルおよび10mlの水を1リットル三つ口丸底フラスコに装填すると、それはスラリーを発生させた。スラリーを攪拌し、窒素ガスシール下48時間還流させ、その時点で反応は完了した。還流反応混合物に、400mlの水を追加漏斗により30分間かけて添加した。ついで、反応を室温に冷却し、生成物をブフナー漏斗上に単離し、100mlの水で洗浄した。ついで、5,10‐ビス‐2‐(ヒドロキシエチル)フェナジンを、真空下70℃で一晩中乾燥させた。この中間体の乾燥重量は、92.6%収率で25.0gだった。
2‐(メチルチオ)ベンゾチアゾール(45.2g、0.24モル)、1,4‐ジブロモブタン(150ml、5当量)、沃化カリウム(0.5g)およびトルエン(80ml)を加熱して、16時間還流させた。ついで、反応混合物を室温に冷却し、ろ過した。ジメチルスルフェート(36ml)をろ液に添加し、それを50℃で3時間加熱して、結果として得られたチオンを再アルキル化した。次に、混合物を室温に冷却し、それにおいて生成物をろ過し、トルエン(100ml)で洗浄した。固体を150mlのアセトン中で再びスラリー化し、ろ過して51g(43%収率)の中間生成物ベンゾチアゾリウム塩を与えた。
9.0gのフェナジンを、250mlフラスコ内で100mlのジエチルエーテルに溶解した。溶液をアルゴンでパージし、常時アルゴン雰囲気下に保持した。溶液に、シクロヘキサン中40mlの1.8M フェニルリチウムを気密シリンジで15分間かけて添加した。この混合物を1時間攪拌し、ついで7.4gの2‐クロロエチルピペリジンを添加した。ついで、25mlの乾燥THFを、15分間かけて滴下添加し、結果として得られるスラリーを、室温で攪拌した。室温で24時間攪拌した後、反応物を加熱し、さらに24時間還流させた。反応混合物を、アルコールの添加により急冷し、ついで、エチルアセテートおよび水とともに分液漏斗に移した。有機層を水で洗浄し、ついで濃縮しい油状物を得た。油を熱エタノール中に取り上げ、冷却した。結晶化生成物をろ過し、冷エタノールで洗浄し、37.4%収率で6.9gの所望の生成物に乾燥させた。
上記のようにして調製された2.1gの5‐フェニル‐10‐(2‐ピペリジン‐1‐イル‐エチル)‐5,10‐ジヒドロフェナジンを、2.0mlのイオドメタンおよび50mlのアセトニトリルとともに100mlフラスコに添加した。この溶液を24時間還流させ、冷却し、四級化塩をろ過した。沃化物塩を、500mlの水および250mlのエタノールのホット溶液に取り上げた。それに、20mlの1M アンモニウムヘキサフルオロホスフェート溶液を添加した。冷却後、誘導フェナジンの沈殿ヘキサフルオロホスフェート塩をろ過し、水で洗浄し、ついで定量収率のために乾燥させた。
Claims (79)
- エレクトロクロミックデバイスに使用されるエレクトロクロミック媒体であって、当該媒体が
‐少なくとも1種の溶媒;
‐カソード電気活性物質;
‐アノード電気活性物質;を含み、
前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方はエレクトロクロミックであり;そして
前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方は可溶性部分と関連付けられ、当該可溶性部分は可溶性部分のない同じ物質に比較して関連付けられたカソードおよびアノード電気活性物質の一方もしくは両方の溶解度を増大させる働きをする。 - 前記可溶性部分が、ニトリル、ニトロ成分、スルホキシド、スルホネート、スルホネートエステル、カルボキシレート、ホスホニウム成分、ホスホネート、ホスホナイト、アンモニウム成分、カーボネート、カルバメート、ケトン、エステルおよびアミドを含むカルボニル、ポリエーテルを含むエーテル、第三アミンを含むアミン、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記可溶性部分が、下記化学式の少なくとも1つにより表される、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体:
‐式中R11〜R31は、同じもしくは異なり、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含み;
‐Arは、フェニルを含むアリール成分であり;
‐mは、およそ1〜およそ5の範囲の整数であり;
‐nは、およそ1〜およそ20の範囲の整数であり;そして
‐Xは前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方と関連付けられ、そしてXは直接結合、およそ1〜およそ40の炭素原子を含むアルキル、アリール、アルカリル、アラルキル、エーテルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる。 - 前記可溶性部分が、下記化学式により表される、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体:
Y−R33
‐式中Yは、前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方と関連付けられ、同物質の溶解度を増大させる働きをし、かつおよそ1〜およそ40の炭素原子を含むアリール、アルカリル、アラルキルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれ;そして
‐R33は、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含む。 - 前記可溶性部分が、追加のアノード電気活性物質、追加のカソード活性物質およびこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項5に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記可溶性部分が、非電気活性物質を含む、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記少なくとも1種の溶媒が、3‐メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含むポリエーテル、エトキシエタノールを含むアルコール、3‐ヒドロキシプロピオニトリル、2‐メチルグルタロニトリルを含むニトリル、2‐アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含むケトン、β‐プロピオラクトン、γ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトンを含む環状エステル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびこれらの均質混合物を含む群から選ばれる、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ1mM〜およそ1000mMの範囲である、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ5mM〜およそ500mMの範囲である、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- エレクトロクロミックデバイスに使用されるエレクトロクロミック媒体であって、当該媒体が
‐少なくとも1種の溶媒;
‐カソード電気活性物質;
‐アノード電気活性物質;
‐有益薬剤;を含み
前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方は、エレクトロクロミックであり;そして
前記有益薬剤は、可溶性部分のない同じ物質に比較して有益薬剤の溶解度を増大させる働きをする可溶性部分を含む。 - 前記可溶性部分が、ニトリル、ニトロ成分、スルホキシド、スルホネート、スルホネートエステル、カルボキシレート、ホスホニウム成分、ホスホネート、ホスホナイト、アンモニウム成分、カーボネート、カルバメート、ケトン、エステルおよびアミドを含むカルボニル、ポリエーテルを含むエーテル、第三アミンを含むアミン、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項12に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記可溶性部分が、下記化学式の少なくとも1つにより表される、請求項12に記載のエレクトロクロミック媒体:
‐式中R11〜R31は、同じもしくは異なり、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含み;
‐Arは、フェニルを含むアリール成分であり;
‐mは、およそ1〜およそ5の範囲の整数であり;
‐nは、およそ1〜およそ20の範囲の整数であり;そして
‐Xは前記有益薬剤と関連付けられる基であり、そしてXは直接結合、およそ1〜およそ40の炭素原子を含むアルキル、アリール、アルカリル、アラルキル、エーテルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる。 - 前記可溶性部分が、下記化学式により表される、請求項12に記載のエレクトロクロミック媒体:
Y−R33
‐式中Yは、前記有益薬剤と関連付けられ、同物質の溶解度を増大させる働きをし、かつおよそ1〜およそ40の炭素原子を含むアリール、アルカリル、アラルキルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれ;そして
‐R33は、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含む。 - 前記可溶性部分が、追加のアノード電気活性物質、追加の有益薬剤およびこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項1に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項16に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項12に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記可溶性部分が、非電気活性物質を含む、請求項12に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記少なくとも1種の溶媒が、3‐メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含むポリエーテル、エトキシエタノールを含むアルコール、3‐ヒドロキシプロピオニトリル、2‐メチルグルタロニトリルを含むニトリル、2‐アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含むケトン、β‐プロピオラクトン、γ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトンを含む環状エステル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびこれらの均質混合物を含む群から選ばれる、請求項12に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ1mM〜およそ1000mMの範囲である、請求項12に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ5mM〜およそ500mMの範囲である、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 下記の要素を含むエレクトロクロミックデバイス:
‐導電物質と関連付けられた少なくとも1種の実質的に透明な基体;および
‐下記の要素を含むエレクトロクロミック媒体:
‐少なくとも1種の溶媒;
‐カソード電気活性物質;
‐アノード電気活性物質;
前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方は、エレクトロクロミックである;そして
前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方は可溶性部分と関連付けられ、当該可溶性部分可溶性部分は可溶性部分のない同じ物質に比較して関連付けられたカソードおよびアノード電気活性物質の一方もしくは両方の溶解度を増大させる働きをする。 - 前記可溶性部分が、ニトリル、ニトロ成分、スルホキシド、スルホネート、スルホネートエステル、カルボキシレート、ホスホニウム成分、ホスホネート、ホスホニット、アンモニウム成分、カーボネート、カルバメート、ケトン、エステルおよびアミドを含むカルボニル、ポリエーテルを含むエーテル、第三アミンを含むアミン、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記可溶性部分が、下記化学式の少なくとも1つにより表される、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス:
‐式中R11〜R31は、同じもしくは異なり、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含み;
‐Arは、フェニルを含むアリール成分であり;
‐mは、およそ1〜およそ5の範囲の整数であり;
‐nは、およそ1〜およそ20の範囲の整数であり;そして
‐Xは前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方と関連付けられ、そしてXは直接結合、およそ1〜およそ40の炭素原子を含むアルキル、アリール、アルカリル、アラルキル、エーテルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる。 - 前記可溶性部分が、下記化学式により表される、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス:
Y−R33
‐式中Yは、前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方と関連付けられ、同物質の溶解度を増大させる働きをし、かつおよそ1〜およそ40の炭素原子を含むアリール、アルカリル、アラルキルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれ;そして
‐R33は、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含む。 - 前記可溶性部分が、追加のアノード電気活性物質、追加のカソード活性物質およびこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項27に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記可溶性部分が、非電気活性物質を含む、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記少なくとも1種の溶媒が、3‐メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含むポリエーテル、エトキシエタノールを含むアルコール、3‐ヒドロキシプロピオニトリル、2‐メチルグルタロニトリルを含むニトリル、2‐アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含むケトン、β‐プロピオラクトン、γ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトンを含む環状エステル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびこれらの均質混合物を含む群から選ばれる、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ1mM〜およそ1000mMの範囲である、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ5mM〜およそ500mMの範囲である、請求項32に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 第一実質的透明基体および第二基体を含む、請求項23に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- デバイスが、エレクトロクロミック窓である、請求項34に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記第二基体が反射性物質でめっきされている、請求項34に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記反射性物質が、クロム、ルテニウム、ロジウム、銀、同物質の合金およびこれらの積重ね層を含む群から選ばれる、請求項36に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- デバイスが、エレクトロクロミック鏡である、請求項37に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 下記の要素を含むエレクトロクロミックデバイス:
‐導電物質と関連づけされた少なくとも1種の実質的に透明な基体;および
‐下記の要素を含むエレクトロクロミック媒体:
‐少なくとも1種の溶媒;
‐カソード電気活性物質;
‐アノード電気活性物質;
‐有益薬剤;を含み
前記カソードおよびアノード電気活性物質の少なくとも一方は、エレクトロクロミックであり;そして
前記有益薬剤は、可溶性部分のない同じ物質に比較して有益薬剤の溶解度を増大させる働きをする少なくとも1種の成分を有する可溶性部分を含む。 - 前記可溶性部分が、ニトリル、ニトロ成分、スルホキシド、スルホネート、スルホネートエステル、カルボキシレート、ホスホニウム成分、ホスホネート、ホスホナイト、アンモニウム成分、カーボネートを含むカルボニル、カルバメート、ケトン、エステルおよびアミド、ポリエーテルを含むエーテル、第三アミンを含むアミン、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記可溶性部分が、下記化学式の少なくとも1つにより表される、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス:
‐式中R11〜R31は、同じもしくは異なり、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含み;
‐Arは、フェニルを含むアリール成分であり;
‐mは、およそ1〜およそ5の範囲の整数であり;
‐nは、およそ1〜およそ20の範囲の整数であり;そして
‐Xは前記有益薬剤と関連付けられるものであり、そしてXは直接結合、およそ1〜およそ40の炭素原子を含むアルキル、アリール、アルカリル、アラルキル、エーテルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる。 - 前記可溶性部分が、下記化学式により表される、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス:
Y−R33
‐式中Yは、前記有益薬剤と関連付けられ、同物質の溶解度を増大させる働きをし、かつおよそ1〜およそ40の炭素原子を含むアリール、アルカリル、アラルキルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれ;そして
‐R33は、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含む。 - 前記可溶性部分が、追加のアノード電気活性物質、追加の有益薬剤およびこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項43に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノード電気活性物質が、結合されている、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記可溶性部分が、非電気活性物質を含む、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記少なくとも1種の溶媒が、3‐メチルスルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含むポリエーテル、エトキシエタノールを含むアルコール、3‐ヒドロキシプロピオニトリル、2‐メチルグルタロニトリルを含むニトリル、2‐アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含むケトン、β‐プロピオラクトン、γ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトンを含む環状エステル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびこれらの均質混合物を含む群から選ばれる、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ1mM〜およそ1000mMの範囲である、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記カソードおよびアノードエレクトロクロミック物質の少なくとも一方の濃度が、およそ5mM〜およそ500mMの範囲である、請求項48に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 実質的に透明な第一基体、および第二基体を含む、請求項39に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- デバイスが、エレクトロクロミック窓である、請求項50に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記第二基体が、反射物質でめっきされている、請求項50に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記反射物質が、クロム、ロジウム、ルテニウム、銀、同物質の合金およびこれらの積重ね層を含む群から選ばれる、請求項52に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- デバイスが、エレクトロクロミック鏡である、請求項53に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- エレクトロクロミックデバイスに使用されるエレクトロクロミック媒体であって、当該媒体が:
‐少なくとも1種の溶媒;
‐カソードエレクトロクロミック物質;
‐アノードエレクトロクロミック物質:を含み、当該アノードエレクトロクロミック物質が
‐メタロセンもしくは置換メタロセンを含む第一部分;および
‐少なくとも1種の成分を含む第二部分であって、第二部分が含まれていない第一部分に比較して少なくとも1種の溶媒中の第一部分の溶解度を増大させる働きをする第二部分を含む。 - 前記第一部分が、フェロセン、置換フェロセンおよびこれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項55に記載のエレクトロクロミック媒体。
- R1〜R10が、同じもしくは異なり、R1〜R10の少なくとも3つが、およそ1〜およそ40の炭素原子を含む直線状もしくは枝分れアルキル基を含み、かつR1〜R10の残りが、Hを含む、請求項57に記載のエレクトロクロミック媒体
- 前記可溶性部分が、ニトリル、ニトロ成分、スルホキシド、スルホネート、スルホネートエステル、カルボキシレート、ホスホニウム成分、ホスホネート、ホスホナイト、アンモニウム成分、カーボネート、カルバメート、ケトン、エステルおよびアミドを含むカルボニル、ポリエーテルを含むエーテル、第三アミンを含むアミン、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項55に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記第二部分が、下記化学式の少なくとも1つにより表される、請求項55に記載のエレクトロクロミック媒体:
‐式中R11〜R32は、同じもしくは異なり、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含み;
‐Arは、フェニルを含むアリール成分であり;
‐mは、およそ1〜およそ5の範囲の整数であり;
‐nは、およそ1〜およそ20の範囲の整数であり;そして
‐Xは前記第一部分と関連付けられ、そしてXは直接結合、およそ1〜およそ40の炭素原子を含むアルキル、アリール、アルカリル、アラルキル、エーテルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる。 - 前記第二部分が、下記化学式により表される、請求項55に記載のエレクトロクロミック媒体:
Y−R33
‐式中Yは、前記第一部分と関連付けられ、同物質の溶解度を増大させる働きをし、かつおよそ1〜およそ40の炭素原子を含むアリール、アルカリル、アラルキルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれ;そして
‐R33は、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含む。 - 前記少なくとも1種の溶媒が、3‐メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含むポリエーテル、エトキシエタノールを含むアルコール、3‐ヒドロキシプロピオニトリル、2‐メチルグルタロニトリルを含むニトリル、2‐アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含むケトン、β‐プロピオラクトン、γ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトンを含む環状エステル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびこれらの均質混合物を含む群から選ばれる、請求項55に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記アノードエレクトロクロミック物質の濃度が、およそ1mM〜およそ1000mMの範囲である、請求項55に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記アノードエレクトロクロミック物質の濃度が、およそ5mM〜およそ500mMの範囲である、請求項63に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 下記の要素を含むエレクトロクロミックデバイス:
‐少なくとも1つの実質的に透明な基体;および
‐エレクトロクロミック媒体:を含み、当該エレクトロクロミック媒体が
‐少なくとも1種の溶媒;
‐カソードエレクトロクロミック物質;および
‐アノードエレクトロクロミック物質:を含み、当該アノードエレクトロクロミック物質が
‐メタロセンもしくは置換メタロセンを含む第一部分;および
‐少なくとも1種の成分を含む第二部分であって、第二部分を含有しない第一部分に比較して少なくとも1種の溶媒における第一部分の溶解度を増大させる働きをする第二部分を含む。 - 前記第一部分が、フェロセン、置換フェロセンおよびこれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項65に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- R1〜R10が、同じもしくは異なり、R1〜R10の少なくとも3つが、およそ1〜およそ40の炭素原子を含む直線状もしくは枝分れアルキル基を含み、かつR1〜R10の残りが、Hを含む、請求項67に記載のエレクトロクロミックデバイス
- 前記可溶性部分が、ニトリル、ニトロ成分、スルホキシド、スルホネート、スルホネートエステル、カルボキシレート、ホスホニウム成分、ホスホネート、ホスホナイト、アンモニウム成分、カーボネート、カルバメート、ケトン、エステルおよびアミドを含むカルボニル、ポリエーテルを含むエーテル、第三アミンを含むアミン、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる、請求項65に記載のエレクトロクロミック媒体。
- 前記第二部分が、下記化学式の少なくとも1つにより表される、請求項65に記載のエレクトロクロミックデバイス:
‐式中R11〜R32は、同じもしくは異なり、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含み;
‐Arは、フェニルを含むアリール成分であり;
‐mは、およそ1〜およそ5の範囲の整数であり;
‐nは、およそ1〜およそ20の範囲の整数であり;そして
‐Xは前記第一部分と関連付けられ、そしてXは直接結合、およそ1〜およそ40の炭素原子を含むアルキル、アリール、アルカリル、アラルキル、エーテルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれる。 - 前記第二部分が、下記化学式により表される、請求項65に記載のエレクトロクロミックデバイス:
Y−R33
‐式中Yは、前記第一部分と関連付けられ、同物質の溶解度を増大させる働きをし、かつおよそ1〜およそ40の炭素原子を含むアリール、アルカリル、アラルキルもしくはポリエーテル鎖、およそ1〜およそ40の珪素原子を含むシリルもしくはシロキシル鎖、ならびにこれらの混合物を含む群から選ばれ;そして
‐R33は、H、あるいはおよそ1〜およそ10の炭素原子を含む直線状または枝分れアルキル、アリール、アルカリルもしくはアラルキル基を含む。 - 前記少なくとも1種の溶媒が、3‐メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含むポリエーテル、エトキシエタノールを含むアルコール、3‐ヒドロキシプロピオニトリル、2‐メチルグルタロニトリルを含むニトリル、2‐アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含むケトン、β‐プロピオラクトン、γ‐ブチロラクトン、γ‐バレロラクトンを含む環状エステル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびこれらの均質混合物を含む群から選ばれる、請求項65に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記アノードエレクトロクロミック物質の濃度が、およそ1mM〜およそ1000mMの範囲である、請求項65に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記アノードエレクトロクロミック物質の濃度が、およそ5mM〜およそ500mMの範囲である、請求項73に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 実質的に透明な第一基体、および第二基体を含む、請求項65に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- デバイスが、エレクトロクロミック窓である、請求項75に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記第二基体が反射物質でめっきされている、請求項75に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- 前記反射物質が、クロム、ロジウム、ルテニウム、銀、同物質の合金およびこれらの積重ね堆積層を含む群から選ばれる、請求項77に記載のエレクトロクロミックデバイス。
- デバイスが、エレクトロクロミック鏡である、請求項78に記載のエレクトロクロミックデバイス。
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