JP2011078626A - 超音波画像診断装置及び解析領域設定プログラム - Google Patents

超音波画像診断装置及び解析領域設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】計測毎のサンプリングマークの位置及び幅の設定及び角度補正を自動的に行い、操作性、診断効率の向上を図ること。
【解決手段】トラッキング処理部により被検体の位置を超音波2次元画像データ上においてトラッキングし、このトラッキング結果に基づいて解析領域制御処理部により被検体の機能を解析するためのサンプリングマークの位置及び大きさの情報を自動的に設定すると共に、被検体の特定部位の運動速度を算出するための超音波ビームの中心軸に対するサンプリングマークの角度補正の情報を自動的に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波プローブによる超音波ビームの送受信により被検体の超音波画像を生成し、被検体における特定部位の運動を解析するための解析領域の位置及び大きさを設定する機能を有する超音波画像診断装置及び解析領域設定プログラムに関する。
超音波画像診断装置では、例えば心臓の機能診断を行うためにドプラ効果を利用した計測が行われている。これにより計測されるのは、超音波プローブから出力されるドプラ信号に基づいて心臓から拍出される血流量、弁からの逆流、拡張機能等である。例えば拡張機能では、心臓の心筋のドプラ波形(TDI−PW等と称される)に基づいて心臓の左心房からの血流に応じた心筋の伸びを計測して機能診断を行っている。又、拡張機能では、心臓の僧房弁付近でのドプラ波形(E/A計測等と称される)に基づいて僧房弁からの血液の流入波形パターンを計測して機能診断も行っている。かかる心臓の機能を計測するための技術としては、例えば特許文献1、2がある。又、心臓の左心室の心筋の伸縮運動をドプラ波形を用いて計測し、心臓の拡張機能を計測するに関する技術としては、例えば非特許文献1がある。
特開2002−140690公報 特開平10−99334号公報
Sohn,D.W.,et al:J.Am.Coll.Cardiol.,No.30:pp474〜480.1997
上記のように心臓等の機能診断を行うためにドプラ効果を利用して計測を行うには、TDI−PWやE/A計測等の各ドプラ波形を計測しなければならない。これらドプラ波形の計測のためには、当該計測位置を示すサンプリングマークを超音波画像上に設定する。このサンプリングマークは、例えば長方形状に形成され、その位置及び幅が調整可能になっている。そして、このサンプリングマークの領域内のドプラ信号に基づいて例えば上記心筋の伸びの計測、僧房弁からの血液の流入波形パターンの計測等が行われる。
しかしながら、サンプリングマークは、各ドプラ波形の計測毎に位置及び幅を再設定さなければならず、さらには計測毎に血流速度を正確に測定するためにサンプリングマークを角度補正しなければならない。このため、計測毎のサンプリングマークの位置及び幅の設定及び角度補正に手間が掛かる。
本発明の目的は、計測毎のサンプリングマークの位置及び幅の設定及び角度補正を自動的に行い、操作性、診断効率の向上を図ることができる超音波画像診断装置及び解析領域設定プログラムを提供することにある。
請求項1に対応する本発明の超音波画像診断装置は、超音波プローブによる超音波ビームの送受信により被検体の超音波画像を生成する超音波画像診断装置であって、超音波画像から被検体における特定部位の運動をトラッキングするトラッキング処理部と、トラッキング処理部のトラッキング結果に基づいて特定部位の機能を解析するための解析領域の位置及び大きさの情報を設定すると共に、特定部位の運動速度を算出するための超音波ビームの中心軸に対する解析領域の角度補正の情報を設定する解析領域設定処理部とを具備する。
請求項8に対応する本発明の解析領域設定プログラムは、超音波プローブによる超音波ビームの送受信により生成された被検体の超音波画像上に被検体における特定部位の機能を解析するための解析領域の位置及び大きさを設定する解析領域設定プログラムであって、コンピュータに、超音波画像から被検体における特定部位の運動をトラッキングさせるトラッキング機能と、トラッキング結果に基づいて解析領域の位置及び大きさの情報を設定すると共に、特定部位の運動速度を算出するための超音波ビームの中心軸に対する解析領域の角度補正の情報を設定させる設定機能とを実現させる。
本発明によれば、計測毎のサンプリングマークの位置及び幅の設定及び角度補正を自動的に行い、操作性、診断効率の向上を図ることができる超音波画像診断装置及び解析領域設定プログラムを提供できる。
本発明に係る超音波画像診断装置の一実施の形態を示す構成図。 同装置による超音波画像上におけるサンプリングマークの設定を示す図。 同装置に用いる心電図信号を示す図。 同装置における弁輪トラッキング処理部に記憶されている弁輪の参照画像データを示す模式図。 同装置における弁輪トラッキング処理部により生成された弁輪の形状を示す図。 同装置におけるサンプリングマーク制御処理部によるサンプリングマークの位置及び大きさの情報を設定とサンプリングマークの角度補正の情報の設定とを説明するための図。 同装置におけるサンプリングマーク制御処理部によるサンプリングマークの幅の設定を説明するための図。 同装置におけるサンプリングマーク制御処理部による角度補正を説明するための図。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は超音波画像診断装置の構成図を示す。超音波プローブ1は、人体等の被検体Qに対して超音波ビームを送信し、被検体Qからの反射波を受信し、ドプラ信号を出力する。
送受信回路2は、超音波プローブ1の各振動子に対して電気パルスを印加し、超音波プローブ1から例えば被検体Qに対して超音波ビームを走査させ、かつ超音波プローブ1から超音波ビームを走査したときの被検体Qからのエコー信号を受信してそのドプラ信号を出力させる。
信号処理回路3は、送受信回路2の出力信号から超音波画像をモニタ4に表示するための超音波信号を出力するもので、プリプロセス回路5と、デジタルスキャンコンバータ回路6と、ポストプロセス回路7とを有する。プリプロセス回路5は、送受信回路2の出力信号を増幅する。デジタルスキャンコンバータ回路6は、プリプロセス回路5の出力信号を入力し、超音波プローブ1の走査によって取得される3次元画像データを2次元面上に投影表示するための超音波2次元画像データに変換する。ポストプロセス回路7は、デジタルスキャンコンバータ回路6により変換された超音波2次元画像データに対してバランス、γ補正、カラーマッピング等を行って超音波データUSを生成する。
心電計8は、被検体Qの心臓の電気現象を表す生体信号Eを出力する。生体回路9は、心電計8から出力される生体信号Eから心電図信号ECGを生成する。この心電図信号ECGの波形には、R波と命名されたピークが現れる。
CPU11は、プログラムメモリ12を搭載する。このプログラムメモリ12には、予め解析領域設定プログラムが記憶されている。この解析領域設定プログラムは、超音波プローブ1の超音波ビームの送受信により生成された被検体Qの超音波画像上に被検体Qにおける例えば心臓等の特定部位の機能を解析するための解析領域、例えば図2に示すようなサンプリングマークSの位置及び大きさを設定する処理を実現する。
この解析領域設定プログラムは、超音波画像から被検体Qにおける特定部位、例えば図2に示すような心臓の左心室LVの僧帽弁Mの運動をトラッキングし、このトラッキング結果に基づいてサンプリングマークSの位置及び大きさの情報を設定すると共に、特定部位の運動速度を算出するための超音波ビームの中心軸に対するサンプリングマークSの角度補正の情報を設定する。
この解析領域設定プログラムにおける特定部位の運動のトラッキング処理は、被検体として心臓の弁輪Maを含む超音波画像から弁輪Maの位置をトラッキングする。
又、解析領域設定プログラム中におけるサンプリングマークSの位置等の情報設定の処理は、長方形状に形成されたサンプリングマークSを超音波画像上に設定し、超音波ビームを送信する原点位置に対して被検体Qが最も近くなる第1の位置と最も遠くなる第2の位置との中点をサンプリングマークSの中心位置に設定し、次に、第1の位置と第2の位置とを結ぶ第1の直線と、サンプリングマークSの中心位置と超音波ビームを送信する原点位置とを結ぶ第2の直線との成す角度を角度補正情報として設定し、次に、第1、第2の位置とサンプリングマークSの中心位置と角度補正情報とに基づいてサンプリングマークSの長手方向の長さを設定することを実現する。
なお、サンプリングマークSは、長方形状に形成されている。このサンプリングマークSは、図2に示すように超音波画像上において例えば左上側の座標(0,0)を原点GとするXY座標を設定すると、Y軸方向に長手方向を一致して設定される。座標(X0,Y0)は、超音波プローブ1の原点である。
CPU11は、プログラムメモリ12に記憶されている解析領域設定プログラムを実行することにより、被検体Qにおける特定部位、例えば心臓等の機能を解析するための解析領域(以下、サンプリングマークと称する)の位置及び大きさ等を設定する解析領域設定処理部10を有する。
具体的に解析領域設定処理部10は、弁輪トラッキング処理部13と、サンプリングマーク制御処理部(解析領域制御処理部)14との機能を有するものとなる。又、CPU11は、入力処理部15と、ハードウェア制御処理部16との各機能を有する。
入力処理部15には、複数の操作ボタン等を備えた操作卓17が接続されている。この操作卓17は、例えば心臓の心筋の伸縮運動をドプラ効果によって計測する指示を行うための操作ボタンを備える。この入力処理部15は、操作ボタンから心臓の心筋の伸縮運動をドプラ効果によって計測する指示を受けると、サンプリングマークSを設定するための命令を弁輪トラッキング処理部13に発する。
弁輪トラッキング処理部13は、デジタルスキャンコンバータ回路6により変換された超音波2次元画像データを入力すると共に、生体回路9により生成された図3に示すような心電図信号ECGを入力し、心電図信号ECGにR波が現れるタイミング時から所定期間経過するまでの間に心臓の弁輪Maの位置を超音波2次元画像データ上においてトラッキングする。ここで、心電図信号ECGにR波が現れるタイミングは、心臓の拡張末期に対応する。心臓の拡張末期のタイミングから所定期間経過するまでの間は、R波が現れる拡張末期のタイミングから心臓の収縮期又は1心拍の2分の1の時間Kである。
具体的に弁輪トラッキング処理部13は、例えばパターンマッチングに用いる心臓の弁輪Maの参照画像データPを記憶する。弁輪トラッキング処理部13は、予め設定された検索領域における超音波2次元画像データと参照画像データPとのパターンマッチングを行い、超音波2次元画像データ上における弁輪Maの位置を検出する。なお、僧帽弁の弁輪Maは、環状に形成されているので、弁輪Maの位置を検出は、予め設定された検索領域を例えばドーナツ状に形成し、このドーナツ状の探索領域を複数の分割領域に分割し、これら分割領域内で弁輪Maの位置を検出する。これにより、図5に示すような弁輪Maの形状が生成される。
次に、弁輪トラッキング処理部13は、弁輪Maの形状を生成した後、パターンマッチングにより検出された弁輪Maの位置毎に、心臓の拍動による移動量、速度、加速度といった値を計算する。これにより、弁輪Maの移動位置のトラッキング結果が得られる。
サンプリングマーク制御処理部14は、弁輪トラッキング処理部13のトラッキング結果に基づいて例えば心臓の機能を解析するためのサンプリングマークSの位置及び大きさの情報を設定すると共に、特定部位の運動速度を算出するための超音波ビームの中心軸(ラスタ方向)Hに対するサンプリングマークSの角度補正の情報を設定する。
具体的に、サンプリングマーク制御処理部14は、図6に示すようにサンプリングマークSを超音波画像上に設定し、超音波ビームを送信する原点座標(X0,Y0)に対し、超音波ビームの中心軸上において弁輪Maトラッキング位置が最も近くなる第1の位置の座標(X1,Y1)と、最も遠くなる第2の位置の座標(X2,Y2)とを検出し、これら第1の位置の座標(X1,Y1)と第2の位置の座標(X2,Y2)との中点の座標(Xm,Ym)をサンプリングマークSの中心位置に設定する。
Xm=(X1+X2)/2 …(1)
Ym=(Y1+Y2)/2 …(2)
サンプリングマーク制御処理部14は、第1の位置の座標(X1,Y1)と第2の位置の座標(X2,Y2)とを結ぶ第1の直線F1と、サンプリングマークSの中心位置の座標(Xm,Ym)と超音波ビームを送信する原点座標(X0,Y0)とを結ぶ第2の直線F2との成す角度θを角度補正情報として設定する。
サンプリングマーク制御処理部14は、第1の位置の座標(X1,Y1)と第2の位置の座標(X2,Y2)とサンプリングマークSの中心位置の座標(Xm,Ym)と角度補正情報θとに基づいてサンプリングマークSの長手方向の長さ(サンプリングマークSの幅とも称する)を設定する。このサンプリングマークSの幅は、例えば図7に示すように上辺部の位置Upと下辺部の位置Dpとから成る。上辺部の位置Upは、弁輪Maのトラッキング結果のうち最も超音波ビームを送信する原点座標(X0,Y0)側に近い位置である。下辺部の位置Dpは、弁輪Maトラッキング結果のうち最も超音波ビームを送信する原点の座標(X0,Y0)から離れた位置である。
この場合、サンプリングマーク制御処理部14は、超音波プローブ1から出力されるドプラ信号に基づいて求められる弁輪Maの運動速度V’と、角度補正情報θと、弁輪Maの真の運動速度Vとの関係、
V=V’/cosθ …(3)
を考慮してサンプリングマークSの上辺部の位置Up’と下辺部の位置Dp’とを設定する。このとき、サンプリングマーク制御処理部14は、上辺部の位置Up’と下辺部の位置Dp’とを有するアングル補正マークAHを生成する。
すなわち、サンプリングマーク制御処理部14は、第1の位置の座標(X1,Y1)とサンプリングマークSの中心位置の座標(Xm,Ym)との間の距離L1に対してL1・cosθを算出することにより、サンプリングマークSの中心位置から超音波ビームを送信する原点に向かうサンプリングマークSの上辺部の位置Up’を求める。
これと共にサンプリングマーク制御処理部14は、第2の位置の座標(X2,Y2)とサンプリングマークSの中心位置の座標(Xm,Ym)との間の距離L2に対してL2・cosθを算出することにより、サンプリングマークSの中心位置から超音波ビームのラスタH上における下辺部の位置Dp’を求める。
ミキシング回路18は、信号処理回路3により生成された超音波データUSと、解析領域設定処理部10により生成されたサンプリングマークSの中心位置(Xm,Ym)、幅(上辺部の位置Up’、下辺部の位置Dp’)、角度補正情報θとをミキシングしてモニタ4に送る。
次に、上記の如く構成された装置によるサンプリングマークの設定動作について説明する。
先ず、超音波プローブ1が心臓における心尖部に対応する被検体Qに当てられる。この超音波プローブ1は、送受信回路2の動作によって人体等の被検体Qに対して超音波ビームを送信し、被検体Qからの反射波を受信し、ドプラ信号を出力する。
プリプロセス回路5は、送受信回路2の出力信号を増幅する。デジタルスキャンコンバータ回路6は、プリプロセス回路5の出力信号を入力し、超音波プローブ1の走査によって取得される3次元画像データを2次元面上に投影表示するための超音波2次元画像データに変換する。ポストプロセス回路7は、デジタルスキャンコンバータ回路6により変換された超音波2次元画像データに対してバランス、γ補正、カラーマッピング等を行って超音波データUSを生成する。これにより、超音波データUSは、ミキシング回路18を通してモニタ4に送られる。このモニタ4には、例えば図2に示すような被検体Qにおける心臓の四腔断層像が表示される。
操作卓17における心臓の心筋の伸縮運動をドプラ効果によって計測する指示を行うための操作ボタンが操作されると、入力処理部15は、サンプリングマークSを設定するための命令を弁輪トラッキング処理部13に発する。
この弁輪トラッキング処理部13は、サンプリングマークSを設定するための命令を受けると、デジタルスキャンコンバータ回路6により変換された超音波2次元画像データを入力すると共に、生体回路9により生成された図3に示すような心電図信号ECGを入力し、心電図信号ECGにR波が現れるタイミング時から所定期間経過するまでの間に心臓の弁輪Maの位置を超音波2次元画像データ上においてトラッキングする。具体的に弁輪トラッキング処理部13は、予め設定された検索領域における超音波2次元画像データと参照画像データPとのパターンマッチングを行い、超音波2次元画像データ上における弁輪Maの位置を検出する。これにより、図5に示すような弁輪Maの形状が生成される。
次に、弁輪トラッキング処理部13は、弁輪Maの形状を生成した後、パターンマッチングにより検出された弁輪Maの位置毎に、心臓の拍動による移動量、速度、加速度といった値を計算する。これにより、弁輪Maの移動位置のトラッキング結果が得られる。
次に、サンプリングマーク制御処理部14は、弁輪トラッキング処理部13のトラッキング結果に基づいて例えば心臓の機能を解析するためのサンプリングマークSの位置及び大きさの情報を設定すると共に、特定部位の運動速度を算出するための超音波ビームの中心軸(ラスタ方向)Hに対するサンプリングマークSの角度補正の情報を設定する。
具体的に、サンプリングマーク制御処理部14は、図6に示すようにサンプリングマークSを超音波画像上に設定し、超音波ビームを送信する原点座標(X0,Y0)に対して弁輪Maトラッキング位置が最も近くなる第1の位置(X1,Y1)と、最も遠くなる第2の位置(X2,Y2)とを検出し、これら第1の位置(X1,Y1)と第2の位置(X2,Y2)との中点(Xm,Ym)をサンプリングマークSの中心位置に設定する。
次に、サンプリングマーク制御処理部14は、第1の位置(X1,Y1)と第2の位置(X2,Y2)とを結ぶ第1の直線F1と、サンプリングマークSの中心位置(Xm,Ym)と超音波ビームを送信する原点座標(X0,Y0)とを結ぶ第2の直線F2との成す角度θを角度補正情報として設定する。
次に、サンプリングマーク制御処理部14は、第1の位置(X1,Y1)と第2の位置(X2,Y2)とサンプリングマークSの中心位置(Xm,Ym)と角度補正情報θとに基づいてサンプリングマークSの幅を設定する。このサンプリングマークSの幅は、例えば図7に示すように弁輪Maのトラッキング結果のうち最も超音波ビームを送信する原点座標(X0,Y0)側に近い上辺部の位置Upと、弁輪Maトラッキング結果のうち最も超音波ビームを送信する原点座標(X0,Y0)から離れた下辺部の位置Dpとから成る。
この場合、サンプリングマーク制御処理部14は、超音波プローブ1から出力されるドプラ信号に基づいて求められる弁輪Maの運動速度V’と、角度補正情報θと、弁輪Maの真の運動速度Vとの関係、
V=V’/cosθ …(3)
を考慮してサンプリングマークSの上辺部の位置Up’と下辺部の位置Dp’とを設定する。
すなわち、サンプリングマーク制御処理部14は、第1の位置の座標(X1,Y1)とサンプリングマークSの中心位置の座標(Xm,Ym)との間の距離L1に対してL1・cosθを算出することにより、サンプリングマークSの中心位置から超音波ビームを送信する原点に向かうサンプリングマークSの上辺部の位置Up’を求める。
これと共にサンプリングマーク制御処理部14は、第2の位置の座標(X2,Y2)とサンプリングマークSの中心位置の座標(Xm,Ym)との間の距離L2に対してL2・cosθを算出することにより、サンプリングマークSの中心位置から超音波ビームのラスタH上における下辺部の位置Dp’を求める。
ミキシング回路18は、信号処理回路3により生成された超音波データUSと、解析領域設定処理部10により生成されたサンプリングマークSの中心位置(Xm,Ym)、幅(上辺部の位置Up’、下辺部の位置Dp’)、角度補正情報θとをミキシングしてモニタ4に送る。これにより、モニタ4には、超音波2次元画像データと、この超音波2次元画像データ上に設定された上辺部の位置Up’及び下辺部の位置Dp’により幅が設定されると共に、角度補正情報θにより角度補正されたサンプリングマークSとが表示される。
このように上記一実施の形態によれば、心臓の弁輪Maの位置を超音波2次元画像データ上においてトラッキングし、このトラッキング結果に基づいて例えば心臓の機能を解析するためのサンプリングマークSの位置及び大きさの情報を自動的に設定すると共に、特定部位の運動速度を算出するための超音波ビームの中心軸(ラスタ方向)Hに対するサンプリングマークSの角度補正の情報を自動的に設定する。これにより、心臓等の機能診断では、TDI−PWやE/A計測等の各ドプラ波形を計測するが、これらドプラ波形の計測毎にサンプリングマークSの位置及び幅を再設定することがなく、かつ計測毎に心腔内の血流速度を正確に測定するためにサンプリングマークSを角度補正することもなく、心臓等の機能診断中における操作性を向上でき、かつ診断効率の向上を図ることができる。このサンプリングマークSの領域内のドプラ信号に基づいて例えば上記心臓の左心房からの血流に応じた心筋の伸びの計測、僧房弁からの血液の流入波形パターンの計測等が効率良くできる。又、患者等の被検体に対する診断の負担も軽減できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記一実施の形態では、心臓の弁輪Maの位置をトラッキングしているが、これに限らず、大動脈弁の位置をトラッキングしてもよい。
1:超音波プローブ、Q:被検体、2:送受信回路、3:信号処理回路、4:モニタ、5:プリプロセス回路、6:デジタルスキャンコンバータ回路、7:ポストプロセス回路、8:心電計、10:解析領域設定処理部、11:CPU、12:プログラムメモリ、13:弁輪トラッキング処理部、14:サンプリングマーク制御処理部(解析領域制御処理部)、15:入力処理部1、16:ハードウェア制御処理部、17:操作卓。

Claims (9)

  1. 超音波プローブによる超音波ビームの送受信により被検体の超音波画像を生成する超音波画像診断装置において、
    前記超音波画像から前記被検体における特定部位の運動をトラッキングするトラッキング処理部と、
    前記トラッキング処理部のトラッキング結果に基づいて前記特定部位の機能を解析するための解析領域の位置及び大きさの情報を設定すると共に、前記特定部位の運動速度を算出するための前記超音波ビームの中心軸に対する前記解析領域の角度補正の情報を設定する解析領域設定処理部と、
    を具備することを特徴とする超音波画像診断装置。
  2. 前記トラッキング処理部は、前記被検体として心臓の弁輪を含む前記超音波画像から前記弁輪の位置をトラッキングすることを特徴とする請求項1記載の超音波画像診断装置。
  3. 前記トラッキング処理部は、前記超音波画像と前記被検体の生体信号とに基づく所定の期間内の前記弁輪の位置をトラッキングすることを特徴とする請求項2記載の超音波画像診断装置。
  4. 前記解析領域制御処理部は、前記解析領域として長方形状に形成されたサンプリングマークを前記超音波画像上に設定し、前記超音波ビームを送信する原点位置に対し、前記超音波ビームの中心軸上において前記被検体が最も近くなる第1の位置と最も遠くなる第2の位置との中点を前記サンプリングマークの中心位置に設定することを特徴とする請求項1記載の超音波画像診断装置。
  5. 前記解析領域制御処理部は、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ第1の直線と、前記サンプリングマークの中心位置と前記超音波ビームを送信する前記原点位置とを結ぶ第2の直線との成す角度を前記角度補正情報として設定することを特徴とする請求項4記載の超音波画像診断装置。
  6. 前記解析領域制御処理部は、前記第1、第2の位置と前記サンプリングマークの中心位置と前記角度補正情報とに基づいて前記サンプリングマークの長手方向の長さを設定することを特徴とする請求項5記載の超音波画像診断装置。
  7. 前記解析領域制御処理部は、前記超音波プローブから出力されるドプラ信号に基づいて求められる前記特定部位の運動速度V’と、前記角度補正情報θと、前記被検体の真の運動速度Vとの関係、
    V=V’/cosθ
    を考慮して前記サンプリングマークの長手方向の長さを設定することを特徴とする請求項6記載の超音波画像診断装置。
  8. 超音波プローブによる超音波ビームの送受信により生成された被検体の超音波画像上に前記被検体における特定部位の機能を解析するための解析領域の位置及び大きさを設定する解析領域設定プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記超音波画像から前記被検体における特定部位の運動をトラッキングさせるトラッキング機能と、
    前記トラッキング結果に基づいて前記解析領域の位置及び大きさの情報を設定すると共に、前記特定部位の運動速度を算出するための前記超音波ビームの中心軸に対する前記解析領域の角度補正の情報を設定させる設定機能と、
    を実現させることを特徴とする解析領域設定プログラム。
  9. 前記トラッキング機能は、前記被検体として心臓の弁輪を含む前記超音波画像から前記弁輪の位置をトラッキングし、
    前記設定機能は、前記解析領域として長方形状に形成されたサンプリングマークを前記超音波画像上に設定し、前記超音波ビームを送信する原点位置に対して前記被検体が最も近くなる第1の位置と最も遠くなる第2の位置との中点を前記サンプリングマークの中心位置に設定し、
    前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ第1の直線と、前記サンプリングマークの中心位置と前記超音波ビームを送信する前記原点位置とを結ぶ第2の直線との成す角度を前記角度補正情報として設定し、
    前記第1、第2の位置と前記サンプリングマークの中心位置と前記角度補正情報とに基づいて前記サンプリングマークの長手方向の長さを設定する、
    ことを前記コンピュータに実現させることを特徴とする請求項8記載の解析領域設定プログラム。
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