JP2011058731A - コアウォール用ダクト構造 - Google Patents

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貴司 福村
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Abstract

【課題】ダクトとコアウォールの間に作業スペースを設けることなく、コアウォールの内側にダクトを設置することを可能にするコアウォール用ダクト構造を提供する。
【解決手段】コアウォール2の内側に且つコアウォール2に沿う上下方向Mにダクト10を設置するためのコアウォール用ダクト構造Aであって、一部の側面を開口してダクト10を形成する。また、このダクト10の開口部10aをコアウォール2の内面2aで閉塞させるようにダクト10の両側端部10b、10cをそれぞれコアウォール2に固定して、ダクト10とコアウォール2で気体流通路Rが形成されるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コアウォールを設けて構築した建物の空調などに使用されるダクトの構造に関し、特にコアウォールの内側に設置するダクトの構造に関する。
従来、オフィスビルやマンションなどの中・高層建物Tには、例えば図6に示すように、中心部(コア部1)に、RC造のコアウォール2を耐震壁として設け、隣り合うコアウォール2の間に制振ダンパー3を境界梁として設けて構築したものがある。そして、この種の建物Tは、地震や強風時に作用する水平力の大部分を剛なコアウォール2(コア部1)で負担し、振動エネルギーを制振ダンパー3で吸収することによって、優れた耐震性能を発揮する。
一方、このような建物Tでは、図7に示すように、コアウォール2の内側(コア部1の内部)に例えば空調用のダクト4を設置する場合が多々ある。また、立ダクト4(コアウォール2に沿う上下方向Mに設置するダクト4)は、コアウォール2に極力近接させて設置する場合が多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−90988号公報
しかしながら、立ダクト4をコアウォール2に近接して設ける際には、図7に示すように、このダクト4の周辺にダクト接続、保温施工のための作業スペースSが必要になる。そして、ダクト4とコアウォール2の間にこのようなスペースSが必要になることで、レンタブル比が低下する。また、レンタブル比を上げるために、一般的にはこのスペースSを最小限にしているため、施工効率が悪くなる。
本発明は、上記事情に鑑み、ダクトとコアウォールの間に作業スペースを設けることなく、コアウォールの内側にダクトを設置することを可能にするコアウォール用ダクト構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のコアウォール用ダクト構造は、コアウォールの内側に且つ前記コアウォールに沿う上下方向にダクトを設置するためのコアウォール用ダクト構造であって、前記ダクトが一部の側面を開口して形成され、該ダクトの開口部を前記コアウォールの内面で閉塞させるように前記ダクトの両側端部をそれぞれ前記コアウォールに固定して、前記ダクトと前記コアウォールで気体流通路を形成するように構成されていることを特徴とする。
この発明においては、ダクトの両側端部をそれぞれコアウォールに固定して設置することで、コアウォールの内面とダクトによって、すなわちコアウォールを利用して、気体流通路を形成(ダクトスペースを確保)することが可能になる。
また、本発明のコアウォール用ダクト構造においては、前記両側端部を固定して前記ダクトを前記コアウォールに取り付けるためのコアウォール側固定機構とダクト側固定機構を備えており、前記コアウォール側固定機構は、前記コアウォールの内面に開口して上下方向に延びる一対の挿入構と、一側端側を前記コアウォールに固着して前記挿入溝内に配設された係止部材とを備えて構成され、前記ダクト側固定機構は、前記両側端部にそれぞれ設けられ、前記側端部を前記挿入溝に挿入するとともに前記係止部材の他側端側に設けられたコアウォール側係止部に係止されるダクト側係止部を備えて構成されていることが望ましい。
この発明においては、ダクトの側端部を挿入溝に挿入するとともに、この側端部に設けたダクト側係止部を挿入溝内に設けた係止部材のコアウォール側係止部に係止させ、容易にダクトをコアウォールに固定して設置することが可能になる。
さらに、本発明のコアウォール用ダクト構造においては、前記コアウォール側固定機構が、前記挿入溝内に設けられ、前記係止部材の他側端側を横方向に弾性変形させるためのスペースを作る弾性体を備えて構成されていることがより望ましい。
この発明においては、ダクトの側端部を挿入溝に挿入する際に、弾性体によって確実に係止部材の他側端側を横方向に広げるスペースを確保することができる。また、ダクトの側端部が挿入溝内に所定量挿入されるとともに、係止部材の他側端側を元の位置に戻すように弾性変形させることが可能になる。これにより、ダクトの側端部を挿入溝に挿入するとともに、ダクト側係止部とコアウォール側係止部を係止させ、確実且つ容易にダクトをコアウォールに固定して設置することが可能になる。
また、本発明のコアウォール用ダクト構造においては、前記ダクトの側面を覆うようにダクト側断熱材を設けるとともに、前記気体流通路を形成する前記コアウォールの内面を覆うようにコアウォール側断熱材を設けて構成されていてもよい。
この発明においては、コアウォールを利用して気体流通路を形成するようにした場合(コアウォールを利用してダクトを設置するようにした場合)であっても、ダクトの側面を覆うダクト側断熱材を設けるとともに、コアウォールの内面に貼り付けるなどしてこの内面を覆うようにコアウォール側断熱材を設けることで、気体流通路の外周全体に断熱材(保温材)を設置することが可能になる。これにより、気体流通路を流通する気体(空気など)を保温することが必要な場合であっても、確実且つ容易に断熱材を設置して気体を保温することが可能になる。
さらに、本発明のコアウォール用ダクト構造においては、前記ダクトが上端側及び/又は下端側に横方向に延びるフランジ部を備えて形成され、上方のダクトの下端側のフランジ部と下方のダクトの上端側のフランジ部を固着して上下のダクト同士を一体に接続するように構成されていることが望ましい。
この発明においては、上下のダクトのフランジ部同士をボルトなどで固着することにより、従来のダクト(共板工法)と同様に上下のダクト同士を接続することが可能になる。これにより、上下方向に延びる立ダクト(気体流通路)を容易に形成することが可能になる。
また、本発明のコアウォール用ダクト構造においては、前記上方のダクトのフランジ部と前記下方のダクトのフランジ部の間に挟み込んでガスケットが配設されるとともに、該ガスケットがコアウォールの内面に端部を固着して配設されていることがより望ましい。
この発明においては、コアウォールを利用して気体流通路を形成するようにした場合(コアウォールを利用してダクトを設置するようにした場合)であっても、ガスケットの端部をコアウォールの内面に固着し、このガスケットを上下のフランジ部で挟み込むようにダクトを配設してゆくことで、気体流通路の気密性を確保することが可能になる。
本発明のコアウォール用ダクト構造によれば、ダクトの両側端部をそれぞれコアウォールに固定して設置すること、コアウォールの内面とダクトによって、すなわちコアウォールを利用して気体流通路を形成(ダクトスペースを確保)することが可能になる。これにより、従来のようにコアウォールとダクトの間に作業スペースを設けることを不要にし、且つダクトの設置スペースを省スペース化して、ダクトを設置(気体流通路を形成)することが可能になる。よって、作業スペースに起因してレンタブル比が低下したり、施工効率が悪くなるという従来の課題を確実に解消することが可能になる。
また、一部の側面を開口し、コアウォール壁面を利用してダクトを形成するため、従来のダクトと比較し、この開口の分だけ鋼材使用量を削減することが可能になる。これにより、低コスト化、CO排出量の削減も可能になる。
本発明の一実施形態に係るコアウォール用ダクト構造のダクトを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコアウォール用ダクト構造のダクト側固定機構とコアウォール側固定機構を示す平断面図である。 本発明の一実施形態に係るコアウォール用ダクト構造を示す平断面図である。 本発明の一実施形態に係るコアウォール用ダクト構造の変形例を示す図であり、断熱材を設けた状態を示す平断面図である。 本発明の一実施形態に係るコアウォール用ダクト構造のダクトの変形例を示す斜視図である。 コアウォール(コア部)を備えて構築した建物を示す平断面図である。 従来のダクト(コアウォール用ダクト構造)を設置した状態を示す平断面図である。
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係るコアウォール用ダクト構造について説明する。本実施形態は、コアウォールを設けて構築した建物の空調などに使用されるダクト構造に関し、特にコアウォールの内側に設置するダクト構造に関するものである。
本実施形態のコアウォール用ダクト構造Aは、図1及び図2に示すように、ダクト10と固定機構11とを備えて構成されている。そして、ダクト10は、図1及び図3に示すように、一側面が開口して断面略コ字状に形成され、一側面の開口部10aをコアウォール2の内面2aで閉塞させるように両側端部10b、10cをそれぞれコアウォール2に固定して設けられている。これにより、本実施形態のコアウォール用ダクト構造Aにおいては、ダクト10とコアウォール2で気体流通路Rを形成するように構成されている。なお、コアウォール2のコーナーに設置する場合には、図3に示すように、コアウォール用ダクト構造Aが断面略L字状に形成したダクト10を備えて構成される。
また、本実施形態のダクト10は、図1に示すように、上端側及び/又は下端側に横方向に延びるフランジ部12を備えて形成されている。そして、上方のダクト10の下端側のフランジ部12と下方のダクト10の上端側のフランジ部12をボルトや補強挟み込みプレート(挟持部材)等で固着して、上下のダクト10、10同士が一体に接続されている。さらに、上方のダクト10のフランジ部12と下方のダクト10のフランジ部12の間には、これら上下のフランジ部12、12で挟み込んでガスケット13が配設されている。また、このガスケット13は、コアウォール2の内面2aに端部を固着して配設されている。
一方、固定機構11は、両側端部10b、10cを固定してダクト10をコアウォール2に取り付けるための機構であり、図1及び図2に示すように、コアウォール側固定機構14とダクト側固定機構15とで構成されている。また、コアウォール側固定機構14は、一対の挿入溝16、17と係止部材18と弾性体19で構成されている。
コアウォール側固定機構14の一対の挿入溝16、17は、所定の間隔(ダクト10の幅と同等の間隔)をあけて平行に配設されるとともに、それぞれコアウォール2の内面2aに開口して上下方向Mに延設されている。
係止部材18は、例えば一般に使用されているボタンパンチと同様のはぜ形状のものであり、一側端18a側をコアウォール2に埋設して固着し、他側端18b側(可動部)を挿入溝16、17内に配して設けられている。また、この係止部材18は、他側端18b側にコアウォール側係止部18cを設けて形成されている。
弾性体19は、例えば合成ゴム、発泡材などであり、係止部材18の他側端18b側とこの他側端18b側に対向する挿入溝16、17の側面の間に配設されている。そして、このように挿入溝16、17内に設けられた弾性体19は、係止部材18の他側端18b側(可動部)をその弾性によって横方向Nに付勢するように設けられ、この他側端18b側を弾性変形可能に(すなわち係止部材18の可動部18bが動くように)支持している。
ダクト側固定機構15は、ダクト10の両側端部10b、10cにそれぞれ設けられ、各側端部10b、10cをコアウォール側固定機構14の挿入溝16、17に挿入するとともに、係止部材18のコアウォール側係止部18cに係止されるダクト側係止部15aを備えて構成されている。このダクト側係止部15aは、例えばボタンパンチ加工して形成されている。
そして、上記構成からなる本実施形態のコアウォール用ダクト構造Aのダクト10を組み立ててコアウォール2の内側に設置する際には、図1に示すように、上方のダクト10を、ダクト10の両側端部10b、10cをそれぞれコアウォール2に形成した挿入溝16、17に挿入して設置する。このとき、図1及び図2に示すように、ダクト10の両側端部10b、10cをそれぞれ挿入溝16、17に挿入すると、コアウォール側固定機構14の係止部材18の他側端18b側に形成されたコアウォール側係止部18cに、ダクト10の両側端部10b、10cにそれぞれ形成したダクト側係止部15aが係止され、ダクト10がコアウォール2に一体に固定して設置される。なお、コアウォール2を構築する際に、弾性体19を貼り付けた係止部材18をコンクリート型枠内面に取り付け、この状態でコンクリートを打設することにより、挿入溝16、17を形成しつつ係止部材18及び弾性体19が予めコアウォール2に設置される。
また、本実施形態では、挿入溝16、17内に弾性体19が設けられ、スペースが確保されているため、ダクト10の両側端部10b、10cを挿入溝16、17に挿入するとともに係止部材18の他側端18b側が横方向Nに広がる。また、ダクト10の側端部10b、10cが所定量挿入されるとともに係止部材18の他側端18b側が元の位置に戻るように弾性変形(可動)する。これにより、単にダクト10の側端部10b、10c側を挿入溝16、17に挿入するだけで互いの係止部18c、15a同士が係合して、ダクト10がコアウォール2に一体に取り付けられる。また、このようにダクト10を取り付けることにより、ダクト10の開口部10aがコアウォール2の内面2aで閉塞され、コアウォール2とダクト10によって気体流通路Rが形成される。
さらに、このとき、上方のダクト10の下端側のフランジ部12と下方のダクト10の上端側のフランジ部12とがガスケット13を挟み込んだ状態で当接する。そして、ダクト10のコーナー部分に上下のフランジ部12、12同士を挟み込むようにコーナー金物22を設置し、これらコーナー金物22をボルト23とナット24で締め付けて上下のフランジ部12、12同士を固着する。これにより、上下のダクト10、10同士が一体に接続される。また、補強アングル20をフランジ部12とコアウォール2に取り付けて強固にダクト10をコアウォール2に接続する。最後に、補強挟み込みプレート(挟持部材)21を取り付けて上下のフランジ部12、12同士を挟持させ、補強する。このようにして順次上方にダクト10を接続してゆくことにより、上下方向Mに延びる気体流通路R(立ダクト)が形成される。また、ガスケット13が上下のフランジ部12、12の間に挟み込まれているため、気体流通路Rの気密性が確保される。
したがって、本実施形態のコアウォール用ダクト構造Aにおいては、図3に示すように、ダクト10の両側端部10b、10cをそれぞれコアウォール2に固定して設置することで、コアウォール2の内面2aとダクト10によって、すなわちコアウォール2を利用して、気体流通路Rを形成(ダクトスペースを確保)することが可能になる。これにより、従来のようにコアウォール2とダクト4の間に作業スペースSを設けることを不要にし、且つダクト10の設置スペースを省スペース化して、ダクト10を設置(気体流通路Rを形成)することが可能になる。すなわち、コア部1の広いスペースからアクセスしてダクト10を設置することができる。よって、作業スペースSに起因してレンタブル比が低下したり、施工効率が悪くなるという従来の課題を確実に解消することが可能になる。
また、一部の側面を開口してダクト10を形成するため、従来のダクト4と比較し、この開口部10aの分だけ鋼材使用量を削減することが可能になる。これにより、低コスト化、CO排出量の削減も可能になる。
さらに、ダクト10の側端部10b、10cを挿入溝16、17に挿入するとともに、この側端部10b、10cに設けたダクト側係止部15aを係止部材18のコアウォール側係止部18cに係止させるという簡易な操作で、容易にダクト10をコアウォール2に固定して設置することが可能になる。
また、ダクト10の側端部10b、10cを挿入溝16、17に挿入する際に、弾性体19によって確実に係止部材18の他側端18b側を横方向Nに広げるスペースを確保することができる。さらに、ダクト10の側端部10b、10cが挿入溝16、17内に所定量挿入されるとともに、係止部材18の他側端18b側を元の位置に戻すように弾性変形させることが可能になる。これにより、ダクト10の側端部10b、10cを挿入溝16、17に挿入するとともに、ダクト側係止部15aとコアウォール側係止部18cを係止させ、確実且つ容易にダクト10をコアウォール2に固定して設置することが可能になる。
また、上下のダクト10、10のフランジ部12、12同士をボルトなどで固着することにより、従来のダクト4(共板工法)と同様に上下のダクト10、10同士を接続することが可能になる。これにより、上下方向Mに延びる立ダクト(気体流通路R)を容易に形成することが可能になる。
さらに、コアウォール2を利用して気体流通路Rを形成するようにした場合(コアウォール2を利用してダクト10を設置するようにした場合)であっても、ガスケット13の端部をコアウォール2の内面に固着し、このガスケット13を上下のフランジ部12、12で挟み込むようにダクト10を配設してゆくことで、気体流通路Rの気密性を確保することが可能になる。
以上、本発明に係るコアウォール用ダクト構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、気体流通路Rを流通する気体(空気など)を保温することが必要な場合には、図4に示すように、グラスウール板などの断熱材(保温材)25、26を気体流通路Rの外周全体に設置する。このとき、コアウォール側断熱材25をピンなどで固定したり、貼り付けるなどして、コアウォール2の内面2aを覆うように設置した後に、押え金物27を取り付けるなどしつつ、ダクト10を設置する。そして、ダクト10の側面を覆うようにダクト側断熱材26を設置する。これにより、コアウォール2を利用して気体流通路Rを形成するようにした場合であっても、ダクト10の側面を覆うダクト側断熱材26を設けるとともに、コアウォール2の内面2aを覆うようにコアウォール側断熱材25を設けることで、気体流通路Rの外周全体に断熱材25、26が設置され、確実に気体流通路Rを流通する気体を保温することが可能になる。よって、このように気体流通路Rを流通する気体を保温することが必要な場合であっても、確実且つ容易に断熱材25、26を設置して気体を保温することが可能になる。
また、例えば図5に示すように、共板工法ではなく、フランジ接続工法を用いてダクト周囲を接続するようにしてもよい。この場合においても、コンクリート面との接続は本実施形態と同様であり、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
1 コア部(中心部)
2 コアウォール
2a 内面
3 制振ダンパー
4 従来のダクト
10 ダクト
10a 開口部
10b 側端部
10c 側端部
11 固定機構
12 フランジ部
13 ガスケット
14 コアウォール側固定機構
15 ダクト側固定機構
16 溝
17 溝
18 係止部材
18a 一側端
18b 他側端
18c コアウォール側係止部
19 弾性体
20 補強アングル
21 補強挟み込みプレート(挟持部材)
25 コアウォール側断熱材
26 ダクト側断熱材
27 押え金物
M 上下方向
N 横方向
R 気体流通路
S 作業スペース
T 建物

Claims (6)

  1. コアウォールの内側に且つ前記コアウォールに沿う上下方向にダクトを設置するためのコアウォール用ダクト構造であって、
    前記ダクトが一部の側面を開口して形成され、
    該ダクトの開口部を前記コアウォールの内面で閉塞させるように前記ダクトの両側端部をそれぞれ前記コアウォールに固定して、前記ダクトと前記コアウォールで気体流通路を形成するように構成されていることを特徴とするコアウォール用ダクト構造。
  2. 請求項1記載のコアウォール用ダクト構造において、
    前記両側端部を固定して前記ダクトを前記コアウォールに取り付けるためのコアウォール側固定機構とダクト側固定機構を備えており、
    前記コアウォール側固定機構は、前記コアウォールの内面に開口して上下方向に延びる一対の挿入構と、一側端側を前記コアウォールに固着して前記挿入溝内に配設された係止部材とを備えて構成され、
    前記ダクト側固定機構は、前記両側端部にそれぞれ設けられ、前記側端部を前記挿入溝に挿入するとともに前記係止部材の他側端側に設けられたコアウォール側係止部に係止されるダクト側係止部を備えて構成されていることを特徴とするコアウォール用ダクト構造。
  3. 請求項2記載のコアウォール用ダクト構造において、
    前記コアウォール側固定機構が、前記挿入溝内に設けられ、前記係止部材の他側端側を横方向に弾性変形させるためのスペースを作る弾性体を備えて構成されていることを特徴とするコアウォール用ダクト構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のコアウォール用ダクト構造において、
    前記ダクトの側面を覆うようにダクト側断熱材を設けるとともに、前記気体流通路を形成する前記コアウォールの内面を覆うようにコアウォール側断熱材を設けて構成されていることを特徴とするコアウォール用ダクト構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のコアウォール用ダクト構造において、
    前記ダクトが上端側及び/又は下端側に横方向に延びるフランジ部を備えて形成され、
    上方のダクトの下端側のフランジ部と下方のダクトの上端側のフランジ部を固着して上下のダクト同士を一体に接続するように構成されていることを特徴とするコアウォール用ダクト構造。
  6. 請求項5記載のコアウォール用ダクト構造において、
    前記上方のダクトのフランジ部と前記下方のダクトのフランジ部の間に挟み込んでガスケットが配設されるとともに、該ガスケットがコアウォールの内面に端部を固着して配設されていることを特徴とするコアウォール用ダクト構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016153719A (ja) * 2015-02-17 2016-08-25 株式会社新富士空調 ダクト用フランジ構造とその製造方法

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