JP2011063262A - 保護キックストリップ - Google Patents

Abstract

【課題】輸送手段の壁面またはその他の構造物上に装飾品または保護手段として取付られるキックストリップを提供する。
【解決手段】キックストリップ組立品は、長手軸に沿って延在する長さを有し、かつ、上側縁部１１４および上側唇状部１１６を有する上側片１１２と下側縁部１２２および下側唇状部１２４を有する下側片１２０とを含むベースプレート１１０を含み、上側唇状部および下側唇状部は中間部１３０を定める。組立品はさらに、可撓性高分子材料から形成され、かつ、フェースプレート１４２と、フェースプレートから張り出した上側縁部１４４と、フェースプレートから張り出した下側縁部１４６とを含むインサート１４０を含み、フェースプレートは、ベースプレートの中間部内にぴったりと収まる寸法となっている。
【選択図】図２

Description

本発明は、成形品、より詳細には航空機またはその他の輸送手段に有用な成形組立品に関する。

航空機、バス、船舶などのような輸送手段は、キャビンの壁面、隅またはその他の部分に固定された、時としてキックストリップとも呼ばれる成形品を利用していることがある。そのような成形品は、純粋に装飾用のものであったり、保護用のものであったりする。

よって、成形品の設計は、航空機、バス、船舶などを含むさまざまな輸送手段において有用となるかもしれない。

さまざまな態様において、保護キックストリップを提供する。いくつかの実施形態において、保護キックストリップは、航空機、バス、船舶またはその他の輸送手段における壁面またはその他の構造物上に、装飾品として、かつ／または、物体の衝撃に起因する損傷から壁面またはその他の構造物を保護するために、取り付けられていてもよい。

そこで、一態様において、キックストリップ組立品を提供する。該組立品は、長手軸に沿って延在する長さを有し、かつ、上側縁部および上側唇状部を有する上側片と下側縁部および下側唇状部を有する下側片とを含むベースプレートを含む。上側唇状部および下側唇状部は、中間部を定める。組立品はさらに、可撓性高分子材料から形成され、かつ、フェースプレートと、フェースプレートから張り出した（depending from）上側縁部と、フェースプレートから張り出した下側縁部とを含むインサートを含む。フェースプレートは、ベースプレートの中間部内にぴったりと収まる寸法となっている。

別の態様において、内部キャビンを定めるボディと、キャビンの壁部に固定されたキックストリップ組立品とを含む輸送手段を提供する。該組立品は、長手軸に沿って延在する長さを有し、かつ、上側縁部および上側唇状部を有する上側片と下側縁部および下側唇状部を有する下側片とを含むベースプレートを含む。上側唇状部および下側唇状部は、中間部を定める。組立品はさらに、可撓性高分子材料から形成され、かつ、フェースプレートと、フェースプレートから張り出した上側縁部と、フェースプレートから張り出した下側縁部とを含むインサートを含む。フェースプレートは、ベースプレートの中間部内にぴったりと収まる寸法となっている。

ここで取り上げられる特徴、機能および利点は、ここで説明されるさまざまな実施形態において独立して達成可能であり、または、以下の説明および図面を参照してさらなる詳細が理解可能であるさらに他の実施形態において組み合わせてもよい。

詳細な説明は、添付の図を参照して記述する。
図１は、いくつかの実施形態に係る保護キックストリップ組立品を模式的に示した分解斜視図である。 図２は、いくつかの実施形態に係る保護キックストリップ組立品を模式的に示した分解側面図である。 図３は、いくつかの実施形態に係る組み立てられた保護キックストリップ組立品を模式的に示した側面図である。 図４は、いくつかの実施形態に係る組み立てられた保護キックストリップ組立品を模式的に示した正面図である。 図５は、実施形態に係る、保護キックストリップ組立品を設置可能な航空機を模式的に示した図である。

ここで、保護キックストリップ組立品とこのような組立品を含む輸送手段との例を説明する。以下の説明において、数多くの具体的な詳細を記載して、さまざまな実施形態を十分に理解できるようにする。ただし、さまざまな実施形態が、これら具体的な詳細なしに実施されてもよいことは、当業者により理解されるであろう。その他の場合、よく知られた方法、手順、構成部品および回路は、特定の実施形態を不明瞭にすることがないよう詳細には例示も説明もしていない。

図１は、いくつかの実施形態に係る保護キックストリップ組立品１００を模式的に示した分解斜視図であり、図２は、いくつかの実施形態に係る保護キックストリップ組立品を模式的に示した分解側面図である。図１および図２に描写した実施形態に言及して、キックストリップ組立品１００は、長手軸に沿って延在する長さを有するベースプレート１１０を含む。ベースプレート１１０は、上側縁部１１４と上側唇状部１１６とを有する上側片１１２を含む。ベースプレート１１０はさらに、下側縁部１２２と下側縁部１２２から張り出した下側唇状部１２４とを有する下側片１２０を含む。上側唇状部１１６および下側唇状部１２４は、ベースプレート１１０の中間部１３０を定める。

図１を参照して、ベースプレート１１０は、長手軸に沿って延在する第１列の開口１５０を含む。図１で描写されている実施形態において、開口１５０は、実質的にベースプレート１１０の全長に沿って延在しており、かつ、ベースプレート１１０の重量を低減する役割を果たしている。ベースプレート１１０はさらに、第１列に隣接した第２列１５２の開口と、第１列に隣接した第３列１５４の開口とを含む。図１で描写されている実施形態において、第２列１５２および第３列１５４の開口もまた、実質的にベースプレート１１０の全長に沿って延在しており、かつ、ベースプレート１１０の重量の低減、および、締結具１７０を貫通させてベースプレート１１０を壁面１８０のような構造物に固定可能な案内孔の提供という役割を果たしている。

いくつかの実施形態において、組立品１００はさらに、ベースプレート１１０と壁面１８０のような構造物との間に介在していてもよい１つ以上の隔壁要素１６２を含んでいてもよい。さらに、組立品１００は、ベースプレート１１０に接続するよう適合された１つ以上の端部キャップ１６０と、インサート１４０とを含んでいてもよい。図２を参照して、インサート１４０は、フェースプレート１４２を含んでおり、該フェースプレート１４２は、フェースプレートから張り出した上側縁部１４４および下側縁部１４６を有する。

図３は、いくつかの実施形態に係る組み立てられた保護キックストリップ組立品を模式的に示した側面図である。図３を参照すると、組立において、ベースプレート１１０は、１つ以上の締結具１７０を用いて壁面１８０などの構造物に固定され、かつ、インサート１４０は、上側唇状部１１６と下側唇状部１２４との間のベースプレート１１０内に挿入される。ベースプレート１１０は、平面を定める後側縁部１２８を含む。一実施形態において、上側縁部１１４は、後側縁部１２８により定められる平面を超えて延在する尾部１１８を含む。使用において、ベースプレート１１０が壁面１８０のような構造物に固定されると、上側片１１２の尾部１１８は、上側唇状部１１６を下側唇状部１２４の方向へ付勢することにより、インサート１４０を上側唇状部と下側唇状部との間に圧縮する。いくつかの実施形態において、インサート１４０は、可撓性高分子材料から形成されており、この結果、インサートを上側唇状部１１６と下側唇状部１２４との間に圧縮することにより、インサート１４０が長手軸に沿って屈曲し、さらには、インサート１４０が異物による衝撃に対するばね様の緩衝作用をもたらすことができる。

さらに、キックプレート組立品１００が床に近接して設置されているとき、フランジ１２６は、キックプレート組立品１００と床との間を封止し、この結果、壁面に吸収される可能性がある、床にこぼれた流体の壁面への染み込みが抑制される。

ベースプレート１１０およびインサート１４０は、あらゆる適切な材料から形成可能である。いくつかの実施形態において、ベースプレート１１０およびインサート１４０は、熱間押出法、圧延法または打ち抜き法といった適切な方法により、適切な材料、例えば、熱可塑性材料のような適切な高分子またはアルミニウムのような金属から形成可能である。同様に、締結具１７０は、適切な高分子または金属から形成可能である。端部キャップ１６０は、適切な高分子材料から形成して射出成形しても、適切な金属から成型または形成してもよい。

図４は、いくつかの実施形態に係る組み立てられた保護キックストリップ組立品を模式的に示した正面図である。図４を参照して、組立の際、インサート１４０は、ベースプレート１１０の上側片１１２とベースプレート１１０の下側片１２０との間に固定される。フランジ１２６は、ベースプレート１１０の下側片１２０から延在している。

使用の際、キックストリップ組立品１００は、例えば、航空機、バスまたは船舶といった輸送手段の内部の壁面またはその他の構造物に取り付け可能である。図５は、実施形態に係る、保護キックストリップ組立品を設置可能な航空機５１０を模式的に示した図である。図５を参照して、飛行機５１０は、民間航空機、貨物輸送機または小型旅客機であってもよい。飛行機５１０は、内部キャビンを定めるボディ５２０を含んでいてもよい。内部キャビンの構造物上に１つ以上のキックストリップ組立品１００を取り付けることができる。

したがって、ここで説明したように、航空機の１つ以上の内部壁面または構造物にキックストリップ組立品１００を備え付けることができる。いくつかの実施形態において、キックストリップ組立品は、純粋に装飾用のものであってもよい一方、他の実施形態においては、キックストリップ組立品は、物体による衝撃に対する保護を提供してもよい。

明細書中の「一実施形態」または「いくつかの実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明されている特定の部品、構造物または特徴が、少なくとも１つの実施構成（implementation）に含まれていることを意味する。明細書中のさまざまな箇所での「一実施形態において」という表現の使用は、すべてが同一の実施形態を指していても、指していなくてもよい。

実施形態は、構造的特徴および／または方法論的行為に特有の言語で説明されているが、請求される主題は、説明された特定の特徴または行為に限定されてはならないことは理解されるべきである。むしろ、特定の特徴および行為は、請求される主題を実施する見本となる形式として開示されている。

１００ キックストリップ組立品
１１０ ベースプレート
１１２ 上側片
１１４ 上側縁部
１１６ 上側唇状部
１１８ 尾部
１２０ 下側片
１２２ 下側縁部
１２４ 下側唇状部
１２６ フランジ
１２８ 後側縁部
１３０ 中間部
１４０ インサート
１４２ フェースプレート
１４４ 上側縁部
１４６ 下側縁部
１５０ 第１列の開口
１５２ 第２列の開口
１５４ 第３列の開口
１６０ 端部キャップ
１６２ 隔壁要素
１７０ 締結具
１８０ 壁面
５１０ 航空機
５２０ ボディ

Claims (7)

1. 長手軸に沿って延在する長さを有するベースプレートであって、
   上側縁部および上側唇状部を有する上側片と、
   下側縁部および下側唇状部を有する下側片とを含み、
   前記上側唇状部および前記下側唇状部が中間部を定めるベースプレート、および、
   可撓性高分子材料から形成されているインサートであって、
   フェースプレートと、
   前記フェースプレートから張り出した（depending from）上側縁部と、
   前記フェースプレートから張り出した下側縁部とを含むインサート、
   を含むキックストリップ組立品であって、
   前記フェースプレートが、前記ベースプレートの中間部内にぴったりと収まる寸法を有するキックストリップ組立品。
2. 前記ベースプレートが、長手軸に沿って延在する第１列の開口を含む、請求項１に記載のキックストリップ組立品。
3. 前記ベースプレートが、第１列に隣接した第２列の開口と、第１列に隣接した第３列の開口とを含む、請求項２に記載のキックストリップ組立品。
4. 前記ベースプレートと結合するよう構成された少なくとも１つの端部キャップをさらに含む、請求項１に記載のキックストリップ組立品。
5. 少なくとも１つの隔壁要素をさらに含む、請求項１に記載のキックストリップ組立品。
6. 前記下側片が、下側表面から延在するフランジを含む、請求項１に記載のキックストリップ組立品。
7. 前記ベースプレートが、複数の締結具により構造物に固定されており、
   前記ベースプレートが、平面を定める後側縁部を含み、かつ、
   前記上側縁部が、後側縁部により定められる平面を超えて延在する尾部を含み、
   これにより、前記ベースプレートが構造物に固定されると、前記上側片が、前記上側唇状部を前記下側唇状部の方向へ付勢することにより、前記上側唇状部と前記下側唇状部との間で前記インサートを圧縮する、請求項１に記載のキックストリップ組立品。

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