JP2011046695A - 化粧料 - Google Patents

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和浩 中村
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Abstract

【課題】明度及び彩度をいずれも良好で自然な仕上がりの化粧料を提供する。
【解決手段】50nm〜200nmの範囲の平均厚みと5〜1000の範囲のアスペクト比を有する雲母フレークと、前記雲母フレークの表面を被覆し、且つ前記雲母フレークより高い屈折率を有する被覆層と、からなる複合紛体を含有する化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料に関する。
従来、例えばメークアップ化粧料では血行不良や色素の沈着により加齢とともに感じられる肌色のくすみ(明度が低下し黄色の彩度が上昇した状態)をカバーするため、酸化チタンや酸化鉄などの隠蔽力の高い顔料を配合した化粧料や、ベンガラ、レーキ顔料又は有機顔料などの赤色を加えて、肌の色相を変化させる化粧料が知られている。
また、不自然な印象を与えてしまうことがある隠蔽力の高い顔料の代わりに、青色干渉マイカをファンデーションに配合することで、明度、青みを高めると共に、透明感を向上させる技術も知られている(例えば、特許文献1)。
一方で、高い紫外線遮蔽能を有し、可視光に対する透明性が高く、良好な使用感を得るために、金属酸化物フレークを用いた複合粉体及びそれを用いた化粧料も知られている。
例えば、特許文献2には、30nm〜120nmの粒子径を有する金属酸化物微粒子が単粒子の形で分散し、厚み0.4μm〜0.9μmの金属酸化物微粒子分散フレーク状ガラスとこれを含む化粧料が開示されている。
また、特許文献3には、0.4μm〜0.8μmでアスペクト比が50〜94の非晶質シリカを主成分とする金属酸化物フレーク状粉体表面に、25nm〜95nmの厚さの酸化チタン層を被覆した酸化チタン被覆金属酸化物フレーク状粉体と、これを含む化粧料が開示されている。
これらに対して特許文献4には、SiOフレークや天然または合成雲母フレークに膜厚20〜200nmのTiOからなる高屈折率層を被覆した干渉顔料が開示されている。この干渉顔料は、自然な仕上がりよりも、見る角度によって反射光の色味が大きく変化する所謂「カラーフロップ」のために用いられており、マニキュア液やルーズパウダー、ジェルなどの化粧品の場合に、特に興味深い色効果及び強いカラーシフトにより特徴付けられると記載されている。
しかしながら、青色干渉マイカを用いた化粧料では明度及び彩度の両立において充分とは言い難い。また特許文献3又は特許文献4に開示された金属酸化物フレーク状粉体は、粉体としての反射率が低いため、化粧料に配合した際に充分な明度が得られにくく、また化粧料として彩度が損なわれることもある。
特開平11−139929号公報 特開平7−315859号公報 特開平9−71417号公報 特開2005−314649号公報
本発明の目的は、明度及び彩度がいずれも良好な化粧料を提供することである。
本発明は以下のとおりである。
[1] 50nm〜200nmの範囲の平均厚みと5〜1000の範囲のアスペクト比を有する雲母フレークと、前記雲母フレークの表面を被覆し、且つ前記雲母フレークより高い屈折率を有する被覆層と、からなる複合粉体を含有する化粧料。
[2] 前記雲母フレークが50nm〜150nmの範囲の平均厚みと10〜400の範囲のアスペクト比を有する[1]に記載の化粧料。
[3] 前記雲母フレークが70nm〜120nmの範囲の平均厚みと10〜300の範囲のアスペクト比を有する[1]に記載の化粧料。
[4] 前記雲母フレークの平均厚み(μ)と標準偏差(σ)とがσ/μ≦0.5を満たすものである[1]〜[3]のいずれかに記載の化粧料。
[5] 前記雲母フレークの平均厚み(μ)と標準偏差(σ)とがσ/μ≦0.3を満たすものである[1]〜[3]のいずれかに記載の化粧料。
[6] 前記被覆層の平均厚みが25nm〜90nmの範囲である[1]〜[5]のいずれかに記載の化粧料。
[7] 前記複合粉体の平均厚みが100nm〜300nmの範囲である[1]〜[6]のいずれかに記載の化粧料。
[8] 前記複合粉体が、70nm〜120nmの平均厚み及び10〜300のアスペクト比を有すると共に、平均厚み(μ)と標準偏差(σ)とがσ/μ≦0.3である前記雲母フレークと、40nm〜60nmの平均厚みを有する前記被覆層と、からなり、前記複合粉体の総平均厚みが150nm〜240nmである[1]に記載の化粧料。
[9]前記雲母フレークの平均粒径が、1μm〜20μmである[1]〜[8]のいずれかに記載の化粧料。
[10]前記雲母フレークが合成雲母フレークである[1]〜[9]のいずれかに記載の化粧料。
[11] 前記被覆層が、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛及び酸化ジルコニウムから選ばれる少なくとも一つの金属酸化物を主成分として含む[1]〜[10]のいずれかに記載の化粧料。
[12] ファンデーション、化粧下地又はフェイスパウダーである[1]〜[11]のいずれかに記載の化粧料。
本発明の化粧料は、50nm〜200nmの範囲の平均厚みと5〜1000の範囲のアスペクト比を有する雲母フレークと、前記雲母フレークの表面を被覆し、且つ前記雲母フレークより高い屈折率を有する被覆層と、からなる複合粉体を含有する化粧料である。
本発明の化粧料は、屈折率が雲母フレークより高い被覆層で被覆された雲母フレークを所定の平均厚みとアスペクト比で表される形状とした複合粉体を含有するので、粉体単独の反射率が非常に高く、化粧料全体としての明度を向上し、同時に彩度を高く保つ。これにより、明るく、鮮やかな仕上がりの化粧料を提供することができる。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても本工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。
また、本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
また、本発明において、組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
以下、本発明について説明する。
本発明における雲母フレークは、50nm〜200nmの範囲の平均厚みと5〜1000の範囲のアスペクト比を有する雲母フレークである。
このような雲母フレークの形状とすることにより、後述する被覆層を備えたときに、薄膜干渉の原理によって可視光の広い波長領域での雲母フレーク自身の反射率によって、粉体単独で高い反射率を有する粉体となる。
本発明において「雲母フレーク」とは、粉体(個々のフレーク)の集合体全体を意味し、平均厚み、アスペクト比などの数値は、集合体としての雲母フレーク全体の平均、アスペクト比を意味する。
本発明において、粉体の「厚み」とは、1つの粉体を構成する面のうち最大面積となる平面を基準平面として、当該基準平面に直行する軸の最大の長さを意味し、「横」とは、当該基準平面の最大となる長軸の長さを意味し、「縦」とは、当該基準平面の最大となる長軸に直交する軸の最小の長さを意味する。
本発明で「平均粒径」とは、当業界で一般的に平板状粒子に対して使用されているものを指し、即ち、1つの粉体の縦と横の合計、即ち長軸方向の長さと短軸方向の長さとを足した合計を、2で割った値とする。
本発明における雲母フレークの平均厚みは、薄膜干渉の原理によって可視光の広い波長領域での雲母フレーク自身の反射率をより高めるために、好ましくは50nm〜150nmであり、更に好ましくは70nm〜120nmである。
雲母フレークの厚みは、一般に、粉体を超薄切片に加工した後に透過型電子顕微鏡写真法により測定すること、又は、断面切削した後に走査型電子顕微鏡写真法により測定することによって行うことができるが、これに限定されない。雲母フレークの平均厚みは、各雲母フレークの透過電子顕微鏡写真を、例えば100個の粉体(フレーク)についてそれぞれ10ヶ所ずつ撮影してそれぞれの厚みを測定し、1000箇所での厚みの平均とすればよい。
雲母フレークのアスペクト比については、化粧料として肌に塗布した際に雲母フレークを含む複合粉体自身が肌表面に沿って並ぶ、所謂リーフィング性を発現しやすくする観点から10以上が好ましい。一方、反射率の高い平板状の粉体として化粧料に適用した際に、自然な仕上がりとするためには粒子径がある程度小さくないとキラつきとして目視されてしまうことがあるため、400以下が好ましく、10〜300が更に好ましい。アスペクト比の測定は一般に、粉体を走査型電子顕微鏡写真法により観察することにより測定できる。雲母フレークのアスペクト比は、例えば、粉体を観察することによって測定された100個の粒子の平均粒径を、前記の方法によって測定した粉体の厚み平均値で割った値とすればよい。
雲母フレークの平均粒径は、好ましくは1μm〜20μmであり、10μm〜20μmであることが更に好ましい。1μm以上であれば十分なリーフィング性が得られ、20μm以下であればキラつきを抑制することができる。
また本発明における雲母フレークは、厚み分布が狭いことが望ましい。厚み分布の狭い雲母フレークを用いることによって、明度、彩度が共により良好となり、明るく、鮮やかな仕上がりを実現しやすくなる。
本発明における雲母フレークの厚み分布が狭いこととは、用いられる雲母フレークの大部分が平均厚みの近辺に集中していることを意味し、用いられる雲母フレーク中に、より厚みの大きな雲母フレークやより小さい雲母フレークが存在していてもよい。このような厚み分布の狭いことは雲母フレークの平均厚み(μ)と標準偏差(σ)との関係で表すことができ、σ/μ≦1が、実質的な厚み分布が狭いことを示す指標となる。
雲母フレーク自身の干渉による反射率や干渉色が複合粉体のそれに反映されて、明度と彩度がより高度に両立する観点から、雲母フレークの平均厚み(μ)と、標準偏差(σ)とがσ/μ≦0.5であることがより好ましく、σ≦μ×0.3であることが更により好ましい。
上述したような雲母フレークの平均厚み、アスペクト比及び平均粒径は、これらのうちの2つ以上を組み合わせるものであれば、いずれの組み合わせであってもよいが、より広い波長領域で反射率の高い雲母フレークを得る観点から、好ましくは、平均厚みが50nm〜150nm及びアスペクト比が5〜400であって、場合により更に平均粒径が1μm〜20μmの雲母フレークとすることができ、さらに好ましくは、平均厚みが70nm〜120nm及びアスペクト比が10〜300であって、場合により更に平均粒径が1μm〜20μmである雲母フレークとすることができる。
雲母フレークは、前駆体である金属アルコキシド等をウエット塗布して基板上に形成後に剥離して得られるガラスフレークと比較して、平滑性が適度に低く、例えばファンデーションに適用した場合にキラつきがでにくいことが知られている。本発明における雲母フレークは、天然雲母フレークであっても合成雲母フレークであってもよく、中でも合成雲母フレークは、透明性が高く、本発明への適用に特に好ましい。
本発明における合成雲母フレークは、雲母中の所謂、不純物の含有量に基づいて天然雲母フレークと区別できる。即ち、合成雲母フレークは、透明性を損なう着色の原因となるFeの含有量が雲母フレークの質量に対して0.1%未満のものとして特定される。雲母フレークにおけるFeの含有量は、一般に、蛍光X線等により測定することができる。
本発明における特定形状の雲母フレークは、市販の雲母フレークを公知の手法によって層状に剥離し、更に分級していくことで得られる。
本発明における複合粉体の被覆層は、雲母フレークの表面を被覆し、且つ前記雲母フレーク(屈折率:1.58)より高い屈折率を有するものである。
ここで被覆層を形成する化合物は、薄膜干渉の原理によって可視域の広い波長領域で高い反射率を得ることを目的とするため、雲母フレークより高い屈折率を実現するものであればよい。この場合の屈折率は、一般に、屈折率既知の基準板上に薄膜を形成した際の反射率測定やエリプソメーター測定から計算された値を基準とする。このように測定した場合に、雲母フレークの屈折率が例えば1.58であった場合、被覆層の屈折率は1.58より高く、2.00以上が好ましく、2.20以上がより好ましく、2.40以上が更に好ましい。
このような被覆層としては、金属酸化物を主成分として含むものであることが好ましい。このような金属酸化物には、例えば酸化チタン(アナタース型二酸化チタン:屈折率2.52、ルチル型二酸化チタン:屈折率2.71)、酸化ジルコニウム(屈折率2.40)、酸化スズ、酸化亜鉛(屈折率1.95)等、又はこれらの2種以上の組み合わせを挙げることができる。中でも、より高屈折率であることから、酸化チタン、酸化スズ及び酸化亜鉛から選ばれる少なくとも一つの金属酸化物を主成分とすることが好ましく、雲母フレークと比較して屈折率が特に高い酸化チタンが最も好ましい。
なお、金属酸化物を主成分として含むとは、被覆層を主体的に構成する成分が金属酸化物であることを意味し、例えば、総質量に対して金属酸化物の質量が少なくとも90質量%以上、特に95質量%以上、含まれる場合をいう。
雲母フレークを被覆層で被覆する方法は、湿式法及び蒸着法などとして知られているいずれの方法でもよい。例えば、沸騰温度で硫酸酸性オキシ硫酸チタンを加水分解する方法(例えば、特公昭43−25644)や、四塩化チタンの加水分解法(例えば、特公昭49−3824)が、一般に知られている。これらの方法で、例えば、酸化チタン前駆体を被覆した後、700〜1000℃で熱処理することによって、安定で密度の大きい酸化チタン被覆層となり得る。
被覆層の被覆平均厚みは、粉体の反射率向上の観点から25nm〜90nmであることが好ましい。平均厚みが25nm以上であれば粉体の反射率増加を充分に期待することができ、一方、平均厚みが90nm以下であれば、反射スペクトルの極大と極小を与える波長が充分に離れるため、可視光全体の波長領域での平均反射率の低下を抑制することができる。被覆層の平均厚みは、被覆層を構成する化合物が酸化チタンである場合には、40nm〜60nmであることが更に好ましい。
ここで、粉体間での被覆層の平均厚みの分布は小さいほど好ましい。上記の公知の方法によって、粉体間の被覆層の平均厚みの分布は、その標準偏差を平均厚みで割った値に100をかけて算出した値で10%以下、より厳密に行えば5%以下にすることができ、薄膜干渉による複合粉体の反射率向上の効果を発揮することができることが知られている。
複合粉体の基板となる雲母自体が巨視的に白色である場合、上記被覆層の平均厚みが40nmより小さい時は、得られる複合粉体は、厚み透明性の高い白色である。被覆層の平均厚みが40〜60nmになると、複合粉体は透明性の高い銀色となり、さらに、被覆層の平均厚みを160nmまで順次増すと、黄色、赤色、赤紫色、青色、緑色の透明感を有する着色(干渉色)が認められる。さらに被覆層の平均厚みを増すと、黄金色、赤色、赤紫色、青色、緑色の同じ色が繰り返し認められる。
本発明に係る雲母は、基板単体でも、干渉効果と厚み分布制御によって銀色〜黄金色に着色しているため、被覆層の平均厚みが40〜60nmでは、複合粉体はやや黄味がかった銀色〜黄金色となり、彩度の低減を起こさずに明度を向上でき、最も好ましく用いられる。
これら着色は、一般にファンデーション等に広く使用されている酸化チタン被覆雲母のそれとは明確に異なり、より透明感と高い反射率、および鮮やかな干渉色が認められる。その理由として、雲母フレーク自身が厚みを制御された光学薄膜干渉による干渉色を有することが挙げられる。
本発明における複合粉体は、上述した雲母フレークと被覆層とからなるものであり、上述したような高い透明感や発色性、および高反射率を示すものである。
複合粉体全体の平均厚み(総平均厚み)は、上記の雲母フレークの平均厚みに被覆層の平均厚みの二倍を足した値となるため、上記雲母フレークの厚みの最適な厚みの範囲と被覆層の最適な厚みの範囲より決まる。従って、複合粉体の総平均厚みは、100nm〜330nmが好ましく、120nm〜300nmであることがより好ましく、150nm〜240nmであることが更に好ましい。
本発明における複合粉体は、雲母フレークとして70nm〜120nmの平均厚み及び100〜300のアスペクト比を有すると共に、平均厚み(μ)と標準偏差(σ)がσ/μ≦0.3である雲母フレークと、40nm〜60nmの平均厚みの被覆層とからなり、更に、複合粉体の総平均厚みが150nm〜240nmのものであることが、明度及び彩度と、化粧料としたときの仕上がりの観点より、特に好ましい。
本発明の化粧料は、上記の被覆層を備えた雲母フレークからなる複合粉体を含有する化粧料である。
本化粧料は、上記のように、高い透明感や着色性および高反射率の複合粉体を含むので、可視光透明性が高く、高い明度と彩度が両立し、特にファンデーション等として用いた場合に明るく、鮮やかな仕上がりの製品となり得る。
本発明の化粧料における複合粉体の配合量としては、その目的とする化粧料の種類により異なるが、顔料等の固体成分の全質量に対して1〜80質量%の範囲で用いられ、好ましくは2〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%の範囲とし得る。1質量%以上とすれば、明度、彩度と発色性も充分期待できる。一方、80質量%以下であれば、他の添加剤による充分な添加効果、例えば、色調変更、製剤容易化又は皮膚への付着性向上を充分に得ることができる。なお、本発明において「固体成分」とは、25℃、1気圧において固体である成分を意味する。
本発明の化粧料には、上記複合粉体の他、必要に応じ、通常用いられている顔料等を併用することができる。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、弁柄、群青、紺青等の無機顔料;雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;タール色素、天然色素、シリカビーズ、ナイロン、アクリル、ウレタン等のプラスチックビーズ等の粉体;タルク、カオリン、マイカ、セリサイト等の体質顔料;その他の雲母類、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、クレー類等が例示される。これらの物質を、単独で又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、本発明の化粧料中での複合粉体の分散性を向上させたり、感触を良好にするために、複合粉体に表面処理を施して、改質することは何等差し支えない。例えば、公知のフッ素含有表面処理剤、メチルハイドロジェンポリシロキサン、反応性アルキルポリシロキサン、金属石鹸の他、水素添加レシチン、アシルアミノ酸、アシル化コラーゲンのアルミニウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、亜鉛、ジルコニウム、鉄より選ばれた金属塩等の、いわゆる疎水化剤で表面処理を行うと、金属酸化物被覆層の表面は親水性から疎水性に変わるため、化粧料の調合時に添加する油剤との馴染みを良くしたり、撥水性を付与できるために化粧崩れを低減したりできる。
本発明の化粧料には、上記の粉体成分の他に、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に配合される成分、例えば各種オイル、界面活性剤、水溶性高分子、他の粉体、保湿剤、防腐剤、薬剤、紫外線吸収剤、色素、無機塩又は有機酸塩、香料、キレート剤、pH調整剤、水等を配合することができる。
オイルとしては、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級脂肪酸、エステル油、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、ジグリセライド、トリグリセライド、シリコーン油、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン、ホホバ油、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等の化粧料に汎用される油分が用いられる。界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸石鹸で代表されるアニオン性界面活性剤;及びカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の化粧料に汎用される界面活性剤が用いられる。水溶性高分子としては、例えばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、トラガントガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストリン脂肪酸エステル、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等の化粧料に汎用される水溶性高分子が用いられる。
保湿剤としては、例えばソルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の化粧料に汎用される保湿剤が用いられる。防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム等の化粧料に汎用される防腐剤が用いられる。薬剤としては、例えばビタミン類、生薬、消炎剤、殺菌剤等の化粧料に汎用される薬剤が用いられる。紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の化粧料に汎用される紫外線吸収剤が用いられる。
色素としては、例えば赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等のタール色素;カルミン酸、ラッカイン酸、ブラジリン、クロシン等の天然色素等の化粧料に汎用される色素が用いられる。
無機塩又は有機酸塩としては、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸;クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸等のオキシカルボン酸;ギ酸、酢酸、ソルビン酸等のカルボン酸;又はサリチル酸、安息香酸等の芳香族カルボン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアルミニウム塩が挙げられる。
好ましい無機塩又は有機酸塩の具体例としては、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、硝酸カルシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アルミニウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸ナトリウム等が挙げられ、特に硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、サリチル酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウムが好ましい。
これらの無機塩又は有機酸塩は、塩の状態で本発明組成物中に配合してもよいが、本発明の化粧料の製造時において、対応する酸物質及び塩基物質を、塩を形成するのに必要な化学量論的量で加えてもよい。また、水は任意の量で配合することができる。
本発明の化粧料は、上述したように明度と彩度とが共に良好であるため、これを含む種々の形態の化粧料として使用可能である。このような化粧料としては、例えばパウダーファンデーション、油性ファンデーション、クリーム状ファンデーション、リキッドファンデーション、コンシーラー等のなどのファンデーションや化粧下地、フェイスパウダー等に好ましく用いられる他、口紅、頬紅等のポイントメイク化粧料などに用いることができる。
本発明の化粧料は、彩度、明度が共に良好であるので、化粧下地やファンデーション等のいずれの用途に適用しても、くすみを低減し、明るい透明感のある良好な仕上がりを提供することができる。
以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。しかしながら、本発明はそれらに何ら限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
[実施例1〜9、比較例1〜5]
<複合粉体の作製>
以下の方法により、表1に記載の各種複合粉体を作製した。
市販の合成金雲母フレークを市販の粉砕機によって粉砕し、更に分級することによって表1に記載された所望の厚み、アスペクト比を有する合成雲母フレークを得た。厚みの調整は粉砕条件を変えて試行錯誤を繰り返すことによって調整した。厚み分布の調整は分級条件を変えて調整した。
平均厚みは、各平板状粉体の超薄切片の透過電子顕微鏡写真を100個の粉体についてそれぞれ10ヶ所ずつ撮影してそれぞれの厚みを測定し、1000箇所での厚みの平均値(μ)を用いた。また、厚み分布は、上記1000の厚みの値と平均厚み(μ)より標準偏差(σ)を算出し、σ/μの値として評価した。
具体的には、市販の合成金雲母として入手可能な厚みの薄いものを購入し、更に粉砕、分級することで作製した。すなわち、PDM−40L(トピー工業(株)製、粒径40μ、平均厚み290nmの合成金雲母)を市販の粉砕機によって粉砕した後に分級し、表1に記載された所望の厚み、アスペクト比を有する合成雲母フレークを得た。
実施例および比較例の雲母の屈折率については文献値を用いた。被覆層の屈折率については、別途、屈折率既知の光学ガラス(BK−7、屈折率=1.510)上に100nmの厚みで薄膜を形成し、反射スペクトルを測定してフィッティングすることで測定した。
アスペクト比は、各平板状粉体を支持基板上に水平に並ぶように伸ばして散布したものを走査電子顕微鏡によって撮影した写真から100個の粉体について上から見た大きさ(縦、横の平均値)を計測し、100個の粉体の平均値を前記方法で算出した厚みの平均値で割った値を用いた。
被覆層は特開平09−71417に記載の公知の湿式法により形成した。すなわち、合成雲母フレークを分散した分散液中に、酸化チタン前駆体(オキシ硫酸チタン水溶液と硫酸)を添加した後に加熱、攪拌してろ過、洗浄、乾燥し、前駆体を高温(1000℃)で加熱処理して、酸化チタン被覆層を形成した。
被覆層の平均厚みは、複合粉体の平均厚みについて合成雲母フレークの平均厚みを測定したときと同様に透過電子顕微鏡写真観察より測定して、複合粉体の平均厚みと合成雲母フレークの平均厚みから求めた。複合粉体の被覆層の厚みの分布は、別途、厚み100nmの超薄切片を作製し、透過型電子顕微鏡にて10個の粉体について10視野ずつ被覆厚みを測定した。その標準偏差を平均厚みで割った値に100をかけて算出した値は全て10%以下であった。
<パウダーファンデーションの調製>
下記に記載のA相、B相の各成分(数値は質量部)を別個に秤量し、ヘンシェルミキサーにて色材が色伸びするまで十分に混合して実施例1〜9、および比較例1〜4のパウダーファンデーションを調製した。A相中の複合粉体の種類は、それぞれ表1に記載のものを使用した。
A相
セリサイト 47.1部
タルク 21.2部
酸化チタン 9.0部
酸化鉄(黄色) 1.8部
酸化鉄(赤色) 0.54部
酸化鉄(黒色) 0.27部
複合粉体(表1) 10.0部
メチルパラベン 0.09部
B相
ジメチコン(及び)トリメチルシロキシシリケート
2.985部
ジメチコン(20cs) 7.0部
トコフェロール 0.005部
フェノキシエタノール 0.01部
<比較例5>
上記表1中の複合粉体10.0部をセリサイト6.9部およびタルク3.1部に置き換えた以外は実施例1と同様にして、比較例5のファンデーション(ベース処方)を調製した。
<ファンデーション塗布>
市販の肌色シミシート(バイオプレート(ビューラックス(株)製)。肌色標準色の背景中に、正常部分及びシミ部分に相当する5段階の濃度の異なる濃い肌色の円形部を有するシート)上に、実施例1〜9および比較例1〜5の各ファンデーションを0.3(g/cm)の塗布量で均一に塗布し、試料を得た。
<ファンデーション評価>
上記肌色シミシート上に各ファンデーションを塗布した各試料の正常部分の肌色を、色彩色差計CR−400(コニカミノルタセンシング(株)製)にて測色し、C光源での明度L*、a*、b*、および彩度C*を得た。
続いて、各試料のシミ部分を測色し、シミ部分で得られた値と、正常部分で得られた値との色差ΔE*abを、下記式により算出した。5段階のシミの内で最も濃いシミ(シミ−1)および次に濃いシミ(シミ−2)に対して得られた値を、カバー力の評価とした。また、同シートに対するカバー力を、目視にて、5段階評価(比較例5を3点、未塗布を0点)にて評価した。それぞれの結果を表2に示す。
色差(ΔE*ab) = {(ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2

表2に示されるように、実施例1〜9はいずれも、明度及び彩度がいずれも良好で、明るく、鮮やかな仕上がりのものであり、且つカバー力も高いことがわかる。特に実施例5、6、7は明度と彩度が共に高く、明るく鮮やかな仕上がりであることがわかる。
これに対して、雲母フレークの厚みが大きい比較例1〜3では、このような明度、彩度を高いレベルで両立できないことは明らかであり、厚み分布の狭いガラスフレークを使用しても彩度が低く(比較例4参照)、本発明の効果が得られないことがわかる。
[実施例10〜18、比較例6〜10]
下記に記載のA相、B相、およびC相の各成分を別個に秤量した。なおA相中の複合粉体の種類は、それぞれ表1に記載のものを使用した。ホモミキサーの容器中にB相を添加し、攪拌しながらA相を徐々に添加した後、容器を80℃まで加熱してB相中の成分が全て溶融するまで攪拌した。別途、C相を添加した容器も80℃まで加熱して、全ての成分が溶解するまで攪拌した。続いてB相及びA相の混合物と、C相の水溶液とを共に50℃まで降温し、B相中に徐々にC相をホモミキサーにて攪拌しながら添加し、十分に乳化するまで攪拌して、実施例1〜9のものと同一の複合粉体を含む実施例10〜18の各リキッドファンデーションと、比較例1〜5のものと同一の複合粉体を含む又は複合粉体を含まない比較例6〜10の各リキッドファンデーションを調製した。
A相
タルク 3.9部
酸化チタン 9.6部
酸化鉄(黄色) 0.8部
酸化鉄(赤色) 0.2部
酸化鉄(黒色) 0.02部
複合粉体(表1) 5.0部
B相
シクロメチコン 5.0部
シクロメチコン(及び)ジメチコンコポリオール
15.0部
合成ワックス 0.10部
アラキジルベヘネート 0.3部
トリヒドロキシステアリン 0.4部
フェニルトリメチコン 5.0部
トリデシルイソノナノエート 5.0部
ラウレス−7 0.5部
C相
脱イオン水 43.0部
BG 8.0部
NaCl 2.0部
無水酢酸Na 0.3部
フェノキシエタノール 0.2部
EDTA−2Na 0.1部
実施例10〜18および比較例6〜10のリキッドファンデーションを、上記パウダーファンデーションと同様にして評価した。
その結果、実施例10〜18ファンデーションはいずれも明度及び彩度が高く良好であった。
これに対して比較例6〜9のファンデーション及び、複合粉体を含有しない汎用処方のリキッドファンデーション(比較例10)では、このような明度及び彩度の高いレベルでの両立が得られなかった。
[実施例19]
実施例1〜9のパウダーファンデーションのB相を用いない以外は実施例1〜9と同様にして、フェイスパウダーを調製した。得られたフェイスパウダーについて、比較例10(複合粉体を含まない)のリキッドファンデーションベース処方を1.0(mg/cm)の塗布量で均一に塗布した表面に更に0.1(mg/cm)の塗布量で均一に塗布したサンプルを実施例1〜9と同様に評価を行った。
得られたフェイスパウダーは、実施例1〜9のパウダーファンデーションと同様、明度と彩度に優れ、明るく鮮やかな仕上がりのものであった。
このように本発明によれば、明度及び彩度がいずれも良好で明るく鮮やかな仕上がりのファンデーションやフェイスパウダー等の好ましい化粧料を得ることができる。

Claims (12)

  1. 50nm〜200nmの範囲の平均厚みと5〜1000の範囲のアスペクト比を有する雲母フレークと、
    前記雲母フレークの表面を被覆し、且つ前記雲母フレークより高い屈折率を有する被覆層と、
    からなる複合粉体を含有する化粧料。
  2. 前記雲母フレークが50nm〜150nmの範囲の平均厚みと10〜400の範囲のアスペクト比を有する請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記雲母フレークが70nm〜120nmの範囲の平均厚みと10〜300の範囲のアスペクト比を有する請求項1に記載の化粧料。
  4. 前記雲母フレークの平均厚み(μ)と標準偏差(σ)とがσ/μ≦0.5を満たすものである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の化粧料。
  5. 前記雲母フレークの平均厚み(μ)と標準偏差(σ)とがσ/μ≦0.3を満たすものである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の化粧料。
  6. 前記被覆層の平均厚みが25nm〜90nmの範囲である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の化粧料。
  7. 前記複合粉体の平均厚みが100nm〜300nmの範囲である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の化粧料。
  8. 前記複合粉体が、
    70nm〜120nmの平均厚み及び10〜300のアスペクト比を有すると共に、平均厚み(μ)と標準偏差(σ)とがσ/μ≦0.3である前記雲母フレークと、
    40nm〜60nmの平均厚みを有する前記被覆層と、
    からなり、前記複合粉体の総平均厚みが150nm〜240nmである請求項1に記載の化粧料。
  9. 前記雲母フレークの平均粒径が、1μm〜20μmである請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の化粧料。
  10. 前記雲母フレークが合成雲母フレークである請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の化粧料。
  11. 前記被覆層が、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛及び酸化ジルコニウムからなる群より選ばれる少なくとも一つの金属酸化物を主成分として含む請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の化粧料。
  12. ファンデーション、化粧下地又はフェイスパウダーである請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の化粧料。
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