JP2011065410A - 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 - Google Patents

光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】少ない数の受光素子で高い分解能を有する光学式位置検出装置、および位置検出機能付き表示装置を提供すること。
【解決手段】光学式位置検出装置10では、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVxの極性から、検出領域10Rにおいて対象物体ObがX座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2のいずれが位置する側にずれているかを検出する。受光強度の差ΔVxの絶対値から、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置Pxcからのずれ量を検出する。従って、多数の受光素子を用いなくても、対象物体ObのX座標を高い分解能で検出することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出装置、および当該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置に関するものである。
携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末などの電子機器では、近年、液晶装置などの画像生成装置の前面にタッチパネルが配置された位置検出機能付き表示装置が用いられ、かかる位置検出機能付き表示装置では、画像生成装置に表示された画像を参照しながら、情報の入力を行なう。このようなタッチパネルは、検出領域内において対象物体の位置を検出する位置検出装置として構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の位置検出装置は光学式であり、検出領域の一方側に位置検出光を放出する複数の発光ダイオードを配置する一方、検出領域の他方側に複数のフォトトランジスターを配置し、対象物体によって位置検出光が遮られたフォトトランジスターの位置によって対象物体の位置を検出する(特許文献1参照)。
特開2001−142643公報の図6
しかしながら、特許文献1に記載の光学式位置検出装置では、検出すべき座標の分解能に対応する数の発光ダイオードやフォトトランジスターが必要であるため、高い分解能を実現しようとするとコストが増大するという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、少ない数の受光素子で高い分解能を有する光学式位置検出装置、および位置検出機能付き表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、検出領域内における対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出装置であって、互いに交差する座標軸をX軸およびY軸としたとき、前記検出領域でY軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するX座標検出用光源部と、前記検出領域に対して前記X座標検出用光源部とは反対側においてX軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるX座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子と、前記X座標検出用第1受光素子での受光強度と前記X座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性および当該差の絶対値に基づいて前記対象物体のX座標を検出するX座標検出部と、を有していることを特徴とする。
また、本発明は、検出領域内における対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出方法であって、互いに直交する座標軸をX軸およびY軸としたとき、前記検出領域でY軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するX座標検出用光源部と、前記検出領域に対して前記X座標検出用光源部とは反対側においてX軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるX座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子と、を設け、前記X座標検出用第1受光素子での受光強度と前記X座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値に基づいて前記検出領域内に位置する対象物体のX座標を検出することを特徴とする。
本発明では、X座標検出用光源部から放出された位置検出光は、検出領域でY軸方向の一方側から他方側に向けて進行し、X座標検出用第1受光素子とX座標検出用第2受光素子とによって受光される。ここで、X座標検出用第1受光素子とX座標検出用第2受光素子とはX軸方向で離間している。かかるX座標検出用第1受光素子とX座標検出用第2受光素子において、検出領域内に対象物体が存在しない場合、入射光量が等しいので、受光強度が等しい。また、検出領域のうち、X座標検出用第1受光素子とX座標検出用第2受光素子との中央に相当する位置に対象物体が存在する場合、一部の光が対象物体で遮られるが、X座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子では、入射光量が等しいので、受光強度が等しい。これに対して、検出領域内においてX座標検出用第1受光素子とX座標検出用第2受光素子との中央に相当する位置から一方にずれた位置に対象物体が存在すると、X座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子では、入射光量が相違するので、受光強度が相違する。すなわち、X座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子のうちの一方の受光素子では、入射しようとする位置検出光が対象物体によって遮られる結果、受光強度が低下するのに対して、他方の受光素子では、対象物体で遮られた位置検出光が対象物体で反射、拡散して一部が入射する。このため、他方の受光素子では入射光量が増大し、受光強度が上昇する。従って、X座標検出用第1受光素子での受光強度とX座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性から、対象物体がX座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子のいずれの受光素子が位置する側にずれているかを検出することができる。また、X座標検出用第1受光素子での受光強度とX座標検出用第2受光素子での受光強度との差の絶対値から、X座標検出用第1受光素子とX座標検出用第2受光素子との中央に相当する位置からのずれ量を検出することができる。従って、多数の受光素子を用いなくても、2つの受光素子によって、対象物体のX座標を高い分解能で検出することができる。
本発明において、前記X座標検出用第1受光素子と前記X座標検出用第2受光素子とは、極性を逆向きに並列に電気的に接続されており、前記X座標検出部はX座標検出用差動増幅回路を備え、当該X座標検出用差動増幅回路の第1入力端子は、前記X座標検出用第1受光素子のアノードと前記X座標検出用第2受光素子のカソードとが電気的接続するノードに電気的に接続され、前記X座標検出用差動増幅回路の第2入力端子は、前記X座標検出用第1受光素子のカソードと前記X座標検出用第2受光素子のアノードとが電気的接続するノードに電気的に接続されていることが好ましい。このように構成すると、X座標検出用第1受光素子での受光強度とX座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値を容易に検出することができる。
本発明においては、同様な方式でY座標も検出することが好ましい。すなわち、本発明に係る光学式位置検出装置において、さらに、前記検出領域でX軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するY座標検出用光源部と、前記検出領域に対して前記Y座標検出用光源部とは反対側においてY軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるY座標検出用第1受光素子およびY座標検出用第2受光素子と、前記Y座標検出用第1受光素子での受光強度と前記Y座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値に基づいて前記対象物体のY座標を検出するY座標検出部と、を有していることが好ましい。
また、本発明に係る光学式位置検出方法において、さらに、前記検出領域でX軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するY座標検出用光源部と、前記検出領域に対して前記Y座標検出用光源部とは反対側においてY軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるY座標検出用第1受光素子およびY座標検出用第2受光素子と、を設け、前記Y座標検出用第1受光素子での受光強度と前記Y座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値に基づいて前記検出領域内に位置する対象物体のY座標を検出することが好ましい。
この場合、前記Y座標検出部はY座標検出用差動増幅回路を備え、当該Y座標検出用差動増幅回路の第1入力端子は、前記Y座標検出用第1受光素子のアノードと前記Y座標検出用第2受光素子のカソードとが電気的接続するノードに電気的に接続され、前記Y座標検出用差動増幅回路の第2入力端子は、前記Y座標検出用第1受光素子のカソードと前記Y座標検出用第2受光素子のアノードとが電気的接続するノードに電気的に接続されていることが好ましい。このように構成すると、Y座標検出用第1受光素子での受光強度とY座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値を容易に検出することができる。
本発明において、前記対象物体のX座標を検出する期間中、前記Y座標検出用光源部は前記検出領域への位置検出光の放出を停止し、前記対象物体のY座標を検出する期間中、前記X座標検出用光源部は前記検出領域への位置検出光の放出を停止することが好ましい。このように構成すると、X座標検出用光源部から放出される位置検出光、およびY座標検出用光源部から放出される位置検出光に変調を加えた構成や、周波数を相違させた構成を採用しなくても、X座標の検出およびY座標の検出を行なうことができる。
本発明を適用した光学式位置検出装置は、例えば、位置検出機能付き表示装置に用いられる。この場合、位置検出機能付き表示装置は、X軸およびY軸に対して直交するZ軸方向において前記検出領域に対して重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有することになる。かかる位置検出機能付き表示装置は、投射型表示装置などの各種表示装置の他、携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末などの電子機器に用いられる。
本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置での位置検出方法等を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置の詳細構成を示す説明図である。 本発明に係る光学式位置検出装置を用いた位置検出機能付き表示装置の説明図である。 光学式位置検出装置を用いた別の位置検出機能付き表示装置およびこの位置検出機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、互いに交差する座標軸(X軸およびY軸)として、X軸およびY軸が直交している場合を例示する。また、以下に参照する図面では、X軸方向において、X座標検出用光源部が配置されている一方側を+X側とし、X座標検出用の受光素子が配置されている他方側を−X側として表してある。また、以下に参照する図面では、Y軸方向の一方側を+Y側とし、他方側を−Y側として説明する。
[実施の形態1]
(位置検出機能付き表示装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置装置の構成を模式的に示す説明図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置での位置検出方法等を示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は各々、検出領域内に対象物体が位置する場合に位置検出光の一部が対象物体によって遮られる様子を示す説明図、検出領域内に対象物体が位置する場合に2つのX座標検出用受光素子での受光強度が変化する様子の一例を示す説明図、および2つのX座標検出用受光素子での受光強度の差の一例を示す説明図である。なお、図2(b)、(c)は、本発明を適用した場合のモデルケースであり、X座標検出用受光素子の位置などによっては、受光強度の変化を示す形状は変化する。
図1および図2(a)において、本形態の光学式位置検出装置10は、X軸方向に延在する検出領域10R内における対象物体ObのX座標を光学的に検出する装置であり、検出領域10Rに対してY軸方向の一方側で隣接する位置にX座標検出用光源部12xを備えている。また、光学式位置検出装置10は、検出領域10Rに対してY軸方向の他方側で隣接する位置に2つのX座標検出用受光素子(X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2)を備えている。
X座標検出用光源部12xは、検出領域10Rの辺部分に沿って延在する線状光源部として構成されており、検出領域10Rの全体にわたって、Y軸方向の一方側から他方側に進行する位置検出光を放出する。本形態において、X座標検出用光源部12xは、光源として、X軸方向に等間隔に配列された複数の発光ダイオード120xを備えており、本形態では、4つの発光ダイオード120xが用いられている。複数の発光ダイオード120xはいずれも、発光部121を検出領域10Rの側に向けて配置されており、各々が位置検出光を発散光として出射する。このため、検出領域10Rには、X軸方向の全体にわたってX軸方向で同等の強度をもった位置検出光が放出されている。ここで、位置検出光の種類は、特に限定されないが、可視光とは波長分布が異なるか、点滅などの変調が加えられることで発光態様が異なればよい。また、位置検出光は、指やタッチペンなどの対象物体Obにより効率的に反射される波長域を有することが好ましい。従って、本形態では、位置検出光として、人体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線、例えば波長で850nm付近)、あるいは950nmが用いられている。
本形態において、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2は、X軸方向で離間する位置で受光部151を検出領域10Rに向けている。X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2についてはX軸方向で離間しておれば、配置位置に限定はないが、本形態では、検出領域10RのX軸方向における中央Pxcに相当する位置から等距離の位置に配置されている。かかるX座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2は、位置検出光を受光可能で素子であり、フォトダイオードやフォトトランジスターからなる。本形態では、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2としてフォトダイオードが用いられており、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2は、位置検出光の受光量に比例した光電流Ix1、Ix2を発生させる。
本形態の光学式位置検出装置10において、X座標検出用第1受光素子15x1での検出結果、およびX座標検出用第2受光素子15x2での検出結果は、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2からX座標検出部400xに出力されるようになっている。本形態において、X座標検出部400xは、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2との受光強度との差の極性、および差の絶対値に基づいて対象物体ObのX座標を検出する。
このため、本形態においては、まず、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2とは、極性を逆向きに並列に電気的に接続されている。また、X座標検出部400xは、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2との受光強度との差ΔVxを求める差動増幅回路450xと、差動増幅回路450xで求められた差ΔVxの極性および差ΔVxの絶対値をX座標に変換するX座標算出部460xとを備えている。X座標算出部460xは、差動増幅回路450xからの出力に対する演算や、差動増幅回路450xからの出力とルックアップテーブルとの比較などの処理によって、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVx(X座標検出用差動増幅回路450xからの出力)の極性、および差ΔVx(X座標検出用差動増幅回路450xからの出力)の絶対値に対応するX座標を導出する。
ここで、X座標検出用差動増幅回路450xは、所定のフィードバック抵抗Rxを備えている。X座標検出用差動増幅回路450xにおいて、第1入力端子451x(負端子)は、X座標検出用第1受光素子15x1のアノードとX座標検出用第2受光素子15x2のカソードとが電気的接続するノード151xに電気的に接続されている。また、X座標検出用差動増幅回路450xの第2入力端子452x(正端子)は、X座標検出用第1受光素子15x1のカソードとX座標検出用第2受光素子15x2のアノードとが電気的接続するノード152xに電気的に接続されている。このため、X座標検出用差動増幅回路450xは、以下の式
ΔVx=−Rx×(Ix1−Ix2)
で示す電圧値をX座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVxとして出力する。
(光学式位置検出装置10での位置検出方法)
図2を参照して、本形態の位置検出機能付き表示装置での位置検出方法および検出原理を説明する。なお、図2(b)には、対象物体Obの位置とX座標検出用第1受光素子15x1での受光強度との関係を実線L1xで示し、対象物体Obの位置とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との関係を実線L2xで示してある。
本形態の光学式位置検出装置10では、X座標検出用光源部12xに用いた発光ダイオード120xから位置検出光を発散光として出射する。その結果、検出領域10Rでは、X軸方向の全体にわたってX軸方向で同等の強度をもった位置検出光が検出領域10RのY軸方向の一方側から他方側に進行する。かかる位置検出光は、X軸方向で離間する位置に配置されたX座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2によって受光される。
ここで、検出領域10R内に対象物体Obが存在しない場合、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2では、入射光量が等しいので、受光強度が等しい。かかる受光強度は、例えば、図2(b)に点線Lstで示すレベルであり、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2の受光強度との差ΔVx(差動増幅回路450xからの出力)は±0Vである。
また、検出領域10Rのうち、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置Pxcに対象物体Obが存在する場合、一部の光が対象物体Obで遮られるので、図2(b)に点P0で示すように、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度は低下する。但し、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2では、入射光量が等しいので、図2(c)に示すように、対象物体Obが中央位置Pxcにある場合、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2の受光強度との差ΔVx(差動増幅回路450xからの出力)は±0Vである。
これに対して、検出領域10R内においてX座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置Pxcから対象物体Obがずれると、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2では、入射光量が相違するので、受光強度が相違する。例えば、図2(a)に示すように、対象物体ObがX座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置PxcからX座標検出用第2受光素子15x2が位置する方にずれると、X座標検出用第2受光素子15x2では、入射しようとする位置検出光の一部が対象物体Obによって遮られる結果、受光強度が低下する。その際、対象物体Obで遮られた位置検出光は、対象物体Obで反射、拡散して一部がX座標検出用第1受光素子15x1に入射する。このため、X座標検出用第1受光素子15x1では、入射光量が増大し、受光強度がわずかに上昇する。従って、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVx(差動増幅回路450xからの出力)は、極性がマイナスになる。また、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差(差動増幅回路450xからの出力)の絶対値は、検出領域10R内においてX座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置Pxcからずれた距離に連動して変化する。従って、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差の極性、および差の絶対値によれば、対象物体ObのX座標を検出することができる。また、かかる検出を繰り返し行なえば、X座標を高い精度で検出することができる。
なお、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置からX座標検出用第1受光素子15x1が位置する方に対象物体Obがずれると、X座標検出用第1受光素子15x1では、入射しようとする位置検出光が対象物体Obによって遮られる結果、受光強度が低下する。その際、対象物体Obで遮られた位置検出光は、対象物体Obで反射、拡散して一部がX座標検出用第2受光素子15x2に入射する。このため、X座標検出用第2受光素子15x2では、入射光量が増大し、受光強度が上昇する。従って、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVx(差動増幅回路450xからの出力)は、極性がプラスになる。また、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差(差動増幅回路450xからの出力)の絶対値は、検出領域10R内においてX座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置Pxcからずれた距離に連動して変化する。従って、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置からX座標検出用第2受光素子15x2が位置する方に対象物体Obがずれた場合と同様、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差の極性、および差の絶対値によれば、対象物体ObのX座標を検出することができる。また、かかる検出を繰り返し行なえば、X座標を高い精度で検出することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学式位置検出装置10および光学式位置検出方法では、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVx(差動増幅回路450xからの出力)の極性から、対象物体Obが、X座標検出用第1受光素子15x1が位置する側、およびX座標検出用第2受光素子15x2が位置する側のいずれの側にずれているかを検出することができる。また、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVxの絶対値から、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置Pxcからのずれ量を検出することができる。従って、多数の受光素子を用いなくても、2つの受光素子(X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2)によって、対象物体ObのX座標を高い分解能で検出することができる。
また、本形態では、極性を逆向きにしてX座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2とを並列に電気的に接続し、その際のノード151x、152xをX座標検出用差動増幅回路450xの第1入力端子451xおよび第2入力端子452xに接続している。このため、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値を容易に検出することができる。
[実施の形態2]
図3および図4を参照して、検出領域10R内の対象物体Obの二次元座標(X座標およびY座標)を検出するように、光学式位置検出装置10を構成した例を説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置の構成を模式的に示す説明図である。図4は、本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置の詳細構成を示す説明図であり、図4(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置の回路構成を示す説明図、および検出領域内に対象物体が位置する場合に位置検出光の一部が対象物体によって遮られる様子を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの詳細な説明を省略する。
図3および図4(a)、(b)において、本形態の光学式位置検出装置10は、検出領域10R内における対象物体ObのX座標およびY座標を光学的に検出する装置であり、検出領域10Rに対してY軸方向の一方側で隣接する位置にX座標検出用光源部12xを備えている。また、光学式位置検出装置10は、検出領域10Rに対してY軸方向の他方側で隣接する位置に2つのX座標検出用受光素子(X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2)を備えている。
また、本形態の光学式位置検出装置10は、検出領域10Rに対してX軸方向の一方側で隣接する位置にY座標検出用光源部12yを備え、検出領域10Rに対してX軸方向の他方側で隣接する位置に2つのY座標検出用受光素子(Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2)を備えている。
X座標検出用光源部12xは、実施の形態1と同様、検出領域10Rの辺部分に沿って延在する線状の光源部として構成され、検出領域10Rの全体にわたって、Y軸方向の一方側から他方側に進行する位置検出光を放出する。Y座標検出用光源部12yは、検出領域10Rの辺部分に沿って延在する線状の光源部として構成され、検出領域10Rの全体にわたって、X軸方向の一方側から他方側に進行する位置検出光を放出する。本形態において、X座標検出用光源部12xは、光源として、X軸方向に等間隔に配列された複数の発光ダイオード120xを備えており、Y座標検出用光源部12yは、光源として、Y軸方向に等間隔に配列された複数の発光ダイオード120yを備えている。このため、検出領域10Rには、X軸方向の全体にわたってX軸方向で同等の強度をもった位置検出光が放出される。また、検出領域10Rには、Y軸方向の全体にわたってY軸方向で同等の強度をもった位置検出光が放出される。ここで、位置検出光は、波長で850nm付近の赤外光等である。
本形態において、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2は、X軸方向で離間する位置で受光部を検出領域10Rに向けている。また、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2は、Y軸方向で離間する位置で受光部を検出領域10Rに向けている。本形態では、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2としてフォトダイオードが用いられており、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2は、位置検出光の受光量に比例した光電流Ix1、Ix2を発生させる。また、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2としてフォトダイオードが用いられており、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2は、位置検出光の受光量に比例した光電流Iy1、Iy2を発生させる。
本形態の光学式位置検出装置10において、X座標検出用第1受光素子15x1での検出結果、およびX座標検出用第2受光素子15x2での検出結果は、X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2からX座標検出部400xに出力されるようになっている。本形態において、X座標検出部400xは、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2との受光強度との差ΔVxの極性、および差ΔVxの絶対値に基づいて対象物体ObのX座標を検出する。また、Y座標検出用第1受光素子15y1での検出結果、およびY座標検出用第2受光素子15y2での検出結果は、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2からY座標検出部400yに出力されるようになっている。本形態において、Y座標検出部400yは、Y座標検出用第1受光素子15y1での受光強度とY座標検出用第2受光素子15y2との受光強度との差ΔVyの極性、および差ΔVyの絶対値に基づいて対象物体ObのY座標を検出する。本形態において、X座標検出部400xおよびY座標検出部400yは、集積回路400に構成されている。
本形態において、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2とは、極性を逆向きに並列に電気的に接続されている。また、X座標検出部400xは、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2との受光強度との差ΔVxを求める差動増幅回路450xと、差動増幅回路450xで求められた差ΔVxの極性および差ΔVxの絶対値をX座標に変換するX座標算出部460xとを備えている。ここで、X座標検出用差動増幅回路450xは、所定のフィードバック抵抗Rxを備えている。また、X座標検出用差動増幅回路450xにおいて、第1入力端子451x(負端子)は、X座標検出用第1受光素子15x1のアノードとX座標検出用第2受光素子15x2のカソードとが電気的接続するノード151xに電気的に接続され、X座標検出用差動増幅回路450xの第2入力端子452x(正端子)は、X座標検出用第1受光素子15x1のカソードとX座標検出用第2受光素子15x2のアノードとが電気的接続するノード152xに電気的に接続されている。
また、Y座標検出用第1受光素子15y1とY座標検出用第2受光素子15y2とは、極性を逆向きに並列に電気的に接続されている。また、Y座標検出部400yは、Y座標検出用第1受光素子15y1での受光強度とY座標検出用第2受光素子15y2との受光強度との差ΔVyを求める差動増幅回路450yと、差動増幅回路450yで求められた差ΔVyの極性および差ΔVyの絶対値をY座標に変換するY座標算出部460yとを備えている。ここで、Y座標検出用差動増幅回路450yは、所定のフィードバック抵抗Ryを備えている。また、Y座標検出用差動増幅回路450yにおいて、第1入力端子451y(負端子)は、Y座標検出用第1受光素子15y1のアノードとY座標検出用第2受光素子15y2のカソードとが電気的接続するノード151yに電気的に接続され、Y座標検出用差動増幅回路450yの第2入力端子452y(正端子)は、Y座標検出用第1受光素子15y1のカソードとY座標検出用第2受光素子15y2のアノードとが電気的接続するノード152yに電気的に接続されている。
(光学式位置検出装置10での位置検出方法)
図3および図4を参照して、本形態の位置検出機能付き表示装置での位置検出方法および検出原理を簡単に説明する。
本形態の光学式位置検出装置10において、X座標を検出する場合、Y座標検出用光源部12yに用いた発光ダイオード120yを消灯状態とする一方、X座標検出用光源部12xに用いた発光ダイオード120xを点灯させる。その結果、検出領域10Rでは、X軸方向の全体にわたってX軸方向で同等の強度をもった位置検出光が検出領域10RのY軸方向の一方側から他方側に進行する。
かかる位置検出光は、X軸方向で離間する位置に配置されたX座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2によって受光される。従って、実施の形態1で説明したように、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVxの極性、および差ΔVxの絶対値によれば、対象物体ObのX座標を検出することができる。
次に、Y座標を検出する。それには、X座標検出用光源部12xに用いた発光ダイオード120xを消灯状態とする一方、Y座標検出用光源部12yに用いた発光ダイオード120yを点灯させる。その結果、検出領域10Rでは、Y軸方向の全体にわたってY軸方向で同等の強度をもった位置検出光が検出領域10RのX軸方向の一方側から他方側に進行する。かかる位置検出光は、Y軸方向で離間する位置に配置されたY座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2によって受光される。
ここで、検出領域10R内に対象物体Obが存在しない場合、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2では、入射光量が等しいので、受光強度が等しい。また、検出領域10Rのうち、Y座標検出用第1受光素子15y1とY座標検出用第2受光素子15y2との中央に相当する位置Pycに対象物体Obが存在する場合、一部の光が対象物体Obで遮られるので、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2での受光強度は低下する。但し、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2では、入射光量が等しいので、対象物体Obが中央位置Pycにある場合、Y座標検出用第1受光素子15y1での受光強度とY座標検出用第2受光素子15y2の受光強度との差ΔVy(差動増幅回路450yからの出力)は±0Vである。
これに対して、検出領域10R内においてY座標検出用第1受光素子15y1とY座標検出用第2受光素子15y2との中央に相当する位置から対象物体Obがずれると、Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2では、入射光量が相違するので、受光強度が相違する。従って、Y座標検出用第1受光素子15y1での受光強度とY座標検出用第2受光素子15y2での受光強度との差ΔVyの極性、および差ΔVyの絶対値によれば、対象物体ObのY座標を検出することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学式位置検出装置10および光学式位置検出方法では、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVx(差動増幅回路450xからの出力)の極性から、対象物体Obが、X座標検出用第1受光素子15x1が位置する側、およびX座標検出用第2受光素子15x2が位置する側のいずれの側にずれているかを検出することができる。また、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差ΔVxの絶対値から、X座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2との中央に相当する位置Pxcからのずれ量を検出することができる。従って、多数の受光素子を用いなくても、2つの受光素子(X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2)によって、対象物体ObのX座標を高い分解能で検出することができる。
また、Y座標検出用第1受光素子15y1での受光強度とY座標検出用第2受光素子15y2での受光強度との差ΔVy(差動増幅回路450yからの出力)の極性から、対象物体Obが、Y座標検出用第1受光素子15y1が位置する側、およびY座標検出用第2受光素子15y2が位置する側のいずれの側にずれているかを検出することができる。また、Y座標検出用第1受光素子15y1での受光強度とY座標検出用第2受光素子15y2での受光強度との差ΔVyの絶対値から、Y座標検出用第1受光素子15y1とY座標検出用第2受光素子15y2との中央に相当する位置Pycからのずれ量を検出することができる。従って、多数の受光素子を用いなくても、2つの受光素子(Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2)によって、対象物体ObのY座標を高い分解能で検出することができる。
さらに、極性を逆向きにしてX座標検出用第1受光素子15x1とX座標検出用第2受光素子15x2とを並列に電気的に接続し、その際のノード151x、152xをX座標検出用差動増幅回路450xの第1入力端子451xおよび第2入力端子452xに接続している。このため、X座標検出用第1受光素子15x1での受光強度とX座標検出用第2受光素子15x2での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値を容易に検出することができる。また、極性を逆向きにしてY座標検出用第1受光素子15y1とY座標検出用第2受光素子15y2とを並列に電気的に接続し、その際のノード151y、152yをY座標検出用差動増幅回路450yの第1入力端子451yおよび第2入力端子452yに接続している。このため、Y座標検出用第1受光素子15y1での受光強度とY座標検出用第2受光素子15y2での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値を容易に検出することができる。
また、対象物体ObのX座標を検出する期間中、Y座標検出用光源部12yは検出領域10Rへの位置検出光の放出を停止し、対象物体ObのY座標を検出する期間中、X座標検出用光源部12xは検出領域10Rへの位置検出光の放出を停止する。このため、X座標検出用光源部12xから放出される位置検出光、およびY座標検出用光源部12yから放出される位置検出光に変調を加えた構成や、周波数を相違させた構成を採用しなくても、X座標の検出およびY座標の検出を行なうことができる。
なお、X座標検出用光源部12xから放出される位置検出光、およびY座標検出用光源部12yから放出される位置検出光に変調を加えた構成や、周波数を相違させた構成を採用してもよい。かかる構成を採用した場合、X座標検出用の受光素子(X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2)やY座標検出用の受光素子(Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2)の特性を対応させれば、X座標の検出およびY座標の検出を同時に行なうことができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、X座標検出用の2つの受光素子、およびY座標検出用の2つの受光素子が各々、検出領域10Rの中央から等距離の位置に配置されていたが、検出領域10Rの中央から異なる距離の位置に2つの受光素子が配置されていてもよい。
[位置検出機能付き表示装置の構成例]
図5は、本発明を適用した光学式位置検出装置および光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図5(a)、(b)は、画像投射面に対して前方(入力操作側)から画像を投射する投射型表示装置を用いた場合の構成例を示す説明図、および画像投射面に対して後方(入力操作側とは反対側)から画像を投射する投射型表示装置を用いた場合の構成例を示す説明図である。
図5(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100は、実施の形態1、2で説明した光学式位置検出装置10と、画像生成装置200とを備えており、光学式位置検出装置10は、画像生成装置200によって表示された画像に基づいて指などの対象物体を検出領域10Rに進入させた際、対象物体Obの平面的な位置(X座標位置およびY座標位置)を検出する。かかる光学式位置検出装置10は、実施の形態1、2で説明したように、検出領域10Rに対してY軸方向の一方側で隣接する位置にX座標検出用光源部12xを備え、検出領域10Rに対してY軸方向の他方側で隣接する位置に2つのX座標検出用受光素子(X座標検出用第1受光素子15x1およびX座標検出用第2受光素子15x2)を備えている。また、光学式位置検出装置10は、実施の形態2で説明したように、検出領域10Rに対してX軸方向の一方側で隣接する位置にY座標検出用光源部12yを備え、検出領域10Rに対してX軸方向の他方側で隣接する位置に2つのY座標検出用受光素子(Y座標検出用第1受光素子15y1およびY座標検出用第2受光素子15y2)を備えている。なお、図5(a)、(b)には、座標検出部の図示は省略してある。
本形態において、画像生成装置200は投射型であり、検出領域10Rに対して、X軸およびY軸に直交するZ軸方向で重なる位置にスクリーン201を有している。このため、画像生成装置200は、検出領域10Rに対してZ軸方向で重なる領域に画像を形成する。本形態において、画像形成領域20Rは、光学式位置検出装置10の検出領域10Rと略重なる領域である。
図5(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100のうち、図1(a)に示す位置検出機能付き表示装置100の画像生成装置200は、前方(入力操作側)から画像を投射する投射型表示装置203を備えている。図1(b)に示す位置検出機能付き表示装置100の画像生成装置200は、スクリーン201の後方(入力操作側とは反対側)に配置されたミラー206と、ミラー206に向けて画像を投射する投射型表示装置207とを備えている。
かかる構成の位置検出機能付き表示装置100によれば、スクリーン201に表示された画像を観ながら利用者が指やペンで画像を指示すると、その指示位置を光学式位置検出装置10によって検出することができる。
[位置検出機能付き表示装置100の変形例]
図5に示す位置検出機能付き表示装置100は、投射型表示装置や電子黒板として使用される例であったが、直視型の表示装置を画像生成装置として採用すれば、位置検出機能付き表示装置100を、図6に示す電子機器に用いることができる。この場合、直視型の表示装置に対して画像が表示される側に検出領域10Rが設けられる。
図6は、本発明に係る位置検出機能付き表示装置を用いた電子機器の説明図である。図6(a)に、位置検出機能付き表示装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を示す。パーソナルコンピューター2000は、表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001、およびキーボード2002が設けられている。図6(b)に、位置検出機能付き表示装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001、およびスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、位置検出機能付き表示装置100に表示される画面がスクロールされる。図6(c)に、位置検出機能付き表示装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001、および電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての位置検出機能付き表示装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が位置検出機能付き表示装置100に表示される。
なお、位置検出機能付き表示装置100が適用される電子機器としては、図6に示すものの他、デジタルスチールカメラ、液晶テレビ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、銀行端末などの電子機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した位置検出機能付き表示装置100が適用可能である。
10・・光学式位置検出装置、10R・・検出領域、12x・・X座標検出用光源部、12y・・Y座標検出用光源部、15x1・・X座標検出用第1受光素子、15x2・・X座標検出用第2受光素子、15y1・・Y座標検出用第1受光素子、15y2・・YX座標検出用第2受光素子、100・・位置検出機能付き表示装置、200・・画像生成装置、400x・・X座標検出部、400y・・Y座標検出部、450x、450y・・差動増幅回路、Ob 対象物体

Claims (8)

  1. 検出領域内における対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出装置であって、
    互いに交差する座標軸をX軸およびY軸としたとき、
    前記検出領域でY軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するX座標検出用光源部と、
    前記検出領域に対して前記X座標検出用光源部とは反対側においてX軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるX座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子と、
    前記X座標検出用第1受光素子での受光強度と前記X座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値に基づいて前記対象物体のX座標を検出するX座標検出部と、
    を有していることを特徴とする光学式位置検出装置。
  2. 前記X座標検出用第1受光素子と前記X座標検出用第2受光素子とは、極性を逆向きに並列に電気的に接続されており、
    前記X座標検出部はX座標検出用差動増幅回路を備え、
    当該X座標検出用差動増幅回路の第1入力端子は、前記X座標検出用第1受光素子のアノードと前記X座標検出用第2受光素子のカソードとが電気的接続するノードに電気的に接続され、
    前記X座標検出用差動増幅回路の第2入力端子は、前記X座標検出用第1受光素子のカソードと前記X座標検出用第2受光素子のアノードとが電気的接続するノードに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置。
  3. 前記検出領域でX軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するY座標検出用光源部と、
    前記検出領域に対して前記Y座標検出用光源部とは反対側においてY軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるY座標検出用第1受光素子およびY座標検出用第2受光素子と、
    前記Y座標検出用第1受光素子での受光強度と前記Y座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値に基づいて前記対象物体のY座標を検出するY座標検出部と、
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の光学式位置検出装置。
  4. 前記Y座標検出部はY座標検出用差動増幅回路を備え、
    当該Y座標検出用差動増幅回路の第1入力端子は、前記Y座標検出用第1受光素子のアノードと前記Y座標検出用第2受光素子のカソードとが電気的接続するノードに電気的に接続され、
    前記Y座標検出用差動増幅回路の第2入力端子は、前記Y座標検出用第1受光素子のカソードと前記Y座標検出用第2受光素子のアノードとが電気的接続するノードに電気的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の光学式位置検出装置。
  5. 前記対象物体のX座標を検出する期間中、前記Y座標検出用光源部は前記検出領域への位置検出光の放出を停止し、
    前記対象物体のY座標を検出する期間中、前記X座標検出用光源部は前記検出領域への位置検出光の放出を停止することを特徴とする請求項3または4に記載の光学式位置検出装置。
  6. 検出領域内における対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出方法であって、
    互いに直交する座標軸をX軸およびY軸としたとき、
    前記検出領域でY軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するX座標検出用光源部と、
    前記検出領域に対して前記X座標検出用光源部とは反対側においてX軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるX座標検出用第1受光素子およびX座標検出用第2受光素子と、
    を設け、
    前記X座標検出用第1受光素子での受光強度と前記X座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値に基づいて前記対象物体のX座標を検出することを特徴とする光学式位置検出方法。
  7. 前記検出領域でX軸方向の一方側から他方側に向けて進行する位置検出光を放出するY座標検出用光源部と、
    前記検出領域に対して前記Y座標検出用光源部とは反対側においてY軸方向で互いに離間する位置で前記検出領域に受光部を向けるY座標検出用第1受光素子およびY座標検出用第2受光素子と、
    を設け、
    前記Y座標検出用第1受光素子での受光強度と前記Y座標検出用第2受光素子での受光強度との差の極性、および当該差の絶対値に基づいて前記対象物体のY座標を検出することを特徴とする光学式位置検出方法。
  8. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置であって、
    X軸およびY軸に対して直交するZ軸方向において前記検出領域に対して重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有していることを特徴とする位置検出機能付き表示装置。
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