JP2011061313A - ノード装置及び経路計算方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノード装置上で、RPRユニットと通信インタフェースユニットとの間に所要のパスを設定するためのクロスコネクト設定を簡便に行う。
【解決手段】ノード装置203Aは、ノード装置203Aにおいて通信ネットワーク210に対するフレーム信号の挿入処理及び分岐処理を行う処理ユニット45と、通信ネットワークに存在するリンクをそれぞれ指定するリンク情報を有するトポロジ情報が記憶される記憶手段15とを備える。トポロジ情報は、ノード装置203Aに設けられる処理ユニット45を指定する情報を、ノード装置203Aに接続するリンクのリンク情報として有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、通信ネットワーク上にてデータを伝送するノード装置及びこれらノード装置を経由するパスの設定方法に関する。
近年、IP(Internet Protocol)網にラベルスイッチの概念を導入することによって、パスによるネットワークの運用を行うMPLSが利用されている。また、IP網だけでなく、SDH(Synchronous Digital Hierarchy) /SONET(Synchronous Optical NETwork) のような時分割多重ネットワークや波長多重分離ネットワークなどにおいても適用されるGMPLSも実用化されつつある。なお、以下の説明では、GMPLSによるパス設定が実施される通信ネットワークを例示して説明を行う。
図1は、GMPLSにおけるパス生成シーケンスの例を説明する図である。図1は、パス区間の始点ノードN1から終点ノードN4へのパス生成(シグナリング)を行う場合を説明している。本明細書において、設定の対象のパスにとって通信ネットワークへの入口となる始点ノードN1をイングレス(Ingress)ノードと記載することがある。また同様に、設定の対象のパスにとって通信ネットワークへの出口となる終点ノードN4をイーグレス(Egress)ノードと記載することがある。
まず、始点ノードN1は、隣接するノードN2に対して、パスの設定の予約を要求する要求メッセージであるパスメッセージ「PathMsg」を送信する。PathMsgにおいて、対象のパスが経由する始点ノードN1から終点ノードN4までの経路情報であるERO(Explicit_Route Object)と、始点ノードN1とノードN2との間で使用したいラベルとが指定される。
ノードN2は、受信したPathMsgによって指定されたラベルがまだ使用されていない場合には、該当するラベルを予約状態にする。さらにノードN2は、同様のPathMsgを次の中間ノードN3へ転送する。ノードN3もノードN2と同様の処理を行って終点ノードN4へPathMsgを転送する。
この後、終点ノードN4では、受信したPathMsgにより要求されるパスの設定が可能である場合には、リザーブメッセージ「ResvMsg」を返信する。リザーブメッセージは、PathMsgにより要求されたパスの予約完了を通知する応答メッセージに相当する。ResvMsgを送信した後に、ノードN4は、PathMsgにより要求されたパスを生成するための、終点ノードN4のクロスコネクト設定を実施する。
終点ノードN4からのResvMsgを受信したノードN3では、ノードN2へResvMsgを送信すると共に、要求されたパスが生成されるように、ノードN3のクロスコネクト設定を実行する。ノードN2及びノードN1についても同様の処理が実行され、ノードN1〜ノードN4間のパス設定が完了する。
図2は、パスメッセージのデータ構造を説明する図である。図においてハッチングされた領域(オブジェクト)は必須オブジェクトであり、その他は任意のオブジェクトである。以下の図3及び図22に示すデータ構造についても同様である。PathMsgのデータの内容は概ね次の通りである。
SESSION, SENDER_TEMPLATE:コネクションの識別情報を格納する領域である、5つの情報(イングレスアドレス、イーグレスアドレス、トンネルID、LSPID、拡張トンネルID)の組み合わせによりパスをユニークに識別する。
RSVP_HOP:利用するファイバーの識別情報として、パスメッセージPathMsgの送信側ノードのローカルIDを格納する。
TIME_VALUES:パスリフレッシュ間隔、すなわちリフレッシュタイマーの長さが格納される領域である。
EXPLICIT_ROUTE:パスが経由されて行くべき経路情報が格納される領域である。
LABEL_REQUEST:要求するラベルのタイプが格納される領域である。
PROTECTION:パスが要求するプロテクションの種類などが格納される領域である。
SESSION_ATTRIBUTE:パスの名前などが格納される領域である。
ADMIN_STATUS:Admin_DownやDeletionなどの特殊な情報が格納される領域である。
SENDER_TSPEC:パスが要求するレート情報(2.5G又は10Gなど)が格納される領域である。
UPSTREAM_LABEL:予約したラベル情報(波長を識別する情報)を格納する領域である。
ALARM_SPEC:警報の発生種別や発生時間を格納する領域である。
NOTIFY_REQUEST:要求するパスに障害が発生したとき、後述するNotifyMsgの送信を要求する際に使用されるオブジェクトである。
図3は、リザーブメッセージ、すなわちResvMsgのデータ構造を説明する図である。ResvMsgのデータの内容は概ね次の通りである。
RESV_CONFIRM:ResvConfMsgメッセージの送信を要求する場合にその情報を格納する領域である。
FLOWSPEC:PathMsgのSENDER_TEMPLATEオブジェクトと同じコネクションの識別情報を格納する領域である。
FILTERSPEC:PathMsgのSENDER_TSPECオブジェクトと同様に、要求するレート情報を格納する領域である。
LABEL:PathMsgのUPSTREAM_LABELオブジェクトと同様にラベル情報を格納する領域である。
ALARM_SPEC:警報の発生種別や発生時間を格納する領域である。
NOTIFY_REQUEST:要求するパスに障害が発生したとき、後述するNotifyMsgの送信を要求する際に使用されるオブジェクトである。
一方で、パケット通信において、SONETを通信ネットワークとして利用しつつ、耐障害性を高めたリング型ネットワークであるRPR(Resilient Packet Ring)が、IEEE802.17に定義されている。図4は、RPRネットワークの例を説明する図である。
RPRネットワーク200は、0系伝送路201(リングレット0: Ringlet 0)及び1系伝送路202(リングレット1)からなる二重リング状伝送路と、これらの伝送路に挿入されるノード装置203A〜203Dを備える。時計回りの方向を有するリングレットは、リングレット0と呼ばれ、反時計回りの方向を有するリングレットは、リングレット1と呼ばれる。
ノード装置203A〜203Dは、それぞれRPRネットワーク200と外部ネットワーク204A〜204Dとを接続する。そしてRPRネットワーク200は、これらの外部ネットワーク204A〜204D間でのフレームの送受信を中継する。以下の説明において、各ノード装置203A〜203Dにおいて、各ノード装置からリングレット0の向きにデータを送信する方向をEastと記し、各ノード装置からリングレット1の向きにデータを送信する方向をWestと記すことがある。
図5は、RPRユニットが設けられたノード装置内において、RPRリングネットワークが形成されるパスに応じたクロスコネクトが設定されている様子を説明する図である。なお、実線205は、通信ネットワークにおける伝送路を意味し、一点鎖線206は、RPRネットワークを形成するリング状のネットワークを意味する。ここで伝送路205は、具体的には、例えば図において時計回りの方向にデータを伝送するための光ファイバと、反時計回りの方向にデータを伝送するための光ファイバである。
リング状のネットワーク206を形成するために、ノード装置203Aでは、East方向にある隣接ノードへ接続される伝送路が接続される通信インタフェースユニット(LIU: Line Interface Unit)101と、West方向にある隣接ノードへ接続される伝送路が接続される通信インタフェースユニット102が使用される。同様に、ノード装置203Bにおいても、East方向にある隣接ノードへ接続される伝送路が接続される通信インタフェースユニット111と、West方向にある隣接ノードへ接続される伝送路が接続される通信インタフェースユニット112が使用される。
ノード装置203Aは、RPRユニット103を備える。RPRユニット103は、外部ネットワーク204Aから受信したフレームをカプセル化したRPRフレームをネットワーク206へ挿入(Add)する。また、RPRユニット103は、ネットワーク206を流れるRPRフレームを分岐(Drop)し、デカプセル化して、外部ネットワーク204Aへ送信する。同様にノード装置203Bは、RPRユニット113を備える。
ノード装置203Aにおいて、スイッチ104のクロスコネクト設定によって、通信インタフェースユニット101とRPRユニット103との間にパスが設定されている。同様に、スイッチ104のクロスコネクト設定によって、通信インタフェースユニット102とRPRユニット103との間にパスが設定されている。
ノード装置203Bにおいても、スイッチ114が、通信インタフェースユニット111とRPRユニット113との間、及び通信インタフェースユニット112とRPRユニット113との間にクロスコネクトを設定する。スイッチ103及び113にて設定されたクロスコネクトを点線にて表す。このように、スイッチ104にクロスコネクトが設定されることにより、各RPRユニット103及び113を接続するパスが形成され、リング状のネットワーク206が形成される。
なお、L3機能を含むことなくRPRリングネットワークを構築できるRPR装置が開示されている。このRPR装置は、リングに接続される各RPR装置を示すRPR装置アドレスと、各RPR装置がそれぞれ収容している利用者機器を示す利用者機器アドレスとの対応関係を登録するための記憶部を有し、自装置が収容している利用者機器から受信された或る利用者機器が宛先のデータを受け取ったときに、この或る利用者機器を収容しているRPR装置のRPR装置アドレスが記憶部に登録されている場合には、このRPR装置アドレスが宛先RPR装置アドレスとして設定されたRPRヘッダをデータに付加してRPRネットワークに送出する。
また、SONET等の第1通信システムに接続される複数の光インタフェース40と、このSONETを通信媒体として用いるRPRネットワーク70等の第2通信システムに接続される複数のステーション30を、シェルフ10の内部に実装し、ステーション30と光インタフェース40を経路制御部50を介して接続する回線収容装置が開示される。ステーション30、光インタフェース40および経路制御部50は、インテリジェントカード20にて統括して制御され、ステーション30の追加/削除に際しては、インテリジェントカード20が経路制御部50における接続経路の切り替えを行う。
国際公開第2004/073262号パンフレット 特開2006−279891号公報
従来、RPRユニットと通信インタフェースユニットとの間のクロスコネクト設定は、オペレータが手動により行っていた。この設定作業は人的労力を要していた。もしくは手動による設定が、設定の誤りを生じる原因となっていた。
開示の装置及び方法は、RPRユニットと通信インタフェースユニットとの間に所要のパスを設定するためのクロスコネクト設定を簡便に行うことを目的とする。
実施例の一形態によれば、通信ネットワークのノード装置が提供される。本ノード装置は、このノード装置において通信ネットワークに対するフレーム信号の挿入処理及び分岐処理を行う処理ユニットと、通信ネットワークに存在するリンクをそれぞれ指定するリンク情報を有するトポロジ情報が記憶される記憶手段とを備える。トポロジ情報は、このノード装置に設けられる処理ユニットを指定する情報を、ノード装置に接続するリンクのリンク情報として有する。
上記実施例によれば、RPRユニットと通信インタフェースユニットとの間に所要のパスを設定するためのクロスコネクト設定を簡便に行うことが可能となる。
GMPLSにおけるパス生成シーケンスの例を説明する図である。 パスメッセージのデータ構造を説明する図である。 リザーブメッセージのデータ構造を説明する図である。 RPRネットワークの例を説明する図である。 RPRユニットが設けられたノード装置内においてRPRリングネットワークが形成されるパスに応じたクロスコネクトが設定されている様子を説明する図である。 実施例の通信ネットワークの第1例を説明する図である。 各ノード装置のノードIDとノードIPを説明する表である。 各PRP局のリングIDの第1例を説明する表である。 各リンクのリンクIDの第1例を説明する表である。 実施例のノード装置の構成例を説明する図である。 図10のクロスコネクト部の構成例を説明する図である。 図10の装置制御部の構成例を説明する図である。 クロスコネクト情報のデータ構造の例を説明する図である。 ノード情報のデータ構造の例を説明する図である。 接続リンク情報のデータ構造の第1例を説明する図である。 リンクID登録情報のデータ構造の例を説明する図である。 ネットワークトポロジ情報のデータ構造の第1例を説明する図である。 図10のラベルスイッチング制御部の構成例を説明する図である。 (A)はLSA情報の説明に使用するネットワークの構成図であり、(B)は(A)のネットワークに対応するLSA情報の例の説明図である。 図19の(B)のLSAデータのデータ構造例を説明する図である。 図20に示すRPR FoSPort SubTLVのデータ構造の第1例を説明する図である。 RPR用のパスの設定を要求するパスメッセージのデータ構造を説明する図である。 図22に示すRPR_RINGオブジェクトのデータ構造の第1例を説明する図である。 図6のネットワークにおけるノード装置203A及び203B間のシグナリング処理を説明する図である。 RPRネットワークを形成するパスの設定要求を受けたノード装置の処理の第1例を説明する図である。 パスメッセージを受信したイーグルスノード装置の処理例を説明する図である。 図6のネットワークにおけるノード装置203B、203D及び203F間のシグナリング処理を説明する図である。 図6のネットワークにおけるノード装置203F、203E、203C及び203A間のシグナリング処理を説明する図である。 実施例の通信ネットワークの第2例を説明する図である。 各PRP局のリングIDの第2例を説明する表である。 各リンクのリンクIDの第2例を説明する表である。 接続リンク情報のデータ構造の第2例を説明する図である。 ネットワークトポロジ情報のデータ構造の第2例を説明する図である。 図20に示すRPR FoSPort SubTLVのデータ構造の第2例を説明する図である。 図22に示すRPR_RINGオブジェクトのデータ構造の第2例を説明する図である。
以下、添付する図面を参照して実施例を説明する。図6は、実施例の通信ネットワークの第1例を説明する図である。図6において、通信ネットワーク210は、複数のノード装置203A〜203Fと、これらノード装置を相互に接続するリンク211〜219を備えている。
リンク211はノード装置203A及び203Bを接続し、リンク212はノード装置203A及び203Cを接続し、リンク213及び214はノード装置203B及び203Dを接続し、リンク215はノード装置203B及び203Cを接続する。リンク216はノード装置203C及び203Eを接続し、リンク217はノード装置203D及び203Fを接続し、リンク218はノード装置203D及び203Eを接続し、リンク219はノード装置203E及び203Fを接続する。
ルーティングプロトコルには、トポロジ情報において、同じ1つのリンクを、このリンクにより接続されるノード装置毎に識別するものがある。このようなプロトコルには、例えばOSPF−TE(Open Shortest Path First - Traffic Engineering)等がある。参照符号220A1及び220B1は、それぞれノード装置203A及び203Bに接続されるリンクとしてリンク211を参照する場合の参照符号である。参照符号220A2及び220C1は、それぞれノード装置203A及び203Cに接続されるリンクとしてリンク212を参照する場合の参照符号である。
参照符号220B3及び220D3は、それぞれノード装置203B及び203Dに接続されるリンクとしてリンク213を参照する場合の参照符号である。参照符号220B4及び220D4は、それぞれノード装置203B及び203Dに接続されるリンクとしてリンク214を参照する場合の参照符号である。
参照符号220B2及び220C2は、それぞれノード装置203B及び203Cに接続されるリンクとしてリンク215を参照する場合の参照符号である。参照符号220C3及び220E3は、それぞれノード装置203C及び203Eに接続されるリンクとしてリンク216を参照する場合の参照符号である。参照符号220D1及び220F1は、それぞれノード装置203D及び203Fに接続されるリンクとしてリンク217を参照する場合の参照符号である。
参照符号220D2及び220E2は、それぞれノード装置203D及び203Eに接続されるリンクとしてリンク218を参照する場合の参照符号である。参照符号220E1及び220F2は、それぞれノード装置203E及び203Fに接続されるリンクとしてリンク219を参照する場合の参照符号である。
ノード装置203A、203B及び203Fには、それぞれ、RPRユニットが設けられる。これらのノード装置に設けられたRPRユニットは、それぞれ外部ネットワーク204A、204B及び204Fから受信したイーサネット(登録商標)フレームをカプセル化したRPRフレームをRPRネットワークへ挿入(Add)する。また、これらのノード装置に設けられたRPRユニットは、RPRネットワークを流れるRPRフレームを分岐(Drop)する。そしてこれらRPRユニットは、RPRフレームをイーサネット(登録商標)フレームへデカプセル化し、イーサネット(登録商標)フレームを各外部ネットワーク204A、204B及び204Fへ転送する。参照符号230A、230B及び230Fは、これらノード装置203A、203B及び203Fに設けられたRPRユニットにより実現されるRPR局を示す。
以下の説明の便宜のために使用される、各ノード装置203A〜203FのノードID及びノードIPを、図7の表の通りに定める。ノードIDは、各ノード装置に割り当てられた識別子であり、ノードIPは、上述のPathMsgやResvMsgのようなパス設定のためのメッセージを送受信するためのアドレス情報である。
また同様に、各PRP局230A、230B及び230FのリングIDを図8の表の通りに定める。リングIDは、各PRP局が所属するRPRネットワークを識別する識別子である。そして、各リンク220A1、220A2、220B1〜220B4、220C1〜220C3、220D1〜220D4、220E1〜220E3及び220F1、220F2のリンクIDを図9の表の通りに定める。リンクIDは各リンクを識別する識別子であり、各ノード装置203A〜203F毎に独立して定義される。
後述するように各PRP局230A、230B及び230Fを実現するRPRユニットは、RPRネットワークのEast方向に伸びるリンクへ接続されるポートと、RPRネットワークのWest方向に伸びるリンクへ接続されるポートを備えている。以下の説明において、RPRネットワークのEast方向に伸びるリンクへ接続されるポートを「FoSPort(East)」と記すことがある。また、RPRネットワークのWest方向に伸びるリンクへ接続されるポートを「FoSPort(West)」と記すことがある。これらFoSPort(East)及びFoSPort(West)を総称して「RPRポート」と記すことがある。
本実施例では、各PRP局230A、230B及び230Fがそれぞれ有する各RPRポートについてもリンクIDが定義される。図9の例では、RPR局230AのFoSPort(East)及びFoSPort(West)にはそれぞれリンクID3及び4が割り当てられる。RPR局230BのFoSPort(East)及びFoSPort(West)にはそれぞれリンクID7及び8が割り当てられる。RPR局230FのFoSPort(East)及びFoSPort(West)にはそれぞれリンクID3及び4が割り当てられる。
図10は、実施例のノード装置203Aの構成例を説明する図である。他のノード装置203B〜203Fも同様の構成を有していてよい。ノード装置203Aは、装置制御ユニット10と、通信制御ユニット20と、監視装置30と、クロスコネクト部40と、オーバヘッド終端ユニット50を備える。監視装置30は、装置制御ユニット10に接続されている。クロスコネクト部40は、装置制御ユニット10に接続され、他のノードとのインタフェース機能を有するとともに、クロスコネクト動作を行う。オーバヘッド終端ユニット50は、通信制御ユニット20とクロスコネクト部40とに接続されている。なお、以下に説明する装置制御ユニット10及び通信制御ユニット20の各機能は、CPU等の命令処理装置やメモリを備えたコンピュータが所定のプログラムを実行することによって実現されるものであってよい。
装置制御ユニット10は装置全体を制御し、通信制御ユニット20は監視回線を流れるパスメッセージ(PathMsg)や、リザーブメッセージ(ResvMsg)などのシグナリングメッセージを処理する。
装置制御ユニット10は、ユーザインタフェース11と、コマンド処理部12と、装置制御部13と、障害検出部14と、データベース15と、CPU間通信制御部16を備える。ユーザインタフェース11は監視装置30に接続されており、コマンド処理部12はユーザインタフェース11と接続されており、装置制御部13及び障害検出部14はクロスコネクトユニット40に接続されている。また、CPU間通信制御部16とコマンド処理部12とが接続されており、CPU間通信制御部16と装置制御部13とが接続されており、CPU間通信制御部16と障害検出部14とが接続されている。装置制御部13と障害検出部14とが接続されており、コマンド処理部12と障害検出部14とが接続されている。
ユーザは、監視装置30を介して、新たなパスの設定を要求するパス設定要求や、新たなRPRネットワークを形成するパスの設定を要求するRPRパス設定要求などの各種コマンドを入力する。以下の説明において、RPRネットワークを形成するパスを「RPRパス」と記すことがある。またリングネットワークを形成するRPRパスにおいて、一対のRPR局間にある部分的な区間のパスのことを「RPR部分パス」と記すことがある。
ユーザインタフェース11は、監視装置30からこれらコマンドを受信する。コマンド処理部12は、これらコマンドが、パス設定要求やRPRパス設定要求であるとき、これらのコマンドをCPU間通信制御部16及び21を経由してラベルスイッチング制御部22へ通知する。
データベース15には、各種の情報が記憶されている。データベース15に記憶される情報は、例えばクロスコネクト情報や、ノード情報や、接続リンク情報や、リンクID登録情報や、ネットワークトポロジ情報である。これらの各種情報の内容は後述する。データベース15は、装置制御部13及びラベルスイッチング制御部22にアクセス可能に設けられている。障害検出部14は、パスに生じた障害を検出し、装置制御部13へ通知する。
通信制御ユニット20は、CPU間通信制御部21と、ラベルスイッチング制御部22と、通信制御部23と、DCC制御部24と、LAN制御部25を備えている。CPU間通信制御部21は、装置制御ユニット10のCPU間通信制御部16と接続されており、ラベルスイッチング制御部22はCPU間通信制御部21と接続されており、通信制御部23はラベルスイッチング制御部22と接続されている。
DCC制御部24は、通信制御部23とオーバヘッド終端ユニット50とに接続されてデータ通信チャネル(DCC: Data Communication Channel)を制御する。LAN制御部25は、通信制御部23に接続されてLAN経由による他のノード装置やリモート監視装置と通信を制御する。
図11は、図10のクロスコネクト部40の構成例を説明する図である。クロスコネクト部40は複数の通信インタフェースユニット(LIU:Line Interface Unit)41〜44と、RPRユニット45と、スイッチ(SW)部46と、シェルフ47を備える。
LIU41〜44は、ノード装置203Aとそれ以外のノード装置とをつなぐリンクを経由して、すなわちノード装置203Aとそれ以外のノード装置とを接続する伝送路を経由して、伝送される光主信号を送受するための通信インタフェースである。各伝送路が各LIU41〜44に接続される端子を「ポート」と示す。1つのLIUが複数のポートを備えていてよい。
RPRユニット45は、上記のRPRユニットとしての機能を実現するユニットである。ノード装置203Aに設けられたRPRユニット45は、RPR局230Aとしての機能を実現する。RPRユニット45は、RPRネットワークのEast方向に伸びるリンクへ接続されるポートFoSPort(East)と、RPRネットワークのWest方向に伸びるリンクへ接続されるポートFoSPort(West)を備えている。
SW部46は、SW部46に設けられた入出力端子間の接続を切り替える。シェルフ47は、LIU41〜44及びRPRユニット45を収容する回線収容装置である。シェルフ47は、LIU41〜44やRPRユニット45が取り付けられる「スロット」と呼ばれる取り付け部材を有している。
シェルフ47は内部に電気配線を有しており、LIU41〜44やRPRユニット45が、シェルフ47のスロットに取り付けられることにより、LIU41〜44やRPRユニット45の信号入出力端子が、SW部46の各入出力端子に接続される。SW部46は、装置制御部13からの指示に従って入出力端子間の接続を切り替えることにより、LIU41〜44の複数のポート間、及びこれらポートとRPRユニット45のポートとの間の接続を切り替える。または、SW部46は、LIUにより分離されたSONET・SDHの交換単位の信号、例えばSONETの場合のSTS−1フレーム信号をクロスコネクトして、所要のLIUやRPRユニットに転送する。
またSW部46は、入出力端子に入力された信号を一時的に保持するバッファを有している。このためSW部46は、SW部46により互いに接続される2ポートのうちの一方のポートにて信号を伝送する任意の時分割チャネルと、他方のポートにて信号を伝送する任意の時分割チャネルを接続することができる。
このようにして、装置制御部13は、SW部46により、LIU41〜44の各ポートにて信号を伝送する各時分割チャネル同士の間の接続を制御することができる。また装置制御部13は、SW部46により、LIU41〜44の各ポートにおいて信号を伝送する各時分割チャネルと、RPRユニット45の各ポートにて信号を伝送する各時分割チャネルとの間の接続を制御することができる。以下の説明において、上記の時分割チャネルのことを単に「チャネル」と記す。また、SW部46によって接続されるチャネルの接続のことを「クロスコネクト接続」と記すことがある。なお、RPRユニット45は、RPR局の機能を備えるノード装置に実装される。図6のネットワークの場合、RPRユニット45は、ノード装置203A,203Bおよび203Fに実装される。その他のノード装置にはRPRユニット45は実装される必要はない。
図12は、図10の装置制御部13の構成例を説明する図である。装置制御部13は、クロスコネクト設定部17とクロスコネクト予約部18を備える。クロスコネクト設定部17は、クロスコネクト設定部40のSW部46の設定状態を制御することにより、データベース15に記憶されたクロスコネクト情報の内容に従うクロスコネクト接続を設定する。
図13は、クロスコネクト情報のデータ構造の例を説明する図である。クロスコネクト情報は、クロスコネクト接続により相互に接続される2つのチャネルと、これらのチャネルを流れる信号が伝送されるポートと、これらのポートを収容するLIU又はRPRユニットが取り付けられるスロットと、の間の対応関係を指定する。またクロスコネクト情報は、クロスコネクト接続により接続されるチャネルに必要な帯域を指定する情報を含む。
本例のクロスコネクト情報は、「第1スロット」と、「第1ポート」と、「第1チャネル」と、「第2スロット」と、「第2ポート」と、「第2チャネル」と、「帯域」を格納するフィールドを含む。説明のため、クロスコネクト接続により相互に接続される2つのチャネルをそれぞれ第1接続チャネル及び第2接続チャネルと記す。
第1スロットは、第1接続チャネルを流れる信号が伝送されるポートを収容するLIU又はRPRユニットが取り付けられるスロットを指定する。第1ポートは、第1スロットに取り付けられたLIU又はRPRユニット上のポートのうちの第1接続チャネルを流れる信号が伝送されるポートを指定する。第1チャネルは、第1ポートにおいて信号が伝送される複数のチャネルのうちの第1接続チャネルを指定する。
第2スロットは、第2接続チャネルを流れる信号が伝送されるポートを収容するLIU又はRPRユニットが取り付けられるスロットを指定する。第2ポートは、第2スロットに取り付けられたLIU又はRPRユニット上のポートのうちの第2接続チャネルを流れる信号が伝送されるポートを指定する。第2チャネルは、第2ポートにおいて信号が伝送される複数のチャネルのうちの第2接続チャネルを指定する。帯域は、クロスコネクト接続により接続されるチャネルに必要な帯域を指定する。
例えば、図13の表の第1行目のレコードにより指定されるクロスコネクト接続は、第1番目のスロットに取り付けられたLIU又はRPRユニットの第1番目のポートにおいて信号が伝送される第2番目のチャネルと、第2番目のスロットに取り付けられたLIU又はRPRユニットの第3番目のポートにおいて信号が伝送される第7番目のチャネルと、を接続する。そして、このチャネルに要する帯域はSTS3Cである。
また例えば、図13の表の第2行目のレコードにより指定されるクロスコネクト接続は、第1番目のスロットに取り付けられたLIU又はRPRユニットの第1番目のポートにおいて信号が伝送される第6番目のチャネルと、第2番目のスロットに取り付けられたLIU又はRPRユニットの第3番目のポートにおいて信号が伝送される第13番目のチャネルと、を接続する。そして、このチャネルに要する帯域はSTS1である。なお、クロスコネクト接続を設けるためにクロスコネクト情報にしたがってSW部46を設定する動作のことを、以下の説明において「クロスコネクト設定」又は「クロスコネクトの設定」と記すことがある。
なお、シェルフ47と各LIU41〜44とを接続する各端子の位置と各ポートとの関係は既知である。また、シェルフ47とRPRユニット45とを接続する各端子の位置と各RPRポートとの関係も既知である。例えば、シェルフ47とRPRユニット45とを接続するコネクタは、シェルフ47と各LIU41〜44とを接続するコネクタと互換性のあるコネクタとしてよい。そして、各RPRポートに割り当てられる端子の位置は、LIU41〜44のいずれかのポートに割り当てられる端子の位置と同じ位置であってよい。
また、SW部46のいずれの入出力端子がシェルフ47のどの入出力端子に接続されているかは予め既知である。したがって、クロスコネクト設定部17は、クロスコネクト情報に従って、第1及び第2接続チャネルが伝送される2つのポートがそれぞれ接続されているSW部46の入出力端子を特定することができる。
図12に戻り、クロスコネクト設定部17は、後述するクロスコネクト設定要求部96による指示内容に従って、クロスコネクト情報をデータベース15に加えることにより、新たなクロスコネクト接続を設ける。このように、新たなクロスコネクト接続を設けるために、クロスコネクト情報をデータベース15に加えてSW部46の設定状態を変更することを、以下の説明において「クロスコネクトを設定する」と記すことがある。
クロスコネクト予約部18は、後述するクロスコネクト予約要求部95から、新たなクロスコネクトの設定の予約を要求されたとき、クロスコネクト情報をチェックして、要求されたクロスコネクトの設定が可能であるか否かを判定する。要求されたクロスコネクトの設定が可能であるとき、このクロスコネクトの設定を予約する。
以下、データベース15に記憶される各情報について説明する。図14は、ノード情報のデータ構造の例を説明する図である。ノード情報は、ノード装置の識別子であるノードIDと、ノード装置に割り当てられたノードIPを指定する情報である。ノード情報は、ノード情報は、「ノードID」と「ノードIP」を格納するフィールドを含む。
図15は、接続リンク情報のデータ構造の第1例を説明する図である。接続リンク情報は、各ノード装置に接続されているリンクに関する情報である。接続リンク情報は、例えばGMPLS拡張において規定されるTE−Linkの形式を有していてよい。図15に示す例は、ノード装置203Aのデータベース15に記憶される接続リンク情報である。
接続リンク情報には、ノード装置203Aに設けられたRPR局230Aが有するポートである各PRPポートに関する情報も、ノード装置203Aに接続されるリンクに関する情報として記憶される。接続リンク情報は、ノード装置203Aに新たなリンクを接続したときに、又はノード装置203Aに新たなRPR局を設けたときに、ユーザによる設定作業により更新される。
接続リンク情報は、「リングID」と、「リンク種別」と、「リングID」と、「対向ノードID」と、「対向ノードIP」と、「対向ノードリンクID」とを格納するフィールドを含む。
他のノード装置からLIUのポートに接続されたリンクに関するレコードの場合、リンクIDと、リンク種別と、対向ノードIDと、対向ノードIPと、対向ノードリンクIDの値が意味を有し、リングIDの値は設定されない。この場合、リンクIDとして、各リンクに割り当てられた識別子であるリンクIDが指定される。リンク種別は、通常のリンクを意味する値「Normal」を有する。対向ノードID及び対向ノードIPは、接続相手のノード装置である対向ノード装置のノードID及びノードIPを指定する。対向ノードリンクIDは、対向ノード装置において割り当てられたリンクIDを指定する。
例えば、リンクIDの値が「1」であるレコードは、リンク種別の値が「Normal」であるため、他のノード装置からLIUのポートに接続される通常リンクに関するレコードであることを意味する。リンクIDの値が「1」のリンクによってノード装置203Aに接続される対向ノード装置のノードIDは「2.2.2.2」であり、ノードIPは「10.5.20.12」である。またこのリンクは、対向ノード装置においてリンクID「2」が割り当てられている。
RPRポートに関するレコードの場合、リンクIDと、リンク種別と、リングIDが意味を有し、対向ノードIDと、対向ノードIPと、対向ノードリンクIDの値は設定されない。この場合、リンクIDとして、通常のリンクと同様に、RPRポート毎に割り当てられたリンクIDが指定される。ノード装置203A、203B及び203Fにそれぞれ設けられたRPR局のRPRポートのノードIDも、図9に記載されている。
リンク種別は、FoSPort(East)及びFoSPort(West)のいずれであるかを示す値「FoSPort(East)」又は「FoSPort(West)」を有する。リングIDは、RPRポートが使用されるRPRネットワークのリングIDを指定する。
図16は、リンクID登録情報のデータ構造の例を説明する図である。リンクID登録情報は、接続リンク情報にてリンクIDが定義されている各リンクについて、各リンクが接続されているポートと、このポートが収容されるLIU41〜44が取り付けられたシェルフ47のスロットを記憶する。リンクID登録情報は、ノード装置203Aに新たなリンクを設けたとき、ユーザが設定する。
上述のとおり、シェルフ47と各LIU41〜44とを接続する各端子の位置と各ポートとの関係は既知である。したがって、クロスコネクト設定部17は、リンクID登録情報を参照することによって、各リンクへのクロスコネクト接続を設定するために、シェルフ47のどのスロットのどの端子にクロスコネクト接続を設定すればよいかを特定することができる。
また、リンクID登録情報は、接続リンク情報にてリンクIDが定義されているRPRポートを有するPRPユニット45が取り付けられているシェルフ47のスロットと、RPRポートにそれぞれ割り当てられたポート番号を記憶する。リンクID登録情報は、ノード装置203Aに新たなRPR局を設けたとき、ユーザが設定する。
シェルフ47及びRPRユニット45を接続する各端子の位置と各RPRポートとの関係は既知である。したがってクロスコネクト設定部17は、リンクID登録情報を参照することによって、RPRポートへのクロスコネクト接続を設定するために、シェルフ47のどのスロットのどの端子にクロスコネクトを設定すればよいかを特定することができる。
図17は、ネットワークトポロジ情報のデータ構造の第1例を説明する図である。ネットワークトポロジ情報は、ネットワーク210に存在するリンクに関する情報である。ネットワークトポロジ情報は、「ノードID」と、「リンクID」と、「リンク種別」と、「リングID」と、「対向ノードID」と、「対向ノードリンクID」とを格納するフィールドを含む。
図15の接続リンク情報と同様に、ネットワークトポロジ情報は、各ノード装置203A〜203F間を接続する通常のノードに関するレコードに加え、RPR局が有するRPRポートに関するレコードを含む。従って、RPRポートに関するレコードは、それぞれのポートが設けられるノード装置に接続されるリンクに関する情報と同様のレコードに格納されてネットワークトポロジ情報に記憶される。
ノード装置間を接続するリンクに関するレコードの場合、ノードIDと、リンクIDと、リンク種別と、対向ノードIDと、対向ノードリンクIDの値が意味を有し、リングIDの値は設定されない。この場合、ノードIDとして、各リンクにリングIDが付与されたノード装置のノードIDが指定される。また、リンクIDとして、図15の接続リンク情報にて定義されたリンクIDが指定される。リンク種別は、通常のリンクに関するレコードであることを意味する値「Normal」を有する。対向ノードIDは、図15の接続リンク情報にて各リンクにそれぞれ指定された対向ノードIDと同じ値を指定する。対向ノードリンクIDは、対向ノード装置において割り当てられたリンクIDを指定する。
RPRポートに関するレコードの場合、ノードIDと、リンクIDと、リンク種別と、リングIDが意味を有し、対向ノードIDと、対向ノードリンクIDの値は設定されない。この場合、ノードIDは、RPRポートが設けられたノード装置のノードIDを指定する。リンクIDとして、図15の接続リンク情報にて定義されたリンクIDが指定される。リンク種別は、FoSPort(East)及びFoSPort(West)のいずれであるか示す値「FoSPort(East)」又は値「FoSPort(West)」を有する。リングIDは、RPRポートが使用されるRPRネットワークのリングIDを指定する。
図18は、図10のラベルスイッチング制御部22の構成例を説明する図である。ラベルスイッチング制御部22は、制御部60と、RPRパス制御部70と、ルーティング制御部80と、シグナリング制御部90とを備える。制御部60は、ラベルスイッチング制御部22全体の動作を制御する。また、制御部60は、ユーザからのコマンドであるパス設定要求やRPRパス設定要求をコマンド処理部12から受信する。制御部60は、これらのパス設定のための処理を、RPRパス制御部70及びルーティング制御部80に実行させる。
RPRパス制御部70は、ルーティング制御部80により実行されるルーティングプロトコル及びシグナリング制御部90によるシグナリングプロトコルによって、ノード装置203Aを経由するRPRネットワークのパスを設定するための処理を行う。
RPRパス制御部70は、RPRノードリスト処理部71を備える。RPRノードリスト処理部71は、図17のネットワークトポロジ情報に基づいて、通信ネットワーク210のノード装置のうちRPRポートを備えるノード装置から、ノード装置203Aを除いたノード装置のリストであるRPRノードリストを作成する。
またRPRノードリスト処理部71は、ノード装置203Aをイーグルスノード装置とするRPR部分パスの設定を要求するPathMsgを受信したとき、RPRノードリストの更新処理を行う。RPRノードリストの更新処理によって、PathMsgに含まれるRPRノードリストからノード装置203Aが削除される。
ルーティング制御部80は、ルーティング処理を行う。ルーティング処理には、設定対象のパスの経路計算処理や、ノード装置203A〜203F間におけるネットワークトポロジ情報の交換処理を含む。ルーティング制御部80は、経路計算部81と、トポロジ情報広告部82を含む。ルーティング制御部80によるルーティング処理は、例えば、OSPFTE(Open Shortest Path First - Traffic Engineering)により定められたルーティングプロトコルに従うものであってよい。
経路計算部81は、RPRノードリスト処理部71が作成又は更新したRPRノードリストに含まれるノード装置のうち、ノード装置203Aから最短距離にあるノード装置までの経路を計算する。また経路計算部81は、最短距離にあるノード装置に設けられたRPR局のポートFoSPort(West)のリンクIDを、図17のネットワークトポロジ情報から取得する。経路計算部81は、例えばダイナクストラ法のような一定の計算規則に従って、最短距離にあるノード装置及びそのノード装置までの経路を計算する。
ノード装置203AのRPR局230AのポートFoSPort(East)から、最短距離にあるノード装置に設けられたRPR局のポートFoSPort(West)まで至る経路が、ノード装置203A及び最短距離にあるノード装置にそれぞれ設けられたRPR局間のRPR部分パスの経路となる。経路計算部81は、RPR部分パスを表す経路情報EROを作成する。経路計算部81は、作成したEROを、シグナリング制御部90の要求メッセージ処理91へ出力する。
なお、ユーザからのRPRパス設定要求は、RPRパスが経由する経路の指定を含んでいてもよい。このとき経路計算部81は、ユーザから指定される経路に応じたEROを作成して、要求メッセージ処理91へ出力する。
また、経路計算部81は、RPR局230AのFoSPort(East)と、EROにおいて指定された隣接ノード装置とのリンクと、を接続するためのクロスコネクト設定の予約を行うように、後述のクロスコネクト予約要求部95に命令する。
トポロジ情報広告部82は、図15のノード装置203Aのリンク情報を、他のノード装置203B〜203Fへ広告する。また他のノード装置203B〜203Fから広告されたリンク情報を受信し、受信したリンク情報とノード装置203Aのリンク情報に基づいて図17のネットワークトポロジ情報を作成する。以下、OSPFTEに定めるルーティングプロトコルに従って行われる場合における、リンク情報の広告方法の実施例を説明する。
トポロジ情報広告部82は、リンク情報を、リンクステート広告(LSA)情報の形式で他のノード装置203B〜203Fと交換する。図19の(A)はLSA情報の説明に使用するネットワークの構成図であり、図19の(B)は(A)のネットワークに対応するLSA情報の例の説明図である。
図19の(A)に示すネットワークは、4つのノード241〜244で構成されており、ノード241と242はリンク251で接続され、ノード242と243はリンク252で接続され、ノード242と244はリンク253で接続される。また、ノード241のインタフェース241−1はリンク251に接続され、ノード242のインタフェース242−1、242−2及び242−3はそれぞれリンク251、253及び252に接続され、ノード243のインタフェース243−1はリンク252に接続され、ノード244のインタフェース244−1はリンク253に接続されている。
各ノードに記憶されるLSA情報は、LSAデータ自体123とこれを管理するためのLSA管理情報124とを含み、LSAデータ123は、各ノード241〜244毎に、かつこれらノードにそれぞれ接続されるリンク毎に作成される。
例えばデータ260−11はノード241に接続されるリンク251に関するLSAデータとそのLSA管理情報であり、データ260−21〜260−23はノード242に接続されるリンク251〜253に関するLSAデータとそのLSA管理情報であり、データ260−32はノード243に接続されるリンク252に関するLSAデータとそのLSA管理情報であり、データ260−43はノード244に接続されるリンク253に関するLSAデータとそのLSA管理情報である。各ノードは、それぞれのノードに接続されるリンクに関するLSA情報をノード間で交換することにより、各ノード241〜244が、全てノードに関するLSA情報のセット260−11〜260−43を有している。
図20は、図19の(B)のLSAデータのデータ構造例を説明する図である。LSAデータは、LSAの識別情報やタイプなどを含む共通ヘッダであるLSAヘッダと、リンクを記述するLink TLVと、追加情報を記述するSub−TLVを格納する領域を有する。トポロジ情報広告部82は、RPRポートに関するリンク情報を広告するLSAデータを作成する際に、LSAデータに、RPR FoSPort SubTLVを追加する。
図21は、図20に示すRPR FoSPort SubTLVのデータ構造の第1例を説明する図である。RPR FoSPort SubTLVは、「Type」、「Length」、「Side Information」を格納する領域を有する。Typeは、このSub−TLVがRPR FoSPort SubTLVであることを示す識別コードを指定する。Lengthは、RPR FoSPort SubTLVのデータ長を指定する。Side Informationは、このLSAデータにより指定されるRPRポートが、FoSPort(East)及びFoSPort(West)の何れであるかを指定する。
RPR FoSPort SubTLVが追加されたLSAデータが広告されることにより、各ノード装置203A〜203Fには、通信ネットワーク210内に存在する全てのRPR局のRPRポートに関するLSA情報が配信される。この結果、各ノード装置203A〜203Fのネットワークトポロジ情報に、通信ネットワーク210内に存在する全てのRPR局のRPRポートに関するリンク情報が格納される。
再び図18を参照する。シグナリング制御部90は、経路計算部81により作成されたEROが指定するパスを設定するシグナリング処理を行う。シグナリング制御部90によるシグナリング処理は、例えば、RSVP−TE(Resource Reservation Protocol - Traffic Engineering)により定められたシグナリングプロトコルに従うものであってよい。シグナリング制御部90は、要求メッセージ処理部91と、要求メッセージ送受信部92と、応答メッセージ処理部93と、応答メッセージ送受信部94と、クロスコネクト予約要求部95と、クロスコネクト設定要求部96を備える。
要求メッセージ処理部91は、RPR部分パスの設定を要求するとき、経路計算部81により作成されたEROと、RPRノードリスト処理部71が作成したRPRノードリストを含むPathMsgを生成する。要求メッセージ処理部91は、要求メッセージ送受信部92により、作成したPathMsgをEROに指定される次の転送先のノード装置へ送信する。図22は、RPR部分パスの設定を要求するパスメッセージ(PathMsg)のデータ構造を説明する図である。
図22のPathMsgは、図2に示したデータに加え、RPR_RINGオブジェクトを格納する領域を備える。図23は、図22に示すRPR_RINGオブジェクトのデータ構造の第1例を説明する図である。RPR_RINGオブジェクトは、「Length」と、「Class−Num」と、「C−Type」と、「Ring IG Node ID」と、「Num Of Ring Nodes」と「RPR Station Node ID」を格納する領域を有する。Lengthはオブジェクト長を指定する。Class−NumとC−Typeはオブジェクトの種類を指定する。
Ring IG Node IDは、ユーザからRPRパスの設定要求を受信したノード装置のノードIDを指定する。以下の説明において、RPRパスの設定要求を受信したノード装置を「RPR−IGノード装置」と記すことがある。
Num Of Ring Nodes及びRPR Station Node IDは、RPRネットワークに含まれるノード装置のリストを指定する。Num Of Ring Nodesはリストに含まれるノード装置の数を指定し、RPR Station Node IDの列は、リストに含まれる各ノード装置を指定する。RPRノードリスト処理部71が作成したRPRノードリストは、Num Of Ring Nodes及びRPR Station Node IDの形で、RPR_RINGオブジェクトに含まれる。
図18の要求メッセージ処理部91は、要求メッセージ送受信部92がPathMsgを受信したとき、PathMsgに含まれるEROにより指定される経路に含まれる、ノード装置203Aのクロスコネクトの設定の予約を、クロスコネクト予約要求部95に命令する。
要求メッセージ処理部91は、要求メッセージ送受信部92が受信したPathMsgのイーグルスノード装置がノード装置203Aであるとき、ノード装置203Aにおけるクロスコネクトの設定を、クロスコネクト設定要求部96に命令する。このとき、要求メッセージ処理部91は、PathMsgに応答するResvMsgの生成を、応答メッセージ処理部93へ命令する。
要求メッセージ処理部91は、要求メッセージ送受信部92が受信したPathMsgが、RPR部分パスの設定を要求するメッセージであり、イーグルスノード装置がノード装置203Aであるとき、PathMsgに含まれるRPRノードリストの更新処理を、RPRノードリスト処理部71に命令する。このとき、要求メッセージ処理部91は、更新されたRPRノードリストと、このリストに従って経路計算部81が計算した次のRPR部分パスの経路を指定するEROを含んだPathMsgを作成する。作成されたPathMsgは、要求メッセージ送受信部92により、次のRPR部分パスのイーグルスノード装置へ向けて送信される。
要求メッセージ送受信部92は、PathMsgの送受信処理及び転送処理を行う。応答メッセージ送受信部94は、ResvMsgの送受信処理及び転送処理を行う。
応答メッセージ処理部93は、応答メッセージ送受信部94がResvMsgを受信したとき、PathMsgの処理により予約されたノード装置203Aのクロスコネクトの設定を、クロスコネクト設定要求部96に命令する。また、ノード装置203Aをイーグルスノード装置とするPathMsgが受信されたとき、応答メッセージ処理部93は、PathMsgに応答するResvMsgを生成する。
クロスコネクト予約要求部95は、経路計算部81及び要求メッセージ処理部91による上記命令に従って、クロスコネクト予約部18に、クロスコネクトの設定の予約を要求する。クロスコネクト設定要求部96は、要求メッセージ処理部91及び応答メッセージ処理部93による上記命令に従って、クロスコネクト設定部17に、クロスコネクトの設定を要求する。
なお、クロスコネクト設定要求部96は、図12のクロスコネクト設定部17にクロスコネクトの設定を命令するとき、クロスコネクト接続が設定されるリンク又はRPRポートを、リンクIDを用いて指定してよい。クロスコネクト設定部17は、図16のリンクID登録情報に従って、クロスコネクト接続が設定される2つリンクがそれぞれ接続されているポートと、このポートが収容されるユニットが取り付けられたシェルフ47のスロットを特定する。クロスコネクト設定部17は、特定したスロット及びポートをクロスコネクト情報へ格納する。
次に、開示のネットワークにおけるRPRパスの設定方法について説明する。図24は、図6のネットワークにおけるノード装置203A及び203B間のシグナリング処理を説明する図である。なお、別な実施の態様においては、下記のオペレーションAA〜オペレーションAHの各オペレーションはステップであってもよい。
オペレーションAAにおいてユーザは、監視装置30を介して、新たなRPRパスの設定を要求するRPRパス設定要求をノード装置203Aへ送信する。RPRパス設定要求を受信したノード装置203Aは、上記のRPR−IGノード装置となる。
ユーザからRPRパス設定要求を受信したノード装置203Aは、オペレーションABにおいて、図25を参照して説明する以下のオペレーションBA〜BFの処理を行う。図25は、RPRネットワークを形成するパスの設定要求を受けたノード装置の処理の第1例を説明する図である。なお、別な実施の態様においては、下記のオペレーションBA〜オペレーションBFの各オペレーションはステップであってもよい。
オペレーションBAにおいてノード装置203Aは、図10のユーザインタフェース11を介して、ユーザからRPRパス設定要求を受信する。オペレーションBBにおいて図18のRPRノードリスト処理部71は、図17のネットワークトポロジ情報を参照し、通信ネットワーク210内においてRPRポートを有する全ノード装置を特定する。
オペレーションBCにおいてRPRノードリスト処理部71は、RPRポートを有するノード装置からノード装置203Aを除いたノード装置のリストであるRPRノードリストを作成する。本例の場合、RPRポートを有するノード装置は、装置203A、203B及び203Fであるから、RPRノードリストにはノード装置203B及び203Fが含まれる。
オペレーションBDにおいて経路計算部81は、RPRノードリスト処理部71が作成したRPRノードリストに含まれるノード装置のうち、ノード装置203Aから最短距離にあるノード装置までの経路を計算する。図6の通信ネットワーク210の例では、最短距離にあるノード装置としてノード装置203Bが特定され、ノード装置203Aからノード装置203Bへ至る最短経路として、経路「203A〜203B」が計算されるものと仮定する。
経路計算部81は、最短距離にあるノード装置203Bに設けられたRPR局230BのポートFoSPort(West)のリンクIDを、ネットワークトポロジ情報から取得する。経路計算部81は、ノード装置203Aに設けられたRPR局230AのRPRポートFoSPort(East)から、上記の最短経路を経由し、RPR局230BのRPRポートFoSPort(West)まで至るRPR部分パスの経路を指定する経路情報EROを作成する。ノード装置203Bは、このRPR部分パスのイーグルスノード装置となる。
オペレーションBEにおいて要求メッセージ処理部91は、PathMsgを生成する。PathMsgは、経路計算部81により作成されたEROと、図23のRPR_RINGオブジェクトを含む。RPR_RINGオブジェクトは、RPRノードリスト処理部71が作成したRPRノードリストと、RPR−IGノード装置203Aの指定を含む。なお、上述の通りRPRノードリストに含まれるノード装置はノード装置203B及び203Fであり、Num Of Ring Nodesの値は「2」に設定される。要求メッセージ送受信部92は、イーグルスノード装置203Bへ向けてPathMsgを送信する。
オペレーションBFにおいて経路計算部81は、ノード装置203AのFoSPort(East)と、RPR部分パスの経路の隣接ノード装置203Bとのリンク220A1と、を接続するパスを形成するクロスコネクト設定の予約を行うように、後述のクロスコネクト予約要求部95に命令する。クロスコネクト予約要求部95は、経路計算部81による上記命令に従って、クロスコネクト予約部18にクロスコネクトの設定の予約を要求する。
図24を参照する。オペレーションACにおいて、ノード装置203Aから203BへPathMsgが送信される。PathMsg受信したノード装置203Bは、オペレーションADにおいて、図26を参照して説明する以下のオペレーションCA〜CCの処理を行う。
図26は、パスメッセージ(PathMsg)を受信したイーグルスノード装置の処理例を説明する図である。なお、別な実施の態様においては、下記のオペレーションCA〜オペレーションCKの各オペレーションはステップであってもよい。
オペレーションCAにおいて要求メッセージ送受信部92は、PathMsgを受信する。ノード装置203BがPathMsgにて設定されるRPR部分パスのイーグルスノード装置であるため、オペレーションCBにおいて要求メッセージ処理部91は、ノード装置203Bにおけるクロスコネクトの設定を、クロスコネクト設定要求部96に命令する。
このクロスコネクトの設定によって形成されるパスは、EROにおいて指定された経路である、隣接ノード装置203Aとのリンク220B1と、ノード装置203BのFoSPort(West)と、を接続するパスである。クロスコネクト設定要求部96は、要求メッセージ処理部91による命令に従って、クロスコネクト設定部17にクロスコネクトの設定を要求する。
オペレーションCCにおいて要求メッセージ処理部91は、PathMsgに応答するResvMsgの生成を応答メッセージ処理部93へ命令する。応答メッセージ処理部93により作成されたResvMsgは、応答メッセージ送受信部94によって、PathMsgの送信元であるイングレスノード装置203Aへ送信される。
図24を参照する。オペレーションAEにおいて、ノード装置203Bから203AへResvMsgが送信される。ResvMsgを受信したノード装置203Bの応答メッセージ処理部93は、オペレーションAFにおいて、図25のオペレーションBFにおいて予約されたクロスコネクトの設定をクロスコネクト設定要求部96へ命令する。これによって、ノード装置203AのFoSPort(East)と、隣接ノード装置203Bとのリンク220A1と、を接続するパスが形成される。以上のオペレーションによりRPR局230Aと230Bとを接続するPRP部分パスが設定される。
一方、オペレーションAGではノード装置203Bが、図26のオペレーションCD〜CG及びCI〜CKの処理を行う。オペレーションCDにおいて図18のRPRノードリスト処理部71は、ノード装置203Bが、RPR−IGノード装置か否かを判定する。ノード装置203BがRPR−IGノード装置か否かの判定は、PathMsgに含まれるRPR_RINGオブジェクトのRPRノードリストが空であるか否かに応じて行ってよい。また、ノード装置203BがRPR−IGノード装置か否かの判定は、ノード装置203BのノードIDと、RPR_RINGオブジェクトに含まれるRing IG Node IDの値を比較することによって行ってもよい。ノード装置203BはRPR−IGノード装置でないため(オペレーションCD:N)、RPRノードリスト処理部71は処理をオペレーションCEへ移行する。
オペレーションCEにおいてRPRノードリスト処理部71は、PathMsgに含まれていたRPR_RINGオブジェクトのRPRノードリストから、ノード装置203Bを削除する更新処理を行う。また、オペレーションCFにおいてRPRノードリスト処理部71は、PathMsgに含まれていたRPR_RINGオブジェクトのNum Of Ring Nodesの値を1つ減らす。
オペレーションCGにおいてRPRノードリスト処理部71は、Num Of Ring Nodesの値がゼロ(0)か否かを判定する。本例の場合、ノード装置203Bが受信したPathMsgに含まれていたRPR_RINGオブジェクトのNum Of Ring Nodesの値は「2」であった。したがって、オペレーションCFによる減算後の値は「1」となる(オペレーションCG:N)。
オペレーションCIにおいて経路計算部81は、RPRノードリスト処理部71により更新されたRPRノードリストに含まれるノード装置のうち、ノード装置203Bから最短距離にあるノード装置までの経路を計算する。図6の通信ネットワーク210の例では、最短距離にあるノード装置としてノード装置203Fが特定され、ノード装置203Bからノード装置203Fへ至る最短経路として、経路「203B〜203D〜203F」が計算されたものする。
経路計算部81は、最短距離にあるノード装置203Fに設けられたRPR局230FのポートFoSPort(West)のリンクIDを、ネットワークトポロジ情報から取得する。経路計算部81は、RPR局230BのRPRポートFoSPort(East)から、上記の最短経路を経由し、RPR局230FのRPRポートFoSPort(West)まで至るRPR部分パスの経路を指定する経路情報EROを作成する。ノード装置203Fは、このRPR部分パスのイーグルスノード装置となる。
オペレーションCJにおいて要求メッセージ処理部91は、PathMsgを生成する。PathMsgは、経路計算部81により作成されたEROと、RPR_RINGオブジェクトを含む。RPR_RINGオブジェクトは、RPRノードリスト処理部71が更新したRPRノードリストと、RPR−IGノード装置203Aの指定を含む。なお、上述の通りRPRノードリストに含まれるノード装置はノード装置203Fであり、Num Of Ring Nodesの値は「1」に設定される。要求メッセージ送受信部92は、イーグルスノード装置203Fへ向けてPathMsgを送信する。
オペレーションCKにおいて経路計算部81は、ノード装置203BのFoSPort(East)と、RPR部分パスの経路の隣接ノード装置203Dとのリンク220B3と、を接続するパスを形成するクロスコネクト設定の予約を行うように、クロスコネクト予約要求部95に命令する。クロスコネクト予約要求部95は、経路計算部81による命令に従って、クロスコネクト予約部18にクロスコネクトの設定の予約を要求する。
上記オペレーションCJによって、図24のオペレーションAHにおいてノード装置203Bから203Fへ向けてPathMsgが送信される。
次に図27を参照して、図6のネットワークにおけるノード装置203B、203D及び203F間のシグナリング処理を説明する。オペレーションAHにおいて送信されたPathMsgを受信したノード装置203Dは、PathMsgのEROで指定された経路のためのパスを形成するクロスコネクト設定を予約する。本例の場合、このパスは、隣接ノード装置203Bとのリンク220D3と、隣接ノード装置203Fとのリンク220D1と、を接続するパスである。オペレーションDAにおいてノード装置203Dは、隣接ノード装置203FへPathMsgを送信する。
PathMsg受信したノード装置203Fは、オペレーションDBにおいて、図26のオペレーションCA〜CCの処理を行う。オペレーションCAにおいて要求メッセージ送受信部92は、PathMsgを受信する。オペレーションCBにおいて要求メッセージ処理部91は、ノード装置203Fにおけるクロスコネクトの設定を、クロスコネクト設定要求部96に命令する。このクロスコネクトの設定によって形成されるパスは、EROにおいて指定された経路である、隣接ノード装置203Dとのリンク220F1と、ノード装置203FのFoSPort(West)と、を接続するパスである。クロスコネクト設定要求部96は、要求メッセージ処理部91による命令に従って、クロスコネクト設定部17にクロスコネクトの設定を要求する。
オペレーションCCにおいてノード装置203Fは、PathMsgに応答するResvMsgを、PathMsgの送信元であるイングレスノード装置203Bへ向けて送信する。
図27を参照する。オペレーションDCにおいて、ノード装置203Fから203DへResvMsgが送信される。ResvMsgを受信したノード装置203Dは、オペレーションDDにおいて、先に予約したリンク220D3と220D1との間にパスを形成するクロスコネクトを設定する。オペレーションDEにおいてノード装置203Dは、ResvMsgをイングルスノード装置203Bへ送信する。
ResvMsgを受信したノード装置203Bの応答メッセージ処理部93は、オペレーションDFにおいて、図26のオペレーションCKにおいて予約されたクロスコネクトの設定をクロスコネクト設定要求部96へ命令する。このクロスコネクト設定によって、ノード装置203BのFoSPort(East)と、隣接ノード装置203Dとのリンク220B3と、を接続するパスが形成される。以上のオペレーションによりRPR局230Bと230Fとを接続するPRP部分パスが設定される。
一方、オペレーションDGではノード装置203Fが、図26のオペレーションCD〜CG、CH及びCJ〜CKの処理を行う。オペレーションCDにおいて図18のRPRノードリスト処理部71は、ノード装置203Fが、RPR−IGノード装置か否かを判定する。ノード装置203FはRPR−IGノード装置でないため(オペレーションCD:N)、RPRノードリスト処理部71は処理をオペレーションCEへ移行する。
オペレーションCEにおいてRPRノードリスト処理部71は、PathMsgに含まれていたRPR_RINGオブジェクトのRPRノードリストから、ノード装置203Fを削除する更新処理を行う。また、オペレーションCFにおいてRPRノードリスト処理部71は、PathMsgに含まれていたRPR_RINGオブジェクトのNum Of Ring Nodesの値を1つ減らす。この結果、Num Of Ring Nodesの値の値が「0」になる。
オペレーションCGにおいてRPRノードリスト処理部71は、Num Of Ring Nodesの値がゼロ(0)か否かを判定する。本例の場合、Num Of Ring Nodesの値は「0」であるから(オペレーションCG:Y)、処理はオペレーションCHへ移行する。
オペレーションCHにおいて経路計算部81は、ノード装置203FからRPR−IGノード装置203Aまで至る経路を計算する。図6の通信ネットワーク210の例では、ノード装置203Fからノード装置203Aへ至る最短経路として、経路「203F〜203E〜203C〜203A」が計算されるものとする。
経路計算部81は、RPR−IGノード装置203AのRPR局230AのポートFoSPort(West)のリンクIDを、ネットワークトポロジ情報から取得する。経路計算部81は、RPR局230FのRPRポートFoSPort(East)から、上記の最短経路を経由し、RPR局230AのRPRポートFoSPort(West)まで至るRPR部分パスの経路を指定する経路情報EROを作成する。ノード装置203Aは、このRPR部分パスのイーグルスノード装置となる。
オペレーションCJにおいて要求メッセージ処理部91は、PathMsgを生成する。PathMsgは、経路計算部81により作成されたEROと、RPR_RINGオブジェクトを含む。RPR_RINGオブジェクトは、RPRノードリスト処理部71が更新した空のRPRノードリストと、RPR−IGノード装置203Aの指定を含む。要求メッセージ送受信部92は、イーグルスノード装置203Aへ向けてPathMsgを送信する。
オペレーションCKにおいて経路計算部81は、ノード装置203FのFoSPort(East)と、RPR部分パスの経路の隣接ノード装置203Eとのリンク220F2と、を接続するパスを形成するクロスコネクト設定の予約を行うように、クロスコネクト予約要求部95に命令する。クロスコネクト予約要求部95は、経路計算部81による命令に従って、クロスコネクト予約部18にクロスコネクトの設定の予約を要求する。
上記オペレーションCJによって、図27のオペレーションDHにおいてノード装置203Fから203Aへ向けてPathMsgが送信される。
次に図28を参照して、図6のネットワークにおけるノード装置203F、203E、203C及び203A間のシグナリング処理を説明する。オペレーションDHにおいて送信されたPathMsgを受信したノード装置203Eは、PathMsgのEROで指定された経路のためのパスを形成するクロスコネクト設定を予約する。本例の場合、このパスは、隣接ノード装置203Fとのリンク220E1と、隣接ノード装置203Cとのリンク220E3と、を接続するパスである。オペレーションEAにおいてノード装置203Eは、隣接ノード装置203CへPathMsgを送信する。
PathMsgを受信したノード装置203Cは、PathMsgのEROで指定された経路のためのパスを形成するクロスコネクト設定を予約する。本例の場合、このパスは、隣接ノード装置203Eとのリンク220C3と、隣接ノード装置203Aとのリンク220C1と、を接続するパスである。オペレーションEBにおいてノード装置203Cは、隣接ノード装置203AへPathMsgを送信する。
PathMsg受信したノード装置203Aは、オペレーションECにおいて、図26のオペレーションCA〜CCの処理を行う。オペレーションCAにおいて要求メッセージ送受信部92は、PathMsgを受信する。オペレーションCBにおいて要求メッセージ処理部91は、ノード装置203Aにおけるクロスコネクトの設定を、クロスコネクト設定要求部96に命令する。このクロスコネクトの設定によって形成されるパスは、EROにおいて指定された経路である、隣接ノード装置203Cとのリンク220A2と、ノード装置203AのFoSPort(West)と、を接続するパスである。クロスコネクト設定要求部96は、要求メッセージ処理部91による命令に従って、クロスコネクト設定部17にクロスコネクトの設定を要求する。
オペレーションCCにおいてノード装置203Aは、PathMsgに応答するResvMsgを、PathMsgの送信元であるイングレスノード装置203Fへ向けて送信する。
図28を参照する。オペレーションEDにおいて、ノード装置203Aから203CへResvMsgが送信される。ResvMsgを受信したノード装置203Cは、オペレーションEEにおいて、先に予約したリンク220C1と220C3との間にパスを形成するクロスコネクトを設定する。オペレーションEFにおいてノード装置203Cは、ResvMsgをイングルスノード装置203Eへ送信する。
ResvMsgを受信したノード装置203Eは、オペレーションEGにおいて、先に予約したリンク220E3と220E1との間にパスを形成するクロスコネクトを設定する。オペレーションEHにおいてノード装置203Eは、ResvMsgをイングルスノード装置203Fへ送信する。
ResvMsgを受信したノード装置203Fの応答メッセージ処理部93は、オペレーションEIにおいて、図26のオペレーションCKにおいて予約されたクロスコネクトの設定をクロスコネクト設定要求部96へ命令する。これによって、ノード装置203FのFoSPort(East)と、隣接ノード装置203Eとのリンク220F2と、を接続するパスが形成される。以上のオペレーションによりRPR局230Fと230Aとを接続するPRP部分パスが設定される。また、RPR局230A〜230Bを接続するRPR部分パス、RPR局230B〜230Fを接続するPRP部分パス、及びRPR局230F〜230Aを接続するRPR部分パスが設定されることにより、RPRネットワークの構築が完了する。
一方、オペレーションEJではノード装置203Aが、図26のオペレーションCD及びCLの処理を行う。オペレーションCDにおいて図18のRPRノードリスト処理部71は、ノード装置203Aが、RPR−IGノード装置か否かを判定する。ノード装置203AはRPR−IGノード装置であるため(オペレーションCD:Y)、RPRノードリスト処理部71は処理をオペレーションCLへ移行する。
オペレーションCLにおいて図18のRPR制御部70は、監視装置30を介してユーザへRPRパスの設定が完了したことを通知する。オペレーションCLによって、図28のオペレーションEKの通知が実施される。
本実施例によれば、RPRユニットのRPRポートと通信インタフェースユニットのポートとの間にパスを設定するクロスコネクト設定が、ラベルスイッチング制御部22により自動的に実施される。この結果、この設定作業に要していた人的労力が省力化される。また、手動による設定の誤りが回避される。
また、従来はRPR局間を結ぶ最短経路もまたユーザが手動で決定しており、このために人的労力を要していた。本実施例によれば、ラベルスイッチング制御部22がRPR局間を結ぶ経路を自動的に決定することができ、上述の人的労力が省力化される。
図29は、実施例の通信ネットワークの第2例を説明する図である。本実施例によれば、通信ネットワーク210上に複数の異なるRPRネットワークが構築される。本例では、通信ネットワーク210上に第1及び第2のRPRネットワークを構築する場合を説明する。ノード装置203A、203B及び203Fには、第1のRPRネットワークのRPR局230A、230B1及び230Fが設けられる。また、ノード装置203B、203C及び203Eには、第2のRPRネットワークのRPR局230B2、230C及び230Eが設けられる。
第1のRPRネットワークと第2のRPRネットワークとを識別するために、図15及び図16を参照した説明したリングIDが使用される。リングIDは、各RPR局やRPRポートが属するRPRネットワークを識別する識別子として使用される。図30は、各PRP局のリングIDの第2例を説明する表である。第1のRPRネットワークのリングIDには値「900」が設定され、第2のRPRネットワークのリングIDには値「901」が設定される。通信ネットワーク210上の各リンク及び各RPRポートのリンクIDの第2例を図31に記載する。
図32は、ノード装置203Bにおける接続リンク情報の例を説明する図である。接続リンク情報は、RPR局230B1のFoSPort(East)用のレコード(リンクID=「7」)と、RPR局230B1のFoSPort(West)用のレコード(リンクID=「8」)を記憶している。これらのレコードのリングIDは、第1のRPRネットワークを指定するリングID=900が指定される。
また接続リンク情報は、RPR局230B2のFoSPort(East)用のレコード(リンクID=「9」)と、RPR局230B2のFoSPort(West)用のレコード(リンクID=「10」)を記憶している。これらのレコードのリングIDは、第2のRPRネットワークを指定するリングID=901が指定される。
図33は、ネットワークトポロジ情報のデータ構造の第2例を説明する図である。図32の接続リンク情報と同様に、ネットワークトポロジ情報にも第2のRPRネットワークに属するRPRポートに関するレコードが記憶される。例えば、リンクID=「9」及び「10」のレコードは、第2のRPRネットワークに属するRPR局230B2のRPRポートに関するレコードである。
図34は、図20に示すRPR FoSPort SubTLVのデータ構造の第2例を説明する図である。RPR FoSPort SubTLVは、「Type」、「Length」、「Side Information」、「Ring ID」を格納する領域を有する。Type、Length、Side Informationは、図21の第1例と同様である。Ring IDは、LSAデータにより指定されるRPRポートが属するRPRネットワークのリングIDを指定する。図34のRPR FoSPort SubTLVを格納するLSAデータが広告されることにより、各ノード装置203A〜203Fには、全てのRPR局のRPRポートが属するRPRネットワークのリングIDに関する情報が配信される。
以下、通信ネットワーク210上に複数のRPRネットワークが構築される場合における、RPRパスの設定方法について説明する。ここでは、説明の簡単のため、図24〜図28を参照して上述したRPRパスの設定方法との相違点を述べる。
図24に示すオペレーションAAにおいて、ユーザは、構築しようとするRPRネットワークに属するRPR局を有するRPR−IGノード装置へ、監視装置30を介してRPRパス設定要求を送信する。このときユーザは、構築しようとするRPRネットワークのリングIDをRPRパス設定要求にて指定する。以下の説明において、構築しようとするRPRネットワークのリングIDを、「対象リングID」と記載することがある。
図25のオペレーションBBにおいて、RPR−IGノード装置のRPRノードリスト処理部71は、通信ネットワーク210内において、対象リングIDと同じリングIDのRPRポートを有する全ノード装置を特定する。オペレーションBCにおいてRPRノードリスト処理部71は、対象リングIDと同じリングIDのRPRポートを有するノード装置からRPR−IGノード装置を除いたノード装置のリストであるRPRノードリストを作成する。
オペレーションBDにおいて経路計算部81は、RPRノードリストに含まれるノード装置のうち、RPR−IGノード装置から最短距離にあるノード装置までの経路を計算する。経路計算部81は、最短距離にあるノード装置のRPRポートFoSPort(West)のリンクIDを、ネットワークトポロジ情報から取得する。経路計算部81は、RPR−IGノード装置のRPRポートFoSPort(East)から、最短距離にあるノード装置のRPRポートFoSPort(West)まで至るRPR部分パスの経路を指定する経路情報EROを作成する。
オペレーションBEにおいて要求メッセージ処理部91は、PathMsgを生成する。図22により説明されるようにPathMsgは、経路計算部81により作成されたEROと、RPR_RINGオブジェクトを含む。図35は、図22に示すRPR_RINGオブジェクトのデータ構造の第2例を説明する図である。
RPR_RINGオブジェクトは、RPRノードリスト処理部71が作成したRPRノードリストと、RPR−IGノード装置の指定と、対象リングIDの指定である「RPR−Ring ID」を含む。要求メッセージ送受信部92は、RPR部分パスのイーグルスノード装置へ向けてPathMsgを送信する。
RPR部分パスのイーグルスノード装置のRPRノードリスト処理部71は、PathMsgを受信したとき、オペレーションCEにおいて、PathMsgに含まれていたRPR_RINGオブジェクトのRPRノードリストから、このイーグルスノード装置を削除する更新処理を行う。上述の通りこのRPRノードリストに含まれるノード装置は、対象リングIDと同じリングIDのRPRポートを有するノード装置である。
オペレーションCIにおいて経路計算部81は、RPRノードリスト処理部71により更新されたRPRノードリストに含まれるノード装置のうち、このイーグルスノード装置から最短距離にあるノード装置までの経路を計算する。経路計算部81は、このイーグルスノード装置のRPRポートFoSPort(East)から、最短距離にあるノード装置のRPRポートFoSPort(West)まで至るRPR部分パスの経路を指定する経路情報EROを作成する。
オペレーションCJにおいて要求メッセージ処理部91は、PathMsgを生成する。図22により説明されるようにPathMsgは、経路計算部81により作成されたEROと、図35のRPR_RINGオブジェクトを含む。要求メッセージ送受信部92は、RPR部分パスのイーグルスノード装置へ向けてPathMsgを送信する。
上述の通り、RPRノードリスト処理部71により作成又は更新されるRPRノードリストは、対象リングIDと同じリングIDのRPRポートを有するノード装置のリストである。また、RPR部分パスのイーグルスノード装置として選択されるノード装置はこのリストから選択される。このため、RPR部分パスの経路は、対象リングIDを持つRPRネットワークに属する2つのRPR局のRPRポート同士を接続する経路となる。
このように、本実施例によれば、各RPR局の間で設定されるRPR部分パスは、同じ対象リングIDのRPR局のRPRポート間を接続するパスとなる。これらRPR部分パス同士を接続することにより、同じ対象リングIDのRPR局同士を接続したRPRネットワークを構築することができる。本実施例によれば、同じ通信ネットワーク210上に、複数のRPRネットワークを構築する場合においても、ラベルスイッチング制御部22が、同じRPRネットワークに属するRPR局間を結ぶ経路を自動的に決定することができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
通信ネットワークのノード装置であって、
前記ノード装置において前記通信ネットワークに対するフレーム信号の挿入処理及び分岐処理を行う処理ユニットと、
前記通信ネットワークに存在するリンクをそれぞれ指定するリンク情報を有するトポロジ情報が記憶される記憶手段と、を備え、
前記ノード装置に設けられる前記処理ユニットを指定する情報が、前記ノード装置に接続するリンクの前記リンク情報として、前記トポロジ情報に含まれるノード装置。
(付記2)
前記通信ネットワークの他のノード装置との間で、前記トポロジ情報を互いに通知するトポロジ情報通知手段を備える付記1に記載のノード装置。
(付記3)
前記トポロジ情報に基づいて、異なる複数のノード装置にそれぞれ設けられた前記処理ユニット間を接続するパスの経路を計算する経路計算手段を備える、付記2に記載のノード装置。
(付記4)
第1ノード装置として動作する付記3に記載のノード装置であって、
前記トポロジ情報に基づいて、前記処理ユニットを備えるノード装置のリストであるノードリストを生成するノードリスト生成手段と、
前記処理ユニットを備える他のノード装置のうちのいずれかである第2ノード装置を決定するノード装置決定手段と、
前記計算手段により計算される前記第1ノード装置と前記第2ノード装置との間の経路を経由するパスの設定の予約を要求する要求メッセージを生成する要求メッセージ生成手段と、
前記要求メッセージを前記第2ノード装置へ向けて送信する要求メッセージ送信手段と、を備え、
前記要求メッセージ生成手段は、前記ノードリストを前記要求メッセージに含める付記3に記載のノード装置。
(付記5)
第3ノード装置として動作する付記4に記載のノード装置であって、
前記要求メッセージを受信する要求メッセージ受信手段を備え、
前記ノード装置決定手段は、受信された前記要求メッセージに含まれている前記ノードリストから前記ノード装置を除いた他のノード装置のうちのいずれかである第4ノード装置を決定し、
前記要求メッセージ生成手段は、前記計算手段により計算される前記第3ノード装置と前記第4ノード装置との間の経路を経由するパスの設定の予約を要求する要求メッセージを生成し、
前記要求メッセージ送信手段は、前記要求メッセージを前記第4ノード装置へ向けて送信するノード装置。
(付記6)
複数の前記リンクがそれぞれ接続される複数の通信ポートと、
複数の通信ポート同士の間の接続、及び前記通信ポートと前記処理ユニットとの間の接続を切り替えるスイッチと、を備え、
前記記憶手段は、前記リンク情報により指定される前記処理ユニット毎に、この処理ユニットに接続される前記スイッチの入出力端子を特定する情報を記憶する、付記1に記載のノード装置。
(付記7)
通信ネットワークに対するフレーム信号の挿入処理及び分岐処理を行う処理ユニットと所定の記憶手段とを備える、前記通信ネットワークのノード装置を経由する経路の計算方法であって、
前記通信ネットワークに存在するリンクをそれぞれ指定するリンク情報を有するトポロジ情報を前記所定の記憶手段に記憶し、
前記ノード装置に設けられる前記処理ユニットを指定する情報を、前記ノード装置に接続するリンクの前記リンク情報として、前記トポロジ情報に含め、
前記通信ネットワークの他のノード装置との間で、前記トポロジ情報を互いに通知し、
前記トポロジ情報に基づいて、異なる複数のノード装置にそれぞれ設けられた前記処理ユニット間を接続するパスの経路を計算する経路計算方法。
10 装置制御ユニット
13 装置制御部
15 データベース
20 通信制御ユニット
22 ラベルスイッチング制御部
70 RPRパス制御部
80 ルーティング制御部
90 シグナリング制御部
40 クロスコネクト部
230A〜230F RPR局
211〜217 リンク
203A〜203F ノード装置
210 通信ネットワーク

Claims (6)

  1. 通信ネットワークのノード装置であって、
    前記ノード装置において前記通信ネットワークに対するフレーム信号の挿入処理及び分岐処理を行う処理ユニットと、
    前記通信ネットワークに存在するリンクをそれぞれ指定するリンク情報を有するトポロジ情報が記憶される記憶手段と、を備え、
    前記ノード装置に設けられる前記処理ユニットを指定する情報が、前記ノード装置に接続するリンクの前記リンク情報として、前記トポロジ情報に含まれるノード装置。
  2. 前記通信ネットワークの他のノード装置との間で、前記トポロジ情報を互いに通知するトポロジ情報通知手段を備える請求項1に記載のノード装置。
  3. 前記トポロジ情報に基づいて、異なる複数のノード装置にそれぞれ設けられた前記処理ユニット間を接続するパスの経路を計算する経路計算手段を備える、請求項2に記載のノード装置。
  4. 第1ノード装置として動作する請求項3に記載のノード装置であって、
    前記トポロジ情報に基づいて、前記処理ユニットを備えるノード装置のリストであるノードリストを生成するノードリスト生成手段と、
    前記処理ユニットを備える他のノード装置のうちのいずれかである第2ノード装置を決定するノード装置決定手段と、
    前記計算手段により計算される前記第1ノード装置と前記第2ノード装置との間の経路を経由するパスの設定の予約を要求する要求メッセージを生成する要求メッセージ生成手段と、
    前記要求メッセージを前記第2ノード装置へ向けて送信する要求メッセージ送信手段と、を備え、
    前記要求メッセージ生成手段は、前記ノードリストを前記要求メッセージに含める請求項3に記載のノード装置。
  5. 第3ノード装置として動作する請求項4に記載のノード装置であって、
    前記要求メッセージを受信する要求メッセージ受信手段を備え、
    前記ノード装置決定手段は、受信された前記要求メッセージに含まれている前記ノードリストから前記ノード装置を除いた他のノード装置のうちのいずれかである第4ノード装置を決定し、
    前記要求メッセージ生成手段は、前記計算手段により計算される前記第3ノード装置と前記第4ノード装置との間の経路を経由するパスの設定の予約を要求する要求メッセージを生成し、
    前記要求メッセージ送信手段は、前記要求メッセージを前記第4ノード装置へ向けて送信するノード装置。
  6. 通信ネットワークに対するフレーム信号の挿入処理及び分岐処理を行う処理ユニットと所定の記憶手段とを備える、前記通信ネットワークのノード装置を経由する経路の計算方法であって、
    前記通信ネットワークに存在するリンクをそれぞれ指定するリンク情報を有するトポロジ情報を前記所定の記憶手段に記憶し、
    前記ノード装置に設けられる前記処理ユニットを指定する情報を、前記ノード装置に接続するリンクの前記リンク情報として、前記トポロジ情報に含め、
    前記通信ネットワークの他のノード装置との間で、前記トポロジ情報を互いに通知し、
    前記トポロジ情報に基づいて、異なる複数のノード装置にそれぞれ設けられた前記処理ユニット間を接続するパスの経路を計算する経路計算方法。
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