JP2011055924A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】家庭用の電気掃除機で吸引するほとんどの塵埃に対して、吸引風量の低下を軽減すること。
【解決手段】旋回気流によって除塵フィルタ23表面に付着した塵埃を剥離できる旋回気流通風路22を複数個配備し、前記旋回気流通風路22に導入する気流量を切換できるガイド弁30を設けるもので、通常は高い吸い込み力を維持しながら、このガイド弁30切換によって選択された旋回気流通風路22の旋回速度を速め、剥離効果を高めた状態を作り出すことにより、従来では剥離できなかった塵埃に対しても目詰まりを防止し、風量の低下を軽減するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、繰り返し使用可能な集塵ケースを使用する電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電気掃除機としては、集塵ケース内に専用のサイクロン気流を発生させて、吸引した空気流より遠心力で塵埃を分離し、集塵ケース内に塵埃を堆積させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来の構成では、集塵ケース内にサイクロン気流を発生させて、吸引した空気流より遠心力で塵埃を分離し、集塵ケース内に塵埃を堆積させるようにしているが、多くは吸い込み仕事率を高位に確保する制約から、塵埃を十分に遠心分離できない構成となっている。そのため、集塵ケース内で塵埃が堆積すると、堆積した塵埃自体がフィルタの役割を果たすため、粗塵の堆積部に細塵も付着してこれが通気抵抗となり、急激に吸引力が低下するという課題を有していた。
前記課題を解決するため、最近では図8に示す除塵構成のものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。吸引した塵埃を旋回流にて分離する構成として吸引口201から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す円筒形状の旋回気流通風路202を設け、前記旋回気流通風路202の少なくとも一部を形成する円筒状の除塵フィルタ203の外周に電動送風機の吸引力が作用する空間204を設けている。また底部に分離された塵埃を蓄積する塵埃収納部205を配置している。
この構成によれば、除塵フィルタ203内の円筒中空部では旋回気流により、内面に塵埃が付着した塵埃を剥離する作用が生じるため、除塵フィルタ203には塵埃が堆積せず通気性を確保でき、吸引口201から電動送風機206に至る吸引経路は除塵フィルタ203の全範囲にわたって確保される。そのため風量低下を軽減することができるものである。
特開2000−342492号公報 特開2008−229279号公報
一般家庭で発生する塵埃は、綿埃や砂塵など様々な形態が存在する。図8に示した除塵フィルタ203の表面には、円周方向に旋回する気流と、除塵フィルタ203を通過する径方向の気流が形成されているが、紙片などの薄くて表面積の大きい塵埃は除塵フィルタ203内面に吸着してしまい、旋回流では剥離されなくなる。張り付いた紙片などの塵埃は、静電気などの影響により掃除機運転停止後も落下しにくいため、吸引経路が常に塞がれた状態となり急激に吸引力が低下するという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、旋回流を利用して簡単に除塵フィルタのクリーニングを行うことで、ほとんどの塵埃に対して風量低下を軽減した電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動掃除機は、電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され、前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気から塵埃を分離する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部とを備え、前記塵埃分離部には塵埃を含む空気を導入する吸引口と、前記吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す複数の旋回気流通風路を設け、前記各旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタと、前記除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を備え、前記吸引口には、前記複数個の旋回気流通風路への旋回気流として流す流入量を任意に切り換える導入流量切換手段を備える構成とした。
これによって通常運転時は、塵埃分離部内の各旋回気流通風路でそれぞれ旋回気流が発生し、除塵フィルタ内の円筒中空部で旋回することで、綿ゴミや毛髪などの粗塵が除塵フィルタ内面に付着しても旋回気流によって剥離されながら、下降し、塵埃収納部に導かれる。
通常使用では、仕事率を高位に保つために、旋回速度を制限しているが、導入流量切換手段により、1つの旋回気流通風路に吸引空気の導入量を集中させたときには、選択された旋回気流通風路の旋回速度が高まる。旋回気流通風路は底面で連通しているので、導入路を切換えても除塵フィルタに作用する吸引力は除塵フィルタ全面積において有効に働くため、除塵フィルタに塵埃が張付く力(径方向の力)は、ほとんど変わらない。よって選択した旋回気流通風路において旋回速度、すなわち剥離する力のみ上がるため、選択した旋回気流通風路側の除塵フィルタの塵埃剥離効果が高まる。
旋回流導入風量を絞った側の旋回気流通風路は、旋回流が生じず、吸引力(除塵フィルタに張付く力)のみが働くが、吸引口より離れた位置になるため粗塵は到達しにくく、塵埃は張付きにくい。従って導入流量の切換を順次行えば、各旋回気流通風路にある除塵フィルタすべてに対し、高い塵埃剥離効果を発揮する。
また本発明の掃除機は、複数の旋回気流通風路を連通させている部分において補助フィルタを配備させるもので、吸引力が連通部において補助フィルタに作用するので、選択された旋回気流通風路の旋回速度が高い状態でも他の旋回気流通風路(旋回流を抑えた側の旋回気流通風路)への塵埃舞い上がりを抑え、剥離した塵埃が再付着するのを防止する。
また本発明の掃除機は、複数個の旋回気流通風路を形成し、各々の円周面に除塵フィルタを配備しているもので、単一径大の旋回気流通風路を有するものに対し、限られたスペースの中で除塵フィルタの面積を大きくとることができる(一辺の長さ2aの正方形に内接する円の円周長L1がL1=2aπであるのに対し、同正方形内に半径aの円を4個配置させた場合の円周長の合計L2は、L2=aπ×4=4aπであることからも証明できる)。
そのため、除塵フィルタの圧損を下げることができ、高い吸引力を実現するものである。また面積を大きくせず、除塵フィルタの配置を電動送風機側に寄せて配置することにより、圧損をあげることなく旋回気流通風路を縦方向に分離開閉する構成を採用することも可能である。その場合は、旋回気流通風路内に蓄積した塵埃を取り出す作業が容易となる。
さらに除塵フィルタと、外周の電動送風機の吸引力が作用する空間と、その後方に配する細塵捕集フィルタをほぼ同幅で直列に配置させることで、吸引力を損なうことなく塵埃を捕集する構成をとることができる。
本発明の電気掃除機は、通常発生するほとんどの家庭塵埃に対し、除塵フィルタ内の円筒中空部では旋回気流により、フィルタ内面に塵埃が付着しても剥離できるため、除塵フィルタには塵埃が堆積せず通気性を確保できる。
つまり、塵埃を吸引しても塵埃は塵埃収容部に堆積し、吸引口から電動送風機に至る吸引経路は除塵フィルタの全範囲にわたって確保される。そのため、風量低下を招くことなく、風量維持性能に優れた電気掃除機とすることができる。
さらに、導入流量切換手段によって複数個ある旋回気流通風路の1個に流量を集中させることによって旋回気流の旋回速度を高めることにより、除塵フィルタに付着した塵埃、特に紙片などの張付きやすい塵埃なども剥離させることができる。
これにより、ほとんどの家庭塵埃に対して高い吸い込み性能を効率よく維持することができる使い勝手の良い電気掃除機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における電気掃除機の側面断面図 同、電気掃除機の平面断面図 同、電気掃除機の全体斜視図 同、電気掃除機の集塵ケース(塵埃分離部、塵埃収納部)の斜視図 同、電気掃除機の集塵ケース(塵埃分離部、塵埃収納部)の分解斜視図 同、電気掃除機の集塵ケースの部分分解斜視図 同、電気掃除機の集塵ケースの使用状態を示す斜視図 従来の電気掃除機の側面断面図
第1の発明は、電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され、前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気から塵埃を分離する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部とを備え、前記塵埃分離部には塵埃を含む空気を導入する吸引口と、前記吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す複数の旋回気流通風路を設け、前記各旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタと、前記除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を各旋回気流通風路に備え、前記吸引口には、前記複数個の旋回気流通風路への旋回気流として流す流入量を切り換える導入流量切換手段を備える構成とした。
通常運転時は、塵埃分離部内の各旋回気流通風路でそれぞれ旋回気流が発生し、除塵フィルタ内の円筒中空部で旋回することで、綿ゴミや毛髪などの粗塵が除塵フィルタ内面に付着しても旋回気流によって剥離されながら、下降し、塵埃収納部に導かれる。
そのため通常発生するほとんどの家庭塵埃に対し、除塵フィルタ内の円筒中空部では旋回気流により、フィルタ内面に塵埃が付着しても剥離するため、除塵フィルタには塵埃が堆積せず通気性を確保できる。
つまり、塵埃を吸引しても塵埃は塵埃収容部に堆積し、吸引口から電動送風機に至る吸引経路は除塵フィルタの全範囲にわたって確保される。
さらに、導入流量切換手段によって複数個ある旋回気流通風路の少なくとも1個に流量を集中させることによって旋回気流の旋回速度を高めることにより、除塵フィルタに堆積した塵埃、特に紙片などの張付きやすい塵埃なども剥離させることができる。
それにより、ほとんどの家庭塵埃に対して風量低下の少ない状態を維持することができる電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明の複数の旋回気流通風路が各旋回気流通風路の底面において連通するものである。
この場合、導入流量切換手段によって空気導入路を切換えても各旋回気流通風路にある各除塵フィルタは連通状態であり、除塵フィルタに作用する吸引力は除塵フィルタ全面積において有効に働くため、除塵フィルタに塵埃が張付く力(径方向の力)は、ほとんど変わらない。よって選択した旋回気流通風路において旋回速度、すなわち剥離する力のみ上がるため、選択した旋回気流通風路側の除塵フィルタの塵埃剥離効果が高まる。
また旋回流導入流量を絞った側の旋回気流通風路は、旋回流が生じず、吸引力(除塵フィルタに張付く力)のみが働くが、吸引口より離れた位置になるため粗塵は到達しにくく、塵埃は張付きにくい。従って導入流量の切換を順次行えば、各旋回気流通風路にある除塵フィルタすべてに対し、高い塵埃剥離効果を得ることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明の塵埃分離部の連通部に、補助フィルタを備えるものである。
これにより吸引力が連通部に配備された補助フィルタに作用するので、選択した旋回気流通風路の旋回速度が高い状態でも他の旋回気流通風路(旋回流を抑えた側の旋回気流通風路)への塵埃舞い上がりを抑え、剥離した塵埃が再付着するのを防止する。よって風量低下を招くことなく、風量維持性能に優れた電気掃除機とすることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明の旋回気流通風路において各除塵フィルタを旋回気流通風路の後方(電動送風機側を後方と定める)の面に配備したもので、旋回気流通風路を縦方向に開閉する蓋体と除塵フィルタ装着部材によって分割構成をするものである。
その場合は、旋回気流通風路を前後に開くことができるので、縦長の旋回気流通風路内に蓄積した塵埃を容易に取り出すことができるとともに、髪の毛などが除塵フィルタに刺さっても取り除く作業が容易となる。
第5の発明は、第1〜第4の発明の塵埃分離部において除塵フィルタと、前記所塵フィルタの外周に設けた電動送風機の吸引力が作用する空間と、除塵フィルタの下流に配して除塵フィルタ通過後の細塵を捕集する細塵フィルタをほぼ同幅で直列に配備したものである。
これにより、除塵フィルタを通過する細塵が、除塵フィルタと対向する位置となる細塵フィルタに向かってほぼ直線状に移動するため吸い込み性能を損失することなく高い吸い込み性能を維持したまま細塵を捕集することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電気掃除機の側面断面図を示すものである。図1において、電気掃除機本体10には、吸引気流に沿って集塵ケース11と、電動送風機12が、前後に配置されている。集塵ケース11は、ケース収納室13に装着され、ケース収納室13に接続されるホース14の接続パイプ15と連通する。接続パイプ15
と集塵ケース入り口16は、ケース収納室13に装着したパッキング17に、それぞれが当接することにより、空気がもれることなく接続される。集塵ケース11は、塵埃分離部18と塵埃収納部19を備え、塵埃分離部18には、集塵ケース入り口16から上方に立ち上げた位置に、塵埃を含む空気を導入する吸引口21を配置し、前記吸引口21から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す円筒状の旋回気流通風路22を並列して2個配備している。
説明のため吸引口21より見て左側の旋回気流通風路を左旋回気流通風路22a、右側の旋回気流通風路を右旋回気流通風路22bとする。また左旋回気流通風路22aに空気を導入する吸引口を左吸引口21a、右旋回気流通風路22bに空気を導入する吸引口を右吸引口21bとする。塵埃収納部19は、円筒状の旋回気流通風路22の底面に位置し、左右旋回気流通風路22a、22bの底面が塵埃収納部19に開口していることにより、旋回気流通風路22で分離した塵埃は、塵埃収納部19に下降して蓄積されるとともに、左右旋回気流通風路22a、22bは、互いに連通した状態になっている。旋回気流通風路22a、22bには、粗塵をろ過する除塵フィルタ23がついており、それぞれ左除塵フィルタ23a、右除塵フィルタ23bとして説明する。
塵埃分離部18と塵埃収納部19は、前後に分割されて構成しており、吸引口21を有するケース蓋24(蓋体)と、除塵フィルタ23を有するフィルタケース25(除塵フィルタ装着部材)によって箱状に構成されている。ケース蓋24には集塵ケース入り口16と左右吸引口21a、21bが形成されており、集塵ケース入り口16と左右吸引口21a、21bの間は吸引通路26が形成されている。またケース蓋24の左右旋回気流通風路22a、22b形成部は、それぞれ円筒の前半分部分の形状を形成しており、底部までその形状で形成されている。
フィルタケース25には、左右旋回気流通風路22a、22bの円筒の後ろ半分を形成する円弧状の支持壁27が突出しており、この支持壁27に左右の除塵フィルタ23a、23bが一体成形で配備されている。フィルタケース25の支持壁27の円弧形状部の下は、塵埃収納部19を形成する平面となっており、この面に塵埃をろ過する補助フィルタ28を一体成形で固定している。補助フィルタ28には電動送風機12の吸引力が作用しており、塵埃収納部19内の塵埃を補助フィルタ28側に引き寄せる力が常に働いている。
ケース蓋24とフィルタケース25とのエアタイトは、フィルタケース25に配備したフィルタケースパッキン29によって維持される。ケース蓋24の左右吸引口21a、21bの中央には、ガイド弁30(導入流量切換手段)が回動自在に設けてあり、切換ダイヤル31と結合されている。ケース蓋24には摺動性を有するゴム材で形成したタイト用パッキン32が取り付けてあり、ガイド弁30と切換ダイヤル31は、タイト用パッキン32を挟んで結合することによりエアタイトを維持しながら回動自在に保持されている。使用者は、切換ダイヤル31を回してガイド弁30を中央、左、右の位置に選択して配置することができる。
本実施の形態では、手動によってガイド弁30の位置を切り換えるが、電気制御などによる駆動で切り換えてもよく、左右旋回気流通風路22a、22bに導入される空気の流量の差によって自動的にガイド弁30の位置が切り換わることが望ましい。またガイド弁30は回動方式もしくはスライド式での切換に限定するものではなく、左右吸引口21a、21bを個別に開閉する開閉機構を配備してもかまわない。その場合は、導入流量を制限しないために開口した吸引口の面積が全吸引口の合計面積と同等になることが望ましい。
本実施の形態では、左右吸引口21a、21bのそれぞれの面積は、単一でも電動送風機の吸引力を損失させない充分な開口面積を有している。具体的には電動送風機の吸引空気入り口(図示せず)の面積と同等を確保している。吸引通路26の通路断面積も同様に、電動送風機の吸引力を損失させない充分な開口面積を有しており、ガイド弁30が中央にあるときは、該通路断面積を2分割する。要は、旋回気流通風路22への導入風量を切り換えるに当たって吸引通路26や吸引口21、ガイド弁30によって著しく導入風量を制限する構造、もしくは寸法関係でなければ良い。
フィルタケース25の下流側には、除塵フィルタ23に吸引力を作用させるための空間33が形成されており、この空間33に対向する位置に、屏風状に織り込んだ細塵フィルタ34を有する細塵捕集ケース35がある。これらはほぼ同幅で直列に並んで配置されているので、フィルタケース25の除塵フィルタ23および補助フィルタ28を通過してきた細塵は、迂回することなく細塵フィルタ34に向かって最短距離を移動し、細塵フィルタ34でろ過され、清浄空気のみが電動送風機12に至る。つまり風量損失が少なく、効率よくろ過することができる。
細塵捕集ケース35の外枠前面には、フィルタケース25とのエアタイトを実現する前面シールパッキン36が取り付けてある。細塵捕集ケース35の外枠後面には、ケース収納室13にある電動送風機用空気取入口37を開口した隔壁38とのエアタイトを実現する後面シールパッキン39が取り付けてある。これにより集塵ケース11のケース入り口16から導入された塵埃を含む空気は、高い吸い込み性能を維持したまま、塵埃分離部18と細塵捕集ケース35を通過する際に、塵埃を捕集され、清浄空気のみが電動送風機12を通過して外気に排出される。
ケース蓋24の上面には第1のフック40、フィルタケース25の上面には第2のフック41、細塵捕集ケース35には第3のフック42が突出しており、これら3個の突起は、互いに当接した状態でその外周を抱えるリング43によって保持される。リング43には、集塵ケース運搬用のハンドル44が形成されているとともに、内径側に突出したレール45が対面位置に配置されており、通常は第2のフックを挟んだ状態にて第1のフック40および第3のフック42にレール45が噛み合うことで、ケース蓋24、フィルタケース25、細塵捕集ケース35を密着状態に保持する。
集塵ケース11をケース収納室13に装着すれば、ケース収納室13に支えられることで、ケース蓋24、フィルタケース25、細塵捕集ケース35の下部においても密着状態が補填されるため、運転中において空気漏れは、生じない。捕集した塵埃を廃棄する際は、ハンドル44を持って集塵ケース11をケース収納室13より取り出し、ごみ箱まで運搬する。ごみ箱上で、ハンドル44を90度回転させるとレール45と第1のフック40、第3のフック42との噛み合いが解除され、それぞれリング43との間に遊び代が生まれる。そのため、集塵ケース11のケース蓋24、および細塵捕集ケース35を回動させて開くことができ、塵埃収納部19に蓄積した塵埃をごみ箱内に落下させることができる。このとき、縦長円筒状に形成された旋回気流通風路22がケース蓋24とフィルタケース25に前後分割されて開くことができるため、旋回気流通風路22内に蓄積した塵埃も容易に落下させることができる。
また除塵フィルタ23についた髪の毛などが脱落しにくい場合があるが、除塵フィルタ23の面を対面視することができるので、従来例のように円周状に配置された除塵フィルタに比べ、容易に清掃することができる。細塵フィルタ34の谷間には、串状に配列させた枠体46が設けてあり、この枠体46を細塵フィルタ34前方向にずらすことで、細塵フィルタ34の谷間に蓄積された細塵を落下させることができる。集塵ケース11の塵埃収納部19の開閉・施錠構成や細塵フィルタ34についた細塵の脱落方法は、他に多くの
構成、手段があるのは衆知であり、本実施例の構成によって本発明が限定されるものではない。
以上のように構成された本実施の形態の電気掃除機の作用を以下に説明する。
通常運転時は、吸引された塵埃を含む空気は、ホース14、接続パイプ15を経由して集塵ケース入り口16より集塵ケース11内に入る。吸引された塵埃を含む空気は、集塵ケース入り口16から吸引通路26を通って吸引口21に至り、吸引通路26の中央位置に配置されたガイド弁30によってほぼ等分され、左右の左吸引口21a、および右吸引口21bからそれぞれ左旋回気流通風路22a、右旋回気流通風路22bに導入される。
左旋回気流通風路22aに導入された塵埃を含む空気は、左旋回気流通風路22aの円筒形状に沿って上面から見て時計回りに旋回する。同じように右旋回気流通風路22bに導入された塵埃を含む空気は、右旋回気流通風路22bの円筒形状に沿って上面から見て反時計回りに旋回する。その際の旋回流の設定風速は、旋回気流通風路22に配した除塵フィルタ23の表面に沿う方向において15〜20m/sである。それに対し、除塵フィルタ23を通過する径方向の気流の風速は、約5m/sであり、除塵フィルタ23のろ過表面において粗塵が表面に張付く力よりも剥離させる力の方が強くなっている。従って粗塵は、旋回気流通風路22に張付くことなく旋回し、旋回流に含まれる細塵の一部を旋回する粗塵に付着させながら、旋回気流通風路22の底部まで下降する。
旋回気流通風路22の底部は、塵埃収納部19に開口されており、塵埃収納部19は、平面を有した箱状になっているため、旋回流が弱まり、旋回していた粗塵が塵埃収納部19に蓄積される。塵埃収納部19には吸引力が作用する補助フィルタ28があるため、補助フィルタ28に、粗塵、細塵が吸引され、沈降した塵埃はほとんど舞い上がることなく、塵埃収納部19に蓄積される。これにより、吸引された塵埃を含む空気は、旋回流および除塵フィルタ23によって粗塵と、一部の細塵を除去され、除去された塵埃は除塵フィルタ23に付着することなく、塵埃収納部19に蓄積するので、常に除塵フィルタ23が目詰まりのない状態で維持され、強い吸い込み性能を維持することができる。
蓄積した塵埃が増え、旋回気流通風路22内の中心部に及んだとしても旋回流の周速は円筒外周ほど速いため、除塵フィルタ23表面上に旋回流が生じている間は、除塵フィルタ23の目詰まりが防止され、集塵ケース11がほぼ一杯になるまで、吸引力が維持されている。除塵フィルタ23および補助フィルタ28を通過した細塵は、細塵フィルタ34で捕集される。屏風状に形成した細塵フィルタ34の表面積は、除塵フィルタ23の約5倍あり、通過風速は約1/5の1〜2m/sに設定してあるため、細塵フィルタ34は低圧損ながらも細塵を含む空気内の細塵を高い捕集率で捕集することができる。よって清浄な空気のみが電動送風機12に吸引され、本体10後方に排出される。
このように、通常は、高い吸い込み性能を集塵ケースがほぼ一杯になるまで除塵フィルタの目詰まりが防止され、高い吸い込み性能が維持される。しかしながら、紙片など表面積が大きく、厚みの薄い塵埃が除塵フィルタ23に張付いた場合は、旋回流で剥離させることが困難であり、一旦張付くと静電気などの影響により、運転停止後も落下することなく、常に除塵フィルタ23を塞ぐ状態になってしまう。
使用者が吸引力の回復を図りたいときは、切換ダイヤル31を左に回す。その場合、ガイド弁30が右吸引口21bを塞ぎ、吸引空気のほぼ全流量が左吸引口21aから左旋回気流通風路22aに導入される。集塵ケース入り口16から吸引された塵埃を含む空気のほぼ全流量が左吸引口21aから旋回流として導入されるため、左旋回気流通風路22a内の旋回流の旋回速度は、30〜40m/sに上がる。
右旋回気流通風路22bには導入空気が微量にしか流れないため、旋回流は発生しないが、底部において左旋回気流通風路22aと右旋回気流通風路22bとが連通しているので左旋回気流通風路22aを通った後の空気は右旋回気流通風路22bにも至る。そのことは、ガイド弁30を切り換えても左除塵フィルタ23aに吸引力が集中するわけではなく、右除塵フィルタ23bにも吸引力が分散して作用することを意味する(吸引口21からの距離の差による圧損よりも除塵フィルタ23の通過圧損の方が著しく大きいため)。すなわち左右の除塵フィルタ23a、23bに加わる吸引力は、ガイド弁30の位置にかかわらず同じであり、除塵フィルタへ塵埃が貼り付けられる力は、切換前とほとんど変わらない。それでいて左旋回流通風路22aでは、旋回流の旋回速度のみが倍増するため、旋回によって剥離する力が強くなり、紙片などの張付きやすい塵埃も剥離させることができる。
また、吸引力は分散して作用するが右旋回気流通風路22bは左吸引口21aから離れた位置となるため、空気に比べて比重の著しく重い粗塵は、右旋回気流通風路22bへ到達しにくくなる。さらに、旋回気流通風路22の下に位置する補助フィルタ28にも吸引力が常に作用し、塵埃を吸引しているので、左旋回気流通風路22a内で下降した塵埃が右旋回気流通風路22bに向かって舞い上がって張付く現象が抑制される。つまり旋回気流が減少した右旋回気流通風路では、剥離作用は作用しないが、粗塵が張付く確率も著しく上がることはない。このように旋回気流の導入流量を上げた左旋回気流通風路22aにおいては、除塵フィルタ23aに堆積した、通常では落ちにくい塵埃も除去され、風量低下が軽減される。同様に切換ダイヤル31を右に回せば、右旋回気流通風路22bの除塵フィルタ23bに堆積した、通常では落ちにくい塵埃も剥離させることができ、目詰まりを解消することができる。
本実施の形態では、2列の旋回気流通風路にて説明したが、旋回気流通風路の数が増えても旋回気流導入流量を集中させることによって旋回速度を上げた旋回気流通風路では、前述の効果が必ず得られるのは明らかであり、旋回気流通風路の個数によって効果が制限されるものでないことは、言うまでもない。このように本発明の掃除機では、手を汚すことなく、簡単な操作にて従来では解消できなった、通常では落ちにくい塵埃も除塵フィルタから剥離させることができ、高い吸い込み性能を維持し続けることができるものである。
本発明の電気掃除機は、利用分野に特に制限はなく、旋回気流を利用した塵埃分離部を備えた電気掃除機として広範囲に利用することができる。
10 本体
11 集塵ケース
12 電動送風機
13 ケース収納室
14 ホース
15 接続パイプ
16 集塵ケース入り口
17 パッキング
18 塵埃分離部
19 塵埃収納室
21 吸引口
21a 左吸引口
21b 右吸引口
22 旋回気流通風路
22a 左旋回気流通風路
22b 右旋回気流通風路
23 除塵フィルタ
23a 左除塵フィルタ
23b 右除塵フィルタ
24 ケース蓋(蓋体)
25 フィルタケース(除塵フィルタ装着部材)
26 吸引通路
27 支持壁
28 補助フィルタ
29 フィルタケースパッキン
30 ガイド弁(導入流量切換手段)
31 切換ダイヤル
32 タイト用パッキン
33 空間
34 細塵フィルタ
35 細塵捕集ケース
36 前面シールパッキン
37 電動送風機用空気取入口
38 隔壁
39 後面シールパッキン
40 第1のフック
41 第2のフック
42 第3のフック
43 リング
44 ハンドル
45 レール
46 枠体

Claims (5)

  1. 電動送風機と、前記電動送風機の上流側に設置され、前記電動送風機により吸引した塵埃を含む空気から塵埃を分離する塵埃分離部と、前記塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃収容部とを備え、
    前記塵埃分離部には塵埃を含む空気を導入する吸引口と、前記吸引口から導入する塵埃を含む空気を旋回気流として流す複数の旋回気流通風路を設け、前記各旋回気流通風路の少なくとも一部を形成する除塵フィルタと、前記除塵フィルタの外周に電動送風機の吸引力が作用する空間を備え、
    前記吸引口には、前記複数個の旋回気流通風路への旋回気流として流す流入量を切り換える導入流量切換手段を備えた電気掃除機。
  2. 複数の旋回気流通風路は底面で互いに連通させた請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 複数の旋回気流通風路は底面で互いに連通させた近傍に、吸引力が作用する補助フィルタが配備されている請求項1又は2に記載の電気掃除機。
  4. 旋回気流通風路において各除塵フィルタを旋回気流通風路の後方(電動送風機側を後方と定める)の面に配備したもので、旋回気流通風路を縦方向に開閉する蓋体と除塵フィルタ装着部材によって分割構成をする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  5. 塵埃分離部において除塵フィルタと、前記所塵フィルタの外周に設けた電動送風機の吸引力が作用する空間と、除塵フィルタの下流に配して除塵フィルタ通過後の細塵を捕集する細塵フィルタをほぼ同幅で直列に配備した請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
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