JP2011061320A - 動き補償装置、符号化装置、復号装置、これらにおける処理方法およびプログラム - Google Patents

動き補償装置、符号化装置、復号装置、これらにおける処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フレーム間予測における動き補償処理の際に参照ピクチャが分散している場合であっても、アクセスの局所性を確保する。
【解決手段】動き補償処理の対象ブロックが双予測(B)ブロックである場合、2つの参照ピクチャに関する補間処理は第1処理と第2処理に分解される。参照画素の取得(711、721)、補間処理(712、722)、補間結果の保存(713、723)は、第1処理と第2処理は独立して実行が可能なため、参照ピクチャ番号が同じ補間処理をまとめて処理することにより、メモリの局所性を高め、キャッシュメモリのヒット率を向上させる。双予測(B)ブロックの場合、2つの補間結果の平均化処理が必要なため、第3処理において補間結果が取得され(731)、平均化処理が行われ(732)、その結果として予測画像が保存される(733)。この平均化処理には参照ピクチャは不要である。
【選択図】図10

Description

本発明は、動画像データの符号化または復号技術に関し、特にフレーム間の動き補償を行う動き補償装置、符号化装置、復号装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
動画像データを符号化または復号するための標準化方式としてMPEG(Moving Picture Experts Group)規格が知られている。このMPEG規格には複数の方式があるが、いずれにおいても画面(フレーム)間予測、量子化、エントロピー符号化等の基本技術が採用されている。MPEGにおいては、符号化画像の種類として、Iピクチャ、PピクチャおよびBピクチャの3種類が定義されている。Iピクチャは、画面内の情報のみから符号化または復号(画面内予測)を行うピクチャタイプである。Pピクチャは、時間軸上で過去の画面の情報から符号化または復号(前方向予測)を行うピクチャタイプである。Bピクチャは、時間軸上で過去または未来の画面の情報から符号化または復号(双方向予測)を行うピクチャタイプである。
PピクチャおよびBピクチャについては、画面間予測のために動き補償(Motion Compensation)処理や動き推定(Motion Estimation)処理が行われる。この動き補償処理等では、他の画面の情報を参照するため、多くのデータ量が必要となり、また、アクセスの局所性を確保し難いという問題がある。すなわち、この動き補償処理等をソフトウェアにより実現しようとする場合、キャッシュメモリのヒット率が低下してしまい、システム全体として性能を向上させることが困難になる。
そのため、例えば、連続するBピクチャの処理をマクロブロック毎に交互に繰り返すことにより、アクセスの局所性を確保して、キャッシュメモリのヒット率向上を図る技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−278693号公報(図1)
上述の従来技術では、MPEG規格におけるBピクチャが過去の1画面および未来の1画面のみを参照することを前提として、画面の処理順序を入れ換えた上でマクロブロック毎の処理を行っている。しかしながら、H.264(MPEG−4 AVC)規格のように過去または未来の任意の画面を参照できる符号化方式の場合、そのような手法を適用することはできない。また、H.264復号器では、縦4ライン×横4画素の動き補償ブロックの予測画素値を計算するために、参照ピクチャから最大で縦9ライン×横9画素の領域を2つ参照することになる。H.264復号器では、規格上、最大16枚の参照ピクチャを想定することが可能であるため、アクセス対象となるメモリ空間が非常に大きくなり、外部メモリと演算装置との間のキャッシュメモリのヒット率が低下し易い。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画面間予測における動き補償処理の際に参照ピクチャが分散している場合であっても、アクセスの局所性を確保することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、画面間の動き補償処理のために上記画像データを参照して補間処理を行う複数の補間処理部と、上記動き補償処理の対象ブロックが上記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、上記対象ブロックが上記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に上記補間処理を分解して、参照する画面が共通する上記補間処理同士を上記複数の補間処理部のうち同じものに割り当てて実行させる処理分解部とを具備する動き補償装置、符号化装置、復号装置、これらにおける処理方法およびプログラムである。これにより、参照する画面が共通する補間処理同士を複数の補間処理部のうち同じものに割り当てて実行させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記対象ブロックが上記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には上記対象ブロックに関する上記複数の補間処理部による補間処理の結果を平均化する平均化処理部をさらに具備してもよい。これにより、複数の補間処理部により補間処理を行った際にも対象ブロックの予測画素値を生成させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプのブロックは、例えば、H.264規格における双予測タイプのサブマクロブロックを想定することができる。
また、本発明の第2の側面は、動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、画面間の動き補償処理のために上記画像データを参照して補間処理を行う補間処理部と、上記動き補償処理の対象ブロックが上記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、上記対象ブロックが上記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に上記補間処理を分解する処理分解部と、上記分解された補間処理について同一の画面が連続して参照されるよう並び替えて上記補間処理部に補間処理を実行させる並び替え部とを具備する動き補償装置、符号化装置、復号装置、これらにおける処理方法およびプログラムである。これにより、同一の画面が連続して参照されるよう並び替えて補間処理部に補間処理を実行させるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記対象ブロックが上記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には上記対象ブロックに関する上記補間処理部による補間処理の結果を平均化する平均化処理部をさらに具備してもよい。これにより、複数の補間処理部により補間処理を行った際にも対象ブロックの予測画素値を生成させるという作用をもたらす。
また、この第2の側面においても、上記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプのブロックは、例えば、H.264規格における双予測タイプのサブマクロブロックを想定することができる。
本発明によれば、画面間予測における動き補償処理の際に参照ピクチャが分散している場合であっても、アクセスの局所性を確保することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施の形態における符号化器100の全体構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における復号器200の全体構成例を示す図である。 H.264におけるデータ構造の概要を示す図である。 H.264におけるストリームの基本構造を示す図である。 H.264におけるスライスデータ32の基本構造を示す図である。 動き補償処理における符号化または復号の対象ピクチャと参照ピクチャとの関係例を示す図である。 サブマクロブロックと参照ピクチャとの関係例を示す図である。 H.264におけるマクロブロック40の基本構造を示す図である。 動き補償処理の概要を示す図である。 本発明の実施の形態における双予測(B)ブロックの動き補償処理のシーケンス例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による、並列演算を前提とした機能構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるマルチプロセッサシステムの構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における処理分解の動作例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるマルチプロセッサシステムへの処理分配例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による、逐次演算を前提とした機能構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるプロセッサシステムにおける処理順序決定例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(複数の演算器による並列演算を想定した例)
2.第2の実施の形態(単一の演算器による逐次演算を想定した例)
<1.第1の実施の形態>
[符号化器の全体構成例]
図1は、本発明の実施の形態における符号化器100の全体構成例を示す図である。この符号化器100は、H.264(MPEG−4 AVC)規格を想定したエンコーダであり、信号線101から入力されたデータを符号化して、信号線109を介して出力する。この符号化器100は、減算器111と、加算器112と、離散コサイン変換部121と、逆離散コサイン変換部122と、量子化部131と、逆量子化部132と、可変長符号化部140とを備える。また、この符号化器100は、デブロッキングフィルタ150と、フレームメモリ161および162と、画面内予測部170と、選択部179と、動き補償部180と、動き推定部190とを備える。
減算器111は、符号化対象のデータと後述する予測値との差分を生成するものである。離散コサイン変換部121は、減算器111の出力に対して離散コサイン変換を施すものである。量子化部131は、離散コサイン変換部121の出力を量子化するものである。このようにして量子化されたデータは、可変長符号化部140および逆量子化部132に供給される。
可変長符号化部140は、量子化されたデータを可変長符号化(エントロピー符号化)するものである。H.264規格では、可変長符号化方式として、単純な指数ゴロム符号の他に、高能率符号化方式としてコンテキスト適応型二値算術符号化方式(CABAC)およびコンテキスト適応型可変長符号化方式(CAVLC)が用意されている。この可変長符号化部140の出力が、信号線109を介して符号化データとして符号化器100の外部に出力される。
逆量子化部132は、量子化されたデータを元に戻すために逆量子化を行うものである。逆離散コサイン変換部122は、逆量子化部132の出力に対して逆離散コサイン変換を施すものである。加算器112は、逆離散コサイン変換部122の出力と後述する予測値とを加算して、画像を復元するものである。これにより、他のフレームを符号化するために必要な画素値が得られる。この値は、フレームメモリ161およびデブロッキングフィルタ150に供給される。
フレームメモリ161は、画面内予測を行うための画素値を保持するメモリである。画面内予測部170は、フレームメモリ161に保持された画素値に基づいて画面内予測(Intra prediction)を行うものである。このフレームメモリ161は画面内予測に用いられるため、1フレーム分の容量で十分である。
デブロッキングフィルタ150は、符号化の際に生じるブロック境界の歪を減少させるためのフィルタである。フレームメモリ162は、デブロッキングフィルタ150の出力を保持するメモリである。このフレームメモリ162は画面間予測に用いられるため、Bピクチャの場合を想定して複数フレームを保持しておく必要がある。
動き補償部180は、画面間予測(Inter prediction)を行うための動き補償(Motion Compensation)処理を行うものである。この動き補償処理は、片方向予測(P、SP)または双予測(B)のブロックに対して行われるものであり、画面内予測(I、SI)のブロックに対しては行われない。動き推定部190は、画面間予測を行うために画面間の動きベクトルを推定(Motion Estimation)するものである。
選択部179は、画面内予測部170または動き補償部180の何れかの出力を選択して、予測値として減算器111および加算器112に供給するものである。すなわち、画面内予測の予測値を用いる場合には画面内予測部170の出力が選択され、画面間予測の予測値を用いる場合には動き補償部180の出力が選択される。
なお、ここで説明した離散コサイン変換部121、量子化部131および可変長符号化部140は、特許請求の範囲に記載の符号化部の一例である。
[復号器の全体構成例]
図2は、本発明の実施の形態における復号器200の全体構成例を示す図である。この復号器200は、H.264規格を想定したデコーダであり、信号線201から入力された符号を復号して、信号線209を介して出力する。この復号器200は、可変長復号部210と、逆量子化部220と、逆離散コサイン変換部230と、加算器240と、デブロッキングフィルタ250と、フレームメモリ261および262と、画面内予測部270と、選択部279と、動き補償部280とを備える。
可変長復号部210は、可変長符号化(エントロピー符号化)された信号線201の符号を復号(VLD:Variable Length Decode)するものである。逆量子化部220は、可変長復号部210のVLD後の出力を逆量子化するものである。逆離散コサイン変換部230は、逆量子化部220の出力に対して逆離散コサイン変換を施すものである。加算器240は、逆離散コサイン変換部230の出力と後述する予測値とを加算して、画像を復元するものである。
フレームメモリ261は、画面内予測を行うための画素値を保持するメモリである。画面内予測部270は、フレームメモリ261に保持された画素値に基づいて画面内予測を行うものである。このフレームメモリ261は画面内予測に用いられるため、1フレーム分の容量で十分である。
デブロッキングフィルタ250は、複合の際に生じるブロック境界の歪を減少させるためのフィルタである。このデブロッキングフィルタ250の出力が、復号されたデータとして信号線209を介して復号器200の外部に出力される。フレームメモリ262は、デブロッキングフィルタ250の出力を保持するメモリである。このフレームメモリ262は画面間予測に用いられるため、Bピクチャの場合を想定して複数フレームを保持しておく必要がある。
動き補償部280は、画面間予測を行うための動き補償処理を行うものである。上述のように、この動き補償処理は、片方向予測(P、SP)または双予測(B)のブロックに対して行われるものであり、画面内予測(I、SI)のブロックに対しては行われない。
選択部279は、画面内予測部270または動き補償部280の何れかの出力を選択して、予測値として加算器240に供給するものである。すなわち、画面内予測の予測値を用いる場合には画面内予測部270の出力が選択され、画面間予測の予測値を用いる場合には動き補償部280の出力が選択される。
なお、ここで説明した可変長復号部210、逆量子化部220および逆離散コサイン変換部230は、特許請求の範囲に記載の復号部の一例である。
[H.264規格におけるデータ構造]
以下では、本発明の実施の形態の適用例としてH.264規格におけるデータ構造について説明する。図3は、H.264規格におけるデータ構造の概要を示す図である。H.264規格では、符号化データのデータ列は、シーケンス層、ピクチャ層、スライス層およびマクロブロック層の4つの層に大別される。
シーケンス層に含まれる各ピクチャ20は1枚の画像を表す。このピクチャ20は複数のスライス30に分割される。このスライス30は、ピクチャ20を16ライン毎に帯状に分割したものである。
スライス30は、複数のマクロブロック40により構成される。マクロブロック40は、画面上の縦16ライン×横16画素の領域に対応する画像データであり、縦16ライン×横16画素の輝度信号Y、縦8ライン×横8画素の色差信号Cr、および、縦8ライン×横8画素の色差信号Cbを有する。各マクロブロック40は、DCTの処理単位として、縦4ライン×横4画素のブロックに分割される。
H.264規格では、動き補償を行うための動き補償ブロックは、マクロブロックと同じ縦16ライン×横16画素の領域だけでなく、さらに細分化した領域を選択することができる。すなわち、縦8ライン×横16画素、縦16ライン×横8画素、縦8ライン×横8画素、縦8ライン×横4画素、縦4ライン×横8画素、縦4ライン×横4画素の各領域を動き補償ブロックとして、それぞれ動きベクトルを求めることができる。また、マクロブロックを4等分した縦8ライン×横8画素の領域をサブマクロブロックとして、このサブマクロブロック毎に参照ピクチャ番号を符号化することができる。ただし、動き補償ブロックのサイズが縦8ライン×横8画素より大きい場合には、参照ピクチャ番号および動きベクトルは、動き補償ブロック毎に符号化される。
図4は、H.264規格におけるストリームの基本構造を示す図である。シーケンス層のレベルで見ると、シーケンスヘッダ11の後、シーケンスデータが続く。また、ピクチャ層のレベルで見ると、ピクチャヘッダ21の後、ピクチャデータが続く。また、スライス層のレベルで見ると、スライスヘッダ31の後、スライスデータ32が続く。シーケンスデータとして複数のピクチャを含み、また、ピクチャデータとして複数のスライスを含む場合がある。
図5は、H.264規格におけるスライスデータ32の基本構造を示す図である。ここでは、スライスデータ32の先頭にシンタックス要素mb_skip_flag34が存在する。このシンタックス要素mb_skip_flagは、マクロブロック層を参照するか否かを示すフラグである。このシンタックス要素mb_skip_flagが「1」であれば、その後のシンタックス要素mb_field_decoding_flag36およびマクロブロック層40はスキップされる(35)。一方、シンタックス要素mb_skip_flagが「0」であればスキップされず、引き続きシンタックス要素mb_field_decoding_flag36およびマクロブロック層40が復号される。
シンタックス要素mb_field_decoding_flag36は、2つのフィールドを独立した2つのピクチャとして扱うか、まとめて1つのフレームとして扱うかを指示するものである。このシンタックス要素mb_field_decoding_flag36が「1」であれば2つのフィールドを独立した2つのピクチャとして扱い、「0」」であれば2つのフィールドをまとめて1つのフレームとして扱う。
シンタックス要素end_of_slice_flag38は、スライスデータ32の終了を示すフラグである。このシンタックス要素end_of_slice_flag38が「1」であればこれ以上マクロブロックが続かないことを示し、「0」であればこのスライスにおいてさらに他のマクロブロックが続くことを示す(39)。
[動き補償処理における参照ピクチャ]
図6は、動き補償処理における符号化または復号の対象ピクチャと参照ピクチャとの関係例を示す図である。ここでは、符号化または復号対象ピクチャ530に対して、時間軸上で過去の画面である参照ピクチャ510および520と、時間軸上で未来の画面である参照ピクチャ540および550とが示されている。MPEG−2等のBピクチャでは、時間軸上で過去の1画面および未来の1画面の2画面のみを参照することを前提としている。これに対し、H.264規格の双予測(B)のブロックは、時間軸上で過去または未来の画面のうち任意の画面を参照することができるようになっている。
符号化または復号対象ピクチャ530において、縦16ライン×横16画素のマクロブロック531は4つの縦8ライン×横8画素のサブマクロブロック536乃至539を含む。サブマクロブロック536乃至539の各々は、それぞれ独自に参照ピクチャ番号を保持することができる。例えば、同図において、サブマクロブロック536は参照ピクチャ510の領域516および参照ピクチャ520の領域526を参照している。また、サブマクロブロック537は参照ピクチャ520の領域527を参照している。また、サブマクロブロック538は参照ピクチャ520の領域528および参照ピクチャ550の領域558を参照している。また、サブマクロブロック539は参照ピクチャ540の領域549を参照している。
図7は、サブマクロブロックと参照ピクチャとの関係例を示す図である。上述のように、縦16ライン×横16画素のマクロブロック40は、4つの縦8ライン×横8画素のサブマクロブロック49を含んでいる。各サブマクロブロック内の数字は、参照ピクチャ番号を示している。1つのサブマクロブロックから2つのピクチャを参照することが可能であり、この場合、そのサブマクロブロックは双予測サブマクロブロックと呼ばれる。
図8は、H.264規格におけるマクロブロック40の基本構造を示す図である。このマクロブロック40は、マクロブロックタイプ(mb_type)410と、マクロブロック予測(mb_pred)420と、サブマクロブロック予測(sub_mb_pred)430とを含んでいる。
マクロブロックタイプ(mb_type)410は、マクロブロックの予測モードを示すシンタックス要素である。すなわち、このマクロブロックタイプ(mb_type)410は、マクロブロックを単位として、画面内予測(I、SI)、片方向予測(P)または双予測(B)の参照方向や、ブロック形状等を示す。動き補償ブロックのサイズが縦8ライン×横8画素より大きい場合には、動きベクトルだけでなく参照ピクチャ番号も動き補償ブロック毎に保持されるため、マクロブロック予測(mb_pred)420が用いられる。
マクロブロック予測(mb_pred)420は、参照番号L0(ref_idx_l0)422と、参照番号L1(ref_idx_l1)423と、動きベクトルL0(mvd_l0)424と、動きベクトルL1(mvd_l1)425とを含む。参照番号L0(ref_idx_l0)422および参照番号L1(ref_idx_l1)423は、動き補償ブロックを単位として参照ピクチャ番号を保持するものである。動きベクトルL0(mvd_l0)424および動きベクトルL1(mvd_l1)425は、動き補償ブロックを単位として動きベクトルを保持するものである。
動き補償ブロックのサイズが縦8ライン×横8画素以下の場合には、サブマクロブロック予測(sub_mb_pred)430が用いられる。サブマクロブロック予測(sub_mb_pred)430は、サブマクロブロックタイプ(sub_mb_type)431と、参照番号L0(ref_idx_l0)432と、参照番号L1(ref_idx_l1)433と、動きベクトルL0(mvd_l0)434と、動きベクトルL1(mvd_l1)435とを含む。サブマクロブロックタイプ(sub_mb_type)431は、分割されたサブマクロブロックの予測モードを示すシンタックス要素である。すなわち、サブマクロブロックを単位として、片方向予測(P)または双予測(B)の参照方向や分割サイズ等を示す。参照番号L0(ref_idx_l0)432および参照番号L1(ref_idx_l1)433は、サブマクロブロックを単位として参照ピクチャ番号を保持するものである。動きベクトルL0(mvd_l0)434および動きベクトルL1(mvd_l1)435は、動き補償ブロックを単位として動きベクトルを保持するものである。
[動き補償処理の概要]
図9は、動き補償処理の概要を示す図である。図9(a)は、片方向予測(P)ブロックに対する動き補償処理の概要である。片方向予測(P)ブロックの場合、参照ピクチャ81は1つであり、補間処理部も補間処理部85の1つである。補間処理部85は、参照情報82に基づいて参照ピクチャ81における領域を参照して、補間処理(interpolation)を行う。H.264規格における動き補償予測では1/4画素精度までの予測を可能としているため、補間処理部85は参照ピクチャ81から1/2および1/4画素を補間する。
参照情報82は、図8において説明したマクロブロック40に含まれる情報である。片方向予測(P)ブロックの場合、参照番号L0(ref_idx_l0)422または参照番号L0(ref_idx_l0)432を参照することにより、参照ピクチャ81を特定することができる。また、参照ピクチャ81における領域は、動きベクトルL0(mvd_l0)424または動きベクトルL0(mvd_l0)434を参照することにより特定することができる。
予測画像保持部89は、動き補償処理により得られた予測画像を保持するメモリである。片方向予測(P)ブロックの場合、補間処理部85による補間処理の結果がそのまま予測画像となり、予測画像保持部89に保持される。
図9(b)は、双予測(B)ブロックに対する動き補償処理の概要である。双予測(B)ブロックの場合、参照ピクチャ81は2つであり、補間処理部は第1補間処理部86と第2補間処理部87の2つである。第1補間処理部86および第2補間処理部87は、それぞれ第1参照情報83および第2参照情報84に基づいて参照ピクチャ81における領域を参照して、補間処理を行う。
第1参照情報83および第2参照情報84は、図8において説明したマクロブロック40に含まれる情報である。双予測(B)ブロックの場合、第1参照情報83の参照番号L0(ref_idx_l0)422または参照番号L0(ref_idx_l0)432を参照することにより、参照ピクチャ81の第1の参照ピクチャを特定することができる。また、第1の参照ピクチャにおける領域は、第1参照情報83の動きベクトルL0(mvd_l0)424または動きベクトルL0(mvd_l0)434を参照することにより特定することができる。一方、第2参照情報84の参照番号L1(ref_idx_l1)423または参照番号L1(ref_idx_l1)433を参照することにより、第2の参照ピクチャを特定することができる。また、第2の参照ピクチャにおける領域は、第2参照情報84の動きベクトルL1(mvd_l1)425または動きベクトルL1(mvd_l1)435を参照することにより特定することができる。
平均化処理部88は、第1補間処理部86および第2補間処理部87による補間処理の結果の平均値を生成するものである。双予測(B)ブロックの場合、この平均化処理部88により生成された平均値が予測画像となり、予測画像保持部89に保持される。
第1補間処理部86と第2補間処理部87はそれぞれ別個の参照ピクチャを読み出すため、両者を連続して処理するとキャッシュメモリの入れ換えが頻発して全体の性能に悪影響を与えるおそれがある。一方、平均化処理部88では、参照ピクチャへのアクセスを必要とせず、処理自体も軽い。しかも、平均化処理は画面間予測処理の後の任意のタイミングにおいて実行可能である。そこで、本発明の実施の形態においては、双予測(B)ブロックに対して第1補間処理部86における処理と第2補間処理部87における処理とを分解することにより、処理の分散化または処理順序の入れ換えを可能とする。
[Bブロックの動き補償処理の分解]
図10は、本発明の実施の形態における双予測(B)ブロックの動き補償処理のシーケンス例を示す図である。図9(b)により説明した双予測(B)ブロックの動き補償処理は、第1補間処理部86による第1処理と、第2補間処理部87による第2処理と、平均化処理部88による第3処理に分解される。
第1処理では、第1参照情報83に基づいて参照画素が取得され(711)、補間処理が行われる(712)。この補間処理により得られた値は中間値として保存される(713)。同様に、第2処理では、第2参照情報84に基づいて参照画素が取得され(721)、補間処理が行われる(722)。この補間処理により得られた値は中間値として保存される(723)。これら第1処理と第2処理は、互いに依存関係がないため、並列に処理することができる。
第3処理では、補間処理により得られた中間値が取得され(731)、両者の平均値が生成される(732)。この平均値が予測画像として保存される(733)。この平均化処理は、上述のように、画面間予測処理の後の任意のタイミングにおいて実行可能である。
[複数の演算器による並列演算]
図11は、本発明の第1の実施の形態による、並列演算を前提とした機能構成例を示す図である。この機能構成例は、ブロックタイプ判別部310と、処理分解部320と、管理テーブル330と、フレームメモリ360と、処理バッファ370と、補間処理部380と、平均化処理部390とを備えている。
フレームメモリ360は、動き補償の対象となるデータを保持するメモリである。このデータは、符号化器100においては可変長符号化される前のデータであり、復号器200においては可変長復号(VLD)された後のデータである。ブロックタイプ判別部310は、フレームメモリ360からサブマクロブロックに関する情報を取得して、そのサブマクロブロックのブロックタイプを判別するものである。このブロックタイプとしては、上述のように、画面内予測(I)、片方向予測(P)、および双予測(B)の3つのブロックがあるが、動き補償の対象となるのは後2者である。ブロックタイプ判別部310は、これらブロックタイプの何れであるかを処理分解部320に知らせる。
処理分解部320は、ブロックタイプが双予測(B)である場合、図10により説明した第1処理、第2処理および第3処理の3つに動き補償処理を分解するものである。ブロックタイプが片方向予測(P)である場合には、動き補償処理の分解は不要であり、1つの参照ピクチャを参照する補間処理がそのまま実行されるように取り扱う。
管理テーブル330は、処理分解部320により処理対象となった補間処理を一時的に保持するテーブルである。すなわち、ブロックタイプが双予測(B)である場合には2つの補間処理が管理テーブル330に保持され、ブロックタイプが片方向予測(P)である場合には1つの補間処理が管理テーブル330に保持される。なお、この管理テーブル330は、補間処理の内容をそのまま保持してもよく、また、フレームメモリ360に保持された対象データへのポインタを保持するようにしてもよい。
処理バッファ370は、処理分解部320による処理結果に応じて、対応する補間処理がフレームメモリ360から供給され、それを保持するバッファである。この処理バッファ370は複数設けられ、同一の参照ピクチャ番号を有する補間処理は同じ処理バッファ370に保持される。この処理バッファ370は、例えばFIFO(First-In First-Out)バッファにより実現することができる。
補間処理部380は、参照ピクチャの画素値を補間して対象ピクチャの予測画素値を生成するものである。この補間処理部380は複数設けられ、処理バッファ370に1対1に対応する。H.264規格における動き補償予測では1/4画素精度までの予測を可能としているため、補間処理部380は参照ピクチャから1/2および1/4画素を補間して予測画素値を生成する。ただし、ブロックタイプが双予測(B)である場合、2つの参照ピクチャが参照されるため、平均化処理部390において平均化処理が必要となる。
平均化処理部390は、ブロックタイプが双予測(B)である場合に、それぞれの参照ピクチャから補間された値を平均化して対象ピクチャの予測画素値を生成するものである。
図12は、本発明の第1の実施の形態におけるマルチプロセッサシステムの構成例を示す図である。このマルチプロセッサシステムは、n台のCPU610#1乃至#nと、n台のデータキャッシュ620#1乃至#nと、外部メモリ630と、n台の処理バッファ660#1乃至#nを備えている。
n台のCPU610は、それぞれ独立に動作する処理装置である。このCPU610は、上述の補間処理や平均化処理などを実行する。外部メモリ630は、CPU610の作業領域を保持するメモリである。n台のデータキャッシュ620は、外部メモリ630の一部の領域のコピーを保持するキャッシュメモリである。データキャッシュ620は、対応するCPU610と同じLSIに格納されるように実現してもよい。 なお、これらデータキャッシュ620および外部メモリ630は、特許請求の範囲に記載の画像データ保持部の一例である。
n台の処理バッファ660は、動き補償の対象となるデータを保持するバッファであり、図11において説明した処理バッファ370に相当する。このn台の処理バッファ660は、外部メモリ630に割り当てるようにしてもよい。このn台の処理バッファ660は、対応するCPU610に処理を依頼すべきデータ670をそれぞれ保持する。この処理バッファ660に保持されたデータ670は順番に対応するCPU610に供給され、動き補償処理が実行される。
[処理手順]
図13は、本発明の実施の形態における処理分解の動作例を示す図である。画面に含まれる各ブロック(サブマクロブロック)に対して、以下の処理が実行される(ループL911)。その際、ブロック番号BLKは全ブロック数になるまで、「1」ずつ加算されていく。
まず、ブロックタイプ判別部310は、フレームメモリ360からブロック番号BLKのサブマクロブロックに関する情報を取得して、そのサブマクロブロックのブロックタイプを判別する(ステップS912)。その結果、ブロックタイプが双予測(B)である場合(ステップS913)、処理分解部320は、図10により説明した第1処理、第2処理および第3処理の3つに動き補償処理を分解する(ステップS914)。そして、処理分解部320は、分解された2つの補間処理(第1処理および第2処理)を配列InterBlkへ格納する(ステップS915)。
一方、サブマクロブロックのブロックタイプが双予測(B)でない場合(ステップS913)、すなわち片方向予測(P)である場合には、補間処理が1つしか含まれていないため、その補間処理を配列InterBlkへ格納する(ステップS916)。
このようにして、配列InterBlkには、双予測(B)および片方向予測(P)の補間処理が格納される。なお、この配列InterBlkは、管理テーブル330に割り当てることができる。
図14は、本発明の第1の実施の形態におけるマルチプロセッサシステムへの処理分配例を示す図である。配列InterBlkに格納された補間処理に対して、以下の処理が実行される(ループL921)。その際、配列InterBlkのインデックスIBは配列InterBlkの全要素数になるまで、「1」ずつ加算されていく。
まず、処理分解部320は、インデックスIBに従って配列InterBlkの要素を取得する(ステップS922)。そして、その補間処理の参照ピクチャ番号に応じて(ステップS923)、処理バッファ370の何れかにその補間処理をタスクとして投入する(ステップS924乃至S926)。
なお、ここでは、補間処理を配列InterBlkへ一旦格納する例について説明したが、動き補償処理を分解した際に(ステップ914)、参照ピクチャ番号に従って(ステップ923)、処理バッファ370にタスクを投入するように制御しても構わない。
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、ブロックタイプが双予測(B)である場合、2つの補間処理に分解した上で、同一の参照ピクチャ番号を有する補間処理が同じ処理バッファ370に保持される。これにより、同一の参照ピクチャ番号を有する補間処理が同じ補間処理部380によってまとめて処理され、データキャッシュ620のヒット率を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
[単一の演算器による逐次演算]
第1の実施の形態では、複数台のCPU610により動き補償処理を実行することを想定したが、この第2の実施の形態では図12においてCPU610、データキャッシュ620および処理バッファ660が1台ずつのシステムを想定する。すなわち、この第2の実施の形態では1台のCPU610によって逐次演算が行われる。
図15は、本発明の第2の実施の形態による、逐次演算を前提とした機能構成例を示す図である。この機能構成例は、ブロックタイプ判別部310と、処理分解部320と、管理テーブル330と、並び替え部340と、フレームメモリ360と、処理バッファ370と、補間処理部380と、平均化処理部390とを備えている。上述の第1の実施の形態と比べると、処理バッファ370および補間処理部380が1つになり、並び替え部340が追加された点が異なっている。
並び替え部340は、管理テーブル330に保持された補間処理について、同一の参照ピクチャが連続して参照されるよう並替え(ソート)処理を行うものである。そのため、並び替え部340は、参照ピクチャ番号が一定の順序になるように補間処理を並び替える。一定の順序としては、昇順または降順が考えられるが、必ずしもそれらに限定されない。この実施の形態において必要なのは、同一の参照ピクチャ番号を有する補間処理をまとめて処理することであるため、同一の参照ピクチャ番号の補間処理が別々にならなければ他の順序であってもよい。
処理バッファ370には、並び替え部340によってソートされた補間処理が順番に供給され、保持される。この処理バッファ370に保持された補間処理は、順番に補間処理部380に供給される。補間処理部380は、処理バッファ370から供給された補間処理を順番に実行する。また、ブロックタイプが双予測(B)である場合、平均化処理部390がさらに平均化処理を実行する。
[処理手順]
図16は、本発明の第2の実施の形態によるプロセッサシステムにおける処理順序決定例を示す図である。なお、動き補償処理の分解の際の動作は並列演算の場合と同様であり、図13の手順により実現される。
変数Pに処理バッファ370の先頭アドレスが設定された後(ステップS931)、配列InterBlkに格納された補間処理に対して、以下の二重ループによる処理が実行される(ループL932およびL933)。その際、参照ピクチャ番号PICが「1」から全参照ピクチャ数になるまで、「1」ずつ加算されていく。そして、その参照ピクチャ番号PICのそれぞれに対して、配列InterBlkのインデックスIBが配列InterBlkの全要素数になるまで、「1」ずつ加算されていく。
まず、処理分解部320は、インデックスIBに従って配列InterBlkの要素を取得する(ステップS934)。そして、その補間処理の参照ピクチャ番号がPICと一致していれば(ステップS935)、その補間処理を処理バッファ370における変数Pの指す位置に追加していく(ステップS936)。変数Pは処理バッファ370における次の位置(アドレス)を示すように更新される(ステップS937)。
一方、補間処理の参照ピクチャ番号がPICと一致しなければ(ステップS935)、何も処理を行わず、配列InterBlkの次の要素の処理に移る(ステップS934)。
このような並び替え(ソート)処理を経て処理バッファ370に保持された補間処理は、順番に補間処理部380に供給されて実行されていく。また、ブロックタイプが双予測(B)である場合、平均化処理部390によって平均化処理が実行される。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、ブロックタイプが双予測(B)である場合、2つの補間処理に分解した上で、同一の参照ピクチャ番号を有する補間処理が連続して1つの処理バッファ370に保持される。これにより、同一の参照ピクチャ番号を有する補間処理が補間処理部380によって連続して処理され、データキャッシュ620のヒット率を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、本発明の実施の形態において明示したように、本発明の実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本発明の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
81 参照ピクチャ
82〜84 参照情報
85〜87 補間処理部
88 平均化処理部
89 予測画像保持部
100 符号化器
111 減算器
112、240 加算器
121 離散コサイン変換部
122、230 逆離散コサイン変換部
131 量子化部
132、220 逆量子化部
140 可変長符号化部
150、250 デブロッキングフィルタ
161、162、261、262 フレームメモリ
170、270 画面内予測部
179、279 選択部
180、280 動き補償部
190 動き推定部
200 復号器
210 可変長復号部
310 ブロックタイプ判別部
320 処理分解部
330 管理テーブル
340 並び替え部
360 フレームメモリ
370、660 処理バッファ
380 補間処理部
390 平均化処理部
610 CPU
620 データキャッシュ
630 外部メモリ

Claims (14)

  1. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、
    画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う複数の補間処理部と、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解して、参照する画面が共通する前記補間処理同士を前記複数の補間処理部のうち同じものに割り当てて実行させる処理分解部と
    を具備する動き補償装置。
  2. 前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には前記対象ブロックに関する前記複数の補間処理部による補間処理の結果を平均化する平均化処理部をさらに具備する請求項1記載の動き補償装置。
  3. 前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプのブロックは、H.264規格における双予測タイプのサブマクロブロックである請求項1記載の動き補償装置。
  4. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、
    画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う補間処理部と、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解する処理分解部と、
    前記分解された補間処理について同一の画面が連続して参照されるよう並び替えて前記補間処理部に補間処理を実行させる並び替え部と
    を具備する動き補償装置。
  5. 前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には前記対象ブロックに関する前記補間処理部による補間処理の結果を平均化する平均化処理部をさらに具備する請求項4記載の動き補償装置。
  6. 前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプのブロックは、H.264規格における双予測タイプのサブマクロブロックである請求項4記載の動き補償装置。
  7. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、
    画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う複数の補間処理部と、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解して、参照する画面が共通する前記補間処理同士を前記複数の補間処理部のうち同じものに割り当てて実行させる処理分解部と、
    前記動き補償処理の施されたデータを符号化する符号化部と
    を具備する符号化装置。
  8. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、
    画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う補間処理部と、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解する処理分解部と、
    前記分解された補間処理について同一の画面が連続して参照されるよう並び替えて前記補間処理部に補間処理を実行させる並び替え部と、
    前記動き補償処理の施されたデータを符号化する符号化部と
    を具備する符号化装置。
  9. 動画像の符号化データを復号する復号部と、
    前記復号された動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、
    画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う複数の補間処理部と、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解して、参照する画面が共通する前記補間処理同士を前記複数の補間処理部のうち同じものに割り当てて実行させる処理分解部と
    を具備する復号装置。
  10. 動画像の符号化データを復号する復号部と、
    前記復号された動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、
    画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う補間処理部と、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別部と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解する処理分解部と、
    前記分解された補間処理について同一の画面が連続して参照されるよう並び替えて前記補間処理部に補間処理を実行させる並び替え部と
    を具備する復号装置。
  11. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う複数の補間処理部とを備える動き補償装置における動き補償方法であって、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別手順と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解して、参照する画面が共通する前記補間処理同士を前記複数の補間処理部のうち同じものに割り当てて実行させる処理分解手順と
    を具備する動き補償方法。
  12. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う補間処理部とを備える動き補償装置における動き補償方法であって、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別手順と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解する処理分解手順と、
    前記分解された補間処理について同一の画面が連続して参照されるよう並び替えて前記補間処理部に補間処理を実行させる並び替え手順と
    を具備する動き補償方法。
  13. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う複数の補間処理部とを備える動き補償装置において、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別手順と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解して、参照する画面が共通する前記補間処理同士を前記複数の補間処理部のうち同じものに割り当てて実行させる処理分解手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  14. 動画像を構成する各画面の画像データを保持する画像データ保持部と、画面間の動き補償処理のために前記画像データを参照して補間処理を行う補間処理部とを備える動き補償装置において、
    前記動き補償処理の対象ブロックが前記補間処理の際に複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプであるか否かを判別するブロックタイプ判別手順と、
    前記対象ブロックが前記複数の他の画面の画像データを参照する予測タイプである場合には他の画面を1つずつ参照する処理に前記補間処理を分解する処理分解手順と、
    前記分解された補間処理について同一の画面が連続して参照されるよう並び替えて前記補間処理部に補間処理を実行させる並び替え手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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