JP2011060944A - カーボンナノチューブを含む熱伝導体及びその製造方法、並びに該熱伝導体を含む熱処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カーボンナノチューブを含む熱伝導体によって、被熱処理体に、熱を均一かつ安定して伝導すること。
【解決手段】金属触媒8が外周面に被覆された複数の円筒部T1〜T3と、金属触媒が非被覆の円筒部T4を、円板状基板1面に略垂直かつ同心円状かつ入れ子状に配置して熱伝導体用構造体を得た後、この熱伝導体用構造体を、CVD用真空チャンバ内に配置する。そして、CVD法によってカーボンナノチューブ前駆体である炭素材を前記金属触媒8上に形成し、それと同時に熱伝導体用構造体のラジアル方向に電場及び/又は磁場を印加する(参照符号9A、9Bが電極又は磁極を指す)。その結果、多数本のカーボンナノチューブCNTが、円筒部T1〜T3の外周からラジアル方向に向けて配向・成長し、かつ、鉛直方向に形成されたサセプタ10(熱伝導体)を得る。
【選択図】図5
【解決手段】金属触媒8が外周面に被覆された複数の円筒部T1〜T3と、金属触媒が非被覆の円筒部T4を、円板状基板1面に略垂直かつ同心円状かつ入れ子状に配置して熱伝導体用構造体を得た後、この熱伝導体用構造体を、CVD用真空チャンバ内に配置する。そして、CVD法によってカーボンナノチューブ前駆体である炭素材を前記金属触媒8上に形成し、それと同時に熱伝導体用構造体のラジアル方向に電場及び/又は磁場を印加する(参照符号9A、9Bが電極又は磁極を指す)。その結果、多数本のカーボンナノチューブCNTが、円筒部T1〜T3の外周からラジアル方向に向けて配向・成長し、かつ、鉛直方向に形成されたサセプタ10(熱伝導体)を得る。
【選択図】図5
Description
本発明は、カーボンナノチューブ(Carbon Nano Tube:以下「CNT」と略す)を含む熱伝導体及びその製造方法、並びに該熱伝導体を含む熱処理装置に関する。なお、本発明に関し、代表的には、上記熱伝導体はサセプタを指し、上記被熱伝導体は半導体ウエハを指し、上記熱処理装置は半導体ウエハのエピタキシャル結晶を均一に形成する際に用いられる半導体ウエハ用熱処理装置を指す。
CNTは、図7に示すように、グラフェンシートを巻いたような円筒形状を有し、端部がキャップ状に閉じられたチューブ型の炭素結晶である。その典型的な寸法は、径10〜20nm、長さ1〜5mmとされている。ただし、CNTの成長の度合いによって変動があり、この寸法範囲に限定されることはない。
CNTは、このように極小かつ長尺の形状を有すると共に、導電性が優れている。そのため、軽薄短小化が進むエレクトロニクス製品及びその中に使用される微小化されたデバイス(以下、「マイクロデバイス」という)の内部の導電部又は配線部の好適な線材に使用されつつある。
その好適例が、特許文献1に示されている。同文献によれば、まず、マイクロデバイスの配線基板内の一端子にCNTの一方の端部を接合し、次に、配線基板面に平行に電場を印加し、電場方向にCNTを配向・成長させ、配向・成長したCNTのもう一方の端部を他の一端子に接合し、両端部間に導電部を形成している。このように、CNTは、マイクロデバイス内の端子間を導通接続するのに好適な線材として用いられつつある。
さらに、CNTは、熱伝導性及び強度が優れている。具体的には、CNTの熱伝導率は、3000W/mkから5500W/mkである。これは、銅の熱伝導率より一ケタ高い。また、CNTは、高強度のカーボンの代表格、ダイヤモンドと同等の高い強度を有する。
加えて、CNTは、高強度に起因して優れた耐熱性も有する。例えば、銅線に一定量の電流を流すと、銅線に熱が発生する。ところが銅線が極細径であると、この熱に銅線が耐えられず、ついには断線してしまう。一方、CNTが極めて細いナノオーダ径のものであった場合、銅線に流した電流と同量の電流を流しても、CNTに発生する熱によって断線することはない。これは、主にCNTが銅の1000倍程度の強度を有することに起因するものである。
加えて、CNTは、高強度に起因して優れた耐熱性も有する。例えば、銅線に一定量の電流を流すと、銅線に熱が発生する。ところが銅線が極細径であると、この熱に銅線が耐えられず、ついには断線してしまう。一方、CNTが極めて細いナノオーダ径のものであった場合、銅線に流した電流と同量の電流を流しても、CNTに発生する熱によって断線することはない。これは、主にCNTが銅の1000倍程度の強度を有することに起因するものである。
以上のCNTの特徴から、発明者は、良好な、熱伝導性、強度及び耐熱性を備えたCNTは、微細配線の用途ばかりでなく、特に半導体ウエハ製造用のサセプタに好適な熱伝達体の用途があることに着目した。
しかしながら、CNTをサセプタ用熱伝導材に使用する際、サセプタ内にCNTをどのような方法・態様で配置・形成すべきかについて、さらなる検討が必要となった。それは、CNTは、図7を参照して上述の記載からも分かるように、特異な形状・寸法を有するためである。より具体的には、例えば特許文献1の配線用途の場合のように1本のCNTのみを水平方向に形成するのでは足りず、サセプタ用途では、多数本のCNTを水平方向に形成しなければならない。これは、サセプタに水平方向に載置される半導体ウエハは円板形状であり、サセプタから半導体ウエハ全体に対して均一な熱を伝導する必要があるためである。なお、仮にCNTを半導体ウエハに垂直になるように、多数本のCNTを鉛直方向に形成しても、CNTの径は高々数nmであり、径を成長させる(径を拡張する)こともできないため、熱伝導体の材料として好適に活用ができない。
さらに、水平方向に配向されたCNTを、ある程度、鉛直方向に形成(ビルドアップ)させる必要もある。これは、サセプタからの熱を半導体ウエハに連続的に伝導する際、サセプタに一旦熱を蓄えるバッファ的な機能が必要であり、水平方向のみ平坦にCNTを形成させたのではこの機能が十分に果たせないからである。
さらにまた、CNTは、直線的に配向・成長させても、せいぜいmmオーダ、例えば5mm程度の長さにしかならない(図7参照)。
すなわち、CNTは、一定の大きさを有する半導体ウエハに対し、極めて短小であり、例えば、300mm径の半導体ウエハの場合には、多数本のCNTを、半導体ウエハのラジアル方向に一周分のみ形成したとしても、半導体ウエハの極く狭いエリアしか熱処理ができない。そのため、半導体ウエハ全体に熱が均一に伝導されず、その結果、半導体ウエハのエピタキシャル結晶成長にばらつきが生じたり、又は半導体ウエハが反るといった不具合が発生する。なお、CNTの1本の長さを150mm(300mm径の半導体ウエハの半径分)に直線的に成長させることは事実上困難である。
すなわち、CNTは、一定の大きさを有する半導体ウエハに対し、極めて短小であり、例えば、300mm径の半導体ウエハの場合には、多数本のCNTを、半導体ウエハのラジアル方向に一周分のみ形成したとしても、半導体ウエハの極く狭いエリアしか熱処理ができない。そのため、半導体ウエハ全体に熱が均一に伝導されず、その結果、半導体ウエハのエピタキシャル結晶成長にばらつきが生じたり、又は半導体ウエハが反るといった不具合が発生する。なお、CNTの1本の長さを150mm(300mm径の半導体ウエハの半径分)に直線的に成長させることは事実上困難である。
そこで、300mm径の半導体ウエハに熱を均一に与えるには、熱伝導体において、複数本のCNTを、半導体ウエハのラジアル方向に形成すると共に、垂直方向にもある程度、形成させることが検討された。
上記鋭意検討の結果、本発明者は、被熱処理面(代表的には半導体ウエハ面)全体に熱を均一に伝導することができる熱伝導体(代表的にはサセプタ)の製造方法及びその構造体を見出した。
本発明の目的は、熱を均一に被熱処理体に伝導することが可能なCNTを含む熱伝導体を製造することにある。
(発明の態様)
以下、本発明の態様を示し、それらについて説明する。なお、(1)項から(6)項が、請求項1から請求項6に対応する。
以下、本発明の態様を示し、それらについて説明する。なお、(1)項から(6)項が、請求項1から請求項6に対応する。
(1) 熱伝導体の製造方法であって、円板状基板上に、金属触媒を被覆した複数の円筒部を同心円状に形成し、前記円板状基板の中心軸(仮想的な中心鉛直軸)からラジアル方向に向けて、電場及び/又は磁場を印加しながら、CVD法によって、カーボンナノチューブを前記円筒部の外周面からラジアル方向に形成することを特徴とする熱伝導体の製造方法。
本項は、熱伝導率の高いCNTを、熱伝熱体の材料に用い、代表的には、半導体ウエハのような円板状の被熱処理体全体に、ヒータ手段からの熱を均一に伝導することが可能な熱伝導体の製造方法を例示するものであり、特に、円板状基板上に、金属触媒を被覆した複数の円筒部を同心円状に形成する点に特徴がある。すなわち、円板状基板上に、金属触媒を被覆した複数の円筒部を同心円状に形成することによって、円筒部から、CNTがラジアル方向に配向・成長しつつ、同時に、円筒部の高さ方向にもCNTを形成することができる方法を提供することができる。なお、円筒部は、その厚みが極薄で、かつ高さが低い。より具体的には、円筒部の厚さはせいぜいmmオーダであり、その高さはせいぜいmmオーダから数10mmオーダのものであり、よって最外周に近づくにつれ、当該円筒部の形状は一般概念の円筒というより、むしろ円環(リング)の形状に近くなる(図3参照)。
本項の製造方法によって製造されたサセプタは、半導体プロセス装置内に配置され、熱処理(アニール)工程、拡散工程、酸化工程、焼成(シンタリング)工程、又はCVD工程に使用できる。熱伝導体は、サセプタの用途に限られるものではなく、当業者によって適宜その用途を改変することができる。例えば、高クロック化が進みその発熱が問題となっているCPU(中央処理装置)の熱を逃がすための放熱体にも使用することもできる。
さらに、本項を、当該熱伝導体の製造方法の工程に分けた本発明を、下記(1´)に例示する。
(1´) 複数の円筒部であって、径が徐々に大きくなるものを準備する工程(以下、「円筒部準備工程」と称する)と、該円筒部の外周面に、金属触媒を被覆する工程(以下、「金属触媒被覆工程」と称する)と、前記円筒部を配置するための同心円状に、溝が形成された円板状基板を準備する工程(以下、「円板状基板準備工程」と称する)と、前記複数の金属触媒が被覆された円筒部を、前記円板状基板面に対して、略垂直かつ同心円状かつ入れ子状に配置し、熱伝導体用構造体を形成する工程(以下、「熱伝導体用構造体形成工程」と称する)と、該熱伝導体用構造体を、CVD用真空チャンバ内において、前記円板状基板が水平になるように配置し、前記CVD用真空チャンバに炭化水素ガスを導入し、CVDによってカーボンナノチューブ前駆体である炭素材を前記金属触媒上に形成することにより、該円筒部の外周面が前記炭素材でさらに被覆された前記熱伝導体用構造体を形成する工程(以下、「CVD工程」と称する)と、該熱伝導体用構造体のラジアル方向に沿って電場及び/又は磁場を形成することによって、前記カーボンナノチューブの各々を前記外周部からラジアル方向に向けて配向・成長させ、かつ、鉛直方向に形成させる工程(以下、「CNT配向・成長・形成工程」と称する)と、を含むことを特徴とする熱伝導体の製造方法。
(1´) 複数の円筒部であって、径が徐々に大きくなるものを準備する工程(以下、「円筒部準備工程」と称する)と、該円筒部の外周面に、金属触媒を被覆する工程(以下、「金属触媒被覆工程」と称する)と、前記円筒部を配置するための同心円状に、溝が形成された円板状基板を準備する工程(以下、「円板状基板準備工程」と称する)と、前記複数の金属触媒が被覆された円筒部を、前記円板状基板面に対して、略垂直かつ同心円状かつ入れ子状に配置し、熱伝導体用構造体を形成する工程(以下、「熱伝導体用構造体形成工程」と称する)と、該熱伝導体用構造体を、CVD用真空チャンバ内において、前記円板状基板が水平になるように配置し、前記CVD用真空チャンバに炭化水素ガスを導入し、CVDによってカーボンナノチューブ前駆体である炭素材を前記金属触媒上に形成することにより、該円筒部の外周面が前記炭素材でさらに被覆された前記熱伝導体用構造体を形成する工程(以下、「CVD工程」と称する)と、該熱伝導体用構造体のラジアル方向に沿って電場及び/又は磁場を形成することによって、前記カーボンナノチューブの各々を前記外周部からラジアル方向に向けて配向・成長させ、かつ、鉛直方向に形成させる工程(以下、「CNT配向・成長・形成工程」と称する)と、を含むことを特徴とする熱伝導体の製造方法。
本項は、(1)項の発明特定事項をさらに具体化したものである。本項の記載に沿って、本発明を各工程に分けて以下説明する。
円筒部準備工程;
本工程は、その外周面(金属触媒被覆後の面)から、CNTを水平かつラジアル方向に配向・成長させる担体基板となる「円筒部」を準備する工程である。
「円筒部」を「径が段々大きくなるもの」を「複数」準備するのは、円板状基板に「複数」の「円筒部」を入れ子状に配置するためである。その結果、隣接する円筒部間に一定のスパンのスペースが設けられ、そのスペース内にCNTを形成することができる。
円筒部準備工程;
本工程は、その外周面(金属触媒被覆後の面)から、CNTを水平かつラジアル方向に配向・成長させる担体基板となる「円筒部」を準備する工程である。
「円筒部」を「径が段々大きくなるもの」を「複数」準備するのは、円板状基板に「複数」の「円筒部」を入れ子状に配置するためである。その結果、隣接する円筒部間に一定のスパンのスペースが設けられ、そのスペース内にCNTを形成することができる。
「円筒部」の径に関し、最外の円筒部の径は、半導体ウエハの径よりも大きくする設計する。例えば、半導体ウエハが300mm径の場合には、最外周の円筒部は、例えば320mm径以上に設定する。このように設定すれば、半導体ウエハ全体に漏れなく均一に、熱を伝導することができる。言い換えれば、今後、半導体ウエハがさらに大口径化しても、最外の円筒部をその口径に対応するように大きくすると共に、最外の円筒部の中で入れ子されて形成される「円筒部」の数を増やすことで、容易に対応することができる。
「複数の円筒部」は、一定の高さに揃えることが好ましい。CNTの垂直方向の分布を均一化し、かつ、円筒部の上に半導体ウエハを水平に載置するためである。さらに詳細には、半導体ウエハを水平に配置することで、半導体ウエハの結晶配向を鉛直方向にし、好適なエピタキシャルな結晶の安定的な配向・成長を達成するためである。
「円筒部」の高さ寸法は、CNTの鉛直方向において形成する必要本数による。「円筒部」が高いほどその外周面が高くなるため、必然的に外周面を基台とするCNTの鉛直方向の本数を増やせる。
よって、サセプタをある程度の高さにし、一定の蓄熱機能を担保するためには「円筒部」を高くする。しかし、「円筒部」が高すぎると鉛直方向のCNTの形成本数が多くなりすぎて、ヒータ手段からの熱伝導能力が劣るおそれがあり、かつ、CNTに関する製造・材料コストがかかり好ましくない。よって、限定はされないが、例えば、「円筒部」の高さを、5mm以上20mm以下とすることが望ましい。
よって、サセプタをある程度の高さにし、一定の蓄熱機能を担保するためには「円筒部」を高くする。しかし、「円筒部」が高すぎると鉛直方向のCNTの形成本数が多くなりすぎて、ヒータ手段からの熱伝導能力が劣るおそれがあり、かつ、CNTに関する製造・材料コストがかかり好ましくない。よって、限定はされないが、例えば、「円筒部」の高さを、5mm以上20mm以下とすることが望ましい。
「円筒部」は、水平断面が厳密な一定径の円である必要はない。例えば、「円筒部」の外周が一定の傾斜角が付けられた切頭円錐状であってもよい。
また、「円筒部」は、円板状基板と別体に作製することもできるし、円板状基板と一体に作製することもできる。この作製方法は、実施の形態の欄で後述する。
「円筒部」の外周面は、次工程において金属触媒でその面を被覆することになるため、金属触媒を「円筒部」の外周面に良好な密着性を担保できる物性を有することが好ましい。そのために、外周面に、加工歪み、油分付着、クラック等が存在しないようにし、かつ、金属触媒に対して、アンカー効果が発揮されるように、外周面に適度の表面粗さがあることが好ましい。そのためには、「円筒部」又は少なくともその外周面を、多孔性材料とすることが好ましい。例えばこの材料にはゼオライトが望ましい。
金属触媒被覆工程;
本工程は、CNTの初期の成長を促進する金属触媒(以下適宜「金属触媒粒子」と称する)を、「円筒部」外周面(最外周は除く)に被覆させる工程である。
本工程は、CNTの初期の成長を促進する金属触媒(以下適宜「金属触媒粒子」と称する)を、「円筒部」外周面(最外周は除く)に被覆させる工程である。
一般に、単結晶の配向・成長には、結晶の根元部(種部)の状態が反映される傾向にある。そのため、本工程で、ナノオーダ径のCNTを好適に配向・成長させるためには、金属触媒粒子の平均粒径をナノオーダにし、さらに、金属触媒粒子の粒度分布はシャープな単分散の分布にすることが好ましい。
金属触媒粒子の「円筒部」への被覆方法は、蒸着法、スプレー法、ディッピング法等によることが好ましい。蒸着法によるドライタイプによる際は、「円筒部」を良く乾燥させ真空蒸着装置で処理する。ディッピング法によるウエットタイプによる際は、金属触媒粒子を懸濁した浴液に「円筒部」を浸漬し、「円筒部」に金属触媒粒子を被覆させる。なお、後工程のCVD処理が好適に行われるように、金属触媒の被覆後、十分な乾燥が必要である。
円板状基板準備工程;
本工程は、「円筒部」を配置する土台となる「円板状基板」を準備する工程である。
複数の「円筒部」のそれぞれの中心軸を鉛直方向に沿うように配置させるために、「円板状基板」の上面と下面とを平行とすることが好ましい。
本工程は、「円筒部」を配置する土台となる「円板状基板」を準備する工程である。
複数の「円筒部」のそれぞれの中心軸を鉛直方向に沿うように配置させるために、「円板状基板」の上面と下面とを平行とすることが好ましい。
「円板状基板」の寸法は、少なくとも、その径を「円筒部」の最外周の径より、逆に大きくする必要がある。
「円板状基板」の厚さは、「円筒部」と「円板状基板」とを別体に形成する場合は、「円筒部」を「円板状基板」に固着させるための嵌合部の深さ及び強度を考慮して決める。一方、「円筒部」と「円板状基板」とを一体に形成する場合は、溝をエッチング処理、マイクロ加工処理等によって形成するため、ある程度の厚みを持たせ、溝の加工深さを「円筒部」の「高さ」とする。限定はされないが、「円筒部」が20mm高とすると、「円筒部」と「円板状基板」とを別体に形成する場合は、「円板状基板」の厚さを5mmから10mmとし、「円筒部」と「円板状基板」とを一体に形成する場合は、その厚さを2mmから8mmとすることが好ましい。
「円板状基板」の厚さは、「円筒部」と「円板状基板」とを別体に形成する場合は、「円筒部」を「円板状基板」に固着させるための嵌合部の深さ及び強度を考慮して決める。一方、「円筒部」と「円板状基板」とを一体に形成する場合は、溝をエッチング処理、マイクロ加工処理等によって形成するため、ある程度の厚みを持たせ、溝の加工深さを「円筒部」の「高さ」とする。限定はされないが、「円筒部」が20mm高とすると、「円筒部」と「円板状基板」とを別体に形成する場合は、「円板状基板」の厚さを5mmから10mmとし、「円筒部」と「円板状基板」とを一体に形成する場合は、その厚さを2mmから8mmとすることが好ましい。
さらに、「円板状基板」は、熱処理時に、ヒータ手段から熱を受けるため、一定の耐熱性が必要である。半導体ウエハが、シリコンウエハである場合は、耐熱温度が1400℃以上、シリコンカーバイド(SiC)ウエハである場合は、耐熱温度が2700℃以上とする必要がある。なお、上記「円筒部」の材料も、「円板状基板」の材料の耐熱性と同等のものにする必要があることは言うまでもない。
熱伝導体用構造体形成工程;
本工程は、「円板状基板」の面に複数の「円筒部」を入れ子状に形成して熱伝導体用構造体を作製するための工程である。この工程の詳細については実施の形態の欄で説明する。
本工程は、「円板状基板」の面に複数の「円筒部」を入れ子状に形成して熱伝導体用構造体を作製するための工程である。この工程の詳細については実施の形態の欄で説明する。
CVD工程;
本工程は、円筒部の金属触媒で被覆された外周面に、CVD法によって、CNT前駆体の炭素を堆積・被覆させる工程である。CVD法は公知の通常のCVD法でよいが、例えば、熱CVD法、プラズマ支援CVD(Plasma Enhancement CVD;「PECVD」と略す)法、マグネトロンプラズマCVD法等も適用可能である。詳細については、本実施形態の欄で説明する。
本工程は、円筒部の金属触媒で被覆された外周面に、CVD法によって、CNT前駆体の炭素を堆積・被覆させる工程である。CVD法は公知の通常のCVD法でよいが、例えば、熱CVD法、プラズマ支援CVD(Plasma Enhancement CVD;「PECVD」と略す)法、マグネトロンプラズマCVD法等も適用可能である。詳細については、本実施形態の欄で説明する。
CNT配向・成長・形成工程;
本工程は、CVD工程で、円筒部の外周面の金属触媒上に堆積・被覆した炭素を、チューブ状にラジアル方向に沿って、CNTを配向・成長させながら、そのCNTを、円筒部の外周面の鉛直方向にも形成させる工程である。
本工程は、CVD工程で、円筒部の外周面の金属触媒上に堆積・被覆した炭素を、チューブ状にラジアル方向に沿って、CNTを配向・成長させながら、そのCNTを、円筒部の外周面の鉛直方向にも形成させる工程である。
本工程では、CNTを一定の配向・成長方向に沿うようにするために、上記熱伝導体用構造体のCNTが配向・成長するエリアに、電場及び/又は磁場をラジアル方向に形成する。電場、磁場の向きにCNTは配向し直線状に成長するからである。詳細については、本実施形態の欄で説明する。
以上の工程を含むサセプタ(熱伝導体)の製造方法によれば、円板状基板の上に入れ子状に形成された複数の円筒部の各外周面(最外周面を除く)に対して、多数本のCNTをラジアル方向に配向・成長させかつ鉛直方向に形成させることにより、半導体ウエハに対して、加熱手段からの熱を均一かつ安定に伝導できる熱伝導体を提供することができる。
特に、半導体ウエハでは、鉛直上方にエピタキシャル結晶を均一かつ安定した熱処理によって成長させる必要があるが、本発明に係る製造方法によって得られたサセプタ(熱伝導体)を半導体ウエハ用の熱処理装置に適用することによって、それを達成することができる。
特に、半導体ウエハでは、鉛直上方にエピタキシャル結晶を均一かつ安定した熱処理によって成長させる必要があるが、本発明に係る製造方法によって得られたサセプタ(熱伝導体)を半導体ウエハ用の熱処理装置に適用することによって、それを達成することができる。
(2) 加熱手段によって加熱雰囲気を形成し、該雰囲気中で、前記カーボンナノチューブを配向、成長及び形成させることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導体の製造方法。
良好にCNTを配向・成長させるために、被CVD面及び成長中のCNTを加熱することが好ましい。例えば、熱CVD法を採用するときは600℃以上、マグネトロンCVD法を採用するときは600℃未満で加熱するようにすることが好ましい。特に、Single Wall CNT(SWCNT)を配向・成長させるには、例えば、600℃未満の加熱条件下、マグネトロンCVD法を適用すればよい。詳細については、本実施形態の欄で説明する。
(3) 円板状基板と、該円板状基板の面に略垂直かつ同心円状に形成された複数の円筒部と、該円筒部の外周面に被覆された金属触媒層と、該金属触媒層からラジアル方向に配向させた多数本のカーボンナノチューブを、隣接する前記円筒部の間において垂直方向に形成して成る熱伝導体用構造体と、を含むことを特徴とする熱伝達体。
本項は、(1)項の方法によって製造可能な、熱伝導体を例示する。本項の熱伝導体によれば、特に断面が円形状の被熱処理体に対して、均一に安定して熱を伝導することができる。
(4) 真空チャンバと、該真空チャンバ内において、水平方向に配置され、被熱処理体を載置する面を具備した(3)項に記載の熱伝導体と、該熱伝導体とエアシールされて隔離された空間であって、該熱伝導体の下に配置され、かつ前記熱伝導体に熱を与えるヒータ手段と、を含むことを特徴とする熱処理装置。
本項は、(3)項に記載の熱伝導体と、この熱伝導体を加熱するヒータを真空チャンバ内に配置した熱処理装置を例示する。
なお、ヒータ手段が、熱伝導体とエアシールされて隔離されているため、ヒータ手段のヒータの構成元素によって、被熱処理体が汚染されるのを防止することができる。このことは、被熱処理体が、半導体ウエハのように汚染を嫌うものである場合に有効である(以下の(6)項の場合)。
なお、ヒータ手段が、熱伝導体とエアシールされて隔離されているため、ヒータ手段のヒータの構成元素によって、被熱処理体が汚染されるのを防止することができる。このことは、被熱処理体が、半導体ウエハのように汚染を嫌うものである場合に有効である(以下の(6)項の場合)。
(5) (3)項に記載の熱伝導体を含むサセプタ。
本項は、(3)項に記載の熱伝導体を、特に半導体ウエハ用のサセプタに適用することを例示するものである。「含む」と規定したのは、前記熱伝導体そのものをサセプタとしてもよく、後述するように、円筒部の外周から配向、成長した複数のCNTを固定するために、円筒部の間のスペースの一部又は全部に、例えば円板状基板の材質と同じ材料を埋設した状態の前記熱伝導体を、サセプタとしてもよいからである。
「円筒部」に形成され、成長・配向された複数のCNTの間に一部に同材料を埋設するときには、CNTの端部(該接合部と反対側)周辺に埋設することが好ましい。CNTの周辺全体を同材料で覆うと、強度の点では有利となるが、ヒータ手段から熱伝導体に伝導された熱が、同材料で弱まりがちとなり、好ましくない。
一方、CNTが形成された「円筒部」の間の周辺のスペースの全部に同材料を埋設したときには、上面をフラットに形成することが好ましい。例えば、被熱処理体が半導体ウエハである場合に、半導体ウエハとサセプタとが接する面が平坦である方が、熱が好適に伝わり易いためである。ただし、かかる場合にはCNTが持つ熱は、同材料を介して被熱処理体に伝わることになる。そのため、強度を高める点では効果があるが、熱伝導体としての効果を弱めてしまう点は上述の通りである。
本項によれば、サセプタにCNTを含むため、水平方向の熱伝導度が高いサセプタ(熱伝導体)を提供でき、そのため、サセプタがヒータ手段から熱を受けると、サセプタ上面が均一な温度分布を呈し、もって、半導体ウエハに均一に熱が伝わる。
さらに、従来のサセプタは、しばしば体積が大きく熱容量の大きい石英からなるものであったが、本項によれば、CNTの熱伝導率が高いため、サセプタの体積をより小さくすることができ、特に、その厚みをより薄くすることができる。加えて、サセプタを従来品に比べ低熱容量化することができるため、サセプタの昇温時間がより短縮できる。
(6) 真空チャンバと、該真空チャンバ内において、水平方向に配置された(5)項に記載の前記サセプタと、該サセプタとエアシールされて隔離された空間であって、該サセプタの下に配置され、かつ前記サセプタに均一な熱を与えるヒータ手段と、を含むことを特徴とする半導体ウエハ用熱処理装置。
本項は、半導体ウエハのエピタキシャル結晶を成長させる際の熱処理装置であって、(4)項のサセプタを備えたものの例示である。
本発明によれば、被熱処理体に、熱を均一かつ安定して伝導することができるCNTを含む熱伝導体を提供できる。代表的には、本発明によれば、CNTを含むサセプタを半導体ウエハ熱処理装置に具備させることにより、サセプタを加熱して、半導体ウエハに均一かつ安定的に熱を伝導することができる。
以下、本発明の実施の形態(「本実施形態」という)を、図1から図7を参照しながら説明する。
<円板状基板準備工程>
本工程では、サセプタの基本骨格構造を成す、図5に示すサセプタ10や、図1及び図5に示すサセプタ10の基台に好適な円板状基板1を準備する。
円板状基板1の材質は、耐熱性のある材料、例えば、シリコン、石英、サファイヤ、MgO等の結晶材、アルミナ、ガラス等の非晶質材、その他の金属材が好ましい。また、次の工程において、円筒部(図3の参照符号T1〜T6)を嵌合する溝(図2の参照符号凹1〜凹6)を形成する際、加工性の良いものことが望ましい。
<円板状基板準備工程>
本工程では、サセプタの基本骨格構造を成す、図5に示すサセプタ10や、図1及び図5に示すサセプタ10の基台に好適な円板状基板1を準備する。
円板状基板1の材質は、耐熱性のある材料、例えば、シリコン、石英、サファイヤ、MgO等の結晶材、アルミナ、ガラス等の非晶質材、その他の金属材が好ましい。また、次の工程において、円筒部(図3の参照符号T1〜T6)を嵌合する溝(図2の参照符号凹1〜凹6)を形成する際、加工性の良いものことが望ましい。
図1に示す円板状基板1の径寸法dは、半導体ウエハの径寸法を考慮して決定する。具体的には、半導体ウエハが300mm径の場合は、円板状基板1の径は、少なくとも300mmより大きくする。
また、円板状基板1は、一定の強度、靭性を有する必要がある。
さらに、円板状基板1には、円筒部(図3)を安定的に固着させるための嵌合用の溝(図2)を同心円状に形成する必要があるため、円板状基板1の厚さは、少なくとも溝の深さ以上にする。
該溝の形状は、その垂直断面が長方形であることが好ましい。垂直断面が長方形である円筒部を、円板状基板1に対して垂直に隙間なく嵌合し固着するためである。隙間があると、サセプタ10(図5)が加熱されるときに、その隙間に含まれる気体が膨張し、嵌合・固着状態が緩んだり、その気体膨脹を起因として、円筒部T1〜T6や円板状基板1にクラックが入る等の不具合を防ぐ必要があるためである。
また、円板状基板1は、一定の強度、靭性を有する必要がある。
さらに、円板状基板1には、円筒部(図3)を安定的に固着させるための嵌合用の溝(図2)を同心円状に形成する必要があるため、円板状基板1の厚さは、少なくとも溝の深さ以上にする。
該溝の形状は、その垂直断面が長方形であることが好ましい。垂直断面が長方形である円筒部を、円板状基板1に対して垂直に隙間なく嵌合し固着するためである。隙間があると、サセプタ10(図5)が加熱されるときに、その隙間に含まれる気体が膨張し、嵌合・固着状態が緩んだり、その気体膨脹を起因として、円筒部T1〜T6や円板状基板1にクラックが入る等の不具合を防ぐ必要があるためである。
また、円板状基板1の上面2と下面3とは平行であることが好ましい。サセプタ10は、半導体ウエハの熱処理中、水平に配置されるが、サセプタ10上に載置される半導体ウエハ(図6の参照符号13参照)のエピタキシャル結晶を鉛直上方に成長させるためである。すなわち、サセプタ10を水平に配置するため円板状基板1の上面2と下面3とを平行とする必要がある。
<円筒部形成工程>
本工程では、前工程で準備した円板状基板1の上面2に対して垂直に複数の円筒部T1〜T6を同心円状に形成する。円筒部T1〜T6(図3参照)を円板状基板1に形成する以下の2つ工法を例示する。ただしこれらに制限されず、当業者によって適宜改変が可能である。
本工程では、前工程で準備した円板状基板1の上面2に対して垂直に複数の円筒部T1〜T6を同心円状に形成する。円筒部T1〜T6(図3参照)を円板状基板1に形成する以下の2つ工法を例示する。ただしこれらに制限されず、当業者によって適宜改変が可能である。
(円筒部と溝付き円板状基板を別体として形成した後に、円筒部を円板状基板に嵌合して作製する工法)
この工法(以下「第1の円筒部形正工法」と称する)では、まず、被熱処理体が300mm径の半導体ウエハとすると、その径よりやや大きい320mm径の円板状基板1を準備し、例えば5mmから20mmのいずれか一定の高さH、1mmの一定の厚さの円筒部(図3のT1〜T6)を準備する。
この工法(以下「第1の円筒部形正工法」と称する)では、まず、被熱処理体が300mm径の半導体ウエハとすると、その径よりやや大きい320mm径の円板状基板1を準備し、例えば5mmから20mmのいずれか一定の高さH、1mmの一定の厚さの円筒部(図3のT1〜T6)を準備する。
図3で示すように、円筒部T1〜T6は、円板状基板1の中心軸から一定間隔で円板状基板1に入れ子状に形成される。そのため、一定のスパンをもって徐々に大きく径を作製した円筒部T1〜T6を準備する必要がある(図3では円筒部を6個としているが、これに限定されず、適宜その個数を変えることができる)。円筒部T1〜T6の材質は、後工程のCVD処理中及び熱処理中に伝導される熱に耐える耐熱材であって、さらに金属触媒の担体となるため金属触媒との密着性の良いものであるものが好ましい。
そのため、例えば、円筒部T1〜T5の全体をゼオライト製とするか、又は円筒部T1〜T5の外周に金属触媒用の担体として例えばゼオライトを被覆する。ゼオライトは、その結晶中に微細孔を有するアルミノケイ酸塩であるため、微細孔を金属触媒の担持サイトにすると好適であり、当該円筒部T1〜T6の面材料として相応しいからである。
また、例えば、CNTの長さが配向・成長工程(後述)完了時点で平均5mmとなる場合には、円筒部T1〜T6同士の間隔は5mmより大きくし、円筒部T1〜T6を同心円状・入れ子状に設けられるようにする。円筒部T1〜T6は、精度の高い円筒である必要はなく、例えば、鉛直上方向に先細りの、極く緩いテーパがついた中空切頭コーン形状であってもよい。中空切頭コーン形状とした場合には、同様に円板状基板1に形成される嵌合部凹1〜凹6も、上記テーパに沿って中空切頭コーン形状の斜面にも同様なテーパがつくようにする。
次に、円板状基板1の上面2に、円筒部T1〜T6を嵌合するための嵌合部凹1〜凹6を、円筒部T1〜T6の数に対応して同心円状に形成する。このとき、限定はされないが、適用可能な嵌合部形成方法は、マイクロ放電加工法、マイクロブラスト加工法、又はレーザ加工法等による。嵌合部凹1〜凹6の深さは、円筒部T1〜T6の高さにもよるが、例えば、2mm程度とし、嵌合部凹1〜凹6の幅は、円筒部T1〜T6の厚さに応じて嵌合・固着が好適に行われる幅に形成する。
さらに、円筒部T1〜T5(最外のものT6は除く)の外周面(上記嵌合部凹1〜凹6との嵌合部は除く)に、後述する金属触媒被覆工程で金属触媒を被覆し、次に、金属触媒が被覆した円筒部T1〜T5を円板状基板1の嵌合部凹1〜凹6に嵌合・固着する。必要に応じて、マイクロアーク溶接、マイクロレーザ溶接、マイクロスポット溶接等を、円筒部T1〜T6と円板状基板1との嵌合部に施して、部分的に両者の固着状態を強化するようにしてもよい。
なお、金属触媒は、円筒部T1〜T5を円板状基板1に嵌合・固着した後で、非被覆面にマスキングを施してから、円筒部T1〜T5の外周面に被覆するようにすることもできる。
なお、金属触媒は、円筒部T1〜T5を円板状基板1に嵌合・固着した後で、非被覆面にマスキングを施してから、円筒部T1〜T5の外周面に被覆するようにすることもできる。
(円筒部と円板状基板とを一体的に形成する工法)
この工法(「第2の円筒部形正工法」と称する)は、比較的厚めの円板状基板に深い溝を加工によって形成し、図4に示す熱伝導体の基本構造となる熱伝導体用構造体4を得るものである。ただし、第2の円筒部形正工法によれば、熱伝導体用構造体4の円板状基板1の、つば部は形成されず、熱伝導体用構造体4は寸胴形となる。すなわち、円筒部T6の外周がそのまま熱伝導体用構造体4の外周となる。
代表的には、反応性イオンエッチング法(RIE[Reactive Ion Etching])を使った深堀りエッチング法、又はマイクロブラストによる。ただし、これらに限られず、適宜改変が可能である。
この工法(「第2の円筒部形正工法」と称する)は、比較的厚めの円板状基板に深い溝を加工によって形成し、図4に示す熱伝導体の基本構造となる熱伝導体用構造体4を得るものである。ただし、第2の円筒部形正工法によれば、熱伝導体用構造体4の円板状基板1の、つば部は形成されず、熱伝導体用構造体4は寸胴形となる。すなわち、円筒部T6の外周がそのまま熱伝導体用構造体4の外周となる。
代表的には、反応性イオンエッチング法(RIE[Reactive Ion Etching])を使った深堀りエッチング法、又はマイクロブラストによる。ただし、これらに限られず、適宜改変が可能である。
深堀りエッチング法は、パッシベーションモードとエッチングモードとを繰り返し、溝側壁面を保護しながらアスペクト比(深さ/開口の対角線長)の大きい溝を、円板状基板1に形成するものである。
より詳細には、以下のようにして、加工処理される。まず、SF6ガスとC4F8ガスとを交互に流し、C4F8ガスが流れているパッシベーションモードでは、プラズマ重合でテフロン(登録商標)のような物質が堆積するため、溝の壁面が保護膜でコーティングされる。SF6ガスによるエッチングモードのときには溝底面の保護膜が削られ、Siが露出し、FラジカルでSiがエッチングされる。そして、溝の側面の保護膜が無くならない内に、また次の保護膜を堆積することを交互に行う。
このようにして、深堀りエッチング法によって、例えば、アスペクト比(間口と深さとの比)が実質60の溝を形成することができ、その結果、円筒部T1〜T6が形成される。
より詳細には、以下のようにして、加工処理される。まず、SF6ガスとC4F8ガスとを交互に流し、C4F8ガスが流れているパッシベーションモードでは、プラズマ重合でテフロン(登録商標)のような物質が堆積するため、溝の壁面が保護膜でコーティングされる。SF6ガスによるエッチングモードのときには溝底面の保護膜が削られ、Siが露出し、FラジカルでSiがエッチングされる。そして、溝の側面の保護膜が無くならない内に、また次の保護膜を堆積することを交互に行う。
このようにして、深堀りエッチング法によって、例えば、アスペクト比(間口と深さとの比)が実質60の溝を形成することができ、その結果、円筒部T1〜T6が形成される。
マイクロブラスト工法は、従来のブラスト加工の技術に、超微粉噴射材の使用、同噴射材の定量供給技術、及びフォトリソグラフィに代表されるマスキング技術等を導入したものである。同工法は、超微粉噴射材として、ガラス、シリコン、セラミックス等の硬脆材料の微細加工技術として提案されているものである。
例えば、同工法は以下のように行う。超微粉噴射材として平均粒子径5μm程度のものを、円板状基板1の上面2に同心円状に噴射し、溝(凹1〜凹6)を形成することができ、円筒部T1〜T6が形成される。
なお、上記2つの工法以外に、熱伝導体用構造体は、この構造体の形状に対応する金型を準備して、射出成形法又は粉末冶金法で、円筒部T1〜T6と円板状基板1とを同時に一体化して作製することもできる。
<金属触媒被覆工程>
CNTの成長起点となる金属触媒(図5の参照符号8参照)は、限定はされないが、例えば、鉄、銅、コバルト、ニッケル、モリブデン、パラジウム、イットリウム、フェリチン、又はこれらのいずれか二以上の組み合わせの合金(例えば鉄-コバルト合金、コバルト-モリブデン合金)からなるものが好ましい。円板状基板1A及び/又は円筒部T1〜T6を金属材料で形成した場合は、その金属材料と局部電池を形成しないように金属触媒の種類を選択することが望ましい。
CNTの成長起点となる金属触媒(図5の参照符号8参照)は、限定はされないが、例えば、鉄、銅、コバルト、ニッケル、モリブデン、パラジウム、イットリウム、フェリチン、又はこれらのいずれか二以上の組み合わせの合金(例えば鉄-コバルト合金、コバルト-モリブデン合金)からなるものが好ましい。円板状基板1A及び/又は円筒部T1〜T6を金属材料で形成した場合は、その金属材料と局部電池を形成しないように金属触媒の種類を選択することが望ましい。
金属触媒を、円筒部T1〜T6の外周に(外周以外はレジストでマスキングしながら)、蒸着法、スパッタリング法等のドライプロセスによって固着させる。ただし、第1の円筒部形成工法では、上記の金属又は合金を微粉化して一定の溶媒(例えばエタノール)に懸濁させ、その懸濁液に、円筒部T1〜T6の外周以外を例えばフォトレジストでマスキングしたものをディッピング(浸漬)するといったウェットプロセスを採用することもできる。このディッピング法の場合は、金属触媒である金属微粉をナノオーダとし、その粒度分布をシャープにすることが好ましい。その粒度分布がブロードであると粒径のバラツキが大きくなり、金属触媒が起点となって配向・成長してゆくCNT結晶が、好適な方向に配向・成長しなかったり、同結晶の径が不均一となることを防止するためである。
第1の円筒部形成工法では、金属触媒が被覆された円筒部T1〜T6を、円板状基板1の溝(凹1〜凹6)に嵌合してゆく。必要に応じて、嵌合後、円筒部T1〜T6と円板状基板1との嵌合部周辺を、例えばマイクロレーザ溶接によって接合する。このようにして、円板状基板1と、この円板状基板1の上面2に同心円状に形成された複数の円筒部T1〜T6(外周面には金属触媒と、それ以外の部分にはレジスト樹脂のようなものによってマスキングが形成されている)とからなる熱伝導体用の構造体4(図4)を作製する。
第2の円筒部形成工法では、あらかじめ、円筒部T1〜T5の外周面以外にマスキングのためのレジストを施し、そのまま真空蒸着装置(不図示)に投入する。そして、所定プレート上に載置・固定し、所定条件の下、上述した金属触媒となる金属又はこれらの合金を蒸着する。例えば、一定の真空雰囲気中で、金属触媒となる金属にレーザを当てて蒸発させながら外周面にその金属を蒸着する。なお、マスキングのためのレジストはそのまま残しておく。次に続く、CVD工程、CNT配向・成長工程が終了した後に除去するようにする。
<CVD工程>
上記の工程によって得られた熱伝導体用の構造体(図4の参照符号4)を、CVD用真空装置(図5の参照符号5)に投入する。そして、バルブV1を開けて真空ポンプPによる真空引きを行い、一定の真空度の真空雰囲気を形成した後、図示しないガスフローコントローラを備えたバルブV2から還元性ガスを導入する。還元性ガスは、H2やN2等が好ましい。この還元性ガスをCNTの前駆体の炭素材料に接触させることにより、CNTの収率・品質を向上させることができる。この還元処理は、CNTの収率、品位次第では適宜省略することもできる。
上記の工程によって得られた熱伝導体用の構造体(図4の参照符号4)を、CVD用真空装置(図5の参照符号5)に投入する。そして、バルブV1を開けて真空ポンプPによる真空引きを行い、一定の真空度の真空雰囲気を形成した後、図示しないガスフローコントローラを備えたバルブV2から還元性ガスを導入する。還元性ガスは、H2やN2等が好ましい。この還元性ガスをCNTの前駆体の炭素材料に接触させることにより、CNTの収率・品質を向上させることができる。この還元処理は、CNTの収率、品位次第では適宜省略することもできる。
次に、真空雰囲気(CNTの成長雰囲気)内部を、図示しないヒータ手段によって昇温する。CNTの前駆体の炭素材料は、成長時の温度下、気体状の各種炭素含有物質を用いることができる。例えば、メタン、エチレン、一酸化炭素等の常温で気体のものや、フェナントレン、ベンゼン、エタノール、メタノール等の常温で固体又は液体であって加熱によって成長温度下で気体であるものを使用することができる。これによって金属触媒8に炭素材料を気相熱分解成長させることができる。この際、金属触媒8の還元を促進するために、炭素材料と同時に水素を供給することで、金属触媒8の触媒作用を増進してCNTの収量を増加することもできる。
金属触媒8へ供給されるCNTの前駆体の炭素は、上記のように温度を高温にした状況下での炭素材料の熱分解の他に、アルゴン、水素などのプラズマを用いて炭素材料を分解させることや、またレーザアブレーションなどによって炭素棒などの炭素を含む固体から蒸発させることによっても供給可能である。
このように、円筒部T1〜T5の外周面に被覆された金属触媒8に被覆した炭素材料によって、CNTの成長は可能となる。しかし、このままでは、CNTの配向・成長の方向が定まらない。方向が定まらないとサセプタ10から均一に半導体ウエハ13(図6)に熱が伝わらない。
それを防ぐために、次工程によって、CNTの配向・成長方向を画定させる。よって、本工程は、次の<CNTの配向・成長工程>と同時に行うようにする。
それを防ぐために、次工程によって、CNTの配向・成長方向を画定させる。よって、本工程は、次の<CNTの配向・成長工程>と同時に行うようにする。
<CNT配向・成長工程>
上述したように、本工程は、基本的に、前の工程と同時に進行によって行うようにする。本工程では、前の工程で円筒部(金属触媒被覆面)T1〜T5から発生するCNTを、好適に配向・成長するために、以下の方法を採用する。
上述したように、本工程は、基本的に、前の工程と同時に進行によって行うようにする。本工程では、前の工程で円筒部(金属触媒被覆面)T1〜T5から発生するCNTを、好適に配向・成長するために、以下の方法を採用する。
これまで、高密度CNTの分子間力による配向、強磁場を印加することによる配向等いくつかが提案されているが、中でも最も効果的にその配向を制御できる方法として知られているものに電場の力によるものがある。これにより、CNT成長中に電場を、CNTの配向・成長方向に沿って印加することで、複数本のCNTの各々に直接静電力を作用させ、電気力線に沿った方向にCNTを配向成長させることができる。CVD法の場合、図5に示すように、中心軸近傍に陽極部9A、円筒部T6の外周に陰極部9Bを配置し、CNTの配向・成長場に、電子が陽極部9Aから陰極部9Bに流れるような電場を形成することでCNTの配向・成長方向を、水平ラジアル方向に沿うようにすることができる。
図5の陽極部9A、陰極部9Bを配置した構成において、最外にある円筒部T6の電極9の周囲に図示しないコイルをさらに配置し、そのコイルに適量の電流を流して、磁場を発生させるようにする。このようにすると、陽極部9A、陰極部9Bによって形成される電場によって各円筒部T1〜T5から放出される電子が、陰極9Aからラジアル方向に沿って陽極9Bに向かって直進する。この電子によって、一本一本のCNTに直接静電力が作用して、電気力線に沿った方向にCNTが、より確実に配向・成長する。
ここで、コイルに流す電流を「適量」とするのは以下の理由による。コイルに流す電流を「適量」以上にすると、各円筒部T1〜T5から放出される電子が、磁場からより強い力を受け、陰極9Aに向かって直進することがなくなり、段々曲がるようになり、ついには、中心の陰極9Aを回り、陽極部9Bに到達できなくなる。このようになると、各CNTもその電子に沿って曲がってしまい、各CNTを直線的にラジアル方向に配向・成長させることができなくなるためである。
そこで、コイルに電流を流して磁場を発生させる代わりに、同等の磁場を、中心の円筒部T1にN極、最外の円筒部T6の周りにS極が配置されるように永久磁石によって磁気回路を構成して、磁場をラジアル方向に形成するようにしてもよい。
図5を参照しながら、より具体的にこのCNTの配向・成長工程について例示的に以下説明する。なお、図5は、図を簡略化するために、円筒部はT1〜T4の四個としている。もちろん、図4に示したように円筒部T1〜T6を六個とすることもできるし、さらに多くの円筒部を配置することもできる。
まず、図5に概略的に示されているが、チャンバ壁(点線部)を備えた真空チャンバ12において、円板状基板3の中心部を陽極部9Aとし、かつ、その円周部の周囲に陰極部9Bを配置し、中心部から円周部に向かう白抜きの矢印で示される電場(又は磁場)を印加する。これによって、中心部から外周に向けラジアル方向に電場(又は磁場)が形成される。
加えて、CNTの配向・成長をさらに好適なものとするために、各CNTを基板(円筒部T6の外周面)に対して垂直に高配向成長できる方法として知られているプラズマ支援CVD(PECVD)法を適用することもできる。プラズマ中では、一般的に、プラズマが接している固体表面とプラズマ領域との間にプラズマシースが形成される。PECVD法では、このプラズマシース効果によりCNTが成長する円筒部T1〜T3の外周面に、プラズマ中の空間電位と円筒部T1〜T3の外周面の電位の差に相当する強電場が発生し、この強電場の力を受けてCNTが成長し、各CNTが電気力線に沿った形状に配向し成長する。通常は固体表面(円筒部の外周面T1〜T3)に対して垂直方向にシース電場が形成されるため、PECVD法で形成された各CNTを、円筒部T1〜T3の外周面に対して垂直に高配向・成長させることができる。
さらに、本工程と前工程において、加熱しながらCNTを配向・成長させることが望ましい。それには、図5に示したヒータ手段8から、円板状基板1の下面3に、600℃から900℃の温度の均一な熱を配向・成長中のCNTに与えるようにする。当該温度が、600℃より低いと成長速度が遅くなる点で、一方、900℃より高いと結晶の不均一性が増加する点で好ましくない。
このようにして、以上の工程完了後、上述したようにレジストを除去することによって、図5(a)に示すCNTを含むサセプタ(熱伝導体)10を製造することができる。図5(a)に示すサセプタ10では、図示を簡略化し、円筒部を4個に図示してある。勿論、今まで説明したように、円筒部T1〜T6のように6個とすることもできるし、それ以上の個数とすることもできる。
なお、複数の円筒部T1〜T4の各間に形成されたCNTは、円筒部T1〜T3の外周にその端部が金属触媒を根元として片持ち梁状に固定されている。CNTの形成本数が少なく密集度が小さく、CNT同士の間にスペースがある場合には、経年変化によりCNTの当該外周面に対する固着強度が弱まる場合がある。かかる場合を未然に防止するために、複数の円筒部T1〜T5の間に、CNTの片方又は両方の端部を固定するための耐熱性材料を適宜埋設するようにしてもよい。この耐熱性材料は、円板状基板1や円筒部T1〜T4を構成する材料と同じであることが好ましい。熱膨張率を一致させることによって、熱膨張、熱収縮があってもクラックが発生するのを防止することができる。
<半導体ウエハ用熱処理装置>
図6は、上記の工程によって製造されたサセプタ10を備えた半導体ウエハ用熱処理装置20の概略断面図である。
図6は、上記の工程によって製造されたサセプタ10を備えた半導体ウエハ用熱処理装置20の概略断面図である。
図6は、半導体ウエハ用熱処理装置20を示す概略的な断面図である。
図6を参照しながら、半導体ウエハ用熱処理装置20を説明する。同装置20は、チャンバ15と、チャンバ15の内壁を覆う断熱壁16と、断熱壁16の底部平面に固着されたヒータ18と、最下面の断熱壁16の最端部で支持台19によって支持されたサセプタ10を含む。このサセプタ10は、半導体ウエハ13を載置可能な溝を上面に有する。サセプタ10を境界壁にして、上部空間19Aと下部空間19Bとはエアシールされている。
図6を参照しながら、半導体ウエハ用熱処理装置20を説明する。同装置20は、チャンバ15と、チャンバ15の内壁を覆う断熱壁16と、断熱壁16の底部平面に固着されたヒータ18と、最下面の断熱壁16の最端部で支持台19によって支持されたサセプタ10を含む。このサセプタ10は、半導体ウエハ13を載置可能な溝を上面に有する。サセプタ10を境界壁にして、上部空間19Aと下部空間19Bとはエアシールされている。
この装置20によって半導体ウエハ13を熱処理する際、まず、バルブV2を開け、真空状態を解除して、熱処理すべき半導体ウエハ13を、サセプタ10の溝に嵌合するように載置する。このとき、半導体ウエハ13を、図示しないバキューム又は静電気による吸着によってサセプタ10面に対して固定することが好ましい。
次にゲートを閉めて、別のバルブV1を開き、チャンバ15内の雰囲気が一定の真空状態になるまで真空引きを行う。その後、ヒータ18を加熱し、ヒータ18からの熱をサセプタ10に伝導する。ヒータ18から熱を受け取ったサセプタ10は、CNTを、中心部からラジアル方向に配置して成る熱伝導体(図5の参照符号10)を含むため、全体が均一に加熱される。さらに、この均一に加熱されたサセプタ10からの熱は、サセプタ10の上に固定されている半導体ウエハ13の全体に均一に伝わるため、半導体ウエハ13のエピタキシャル結晶の鉛直上方に向けての成長を好適に促すことができる。
尚、本発明は、上記の本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本発明に係る熱伝導体は、CNTの熱伝導率が高いため、放熱体としても利用できる。
例えば、本発明に係る熱伝導体は、CNTの熱伝導率が高いため、放熱体としても利用できる。
また、熱伝導体10の円板状基板1の径dを適宜変えることで、より小さなサイズ又はより大きなサイズの被熱処理体に対しても好適に熱処理をすることができる。例えば、半導体ウエハ13がさらに大口径化したとしても、本発明に係る方法によって、円板状基板1の径dをそれに伴い大きくし、かつ、円筒部T1〜T6を適宜増やし、同様にしてCNTを形成した熱伝導体10を製造すればよい。
また、CNTを、図7に示す、いわゆる一枚の壁(Single Wall)のタイプのSWCNTとして説明したが、複数のグラフェンシートを円筒状に巻いたような複数枚の壁(Multi WALL)のタイプの、いわゆるMWCNTでもよい。SWCNTとMWCNTとを適宜混在させたものであってよい。
1;円板状基板、8;金属触媒、10;熱伝導体用構造体、熱伝導体、12;CVD用真空チャンバ、T1〜T4;円筒部、CNT;カーボンナノチューブ。
Claims (6)
- 熱伝導体の製造方法であって、
円板状基板上に、金属触媒を被覆した複数の円筒部を同心円状に形成し、
前記円板状基板の中心軸からラジアル方向に向けて、電場及び/又は磁場を印加しながら、CVD法によって、カーボンナノチューブを前記円筒部の外周面からラジアル方向に形成することを特徴とする熱伝導体の製造方法。 - 加熱手段によって加熱雰囲気を形成し、該雰囲気中で、前記カーボンナノチューブを配向、成長及び形成させることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導体の製造方法。
- 円板状基板と、
該円板状基板の面に略垂直かつ同心円状に形成された複数の円筒部と、
該円筒部の外周面に被覆された金属触媒層と、
該金属触媒層からラジアル方向に配向・成長させた多数本のカーボンナノチューブが、隣接する前記円筒部間に形成された熱伝導体用構造体と、
を含むことを特徴とする熱伝導体。 - 真空チャンバと、
該真空チャンバ内において、水平方向に配置され、被熱処理体を載置する面を具備した請求項3に記載の熱伝導体と、
該熱伝導体とエアシールされて隔離された空間であって、該熱伝導体の下に配置され、かつ前記熱伝導体を加熱するヒータ手段と、
を含むことを特徴とする熱処理装置。 - 請求項3に記載の前記熱伝導体を含むサセプタ。
- 請求項5に記載の前記サセプタと、
該サセプタとエアシールされて隔離された空間であって、該サセプタの下に配置され、かつ前記サセプタに均一な熱を与えるヒータ手段と、
を含むことを特徴とする半導体ウエハ用熱処理装置。
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- 2009-09-09 JP JP2009208050A patent/JP2011060944A/ja active Pending
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