JP2011065545A - 信号識別装置および信号識別方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査対象の状態に関する判定基準を緩めることをしなくても、異常状態を正常状態とする誤判定を増加させることなく、正常状態を異常状態とする誤判定を低減させるとともに、検査時間を大幅に短縮させる。
【解決手段】信号識別装置は、複数の学習データを用いてニューラルネットワーク1を学習させてクラスタリングマップを作成する。信号入力部2では、振動センサ21が検査対象Aの振動を検出して検査信号に変換し、マイクロホン22が検査対象Aの音を検出して検査信号に変換する。特徴量抽出部3は、振動センサ21およびマイクロホン22のそれぞれから検査信号を取得し、取得した複数の検査信号の関係を示す特徴量を抽出して検査データとする。演算部5のクラスタ判定部52は、検査データを学習済みのニューラルネットワーク1に入力して上記検査データのクラスタリングマップ上での位置から検査対象Aの状態を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象の状態を検査するために用いられる信号識別装置および信号識別方法に関する。
従来から、検査対象の状態を検査する信号識別装置として、検査信号から抽出された複数の特徴量を学習済みのニューラルネットワークに入力することによって、検査対象が正常状態であるか否かの判定を行う装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この信号識別装置は、上記判定を行う前にニューラルネットワークを学習させる必要がある。したがって、従来の信号識別装置は、学習信号として、検査対象が正常状態であるときに検出された正常信号(正常サンプル)と、検査対象が異常状態であるときに検出された異常信号(異常サンプル)とを収集して、正常サンプルおよび異常サンプルのそれぞれから特徴量を抽出し、抽出した複数の特徴量をニューラルネットワークに入力して上記ニューラルネットワークを学習させている。
また、他の例として、学習信号として正常サンプルのみを用いてニューラルネットワークを学習させる信号識別装置が知られている(例えば特許文献2参照)。この信号識別装置では、正常サンプルに比べて収集が困難である異常サンプルを必要としないので、学習信号を簡単に用意することができ、ニューラルネットワークの学習を容易に行うことができる。
特許第3778177号公報 特許第4241818号公報
ところで、これら従来の信号識別装置は、複数の信号源のそれぞれから入力される検査信号を用いて検査対象の状態を検査する場合、各信号源の検査信号ごとに個別に判定基準を作成して検査対象の状態を判定し、各信号源の検査信号に対する判定結果がすべて「正常」であったときに、検査対象が正常状態であると総合判定する。
したがって、従来の信号識別装置は、各信号源の検査信号に対する判定において「正常」を「異常」とする誤判定が1つでも発生すると、検査対象が異常状態であると最終判定されるため、最終判定において、本来、正常状態であるのに異常状態とする誤判定が多数発生するという問題があった。
上記問題を解決するために、従来においても、判定基準を緩めるという方法が考えられる。例えば、各信号源の検査信号に対する判定において「異常」が1つのみであった場合、すべての判定が「正常」である場合と同様に、最終判定を「正常」とするという方法が考えられる。しかしながら、検査対象の種類や用途によっては、「異常」の判定が1つのみであったとしても、検査対象が正常状態であると判定すると、重大な異常に繋がる可能性がある。したがって、判定基準を緩めることはできない。
また、従来の信号識別装置では、複数の信号源のそれぞれから入力される検査信号を用いて検査対象の状態を検査する場合、それぞれが各信号源の検査信号に対応する複数のニューラルネットワークを用いて検査するため、検査時間が長くなる傾向があった。
本発明は上記の点に鑑みて為され、本発明の目的は、検査対象の状態に関する判定基準を緩めることをしなくても、異常状態を正常状態とする誤判定を増加させることなく、正常状態を異常状態とする誤判定を低減させることができるとともに、検査時間を大幅に短縮させることができる信号識別装置および信号識別方法を提供することにある。
請求項1に係る信号識別装置の発明は、それぞれ予め収集された学習信号から抽出された特徴量である複数の学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークを学習させ、当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークから、検査対象の状態を表わすカテゴリが設定されたクラスタリングマップを作成し、検査時に前記クラスタリングマップを用いて前記検査対象の状態を検査する信号識別装置であって、前記検査対象の状態に関する物理量を電気信号に変換して検査信号とする信号入力手段と、前記信号入力手段から前記検査信号を取得し当該検査信号から前記検査対象の特徴量を抽出して検査データとする特徴量抽出手段と、前記検査データを学習済みの前記教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該検査データの前記クラスタリングマップ上での位置を取得し、取得した位置から当該検査データがカテゴリに属するか否かを判定することによって前記検査対象の状態を判定する判定手段とを備え、前記信号入力手段は、それぞれが前記検査対象の状態に関する物理量を検出し電気信号に変換して前記検査信号とする複数の信号源を有し、前記特徴量抽出手段は、前記複数の信号源のそれぞれから取得される前記検査信号の関係を示す特徴量を抽出して前記検査データとすることを特徴とする。
請求項2に係る信号識別装置の発明は、請求項1の発明において、前記特徴量抽出手段は、予め設定されたタイミングごとに各検査信号の振幅値の抽出を行い、各検査信号の振幅値の組み合わせごとの抽出頻度を前記特徴量とすることを特徴とする。
請求項3に係る信号識別装置の発明は、請求項1の発明において、前記特徴量抽出手段は、予め設定されたタイミングごとに各検査信号のゼロクロスの有無の抽出を行い、各検査信号のゼロクロスの有無の組み合わせごとの抽出頻度を前記特徴量とすることを特徴とする。
請求項4に係る信号識別装置の発明は、請求項1の発明において、前記特徴量抽出手段は、予め設定された区間ごとに各検査信号の振幅の極値の抽出を行い、各検査信号の振幅の極値の組み合わせごとの抽出頻度を前記特徴量とすることを特徴とする。
請求項5に係る信号識別装置の発明は、請求項4の発明において、前記特徴量抽出手段は、予め設定されたタイミングごとに各検査信号のゼロクロスの有無の抽出を行い、各検査信号のゼロクロスの有無の組み合わせごとの抽出頻度と、各検査信号の振幅の極値の組み合わせごとの抽出頻度とを合わせて前記特徴量とすることを特徴とする。
請求項6に係る信号識別装置の発明は、請求項2〜5のいずれか1項の発明において、前記特徴量抽出手段は、予め設定された時間領域に各検査信号を分割し、前記時間領域ごとに前記抽出を行い、前記組み合わせごとの抽出頻度を求め、各時間領域の抽出頻度結果を統合して前記特徴量とすることを特徴とする。
請求項7に係る信号識別方法の発明は、それぞれ予め収集された学習信号から抽出された特徴量である複数の学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークを学習させ、当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークから、検査対象の状態を表わすカテゴリが設定されたクラスタリングマップを作成し、検査時に前記クラスタリングマップを用いて前記検査対象の状態を検査する信号識別方法であって、前記検査対象の状態に関する物理量を電気信号に変換して検査信号とする第1のステップと、前記検査信号から前記検査対象の特徴量を抽出して検査データとする第2のステップと、前記検査データを学習済みの前記教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該検査データの前記クラスタリングマップ上での位置を取得し、取得した位置から当該検査データがカテゴリに属するか否かを判定することによって前記検査対象の状態を判定する第3のステップとを有し、前記第1のステップにおいて、複数の信号源のそれぞれが前記検査対象の状態に関する物理量を検出し電気信号に変換して前記検査信号とし、前記第2のステップにおいて、前記複数の信号源のそれぞれから取得される前記検査信号の関係を示す特徴量を抽出して前記検査データとすることを特徴とする。
請求項1,7の発明によれば、各信号源からの複数の検査信号を用いて検査対象の状態を判定するときであっても、これらの検査信号の関係を示す特徴量を検査データとして抽出して検査対象の状態を判定することによって、信号源ごとに検査信号から特徴量を検査データとして抽出し、各検査データごとの判定結果のうち1つでも異常と判定すると検査対象が異常状態であると最終判定する場合に比べて、検査対象の状態に関する判定基準を緩めることをしなくても、異常状態を正常状態とする誤判定を増加させることなく、正常状態を異常状態とする誤判定を低減させることができる。
また、請求項1,7の発明によれば、検査時において検査信号から特徴量を抽出した後の判定処理を信号源の数に関わらず1回で完了することができるので、信号源ごとに検査信号から特徴量を検査データとして抽出し、各検査データごとに判定を行う場合に比べて、検査時間を大幅に短縮させることができる。
請求項2の発明によれば、各信号源からの検査信号の振幅値の分布とともに、異なる信号源間における検査信号の振幅の関連性を同時に判断することができる。
請求項3の発明によれば、各信号源からの検査信号の周波数の分布とともに、異なる信号源間における検査信号の位相の関連性を同時に判断することができる。
請求項4の発明によれば、各信号源からの検査信号の振幅の極値の分布とともに、異なる信号源間における検査信号の振幅の極値の関連性を同時に判断することができる。
請求項5の発明によれば、各信号源からの検査信号の周波数の分布および振幅の極値の分布とともに、異なる信号源間のおける検査信号の位相の関連性および振幅の極値の関連性を同時に判断することができる。
請求項6の発明によれば、各信号源からの検査信号の分布および異なる信号源間における検査信号の関連性の時間変化を捉えることができるので、検査信号が非定常な信号であっても、検査対象の検査を行うことができる。
実施形態1に係る信号識別装置の構成を示す図である。 同上に係るニューラルネットワークの構成を示す図である。 同上に係る信号識別装置による特徴量の抽出を説明する図である。 実施形態2に係る信号識別装置による特徴量の抽出を説明する図である。 実施形態3に係る信号識別装置による特徴量の抽出を説明する図である。 実施形態5に係る信号識別装置による特徴量の抽出を説明する図である。
(実施形態1)
実施形態1に係る信号識別装置は、学習モードにおいて、それぞれ予め収集された学習信号から抽出された特徴量である複数の学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワーク(以下「ニューラルネットワーク」という)1(図2参照)に入力して、ニューラルネットワーク1を学習させる。上記信号識別装置は、学習済みのニューラルネットワーク1からクラスタリングマップを作成する。一方、検査モードにおいては、信号識別装置は、クラスタリングマップを用いて検査対象Aの状態を検査する。
ニューラルネットワーク1は、図2に示すように、入力層11と出力層12との2層で構成された自己組織化マップ(Self Organization Map,SOM)である。入力層11には、複数の入力層ニューロンN1,N1,・・・,N1が存在する。出力層12には、複数の出力層ニューロンN2,N2,・・・,N2が存在する。各入力層ニューロンN1と各出力層ニューロンN2とは相互に結合され、各入力層ニューロンN1には入力データ(入力ベクトル)の要素が1つずつ入力される。入力層ニューロンN1と出力層ニューロンN2の個数は同数である必要はない。本実施形態のニューラルネットワーク1は、逐次処理型のコンピュータで適宜のアプリケーションプログラムを実行することによって実現する場合を想定しているが、専用のニューロコンピュータによって実現することも可能である。
本実施形態の信号識別装置は、図1に示すように、複数の信号源を有する信号入力部2と、信号入力部2からの信号から検査対象Aの特徴量を抽出する特徴量抽出部3と、後述の学習データが記憶される学習データ記憶部4と、ニューラルネットワーク1を学習してクラスタリングマップを作成するとともに上記クラスタリングマップを用いて検査対象Aの状態を判定する演算部5と、クラスタリングマップが記憶されるマップ記憶部6と、演算部5の判定結果が記憶される判定結果記憶部7と、演算部5の判定結果を外部機器(図示せず)などに出力する出力部8とを備えている。信号識別装置の動作には、ニューラルネットワーク1を学習するとき(学習時)に用いられる学習モードと、検査対象Aの状態を検査するとき(検査時)に用いられる検査モードとがある。検査対象Aは、例えば回転機器を含む装置や設備などである。ただし、検査対象Aは上記装置や設備には限定されない。
信号入力部2は、信号源として振動センサ21とマイクロホン22とを備えている。振動センサ21は、検査モードにおいて検査対象Aの振動を検出し、検出結果(検出した振動)をアナログ電気信号の検査信号S1(図3参照)に変換する。マイクロホン22は、検査モードにおいて検査対象Aの音を検出し、検出結果(検出した音)をアナログ電気信号の検査信号S2(図3参照)に変換する。振動センサ21およびマイクロホン22からの検査信号S1,S2は、それぞれ特徴量抽出部3に出力される。信号入力部2は、本発明の信号入力手段に相当し、検査対象Aの振動および音は、本発明の検査対象の状態に関する物理量に相当する。
一方、学習モードにおいては、検査対象Aの状態(カテゴリ)ごとに、振動センサ21が検査対象Aの振動を検出し、マイクロホン22が検査対象Aの音を検出する。つまり、振動センサ21およびマイクロホン22は、検査対象Aが正常状態で動作している範囲で検査対象Aの各動作条件ごとに振動および音を検出する。振動センサ21は、検出結果をアナログ電気信号の学習信号に変換する。マイクロホン22は、検出結果をアナログ電気信号の学習信号に変換する。
特徴量抽出部3は、検査モードにおいて、図3に示すように、振動センサ21から検査信号S1を取得し、マイクロホン22から検査信号S2を取得する。検査信号S1,S2を取得した特徴量抽出部3は、ユーザによって予め設定されたタイミング(時間t1,t2,・・・)ごとに検査信号S1の振幅値x1と検査信号S2の振幅値x2とを抽出する。上記タイミングごとに抽出された各振幅値x1,x2は、それぞれそのまま用いられるのではなく、コード化(デジタル化)した値が用いられる。図3に示すように、6個の振幅範囲が用いられ、各振幅範囲には、小さいほうから順に1〜6のコードが付与されている。例えば、時間t1では、検査信号S1の振幅値x1と検査信号S2の振幅値x2とはともに3である。したがって、時間t1における振幅値の組み合わせ(x1,x2)は(3,3)である。同様に、時間t2、時間tk、時間tmにおける振幅値の組み合わせ(x1、x2)は、それぞれ(4,3)、(4,5)、(4,3)である。特徴量抽出部3は、すべての組み合わせ(x1,x2)の抽出頻度の集合を検査対象Aの1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの検査データを作成する。本実施形態の検査データは、{(1,1)の抽出頻度,(1,2)の抽出頻度,・・・,(6,6)の抽出頻度}の36要素からなる。上記より、特徴量抽出部3は、複数の信号源(振動センサ21およびマイクロホン22)のそれぞれから取得した検査信号S1,S2の関係を示す特徴量を抽出して検査データとする。特徴量抽出部3は、本発明の特徴量抽出手段に相当する。
一方、特徴量抽出部3は、学習モードにおいて、振動センサ21およびマイクロホン22の両方からそれぞれ複数の学習信号を取得する。特徴量抽出部3は、検査モードと同じタイミングで振動センサ21およびマイクロホン22の両方からの学習信号の振幅値を抽出する。各振幅値は、検査モードと同様にコード化(デジタル化)した値が用いられる。特徴量抽出部3は、各学習信号ごとに、すべての組み合わせの抽出頻度の集合を1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの学習データを作成する。本実施形態の各学習データは、検査データと同様に、{(1,1)の抽出頻度,(1,2)の抽出頻度,・・・,(6,6)の抽出頻度}の36要素からなる。
図1に示す学習データ記憶部4は、例えば半導体メモリなどである。学習データ記憶部4には、特徴量抽出部3で作成された複数の学習データが記憶されている。
演算部5は、例えばマイクロコンピュータなどであり、ニューラルネットワーク1を実現するとともに、マップ作成部51と、クラスタ判定部52とを備えている。
マップ作成部51は、学習モードにおいて、学習データ記憶部4からの複数の学習データを順次、入力ベクトルとしてニューラルネットワーク1に入力する。学習データの各要素(抽出頻度)は、それぞれ入力層ニューロンN1(図2参照)に対応付けられる。マップ作成部51は、複数の学習データをニューラルネットワーク1に入力して上記ニューラルネットワーク1を学習させ、各入力層ニューロンN1と各出力層ニューロンN2(図2参照)との重み係数を決定する。各出力層ニューロンN2には、各入力層ニューロンN1との間の重み係数を要素とする重みベクトルが対応付けられる。なお、これまでに学習データがニューラルネットワーク1に入力されていなかった場合、マップ作成部51は、学習開始時に、今回入力された複数の学習データの要素ごとに平均値に乱数によって分散の範囲内のバラツキを与えた値を重みベクトルの初期値として各出力層ニューロンN2にそれぞれ与える。その後、上述したニューラルネットワーク1の学習によって、各出力層ニューロンN2の重みベクトルが決定される。
その後、マップ作成部51は、各領域が出力層ニューロンN2と1:1に対応付けられている二次元のクラスタリングマップを作成する。つまり、クラスタリングマップでは、ニューラルネットワーク1の出力層12の各出力層ニューロンN2が、検査対象Aの状態を表わす正常カテゴリまたは未知のカテゴリのいずれかに対応付けられている。上記より、クラスタリングマップの各領域に学習データのカテゴリが対応付けられていれば、検査データにより発火した出力層ニューロンN2に対応するカテゴリを知ることができる。マップ作成部51で作成されたクラスタリングマップは、マップ記憶部6に記憶される。
マップ作成部51は、クラスタリングマップを作成した後に、学習データをニューラルネットワーク1に再入力し、各出力層ニューロンN2の重みベクトルと学習データ(入力ベクトル)とのユークリッド距離をそれぞれ求める。マップ作成部51は、同じカテゴリのすべての学習データをニューラルネットワーク1に与えて、ユークリッド距離のリスト(以下「距離リスト」という)を作成し、距離リストからユークリッド距離の最大値を選択する。マップ作成部51は、出力層ニューロンN2ごとに、選択した最大値を分散σとし、重みベクトルを平均ベクトル[m]として定義したガウス関数y=exp(−|[x]−[m]|/2σ)を設定する。[x]は入力ベクトルであり、|[x]−[m]|は、入力ベクトル[x]と重みベクトル(平均ベクトル)[m]とのユークリッド距離である。yはガウス関数に入力ベクトル[x]が入力されたときの出力値である。なお、ユークリッド距離の最大値を分散σとするのではなく、距離リストの中で大きいほうから数%(例えば上位5%)の順位に該当するユークリッド距離を分散σとしてもよい。
上記ガウス関数によれば、入力ベクトル[x]が重みベクトル[m]に近いほど出力値yが大きくなり、入力ベクトル[x]が重みベクトル[m]に一致するときに出力値yは最大となって1になる。この出力値yを帰属度として用いる。つまり、この出力値yの値域は0〜1であって、数値が大きくなるほど(1に近いほど)帰属度が高いことになる。
上述のようにして、マップ作成部51は、学習データのカテゴリに対応する各出力層ニューロンN2にガウス関数を設定することができる。カテゴリ外の出力層ニューロンN2にはガウス関数は設定されない。ニューラルネットワーク1の各出力層ニューロンN2にガウス関数が設定されると、特徴量と重みベクトルとのユークリッド距離をガウス関数に与えることにより帰属度を求めることができる。そこで、ガウス関数の設定後に、検査対象Aから得られる特徴量(入力ベクトル)[x]をニューラルネットワーク1に入力し、各出力層ニューロンN2の重みベクトル[m]と特徴量[x]とのユークリッド距離を各出力層ニューロンN2のガウス関数に代入し、出力層ニューロンN2に対応付けたカテゴリごとにガウス関数の出力値yを求める。この出力値yは上述のように各カテゴリへの特徴量の帰属度であるから、帰属度に対する閾値を設定しておけば、特徴量が上記カテゴリに属するか否かを判定することができる。
閾値は、例えば分散の3倍に対応する帰属度であってもよいし、帰属度の設定後に各カテゴリの学習データがニューラルネットワーク1に与えられたときの出力値yの総和に適宜の係数を乗じた値であってもよい。
マップ作成部51は、すべての学習データをニューラルネットワーク1に再入力することによって、学習データにより発火した出力層ニューロンN2を正常の検査対象Aというカテゴリに属する出力層ニューロンN2とする。
各学習データによって発火した出力層ニューロンN2に対応する領域が正常のカテゴリに対応する領域になる。
クラスタ判定部52は、正常の領域が設定された後、検査モードにおいて、特徴量抽出部3からの検査データを学習済みのニューラルネットワーク1に入力して、クラスタリングマップから上記検査データについてカテゴリを分類する。ここで、正常の検査対象Aのカテゴリに属している出力層ニューロンN2が発火したときには、検査対象Aが正常状態であると判定する。一方、正常の検査対象Aのカテゴリに属している出力層ニューロンN2が発火しないときには、クラスタ判定部52は、検査対象Aが異常状態であると判定する。クラスタ判定部52は、本発明の判定手段に相当する。
図1に示すクラスタ判定部52で行われた判定結果は、クラスタ判定部52から判定結果記憶部7に出力される。判定結果記憶部7には、これまでの判定結果がすべて記憶されている。また、上記判定結果は、クラスタ判定部52から出力部8に出力され、必要に応じて出力部8から適宜の警報手段に指示を与えて警報を報知する。
次に、本実施形態に係る信号識別装置を用いた信号識別方法について説明する。最初に、学習方法について説明する。まず、振動センサ21が検査対象Aにおける正常状態時の振動を検出し、マイクロホン22が検査対象Aにおける正常状態時の音を検出する。振動センサ21およびマイクロホン22の両方から特徴量抽出部3に、検査対象Aの正常状態における測定信号が学習信号として複数入力される。その後、同時に入力された1組の学習信号ごとに、特徴量抽出部3が各学習信号の関係を示す特徴量を学習データとして抽出する。特徴量抽出部3による学習データの作成は、学習データが任意の個数になるまで繰り返される。その後、マップ作成部51は、各学習データをニューラルネットワーク1に入力し、クラスタリングマップを作成する。
続いて、ニューラルネットワーク1の学習後の動作について説明する。まず、ニューラルネットワーク1の学習後に、各学習データがニューラルネットワーク1に再入力される。マップ作成部51は、出力層ニューロンN2ごとに距離リストを作成する。その後、マップ作成部51は、出力層ニューロンN2ごとに、距離リストの中の最大値を分散σと定義したガウス関数を設定する。
続いて、検査方法について説明する。まず、振動センサ21が検査対象Aの振動を検出し、マイクロホン22が検査対象Aの音を検出する。振動センサ21およびマイクロホン22の両方から特徴量抽出部3に検査信号S1,S2が出力される。続いて、特徴量抽出部3が2つの検査信号S1,S2の関係を示す特徴量を抽出して検査データを作成する。その後、検査データが入力ベクトルとしてニューラルネットワーク1に入力される。クラスタ判定部52は、クラスタリングマップ上において、発火した出力層ニューロンN2のカテゴリを検出する。クラスタ判定部52は、検出したカテゴリが正常のカテゴリである場合、検査対象Aが正常状態であると判定する。一方、検出したカテゴリが正常のカテゴリではない場合、クラスタ判定部52は、検査対象Aが異常状態であると判定する。
以上、本実施形態によれば、各信号源(振動センサ21、マイクロホン22)からの複数の検査信号S1,S2を用いて検査対象Aの状態を判定するときであっても、これらの検査信号S1,S2の関係を示す特徴量を検査データとして抽出して検査対象Aの状態を判定することによって、信号源ごとに検査信号から特徴量を検査データとして抽出し、各検査データごとの判定結果のうち1つでも異常と判定すると検査対象Aが異常状態であると最終判定する場合に比べて、検査対象Aの状態に関する判定基準を緩めることをしなくても、異常状態を正常状態とする誤判定を増加させることなく、正常状態を異常状態とする誤判定を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、検査モードである場合(検査時)において検査信号S1,S2から特徴量を抽出した後の判定処理を信号源の数に関わらず1回で完了することができるので、信号源ごとに検査信号から特徴量を検査データとして抽出し、各検査データごとに判定を行う場合に比べて、検査時間を大幅に短縮させることができる。同様に、学習処理も信号源の数に関わらず1回で完了することができるので、学習時間も大幅に短縮させることができる。
さらに、本実施形態によれば、振動センサ21およびマイクロホン22からの検査信号S1,S2の振幅値の分布とともに、振動センサ21の検査信号S1とマイクロホン22の検査信号S2との振幅の関連性を同時に判断することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る信号識別装置は、特徴量を抽出するときに、各検査信号S1,S2の振幅値ではなく、図4に示すように、各検査信号S1,S2のゼロクロスの有無を抽出する点で、実施形態1に係る信号識別装置と相違する。
本実施形態の特徴量抽出部3は、ユーザによって予め設定されたタイミング(時間t1,t2,・・・)ごとに検査信号S1のゼロクロスの有無と検査信号S2のゼロクロスの有無とを検出する。本実施形態において、検査信号S1,S2のゼロクロスとは、検査信号S1,S2の振幅値が0であることをいう。上記タイミングにおいて検査信号S1,S2がゼロ交差している場合(検査信号S1,S2の振幅値が0である場合)は1とし、検査信号S1,S2がゼロ交差していない場合(検査信号S1,S2の振幅値が0ではない場合)は0とする。例えば、図4の時間t11では、検査信号S1がゼロ交差し、検査信号S2はゼロ交差していない。したがって、時間t11における組み合わせ(x1,x2)は(1,0)である。同様に、時間t12、時間t1k、時間t1mにおける振幅値の組み合わせ(x1、x2)は、それぞれ(1,1)、(0,0)、(0,1)である。特徴量抽出部3は、すべての組み合わせ(x1,x2)の抽出頻度の集合を1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの検査データを作成する。本実施形態の検査データは、{(0,0)の抽出頻度,(0,1)の抽出頻度,(1,0)の抽出頻度,(1,1)の抽出頻度}の4要素からなる。
一方、特徴量抽出部3は、学習モードにおいて、振動センサ21およびマイクロホン22の両方からそれぞれ複数の学習信号を取得する。特徴量抽出部3は、検査モードと同じタイミングで振動センサ21およびマイクロホン22の両方からの学習信号のゼロクロスの有無を抽出していく。特徴量抽出部3は、各学習信号ごとに、すべての組み合わせの抽出頻度の集合を1つの特徴量とし、上記特徴量を要素としたデジタルデータの学習データを作成する。本実施形態の各学習データは、検査データと同様に、{(0,0)の抽出頻度,(0,1)の抽出頻度,(1,0)の抽出頻度,(1,1)の抽出頻度}の4要素からなる。
以上、本実施形態によれば、振動センサ21およびマイクロホン22(信号源)からの検査信号S1,S2の周波数の分布とともに、振動センサ21の検査信号S1とマイクロホン22の検査信号S2との位相の関連性を同時に判断することができる。
なお、本実施形態に係る信号識別装置による信号識別方法は、特徴量の抽出方法が異なる以外において実施形態1に係る信号識別方法と同様である。
(実施形態3)
実施形態3に係る信号識別装置は、特徴量を抽出するときに、各検査信号S1,S2の振幅値ではなく、図5に示すように、各検査信号S1,S2の振幅の極値を抽出する点で、実施形態1に係る信号識別装置と相違する。
本実施形態の特徴量抽出部3は、ユーザによって予め設定された区間T1,・・・ごとに検査信号S1の振幅の極値(極大値、極小値)x1と検査信号S2の振幅の極値x2とを抽出する。上記区間T1,・・・ごとに抽出された各極値x1,x2は、それぞれそのまま用いられるのではなく、コード化(デジタル化)した値が用いられる。図5に示すように、6個の振幅範囲が用いられ、各振幅範囲には、小さいほうから順に1〜6のコードが付与されている。ただし、1つの区間に極値が存在しない場合は0とし、1つの区間に極値が複数存在する場合は絶対値の最大値が選択される。例えば、区間T1では、検査信号S1の振幅の極値x1と検査信号S2の振幅の極値x2とはともに0である。したがって、区間T1における振幅の極値の組み合わせ(x1,x2)は(0,0)である。区間T4、区間T6、区間T10における振幅の極値の組み合わせ(x1、x2)は、それぞれ(3,0)、(5,5)、(5,2)である。特徴量抽出部3は、すべての組み合わせ(x1、x2)の抽出頻度の集合を1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの検査データを作成する。本実施形態の検査データは、{(0,0)の抽出頻度,(0,1)の抽出頻度,・・・,(6,6)の抽出頻度}の49要素からなる。
一方、特徴量抽出部3は、学習モードにおいて、振動センサ21およびマイクロホン22の両方からそれぞれ複数の学習信号を取得する。特徴量抽出部3は、検査モードと同じ区間ごとに振動センサ21およびマイクロホン22の両方からの学習信号の振幅の極値を抽出する。各極値は、検査モードと同様にコード化(デジタル化)した値が用いられる。特徴量抽出部3は、各学習信号ごとに、すべての組み合わせの抽出頻度の集合を1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの学習データを作成する。本実施形態の各学習データは、検査データと同様に、{(0,0)の抽出頻度,(0,1)の抽出頻度,・・・,(6,6)の抽出頻度}の49要素からなる。
以上、本実施形態によれば、振動センサ21およびマイクロホン22(信号源)からの検査信号S1,S2の振幅の極値の分布とともに、振動センサ21の検査信号S1とマイクロホン22の検査信号S2との振幅の極値の関連性を同時に判断することができる。
なお、本実施形態に係る信号識別装置による信号識別方法は、特徴量の抽出方法が異なる以外において実施形態1に係る信号識別方法と同様である。
(実施形態4)
実施形態4に係る信号識別装置は、特徴量を抽出するときに、各検査信号S1,S2の振幅の極値だけではなく、各検査信号S1,S2のゼロクロスの有無も抽出する点で、実施形態3に係る信号識別装置と相違する。
本実施形態の特徴量抽出部3は、ユーザによって予め設定されたタイミングごとに、各検査信号S1,S2の振幅の極値を実施形態3と同様の方法で抽出するとともに、各検査信号S1,S2のゼロクロスの有無を実施形態2と同様の方法で抽出する。特徴量抽出部3は、各検査信号S1,S2のゼロクロスの有無に関するすべての組み合わせの抽出頻度と、各検査信号S1,S2の振幅の極値に関するすべての組み合わせの抽出頻度とを合わせて(連結して)1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの検査データを作成する。本実施形態の検査データは、{(0,0,0,0)の抽出頻度,・・・,(1,1,6,6)の抽出頻度}の196要素からなる。
一方、特徴量抽出部3は、学習モードにおいて、振動センサ21およびマイクロホン22の両方からそれぞれ複数の学習信号を取得する。特徴量抽出部3は、検査モードと同じタイミングで振動センサ21およびマイクロホン22の両方からの学習信号の振幅の極値およびゼロクロスの有無を抽出する。特徴量抽出部3は、各学習信号ごとに、すべての組み合わせの抽出頻度の集合を1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの学習データを作成する。本実施形態の各学習データは、検査データと同様に、{(0,0,0,0)の抽出頻度,・・・,(1,1,6,6)の抽出頻度}の196要素からなる。
以上、本実施形態によれば、振動センサ21およびマイクロホン22(信号源)からの検査信号S1,S2の周波数の分布および振幅の極値の分布とともに、振動センサ21の検査信号S1とマイクロホン22の検査信号S2との位相の関連性および振幅の極値の関連性を同時に判断することができる。
なお、本実施形態に係る信号識別装置による信号識別方法は、特徴量の抽出方法が異なる以外において実施形態3に係る信号識別方法と同様である。
(実施形態5)
実施形態5に係る信号識別装置は、図6に示すように、ユーザによって予め設定された時間領域Tw1,・・・ごとに特徴量を抽出する点で、実施形態1に係る信号識別装置と相違する。
本実施形態の特徴量抽出部3は、上記時間領域Tw1,・・・に各検査信号S1,S2を分割し、各時間領域Tw1,・・・ごとに、すべての組み合わせ(x1,x2)の抽出頻度の集合を求める。上記特徴量抽出部3は、各時間領域Tw1,・・・の抽出頻度の集合を連結して1つの特徴量とし、各抽出頻度を要素としたデジタルデータの検査データを作成する。したがって、本実施形態の検査データは、(単位時間領域あたり36要素)×(時間領域数)の要素からなる。
以上、本実施形態によれば、振動センサ21およびマイクロホン22(信号源)からの検査信号S1,S2の分布および振動センサ21の検査信号S1とマイクロホン22の検査信号S2との関連性の時間変化を捉えることができるので、検査信号S1,S2が非定常な信号であっても、検査対象Aの検査を行うことができる。
なお、本実施形態に係る信号識別装置による信号識別方法は、特徴量の抽出方法が異なる以外において実施形態1に係る信号識別方法と同様である。
(実施形態6)
実施形態6では、複数の学習信号として正常信号と異常信号とを組み合わせた場合について説明する。正常信号とは、検査対象Aが正常状態であるときに振動センサ21およびマイクロホン22(信号源)のそれぞれで検出された電気信号である。異常信号とは、検査対象Aが異常状態であるときに振動センサ21およびマイクロホン22のそれぞれで検出された電気信号である。
本実施形態の特徴量抽出部3は、振動センサ21およびマイクロホン22から取得した正常信号の関係を示す特徴量を抽出して正常データとし、振動センサ21およびマイクロホン22から取得した異常信号の関係を示す特徴量を抽出して異常データとする。
本実施形態のマップ作成部51は、正常データと異常データの両方を含む複数の学習データをニューラルネットワーク1に入力して上記ニューラルネットワーク1を学習させて、クラスタリングマップを作成する。マップ作成部51は、クラスタリングマップを出力側から入力側に逆向きに動作させて、クラスタリングマップ上の各カテゴリの位置に対応する入力データを推定する。
本実施形態のクラスタ判定部52は、検査モードにおいて、検査データを学習済みのニューラルネットワーク1に入力して、検査データがクラスタリングマップ上でどのカテゴリ(クラスタ)に属するかを判定する。
なお、本実施形態における特徴量の抽出方法は、実施形態1〜5における特徴量の抽出方法のいずれであってもよい。
また、実施形態1〜6の変形例として、信号識別装置は、実施形態1〜5における組み合わせ(x1,x2)の抽出頻度の集合のうち少なくとも2つの集合を合わせて1つの特徴量として用いてもよい。上記変形例によれば、特徴量の要素数が増えるので、検査精度を高めることができる。
1 ニューラルネットワーク
2 信号入力部(信号入力手段)
21 振動センサ(信号源)
22 マイクロホン(信号源)
3 特徴量抽出部(特徴量抽出手段)
5 演算部
51 マップ作成部
52 クラスタ判定部(判定手段)
A 検査対象
S1,S2 検査信号

Claims (7)

  1. それぞれ予め収集された学習信号から抽出された特徴量である複数の学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークを学習させ、当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークから、検査対象の状態を表わすカテゴリが設定されたクラスタリングマップを作成し、検査時に前記クラスタリングマップを用いて前記検査対象の状態を検査する信号識別装置であって、
    前記検査対象の状態に関する物理量を電気信号に変換して検査信号とする信号入力手段と、
    前記信号入力手段から前記検査信号を取得し当該検査信号から前記検査対象の特徴量を抽出して検査データとする特徴量抽出手段と、
    前記検査データを学習済みの前記教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該検査データの前記クラスタリングマップ上での位置を取得し、取得した位置から当該検査データがカテゴリに属するか否かを判定することによって前記検査対象の状態を判定する判定手段とを備え、
    前記信号入力手段は、それぞれが前記検査対象の状態に関する物理量を検出し電気信号に変換して前記検査信号とする複数の信号源を有し、
    前記特徴量抽出手段は、前記複数の信号源のそれぞれから取得される前記検査信号の関係を示す特徴量を抽出して前記検査データとする
    ことを特徴とする信号識別装置。
  2. 前記特徴量抽出手段は、予め設定されたタイミングごとに各検査信号の振幅値の抽出を行い、各検査信号の振幅値の組み合わせごとの抽出頻度を前記特徴量とすることを特徴とする請求項1記載の信号識別装置。
  3. 前記特徴量抽出手段は、予め設定されたタイミングごとに各検査信号のゼロクロスの有無の抽出を行い、各検査信号のゼロクロスの有無の組み合わせごとの抽出頻度を前記特徴量とすることを特徴とする請求項1記載の信号識別装置。
  4. 前記特徴量抽出手段は、予め設定された区間ごとに各検査信号の振幅の極値の抽出を行い、各検査信号の振幅の極値の組み合わせごとの抽出頻度を前記特徴量とすることを特徴とする請求項1記載の信号識別装置。
  5. 前記特徴量抽出手段は、予め設定されたタイミングごとに各検査信号のゼロクロスの有無の抽出を行い、各検査信号のゼロクロスの有無の組み合わせごとの抽出頻度と、各検査信号の振幅の極値の組み合わせごとの抽出頻度とを合わせて前記特徴量とすることを特徴とする請求項4記載の信号識別装置。
  6. 前記特徴量抽出手段は、予め設定された時間領域に各検査信号を分割し、前記時間領域ごとに前記抽出を行い、前記組み合わせごとの抽出頻度を求め、各時間領域の抽出頻度結果を統合して前記特徴量とすることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の信号識別装置。
  7. それぞれ予め収集された学習信号から抽出された特徴量である複数の学習データを教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークを学習させ、当該教師なし競合学習型ニューラルネットワークから、検査対象の状態を表わすカテゴリが設定されたクラスタリングマップを作成し、検査時に前記クラスタリングマップを用いて前記検査対象の状態を検査する信号識別方法であって、
    前記検査対象の状態に関する物理量を電気信号に変換して検査信号とする第1のステップと、
    前記検査信号から前記検査対象の特徴量を抽出して検査データとする第2のステップと、
    前記検査データを学習済みの前記教師なし競合学習型ニューラルネットワークに入力して当該検査データの前記クラスタリングマップ上での位置を取得し、取得した位置から当該検査データがカテゴリに属するか否かを判定することによって前記検査対象の状態を判定する第3のステップとを有し、
    前記第1のステップにおいて、複数の信号源のそれぞれが前記検査対象の状態に関する物理量を検出し電気信号に変換して前記検査信号とし、
    前記第2のステップにおいて、前記複数の信号源のそれぞれから取得される前記検査信号の関係を示す特徴量を抽出して前記検査データとする
    ことを特徴とする信号識別方法。
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