JP2011052398A - Penetration-type anchor and construction method for fixing the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えばフーチング、カルバート、地中連壁等の土中若しくは片側に土がある状態で設けられたコンクリート構造物に固定されるアンカーに係り、特にコンクリート構造物の片面側からの作業によってコンクリート構造物に対して固定できる貫通式アンカー及びその固定施工方法に関する。 The present invention relates to an anchor fixed to a concrete structure provided with soil on one side or soil, such as a footing, a culvert, an underground connecting wall, etc., and particularly by work from one side of the concrete structure. The present invention relates to a through-type anchor that can be fixed to a concrete structure and a method for fixing the same.
周知のように、金属拡張アンカーや接着系アンカー等のあと施工アンカーは、コンクリート構造物に対する充分な定着力を確保するために、コンクリート構造物に対する埋め込み深さ(以下、定着長とも言う)を必要とすることが知られている。
ところで、フーチング、カルバート、地中連壁等の土中若しくは片側に土があるコンクリート構造物(以下、単に構造物とも言う)に上述のような金属拡張アンカーや接着系アンカーといったあと施工アンカーを施工する場合、構造物の厚さが薄い場合や経年劣化等によって強度が不足していると所期の定着力が確保できず、施工不可能となるケースがある。
As is well known, post-installed anchors such as metal expansion anchors and adhesive anchors require an embedding depth (hereinafter also referred to as anchorage length) for concrete structures in order to ensure sufficient anchoring power for concrete structures. It is known that.
By the way, post-construction anchors such as metal expansion anchors and adhesive anchors as described above are applied to soil structures such as footings, culverts, underground walls, etc., or concrete structures with soil on one side (hereinafter also referred to simply as structures). In this case, if the thickness of the structure is thin or if the strength is insufficient due to aging, etc., there are cases where the desired fixing force cannot be secured and construction is impossible.
構造物の厚さが薄い場合の対策としては、例えば特許文献1のように、構造物自体に、底部に拡幅部を有する削孔を穿設し、この削孔にその拡幅部まで到達するようにアンカーを挿入し、削孔にモルタル等の充填材を充填してアンカーを固定する後施工アンカー工法が提案されている。この工法は特に拡幅部に充填された充填材にアンカーが一体的に定着することでアンカーの引き抜き強度を向上できるため、アンカーの埋め込み深さを浅くできる、としている。しかしながら、この工法は、構造物自体に拡幅部を含む削孔を形成するものであるため、特に拡幅部の形成のために構造物に与える負荷が大きく、また、拡幅部の形成によって構造物のコンクリートの被り厚が局所的に薄くなる箇所が生じると、結局、引き抜き強度の向上には限界があり、構造物の強度維持にも問題が生じてくる。このため、拡幅部のサイズ等は小型のものに留まり、アンカーの用途も比較的小さい荷重の支持に限定されるなど、適用できるケースが非常に限られるものである。
また、経年劣化等によって強度が低下している構造物については、拡幅部を含む削孔を形成によって破壊を生じさせるおそれがあるなど、削孔の形成自体が難しくなるといった課題を抱えている。
As a countermeasure when the thickness of the structure is thin, for example, as in
In addition, a structure whose strength is reduced due to aging or the like has a problem that it is difficult to form a drilling hole, for example, there is a possibility that a drilling hole including a widened portion may be broken.
また、特許文献2の段落(0022)、図1等に記載のように、コンクリート基礎に貫設した貫通孔にアンカーボルトを通し、コンクリート基礎下側に突出させたアンカーボルト先端に連結プレートを外挿し、この連結プレートをアンカーボルト先端に締結したナットによって保持し、さらにコンクリート基礎下側に、アンカーボルト下端部、連結プレート、ナットを覆いコンクリート基礎に接合するグラウトを設け、アンカーボルトを連結プレートを介してコンクリート基礎に定着させる技術も提案されている。この特許文献2記載の技術であれば、構造物(コンクリート基礎)には単純な貫通孔を形成するだけで良く、また、この貫通孔に貫通させたアンカーボルトに螺着したナットを連結プレートを介してコンクリート基礎に定着させる構成であるため、構造物のアンカーボルトを貫通させた部分全体をアンカーボルトの引き抜き強度の確保に機能させることができるため、既述の特許文献1記載の技術に比べて大きい荷重を負担するアンカーにも適用でき、比較的厚さが薄い構造物や強度が低下した構造物にも幅広く適用できる。
Further, as described in paragraph (0022) of
しかしながら、上述の特許文献2の技術は、コンクリート基礎の下側に突出させたアンカーボルト先端(下端部)への連結プレートの挿通(外挿)、ナットの螺着、グラウトによる埋め込み等の作業を行えるようにするために、コンクリート基礎の周囲の盛土及びコンクリート基礎下側の割栗地業等を除去する必要がある。また、グラウトによるナット等の埋め込み完了後に割栗地業及び盛土を回復させる必要があり、大掛かりな工事を要するといった問題がある。
However, the technique of the above-mentioned
本発明は、前記課題に鑑みて、コンクリート構造物の片面側からの作業によってコンクリート構造物に対して簡単に固定でき、しかもコンクリート構造物に対する高い引き抜き強度を容易に確保できる貫通式アンカー及びその固定施工方法の提供を目的としている。 In view of the above problems, the present invention provides a through-type anchor that can be easily fixed to a concrete structure by work from one side of the concrete structure, and that can easily ensure high pulling strength for the concrete structure, and fixing the same. The purpose is to provide construction methods.
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、土中あるいは片側に土がある状態で設けられたコンクリート構造物にあと施工により貫通状態で固定されるアンカーであって、片側に土があり土側とは反対の側に露出面が確保された状態とされた前記コンクリート構造物に貫設された貫通孔に前記コンクリート構造物の露出面側から通されるアンカーボルトと、このアンカーボルトの先端に設けられ縮小状態で前記貫通孔を通過可能かつ縮小状態から前記アンカーボルト先端の周囲に拡張可能とされた拡張形構造体と、前記アンカーボルトに外挿された状態で前記コンクリート構造物に露出面側から当接される当接部材と、前記アンカーボルトの前記当接部材を介して前記コンクリート構造物とは反対の側に螺着して締め付けることで、前記コンクリート構造物の前記土側に形成された拡張用空間にて前記拡張形構造体を拡張して構成され前記コンクリート構造物に係合された係合構造体と前記当接部材との間に前記コンクリート構造物を挟み込む締結力を与えるナットとを具備し、前記拡張形構造体は、縮小時に前記貫通孔を通過可能、かつ前記コンクリート構造物の土側にて拡張した時に前記貫通孔の周囲の前記コンクリート構造物に係合可能に構成されていることを特徴とする貫通式アンカーを提供する。
第2の発明は、前記拡張形構造体が、前記アンカーボルト先端に取り付けられたブラケットに複数の回転部材を前記アンカーボルトの中心軸線に対して垂直方向の回転軸線を以て枢着してなる回転部材付き係合ユニットであり、前記回転部材付き係合ユニットは前記複数の回転部材が前記ブラケットから前記アンカーボルトに沿って延在する状態から前記ブラケットに枢着された基端部とは反対の先端部が互いに離隔するように回転されてそれぞれの前記先端部が前記ブラケットの周囲に張り出す状態に支持されることで前記係合構造体を構成し、該係合構造体の状態にて前記貫通孔の周囲の前記コンクリート構造物にその土側から係合されることを特徴とする第1の発明の貫通式アンカーを提供する。
第3の発明は、前記回転部材付き係合ユニットは、前記回転部材を弾性付勢して、前記アンカーボルトに沿って延在する状態から前記アンカーボルトに対して傾斜する方向に回転させるための付勢手段を具備することを特徴とすることを特徴とする第2の発明の貫通式アンカーを提供する。
第4の発明は、前記拡張形構造体が、前記アンカーボルトに外挿して、前記アンカーボルト先端に取り付けられた抜け止め部材と前記当接部材との間に配置された筒状体であり、前記筒状体はその中心軸線方向の中央部に、該筒状体の中心軸線に沿って延在するスリットによって複数に分割され、前記アンカーボルトを前記当接部材に対して相対的に引き抜き方向に移動することで前記抜け止め部材と前記当接部材との間に与えられる圧縮荷重によって拡張変形されて前記コンクリート構造物にその土側から係合可能となる拡張部を具備していることを特徴とする第1の発明の貫通式アンカーを提供する。
第5の発明は、さらに、前記筒状体の拡張部の拡張によって前記コンクリート構造物にその土側から当接され係合される部位及び該部位からアンカー先端側の部分全体を収納する可撓性の袋体が、その開口部の周囲の開口縁部を前記筒状体の拡張部に取り付けて設けられ、前記袋体には、前記コンクリート構造物の前記貫通孔に通された充填材送給用ホースを介して前記前記筒状体の拡張部の拡張後に前記コンクリート構造物の前記露出面側から硬化性の充填材が充填されるようになっており、この充填材の硬化によって前記係合構造体として用いられる当接ブロック部が形成されることを特徴とする第4の発明の貫通式アンカーを提供する。
第6の発明は、前記拡張形構造体が、前記アンカーボルト先端に取り付けられた可撓性の袋体であり、前記袋体は前記アンカーボルト先端に固定された底部から該底部とは反対側の開口部の周囲の開口縁部が前記アンカーボルトを取り囲むように配置され、しかも前記開口縁部は該開口縁部に沿って設けられた弾性変形可能な芯材によって変形自在とされ、前記袋体には、前記アンカーボルト先端とともに前記コンクリート構造物の露出面側から前記開口縁部を変形させて前記貫通孔を通過した後、前記拡張用空間に配置されその開口部が前記芯材の弾性によって拡張された状態にて、前記コンクリート構造物の前記貫通孔に通された充填材送給用ホースを介して前記コンクリート構造物の前記露出面側から硬化性の充填材が充填されるようになっており、この充填材の硬化によって前記係合構造体として用いられる当接ブロック部が形成されることを特徴とする第1の発明の貫通式アンカーを提供する。
第7の発明は、前記袋体に、前記アンカーボルトに外挿されて前記アンカーボルトを取り囲むように配置され、前記袋体内に充填される充填材による前記アンカーボルトの埋め込みを防ぐアンボンド用筒体が設けられていることを特徴とする第6の発明の貫通式アンカーを提供する。
第8の発明は、前記袋体が、前記アンカーボルト先端に固定された底部から前記開口縁部側に行くにしたがって末広がりのテーパ状に形成されていること特徴とする第6又は7の発明の貫通式アンカーを提供する。
第9の発明は、前記袋体内に前記充填材中に埋め込まれる鉄筋が設けられていることを特徴とする第6〜8のいずれかの発明の貫通式アンカーを提供する。
第10の発明は、第1〜9のいずれかの発明の貫通アンカーを、土中あるいは片側に土がある状態で設けられたコンクリート構造物に固定する固定施工方法であって、片側に土があり土側とは反対の側に露出面が確保された状態とされた前記コンクリート構造物に貫設された貫通孔に前記コンクリート構造物の露出面側から前記アンカーボルトを通し、このアンカーボルト先端の前記拡張形構造体を前記コンクリート構造物の前記土側に形成しておいた拡張用空間にて拡張させて前記係合構造体を構成し、前記アンカーボルトに外挿された前記当接部材を前記コンクリート構造物に前記露出面側から当接し、前記アンカーボルトの前記当接部材を介して前記コンクリート構造物とは反対の側に螺着した前記ナットを締め付けることで、前記コンクリート構造物に係合された前記拡張形構造体と前記当接部材との間に前記コンクリート構造物を挟み込むように締結して前記アンカーボルトを前記コンクリート構造物に固定することを特徴とする貫通式アンカーの固定施工方法を提供する。
In order to solve the above problems, the present invention provides the following configuration.
The first invention is an anchor fixed in a penetrating state by a post-construction to a concrete structure provided with soil in the soil or on one side, and has soil on one side and on the side opposite to the soil side An anchor bolt that is passed from the exposed surface side of the concrete structure to a through-hole formed in the concrete structure in which the exposed surface is secured, and the anchor bolt is provided at the tip of the anchor bolt and is in a reduced state in the reduced state. An expandable structure that can pass through a through-hole and can be expanded around the tip of the anchor bolt from a contracted state, and is brought into contact with the concrete structure from the exposed surface side while being externally attached to the anchor bolt By screwing and tightening the contact member and the anchor bolt on the opposite side of the concrete structure via the contact member of the anchor bolt, the soil structure side of the concrete structure A fastening force for sandwiching the concrete structure between the abutting member and an engaging structure that is configured by expanding the expanded structure in the formed expansion space and is engaged with the concrete structure. The expansion structure can pass through the through-hole when reduced, and can be engaged with the concrete structure around the through-hole when expanded on the soil side of the concrete structure. A penetrating anchor is provided that is configured as follows.
According to a second aspect of the present invention, there is provided a rotating member in which the expandable structure is formed by pivotally attaching a plurality of rotating members to a bracket attached to the tip of the anchor bolt with a rotation axis perpendicular to the center axis of the anchor bolt. The engagement unit with a rotating member is a distal end opposite to a base end portion pivotally attached to the bracket from a state in which the plurality of rotating members extend from the bracket along the anchor bolt. The engagement structure is configured by rotating the parts so as to be separated from each other and supporting each of the front end parts overhanging the bracket, and the penetration structure is formed in the state of the engagement structure. A penetrating anchor according to the first aspect of the present invention is provided, which is engaged from the soil side with the concrete structure around a hole.
According to a third aspect of the present invention, the engaging unit with a rotating member is configured to elastically bias the rotating member to rotate in a direction inclined with respect to the anchor bolt from a state extending along the anchor bolt. A penetrating anchor according to the second aspect of the present invention is provided, characterized in that the penetrating means is provided.
4th invention is the cylindrical body arrange | positioned between the said retaining member attached to the anchor bolt front-end | tip, and the said expansion | extension type structure is attached to the said anchor bolt, and the said contact member, The cylindrical body is divided into a plurality of slits extending along the central axis of the cylindrical body at a central portion in the central axial direction, and the anchor bolt is pulled out in a direction that is relatively with respect to the contact member. An expansion portion that is expanded and deformed by a compressive load applied between the retaining member and the abutting member and can be engaged with the concrete structure from the soil side. A penetrating anchor according to the first aspect of the invention is provided.
According to the fifth aspect of the present invention, there is further provided a flexible portion that accommodates the portion that is brought into contact with and engaged with the concrete structure from the soil side by the expansion of the expansion portion of the cylindrical body and the entire portion on the anchor tip side from the portion. A flexible bag is provided with an opening edge around the opening attached to the extension of the cylindrical body, and the bag is fed with a filler material passed through the through hole of the concrete structure. A curable filler is filled from the exposed surface side of the concrete structure after the expansion portion of the cylindrical body is expanded via a supply hose. According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a penetrating anchor according to the fourth aspect, wherein an abutment block portion used as a composite structure is formed.
According to a sixth aspect of the present invention, the expandable structure is a flexible bag attached to the tip of the anchor bolt, and the bag is opposite to the bottom from the bottom fixed to the tip of the anchor bolt. An opening edge around the opening of the bag is disposed so as to surround the anchor bolt, and the opening edge is made deformable by an elastically deformable core member provided along the opening edge. The body is deformed from the exposed surface side of the concrete structure together with the anchor bolt tip and passed through the through hole, and then disposed in the expansion space, and the opening is elastic of the core material. In the expanded state, the curable filler is filled from the exposed surface side of the concrete structure through the filler feeding hose passed through the through hole of the concrete structure. It is, to provide a through anchor of the first invention, characterized in that abutment block portion used as the engagement structure by the curing of the filling material is formed.
In a seventh aspect of the present invention, the unbonded cylindrical body is disposed in the bag body so as to be fitted around the anchor bolt so as to surround the anchor bolt and prevent the anchor bolt from being embedded by the filler filled in the bag body. A penetrating anchor according to the sixth aspect of the present invention is provided.
According to an eighth aspect of the invention of the sixth or seventh aspect, wherein the bag body is formed in a tapered shape that expands toward the opening edge side from the bottom fixed to the tip of the anchor bolt. A penetrating anchor is provided.
A ninth invention provides a penetrating anchor according to any one of the sixth to eighth inventions, wherein a reinforcing bar embedded in the filler is provided in the bag.
The tenth invention is a fixing construction method for fixing the penetration anchor of any one of the first to ninth inventions to a concrete structure provided in the soil or in a state where there is soil on one side, and the soil is on one side. The anchor bolt is passed from the exposed surface side of the concrete structure through a through hole formed in the concrete structure in which the exposed surface is secured on the side opposite to the soil side. The expanded structure is expanded in an expansion space formed on the soil side of the concrete structure to form the engagement structure, and the contact member is extrapolated to the anchor bolt To the concrete structure from the exposed surface side, and tightening the nut screwed to the opposite side of the concrete structure via the contact member of the anchor bolt, The anchor bolt is fixed to the concrete structure by fastening the concrete structure between the expansion structure engaged with a cleat structure and the abutting member so as to sandwich the concrete structure. A method for fixing and fixing a type anchor is provided.
本発明に係る貫通式アンカーは、アンカーボルト先端に、縮小状態でコンクリート構造物の貫通孔を通過可能かつ縮小状態から前記アンカーボルト先端の周囲に拡張可能とされた拡張形構造体を具備する構成であり、コンクリート構造物の露出面側からアンカーボルト先端とともに前記貫通孔を通過させた前記拡張形構造体を、コンクリート構造物土側の拡張用空間にて拡張させることで、コンクリート構造物の前記貫通孔の周囲に位置する部分に土側から当接させて係合させることができる係合構造体を容易に得ることができる。このため、本発明によれば、既述の特許文献2記載の技術のような大掛かりな工事を行うことなく、コンクリート構造物の片面側(露出面側)からの作業のみによってアンカーボルトをコンクリート構造物に対して簡単に固定でき、しかもコンクリート構造物に対する高い引き抜き強度を容易に確保できる、といった優れた効果が得られる。
The penetration type anchor according to the present invention is provided with an expandable structure at the tip end of the anchor bolt, which is capable of passing through a through hole of a concrete structure in a reduced state and is expandable from the reduced state around the tip end of the anchor bolt. The expanded structure that has passed through the through hole together with the anchor bolt tip from the exposed surface side of the concrete structure is expanded in the expansion space on the concrete structure soil side, whereby the concrete structure An engagement structure that can be brought into contact with the portion located around the through hole from the soil side and engaged can be easily obtained. For this reason, according to the present invention, the anchor bolt is made into a concrete structure only by work from one side (exposed surface side) of the concrete structure without performing a large-scale construction like the technique described in
以下、本発明の1実施形態の貫通式アンカー及びその固定施工方法について、図面を参照して説明する。 Hereinafter, a penetration type anchor and a fixing construction method of one embodiment of the present invention are explained with reference to drawings.
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について図1(a)、(b)、図2(a)、(b)を参照して説明する。
なお、図1(b)、図2(b)において上側を上、下側を下として説明する。
図中符号1はコンクリート構造物、2は地盤(土)である。前記コンクリート構造物1は地盤2上に該地盤2上面に沿って横方向に延在形成されている。
(First embodiment)
First, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In FIGS. 1B and 2B, the upper side is described as the upper side, and the lower side is described as the lower side.
In the figure,
図1(a)、(b)、図2(a)、(b)に示すように、ここで説明する貫通式アンカー10は、前記コンクリート構造物1(以下、単に構造物)に上下に貫設された貫通孔1aに通されるアンカーボルト11と、このアンカーボルト11の先端に設けられた回転部材付き係合ユニット12(拡張形構造体。後述)と、前記アンカーボルト11に外挿された状態で前記構造物1にその土側(地盤2側)とは反対の露出面1b側から当接されるプレート状の当接部材13(図2(b)参照)と、前記アンカーボルト11の前記当接部材13を介して前記構造物1とは反対の側に螺着されるナット14と、前記アンカーボルト11に外挿して前記当接部材13と前記ナット14との間に介挿されるワッシャ15とを具備して構成されている。
As shown in FIGS. 1 (a), 1 (b), 2 (a) and 2 (b), the
前記アンカーボルト11は、構造物1の貫通孔1aに比べて格段に長い長尺棒状の金属製部材である。このアンカーボルト11の全長のうち、少なくとも前記回転部材付き係合ユニット12が設けられている先端側は、その外周面にねじ山が形成された雄ねじ部とされている。
The
図1(a)、(b)、図2(a)、(b)に示すように、前記回転部材付き係合ユニット12(以下、単に係合ユニットとも言う)は、前記アンカーボルト11先端に取り付けられたブラケット12aと、このブラケット12aに前記アンカーボルト11の中心軸線に対して垂直方向の回転軸12b(回転軸線)を以て枢着された複数の回転部材12cとを具備して構成されている。
As shown in FIGS. 1 (a), 1 (b), 2 (a) and 2 (b), the
前記ブラケット12aは概略円板状に形成され、その中央部を貫通する雌ねじ孔12a1によって、前記アンカーボルト12の外側に螺着されている。また、このブラケット12aは、該ブラケット12aよりもアンカーボルト11先端側(図1(b)、図2(b)下側)にてアンカーボルト11に螺着されたナット16(以下、抜け止めナットとも言う)に対して締め付け力を以て当接されており、前記抜け止めナット16によってアンカーボルト11先端からの抜け出しが規制されている。
The
図示例の係合ユニット12の前記回転部材12cは棒状の細長片であり、その長手方向片端(以下、基端部12c1)が前記回転軸12bを介して前記ブラケット12aに回転自在に枢着されている。図示例の係合ユニット12において、前記回転部材12cは前記ブラケット12aに対して4本設けられている。
これら回転部材12cは、円板状の前記ブラケット12aの上面12a2に形成された4本の回転部材収納溝12a3内にそれぞれ設けられた前記回転軸12bによってそれぞれ軸支されている。前記回転軸12bは、ブラケット12aの雌ねじ孔12a1の周囲の4箇所に均等配置され、それぞれ前記アンカーボルト11の中心軸線に対して垂直の回転軸線を以て回転部材12cの基端部12c1を軸支している。前記回転部材収納溝12a3は、それぞれ前記ブラケット上面12a2に沿って前記回転軸12bによる前記回転部材12cの回転軸線に直交する方向、すなわちブラケット12aの雌ねじ孔12a1に対する接線方向に延在するように形成されている。
The rotating
These
各回転部材収納溝12a3は、その長手方向(延在方向)一端に前記回転軸12bに軸支された回転部材12cの基端部12c1を収納している。また、各回転部材収納溝12a3の長手方向他端はブラケット12aの外周面に開口された開口端12a4とされており、回転部材12cを例えばブラケット上面12a2上に垂直に突出するように立てた状態から前記開口端12a4方向に回転すると、回転部材収納溝12a3に回転部材12cを収納できる。回転部材収納溝12a3の長さは前記回転部材12cの長さよりも短いため、この回転部材収納溝12a3に回転部材12cを収納すると、回転部材12cの先端部12c2側がブラケット12a外周面から外側に突出される。また、回転部材収納溝12a3に回転部材12cを収納したときに回転部材12cは、その長手方向がブラケット上面12a2に沿った方向となる向きで支持されるため、回転部材12cの先端部12c2側がブラケット12a外周面から外側に突出された状態が安定に維持される。
前記回転部材12cは、図1(b)仮想線に示すようにブラケット上面12a2上に垂直に突出するように立てた状態では、その側面が、回転部材収納溝12a3の前記開口端12a4から見て奥端の内壁面(奥端面12a5)に当接されるため前記開口端12a4とは反対の側への回転が規制され、開口端12a4側への回転のみが許可される。
Each rotary member storage groove 12a3 stores a base end portion 12c1 of the
In a state where the rotating
前記貫通式アンカー10(以下、単にアンカーとも言う)を前記構造物1に固定する施工方法(固定施工方法)の一例について説明する。
まず、図1(b)に示すように、構造物1に該構造物1を上下に貫通する貫通孔1aを形成する。また、貫通孔1aの下側の地盤2に前記貫通孔1aを拡張するようにして貫通孔1aの直下から構造物1の前記貫通孔1aの周囲に位置する部分の下側に拡がる拡張用空間3を形成する。
An example of a construction method (fixed construction method) for fixing the penetrating anchor 10 (hereinafter also simply referred to as an anchor) to the
First, as illustrated in FIG. 1B, a through
前記拡張用空間3は、例えば前記貫通孔1aから下方の地盤2に該貫通孔1aと略同径の掘削孔を形成し、圧力水を噴射するノズルを構造物1の露出面1b側から貫通孔1aを介して前記掘削孔に下降させ、このノズルからの圧力水の噴射を継続しながら前記ノズルの回転と上下動とによって前記掘削孔の周囲の地盤2を削っていくウォータージェット方式や、回転軸にその外周面からの突出量を油圧等によって変更操作可能な切削刃物を設けた構成の切削工具の回転と上下動とによって拡張用空間3を形成する方式(以下、回転工具切削方式とも言う)等によって形成することができる。
The
なお、貫通孔1aは、係合ユニット12のブラケット12aが通過可能なように、ブラケット12a外径よりも若干大きい内径を確保して形成する。
また、拡張用空間3には、係合ユニット12の各回転部材12cを回転軸12bを中心とする回転によってブラケット12aの回転部材収納溝12a3に収納することが可能な深さ及び広さ(内径)を確保し、各回転部材12cを回転部材収納溝12a3に収納してその先端部12c2側をブラケット12a外周面から外側に突出させることができるようにする。
The through
In addition, the
次いで、構造物1の露出面1b側から、前記アンカー10をその前記係合ユニット12が設けられている先端部から前記貫通孔1aに挿入し、前記貫通孔1aを通過させた前記係合ユニット12全体を前記拡張用空間3内に配置する。
係合ユニット12の各回転部材12cは、係合ユニット12のブラケット12aが拡張用空間3に達するまでに、アンカー10の揺れ等によってその全て又は殆どをブラケット上面12a2上に垂直にアンカーボルト11に沿って延在する姿勢よりも回転部材収納溝12a3の前記開口端12a4側へ傾いた状態にすることができる。回転部材収納溝12a3の前記開口端12a4側へ傾いた状態の回転部材12cは、その先端部12c2が貫通孔1a内面に摺動しながらアンカー10の下降に伴って下降し、前記先端部12c2が貫通孔1a下端から下方へ移動したとき(拡張用空間3内に入り込んだとき)に自重で回転して回転部材収納溝12a3に収納される。また、アンカーボルト11に軸回り回転や振動等を与えることで、全ての回転部材12cを簡単に回転部材収納溝12a3に収納できる。
Next, from the exposed
Each rotating
なお、回転部材収納溝12a3に収納された回転部材12cは、回転部材収納溝12a3の溝底を形成するブラケット12aの底壁部12a6に当接されることで、ブラケット12aに対する下方への回転が規制される。
The rotating
このアンカー10の係合ユニット12を貫通孔1aを通過させるとき、回転部材12cは、その先端部12c2が貫通孔1a内面に接するか、あるいは貫通孔1a内面から離隔した位置にあり、回転部材収納溝12a3に収納されたときに比べてブラケット12a外周面からの突出寸法が小さい状態、すなわち各回転部材12cが回転部材収納溝12a3に収納されてそのブラケット12a外周面からの突出寸法が最大となるときである拡張状態に比べて、ブラケット12a外周面からの突出寸法が縮小されている状態(縮小状態)にある。
When the
各回転部材12cが回転部材収納溝12a3に収納されたとき、ブラケット12aの雌ねじ孔12a1の中心軸線から各回転部材12cのブラケット12a外周面から突出する先端までの距離は、前記貫通孔1a内径の半分よりも大きい。
このため、この状態にてアンカー10を上方へ引き上げる(引き抜き方向へ移動させる)と、構造物1の前記貫通孔1aの周囲に位置する部分(口縁部)に係合ユニット12の回転部材12cあるいはブラケット12aが当接して係合されることになり、それ以上の引き抜き方向への移動が規制される。
各回転部材12cが回転部材収納溝12a3に収納されることで、係合ユニット12は、前記回転部材12cが前記構造物1の貫通孔1aを通過するときの状態(縮小状態)に比べて、ブラケット12a外周面からの突出寸法が大きい拡張状態となる。そして、これにより、構造物1に対してその土側から係合可能な係合構造体が構成される。
When each rotating
For this reason, when the
Each rotating
係合構造体が構成されたら、図2(b)に示すように、当接部材13を構造物1の露出面1bに当接させ、前記ナット14を締め付けることで、ナット14の締結力によって当接部材13と係合構造体との間に構造物1が挟み込まれた状態となり、アンカーボルト11、アンカー10全体を構造物1に固定できる。
なお、前記当接部材13は、その中央部にアンカーボルト11を通すための貫通孔であるボルト挿通孔13aを有し、このボルト挿通孔13aにアンカーボルト11を収納した状態でアンカーボルト11に外挿される。
When the engagement structure is configured, as shown in FIG. 2B, the
The
上述のように、このアンカー10、その固定施工方法によれば、特許文献2記載の技術のような大掛かりな工事を行うことなく、コンクリート構造物1の片面側(露出面1b側)からの作業のみによってアンカーボルト11をコンクリート構造物1に対して簡単に固定できる。しかも、構造物1の前記貫通孔1aを形成した部分の厚み全体をアンカー10の引き抜き強度の確保に機能させることができるため、コンクリート構造物1に対する高い引き抜き強度を容易に確保できる。
As described above, according to the
なお、図3に示すように、前記係合ユニットとしては、回転部材12cをブラケット12aの回転部材収納溝12a3への収納方向に弾性付勢するためのばね12dを設けた構成も好適に採用できる。図示例のばね12dは、ねじりコイルばね(トーションばね)を用いているが、付勢手段としてはこれに限定されず、例えば板ばね、引っ張りコイルばね、圧縮コイルばね等も採用可能である。
また、図3において、係合ユニットに符号12A、貫通式アンカーに符号10Aを付記する。
In addition, as shown in FIG. 3, the structure which provided the
In FIG. 3,
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4(a)〜(c)を参照して説明する。
なお、図中、図1(a)、(b)、図2(a)、(b)と共通の構成部分には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
図4(a)〜(c)に示すように、この実施形態のアンカー20は、既述のアンカー10において係合ユニット12にかえて後述の筒状体21、受圧リング22、スペーサ23a、23bを用いたものである。筒状体21、受圧リング22、スペーサ23a、23b以外の構成部材は既述のアンカー10と同様である。
なお、図4(a)〜(c)では、ナット14、ワッシャ15の図示を省略している。
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the figure, components common to those shown in FIGS. 1A, 1B, 2A, 2B are denoted by the same reference numerals, and description thereof is simplified or omitted.
As shown in FIGS. 4A to 4C, the
4A to 4C, the
図4(a)〜(c)に示すように、このアンカー20は、前記アンカーボルト11先端に取り付けられた抜け止めナット16(抜け止め部材)と前記当接部材13との間に、アンカーボルト11に外挿された前記筒状体21及び受圧リング22とを介挿配置した構成になっている。
この筒状体21は鋼管等の金属製のスリーブ状部材であり、その中心軸線方向の中央部に該筒状体21の中心軸線に沿って延在するスリット21aによって複数に分割された構成の拡張部21bを具備している。この筒状体21の前記拡張部21bの両側に位置する部分は、いずれも前記スリット21aが形成されていないリング部(端部リング部21c、21d)とされている。
As shown in FIGS. 4A to 4C, the
The
前記受圧リング22は、筒状体21の中心軸線方向片端の端部リング部21c(以下、筒状体21の先端側の端部リング部21cとも言う)と抜け止めナット16と間に介挿されている。前記受圧リング22は、アンカーボルト11外径よりも僅かに大きい程度の内径の内孔22aを有し、その片面が抜け止めナット16の端面のほぼ全体に当接可能とされ、反対側の面の外周部に前記筒状体21の先端側の端部リング部21cの端面全体が当接可能とされている。
The
このアンカー20を構造物1に固定する固定施工方法の一例を説明する。
まず、既述の第1実施形態と同様に構造物1の貫通孔1b及び構造物1下側への拡張用空間3の形成を行った後、図4(a)に示すように、構造物1の露出面1b側から前記貫通孔1aに、前記筒状体21が設けられている先端部を挿入して、前記筒状部21のうち拡張部21bを構造物1下側の拡張用空間3に配置するとともに、前記構造物1の露出面1bに前記アンカーボルト11に外挿しておいた当接部材13を当接させて配置する。
An example of a fixing method for fixing the
First, after the formation of the through
また、本実施形態にあっては、筒状部21の拡張部21b全体が拡張用空間3内に配置されるようにするために、筒状体21と同じ外径のリング状のスペーサ23a、23bをアンカーボルト11に外挿して筒状体21と当接部材13との間に介挿配置している。これにより、図(a)に示すように、上側(アンカー基端側)のスペーサ23bの端面を当接部材13に当接させたときに、筒状部21の先端側とは反対の基端側の端部リング部21dと拡張部21bとの境界位置が構造物1の土側の面と略一致され、拡張部21b全体が拡張用空間3内に配置されるようにしている。
In the present embodiment, in order to arrange the entire
次に、図4(b)に示すように、前記アンカーボルト11の前記構造物1から上方に離隔した位置に固定した固定板24と前記当接部材13との間に油圧ジャッキ25を配置し、図4(c)に示すようにこの油圧ジャッキ25を駆動(伸長)して、前記当接部材13の構造物露出面1bに対する押し当て状態を維持したまま、アンカーボルト11を引き抜き方向に移動する(引き上げ操作を行う)。これにより、前記抜け止めナット16及び受圧リング22と前記当接部材13との間に与えられる圧縮荷重によって前記筒状体21の拡張部21bを拡張変形させることができ、拡張変形させた拡張部21bの外周部を構造物1に対してその土側から当接させ係合させることができる。つまり、これにより、構造物1に対して係合可能な係合構造体が構成される。
Next, as shown in FIG. 4 (b), a
そして、アンカーボルト11に螺着しておいたナット14(本例でもアンカーボルト11に外挿しておいたワッシャ15をナット14と当接部材13との間に介挿配置しておく)締め付け、構造物1にその土側から係合された拡張部21b(係合構造体)と、ナット14、ワッシャ15、当接部材13とを構造物1に対して締結固定する。これにより、アンカーボルト11、アンカー10全体を構造物1に固定できる。
Then, the
上述のように、このアンカー20、その固定施工方法についても、コンクリート構造物1の片面側(露出面1b側)からの作業のみによってアンカーボルト11をコンクリート構造物1に対して簡単に固定できる。しかも、構造物1の前記貫通孔1aを形成した部分の厚み全体をアンカー20の引き抜き強度の確保に機能させることができるため、コンクリート構造物1に対する高い引き抜き強度を容易に確保できる。
As described above, the
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5(a)、(b)を参照して説明する。
なお、図中、図4(a)〜(c)と共通の構成部分には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
図5(a)、(b)に示すように、この実施形態のアンカー30は、既述の第2実施形態のアンカー20の先端部(筒状体21が設けられている側の端部)に、硬化性の充填材26(グラウト)を充填するための可撓性の袋体27を設けた構成になっている。
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 5 (a) and 5 (b).
In the figure, components common to those shown in FIGS. 4A to 4C are denoted by common reference numerals, and description thereof is simplified or omitted.
As shown in FIGS. 5A and 5B, the
前記袋体27は、アンカー30にその先端側から被せるようにして設けられ、拡張部21bのうち拡張によって前記構造物1にその土側から当接され係合される箇所を含み、該箇所からアンカー先端側の部分全体を収納する。
図示例のアンカー30の場合、筒状体21の拡張部21bはその中心軸線方向の中央部が拡張時にアンカーボルト11からの距離が最大の箇所となる構成であり、前記袋体27は、前記拡張部21bの中心軸線方向中央部を含み、該中央部からアンカー先端側の部分全体を収納する。
The
In the case of the
前記袋体27は、その開口部27aの周囲の開口縁部27bを、前記筒状体21の拡張部21bの、拡張時に構造物1に係合可能となる箇所に取り付けて設けられる。
袋体27には、前記筒状体21の拡張部21bの拡張後に、当接部材13に形成されている透孔(図示略)及び構造物1の貫通孔1aに通された充填材送給用ホース28を介して構造物1の露出面1b側から前記充填材26が充填される。そして、この充填材26の硬化によって、構造物1に対して当接、係合される係合構造体として用いられる当接ブロック部が形成される。この当接ブロック部は、充填材中に拡張済みの拡張部21bを埋め込んで一体化した構成であるため優れた強度を確保できる。
The
In the
図5(a)、(b)では、袋体27に、充填材送給用ホース28とエア抜き用ホース29とを差し込んだ状態を例示している。前記エア抜き用ホース29は、充填材送給用ホース28と同様に当接部材13に形成されている透孔(図示略)及び構造物1の貫通孔1aに通されその先端が袋体27に差し込まれる。
これら充填材送給用ホース28及びエア抜き用ホース29は、アンカー30先端部を構造物1の貫通孔1aに挿入する際に、予めその先端を袋体27の内側に差し込んでクリップ等の留め具を用いて留めておくことで、袋体27とともに拡張用空間3に一括して挿入することができる。図5(a)は、前記ホース28、29を袋体27とともに拡張用空間3に一括して挿入した場合を示す。
5A and 5B illustrate a state in which the filling
The
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図6(a)〜(c)、図7を参照して説明する。
なお、図中、図5(a)、(b)と共通の構成部分には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
図6(a)〜(c)に示すように、この実施形態のアンカー40(貫通式アンカー)は、既述の第1実施形態のアンカー10においてアンカーボルト11先端に係合ユニット12にかえて、硬化性の充填材26(グラウト)を充填するための可撓性の袋体41(拡張形構造体)を設けたものである。
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 6 (a) to 6 (c) and FIG.
In the figure, components common to those shown in FIGS. 5A and 5B are denoted by common reference numerals, and the description thereof is simplified or omitted.
As shown in FIGS. 6A to 6C, the anchor 40 (penetrating anchor) of this embodiment is replaced with the
前記袋体41は、例えば、塩化ビニル、ポリエチレン等の合成樹脂製のものであり、有底円筒状(中心軸線方向片端のみに底部を有する円筒状。以下同)に構成されている。
この袋体41は、その底部41a中央をアンカーボルト11が貫通するようにしてアンカーボルト11に外挿状態にして設けられ、さらに、アンカーボルト11が貫通する開孔の周囲部が、アンカーボルト11に外挿されてナット16のアンカー基端側(図6(a)〜(c)において上側)の端面に当接配置された袋底部受けリング42と、前記袋底部受けリング42を介してナット16とは反対側にて前記アンカーボルト11に螺着された固定用ナット43との間に挟み込まれてアンカーボルト11に取り付けられている。前記袋体41は、その開口部41cが底部41aよりもアンカー基端側となる向きでアンカーボルト11に取り付けられている。固定用ナット43は袋体41の内側に位置している。
The
The
前記袋体41の外周壁41bはアンカーボルト11を取り囲むように設けられている。 図7(a)、(b)に示すように、この袋体41の前記底部41aとは反対の開口部41cの周囲の開口縁部41dには、その全周にわたって弾性変形可能な線状の芯材41eが取り付けられており、これにより前記開口縁部41dは変形自在とされている。
前記線状の芯材41eとしては例えば金属ワイヤを好適に使用できる。袋体41の開口縁部41dには、合成樹脂シートの接合によって筒状に形成された芯材収納筒部41fがその全周にわたって設けられており、前記芯材41eはこの芯材収納筒部41fに遊挿されている。また、この芯材41eは、その長手方向両端を互いにラップさせた状態で前記芯材収納筒部41fに収納されている。これにより、袋体41の開口縁部41dは、大きく変形させてもその全周にわたって前記芯材41eの弾性が常に有効に作用するようになっている。
An outer
For example, a metal wire can be suitably used as the
このアンカー40を構造物1に固定する固定施工方法の一例を説明する。
まず、既述の第1実施形態と同様に構造物1の貫通孔1b及び構造物1下側への拡張用空間3の形成を行った後、図6(a)に示すようにアンカー40の前記袋体41が設けられている先端部を構造物1の露出面1b側から貫通孔1aに挿入し、図6(b)に示すように袋体41を前記貫通孔1aを通過させて拡張用空間3に配置する。
袋体41は既述のように変形自在であるため貫通孔1bを容易に通過させることができる。また、貫通孔1bを通過させた袋体41は、拡張用空間3に入り込むことで、前記芯材41eの弾性復元力によって元の形状(ここでは有底円筒状)に直ちに復帰する。袋体41は、変形によって縮小状態で貫通孔1bを通過し、拡張用空間3にて元の形状に復帰することで拡張される。
袋体41が元の形状に戻ったならば、アンカーボルト11の上下動、水平動によって、袋体41の位置を調整する。
An example of a fixing method for fixing the
First, after forming the through-
Since the
When the
次に、図6(c)に示すように、袋体41に差し込んだ充填材送給用ホース28を介して構造物1の露出面1b側から袋体41に充填材26を送給し充填する。必要に応じてエア抜き用ホース29を併用しても良い。
図示例では、充填材送給用ホース28を、予めその先端を袋体41の内側に差し込んでクリップ等の留め具を用いて留めておくことで、袋体41とともに拡張用空間3に一括して挿入する構成を例示している。但し、本発明はこれに限定されず、拡張用空間3内での袋体41の拡張(元の形状に復帰)後に、構造物1の露出面1b側から貫通孔1aを介して袋体41に充填材送給用ホース28を差し込み、充填材送給用ホース28を介して構造物1の露出面1b側から袋体41に充填材26を送給し充填しても良い。
袋体41に充填した充填材26の硬化によって、構造物1に対して当接、係合される係合構造体として用いられる当接ブロック部が形成される。
Next, as shown in FIG. 6 (c), the filling
In the illustrated example, the
Due to the hardening of the filling
そして、アンカーボルト11に螺着しておいたナット14(本例でもアンカーボルト11に外挿しておいたワッシャ15をナット14と当接部材13との間に介挿配置しておく。)締め付け、構造物1にその土側から係合された当接ブロック部、ナット14、ワッシャ15、当接部材13とを構造物1に対して締結固定する。これにより、アンカーボルト11、アンカー40全体を構造物1に固定できる。
Then, the
このアンカー40、その固定施工方法についても、コンクリート構造物1の片面側(露出面1b側)からの作業のみによってアンカーボルト11をコンクリート構造物1に対して簡単に固定できる。しかも、構造物1の前記貫通孔1aを形成した部分の厚み全体をアンカー40の引き抜き強度の確保に機能させることができるため、コンクリート構造物1に対する高い引き抜き強度を容易に確保できる。
With respect to the
なお、袋体としては、上述の構成のものに限定されず、例えば、図8に示すように有底円筒状の袋体44(拡張形構造体)の内側に、外周壁44b内面に沿ってリング状に湾曲変形(弾性変形)させた弾性変形可能なプラスチック板45を収納し、このプラスチック板45の変形によって袋体44全体が変形自在であり、変形後にプラスチック板45の弾性によって元の形状を復元できる構成のものも採用可能である。
プラスチック板45としては、袋体44の変形自由度を高めるために比較的厚さが薄い(例えば1〜3mm)ものを採用することが好ましい。
Note that the bag body is not limited to the one having the above-described configuration. For example, as shown in FIG. 8, the inner side of the bottomed cylindrical bag body 44 (expanded structure), along the inner surface of the outer
As the
また、袋体としては有底円筒状のものに限定されず、図9(a)、(b)、図10(a)、(b)に示す袋体46(拡張形構造体)のように、前記アンカーボルト11先端に固定された底部46aから開口縁部46b側に行くにしたがって末広がりのテーパ状に形成されているものも採用可能である。
また、図示例の袋体46の場合も、図7(a)、(b)のように、その開口部46cの周囲の開口縁部46bに芯材収納筒部41fを設け、この芯材収納筒部41fに線状の芯材41eを収納した構成を採用している。
Further, the bag body is not limited to a bottomed cylindrical shape, but as a bag body 46 (expanded structure) shown in FIGS. 9A, 9B, 10A, and 10B. Further, it is also possible to employ a taper that is formed in a tapered shape that expands toward the opening
Also, in the case of the illustrated
図9(a)、(b)、図10(a)、(b)に示すアンカーに符号40Aを付す。
このアンカー40Aにあっては、袋体46はその底部46a中央をアンカーボルト11が貫通するようにしてアンカーボルト11に外挿状態にして設け、アンカーボルト11が貫通する底部46aの開孔の周囲部を、ナット16のアンカー基端側(図6(a)〜(c)において上側)の端面に当接配置された袋底部受けリング42と固定用ナット43との間に挟み込んでアンカーボルト11に取り付けている。
前記袋体46は、その開口部46cが底部46aよりもアンカー基端側となる向きでアンカーボルト11に取り付けられており、しかも、既述のように、底部46aから開口縁部46b側に行くにしたがって末広がりのテーパ状に形成されているため、袋体46の貫通孔1aへの挿入、通過を円滑に行えるといった利点もある。
The anchors shown in FIGS. 9A, 9B, 10A, and 10B are denoted by
In this
The
なお、袋体の芯材収納筒部に収納する芯材としては、金属ワイヤ等の線状芯材に限定されない。例えば、弾性変形可能な帯状のプラスチック板等の板状芯材等も採用可能である。 In addition, as a core material accommodated in the core material storage cylinder part of a bag body, it is not limited to linear core materials, such as a metal wire. For example, a plate-shaped core material such as a strip-shaped plastic plate that can be elastically deformed can be used.
この実施形態の場合、袋体への充填材26の充填とともに、構造物1の貫通孔1aをも充填材26で埋め込むようにしても良い。この場合、例えば図6(c)、図10(d)に示すように、袋体を構造物1の土側の面に押し当てるように配置することで、貫通孔1a内への充填材26の充填を効率良く行うことができる。
これにより、構造物1に対するアンカーボルト11、貫通式アンカー全体の定着力を高めることができ、構造物1に対するアンカーボルト11、貫通式アンカーの引き抜き強度を向上できる。
In the case of this embodiment, the through-
Thereby, the anchoring force of the
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態のアンカー50(貫通式アンカー)を説明する。
図11(a)〜(c)に示すように、この実施形態のアンカー50は、既述の第4実施形態のアンカー40にアンボンド用筒体51、鉄筋52を追加したものである。
(Fifth embodiment)
Next, the anchor 50 (penetration type anchor) of 5th Embodiment of this invention is demonstrated.
As shown in FIGS. 11A to 11C, the
アンボンド用筒体51は、袋体41内に充填される充填材26中への前記アンカーボルト11の埋め込みを防ぐ縁切り用の部材であって、アンカーボルト11に外挿して、該アンカーボルト11の袋体41内に配置された部分が前記充填材26中に埋め込まれることを防ぐべく、アンカーボルト11を取り囲むようにして配置される。
図11(a)〜(c)に例示したアンカー50にあっては、前記アンボンド用筒体51は、アンカーボルト11の袋体41内に配置された部分のうち該アンカーボルト11に螺着されている固定用ナット43からアンカー基端側に位置する部分に外挿されている。
The
In the
図示例のアンボンド用筒体51は、例えば塩ビ管、ポリスチレン管等の比較的硬質のプラスチックからなる樹脂製パイプを用いている。そして、このアンボンド用筒体51は、その片端を前記固定用ナット43のアンカー基端側の端面(上端面43a)に当接させて設けられている。
図11(a)〜(c)に示すように、前記アンカー50の袋体41を構造物1の貫通孔1bにその上方から下側へ通過させ、拡張用空間内にて拡張した袋体41内に充填材26を充填して当接ブロック部を形成する場合、前記アンボンド用筒体51は自重によって固定用ナット43の上端面43aに当接状態となるため、袋体41内に充填された充填材26の該アンボンド用筒体51内側への流入を防ぐことができ、アンカーボルト11が充填材26中に埋め込まれることを防止できる。
The unbonded
As shown in FIGS. 11A to 11C, the
このアンカー50にあっては、固定用ナット43の上端面43aに対するアンボンド用筒体51の当接状態の安定維持のために、例えば粘着テープの貼付、接着剤による接着等によってアンボンド用筒体51を固定用ナット43に取り付けても良い。また、例えば、アンカーボルト11のアンボンド用筒体51よりもアンカー基端側に螺着したナットの締め付けによって、アンボンド用筒体51を固定用ナット43に押さえ込むようにして固定するなど、アンボンド用筒体51の固定用ナット43に対する固定手段は適宜選択可能である。
このように、アンボンド用筒体51を固定用ナット43に固定して固定用ナット43の上端面43aに対するアンボンド用筒体51の当接状態を安定維持することば、アンボンド用筒体51内側への充填材26の流入防止機能の安定確保の点で好ましい。
In the
In this way, by fixing the
また、アンカーとしては、アンボンド用筒体の片端を固定用ナット43の上端面43aに当接させる構成に限定されず、例えばアンボンド用筒体の片端を袋体41の底部41aに当接させてその内側への充填材26の流入を防止する構成も採用可能である。
この場合も、アンボンド用筒体の片端の袋体底部41aに対する当接状態の安定維持のために、アンカーボルト11に螺着したナットの締め付けによるアンボンド用筒体の押さえ込み、粘着テープの貼付、接着剤による接着等を好適に採用できる。また、この場合は、例えば、アンボンド用筒体の片端を固定用ナット43外側に圧入して嵌め込み、この嵌め込みによる固定力でアンボンド用筒体の袋体底部41aに対する当接状態を保つ構成等も採用可能である。
The anchor is not limited to a configuration in which one end of the unbonding cylinder is in contact with the
Also in this case, in order to stably maintain the contact state with the
アンカーボルト11に外挿したアンボンド用筒体51によってアンカーボルト11の袋体41内に配置された部分を取り囲み、袋体41内に充填された充填材26によるアンカーボルト11の埋め込みを防止する構成は、袋体41内に充填された充填材26の硬化によって形成される当接ブロック部のひび割れ防止、強度(破壊強度)の安定確保の点で好ましい。
The structure which surrounds the part arrange | positioned in the
アンボンド用筒体の使用を省略して袋体41内に充填された充填材26によってアンカーボルト11の袋体41内側に位置する部分を埋め込んだ構成の当接ブロック部を形成し、構造物に対するアンカーの締結固定用のナット14(図6(c)参照)の締め付け力を当接ブロック部に作用させた場合に、アンカーボルト11外周の凹凸(ねじ山)によって、充填材26が硬化してなる当接ブロック部のアンカーボルト11との界面付近にて局所的な応力集中が生じやすく、これが当接ブロック部のひび割れの原因になる可能性がある。当接ブロック部のひび割れは、前記ナット14の締め付け等によってアンカーボルト11に与える引き上げ方向の力(構造物に対するアンカーの固定力)が大きいほど大きくなり当接ブロック部の強度に影響を与えるようになるため、当接ブロック部のひび割れを回避するには構造物に対するアンカーの固定力が制約を受けることとなる。
The use of the unbonded cylinder is omitted, and a contact block portion having a structure in which a portion located inside the
アンボンド用筒体を用いて袋体41内の充填材26とアンカーボルト11との間を縁切りした構成であれば、当接ブロック部のアンカーボルト11との界面付近での局所的な応力集中が生じにくく、当接ブロック部のひび割れが形成されにくくなる。
本発明者は、試作アンカーを用いて試験等を行い、アンボンド用筒体を用いて袋体41内の充填材26とアンカーボルト11との間を縁切りした構成であれば、アンボンド用筒体の使用を省略して袋体41内に充填された充填材26によってアンカーボルト11の袋体41内側に位置する部分を埋め込んだ構成の当接ブロック部を形成した構成に比べて、構造物に対するアンカーの固定力をかなり大きくしても当接ブロック部のアンカーボルト11との界面付近からのひび割れが生じず、当接ブロック部の強度を安定確保できることを確認した。
If it is the structure which cut off between the
The inventor performs a test or the like using the prototype anchor, and the unbonded cylindrical body has a configuration in which the space between the
したがって、このアンカー50によれば、構造物に対するアンカーの固定力(定着力)を容易に高めることができ、その結果、アンカーボルト11の構造物1から露出面側に突出されている部分に取り付ける取付物から作用する引っ張り、剪断等の外力に対する耐力も向上できる。
Therefore, according to the
なお、アンボンド用筒体としては、既述の樹脂パイプに限定されず、柔軟な樹脂製ホース等も採用可能である。
また、図11(a)〜(c)では、アンボンド用筒体の上端(図11(a)〜(c)においてアンボンド用筒体の上端)が袋体41の開口部付近に位置する構成のアンカー50を例示したが、本発明はこれに限定されず、アンボンド用筒体の上端が袋体の開口部から大きく突出し、アンカーを構造物に固定したときにアンボンド用筒体の袋体から突出された部分が構造物1の貫通孔1aの略全長にわたって延在配置されるようにした構成も採用可能である。
The unbonding cylinder is not limited to the above-described resin pipe, and a flexible resin hose or the like can also be used.
11A to 11C, the upper end of the unbonding cylinder (the upper end of the unbonding cylinder in FIGS. 11A to 11C) is positioned near the opening of the
前記鉄筋52も当接ブロック部のひび割れ防止に有効に寄与するものである。
図示例のアンカー50では、鉄筋52としてスパイラル筋を用いている。以下、鉄筋52がスパイラル筋を指す場合、鉄筋をスパイラル筋とも言う。
前記スパイラル筋52は、アンカーボルト11及びアンボンド用筒体51の外側に外挿して袋体41内に設けられている。また、このスパイラル筋52は、構造物1の貫通孔1aに袋体41を通過させる作業に支障が無いように、その外径が構造物1の貫通孔1aの内径よりも小さくしてある。
The reinforcing
In the
The
鉄筋52は、袋体41に充填された充填材26中に埋め込まれることで、充填材26の硬化によって形成される当接ブロック部中に埋め込み状態に固着される。これにより、鉄筋52によって当接ブロック部のひび割れを抑えることができる。
The reinforcing bars 52 are fixed in the embedded state in the contact block portion formed by the hardening of the
なお、鉄筋としてはスパイラル筋に限定されない。例えば、袋体の底部に枢着され該枢着部から袋体の開口部に向かって延在するように袋体内に揺動可能に設けられた棒鋼等であっても良い。この場合は、枢着部を中心とする棒鋼の回転によって、構造物1の貫通孔1aに袋体41を通過させる作業を可能とする構成とされる。
The reinforcing bars are not limited to spiral bars. For example, it may be a steel bar or the like pivotally attached to the bottom of the bag body and swingably provided in the bag body so as to extend from the pivoted portion toward the opening of the bag body. In this case, it is set as the structure which enables the operation | work which passes the
本発明は、袋体内に、アンボンド用筒体が設けられおらず、鉄筋が設けられた構成も採用可能である。この場合、スパイラル筋であれば、アンカーボルト11の外周付近に容易に配置することができ、これにより、当接ブロック部のアンカーボルト11との界面付近でのひび割れ形成の抑制、防止に寄与させることが可能である。
The present invention can employ a configuration in which the unbonded cylinder is not provided in the bag body and a reinforcing bar is provided. In this case, if it is a spiral line, it can be easily arranged near the outer periphery of the
また、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)に示すように、アンボンド用筒体51、スパイラル筋等の鉄筋52を袋体内に設ける構成は、図9(a)、(b)、図10(a)、(b)に例示したアンカー40Aにも適用可能であることは言うまでも無い。図12(a)、(b)、図13(a)、(b)に示すアンカーに符号50Aを付す。
なお、図11(a)〜(c)、図12(a)、(b)、図13(a)、(b)では、拡張用空間3内での袋体の拡張(元の形状に復帰)後に、構造物1の露出面1b側から貫通孔1aを介して袋体に充填材送給用ホース28を差し込み、充填材送給用ホース28を介して構造物1の露出面1b側から袋体に充填材26を送給し充填し、当接ブロック部を得る構成を例示している。
Further, as shown in FIGS. 12A, 12B, 13A, and 13B, the structure in which the
11 (a) to 11 (c), 12 (a), 12 (b), 13 (a), and 13 (b), the bag body is expanded in the expansion space 3 (returned to the original shape). ) After that, the
本発明に係る貫通式アンカーは、例えばフーチング、カルバート、地中連壁等の土中若しくは片側に土がある状態で設けられたコンクリート構造物に固定されるアンカーであり、片側に土があり土側とは反対の側に露出面が確保された状態とされた前記コンクリート構造物に貫設された貫通孔に、拡張形構造体が設けられている先端部を挿入して縮小状態とされた拡張形構造体を貫通孔を通過させて、構造体土側に貫通孔の延長上を拡張するようにして形成された拡張用空間内に配置し、拡張用空間内にて拡張形構造体を拡張させ係合用構造体を構成し、構造物露出面側にてアンカーボルトに螺着されたナットの締め付けによって、この係合用構造体を構造体に係合させた状態で構造物に固定できる。 The penetrating anchor according to the present invention is an anchor fixed to a concrete structure provided with soil on one side or soil such as footing, culvert, underground connecting wall, etc., and has soil on one side. The tip of the expanded structure is inserted into the through hole formed in the concrete structure in which the exposed surface is secured on the side opposite to the side, and the reduced state is obtained. The extended structure is placed in an expansion space formed so as to pass through the through hole and extend on the extension of the through hole on the structure soil side, and the expanded structure is placed in the expansion space. The structure for engagement can be expanded to be fixed, and can be fixed to the structure in a state in which the structure for engagement is engaged with the structure by tightening a nut screwed to the anchor bolt on the structure exposed surface side.
図14に示すように、フーチング4の場合、フーチング4下部が土中にあるときは、フーチング4下端の両側に張り出す張出部4a上側の土を除去して張出部4a上面を露出させて露出面4bとする。これにより、フーチング4の張出部4aが、片側に土があり土側とは反対の側に露出面が確保された状態とされる。
そして、張出部4aを上下に貫通する貫通孔1aの形成及び張出部4a下側への拡張用空間3の形成を行い、既述のように、アンカーボルト11先端に拡張形構造体61が設けられている構成のアンカー60(貫通式アンカー)の前記拡張形構造体61が設けられている先端部を貫通孔1aに挿入することで、フーチング4に対するアンカー60の固定作業を進めていくことができる。
As shown in FIG. 14, in the case of the
Then, the through-
また、図15に示すように、本発明は、例えば地中連壁71等の縦壁状のコンクリート構造物にも適用可能である。
Further, as shown in FIG. 15, the present invention is also applicable to a vertical wall-like concrete structure such as an
本発明に係る貫通式アンカー、その固定施工方法は、該貫通式アンカーの固定施工を行うコンクリート構造物の補強の他、例えば、コンクリート構造物同士の締結固定、構造物に固定したアンカーボルトの構造物から突出された部分への器物取り付け等に利用できる。 The penetration anchor according to the present invention and its fixing construction method include, for example, the fastening of a concrete structure for fixing the penetration anchor, as well as the fastening of concrete structures, the structure of an anchor bolt fixed to the structure. It can be used for attaching equipment to the part protruding from the object.
1…コンクリート構造物、1a…貫通孔、1b…露出面、2…地盤、3…拡張用空間、4…コンクリート構造物(フーチング)、4a…張出部、4b…露出面、
10、10A…貫通式アンカー、11…アンカーボルト、12、12A…回転部材付き係合ユニット、12a…ブラケット、12a1…雌ねじ孔、12a2…上面、12a3…回転部材収納溝、12a4…開口端、12a5…奥端面、12a6…底壁部、12b…回転軸、12c…回転部材、12c1…基端部、12c2…先端部、13…当接部材、14…ナット、15…ワッシャ、16…抜け止め部材(抜け止めナット)、
20…貫通式アンカー、21…筒状体、21a…スリット、21b…拡張部、21c、21d…端部リング部、22…受圧リング、22a…内孔、23a、23b…スペーサ、24…固定板、25…油圧ジャッキ、26…充填材(グラウト)、27…袋体、27a…開口部、27b…開口縁部、28…充填材送給用ホース、29…エア抜き用ホース、
30…貫通式アンカー、40、40A…貫通式アンカー、41…袋体、41a…底部、41b…外周壁、41c…開口部、41d…開口縁部、41e…芯材、41f…芯材収納筒部、42…袋底部受けリング、43…固定用ナット、44…袋体、44b…外周壁、45…プラスチック板、46…袋体、46a…底部、46b…開口縁部、46c…開口部、
50、50A…貫通式アンカー、51…アンボンド用筒体、52…鉄筋(スパイラル筋)、
60…貫通式アンカー、拡張形構造体、71…コンクリート構造物(地中連壁)。
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
50, 50A ... penetrating anchor, 51 ... unbonded cylinder, 52 ... rebar (spiral),
60 ... penetrating anchor, expansion structure, 71 ... concrete structure (underground connection wall).
Claims (10)
片側に土があり土側とは反対の側に露出面が確保された状態とされた前記コンクリート構造物に貫設された貫通孔に前記コンクリート構造物の露出面側から通されるアンカーボルトと、このアンカーボルトの先端に設けられ縮小状態で前記貫通孔を通過可能かつ縮小状態から前記アンカーボルト先端の周囲に拡張可能とされた拡張形構造体と、前記アンカーボルトに外挿された状態で前記コンクリート構造物に露出面側から当接される当接部材と、前記アンカーボルトの前記当接部材を介して前記コンクリート構造物とは反対の側に螺着して締め付けることで、前記コンクリート構造物の前記土側に形成された拡張用空間にて前記拡張形構造体を拡張して構成され前記コンクリート構造物に係合された係合構造体と前記当接部材との間に前記コンクリート構造物を挟み込む締結力を与えるナットとを具備し、
前記拡張形構造体は、縮小時に前記貫通孔を通過可能、かつ前記コンクリート構造物の土側にて拡張した時に前記貫通孔の周囲の前記コンクリート構造物に係合可能に構成されていることを特徴とする貫通式アンカー。 An anchor fixed in a penetrating state by a post-construction to a concrete structure provided with soil on one side or in the soil,
Anchor bolts passed from the exposed surface side of the concrete structure to a through hole formed in the concrete structure in which the soil is on one side and the exposed surface is secured on the opposite side of the soil side An expanded structure provided at the tip of the anchor bolt and capable of passing through the through-hole in a contracted state and being expandable from the contracted state to the periphery of the anchor bolt tip; The concrete structure is formed by screwing and tightening an abutting member abutting on the concrete structure from the exposed surface side and an anchor bolt on the opposite side of the concrete structure via the abutting member of the anchor bolt. The expansion structure is expanded in an expansion space formed on the soil side of an object, and is configured between the engagement structure engaged with the concrete structure and the contact member. ; And a nut giving the fastening force sandwiching the Nkurito structure,
The expanded structure is configured to be able to pass through the through-hole when reduced and to be able to engage with the concrete structure around the through-hole when expanded on the soil side of the concrete structure. Characteristic penetrating anchor.
前記袋体には、前記コンクリート構造物の前記貫通孔に通された充填材送給用ホースを介して前記前記筒状体の拡張部の拡張後に前記コンクリート構造物の前記露出面側から硬化性の充填材が充填されるようになっており、この充填材の硬化によって前記係合構造体として用いられる当接ブロック部が形成されることを特徴とする請求項4記載の貫通式アンカー。 Furthermore, a flexible bag body that accommodates the entire portion on the anchor tip side from the portion that is brought into contact with and engaged with the concrete structure from the soil side by expansion of the expansion portion of the cylindrical body, An opening edge around the opening is provided to be attached to the extension of the cylindrical body,
The bag body is hardened from the exposed surface side of the concrete structure after the expansion portion of the cylindrical body is expanded through a filler feeding hose passed through the through hole of the concrete structure. The penetration anchor according to claim 4, wherein a contact block portion used as the engagement structure is formed by hardening of the filler.
前記袋体には、前記アンカーボルト先端とともに前記コンクリート構造物の露出面側から前記開口縁部を変形させて前記貫通孔を通過した後、前記拡張用空間に配置されその開口部が前記芯材の弾性によって拡張された状態にて、前記コンクリート構造物の前記貫通孔に通された充填材送給用ホースを介して前記コンクリート構造物の前記露出面側から硬化性の充填材が充填されるようになっており、この充填材の硬化によって前記係合構造体として用いられる当接ブロック部が形成されることを特徴とする請求項1記載の貫通式アンカー。 The expandable structure is a flexible bag attached to a tip of the anchor bolt, and the bag is formed around a periphery of an opening opposite to the bottom from a bottom fixed to the tip of the anchor bolt. An opening edge is disposed so as to surround the anchor bolt, and the opening edge is freely deformable by an elastically deformable core member provided along the opening edge,
In the bag body, the edge of the opening is deformed from the exposed surface side of the concrete structure together with the anchor bolt tip, and after passing through the through hole, the opening is disposed in the expansion space, and the opening is the core material. In a state expanded by the elasticity of the concrete structure, the curable filler is filled from the exposed surface side of the concrete structure through the filler feeding hose passed through the through hole of the concrete structure. The penetrating anchor according to claim 1, wherein a contact block portion used as the engagement structure is formed by hardening of the filler.
片側に土があり土側とは反対の側に露出面が確保された状態とされた前記コンクリート構造物に貫設された貫通孔に前記コンクリート構造物の露出面側から前記アンカーボルトを通し、このアンカーボルト先端の前記拡張形構造体を前記コンクリート構造物の前記土側に形成しておいた拡張用空間にて拡張させて前記係合構造体を構成し、前記アンカーボルトに外挿された前記当接部材を前記コンクリート構造物に前記露出面側から当接し、前記アンカーボルトの前記当接部材を介して前記コンクリート構造物とは反対の側に螺着した前記ナットを締め付けることで、前記コンクリート構造物に係合された前記拡張形構造体と前記当接部材との間に前記コンクリート構造物を挟み込むように締結して前記アンカーボルトを前記コンクリート構造物に固定することを特徴とする貫通式アンカーの固定施工方法。 A fixing construction method for fixing the penetrating anchor according to any one of claims 1 to 9 to a concrete structure provided in the soil or in a state where there is soil on one side,
Passing the anchor bolt from the exposed surface side of the concrete structure through a through hole formed in the concrete structure in which the soil is on one side and the exposed surface is secured on the opposite side of the soil side, The expanded structure at the tip of the anchor bolt is expanded in an expansion space formed on the soil side of the concrete structure to form the engagement structure, and is extrapolated to the anchor bolt. The abutting member is brought into contact with the concrete structure from the exposed surface side, and the nut bolted to the opposite side of the concrete structure via the abutting member of the anchor bolt is tightened, The anchor bolt is fastened to the concrete structure by fastening the concrete structure between the expansion structure engaged with the concrete structure and the contact member. Fixing construction method of the through anchor, characterized in that fixed to the object.
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