JP2011065575A - 位置検出装置、センサ及び位置検出方法 - Google Patents

位置検出装置、センサ及び位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低価格ながら二本の指の検出が可能な位置検出装置、情報処理装置及び位置検出方法を提供する。
【解決手段】電極線検出方式では、縦と横の電極だけでは一本の指の存在しか検出できない。そこで、二本の指の存在を検出するために、縦と横の電極との何れとも角度が異なる斜めの電極を新たに設けて、二本の指の位置を確定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、位置検出装置、センサ及び位置検出方法に適用して好適な技術に関する。
より詳細には、低価格ながら二本の指を検出が可能な静電容量方式の位置検出装置及び位置検出方法の技術に関する。
いわゆるパーソナルコンピュータ(以下、単にコンピュータと称す)に用いられる位置入力装置には、様々なものがある。例えば、マウスやトラックボールの他、略平板状のセンサに使用者が指で直接触れ、その触れた位置や指の動きを検出し、その検出された位置や動きに応じてコンピュータのカーソルを動かしたり、種々の操作を行うタッチパッドが広く用いられている。
このタッチパッドは、静電容量方式を採用したものが主流である。このタッチパッドに代表される静電容量方式の位置入力装置は、これまで使用者が指一本で操作することが一般的であった。
ところで、近年、使用者がより直感的かつ簡単に操作をすることができるように、例えば、アップルコンピュータ株式会社のiPod(登録商標) TouchやiPhone(登録商標)のように、二本の指を同時に検出してその二本の指の位置や動作に応じて、種々の操作を実行可能にした入力装置を搭載したコンピュータが登場している。
このような二本の指の検出には、例えば、略平板状に形成された絶縁シートの両面のそれぞれに、略平行に複数の導体を並べて形成した格子状のセンサが用いられる。そして、二本の指の検出は、例えば、このようなセンサを構成する複数の導体の交点のうち、どの交点に指が触れているかを検出する方式(以下、交点検出方式と称す)と、どの導体に指が触れているかだけを検出する方式(以下、電極線検出方式と称す)とがある。
なお、本出願人の発明に係る従来技術を、特許文献1に示す。
特開平10−020992号公報
交点検出方式は、例えば、格子状のセンサを構成する一方の導体の任意の一の導体に交流信号を印加し、他方の導体で信号を受信することにより、「指が触れている箇所に存在する交点を検出する」技術である。従って、この交点検出方式を用いれば、指が何本存在しようと、原理的には全ての指の検出が可能である。しかしながら、この交点検出方式は、全ての交点について指の有無を検出するために、導体一本一本に対して信号供給と信号検出とを繰り返し行う(検出箇所数=縦の導体の本数×横の導体の本数)ので、センサ全体の検出を終了するまでに時間がかかる上、回路構成が複雑になり検出回路が高価になり、省電力化が難しい、という問題がある。
一方、電極線検出方式は、例えば、格子状のセンサを構成する全ての導体に順番に信号を供給して、この信号を供給した全ての導体について一本ずつ出力信号の変化を検出することにより、「指が触れている箇所に存在する導体(線)を検出する」技術である。このため、交点検出方式に比べて短時間で指の検出ができる(検出箇所数=縦の導体の本数+横の導体の本数)とともに、回路構成を簡略化することができる。その結果、交点検出方式の位置検出装置に比べて安価に構成することが可能であると共に、省電力化が容易であるので、携帯型電子機器に好適である。
ところが、この電極線検出方式は、例えば、二本の指がセンサ上に存在する場合、4つの座標が検出されてしまい、どこが使用者が本当に触れている座標かを検出することができない、という課題がある。
図19は、電極線検出方式に基づく位置検出装置で、二本の指を検出する際に想定される状況を説明するための概略図である。
今、X軸方向及びY軸方向に並べられている導体の静電容量の変化を検出して、指が近接している導体のアドレスを検出した結果、X軸方向にはXaとXbというアドレスが、Y軸方向にはYaとYbというアドレスがそれぞれ得られたとする。
これら得られたアドレスから、操作者がどのように位置検出平面を触れていたのかを考えると、二通りが考えられる。一つは、左手の指で(Xa,Ya)の位置を、右手の指で(Xb,Yb)の位置を、それぞれ触れていた場合であり、もう一つは、左手の指で(Xa,Yb)の位置を、右手の指で(Xb,Ya)の位置を、それぞれ触れていた場合である。
どちらの場合であっても、X軸方向にはXaとXbというアドレスが、Y軸方向にはYaとYbというアドレスが、それぞれ得られる。
つまり、「線」で指の存在を検出する電極線検出方式には、複数の指の位置を検出しようとすると、正確な指の位置を確定できない、という、原理的な欠点が存在する。
本発明はかかる問題を解決するためになされたもので、その目的は、簡単な回路構成で二本の指を検出可能な位置入力装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の位置検出装置は、指示体によって指示された位置を検出するためのセンサを備えた位置検出装置であって、センサは、第一の方向に平行に設けられた複数の第一の導体と、第二の方向に平行に設けられた複数の第二の導体と、第三の方向に平行に設けられた複数の第三の導体と、を有し、第一乃至第三の導体は互いが異なる方向となるように配置されるとともに、第一の導体により形成される平面と、第二の導体により形成される平面と、第三の導体により形成される平面とが重畳された配置関係となるように複数の第一乃至第三の導体が配置された構成を備えている。
なお、上記課題を解決する情報処理装置は、一平面上に平行に配される複数の導体の集合体である第一電極と、一平面上に第一電極とは異なる角度で平行に配される複数の導体の集合体である第二電極と、第一電極と第二電極との間に挟まれる第一絶縁層と、一平面上に第一電極及び第二電極との何れとも異なる角度で平行に配される複数の導体の集合体である第三電極と、第二電極と第三電極との間に挟まれる第二絶縁層と、第一電極、第二電極及び第三電極に接続されるスイッチ部と、スイッチ部に接続され、第一電極、第二電極及び第三電極から選択された電極の静電容量の変化を検出する容量検出部と、スイッチ部を制御すると共に、容量検出部から得られる第一電極、第二電極及び第三電極の容量変化から、第一電極に係る一平面上の第一の座標軸に係る第一座標軸情報、第二電極に係る一平面上の第二の座標軸に係る第二座標軸情報及び第三電極に係る一平面上の第三の座標軸に係る第三座標軸情報を出力する制御部と、第一座標軸情報及び第二座標軸情報から一平面上に指がどの位置に存在するか否かを検出する重心演算部と、重心演算部が第一の座標軸或は第二の座標軸上に複数の指の存在を検出した時に、第三座標軸情報を用いて複数の指の存在位置を確定する座標演算部とを備える。
電極線検出方式では縦(第一の導体)と横(第二の導体)の電極だけでは一本の指の存在しか検出できない。そこで、二本の指の存在を検出するために、縦と横の電極との何れとも角度が異なる電極(第三の導体)を新たに設けて、二本の指の位置を確定する。
本発明により、低価格ながら二本の指の検出が可能な位置検出装置、センサ及び位置検出方法を提供できる。
本発明の一実施形態の例である、情報処理装置の外観図である。 位置検出装置の位置検出部の構成を概略的に示す図である。 センサ基板の上面図である。 第一の導体の一部拡大図である。 第二の導体の一部拡大図である。 センサ基板を上面から見た状態の一部拡大図である。 第三の導体の一部拡大図である。 センサ基板の断面図である。 位置検出装置のブロック図である。 容量検出部の内部構成図である。 ローパスフィルタの出力電圧を示す波形図である。 位置検出装置の制御部が出力する位置検出平面データを、時間軸上で表現する概略図である。 位置算出部の機能ブロック図である。 位置算出部の処理の全体の流れを示すフローチャートである。 座標演算部によって実行される指候補確定処理のフローチャートである。 指が存在する点と、斜め電極の角度と電極間距離との関係を示す図である。 複数の指の位置と、斜め電極の検出値との関係を模式的に示す図である。 複数の指の位置と、斜め電極の検出値との関係を模式的に示す図である。 電極線検出方式に基づく位置検出装置で、二本の指を検出する際に想定される状況を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図18を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の例である、情報処理装置の外観図である。
図1に示すように、位置検出装置102は、センサ106上の状態を示すデータをパソコン103に送信する。位置検出装置102は、センサ106上に人体の指105が近接している時に、その位置に該当するデータに変化が生じる。
パソコン103は、位置検出装置102から送信される位置検出平面データを解析し、指105の有無とその位置を算出する。そして、得られた指105の有無とその位置の情報を、描画ソフト等の種々のアプリケーションソフトウェア(プログラム)にて利用する。
位置検出平面データから指105の有無とその位置の情報を算出する機能を提供するプログラムである位置算出部109は、OS上で稼動するデバイスドライバとしてパソコン103に読み込まれる。
まず、本発明が適用される情報処理装置の概略構成を図1に従って説明する。
情報処理装置101は、位置検出装置102とパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」)103よりなる。
位置検出装置102は、例えば、ディスプレイを備えるパソコン103にケーブル104を介して接続され、パソコン103の入力装置として用いられる。
この位置検出装置102は、指105を検出するセンサ106と、このセンサ106を有する中空の薄い略直方体をなす筐体107等から構成されている。筐体107は、センサ106の入力面を露出させるための開口部108aを有する上ケース108と、この上ケース108に重ね合わされる図示しない下ケースとを有している。上ケース108の開口部108aにセンサ106が嵌め込まれる。そして、この位置検出装置102のセンサ106の上面を、指示体である指105により位置を指示することにより、文字や図等の入力が行われる。
次に、本発明を適用した位置検出装置の回路構成の概略を、図2を参照して説明する。位置検出装置102は、その上面に、後述する第三の導体304に人体(手指)が直接触れないように保護するための、例えばPET(ポリエステルフィルム)からなる保護シート106aが貼付されたセンサ106と、信号処理回路202とを有している。このセンサ106は、後述する導体における静電容量の変化を測定するためのものであり、信号処理回路202に接続されている。信号処理回路202は、指105がセンサ106に近接することにより生じた電気的特性の変化をデータとして出力するための回路である。この信号処理回路202は、ケーブル104を介してパソコン103に接続され、演算結果である位置検出平面データをパソコン103の中央演算装置(MPU)等に出力する。
次に、位置検出装置102のセンサ106の構造の概略について、図3を参照して説明する。センサ106は、例えば、PETシートからなる略長方形のベース基材106bと、このベース基材106bの一方の面(以下、表面という)106cの略中央部に設けられた略長方形の検出領域301とから構成される。この検出領域301は、人体(手指)等の接近又は接触を検出してその接近又は接触した点の座標を検出するものである。
次に、検出領域301の詳細を図4〜図7を参照して説明する。
検出領域301は、複数の第一及び第二の導体302,303と、後述する第三の導体304とから構成される。この検出領域301を構成する複数の第一の導体302及び複数の第二の導体303は、図4及び図5に示すように、それぞれが略四角形状の検出部302a,303aを有している。
各第一の導体302は、図4に示すように、ベース基材106bの短手方向(以下、Y軸方向という)に、所定の間隔を開けて設けられた複数の検出部302aの列で構成されている。この第一の導体302のY軸方向に隣り合う各検出部302aは、それぞれ対向する互いの頂点同士を接続部302bによって連結することにより電気的に接続されている。そして、この第一の導体302が、ベース基材106bのY軸方向と直交する長手方向(以下、X軸方向という)に所定の間隔を開けて複数並べてられている。
同様に、第二の導体303は、図5に示すように、ベース基材106bのX軸方向に所定の間隔を開けて設けられた複数の検出部303aの列で構成される。この第二の導体303のX軸方向に隣り合う各検出部303aは、それぞれ対向する互いの頂点同士を接続部303bによって連結することにより電気的に接続されている。そして、この第二の導体303が、ベース基材106bのY軸方向に所定の間隔を開けて複数並べられている。
そして、この第一及び第二の導体302,303は、第一及び第二の導体302,303における各検出部302a,303a間に、所定の間隔L(図6参照)だけ隙間が生じるように配置される。
第三の導体304は、図6及び図7に示すように、略線状の導体を、X軸方向及びY軸方向に対して45度の方向(第3の方向)に複数並べて構成されている。すなわち、この第三の導体304は、第一及び第二の導体302,303の各検出部302a,303a間に設けられた所定の間隔Lの隙間と略重なるように配置され、各第三の導体304は、各接続部302b,303bの交点を横切るように設けられる。
検出領域301を構成する個々の検出部302a,303aの大きさは、例えば、人体(手指)がセンサ106に接近又は接触した際に、第一及び第二の導体302,303のそれぞれに対して、少なくとも2つの検出部302a,303aが人体(手指)と対向するような大きさとすることが好ましい。このような大きさに設計することにより、人体(手指)がセンサ106に近接又は接触すると、最低でも2つの検出部302a,303aが人体(手指)と対向するため、この人体(手指)と対向する2つの検出部302a,303aにおける静電容量の違いから、センサ106に接近又は接触した人体(手指)の位置をより正確に検出することができる。なお、この検出部302a,303aは、例えば、頂点から対向する頂点までの対角線の長さが3.8mmに設定されており、所定の間隔Lの幅は0.5mm程度に設定されている。
なお、本発明では、検出部302a,303aの形状を略四角形状に形成した場合を例示して説明したが、検出部302a,303aの形状はこれに限定されるものではない。例えば、検出部の形状は、六角形状や円形状に形成してもよい。ここで、検出部の形状を六角形状に形成した場合には、これらを蜂の巣状に配置することが好ましい。
次に、センサ106の構造について、図8を参照して説明する。センサ106は、この図8に示すように、ベース基材301の一方の面に第一乃至第三の導体302,303,304と絶縁塗料とを積層して構成される。
ベース基材301の上面301aには第二の導体303が、例えば、銀ペーストを蒸着して設けられる。そして、この第二の導体303が設けられたベース基材301の上面301aに絶縁塗料305が塗布される。この絶縁塗料305は、第二の導体303の各導体間と、第二の導体303の上面とを覆うように塗布される。そして、この絶縁塗料305の上面305aには第一の導体302が、例えば、銀ペーストを蒸着して設けられる。さらに、この第一の導体302が設けられた絶縁塗料305の上面305aには絶縁塗料306が塗布される。この絶縁塗料306は、絶縁塗料305と同様に、第一の導体302の各導体間と、第一の導体302の上面とを覆うように塗布される。
この絶縁塗料306の上面306aには第三の導体304が、例えば、銀ペーストを蒸着して設けられる。そして、この第三の導体304が蒸着された絶縁塗料306の上面306aには絶縁塗料307が塗布される。この絶縁塗料307も、第三の導体304の各導体間と、この第三の導体304の上面とを覆うように塗布される。そして、この第三の導体304が設けられた絶縁塗料306の上面306aには、PETシートからなる保護シート106aが貼付される。
そして、使用者は、この保護シート106a上を指で触れて各種の操作(例えば、パソコン103のディスプレイを見ながら、カーソルアイコンを移動させたり、表示されているアイコンをクリックする等)を行えるようになっている。
次に、信号処理回路202の構成の概略について、図9を参照して説明する。この信号処理回路202は、例えば、アナログマルチプレクサよりなるスイッチ回路902と、容量検出部903と、これらスイッチ回路902及び容量検出部903を制御する制御部904とから構成される。
第一の導体302、第二の導体303及び第三の導体304は、アナログデマルチプレクサよりなるスイッチ回路902の入力側に接続される。そして、第一の導体302、第二の導体303及び第三の導体304は、スイッチ回路902を通じてコンデンサを形成する。
スイッチ回路902の出力側は容量検出部903に接続されている。容量検出部903の出力はマイコンよりなる制御部904に接続される。
制御部904は容量検出部903の出力を受けて、位置検出平面データを出力すると共に、容量検出部903とスイッチ回路902を制御する。
次に、容量検出部903の構成について、図10を参照して詳述する。ここで可変容量コンデンサCvは、第一の導体302、第二の導体303及び第三の導体304とアナログマルチプレクサとを等価的に示すものである。なお、以下の説明においては、可変容量コンデンサCvの接地される一方の端子をコールド側端子と、他方の端子をホット側端子と呼ぶ。このホット側端子とコールド側端子との間には第一のスイッチ1002が接続されるとともに、第二のスイッチ1003の一方の端子が接続されている。
第一のスイッチ1002は、制御部904から供給される第一のスイッチング制御信号によってオン・オフ制御される。同様に、第二のスイッチ1003は、制御部904から供給される第二のスイッチング制御信号によってオン・オフ制御され、第三のスイッチ1004は、制御部904から供給される第三のスイッチング制御信号によってオン・オフ制御される。
第二のスイッチ1003の他方の端子は、第三のスイッチ1004を介して定電流回路1005に接続されている。また、第二のスイッチ1003の他方の端子及び第三のスイッチ1004の一方の端子は、参照用コンデンサC1006の一方の端子に接続されている。参照用コンデンサC1006の他方の端子は接地されている。
参照用コンデンサC1006の一方の端子、第二のスイッチ1003の他方の端子、及び第三のスイッチ1004の一方の端子は、ローパスフィルタ1007の入力端子に接続されている。ローパスフィルタ1007の出力端子は、コンパレータ1008の一方の入力端子に接続されている。コンパレータ1008の他方の入力端子は、抵抗R1009とR1010とに接続されており、この抵抗R1009とR1010とにより電源電圧が分圧されて参照電圧が印加される。そして、コンパレータ1008の出力端子は、制御部904に接続されており、このコンパレータ1008の出力信号は、制御部904に供給される。
次に、容量検出部903の動作原理を図9及び図10を参照して説明する。
図9に示すスイッチ回路902は、第一の導体302、第二の導体303及び第三の導体304のそれぞれ各一本の導体を選択してホット側端子に接続すると共に、このホット側端子に接続された導体の両脇に位置する導体をコールド側端子に接続する。すると、ホット側端子に接続された導体と、その両脇に位置するコールド側端子に接続された導体との組み合わせによって、コンデンサが形成される。
そして、このコンデンサに指105が近接すると、その静電容量が変化する。指105は実質的に導体と等しいので、指105が近づくことにより静電容量が増加する。容量検出部903はこの指105の近接による静電容量の変化を検出する。
次に、制御部904の動作原理を図9〜図11を参照して説明する。なお、図11中、実線はセンサ106上に指105が存在する場合の可変容量コンデンサCvの容量値の変化を示すグラフを示し、波線はセンサ106に指105が存在しない場合の可変容量コンデンサCvの容量値の変化をそれぞれ示している。
制御部904は、第一乃至第三のスイッチ1002,1003,1004(図10参照)に対し、それぞれのスイッチをオン・オフ制御する第一乃至第三のスイッチング制御信号を供給する。第一及び第二のスイッチング制御信号は同一の時間間隔で出力され、第三のスイッチング制御信号は第一及び第二のスイッチング制御信号が出力される時間間隔と異なる所定の時間間隔で出力される。
制御部904は、予め第一のスイッチング制御信号を第一のスイッチ1002に出力してこの第一のスイッチ1002をオフ制御した後、第二のスイッチ1003及び第三のスイッチ1004に対してそれぞれ第二及び第三のスイッチング制御信号を出力して第二及び第三のスイッチ1003,1004をオン制御して、可変容量コンデンサCv及び参照用コンデンサC1006を蓄電させ、端子間電圧を参照電圧Vrefまで上昇させておく(図11の時刻t0以前)。
次に、制御部904は、時刻t0で、第三のスイッチング制御信号を第三のスイッチ1004に出力して第三のスイッチ1004をオフ制御すると共に、第一及び第二のスイッチング制御信号をそれぞれ第一及び第二のスイッチに対して出力する。この第一及び第二のスイッチング制御信号はそれぞれ第一のスイッチ1002と第二のスイッチ1003とを交互にオン・オフ動作させる。その結果、この第一のスイッチ1002のオン・オフ動作によって、可変容量コンデンサCvは蓄電と放電とを繰り返すので、この可変容量コンデンサCvはスイッチトキャパシタとして機能する。つまり、第一のスイッチ1002と第二のスイッチ1003と可変容量コンデンサCvは等価的に抵抗とみなすことができる。
一方、時刻t0において、制御部904が第三のスイッチ1004に第三のスイッチング制御信号を出力して第三のスイッチ1004をオフ制御すると、参照用コンデンサC1006に蓄電されていた電荷は、可変容量コンデンサCvによって形成される等価抵抗によって放電される。そして、可変容量コンデンサCvが形成する等価抵抗は、この可変容量コンデンサCvの静電容量によって変化する。なお、可変容量コンデンサCvの静電容量が大きければ大きいほど等価抵抗の抵抗値は小さくなるので、放電による参照用コンデンサC1006の端子間電圧の下降はより急峻になる。
次に、所定時間の経過後、すなわち時刻t1において、制御部904は、第三のスイッチング制御信号を第三のスイッチ1004に出力して第三のスイッチ1004をオン制御する。この際、制御部409は、継続して第一及び第二のスイッチング制御信号をそれぞれ第一及び第二のスイッチ1002,1003に出力しているので、第一のスイッチ1002と第二のスイッチ1003とは交互にオン・オフ動作して可変容量コンデンサCvをスイッチトキャパシタとして機能させつつ、参照用コンデンサC1006に定電流回路1005を接続して蓄電させる。定電流回路1005が接続されると、参照用コンデンサC1006の端子間電圧は上昇し、コンパレータ1008に与えられている参照電圧Vrefに到達する(図11のt2及びt3)。すると、コンパレータ1008の出力は高電位から低電位に転換する。
制御部904はこのコンパレータ1008の出力を受けると、スイッチ回路902を制御して次の導体へ切り換えを行い、上記の動作を繰り返して各導体の静電容量の計測を行う。
ところで、図11に示す時刻t0からt1までの電圧下降の傾き、及び時刻t1以降の電圧上昇の傾きは、スイッチトキャパシタが形成する等価抵抗によって変化する。すなわち、指105が導体に近接しておらず、可変容量コンデンサCvの静電容量が増加していないときは、可変容量コンデンサCvの等価抵抗値は指105が近接しているときより大きい。したがって、参照用コンデンサC1006の放電(図11のt0からt1)は緩やかになり、蓄電は急峻になる(t1からt2)。その結果、図11の点線で示すグラフのように、参照用コンデンサC1006の端子間電圧が再びVrefに至るまでの時間は短くなる。
これに対し、指105が導体に近接して、可変容量コンデンサCvの静電容量が増加しているときは、可変容量コンデンサCvの等価抵抗値は小さくなる。したがって、参照用コンデンサC1006の放電は急峻になり(t0からt1)、蓄電は緩やかになる(t1からt3)。その結果、図11の実線のグラフに示すように、参照用コンデンサC1006の端子間電圧が再びVrefに至るまでの時間は長くなる。
時刻t0からt1の間の時間を一定の値Tにすることにより、可変容量コンデンサCvの等価抵抗の変化で、参照用コンデンサC1006の端子間電圧の下降、つまり蓄電量を変化させることができる。そして、その後は参照電圧Vrefに至るまでの時間、つまりt1からt2或はt3の時間を計測することで、可変容量コンデンサCvの等価抵抗の変化、すなわち可変容量コンデンサCvの静電容量の変化を検出することができる。
そして、制御部904は、所定のクロックを用いて、時間Tをカウンタで定め、時刻t1からt2或はt3の間の時間をカウンタで計測する。この計測結果を、第一の導体302、第二の導体303及び第三の導体304の全ての導体に対して実行すると、各導体の計測値が得られる。この計測値は可変容量コンデンサCvの静電容量に応じて増減する値となるので、指105が近接している導体における計測値は高くなり、近接していない導体における計測値は低くなる。
次に、位置検出装置102の制御部904が出力する位置検出平面データを図12を参照して説明する。この図12は、制御部904が出力する位置検出平面データを時間軸上で表現する概略図である。
位置検出装置102の制御部904は、第一の導体302、第二の導体303及び第三の導体304の各導体の計測値に、ヘッダ情報を付加して送出する。すなわち、制御部904から出力される位置検出平面データは、第一の導体302のヘッダ情報である縦電極ヘッダ1202と、第二の導体303のヘッダ情報である横電極ヘッダ1203と、第三の導体のヘッダ情報である斜め電極ヘッダ1204と、第一乃至第三の導体302,303,304の各導体の計測値とからなり、第一の導体302、第二の導体303、第三の導体304の順に出力される。具体的には、第一の導体302がm本、第二の導体303がn本、第三の導体がp本の導体でそれぞれ構成されているとすると、制御部904は、まず縦電極ヘッダ1203を送出し、この縦電極ヘッダ1203に続いて第一の導体302を構成する各導体の計測値である第一計測値、第二の計測値…第m計測値を送出する。この第m計測値に続いて横電極ヘッダ1203を送出し、この横電極ヘッダ1203に続いて第二の導体303を構成する各導体の計測値である第一計測値、第二計測値…第n計測値を送出し、同様に、この第n計測値に続いて斜め電極ヘッダ1204を送出し、この斜め電極ヘッダ1204に続いて、第三の導体304を構成する各導体の計測値である第一計測値、第二計測値、…第p計測値を送出する。
次に、位置算出部109の構成について、図13を参照して説明する。なお、この位置算出部109は、パソコン103側のデバイスドライバによって実現される機能である。
この図13に示すように、位置算出部109は、記憶部1302と、重心演算部1303と、座標演算部1304とから構成される。位置検出装置102の制御部904から出力された位置検出平面データは、例えば、RAM(Random Access Memory)よりなる記憶部1302に一旦蓄積される。
重心演算部1303は、位置検出平面データのうちの第一の導体302のデータが揃った時、及び第二の導体303のデータが揃った時に、第一及び第二の導体302,303のそれぞれのデータについて重心演算を行い、第一の導体302及び第二の導体303にそれぞれ最大二点の位置データを演算し、その演算結果を後段の座標演算部1304に出力する。
座標演算部1304は、重心演算部1303から得られた演算結果、つまり第一の導体302及び第二の導体303にそれぞれ最大二点の位置データを受けて、指105の位置を算出する。その際、指105が2本あるときには、記憶部1302に格納されている位置検出平面データのうちの第三の導体304のデータを用いて、真の指105の位置を確定する。
次に、位置算出部109の動作処理を図14に示すフローチャートを参照して説明する。
位置検出部109は処理を開始すると(S1401)、重心演算部1303が記憶部1302内のデータの蓄積状態を見て、第一の導体302のデータが全て揃ったか否かを確認する(S1402)。この処理は第一の導体302のデータが全て揃うまで繰り返される。
第一の導体302のデータが全て揃ったら(S1402のYES)、重心演算部1303は第一の導体302に対する重心演算を行う(S1403)。
次に、重心演算部1303は記憶部1302内のデータの蓄積状態を見て、第二の導体303のデータが全て揃ったか否かを確認する(S1404)。この処理は第二の導体303のデータが全て揃うまで繰り返される。第二の導体303のデータが全て揃ったら(S1404のYES)、重心演算部1303は第二の導体303に対する重心演算を行う(S1405)。
第一の導体302の重心演算と第二の導体303の重心演算が完了すると、座標演算部1304は先ず、指105がセンサ106上に存在するか否かを判定する(S1406)。もし、指105が存在しているならば(S1406のYES)、次に座標演算部1304は、第一の導体302の重心あるいは第二の導体303の重心が二箇所存在するか、つまり指105が2本あるか否かを判定する(S1407)。指105が2本存在する場合は(S1407のYES)、座標演算部1304は指105の存在する位置を確定するための指候補確定処理を実行する(S1408)。そして、一連の処理を終了し(S1409)、ステップS1401に戻り、再度上記処理を繰り返す。
一方、指105がセンサ106上に存在しない場合(S1406のNO)は、座標演算部1304は、指105が存在しない旨を示すデータを出力して(S1410)、処理を終了し(S1409)、ステップS1401に戻り、再度上記処理を繰り返す。
同様に、指105が一本のみ存在する場合(S1407のNO)は、座標演算部1304は、指候補確定処理を実行せずに一本のみの指105の存在を示すデータを出力して(S1411)、処理を終了し(S1409)、ステップS1401に戻り、再度上記処理を繰り返す。
次に、上記図14のフローチャートにおける座標演算部1304によって実行される指候補確定処理(S1408)について、図15〜図18を参照して説明する。ここで、図15は、座標演算部1304によって実行される指候補確定処理のフローチャート、図16は、指が存在する点と、斜め電極の角度と電極間距離との関係を示す図であり、図17は、指が座標A,Bに存在する場合に第一及び第二の導体から得られた計測値に基づいて重心演算をした結果と、真に指が存在する座標A,Bにおける第三の導体から得られた計測値との関係を模式的に示す図である。そして、図18は、指が座標A,Bに存在する場合に第一及び第二の導体から得られた計測値に基づいて重心演算をした結果と、本来は指が近接していない座標A’,B’における第三の導体から得られた計測値との関係を模式的に示す図である。なお、以下の説明においては、説明の便宜のため、図17及び図18に示すように、指105が座標A(X1,Y1)及び座標B(X2,Y2)に近接しているものとして説明する。
指105が図17及び図18に示す座標A,Bに存在する場合、縦電極重心演算S1402及び横電極重心演算S1405を行うと、それぞれ値X1,X2及びY1,Y2を得る。この演算結果を得て、座標演算部1304は、真に指105が存在する可能性がある座標である座標A(X1,Y1)及び座標B(X2,Y2)、座標A’(X1,Y2)及び座標B’(X2,Y1)から2点の座標を特定する演算を行う。
具体的には、座標演算部1304は処理を開始すると(S1501)、四つの座標A,A’,B及びB’について、それぞれ第三の導体304の候補番号を計算する(S1502)。この計算は、各座標A,A’,B及びB’について以下の演算を行う。
Z=(xsinθ+ycosθ)÷d
x:縦重心演算により得られた演算結果
y:横重心演算により得られた演算結果
θ:第三の導体304のx軸に対する角度
d:第三の導体304の導体間距離
Z:第三の導体304の番号
上記の式は、図16に示す、指105が存在する点と、第三の導体304の角度と導体間距離との関係を示す図から明らかである。
次いで座標演算部1304は、上記の式に基づき、以下の計算を実行する。
Za=(X1sinθ+Y1cosθ)÷d
Zb=(X2sinθ+Y2cosθ)÷d
Za’=(X1sinθ+Y2cosθ)÷d
Zb’=(X2sinθ+Y1cosθ)÷d
Za,Zb,Za’,Zb’:第三の導体304の番号
上記の式のZaとZbの組み合わせを第一候補とし、Za’とZb’の組み合わせを第二候補とする。
次に、座標演算部1304は、記憶部1302内のデータの蓄積状態を見て、第三の導体304のデータが全て揃ったか否かを確認する(S1503)。この処理は第三の導体304のデータが全て揃うまで繰り返される。
第三の導体304のデータが全て揃ったら(S1503のYES)、座標演算部1304は第一候補に基づく第三の導体304の計測値に基づく演算と、第二候補に基づく第三の導体304の計測値に基づく演算とを実行する(S1504)。具体的には、以下の演算を行う。
第一候補について:
Vt=V(Za)+βV(Za+1)+βV(Za−1)
+V(Zb)+βV(Zb+1)+βV(Zb−1)
第二候補について:
Vt’=V(Za’)+βV(Za’+1)+βV(Za’−1)
+V(Zb’)+βV(Zb’+1)+βV(Zb’−1)
V(Za):Za番目の第三の導体304の計測値
V(Za+1):Za+1番目の第三の導体304の計測値
V(Za−1):Za−1番目の第三の導体304の計測値
V(Zb):Zb番目の第三の導体304の計測値
V(Zb+1):Zb+1番目の第三の導体304の計測値
V(Zb−1):Zb−1番目の第三の導体304の計測値
V(Za’):Za’番目の第三の導体304の計測値
V(Za’+1):Za’+1番目の第三の導体304の計測値
V(Za’−1):Za’−1番目の第三の導体304の計測値
V(Zb’):Zb’番目の第三の導体304の計測値
V(Zb’+1):Zb’+1番目の第三の導体304の計測値
V(Zb’−1):Zb’−1番目の第三の導体304の計測値
Vt:第一候補の演算値
Vt’:第二候補の演算値
次に、座標演算部1304は、上述の演算によって求めた第一候補の演算値Vtと第二候補の演算値Vt’を比較する(S1505)。この比較の結果、第一候補の演算値Vtが第二候補の演算値Vt’より大きければ(S1505のYES)、第一候補に相当する2点の座標データ、つまり(X1,Y1)と(X2,Y2)を出力する(S1506)。
逆に、第二候補の演算値Vt’が第一候補の演算値Vtより大きければ(S1505のNO)、第二候補に相当する2点の座標データ、つまり(X1,Y2)と(X2,Y1)を出力する(S1507)。そして、一連の処理を終了する(S1508)。
図3乃至図7に示した本実施形態の場合、第三の導体304のx軸に対する角度θは、45°である。従って、ステップS1502の計算は、以下の式になる。
Z=(x/√2+y/√2)÷d
なお、本発明においては第一候補の演算値Vtと第二候補の演算値Vt’の大小関係を比較して、いずれが大きいかを判定すればよいので、上記の計算式の代わりに以下の式で演算処理をすれば良い。
Z’=(x+y)÷d
本実施形態には、以下のような応用例が考えられる。
(1)図15のステップS1502にて、第三の導体304の候補番号を計算した結果、第一候補の導体番号ZaとZb、或は第二候補の導体番号Za’とZb’が等しくなる場合がある。つまり、同じ第三の導体304に二本の指が位置する場合である。このような場合、当該第三の導体304の計測値が増えるので、ステップS1504の演算の際、合計値を用いない演算処理に代えることができる。具体的には、以下の演算式を実行する。
第一候補のZaとZbが等しい場合:
Vt=V(Za)+βV(Za+1)+βV(Za−1)
第二候補のZa’とZb’が等しい場合:
Vt’=V(Za’)+βV(Za’+1)+βV(Za’−1)
V(Za):Za番目の第三の導体304の計測値
V(Za+1):Za+1番目の第三の導体304の計測値
V(Za−1):Za−1番目の第三の導体304の計測値
V(Za’):Za’番目の第三の導体304の計測値
V(Za’+1):Za’+1番目の第三の導体304の計測値
V(Za’−1):Za’−1番目の第三の導体304の計測値
Vt:第一候補の演算値
Vt’:第二候補の演算値
(2)第三の導体304の角度は、図3乃至図7に開示したような、45°に限定されるものではない。第一の導体302及び第二の導体303とはそれぞれ異なる角度で並べられる導体であればよい。
本実施形態においては、位置検出装置と、これに接続されるパソコンで構成される情報処理装置を開示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施例におけるパソコンに位置算出部を内蔵しても良い。
以上のように、本発明は従来の電極線検出方方式では特定できなかった二本の指の位置を、斜め導体を追加することにより、二本の指の位置を確定することができるようにした。その結果、安価な構成の位置検出装置で、複数の指を検出する(マルチタッチ)位置検出装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
101…情報処理装置、102…位置検出装置、103…パソコン、104…ケーブル、105…指、106…センサ、107…筐体、108…上ケース、109…位置算出部、202…信号処理回路、301…検出領域、302…第一の導体、303…第二の導体、304…第三の導体、305…絶縁塗料、306…絶縁塗料、307…絶縁塗料、902…スイッチ回路、903…容量検出部、904…制御部、1002…第一のスイッチ、1003…第二のスイッチ、1004…第三のスイッチ、1005…定電流回路、C1006…参照用コンデンサ、Cv…可変容量コンデンサ、1007…ローパスフィルタ、1008…コンパレータ、R1009…抵抗、1202…縦電極ヘッダ、1203…横電極ヘッダ、1204…電極ヘッダ、1302…記憶部、1303…重心演算部、1304…座標演算部

Claims (13)

  1. 指示体によって指示された位置を検出するためのセンサを備えた位置検出装置であって、
    前記センサは、
    第一の方向に平行に設けられた複数の第一の導体と、
    第二の方向に平行に設けられた複数の第二の導体と、
    第三の方向に平行に設けられた複数の第三の導体と、
    を有し、
    前記第一乃至第三の導体は互いが異なる方向となるように配置されるとともに、前記第一の導体により形成される平面と、前記第二の導体により形成される平面と、前記第三の導体により形成される平面とが重畳された配置関係となるように前記複数の第一乃至第三の導体が配置された構成を備えている、
    位置検出装置。
  2. 前記第一の方向に対し前記第二の方向は直交する関係を備えている、
    請求項1記載の位置検出装置。
  3. 前記第一の方向に対し前記第三の方向は45度の角度とされた、
    請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 前記第一乃至第三の導体のうち、少なくともいずれか2つの導体に所定の信号が供給されるとともに、該供給された信号に対応して前記第一乃至第三の導体のうちのいずれか2つの導体から得られた出力信号に基づいて前記指示体の指示位置を求めるようにした、
    請求項1に記載の位置検出装置。
  5. 前記所定の信号は前記第一及び第二の導体に供給されるとともに、前記指示体との相互作用によって前記第一及び第二の導体に生じる検出信号の変化に基づいて前記指示体の指示位置を求めるようにした、
    請求項4に記載の位置検出装置。
  6. 前記第一乃至第三の導体に前記所定の信号が供給され、前記第一及び第二の導体に生じる検出信号の各々に基づいて、前記指示体によって指示される位置が複数存在することが検出された場合には、前記第三の導体に生じる検出信号を用いて前記指示体の実指示位置を求めるようにした、
    請求項1に記載の位置検出装置。
  7. 前記第一乃至第三の導体への前記所定の信号の供給と、前記指示体との相互作用による前記第一乃至第三の導体に生じる検出信号の変化に基づく前記指示体の指示位置の取得とは同時的に行われるようにした、
    請求項6に記載の位置検出装置。
  8. 前記指示体によって指示された位置を検出するための前記センサは、前記指示体によって位置が指示される一方の面に対して最も近傍に前記第三の導体が配置されている、
    請求項6または7に記載の位置検出装置。
  9. 位置検出装置に用いられ、指示体によって指示された位置を検出するためのセンサであって、
    前記センサは、
    第一の方向に平行に設けられた複数の第一の導体と、
    第二の方向に平行に設けられた複数の第二の導体と、
    第三の方向に平行に設けられた複数の第三の導体と、
    を有し、
    前記第一乃至第三の導体は互いが異なる方向となるように配置されるとともに、前記第一の導体により形成される平面と、前記第二の導体により形成される平面と、前記第三の導体により形成される平面とが重畳された配置関係となるように前記複数の第一乃至第三の導体が配置された構成を備えている、
    センサ。
  10. 指示体によって指示された位置を検出するためのセンサを備えた位置検出方法であって、
    前記センサは、
    第一の方向に平行に設けられた複数の第一の導体と、
    第二の方向に平行に設けられた複数の第二の導体と、
    第三の方向に平行に設けられた複数の第三の導体と、
    を有し、
    前記第一乃至第三の導体は互いが異なる方向となるように配置されるとともに、前記第一の導体により形成される平面と、前記第二の導体により形成される平面と、前記第三の導体により形成される平面とが重畳された配置関係となるように前記複数の第一乃至第三の導体が配置された構成を備えており、
    前記第一乃至第三の導体のうち、少なくともいずれか2つの導体に所定の信号が供給され、
    該供給された信号に対応して前記第一乃至第三の導体のうちのいずれか2つの導体から得られた出力信号に基づいて前記指示体の指示位置を求めるようにした、
    位置検出方法。
  11. 前記所定の信号は前記第一及び第二の導体に供給されるとともに、前記指示体との相互作用によって前記第一及び第二の導体に生じる検出信号の変化に基づいて前記指示体の指示位置を求めるようにした、
    請求項10の位置検出方法。
  12. 前記第一乃至第三の導体に前記所定の信号が供給され、前記第一及び第二の導体に生じる検出信号の各々に基づいて、前記指示体によって指示される位置が複数存在することが検出された場合には、前記第三の導体に生じる検出信号を用いて前記指示体の実指示位置を求めるようにした、
    請求項10の位置検出方法。
  13. 前記第一乃至第三の導体への前記所定の信号の供給と、前記指示体との相互作用による前記第一乃至第三の導体に生じる検出信号の変化に基づく前記指示体の指示位置の取得とは同時的に行われるようにした、
    請求項10の位置検出方法。
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