JP2011052995A - 遊離塩素測定方法および遊離塩素計 - Google Patents

遊離塩素測定方法および遊離塩素計 Download PDF

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Abstract

【課題】被測定液中の結合塩素が指示値に与える影響を低減し、より高精度に遊離塩素濃度を測定できる遊離塩素測定方法および遊離塩素計を実現する。
【解決手段】 被測定液L中に配置された指示極2と対極3との間に加電圧Eiを印加し、これらの電極間に流れる拡散電流Iiに基づいて被測定液Lの遊離塩素濃度を測定する遊離塩素測定方法において、
結合塩素を含む試料液を測定し、結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合と加電圧との関係を求める第1のステップと、
この第1のステップで求めた関係に基づいて、指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲を求める第2のステップと、
この第2のステップで求めた加電圧の範囲から指示極2と対極3との間に印加する加電圧の値を設定する第3のステップと、
この第3のステップで設定した加電圧を指示極2と対極3との間に印加して被測定液Lの遊離塩素濃度の測定を行う第4のステップと、
を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は遊離塩素測定方法および遊離塩素計に関し、詳しくは、被測定液中に配置された指示極と対極との間に加電圧を印加し、これらの電極間に流れる拡散電流に基づいて前記被測定液の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素測定方法および遊離塩素計に関する。
従来より、測定槽に導入された遊離塩素を含む被測定液中に、指示極と対極とを浸漬し、これら電極間に流れる拡散電流から被測定液中の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素計が知られている。下記特許文献1には、無試薬形遊離塩素計が記載されている。
図5は従来の無試薬形遊離塩素計の構成図である。図5において、測定槽1に導入された遊離型有効塩素を含む被測定液Lの中に浸漬された指示極(回転電極)2と対極(比較極)3間に流れる拡散電流Iiから、被測定液L中の遊離塩素濃度を測定する。
拡散電流Iiを得るために指示極2と対極3の間に印加する加電圧Eiは、加電圧回路4から与えられる。そして、このときの拡散電流Iiはアンプ5で増幅され、切替手段6を介して電流/電圧変換回路7に導かれる。電流/電圧変換回路7の出力は、図示しないA/D変換器によりデジタル変換された後に、CPUで構成された演算部100に出力される。
また、切替手段6の一方には、被測定液Lに浸漬されてそのときの液温を測定する温度測定検出端11からの出力が温度測定回路12を介して導かれる。
演算部100は入力された拡散電流値に基づいて遊離塩素濃度を演算する。得られた遊離塩素濃度は、たとえば表示器9で表示される。あるいは、D/A変換器(デジタル/アナログ変換回路)10を介してアナログ出力(4〜20mAまたは1〜5Vの出力値)として外部出力される。
加電圧回路4が指示極2と対極3の間に印加する加電圧Eiの電圧値は、演算部100で制御(加電圧補償)される。すなわち、演算部100は、図6に示すような、電圧値が変化しても電流値が変化しない、いわゆるプラトー特性が得られるように適切に電圧値を変化させて拡散電流Iiを測定する。
加電圧Eiの加電圧補償は、
Ei[V]=スタート電圧Es[V]+拡散電流Ii×スロープSL[V/μA]
で表される。
加電圧補償の一例として、下記非特許文献1に記載の遊離塩素計では、
スタート電圧Es=+0.1[V]
スロープSL=−0.01[V/μA]
が採用されている。
演算部100は、このようにして定めた電圧値を指示極2と対極3の間に印加したときに流れる拡散電流Iiの値を遊離塩素1mg/l当たりの電流値で割った値を遊離塩素濃度として求める。
なお、得られた拡散電流Iiの値は被測定液Lの温度により変化する。演算部100は、温度検出端12からの信号に基づき温度補償を行う。
また、指示極2の周りには電極研磨用のガラスビーズBが多数配置されている。指示極2はこのガラスビーズBの中で回転することで電極が洗浄される。
実開平05−43064号公報
「FC400G無試薬形遊離塩素計 取扱説明書」、横河電機株式会社、1991年初版、2005年第8版、表6.2
しかしながら、被測定液Lに遊離塩素だけでなく結合塩素も混在している場合には、結合塩素の一部が指示値に加算されてしまい、遊離塩素のみの濃度を正確に測定することができない。
たとえば、上記の加電圧補償(スタート電圧Es=+0.1[V]、スロープSL=−0.01[V/μA])の例では、被測定液Lに含まれる結合塩素の全体量のうち約20%分が指示値に影響を与えてしまう。
浄水場の水質管理などにおいては、被測定液Lとなる配水には、遊離塩素だけでなく、結合塩素も多く(0.50〜1.00[mg/l]程度)含まれている。水質管理の観点からは、遊離塩素計には、結合塩素の影響をできるだけ低減し、遊離塩素だけを選択的に測定できることが必要とされる。
日本国内の多くの浄水場では、配水の遊離塩素濃度の管理目標値は0.5mg/lであるが、近年0.4mg/l以下に低減させる検討がされており、より高精度に遊離塩素濃度を測定することが求められている。そのため、遊離塩素濃度の測定精度を向上させるために、結合塩素の影響をさらに小さくする必要がある。
本発明は、従来の問題をなくし、被測定液中の結合塩素が指示値に与える影響を低減し、より高精度に遊離塩素濃度を測定できる遊離塩素測定方法および遊離塩素計を実現することを目的とする。
このような課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、
被測定液中に配置された指示極と対極との間に加電圧を印加し、これらの電極間に流れる拡散電流に基づいて前記被測定液の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素測定方法において、
結合塩素を含む試料液を測定し、結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合と加電圧との関係を求める第1のステップと、
この第1のステップで求めた関係に基づいて、指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲を求める第2のステップと、
この第2のステップで求めた加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定する第3のステップと、
この第3のステップで設定した加電圧を前記指示極と前記対極との間に印加して前記被測定液の遊離塩素濃度の測定を行う第4のステップと、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の遊離塩素測定方法において、
前記第3のステップは、さらに、
結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含む試料液を測定した際に、前記指示極と前記対極との間にプラトー電流を形成する加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1または2に記載の遊離塩素測定方法において、
前記第3のステップは、さらに、
遊離塩素と結合塩素を含まない試料液を測定した際に、指示値が所定の誤差範囲内となる加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
被測定液中に配置された指示極と対極との間に加電圧を印加し、これらの電極間に流れる拡散電流に基づいて前記被測定液の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素計において、
結合塩素を含む試料液を測定した際に結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定する加電圧設定部を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の遊離塩素計において、
前記加電圧設定部は、さらに、
結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含む試料液を測定した際に前記指示極と前記対極との間にプラトー電流を形成する加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項4または5に記載の遊離塩素計において、
前記加電圧設定部は、さらに、
遊離塩素と結合塩素を含まない試料液を測定した際に指示値が所定の範囲内となる加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする。
本発明によれば、
結合塩素を含む試料液を測定し、結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合と加電圧との関係を求める第1のステップと、
この第1のステップで求めた関係に基づいて、指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲を求める第2のステップと、
この第2のステップで求めた加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定する第3のステップと、
この第3のステップで設定した加電圧を前記指示極と前記対極との間に印加して前記被測定液の遊離塩素濃度の測定を行う第4のステップと、
を備えたことにより、
被測定液中の結合塩素が指示値に与える影響を低減し、より高精度に遊離塩素濃度を測定できる遊離塩素測定方法を実現できる。
また、本発明によれば、
被測定液中に配置された指示極と対極との間に加電圧を印加し、これらの電極間に流れる拡散電流に基づいて前記被測定液の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素計において、
結合塩素を含む試料液を測定した際に結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定する加電圧設定部を備えたことにより、
被測定液中の結合塩素が指示値に与える影響を低減し、より高精度に遊離塩素濃度を測定できる遊離塩素計を実現できる。
本発明の実施例1を示す図である。 結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含む試料液L1(FC=0.53、CC=0.00)のプラトー特性を示す図である。 遊離塩素、結合塩素がともにゼロの試料水2(FC=0.00、CC=0.00)を測定した際のスタート電圧Esと拡散電流Iiおよびその指示値の関係を示す図である。 結合塩素濃度が高く、遊離塩素濃度の低い試料液L3(FC=0.05、CC=0.63)の測定結果を示す図である。 従来の無試薬形遊離塩素計の構成図である。 ポーラログラフィにおけるプラトー特性の説明図である。
図1は本発明の実施例1を示す図である。本実施例は、図5に示す従来例における演算部100を演算部8に置き換えたものである。
測定槽1に導入された遊離塩素を含む被測定液Lの中に浸漬された指示極(回転電極)2と対極(比較極)3間に流れる拡散電流Iiから、被測定液L中の遊離塩素濃度を測定する。指示極2は白金・金合金電極、対極3は銀・塩化銀電極とする。
拡散電流Iiを得るために指示極2と対極3の間に印加する加電圧Eiは、加電圧回路4から与えられる。そして、このときの拡散電流Iiはアンプ5で増幅され、切替手段6を介して電流/電圧変換回路7に導かれる。電流/電圧変換回路7の出力は、図示しないA/D変換器によりデジタル変換された後に、CPUで構成された演算部8に出力される。
また、切替手段6の一方には、被測定液Lに浸漬されてそのときの液温を測定する温度測定検出端11からの出力が温度測定回路12を介して導かれる。なお、温度測定検出端11は対極3に内蔵してもよい。
演算部8は入力された拡散電流値に基づいて遊離塩素濃度を演算する。得られた遊離塩素濃度は、たとえば表示器9で表示される。あるいは、D/A変換器(デジタル/アナログ変換回路)10を介してアナログ出力(4〜20mAまたは1〜5Vの出力値)として外部出力される。
加電圧回路4が指示極2と対極3の間に印加する加電圧Eiの電圧値は、演算部8で制御(加電圧補償)される。すなわち、演算部8は、電圧値が変化しても電流値が変化しない、いわゆるプラトー特性が得られるように適切に電圧値を変化させて拡散電流Iiを測定する。
演算部8は、加電圧回路4が印加する加電圧Eiの電圧値を設定する加電圧設定部81を備えている。加電圧設定部8は、以下の3つの条件を満たす電圧値の範囲から、指示極2と対極3に印加する加電圧Eiのスタート電圧Esを決定する。なお、スロープSLは従来と同様にSL=−0.01[V/μA]とする。
・条件(ア):結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含む試料液を測定した際にプラトー特性が得られること。
・条件(イ):遊離塩素と結合塩素を含まない試料液を測定した際に、指示値が所定の誤差範囲内となること。
・条件(ウ):結合塩素を含む試料液を測定した際に結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となること。
なお、以下の説明では、遊離塩素濃度を「FC[mg/l]」、結合塩素濃度を「CC[mg/l]」と記載する。
条件(ア)について説明する。図2は、結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含むように調整された試料液L1(FC=0.53、CC=0.00)のプラトー特性を示す図である。プラトー特性が得られる加電圧の範囲から外れると、拡散電流Iiの急激な減少、あるいは増加が生じる。わずかな条件の変化で電流値が変化し、測定誤差が生じやすくなるため、スタート電圧Esは、加電圧Eiがプラトー特性を得られる範囲の電圧値とする。
本実施例では、プラトー特性を得られるスタート電圧Esの範囲として、
Es=+0.25〜+0.05[V] ・・・範囲A
を得る。
条件(イ)について説明する。図3は遊離塩素、結合塩素がともにゼロ(脱塩素水道水)の試料水2(FC=0.00、CC=0.00)を測定した際のスタート電圧Esと拡散電流Iiおよびその指示値の関係を示す図である。すなわち、図3は、遊離塩素計のゼロ点校正時における測定結果を示したものである。
遊離塩素計は、電極の汚れによる感度変化を補正するため、定期的にゼロ点校正、スパン校正を行い、精度維持を行いながら使用する。スパン校正は、実際に流れている被測定液Lを手分析した値に合わせ込むことで行なう。一方、ゼロ点校正は校正用の試料液(ゼロ液)を入手するために活性炭フィルターなど特殊機材を必要とするため、簡易法として指示極2と対極3を被測定液Lから引き上げ、電気的に回路オープンの状態を作り出すことによってゼロ点校正を行う。ゼロ液を用いてゼロ点校正した場合と、電気的な回路オープンによりゼロ点校正した場合とで、校正結果は一致するのが望ましい。そのため、ゼロ液を用いてゼロ点校正した際に得られる電流値はゼロになることが理想的であり、この点を考慮して印加電圧を選択する必要がある。
本実施例では、指示値0±0.03[mg/l]をゼロ点の許容範囲とする。図3より、これを満たすスタート電圧Esの範囲として、
Es=+0.27〜+0.06[V] ・・・範囲B
を得る。
条件(ウ)について説明する。図4は結合塩素濃度が高く、遊離塩素濃度の低い試料液L3(FC=0.05、CC=0.63)の測定結果を示す図である。図4の(a)は試料液L3を測定した際の加電圧Eiと拡散電流Iiを示す図、図4の(b)はスタート電圧Esと結合塩素の影響度の関係を示す図である。
たとえば、図4の(a)において、スタート電圧Es=+0.1[V]の場合、プラトー特性の拡散電流Ii=0.47[μA]となる。これは指示値に換算すると0.17[mg/l]となる。試料液L3の真の遊離塩素濃度はFC=0.05であるため、指示値は本来の値から0.17−0.05=0.12[mg/l]高い値となっている。これは試料液L3中の結合塩素の影響を受けたものである。
試料液L3に含まれる結合塩素の全体量はCC=0.63であるため、指示値に誤差を与える結合塩素の割合(以下、「結合塩素による影響度」と称する。)は0.12/0.63=19.1%となる。なお、このスタート電圧Es=+0.1[V]は、従来例として記載のパラメータである。
このようにして、スタート電圧Esと結合塩素による影響度との関係を求めたものが図4の(b)である。スタート電圧Esを+0.1[V]から上げていくと、+0.25[V]付近で影響度が極小となる。
本実施例では、結合塩素による影響度の許容範囲を±6%とする。図4より、これを満たすスタート電圧Esの範囲として、
Es=+0.29〜+0.18[V] ・・・範囲C
を得る。
以上より、スタート電圧Esの電圧値の範囲は、範囲A,B,Cの全てを満たすものにする。すなわち、スタート電圧Esの範囲は、
Es=+0.25〜+0.18[V] ・・・範囲D
となる。スタート電圧Esをこの範囲Dの電圧値から選択することにより、ゼロ点の誤差を±0.03[mg/l]以下、かつ、結合塩素による影響度を±6%以内に収めることができる。
本実施例では、
スタート電圧Es=+0.20[V]
スロープSL=−0.01[V/μA]
とし、加電圧設定部81は、これらのパラメータに基づいて加電圧Eiを求め、求めた加電圧Eiを加電圧回路4に設定する。加電圧回路4は設定された加電圧Eiを指示極2と対極3の間に印加する。演算部8は、このときに流れる拡散電流Iiの値を遊離塩素1mg/l当たりの電流値で割った値を遊離塩素濃度として求める。
なお、得られた拡散電流Iiの値は被測定液Lの温度により変化する。演算部8は、温度検出端12からの信号に基づき温度補償を行う。
また、指示極2の周りには電極研磨用のガラスビーズBが多数配置されている。指示極2はこのガラスビーズBの中で回転することで電極が洗浄される。
本実施例は以上のように構成され、
結合塩素を含む試料液L3を測定し、結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合と加電圧との関係(図4の(b)が相当)を求める第1のステップと、
この第1のステップで求めた関係に基づいて、指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲を求める第2のステップと、
この第2のステップで求めた加電圧の範囲から指示極2と対極3との間に印加する加電圧の値を設定する第3のステップと、
この第3のステップで設定した加電圧を指示極2と対極3との間に印加して被測定液Lの遊離塩素濃度の測定を行う第4のステップとを備えたことにより、
被測定液L中の結合塩素が指示値に与える影響を低減し、より高精度に遊離塩素濃度を測定できる遊離塩素測定方法を実現できる。
また、本実施例によれば、
結合塩素を含む試料液L3を測定した際に結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲(範囲D)から指示極2と対極3との間に印加する加電圧の値を設定する加電圧設定部81を備えたことにより、
被測定液L中の結合塩素が指示値に与える影響を低減し、より高精度に遊離塩素濃度を測定できる遊離塩素計を実現できる。
また、本実施例によれば、
結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含む試料液L1を測定した際に、指示極2と対極3との間にプラトー電流を形成する加電圧の範囲からスタート電圧Esを設定するため、被測定液Lの測定の際に確実にプラトー特性が得られる。
また、本実施例によれば、
ゼロ液を測定した際に、指示値が所定の誤差範囲内となる加電圧の範囲からスタート電圧Esを設定するため、ゼロ液での誤差を低減できる。
1 測定槽
2 指示極(回転電極)
3 対極(比較極)
4 加電圧回路
5 アンプ
6 切替手段
7 電流/電圧変換回路
8 演算部
81 加電圧設定部
9 表示器
10 D/A変換器
11 温度測定検出端11
12 温度測定回路
L 被測定液
B ガラスビーズ
Ei 加電圧
Ii 拡散電流

Claims (6)

  1. 被測定液中に配置された指示極と対極との間に加電圧を印加し、これらの電極間に流れる拡散電流に基づいて前記被測定液の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素測定方法において、
    結合塩素を含む試料液を測定し、結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合と加電圧との関係を求める第1のステップと、
    この第1のステップで求めた関係に基づいて、指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲を求める第2のステップと、
    この第2のステップで求めた加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定する第3のステップと、
    この第3のステップで設定した加電圧を前記指示極と前記対極との間に印加して前記被測定液の遊離塩素濃度の測定を行う第4のステップと、
    を備えたことを特徴とする遊離塩素測定方法。
  2. 前記第3のステップは、さらに、
    結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含む試料液を測定した際に、前記指示極と前記対極との間にプラトー電流を形成する加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする請求項1に記載の遊離塩素測定方法。
  3. 前記第3のステップは、さらに、
    遊離塩素と結合塩素を含まない試料液を測定した際に、指示値が所定の誤差範囲内となる加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の遊離塩素測定方法。
  4. 被測定液中に配置された指示極と対極との間に加電圧を印加し、これらの電極間に流れる拡散電流に基づいて前記被測定液の遊離塩素濃度を測定する遊離塩素計において、
    結合塩素を含む試料液を測定した際に結合塩素の全体量のうち指示値に誤差を与える結合塩素の割合が許容範囲内となる加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定する加電圧設定部を備えたことを特徴とする遊離塩素計。
  5. 前記加電圧設定部は、さらに、
    結合塩素を含まず、遊離塩素のみを含む試料液を測定した際に前記指示極と前記対極との間にプラトー電流を形成する加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする請求項4に記載の遊離塩素計。
  6. 前記加電圧設定部は、さらに、
    遊離塩素と結合塩素を含まない試料液を測定した際に指示値が所定の範囲内となる加電圧の範囲から前記指示極と前記対極との間に印加する加電圧の値を設定することを特徴とする請求項4または5に記載の遊離塩素計。
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