JP2011075964A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Hideki Hayashi
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Abstract

【課題】プリズムシートの枚数増によるコストの上昇及び左右方向の輝度視野角の大幅な低下を招くことなく、高い輝度を得ることができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置11は、バックライト12と、バックライト12の一方の面側に配置されており、かつプリズムレンズ部15aを有するプリズムシート15と、プリズムシート15のバックライト12が配置された側とは反対側に配置された偏光板18と、偏光板18のプリズムシート15が配置された側とは反対側に配置された液晶表示セル16とを備えている。液晶表示装置11では、プリズムシート15のプリズムレンズ部15aの稜線15b方向は、偏光板18の透過軸方向と直交している。
【選択図】図1

Description

本発明は、高い輝度が得られる液晶表示装置に関する。
近年、パーソナルコンピューターのモニタ又はテレビジョン受像機に、様々な光学ディスプレイ装置が用いられている。このような光学ディスプレイ装置としては、液晶表示装置及びプラズマディスプレイ装置などが存在する。光学ディスプレイ装置では、表示品位を高めるために、解像度及び輝度の向上が強く求められている。
下記の特許文献1には、輝度を高めるための構造を備えた光学ディスプレイ装置が開示されている。具体的には、特許文献1には、液晶セルなどのディスプレイモジュールと、ライン照射式のバックライトとの間に、プリズムシート及び反射偏光子が配置されている反射偏光子ディスプレイ装置が開示されている。上記反射偏光子は、第1の偏光状態の光がバックライトの方向へ反射されるように、かつ第2の偏光状態の光が反射偏光子を通過するように配置された複数の複屈折性材料層を有し、該複数の複屈折性材料層が積層された構造を有する。上記反射偏光子の使用により、輝度を向上できる。
特許文献1に記載のような反射偏光子を用いた液晶表示装置が市販されている。このような液晶表示装置の構造を、図6に分解正面図で示す。
図6に示す液晶表示装置101は、光源としてのバックライト102を有し、バックライト方式の液晶表示装置である。バックライト102は、直下型のバックライトであり、複数本の冷陰極管102aを有する。
バックライト102の上方に、拡散板103が配置されている。拡散板103の上方に、ビーズ付拡散シート104が配置されている。さらに、ビーズ付拡散シート104の上方に、プリズムシート105が配置されている。プリズムシート105は上面に、複数本のプリズムレンズ部105aを有する。複数本のプリズムレンズ部105aは、紙面−紙背方向に延びる三角柱形状を有する。
プリズムシート105の上方には、反射偏光子107が配置されている。反射偏光子107は、反射偏光子本体107aと、反射偏光子本体107aの両面に積層された拡散シート107b,107cとを有する。反射偏光子107の上方には、液晶表示パネル110が配置されている。液晶表示パネル110は、液晶表示セル106と、液晶表示セル106の両面に積層された偏光板108,109とを有する。
プリズムシート105は、下方のバックライト102の冷陰極管102aの形状を見えなくするだけでなく、入射してきた光のうちより多くの光を液晶表示セル106に集光させるために設けられている。すなわち、拡散板103及びビーズ付拡散シート104からプリズムシート105には、様々な方向に進む光が入射される。プリズムシート105に入射した光のうち、プリズムシート105を通過する光以外の光は、プリズムシート105により反射され、バックライト102側において再度反射され、プリズムシート105に再度入射される。従って、液晶表示セル106に多くの光を出射して輝度を高めることができる。
特許第3448626号公報
大型テレビ用の液晶表示装置では、一般に、左右(水平)方向の輝度視野角が広いことが要求される。このため、プリズムシート105は、一般的に、プリズムレンズ部105aの稜線105bが水平方向となるように配置される。このとき、特許文献1に記載のように、反射偏光子107、並びに液晶表示セル106のバックライト102側に設けられた偏光板108も、これらの透過軸が水平方向となるように配置される。
ところが、最近の省エネルギー化の要請により、冷陰極管102aへの電力が削減されたり、冷陰極管102aの本数が削減されたりすることがある。このため、液晶表示装置の輝度が不足するおそれがある。この対策として、2枚のプリズムシート105,105を用いて、プリズムレンズ部105a,105aの稜線105b,105bが垂直方向となるように2枚のプリズムシート105,105を配置することが考えられる。しかしながら、この場合には、コストが上昇し、かつ左右方向の輝度視野角が低下するという問題がある。
本発明の目的は、プリズムシートの枚数増によるコストの上昇及び左右方向の輝度視野角の大幅な低下を招くことなく、高い輝度を得ることができる液晶表示装置を提供することである。
本発明の広い局面によれば、バックライトと、上記バックライトの一方の面側に配置されており、かつプリズムレンズ部を有するプリズムシートと、上記プリズムシートの上記バックライトが配置された側とは反対側に配置された偏光板と、上記偏光板の上記プリズムシートが配置された側とは反対側に配置された液晶表示セルとを備え、上記プリズムシートの上記プリズムレンズ部の稜線方向は、上記偏光板の透過軸方向と直交している、液晶表示装置が提供される。
本発明に係る液晶表示装置のある特定の局面では、上記プリズムシートと上記偏光板との間に配置された反射型偏光子がさらに備えられており、上記反射型偏光子の透過軸方向は、上記偏光板の透過軸方向と平行である。
本発明に係る液晶表示装置では、プリズムシートのプリズムレンズ部の稜線方向が、液晶表示セルの入射側偏光板の透過軸方向と直交しているので、プリズムシートの追加によるコストの上昇又は左右方向の輝度視野角の大幅な低下を招くことなく、高い輝度を得ることができる。
従って、本発明に係る液晶表示装置は、パーソナルコンピューターのモニタ又はモバイル端末のディスプレイとしても好適に用いることができる。更に、本発明に係る液晶表示装置は、大型テレビにも用いることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を分解して示す正面図である。 図2は、図1に示すプリズムシートの斜視図である。 図3は、反射偏光子の一例を模式的に示す斜視図である。 図4(a)及び(b)は、実施例1及び比較例1の液晶表示装置の視野角特性を示す図であり、図4(a)は水平方向の視野角特性を示し、図4(b)は垂直方向の視野角特性を示す。 図5(a)及び(b)は、実施例2及び比較例2の液晶表示装置の視野角特性を示す図であり、図5(a)は水平方向の視野角特性を示し、図5(b)は垂直方向の視野角特性を示す。 図6は、従来の液晶表示装置の一例を分解して示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態及び実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1に、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置を分解して正面図で示す。
図1に示す液晶表示装置11は、光源としてのバックライト12を有する。液晶表示装置11は、バックライト方式の液晶表示装置である。バックライト12は、直下型のバックライトであり、複数本の冷陰極管12aを有する。複数本の冷陰極管12aは、図1の紙面−紙背方向に延びている。
バックライト12の上方に、拡散板13が配置されている。拡散板13の上方に、ビーズ塗工タイプのビーズ付拡散シート14が配置されている。拡散板13は、乳白色の合成樹脂シートにより形成されている。但し、拡散板13の材料は特に限定されない。拡散板13は、下面から入射してきた光を拡散させる作用を有する。ビーズ付拡散シート14では、拡散性を有する樹脂シート14aの片面に多数のビーズ14bが固着している。エッジ照射式のバックライト12では、複数の冷陰極管12aから光が上方に照射されるが、最終的に観察者が冷陰極管の形状を認識しないように光を拡散させる必要がある。このため、拡散板13及びビーズ付拡散シート14が用いられている。
ビーズ付拡散シート14の上方に、プリズムシート15が配置されている。従って、プリズムシート15は、バックライト12の一方の面側に配置されている。図2に示すように、プリズムシート15は、シート状体の上面に、複数のプリズムレンズ部15aを有する。複数のプリズムレンズ部15aは、一方向に延びかつ凸状の形状を有する。プリズムシート15は、複数のプリズムレンズ部15aが並列に設けられている構造を有する。プリズムレンズ部15aは、具体的には、横断面が略二等辺三角形の形状である。プリズムレンズ部15aは、横断面に直交する方向、図1では紙面−紙背方向に延びる稜線15bを有する。
本実施形態では、図1に示すプリズムレンズ部15aの二等辺三角形の頂角θは、70〜110°の範囲内であることが好ましい。頂角θが上記範囲内であると、十分な輝度を得ることができる。
また、隣り合うプリズムレンズ部15a,15a間の頂部間の距離、すなわち溝ピッチΔWは、20〜110μmの範囲内であることが好ましい。溝ピッチΔWが20μm以上であると、プリズムシート15の製造が容易である。溝ピッチΔWが110μm以下であると、液晶表示セル又はカラーフィルターの周期とモアレを生じ難く、外観不良が生じ難い。
プリズムシート15は、1種類の樹脂で構成されていてもよく、複数の樹脂を積層した構造を有していてもよい。
1種類の樹脂で構成されたプリズムシート15の製造方法としては、例えば溶融押出法及び溶融流延法を採用できる。プリズムシート15の他の製造方法としては、プレス型表面に略プリズム形状と逆の模様を彫刻したものを用いて賦型する方法、並びに射出成形により成形する方法等が挙げられる。この場合には、例えばポリカーボネート等の光学用透明樹脂を用いることができる。
複数の樹脂で構成されたプリズムシート15の製造方法としては、ポチエチレンテレフタレート等の光学用透明樹脂基材の上に、例えばアクリル系の紫外線硬化樹脂を塗布した後、プレス型でプレスしながら、紫外線硬化樹脂を紫外線硬化させる方法等が挙げられる。
プリズムシート15は、下方のバックライト12の冷陰極管12aの形状を見えなくするだけでなく、入射してきた光のうち、より多くの光を、後述の液晶表示セル16に集光させるために設けられている。拡散板13及びビーズ付拡散シート14から、プリズムシート15には、様々な方向に進む光が入射される。このプリズムシート15に入射した光のうち、プリズムシート15を通過する光以外の光は、プリズムシート15により反射され、バックライト12側において再度反射され、プリズムシート15に再度入射される。従って、液晶表示セル16に多くの光を出射して、液晶表示装置11の輝度を高めることができる。
より一層高い輝度が求められる場合、プリズムシート15と、液晶パネル20との間に、反射偏光子17が配置される。反射偏光子17は、反射型偏光子である。液晶表示装置は、プリズムシート15と、液晶パネル20との間に配置された反射偏光子17を備えることが好ましい。但し、反射偏光子17は必ずしも用いられている必要はない。ここでは、反射偏光子17は、反射偏光子本体17aと、反射偏光子本体17aの両面に積層された拡散シート17b,17cとを有する。但し、拡散シート17b,17cは必ずしも用いられていなくてもよい。拡散シート17b,17cは、拡散板13及びビーズ付拡散シート14と同様に、下方の冷陰極管12aの形状を見え難くし、かつプリズムシート15のプリズムレンズ部15aの形状を見え難くするために配置されている。従って、拡散シート17b,17cは、例えば、光拡散性を有する透明な合成樹脂フィルムにより形成される。
反射偏光子とは、入射してきた光のうち、特定の偏光状態の光を通過させ、残りの偏光状態の光を反射、散乱及び拡散する偏光子を広く含むものとする。
反射偏光子17の上方には、液晶表示パネル20が配置されている。液晶表示パネル20は、液晶表示セル16と、液晶表示セル16の両面に積層された第1,第2の偏光板18,19とを有する。第1の偏光板18が、液晶表示セル16のバックライト12側に配置されている。従って、第1の偏光板18は、プリズムシート15のバックライト12が配置された側とは反対側に配置されている。また、第1の偏光板18のプリズムシート15が配置された側とは反対側に、液晶表示セル16が配置されている。液晶表示セル16の第1の偏光板18が配置された側とは反対側に第2の偏光板19が配置されている。
プリズムシート15の出射光の配光分布は、広く知られているようにプリズムレンズ部15aの稜線15bに平行な方向に広く、稜線に直交する方向に狭い。例えて言えば、球体を稜線15bに垂直な方向に押しつぶして球の頂点を上に押し上げるように正面輝度を高める。したがって、プリズムシートを2枚用いるときは、稜線を平行に配置するのではなく、直交するように配置するのが普通である。これは、稜線を平行に配置にすると2枚目のプリズムシートの稜線に垂直な方向の光は1枚目のプリズムシートにより視野角が狭められていて更なる輝度上昇の余力がないのに対して、稜線を直交するように配置にすると2枚目のプリズムシートの稜線に垂直な方向の光は1枚目のプリズムシートにより視野角が狭められていないので更なる輝度上昇の余力があるためである。
本発明者は、鋭意検討したところ、偏光板及び反射偏光子の出射光の配光分布も非対称性を有することを見出した。すなわち、偏光板及び反射偏光子の透過軸に平行な方向の視野角は透過軸に直交する方向の視野角よりも広いことがわかった。2枚のプリズムシートを使用したときと同様の理由により、偏光板及び反射偏光子の透過軸方向と、プリズムシートの稜線方向とが直交させた配置の方が、平行に配置したときよりも正面輝度を高めることができる。
従って、本実施形態では、プリズムシート15のプリズムレンズ部15aの稜線15b方向が、第1の偏光板18の透過軸方向と直交している。このため、プリズムシートの追加によるコストの上昇又は左右方向の輝度視野角の大幅な低下を招くことなく、液晶表示装置11の輝度を高くすることができる。
さらに、本実施形態では、反射偏光子17の透過軸方向が、第1の偏光板18の透過軸方向と平行である。このため、液晶表示装置11の輝度をより一層高くすることができる。
以下、反射偏光子の具体的な構成及び作用を説明する。図3に、反射偏光子の一例を模式的に斜視図で示す。
図3に示す反射偏光子17Aでは、2つの異なったポリマー材料層A,Bが交互に積層された多層の積層体である。この2つの材料は、一緒に押し出し成形されて、結果として押し出しされた複数の層(ABABA…)の材料は、一方の軸(X)に沿って延伸されており、他方の軸(Y)に沿っては、ほとんど伸びていない。X軸を「延伸」方向といい、Y軸を「横」方向という。ポリマー材料層Aは複屈折材料層である。ポリマー材料層Bは等方性屈折率材料層である。
(B)材料は、延伸工程によって実質的に変わらない公称屈折率(例えばn=1.64)を有している。
(A)材料は、延伸工程によって屈折率が変わる特性を有している。例えば、(A)材料の一軸延伸シートは、延伸方向についての一つの屈折率(例えばn=1.88)と、横方向についての別の屈折率(例えばn=1.64)を有する。面内軸(フィルムの面に平行な軸)に関連する屈折率とは、偏光面がその軸に平行な、面偏光した入射光の有効屈折率である。
従って、延伸後、多層になった材料のスタック(ABABA…)は、延伸方向については層間に大きな屈折率の差(Δn=1.88−1.64=0.24)を呈する。これに対して、横方向においては、層間で屈折率は本質的に同一となる(Δn=1.64−1.64=0.0)。これらの光学特性により、多層の積層体は、軸に偏光成分を有する入射光を透過する反射偏光子17Aとして機能する。この軸は透過軸として定められ、図3に透過軸D1として示した。反射偏光子17Aから出射される光を、第1の偏光方向を有しているという。
反射偏光子17Aを透過しない光は、第1の偏光方向とは異なる第2の偏光方向を有している。この第2の偏光方向を有する光は、屈折率の差によって反射する。この軸は、図3に吸光軸(反射軸)D2として示した。
A層は、ポリエチレンナフタレート(PEN)などの結晶質のナフタリンジカルボン酸ポリエステルにより形成されていることが好ましい。B層は、ナフタリンジカルボン酸とテレフタル酸またはイソフタル酸の共ポリエステル(coPEN)により形成されていることが好ましい。
反射偏光子17Aの光学性能は、種々の層の光学厚さによってある程度定まる。厚いフィルムと薄いフィルムとの両方を用いた構成は有用である。層が光の種々の波長の長さの光学経路を有する場合は、反射偏光子17Aの光学特性は本質的に広帯域となる。層が光の波長よりも小さな光学厚さを有する場合は、選択された波長についての反射偏光子17Aの光学性能を高めるために、構造的干渉を利用できる。
構造的干渉は、対になった層(A,B)の光学厚さが入射光の波長の半分を増す場合(A+B=λ/2)に生じる。この半波長の条件により、設計波長における狭帯域の構造的干渉が生じる。広帯域の光学性能は、複数の狭い帯域のスタックを積層するか、又は連結することによって得られる。例えば、同じ厚さ(A+B=λ/2)を有する層の第1グループ37を、異なる厚さ(A+B=λ′/2)を有する第2のグループ35に積層できる。通常は、能率的な広帯域の応答性を得るために多数の層(ABAB…)が重ね合わされる。図3では、分かりやすくするために、少ない数の層のみを示している。反射偏光子17Aは、対象とするあらゆる角度と波長の光を反射するように構成されていることが好ましい。
反射偏光子17Aなどの反射偏光子17を用いると、図1に示す下方から入射してきた光のうち、紙面−紙背方向に偏光した第2の偏光状態の光は通過し、紙面内左右方向に偏光した第1の偏光状態の光はリサイクルされるように、バックライト12側に反射される。反射された第1の偏光状態の光は、プリズムシート15とバックライト12との間のいずれかの部分で再度反射され、偏光状態が変換される。この偏光状態が変換された光が、再度反射偏光子17に入射する。偏光状態が変換された光のうち、第2の偏光状態の光が、反射偏光子17を通過する。従って、液晶パネル20の入射側に設けられた反射偏光子17により吸収されていた第1の偏光状態の光のうちの大部分が第2の偏光状態の光となって液晶表示セル16に到達する。従って、反射偏光子17の使用により、輝度を高めることができる。
次に、具体的な実施例及び比較例を挙げて、本発明を明らかにする。本発明は、以下の実施例に限定されない。
以下の要領で図1に示した液晶表示装置11を組み立てた。
バックライト12として、シャープ社製の液晶テレビAQUOS LC−20S1のバックライトを取り出して用いた。拡散板13として旭化成ケミカルズ社製の拡散板(グレードMS、厚さ2mm)を用いた。ビーズ付拡散シート14として、きもと社製、品番:100DX2(ポリエチレンテレフタレート(PET)基材にスチレンビーズをアクリル系バインダーに分散させたものを塗布したもの)を用いた。このビーズ付拡散シート14の厚みは100μmであった。
また、反射偏光型光学デバイスとしての反射偏光子17として、ミネソタマイニングアンドマニュファクチュアリングカンパニー社製の反射偏光子(品名:DBEF、厚さ132μm)を用いた。プリズムシート15として、ミネソタマイニングアンドマニュファクチュアリングカンパニー製のプリズムシート(品名:BEFII、プリズム頂角90度、プリズムレンズピッチ50μm、厚さ155μm)を用いた。
液晶表示パネル20は上記液晶テレビに搭載されていたものを用いた。該液晶表示パネルは液晶表示セル16の両面に、第1,第2の偏光板18,19が接着されている。このとき、入射側の第1の偏光板18の透過軸は水平方向、出射側の第2の偏光板19の透過軸は垂直方向であった。透過軸の向きを逆転するときは、液晶パネル20を裏返して用いた。
(実施例1)
光学シート及び液晶パネルの配置を以下のようにした。拡散板13上に、ビーズ付拡散シート14を配置した。ビーズ付拡散シート14上にプリズムシート15をプリズムレンズ15aの稜線15bが水平方向となるように配置した。プリズムシート15上に液晶表示パネル20を裏返して配置した。すなわち、光入射側の第1の偏光板18の透過軸は垂直方向、光出射側の第2の偏光板19の透過軸は水平方向であった。
従って、プリズムシート15のプリズムレンズ部15aの稜線15b方向と、第1の偏光板18の透過軸方向とは直交していた。
上記のようにして作製した液晶表示装置の輝度分布を、ELDIM社製の視野角測定装置EZContrast80で測定した。測定結果のうち、水平方向及び垂直方向の視野角特性を図4に、正面輝度、並びに水平方向及び垂直方向の輝度半値角を表1に示す。
(比較例1)
液晶表示パネル20の向きを元の状態、すなわち光入射側の第1の偏光板18の透過軸は水平方向、光出射側の第2の偏光板19の透過軸は垂直方向にしたこと以外は実施例1と同様にして、液晶表示装置を作製し、評価した。結果を図4及び表1に示す。
(実施例2)
実施例1の構成に加えて、プリズムシート15と光入射側の第1の偏光板18の間に、反射偏光子17を透過軸が垂直方向となるように配置して液晶表示装置を作製し、評価した。結果を図5及び表1に示す。
(比較例2)
液晶表示パネル20の向きを元の状態、すなわち光入射側の第1の偏光板18の透過軸は水平方向、光出射側の第2の偏光板19の透過軸は垂直方向にしたこと以外は実施例2と同様にして、液晶表示装置を作製し、評価した。結果を図5および表1に示す。
Figure 2011075964
いずれの場合でも、比較例に比べて実施例の方が正面輝度が4〜7%高かった。また、垂直方向の輝度半値角も、比較例に比べて実施例の方が広かった。水平方向の輝度半値角は、比較例に比べて実施例の方が若干狭くなっているが、個人使用用途では実用上問題のない程度であり、大型テレビ用途においても液晶パネルの位相補償が行われて階調反転が起こらない場合には、実用上問題はなく、コスト上昇なく正面輝度の向上が図れる利点の方が大きい。
11…液晶表示装置
12…バックライト
13…拡散板
14…ビーズ付拡散シート
14a…樹脂シート
14b…ビーズ
15…プリズムシート
15a…プリズムレンズ部
16…液晶表示セル
17…反射偏光子
17A…反射偏光子
18…第1の偏光板
19…第2の偏光板
20…液晶表示パネル
A,B…ポリマー材料層
37…第1のグループ
35…第2のグループ

Claims (2)

  1. バックライトと、
    前記バックライトの一方の面側に配置されており、かつプリズムレンズ部を有するプリズムシートと、
    前記プリズムシートの前記バックライトが配置された側とは反対側に配置された偏光板と、
    前記偏光板の前記プリズムシートが配置された側とは反対側に配置された液晶表示セルとを備え、
    前記プリズムシートの前記プリズムレンズ部の稜線方向が、前記偏光板の透過軸方向と直交している、液晶表示装置。
  2. 前記プリズムシートと前記偏光板との間に配置された反射型偏光子をさらに備え、
    前記反射型偏光子の透過軸方向が、前記偏光板の透過軸方向と平行である、請求項1に記載の液晶表示装置。
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