JP2011058366A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の構成では、オイルとシリンダとの間で熱交換が充分行われずシリンダを冷却することができなかった。その結果、シリンダが高温になり、吸入ガスを加熱して圧縮機効率を低下させていた。
【解決手段】本発明は、圧縮機構部の吸入口4付近にのみ圧縮機構部を連通する連通孔5を設けた。これにより、上軸受2上部に溜まったオイルは、上軸受2周縁部に流れ出し、最終的に吸入口4付近に設けられた連通孔5に流れ込む。このようにして、オイルが連通孔5に接触しながら通過することにより、高温となった圧縮機構部とオイルの間で熱交換が行われ、吸入口4付近の温度を下げる効果が得られる。これにより、吸入ガスの加熱が抑制され、効率低下を防ぐことが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、圧縮機構部の吸入口4付近にのみ圧縮機構部を連通する連通孔5を設けた。これにより、上軸受2上部に溜まったオイルは、上軸受2周縁部に流れ出し、最終的に吸入口4付近に設けられた連通孔5に流れ込む。このようにして、オイルが連通孔5に接触しながら通過することにより、高温となった圧縮機構部とオイルの間で熱交換が行われ、吸入口4付近の温度を下げる効果が得られる。これにより、吸入ガスの加熱が抑制され、効率低下を防ぐことが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和装置や冷蔵庫等の冷凍機器に使用される密閉型圧縮機の圧縮機構部の冷却を促進することにより、密閉型圧縮機の性能向上を図るものである。
従来の密閉型圧縮機は、図3に示すように、上軸受2の周縁部に複数の開口部6が設けられており、シャフト1の回転によって上軸受2の上部まで吸上げられたオイルは前記開口部6を通り、密閉容器底部に戻されていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の構成ではシャフト1の回転により吸い上げられたオイルは、高温部であるシリンダ3の外周部を通り、密閉容器内の底部に戻されてしまうため、オイルとシリンダ3との間で熱交換が充分行われずシリンダ3を冷却する効果が低い。
通常、シリンダ3の下部は密閉容器内の底部に貯留されているオイルに浸かっている事である程度の冷却効果を有するが、初期のオイル封入量、運転時のオイル吐出等により、シリンダ3とオイルとが接しない若しくは接触面積が小さくなることがあり、冷却効果が著しく低下してしまっていた。
そして高温となったシリンダ3が吸入ガスを加熱し、圧縮機の効率を低下させるという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明は図1に示すように、従来上軸受2の周縁部に設けられていた開口部6を塞ぎ、新たに圧縮機構部の吸入口4付近に圧縮機構部を連通する連通孔5を設けた。
これにより、シャフト1の回転によって上軸受2の上部まで吸上げられたオイルが前記連通孔5を通過する際に、オイルとシリンダ3との間で充分な熱交換を行われ、シリンダ3に設けられた吸入口4の周辺部を効果的に冷却し、吸入ガスの過熱を最小限に抑えることができる。
本発明により、吸入ガスの過熱を最小限に抑えることができるため、吸入ガス加熱による性能低下を防ぐことができる。
第1の発明は、圧縮機構部の吸入口周辺に圧縮機構部を連通する長孔からなる単数の連通孔を設けることにより、前記連通口内をオイルが通過しオイルとシリンダとの間で熱交換が行われ、シリンダに設けられた吸入口周辺部を効果的に冷却する作用を有し、吸入ガスの過熱を最小限に抑えることができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、長孔からなる複数連通孔を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機である。
第3の発明は、特に第1の発明において、丸孔からなる単数の連通孔を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機である。
第4の発明は、特に第1の発明において、丸孔からなる複数の連通孔を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機である。
第5の発明は、特に第1の発明において、丸孔と長孔からなる複数の連通孔を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機である。
第6の発明は、第1〜第5の発明において、塩素を含まないHFC冷媒を用いた密閉型圧縮機である。
第7の発明は、第1〜第5の発明において、二酸化炭素、ヘリウム、アンモニア等の自然冷媒を用いた密閉型圧縮機である。
第8の発明は、第1〜第5の発明において、ナフテン油、パラフィン油、アルキルベンゼン油などの天然物あるいは天然物由来のオイル、およびポリエーテル系油、ポリオールエステル系油などの合成オイル、または上記天然物あるいは天然物由来のオイルと合成オイルの混合オイルなどを用いた密閉型圧縮機である。
第9の発明は、第1〜第5の発明において、ベンゾトリアゾールなどの銅不活性化剤、硫黄系極圧添加剤、ハロゲン系極圧添加剤、りん系極圧添加剤、有機金属化合物系極圧添加剤、およびこれらの組み合わせからなる極圧添加剤などを用いた密閉型圧縮機である。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図において、それぞれ同じ構成要素については同じ符号を用い説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機構部の概略図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における圧縮機構部の概略図を示すものである。
図1において、圧縮機構部は、シャフト1、上軸受2、シリンダ3、下軸受などから構成されている。本発明は、このように構成された圧縮機構部において、シリンダ3に設けられた吸入口4付近において、各構成要素を連通するような長孔からなる単数の連通孔5を設けたことを特徴とする。
以上のように構成された圧縮機構部について、以下その動作、作用を説明する。
まず、圧縮機が運転を開始すると、シャフト1の回転により、密閉容器底部に貯蔵されたオイルが吸上げられ、シャフト1の中間に設けられたオイル孔から上軸受2上部にオイルが供給される。上軸受2上部に供給されたオイルは、上軸受2周縁部に流れ出し、最終的に吸入口4付近に設けられた連通孔5に流れ込み、密閉容器底部に戻ることができる。
このようにして、オイルが連通孔5に接触しながら通過することにより、高温となった圧縮機構部とオイルの間で熱交換が行われ、吸入口4付近の温度を下げる効果が得られる。これにより、吸入ガスの加熱が抑制され、効率低下を防ぐことが可能となる。
このようにして、オイルが連通孔5に接触しながら通過することにより、高温となった圧縮機構部とオイルの間で熱交換が行われ、吸入口4付近の温度を下げる効果が得られる。これにより、吸入ガスの加熱が抑制され、効率低下を防ぐことが可能となる。
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態における圧縮機構部の概略図を示すものである。
図2は本発明の第2の実施の形態における圧縮機構部の概略図を示すものである。
図2において、上記吸入口4付近の連通孔5を複数の長孔にすることで、オイルにより冷却される範囲が広くなり、実施の形態1の効果をより顕著にすることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、簡素な構造で、安価でかつ確実に性能低下を防ぐことが可能となるので、空気調和装置や冷蔵庫等の冷凍機器の用途に適用できる。
1 シャフト
2 上軸受
3 シリンダ
4 吸入口
5 連通孔
6 開口部
2 上軸受
3 シリンダ
4 吸入口
5 連通孔
6 開口部
Claims (9)
- 密閉容器内に圧縮機構部とオイルを備え、圧縮機構部の吸入口周辺に、圧縮機構部を連通する長孔からなる単数の連通孔を設けたことを特徴とする密閉型圧縮機。
- 圧縮機構部の吸入口周辺に、圧縮機構部を連通する長孔からなる複数の連通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- 圧縮機構部の吸入口周辺に、圧縮機構部を連通する丸孔からなる単数の連通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- 圧縮機構部の吸入口周辺に、圧縮機構部を連通する丸孔からなる複数の連通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- 圧縮機構部の吸入口周辺に、圧縮機構部を連通する丸孔と長孔からなる複数の連通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
- 塩素を含まないHFC冷媒を用いた請求項1〜5いずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
- 二酸化炭素、ヘリウム、アンモニア等の自然冷媒を用いた請求項1〜5いずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
- ナフテン油、パラフィン油、アルキルベンゼン油などの天然物あるいは天然物由来のオイル、およびポリエーテル系油、ポリオールエステル系油などの合成オイル、または上記天然物あるいは天然物由来のオイルと合成オイルの混合オイルなどを用いた請求項1〜5いずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
- ベンゾトリアゾールなどの銅不活性化剤、硫黄系極圧添加剤、ハロゲン系極圧添加剤、りん系極圧添加剤、有機金属化合物系極圧添加剤、およびこれらの組み合わせからなる極圧添加剤などを用いた請求項1〜5いずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009205475A JP2011058366A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009205475A JP2011058366A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011058366A true JP2011058366A (ja) | 2011-03-24 |
Family
ID=43946288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009205475A Pending JP2011058366A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011058366A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103291623A (zh) * | 2012-02-24 | 2013-09-11 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 一种旋转式压缩机 |
CN103899517A (zh) * | 2014-03-26 | 2014-07-02 | 苏州永博电气有限公司 | 一种空调压缩机的散热缸体 |
-
2009
- 2009-09-07 JP JP2009205475A patent/JP2011058366A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103291623A (zh) * | 2012-02-24 | 2013-09-11 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 一种旋转式压缩机 |
CN103291623B (zh) * | 2012-02-24 | 2016-08-10 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 一种旋转式压缩机 |
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