JP2011123584A - 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーが比較的小さな光源を少ない数、用いた場合でも、対象物体の少なくとも二次元座標を検出することのできる光学式位置検出装置、および当該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置を提供すること。
【解決手段】光学式位置検出装置10において、検出領域10R内の対象物体Obで反射した検出光を受光して対象物体Obの位置を検出するにあたって、検出領域10Rの辺に沿って延在する第1乃至第4線状光源体L1〜L4と、検出領域10Rを分割した領域R11、R12、R21、R22を受光対象領域とする第1乃至第4受光素子D1〜D4と用いる。このため、線状光源体は、検出領域10R全体に光強度分布を形成しなくてもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、検出領域内の対象物体の位置を光学的に検出することのできる光学式位置検出装置、および当該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置に関するものである。
対象物体の位置を光学的に検出する光学式位置検出装置としては、例えば、2つのビーム源の各々から透光部材を介して対象物体に向けて検出光を出射し、対象物体で反射して検出光が透光部材を透過してきた成分を共通の光検出器で受光するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1に記載の構成では、2つのビーム源のうち、一方のビーム源から出射された検出光が対象物体で反射した際の光検出器の受光強度と、他方のビーム源から出射された検出光が対象物体で反射した際の光検出器の受光強度とが等しくなるように2つのビーム源を制御した際の出射強度の比に基づいて対象物体の位置を検出する。
特表2003−534554号公報
ここに本発明者は、検出領域内の対象物体の2次元座標を検出可能な光学式位置検出装置を検討しているが、特許文献1に記載の構成では、2つのビーム源から出射された検出光の空間的関係を利用する方式であるため、対象物体の2次元座標を求めることが困難である。また、特許文献1に記載の構成を応用して対象物体の2次元座標を求めようとすると、分解能に対応する数のビーム光源を必要とするとともに、検出対象範囲(検出領域)が広い場合には、パワーがかなり大きなビーム源を必要とするという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、パワーが比較的小さな光源を少ない数、用いた場合でも、対象物体の少なくとも二次元座標を検出することのできる光学式位置検出装置、および当該光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、検出領域に検出光を出射して当該検出光の光強度分布を形成し、前記検出領域内の対象物体で反射した前記検出光を受光して当該対象物体の位置を検出する光学式位置検出装置であって、前記検出領域において第1方向で対向する第1辺および第2辺のうち、第1辺に沿って延在し、当該第1辺側から前記検出光を出射する第1線状光源体と、前記第2辺に沿って延在し、当該第2辺側から前記検出光を出射する第2線状光源体と、前記検出領域において前記第1方向と交差する第2方向で対向する第3辺および第4辺のうち、第3辺に沿って延在し、当該第3辺側から前記検出光を出射する第3線状光源体と、前記検出領域を前記第1方向で分割した第1分割領域および第2分割領域のうち、第1分割領域を受光対象領域とする第1受光素子と、前記第2分割領域を受光対象領域とする第2受光素子と、前記第1受光素子の受光結果および前記第2受光素子の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する位置検出部と、を有していることを特徴とする。
本発明では、第1分割領域に対象物体が位置する場合、第1線状光源体から第1分割領域に出射した検出光と、第3線状光源体から第1分割領域に出射した検出光と、第1受光素子とを用いて対象物体の第1方向および第2方向における位置を検出し、第2分割領域に対象物体が位置する場合、第2線状光源体から第2分割領域に出射した検出光と、第3線状光源体から第2分割領域に出射した検出光と、第2受光素子とを用いて対象物体の第1方向および第2方向における位置を検出する。このため、計3つの線状光源体と、計2つの受光素子とによって、対象物体の第1方向および第2方向における位置(二次元座標)を検出することができ、光源の数が少なくて済む。また、検出領域を分割し、各々の領域において対象物体の位置を検出するため、第1線状光源体から出射した検出光は第2分割領域に光強度分布を形成しなくてもよく、第2線状光源体から出射した検出光は第1分割領域に光強度分布を形成しなくてもよい。従って、第1線状光源体および第2線状光源体についてはパワーが小さな光源でよいという利点がある。
本発明において、前記第1受光素子は、前記第1辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、前記第2受光素子は、前記第2辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光することが好ましい。このように構成すると、第1受光素子を第1辺において第3辺が位置する側とは反対側に配置し、第2受光素子を第2辺において第3辺が位置する側とは反対側に配置した場合と比較して、第1受光素子および第2受光素子を配置するスペースが狭く済む。また、検出領域の第4辺の側が空きスペースとなるので、同様な構成を第4辺側に追加することもできる。
本発明において、前記第1線状光源体、前記第2線状光源体および前記第3線状光源体は順次点灯し、前記第1受光素子および前記第2受光素子のうちの少なくとも一方の受光素子は、当該受光素子の受光対象領域に前記検査光が出射されていない期間において環境光を検出することが好ましい。このように構成すると、対象物体の位置を検出する際、環境光の影響を補正することができる。
本発明において、前記第4辺に沿って延在し、当該第4辺側から前記検出光を出射する第4線状光源体と、前記第1分割領域のうち、前記第4辺が位置する側の領域を受光対象領域とする第3受光素子と、前記第2分割領域のうち、前記第4辺が位置する側の領域を受光対象領域とする第4受光素子と、を有し、前記第1受光素子は、前記第1分割領域のうち、前記第3辺が位置する側の領域を受光対象領域とし、前記第2受光素子は、前記第2分割領域のうち、前記第3辺が位置する側の領域を受光対象領域とし、前記位置検出部は、前記第1受光素子の受光結果、前記第2受光素子の受光結果、前記第3受光素子の受光結果、および前記第4受光素子の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出することが好ましい。このように構成すると、検出領域を4分割し、各々の領域において対象物体の位置を検出することになる。このため、第3線状光源体は、検出領域において第2辺から第4辺に到る領域全体に光強度分布を形成しなくてもよく、第4線状光源体は、検出領域において第4辺から第2辺に到る領域全体に光強度分布を形成しなくてもよい。従って、第3線状光源および第4線状光源としてパワーが大きなものを用いる必要がない。
本発明において、前記第1受光素子は、前記第1辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、前記第2受光素子は、前記第2辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、前記第3受光素子は、前記第1辺と前記第4辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、前記第4受光素子は、前記第2辺と前記第4辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光することが好ましい。このように構成すると、検出領域の角部の周辺を利用して受光素子を配置することができる。
本発明において、前記第1線状光源体、前記第2線状光源体、前記第3線状光源体、および前記第4線状光源体は順次点灯し、前記第1受光素子、前記第2受光素子、前記第3受光素子および前記第4受光素子うちの少なくとも一つの受光素子は、当該受光素子の受光対象領域に前記検査光が出射されていない期間において環境光を検出することが好ましい。このように構成すると、対象物体の位置を検出する際、環境光の影響を補正することができる。
本発明において、前記第1線状光源体、前記第2線状光源体、前記第3線状光源体、および前記第4線状光源体が一定順序で点灯する第1モードと、前記第1モードでの点灯順序を変更して、前記対象物体の存在が予測される領域への前記検出光の出射を優先して行なう第2モードと、が実行されることが好ましい。このような構成によれば、対象物体の位置を素早く検出することができる。
本発明において、前記位置検出部は、前記第1方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度に基づいて前記対象物体の前記第1方向における位置を検出し、前記第2方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度に基づいて前記対象物体の前記第2方向における位置を検出する構成を採用することができる。
本発明において、前記位置検出部は、前記第1方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度と、前記第2方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度とが等しくなるように前記第1方向の光強度分布と前記第2方向の光強度分布とのバランスを調整した際の前記検出光の出射強度調整量に基づいて、前記対象物体の前記第1方向における位置および前記対象物体の前記第2方向における位置を検出する構成を採用してもよい。
本発明を適用した光学式位置検出装置は位置検出機能付き表示装置を構成するのに用いることができる。この場合、位置検出機能付き表示装置は、前記検出領域に対して重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有している。前記画像生成装置としては、投射型表示装置や、液晶装置や有機エレクトロルミネッセンス装置等といった直視型表示装置を用いることができる。かかる位置検出機能付き表示装置は、各種表示装置の他、携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピューター、券売機、銀行の端末等の電子機器に用いられる。
本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出位置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置の電気的構成等を示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置において対象物体の位置を検出する際に線状光源体を順次点灯させる様子を示す説明図である。 本発明を適用した光学式位置検出装置で用いた検出光の光強度分布および位置検出部での基本的な動作内容を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置における動作を示すタイミングチャートである。 図6に示す動作に連動して光強度分布を形成する様子を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置において対象物体のXY座標を検出する別の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係るおよび位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出装置の構成を模式的に示す説明図である。
添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、互いに交差する軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。また、以下に参照する図面では、説明の便宜上、X軸方向(第1方向)を横方向とし、Y軸方向(第2方向)と縦方向として表してある。また、以下の説明で参照する図においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
[実施の形態1]
(位置検出機能付き表示装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図1(a)、(b)は、位置検出機能付き表示装置の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図、および横方向からみた様子を模式的に示す説明図である。
図1(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100は、液晶プロジェクター、あるいはデジタル・マイクロミラー・デバイスと称せられる画像投射装置200(画像生成装置)と、スクリーン部材8とを備えた投射型表示装置として構成されている。画像投射装置200は、筐体250の前面部201に設けられた投射レンズ系210からスクリーン部材8に向けて画像表示光Piを拡大投射する。
本形態の位置検出機能付き表示装置100は光学式位置検出装置10を備えており、光学式位置検出装置10は、スクリーン部材8において画像が視認されるスクリーン面8a側(スクリーン部材8の前方)に設定された検出領域10R内の対象物体Obの位置を光学的に検出する機能を備えている。本形態において、検出領域10Rは、スクリーン部材8に対する法線方向からみたとき四角形の領域であり、スクリーン部材8において画像投射装置200によって画像が投射される領域(画像表示領域20R)と重なっている。このため、本形態の位置検出機能付き表示装置100では、例えば、対象物体Obの座標検出結果を、投射された画像の一部等を指定する入力情報等として扱い、かかる入力情報に基づいて画像の切り換え等を行なうことができる。
光学式位置検出装置10は、詳しくは後述するように、スクリーン部材8のスクリーン面8a側に設けられた複数の線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)と、スクリーン面8a側で検出領域10Rに受光部を向けた複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)とを備えている。
線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)は、検出光として、指やタッチペン等の対象物体Obにより効率的に反射される波長域を有する光を出射する。より具体的には、対象物体Obが指等の人体であれば、人体の表面で反射率の高い赤外線(特に可視光領域に近い近赤外線、例えば波長で850nm付近)、あるいは950nmの検出光を出射する。本形態において、検出光は、ピーク波長が850nm付近の波長域にある赤外光である。かかる線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)は、赤外線ランプからなる線状光源体、複数の発光ダイオードが延在方向に沿って配置された線状光源体からなる。また、線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)は、導光部材と発光ダイオードとを用いた線状光源体からなる。
受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)は、フォトダイオードやフォトトランジスター等の受光素子からなり、スクリーン部材8のスクリーン面8aの側において、検出領域10Rの外側でスクリーン面8aに沿う方向に受光部を向けている。
このように構成した光学式位置検出装置10では、線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)から検出領域10Rに検出光を出射すると、検出光は、検出領域10Rに光強度分布を形成する。また、受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)は、対象物体Obで反射した検出光を検出する。
(光学式位置検出装置10の構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出位置10の構成を模式的に示す説明図である。なお、図2(a)は、光学式位置検出装置10の平面的な構成を示す説明図であり、図2(b)〜(e)は、線状光源体が形成する光強度分布の説明図である。
図2(a)に示すように、本形態の光学式位置検出位置10は、検出領域10Rの周りに4つの線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)を備えている。また、本形態の光学式位置検出位置10は、検出領域10Rの角部10Ra〜10Rdに対応する位置に4つの受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)を備えている。
第1線状光源体L1は、検出領域10RにおいてX軸方向(第1方向)で対向する第1辺10R1および第2辺10R2のうち、第1辺10R1に沿って延在しており、第1辺10R1側から検出光L10を出射する。第2線状光源体L2は、検出領域10Rの第2辺10R2に沿って延在しており、第2辺10R2側から検出光L20を出射する。第3線状光源体L3は、検出領域10RにおいてY軸方向(第2方向)で対向する第1辺10R1および第2辺10R2のうち、第3辺10R3に沿って延在しており、第3辺10R3側から検出光L30を出射する。第4線状光源体L4は、検出領域10Rの第4辺10R4に沿って延在しており、第4辺10R4側から検出光L40を出射する。
第1受光素子D1は、第1辺10R1と第3辺10R3とが成す角部10Rcに対応する位置に配置され、かかる角部10Rcにおいて受光部を検出領域10Rに向けている。第2受光素子D2は、第2辺10R2と第3辺10R3とが成す角部10Rdに対応する位置に配置され、かかる角部10Rdにおいて受光部を検出領域10Rに向けている。第3受光素子D3は、第1辺10R1と第4辺10R4とが成す角部10Rbに対応する位置に配置され、かかる角部10Rbにおいて受光部を検出領域10Rに向けている。第4受光素子D4は、第2辺10R2と第4辺10R4とが成す角部10Raに対応する位置に配置され、かかる角部10Raにおいて受光部を検出領域10Rに向けている。
ここで、検出領域10Rは、X軸方向において第1分割領域R1および第2分割領域R2からなる2つの領域に分割されており、第1受光素子D1および第3受光素子D3は、第1分割領域R1を受光対象領域としている。また、第1受光素子D1は、第1分割領域R1のうち、第3辺10R3が位置する側の領域R11を受光対象領域とし、第3受光素子D3は、第1分割領域R1のうち、第4辺10R4が位置する側の領域R12を受光対象領域としている。これに対して、第2受光素子D2および第4受光素子D4は、第2分割領域R2を受光対象領域としている。また、第2受光素子D2は、第2分割領域R2のうち、第3辺10R3が位置する側の領域R21を受光対象領域とし、第4受光素子D4は、第2分割領域R2のうち、第4辺10R4が位置する側の領域R22を受光対象領域としている。
このように構成した光学式位置検出装置10において、4つの線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)としては比較的パワーの小さなものが用いられており、図2(b)に示すように、第1線状光源体L1は、第1分割領域R1(領域R11、R12)に検出光L10を出射し、かかる検出光L10は、X軸方向において第1辺10R1(X軸方向の一方側X1)から第2辺10R2(X軸方向の他方側X2)に向けて強度が単調減少する光強度分布L11を形成する。ここで、検出光L10は、第2分割領域R2(領域R21、R22)に到達する光量は小さく無視できるレベルである。
他の線状光源体でも略同様である。例えば、図2(c)に示すように、第3線状光源体L3は、第1分割領域R1の領域R11、および第2分割領域R2の領域R21に検出光L30を出射し、かかる検出光L30は、Y軸方向において第3辺10R3(Y軸方向の他方側Y2)から第4辺10R4(Y軸方向の一方側Y1)に向けて強度が単調減少する光強度分布L31を形成する。ここで、検出光L30は、第1分割領域R1の領域R12、および第2分割領域R2の領域R22に到達する光量は小さく無視できるレベルである。図2(d)に示すように、第2線状光源体L2は、第2分割領域R2(領域R21、R22)に検出光L20を出射し、かかる検出光L20は、X軸方向において第2辺10R2(X軸方向の他方側X2)から第1辺10R1(X軸方向の一方側X1)に向けて強度が単調減少する光強度分布L21を形成する。ここで、検出光L20は、第1分割領域R1(領域R11、R12)に到達する光量は小さく無視できるレベルである。図2(e)に示すように、第4線状光源体L4は、第1分割領域R1の領域R12、および第2分割領域R2の領域R22に検出光L40を出射し、かかる検出光L40は、Y軸方向において第4辺10R4(Y軸方向の一方側Y1)から第3辺10R3(Y軸方向の他方側Y2)に向けて強度が単調減少する光強度分布L41を形成する。ここで、検出光L40は、第1分割領域R1の領域R11、および第2分割領域R2の領域R21に到達する光量は小さく無視できるレベルである。
(光学式位置検出装置10の電気的構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10の電気的構成等を示す説明図である。図3に示すように、光学式位置検出装置10は、4つの線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)の各々を駆動する光源駆動部14と、4つの受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)での検出結果に基づいて対象物体Obの位置を検出する位置検出部50とを備えている。光源駆動部14は、4つの線状光源体の各々に対応する駆動回路140(駆動回路140a〜140d)と、駆動回路140を介して複数の線状光源体の各々における点灯を制御する光源制御部145とを備えている。位置検出部50は、スクリーン部材8に平行な面内で直角に交差するX軸方向およびY軸方向のうち、対象物体ObのX軸方向の位置(X座標)を検出するX座標検出部51と、対象物体ObのY軸方向の位置(Y座標)を検出するY座標検出部52とを備えている。さらに、位置検出部50は、スクリーン部材8に直交するZ軸方向の対象物体Obの位置(Z座標)を検出するZ座標検出部53を備えている。光源制御部145と位置検出部50とは、信号線で接続されており、4つの線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)に対する駆動と、位置検出部50での検出動作とは、連動して行われる。
(座標検出の基本原理)
本形態の位置検出機能付き表示装置100においては、スクリーン面8a側(検出領域10R)に形成した検出光の光強度分布L11、L21、L31、L41)を利用して、位置検出部50は、検出領域10R内の対象物体Obの位置を検出する。そこで、図4および図5を参照して、光強度分布の構成および座標検出の原理を説明する。
図4は、本発明を適用した光学式位置検出装置10において対象物体Obの位置を検出する際に線状光源体を順次点灯させる様子を示す説明図である。図5は、本発明を適用した光学式位置検出装置10で用いた検出光の光強度分布および位置検出部50での基本的な動作内容を示す説明図であり、図5(a)、(b)は、光強度分布L11、L31を形成した際に対象物体Obで反射した検出光の強度を示す説明図、対象物体で反射した検出光の強度が等しくなるように光強度分布を調整する様子を示す説明図である。
図1〜図3に示す光学式位置検出装置10において、図4(a)に示すように第1線状光源体L1が点灯すると、図2(b)および図5(a)に示す光強度分布L11が形成され、かかる光強度分布L11では、X軸方向において第1線状光源体L1からの距離に応じて強度が単調減少し、検出領域10Rという範囲内であれば、直線的に減少しているとみなすことができる。しかも、光強度分布L11では、Y軸方向で強度が一定である。
また、図4(b)に示すように、第3線状光源体L3が点灯すると、図2(c)および図5(a)に示す光強度分布L31が形成され、かかる光強度分布L31では、Y軸方向において第3線状光源体L3からの距離に応じて強度が単調減少し、検出領域10Rという範囲内であれば、直線的に減少しているとみなすことができる。しかも、光強度分布L31では、X軸方向で強度が一定である。
さらに、光強度分布L11、L31における位置と強度との関係は予め把握しておくことができる。従って、検出領域10Rのうち、領域R11に対象物体Obが存在すれば、図3に示すX座標検出部51は、第1受光素子D1での検出結果に基づいて、対象物体ObのX座標を検出することができる。
例えば、第1検出方法では、第1線状光源体L1と第3線状光源体L3とを順次点灯させ、図5(a)に示すように光強度分布L11を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LXに基づいて、X座標検出部51は、対象物体ObのX座標を検出する。また、図5(a)に示すように光強度分布L31を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LYに基づいて、Y座標検出部52は、対象物体ObのY座標を検出する。
その際、第1受光素子D1での検出結果LX、LYには、検出光以外の環境光、例えば、外光の赤外成分が含まれる。但し、かかる環境光の影響は、環境光を検出することにより補正することができる。より具体的には、第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3および第4受光素子D4のうち、受光対象領域に検出光が出射されていない受光素子、例えば、第4受光素子D4によって環境光を外乱として測定すれば、かかる環境光(外乱)の影響を補正することができる。
次に、第2検出方法では、第1線状光源体L1と第3線状光源体L3とを逆相で交互に点灯させ、図5(a)に示すように光強度分布L11を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LXと、図5(a)に示すように光強度分布L31を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LYとを比較する。そして、光強度分布L11を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LXと、光強度分布L31を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LYとが等しければ、それに対応する位置を対象物体ObのX座標およびY座標とする。これに対して、光強度分布L11を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LXと、光強度分布L31を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LYとが相違すれば、第1線状光源体L1に対する制御量(駆動電流)、および第3線状光源体L3に対する制御量(駆動電流)を調整し、光強度分布L11を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LXと、光強度分布L31を形成した際の第1受光素子D1での検出結果LYとを一致させる。そして、X座標検出部51は、第1線状光源体L1に対する制御量の調整量ΔLXと、第3線状光源体L3に対する制御量の調整量ΔLYの比あるいは差等により、対象物体ObのX座標およびY座標を検出する。
かかる方法においても、第1受光素子D1での検出結果LX、LYには、検出光以外の環境光、例えば、外光の赤外成分が含まれる。但し、かかる環境光の影響は、環境光を検出することにより補正することができる。より具体的には、第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3および第4受光素子D4のうち、受光対象領域に検出光が出射されていない受光素子、例えば、第4受光素子D4によって環境光を外乱として測定すれば、かかる環境光(外乱)の影響を補正することができる。
以下、後述するように、第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、および第4線状光源体L4を順次点灯させながら、上記の検出を行なえば、対象物体Obが領域R11、R12、R21、R22のいずれの位置にあっても、対象物体ObのX座標およびY座標を検出することができる。
なお、第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、および第4線状光源体L4を同時点灯させれば、Z軸方向で強度が変化する光強度分布が形成される。従って、この状態での第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3および第4受光素子D4での検出光量の合計値を用いれば、図3に示すZ座標検出部53は、対象物体ObのZ座標を検出することができる。なお、Z座標検出用の光強度分布では、X軸方向およびY軸方向でも光量が変化している。従って、第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3および第4受光素子D4での検出光量の合計値に対して、XY座標に対応する補正を行なえば、対象物体ObのZ座標を高い精度で検出することができる。なお、第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、および第4線状光源体L4を同時点灯させる代わりに、第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、および第4線状光源体L4を順次点灯させた際の第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3および第4受光素子D4での検出光量の合計値を用いて、対象物体ObのZ座標を検出してもよい。
上記のように、対象物体Obの検出領域10R内の位置情報を取得するにあたって、例えば、位置検出部50としてマイクロプロセッサーユニット(MPU)を用い、これにより所定のソフトウェア(動作プログラム)を実行することに従って処理を行う構成を採用することができる。また、論理回路等のハードウェアを用いた信号処理部で処理を行う構成を採用することもできる。
(動作)
図6および図7を参照して、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10において対象物体ObのXY座標を検出する動作を説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10における動作を示すタイミングチャートである。図7は、図6に示す動作に連動して光強度分布を形成する様子を模式的に示す説明図である。なお、以下に示す動作は、前記した第1検出方法および第2検出方法のうち、第1方法を採用した場合の例である。
図6に示すように、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10では、4つの期間T1〜T4において4つの線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)を所定の順序で点灯させ、各領域R11、R12、R21、R22に対象物体Obが存在するとか否かを検出するとともに、対象物体ObのXY座標を検出する。
まず、期間T1では、第1線状光源体L1のみを点灯させた後、第3線状光源体L3のみを点灯させる。その結果、図7(a)に示すように、検出領域10Rの領域R11、R12に光強度分布L11が形成された後、図7(b)に示すように、検出領域10Rの領域R11、R21に光強度分布L31が形成される。従って、領域R11に対象物体Obが存在すれば、第1受光素子D1での検出結果により、対象物体ObのXY座標を検出することができる。かかる期間T1では、第4受光素子D4の受光対象領域(領域R22)には検出光が出射されていない。従って、第4受光素子D4によって環境光の強度BGを検出でき、かかる検出結果を用いてXY座標結果に補正を施せば、正確なXY座標を出力することができる。
次に、期間T2では、第3線状光源体L3のみを点灯させた後、第2線状光源体L2のみを点灯させる。その結果、図7(c)に示すように、検出領域10Rの領域R11、R21に光強度分布L31が形成された後、図7(d)に示すように、検出領域10Rの領域R21、R22に光強度分布L21が形成される。従って、領域R21に対象物体Obが存在すれば、第2受光素子D2での検出結果により、対象物体ObのXY座標を検出することができる。かかる期間T2では、第3受光素子D3の受光対象領域(領域R12)には検出光が出射されていない。従って、第3受光素子D3によって環境光の強度BGを検出でき、かかる検出結果を用いてXY座標結果に補正を施せば、正確なXY座標を出力することができる。
次に、期間T31では、第2線状光源体L2のみを点灯させた後、第4線状光源体L4のみを点灯させる。その結果、図7(e)に示すように、検出領域10Rの領域R21、R22に光強度分布L21が形成された後、図7(f)に示すように、検出領域10Rの領域R12、R22に光強度分布L41が形成される。従って、領域R22に対象物体Obが存在すれば、第4受光素子D4での検出結果により、対象物体ObのXY座標を検出することができる。かかる期間T3では、第1受光素子D1の受光対象領域(領域R11)には検出光が出射されていない。従って、第1受光素子D1によって環境光の強度BGを検出でき、かかる検出結果を用いてXY座標結果に補正を施せば、正確なXY座標を出力することができる。
次に、期間T4では、第4線状光源体L4のみを点灯させた後、第1線状光源体L1のみを点灯させる。その結果、図7(g)に示すように、検出領域10Rの領域R12、R22に光強度分布L41が形成された後、図7(h)に示すように、検出領域10Rの領域R11、R12に光強度分布L11が形成される。従って、領域R12に対象物体Obが存在すれば、第3受光素子D3での検出結果により、対象物体ObのXY座標を検出することができる。かかる期間T4では、第2受光素子D2の受光対象領域(領域R21)には検出光が出射されていない。従って、第2受光素子D2によって環境光の強度BGを検出でき、かかる検出結果を用いてXY座標結果に補正を施せば、正確なXY座標を出力することができる。
以降、同様な動作を繰り返す(第1モード)。ここで、対象物体Obが4つの領域R11、R12、R21、R22のうちのいずれかに存在するかが予測される場合がある。例えば、領域R11において対象物体Obが領域R12に向けて移動している場合には、対象物体Obは領域R11あるいは領域R12に存在することになる。このような場合には、図6および図7を参照して説明した順序を変更し、領域R11に対する位置検出(期間T1)を行なった後、領域R12に対する位置検出(期間T4)を行なってもよい。
(別の動作)
図8を参照して対象物体ObのXY座標を検出する別の動作を説明する。図8は、本発明の実施の形態1に係る光学式位置検出装置10において対象物体ObのXY座標を検出する別の動作を示すタイミングチャートである。図6を参照して説明した動作は、前記した第1検出方法および第2検出方法のうち、第1方法を採用した場合の例であるが、図8に示す動作は、第2検出方法である。なお、本例の基本的な構成は、図6を参照して説明した構成と略同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図6を参照して説明した例では、4つの期間T1〜T4において2つの線状光源体を順次点灯させたが、図7に示すように、本例では、2つの線状光源体を逆相で点灯させる。より具体的には、期間T1では、第1線状光源体L1と第3線状光源体L3とを逆相で点灯させ、第1線状光源体L1を点灯させたときの第1受光素子D1での検出結果と、第3線状光源体L3を点灯させたときの第1受光素子D1での検出結果とが等しくなるように、第1線状光源体L1および第3線状光源体L3に対する制御量を調整する。かかる方法でも、対象物体ObのXY座標を検出することができる。また、第4受光素子D4によって環境光の強度BGを検出でき、かかる検出結果を用いてXY座標結果に補正を施せば、正確なXY座標を出力することができる。
また、期間T2〜期間T4でも、同様に、2つの線状光源体を逆相で点灯させ、一方の線状光源体を点灯させたときの受光素子での検出結果と、他方の線状光源体を点灯させたときの受光素子での検出結果とが等しくなるように、線状光源体に対する制御量を調整する。かかる方法でも、対象物体ObのXY座標を検出することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学式位置検出装置10では、検出領域10Rに検出光を出射して検出光の光強度分布を形成し、検出領域10R内の対象物体Obで反射した検出光を受光して対象物体Obの位置を検出する。かかる検出方式を採用するにあたって、本形態では、検出領域10Rの辺に沿って延在する複数の線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3、第4線状光源体L4)と、検出領域10Rを分割した領域R11、R12、R21、R22を受光対象領域とする複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)と用いている。このため、計4つの線状光源体と、計4つの受光素子とによって、対象物体ObのX座標およびY座標を検出することができ、光源や受光素子の数が少なくて済む。また、検出領域10Rを分割し、各々の領域R11、R12、R21、R22において対象物体Obの位置を検出する。このため、第1線状光源体L1から出射した検出光は第2分割領域R2に光強度分布を形成しなくてもよく、第2線状光源体L2から出射した検出光は第1分割領域R1に光強度分布を形成しなくてもよいなど、線状光源体についてはパワーが小さな光源でよいという利点がある。
また、本形態において、複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)は順次点灯し、複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)のうち、少なくとも1つの受光素子は、受光対象領域に検査光が出射されていない期間、環境光を検出する。このため、対象物体Obの位置を検出する際、環境光の影響を補正することができる。
さらに、複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)は、検出領域10Rの角部10Ra〜10Rdに対応する位置から検出光を受光する。このため、検出領域10Rの角部10Ra〜10Rdの周辺を利用して複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)を配置することができ、受光素子を配置するスペースが狭くてよい。
また、本形態では、複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2、第3受光素子D3、第4受光素子D4)を一定順序で点灯する第1モードと、第1モードでの点灯順序を変更して、対象物体Obの存在が予測される領域への検出光の出射を優先して行なう第2モードとを実行する。このため、対象物体Obの位置を素早く検出することができる。
[実施の形態2]
(位置検出機能付き表示装置および光学式位置検出装置の全体構成)
図9は、本発明の実施の形態2に係るおよび位置検出機能付き表示装置の構成を模式的に示す説明図であり、図9(a)、(b)は、位置検出機能付き表示装置の要部を斜め上からみた様子を模式的に示す説明図、および横方向からみた様子を模式的に示す説明図である。図10は、本発明の実施の形態2に係る光学式位置検出位置10の構成を模式的に示す説明図である。なお、図10(a)は、光学式位置検出装置10の平面的な構成を示す説明図であり、図10(b)〜(d)は、線状光源体が形成する光強度分布の説明図である。
なお、本形態の光学式位置検出装置の構成は、実施の形態1と線状光源体の数や受光素子の数が相違する他、基本的な構成は、実施の形態1と略同様である。このため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図9(a)、(b)に示す位置検出機能付き表示装置100も、実施の形態1と同様、投射型表示装置であり、スクリーン部材8に向けて画像表示光Piを拡大投射する。
本形態の位置検出機能付き表示装置100は光学式位置検出装置10を備えており、光学式位置検出装置10は、スクリーン部材8において画像が視認されるスクリーン面8a側(スクリーン部材8の前方)に設定された検出領域10R内の対象物体Obの位置を光学的に検出する機能を備えている。
本形態の光学式位置検出装置10は、スクリーン部材8のスクリーン面8a側に設けられた複数の線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3)と、スクリーン面8a側で検出領域10Rに受光部を向けた複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2)とを備えている。線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3)は赤外線を出射する。かかる線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3)は、赤外線ランプからなる線状光源体、複数の発光ダイオードが延在方向に沿って配置された線状光源体などからなる。受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2)は、フォトダイオードやフォトトランジスター等の受光素子からなり、スクリーン部材8のスクリーン面8aの側において、検出領域10Rの外側でスクリーン面8aに沿う方向に受光部を向けている。
本形態の光学式位置検出装置10でも、実施の形態1と同様、線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3)から検出領域10Rに検出光を出射すると、検出光は、検出領域10Rに光強度分布を形成する。また、受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2)は、対象物体Obで反射した検出光を検出する。
図10(a)に示すように、本形態の光学式位置検出位置10は、検出領域10Rの周りに3つの線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3)を備えている。また、本形態の光学式位置検出位置10は、検出領域10Rの周りに2つの受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2)を備えている。
第1線状光源体L1は、検出領域10RにおいてX軸方向(第1方向)で対向する第1辺10R1および第2辺10R2のうち、第1辺10R1に沿って延在しており、第1辺10R1側から検出光L10を出射する。第2線状光源体L2は、検出領域10Rの第2辺10R2に沿って延在しており、第2辺10R2側から検出光L20を出射する。第3線状光源体L3は、検出領域10RにおいてY軸方向(第2方向)で対向する第1辺10R1および第2辺10R2のうち、第3辺10R3に沿って延在しており、第3辺10R3側から検出光L30を出射する。
第1受光素子D1は、第1辺10R1と第3辺10R3とが成す角部10Rcに対応する位置に配置され、かかる角部10Rcにおいて受光部を検出領域10Rに向けている。第2受光素子D2は、第2辺10R2と第3辺10R3とが成す角部10Rdに対応する位置に配置され、かかる角部10Rdにおいて受光部を検出領域10Rに向けている。
ここで、検出領域10Rは、X軸方向において第1分割領域R1および第2分割領域R2からなる2つの領域に分割されており、第1受光素子D1は、第1分割領域R1を受光対象領域としている。第2受光素子D2は、第2分割領域R2を受光対象領域としている。
このように構成した光学式位置検出装置10において、3つの線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3)としては比較的パワーの小さなものが用いられており、図10(b)に示すように、第1線状光源体L1は、第1分割領域R1に検出光L10を出射し、かかる検出光L10は、X軸方向において第1辺10R1(X軸方向の一方側X1)から第2辺10R2(X軸方向の他方側X2)に向けて強度が単調減少する光強度分布L11を形成する。ここで、検出光L10は、第2分割領域R2に到達する光量は小さく無視できるレベルである。
図10(d)に示すように、第2線状光源体L2は、第2分割領域R2に検出光L20を出射し、かかる検出光L20は、X軸方向において第2辺10R2(X軸方向の他方側X2)から第1辺10R1(X軸方向の一方側X1)に向けて強度が単調減少する光強度分布L21を形成する。ここで、検出光L20は、第1分割領域R1に到達する光量は小さく無視できるレベルである。
図10(c)に示すように、第3線状光源体L3は、第1分割領域R1および第2分割領域R2に検出光L30を出射し、かかる検出光L30は、Y軸方向において第3辺10R3(Y軸方向の他方側Y2)から第4辺10R4(Y軸方向の一方側Y1)に向けて強度が単調減少する光強度分布L31を形成する。
このように構成した光学式位置検出装置10においても、実施の形態1と同様な原理で検出領域10R内の対象物体Obの位置を検出する。より具体的には、第1線状光源体L1のみを点灯させた後、第3線状光源体L3のみを点灯させる。その結果、検出領域10Rの第1分割領域R1に光強度分布L11が形成された後、検出領域10Rの第1分割領域R1および第2分割領域R2に光強度分布L31が形成される。従って、第1分割領域R1に対象物体Obが存在すれば、第1受光素子D1での検出結果により、対象物体ObのXY座標を検出することができる。また、検出領域10Rの第1分割領域R1に光強度分布L11を形成した際、第2受光素子D2の受光対象領域(第2分割領域R2)には検出光が出射されていない。従って、第2受光素子D2によって環境光の強度BGを検出でき、かかる検出結果を用いてXY座標結果に補正を施せば、正確なXY座標を出力することができる。
次に、第2線状光源体L2のみを点灯させた後、第3線状光源体L3のみを点灯させる。その結果、検出領域10Rの第2分割領域R2に光強度分布L21が形成された後、検出領域10Rの第1分割領域R1および第2分割領域R2に光強度分布L31が形成される。従って、第2分割領域R2に対象物体Obが存在すれば、第2受光素子D2での検出結果により、対象物体ObのXY座標を検出することができる。また、検出領域10Rの第2分割領域R2に光強度分布L21を形成した際、第1受光素子D1の受光対象領域(第1分割領域R1)には検出光が出射されていない。従って、第1受光素子D1によって環境光の強度BGを検出でき、かかる検出結果を用いてXY座標結果に補正を施せば、正確なXY座標を出力することができる。
(本形態の主な効果)
このように本形態の光学式位置検出装置10でも、実施の形態1と同様、検出領域10Rに検出光を出射して検出光の光強度分布を形成し、検出領域10R内の対象物体Obで反射した検出光を受光して対象物体Obの位置を検出する。かかる検出方式を採用するにあたって、本形態でも、実施の形態1と略同様は、検出領域10Rの辺に沿って延在する複数の線状光源体(第1線状光源体L1、第2線状光源体L2、第3線状光源体L3)と、検出領域10Rを分割した第1分割領域R1および第2分割領域R2を受光対象領域とする複数の受光素子(第1受光素子D1、第2受光素子D2)と用いている。このため、計3つの線状光源体と、計2つの受光素子とによって、対象物体ObのX座標およびY座標を検出することができ、光源や受光素子の数が少なくて済む。また、検出領域10Rを分割し、第1分割領域R1および第2分割領域R2毎に対象物体Obの位置を検出する。このため、第1線状光源体L1から出射した検出光は第2分割領域R2に光強度分布を形成しなくてもよく、第2線状光源体L2から出射した検出光は第1分割領域R1に光強度分布を形成しなくてもよいので、線状光源体についてはパワーが小さな光源でよいなど、実施の形態1と略同様な効果を奏する。
[他の実施の形態]
本発明の光学式位置検出装置10および位置検出機能付き表示装置100は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施の形態では、投射型表示装置に光学式位置検出装置10を設けたが、電子黒板や直視型表示装置に光学式位置検出装置10を設けてもよい。
10・・光学式位置検出装置、10R・・検出領域、10R1・・第1辺、10R2・・第2辺、10R3・・第3辺、10R4・・第4辺、50・・位置検出部、100・・位置検出機能付き表示装置、D1・・第1受光素子、D2・・第2受光素子、D3・・第3受光素子、D4・・第4受光素子、L1・・第1線状光源体、L2・・第2線状光源体、L3・・第3線状光源体、L4・・第4線状光源体、R1・・第1分割領域、R2・・第2分割領域、Ob・・対象物体

Claims (10)

  1. 検出領域に検出光を出射して当該検出光の光強度分布を形成し、前記検出領域内の対象物体で反射した前記検出光を受光して当該対象物体の位置を検出する光学式位置検出装置であって、
    前記検出領域において第1方向で対向する第1辺および第2辺のうち、第1辺に沿って延在し、当該第1辺側から前記検出光を出射する第1線状光源体と、
    前記第2辺に沿って延在し、当該第2辺側から前記検出光を出射する第2線状光源体と、
    前記検出領域において前記第1方向と交差する第2方向で対向する第3辺および第4辺のうち、第3辺に沿って延在し、当該第3辺側から前記検出光を出射する第3線状光源体と、
    前記検出領域を前記第1方向で分割した第1分割領域および第2分割領域のうち、第1分割領域を受光対象領域とする第1受光素子と、
    前記第2分割領域を受光対象領域とする第2受光素子と、
    前記第1受光素子の受光結果および前記第2受光素子の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出する位置検出部と、
    を有していることを特徴とする光学式位置検出装置。
  2. 前記第1受光素子は、前記第1辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、
    前記第2受光素子は、前記第2辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光することを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置。
  3. 前記第1線状光源体、前記第2線状光源体および前記第3線状光源体は順次点灯し、
    前記第1受光素子および前記第2受光素子のうちの少なくとも一方の受光素子は、当該受光素子の受光対象領域に前記検査光が出射されていない期間において環境光を検出することを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置。
  4. 前記第4辺に沿って延在し、当該第4辺側から前記検出光を出射する第4線状光源体と、
    前記第1分割領域のうち、前記第4辺が位置する側の領域を受光対象領域とする第3受光素子と、
    前記第2分割領域のうち、前記第4辺が位置する側の領域を受光対象領域とする第4受光素子と、
    を有し、
    前記第1受光素子は、前記第1分割領域のうち、前記第3辺が位置する側の領域を受光対象領域とし、
    前記第2受光素子は、前記第2分割領域のうち、前記第3辺が位置する側の領域を受光対象領域とし、
    前記位置検出部は、前記第1受光素子の受光結果、前記第2受光素子の受光結果、前記第3受光素子の受光結果、および前記第4受光素子の受光結果に基づいて前記対象物体の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の光学式位置検出装置。
  5. 前記第1受光素子は、前記第1辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、
    前記第2受光素子は、前記第2辺と前記第3辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、
    前記第3受光素子は、前記第1辺と前記第4辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光し、
    前記第4受光素子は、前記第2辺と前記第4辺とが成す角部に対応する位置から前記検出光を受光することを特徴とする請求項4に記載の光学式位置検出装置。
  6. 前記第1線状光源体、前記第2線状光源体、前記第3線状光源体、および前記第4線状光源体は順次点灯し、
    前記第1受光素子、前記第2受光素子、前記第3受光素子および前記第4受光素子うちの少なくとも一つの受光素子は、当該受光素子の受光対象領域に前記検査光が出射されていない期間において環境光を検出することを特徴とする請求項4または5に記載の光学式位置検出装置。
  7. 前記第1線状光源体、前記第2線状光源体、前記第3線状光源体、および前記第4線状光源体が一定順序で点灯する第1モードと、
    前記第1モードでの点灯順序を変更して、前記対象物体の存在が予測される領域への前記検出光の出射を優先して行なう第2モードと、
    が実行されることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  8. 前記位置検出部は、前記第1方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度に基づいて前記対象物体の前記第1方向における位置を検出し、前記第2方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度に基づいて前記対象物体の前記第2方向における位置を検出することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  9. 前記位置検出部は、前記第1方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度と、前記第2方向の光強度分布を形成した際に前記対象物体で反射した前記検出光の受光強度とが等しくなるように前記第1方向の光強度分布と前記第2方向の光強度分布とのバランスを調整した際の前記検出光の出射強度調整量に基づいて、前記対象物体の前記第1方向における位置および前記対象物体の前記第2方向における位置を検出することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の光学式位置検出装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の光学式位置検出装置を備えた位置検出機能付き表示装置であって、
    前記検出領域に対して重なる領域に画像を形成する画像生成装置を有していることを特徴とする位置検出機能付き表示装置。
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