JP2011080861A - 防水検査のための検査装置 - Google Patents

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康宏 三河
Atsushi Ozawa
敦史 小澤
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輝雄 吉實
Daisuke Otsubo
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Abstract

【課題】防水機器に不要な圧力センサなどを実装させず、簡易な装置により防水機器の防水検査が行える防水検査装置を提供する。
【解決手段】
圧力センサと、表示手段と、圧力センサからの信号に基づき防水機器の空間部内の圧力が所定圧力を超えたと判断したときは、該所定圧力を超えたことを上記表示手段に表示させる制御手段と、上記圧力センサと上記表示手段と上記制御手段とが実装され、上記防水機器の蓋部材により水密に覆われた上記防水機器の空間部に脱着されることが可能な電気基板と、を具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水性を備えた携帯機器に関する防水性の検査を行うための装置、詳しくはその携帯機器に装填され、防水性を判定するためのデータを記録し、判定する装置に関する。
近年、防水性を有する携帯機器が盛んに量産され利用されている。従って、これら携帯機器の防水性を簡便に保証するための装置、方法がますます要求されるようになっている。
引用文献1においては、防水機器の内部に圧力センサを備えさせ、試験器の中にこの防水機器を収納し、その後、試験機内を水の代わりに空気により加圧し、この防水機器内の気圧データを計測、記憶してこの防水機器の良否を判断している。
特開2009−121965号公報
特開2009−121965号公報に開示される防水機器は、その内部に圧力センサを有しており、そのため諸々の機構的、電気的構成の負荷が防水機器に要求される。例えば、機構的には余計なスペースを必要とし、電気的には余計な部品とソフトウエアなどが要求される。ユーザにとっては不要な仕様となってしまう。そのために防水機器の内部のスペース余裕や電気基板の設計自由度が阻害されたり、防水機器の小型化が阻害される恐れがある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な装置により防水機器の防水検査が行える防水検査装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に関わる防水検査装置は、防水機器を検査するための防水検査装置において、圧力センサと、表示手段と、上記圧力センサからの信号に基づき上記防水機器の空間部内の圧力が所定圧力を超えたと判断したときは、該所定圧力を超えたことを上記表示手段に表示させる制御手段と、上記圧力センサと上記表示手段と上記制御手段とが実装され、上記防水機器の蓋部材により水密に覆われた上記防水機器の空間部に挿入されることが可能な電気基板と、を具備している。
本発明によれば、防水機器を簡便に検査できる防止検査機器を提供することができる。
防水機器としてのデジタルカメラを倒立させカメラ斜め前面から見た斜視図である。 検査冶具の電気的構成の概略を示した電気ブロック図である。 デジタルカメラを検査チャンバに収納した概略図である。 本発明の検査装置が一次検査を行うときの説明をするためのフローチャートを示す図である。 本発明の検査装置が一次検査で測定した圧力−時間の結果を示すグラフである。 デジタルカメラに設けられた通気口とそこに配置された通気シートの構成を説明するための一部断面図である。 デジタルカメラに設けられた通気口とそこに配置された通気シート、及び密封テープの構成を説明するための一部断面図である。 本発明の検査装置が二次検査を行うときの説明をするためのフローチャートを示す図である。 本発明の検査装置が二次検査で測定した時間−圧力の結果を示すグラフである。
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
本発明の検査装置すなわち検査冶具2を使用する防水機器としてデジタルカメラを図1を用いて説明する。図1に示すように逆さま(倒立状態)に示された被検査品としてのデジタルカメラ1(以下、カメラ1という)は、カメラの前面には撮影レンズとしてのレンズ鏡枠1dと、被写体に光りを照射するストロボ発光窓1eと、カメラの外部とカメラの内部に通ずる通気口1fと、を有している。図1においては、レンズ鏡筒1dはバリアを前面に有し、該バリアが閉じられている非撮影時の沈胴状態にある。また、通気口1fは内部にはこの通気口1fを塞ぐように水は通さないが空気は通す通気シート1jが設けられている。この通気口1fは、カメラ使用中にカメラ内部で発生した熱を、空気を介して逃がすためのものである。この通気口1fが無いとカメラ筐体が膨らむなどの不都合が生じる恐れがあるため、これを防ぐためのものである。尚、図1中のS−Sで示す線分での断面を図6で示す。図6中の1iはカメラ外装部材1iであり、1fが上記通気口であり、ガメラ外装1iの内面に通気口1fを塞ぐように通気シート1jが設けられ、通気シート1jは通気シート1jの周囲に接着剤などが添着されカメラ外装1iの内面に固定されている。
カメラ底面には三脚用雌ネジ1hと、電池室蓋1bが設けられている。電池室蓋1bは図示せぬ回動軸によりカメラ本体に対し回動可能に設けられている。図1は電池室蓋1bが開状態であり、電池室1a内に電池あるいは防水検査装置である検査冶具2が着脱可能に装填される。電池室1aの開口口元全周にはリブ状の突起1gが形成されている。電池室蓋1bの内面には電池室水密のためのゴムシール1cが設けられ、電池室蓋1bがカメラ本体に対し閉じられた状態(図1中の矢印C方向の回動)ではリブ状の突起1gがゴムシール1cに食い込み電池室1aを水密状態すなわち防水状態としている。すなわち、このときカメラ1は全体が防水状態となっている。
検査装置としての検査冶具2は図2に示すように電気基板2aを含み、電気基板2aには、マイクロコンピュータ2bが実装され、さらに、電気基板2aには電源スイッチ2e(電源SW)、検査開始スイッチ(検査開始SW)2f、時計回路2g、表示手段としての良品表示点灯用LED2m、表示手段としての不良品表示点灯用LED2n、圧力センサ切替スイッチ2h(気圧センサ切替SW)、バッテリである電源2d(内蔵電池)、USBコネクタ2kがマイクロコンピュータ2bに接続され実装されている。さらに、圧力センサA2i(気圧センサ1)、圧力センサB2j(気圧センサ2)はそれぞれ増幅器を兼ねたA/Dコンバータ2o、2pを介してマイクロコンピュータ2bに接続され実装されている。
また、この検査冶具2は、防水検査後にカメラ1から取り出された後、後述するデータを利用する外部機器としてのパーソナルコンピュータ(PC)6にUSBコネクタ2kを介して接続され、データの解析が行われる。
マイクロコンピュータ2bにはプログラム記憶手段、記憶手段および記録手段として機能するフラッシュROM2cが内蔵されていて、検査のためのプログラムが記憶されており、このプログラム実行後の圧力センサからの圧力データを記憶(記録)する。もちろんこれらはマイクロコンピュータ2b外に外付けされたメモリを電気基板2aに実装してもよい。
圧力センサは二つ実装されるが、圧力センサA2iは圧力検出の分解能は後述する圧力センサB2jより高いがその測定レンジは狭い。もう一つの圧力センサB2jはその逆となり圧力検出の分解能は比較して低いが測定レンジは広い。
また、この検査冶具2は、上記のごとく複数のスイッチ機能が設けられている。これら電源スイッチ2e、検査開始スイッチ2fは一つのスイッチで代替でき、本願実施形態では一つのプッシュ式スイッチ2qとして、これを電気基板2aに実装している。該プッシュ式のスイッチは押圧動作で電気基板2aの各素子への電源供給の開始と同時に検査開始を行う。この押圧動作の解除では特にスイッチ機能は動作しない。また、圧力センサ切替スイッチ2hは機構的にスライドスイッチ式に構成され、圧力センサA2iと圧力センサB2jの切り替えを行い、リセットスイッチ機能をも有する。このリセットスイッチ機能は、圧力センサA2iから圧力センサB2jへ、及び逆への切り替えによりLEDの点灯を停止し、電源2dから電気基板2aへの電源供給を遮断する。これにより電気基板2aのバッテリ消耗を防止する。
このプッシュ式スイッチ2qは、検査冶具2がカメラ1に装填され電池室蓋1bが閉じられるとプッシュボタン部が電池室蓋1bにより押圧され、電源2dが電気基板2に電力を供給する。また検査開始の信号をマイクロコンピュータ2bに指示する。またカメラ1が後述の検査チャンバ3から所定の検査期間を経過して取り出され、電池室蓋1bが開けられたとき、電池室蓋1bはプッシュボタン部の押圧を解除する。
図3は、検査冶具2が装填された複数のカメラ1を防水検査機である試験器の検査チャンバ3に収納した図を示している。検査チャンバ3は複数のカメラ1を収納でき、検査チャンバ3の内側と大気圧である外側との気圧遮断(隔離)を行う密閉構造を有する。検査チャンバには加圧器4が接続され、加圧器4は検査チャンバ内に空気を送るポンプを有していて検査チャンバ内に大気圧より高い気圧を掛け、この気圧を維持する。さらに検査チャンバ3には検査チャンバ3内の気圧をモニタ(監視)するための圧力計5(気圧ゲージ)が接続されている。
以上の構成によりカメラ1の防水性検査が容易かつ即座に行える。以下、本実施形態のこの防水検査機と検査冶具2を用いる検査の動作を示す図4の制御手段としてのフローチャート及び図5に沿って説明する。
初めに、カメラ自体の防水性を確認するために、図7に示されるように、カメラ1に設けた通気口1に密封テープ1kを貼着し、空気の流通を妨げる。この状態で検査を行う。
検査冶具2をカメラ1に装填する前に、まず、圧力センサA2iから測定データを得るために圧力センサ切替スイッチ2hにより圧力センサA2iを選択する。このとき、もし、良品表示点灯用LED2m若しくは不良品表示点灯用LED2nが点灯していれば消灯される。(このときのフローチャートルーチンの説明は省略する。)その後、検査冶具2をカメラ1の電池室1aに装填し、電池室蓋1bを閉める。そうすると、電池室蓋1bは検査冶具2のプッシュ式スイッチ2qを押圧し、これに連動する電源スイッチ2eがオンになる。そうするとこのスイッチは、電源供給のためのスイッチと検査開始のためのスイッチが兼用されているのでマイクロコンピュータ2bは電源2dの供給を受け、これと略同時にプログラムが起動し始め、マイクロコンピュータ2bのスリープ状態から起ち上がり記録データ(記憶データ、取得データ)のリセット、カウンタ等の初期化を行う(S0)。
S0からS1に移り、圧力センサA2iからのデータ取得回数Nをカウントするための回数を初期化する。すなわち、N=0を設定する。次にA/Dコンバータ2oを介して得られた圧力センサA2iからの初期出力値である初期出力値データをフラッシュROM2cに記憶する(S2)。このときはまだカメラ1が大気圧力中である。従って圧力センサA2iの出力値データは大気圧を示す。S3ではデータ取得を1回終えたのでN=1をカウントする。そしてカメラ1は大気圧状態の検査チャンバ内に納められる。このようにして、複数台のカメラ1が検査チャンバ内に納められる。次にS2からS4に移り時計回路2gのタイマ(計時)を開始する。S4からS5に移り第1の所定時間が過ぎたかどうかを判別する。例えば5秒毎にデータをとるとすると、これが第1の所定時間となり、この第1の所定時間が経過していなければS5の判別を繰り返す。検査チャンバ内の各カメラ1に装填された検査冶具2はこの動作を行い、以降も各カメラ1の検査冶具2は同様に同じフローチャートに従って動作する。S5において上記第1の所定時間すなわち5秒が経過したらS6で圧力センサA2iの出力値データをモニタするが、この出力値データが上記初期出力値データの値と同じであれば、S7に移り、タイマにリセットをかけ、S4に戻る。検査準備状態ではこれが繰り返される。
規定の複数台のカメラ1が検査チャンバ内に納められ、最後のカメラ1が検査チャンバ内に納められて検査準備が完了し、検査チャンバ内に加圧器4で空気を送り込みチャンバ内の空気圧を高くする。つまりカメラ1が加圧されることになる。図5中における点Bがこの加圧開始時点となる。尚、図5中における点Aから点Bは加圧前検査チャンバ内のゲージ圧0kPaを示す。
検査チャンバ内が加圧されると、各カメラ1の筐体に圧力がかかり、カメラ1が防水仕様となっているため空気は各カメラ内には進入できない。そのためカメラ筐体はこの圧力のために若干の変形が生じる。そして各カメラ内の圧力が若干高まる。加圧器4は検査チャンバ内を所定の圧力、例えばゲージ圧70kPaまで加圧し、維持する。この間、S4からS7を繰り返していた検査冶具2動作が、上記加圧を受けることによりS6の判別、すなわち圧力センサA2iの出力値が上記初期出力値データより大きい(高い)と判断することになり、S8に進む。 図5は圧力センサA2iの出力値−時間の経過を示す図であり、この図5のF1のグラフを参照すると、図中のゲージ圧0kPaの点Aから点BまではフローチャートのS0からS7までの動作が行われる。加圧が始ると、点Bからゲージ圧10kPa弱の点Cまで変化する。ここでは検査冶具2の圧力センサA2iは、カメラ筐体の変形のためカメラ筐体内部の空気が圧縮され圧力が若干高まり、この高い圧力を検出する。すなわち加圧の開始が検出されたことになる。ここで上記のようにS6からS8に進む。尚、点Bは正確に言うと図中の点Bより若干、上の値である。
カメラ筐体の変形が一定になると検査チャンバ内の圧力がさらに高められてもカメラ1の防水仕様のため検査チャンバ内の圧力変化を圧力センサA2iが検出することは無く、図5中点Cから略一定の圧力を検出する。S8に進むと、圧力センサA2iからの出力値データを1個目のデータと共に2個目のデータとしてフラッシュROM2cに記憶する。次にS9に進み、圧力センサA2iから2個目のデータを得たのでN=2をカウントし、次に進む。
次のS10では、やはり同じ5秒毎にデータを採ることを目的としタイマをリセットし、S11で時計回路2gのタイマの開始を行う。S12ではこの5秒間を第2の所定時間とし、5秒の時間経過を待つため、タイマが5秒の計時をしたかの判別を繰り返す。
5秒が経過したらS13に進み、圧力センサA2iからの出力値データを2個目のデータに引き続き3個目のデータとしてフラッシュROM2cに記憶する。そしてS14に進む。S14では今S13で読んだ圧力センサA2iの出力値データが閾値T(図5中点線で示す)、例えば12kPaを超えているかどうかを判別する。もし、図5中のグラフF2のように圧力センサA2iの出力値がこの閾値Tを超えていればカメラ1はその防水性に問題があると判断され、S15に進み、検査冶具2上の不良品表示点灯用LED(気密不良LED)を点灯維持させる。その後、S16に進む。この場合、図5に示すF2のようなグラフを示し、検査チャンバ内の高い空気圧力がカメラ内部に漏れていることを示している。
S14で圧力センサA2iの出力値が閾値Tを超えていなければそのままS16に進む。S16では、取得(記憶)された圧力センサA2iの出力値データの個数が設定された個数、例えば図5の場合、20個に達したかどうかを判別する。取得された個数がまだ設定された個数に達していなければS10に戻り、タイマをリセットし第2の所定時間5秒を再度計時する。
圧力センサA2iの出力値データの個数が設定された個数、例えばN=20個に達したと判別したとき、検査は終了し、S17に進む。S17では、不良品表示点灯用LED(気密不良LED)が点灯していれば、防水性不良のカメラ1だと判断し、その点灯を維持したままS19へ進み、HALT状態(スリープ状態)となり検査冶具2の動作が終了する。
S17で不良品表示点灯用LED2n(気密性不良LED)が点灯していなければ、カメラ1は防水性が良いと判断し、S18に進み、良品表示点灯用LED2m(気密性良好LED)を点灯し、この点灯を維持したままS19へ進み、HALT状態(スリープ状態)となり検査冶具2の動作が終了する。
尚、防水性が良いと判断されたカメラ1に装填された検査冶具2の図中6のF1で示すグラフは加圧維持された検査チャンバ内でも閾値Tよりやや低い圧力を検出し続けることになる。そして検査終了前に検査チャンバ内に対する加圧を停止し(図中点D)、大気圧に戻すと、カメラ1の上記変形変位が戻りカメラ内の気圧も元の大気圧、すなわちゲージ圧0kPaとなるとなる(図中点E)。
また、防水性が不良判断されたカメラ1に装填された検査冶具2の図中6のF2で示すグラフは、加圧維持された検査チャンバ内では最大加圧値、すなわちゲージ圧70kPaに漸近する。そして検査終了前に検査チャンバ内に対する加圧を停止(図中点D')すると、急激に、カメラ1の上記変形変位が戻りカメラ内の気圧も元の大気圧に戻る。
この一次検査が終了したカメラ1を検査チャンバ3より取り出し、カメラ1の電池室蓋1bを開けると、不良品表示点灯用LED、若しくは良品表示点灯用LEDの点灯が確認出来る。
上記検査を一次検査とすると、この一次検査で防水性が良品であるとされたカメラ1が、次の二次検査にかけられることになる。二次検査として図6に示す断面図のように上記カメラ1に貼付した密封テープ1kを剥がし略同様の検査を行う。この二次検査は検査冶具2が装填された複数のカメラ1を検査チャンバに収納し、同様に外部と遮断(隔離)され、密封状態となる。検査チャンバ3内を加圧し、結果、各カメラ1に対し加圧し、どの程度の早さでカメラ内に空気が漏れるかどうかを判別する。これにより、通気シート1j周辺の接着組立が正常に行われているかどうか、言い換えれば、通気口1としての機能が正常に機能するかを判断する。
二次検査では、検査チャンバ内のカメラ1が加圧されると、空気は通気口1よりカメラ内部に通気シート1jを通過して進入する。通気シート1jを含むカメラ1の防水機能が良品であれば、加圧された空気がカメラ内部に徐々に進入する。従って検査チャンバ内の空気圧とカメラ内部の空気圧とは所定時間後に同圧となる。これに対し通気口1の通気シート1jに何らかの不具合(不都合)、例えば、接着不良などがあると、カメラ内部の気圧は検査チャンバ内の空気圧とは急激に同圧になってしまい、カメラ1は不良品であることが判明する。すなわち、このカメラ1は修理が必要となる。
この二次検査は上記の一次検査と略同様に行われる。二次検査を図8の制御手段としてのフローチャートと図9のグラフとを基に説明する。
初めに一次検査を終えたカメラ1から検査冶具2を取り出し、圧力センサB2jから測定データを得るために圧力センサ切替スイッチ2hにより圧力センサB2jを選択する。そのとき点灯していたLEDは消灯し、電源2dからの電気基板2aの各素子への電力供給を遮断する。(このときのフローチャートルーチンの説明は省略する。)その後、再度、同じ検査冶具2をカメラ1の電池室1aに装填し、電池室蓋1bを閉める。そうすると、電池室蓋1bは検査冶具2のプッシュ式スイッチ2qを押圧し、これに連動する電源スイッチ2eがオンになる。そうするとこのスイッチは、電源供給のためのスイッチと検査開始のためのスイッチが兼用されているのでマイクロコンピュータ2bは電源2dの供給を受け、これと略同時にプログラムが起動し始め、マイクロコンピュータ2bのスリープ状態から起ち上がり、前記と同様の初期化を行う(S000)。以降、マイクロコンピュータ2bは圧力センサB2jからの出力のみをモニタする。
S000からS001に移り、圧力センサB2jからのデータ取得回数をカウントするための回数Nを初期化する。すなわち、N=0を設定する。本二次検査では、検査チャンバ内のカメラ内部気圧が所定期間内、例えば8秒間を所定期間として、この期間に検査チャンバ内の気圧とカメラ内部の気圧が同気圧となったかどうかを判断する。そのため、検査チャンバ加圧前の圧力センサB2jからの出力値データの1個と加圧直後のその出力値データの1個(後述、図9中の点B2)と、後述する第2の所定時間を1秒として繰り返して得られ圧力センサB2jからの出力値データの8回とで合計10個の出力値を得るようにした。
さて、検査チャンバ内の加圧前にA/Dコンバータ2pを介して得られた圧力センサB2jからの初期出力値である初期出力値データをフラッシュROM2cに記憶する(S002)。図9中の点A2で示す。このときはまだカメラ1が大気圧力中である。従って圧力センサB2jの出力値データは大気圧を示す。すなわちゲージ圧は0kPaである。S003ではデータ取得を1回終えたのでN=1をカウントする。そしてカメラ1は大気圧状態の検査チャンバ3内に納められる。このようにして、複数台のカメラ1が検査チャンバ3内に納められる。次にS003からS004に移り時計回路2gのタイマ(計時)を開始する。S004からS005に移り第1の所定時間が過ぎたかどうかを判別する。例えば1秒毎にデータをとるとすると、これが第1の所定時間となり、この所定時間が経過していなければS005の判別を繰り返す。検査チャンバ3内の各カメラ1に装填された検査冶具2はこの動作を行い、以降も各カメラ1の検査冶具2は同様に同じフローチャートに従って動作する。S005において上記所定時間すなわち1秒が経過したらS006で圧力センサB2jの出力値データをモニタするが、この出力値データが上記初期出力値データの値と同じであれば、S007に移り、タイマにリセットをかけ、S004に戻る。検査準備状態ではこれが繰り返される。
規定の複数台のカメラ1が検査チャンバ3内に納められ、最後のカメラ1が検査チャンバ3内に納められて検査準備が完了し、検査チャンバ3内に加圧器で空気を送り込み検査チャンバ3内の空気圧を高くする。つまりカメラ1が加圧されることになる。図9中における点B2がこの加圧開始時点となる。尚、図9中における点B2は正確に言うと、若干、図のB2よりやや上側の値で記されることになる。検査冶具2はこのB2を検出することで検査チャンバ3内が加圧されたことを判断する。
検査チャンバ3内が加圧されると、各カメラ1の筐体に圧力がかかり、各カメラ内の圧力が徐々に高まる。加圧器は検査チャンバ3内を所定の圧力、例えばゲージ圧50kPaまで加圧し、維持する。この間、S004からS007を繰り返していた検査冶具2動作が、上記加圧を受けることによりS006の判別、すなわち圧力センサB2jの出力値が上記初期出力値データより大きい(高い)と判断することになり、S008に進む。図9は圧力センサB2jの出力値−時間の経過を示す図であり、この図9のT1のグラフを参照すると、図9中のゲージ圧0kPaの点A2から点B2まではフローチャートのS000からS007までの動作が行われる。加圧が始ると、点B2から点C2まで一次的に圧力センサB2jの出力が変化する。
S008に進むと、圧力センサB2jからの出力値データを1個目のデータと共に2個目のデータとしてフラッシュROM2cに記憶する。次にS009に進み、圧力センサB2jから2個目のデータ取を得たのでN=2をカウントし、次に進む。
次のS010では、やはり同じ1秒毎にデータを採ることを目的としタイマをリセットし、S011で時計回路2gのタイマの開始を行う。S012ではこの1秒間を第2の所定時間とし、1秒の時間経過を待つため、タイマが1秒の計時をしたのかの判別を繰り返す。
1秒が経過したらS013に進み、圧力センサB2jからの出力値データを2個目のデータに引き続き3個目のデータとしてフラッシュROM2cに記憶する。そしてS014に進む。S014では今S013で読んだ圧力センサB2jの出力値データがチャンバ内設定気圧(図9中の二点鎖線で示す)に至ったかどうかを判別する。例えば50kPaに至ったかどうかを判別する。もし、図9中のグラフT2のように圧力センサB2jの出力値が上記所定期間内にチャンバ内設定気圧に至っていればカメラ1はその通気シート1j周りに問題があると判断され、S015に進み、検査冶具2上の不良品表示点灯用LED(気密不良LED)を点灯維持させる。その後、S016に進む。この場合、図9に示す点C3に至るようなグラフを示し、検査チャンバ3内の高い空気圧力がカメラ内部に急速に漏れていることを示している。
S014で圧力センサB2jの出力値がチャンバ内設定気圧を超えていなければそのままS016に進む。S016では、取得(記憶)された圧力センサB2jの出力値データの個数が設定された個数、すなわち所定時間後、例えば図9の場合、取得データ個数Nである10個目すなわち8秒後に達したかどうかを判別する。取得された個数がまだ設定された個数に達していなければ上記所定時間に至っていないと判別し、S010に戻り、タイマをリセットし第2の所定時間1秒を再度計時する。
圧力センサB2jの出力値データの個数が設定された個数、例えば10個に達したと判別したとき、上記所定時間が経過したとして検査は終了し、S017に進む。S017では、不良品表示点灯用LED(気密不良LED)が点灯していれば、通気シート1j周りの組み立てが不良のカメラ1だと判断し、その点灯を維持したままS019へ進み、HALT状態(スリープ状態)となり検査冶具2の動作が終了する。また、S017で、不良品表示点灯用LED2n(気密不良LED)が点灯していなければ、通気シート1j周りの組み立てに問題はない良品のカメラ1だと判断し、S018に進み、良品表示点灯用LED2mを点灯し、この点灯を維持したままS019へ進み、HALT状態となり検査冶具2の動作が終了する。
この二次検査が終了したカメラ1を監査チャンバより取り出し、カメラ1の電池室蓋1bを開けると、不良品表示点灯用LED、若しくは良品表示点灯用LEDの点灯が確認出来る。一次及び二次検査を良品として判別されたカメラ1が防水性において、合格品としてユーザに提供されることになる。
上記一次検査若しくは上記二次検査により検査冶具2に圧力センサからの出力値データが保存されている。これを利用するため電気基板2aに実装されたUSBコネクタ2kからパーソナルコンピュータ6などにデータを転送し、これらデータを詳しく分析することが出来る。防水機器が不良であったと判別されたときは、そのデータの傾向からどの部位が不良であるかという判定も可能である。
尚、上記一次検査若しくは上記二次検査にて、検査チャンバ3内に加圧される圧力はそのカメラ1の防水仕様によって決めればよいものである。高い防水仕様が求められるカメラであれば高い圧力をかければよい。また、説明中の閾値や第1、第2の所定時間、所定時間、データ取得回数などは適宜、求められる防水機器の仕様により決定すればよい。
尚、一次検査では圧力センサA2iの測定レンジは二次検査の圧力センサB2jのそれと比較して狭くてよい、また測定分解能において、圧力センサA2iに比較して圧力センサB2jのそれは粗くてよい。
尚、本願実施形態においては防水カメラに一次検査、二次検査を行ったが、通気口を設けない防水機器では本願実施形態説明の一次検査のみで防水性の評価が出来る。
以上のように、本発明によれば、不必要に防水機器に部品を実装することも無い。また、検査終了後、電池室蓋1bを開状態にすれば即座に防水性の良品、不良品を判別できる。
また、検査冶具2の電気基板2aには複数の互いに異なる仕様の圧力センサを実装できるので、互いに防水性能の異なる仕様のカメラに適宜利用できるので検査冶具2の汎用性が期待出来る。
また、本発明によれば防水機器は、ユーザにとって不要な圧力センサが実装されていない防水機器が構成されるので、防水機器ユーザに適正な価格の防水機器を提供することができる。
また、本実施形態では検査冶具2は図1中にて電気基板2aがケースなどの外装部材に覆われているが、カメラの電池室蓋1bが水密構造であるので、外装部材などで覆わず電気基板2aのままで、カメラ電池室内に装填されても構わない。これにより検査冶具2そのものに防水性を求める必要も無く安価に製造出来る。
また、本発明の実施形態による検査冶具2ではLEDが二つ配置されているが、一つのLEDで複数の発色を行うLEDを用いても構わない。
また、本願発明をカメラの電池室に検査冶具を収納(装填)させたが、これに限らずメモリーカードなどの記憶媒体が収納されるスロットなどに収納させてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内
において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上
記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における
適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示さ
れる全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄
で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構
成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1……カメラ
1a……電池室
1b……電池室蓋
1c……ゴムシール
1d……レンズ鏡筒
1e……ストロボ発光窓
1f……通気口
1g……突起
1h……三脚用雌ネジ
1i……外装部材
1j……通気シート
1k……密封テープ(密封部材)
2……検査冶具2
2a……電気基板
2b……マイクロコンピュータ
2c……フラッシュROM
2d……電源(内蔵電池、バッテリ)
2e……電源スイッチ
2f……検査開始スイッチ
2g……時計回路
2h……圧力センサ切替スイッチ
2i……圧力センサA(第1の圧力センサ)
2j……圧力センサB(第2の圧力センサ)
2k……USBコネクタ
2m……良品表示点灯用LED
2n……不良品表示点灯用LED
2o……A/Dコンバータ
2p……A/Dコンバータ
2q……プッシュ式スイッチ
3……検査チャンバ
4……加圧器
5……圧力計

Claims (6)

  1. 防水機器を検査するための防水検査装置において、
    圧力センサと、
    表示手段と、
    上記圧力センサからの信号に基づき上記防水機器の空間内の圧力が所定圧力を超えたと判断したときは、該所定圧力を超えたことを上記表示手段に表示させる制御手段と、
    上記圧力センサと上記表示手段と上記制御手段とが実装され、蓋部材により水密に覆われた上記防水機器の空間に挿入されることが可能な電気基板と、
    を具備したことを特徴とした防水検査装置。
  2. 上記表示手段は発光部材からなることを特徴とした上記請求項1記載の防水検査装置。
  3. 上記検査装置は、さらに、上記圧力センサからの出力変化を記録する記録手段をさらに有することを特徴とした上記請求項1記載の防水検査装置。
  4. . 上記検査装置は、さらに、上記記録手段の記録を外部機器に出力するためのコネクタ手段を有することを特徴とした上記請求項3記載の防水検査装置。
  5. 上記検査装置は、さらに、上記圧力センサ(第1の圧力センサ)の圧力検出範囲より大きな圧力検出範囲を有した上記圧力センサとは異なるもう一つの圧力センサ(第2の圧力センサ)を有したことを特徴とした上記請求項1記載の防水検査装置。
  6. 上記検査装置は、上記防水機器の上記空間の一部である電池室に装填可能であることを特徴とした上記請求項1記載の防水検査装置。
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