JP2011049894A - 通信システム及びip電話端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信システムの電力消費量を低減させる。
【解決手段】呼制御サーバ2は、呼制御部21と給電制御部22とを有する。呼制御部21は、特定の通信端末へ宛てた情報信号を検出する。給電制御部22は、当該情報信号を呼制御部21が検出したときに、各通信端末への給電を行う給電システムを制御して、停止していた各通信端末への給電のうち当該特定の通信端末への給電を開始させる。
【選択図】図2

Description

本明細書で議論される実施態様は、通信技術に関するものである。
IP(Internet Protocol )電話端末等の通信端末が長く使用されない時間帯を予め登録しておき、その登録内容に基づいて当該通信端末への給電の開始・停止を制御して、通信システム全体での電力消費量を削減するという技術が幾つか知られている。
特開2006−197104号公報 特開2007−281628号公報
上述した技術では、通信端末が長く使用されないことが確実である、例えば休日や深夜帯などの時間帯における省エネルギー化が期待できる。しかしながら、例えば平日の昼間などの、通信端末を使用する可能性があるため登録をしない時間帯では、通信端末への給電が継続されるため、依然として、その時間帯のうちで通信端末が使用されていない期間に供給されている電力が無駄に消費されてしまう。また、例えばフレックスタイム制度などといった、各社員間で勤務時間帯が大きく異なるような勤務形態を採用している事業所では、通信端末への給電停止期間を短くせざるを得ないため、通信システムの電力消費量の削減が余り期待できない。その一方で、更なる省エネルギー化の要請は、どのような通信システムにおいても普遍的なものである。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、通信システムの電力消費量を低減させることである。
本明細書で後述する通信システムのひとつには、検出手段と給電制御手段とを有するというものがある。この通信システムにおいて、検出手段は、特定の通信端末へ宛てた情報信号を検出する。また、給電制御手段は、この情報信号を検出手段が検出したときに、各通信端末への給電を行う給電システムを制御して、停止していた各通信端末への給電のうち当該特定の通信端末への給電を開始させる。
また、本明細書で後述するIP電話端末のひとつには、上記の通信システムにおける通信端末として用いられるものがある。このIP電話端末を使用する通信システムでは、検出手段が、情報信号として、特定のIP電話端末を対象とした着信の要求を示している発呼信号を検出する。また、この通信システムでは、給電システムとして、IP電話端末を接続可能な通信ポートを有しており、当該IP電話端末への給電を当該通信ポートから行う給電ハブ装置が使用される。このような通信システムで用いられるIP電話端末のひとつには、蓄電池と、IP電話端末自身が接続されている給電ハブ装置の通信ポートから給電される電力でこの蓄電池を充電する充電手段と、を有するというものがある。
本明細書で後述する通信システムは、電力消費量の低減効果を奏する。
通信システム第一の例の全体構成図である。 呼制御サーバの第一の例の詳細構成図である。 データ管理部で保持されている管理データテーブルの第一の例である。 給電ハブの詳細構成図である。 IP電話端末の第一の例の詳細構成図である。 IPアドレス管理部で保持されている管理データテーブルの例である。 呼制御サーバの呼動作手順の第一の例を図解したフローチャートである。 IP電話端末の呼動作手順の第一の例を図解したフローチャートである。 IP電話端末の呼動作手順の第二の例を図解したフローチャートである。 実施例1において、図1の通信システムを構成している各部で行われる呼動作手順の相互関係を図解した図である。 IP電話端末の充電制御手順の第一の例を図解したフローチャートである。 呼制御サーバの充電制御手順の第一の例を図解したフローチャートである。 データ管理部で保持される給電履歴テーブルの例である。 バッテリの自然放電特性のデータ例である。 呼制御サーバの充電制御手順の第二の例を図解したフローチャートである。 IP電話端末の充電制御手順の第二の例を図解したフローチャートである。 呼制御サーバの第二の例の詳細構成図である。 データ管理部で保持されている管理データテーブルの第二の例である。 IP電話端末の第二の例の詳細構成図である。 PCの呼動作手順を図解したフローチャートである。 呼制御サーバの呼動作手順の第二の例を図解したフローチャートである。 IP電話端末の呼動作手順の第二の例を図解したフローチャートである。 実施例2において、図1の通信システムを構成している各部で行われる呼動作手順の相互関係を図解した図である。 通信システム第二の例の全体構成図である。
まず図1について説明する。図1には通信システム第一の例の全体構成が図解されている。この通信システムでは、IP(Internet Protocol )ネットワーク1を介して、呼制御サーバ2と給電ハブ3a及び3bとが接続されている。
IPネットワーク1は、インターネットプロトコルを利用して通信端末が相互に接続される通信ネットワークである。
呼制御サーバ2は、通信端末間の回線の接続、解放(切断)や、当該回線の監視などの各種の制御(呼制御)を行うサーバである。この呼制御サーバ2は、例えば、通信端末(例えばIP電話端末4a)から特定の通信端末(例えばIP電話端末4b)へ宛てた情報信号(例えば、IP電話端末4bを対象とした着信の要求を示している発呼信号)を検出する検出部として動作することができる。
給電ハブ3a及び3bは通信ポートを複数有しており、この通信ポートに接続される通信端末をIPネットワーク1に接続する集線装置である。給電ハブ3aには、通信端末としてIP電話端末4aとPC(Personal Computer )5aとが接続されており、給電ハブ3bには、通信端末としてIP電話端末4bとPC5bとが接続されている。なお、給電ハブ3a及び3bは、通信ポートに接続される通信端末への給電を当該通信ポートから行う給電システムとしての機能も備えている。従って、給電ハブ3aは、IP電話端末4aへの給電を、IP電話端末4aが接続された通信ポートから行うことができ、給電ハブ3bはIP電話端末4bへの給電を、IP電話端末4bが接続された通信ポートから行うことができる。例えば、給電ハブ3a及び3bをIEEE802.3afで標準化されたPoE(Power over Ethernet)に対応したハブで実現する場合には、給電ハブ3a及び3bに接続されたIP電話端末3a及び3bへの給電をEthernetケーブルによって行うことができる。
IP電話端末4a及び4bは、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用し、電話回線の接続を、IPネットワーク1を経由して行う電話通信用の通信端末装置である。
PC5a及び5bは標準的な構成のパーソナル・コンピュータであり、演算処理装置、メモリ装置、記憶装置、入力装置(マウス装置やキーボード装置など)、出力装置(表示装置など)、及びインタフェース装置などを備えている。このうちの記憶装置には所定の制御プログラムが予め格納されており、演算処理装置がこの制御プログラムを読み出して実行することにより、PC5a及び5bは、IPネットワーク1を介して各種のデータ通信を行うことができる。但し、本実施例では、PC5a及び5bは使用しない。
なお、呼制御サーバ、給電ハブ、IP電話端末、及びPCの各台数は、図1に図解されている台数に限定されるものではない。
なお、以下の説明では、給電ハブ3a及び3b、IP電話端末4a及び4b、並びにPC5a及び5bをそれぞれ区別する必要がない場合には、「給電ハブ3」、「IP電話端末4」、及び、「PC5」と称することもある。
次に、本実施例における、図1に提示した通信システムの各構成要素の詳細について説明する。
まず図2について説明する。図2には、呼制御サーバ2の第一の例の詳細構成が図解されている。図2の呼制御サーバ2は、呼制御部21、給電制御指示部22、通信部23、及びデータ管理部24を備えている。
呼制御部21は、通信部23を介して、IP電話端末4や他の呼制御サーバとの間で制御信号のやり取りを行い、呼設定処理や解放処理を行う。また、呼制御部21は、呼制御の過程において、所定の情報信号の検出を行い、検出されたときには給電制御指示部22に対してその検出結果を通知することで、各種の給電制御動作の実行を要求する。
給電制御指示部22は、呼制御部21から送られてくる所定の情報信号の検出結果の通知に基づき、IP電話端末4を収容する給電ハブ3に対する制御指示を通信部23に送信させて、特定のIP電話端末4への給電を開始・停止させる。また、IP電話端末4から充電完了の通知を受け取った場合には、そのIP電話端末4を収容する給電ハブ3に対する制御指示を通信部23に送信させて、当該IP電話端末4への給電を停止させる。
通信部23は、IPネットワーク1を介して、給電ハブ3、IP電話端末4やPC5、あるいは他の呼制御サーバと通信を行う。
データ管理部24は、IP電話端末4の電話番号及びIPアドレスと、IP電話端末4が接続されている給電ハブ3及びそのポート番号と対応関係を保持しておく記憶装置である。
ここで図3について説明する。図3は、データ管理部24で保持されている管理データテーブルの第一の例である。
このデータテーブルでは、IP電話端末4の各々についての「電話番号」、「IPアドレス」、「通話状態」、及び「バッテリ充電状態」の情報と、給電ハブ3の各々についての「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報とが、対応付けられている。
IP電話端末4についての「電話番号」及び「IPアドレス」の欄には、それぞれ、各IP電話端末4に個々に割り当てられている電話番号の情報及びIPアドレスの情報が予め格納されている。
「通話状態」の情報は、「電話番号」で特定されるIP電話端末4の現在の通話(呼)の状態を示す情報として、『通話中』か『非通話中』(すなわち通話中でない)かを示す情報が、呼制御部21によって登録される。
「バッテリ充電状態」の情報は、「電話番号」で特定されるIP電話端末4が備えている、後述するバッテリの充電状態を示す情報として、充電が『未完了』か『完了』かを示す情報が、呼制御部21と給電制御指示部22とのどちらかによって登録される。
給電ハブ3についての「IPアドレス」の欄には、「電話番号」で特定されるIP電話端末4が接続されている給電ハブ3に割り当てられているIPアドレスの情報が予め格納されている。また、「ポート番号」の欄には、「電話番号」で特定されるIP電話端末4が接続されている給電ハブ3の通信ポートを特定する番号情報が予め格納されている。
図3のデータ例の一部のデータ内容を説明する。『DN1』なる電話番号が予め割り当てられているIP電話端末4には、『A.B.C.D1』なるIPアドレスが予め割り当てられている。このIP電話端末4は、現在のところ、通話状態が『通話中』であり、IP電話端末4に備えられているバッテリの充電状態は『未完了』である。そして、このIP電話端末4は、『H.I.J.K1』なるIPアドレスが予め割り当てられている給電ハブ3における、『P1』なるポート番号が予め割り当てられている通信ポートに接続されている。図3のデータ例における第一行目には、以上の内容のデータが示されている。
次に図4について説明する。図4には、給電ハブ3の詳細構成が図解されている。
給電制御部31は、IPネットワーク1を介して通信部32が受信した、呼制御サーバ2から送信された制御指示に応じて、この給電ハブ3が収容しているIP電話端末4への給電の開始・停止を制御する。
通信部32は、IP電話端末4やPC5が接続される通信ポートを複数有している。通信部32は、IPネットワーク1を介して呼制御サーバ2と通信を行うと共に、この給電ハブ3が収容している、通信ポートに接続されているIP電話端末4やPC5をIPネットワーク1に接続して各種の通信を行わせる。
なお、給電ハブ3の給電制御部31は、給電ハブ3が収容しているIP電話端末4への給電を、通信部32が有している通信ポートから行う。
次に図5について説明する。図5には、IP電話端末4の第一の例の詳細構成が図解されている。IP電話端末4は、呼処理部41、通信部42、バッテリ43、バッテリ管理部44、及びIPアドレス管理部45を備えている。
呼処理部41は、前述した発呼信号や、発呼信号を特定の電話端末が受信したことで確立された通話回線の切断の要求を示している切断信号などの呼制御信号のやり取りを、呼制御サーバ2に対し通信部42を介して行う。
通信部42は、IPネットワーク1を介して、他のIP電話端末4や呼制御サーバ2との通信を行う。
バッテリ43は、IP電話端末4を構成している各部の動作に必要な電力を供給することができる、充電可能な蓄電池である。バッテリ43は、給電ハブ3からの給電が停止されている状態で呼制御サーバ2に宛てた発呼信号の送信に十分な電力量を蓄えることができる。但し、IP電話端末4を構成している各部は、給電ハブ3から給電される電力のみで十分動作可能である。
バッテリ管理部44は、給電ハブ3から給電される電力でバッテリ43の充電を行うと共に、バッテリ43の充電状態を監視し、充電が完了した場合には呼制御サーバ2に充電完了の通知を行う。
IPアドレス管理部45は、IP電話端末4自身に関する情報を保持しておく記憶装置である。
ここで図6について説明する。図6は、IPアドレス管理部45で保持されている管理データテーブルの例である。
このデータテーブルでは、IP電話端末4自身に割り当てられている「電話番号」及び「IPアドレス」の情報と、「呼制御サーバIPアドレス」の情報とが予め格納されている。なお、「呼制御サーバIPアドレス」は、このIP電話端末4を収容している呼制御サーバ2に対して割り当てられているIPアドレスの情報である。図6のデータ例は、このIP電話端末4には、『DN1』なる電話番号と、『A.B.C.D1』なるIPアドレスとが予め割り当てられていることを示している。更に、このデータ例は、このIP電話端末4は、『A.B.C.Ds』なるIPアドレスが予め割り当てられている呼制御サーバ2に収容されていることも示している。
IP電話端末4の呼処理部41が生成する、発呼信号や切断信号などの呼制御信号には、各呼制御信号の種別を示す情報と共に、管理データテーブルに格納されている、「電話番号」、「IPアドレス」、及び「呼制御サーバIPアドレス」の各情報が添付される。なお、このうち、「電話番号」及び「IPアドレス」については、どちらか一方のみを呼制御信号に添付するようにしてもよく、このようにしても、呼制御信号の着呼側で発呼側の電話端末を特定することは可能である。
なお、呼制御サーバ2の障害に備えたバックアップ用の予備サーバが通信システムに設けられている場合には、IPアドレス管理部45で保持されている管理データテーブルに、この予備サーバに予め割り当てられているIPアドレスを含めるようにしてもよい。
本実施例において、図1の通信システムの各部は、以上のように構成されている。次に、この通信システムにおける呼動作手順について説明する。
なお、以下の説明では、図1におけるIP電話端末4aを発呼側電話端末とし、IP電話端末4aからの呼が着信する着呼側電話端末をIP電話端末4bとする。また、この呼動作手順の開始前は、給電ハブ3a及び3bは、全ての通信ポートからの給電を停止している状態にあるものとする。
まず図7について説明する。図7は、呼制御サーバ2の呼動作手順の第一の例を図解したフローチャートである。
図7において、まず、S101では、発呼信号の受信処理が通信部23及び呼制御部21により行われる。この処理では、まず、IP電話端末4aから送信されて給電ハブ3a及びIPネットワーク1を介して送られてくる発呼信号を通信部23が受信して呼制御部21に転送する処理を行う。呼制御部21は、通信部23から受け取った発呼信号に含まれている情報(「電話番号」若しくは「IPアドレス」の情報)から、この発呼信号についての発呼側及び着呼側電話端末を特定し、その特定結果を給電制御指示部22に通知する処理を行う。呼制御部21は、この処理を行うことで、着呼側電話端末に対する発呼信号の検出を行う。
なお、本実施形態では、発呼側及び着呼側電話端末に割り当てられているIPアドレスの情報を、特定結果の情報として、呼制御部21が給電制御指示部22に通知するものとする。
次に、S102では、給電ハブ3の検索処理が給電制御指示部22により行われる。この処理では、給電制御指示部22は、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、呼制御部21から通知された発呼側及び着呼側電話端末(すなわちIP電話端末4a及び4b)を特定するIPアドレスに対応付けられている、給電ハブ3a及び3bの「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。
次に、S103では、給電開始要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、前ステップの処理で取得した「IPアドレス」で特定される給電ハブ3a及び3bを宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電開始要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3a及び3bでは、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電開始要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電開始要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電開始要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を開始させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS103の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3a及び3bを制御して、IP電話端末4a及び4bへの給電を開始させる給電開始制御動作を行うようになる。
次に、S104では、通常の発呼制御処理が通信部23及び呼制御部21により行われる。この処理では、S101処理で通信部23から受け取った発呼信号に基づいて特定された着呼側電話端末であるIP電話端末4bを宛先とする当該発呼信号を通信部23に送信させる処理が呼制御部21により行われる。この発呼信号は、IPネットワーク1及び給電ハブ3bを介してIP電話端末4bに届く。IP電話端末4bは、所定のオフフック操作が行われると、この発呼信号への応答を示す応答信号を送信する。
次に、S105では、着呼側電話端末から応答があったか否かを判定する処理が、呼制御部21により行われる。この判定は、着呼側電話端末であるIP電話端末4bから送信される上述した応答信号を、発呼信号が送信されてから所定時間内に通信部23が受信したか否かによって行われる。ここで、当該応答信号を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS106に処理を進める。一方、所定時間(タイムアウト時間)を過ぎても当該応答信号を受信しないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS108に処理を進める。
S106では、IP電話端末4aとIP電話端末4bとの回線が接続されて通話が行われ、この回線の状態を監視する処理が呼制御部21により行われる。そして、続くS107において、切断信号を通信部23が受信したか否かを判定する処理が呼制御部21により行われる。なお、切断信号は、IP電話端末4a及び4bのどちらかより、通話の終了時に所定のオンフック操作が行われることによって、給電ハブ3a若しくは3b及びIPネットワーク1を介して送られてくる。ここで、切断信号を受信したと判定したときにはS108に処理を進め、切断信号を受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S106へ処理を戻して通話回線の状態の監視処理が繰り返される。
次に、S108では、通常の切断制御処理が通信部23及び呼制御部21により行われる。この処理では、回線の状態の監視を終了して、IP電話端末4a及び4bのうち通信部23が受信した切断信号の送信元ではないものに宛てた当該切断信号を通信部23に送信させる処理が呼制御部21により行われる。なお、このS108の処理がS105の処理に直ちに続いて行われる場合には、IP電話端末4a及び4bの各々へ切断信号を送信させる処理が呼制御部21により行われる。
次に、S109では、発呼側及び着呼側電話端末双方のバッテリ43の充電が完了したか否かを判定する処理が、通信部23及び給電制御指示部22により行われる。
発呼側及び着呼側電話端末であるIP電話端末4a及び4bは、給電ハブ3a若しくは3bから給電される電力によって、自身のバッテリ43の充電を行う。そして、通話回線の切断後も自身のバッテリ43の充電状態の監視を行っており、その充電が完了すると、充電動作の完了を示す充電動作完了信号を送信する。
給電制御指示部22は、給電ハブ3a若しくは3b及びIPネットワーク1を介して送られてくる充電動作完了信号を通信部23が受信したか否かによって、バッテリ43の充電が完了したか否かの判定を行う。ここで、呼制御部21は、IP電話端末4a及び4bのうち、充電が完了したと判定したものについて、S110の処理を行い、充電が完了していないと判定したものについては、充電が完了したと判定されるまで、S109の処理を繰り返す。
次に、S110では、給電停止要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、まず、給電制御指示部22が、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、通信部23が受信した充電動作完了信号に示されている、当該信号の発信元のIP電話端末4を特定するIPアドレスに対応付けられている、給電ハブ3a及び3bの「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。そして、抽出された「IPアドレス」で特定される給電ハブ3を宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電停止要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3では、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電停止要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電停止要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電停止要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を停止させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS110の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3a及び3bを制御して、IP電話端末4a及び4bへの給電を停止させる給電停止制御動作を行うようになる。
その後、S110の処理が完了すると、図7に図解した呼動作手順が終了する。
この手順を呼制御サーバ2が行うことで、IP電話端末4aが送信したIP電話端末4b宛の発呼信号が呼制御部21により検出されると、給電ハブ3a及び3bが制御されて、IP電話端末4a及び4bがそれぞれ接続されている通信ポートからの給電が開始される。つまり、通話を行う際にのみIP電話端末4への給電が開始されるので、通信システムの電力消費量が少なくなる。
また、その後、当該発呼信号に基づき確立された通話回線についての切断信号が呼制御部21により検出されると共に、バッテリ43に対する充電動作の完了を示している充電動作完了信号が検出されると、給電ハブ3a若しくは3bが更に制御される。そして、この、充電が完了したバッテリ43を備えているIP電話端末4a若しくは4bが接続されている通信ポートからの給電が停止される。つまり、通話が終了してバッテリ43の充電が完了すると、IP電話端末4への給電が直ちに停止されるので、通信システムの電力消費量が少なくなる。
次に図8について説明する。図8は、IP電話端末4の呼動作手順の第一の例を図解したフローチャートである。なお、この呼動作手順は、発呼側電話端末であるIP電話端末4aについてのものである。
図8において、まず、S111では、IP電話端末4aの不図示の操作部に対し、その使用者による所定のオフフック操作が行われたか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。ここで、オフフック操作が行われたと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS112に処理を進める。一方、オフフック操作が行われていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS111のオフフック操作の検出処理を繰り返す。
S112では、発呼信号の送信処理が呼処理部41及び通信部42により行われる。この処理では、まず、IP電話端末4aの不図示の操作部に対する使用者の操作に基づき、着呼側電話端末であるIP電話端末4bを特定する情報(例えば電話番号)を取得する処理が行われる。次に、IPアドレス管理部45を参照して、IP電話端末4aを特定する情報(電話番号及びIPアドレスの少なくとも一方)と、呼制御サーバ2のIPアドレスの情報とを取得する処理が行われる。そして、着呼側電話端末としてのIP電話端末4bを特定する情報と、発呼側電話端末としてのIP電話端末4aを特定する情報とを添付すると共に、宛先情報として、呼制御サーバ2のIPアドレスの情報を添付した発呼信号を生成する処理が行われる。そして、生成された発呼信号を通信部42に送信させる処理が行われる。送信された発呼信号は、給電ハブ3a及びIPネットワーク1を介して呼制御サーバ2に届き、前述した図7のS101の処理によって受信される。
なお、呼処理部41及び通信部42は、バッテリ43から供給される電力を使用して、このS111及びS112の処理を行う。従って、呼処理部41及び通信部42は、給電ハブ3aからの給電が停止していても、S111及びS112の処理を実行することができる。なお、S111の処理では、例えば、オフフック操作によってバッテリ43から呼処理部41及び通信部42への電力の供給が開始されるようにしておくことで、オフフック操作が行われたことを検出するようにする。
なお、S113以降の各処理は、バッテリ43を使用せずに、給電ハブ3aから給電される電力を用いて実行される。従って、バッテリ43の容量は、呼処理部41及び通信部42がS111及びS112の処理を行うのに必要な電力量を蓄えられる程度の小さなものでよい。但し、バッテリ43は、一般的に、使用しない場合でも自然に放電してしまう特性を有しているので、この自然放電により失われる電力量を加味した、大きめな容量のものを使用することが望ましい。
次に、S113において、バッテリ43に対する充電動作を開始する処理がバッテリ管理部44により行われる。この処理は、呼制御サーバ2で図7のS103の処理が実行されて給電ハブ3aからの給電が開始されると実行される処理である。この処理は、IP電話端末4aが接続されている給電ハブ3aの通信ポートから給電される電力を用いて、バッテリ43を充電する処理である。
次に、S114において、通常の発呼手順処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2に図7のS104の発呼制御処理を行わせ、その処理の間待機する処理である。
次に、S115において、通信部42が切断信号を受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2で図7のS105の処理に直ちに続いてS108の処理が実行された場合に送信される切断信号の受信を確認する処理である。ここで、切断信号を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS118に処理を進め、切断信号を受信しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS116に処理を進める。
次に、S116において、発呼信号に対して応答したIP電話端末4bとの回線を開通させる処理が呼処理部41により行われ、IP電話端末4bとの通話が可能となる。
その後、S117において、所定のオンフック操作が行われたか否か、及び、切断信号を通信部42が受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。
なお、所定のオンフック操作は、IP電話端末4aの不図示の操作部に対してその使用者により行われるものである。なお、このオンフック操作が行われた場合には、呼処理部41は、S116の処理で開通させた回線の切断を要求する切断信号を、呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理も行う。
また、切断信号は、呼制御サーバ2で図7のS108の処理が実行されると送信されるものであって、IPネットワーク1及び給電ハブ3aを介して送られてくるものである。
このS117において、所定のオンフック操作が行われたと判定したとき、若しくは切断信号を受信したときには、判定結果をYesとしてS118に処理を進める。一方、所定のオンフック操作が行われず、且つ、切断信号も受信されない場合には、判定結果をNoとし、S116に処理を戻して、IP電話端末4bとの通話回線が保持される。
次に、S118では、通常の切断手順処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2に図7のS108の切断制御処理を行わせ、その処理の間待機する処理である。
次に、S119では、S113の処理により開始された充電動作により、バッテリ43の充電が完了したか否かを判定する処理がバッテリ管理部44により行われる。この判定は、例えば、バッテリ43に蓄えられている電力量(残存している電力量の残量)の増加に応じて単調に増加するバッテリ43の電圧が、所定の充電完了閾値を上回ったか否かによって行われる。ここで、電力量の残量が充電完了閾値を上回ったことで充電が完了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS120に処理を進める。一方、充電が完了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS119の充電完了判定処理を繰り返す。
次に、S120では、S113の処理により開始された充電動作を終了すると共に、充電動作の完了を示す充電動作完了信号を呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理がバッテリ管理部44により行われる。その後は、この図8に図解した呼動作手順が終了する。
次に図9について説明する。図9は、IP電話端末4の呼動作手順の第二の例を図解したフローチャートである。なお、この呼動作手順は、着呼側電話端末であるIP電話端末4bについてのものである。なお、着呼側電話端末であるIP電話端末4bでは、図9に示されている手順の全てが、給電ハブ3bから給電される電力を用いて実行される。
図9において、まず、S121では、バッテリ43に対する充電動作を開始する処理がバッテリ管理部44により行われる。この処理は、呼制御サーバ2で図7のS103の処理が実行されて給電ハブ3bからの給電が開始されると実行される処理である。この処理は、IP電話端末4bが接続されている給電ハブ3bの通信ポートから給電される電力を用いて、バッテリ43を充電する処理である。
次に、S122において、通信部42が発呼信号を受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2で図7のS104の処理が実行された場合に送信される発呼信号の受信を確認する処理である。ここで、発呼信号を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS122に処理を進める。一方、発呼信号を受信しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、発呼信号の受信が確認されるまで、S122の処理が繰り返される。
次に、S123において、IP電話端末4bの不図示の操作部に対し、その使用者による所定のオフフック操作が行われたか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。ここで、オフフック操作が行われたと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS125に処理を進める。一方、オフフック操作が行われていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S124に処理を進める。
次に、S124において、通信部42が切断信号を受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2で図7のS105の処理に直ちに続いてS108の処理が実行された場合に送信される切断信号の受信を確認する処理である。ここで、切断信号を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS128に処理を進める。一方、切断信号を受信しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS123へ処理を戻し、オフフック操作の検出処理が再度実行される。
S125では、応答信号の送信処理が呼処理部41及び通信部42により行われる。この処理では、まず、受信した発呼信号に添付されていた各情報を添付した応答信号を生成する処理が行われる。そして、生成された応答信号を通信部42に送信させる処理が行われる。送信された応答信号は、給電ハブ3b及びIPネットワーク1を介して呼制御サーバ2に届き、前述した図7のS105の処理によって受信される。
S126では、発呼信号を送信したIP電話端末4aとの回線を開通させる処理が呼処理部41により行われ、IP電話端末4aとの通話が可能となる。
その後、S127において、所定のオンフック操作が行われたか否か、及び、切断信号を通信部42が受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。
なお、所定のオンフック操作は、IP電話端末4bの不図示の操作部に対してその使用者により行われるものである。なお、このオンフック操作が行われた場合には、呼処理部41は、S126の処理で開通させた回線の切断を要求する切断信号を、呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理も行う。
また、切断信号は、呼制御サーバ2で図7のS108の処理が実行されると送信されるものであって、IPネットワーク1及び給電ハブ3bを介して送られてくるものである。
このS127において、所定のオンフック操作が行われたと判定したとき、若しくは切断信号を受信したときには、判定結果をYesとしてS128に処理を進める。一方、所定のオンフック操作が行われず、且つ、切断信号も受信されない場合には、判定結果をNoとし、S126に処理を戻して、IP電話端末4aとの通話回線が保持される。
次に、S128では、通常の切断手順処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2に図7のS108の切断制御処理を行わせ、その処理の間待機する処理である。
次に、S129では、S121の処理により開始された充電動作により、バッテリ43の充電が完了したか否かを判定する処理がバッテリ管理部44により行われる。この判定は、例えば、バッテリ43に蓄えられている電力量(残存している電力量の残量)の増加に応じて単調に増加するバッテリ43の電圧が、所定の充電完了閾値を上回ったか否かによって行われる。ここで、電力量の残量が充電完了閾値を上回ったことでバッテリ43の充電が完了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS130に処理を進める。一方、充電が完了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS129の充電完了判定処理を繰り返す。
次に、S130では、S121の処理により開始された充電動作を終了すると共に、充電動作の完了を示す充電動作完了信号を呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理がバッテリ管理部44により行われる。その後はこの図9に図解した呼動作手順が終了する。
次に図10について説明する。図10は、本実施例において、図1の通信システムを構成している各部で行われる呼動作手順の相互関係を図解したものである。
図10において、通信システムは、初期状態として、給電ハブ3a及び3bによるIP電話端末4a及び4bへの給電が停止している状態にある。
まず、発呼側電話端末であるIP電話端末4aが、自身の有するバッテリ43から供給される電力を使用して行う図8のS112の処理の実行によって、[1]に示すように、発呼信号を送信する。この発呼信号は、給電ハブ3aを経由して、図7のS101の処理が実行されている呼制御サーバ2によって受信される。
すると、呼制御サーバ2は、図7のS103の処理の実行によって、[2]に示すように、給電開始要求信号を給電ハブ3aへ送信する。給電ハブ3aは、この給電開始要求信号を受信すると、[3]に示すように、IP電話端末4aへの給電を開始する。また、呼制御サーバ2は、図7のS103の処理の実行によって、[4]に示すように、給電ハブ3bへも給電開始要求信号を送信する。給電ハブ3bは、この給電開始要求信号を受信すると、[5]に示すように、IP電話端末4bへの給電を開始する。
以上までの手順により、通信システムは、初期状態から、給電ハブ3a及び3bがIP電話端末4a及び4bへ給電している状態(給電中状態)へと遷移する。従って、この後にIP電話端末4a及び4bで行われる各種の処理は、給電ハブ3a及び3bから供給される電力を使用して実行することができる。また、このとき、IP電話端末4a及び4b各々のバッテリ43の充電が開始される。
次に、呼制御サーバ2が、図7のS104の処理の実行によって、[6]に示すように、発呼信号を送信する。この発呼信号は、給電ハブ3bを経由して、図9のS122の処理が実行されているIP電話端末4bによって受信される。すると、IP電話端末4bでは、所定の処理が実行された後に、S126の通話処理が繰り返されるようになる。また、このとき、IP電話端末4aでは図8のS116の通話処理が繰り返されており、呼制御サーバ2でも図7のS106の通話処理が繰り返されている。つまり、このとき、通信システムは、IP電話端末4aとIP電話端末4bとの通話が可能な状態である、通話状態にある。
その後、この図10の例では、IP電話端末4aが、図8のS117の処理の実行によって、[7]に示すように、切断信号を送信する。この切断信号は、給電ハブ3aを経由して、図7のS117の処理が実行されている呼制御サーバ2によって受信される。
すると、呼制御サーバ2は、図7のS108の処理の実行によって、[8]に示すように、切断信号を送信する。この切断信号は、給電ハブ3bを経由して、図9のS127の処理が実行されているIP電話端末4bによって受信される。すると、IP電話端末4bでは、所定の処理が実行された後、バッテリ43の充電完了が検出されて、図9のS130の処理の実行によって、[9]に示すように、充電動作完了信号が送信される。この充電動作完了信号は、給電ハブ3bを経由して、図7のS109の処理が実行されている呼制御サーバ2によって受信される。
すると、呼制御サーバ2は、図7のS110の処理の実行によって、[10]に示すように、給電停止要求信号を給電ハブ3bへ送信する。給電ハブ3bは、この給電停止要求信号を受信すると、IP電話端末4bへの給電を停止する。
一方、切断信号を送信した後のIP電話端末4aでは、所定の処理が実行された後、バッテリ43の充電完了が検出されて、図9のS130の処理の実行によって、[11]に示すように、充電動作完了信号が送信される。この充電動作完了信号は、給電ハブ3aを経由して、図7のS109の処理が実行されている呼制御サーバ2によって受信される。
すると、呼制御サーバ2は、図7のS110の処理の実行によって、[12]に示すように、給電停止要求信号を給電ハブ3aへ送信する。給電ハブ3aは、この給電停止要求信号を受信すると、IP電話端末4aへの給電を停止する。
図1の通信システムは以上のように動作するので、電力消費量が少ない。
なお、図10には、図1の通信システムを構成している各部間で授受されている各種の信号の一部を示したものに過ぎないものであり、図示されない他の制御信号が授受されていてもよい。
また、上述した説明では、IP電話端末4a及び4bが、充電完了信号を、通話回線の切断後に自律的に呼制御サーバ2へ宛てて送信するようにしている。この代わりに、呼制御サーバ2が図7のS108の切断制御処理を実行するときに、IP電話端末4a及び4bに対し、充電完了信号の送信要求を送信するようにし、IP電話端末4a及び4bは、この要求に従って、充電完了信号を送信するようにしてもよい。
また、図1の通信システムにおいて、回線切断後もバッテリ43の充電を継続させる必要がない場合には、図7のS109、図8のS119及びS120、並びに図9のS129及びS130の各処理を省いてもよい。このような場合の例としては、装備されているバッテリ43が小容量のため、通話中に行われている給電によって充電が完了することが明らかな場合や、給電ハブ3からの給電を受けなくても太陽光発電装置などの別手段によって充電が可能である場合がある。
また、上述した説明では、バッテリ43からの電力供給を受けて発呼信号を送信することがないためバッテリ43の充電が不要である着呼側電話端末であるIP電話端末4bでも、給電ハブ3aから給電される電力を使用してバッテリ43の充電を行っている。これは、バッテリ43の自然放電によって残存する電力量が減少する場合を考慮したためである。従って、この自然放電量が小さく無視できる場合には、呼制御サーバ2が図7のS108の切断制御処理を実行した直後に、IP電話端末4bへの給電を直ちに停止させる制御を行うようにしてもよい。
ところで、以上までに説明した図1の通信システムでは、いずれかのIP電話端末4による発呼信号の送信を契機として給電ハブ3による給電を開始してバッテリ43の充電を行うようにしていた。ここで、この通信システムにおけるIP電話端末4でのバッテリ43の充電を、バッテリ43に残されている電力量の残量が少なくなったことの検出をも契機として行うようにすることもできる。次に、このようにして行われる、図1の通信システムでの充電制御手順について説明する。
まず図11について説明する。図11は、IP電話端末4の充電制御手順の第一の例を図解したフローチャートである。
図11において、まず、S131では、バッテリ43に蓄えられている電力量の残量が所定の充電開始閾値を下回ったか否かを判定する処理がバッテリ管理部44により行われる。この判定は、例えば、バッテリ43に蓄えられている電力量の残量に対応しているバッテリ43の電圧が、所定値を下回ったか否かによって行われる。ここで、電力量の残量が充電開始閾値を下回ったと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS132に処理を進める。一方、電力量の残量が充電開始閾値を下回っていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS131のバッテリ43の残量の監視処理を繰り返す。
次に、S132において、給電の開始の要求を示している給電開始要求信号を呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理がバッテリ管理部44により行われる。この給電開始要求信号には、IPアドレス管理部45から取得されるIP電話端末4を特定する情報(電話番号及びIPアドレスの少なくとも一方)が添付され、更に、呼制御サーバ2のIPアドレスの情報も、宛先情報として添付される。送信された給電開始要求信号は、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して呼制御サーバ2に届く。
次に、S133において、バッテリ43に対する充電動作を開始する処理がバッテリ管理部44により行われる。この処理は、呼制御サーバ2による制御によって給電ハブ3からの給電が開始されると実行される処理である。この処理は、IP電話端末4が接続されている給電ハブ3の通信ポートから給電される電力を用いて、バッテリ43を充電する処理である。
次に、S134において、バッテリ43に蓄えられている電力量の残量が所定の充電完了閾値を上回ったか否かを判定する処理がバッテリ管理部44により行われる。この判定は、例えば、バッテリ43に蓄えられている電力量の残量に対応しているバッテリ43の電圧が、所定値を上回ったか否かによって行われる。ここで、電力量の残量が充電完了閾値を上回ったと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS135に処理を進める。一方、電力量の残量が充電完了閾値を上回っていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS134のバッテリ43の残量の監視処理を繰り返す。
次に、S135において、給電の停止の要求を示している給電停止要求信号を呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理がバッテリ管理部44により行われる。この給電停止要求信号にも、IPアドレス管理部45から取得されるIP電話端末4を特定する情報(電話番号及びIPアドレスの少なくとも一方)が添付され、更に、呼制御サーバ2のIPアドレスの情報も、宛先情報として添付される。送信された給電停止要求信号は、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して呼制御サーバ2に届く。すると、呼制御サーバ2は給電ハブ3を制御して、IP電話端末4への給電を停止させる。その後は、この図11に図解した充電制御手順が終了する。
次に図12について説明する。図12は、呼制御サーバ2の充電制御手順の第一の例を図解したフローチャートである。この手順は、図11に示した充電制御手順がIP電話端末4で実行される場合に呼制御サーバ2で実行されるものである。
図12において、まず、S141では、給電開始要求信号を通信部23が受信したか否かを判定する処理が呼制御部21により行われる。この給電開始要求信号は、IP電話端末4で図11のS132の処理が実行されることにより送信されるものであり、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して送られてくる。ここで、給電開始要求信号を受信したと判定したときにはS142に処理を進める。一方、給電開始要求信号を受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS141の給電開始要求信号の検出処理を繰り返す。
次に、S142において、給電ハブ3の検索処理が呼制御部21及び給電制御指示部22により行われる。この処理では、まず、呼制御部21が、通信部23から受け取った給電開始要求信号に含まれている、この信号の送信元の情報(「電話番号」若しくは「IPアドレス」の情報)を抽出する処理を行う。次に、給電制御指示部22は、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、呼制御部21が抽出した送信元の情報に対応付けられている、給電ハブ3の「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。
次に、S143において、給電開始要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、前ステップの処理で取得した「IPアドレス」で特定される給電ハブ3を宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電開始要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3では、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電開始要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電開始要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電開始要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を開始させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS143の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3を制御して、それまで停止されていたIP電話端末4への給電を開始させる給電開始制御動作を行うようになる。
次に、S144において、給電停止要求信号を通信部23が受信したか否かを判定する処理が呼制御部21により行われる。この給電停止要求信号は、IP電話端末4で図11のS135の処理が実行されることにより送信されるものであり、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して送られてくる。ここで、給電停止要求信号を受信したと判定したときにはS145に処理を進める。一方、給電停止要求信号を受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS144の給電停止要求信号の検出処理を繰り返す。
次に、S145では、給電停止要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、まず、給電制御指示部22が、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、通信部23が受信した給電停止要求信号に示されている、当該信号の発信元のIP電話端末4を特定するIPアドレスに対応付けられている、給電ハブ3の「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。そして、抽出された「IPアドレス」で特定される給電ハブ3を宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電停止要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3では、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電停止要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電停止要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電停止要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を停止させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS145の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3を制御して、IP電話端末4への給電を停止させる給電停止制御動作を行うようになる。
その後、S145の処理が完了すると、図12に図解した充電制御手順が終了する。
以上のように、図1の通信システムにおいて、IP電話端末4及び呼制御サーバ2が図11及び図12に示した充電制御手順をそれぞれ実行させる。こうすることによって、IP電話端末4でのバッテリ43の充電が、バッテリ43に残されている電力量の残量が少なくなったことの検出を契機として行われるようになる。
なお、バッテリ43の電力量の残量が少なくなったことの検出を、給電ハブ3によるIP電話端末4への給電の履歴に基づいて行うようにすることも可能である。次に、このようにして行われる、図1の通信システムでの充電制御手順について説明する。
呼制御サーバ2の給電制御指示部22は、例えば図7のS110の処理を実行して給電停止要求信号の給電ハブ3への送信処理を行う度に、バッテリ43の充電完了の日時を、IP電話端末4への給電の履歴としてデータ管理部24に保存させる。図13は、データ管理部24で保持される給電履歴テーブルの例である。
この給電履歴テーブルには、給電停止要求信号によって給電ハブ3からの給電が停止されるIP電話端末4を特定する情報としての「電話番号」と、このIP電話端末4のバッテリ43への充電を終えた「充電日時」とが対応付けられて格納されている。なお、「充電日時」の情報は、例えば、通信部23により給電停止要求信号が送信されたときの日時を、呼制御サーバ2が有する不図示の時計から取得して格納する。この「充電日時」の情報は、バッテリ43の充電が行われる度に更新される。
また、データ管理部24には、IP電話端末4に備えられているバッテリ43の自然放電特性のデータが予め保持されている。この自然放電特性のデータ例を図14に示す。
図14のデータ例は、バッテリ43の充電が完了してからの経過時間と、その時間が経過したときにバッテリ43に残存している電力量の残量との関係が示されている。
呼制御サーバ2の給電制御指示部22は、図13の給電履歴テーブルのデータと、呼制御サーバ2が有する時計から得られる現在日時の情報とから、バッテリ43が直近に充電を完了してからの経過時間を算出する。そして、図14に例示した自然放電特性データを参照して、算出した経過時間に対応付けられている、バッテリ43に現在残されている電力量の残量を、推定結果として取得する。そして、推定された残量が所定値よりも少なかった場合には、給電ハブ3による給電を開始させてバッテリ43の充電を行わせるようにする。
なお、図14に例示した自然放電特性データにおいて、算出した経過時間における残量のデータが存在しない場合には、例えば、算出した経過時間に近い2つの経過時間における残量のデータを直線補間して、対応する残量データを得るようにする。また、バッテリ43の自然放電特性を表す数式を予め求めておき、算出した経過時間をこの数式に代入して、その残量を算出するようにしてもよい。
ここで図15について説明する。図15は、呼制御サーバ2の充電制御手順の第二の例を図解したフローチャートである。この図15の手順は、図1の通信システムにおいて、バッテリ43の残量の検出をIP電話端末4への給電の履歴に基づいて行う上述した動作を実現するためのものである。
図15において、まず、S151では、IP電話端末4の給電履歴を参照する処理が給電制御指示部22により行われる。この処理では、データ管理部24に保持されている、図13に例示した給電履歴テーブルが参照される。
次に、S152において、IP電話端末4の各々のバッテリ43に残存している電力量の残量を推定する処理が給電制御指示部22により行われる。この推定処理は、参照中の給電履歴テーブルの情報と、データ管理部24で予め保持されている、図14に例示した自然放電特性データとに基づいて、前述したようにして行われる。
次に、S153において、推定された電力量の残量が、所定の閾値を下回ったIP電話端末4が存在するか否かを判定する処理が給電制御指示部22により行われる。ここで、推定残量が当該閾値を下回ったIP電話端末4が存在すると判定したときには、判定結果をYesとして、そのIP電話端末4に関してS154以降の処理が行われる。一方、推定残量が当該閾値を下回っていないIP電話端末4については、判定結果をNoとして、S151へと処理を戻し、バッテリ43の残量の推定・監視の処理を繰り返す。
次に、S154において、給電ハブ3の検索処理が給電制御指示部22により行われる。この処理では、まず、給電制御指示部22が、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、S153の処理で検出されたIP電話端末4を特定する情報に対応付けられている、給電ハブ3の「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。
次に、S155において、給電開始要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、前ステップの処理で取得した「IPアドレス」で特定される給電ハブ3を宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電開始要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3では、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電開始要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電開始要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電開始要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を開始させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS143の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3を制御して、それまで停止されていたIP電話端末4への給電を開始させる給電開始制御動作を行うようになる。すると、IP電話端末4において、バッテリ43に対する充電動作が開始される。その後、バッテリ43の充電が完了すると、充電動作完了信号がIP電話端末4から送信される。送信された充電動作完了信号は、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して、呼制御サーバ2に届く。
次に、S156では、この充電動作完了信号を通信部23が受信したか否かを判定する処理が、給電制御指示部22により行われる。ここで、給電制御指示部22は、IP電話端末4のうち、充電が完了したと判定したものについて、S157の処理を行い、充電が完了していないと判定したものについては、充電が完了したと判定されるまで、S156の処理を繰り返す。
次に、S157では、給電停止要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、まず、給電制御指示部22が、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、通信部23が受信した給電停止要求信号に示されている、当該信号の発信元のIP電話端末4を特定するIPアドレスに対応付けられている、給電ハブ3の「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。そして、抽出された「IPアドレス」で特定される給電ハブ3を宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電停止要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3では、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電停止要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電停止要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電停止要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を停止させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS145の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3を制御して、IP電話端末4への給電を停止させる給電停止制御動作を行うようになる。
その後、S157の処理が完了すると、図15に図解した充電制御手順が終了する。
次に図16について説明する。図16は、IP電話端末4の充電制御手順の第二の例を図解したフローチャートである。この手順は、図15に示した充電制御手順が呼制御サーバ2で実行される場合にIP電話端末4で実行されるものである。
図16において、まず、S161では、バッテリ43に対する充電動作を開始する処理がバッテリ管理部44により行われる。この処理は、呼制御サーバ2による制御によって給電ハブ3からの給電が開始されると実行される処理である。この処理は、IP電話端末4が接続されている給電ハブ3の通信ポートから給電される電力を用いて、バッテリ43を充電する処理である。
次に、S162において、S161の処理により開始された充電動作により、バッテリ43の充電が完了したか否かを判定する処理がバッテリ管理部44により行われる。この判定は、例えば、バッテリ43に蓄えられている電力量(残存している電力量の残量)の増加に応じて単調に増加するバッテリ43の電圧が、所定の充電完了閾値を上回ったか否かによって行われる。ここで、電力量の残量が充電完了閾値を上回ったことで充電が完了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS163に処理を進める。一方、充電が完了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS162の充電完了判定処理を繰り返す。
次に、S163では、S161の処理により開始された充電動作を終了すると共に、充電動作の完了を示す充電動作完了信号を呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理がバッテリ管理部44により行われる。その後は、この図16に図解した充電制御手順が終了する。
以上のように、図1の通信システムにおいて、IP電話端末4及び呼制御サーバ2が図15及び図16に示した充電制御手順をそれぞれ実行させる。こうすることによって、IP電話端末4でのバッテリ43の充電が、給電ハブ3によるIP電話端末4への給電の履歴に基づいて行われるようになる。
本実施例に係る通信システムの全体構成は、図1に示したものと同一であるので、詳細な説明は省略する。但し、本実施例では、PC5を使用し、発呼信号の送信はPC5により行われる。
次に、本実施例における、図1に提示した通信システムの各構成要素の詳細について説明する。
まず図17について説明する。図17には、呼制御サーバ2の第二の例の詳細構成が図解されている。図17の呼制御サーバ2は、図2の第一の例でも備えていた呼制御部21、給電制御指示部22、通信部23、及びデータ管理部24を備えていると共に、Webサーバ部25を更に備えている。このうち、呼制御部21、給電制御指示部22、通信部23、及びデータ管理部24について、図2の第一の例におけるものと同一の機能については、詳細な説明を省略する。
Webサーバ部25は、IP電話端末4の電話帳を表示するWebページデータ(「電話帳ページ」と称することとする)を作成し、通信部23を制御して、作成した電話帳ページをPC5へ宛てて送信させる。この電話帳データは、データ管理部24で保持されている管理データテーブルに含まれている。
ここで、図18について説明する。図18は、データ管理部24で保持されている管理データテーブルの第二の例である。
図18において、IP電話端末4の各々についての「電話番号」、「IPアドレス」、「通話状態」、及び「バッテリ充電状態」の情報と、給電ハブ3の各々についての「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報とは、図3の第一の例と同一のものである。また、後述するが、本実施例においては、IP電話端末4にはバッテリを備える必要がないので、「通話状態」及び「バッテリ充電状態」の欄が設けられていない。
図18において、「ユーザ名」の欄には、「電話番号」で特定されるIP電話端末4の使用者の氏名の情報が予め格納されている。また、「PC−IPアドレス」は、「ユーザ名」で特定される使用者が使用する、「電話番号」で特定されるIP電話端末4と対となるPC5に予め割り当てられているIPアドレスの情報が格納されている。
Webサーバ部25は、図18に例示した管理データテーブルから、図18において太線枠で囲まれている、「ユーザ名」の情報と、この情報に対応付けられている「電話番号」の情報とを取得する。そして、取得した「ユーザ名」の情報と「電話番号」の情報とを対応付けた電話帳データを表示するWebページデータを作成する。
なお、この電話帳データには、「ユーザ名」特定される使用者の所属部署名等を含めるようにしてもよい。
次に図19について説明する。図19には、IP電話端末4の第二の例の詳細構成が図解されている。この第二の例では、図5の第一の例と同様の呼処理部41、通信部42、及びIPアドレス管理部45を備えている。その一方で、本実施例では発呼信号の送信をIP電話端末4は行わないので、発呼信号の送信に必要な電力の供給源であったバッテリ43と、そのバッテリ43の管理を行っていたバッテリ管理部44とが当該第一の例から削除されている。
図19における呼処理部41、通信部42、及びIPアドレス管理部45について、図5の第一の例におけるものと同一の機能については、詳細な説明を省略する。また、IPアドレス管理部45で保持されている管理データテーブルも、図6に例示したものと同一であるので、詳細な説明を省略する。
また、本実施例においての給電ハブ3の詳細構成も、図4に示したものと同一であるので、詳細な説明を省略する。
本実施例において、図1の通信システムの各部は、以上のように構成されている。次に、この通信システムにおける呼動作手順について説明する。
まず図20について説明する。図20は、PC5の呼動作手順を図解したフローチャートである。PC5では、記憶装置に記憶されている所定の制御プログラムを演算処理装置に読み出させて実行させることで、この呼動作手順のPC5による実行が可能になる。
図20において、まず、S201では、PC5の使用者による入力装置に対する所定の操作によって指示される、電話帳ページの取得指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該取得指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS202に処理を進める。一方、当該取得指示を取得していないと判定したとき(判定結果がYesのとき)には、このS201の処理による当該取得指示の検出が繰り返される。
次に、S202において、電話帳ページの送付の要求を示している電話帳ページ取得要求信号を呼制御サーバ2へ宛ててインタフェース装置に送信させる処理が行われる。この電話帳ページ取得要求信号には、記憶装置で予め保持されている、PC5を特定するIPアドレスの情報が添付され、更に、記憶装置で予め保持されている、呼制御サーバ2のIPアドレスの情報も、宛先情報として添付される。送信された電話帳ページ取得要求信号は、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して呼制御サーバ2に届く。すると、呼制御サーバ2は電話帳ページを作成して送信する。送信された電話帳ページは、IPネットワーク1及び給電ハブ3を介してPC5に届く。
次に、S203において、以上のようにして届けられた電話帳ページをインタフェース装置に受信させ、受け取った電話帳ページを表示装置で表示させる処理が行われる。
次に、S204において、PC5の使用者による入力装置に対する所定の操作によって指示される、着信先の選択指示を取得したか否かを判定する処理が行われる。
この着信先の選択は、例えば、使用者がマウス装置をドラッグ操作して表示装置で表示されているポインタアイコンを移動させることで行われる。そして、使用者がマウス装置をクリック操作すると、その時点で当該ポインタアイコンが位置していた領域に表示されていた、電話帳ページにおける「ユーザ名」若しくは「電話番号」の情報が、着信先の選択指示結果としてPC5により取得される。
このS204の処理において、着信先の選択指示を取得したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS205に処理を進める。一方、着信先の選択指示を取得していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、このS204の処理による当該選択指示の検出が繰り返される。
次に、S205では、発呼信号の送信処理が行われる。この処理では、まず、発呼信号の作成処理が行われる。この処理では、PC5を特定するIPアドレスの情報と、呼制御サーバ2のIPアドレスの情報とを記憶装置から取得する処理が行われる。そして、S204の処理により取得された電話番号情報(若しくは「ユーザ名」に対応付けられている「電話番号」の情報)と、PC5を特定するIPアドレスの情報とを添付した発呼信号を生成する処理が行われる。この発呼信号には、宛先情報として、呼制御サーバ2のIPアドレスの情報も添付される。そして、生成された発呼信号をインタフェース装置に送信させる処理が行われる。送信された発呼信号は、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して呼制御サーバ2に届き、受信される。
なお、発呼信号には、このPC5のユーザ名の情報を記憶装置から取得して添付するようにしてもよい。また、電話帳ページへのアクセスには呼制御サーバ2へのログインを必要として、このログインのための操作時に入力されるユーザ名の情報をPC5が送信することによって、そのユーザ名の情報が呼制御サーバ2に通知されるようにしてもよい。
その後、S205の処理を終えると、図20の手順が終了する。
次に図21について説明する。図21は、呼制御サーバ2の呼動作手順の第二の例を図解したフローチャートである。
図21において、まず、S211では、発呼信号の受信処理が通信部23、Webサーバ部25及び呼制御部21により行われる。この処理では、PC5から送信されて給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して送られてくる発呼信号を通信部23が受信してWebサーバ部25に転送し、さらにWebサーバ部25はこの発呼信号を呼制御部21に転送する処理が行われる
次に、S212では、通信部23からWebサーバ部25を介して受け取った発呼信号についての発呼側及び着呼側のIP電話端末4を検索する処理が呼制御部21により行われる。この処理では、呼制御部21は、発呼信号に含まれている情報(「IPアドレス」若しくは「電話番号」の情報)から、まず、この発呼信号についての発呼側のPC5及び着呼側のIP電話端末4を特定する処理を行う。次に、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照し、発呼側のPC5のIPアドレスに対応付けられているIP電話端末4を、発呼側のものと特定する。そして、管理データテーブルにおいて、この発呼側のIP電話端末4のIPアドレスと、着呼側のIP電話端末4の電話番号に対応付けられているIP電話端末4のIPアドレスとを取得する。そして、取得した発呼側及び着呼側のIP電話端末4のIPアドレスを、特定結果の情報として、給電制御指示部22に通知する
次に、S213では、給電ハブ3の検索処理が給電制御指示部22により行われる。この処理では、給電制御指示部22は、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、呼制御部21から通知された発呼側及び着呼側のIP電話端末4にそれぞれ対応付けられている、給電ハブ3の「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。
次に、S214では、給電開始要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、前ステップの処理で取得した「IPアドレス」で特定される給電ハブ3を宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電開始要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3では、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電開始要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電開始要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電開始要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を開始させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS103の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3を制御して、IP電話端末4への給電を開始させる給電開始制御動作を行うようになる。
次に、S215では、通常の発呼制御処理が通信部23及び呼制御部21により行われる。この処理では、S211処理で通信部23から受け取った発呼信号に基づいて特定された発呼側及び着呼側のIP電話端末4をそれぞれの宛先とする2つの発呼信号を通信部23に送信させる処理が呼制御部21により行われる。この発呼信号は、IPネットワーク1及び給電ハブ3を介してIP電話端末4に届く。IP電話端末4は、所定のオフフック操作が行われると、この発呼信号への応答を示す応答信号を送信する。
次に、S216では、発呼側及び着呼側のIP電話端末4の両者から応答があったか否かを判定する処理が、呼制御部21により行われる。この判定は、IP電話端末4から送信される上述した応答信号を、発呼信号が送信されてから所定時間内に通信部23が受信したか否かによって行われる。ここで、両者からの当該応答信号を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS217に処理を進める。一方、所定時間(タイムアウト時間)を過ぎても当該応答信号を両者から受信しないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS219に処理を進める。
S217では、発呼側及び着呼側のIP電話端末4の回線が接続されて通話が行われ、この回線の状態を監視する処理が呼制御部21により行われる。そして、続くS218において、切断信号を通信部23が受信したか否かを判定する処理が呼制御部21により行われる。なお、切断信号は、発呼側及び着呼側のIP電話端末4のどちらかより、通話の終了時に所定のオンフック操作が行われることによって、給電ハブ3及びIPネットワーク1を介して送られてくる。ここで、切断信号を受信したと判定したときにはS219に処理を進め、切断信号を受信していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S217へ処理を戻して通話回線の状態の監視処理が繰り返される。
次に、S219では、通常の切断制御処理が通信部23及び呼制御部21により行われる。この処理では、回線の状態の監視を終了して、発呼側及び着呼側のIP電話端末4のうち通信部23が受信した切断信号の送信元ではないものに宛てた当該切断信号を通信部23に送信させる処理が呼制御部21により行われる。なお、このS219の処理がS216の処理に直ちに続いて行われる場合には、発呼側及び着呼側のIP電話端末4の各々へ切断信号を送信させる処理が呼制御部21により行われる。
次に、S220では、給電停止要求信号の送信処理が給電制御指示部22及び通信部23により行われる。この処理では、まず、給電制御指示部22が、データ管理部24で保持されている管理データテーブルを参照する。そして、発呼側及び着呼側のIP電話端末4を特定するIPアドレスに対応付けられている、給電ハブ3の「IPアドレス」及び「ポート番号」の情報を抽出する処理を行う。そして、抽出された「IPアドレス」で特定される給電ハブ3を宛先とし、「ポート番号」の情報を添付した給電停止要求信号を給電制御指示部22が生成して通信部23に送信させる処理が行われる。
給電ハブ3では、通信部32が、呼制御サーバ2から送信されたこの給電停止要求信号を、IPネットワーク1を介して受信すると、受信した給電停止要求信号を給電制御部31に転送する処理を行う。給電制御部31は、受け取った給電停止要求信号に添付されている「ポート番号」の情報を取り出し、この情報で特定される通信ポートからの給電を停止させる処理を行う。つまり、給電制御指示部22及び通信部23がS220の処理を行うと、給電制御部31が、給電ハブ3を制御して、IP電話端末4への給電を停止させる給電停止制御動作を行うようになる。
その後、S220の処理が完了すると、図21に図解した呼動作手順が終了する。
この手順を呼制御サーバ2が行うことで、PC5が送信したIP電話端末4宛の発呼信号が呼制御部21により検出されると、給電ハブ3が制御されて、発呼側及び着呼側のIP電話端末4がそれぞれ接続されている通信ポートからの給電が開始される。つまり、通話を行う際にのみIP電話端末4への給電が開始されるので、通信システムの電力消費量が少なくなる。
次に図22について説明する。図22は、IP電話端末4の呼動作手順の第二の例を図解したフローチャートである。
図22において、まず、S221では、通信部42が発呼信号を受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2で図21のS215の処理が実行された場合に送信される発呼信号の受信を確認する処理である。ここで、発呼信号を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS222に処理を進める。一方、発呼信号を受信しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、発呼信号の受信が確認されるまで、S221の処理が繰り返される。
次に、S222において、IP電話端末4の不図示の操作部に対し、その使用者による所定のオフフック操作が行われたか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。ここで、オフフック操作が行われたと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS223に処理を進める。一方、オフフック操作が行われていないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には、S226に処理を進める。
次に、S223において、通常の発呼手順処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2に図21のS215の発呼制御処理を行わせ、その処理の間待機する処理である。
次に、S224において、通信部42が切断信号を受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2で図21のS216の処理に直ちに続いてS219の処理が実行された場合に送信される切断信号の受信を確認する処理である。ここで、切断信号を受信したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS227に処理を進め、切断信号を受信しなかったと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS225に処理を進める。
次に、S225において、発呼信号に対して応答した発呼側及び着呼側のIP電話端末4の両者間の回線を開通させる処理が呼処理部41により行われ、発呼側及び着呼側のIP電話端末4間での通話が可能となる。
その後、S226において、所定のオンフック操作が行われたか否か、及び、切断信号を通信部42が受信したか否かを判定する処理が呼処理部41により行われる。
なお、所定のオンフック操作は、IP電話端末4の不図示の操作部に対してその使用者により行われるものである。なお、このオンフック操作が行われた場合には、呼処理部41は、S225の処理で開通させた回線の切断を要求する切断信号を、呼制御サーバ2へ宛てて通信部42に送信させる処理も行う。
また、切断信号は、呼制御サーバ2で図21のS219の処理が実行されると送信されるものであって、IPネットワーク1及び給電ハブ3を介して送られてくるものである。
このS226において、所定のオンフック操作が行われたと判定したとき、若しくは切断信号を受信したときには、判定結果をYesとしてS227に処理を進める。一方、所定のオンフック操作が行われず、且つ、切断信号も受信されない場合には、判定結果をNoとし、S225に処理を戻して、発呼側及び着呼側のIP電話端末4の両者間の通話回線が保持される。
次に、S227では、通常の切断手順処理が呼処理部41により行われる。この処理は、呼制御サーバ2に図7のS219の切断制御処理を行わせ、その処理の間待機する処理である。
その後、S227の処理を終えると、この図22に図解した呼動作手順が終了する。
次に図23について説明する。図23は、本実施例において、図1の通信システムを構成している各部で行われる呼動作手順の相互関係を図解したものである。
なお、以下の説明では、図1におけるPC5aを発呼側PCとし、IP電話端末4aを発呼側電話端末とし、着呼側電話端末をIP電話端末4bとする。また、この呼動作手順の開始前は、給電ハブ3a及び3bは、全ての通信ポートからの給電を停止している状態にあるものとする。
まず、発呼側PCであるPC5aが、図20のS205の処理の実行によって、[1]に示すように、発呼信号を送信する。この発呼信号は、給電ハブ3aを経由して、図21のS211の処理が実行されている呼制御サーバ2によって受信される。
すると、呼制御サーバ2は、図21のS214の処理の実行によって、[2]に示すように、給電開始要求信号を給電ハブ3aへ送信する。給電ハブ3aは、この給電開始要求信号を受信すると、[3]に示すように、IP電話端末4aへの給電を開始する。また、呼制御サーバ2は、図21のS214の処理の実行によって、[4]に示すように、給電ハブ3bへも給電開始要求信号を送信する。給電ハブ3bは、この給電開始要求信号を受信すると、[5]に示すように、IP電話端末4bへの給電を開始する。
以上までの手順により、通信システムは、初期状態から、給電ハブ3a及び3bがIP電話端末4a及び4bへ給電している状態(給電中状態)へと遷移する。従って、この後にIP電話端末4a及び4bで行われる各種の処理は、給電ハブ3a及び3bから供給される電力を使用して実行することができる。
次に、呼制御サーバ2が、図21のS215の処理の実行によって、[6]及び[7]に示すように、発呼信号を送信する。この発呼信号は、それぞれ給電ハブ3a及び3bを経由して、図22のS221の処理が実行されているIP電話端末4a及び4bによってそれぞれ受信される。すると、IP電話端末4a及び4bの各々では、所定の処理が実行された後に、S225の通話処理が繰り返されるようになる。このとき、通信システムは、IP電話端末4aとIP電話端末4bとの通話が可能な状態である、通話状態にある。
その後、この図23の例では、IP電話端末4aが、図22のS227の処理の実行によって、[8]に示すように、切断信号を送信する。この切断信号は、給電ハブ3aを経由して、図21のS218の処理が実行されている呼制御サーバ2によって受信される。
すると、呼制御サーバ2は、図21のS219の処理の実行によって、[9]に示すように、切断信号を送信する。
その後、呼制御サーバ2は、図21のS220の処理の実行によって、[10]及び[11]に示すように、給電停止要求信号を給電ハブ3a及び3bの各々へ送信する。給電ハブ3a及び3bは、この給電停止要求信号を受信すると、IP電話端末4への給電を停止する。
図1の通信システムは以上のように動作するので、電力消費量が少ない。
なお、図23には、図1の通信システムを構成している各部間で授受されている各種の信号の一部を示したものに過ぎないものであり、図示されない他の制御信号が授受されていてもよい。
また、本実施例では、ユーザの利便性を高めるために、呼制御サーバ2がPC5に対し電話帳ページの提供を行うようにしている。しかしながら、より単純な構成として、ユーザがPC5を操作して、発呼側のIP電話端末4へのアクセスを行うことで給電ハブ3による当該IP電話端末4への給電が開始されるようにしてもよい。この場合には、その後に、当該IP電話端末4で着呼側のIP電話端末4の電話番号をダイヤルすることで、給電ハブ3から給電される電力を使用して発呼信号の送信を当該IP電話端末4が行うことができるようになる。
なお、本発明は、これまでに説明した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
一例として、IP電話端末4の代わりに、コンセントから給電を受けるアナログ電話端末を使用する実施例を、図24を用いて説明する。
図24には、通信システム第二の例の全体構成が図解されている。この通信システムは、前述した実施例2に係る通信システムの変形例である。この通信システムでは、IP(Internet Protocol )ネットワーク1を介して、呼制御サーバ2、PC5a及び5b、並びにコンセントモジュール7a及び7bが接続されている。また、呼制御サーバ2は、電話網8を介して、アナログ電話端末6a及び6bとも接続されている。
コンセントモジュール7a及び7bは、インターネットプロトコルを利用してコンセント単位で給電の開始・停止を呼制御サーバ2から制御可能なモジュールである。通信端末装置であるアナログ電話端末6a及び6bは、コンセントモジュール7a及び7bを介して、商用電源からの電力の供給を受ける。
電話網8はアナログ電話交換網である。呼制御サーバ2は、電話網8の交換機を通じて、呼制御に必要な情報のやり取りを行う。
図24の通信システムでは、前述した実施例2に係る通信システムとは、音声信号及び呼制御信号のやり取りに電話網8を用いること、並びに、アナログ電話端末6a及び6bに対する給電の制御対象がコンセントモジュール7a及び7bであることが異なる。しかしながら、この通信システムの基本的な動作手順は実施例2と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、図24の通信システムにおいて、アナログ電話端末6a及び6bに蓄電池を装備し、当該蓄電池からの電力を使用して呼制御サーバ2に給電開始要求メッセージの送信を行うことで自身への給電を開始させるようにすることも可能である。また、その後に、ユーザがアナログ電話端末6a及び6bを操作して送信される発呼信号に基づいて給電を開始させるようにする、前述した実施例1と同様の構成とすることも可能である。
また、前述した各実施例では、給電制御を呼制御サーバ2が行うようにしている。この代わりに、IP電話端末4と接続する給電ハブ3やコンセントモジュール7a及び7bの対応情報を保持しておき、当該情報に基づいて給電制御を専ら行う給電制御サーバを呼制御サーバ2とは別個に配置して通信システムを構成してもよい。なお、このように構成する場合には、例えば、この両者がIPネットワーク1を介して通信することで両者の動作が連携するようにする。
また、図17に示した呼制御サーバ2の構成では、Webサーバ部25を呼制御サーバ2内に配置するようにしていた。この代わりに、Webサーバを呼制御サーバ2とは別個に配置して通信システムを構成してもよい。なお、このように構成する場合には、例えば、この両者がIPネットワーク1を介して通信することで両者の動作が連携するようにする。
なお、以上までに説明した実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
特定の通信端末へ宛てた情報信号を検出する検出手段と、
該情報信号を該検出手段が検出したときに、各通信端末への給電を行う給電システムを制御して、停止していた各通信端末への給電のうち該特定の通信端末への給電を開始させる給電制御手段と、
を有することを特徴とする通信システム。
(付記2)
該通信端末は電話端末であり、
該検出手段は、該情報信号として、特定の電話端末を対象とした着信の要求を示している発呼信号を検出する、
ことを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記3)
該通信端末は、IP(Internet Protocol )電話端末であり、
該検出手段は、該情報信号として、特定のIP電話端末を対象とした着信の要求を示している発呼信号を検出し、
該給電システムは、該IP電話端末を接続可能な通信ポートを有しており該IP電話端末への給電を該通信ポートから行う給電ハブ装置である、
ことを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記4)
該給電制御手段は、該発呼信号を該検出手段が検出したときに、該給電ハブ装置を制御して、該発呼信号により示されている着信要求の対象である特定のIP電話端末が接続されている通信ポートからの給電を開始させることを特徴とする付記3に記載の通信システム。
(付記5)
該検出手段は、更に、該発呼信号を該特定の電話端末が受信したことで確立された通話回線の切断の要求を示している切断信号を検出し、
該給電制御手段は、該切断信号を該検出手段が検出したときには、該給電システムを更に制御して、開始されていた該特定の電話端末への給電を停止させる、
ことを特徴とする付記2に記載の通信システム。
(付記6)
該検出手段は、更に、該発呼信号を特定のIP電話端末が受信したことで確立された通話回線の切断の要求を示している切断信号を検出し、
該給電制御手段は、該切断信号を該検出手段が検出したときには、該給電ハブ装置を更に制御して、該特定のIP電話端末が接続されている通信ポートからの給電を停止させる、
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記7)
該給電ハブ装置に接続されるIP電話端末の少なくとも1つは、蓄電池を備えており、
該給電制御手段は、該蓄電池を備えているIP電話端末が発信した該発呼信号を該検出手段が検出したときには、該給電ハブ装置を更に制御して、該発呼信号を発信したIP電話端末が接続されている通信ポートからの給電を開始させ、
該蓄電池は、該通信ポートからの給電によって充電される、
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記8)
該蓄電池を備えているIP電話端末が発信する、該蓄電池に対する充電動作の完了を示している充電動作完了信号を検出する充電動作完了信号検出手段を更に有し、
該検出手段は、更に、該発呼信号を該特定の電話端末が受信したことで確立された通話回線の切断を示している切断信号を検出し、
該給電制御手段は、該切断信号を該検出手段が検出すると共に該充電動作完了信号を該充電動作完了信号検出手段が検出したときに、該給電システムを更に制御して、該充電動作完了信号を発信したIP電話端末が接続されている通信ポートにおいて開始されていた給電を停止させる、
ことを特徴とする付記7に記載の通信システム。
(付記9)
該給電ハブ装置に接続されるIP電話端末の少なくとも1つは、蓄電池を備えており、
該検出手段は、更に、該蓄電池を備えているIP電話端末が発信する、給電の開始の要求を示している給電開始要求信号及び給電の停止の要求を示している給電停止要求信号を検出し、
該給電制御手段は、該給電ハブ装置を更に制御して、該蓄電池を備えているIP電話端末が発信した該給電開始要求信号を該検出手段が検出したときには、該給電開始要求信号を発信したIP電話端末が接続されている通信ポートからの給電を開始させ、該給電停止要求信号を該検出手段が検出したときには、該給電システムを更に制御して、該検出手段による該給電開始要求信号の検出によって開始されていた、該給電開始要求信号を発信したIP電話端末が接続されている通信ポートからの給電を停止させ、
該蓄電池は、該通信ポートからの給電によって充電される、
ことを特徴とする付記4に記載の通信システム。
(付記10)
該検出手段が該充電動作完了信号を検出したときに、該充電動作完了信号を検出した日時の情報を、該充電動作完了信号を発信したIP電話端末についての給電履歴情報として保存しておく保存手段と、
該保存手段に保存されている給電履歴情報と、予め保持している、該充電動作完了信号を発信したIP電話端末に備えられている蓄電池についての自然放電特性情報とに基づいて、該蓄電池に残存している電力量の残量を推定する残量推定手段と、
該残量推定手段により推定された残量が所定の閾値を下回ったか否かを判定する推定残量判定手段と、
を更に有し、
該給電制御手段は、該残量推定手段により推定された残量が所定の閾値を下回ったと該推定残量判定手段が判定したときには、該給電ハブ装置を更に制御して、該充電動作完了信号を発信したIP電話端末が接続されている通信ポートにおいて停止されていた給電を開始させる、
ことを特徴とする付記8に記載の通信システム。
(付記11)
該検出手段は、PCから発信された前記発呼信号を、IPネットワークを介して伝送される信号から検出することを特徴とする付記4に記載の通信システム。
1 IPネットワーク
2 呼制御サーバ
3a、3b 給電ハブ
4a、4b IP電話端末
5a、5b PC
6a、6b アナログ電話端末
7a、7b コンセントモジュール
21 呼制御部
22 給電制御指示部
23、32、42 通信部
24 データ管理部
25 Webサーバ部
31 給電制御部
41 呼処理部
43 バッテリ
44 バッテリ管理部
45 IPアドレス管理部

Claims (5)

  1. 特定の通信端末へ宛てた情報信号を検出する情報信号検出手段と、
    該情報信号を該情報信号検出手段が検出したときに、各通信端末への給電を行う給電システムを制御して、停止していた各通信端末への給電のうち該特定の通信端末への給電を開始させる給電制御手段と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  2. 該通信端末は、IP(Internet Protocol )電話端末であり、
    該情報信号検出手段は、該情報信号として、特定のIP電話端末を対象とした着信の要求を示している発呼信号を検出し、
    該給電システムは、該IP電話端末を接続可能な通信ポートを有しており該IP電話端末への給電を該通信ポートから行う給電ハブ装置である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 該給電制御手段は、該発呼信号を該情報信号検出手段が検出したときに、該給電ハブ装置を制御して、該発呼信号により示されている着信要求の対象である特定のIP電話端末が接続されている通信ポートからの給電を開始させることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 該給電ハブ装置に接続されるIP電話端末の少なくとも1つは、蓄電池を備えており、
    該蓄電池は、該通信ポートからの給電によって充電される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 該蓄電池を備えているIP電話端末が発信する、該蓄電池に対する充電動作の完了を示している充電動作完了信号を検出する充電動作完了信号検出手段を更に有し、
    該情報信号検出手段は、更に、該発呼信号を該特定の電話端末が受信したことで確立された通話回線の切断を示している切断信号を検出し、
    該給電制御手段は、該切断信号を該情報信号検出手段が検出すると共に該充電動作完了信号を該充電動作完了信号検出手段が検出したときに、該給電システムを更に制御して、該充電動作完了信号を発信したIP電話端末が接続されている通信ポートにおいて開始されていた給電を停止させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009088833A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Saxa Inc 給電ハブ装置及びip電話機
JP2009170983A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Nec Corp 給電装置、給電方法および給電制御プログラム

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