JP2011044808A - 隣接セル設計装置、隣接セル設計方法及びプログラム - Google Patents
隣接セル設計装置、隣接セル設計方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011044808A JP2011044808A JP2009190295A JP2009190295A JP2011044808A JP 2011044808 A JP2011044808 A JP 2011044808A JP 2009190295 A JP2009190295 A JP 2009190295A JP 2009190295 A JP2009190295 A JP 2009190295A JP 2011044808 A JP2011044808 A JP 2011044808A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- base station
- adjacent
- unit
- candidate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【解決手段】オーバラップ領域推定部106は、複数の受信点における複数のセルの電波の電波強度を示す電波強度情報に基づいて、対象セルの電波と候補セルの電波とが、移動端末の存在想定領域内で重複する領域を示すオーバラップ領域を推定する。次に、隣接判定部107は、オーバラップ領域推定部106が推定したオーバラップ領域の大きさが所定の閾値より大きい場合に候補セルが隣接セルであると判定し、隣接セル設計部109は、隣接判定部107による判定結果に基づいて隣接セルの設計を行う。
【選択図】図1
Description
適切な隣接セルの設計を行い、当該設計した隣接セルを基地局制御装置に設定することで、ハンドオーバを実現することができる。ここで、隣接セルの「設定」とは、基地局制御装置の記憶部に記憶する、対象セルと隣接セルとを対応付けて記憶する隣接セルリストにおいて、当該隣接セルリストの対応関係を更新する処理を示す。
従来、初期設定時における隣接セルの設計は、まず隣接セルの設計対象となる基地局装置と周辺の基地局装置との距離や見通し(基地局装置間の障害物の有無)に基づいて、ハンドオーバが見込まれるセルを隣接セルとして抽出することで行われる。
また、更新時における隣接セルの設計は、電測車による走行測定を行って電波強度の情報を収集し、当該情報に基づいて隣接セルの判定を行うことで行われる。
従来、隣接セルの設計は、無線エリアの拡大を目的として行われていた。無線エリアの拡大を目的としていた時期、すなわち「ロールアウト期」は、いかに広範囲に無線エリアを広げるかが重視されていたため、地上付近の電波状況を電測によって大まかに把握すれば十分であった。
しかしながら、近年は全体的に無線エリアが行き届く「普及期」となり、局所的に発生する不感地帯等を対象に無線エリアの設定を行う必要が出てきた。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による隣接セル設計装置100の構成を示す概略ブロック図である。
隣接セル設計装置100は、電波情報記憶部101、電波強度取得部102、対象セル強度差算出部103、候補セル強度差算出部104、重複判定部105、オーバラップ領域推定部106、隣接判定部107、隣接セル設定情報記憶部108、隣接セル設計部109を備える。
電波情報記憶部101は、移動端末の存在想定領域内の各受信点における、複数の基地局装置からの電波強度を、無線セル識別子及び受信点の緯度・経度・高度に対応付けて記憶している。ここで、移動端末の存在想定領域とは、対象セルの周辺領域の地表面や建造物の各階層を示す。
電波強度取得部102は、電波情報記憶部101から、各受信点における最も電波強度が大きいセル(以下、ドミナントセルとする)が属する基地局装置からの電波強度、隣接セルの設計対象となるセル(対象セル)が属する基地局装置からの電波強度、及び隣接セルの候補となるセル(候補セル)が属する基地局装置からの電波強度を読み出す。
対象セル強度差算出部103は、各受信点におけるドミナントセルが属する基地局装置からの電波強度と対象セルが属する基地局装置からの電波強度との差を算出する。
候補セル強度差算出部104は、各受信点におけるドミナントセルが属する基地局装置からの電波強度と候補セルが属する基地局装置からの電波強度との差を算出する。
重複判定部105は、ある受信点において対象セル強度差算出部103が算出した強度差と候補セル強度差算出部104が算出した強度差に基づいて、当該受信点における対象セルと候補セルとの重複の有無を判定する。
オーバラップ領域推定部106は、各受信点におけるセルの重複の有無に基づいてオーバラップ領域を推定する。
隣接判定部107は、オーバラップ領域推定部106が推定したオーバラップ領域の面積が所定の閾値より大きい場合に、候補セルが対象セルの隣接セルであると判定する。
隣接セル設定情報記憶部108は、対象セルの隣接セルとして基地局制御装置に記憶されている情報を記憶する。
隣接セル設計部109は、隣接判定部107による判定結果と隣接セル設定情報記憶部108が記憶する情報とに基づいて隣接セルの設計を行い、当該設計した隣接セルに基づく更新命令を基地局制御装置に送信することで、基地局制御装置における隣接セル情報の設定を行う。
電波情報記憶部101は、図2に示すように、セルを特定するための無線セル識別子及び移動端末の存在想定領域内の受信点を示す緯度・経度・高度と、無線セル識別子が示すセルが属する基地局装置からの当該受信点における電波強度とを一対一のリレーションで対応付けて記憶している。つまり、電波情報記憶部101は、無線セル識別子、緯度、経度及び高度の組み合わせをキーとして電波強度を記憶している。
なお、ここでは電波情報記憶部101に電波強度として電波強度の絶対値(単位はdBm)が格納されているが、電波強度の絶対値に代えて信号対干渉雑音比や、電波強度の絶対値または信号対干渉雑音比が所定の閾値を超えるか否かを示すブール値であっても良い。また、ここでは位置情報として緯度・経度・高度を用いているが、19座標系やUTM座標系などの直角座標系のX,Y,Z座標が格納されていても良い。
隣接セル設定情報記憶部108は、図3に示すように、対象セルを示す無線セル識別子と隣接セルを示す隣接セル識別子とを多対多のリレーションで対応付けて記憶している。
これにより、隣接セル設計装置100は、建築物の高階層でのみ観測されるオーバラップ領域を考慮して隣接セル情報の設計を行うことができる。
図4は、隣接セル設計装置100の動作を示す第1のフローチャートである。
なお、隣接セル設計装置100による隣接セルの設計動作を行う前に、予め各受信点における電波強度の実測を行っておき、当該実測によって得られた電波強度情報を電波情報記憶部101に記憶させておくものとする。
ユーザが対象セルを指定して隣接セル設計装置100を動作させることで、隣接セル設計装置100が対象セルに対する隣接セルの設計動作を開始すると、まず、電波強度取得部102は、電波情報記憶部101から、セルを特定するための無線セル識別子及び移動端末の存在想定領域内の受信点を示す緯度・経度・高度と、当該受信点における電波強度とを一対一のリレーションで対応付けた電波強度情報を読み出す(ステップS1)。次に、電波強度取得部102、対象セル強度差算出部103、候補セル強度差算出部104、重複判定部105及びオーバラップ領域推定部106は、協働して対象セルとある候補セルとのオーバラップ領域を推定する処理を行う(ステップS2)。このとき、候補セルは、対象セルの周辺の領域に存在するセルの中から選択される。なお、ステップS2によるオーバラップ領域の推定処理の詳細は後述する。
隣接判定部107が、オーバラップ領域の面積が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS4:YES)、隣接判定部107は、対象セルと候補セルとが隣接していると判定し、隣接セル設計部109は、当該候補セルが隣接セル設定情報記憶部108において未登録であるか否かを判定する(ステップS5)。隣接セル設計部109が、候補セルが隣接セル設定情報記憶部108において未登録であると判定した場合(ステップS5:YES)、隣接セル設計部109は、当該候補セルの識別子を、隣接セルのリストに追加すべきセルとして抽出する(ステップS6)。このとき、隣接セル設計部109は、抽出した候補セルの識別子を内部メモリの追加セル記憶領域に記憶させる。
ステップS2〜S9の処理によって全ての候補セルに対して隣接判定を行うと、つまり、対象セルに対する隣接セルの設計が終了すると、隣接セル設計部109は、内部メモリの追加セル記憶領域が記憶する候補セルを対象セルの隣接セルリストに追加し、内部メモリの除外セル記憶領域が記憶する候補セルを対象セルの隣接セルリストから除外することを示す更新命令を生成し、基地局制御装置に送信する(ステップS10)。つまり、隣接セルの設定を行う。
図5は、オーバラップ領域の推定処理の動作を示すフローチャートである。
上述したステップS1で電波強度取得部102が図2に示す電波強度情報を読み出し、または、ステップS9のループによって他のセルを候補セルとしたオーバラップ領域の推定処理を開始すると、電波強度取得部102は、ステップS1で読み出した電波強度情報から、ある受信点Aにおけるドミナントセルが属する基地局装置からの電波強度を読み出す(ステップS101)。なお、上述したようにドミナントセルとは受信点において最も電波強度が大きい基地局装置のセルのことである。次に、電波強度取得部102は、電波強度情報から、ある受信点Aにおける対象セルが属する基地局装置からの電波強度を読み出す(ステップS102)。次に、電波強度取得部102は、電波強度情報から、オーバラップ領域の推定を行う候補セルが属する基地局装置からのある受信点Aにおける電波強度を読み出す(ステップS103)。
なお、ステップS101〜S103では、電波強度取得部102は、同一の受信点におけるドミナントセルが属する基地局装置、対象セルが属する基地局装置、及び候補セルが属する基地局装置からの電波強度を読み出すものとする。
ドミナントセルは、上述したように受信点において最も電波強度が大きいセルであるため、他のセルとドミナントセルとの電波強度差が小さいということは、移動に伴って当該他のセルがドミナントセルになる確率が高いため、当該他のセルとドミナントセルとの間でのハンドオーバが発生する可能性が高いということを示す。逆に、他のセルとドミナントセルとの電波強度差が大きいということは、移動に伴って当該他のセルがドミナントセルになる確率が低いため、移動端末がドミナントセルに在圏し、当該セルにハンドオーバする可能性が低いということを示す。
そのため、対象セルと候補セルとの電波強度差が小さくても、対象セル及び候補セルとドミナントセルとの電波強度差が大きい場合は、移動端末がドミナントセルに在圏している可能性が高く、ハンドオーバが発生する確率は低い。
したがって、対象セル、候補セル及びドミナントセルが属する基地局装置からの電波強度が近い場合にのみ対象セルと候補セルとが重複していると判定することで、ハンドオーバの発生確率が少ない候補セルが隣接セルとして判定されることを防ぐことができる。
なお、対象セルまたは候補セルの何れかがドミナントセルである場合は、電波強度差D1またはD2のいずれかが0となるため、ステップS106の処理は、対象セルと候補セルの電波強度が近いか否かを判定することと等価となる。
ステップS101〜S109の処理によって全ての受信点に対して重複の有無の判定を行うと、オーバラップ領域推定部106は、オーバラップ領域を推定する(ステップS110)。具体的には、オーバラップ領域推定部106は、高度が等しい受信点のうち、対象セルと候補セルとが重複していると判定された受信点を抽出し、補間処理により当該受信点と他の受信点との境界線を推定することで、当該境界線内の領域をオーバラップ領域として推定する。この処理により、オーバラップ領域推定部106は、高度毎にオーバラップ領域を推定する。なお、受信点が地表上の点である場合は、それぞれの高度が異なっていても1つの面としてオーバラップ領域を推定することが望ましい。
そして、当該推定したオーバラップ領域を用いて、上述したステップS3以降の処理により候補セルが隣接セルであるか否かの判定がなされる。
または、対象とする2セルからの電波強度差が所定の値となる点の集合を線で結び、当該線をオーバラップ領域としても良い。この場合、ステップS3ではオーバラップ領域の面積ではなく、長さを算出し、ステップS4で当該長さが所定の閾値以上であるか否かを判定することにより、隣接セルであるか否かを判定することとなる。
次に、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
第2の実施形態は、電波強度情報が用意されておらず、シミュレーションにより電波伝搬推定を行い、この結果に基づいて隣接セルの設計を行う例である。
図6は、本発明の第2の実施形態による隣接セル設計装置100の構成を示す概略ブロック図である。
第2の実施形態による隣接セル設計装置100は、第1の実施形態による隣接セル設計装置100の電波情報記憶部101、電波強度取得部102に代えて、地図情報記憶部111、基地局情報記憶部112、電波強度算出部113を備える。
基地局情報記憶部112は、対象セルの周辺領域に存在する基地局装置の情報を記憶する。
電波強度算出部113は、地図情報記憶部111、基地局情報記憶部112が記憶する情報を用いて電波伝搬推定を行う。
地図情報記憶部111は、図7に示すように、3次元オブジェクトを示すオブジェクト識別子、3次元オブジェクトの頂点を示す頂点識別子、当該頂点の緯度・経度・高度を記憶する。例えば、3次元オブジェクトが地形を示す場合、頂点識別子に対応付けて、緯度・経度に対応する地表の高度として記憶する。また、3次元オブジェクトが建築物を示す場合、頂点識別子に対応付けて、建築物のポリゴンの頂点情報を緯度・経度・高度として記憶する。
なお、ここでは位置情報として緯度・経度・高度を用いているが、19座標系やUTM座標系などの直角座標系のX,Y,Z座標が格納されていても良い。
基地局情報記憶部112は、図8に示すように、基地局装置毎に、基地局装置を示す基地局識別子、当該基地局装置に属するセルを示す無線セル識別子、基地局装置の設置位置を示す緯度・経度、発信する電波の周波数、送信電力容量、アンテナ高、アンテナパタン、アンテナ方位角、アンテナチルト角を対応付けて記憶する。
図9は、隣接セル設計装置100の動作を示す第2のフローチャートである。なお、第1の実施形態と同じ処理は、同じ符号を用いて説明する。
隣接セル設計装置100が対象セルに対する隣接セルの設計動作を開始すると、まず、電波強度算出部113は、地図情報記憶部111から対象セルの周辺領域の地図情報を読み出す(ステップS11)。次に、電波強度算出部113は、基地局情報記憶部112から対象セルの周辺領域に存在する基地局装置の情報を読み出す(ステップS12)。
次に、電波強度取得部102、対象セル強度差算出部103、候補セル強度差算出部104、重複判定部105及びオーバラップ領域推定部106は、上述したステップS101〜S110の処理により協働して対象セルとある候補セルとのオーバラップ領域を推定する処理を行う(ステップS2)。なお、第1の実施形態では、ステップS101〜S110の処理では、電波情報記憶部101から電波強度を読み出したが、本実施形態では、電波強度算出部113から算出した電波強度を読み出す。
隣接判定部107が、オーバラップ領域の面積が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS4:YES)、隣接判定部107は、対象セルと候補セルとが隣接していると判定し、隣接セル設計部109は、当該候補セルが隣接セル設定情報記憶部108において未登録であるか否かを判定する(ステップS5)。隣接セル設計部109が、候補セルが隣接セル設定情報記憶部108において未登録であると判定した場合(ステップS5:YES)、隣接セル設計部109は、当該候補セルの識別子を、隣接セルのリストに追加すべきセルとして抽出する(ステップS6)。このとき、隣接セル設計部109は、抽出した候補セルの識別子を内部メモリの追加セル記憶領域に記憶させる。
ステップS2〜S9の処理によって全ての候補セルに対して隣接判定を行うと(隣接セルの設計を終了すると)、隣接セル設計部109は、内部メモリの追加セル記憶領域が記憶する候補セルを対象セルの隣接セルリストに追加し、内部メモリの除外セル記憶領域が記憶する候補セルを対象セルの隣接セルリストから除外することを示す更新命令を生成し、基地局制御装置に送信する(ステップS10)。
なお、本実施形態では、電波情報の実測値を用いずに隣接セルの設計を行う場合を説明したが、これに限られず、例えば、電波情報の実測値と電波伝搬推定によって算出した電波強度とを併せて用いて隣接セルの設計を行っても良い。
第3の実施形態は、オーバラップ領域の大きさに基づいて隣接セルの判定を行わずに、オーバラップ領域の大きさに重み付けを行い、その結果の値に基づいて隣接セルの判定を行う例である。
図10は、本発明の第3の実施形態による隣接セル設計装置100の構成を示す概略ブロック図である。
第3の実施形態による隣接セル設計装置100は、第1の実施形態による隣接セル設計装置100の電波情報記憶部121が記憶する内容が異なり、さらに人口分布記憶部122、重み付け部123を備えるものである。
電波情報記憶部121は、第1の実施形態による電波情報記憶部101に加え、受信点の属性を示すデータを更に格納している。
人口分布記憶部122は、受信点の属性に対応付けて当該属性を有する受信点における人口分布を記憶する。
重み付け部123は、オーバラップ領域の面積に人口分布記憶部122が記憶する人口分布を乗算した値を算出する。
電波情報記憶部121は、図11に示すように、セルを示す無線セル識別子及び移動端末の存在想定領域内の受信点を示す緯度・経度・高度と、当該受信点における電波強度と、当該受信点の属性とを一対一のリレーションで対応付けて記憶している。
ここで、受信点の属性とは、受信点が位置する建築物または地形の属性を示すものであり、例えば「オフィスビル」や「住宅」、「田畑」、「道路」などの値が格納される。
人口分布記憶部122は、図12に示すように、受信点の属性に対応付けて、当該属性を有する受信点における人口分布を記憶する。ここで、人口分布の値としては、統計的に求められた値を用いることが望ましい。
隣接セル設計装置100は、第1の実施形態と同様の方法でオーバラップ領域の面積を算出すると(第1の実施形態のステップS3)、重み付け部123は、電波情報記憶部121からオーバラップ領域に含まれる受信点のそれぞれの属性を読み出す。次に、重み付け部123は、人口分布記憶部122からそれぞれの属性に対応する人口分布を読み出す。次に、重み付け部123は、オーバラップ領域に含まれる受信点の重みの平均値を算出する。具体的には、オーバラップ領域に含まれる受信点それぞれの重みの総和を算出し、当該重みの総和を受信点の個数で除算することで算出することができる。次に、重み付け部123は、算出した重みの平均値とオーバラップ領域の面積とを乗算する。これにより、オーバラップ領域におけるハンドオーバの発生頻度の見込みを示す値算出することができる。
次に、隣接判定部107は、重み付け部123によって重みづけられたオーバラップ領域の面積が所定の閾値以上であるか否かを判定する(第1の実施形態のステップS4)。
以降の処理は第1の実施形態と同じである。
第4の実施形態は、ハンドオーバの統計情報に基づいて候補セルを絞り込んでから隣接セルの判定を行う例である。
図13は、本発明の第4の実施形態による隣接セル設計装置100の構成を示す概略ブロック図である。
第4の実施形態による隣接セル設計装置100は、第2の実施形態による隣接セル設計装置100に、さらにハンドオーバ統計情報記憶部131、候補セル抽出部132を備えるものである。
ハンドオーバ統計情報記憶部131は、対象セルの周辺領域における全てのセルの組のハンドオーバの統計情報を記憶する。
図14は、ハンドオーバ統計情報記憶部131が記憶する情報を示す図である。
ハンドオーバ統計情報記憶部131は、図14に示すように、2組のセルに対応付けてハンドオーバの発生回数とハンドオーバの失敗回数とを記憶する。
候補セル抽出部132は、ハンドオーバ統計情報と電波伝搬推定とに基づいて候補セルを抽出する。
隣接セル設計装置100が対象セルに対する隣接セルの設計動作を開始すると、まず、候補セル抽出部132は、ハンドオーバ統計情報記憶部131から、無線セル識別子が対象セルの識別子であり、対象セルとのハンドオーバ発生回数またはハンドオーバ失敗回数が所定の閾値以上となる隣接セル識別子を読み出す。次に、候補セル抽出部132は、地図情報記憶部111から地図情報を取得し、基地局情報記憶部112から基地局情報を取得し、読み出した隣接セル識別子の中央部、または中央付近の建築物の高層階を送信点として電波伝搬推定を行い、電波の到達範囲を推定する。なお、ここで用いる電波伝搬推定手法は、第2の実施形態で用いる見通し内外を決定論的に判定し、当該判定結果に基づいて電波伝搬推定を行う手法を用いると良い。次に、候補セル抽出部132は、推定した電波の到達範囲内に存在する基地局装置を抽出する。そして、候補セル抽出部132は、当該基地局装置に属するセルを候補セルとして抽出する。つまり、推定した電波の到達範囲内に存在する基地局装置に属するセルは、電波伝搬の対象性から、電波伝搬推定の送信点へ到達するセルであると考えられるため、当該セルを候補セルとして絞り込むことが有効であると言える。
候補セル抽出部が候補セルの絞込みを行うと、以降、当該絞込みを行った候補セルの各々に対して第2の実施形態のステップS11以降の処理を実行することで、隣接セルの設計及び設定を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、隣接判定対象のセルを予め抽出しておくことにより、計算量の削減を図ることができ、隣接セルの設計を高速に行うことができる。
例えば、上述した実施形態では、隣接セル設計装置100と基地局制御装置とが別々の装置であり、隣接セル設計装置100が基地局制御装置の隣接セルリストを更新する命令を出力する場合を説明したが、これに限られず、基地局制御装置が隣接セル設計装置100を内部に搭載しても良い。
また、隣接セル設計装置100の各処理部または各記憶部がネットワークを介して遠隔に備えられていても良い。
Claims (10)
- 基地局装置の通信範囲であるセルに対して、移動端末のハンドオーバ先のセルを示す隣接セルを設計する隣接セル設計装置であって、
複数の受信点において検出した、複数の基地局装置から発信される電波の電波強度を示す電波強度情報に基づいて、ハンドオーバ元のセルである対象セルが属する基地局装置から送信される電波と前記隣接セルの候補である候補セルが属する基地局装置から送信される電波とが、前記移動端末の存在想定領域内で重複する領域を示すオーバラップ領域を算出するオーバラップ領域推定部と、
前記オーバラップ領域推定部が算出したオーバラップ領域の大きさが所定の閾値より大きい場合に前記候補セルが隣接セルであると判定する隣接判定部と、
前記隣接判定部による判定結果に基づいて隣接セルの設計を行う隣接セル設計部と、
を備えることを特徴とする隣接セル設計装置。 - 前記移動端末の存在想定領域は、建築物を高さ方向に分割したときの分割面と地表面とを含むことを特徴とする請求項1に記載の隣接セル設計装置。
- 前記対象セルが属する基地局装置と前記候補セルが属する基地局装置との間の見通し内外を決定論的に判定し、当該判定結果に基づいて前記電波強度情報を算出する電波強度算出部を備え、
前記オーバラップ領域推定部は、前記電波強度算出部が算出した電波強度情報に基づいて前記オーバラップ領域を算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載の隣接セル設計装置。 - 前記電波強度情報に基づいて、前記複数の受信点の各々において電波強度が最も大きい基地局装置からの電波強度、前記対象セルが属する基地局装置からの電波強度、及び前記候補セルが属する基地局装置からの電波強度を読み出す電波強度取得部と、
前記電波強度取得部が読み出した電波強度が最も大きい基地局装置の電波強度と前記電波強度取得部が読み出した対象セルが属する基地局装置からの電波強度との強度差を算出する対象セル強度差算出部と、
前記電波強度取得部が読み出した電波強度が最も大きい基地局装置の電波強度と前記電波強度取得部が読み出した候補セルが属する基地局装置からの電波強度との強度差を算出する候補セル強度差算出部と、
前記対象セル強度差算出部が算出した強度差及び前記候補セル強度差算出部が算出した強度差が所定の閾値以下である場合に、前記受信点において前記対象セルと前記候補セルとが重複していると判定する重複判定部と、
を備え、
前記オーバラップ領域推定部は、前記重複判定部によって前記対象セルと前記候補セルとが重複していると判定された複数の受信点に基づいてオーバラップ領域の算出を行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の隣接セル設計装置。 - 前記電波強度情報は、地形に応じたウエイトに基づいた個数の当該地形上の受信点の情報を格納する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の隣接セル設計装置。 - 前記隣接判定手段は、前記オーバラップ領域の大きさに、前記オーバラップ領域の地形に応じたウエイトを乗算した値が所定の閾値より大きい場合に前記候補セルを隣接セルであると判定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の隣接セル設計装置。 - 前記対象セルが属する基地局装置からの見通し内外を決定論的に判定し、当該判定結果に基づいて前記対象セル内のある点からの電波の到達範囲を算出する到達範囲算出部を備え、
前記候補セルは、前記到達範囲算出部が算出した到達範囲内に存在する基地局装置のセルである、
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の隣接セル設計装置。 - 前記到達範囲算出部は、ハンドオーバの統計情報に基づいて、電波の到達範囲を算出する点を決定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の隣接セル設計装置。 - 基地局装置の通信範囲であるセルに対して、移動端末のハンドオーバ先のセルを示す隣接セルを設計する隣接セル設計装置を用いた隣接セル設計方法であって、
オーバラップ領域推定部は、複数の受信点において検出した、複数の基地局装置から発信される電波の電波強度を示す電波強度情報に基づいて、ハンドオーバ元のセルである対象セルが属する基地局装置から送信される電波と前記隣接セルの候補である候補セルが属する基地局装置から送信される電波とが、前記移動端末の存在想定領域内で重複する領域を示すオーバラップ領域を算出し、
隣接判定部は、前記オーバラップ領域推定部が算出したオーバラップ領域の大きさが所定の閾値より大きい場合に前記候補セルが隣接セルであると判定し、
隣接セル設計部は、前記隣接判定部による判定結果に基づいて隣接セルの設計を行う、
ことを特徴とする隣接セル設計方法。 - 基地局装置の通信範囲であるセルに対して、移動端末のハンドオーバ先のセルを示す隣接セルを設計する隣接セル設計装置を、
複数の受信点において検出した、複数の基地局装置から発信される電波の電波強度を示す電波強度情報に基づいて、ハンドオーバ元のセルである対象セルが属する基地局装置から送信される電波と前記隣接セルの候補である候補セルが属する基地局装置から送信される電波とが、前記移動端末の存在想定領域内で重複する領域を示すオーバラップ領域を算出するオーバラップ領域推定部、
前記オーバラップ領域推定部が算出したオーバラップ領域の大きさが所定の閾値より大きい場合に前記候補セルが隣接セルであると判定する隣接判定部、
前記隣接判定部による判定結果に基づいて隣接セルの設計を行う隣接セル設計部、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009190295A JP5418059B2 (ja) | 2009-08-19 | 2009-08-19 | 隣接セル設計装置、隣接セル設計方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009190295A JP5418059B2 (ja) | 2009-08-19 | 2009-08-19 | 隣接セル設計装置、隣接セル設計方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011044808A true JP2011044808A (ja) | 2011-03-03 |
JP5418059B2 JP5418059B2 (ja) | 2014-02-19 |
Family
ID=43831925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009190295A Expired - Fee Related JP5418059B2 (ja) | 2009-08-19 | 2009-08-19 | 隣接セル設計装置、隣接セル設計方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5418059B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013089058A1 (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-20 | 日本電気株式会社 | 無線パラメータ制御システム、無線パラメータ制御装置、無線基地局、無線パラメータ制御方法及びプログラム |
US8731561B2 (en) | 2011-11-09 | 2014-05-20 | Fujitsu Limited | Area detection apparatus, area detection method and area detection recording medium |
CN114125866A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-03-01 | 中通服建设有限公司 | 邻区规划方法、装置、计算机设备和存储介质 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006014320A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Soc Francaise Du Radiotelephone | 2gおよび3gシステム間の接続の自動切換のための2g−3g近傍計算の方法とシステム |
JP2010206740A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-16 | Hitachi Ltd | 隣接基地局決定方法及び管理装置 |
-
2009
- 2009-08-19 JP JP2009190295A patent/JP5418059B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006014320A (ja) * | 2004-06-22 | 2006-01-12 | Soc Francaise Du Radiotelephone | 2gおよび3gシステム間の接続の自動切換のための2g−3g近傍計算の方法とシステム |
JP2010206740A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-16 | Hitachi Ltd | 隣接基地局決定方法及び管理装置 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8731561B2 (en) | 2011-11-09 | 2014-05-20 | Fujitsu Limited | Area detection apparatus, area detection method and area detection recording medium |
WO2013089058A1 (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-20 | 日本電気株式会社 | 無線パラメータ制御システム、無線パラメータ制御装置、無線基地局、無線パラメータ制御方法及びプログラム |
JPWO2013089058A1 (ja) * | 2011-12-13 | 2015-04-27 | 日本電気株式会社 | 無線パラメータ制御システム、無線パラメータ制御装置、無線基地局、無線パラメータ制御方法及びプログラム |
RU2576245C1 (ru) * | 2011-12-13 | 2016-02-27 | Нек Корпорейшн | Система управления радиопараметром, устройство управления радиопараметром, базовая радиостанция, способ и программа для управления радиопараметром |
US9674717B2 (en) | 2011-12-13 | 2017-06-06 | Nec Corporation | Radio parameter control system, radio parameter control apparatus, radio base station, radio parameter control method and program |
CN114125866A (zh) * | 2021-10-12 | 2022-03-01 | 中通服建设有限公司 | 邻区规划方法、装置、计算机设备和存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5418059B2 (ja) | 2014-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101440836B1 (ko) | 무선랜 신호를 이용한 측위 오차 판별 방법 및 장치 | |
Lin et al. | Validation of an improved location-based handover algorithm using GSM measurement data | |
KR101405899B1 (ko) | 전파 환경 정보를 이용한 측위 방법 및 장치 | |
JP5120786B2 (ja) | 電波伝搬特性推定システム及びその方法並びにプログラム | |
US8725154B2 (en) | Handover properties estimation system, methods thereof, and storage medium | |
JP2015530849A (ja) | 基準信号強度マップに基づくモビリティ頑健性最適化 | |
JP2016538529A (ja) | ネットワークベースの測位のためのアクセスポイント選択 | |
KR20120041972A (ko) | 로그 데이터를 이용한 ap 위치 추정 방법과 그를 위한 장치 및 단말기 | |
US8855623B2 (en) | Radio wave state measurement system, radio wave state measurement method, and storage medium storing radio wave state measurement program | |
KR100946773B1 (ko) | RSSI를 이용한 향상된 TDoA와 패턴 매칭 간의선택적 실내 측위 방법 | |
KR20110123148A (ko) | 무선랜 신호를 이용한 위치 측위 방법 및 장치 | |
US9526059B2 (en) | Mobility management based on cell size | |
CN107426758B (zh) | 蜂窝通信系统中基于家庭基站分布状态干扰统计建模方法 | |
KR101565352B1 (ko) | 이동국의 지리적 위치 찾기를 위한 방법 및 장치 | |
WO2020024597A1 (zh) | 室内定位方法和装置 | |
Watanabe et al. | Dynamic neighbor cell list management for handover optimization in LTE | |
JP5418059B2 (ja) | 隣接セル設計装置、隣接セル設計方法及びプログラム | |
WO2016086669A1 (zh) | 一种确定小区关系的方法及装置 | |
JP6249739B2 (ja) | 移動体端末、装置、制御方法、及びプログラム | |
Nasrin et al. | A self-adaptive handoff decision algorithm for densely deployed closed-group femtocell networks | |
CN104301961A (zh) | 一种切换判决方法及装置 | |
KR102204038B1 (ko) | 로그 데이터를 이용한 ap 위치 추정 방법 및 장치 | |
JP2014204161A (ja) | 無線パラメータ制御方法および装置、ネットワーク運用管理装置ならびに無線基地局 | |
Miwa et al. | A multilateration-based localization scheme for adhoc wireless positioning networks used in information-oriented construction | |
KR20130026924A (ko) | 데이터베이스 구축 방법 및 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120709 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130730 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131022 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131104 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5418059 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |