JP2011047527A - 発煙弾 - Google Patents

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英次郎 沖園
Akira Endo
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【課題】弾着点の確認などの本来の役割を簡単に果たすことができ、弾着点ないしその周囲に火災を生じさせる懸念が一切なく、不発の際には安全に処理し得る発煙弾を提供する。
【解決手段】弾着時に粉末を煙状に散布するロケット弾1であって、粉末5が充填されて弾着の衝撃力で破裂するべく内部圧力が高められた容器6を備え、弾頭2に容器6を収容し、弾頭2には、弾着の衝撃力で割れて容器6を露出させる脆弱部としての環状溝2aが容器6を囲むようにして弾頭2の全周にわたって形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、弾着時に煙(煙状のものも含む)を生じさせることによって、弾着点を示したり、視界を遮ったり、攻撃位置を指示したりする発煙弾に関するものである。
従来において、上記した発煙弾としては、例えば、非特許文献1に開示されたものがある。
この発煙弾は、弾頭に配置した信管と、弾殻内に充填された発煙剤と、機軸上において発煙剤に囲まれて配置されて信管の作動により起爆する炸薬を備えており、弾着衝撃による信管の作動で炸薬を起爆させ、この炸薬の爆発力で弾殻を裂いて発煙剤を散布することによって、弾着点に煙を生じさせるようになっている。
財団法人 防衛技術協会 防衛システム研究会編「火器弾薬技術ハンドブック」第444頁
ところが、上記した発煙弾において、弾着時における発煙剤散布の際には、煙が長時間且つ広範囲に漂って弾着点の確認が容易に行えるものの、発煙剤自身が燃焼するのに加えて信管の作動により起爆する炸薬も一緒に放出されることから、弾着点ないしその周囲に位置する樹木や草花、特に燃えやすい倒木や枯れ草に引火してしまう可能性がないとは言えないという問題を有している。
また、従来の発煙弾において、信管が弾着の衝撃で万が一作動しなかった場合には、炸薬が起爆せずに残ってしまう、すなわち、不発弾として残ってしまうことから、爆破による不発弾処理を行わなくてはならないという問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、弾着点の確認などの本来の役割を簡単に果たすことができるのは勿論のこと、弾着点ないしその周囲に火災を生じさせる懸念が一切なく、しかも、不発の際には安全に処理することが可能である発煙弾を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に係る発明は、弾着時に粉末を煙状に散布する発煙弾であって、粉末が充填されて弾着の衝撃力で破裂するべく内部圧力が高められた容器を備え、弾頭ないし弾殻の前記弾頭寄りの部分に前記容器を収容し、前記弾頭及び前記弾殻のうちの少なくともいずれか一方には、弾着の衝撃力で割れて前記容器を露出させる脆弱部が形成されている構成としたことを特徴としており、この発煙弾の構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
本発明の請求項2に係る発煙弾において、前記脆弱部は、前記弾頭及び前記弾殻のうちの少なくともいずれか一方において全周にわたって形成された環状溝である構成としている。
本発明に係る発煙弾は、ロケットランチャーから発射されるロケット弾、及び、大砲から打ち出される砲弾のいずれであってもよい。
また、本発明に係る発煙弾は、演習弾及び実弾のいずれであってもよく、演習弾である場合には、弾着点に粉末を煙状に漂わせて弾着点を確認するのに用いることができ、一方、実弾である場合には、弾着点に粉末を煙状に漂わせて煙幕を形成したり、航空機や砲撃の攻撃支援を行ったりするのに使用することができる。
本発明に係る発煙弾において、粉末には、遠方からでも土煙と識別し易く且つ背景に溶け込み難い色のものを用いることが望ましく、また、弾着点及びその近傍で数分間漂っていられる程度の粒径のものを用いることが望ましい。
例えば、白色ないし薄青の炭酸水素ナトリウムや、淡紅のリン酸アンモニウムや、紫の炭酸水素カリウムなどの消火剤を用いることができる。
本発明に係る発煙弾において、容器には、FRP(繊維強化プラスチック)製や、PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)製のものを採用することができる。この場合、安全面の観点から、容器が破裂する際に飛散する破片の細分化を図ることが重要である。
本発明に係る発煙弾において、例えば、演習用ロケット弾である場合には、ロケットランチャーから発射すると、ロケットモータの作動により目標に向けて飛翔し、目標に接近した段階で降下を開始して、弾頭から目標に弾着する。
この弾着の際の衝撃力によって、演習用ロケット弾の弾頭及び弾殻のうちの少なくともいずれか一方に形成された脆弱部が割れて、粉末を高圧で充填した容器が弾殻外部に露出する。
このとき、脆弱部が割れるのと同時に容器も破裂して、粉末が瞬時に外部に放出され、弾着点及びその近傍において長時間煙状に漂うことになるので、弾着点の確認を容易に行い得ることとなる。
また、弾着の際の衝撃力で容器を破裂させて粉末を放出させるようにしているので、すなわち、火工品を一切使用せずに粉末を放出させるようにしているので、弾着点ないしその周囲に位置する樹木や草花、特に燃えやすい倒木や枯れ草に引火する懸念を払拭し得ることとなる。
さらに、容器が破裂しなかった場合であったとしても、火工品をまったく具備していないので、安全に処理し得ることとなる。
本発明の請求項1に係る発煙弾では、上記した構成としているので、弾着点の確認などの要求される役目を簡単に果たすことができるのは言うまでもなく、弾着点やその周囲に火災を生じさせる懸念を払拭できるうえ、不発の際の処理を安全に行うことが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
また、本発明の請求項2に係る発煙弾において、上記した構成としたから、弾着の際には、簡単な構造でしかも確実に弾頭又は弾殻を割ることが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
本発明の一実施例による発煙弾の弾頭側を断面で示した側面説明図である。 図1に示した発煙弾の弾着状態における動作説明図である。 図1に示した発煙弾の弾着点を遠方から望んだ際の状況説明図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施例による発煙弾を示しており、この実施例では、本発明に係る発煙弾が演習用のロケット弾である場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、この演習用のロケット弾1は、弾頭2及びロケットモータ3から主として成っており、弾頭2は、ロケットモータ3のモータケース(弾殻)4の頭部側に嵌合状態で結合されている。
この場合、弾頭2には、粉末5を充填した容器6が収容されており、この容器6の内部の圧力は、ロケット弾1が弾着した際の衝撃力で破裂するように高圧(10気圧(1MPa)程度)に設定されている。
また、この弾頭2には、容器6を囲むようにして全周にわたって環状溝(脆弱部)2aが形成されており、この環状溝2aは、ロケット弾1が弾着した際の衝撃力で割れて、容器6を露出させるように形成されている。
この実施例において、粉末5には、遠方からでも土煙と識別し易く且つ背景に溶け込み難い色のもの、例えば、白色ないし薄青の炭酸水素ナトリウムや、淡紅のリン酸アンモニウムや、紫の炭酸水素カリウムを用いており、弾着点及びその近傍で数分間漂っていられる程度の粒径(約50μm)のものを用いている。
一方、容器6は、FRP製のものを使用しており、安全面の観点から、容器6が破裂する際に飛散する破片の細分化を図っている。
このような構成を成す演習用のロケット弾1は、図示しないロケットランチャーから発射されると、ロケットモータ3の作動により推力を得て目標に向けて飛翔し、すなわち、燃焼ガスをノズル3aから噴出させることで推力を得て目標に向けて飛翔し、目標に接近した段階で降下を開始して、弾頭2から目標に弾着する。
このようにして弾頭2から目標に弾着すると、この弾着の際の衝撃力によって、ロケット弾1の弾頭2に形成された環状溝2aで割れて、図2に示すように、粉末5を高圧で充填した容器6が外部に露出する。
このとき、環状溝2aが割れるのと同時に容器6も破裂して、粉末5が、図2に矢印に示すように、瞬時に外部に放出され、図3に示すように、弾着点P及びその近傍において長時間煙状に漂うことになるので、弾着点Pの確認を容易に行い得ることとなる。
また、このロケット弾1では、弾着の際の衝撃力で容器6を破裂させることで、火工品を一切使用することなく、粉末5を放出させるようにしているので、弾着点Pないしその周囲に位置する樹木や草花、特に燃えやすい倒木や枯れ草に引火する懸念を払拭し得ることとなる。
さらに、このロケット弾1では、容器6が破裂しなかった場合であったとしても、上記したように、火工品をまったく具備していないので、安全に処理し得ることとなる。
さらにまた、このロケット弾1では、弾着した際の衝撃力で割れる脆弱部を、弾頭2に形成した環状溝2aとしているので、弾着時において、簡単な構造でしかも確実に弾頭2を割ることが可能である。
上記した実施例では、本発明に係る発煙弾が演習用のロケット弾である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、演習用の砲弾であってもよい。
また、本発明に係る発煙弾は、実弾であってもよく、この場合には、弾着点に煙幕を形成したり、航空機や砲撃の攻撃支援を行ったりすることが可能になる。
さらに、上記した実施例のロケット弾1では、弾頭2に形成した環状溝2aを脆弱部としているが、これに限定されるものではない。
1 演習用ロケット弾(発煙弾)
2 弾頭
2a 環状溝(脆弱部)
4 モータケース(弾殻)
5 粉末
6 容器
P 弾着点

Claims (2)

  1. 弾着時に粉末を煙状に散布する発煙弾であって、
    粉末が充填されて弾着の衝撃力で破裂するべく内部圧力が高められた容器を備え、
    弾頭ないし弾殻の前記弾頭寄りの部分に前記容器を収容し、
    前記弾頭及び前記弾殻のうちの少なくともいずれか一方には、弾着の衝撃力で割れて前記容器を露出させる脆弱部が形成されている
    ことを特徴とする発煙弾。
  2. 前記脆弱部は、前記弾頭及び前記弾殻のうちの少なくともいずれか一方において全周にわたって形成された環状溝である請求項1に記載の発煙弾。
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