JP2011062264A - Wheelchair housing body and wheelchair storing device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、折り畳んだ車椅子を車両に収納する際に用いられる車椅子収容体とその車椅子収容体を備える車椅子収納装置とに関する。 The present invention relates to a wheelchair container used when a folded wheelchair is stored in a vehicle and a wheelchair storage device including the wheelchair container.
車椅子を自動車に載せる手法として、車両ルーフに取り付けたキャリアに収納ケースを搭載しておき、車椅子を昇降させて収納ケースから折り畳んだ車椅子を出し入れする方法がある(例えば特許文献1)。しかし、車両の全高が上がり、重心が高くなるばかりか、走行による空気抵抗、横風の影響も受けやすい。そこで、車両室内に車椅子を収納するための装置が開発されている。 As a method of placing a wheelchair on a car, there is a method in which a storage case is mounted on a carrier attached to a vehicle roof, and the wheelchair is lifted and lowered and a wheelchair folded from the storage case is taken in and out (for example, Patent Document 1). However, not only does the overall height of the vehicle rise and the center of gravity increases, but it is also susceptible to air resistance and crosswinds from driving. Therefore, an apparatus for storing a wheelchair in a vehicle compartment has been developed.
車椅子を車両室内に収納する装置としては、車椅子利用者自身が収納するタイプと介護者が収納するタイプとがある。前者のタイプとしては、例えば特許文献2に開示されているように、ボックス車のデッキルームに車載用クレーンを建て付けたものが知られている。後者のタイプとしては例えば特許文献3乃至6に開示されているものが知られている。
As a device for storing the wheelchair in the vehicle compartment, there are a type that the wheelchair user stores and a type that the caregiver stores. As the former type, for example, as disclosed in
前者のタイプは、特許文献2に開示されているように、車両フロア上に車内方向と車外方向へ自転可能に立設されたコラムと、そのコラムの上端に基端が回動自在に結合されてコラムに沿って位置する収納姿勢からコラムの側方へ延びる使用姿勢へと回動させられる第1アームと、その第1アームの先端に基端が回動自在に結合されて第1アームに沿って位置する収納姿勢から第1アームの延長方向に位置する使用姿勢へと回動させられる第2アームと、その第2アームの先端に繰り出される吊りベルトに設けられ車椅子を吊り上げる吊り上げフックと、を有している。
As disclosed in
後者のタイプについて説明すると、例えば、車室内において一列目シートと二列目シートの間で床面に車椅子車載装置を配置して車椅子を車幅方向に出し入れすることが考えられている(例えば特許文献3及び5)。特許文献3に開示されている装置では、運転席後部に略車幅方向に沿って自動車開口部に端部を向けて床面上にガイドレールを設けておき、上部に湾曲された車椅子載置アームと、ガイドレールに沿って往復移動されかつ車椅子載置アームの一端に取り付けられる移動装置と、を設けている。この装置では、確かに、車椅子を車両の二列目シートの足元に収納することができるが、車椅子利用者が運転者である場合には非常に労力や手間がかかる。例えば、車椅子利用者が運転席に移った後、車両の外側を向いて車椅子を自分で折り畳み、かつ車椅子車載装置に向くように車椅子を揃えて、車椅子を車椅子車載装置に載せなければならない。車椅子を車両から降ろす場合も同様である。そこで、特許文献4では、特許文献3に開示されている装置を改良し、ガイドレールを車両デッキで運転席後部から斜め後方のコーナー部に向けて配置した車椅子収納装置が開示されている。また、特許文献5に開示されている装置では、車椅子側に専用部品を設ける必要がある。このように、特殊な専用部品を用いることにより、車椅子の改造が必要となっている。
The latter type will be described. For example, it is considered that a wheelchair in-vehicle device is disposed on the floor surface between the first row seat and the second row seat in the passenger compartment, and the wheelchair is taken in and out in the vehicle width direction (for example, patents).
上述したように、車椅子を車室内で移動するために車両床面側にレールなどのガイド部材を配設せず、車両室内のルーフ側にガイド部材を配設することも考えられている。例えば、特許文献6に開示されている装置では、車室内の上部に配置されるレールと、そのレールを案内して移動させると共に車椅子を昇降させるリフト装置と、を備え、このリフト装置を、車椅子に着脱される連結手段と、先端に連結手段が連結されている条体と、この条体を巻き取るドラム及びこのドラムを駆動する駆動装置で構成する。これにより、車椅子を車外から車室内に上げたり、車内で車椅子を寝かしたり起こしたり、移動させたり、車室内から車外に下ろしたりするときに、操作者に加わる車椅子の重量を軽減させている。特許文献6に開示されている装置では、レールは、自動車の運転席側のドア近傍から運転席の上を横断した後、助手席上で湾曲して後部左座席の上方を通り、後部左座席後方のリアウインドの近くまで設けられている。 As described above, it is also considered that a guide member such as a rail is not provided on the vehicle floor surface side, but a guide member is provided on the roof side in the vehicle interior in order to move the wheelchair in the vehicle interior. For example, the device disclosed in Patent Document 6 includes a rail disposed in an upper portion of a vehicle interior, and a lift device that guides and moves the rail and moves the wheelchair up and down. A connecting means that is attached to and detached from the head, a strip that is connected to the tip, a drum that winds the strip, and a drive device that drives the drum. This reduces the weight of the wheelchair applied to the operator when raising the wheelchair from the outside of the vehicle, sleeping or waking up the wheelchair in the vehicle, moving it, or lowering it from the vehicle interior to the outside of the vehicle. In the device disclosed in Patent Document 6, after the rail crosses over the driver's seat from the vicinity of the door on the driver's seat side of the automobile, the rail curves on the passenger seat and passes above the rear left seat. It is provided near the rear rear window.
しかしながら、車椅子を車室内に収納する特許文献2乃至6の何れの装置においても、車椅子をそのまま載せたり吊るしたりしているので、車椅子のタイヤなどが泥で汚れている場合には、車室内も泥などで汚れてしまう。
However, in any of the devices disclosed in
介護者が車椅子を収納するタイプにおける不都合を説明するために、先ず、車載用クレーンによる車椅子の収納手順を説明する。図17は本発明の課題を説明するために車載用クレーンによる車椅子収納手順を示すフロー図である。 In order to explain the inconvenience of the type in which the caregiver accommodates the wheelchair, first, the procedure for storing the wheelchair by the in-vehicle crane will be described. FIG. 17 is a flowchart showing a wheelchair storing procedure by the on-vehicle crane for explaining the problem of the present invention.
先ず、図17(A)に示されているように、バックドアを開け、ラゲージ101にガードマット102を貼り付け、ガードマット102がリア開口部103から外側に出て車両を保護する。次に、図17(B)に矢印で示されているように、点線で示す折り畳まれた第1及び第2アーム81,82を展開する。すなわち、第1アーム81とコラム83とを連結する第1関節部を開いて第1アーム81を展開し、さらに第1アーム81と第2アーム82とを連結する第2関節部を開いて第2アーム82を展開する。そして、コラム83を鉛直回りに回す。すると、第2アーム82の先端が車両後方に張り出す。次に、第2アーム82の先端部に取り付けられている吊り上げ手段(図示せず)からベルト84を降ろす。次に、図17(C)に示されているように車椅子90をその車幅方向に折り畳み、図17(D)に示されているようにベルト84を車椅子90の左右のアームレスト部91に巻き付ける。そして図17(E)に示すようにベルト84を吊り上げ手段により巻き上げて、図17(F)に示すようにコラム83を鉛直軸回りに回してラゲージ101に車椅子90を降ろす。その後、図17(G)に示すように、固定用ベルト95がラゲージ101の車幅左右側に取り付けられているので、固定用ベルト95を車椅子90に巻き付けて固定する。
First, as shown in FIG. 17A, the back door is opened, a
しかしながら、車椅子90には元々ベルト84を巻き付けるための工夫はなされておらず、ベルト84を車椅子90のどの部位に巻き付けたり、引っ掛けたりするかにより車椅子90を安定に吊り上げることができず、車椅子90のバランスを失う場合もある。また介護者等によりベルト84を車椅子90に巻き付ける作業は面倒であり、時間を要するものである。さらには、車椅子90それ自体を車載用クレーン80で吊り上げるため、車椅子90が車両100に当たって車両100のボディや内装品、車椅子90に傷を付けることもある。
However, the
次に車椅子利用者自身が車椅子を車室内に収容するタイプにおける不都合を説明する。通常、車椅子利用者が一人で自動車を運転する場合、車椅子利用者自身が車椅子を自動車に収納する必要がある。車椅子の車両への収納、取り出しの際には、車椅子利用者には健常者と比べてより労力が伴う。そのため、車椅子の車両への収納、取り出しは、可及的に労力や手間がかからないようにすべきである。 Next, inconvenience in the type in which the wheelchair user himself / herself accommodates the wheelchair in the passenger compartment will be described. Usually, when a wheelchair user drives a car alone, the wheelchair user himself / herself needs to store the wheelchair in the car. When a wheelchair is stored in and taken out of a vehicle, a wheelchair user is more labor-intensive than a normal person. Therefore, storage and removal of the wheelchair from the vehicle should be as effortless and effortless as possible.
特許文献6に開示されている装置では、車両から車椅子を収納したり取り出したりする際に、車椅子が運転席の頭上を移動するため、運転者は自分の姿勢を大きく変えなければならない。しかも、収納時には、運転席のシートバックを倒す必要があるため、車椅子利用者が自分一人で自動車を運転する場合には適さない。特に降雨などにより車椅子に泥などが付着している場合には、車椅子利用者に汚れが付着する。この装置を車両に組み付け搭載する場合、車種によっては車室内での収納軌跡、即ちレールの形状を修正する必要がある。レールの形状が複雑になると、レールの単価そのものが高くなる。また、レールなどの部品が運転席頭上に常に配置されているため、運転操作の自由度も高くない。 In the device disclosed in Patent Document 6, when the wheelchair is stored or taken out from the vehicle, the driver must change his / her posture greatly because the wheelchair moves over the driver's seat. Moreover, since it is necessary to knock down the seat back of the driver's seat at the time of storage, it is not suitable when a wheelchair user drives a car by himself. In particular, when mud or the like is attached to the wheelchair due to rain or the like, dirt is attached to the wheelchair user. When this apparatus is assembled and mounted on a vehicle, it is necessary to correct the storage locus in the passenger compartment, that is, the rail shape, depending on the vehicle type. When the shape of the rail becomes complicated, the unit price of the rail itself increases. Moreover, since parts such as rails are always arranged above the driver's seat, the degree of freedom of driving operation is not high.
特許文献4に開示されている装置は、特許文献3に開示されている装置を改良したものであるが、車椅子を車内に収納した後に車椅子を収納装置に引っ掛ける必要があるため、腕が不自由な車椅子利用者にとってはその引っ掛け作業が困難である。
The device disclosed in Patent Document 4 is an improvement of the device disclosed in
さらに、特許文献3乃至6に開示されている装置では、車椅子をコンパクトに車室内に収納することができないという問題もある。例えば特許文献3に開示されている装置では、車幅方向で第2列目のシートのうち右側座席から左側座席にわたってガイドレールが配設されており、第2列目シートを有効活用することができない。その点、特許文献4では第2列目シートのうち左側座席には人が着座することはできる。しかし、第3列目シートは有効活用することができない。
Furthermore, the devices disclosed in
本発明は、以上のような課題に鑑み、汎用性があり、車椅子を車両室内に収納しても社室内が汚れない車椅子収容体を提供することを第1の目的とする。また、車椅子利用者や介護者が車椅子を簡便に手間や労力をかけないで車椅子を車室内外に出し入れすることができる車椅子収納装置を提供することを第2の目的とする。 In view of the problems as described above, a first object of the present invention is to provide a wheelchair container that is versatile and does not contaminate the company room even when the wheelchair is stored in the vehicle compartment. It is a second object of the present invention to provide a wheelchair storage device in which a wheelchair user or a caregiver can easily take a wheelchair into and out of the vehicle interior without taking time and effort.
上記目的を達成するため、本発明における車椅子収容体は、車椅子を出し入れするための開口を有する袋体と、袋体の定型性を維持するフレームと、袋体の開口を囲むように設けられる線状体と、を備え、線状体の端が引っ張られることにより袋体の開口が小さくなり、袋体が車椅子を立てた状態で保持する、という特徴を有する。 In order to achieve the above object, a wheelchair container in the present invention includes a bag body having an opening for taking in and out a wheelchair, a frame for maintaining the regularity of the bag body, and a line provided to surround the opening of the bag body. And the opening of the bag body is reduced by pulling the end of the linear body, and the bag body holds the wheelchair upright.
上記車椅子収容体において、好ましくは、フレームは、袋体の開口に平行に設けられるリング状の複数の縦フレーム部と、縦フレーム部と交差する複数の横フレーム部とで、籠状に形成され、複数の横フレーム部のそれぞれの両端部が袋体の開口に臨んでおり、線状体に張力が生じると、複数の横フレーム部のそれぞれの端部が内側に屈曲して袋体の開口を小さくし、線状体に張力が生じなくなると、複数の横フレーム部のそれぞれの両端部が復元力により開いて袋体の開口を大きくする。 In the wheelchair container, the frame is preferably formed in a bowl shape with a plurality of ring-shaped vertical frame portions provided in parallel to the opening of the bag body and a plurality of horizontal frame portions intersecting with the vertical frame portions. The both end portions of the plurality of horizontal frame portions face the opening of the bag body, and when tension is generated in the linear body, the respective end portions of the plurality of horizontal frame portions bend inward to open the opening of the bag body. When the tension is reduced and no tension is generated in the linear body, both end portions of the plurality of horizontal frame portions are opened by a restoring force to enlarge the opening of the bag body.
上記目的を達成するため、本発明における車椅子収納装置は、前述の車椅子収容体と、車椅子収容体を車両室内外に出し入れする移動手段と、を備え、移動手段には、車椅子収容体の車室内への移動に伴って線状体に張力を与える張力付与手段が設けられ、移動手段が車椅子収容体を車室内へ移動すると張力付与手段が線状体を引っ張ることで車椅子収容体における袋体の開口が小さくなる、という特徴を有する。 In order to achieve the above object, a wheelchair storage device according to the present invention includes the above-described wheelchair container and moving means for moving the wheelchair container into and out of the vehicle interior, and the moving means includes a vehicle interior of the wheelchair container. Tension applying means for applying tension to the linear body in accordance with the movement to the vehicle is provided, and when the moving means moves the wheelchair container into the passenger compartment, the tension applying means pulls the linear body to The feature is that the opening is small.
上記車椅子収納装置において、好ましくは、移動手段は、車両高さ方向に沿った軸の回りに車椅子収容体を回動する第1の回動機構と、第1の回動機構を支持するアーム部と、車両前後方向に沿った軸の回りにアーム部を回動する第2の回動機構と、を備えており、第2の回動機構がアーム部を立ち上げた状態では第1の回動機構は車椅子収容体をアーム部より後側に向けることで前記車椅子収容体の開口が車幅方向を向き、第2の回動機構がアーム部を倒した状態では第1の回動機構は車椅子収容体を車幅外方向に向けることで車椅子収容体の開口が車両前方を向く。 In the wheelchair storage device, preferably, the moving means includes a first rotation mechanism that rotates the wheelchair container around an axis along the vehicle height direction, and an arm portion that supports the first rotation mechanism. And a second rotation mechanism that rotates the arm portion around an axis along the vehicle front-rear direction. The first rotation is performed when the second rotation mechanism raises the arm portion. In the state where the wheelchair container is directed rearward from the arm part, the opening mechanism of the wheelchair container is directed in the vehicle width direction, and the second rotating mechanism tilts the arm part. By opening the wheelchair container toward the outside of the vehicle width, the opening of the wheelchair container faces the front of the vehicle.
本発明の車椅子収容体によれば、袋体がフレームにより定型性を維持し、袋体の開口を囲むように線状体が配置されているので、線状体に張力を生じさせるだけで、袋体の開口が小さくなり、車椅子を立てた状態で保持することができる。この車椅子収容体をアームなどにより自動で移動することで、車椅子を容易に室内に搬入したり車外に搬出することができ、その際、車椅子の車輪やキャスターに付着した泥などにより車室内が汚れることがない。しかも、車椅子利用者などの利用者にとって従来のようにベルトなどにより車椅子を固定する必要がないので、ユーザフレンドリーである。 According to the wheelchair container of the present invention, the bag body maintains a fixed form by the frame, and the linear body is arranged so as to surround the opening of the bag body, so that only the tension is generated in the linear body, The opening of the bag body is reduced, and the wheelchair can be held upright. By automatically moving the wheelchair container with an arm or the like, the wheelchair can be easily carried into the room or taken out of the car. There is nothing. In addition, since it is not necessary for a user such as a wheelchair user to fix the wheelchair with a belt or the like, it is user-friendly.
好ましい車椅子収容体によれば、横フレーム部の端部が屈曲したり開いたりするので、従来のようにベルトにより車椅子を固定したりベルトを取り外したりする必要がなく、車椅子利用者にとっても使い勝手がよい。 According to the preferred wheelchair container, the end of the horizontal frame portion bends or opens, so there is no need to fix the wheelchair with the belt or remove the belt as in the prior art, and it is convenient for wheelchair users. Good.
本発明による車椅子収納装置によれば、移動手段が車椅子収容体を車両室内に収納することで張力付与手段により車椅子収容体の開口を小さくするので、従来のように車椅子それ自体にベルトなどを無理矢理に巻き付ける必要がなくなり、車椅子収納作業を効率よく行える。 According to the wheelchair storage device of the present invention, since the moving means stores the wheelchair container in the vehicle compartment, the opening of the wheelchair container is made small by the tension applying means. The wheelchair can be stored efficiently without having to wrap it around.
好ましい車椅子収納装置によれば、第1の回動機構が車椅子収容体を車両高さ方向に沿った軸の回りに回動し、第2の回動機構が車椅子収容体及び第1の回動機構を車両前後方向に沿う軸回りに回動する、という二軸で支持部を回動するので、車椅子収納装置が極めてコンパクトになる。よって、車椅子収納装置を前列シートと後列シートとの間で前列シートよりに組み付けることで、車室内を有効利用することができる。しかも第1及び第2の回動機構により、車椅子収容体の開口の向きがほぼ鉛直軸回りに約90度前後回るので、車椅子利用者はドライバーシートに移ったのち車椅子を折り畳んで後ろに押すという動作だけで、車椅子収容体に収めることができ、あとは、第1及び第2の回動機構により車椅子収容体を車両室内にコンパクトに収納することができる。 According to the preferred wheelchair storage device, the first rotation mechanism rotates the wheelchair container around an axis along the vehicle height direction, and the second rotation mechanism includes the wheelchair container and the first rotation. Since the support unit is rotated by two axes, that is, the mechanism is rotated about an axis along the vehicle longitudinal direction, the wheelchair storage device is extremely compact. Therefore, the vehicle interior can be used effectively by assembling the wheelchair storage device between the front row seat and the rear row seat from the front row seat. Moreover, the direction of the opening of the wheelchair container rotates about 90 degrees around the vertical axis by the first and second turning mechanisms, so that the wheelchair user moves to the driver seat and then folds the wheelchair and pushes it back. Only by the operation, the wheelchair container can be stored in the wheelchair container, and the wheelchair container can be stored in the vehicle compartment in a compact manner by the first and second rotating mechanisms.
1:車両
1A:スライドドア
2:前列シート
3:後列シート
5:車椅子
5A:フロントキャスター
5B:車輪
5C:シートバック
10,50:車椅子収納装置
11:支持部
12:第1の回動機構
12A:回動軸部材
12B:電動モータ
12C:引っ張りバネ
12D:固定具
12E:ワイヤー
13:ケース
13A:上側の軸部
13B:下側の軸部
13C:コーナー部
13D:貫通穴
14:アーム部
14A:上側アーム部材
14B:下側アーム部材
15:第2の回動機構
16:本体ケース
16A:上側アーム支持部
16B:下側アーム支持部
16C:開口
16D:設置金具
16E:壁部
16F:固定穴
16G:折り返し軸部
17:アクチュエータ
17A:アクチュエータ本体部
17B:作動部
17C,17D:回動軸
18,18A,18B:レバー(伝達部材)
20:車椅子収容体
20A:底面部
21:開口
22X,22Y,22Z,22U:コーナー部
22:袋体
22A:取り出し口
23:フレーム
23A,23B:縦フレーム部
23C,23D:横フレーム部
23E,23F:装着用取付部
23G:貫通穴
23H:フック
23I:固定具
23J:隙間
24,25:フレーム材
24A,25A:連結部
24B:貫通穴
25B:係合突出部
26:横フレーム部の端部
27:線状体
27A:係合部
28:固定用線状体
28A:係合部
29:掛止部材
29A:フック
30:アタッチメント
31:回転ローラー
31A,31B:取付具
40:張力付与手段
45,60:移動手段
61:支柱
62:関節部
63:第1アーム
64:第2アーム
95:固定用ベルト
101:ラゲージ
1:
20:
以下、図面を参照しながら本発明の幾つかの実施形態について説明するが、本発明を本質的に変更しない範囲において適宜変更することができることは言うまでもない。 Hereinafter, several embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. However, it goes without saying that the present invention can be appropriately changed within a range that does not substantially change the present invention.
(第1の実施形態)
〔車椅子収納装置が搭載されている車両の全体的な構成について〕
図1は本発明の第1の実施形態に係る車椅子収納装置10について車両1に搭載した状態を示す斜視図であり、図2は図1における車椅子収納装置10を示す斜視図、図3は図1において、車椅子収納装置10における支持部11としての車椅子収容体20を示す斜視図である。図中、Frは車両前方、LHは車幅左方向、Upは鉛直方向を示す記号である。
(First embodiment)
[About the overall configuration of a vehicle equipped with a wheelchair storage device]
FIG. 1 is a perspective view showing a state in which the
本発明の実施形態に係る車椅子収納装置10は、図2に示すように、車椅子を収容する車椅子収容体20と、車椅子収容体20を車両室内外に出し入れする移動手段45とを備える。以下の説明では、車椅子収容体20として車椅子5を支持する支持部11を想定しており、移動手段45は、支持部11を第1の軸回りに回動する第1の回動機構12と、第1の回動機構12を収容するケース13と、ケース13を先端側に取り付けたアーム部14と、アーム部14を第2の軸回りに回動する第2の回動機構15と、本体ケース16と、を備える。
As shown in FIG. 2, the
ここで、「第1の軸回り」とは、車両1の高さ方向に沿う軸、例えば鉛直軸線を意味する。「第2の軸回り」とは、車両1の前後方向に沿う軸、例えば車両前後に床面と平行に延びる軸線を意味する。何れの場合においても「沿う」とは必ずしもその方向に平行であることを意味せず、多少傾斜していてもよいという意味を包含している。この意味において、第1の回動機構12は支持部11を水平回動する手段であり、第2の回動手段15はアーム部14を上下方向に回動する手段である。
Here, “around the first axis” means an axis along the height direction of the
車椅子収納装置10は、図1に示すように、車両1の前列シート2と後列シート3との間において前列シート2側の車両フロアに取り付けられている。この取付けに際しては、前列シート2や後列シート3を車両1に組み付けるボルト孔などを利用してもよい。本発明の実施形態では、図1に示すように、車両1のドライバーが車椅子5を利用する者である場合を想定しており、図1に示すようにドライバーシートの後部座席が跳ね上げられており、ドライバーシートの後ろ側に車椅子収納装置10が配置されている。
As shown in FIG. 1, the
支持部11としては、図3などに具体的な構造を示すように、車椅子5を収容する籠、即ち車椅子収容体20であることが好ましい。これは車両1のドライバー自身が車椅子5を利用する者である場合を想定しているからである。以下では特に説明がない限り、支持部11が車椅子収容体20である場合について説明する。
As the
〔車椅子収容体について〕
車椅子収容体20は、図3に示すように、車椅子を出し入れするための一つの開口21を有する袋体22と、袋体22に所定の定型性を持たせるフレーム23と、を備えており、袋体22の開口21を囲むように線状体27が設けられており、線状体27の端の一方、好ましくは両方が図3の矢印に沿って延びている。この線状体27が引っ張られることにより、袋体22の開口21が小さくなる。これにより、後述するように、袋体22により車椅子5を立てた状態で保持することができる。フレーム23は、所望の形状を保持するだけでなく、袋体22を補強するためであってもよい。これらの点の詳細については後述することにして、先ず車椅子収容体20の各部の構成について順に説明する。
[About wheelchair containers]
As shown in FIG. 3, the
フレーム23は、複数の縦フレーム部23A,23Bと複数の横フレーム部23C,23Dとが立体格子状に組まれて籠状に形成されている。複数の縦フレーム部23A,23Bのそれぞれは何れも周状をなしており、各縦フレーム部23A,23Bは開口21に平行に互いに離隔して配置されている。複数の横フレーム部23C,23Dのそれぞれは、周状をなしておらず、複数の縦フレーム部23A,23Bとそれぞれ二回ずつ交差して、複数の横フレーム部23C,23Dのそれぞれの各端部が袋体22の開口21に臨んでいる。第1の縦フレーム部23Aと第2の縦リンク部23Bとの間で、かつ第1の横リンク部23Cと第2の横リンク部23Dとの間には装着用取付部23Eが架橋されている。
The
フレーム23のうち横フレーム部23C,23Dにおいて各端部26は、縦リンク部23A,23Bから開口21側に設けられた延出部とか可動片と呼んでもよいが、縦フレーム部23A,23Bと交差して開口21に臨んでおり、各端部26同士は間隔をおいて並んでいる。横フレーム部23C,23Dのうち各端部26は弾性部材で構成されていることが好ましい。この場合には各端部26は開口21を閉じないように延出するからである。弾性部材としては例えばゴムなど樹脂を採用することができる。その他、横フレーム部23C,23D全体が鋼材の板材で構成されていても良く、横フレーム部23C,23Dの各端部が板バネ状となり、開口21を閉じないよう力が常に作用している。
In the
図4(A)は図3におけるフレーム23を模式的に示す斜視図であり、図4(B)はフレーム23をなすフレーム材24,25の連結部24A,25Aを模式的に示す断面図である。フレーム23は、図4(A)に示すように、略同形のフレーム材24,25同士を接続してもよい。フレーム材24とフレーム材25とは装着用取付部23Eの有無と、連結部24A,25Aが対応するように構成されている点と、で相違しているに過ぎない。
4A is a perspective view schematically showing the
連結部24A,25Aが相互に対応する態様については色々考えられるが、例えば、図4(B)に示すように、一方のフレーム材24における連結部24Aに貫通穴24Bを設け、他方のフレーム材25における連結部25Aには係合突出部25Bを設けておき、貫通穴24Bに係合突出部25Bを挿入して係合しそれらが容易に脱離不能にしてもよい。連結部24A,25A同士を接続する別の態様としては、連結部24A,25Aの対向面に面ファスナをそれぞれ貼り付けておきそれらを係合してもよく、さらに別の態様としては、連結部24A,25Aの双方に貫通穴を穿設し、その双方を合わせてそれらの貫通穴にボルトの軸部を挿入してナットで螺着してもよい。
There are various ways in which the connecting
袋体22は、例えばナイロンやビニールなどの樹脂製や布製などの柔らかいシート材が部分的に張り合わされて開口21を持った所定の定型を有している。袋体22において開口21の回りはその端部を折り返して縁取りがなされており、縁取り部の中空に線状体27としてのワイヤーが挿入されている。後述するように張力付与手段により線状体27が引っ張られて張力が生じることで、横フレーム部23C,23Dの端部26が復元力に抗して袋体22の開口が小さくなる。線状体27が弛んで張力が生じないと、横フレーム部23C,23Dの端部26が復元力により開いて袋体22の開口21が広がる。
The
〔アーム部及び本体ケースについて〕
アーム部14は上側アーム部材14Aと下側アーム部材14Bとで平行リンクをなすように構成されている。本体ケース16は一つのコーナー部に開口16Cを有しており、その開口16Cにアーム部14が挿入されている。本体ケース16は開口16Cが車幅外向き、図1に示す例ではLHの方向に向けて設置金具16Dにより車室床面に固定される。本体ケース16において前後の壁部16Eには上側アーム支持部16A、下側アーム支持部16Bが架橋されている。
[About the arm and main unit case]
The
上下のアーム部材14A,14Bの回動基点側に上下のアーム支持部16A,16Bが挿通しており、上下のアーム部材14A,14Bが上下のアーム支持部16A,16Bに回動可能になっていることで結果として本体ケース16に対して回動可能になっている。上側アーム部材14A,下側アーム部材14Bは、何れも長手方向の寸法(長さ)が調整できるよう、例えばターンバックル方式を採用してもよい。なお、上側アーム支持部16A、下側アーム支持部16Bがアーム部14と一体となって、これらが本体ケース16の前後の壁部16Eに対して回動可能に取り付けられていても構わない。
The upper and lower
〔第2の回動機構について〕
本体ケース16内には第2の回動機構15が設けられ、第2の回動機構15は例えば下側アーム支持部16Bを回動しそれによりアーム部14全体が回動する。第2の回動機構15としては、色々考えられる。第2の回動機構15の構成として、例えば図2に示すように、アクチュエータ本体部17Aから作動部17Bが直線移動するので、この作動部17Bと下側アーム部材14Bの基端側との間に伝達部材としてのレバー18を設けることで、作動部17Bの直線移動をレバー18の回動移動に変換してアーム部14に伝達するとよい。レバー18と作動部17Bとは回動軸17Dにより連結している。
[Second rotating mechanism]
A
詳細に説明すると、作動部17Bが車幅方向に直線移動するようアクチュエータ本体部17Aを配置し、本体ケース16の前後の壁部16Eに回動軸17Cを架橋して、この回動軸17Cにアクチュエータ本体部17Aの一端部を固定する。作動部17Bには下側アーム支持部16Bと平行に回動軸17Dが設けられており、回動軸17Dによりレバー18と連結している。なお、回動軸17Dは本体ケース16には固定されていない。アクチュエータ本体部17Aから作動部17Bが延出して作動部17Bが直線移動すると、回動軸17Cであるアクチュエータ固定軸部に対してアクチュエータ本体部17Aが揺動し、伝達部材としてのレバー18が下側アーム支持部16Bを中心に回動する。すると、上側アーム部材14A、下側アーム部材14Bがそれぞれ上側アーム支持部16A,下側アーム支持部16Bの回りに回動する。
More specifically, the actuator
図5(A)及び(B)は何れも下側アーム部材14Bと伝達部材としてのレバー18との関係を模式的に示す斜視図である。レバー18は、図5(A)に示すように下側アーム部材14Bを挟んで対峙するよう一方のレバー18A及び他方のレバー18Bの一対で構成してもよいし、図5(B)に示すように下側アーム部材14Bの軸に沿って一つのレバー18で構成してもよい。ここで、伝達部材としてのレバー18は下側アーム部材14Bと所定の鈍角をなすように下側アーム部材14Bに溶接などにより取り付けられる。図中、斜線を付した部位が溶接部分を示している。
5A and 5B are perspective views schematically showing the relationship between the
図6は第2の回動機構15によるアーム部14の動作を模式的に示す図である。第2の回動機構15は例えば前述したように、下側アーム部材14Bの基端部側に伝達部材としてのレバー18が溶接等で固着されており、アクチュエータ本体部17Aは、車幅方向にほぼ平行に寝た状態のレバー18と逆側において、回動軸17Cに対して支持されている。アクチュエータ17はレバー18の先端に回動軸17Dを介在して取り付けられている。
FIG. 6 is a diagram schematically showing the operation of the
第2の回動機構15が上述したような構成を備えているので、アクチュエータ17において作動部17Bがアクチュエータ本体部17Aから車幅方向に延びたり引っ込んだりして図の矢印Aの方向に往復する。すると、下側アーム支持部16Bに対してレバー18が回動軸17Dと共に図の矢印Bの方向に回動する。それに併せて、アーム部14が下側アーム支持部16Bの軸回りに、矢印Cのように回動する。図中において矢印Dは、後述するように、第1の回動機構12により回動軸部材12Aが回転する方向を示している。また、点線、実線、二点破線は、第2の回動機構15によりレバー18、アーム部14、ケース13がどのように移動するかを示している。
Since the
第2の回動機構15は、図示した形態に限定されるものではなく、ギアを介在してもよい。作動部17Bは、空圧、油圧の何れで作動するものであってもよい。さらに、第2の回動機構15は図示を省略するが、電動モータを備えて、ギア等の減速機を介在させて、下側アーム支持部16Bを中心にアーム部14を回動するものであってもよい。
The
〔第1の回動機構及びケースについて〕
ケース13は、図2に示すように、略直方体を呈しており、ケース13のコーナー部13Cには開口が形成されている。その開口にアーム部14の先端側が挿入されている。車両前後方向に沿って上下二段の軸部13A,13Bが上側アーム支持部16Aと下側アーム支持部16Bと平行になるようケース13の内部に取り付けられている。上側の軸部13Aは上側アーム部材14Aが回動可能に取り付けられ、下側の軸部13Bは下側アーム部材14Bが回動可能に取り付けられる。ケース13には回動軸部材12Aが車両高さ方向に沿って、好ましくは鉛直方向に平行に、回転可能に取り付けられており、回動軸部材12Aが前述の車椅子収容体20をケース13に回動可能に支持している。ケース13に対して車椅子収容体20を回動する回動機構、即ち第1の回動機構12については各種の形態が考えられる。
[About the first rotating mechanism and case]
As shown in FIG. 2, the
第1の回動機構12の一つの形態を説明すると、例えば図2に示すように、電動モータ12Bがケース13に内蔵され、電動モータ12Bの回転軸が前述の回動軸部材12Aとして機能し、回動軸部材12Aがケース13から外に延出している。図2に示すように、回動軸部材12Aにはアタッチメント30が装着されており、アタッチメント30がフレーム23における取付部23Eに取付具31A,31Bで取り付けられる。図示しないが、回動軸部材12Aには、例えばギアで構成された減速機(図示せず)を介在してアタッチメント30が取り付けられても良い。
To explain one form of the first
〔第2の回動機構によるアーム部の回動について〕
再度図6を参照しながら、第2の回動機構15によるアーム部14の回動について説明する。第2の回動機構15は、車両前後方向に沿って延びる第2の軸回りにアーム部14を回動する。図6に示すように、第2の回動機構15では、車幅方向に沿って延びる方向にアクチュエータ本体部17Aが設置されており、回動軸17Cと上側アーム支持部16A及び下側アーム支持部16Bとの位置を変えないで、作動部17Bがアクチュエータ本体部17Aから延出したり引っ込んだりするので、その動作に対応して伝達部材としてのレバー18が下側アーム支持部16Bを中心に回動する。
[Rotation of the arm portion by the second rotation mechanism]
With reference to FIG. 6 again, the rotation of the
前述したように、伝達部材18には所定の鈍角をなすよう下側アーム部材14Bが固着されているので、伝達部材18の回動に伴い、アーム部14が反るように立ち上がったり(図6において点線で示す状態)、車室の床面にお辞儀をするようにアーム部14が倒れたりする(図6において二点破線で示す状態)。その際、アーム部14が上下のアーム部材14A,14Bで平行リンクを構成してなるので、アーム部14における上下の軸部13A,13Bを結ぶ線とケース13との姿勢は変わらず、ケース13の上面から突出している回動軸部材12Aの向きも略鉛直上方を向いたままである。
As described above, since the
〔第1の回動機構の変形例について〕
第1の回動機構12は別の形態であってもよい。図7は第1の回動機構の別形態による回動の様子を示す図である。回動軸部材12Aには平板状のアタッチメント30が装着されており、アタッチメント30とアーム部14(図示では上側アーム部材14A)との間に非伸縮性のワイヤー12Eが張られている。ケース13とアタッチメント30との間には引っ張りバネ12Cが張られている。図では引っ張りバネ12Cの一端がケース13の上面に立設した固定具12Dに引っ掛けられている。引っ張りバネ12Cが取り付けられるケース13及びアタッチメント30の各部位については図示以外であっても構わない。
[Modification of the first rotating mechanism]
The
アーム部14が図7(A)に示すように倒れ掛けている状態において、アーム部14が第2の回動機構15により第2の軸回りに回転するに伴い、ワイヤー12Eが引っ張られ、引っ張りバネ12Cの抗力に反してアタッチメント30を平面視において時計回りに回転する。すると、図7(B)に示すように、支持部11としての車椅子収容体20も同じ方向に回転する。
In the state where the
逆に、図7(B)の状態においてアーム部14が第2の回動機構15により逆向きに回動すると、ワイヤー12Eが撓むと共に、引っ張りバネ12Cによりアタッチメント30が平面視において反時計周りに回り、支持部11としての車椅子収容体20も同じく平面視において反時計周りに回る。かかる第1の回動機構12は様々な形態であってもよい。
Conversely, when the
〔車椅子収容体における開口の開閉について〕
ここで、車椅子収容体20の開口21の開閉について説明する。車椅子収容体20には、図3を参照して前述したように、袋体22の開口の縁周りに線状体27が取り付けられている。図8(A)、(B)、(C)の各図は、線状体27のうち袋体22の開口周りの部分の長さを調整するための手段を模式的に示す図である。線状体27は、袋体22に沿ってケース13付近まで配設されており、張力付与手段40がアーム部14の回動に連動して線状体27のうち袋体22の開口周りに配設される部分の長さを短くし張力を付与する。線状体27のうち袋体22の開口周りの部位について長さを調整する手段、即ち、張力付与手段40としては色々考えられる。以下、張力付与手段40について具体的に説明する。
[Opening and closing of wheelchair housing]
Here, opening and closing of the
図8(A)、(B)、(C)の何れの態様においても、線状体27は袋体22の開口縁に沿って配設され、その開口縁の一端部から線状体27の端部が引き出され、袋体22の外周面においてその引き出した箇所からケース13又はアタッチメント30に向けて配設されている。
8A, 8 </ b> B, and 8 </ b> C, the
図8(A)に示す態様にあっては、袋体22においてケース13に対向する領域に線状体27の取り出し口22Aが設けられ、上側アーム部材14A、下側アーム部材14Bの少なくとも一方は中空になっている。さらに、本体ケース16には別途、線状体27を引っ掛けて折り曲げる回動不能な折り返し軸部16Gが上側アーム支持部16A、下側アーム支持部16Bに平行になるよう取り付けられている。
In the embodiment shown in FIG. 8A, a
そこで、線状体27は袋体22の取り出し口22Aを通ってケース13における貫通穴13Dを通り、上側アーム部材14A、下側アーム部材14Bの何れかの中空を通って、折り返し軸部16Gで所定の角度で折り返され、第2の回動機構15における回動軸17Dに結着されている。
Therefore, the
このように構成された張力付与手段40によれば、第2の回動機構15によりアーム部14が第2の軸回りに回動すると、線状体27のうち袋体22の開口周りの部位が引っ張られ、張力が生じる。それにより、前述したように、車椅子収容体20における横フレーム部23C,23Dの各端部26が強制的に内側に屈曲して、袋体22の開口21が小さくなる。
According to the
一方、第2の回動機構15によりアーム部14が第2の軸回りに逆向きに回動すると、線状体27のうち袋体22の開口周りの部位には張力が生じないため、車椅子収容体20における横フレーム部23C,23Dの各端部26が復元力により戻り、袋体22における開口21が元の大きさに戻る。
On the other hand, when the
図8(B)に示す態様にあっては、袋体22においてケース13に対向する領域に線状体27の取り出し口22Aが設けられ、かつ上側アーム部材14A、下側アーム部材14Bの少なくとも一方は中空になっている点は、図8(A)に示す態様と同様である。図8(B)に示す態様は、本体ケース16それ自体に線状体27の先端部を固定する点において、図8(A)に示す態様と異なっている。例えば、本体ケース16に固定穴16Fが設けられ、その固定穴16Fに線状体27の先端を結着する。
In the embodiment shown in FIG. 8B, the
張力付与手段40が図8(B)に示す態様であっても、図8(A)と同様、アーム部14が第2の軸回りに回動することで、線状体27に張力が生じたり生じなかったりする。この張力により車椅子収容体20における横フレーム部23C,23Dの各端部26が内側に屈曲して袋体22の開口21が小さくなる一方、この張力がなくなることで車椅子収容体20における横フレーム部23C,23Dの各端部26が復元力により戻り、袋体22における開口21が元の大きさに戻る。
Even when the
張力付与手段40が図8(C)に示す態様にあっては、袋体22においてアタッチメント30に対向する領域に線状体27の取り出し口22Aが設けられ、このアタッチメント30の上下何れかに回転ローラー31が減速機(図示せず)と共に設けられ、回転ローラー31が回転軸部材12Aよりも速い速度で回転する点で、図8(A)及び(B)の何れとも異なる。
When the
張力付与手段40が図8(C)に示す態様においては、第1の回動機構12が回動することで、回転軸部材12Aが回動する。すると、アタッチメント30が平面視において時計回りに回転するので、車椅子収容体20が約90度回ると共に、それよりも早い回転速度で回転ローラー31が回転する。線状体27が回転ローラー31に巻かれることで、線状体27の先端部が回転ローラー31に巻き付き、線状体27のうち袋体22の開口周りの部位が引っ張られ、張力が生じる。
In the aspect in which the
これにより、図8(A)及び(B)に示す場合と同様、車椅子収容体20における横フレーム部23C,23Dの各端部26が強制的に内側に屈曲して、袋体22の開口21が小さくなる。一方、第2の回動機構15によりアーム部14が第2の軸回りに逆向きに回動すると、線状体27のうち袋体22の縁周りの部位には張力が生じないため、車椅子収容体20における横フレーム部23C,23Dの各端部26が復元力により戻り、袋体22における開口21が元の大きさに戻る。
As a result, as in the case shown in FIGS. 8A and 8B, the
〔車椅子収容体の動きについて〕
図9は、図1に示す車椅子収納装置10による車椅子収容体20の動きを模式的に示す図である。図中、矢印αはアーム部14の回動の方向を、矢印βは車椅子収容体20の回動の方向を示している。車椅子収容体20は、アーム部14が反るように立っている場合には、アーム部14の後ろ側に向き、アーム部14が第2の回動機構15により倒れるに伴い第1の回動機構12により平面視で反時計回りに回る。そして、アーム部14が第2の回動機構15により完全に倒れた状態では、車椅子収容体20は開口21を車両前方に向けている。
[About movement of wheelchair container]
FIG. 9 is a diagram schematically illustrating the movement of the
この状態で、第2の回動機構15によりアーム部14が立ち上がるに伴い、第1の回動機構12により車椅子収容体20が平面視で時計回りに回転し、アーム部14が立ち上がった状態では、車椅子収容体20が車幅外向き(LHの方向)を向く。その後、アーム部14が第2の回動機構により反り返る。このアーム部14の回動に伴い、前述したように、袋体22の開口の大きさが変化する。ここで、車椅子収容体20を完全に車室内に入れた状態では、アーム部14が鉛直方向に延びておらず、反り返っている方が好ましい(図6参照)。これにより、車両1の走行中、車椅子収容体20が安定する。
In this state, as the
〔車椅子の収納方法について〕
図1に示す車椅子収納装置10を搭載した車両1による車椅子5の収納方法について説明する。図10(A),(B)及び図11(A),(B)は図1に示す状態から車椅子の収納手順を模式的に示す図である。
[About wheelchair storage]
The storage method of the
車椅子利用者(図示せず)は、図1に示すように、車椅子5から降り前列シート2としてのドライバーシートに移り、車椅子5を車幅方向に畳む。図1の状態では、車椅子収容体20は、前列シート2の後ろ側でアーム部14がやや反るように立っている。車椅子収容体20は、線状体27に作用している張力により、横フレーム部23C,23Dの端部26(図3参照)が内側に屈曲しており、開口21が小さくなっている状態で、車幅左方向を向いている。車椅子利用者はスライドドア1Aを電動により開ける。
As shown in FIG. 1, the wheelchair user (not shown) moves from the
図1に示す状態において、第2の回動機構15によりアーム部14を車両前方からみて反時計回りに回転する。すると、アーム部14が一旦、頂点に達してお辞儀をするように倒れる(図6において二点破線で示すアーム部14を参照)。その際、アーム部14は床面に平行になる必要はなく、車高に応じて上側及び下側のアーム支持部16A,16Bから路面を見下ろす方向に傾斜していてもよい。
In the state shown in FIG. 1, the
第2の回動機構15の回転に伴い、第1の回動機構12を平面視において反時計回りに回転することで(図9参照)、車椅子収容体20が平面視において反時計回りに回転する。すると、車椅子収容体20は後列シート3の略真横で、車室外に移動する。ここで、アーム部14を床面に平行ではなく見下ろす方向に傾斜することで、車椅子収容体20の底部20Aを路面上に載置することができる。
As the
前述したように、第1の回動機構12により車椅子収容体20が回動するだけでなく、線状体27に張力が作用しなくなるので、横フレーム部23C,23Dの端部26(図3参照)の復元力により、開口21が元の大きさに戻る。
As described above, not only the
このように、第1の回動機構12及び第2の回動機構15がそれぞれ動作することで、図10(A)に示すように、アーム部14が倒れ込み(矢印A)、アーム部14の先端、即ち、ケース13が車外にある状態となり、車椅子収容体20は、図1に示す状態から平面視において約90度反時計回りに回り(矢印B)、袋体22の開口21が元の大きさに戻り、開口21が車両前方を向くよう、路面上に配置される。
As described above, when the
そこで、車椅子利用者は図10(B)に矢印で示すように、車椅子5を畳んだ状態で車両後方に向けて押すという通常慣れた動作を行うだけで、車椅子5を車椅子収容体20に収容することができる。車椅子5を車両後方に押すという動作は車椅子利用者にとっては通常行う範疇であるから車椅子利用者にとって無理なく行える。よって従来のように、車椅子を車椅子収納装置の特定の箇所に引っ掛けたりする必要がない。
Therefore, the wheelchair user accommodates the
図10(B)に示す状態において、第1の回動機構12及び第2の回動機構15がそれぞれ図1の状態から図10(A)に示す状態になるまでの回転の向きと逆に回転する。すると、図11(A)に示すように、車椅子収容体20は第1の回動機構12により鉛直回りで平面視において時計回りに回転し(矢印B)、アーム部14が第2の回動機構15により車両前方からみて時計回りに回転する(矢印A)。その際、前述したように、張力付与手段40により車椅子収容体20において線状体27に張力が生じるので、矢印Cで示すように袋体22の開口21が小さくなる。
In the state shown in FIG. 10B, the direction of rotation until the
第1の回動機構12及び第2の回動機構15による回動がそれぞれ終了すると、図11(B)に示すように、車椅子収容体20は、車椅子5を収容した状態で、前列シート2であるドライバーシートの後ろ側でアーム部14がやや反るように立っている。車椅子収容体20は、張力付与手段40が線状体27に付与している張力により、横フレーム部23C,23Dの端部26(図3参照)が内側に屈曲しており、開口21が小さくなった状態で、車幅左方向LHを向いている。
When the rotation by the
図11(B)に示す状態では、前列シート2であるドライバーシートに着座している車椅子利用者から、バックミラーを通じて車両後方(図中の矢印)を見ることができ、車椅子収容体20による後方視界への影響を少なくすることができる。
In the state shown in FIG. 11B, the wheelchair user sitting on the driver seat as the
図12は、図11(B)の状態における車椅子収容体20を模式的に示し、(A)は図11(B)の状態で車両後方から見た図、(B)は図11(B)の状態で車幅左方向から見た図である。車椅子収容体20は、車椅子5を収容した状態では、横フレーム部23C,23Dの各端部26がワイヤーの張力により内側に屈曲しているので、袋体22の開口が小さくなっている。つまり、車椅子5のフロントキャスター5Aが袋体22の開口周りに当たっているので、フロントキャスター5Aは車輪5Bと同一面にはなく、車椅子5自体は後ろに反り返るように傾いている。その際、図12(A)に示すように、車椅子5のシートバック5Cが袋体22の内側に寄り掛かっているので、車椅子5の前後方向については固定されている。
12 schematically shows the
車椅子5の車幅方向については、車椅子5を収容した状態では、横フレーム部23C,23Dの各端部26がワイヤーの張力により内側に屈曲しているので、袋体22の開口21が、図12(B)に示すように、周状に小さくなっている。これにより、袋体22のコーナー22X,22Y,22Z,22Uは開口21と逆側も含めて丸みを呈しているので、車椅子5は車椅子収容体20の底面部20Aに落ち着き、車椅子5の車幅方向(車椅子収納状態では車両前後方向)へは倒れにくく、かつ、広がろうとはしない。
Regarding the vehicle width direction of the
(第2の実施形態)
図13は第2の実施形態に係る車椅子収納装置50の概略を示す図である。
車椅子収納装置50は、図3に示す車椅子収容体20と移動手段60とを備える。移動手段60は、例えばラゲージルームに設置される支柱61と、支柱61の上端に関節部62を介して回動可能に取り付けられる第1アーム63と、第1アーム63の先端に図示しない関節部を介して回動可能に取り付けられる第2アーム64とを備えており、第2のアーム64には吊り上げ機構が内蔵されている。詳細については例えば特許文献2などに開示されているため説明を省略する。アームの数は二本である必要がなく、一本又は三本以上であってもよい。移動手段60は、一本のアームが車両に直接回動可能に取り付けられて構成されていてもよく、又は、複数本のアームが関節部を介して互いに接続されて先端側のアームに吊り上げ機構が内蔵されており、逆側のアームが必要に応じて支柱を介在して車両に回転可能に取り付けられていてもよい。
(Second Embodiment)
FIG. 13 is a diagram schematically illustrating the
The
車椅子収容体20は、車椅子を出し入れするための一つの開口21を有した袋体22と、袋体22に所定の定型性を持たせるフレーム23と、を備えており、袋体22の開口21を囲むように線状体27が設けられており、線状体27の端の一方、好ましくは両方が図14の実線の矢印に沿って延びている。この線状体27が引っ張られることにより、袋体22の開口21が小さくなる。
The
フレーム23は、複数の縦フレーム部23A,23Bと複数の横フレーム部23C,23Dとが立体格子状に組まれて籠状に形成されている。複数の縦フレーム部23A,23Bのそれぞれは何れも周状をなしており、各縦フレーム部23A,23Bは開口21に平行に互いに離隔して配置されている。複数の横フレーム部23C,23Dのそれぞれは、周状をなしておらず、複数の縦フレーム部23A,23Bとそれぞれ二回ずつ交差して、複数の横フレーム部23C,23Dのそれぞれの各端部が袋体22の開口21に臨んでいる。第1の縦フレーム部23Aと第2の縦リンク部23Bとの間で、かつ第1の横リンク部23Cと第2の横リンク部23Dとの間には装着用取付部23Fが架橋されている。装着用取付部23Fは、図3のように側部側に設けられておらず、図14に示すように上部側に設けられている。
The
図14は図13の車椅子収容体20の上部側の一部を示す図である。装着用取付部23Fのほぼ中央には複数の貫通穴23Gが設けられており、装着用取付部23Fの上下何れか又は双方には袋体22が張設されている。なお、図14では袋体22は省略している。貫通穴23Gに対応するように袋体22には孔(図示せず)が穿設されている。
FIG. 14 is a view showing a part of the upper side of the
装着用取付部23Fには例えば略U字状又は略V字状のフック23Hが立設され、車椅子収容体20の内側からナットなどの固着具23I,23Iで固定されている。貫通孔23Gが図14に示すように複数対設けられているため、車椅子の大きさや重量に応じてフック23Hの取付位置を調整することができる。これにより、車椅子収容体20及び車椅子の重心の真上にフック23Hを取り付けることができる。
For example, a substantially U-shaped or substantially V-shaped
図13に示すように、線状体27が開口21の縁回りに取り付けられ、線状体27の一端又は双方の端が袋体22の外周に沿って上方に配設され、フック23Hと袋体22との隙間23Jを挿通して上方に方向転換して第2アーム64内の吊り上げ機構に接続されている。
As shown in FIG. 13, the
吊り上げ機構は例えば電動モータと電動モータにより回転する回転体とで構成され、回転体により線状体27を巻き取る。吊り上げ機構が動作して回転体が線状体27を巻き取ると、車椅子収容体20の自重により線状体27に張力が生じる。よって、この場合、吊り上げ機構が図8における張力付与手段40として機能することになる。
The lifting mechanism is composed of, for example, an electric motor and a rotating body that is rotated by the electric motor, and winds the
図15は袋体22の上部でフック23H近傍を部分的に示しており、(A)はその一例、(B)は別例を示している。図15(A)に示すように、袋体22の上部から固定用線状体28が設けられ、この固定用線状体28の先端部には係合部28Aが設けられている。この固定用線状体28の係合部28Aは線状体27に多数設けた係合部27Aのどれかと嵌め合うことができる。また、図15(B)に示すように、線状体27は掛止部材29が所定の位置で分岐して設けられていてもよい。掛止部材29の先端部のフック29Aをフック23Hに引っ掛けることができる。何れの例においても、線状体27に張力が生じている状態で、固定用線状体28の係合部28Aを線状体27の係合部27Aに嵌め合わせたり、掛止部材29をフック23Hに引っ掛けることで、後述するように、車椅子収容体20を降ろすときに車椅子収容体20の開口21が広がらないようにすることができる。
FIG. 15 partially shows the vicinity of the
図16は図13に示す第2実施形態に係る車椅子収容装置による車椅子収納手順を示す模式図である。図16(A)に示すように、移動手段60における支柱61をラゲージ内で鉛直周りに回転させ、第1アーム63及び第2アーム64を使用状態となるよう起こし、図16に示す操作とは逆の操作を行って固定用線状体28の係合部28Aへの線状体27の係合部27Aの嵌合を解除した後又は掛止部材29のフック23Hへの引っ掛けを解除した後、吊り上げ機構内の電動モータを逆回転して車椅子収容体20の自重により車椅子収容体20を地面に降ろす。その後、図示するように、車椅子5をその車幅方向に畳んで、車椅子収容体20内に収容する。
FIG. 16 is a schematic diagram showing a wheelchair accommodation procedure by the wheelchair accommodation apparatus according to the second embodiment shown in FIG. 13. As shown in FIG. 16 (A), the
そして、図16(B)に示すように吊り上げ機構内の電動モータを回転して車椅子収容体20を吊り上げ、さらに支柱61を鉛直周りに回転し、図16(C)に示すように車椅子収容体20をラゲージ101上に載置する。電動モータにより線状体27を回転体が巻き取っている状態では線状体27に張力が生じている。その後、例えば図16(D)に示すように固定用線状体28の係合部28Aを線状体27の係合部27Aに嵌め合わせ、又は図16(E)に示すように掛止部材29の先端に取り付けた引っ掛け部29Aをフック23Hに引っ掛けることで、車椅子収容体20の開口21を小さくし、場合によっては閉じている状態を維持する。これは、車椅子収容体20を車外に下ろす場合に、車椅子収容体20の開口21が大きくならないように、場合よっては閉じている開口が開かないようにするためである。
Then, as shown in FIG. 16 (B), the electric motor in the lifting mechanism is rotated to lift the
その後、図16(F)に示すように、固定用ベルト95がラゲージ101の車幅左右側に取り付けられているので、固定用ベルト95で車椅子収容体20を固定する。
Thereafter, as shown in FIG. 16F, the fixing
以上の手順により車椅子を車椅子収容体20に入れて車室内に収納することができる。なお、この一連の手順とは逆の手順により、車椅子を車外に出すことができる。
The wheelchair can be put in the
以上、具体的に第1の実施形態では車椅子利用者自身が車椅子を収納する場合を、第2の実施形態では介護者が車椅子を収納する場合を、それぞれ説明したが、次のような構成を採用しているので、その範囲において適宜変更することもできる。 As described above, the case where the wheelchair user himself stores the wheelchair is specifically described in the first embodiment, and the case where the caregiver stores the wheelchair is described in the second embodiment. Since it is adopted, it can be appropriately changed within the range.
第1に、車椅子収容体20として、例えば図3に示すように、車椅子5を出し入れするための開口21を有する袋体22と、袋体22の定型性を維持するフレーム23と、袋体22の開口21を囲むように設けられる線状体27と、を備える。線状体27の端が引っ張られることにより袋体22の開口21が小さくなり、図12に示すように、袋体22により車椅子5を立てた状態で保持することができる。
First, as the
第2に、フレーム23は、袋体22の開口21に平行に設けられるリング状の複数の縦フレーム部23A,23Bと、縦フレーム部23A,23Bと交差する複数の横フレーム部23C,23Dとで、籠状に形成されている。そして、複数の横フレーム部23C,23Dのそれぞれの両端部26が袋体22の開口21に臨んでいるので、線状体27に張力が生じると、複数の横フレーム部23C,23Dのそれぞれの両端部26が内側に屈曲して袋体22の開口21を小さくする一方、線状体27に張力が生じなくなると、複数の横フレーム部23C,23Dのそれぞれの両端部26が復元力により開いて袋体22の開口21が大きくなる。即ち、車椅子収容体20の開口21が大きくなったり小さくなったりするので、車椅子5を収容し易くなりかつ車椅子5を安定させることができる。従来のように車椅子利用者がベルトを車椅子に巻き付けたり固定用のストッパーを移動したりして車椅子を固定していたが、このような動作を行う必要がないので、車椅子利用者を含めてユーザにとって極めて操作性がよい。
Second, the
第3に、車椅子収納装置10は、上述のような車椅子収容体20と、車椅子収容体20を車両室内外に出し入れする移動手段45,60と、を備える。そして、移動手段45,60には、車椅子収容体20の車室内への移動に伴って線状体27に張力を与える張力付与手段40が設けられ、移動手段45,60が車椅子収容体20を車室内へ移動すると張力付与手段40が線状体27を引っ張ることで車椅子収容体20における袋体22の開口21が小さくなる。よって、介護者、車椅子利用者の何れにとっても車椅子を車室内に難なく簡単に収納することができ、しかも車椅子収容体20に車椅子を収容しているので、車椅子の汚れが室内を汚さない。また、車椅子収容体20は柔らかい布製や樹脂などでできているため、車両や車椅子を傷つけない。なお、張力付与手段40は車載用クレーンなどの吊り上げ機構により代用しても構わない。
Thirdly, the
第4に、移動手段45は、車椅子収容体20の開口21の向きを変える回動機構12を備えており、移動手段45が車椅子収容体20を車両室外から車両室内に移動することで回動機構12が線状体27を巻き取り、車椅子収容体20の開口21が小さくなる。これにより、特に車椅子収容体22の開口21を手動などで小さくしたり塞いだりする必要がなくなる。
Fourthly, the moving
第5に、移動手段45は、車両高さ方向に沿った軸の回りに車椅子収容体20を回動する第1の回動機構12と、第1の回動機構12を支持するアーム部14と、車両前後方向に沿った軸の回りにアーム部14を回動する第2の回動機構15と、を備えており、第2の回動機構15がアーム部14を立ち上げた状態では第1の回動機構12は車椅子収容体20をアーム部14より後側に向けることで車椅子収容体20の開口21が車幅方向を向き、第2の回動機構15がアーム部14を倒した状態では第1の回動機構12は車椅子収容体20を車幅外方向に向けることで車椅子収容体20の開口21が車両前方を向く。
Fifth, the moving
よって、図1に示すように、車椅子収納装置10をコンパクトにできるため、前列シート2であるドライバーシートの後方シート3のみをチップアップするか撤去すればよく、助手席の後方シートには第三者を乗車させ、あるいは荷物を載せることも可能となり、車両1の室内空間を有効活用することができる。また、第1の回動機構12と第2の回動機構15とが連動して車椅子収容体20を移動するので、車室内に入れた車椅子収容体20を後列シートの脇などに移動することができる。これにより、ドライバーが車椅子利用者であっても、車椅子を折り畳んで、ドライバーシートに移って車両後方に押すだけで、車椅子を車椅子収容体20に収めることができる。
Therefore, as shown in FIG. 1, since the
第6に、第1の回動機構12には車椅子収容体20における線状体27を巻き取る回転ローラー31が取り付けられており、第1の回動機構12により回転ローラー31が線状体27を巻き取り、車椅子収容体20の開口21の大きさを調整する。よって、車椅子収容体22の開口21を手動などで小さくしたり塞いだりする必要がなくなる。
Sixth, a rotating
第7に、前述の車椅子収容体20と、車椅子収容体20を車両室内外に移動する移動手段60と、を備え、移動手段60が、車椅子収容体20を吊り上げる吊り上げ機構と、この吊り上げ機構20を先端部に取り付けたアーム63等と、を有し、吊り上げ機構が車椅子収容体20を吊り上げることで車椅子収容体20の開口21が小さくなる。これにより、車椅子を利用しない者であっても、容易かつ簡便にしかも車両室内を汚さないで車椅子を車両室内に収納することができる。
Seventh, the
本発明の実施形態では、移動手段として、車椅子収容体20を第1及び第2の回動機構12,15により連動して移動する場合や、車載用クレーンの場合について特に説明したが、車椅子収容体20を移動する手段については、図2などに示した第1及び第2の回動機構12,15や車載用クレーンに限定されるものではない。
In the embodiment of the present invention, the case where the
Claims (7)
上記複数の横フレーム部のそれぞれの両端部が前記袋体の開口に臨んでおり、
前記線状体に張力が生じると、上記複数の横フレーム部のそれぞれの端部が内側に屈曲して前記袋体の開口を小さくし、前記線状体に張力が生じなくなると、上記複数の横フレーム部のそれぞれの両端部が復元力により開いて前記袋体の開口を大きくする、請求項1に記載の車椅子収容体。 The frame is formed in a bowl shape with a plurality of ring-shaped vertical frame portions provided in parallel to the opening of the bag body and a plurality of horizontal frame portions intersecting with the vertical frame portions,
Both end portions of the plurality of horizontal frame portions face the opening of the bag body,
When tension is generated in the linear body, the respective end portions of the plurality of horizontal frame portions are bent inward to reduce the opening of the bag body, and when tension is not generated in the linear body, The wheelchair container according to claim 1, wherein both end portions of the lateral frame portion are opened by a restoring force to enlarge the opening of the bag body.
上記移動手段には、上記車椅子収容体の車室内への移動に伴って線状体に張力を与える張力付与手段が設けられ、
上記移動手段が上記車椅子収容体を車室内へ移動すると上記張力付与手段が線状体を引っ張ることで上記車椅子収容体における袋体の開口が小さくなる、車椅子収納装置。 The wheelchair container according to claim 1 or 2, and a moving means for taking the wheelchair container into and out of the vehicle interior,
The moving means is provided with tension applying means for applying tension to the linear body as the wheelchair container is moved into the passenger compartment.
When the moving means moves the wheelchair container into the vehicle compartment, the tension applying means pulls the linear body, thereby reducing the opening of the bag in the wheelchair container.
前記移動手段が前記車椅子収容体を車両室外から車両室内に移動することで上記回動機構が前記線状体を巻き取り、前記車椅子収容体の開口が小さくなる、請求項3に記載の車椅子収納装置。 The moving means includes a rotation mechanism that changes the direction of the opening of the wheelchair container,
4. The wheelchair storage according to claim 3, wherein when the moving means moves the wheelchair container from outside the vehicle compartment to the vehicle compartment, the turning mechanism winds up the linear body, and the opening of the wheelchair container becomes small. apparatus.
上記第2の回動機構が上記アーム部を立ち上げた状態では上記第1の回動機構は上記車椅子収容体を上記アーム部より後側に向けることで前記車椅子収容体の開口が車幅方向を向き、
上記第2の回動機構が上記アーム部を倒した状態では上記第1の回動機構は前記車椅子収容体を車幅外方向に向けることで前記車椅子収容体の開口が車両前方を向くようにした、請求項3に記載の車椅子収納装置。 The moving means includes a first rotation mechanism that rotates the wheelchair container about an axis along a vehicle height direction, an arm portion that supports the first rotation mechanism, and a vehicle front-rear direction. A second rotation mechanism that rotates the arm portion around an axis along the axis,
In the state where the second rotating mechanism raises the arm portion, the first rotating mechanism directs the wheelchair container toward the rear side from the arm portion, so that the opening of the wheelchair container is in the vehicle width direction. Facing
In a state where the second rotating mechanism tilts the arm portion, the first rotating mechanism directs the wheelchair container toward the outside of the vehicle width so that the opening of the wheelchair container faces the front of the vehicle. The wheelchair storage apparatus according to claim 3.
前記第1の回動機構により前記回転ローラーが上記線状体を巻き取り、前記車椅子収容体の開口の大きさを調整する、請求項5に記載の車椅子収納装置。 A rotation roller for winding the linear body in the wheelchair container is attached to the first rotation mechanism,
The wheelchair storage device according to claim 5, wherein the rotating roller winds up the linear body by the first rotation mechanism and adjusts the size of the opening of the wheelchair container.
上記移動手段が、上記車椅子収容体を吊り上げる吊り上げ機構と、該吊り上げ機構を先端部に取り付けたアームと、を有し、上記吊り上げ機構が上記車椅子収容体を吊り上げることで上記車椅子収容体の開口が小さくなる、車椅子収納装置。 The wheelchair container according to claim 1 or 2, and a moving means for moving the wheelchair container into and out of the vehicle interior,
The moving means has a lifting mechanism for lifting the wheelchair container, and an arm having the lifting mechanism attached to the tip, and the lifting mechanism lifts the wheelchair container so that the opening of the wheelchair container is opened. Smaller wheelchair storage device.
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