JP2011046461A - 張力制御装置、テーピング装置およびステータコイルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この張力制御装置は、テープが巻装される被対象物が同心的に挿入される中空の回転リングと、前記回転リングを回転させて、前記テープを前記被対象物に巻回させる回転部と、前記回転リングに回転可能に設けられ、前記テープを保持するテープリールと、前記テープリールから前記被対象物までのテープ搬送経路長を変化させる定張力ばねを有し、前記搬送されるテープの張力に対応して、このテープ搬送経路長を変化させて、このテープの張力を一定に調整する張力調整部と、を具備する。
【選択図】図7
Description
そこで、ステータコイルに一定張力で絶縁テープをテーピングすることにより空隙を減少し絶縁性能を向上するテーピング装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また近年、発電機の製造は増加傾向にあり、テーピング作業を高速で実現することが求められている。
また、磁気式ブレーキ機構を有するテーピング装置では、急激な張力変動に対しては制御周期が遅いため張力調整することが困難であった。一方、摩擦式ブレーキ機構を有するテーピング装置では、度々発生する張力変動に対し、テープ張力を調整するための追従性が悪いという問題があった。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態のテーピング装置の概略構成を示す概略斜視図である。
図1に示すように、このテーピング装置1は、支持クランプ11,12、テーピングヘッド14、移動装置15、制御装置17、入力装置18、ベースプレート19などを備える。
テーピングヘッド14は、ステータコイル10に絶縁テープ13を巻き付ける機能を有する。
テーピングヘッド14は、筒状のフレーム29、中空の円筒形状に形成され、フレーム29に回転可能に支持される回転リング30を備える。ステータコイル10は、回転リング30に同心的に挿入される。
テープリール32a(32b)、ガイドローラ33a〜37a(33b〜37b)は、絶縁テープ13a(13b)をガイドしてステータコイル10に搬送するテープ搬送経路をそれぞれ構成する。
この構造物にテーピングを施す場合、図3に示すように、テープの張力変化は、周期的に発生する。このことから、張力の変化とテーピングの被対象物(構造物)の形状には相関関係があることが分かる。
図6は、絶縁テープに緩みが発生した場合のテープ張力の関係を示す図で、(a)は張力変動が小さい場合、(b)は張力変動が大きい場合を示す図である。この図6では、絶縁テープに一定張力を与えた状態で絶縁テープが緩んだ場合、絶縁テープの緩みが小さい場合と、絶縁テープの緩みが大きい場合との張力変化を比較する。
絶縁テープ13aの半径rが小さくなると、テープリール32aから一定速度で絶縁テープ13aが引き出され、テープリール32aの回転速度を大きくする必要があり、これに伴い絶縁テープ13aに加わる張力が上昇する。すなわち、この絶縁テープ13aの半径rと張力とは、反比例関係にある。
油圧シリンダ40aは、内部に圧縮ばね41aを設置し、ピストン42aを付勢する。さらに、油圧シリンダ40aは、ピストンロッド43aの先端に回転自在なガイドローラ44aを備え、このガイドローラ44aを圧縮ばね41aの付勢力によって絶縁テープ13aに押し当てることで、テープリール32aにブレーキをかける。
ガイドローラ36aは、スライダ46aに回転可能に配設されてガイドレール39aの長手方向に移動可能なものである。すなわち、このガイドローラ36aは、図7中、ガイドローラ35a,37a間の鉛直方向を上下に移動して、ガイドローラ35a,37aから隔たったり、またはガイドローラ35a,37aに接近する。
ガイドレール39aは、回転リング30に配設される。
さらに好ましくは、ガイドローラ34aへの絶縁テープの接触面積を大きくするとともに、ガイドローラ34aのローラ部材質を摩擦力の高い材料で構成することで、絶縁テープの張力をさらに安定させることができる。
図8は、実施形態2に係る張力調整機構部の構成を示す図で、(a)は断面図、(b)はテープリール32aの上面図である。この張力調整機構部は、油圧シリンダ40a、テープリール32aのブレーキ機構部60aを有する。
テープリール32aのブレーキ機構部60aは、テープリール32aの下方(図中、テープ13aが取り付けられる方向と反対方向)に設けられている。このブレーキ機構部60aは、油圧シリンダ61a、テープリール32aと油圧シリンダ62a間に設けられたブレーキパッド64a、これら部位を収納する収納部65aを備える。
次に、この張力調整機構部の動作について説明する。
テープ半径rは、テーピングを施すことにより減少する。油圧シリンダ40aでは、圧縮ばね43aによって、ピストン51aが絶縁テープ13aに付勢されているので、テープ半径rの減少に伴い、ピストン51aはテープリール32aの方向に移動する。
図9は、実施形態3に係るダンパー機構部38aを示す拡大図である。
2つの定張力ばね48aを用いたダンパー機構部38aは、予め設定された張力(以下、「設定張力」という)を常に得ることができる反面、たとえば設定張力が20[Kgf]の定張力ばねを用いたガイドローラ36aに、それよりも小さな張力(荷重)、たとえば張力18[Kgf]が連続して付加される場合がある。この場合、ガイドローラ36aは後退し続けてストッパ47a1に当接すると、このストッパ47a1の干渉を受け、定張力ばね48aはその機能を失う。
次に、この張力調整機構部の動作について説明する。
まず、この張力調整機構部では、油圧シリンダ40aでテープ半径を検知し、油圧シリンダ61aによりブレーキパッド64aに圧力を加えてテープ張力を大まかに粗調整する。
図10に示した張力調整機構部において、エアーシリンダ49aとエアーシリンダ71aの内部圧力を調整するために、この間のエアーチューブ57a,58aにサブタンク76aをそれぞれ配置する。
これにより、エアーシリンダ71aの内部圧力を微調整することが可能となり、エアーシリンダ49aとエアーシリンダ71aとの内部圧力の関係を安定させて、張力を調整することができる。この結果、絶縁テープの張力をさらに安定させることができる。
図11は、ガイドローラ34aの構成を示す図で、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
ガイドローラ34aは、回転リング30に設けられた軸80に回転可能に挿入されるとともに、中心に軸受81が挿入され、軸80に取り付けたナット82によって着脱できないように固定される。ガイドローラ34aと回転リング30との間には、ブレーキパッド83が取り付けられる。
このように、本実施形態のテーピング装置によれば、ガイドローラを摩擦接触によってブレーキをかけることができるので、絶縁テープの張力をさらに安定させることができる。
Claims (12)
- テープが巻装される被対象物が同心的に挿入される中空の回転リングと、
前記回転リングを回転させて、前記テープを前記被対象物に巻回させる回転部と、
前記回転リングに回転可能に設けられ、前記テープを保持するテープリールと、
前記テープリールから前記被対象物までのテープ搬送経路長を変化させる定張力ばねを有し、前記搬送されるテープの張力に対応して、このテープ搬送経路長を変化させて、このテープの張力を一定に調整する張力調整部と、
を具備することを特徴とする張力制御装置。 - 前記張力調整部は、
回転可能に設置され、前記テープを搬送する第1および第2のガイドローラと、
前記第1のガイドローラから搬入する前記テープを、前記第2のガイドローラに搬出するとともに、前記定張力ばねの伸縮に応じて、前記第1および第2のガイドローラとの距離が変化する第3のガイドローラと、
を備えることを特徴とする請求項1記載の張力調整装置。 - 前記巻装されたテープの径の変化に伴い、液体が流入、流出する液体流入経路と、
前記流入、流出された液体によって、前記テープリールの回転動作を規制して前記テープの張力を調整する張力調整機構部と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1または2記載の張力制御装置。 - 前記張力調整機構部は、
前記流入、流出された液体によって、ロッドを伸縮させる液圧シリンダと、
前記ロッドの先端に配置され、前記ロッドの伸長に伴って前記テープリールと接触し、このテープリールの回転動作を規制して前記テープの張力を調整する弾性体と、
を備えることを特徴とする請求項3記載の張力調整装置。 - 前記テープ搬送経路長の変化に伴い、気体が流入、流出する気体流入経路と、
前記流入、流出された気体によって、前記テープリールの回転動作を規制して前記テープの張力を微調整する張力微調整機構部と、
をさらに具備することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の張力制御装置。 - 前記張力微調整機構部は、
前記流入、流出された気体によって、ロッドを伸縮させる気圧シリンダ
を備え、前記ロッドは、伸長に伴って前記テープリールと接触し、このテープリールの回転動作を規制して前記テープの張力を調整する
ことを特徴とする請求項5記載の張力調整装置。 - 前記気体流入経路は、
前記気体の流入、流出を調整する流入調整部
を備えることを特徴とする請求項5記載の張力調整装置。 - 前記テープ搬送経路に回転可能に設けられ、前記テープをガイドする第4のガイドローラと、
前記第4のガイドローラの回転動作を規制して前記ガイドするテープの張力を調整するローラ規制部と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の張力制御装置。 - 前記第4のガイドローラにおける前記テープの入出力部にそれぞれ回転可能に設けられ、この第4のガイドローラにこのテープを密着させる第5および第6のローラを、
をさらに具備することを特徴とする請求項8記載の張力調整装置。 - 前記第4のガイドローラは、摩擦力の高いゴム状の材質で形成される
ことを特徴とする請求項8または9記載の張力調整装置。 - 前記請求項1〜10のいずれか1つに記載の張力制御装置と、
前記回転リングを回転可能および移動可能に支持する支持部と、
を具備することを特徴とするテーピング装置。 - 中空の回転リングにテープが巻装される被対象物を同心的に挿入するステップと、
前記回転リングを回転させて、搬送される前記テープに張力を加えながら、このテープを前記被対象物に巻回させてステータコイルを製造するステップと、
前記搬送されるテープの張力に対応して、前記テープを保持するテープリールから前記被対象物までのテープ搬送経路長を変化させて、このテープの張力を一定に調整するステップと、
を含むことを特徴とするステータコイルの製造方法。
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JP2000354354A (ja) * | 1999-06-10 | 2000-12-19 | Toshiba Corp | 巻回装置 |
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