JP2011067492A - 耳式体温計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切な測定状態となるように検出素子を制御可能な耳式体温計を提供する。
【解決手段】 温度検出素子と赤外線検出素子とを備え、検出結果から被検者の体温を算出する耳式体温計であって、耳腔内に挿入されるプローブ先端内部に配置される前記検出素子と本体とが三角配置された3以上の制御体で支持され、制御体を制御して検出部の位置を本体に対して3軸方向(自由度3)で制御し、目標測定部位に対して検出部を向け、前記制御が完了した後に、目的とする部位の検出温度をもとにして被検者の温度を計測する耳式体温計。
【選択図】 図1

Description

本発明は、耳式体温計に関するものである。
これまで、耳腔内にプローブを挿入し、鼓膜またはその周辺部の温度を検出することで、被検者の体温を測定する耳式体温計が実用化されている。
例えば、温度検出素子としてサーミスタを用い、赤外線検出素子として冷接点と温接点とで構成されるサーモパイルを用い、両者をプローブの開口部から離間した位置に設けて、開口部から導入される赤外線を検出してその結果に基づき、被験者の体温を測定する耳式体温計がすでに実用化されている。(例えば、特許文献1)。
上記のような耳式体温計は、耳腔内に挿入するプローブ先端部の外形寸法を小さくすることにより耳腔内に挿入できる。
そして、体温の測定を短時間で高精度に行うことができるといった利点がある。
特開2008−241362号公報
しかしながら、上記のような従来の耳式体温計の場合、耳腔内にプローブが挿入された際に、プローブの先端が耳腔内の目的とする温度測定部位を指向していない状態(不適切な測定状態)のまま放射された赤外線を検出してしまい、目的とする温度測定部位とは異なる測定部位から放射される赤外線に基づいて体温を算出することによる測定誤差が生じてしまうという欠点を内包していた。
これは、従来の耳式体温計では、赤外線検出素子がプローブ基端、あるいは本体部に配置されていたためであり、赤外線検出素子を温度測定部位に対して正確に指向させる必要があり、複雑な形状の耳腔内では、目的とする温度測定部位を正確に指向させることが困難であるという問題に起因するものである。
このため、耳式体温計では、温度測定部位に赤外線検出素子を適切に指向させられるような構成が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、目的とする温度計測部位に対して赤外線検出素子を適切に指向させるための機構を有する耳式体温計を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る耳式体温計は以下のような構成を備える。
(1)環境温度を検出する温度検出素子と、耳腔内の温度測定部位から放射される赤外線を検出する赤外線検出素子と、該温度検出素子と該赤外線検出素子により検出された検出結果に基づいて体温を測定する耳式体温計であって、
本体部と、中空の筒状体によって形成され、開口部を有する先端が前記耳腔内に挿入されるプローブと、前記本体部と接続し、前記プローブの基端側から前記プローブ内部に挿入される係合部と、前記プローブの先端開口部内壁に近接して設けられ、前記温度検出素子及び赤外線検出素子を有する検出部であって、前記検出部は、前記開口部側に前記赤外線検出素子と対向する位置に孔と、前記2つの検出素子を取り囲む容器部材と、前記孔を覆う窓部とを有し、前記係合部の前記プローブ先端側端面にあって、前記検出部と前記本体係合部とを接続する制御体を有し、前記制御体は、3以上からなり、三角配置され、前記検出部を前記係合部に対して3軸方向に駆動させることを特徴とする耳式体温計。
(2)前記制御体は、前記検出部を前記係合部に対して3軸方向に駆動する駆動部からなる前記耳式体温計。
(3)前記耳式体温計において、前記本体部と本体係合部とを弾性支持する弾性部材があり、前記接続部は、3以上からなって前記係合部を三角支持し、前記本体部に対する前記係合部の位置を測定する測定部と、備えることを特徴とする耳式体温計。
(4)前記制御体は、前記測定部の測定結果に基づき、前記検出部を前記係合部に対して3軸方向に制御することを特徴とする前記耳式体温計。
(5)前記耳式体温計はさらに、前記本体部に体温測定を開始する測定開始部と、表示装置と、前記制御体の測定結果を記録する記録部と、前記駆動体を制御する制御部とを有することを特徴とする前記の耳式体温計。
(6)環境温度を検出する温度検出素子と、耳腔内の温度測定部位から放射される赤外線を検出する赤外線検出素子と、該温度検出素子と該赤外線検出素子により検出された検出結果に基づいて体温を測定する耳式体温計の制御方法であって、体温測定を開始する測定開始ステップと、測定開始スイッチの押圧動作を判定する測定スイッチ判定ステップと、前記制御体の状態を前記制御部の初期条件と比較するステップと、前記制御部が、前記制御体を制御し、前記検出部を予め規定された変位量で変位させるステップと、前記温度検出素子及び赤外線検出素子ステップとから検出温度を取得するステップと、前記検出温度の中で最も高い検出温度を算出用の検出温度とするステップと、前記算出用の検出温度が規定された範囲内であるかを判定するステップと、前記算出用の検出温度を用いて、前記制御部が体温を算出するステップと、前記算出した体温を前記表示装置に表示するステップと、からなる耳式体温計の制御方法。
(7)前記に記載の耳式体温計の制御方法において、前記本体部と前記係合部とを弾性支持する前記弾性部材の変位を測定するステップと、前記弾性部材の変位量に基づき、前記制御体を3軸方向に変位させるかを判定するステップと、前記弾性部材の変位量に基づき、制御体を制御するステップとをさらに含む耳式体温計の制御方法。
本発明によれば、温度測定部に対して赤外線検出素子を適切に指向させることができ、より適切な状態で体温を測定することが可能な耳式体温計を提供することが可能となる。
尚、以下に述べる実施の形態は技術的に好ましい種々の限定がなされて入るが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではなく、適時変更が可能である。
本発明の第1の実施形態に係る耳式体温計100をプローブ側から見た外観斜視図及び測定開始スイッチ側から見た外観斜視図である。 プローブ200及びその周辺部位の断面図である。 検出部300の一部を破断して示した外観斜視図である。 耳式体温計100の機能ブロック図である。 耳式体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、必要に応じて添付図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。
また、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
[第1の実施形態]
<1.耳式体温計の外観構成>
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る耳式体温計100をプローブ200側から見た場合の外観斜視図であり、図1(b)は耳式体温計100を測定開始スイッチ106側から見た場合の外観斜視図である。
図1(a)において、本発明の耳式体温計100の本体部101は、本体ベース102と、本体カバー104とで構成されている。本実施形態に係る耳式体温計100は、本体ベース102と本体カバー104とで2分割されるように構成されており、その内部に、実装基板207と電池108が収容されている。
本体ベース102は、所定の熱可塑性樹脂材料から射出成形される。本体ベース102の用いられる熱可塑性樹脂材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
本体カバー104は、半透明な熱可塑性樹脂材料から成形される。本体カバー104に使用される半透明な熱可塑性樹脂材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル重合体などのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル等を含む所謂エンジニアリングプラスチック等が挙げられる。
本体ベース102には、電源スイッチ(測定開始部)105と、表示装置107と、電池カバー109と、表示部130と、プローブカバー装着具111及びプローブ200が設けられている。
電源スイッチ105は、押圧操作により耳式体温計100の起動を制御する。
表示装置107は、測定された被検者の体温を表示するとともに、測定時におけるエラー表示や測定モードに移行したことを示す絵文字等のキャラクタを表示する。表示装置107として、例えば液晶表示装置が挙げられるがその他にも有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)などを用いることが可能である。
電池108は、電源スイッチ105が押圧操作され、耳式体温計が起動すると、耳式体温計100を構成する各部に電源を供給する。電池108としては例えば、ボタン電池が挙げられる。
電池カバー109は、本体ベース102に着脱可能に取り付けられており、これにより、電池108を容易に交換することができる。
プローブカバー110は、プローブ200を覆うように、プローブ200と同形状を有しており、プローブ内部に異物が混入するのを防止する。また、プローブカバー110は、プローブカバー装着具111によってプローブ200と取り付け/取り外しが容易であり、使い捨て(ディポーザブル)とすることができ、衛生状態を維持することが出来る。プローブカバー110の材料としては、たとえば、透明な熱可塑性樹脂素材などが挙げられるが、肉厚が約0.0.05mmから約1mmとすることができる材料が望ましい。また、赤外線を透過する材料であることが望ましい。
プローブカバー装着具111は、本体ベース102と取り外し可能に取り付けられ、プローブカバー110のフランジ部110fとプローブ200とを挟持する。プローブカバー装着具111の材料としては、たとえば本体ベース102と同様の材料を用いることができる。
本体カバー104には、測定開始スイッチ106と、スピーカー120と、表示部130とが設けられている。
測定開始スイッチ106は、被験者の体温を測定するためのスイッチであり、電源スイッチ105が押され、耳式体温計100が起動した場合に、耳式体温計100の動作モードを、被検者の体温を測定する測定モードに移行させる。
スピーカー120は、測定開始スイッチ106が押圧操作された場合や、体温の測定が終了した場合等に、音声を出力する。本実施例においては、スピーカー120は本体カバー104に設けられているが、これに限定されず本体ベース102に設けることができる。
表示部130は、LED素子であり、耳式体温計の測定状態に対応して点灯制御される。
<2.プローブの構成>
次に、プローブ200について詳細に説明する。
図2は、プローブ200及びその周辺部の図1中のX−X’断面図である。
図2において、本体ベース102に設けられたプローブ200は、中空の筒状形状を有し、その先端部201が耳腔内に挿入され、基端が弾性部材500を介して本体ベース102に支持されている。プローブ200の先端部201近傍には開口部201aがあり、プローブ200内部には、係合部202がある。
プローブ200の形状としては、例えば、耳腔内に挿入可能となるようテーパー形状を有し、先端部201の外径は約0.7mm程度であるのが望ましいが、これに限定されるものではない。
先端部201には、耳腔内の温度測定部位から放射される赤外線を検出するための赤外線検出素子と、環境温度を測定する温度検出素子を収納する検出部300が収容されている。
開口部201aは、先端部201の略中心部にある。開口部201aの先端形状としては、たとえば、テーパー形状が挙げられる。テーパー形状(例えば、45°程度の視野角)を有することで、耳腔内の温度測定部位の温度を正確かつ再現性よく測定できる。
係合部202は、プローブ200の内部にあり、検出部300より基端側に設けられている。
弾性部材500は、プローブ200と本体ベース102との間にあって、プローブ200を弾性支持する。プローブ200を本体ベース102に対して弾性支持することにより、プローブ200が耳腔内に挿入された時に耳腔内壁部などからプローブ200が押圧されて変位することができる。
弾性部材500としては、たとえば、バネやゴムなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
<3.検出部の構成>
次に、検出部300について詳細に説明する。
図3は検出部300の一部を破断して示した外観斜視図である。
図3に示すように、検出部300は、環境温度を検出する温度検出素子301と、耳腔内の温度測定部位から放射される赤外線を検出する赤外線検出素子302と、温度検出素子301と赤外線検出素子302が固定される取付け基部材303と、取付け基部材303上に設けられ、取付け基部材303と対向する蓋部材304aを含む筒状の容器部材304と、蓋部材304a上に設けられた孔305と、孔305上に設けられた窓部306とを有している。
温度検出素子301は、使用環境温度である絶対温度を検出する。温度検出素子301としては、例えば、環境温度を検出するサーミスタなどが挙げられる。
赤外線検出素子302は、耳腔内の温度測定部位から放射される赤外線を検出する。そして、赤外線検出素子302は、相対温度を検出するように調整されている。温度計測部位としては、鼓膜またはその周辺が望ましい。赤外線検出素子302としては、例えば、冷接点と温接点とからなるサーモパイル熱電対型(サーモパイル型)の検出素子を用いることができ、図3に示すように、取付け基部材303の台座303b上に固定されるウエハ担体302c上には、花弁状に形成された温接点302aと、冷接点302bとが形成されている。
温接点302aと冷接点302bは、異種金属から形成され、かつ直列に接続されており、取付け基部材303に対して絶縁状態で固定されている。また、温接点302aで囲まれる範囲Hは、赤外線を吸収しやすくするために黒色塗装されているのが望ましい。
取付け基部材303は、縁部から半径方向に向かって延設されている外側鍔部303aと、台座303bとを有している。取付け基部材303の材料としては、例えば、アルミ材、ステンレス材等の良熱伝導体材料が挙げられる。
取付け基部材303上には、温度検出素子301及び赤外線検出素子302にそれぞれ電極リード307が取り付けられ、電極リード307はリード線308が接続されている。
容器部材304は、付け基部材303上に設けられ、取付け基部材303と対向する蓋部材304aを含む筒状の容器部材304と、蓋部材304a上に設けられた孔305と、孔305上に設けられた窓部306とを有している。容器部材304の材料としては、取付け基部材303と同様に、アルミ材、ステンレス材等の良熱伝導体材料が挙げられる。
容器部材305も取付け基部材303と同様にアルミ材、ステンレス材等の良熱伝導体から形成されており、外気温度をサーミスタ301に伝達させやすい構成となっている。また、孔304には赤外線を透過させるセラミック素材からなる窓部306が固定されている。
孔304は、蓋部材304a上の赤外線検出素子302と対向する位置に設けられ、その上部に窓部306が固定されている。窓部306の材料としては、例えば、赤外線を透過させるセラミック素材が挙げられる。
<4.制御体の構成>
次に、制御体400について、詳細に説明する。
図3は検出部300の一部を破断して示した外観斜視図であるが、図3の下方に制御体400がある。
制御体400は、取付け基部材303の赤外線検出素子302が固定されている面の反対側(下面)に固定され、検出部300を係合部202上で支持している。制御体400は、3以上からなり、取付け基部材203の下面上に三角配置されている。
制御体400としては、例えば、ピエゾ素子アクチュエータ、超音波モータ、リニアモータ、静電アクチュエータ、圧電アクチュエータ、ソレノイドアクチュエータなどの所謂駆動部材が挙げられ、さらにそれに加えて圧電センサ、静電センサなどの測定部材を取り付けることが可能である。
<5.耳式体温計の機能構成>
次に耳式体温計100の機能、構成について図4を用いて説明する。
図4は、耳式体温計100の機能構成を示すブロック図である。なお、図4に示す構成または部品のうち、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附すこととし、ここでは詳細な説明を省略する。
図4に示すとおり、実装基盤600上には、制御部401と、増幅部405,406と、表示装置107と、電源部108と、表示部130とがある。
制御部401は、マイクロコンピュータを含むCPU(中央処理装置)402と、RAM(ランダムアクセスメモリ)403と、ROM(リードオンリーメモリ)404とを有している。制御部401は、検出部で検出された検出温度に基づいて、体温の算出を行う。また、制御部401は、制御体400をRAM403及びROM404に記録された指示に基づき、制御する。
また、制御部401は、電源スイッチ105、測定スイッチ開始106、表示装置107、電源部180、スピーカー109、表示部130とそれぞれ接続している。
RAM403は、制御部401が制御プログラムを処理中の演算を記録し、プログラム制御を実行するためのエリアとしての機能を有する。
ROM404は、各種プログラムや各種情報等を記憶する機能を有する。
増幅部405、406は、検出部300に収容されている温度検出素子301及び赤外線検出素子302と、配線203を介して接続される。
<6.体温測定処理の流れ>
次に耳式体温計100における体温測定処理の流れについて説明する。
図5(a)は、耳式体温計100における体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、電源スイッチ105が被験者により押圧操作されると、体温測定が開始される。ステップ1では、測定開始スイッチ106が押圧操作されたかをまず判定する。測定開始スイッチ106が押圧操作されたと判定されると、制御部401は測定状態へと移行する。
制御部401が測定状態へと移行すると、それに連動して表示装置107は、測定状態であることを示す絵文字などを表示する。また、表示部130のLED素子は、あらかじめ定められた色に点灯する。
ステップ2では、制御体400の初期条件を判定する。ステップ2において、CPU402は、あらかじめ制御部401のROM404に収納されている制御体400の初期条件を呼び出し、制御体400の状態を判定する。
初期条件判定において、初期条件と一致しない状態であった場合、制御部401は制御体400に対して修正を指示する。また、表示装置107及び表示部130は修正状態であることを表示する。
初期条件と一致した状態であった場合、体温算出を開始する。この場合、スピーカー109はブザー出力を行う。
ステップ3では、制御部401は、予めROM404に収納されているプログラムに基づき、制御体400を3軸方向に制御し、検出部300を予め定められた方位に指向させる(変位させる)。
検出部300の方位が変位する間、温度検出素子301及び赤外線検出素子302が検出温度を取得する。
取得された検出温度の中から、最も高い値の検出温度を体温算出用温度とする。
制御部401は、取得した検出温度を用いて体温を算出するステップへと移行する。
また、取得した検出温度の中から最も高い値を示した際の制御体400の制御情報をROM404に記録する。
ステップ4では、ステップ3で取得した検出温度が規定範囲内であるか否かを判定する。
規定範囲内であった場合、規定内であったことを示す表示を表示装置107に表示させる。また、スピーカー109は、検出温度が規定範囲内であったことを示すブザー出力する。
規定範囲外であった場合、規定範囲外であったことを示す表示及び修正指示を表示装置107に表示させる。また、スピーカー109は、検出温度が規定範囲外であったことを示すブザー出力を行う。
ステップ5では、ステップ3で取得した検出温度に基づき、制御部401が被検者の体温を算出する。また、表示装置107は算出した被検者の体温を表示する。
ステップ6では、スピーカー109は、算出が終了したことを知らせるブザー出力し、表示部130のLED素子は所定の色を点灯させ、体温測定処理を終了する。
以上の説明より、本実施形態に係る耳式体温計においては、プローブ200の先端側に収容された検出部300が、本体ベースに対して3軸方向に動作可能となるように構成されている。言い換えると、検出素子を収容する検出部300は自由度が3で制御可能なように構成され、複雑な構造を有する耳腔内において所定の温度測定部位に検出素子を指向させることが可能となる。
これによって、プローブ200が耳腔内に適切な位置まで挿入された状態において、適切な検出温度を基に体温を算出するよう構成することが可能となる。
これにより、適切な測定状態において体温を計測する耳式体温計を提供することが実現可能となった。
[第2の実施形態]
<7.耳式体温計の外観構成>
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における耳式体温計の外観は、図1に示す第1の実施形態における耳式体温計100と同様である。
第2の実施形態における耳式体温計100において、上記第1の実施形態における耳式体温計と異なるところは、本体ベース102とプローブ200とを接続する弾性部材500に弾性部材500の変移量を測定する測定部501が新たに設けられている点である。
そのため、ここでは新たに設けた測定部についてのみ説明をし、第1の実施形態における耳式体温計と共通する部分については同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
<8.測定部の構成>
図2(b)は、第2の実施形態における耳式体温計100のプローブ200及びその周辺部の図1中のX−X’断面図である。
図2(b)において、本体ベース102に設けられたプローブ200は、中空の筒状形状を有し、その先端部201が耳腔内に挿入され、基端が弾性部材500及び測定部501を介して本体ベース102に支持されている。プローブ200の先端部201近傍には開口部201aがあり、プローブ内部には、係合部202がある。プローブ200及びその他の構成は、第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
弾性部材500は、プローブ200と本体ベース102との間にあって、プローブ200を弾性支持する。弾性部材500の構成は、上記第1の実施形態における構成と同じである。
測定部501は、弾性部材500の変位量を計測する。
プローブ200が耳腔内に挿入された際、プローブ200は耳腔内壁より押圧され、変位する。測定部501は、プローブの変位量を測定するため、プローブ基端部に制御体400と同様、3以上からなり、三角配置されて構成されている。測定部501としては、例えば、ひずみゲージ、圧電素子などの圧力センサなどが挙げられるが、これに限定されるものではない。
第2の実施形態における耳式体温計のその他の構成は、上記第1の実施形態の耳式体温計と同様である。
<9.体温測定処理の流れ>
次に、第2の実施形態における耳式体温計の体温測定処理の流れを説明する。
図5(b)は、第2の実施形態における耳式体温計100の体温測定処理の流れを示すフローチャートである。
測定部501を追加した第2の実施形態の耳式体温計の体温測定処理の流れを説明する。
ステップ1’からステップ2’までは第1の実施形態と同様である。
ステップ3’では、測定部501が本体ベース102に対するプローブ200の変位量を測定する。測定した変位量に基づき、制御部401が制御体400をプローブ200に対して変位させるかを判定する。
制御体400をプローブ200に対して変位させる場合、制御部401は測定部501が測定した変位量に基づき、プローブ200の変位量を算出して、制御体400に対して検出部300の姿勢を補正する補正値を指示する。制御部401が算出した補正値に基づき、制御体400は検出部300の姿勢を3軸方向に制御する。
ステップ4’からステップ7’は、上記第1の実施形態における体温測定処理のステップ3からステップ6にそれぞれ対応する。
以上のような構成にすることにより、プローブ200が耳腔内壁より押圧されることによって検出部300の位置が変位する場合でも、予め耳腔内壁による影響を補正することができ、検出部300の位置を所定の測定部位へと容易に制御することが可能となる。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態では、制御体400の初期位置を予め定められた位置としたが、これに限定されず、制御部401に記憶装置をさらに備えることで、体温を算出した状態での検出部の位置情報を記録し、初期条件として設定することも可能である。
さらに、制御体400、弾性部材500及び測定部501は、上記第1の実施形態及び第2の実施形態に記載のものに限定されず、各々同様の機能を有する構成に置換することが可能である。
100…耳式体温計、 101…本体部、 102…本体ベース、 104…本体カバー、 105…電源スイッチ、 106…測定開始スイッチ、 107…表示装置、 108…電源部(電池)、 110…プローブカバー、 111…プローブカバー装着具、 120…スピーカー、 160…表示部(LED素子)、 200…プローブ、 201…先端部、 201a…開口部、 202…係合部、 203…配線、 300…検出部、 301…温度検出素子、 302…赤外線検出素子、302a…温接点、 302b…冷接点、 303…取付け基部材、 304…容器部材、 305…孔、 …306…窓部、 307、308…電極リード、 400…制御体、 401…制御部、 402…CPU, 403…RAM、 404…ROM、 500…弾性部材、 501…測定部、 600…基盤

Claims (7)

  1. 環境温度を検出する温度検出素子と、耳腔内の温度測定部位から放射される赤外線を検出する赤外線検出素子と、該温度検出素子と該赤外線検出素子により検出された検出結果に基づいて体温を測定する耳式体温計であって、
    本体部と、
    中空の筒状体によって形成され、開口部を有する先端が前記耳腔内に挿入されるプローブと、
    前記本体部と接続し、前記プローブの基端側から前記プローブ内部に挿入される係合部と、
    前記プローブの先端開口部内壁に近接して設けられ、前記温度検出素子及び赤外線検出素子を有する検出部であって、
    前記検出部は、前記開口部側に前記赤外線検出素子と対向する位置に孔と、前記2つの検出素子を取り囲む容器部材と、前記孔を覆う窓部とを有し、
    前記本体係合部の前記プローブ先端側端面にあって、前記検出部と前記本体係合部とを接続する制御体を有し、
    前記制御体は、3以上からなり、三角配置され、前記検出部を前記係合部に対して3軸方向に駆動させる
    ことを特徴とする耳式体温計。
  2. 前記制御体は、前記検出部を前記係合部に対して3軸方向に駆動する駆動部からなることを特徴とする請求項1に記載の耳式体温計。
  3. 請求項1乃至2の耳式体温計において、前記本体部と係合部とを弾性支持する弾性部材があり、
    前記接続部は、3以上からなって前記係合部を三角支持し、前記本体部に対する前記係合部の位置を測定する測定部と、
    を備えることを特徴とする耳式体温計。
  4. 前記制御体は、前記測定部の測定結果に基づき、前記検出部を前記係合部に対して3軸方向に制御することを特徴とする請求項1乃至3に記載の耳式体温計。
  5. 前記耳式体温計はさらに、前記本体部に体温測定を開始する測定開始部と、
    表示装置と、
    前記制御体の測定結果を記録する記録部と、
    前記駆動体を制御する制御部と、を有することを特徴とする請求項1乃至4に記載の耳式体温計。
  6. 環境温度を検出する温度検出素子と、耳腔内の温度測定部位から放射される赤外線を検出する赤外線検出素子と、該温度検出素子と該赤外線検出素子により検出された検出結果に基づいて体温を測定する耳式体温計の制御方法であって、
    体温測定を開始する測定開始ステップと、
    測定開始スイッチの押圧動作を判定する測定スイッチ判定ステップと、
    前記制御体の状態を前記制御部の初期条件と比較するステップと、
    前記制御部が、前記制御体を制御し、前記検出部を予め規定された変位量で変位させるステップと、
    前記温度検出素子及び赤外線検出素子ステップとから検出温度を取得するステップと、
    前記検出温度の中で最も高い検出温度を算出用の検出温度とするステップと、
    前記算出用の検出温度が規定された範囲内であるかを判定するステップと、
    前記算出用の検出温度を用いて、前記制御部が体温を算出するステップと、
    前記算出した体温を前記表示装置に表示するステップと、
    からなる耳式体温計の制御方法。
  7. 前記請求項6に記載の耳式体温計の制御方法において、
    前記本体部と前記係合部とを弾性支持する前記弾性部材の変位を測定するステップと、
    前記弾性部材の変位量に基づき、前記制御体を3軸方向に変位させるかを判定するステップと、
    前記弾性部材の変位量に基づき、制御体を制御するステップと、
    をさらに含む耳式体温計の制御方法。
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WO2023282516A1 (ko) * 2021-07-06 2023-01-12 주식회사 에스엠디솔루션 감염병 모니터링 시스템 및 체온 모니터링 장치

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