JP2011046403A - 可搬式繊維強化プラスチックタンク - Google Patents

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【課題】組立・解体・移動が容易で、耐震性・耐食性・メンテナンス性に優れた可搬式繊維強化プラスチックタンクを提供する。
【解決手段】繊維強化プラスチック製の容器と、該容器を取り囲み、該容器を保持するための架台とを有し、該架台は、該容器の側面の外側への変形を抑制するため、該容器の外側面に接すると共に、該外側面に沿って配置される縦方向の側面用柱PR1と、少なくとも該容器の上部付近及び下部付近で該容器を取り囲むように該側面用柱を連結する側面用梁BM1(BM2)と、また、該容器の底面を支えるため、該底面の外周に沿って配置される外側支柱(PR2,PR3)と、該排水口を取り囲むように配置される内側支柱PR4と、該外側支柱を連結する外周用梁(BM2)と該内側支柱を連結する内周用梁BM5と、該外周用梁と該内周用梁とを連結する連結梁(BM3,BM4)とを備え、少なくとも該連結梁が該容器の底面に接している。
【選択図】図4

Description

本発明は、可搬式繊維強化プラスチックタンクに関し、特に、組立・解体・移動が容易で、耐震性・耐食性・メンテナンス性に優れた可搬式繊維強化プラスチックタンクに関する。
陸揚げした海苔の洗浄などを行う水槽には、撹拌装置を用いて大量の処理を行うため、コンクリート製の水槽が多用されている。しかしながら、コンクリート製の水槽は、水槽自体の移動を行うことができない上、水槽が劣化した場合の補修や排水周りの維持管理が容易でなく、解体にも多額のコストが掛かる等、多くの問題を有している。
水槽自体の移動を可能にした可搬式水槽としては、ステンレス製のものが提供されているが、価格が高い上、電蝕によるサビが発生し易く、普及が進んでいない。
他方、特許文献1のような飼料タンク、特許文献2のような貯水槽、特許文献3のような養殖槽、特許文献4のような排水槽など、各種タンクを繊維強化プラスチック(以下、「FRP」という。)を用いて形成することが提案されている。
また、特許文献1,2及び3には、FRP製の容器を架台を用いて保持することが開示され、さらに、特許文献2及び3には、FRP製の容器を複数に分割されたパネルから構成することも開示されている。
FRP製の容器は、塩害による腐食がなく、軽量かつ機械的強度もある程度高いため、可搬式の水槽としては好ましいが、満水時の内容量が10トンを超えるような大規模な水槽については、十分な機械的強度を維持することが難しい。しかも、大容量の水槽の組立や解体を可能とするためには、水槽となる容器を複数のパネルで構成する必要があり、より一層、機械的強度が低下する原因となる。
特開平11−91868号公報 特開平10−245093号公報 実開平5−63261号公報 特開2005−320787号公報
本発明が解決する課題は、上述した問題を解決し、組立・解体・移動が容易で、耐震性・耐食性・メンテナンス性に優れた可搬式繊維強化プラスチックタンクを提供することである。
請求項1に係る発明は、上面が開口し、底面に排水口を備え、該底面が該排水口に向かって傾斜している繊維強化プラスチック製の容器と、該容器を取り囲み、該容器を保持するための架台とを有し、該架台は、該容器の側面の外側への変形を抑制するため、該容器の外側面に接すると共に、該外側面に沿って配置される縦方向の側面用柱と、少なくとも該容器の上部付近及び下部付近で該容器を取り囲むように該側面用柱を連結する側面用梁と、また、該容器の底面を支えるため、該底面の外周に沿って配置される外側支柱と、該排水口を取り囲むように配置される内側支柱と、該外側支柱を連結する外周用梁と該内側支柱を連結する内周用梁と、該外周用梁と該内周用梁とを連結する連結梁とを備え、少なくとも該連結梁が該容器の底面に接していることを特徴とする可搬式繊維強化プラスチックタンクである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該外側支柱の間には、該外側支柱の下部付近を連結する脚部連結手段と、該外側支柱と該外周用梁とを連結する第1斜連結手段とを設け、該外側支柱と該内側支柱との間には、該外側支柱と該連結梁とを連結する第2斜連結手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該容器の側面又は底面は複数に分割されたパネルで構成され、各パネルには、該側面用柱の間又は該連結梁の間に橋渡して保持される補強構造を有し、該補強構造は、パネルの外側面に補強部材を配置し、該パネルと該補強部材を共に被覆する繊維強化プラスチックのライニングにより、該補強部材を該パネルに一体化していることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該補強部材は、木材又は発泡材で構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該パネルは、外側をボルトで連結し、内側の繋ぎ目に繊維強化プラスチックのライニングを施すことを特徴とする。
請求項1に係る発明により、上面が開口し、底面に排水口を備え、該底面が該排水口に向かって傾斜している繊維強化プラスチック製の容器に対して、該容器を取り囲み、該容器を保持するための架台を配置しているため、上面が開口しているため機械的強度が低い繊維強化プラスチック製の容器であっても、架台によりタンク全体の機械的強度を高めることが可能となる。
特に、該架台は、該容器の側面の外側への変形を抑制するため、該容器の外側面に接すると共に、該外側面に沿って配置される縦方向の側面用柱と、少なくとも該容器の上部付近及び下部付近で該容器を取り囲むように該側面用柱を連結する側面用梁を有するため、上面の開口部に配置される撹拌装置等の重量物の設置やその振動に対しても容器の側面の変形を効果的に抑制でき、さらには、満水時の容器の膨張に対しても、容器の側面の変形を抑えることが可能となる。
さらに、該架台は、該容器の底面を支えるため、該底面の外周に沿って配置される外側支柱と、該排水口を取り囲むように配置される内側支柱と、該外側支柱を連結する外周用梁と該内側支柱を連結する内周用梁と、該外周用梁と該内周用梁とを連結する連結梁とを備え、少なくとも該連結梁が該容器の底面に接しているため、大容量の容器に水等を満たしても、底面全体を連結梁で安定的に支持するだけでなく、外側支柱と内側支柱とにより加重を効果的に分散させることが可能となる。
請求項2に係る発明により、外側支柱の間には、該外側支柱の下部付近を連結する脚部連結手段と、該外側支柱と外周用梁とを連結する第1斜連結手段とを設け、該外側支柱と内側支柱との間には、該外側支柱と連結梁とを連結する第2斜連結手段とを備えているため、タンク全体の耐震強度を高め、例えば、容器内部の水圧や撹拌時などの水圧変動による圧力に耐える機械的強度を実現することができる。特に、外側支柱の間の脚部連結手段や第1斜連結手段により容器の横揺れ対策を図り、外側支柱と内側支柱との間の第2斜連結手段により容器の縦揺れ対策を図っている。
請求項3に係る発明により、容器の側面又は底面は複数に分割されたパネルで構成され、各パネルには、側面用柱の間又は連結梁の間に橋渡して保持される補強構造を有し、該補強構造は、パネルの外側面に補強部材を配置し、該パネルと該補強部材を共に被覆する繊維強化プラスチックのライニングにより、該補強部材を該パネルに一体化しているため、パネルの内側の面を限りなくフラットな形状(凹凸が少ない形状)を維持しながら、パネル自体の機械的強度を高めることができる。このため、大容量の容器でも、容器全体を複数のパネルで構成でき、組立・解体・移動が容易な可搬式繊維強化プラスチックタンクを提供することができる。
請求項4に係る発明により、補強部材は、木材又は発泡材で構成されているため、軽量さを維持しながら、必要な機械的強度を確保でき、しかも安価なパネルでタンクの容器を構成することができる。
請求項5に係る発明により、パネルは、外側をボルトで連結し、内側の繋ぎ目に繊維強化プラスチックのライニングを施すため、パネル間の隙間からの漏水を防止し、パネル内面をフラットな形状に維持することも可能となる。
本発明の可搬式繊維強化プラスチックタンクに使用される容器の概略を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図1の容器を構成する側面パネルを説明する図であり、(a)は側面パネルの裏面斜視図、(b)は側面パネルに利用される補強構造の断面図である。 図1の容器を構成する底面パネルを説明する図である。 本発明の可搬式繊維強化プラスチックタンクに使用される架台の概略を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の可搬式繊維強化プラスチックタンクに使用される、外側支柱間に設けられた耐震構造を示す図である。 本発明の可搬式繊維強化プラスチックタンクに使用される、外側支柱と内側支柱と間に設けられた耐震構造を示す図である。
本発明に係る可搬式繊維強化プラスチックタンクについて、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の可搬式繊維強化プラスチックタンクに利用される容器の概略を示している。図1(a)は容器を上方から見た平面図であり、図1(b)は、容器の側面図である。本発明の可搬式繊維強化プラスチックタンク(以下、「可搬式FRPタンク」という。)に使用される容器の形状は、上面が開口し、底面に排水口を備え、該底面が該排水口に向かって傾斜している。
容器の側面は、複数の側面パネルSPで組み合わせて構成される。本発明の可搬式FRPタンクの主な用途としては、海苔撹拌槽などの大量な水を収容し、上部の開口には撹拌装置などが設置されるものであり、容器の満水時の容量が10トン以上のものを特に対象としている。したがって、側面パネルの大きさも、横1m×高さ2mよりも大きなサイズとなる。
容器の底面は、複数の底面パネルBPで組み合わせて構成される。図1(a)に示すように、一例としては、底面の大きさが横3m×奥行3m程度の場合では、底面全体を4枚の底面パネルから構成し、各底面パネルは、FRPの面P2と面P3とが結合された形状とすることができる。当然、容器の底面の面積が大きくなる場合には、単一の面のみの底面パネルも利用される。図1の容器の場合には、底面全体は四角錐を逆にして形状となっており、全ての底面が底面の中心に向かって傾斜している。
四角錐の頂点には、排水管DPに繋がる排水口が形成されている。排水管と底面(排水口)との接続は、市販の塩化ビニル製等のフランジやゴム製パッキンを用いて行い、気密性を高めるよう構成する。また、底面の内側に排水管の接続に伴う段差が形成される場合には、容器内の水を完全には排水できるように、底面の内側に配置されるフランジの頂面を底面の傾斜面の中心側端部よりも低くなるように形成し、傾斜面の端部とフランジの頂面との間の隙間をシリコン等で埋め、傾斜面から排水管までを傾斜状態を維持するよう構成する。
図2は、側面パネルの1枚を示す図であり、裏面側の斜視図である。本発明の可搬式FRPタンクの特徴は、容器の内面に凹凸を形成せず、内面をフラットな形状とすることである。これは、清掃などメンテナンスが容易であり、特に底面では液溜まりが発生し難いなどの利点がある。しかしながら、内面をフラットにしながら大きな面積のパネルを形成することは、機械的強度が極端に低下する原因となる。このため、本発明では、補強機構AD1を側面パネルSPの裏面に形成している。
図2(b)は、図2(a)の矢印A−Aにおける断面図の一部を示すものであり、補強構造AD1の断面構造を示している。容器の内面を構成する平面P1は、繊維強化プラスチックで構成され、その裏面に木材や樹脂を発泡させた発泡体で補強部材SUを配置する。そして、補強部材SUをパネル平面P1に一体化させるため、繊維強化プラスチックを利用したライニングLNで両者を接合する。なお、発泡体のようにそれ自体の機械的強度が弱い場合でも、それを取り囲むライニングLNの構造がパネル補強の役割を果たし、軽量でありながら機械的強度の高いパネルを形成することが可能となる。
本発明で使用する繊維強化プラスチックを用いたパネルの成形方法としては、プレス成形法、SMC法、BMC法、レジンインジェクション成形法、スプレーアップ成形法、ハンドレイアップ成形法など各種の方法が利用可能である。スプレーアップ成形品、ハンドレイアップ成形品において、繊維強化プラスチックの積層構成は、要求される容積や強度によって変動するが、概ね3PLYから12PLYの間にするのが作業効率上においても望ましい。また使用するガラス繊維は容量や強度、美観により、チョップドストランドマット・ロービングクロス・サーフェースマット等の中から選定し、樹脂についても、使用される環境(容器内に入れる液体やタンクの設置場所)によって、不飽和ポリエステル、エポキシ、ビニルエステル、フェノールの中から選定される。
各側面パネルSPには、図2(a)に示すように、平面P1の端部で裏面側に折れ曲がる側部が形成されている。該側部には開口H1が設けられ、側面パネル同士をボルトを用いて接合可能なように構成されている。
図3は、底面パネルBPの例を示す図であり、底面パネルの裏面側斜視図である。図3の底面パネルBPは、2つの平面P2及びP3を容器内側の面とし、その裏面には、補強機構AD2及びAD3が設けられている。補強機構AD2は、平面P2又は平面P3を補強するためのものであり、補強機構AD3は、平面P2と平面P3との接続部に沿った部分を補強している。各補強機構の構造は、図2(b)に示した補強機構AD1と同様である。平面P2及び平面P3も、平面P1と同様に、繊維強化プラスチックを用いて構成されている。
底面パネルBPの平面P2又は平面P3の外側端部は、裏側に折れ曲げられた側部を有しており、該側部に底面パネル同士を接続するため、ボルトを挿入する開口H2が形成されている。以上では、底面パネル同士又は側面パネル同士の接合を中心に説明したが、底面パネルと側面パネルとの接合に対しても、同様に、対応するパネルの辺に側部を形成し、パネル同士を接合するための開口を設けることができる。
パネル同士の接合は、パネル平面の外側を上述のようにボルトで連結しているが、必要に応じて、パネル間にゴムパッキン等を配置して密着性を高めることができる。他方、パネル平面の内側では、パネル間の繋ぎ目に、繊維強化プラスチックのライニングを施し、パネル間の隙間からの漏水を防止すると共に、パネル内面をフラットな形状に維持することが好ましい。
次に、本発明の可搬式FRPタンクの特徴である容器を保持する架台について説明する。以下では、図2及び3に示す各種パネルを組み立て、図1に示すような容器を構成した場合について、当該容器を保持する架台を中心に説明する。
図4(a)は、架台を上側から見た平面図であり、図4(b)は同じ架台の側面図である。点線は、図1の容器の形状に対応する線である。本発明の可搬式FRPタンクを構成する容器の上面が開口しているため、構造的に容器の機械的強度が低くなる。これを補完するため、架台には、容器の側面の外側への変形を抑制するための構造を設けている。具体的には、容器の外側面である側面パネルの裏面に接すると共に、該外側面に沿って配置される縦方向の側面用柱PR1と、該容器の上部付近及び下部付近で該容器を取り囲むように該側面用柱を連結する側面用梁BM1及びBM2を有している。
側面用柱PR1は、少なくとも側面パネルの接合部分に位置するよう配置され、側面パネルの接合部だけでなく、側面パネルに設けられた補強構造AD1(図2参照)の端部を支持する位置に配置される。これにより、側面用柱が設けられていない領域における側面パネルに加わる圧力に対しても、補強構造と共働して側面用柱が受け止めることが可能となる。
各側面用柱PR1の上部は側面用梁BM1で連結され、各側面用柱PR1の下部は、側面用梁BM2で連結されている。この連結構造により、上面の開口部に配置される撹拌装置等の重量物の設置やその振動に対しても容器の側面の変形を効果的に抑制でき、さらには、満水時の容器の膨張に対しても、容器の側面の変形を抑えることが可能となる。
なお、容器の上部における横揺れが激しい場合には、側面用柱PR1の間に筋交いとなる補強部材(不図示)を配置し、側面用柱PR1の上部付近における横揺れ対策を施す必要がある。
架台を構成する柱や梁、さらには補強部材は、接合に際して溶接など行うことも可能であるが、組立・分解又は移動を容易にするため、ボルト等を用いた締結手段で接合することが好ましい。
本発明の可搬式FRPタンクでは、10トンを超える大量の水等の液体を収容する容器を想定しているため、容器を下面から保持する構造は、特に重要な役割を担っている。容器の底面を支えるための架台の構成としては、底面の外周に沿って配置される外側支柱PR2(PR3)と、底面中央部の排水口を取り囲むように配置される内側支柱PR4と、該外側支柱PR2(PR3)を連結する外周用梁BM2と該内側支柱PR4を連結する内周用梁(BM5)と、該外周用梁(BM2)と該内周用梁(BM5)とを連結する連結梁BM3(BM4)とを備え、少なくとも該連結梁BM3(BM4)が該容器の底面に接している。
容器底面を支える架台の特徴の一つは、容器外周付近を支える支柱(例えば、PR2、PR3)と、排水口を取り巻くように配置される容器内周付近の支柱(PR4)の2重構造としていることである。そして、これらの支柱同士を外周用梁BM2と内周用梁BM5で連結し、更に、外周用梁BM2と内周用梁BM5とを連結する連結梁BM3(BM4)で、容器の底面全体に渡り支持する構造としている。これにより、大容量の容器に水等を満たしても、底面全体を連結梁で安定的に支持するだけでなく、外側支柱と内側支柱とにより加重を効果的に分散させることが可能となる。
本発明の可搬式FRPタンクの架台は組み立て式であり、容器も大容量の水等を収容するため、耐震構造を架台に施すことが好ましい。図5及び6に示すように、種々の耐震構造を採用することが可能であるが、特に、横揺れと縦揺れの両方に対応した構造が好ましい。
本発明の可搬式FRPタンクの耐震構造としては、図5に示すように、外側支柱(PR2,PR3)の間には、該外側支柱の下部付近を連結する脚部連結手段DB1と、該外側支柱(PR2,PR3)と外周用梁BM2とを連結する第1斜連結手段DB2とを設けている。脚部連結手段DB1と2つの第1斜連結手段DB2が連結されて、図5に示すように、外側支柱間で点線の三角形で示す連結構造を形成している。このように容器の外周に沿って配置される外側支柱間の連結を強化することで、横揺れに対して耐震性を向上させることが可能となる。なお、脚部連結手段DB1や第1斜連結手段DB2の連結方法は、外側支柱(PR2,PR3)に設けられた連結プレート(PL1,PL3)に、ボルト等で結合する方法が用いられている。
また、図6に示すように、外側支柱(PR2,PR3)と内側支柱PR4との間には、該外側支柱(PR2,PR3)と連結梁(BM3,BM4)とを連結する第2斜連結手段DB3とを備えている。このように、外側支柱から内側支柱方向に延びる連結梁に筋交い構造を持たせることで、容器の縦揺れに対する耐震性を高めることが可能となる。なお、第2斜連結手段DB3の連結方法につても、外側支柱(PR2,PR3)に設けられた連結プレートPL4や連結梁(BM3,BM4)に設けられた連結プレートPL5に、ボルト等で結合する方法が用いられている。
本発明の可搬式FRPタンクに利用される架台は、一般的な鋼材(H鋼,C鋼,L鋼)など、低コストの材料で構成することができるが、耐蝕性を向上させるためステンレス製の材料を用いることもできる。また、本発明の可搬式FRPタンクに使用される容器の形状は、図1のように直方体のものに限らず、容器の側面をより多くの多面体で構成するものや、曲面を組み込んだものなど、多様な形状が利用可能である。
以上、説明したように、本発明により、組立・解体・移動が容易で、耐震性・耐食性・メンテナンス性に優れた可搬式繊維強化プラスチックタンクを提供することが可能となる。
AD1〜3 補強構造
BM1 側面用梁
BM2 側面用梁(外周用梁)
BM3,BM4 連結梁
BM5 内周用梁
BP 底面パネル
DB1 脚部連結手段
DB2 第1斜連結手段
DB3 第2斜連結手段
DP 排水管
LN ライニング
PL1〜5 連結プレート
PR1 側面用柱
PR2,PR3 外側支柱
PR4 内側支柱
SP 側面パネル
SU 補強部材

Claims (5)

  1. 上面が開口し、底面に排水口を備え、該底面が該排水口に向かって傾斜している繊維強化プラスチック製の容器と、
    該容器を取り囲み、該容器を保持するための架台とを有し、
    該架台は、該容器の側面の外側への変形を抑制するため、該容器の外側面に接すると共に、該外側面に沿って配置される縦方向の側面用柱と、少なくとも該容器の上部付近及び下部付近で該容器を取り囲むように該側面用柱を連結する側面用梁と、
    また、該容器の底面を支えるため、該底面の外周に沿って配置される外側支柱と、該排水口を取り囲むように配置される内側支柱と、該外側支柱を連結する外周用梁と該内側支柱を連結する内周用梁と、該外周用梁と該内周用梁とを連結する連結梁とを備え、少なくとも該連結梁が該容器の底面に接していることを特徴とする可搬式繊維強化プラスチックタンク。
  2. 請求項1に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該外側支柱の間には、該外側支柱の下部付近を連結する脚部連結手段と、該外側支柱と該外周用梁とを連結する第1斜連結手段とを設け、該外側支柱と該内側支柱との間には、該外側支柱と該連結梁とを連結する第2斜連結手段とを備えたことを特徴とする可搬式繊維強化プラスチックタンク。
  3. 請求項1又は2に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該容器の側面又は底面は複数に分割されたパネルで構成され、
    各パネルには、該側面用柱の間又は該連結梁の間に橋渡して保持される補強構造を有し、
    該補強構造は、パネルの外側面に補強部材を配置し、該パネルと該補強部材を共に被覆する繊維強化プラスチックのライニングにより、該補強部材を該パネルに一体化していることを特徴とする可搬式繊維強化プラスチックタンク。
  4. 請求項3に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該補強部材は、木材又は発泡材で構成されていることを特徴とする可搬式繊維強化プラスチックタンク。
  5. 請求項3又は4に記載の可搬式繊維強化プラスチックタンクにおいて、該パネルは、外側をボルトで連結し、内側の繋ぎ目に繊維強化プラスチックのライニングを施すことを特徴とする可搬式繊維強化プラスチックタンク。
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