JP2011044999A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに異なる給電点とそれぞれ接続されたアンテナと他機能を果たすアンテナとの間における無線信号の干渉対策を、共振周波数をずらすことなく施す。
【解決手段】無線通信装置は、互いに異なる周波数帯の無線信号をそれぞれ送受信する複数のアンテナと、前記複数のアンテナそれぞれと個々に接続された複数の共振回路とを有する。複数の共振回路は、共通の給電点と接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置に関する。
近年、携帯電話機に代表される無線通信装置の多機能化に伴い、携帯電話にて通話やパケット通信で用いられる無線通信機能に加えて、GPS(Global Positioning System)、Bluetooth(登録商標)、WLAN(無線LAN(Local Area Network))などの他の無線通信機能が搭載された無線通信装置が普及している。
このような複数の無線通信機能を実現するため、互いに異なる複数の周波数をそれぞれ送受信する複数のアンテナを有する無線通信装置が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
以下に、複数のアンテナを有する無線通信装置の構成の第1の形態について、図14を参照して説明する。
図14に示すように、この無線通信装置300には、複数のアンテナとして、2GHz帯のアンテナ351と800MHz帯のアンテナ352とが設けられている。また、無線通信装置300は、アンテナ351、352、給電点321などを接地するための接地パターン311が形成されたプリント基板310を有している。給電点321の負極端子は接地パターン311と接続され、給電点321の正極端子はインピーダンス整合回路330と接続されている。
インピーダンス整合回路330は、ピン341により接続されたアンテナ351とピン342により接続されたアンテナ352とのそれぞれと、給電点321の正極端子との間でインピーダンスを整合させるための回路である。
つぎに、図14に示したアンテナ351、352のアンテナ特性のうち重要な特性であるインピーダンス特性とリターンロス特性とについて、図15、図16を参照して説明する。なお、図15に示すインピーダンス特性および図16に示すリターンロス特性の両方は、給電点321からアンテナ部350側を見たときのインピーダンスをネットワークアナライザ(図示せず)で測定したときの特性である。
ここで、インピーダンス特性とは、高周波数帯におけるアンテナの動作特性を表すものであり、複素反射係数をスミスチャートに描画することによって示される。なお、スミスチャート上で複素反射係数の実数部が「1」であり虚数部が「0」である点(以下、「点A」という)は、アンテナのインピーダンスがこのアンテナで送受信した電波の電力が伝送される伝送路の特性インピーダンス(50Ω)と一致する点に相当する。そして、アンテナのインピーダンスが点Aに近い程、アンテナとしての特性は良好であり、かつアンテナが接続されている無線回路(図示せず)に対するインピーダンス整合も良好となる。図15に示した例では、アンテナ351が動作する2GHz帯におけるインピーダンスを示す点2G−1およびアンテナ352が動作する800MHz帯におけるインピーダンスを示す点800M−1それぞれは、点Aの近傍に位置するため、インピーダンス整合は良好である。
また、図16に示したようなリターンロスが極小値を示す谷の部分では、アンテナ351または352が共振して当該アンテナの特性が良好となり、かつアンテナ351または352が送受信した電波を処理する無線回路(図示せず)と当該アンテナとの整合も良好となる。
一般的に、携帯電話機では、アンテナの特性から考えてリターンロスを−5dB以下に抑えないと、携帯電話機能による通信に支障をきたす。そのため、所望の周波数帯におけるアンテナのリターンロスが−5dB以下であることが、携帯電話機能による良好な通信を実現するためのアンテナ特性に対する条件として考えられる。
無線通信装置300の例では、図16に示したように、800MHz帯と2GHz帯との各周波数帯において、アンテナ351、352それぞれのリターンロスが−5dB以下であるため、携帯電話機能を実現するための良好なアンテナ特性を確保できている。
つぎに、複数のアンテナを有する無線通信装置の構成の第2の形態として、携帯電話用の無線通信機能を実現するための2つのアンテナに加えて、携帯電話以外の他の無線通信機能を実現するためのアンテナをさらに有する無線通信装置の構成について、図17を参照して説明する。
図17に示すように、無線通信装置400は、第2給電点422と、第2インピーダンス整合回路432と、ピン443と、2.4GHz帯のアンテナ453とを有する点で、図13に示した無線通信装置300と異なっている。以下では、800MHz帯および2GHz帯が携帯電話用の周波数帯であり、新たに追加したアンテナ453の周波数帯(2.4GHz帯)がBluetooth(登録商標)用の周波数帯である場合を例に挙げて説明する。
アンテナ451、452と、アンテナ453とは、互いに異なる無線通信機能である携帯電話機能とBluetooth(登録商標)機能とを実現するために、それぞれ独立して動作する。そのため、共通の給電点を用いて携帯電話用のアンテナ451、452とBluetooth(登録商標)用のアンテナ453との両方に、電波を送信するための送信電力を供給することは困難であり、アンテナ451、452に送信電力を供給する第1給電点421と、アンテナ453に送信電力を供給する第2給電点422とを個々に設けることが必要となる。
ここで、アンテナ452とアンテナ453との間の干渉対策について考える。干渉対策の1つとして、干渉を軽減するための共振回路を用いて、アンテナ453が電波を受信する2.4GHz帯において、800MHz帯のアンテナ452が第1給電点421付近で開放(open)状態となるように終端する方法がある。
以下に、この方法を実現した無線通信装置500について、図18を参照して説明する。この無線通信装置500は、第1給電点521とアンテナ551、552との間に設けられた図18に示す共振回路560を有する点で、図17に示した無線通信装置400と異なっている。
図19に示すように、この共振回路560には、コンデンサ561とコイル562とが互いに並列に接続された並列共振回路PRと、この並列共振回路PRと直列に接続されたコンデンサ563とが設けられている。
コンデンサ561、563のキャパシタンスおよびコイル562のインダクタンスは、800MHz帯で共振回路560が直列共振し、かつ2.4GHz帯で共振回路560が並列共振する数値である。直列共振した場合、図20に示す点P300のように共振回路560のインピーダンスが0Ωである状態、すなわち共振回路560が短絡(short)状態と等価な状態となる。そのため、給電点521からアンテナ部550側を見たときのインピーダンスは、アンテナ552が有するインピーダンスと同じとなる。
また、並列共振した場合、図20に示す点P100のように共振回路560のインピーダンスが「∞」である状態、すなわち共振回路560が開放状態と等価な状態になる。
そのため、2.4GHz帯では第1給電点521からアンテナ部550側を見た場合、アンテナ552は第1給電点521から切り離された状態となり、アンテナ552で受信した電波がアンテナ553で受信した電波に対して及ぼす影響が大幅に軽減される。
しかし、アンテナ552とアンテナ551とは、共振回路560に共通して接続されている。そのため、2.4GHz帯と近い周波数帯であってアンテナ551が動作する2GHz帯においては、共振回路560のインピーダンスは、0Ωとはならずにコイル562が有するインダクタンス成分(図20の例では、10nH)と等価となる。
すると、このアンテナ551の電気長は大幅に長くなり、特性が悪化してしまう。なお、「電気長」とは、アンテナで最も大切な電気的な長さのことを指し、アンテナ自体の物理的な長さに応じて定まる。ここで、この電気長を短くするには、コンデンサ561、563のキャパシタンスを変更することによりある程度の調整が可能である。
特開2005−244553号公報
上述したような共振回路560が設けられた無線通信装置500におけるインピーダンス特性およびリターンロス特性を、図21、図22にそれぞれ示す。
図22に示すように、800MHz帯においては、共振回路560を挿入した場合の共振周波数と共振回路560を挿入していない場合の共振周波数との間のずれは、ほとんど発生していない。
しかし、2GHz帯においては、共振回路560を挿入した場合の共振周波数は、共振回路560を挿入していない場合の共振周波数から大幅にずれてしまう。そのため、2GHz帯で動作するアンテナ551に対して良好なアンテナ特性を確保することができなくなってしまう。なお、図21に示した点2G−2は点Aから大きく外れていることから、共振回路560を挿入した場合、アンテナ551のインピーダンス整合も悪化する。
つまり、図18に示した無線通信装置500においては、共振回路560が、同じ第1給電点521から送信電力が供給される複数のアンテナでそれぞれが送受信する電波間で生じる干渉を回避することが困難となってしまうという問題点がある。
本発明は、上述した課題を解決する無線通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の無線通信装置は、互いに異なる周波数帯の無線信号をそれぞれ送受信する複数のアンテナと、前記複数のアンテナそれぞれと個々に接続された複数の共振回路とを有し、前記複数の共振回路は、共通の給電点と接続されている。
本発明によれば、互いに異なる給電点とそれぞれ接続されたアンテナと他機能を果たすアンテナとの間における無線信号の干渉対策を、共振周波数をずらすことなく施すことができる。
本発明の実施形態1に従った無線通信装置の構成を示す図である。 図1に示した第2共振回路の構成を示す図である。 図1に示した第2共振回路のインピーダンス特性を示す図である。 図1に示した第1共振回路の構成を示す図である。 図1に示した第1共振回路のインピーダンス特性を示す図である。 実施形態1の無線通信装置のインピーダンス特性を示す図である。 実施形態1の無線通信装置のリターンロス特性を示す図である。 折畳み式の携帯電話機を開いた状態で背面から見たときの外観を示す図である。 800MHz帯、2GHz帯の2つのアンテナを実装した一例と、800MHz帯、2GHz帯、2.4GHz帯の3つのアンテナを実装した第1の配置例と、800MHz帯、2GHz帯、2.4GHz帯の3つのアンテナを実装した第2の配置例とを示す図である。 実施形態2の第2共振回路の構成を示す図である。 図10に示した第2共振回路のインピーダンス特性を示す図である。 実施形態2の無線通信装置のインピーダンス特性を示す図である。 実施形態2の無線通信装置のリターンロス特性を示す図である。 複数のアンテナを有する無線通信装置の構成の第1の形態を示す図である。 図14に示した無線通信装置のインピーダンス特性を示す図である。 図14に示した無線通信装置のリターンロス特性を示す図である。 複数のアンテナを有する無線通信装置の構成の第2の形態を示す図である。 複数のアンテナを有する無線通信装置の構成の第3の形態を示す図である。 図18に示した共振回路の構成の一例を示す図である。 図19に示した共振回路のインピーダンス特性を示す図である。 図18に示した無線通信装置のインピーダンス特性を示す図である。 図18に示した無線通信装置のリターンロス特性を示す図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1に従った無線通信装置を説明する。
図1に示すように、実施形態1の無線通信装置1には、プリント基板11と、アンテナ部17およびアンテナ173とが設けられている。
このアンテナ部17は、互いに異なる複数の周波数帯でそれぞれ無線信号(電波)を送受信する「複数のアンテナ」として、第1アンテナ171と、第2アンテナ172とを有する。この説明例では、これらのうちで長さが短いアンテナが第1アンテナ171であり、これらのうちで長さが長くかつメアンダ構造のアンテナが第2アンテナ172である。
第1アンテナ171は、第1の周波数帯において電波を送受信するアンテナである。また、第1アンテナ171は、ピン161を介してプリント基板11と接続されている。
第2アンテナ172は、第2の周波数帯において電波を送受信するアンテナである。また、第2アンテナ172は、ピン162を介してプリント基板11と接続されている。
本実施形態では、第1の周波数帯が2GHz帯であり、第2の周波数帯が800MHz帯であり、かつ第1の周波数帯および第2の周波数帯が携帯電話機能に用いられる通信帯域である場合を例に挙げて説明する。
また、アンテナ173は、第1の周波数帯および第2の周波数帯以外の任意の周波数帯において電波を送受信する「他機能アンテナ」である。また、アンテナ173は、ピン163を介してプリント基板11と接続されている。
本実施形態では、アンテナ173が動作する周波数帯が2.4GHz帯であり、かつ当該周波数帯がBluetooth(登録商標)機能に用いられる通信帯域である場合を例に挙げて説明する。
プリント基板11上には、接地パターン111と、第1給電点121と、第2給電点122と、共通インピーダンス整合回路13と、インピーダンス整合回路14と、第1共振回路151と、第2共振回路152と、ピン161、162、163とが設けられている。
接地パターン111は、第1アンテナ171、第2アンテナ172、アンテナ173、第1給電点121、第2給電点122などを接地するために用いられる。
第1給電点121は、「共通の給電点」である。第1給電点121の負極端子は接地パターン111と接続されており、第1給電点121の正極端子は共通インピーダンス整合回路13と接続されている。
また、第2給電点122の負極端子は接地パターン111と接続されており、第2給電点122の正極端子はインピーダンス整合回路14と接続されている。なお、インピーダンス整合回路14は、アンテナ173と第2給電点122の正極端子との間のインピーダンスを整合させる役割を果たす。
また、共通インピーダンス整合回路13は、第1アンテナ171と第1給電点121の正極側との間でインピーダンスを整合させるとともに、第2アンテナ172と第1給電点121の正極側との間でインピーダンスを整合させる役割を果たす。この共通インピーダンス整合回路13は、集中定数素子(コンデンサ、コイル、抵抗)やプリント基板11上に形成されたマイクロストリップラインで構成される。
また、共通インピーダンス整合回路13は、第1共振回路151および第2共振回路152と接続されている。
第1共振回路151は、第1アンテナ171に対応して設けられた共振回路である。第1共振回路151は、ピン161を介して、第1アンテナ171と接続されている。
また、第2共振回路152は、第2アンテナ172に対応して設けられた共振回路である。第2共振回路152は、ピン162を介して、第2アンテナ172と接続されている。
つぎに、実施形態1における第2共振回路152の構成について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、第2共振回路152には、第1コンデンサ181−2とコイル183−2とが互いに並列に接続された並列共振回路180−2と、この並列共振回路180−2と直列に接続された第2コンデンサ182−2とが設けられている。
第1コンデンサ181−2、第2コンデンサ182−2のキャパシタンスおよびコイル183−2のインダクタンスは、800MHz帯で第2共振回路152が直列共振し、かつ2.4GHz帯で第2共振回路152が並列共振する数値である。直列共振した場合、図3に示す点P2のように第2共振回路152のインピーダンスが0Ωである状態、すなわち第2共振回路152が短絡状態と等価な状態となる。
そのため、800MHz帯においては、第1給電点121から第2アンテナ172を見たときのインピーダンスは、第2アンテナ172が有するインピーダンスと同じである。
また、並列共振した場合、図3に示す点P1のように第2共振回路152のインピーダンスが「∞」である状態、すなわち第2共振回路152が開放状態と等価な状態になる。
そのため、2.4GHz帯においては、第1給電点121から第1アンテナ171側を見た場合、第2アンテナ172は第1給電点121から切り離された状態となる。
つぎに、実施形態1における第1共振回路151の構成について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、第1共振回路151には、第1コンデンサ181−1とコイル183−1とが互いに並列に接続された並列共振回路180−1と、この並列共振回路180−1と直列に接続された第2コンデンサ182−1とが設けられている。第1コンデンサ181−1、第2コンデンサ182−1のキャパシタンスおよびコイル183−1のインダクタンスは、2GHz帯で第1共振回路151が直列共振し、かつ2.4GHz帯で第1共振回路151が並列共振する数値である。
つまり、図5に示す点P3のように2.4GHz帯にて第1共振回路151のインピーダンスが「∞」である状態となり、点P4のように2GHz帯にて第1共振回路151のインピーダンスが0Ωである状態となる。
これにより、第2アンテナ172およびアンテナ173がそれぞれ受信した電波に対する第1アンテナ171が受信した電波の干渉を回避することが可能である。
つぎに、上記構成を有する無線通信装置1における、第1アンテナ171および第2アンテナ172のインピーダンス特性とリターンロス特性とについて、図6、図7を参照して説明する。
図7に示すように、無線通信装置1においては、第2アンテナ172に対応して設けられた第2共振回路152により、第2アンテナ172で受信した電波の第1アンテナ171で受信した電波に対する干渉が回避される。そのため、第1アンテナ171の共振周波数がずれることなく、2GHz帯の携帯電話機能を実現するための良好なリターンロス特性(つまり、2GHz帯でのリターンロスが−5dB以下)を確保できている。
なお、第2共振回路152が並列共振を起こすことにより、第2アンテナ172は、アンテナ173が動作する2.4GHz帯にて開放状態と等価となる。そのため、第2アンテナ172が受信した電波が、アンテナ173が受信した電波に対して及ぼす干渉を大幅に軽減することができる。
また、第1アンテナ171に対応して設けられた第1共振回路151により、第1アンテナ171で受信した電波の第2アンテナ172で受信した電波に対する干渉が回避される。そのため、第2アンテナ172の共振周波数がずれることなく、800MHz帯の携帯電話機能を実現するための良好なリターンロス特性を確保できている。
なお、第1共振回路151が並列共振を起こすことにより、第1アンテナ171は、アンテナ173が動作する2.4GHz帯にて開放状態と等価となる。そのため、第1アンテナ171が受信した電波が、アンテナ173が受信した電波に対して及ぼす干渉を大幅に軽減することができる。
さらに、図6に示すように、800MHz帯におけるインピーダンスを示す点800M−3および2GHz帯におけるインピーダンスを示す点2G−3は、点Aの近傍にそれぞれ位置している。そのため、第1アンテナ171、第2アンテナ172それぞれのインピーダンス整合は良好である。
以上説明したように、本発明の実施形態1によれば、第1給電点121と第1アンテナ171または第2アンテナ172との間の配線が分岐された位置に、第1アンテナ171、第2アンテナ172に個々に対応する第1共振回路151、第2共振回路152がそれぞれ設けられている。
これにより、互いに異なる給電点とそれぞれ接続されたアンテナと他機能を果たすアンテナとの間における無線信号の干渉対策を、共振周波数をずらすことなく施すことができる。
(実施形態2)
つぎに、実施形態2の無線通信装置について説明する。
実施形態2では、第1給電点121から送信電力が供給される複数のアンテナ間における干渉対策に加えて、複数のアンテナそれぞれの電気長の調整も行う。
以下では、2.4GHz帯のアンテナ173を追加して配置するために、800MHz帯の第2アンテナ172の物理的な長さを短くしなければならないという場合を例に挙げて説明する。
つまり、この説明例では、第2アンテナ172の物理的な長さを短くすることに応じて第2アンテナ172の電気長を長くするよう調整するとともに、アンテナ173が動作する2.4GHz帯に対する第2アンテナ172の影響も軽減する。
以下では、本発明の無線通信装置1は、図8に示す折畳み可能な携帯電話機20であり、携帯電話機20におけるアンテナ実装位置24である場合を例に挙げて説明する。
携帯電話機20には、多機能化とともに小型化が要求される。そのため、図9に示す配置例のように、携帯電話通信用の第1アンテナ171、第2アンテナ172は、非常に狭い空間に設けられたアンテナ実装位置24のうちに収容せざるを得ない。
さらに、携帯電話機20がBluetooth(登録商標)機能を有する場合、図9に示す第1の配置例のように、第1アンテナ171、第2アンテナ172に加えて、Bluetooth(登録商標)機能用の2.4GHz帯のアンテナ173をアンテナ実装位置24のうちに収容する必要がある。
第1の配置例では、3つのアンテナ171、172、173を物理的にアンテナ実装位置24に配置したものの、アンテナ173で電波を良好に受信することは困難である。これは、アンテナ173の先端がプリント基板11の接地パターン111に近づくと、当該アンテナ173の特性が悪化してしまうためである。
なお、第1の配置例では、第1アンテナ171、第2アンテナ172それぞれの先端は、アンテナ実装位置24のうちのプリント基板11からできる限り離れた位置に配置されている。
しかし、アンテナ173は、ダイポールアンテナを模した逆L字形状に形成されているため、アンテナ173の活線側(HOT)と接地端子(GND)との距離が近くなるに伴って、アンテナ特性の悪化を招いてしまう。
そのため、図9に示す第2の配置例のように、アンテナ173も、その先端をプリント基板11から可能な限り離れた位置に配置することが望ましい。
なお、第2の配置例では、第2アンテナ172の物理的な長さを短くすることにより、アンテナ173の先端は、第1アンテナ171、第2アンテナ172の先端とプリント基板11との間の距離と同じ距離だけプリント基板11から離れた位置に配置されている。
しかし、第2アンテナ172の物理的な長さを短くしたため、第2アンテナ172の電気長は長くなるように調整する必要がある。また、アンテナ173で受信した電波に対する第2アンテナ172が受信した電波の干渉を軽減する必要もある。
これらを実現するために、実施形態2の無線通信装置が有する第2共振回路152は、図10に示すように、互いに並列に接続されたコンデンサ191−2およびコイル192−2を有している。なお、実施形態2の第1共振回路151は、互いに並列に接続されたコンデンサ191−1(図示せず)およびコイル192−1(図示せず)を有している。
第2共振回路152が有するコンデンサ191−2のキャパシタンスおよびコイル192−2のインダクタンスは、2.4GHz帯で第2共振回路152が並列共振する数値である。並列共振した場合、図11に示す点P5のように、2.4GHz帯にて第2共振回路152のインピーダンスは∞となる。
また、800MHz帯においては、図11に示す点P6のように、第2共振回路152のインピーダンスが所定値(例えば、10nH程度)となるように、コンデンサ191−2のキャパシタンスおよびコイル192−2のインダクタンスをあらかじめ選択しておく。
つまり、800MHz帯にてコイル192−2と等価な構成を有するようにコンデンサ191−2のキャパシタンスおよびコイル192−2のインダクタンスの数値をあらかじめ設定しておくことにより、物理的な長さが短くなったことに伴って減少した第2アンテナ172の電気長が長くなるように補うことが可能となる。
なお、実施形態2の無線通信装置1(この例では、携帯電話機20)のインピーダンス特性とリターンロス特性とを、図12、図13にそれぞれ示す。
図13に示すように、第2アンテナ172が動作する800MHz帯および第1アンテナ171が動作する2GHz帯の両方において、良好なリターンロス特性をそれぞれ確保することができている。
なお、図12に示すように、800MHz帯におけるインピーダンスを示す点800M−4および2GHz帯におけるインピーダンスを示す点2G−4は、点Aの近傍にそれぞれ位置している。そのため、第1アンテナ171、第2アンテナ172それぞれのインピーダンス整合も良好となる。
以上説明したように、実施形態2の無線通信装置1によれば、実施形態1と同様に同じ給電点から送信電力が供給される複数のアンテナで受信した電波間の干渉を回避しつつ、アンテナの物理的な長さの短縮に伴って当該アンテナの電気長が短くなった場合でも、その電気長を調整することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る各種の変形が可能である。
1 無線通信装置
11 プリント基板
111 接地パターン
121 第1給電点
122 第2給電点
13 共通インピーダンス整合回路
14 インピーダンス整合回路
151 第1共振回路
152 第2共振回路
161、162、163 ピン
17 アンテナ部
171 第1アンテナ
172 第2アンテナ
173 アンテナ
180−1、180−2 並列共振回路
181−1、181−2 第1コンデンサ
182−1、182−2 第2コンデンサ
183−1、183−2、192−2 コイル
191−2 コンデンサ

Claims (4)

  1. 互いに異なる周波数帯の無線信号をそれぞれ送受信する複数のアンテナと、
    前記複数のアンテナそれぞれと個々に接続された複数の共振回路とを有し、
    前記複数の共振回路は、共通の給電点と接続されている無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記共通の接続点以外の給電点と接続された他機能アンテナを有し、
    前記共振回路は、前記他機能アンテナが送受信する無線信号の周波数帯において開放状態と等価となるようにあらかじめ設定されている無線通信装置。
  3. 請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記共振回路は、
    互いに並列に接続された第1コンデンサおよびコイルと、該第1コンデンサと該コイルとに直列に接続された第2コンデンサとを有し、
    当該共振回路が接続されたアンテナが送受信する無線信号の周波数帯における当該共振回路のインピーダンスはゼロとなるようにあらかじめ設定されており、前記複数のアンテナのうち当該共振回路以外の共振回路と接続されたアンテナが送受信する無線信号の周波数帯における当該共振回路のインピーダンスは前記コイルが有するインダクタンス成分となるようにあらかじめ設定されていることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項2に記載の無線通信装置において、
    前記共振回路は、互いに並列に接続されたコンデンサとコイルとを有し、
    前記複数のアンテナのうち当該共振回路以外の共振回路と接続されたアンテナが送受信する無線信号の周波数帯における当該共振回路のインピーダンスは、前記コイルが有するインダクタンス成分となるようにあらかじめ設定されていることを特徴とする無線通信装置。
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JP2017220915A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社フジクラ アンテナ装置

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