JP2011071672A - 無線オーディオシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】手順を簡略化して遅延を少なく複数のオーディオ信号の1対複数の伝送を可能にしたシステムにおいて、適切なリンク管理を実現する。
【解決手段】受信モードのオーディオ再生装置は、通信チャンネルで定期的に存在確認信号であるビーコンを送信する。送信モードのオーディオ再生装置は、ビーコンを所定の監視時間以上受信できないとき相手装置(受信モードのオーディオ再生装置)を検索する動作を再度実行する。そして、送信モードのオーディオ再生装置は、通信の状況に応じて監視時間を変更する。
【選択図】図2

Description

この発明は、オーディオ信号を無線で伝送する無線オーディオシステムに関し、特には通信エラーのリカバリー動作の適正化に関する。
無線でオーディオ信号を伝送するオーディオシステムが提案されている。無線オーディオシステムは、ケーブルを引き回す必要がないため設置が簡略であり、オーディオ機器の設置場所の自由度が高まる。携帯型のオーディオプレイヤを据置のオーディオ装置に容易に接続できるという利点がある。このような無線オーディオシステムの多くは、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる通信規格でオーディオ信号を伝送している(たとえば特許文献1)。
特開2008−278328号公報
しかしながら、Bluetooth(登録商標)を用いたオーディオ信号伝送プロファイルは、基本的に1対1通信の形態を前提としており、複数のスレーブ機器にオーディオ信号を伝送することができなかった。また、Bluetooth(登録商標)の仕様では、定期的に周波数ホッピング行う、リンク管理が複雑等の事情により、オーディオ信号に10m秒以上の遅延が生じてしまい、映像と組み合わされたオーディオ信号の場合には映像とのずれが生じてしまい聴取者に違和感を生じさせることがあった。
その一方で、1対複数の伝送を遅延なく可能にするために、送信装置(サーバ)・受信装置(クライアント)間のリンク管理を行わない仕様とした場合には、通信相手の消滅を検出することができず、適切なオーディオ信号の伝送管理が不可能であるという問題点がある。
この発明は、手順を簡略化して遅延を少なく複数のオーディオ信号の1対複数の伝送を可能にしたシステムにおいて、適切なリンク管理を実現することを目的とする。
請求項1の発明は、オーディオ信号を無線で送信する第1のオーディオ再生装置と、オーディオ信号を無線で受信する第2のオーディオ再生装置と、を含む無線オーディオシステムであって、
前記第1、第2のオーディオ再生装置は、複数のチャンネルを移動しながら相互に検索信号を送受信することによって相手装置を捕捉し、相手装置を捕捉したチャンネルを通信チャンネルとして前記オーディオ信号の送受信を行う検索手段を備えており、前記第2のオーディオ再生装置は、前記通信チャンネルで定期的に存在確認信号を送信する存在確認信号送信手段と、前記オーディオ信号を所定時間以上受信できないとき前記検索手段を再度実行する再接続手段と、を備えており、前記第1のオーディオ再生装置は、前記存在確認信号を受信する手段と、前記存在確認信号を所定の監視時間以上受信できないとき前記検索手段を再度実行する再接続手段と、前記第1、第2のオーディオ再生装置間の通信の状況に応じて前記監視時間を変更する監視時間変更手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、オーディオ信号を無線で送信する第3のオーディオ再生装置をさらに備え、前記第1のオーディオ再生装置は、前記第3のオーディオ再生装置と交代で前記第2のオーディオ再生装置を捕捉してオーディオ信号を送信し、前記監視時間変更手段は、前記第3のオーディオ再生装置と交代する直前または交代した直後、前記監視時間を長く変更することを特徴とする。
請求項3の発明は、前記監視時間変更手段は、前記第1、第2のオーディオ再生装置間の通信環境に応じて前記監視時間を変更する手段を含むことを特徴とする。
この発明によれば、第1のオーディオ再生装置から第2のオーディオ再生装置へ(受信確認等を行わずに)一方通行でオーディオ信号を送信している場合であっても、存在確認信号により、送信側の装置である第1のオーディオ再生装置は、受信側の装置である第2のオーディオ再生装置の存在を確認することができ、もし第2のオーディオ再生装置が消滅した場合には再接続手段により再度検索手段を実行することができる。さらに、第1のオーディオ再生装置は、再接続を行うまでの待機時間である監視時間を通信の状況に応じて変更することができるため、相手装置との通信セットアップの段階や通信環境等に応じて適切な監視時間を設定することが可能になる。
この発明の実施形態である無線オーディオシステムの構成図 基本システム、拡張システムの構成を示す図 基本システムのネットワーク構築手順を示す図 エラー監視動作を示すフローチャート 拡張システムのネットワーク構築手順を示す図 基本システムから拡張システムへの移行時の通信手順を示す図 拡張システムにおけるソース切換時の通信手順を示す図
図面を参照してこの発明の実施形態である無線オーディオシステムについて説明する。この無線オーディオシステムは、電波を用いて各機器間でオーディオ信号を送受信するシステムである。
《無線オーディオシステムの構成》
図1はこの発明の実施形態である無線オーディオシステムの各構成機器を示す図である。この無線オーディオシステムは、据置型のオーディオ再生装置(以下、メイン再生装置と呼ぶ)1、スピーカ装置2、および、携帯型のオーディオ再生装置(以下、ポータブル再生装置と呼ぶ)3を有している。メイン再生装置1は、再生装置本体部10、通信処理部11および操作部12を有している。スピーカ装置2は、スピーカ装置本体部20、通信処理部21を有している。また、ポータブル再生装置3は、バッテリ31、ストレージ32を内蔵しているとともに、外付けの通信アダプタ35、充電器36が着脱可能に接続されている。
メイン再生装置1の通信処理部11、スピーカ装置2の通信処理部21、ポータブル再生装置3の通信アダプタ35は、相互に通信してオーディオ信号やコマンド等の送受信を行う。なお、以下の説明において、ポータブル再生装置3に通信アダプタ35が接続されたシステムを単にポータブル再生装置3と呼ぶ場合がある。
メイン再生装置1の再生装置本体部10には1または複数のソース機器4およびスピーカシステム5が接続されている。再生装置本体部10は、ソース機器4や通信処理部11から入力されたオーディオ信号を増幅、イコライズ等してスピーカシステム5に出力する機能部である。ソース機器4としてはDVDプレーヤ、テレビジョン(TV)等が接続される。またスピーカシステム5は、マルチチャンネル(たとえば5チャンネル)のスピーカシステムであってもよく、出願人のデジタル・サウンド・プロジェクター(商標)等のアレイスピーカであってもよい。また、操作部12は、ユーザによる電源のオン/オフ、ソース機器の選択等の操作を受け付けてメイン再生装置1および無線オーディオシステムの動作を制御する機能部である。
スピーカ装置2のスピーカ装置本体部20は、サブウーファ22を有している。スピーカ装置本体部20は、アンプを内蔵し通信処理部21から入力されたオーディオ信号を増幅してサブウーファ22に入力する。
ポータブル再生装置3は、バッテリ31、オーディオファイル(オーディオコンテンツ)を記憶するストレージ32等を内蔵しており、ストレージ32に記憶されているオーディオファイルを再生してイヤフォン端子に出力する機能を有している。また、通信アダプタ35が接続されているとき、再生したオーディオ信号を通信アダプタ35に出力し、このオーディオ信号を通信アダプタ35からメイン再生装置1やスピーカ装置2に送信して、スピーカシステム5やサブウーファ22から放音させる機能も有している。
また、充電器36は、いわゆる卓上ホルダ型のものであり、ポータブル再生装置3を卓上に立てて設置して使用しつつ充電ができるようにしたものである。充電器36は、商用電源を適切なDC電圧に変換してポータブル再生装置3のバッテリ31を充電するとともに通信アダプタ35に電源を供給する。
図2は、メイン再生装置1、スピーカ装置2、ポータブル再生装置3で構成される無線オーディオシステムの複数の形態を示す図である。図2(A)は、メイン再生装置1とスピーカ装置2のみで構成される基本システムを示す図、図2(B)は、メイン再生装置1、スピーカ装置2およびポータブル再生装置3で構成される拡張システムを示す図、同図(C)は、同図(A)の基本システムに受信モードの装置としてポータブル再生装置3が加わっている変形の拡張システムを示す図である。
《通信方式の説明》
通信処理部11および通信アダプタ35は、オーディオ信号のパケット(オーディオパケット)を送信する送信モードの動作機能、他の装置から送られてくるオーディオパケットを受信する受信モードの動作機能を有する。また、通信処理部21は、受信モードの動作機能のみを有する。
通信処理部11、21および通信アダプタ35相互間における通信方式は、無手順方式である。すなわち、送信モードの装置は、受信モードの装置の受信を確認することなく一方通行でオーディオパケットを伝送する。これにより、高速且つ遅延の少ないオーディオストリーム信号の伝送を可能にしている。なお、オーディオストリーム信号としては、リニアPCM信号が用いられる。このオーディオパケットの伝送は、2.4GHz帯に設定された帯域幅6MHzの8チャンネルの伝送チャンネルのいずれかを用いて行われる。
そして、オーディオパケットの合間に、時分割で、同じ伝送チャンネルを用いて、コマンド、ビーコンの送受信が行われる。コマンドは送信/受信モードの装置から受信/送信モードの装置へ送られる制御信号である。すなわち、送信モード/受信モードどちらのモードで動作している装置でもコマンドを送受信することが可能である。また、ビーコンは、受信モードの装置から送信モードの装置へ定期的に送信される存在確認信号である。
なお、ポータブル再生装置3の通信アダプタ35は、既存にネットワークに後から参加するために受信モードの動作機能を有するが、ポータブル再生装置3は他の装置から受信したオーディオパケットをデコードして再生する機能を備えていない。したがって、通信アダプタ35が受信モード時に受信したオーディオパケットは破棄される。
上記のようにオーディオパケットの伝送は、無手順方式の一方通行通信であるため、システム内に送信モードの装置Txは1台のみ存在可能であるが、受信モードの装置Rxは複数台存在可能である。
図3を参照して、メイン再生装置1を送信モードの装置Txとし、スピーカ装置2を受信モードの装置Rxとする基本システムのネットワーク構築手順について説明する。
上述したように、このTxとRxとは8チャンネルの伝送チャンネルのうち1つのチャンネルを用いて通信する。メイン再生装置1の通信処理部11は、電源がオンされるとデフォルトで送信モードが設定され、送信モードの装置Txとして受信モードの装置Rxを探す探査動作を実行する。一方、スピーカ装置2の通信処理部21は、電源がオンされると受信モードRxで動作し、送信モードの装置Txを探す探査動作を実行する。探査動作は、自装置の存在を示すビーコンを送信するとともに、相手装置からビーコンが送られてくるかをワッチする動作である。1つのチャンネルにおける探査動作で相手装置からのビーコンを受信しなかった場合には、次のチャンネルに移動(スキャン)して同様に探査動作を実行する。相手装置からのビーコンを受信した場合には、スキャンを停止して相互にビーコンを送受信可能な状態を維持する。すなわち、相手装置を捕捉する。これによって物理レベルのリンクが確立される。
1つのチャンネルから次のチャンネルへの移動(スキャン)は、受信モードの装置Rxが速く、送信モードの装置Txがゆっくり行う。これにより、Tx、Rxは、何時かはいずれかのチャンネルで遭遇し物理レベルのリンクを確立することができる。
上記の手順でメイン再生装置1とスピーカ装置2との物理レベルのリンクが確立されると(S101)、受信モードの装置Rxから送信モードの装置Txに向けて物理レベルのリンクが維持されていることを確認するためのビーコンが定期的(たとえば数ミリ秒毎)に送信される(S130)。送信モードの装置Txは、このビーコンが定期的に送られてきているか、すなわち、受信モードの装置Rxとの物理レベルのリンクが維持されているかを監視する通信エラーの監視(S131)を行う。受信モードの装置Rxによるビーコンの送信および送信モードの装置Txによる通信エラーの監視は、受信モードの装置Rx・送信モードの装置Tx間の物理レベルのリンクが維持されている限り、継続して行われる。このため、図3においては、S130、S131をシーケンスから外して記載している。通信エラーの監視処理は、図4を参照して説明する。
物理レベルのリンクが確立されたのちアプリケーションレベルのリンクを確立する(S102)。アプリケーションレベルのリンク確立は、以下の手順で行われる。まず受信モードの装置Rxから送信モードの装置Txに対して接続要求コマンドが送信される(S110)。この接続要求コマンドには、自装置の識別情報が含まれる。識別情報はたとえば装置ID、グループID、製品コード、メーカコードなどである。
送信モードの装置Txは、受信モードの装置Rxから接続要求コマンドを受信し、このコマンドに含まれる識別情報に基づいて接続の可否を判定する(S111)。接続の可否は、たとえば自装置と同一のグループIDであるか否か等に基づいて判定される。接続可と判定した場合には、受信モードの装置Rxに対して、接続許可のメッセージを返信する(S112)。そうすると、受信モードの装置Rxは、オーディオパケットの受信準備を行い(S113)、アプリケーションレベルのリンクが確立される。
なお、接続要求コマンドを受信した送信モードの装置Txが、その相手装置Rxはアプリケーションレベルのリンクを確立できない相手であると判断した場合には、接続拒否のメッセージを返信する。この場合には、送信モードの装置Tx、受信モードの装置Rxともに物理レベルのリンクを解消して、スキャン動作に戻る。
送信モードの装置Txと受信モードの装置Rxとの間にアプリケーションレベルのリンクが確立されたことにより、これら装置の間にネットワークが構築される(S103)。ネットワークが構築されるとオーディオ伝送処理(s103)を実行する。オーディオ伝送処理では、送信モードの装置Txから受信モードの装置Rxに向けてオーディオパケットが伝送され(S120)、必要に応じて双方向でコマンドが送受信される(S121)。
なお、通信可能圏内にネットワーク構築可能な相手装置が存在しない場合(たとえば、TxのみまたはRxのみの場合)にはリンクを確立することができないため、通信処理部は、上記のスキャン動作をずっと実行しつづける。
こののち、送信モードの装置Txから受信モードの装置Rxへは定期的にオーディオパケットが送信される。送信モードの装置Txがオーディオコンテンツを再生していない場合にもオーディオパケットは送信される。すなわち、オーディオパケットの送受信は下位レイヤの処理であるため、上位レイヤのオーディオコンテンツの再生処理とは無関係に自走しており、オーディオコンテンツを再生していないときのオーディオパケットは信号レベル0を示すデータからなるパケットである。
受信モードの装置Rxは、オーディオパケットを受信できない状態が所定時間以上継続したとき、送信モードの装置Txが消滅したとして、リカバリー処理を行う。リカバリー処理とは図3のS101に戻って相手装置(送信モードの装置Tx)を探して物理レベルのリンク確立からやり直す処理である。
図4は、送信モードの装置Tx(メイン再生装置1)による通信エラー監視処理動作を示すフローチャートである。この動作は一定時間ごと(たとえば10ミリ秒毎)に実行される。S140では受信モードの装置Rx(スピーカ装置2)からビーコンを受信したか否かを判定する。ビーコンを受信した場合には(S140でY)、監視タイマをリセットして(S141)、動作を終了する。またビーコンを受信しなかった場合には(S140でN)、監視タイマがタイムアップしたか否かを判定する(S142)。タイマが未だタイムアップしていない場合には(S142でN)、そのまま動作を終了する。一方、監視タイマがタイムアップした場合には(S142でY)、受信モードの装置Rxが消滅したとしてリカバリー処理へ進む。リカバリー処理とは、図3のS101に戻って相手装置(受信モードの装置Rx)を探して物理レベルのリンク確立からやり直す処理である。
このように監視タイマは、リセットされつつフリーランするウォッチドッグタイマである。そのタイムアップ時間(監視時間)は通常は数十ミリ秒程度であるが、送信モードの装置Txの切換時、すなわち、送信モードを担当する装置が、メイン再生装置1からポータブル再生装置3に切り換わる直前・直後、または、ポータブル再生装置3からメイン再生装置1に切り換わる直前・直後には、1秒程度の長い時間に変更される。
なお、リカバリー動作は下位レイヤの処理であるため、このリカバリー動作の期間中も送信モードの装置Txは、オーディオコンテンツの再生を継続している。すなわち、スピーカ装置2のサブウーファ22からは音が出ないが、メイン再生装置1のスピーカシステム5からは音が出ているという状態になる。
以上は、メイン再生装置1、スピーカ装置2からなる基本システムのネットワーク構築動作である。次に、図5を参照して、メイン再生装置1、スピーカ装置2、および、ポータブル再生装置3からなる拡張システムのネットワーク構築動作について説明する。拡張システムにおいては、1台の送信モードの装置Txが、複数台の受信モードの装置Rxに対して、並行して、ネットワーク構築動作を行う。送信モードの装置Txが各受信モードの装置Rxに対して行う個別のネットワーク構築動作は、図3に示した基本システムのネットワーク構築動作と同様である。
図5は、ポータブル再生装置3が送信モードの装置Txとなる場合の手順を示している。ポータブル再生装置3は電源がオンされると送信モードの装置Txとして動作をスタートし、他の装置から受信モードとなるべき旨のコマンドを受信すると受信モードの装置Rxに切り換わる。メイン再生装置1はユーザの操作およびネットワークに存在する他の機器に応じて送信モード/受信モードを切り換える。
まず、送信モードの装置Tx(ポータブル再生装置3)と受信モードの装置Rxであるメイン再生装置1とが相手装置を捕捉して両者間の物理レベルのリンクが確立される(S160)。送信モードの装置Tx(ポータブル再生装置3)と受信モードの装置Rx(メイン再生装置1)との物理レベルのリンクが確立されると、受信モードの装置Rxから送信モードの装置Txに向けて存在確認信号であるビーコンが定期的(たとえば10m秒毎)に送信される(S161)。送信モードの装置Txは、このビーコンが定期的に送られてきているか、すなわち、受信モードの装置Rxとの物理レベルのリンクが維持されているかを監視する通信エラーの監視(S162)を行う。すなわち、ビーコンは、送信モードの装置Txが、受信モードの装置Rxとの間の物理レベルのリンクが維持されていることを確認するための信号である。
同時に、送信モードの装置Tx(ポータブル再生装置3)と受信モードの装置Rxであるスピーカ装置2とが相手装置を捕捉して両者間の物理レベルのリンクが確立される(S163)。送信モードの装置Tx(ポータブル再生装置3)と受信モードの装置Rx(スピーカ装置2)との物理レベルのリンクが確立されると、受信モードの装置Rxから送信モードの装置Txに向けてビーコンが定期的に送信される(S164)。送信モードの装置Txは、このビーコンが定期的に送られてきているかを監視する通信エラーの監視(S165)を行う。
受信モードの装置Rxによるビーコンの送信および送信モードの装置Txによる通信エラーの監視は、受信モードの装置Rx・送信モードの装置Tx間の物理レベルのリンクが維持されている限り、継続して行われる。このため、図5においては、S161、S162、S164およびS165をシーケンスから外して記載している。通信エラーの監視処理は、図4に示した基本システムの場合と同様である。
つぎに、送信モードの装置Txと2台の受信モードの装置Rxとの間のアプリケーションレベルのリンクが確立される(S167、S168)。アプリケーションレベルのリンク確立は、図3のS102と同様に、まず受信モードの装置Rxから送信モードの装置Txに対して接続要求コマンドが送信され、送信モードの装置Txがこの接続要求コマンドを受信して接続の可否を判定し、接続可と判定した場合に受信モードの装置Rxに対して接続許可のメッセージを返信する、等の処理からなっている。
送信モードの装置Txと受信モードの装置Rxとの間にアプリケーションレベルのリンクが確立されたことにより、これら装置の間にネットワークが構築され、オーディオ伝送処理(s169)が実行される。オーディオ伝送処理では、送信モードの装置Txがオーディオパケットを無手順で送信し、これを2台の受信モードの装置Rxが受信する。
図5ではポータブル再生装置3が送信モードの装置Txとなる場合について説明したが、メイン再生装置1がTxとなる場合も同様の動作でネットワークが構築される。また、受信モードの装置Rxは2台に限定されず、3台以上であってもよい。
《ネットワーク遷移時の動作》
以上は、図2(A)の基本システムまたは図2(B)の拡張システムが構築されるときの動作について説明したが、図2(A)の基本システムにポータブル再生装置3が途中参加して拡張システムに変化する場合もある。図6は、図2(A)の基本システムのネットワークが構築されている状態で、ポータブル再生装置3がネットワークに参加して拡張システムに遷移する場合の動作を示す図である。
基本システムの無線ネットワークが構築されている状態で、その無線ネットワークの圏内に電源オンされたポータブル再生装置3が入ってきたときこの動作が実行される。ポータブル再生装置3が、既存のネットワークシステム(基本システム)に入って送信モードの装置であるメイン再生装置1を検出すると(S201)、自己のモードの受信モード(Rx)に切り換える(S202)。そして、ポータブル再生装置3は、受信モードの装置Rxとしてメイン再生装置1を送信モードの装置Txと図3の手順でリンクを確立し、ネットワークに参加する(S203)。このときの形態が図2(C)に示す変形の拡張モードの形態である。
ポータブル再生装置3は、受信モードの装置Rxとしてネットワークに参加すると、メイン再生装置1に対して、送信モードの装置Txとしてネットワークに再接続することを要求する接続要求コマンドを送信する(S204)。メイン再生装置1は、この接続要求コマンドを受信し、送信元の装置が送信モードとなれる装置であることを認証したのち(S205)、通信エラー監視タイマのタイムアップ時間である監視時間をデフォルト値(数十ミリm秒程度)から長い値(1秒程度)に設定変更する(S206)。これは、ネットワーク遷移中はエラーが発生しやすく、多少のエラーでリカバリー処理を行っているとネットワーク遷移処理が進行しないからである。なお、通常時(オーディオ信号の伝送中)は、オーディオ信号の音質を維持するために短い監視時間を設定する。すなわち、送信モードの装置Txがビーコンを受信できないということは受信モードの装置Rxもオーディオ信号を受信できておらずノイズが発生している可能性があると考えて、早期にリカバリー動作をするようにしている。
こののち、メイン再生装置1は、ポータブル再生装置3およびスピーカ装置2に対してネットワーク解消コマンドを送信し(S207、S208)、自身のモードを受信モードに切り換える(S209)。メイン再生装置1は、自身のモードを受信モードに切り換えたことに伴って、スピーカ装置2との通信エラーの監視動作は自動的に終了する。ポータブル再生装置3、スピーカ装置2は、ネットワーク解消コマンドを受信したことにより、メイン再生装置1とのリンクを解消する(S210、S213)。
ネットワークが解消されたのち、ポータブル再生装置3は、自身のモードを送信モードに切り換えるとともに(S211)、通信エラー監視タイマのタイムアップ時間である監視時間をデフォルト値から長い値に設定変更する(S212)。こののち、図3に示した拡張システムネットワーク構築処理を実行する(S214)。これにより、図2(B)に示す拡張システムのネットワークが構築され、ポータブル再生装置3が再生するオーディオコンテンツがメイン再生装置1、スピーカ装置2から放音されるようになる。ネットワーク構築が完了すると、通信エラー監視タイマのタイムアップ時間である監視時間を長い値からデフォルト値に再設定する(S215)。
なお、s212〜s215の監視時間の切り換えは、スピーカ装置2のみに対して行ってもよく、メイン再生装置1、スピーカ装置2の両方に対して行ってもよい。
図7は、拡張システムで動作しポータブル再生装置3のコンテンツが再生されているときに、ユーザの操作等によってソースが切り換えられた場合の動作を示す図である。すなわち、ポータブル再生装置3からソース機器4にオーディオソース切り換えられ、送信モードの装置Txがメイン再生装置1に切り換えられる場合の動作を示している。
ユーザによってソース切り換えの操作がされると、メイン再生装置1は送信モードの装置Txであるポータブル再生装置3に対してソース切換コマンドを送信する(S230)。ソース切換コマンドを受信したポータブル再生装置3は、再生中のオーディオコンテンツを停止する(S231)。そして、ポータブル再生装置3は、オーディオパケットの送信を停止して、ネットワーク解消コマンドをメイン再生装置1、スピーカ装置2に送信する(S232)。ネットワーク解消コマンドは、現在構成されているネットワークの解消を受信モードの機器に対して指示するコマンドである。こののち、自身のモードを受信モードに切り換える(S233)。ネットワーク解消コマンドを受信したメイン再生装置1、スピーカ装置2は、ポータブル再生装置3とのリンクを解消する(S235、S236)。さらに、メイン再生装置1は、自身の通信処理部11のモードを送信モードに切り換えるとともに(S237)、通信エラー監視タイマのタイムアップ時間である監視時間をデフォルト値から長い値に設定変更する(S238)。
こののち、図5に示した手順でメイン再生装置1を送信モードの装置Txとする拡張システムのネットワーク構築処理を行う(S239)。これにより、図2(C)示す構成の拡張システムが構築される。ネットワーク構築が完了すると、通信エラー監視タイマのタイムアップ時間である監視時間を長い値からデフォルト値に再設定する(S240)。こののちソースを切り換える(s241)。
なお、s238〜s240の監視時間の切り換えは、スピーカ装置2のみに対して行ってもよく、スピーカ装置2、ポータブル再生装置3の両方に対して行ってもよい。
図2(C)において、メイン再生装置1からポータブル再生装置3に向けた矢印が点線になっているのは、ポータブル再生装置3はオーディオパケットを受信してもそれをデコードして再生しないからである。
《尚書き》
上記実施形態では、送信モードの装置Txの交代時に監視時間を長く設定変更しているが、これ以外の場面でも監視時間を変更してもよい。たとえば、リカバリー動作を行わない程度のエラー(ビーコンを受信できない状況)の発生頻度に基づいて監視時間を変更するようにしてもよい。すなわち、エラーの発生頻度が多い場合には、監視時間を若干長く設定して、多少のノイズが発生してもリカバリー動作が頻発しないようにする等の対応が可能である。
また、この実施形態では、送信モードの装置Txがビーコンを受信できない場合の監視時間を変更することについて説明したが、受信モードの装置Rxが送信モードの装置Txから送られてくるオーディオ信号を受信できない場合にリカバリー動作を実行するまでの監視時間も同様に状況に応じて設定変更するようにしてもよい。
1 メイン再生装置
2 スピーカ装置
3 ポータブル再生装置
11,21 通信処理部
35 無線アダプタ
36 充電器

Claims (3)

  1. オーディオ信号を無線で送信する第1のオーディオ再生装置と、オーディオ信号を無線で受信する第2のオーディオ再生装置と、を含む無線オーディオシステムであって、
    前記第1、第2のオーディオ再生装置は、複数のチャンネルを移動しながら相互に検索信号を送受信することによって相手装置を捕捉し、相手装置を捕捉したチャンネルを通信チャンネルとして前記オーディオ信号の送受信を行う検索手段を備え、
    前記第2のオーディオ再生装置は、前記通信チャンネルで定期的に存在確認信号を送信する存在確認信号送信手段と、前記オーディオ信号を所定時間以上受信できないとき前記検索手段を再度実行する再接続手段と、を備え、
    前記第1のオーディオ再生装置は、前記存在確認信号を受信する手段と、前記存在確認信号を所定の監視時間以上受信できないとき前記検索手段を再度実行する再接続手段と、前記第1、第2のオーディオ再生装置間の通信の状況に応じて前記監視時間を変更する監視時間変更手段と、を備えた
    ことを特徴とする無線オーディオシステム。
  2. オーディオ信号を無線で送信する第3のオーディオ再生装置をさらに備え、
    前記第1のオーディオ再生装置は、前記第3のオーディオ再生装置と交代で前記第2のオーディオ再生装置を捕捉してオーディオ信号を送信し、
    前記監視時間変更手段は、前記第3のオーディオ再生装置と交代する直前または交代した直後、前記監視時間を長く変更する請求項1に記載の無線オーディオシステム。
  3. 前記監視時間変更手段は、前記第1、第2のオーディオ再生装置間の通信環境に応じて前記監視時間を変更する手段を含む請求項1または請求項2に記載の無線オーディオシステム。
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JP2020500476A (ja) * 2016-11-07 2020-01-09 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド スピーカ装置、スピーカ装置と連結される電子装置およびスピーカ装置の制御方法

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