JP2011043780A - アコースティックギターのブリッジ機構 - Google Patents

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【課題】アコーススティックギター等の弦楽器において、弦長補正機能を有するブリッジと、固定ピンを不要とし弦の交換を迅速に行え、かつ表甲表面へ突出しない弦端保持機構を有する弦楽器のブリッジ機構を提供する。
【解決手段】ブリッジ部と弦端保持機構部からなり、ボルトナット40によりブリッジ7を表甲5表面へ締着する事により、取り付け位置の微調整を可能としたブリッジ部と、弦の操作方向を変化させる事により、弦端の保持とその解除を行う弦端保持機構12,13を、表甲裏面へ固着した弦端保持機構部からなるブリッジ機構を提供する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、弦楽器のブリッジ機構、特にアコースティックギターのブリッジ機構に関する。
図12に代表的なアコースティックギター26を示す。図の上端部をヘッド、及び下端部をテールと呼ぶ。従来のアコースティックギター等の弦楽器は胴部25と棹部24からなり、張設される金属製の弦6の一端はヘッド側においてはチューニングマシン2の主軸に巻着され、他端は胴部側にて保持される。弦の一端には金属性エンドボール14を備え、これは胴部側にて保持される。胴部側においては弦端保持機構を表甲上のブリッジ27部、または図15に示すようにテール部のテールピース32に備える。
ブリッジ部に弦端保持機構を備える物は、図12から図14に示す機構が主に用いられている。ブリッジ機構は一体型のサドル8、ブリッジ27、ブリッジプレート29、ブリッジピン28にて構成され、各弦端はエンドボール部をブリッジ27、表甲5、ブリッジプレート29へと貫通したブリッジピンホール33へと挿通され、テーパーと弦6を陥入するブリッジピン溝を有するブリッジピン28を嵌合した後、弦6が張設されエンドボール14部がブリッジピン28及びブリッジプレート29へ当接する状態にて保持される。
前記ブリッジ27機構の特徴は、張設された弦6はその張力によりブリッジ機構をヘッド方向へ牽引する事により表甲5へ緊張を与え、かつサドル8下部を中心とするブリッジ27底面を表甲5へ密着させるという点、また弦端の保持点と弦振動を受容するサドル8が近接するという点にある。これらは弦振動の表甲5への優れた伝達性を実現し、一般に好まれる音響性能を得る大きな要因であり、従来の多くのアコースティックギターにおいて前記ブリッジ27機構が用いられている。また表甲5上へ図15に挙げるようなブリッジ機構以外の弦端保持機構32は突出せず操作性に優れる。
しかしながら前記ブリッジ27機構は、各弦6を交換する際には各ブリッジピン28を専用器具を用いて外し、再び取り付ける事が必要となり弦の交換の容易さに欠ける。
またブリッジ27及びブリッジプレート29は木材、ブリッジピン28はプラスティックまたは木材が用いられるため、それらよりも硬質な材を用いた弦端及びエンドボール14との接触部は、弦張力による圧力により変形を生じ磨耗する。これは張設された弦端の位置がずれる事であり、調律と弦振動が安定しない要因となる。
前記ブリッジ27機構における弦端の保持点は、表甲5裏面のブリッジプレート29上にありブリッジプレート29は表甲5から離脱し難いが、表甲5及びブリッジプレート29は薄い板状木材からなるため剛性が低く、弦6の張力に対して表甲5の形態を維持するための支持材としては不十分である。そのためブリッジ27の主にブリッジピン28周囲部分がその役割を担うのであるが、常に弦6の張力を受ける弦端の保持部周囲が長い時間の経過により次第に歪む事は避けられず、表甲5表面に接着されたブリッジ27においては、表甲5とブリッジの歪み度合いの違い、および接着力の低下からブリッジピン28周囲部分に表甲5からの離脱の問題が起きやすい。
また、フレットを持つ弦楽器を正確な調律に近づけるためには、多様な使用弦種とその張り具合に対応してサドルの位置を調整し弦長を補正する必要がある。一方ブリッジの表甲からの離脱を防ぐにはブリッジ底面の表甲への強力な接着が求められるため、表甲とブリッジはその接着面のみは無塗装状態で膠等の強力な接着剤を用いて固着される。よって一度取り付けられたブリッジ位置を変更するには、接着部の剥離と再接着及び塗装の補修を伴う工程が必要となり、多様な使用弦種とその張り具合に起因する弦長補正の要求に、前記ブリッジ27機構は容易にブリッジ27の取り付け位置の微調整により対応する事は困難である。
一般にアコースティックギターの製造工程においては、表甲の仕上がりに望まれる美観を得るために、ブリッジの表甲への取り付けは胴部の塗装工程が完了した後に行われる。このためにブリッジ取り付け後に、例えば表甲の損傷により表甲の塗装をやり直す等の事情でブリッジを取り外す必要が生じた場合においては、容易に着脱できない前記ブリッジ27機構は、製造及び修理時に困難な工程の追加をもたらす。
テールピース部に弦端保持機構を備える物は、図15から図17に示す機構を主に用いる。各弦端はエンドボール14の最小幅より狭くかつ弦を陥入可能な広さのスリットを備えた金属等の硬質材を用いたテールピース32にて保持される。
前記テールピース32機構の特徴は、他の器具を用いず各弦端の保持、及びその解除を可能とする弦端の保持機構であり、弦交換の容易さを備えている点である。また弦張力はブリッジb31を弦の張られた方向へ牽引する力としては働かず、ブリッジb31を表甲b30へ押し付ける力となるため、ブリッジb31を表甲b30へ他の手段により固着する必要はなく、ブリッジb31の取り付け位置の調整により弦長補正を行う事は容易である。
しかしながら前記テールピース32機構においては、弦張力の表甲への作用が図12の機構と異なるため、図12の機構と同様の一般に好まれる音響性能を得難くなる。また表甲b30上のブリッジbからテール部へかけて長く弦端とその保持機構が存在するために、弦振動の干渉による雑音発生が起きやすく、調整と取り扱いに注意を要する。
特許第3447967号 特開2001−142455 特開2004−44624 US Patent Documents 976428 US Patent Documents 4807508 US Patent Documents 7394005
以上述べた従来のアコースティックギターに主に用いられるブリッジとテールピース機構の利点を統合し、弦長補正機能を有するブリッジ部と、固定ピンを不要とし弦端を安定して保持する、表甲表面上へ突出しない弦端保持機構部からなるブリッジ機構を提供する。
請求項1の発明は、胴部の表甲下側に空洞な共鳴箱部を有する弦楽器において、張設される弦の振動を受容するサドルを有するブリッジを、締着位置を調整可能とする締着手段を用いて前記表甲表面へ締着したブリッジ部と、前記弦を保持するための固定ピンを不要とし、前記表甲表面への突出部の無い弦端保持機構を前記表甲裏面へ固着した弦端保持機構部とからなる、前記弦楽器のブリッジ機構に係わる。前記弦端保持機構は、前記表甲表面側より、前記表甲の有する貫通された弦の本数分の各第1挿通孔から表甲裏面側へと挿通された各弦の操作方向を変化する事により、各弦端の保持とその解除を可能とする。
請求項2の発明は、前記締着手段が、前記表甲の平面上へ長円形に開けられたねじ部材挿通孔へ挿通されたねじ部材を緊締または弛緩する事により、前記ブリッジの前記表甲表面への締着位置を調整可能とする締着構造からなる、請求項1に記載のブリッジ機構に係わる。これは、前記ねじ部材挿通孔の開口範囲に応じて、ブリッジ位置を移動可能とする締着構造である。
請求項3の発明は、前記締着手段が、前記ブリッジと前記表甲の両締着面の間へ、両平面に突起を有する肉薄の部材を配置し、締着圧力により前記部材を前記両締着面下間へ没し陥合させることを特徴とする締着構造からなる、請求項1又は請求項2に記載のブリッジ機構に係わる。これは、前記ブリッジは張設される弦の張力によりヘッド方向へ牽引される力を受けるが、この力に抗しブリッジを表甲へ確実に締着する締着構造である。前記両平面に突起を有する肉薄の部材は金属等の硬質材からなり、その厚みは締着圧力により前記両締着面下間へ前記部材全体が完全に陥没する厚みとする。
請求項4の発明は、前記弦端保持機構が、前記弦に対して横方向に長い板状物であって、各前記弦端に連結されたエンドボールを挿通させるための上面から下面まで貫通した第2挿通孔を前記弦の本数分有し、各前記第2挿通孔に連続して各前記弦端部を陥入する第1スリットを有するベースの上面へ、前記弦に対して横方向に長い硬質材を用いた肉薄のプレート状物であって、各前記エンドボールを保持する前記弦の本数分のくぼみ部を有し、各前記くぼみ部に連続して各前記弦端部を陥入する第2スリット、及び前記第2スリットに連続して前記エンドボールを挿通する第3挿通孔を有する保持板をねじ、接着材または両面接着テープ等を用いて固着して構成される弦端保持機構からなる、請求項1に記載のブリッジ機構に係わる。これは弦の操作方向を変化させる事により弦端の保持とその解除を行う構造である
請求項5の発明は、胴部の表甲下側に空洞な共鳴箱部を有する弦楽器において、前記表甲裏面側へねじ、接着材または両面接着テープ等を用いて固着される前記弦に対して横方向に長い硬質材を用いた肉薄のプレート状物であって、各前記エンドボールを保持する前記弦の本数分のくぼみ部を有し、各前記くぼみ部に連続して各前記弦端部を陥入する第2スリット、及び前記第2スリットに連続して前記エンドボールを挿通する第3挿通孔を有する弦端の保持板に係わる。これは弦の操作方向を変化させる事により弦端の保持とその解除を行う構造である。
この発明に係わるブリッジ機構によれば、従来のブリッジ27機構における弦張力の作用による表甲からの離脱問題が生じる弦の保持機構部を、ブリッジから分離し表甲裏面に位置させる事により離脱の問題を解決し、さらに弦長補正の問題解決へつなげた。すなわちブリッジ7が受ける表甲から離脱しようとする力を大幅に減じた事により、ブリッジの表甲への固着手段として接着ではなく、位置調整を可能とする締着手段を用いることを可能とした。これにより獲得されたブリッジ7の位置調整と着脱が容易に可能であるという有能性は、楽器の製造、修理過程においての利点となると共に、多様な使用弦種と弦の張り具合に起因する弦長補正の要求に対応し、より正確に調律され得る楽器を演奏者へ提供可能とする。
弦を保持するブリッジピンが不要となるため、ブリッジピンを着脱する手間が省け弦の交換が迅速に行える。
硬質材からなる保持板で弦端を保持することにより、調律と弦振動の安定性が高まる。
この発明の実施例1に係わるブリッジ機構を備えたアコースティックギターの全体図である。 図1の部分拡大平面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面拡大図である。 図2のC−C断面分解拡大図である。 歯付き座金の平面図と側面図である。 前記アコースティックギターの表甲裏面の部分平面図である。 前記ブリッジ機構における弦端保持機構の保持板の平面図である。 前記ブリッジ機構における弦端保持機構のベースの平面図である。 図7の部分と弦端エンドボールの保持状態を示す部分拡大斜視図である。 前記ブリッジ機構における弦端の保持とその解除の手順を、図4を引用して示した説明図である。 従来におけるアコースティックギターの全体図である。 図12のブリッジ部分拡大平面図である。 図13のD−D断面拡大図である。 従来におけるテールピースを有するアコースティックギターの全体図である。 図15のテールピース部分拡大平面図である。 図16のE−E断面拡大図である。 この発明の実施例2に係わる弦端保持板を備えたブリッジ機構を示す図である。
以下、本発明の実施の形態として実施例1及び実施例2を図に基づいて説明する。
以下この発明の詳細な説明を図面に従って行う。図1はこの発明の実施例1に係わるブリッジ機構を備えたアコースティックギターの全体図、図2は図1の部分拡大平面図、図3は図2のA―A断面図、図4は図2のB―B断面拡大図、図5はC−C断面拡大分解図、図6は歯付き座金の平面図と側面図、図7は表甲裏面の部分平面図、図8は弦端保持機構の保持板平面図、図9は弦端保持機構のベース平面図、図10は図7の部分と弦端部の保持状態を示す部分拡大斜視図、図11は弦端の保持とその解除の手順を図4を引用して示した説明図、
図1は、この発明の一実施例に係わるブリッジ機構を備えたアコースティックギター1全体を示す。張設される弦6のエンドボール14側の弦端は第1挿通孔10を通り表甲5裏面に固着された弦端保持機構にて保持され、他端はヘッド先端側のチューニングマシン2の主軸に巻着される。張設される弦6はナット3とサドル8の上に置かれ、その間のナット3とサドル8に接していない弦6の長さが弦長となる。以下、この発明の実施例1について詳細に説明する。
ブリッジ部については図2から図6に示すように、硬質木材等からなる上面にサドル陥入孔と二つのボルト陥入孔を有する弦6に対して横方向に長い断面の蒲鉾形状物であるブリッジ7、骨材または合成樹脂等からなるサドル8、及び六角穴付ボルト41,平座金42,歯付き座金43,歯付フランジ六角ナット44からなる金属製ボルトナット40二組、及び硬質木材等からなる補強板19二枚により構成される。ブリッジ7は、表甲5と表甲裏面に固着された補強板19へ貫通して開けられた、弦6方向に長い長円形ねじ部材挿通孔11に挿通されたボルトナット40にて、表甲表面へ締着される。長円形開口部内の任意の位置へボルトナット40を移動可能なため、それに応じブリッジ7及びサドル8を移動する事により、弦長の調整が可能となる。またボルトナット40による締着圧力により、表甲5とブリッジ7の間に挟まれた、外周先端側に両平面へ突起するようにプレス加工された歯状部を有する金属製歯付き座金43は、金属より軟質な材からなる表甲5とブリッジ7の両締着面下間へ完全に没した状態で陥合し、ブリッジ7は表甲表面へ密着する。これによりブリッジ7は弦6の張設による力、及び他の外力を受けてもずれる事無く表甲表面へ確実に締着される。
弦端保持機構部については図2から図10に示すように、ベース12はスプルース等の軽量木材等からなる直方体物であり、その両端の形状を配置場所の状態に合わせ加工して使用する。この実施例では表甲裏面の2つのブレイス18の間に設置するため、両端を斜めに切り取り使用する。ベース12は張設された弦6の張力に対し、表甲5の変形を防ぐ支持材の働きをする。ベース12には上面から下面まで貫通した円筒状の第2挿通孔15を弦の本数分有し、その径は張設される各弦端のエンドボール14が抵抗無く挿通されるのに十分な大きさであってかつ最小とする。各第2挿通孔15の側面にはエンドボール14に連結された各弦端部が抵抗無く陥入される大きさの第1スリット16を有する。
ベース12の上面に固着される保持板13は、真鍮材等硬質材からなる弦6に対して横方向に長い肉薄のプレート状物であって、各エンドボール14を保持する弦の本数分のくぼみ部20を有し、各くぼみ部につながるエンドボール14に連結された各弦端部を挿通する第2スリット21とベースの第2挿通孔15に合致した第3挿通孔22を有する。第2スリット21の幅はエンドボール14に連結された各弦端部の最大直径よりも広くエンドボール14の最小幅より狭いものとする。保持板は3本のねじ17を第2ねじ部材挿通孔23へ挿通してベース12に螺着される。また第1挿通孔10、第2挿通孔15、第3挿通孔22、第1スリット16、第2スリット21、及び保持板のくぼみ部20の各中心間隔は同一とし、第1挿通孔10と第2挿通孔15の各径は同一とする。
上記弦端保持機構部は図3と図4に示すように、表甲5において位置調整のために見込まれるブリッジ7の可動範囲を空けたテール側へ、弦6に対し横方向である胴部幅の中心より胴部幅両方向へ均等に振り分けて開けられた、弦6の本数分の第1挿通孔10とベースの第2挿通孔15を、表甲表面から裏面へ各々貫通した孔になるよう合致させ、表甲5裏面へ接着により固着される。
弦6が保持される過程を図10と図11のイからニに示す。表甲5表面側へから挿通孔10、15,22を通って挿通され弦端保持機構を通過し弦端部は、弦全体をヘッド側へ傾倒していく事によりベース12と保持板13のスリット、16,21へ陥入し保持板13のくぼみ部へ達する。さらに弦6をヘッド方向へ引き戻し、保持板13のくぼみ部20へエンドボール14が陥入する事により弦端は保持され、弦6の他端をヘッド側のチューニングマシンの主軸に巻着され弦の張設が完了する。次にその保持が解除される過程を図10のホからチに示す。弦6はヘッド側の保持を解かれ、傾斜した状態で表甲5表側からエンドボール14側弦端を胴部内方向へ押し込まれ、次に表甲5に対し垂直に起こされる事により弦端の保持は解除され表甲5表面側へ引き抜かれる。
上記の実施例により、ブリッジ7においてはブリッジピンが不要となるとともにブリッジピン周囲部分も不要となり、ブリッジデザインの自由度が高まり、さらにブリッジの軽量化を可能とする。
上記ブリッジの軽量化および弦端保持機構のベース12に軽量材を用いる事により、実施例1のように保持板13とボルトナット40に金属材等を用いてもブリッジ機構全体では、図12に示す従来のブリッジ機構と同程度の重量に抑えられ音響性能を損なわない。
この発明の実施例1に係わるブリッジ機構は、張設された弦6はその張力によりブリッジ機構をヘッド方向へ牽引し表甲5へ緊張を与え、かつサドル8下部を中心とするブリッジ7底面を表甲5へ密着させるという点、また弦端の保持点と弦振動を受容するサドル8が近接するという点で従来のブリッジ27機構と同様であり、弦振動の表甲5への優れた伝達性を実現し、一般に好まれる音響性能を得られる。
請求項5に係わる発明の実施例として、図18に保持板13を従来のブリッジ27と組み合わせる実施例を示す。表甲5裏面に固着されたブリッジプレート29に保持板13を、ブリッジのブリッジピンホール33と保持板の第3挿通孔22が合致する位置にねじ、、接着材または両面接着テープ等を用いて固着し、ブリッジ27、表甲5、ブリッジプレート29に架けてエンドボール14に連結された各弦端部が抵抗無く陥入される大きさの第3スリット34を設ける事により、図11に示す手順と同様の操作で弦端保持機構として機能する。
従来形のブリッジにおいても保持板13を使用する事により、ブリッジピンを不要として弦端を保持することを可能とし、ブリッジピンの着脱の手間が省け弦の交換が迅速に行え、調律と弦振動の安定性が高まる。
アコースティックギターは、音量を電気的に増幅する目的でピックアップを装着して使用される場合も多い。近年において普及され高性能化し選択機種が豊富となっているアコースティックギター用ピックアップとして、従来のブリッジ27のサドル陥入孔底面に設置される一体型サドル8用のピックアップ機構がある。上記両実施例では前記ピックアップ機構の装着が可能である。
また、本発明は以上の両実施例に限定されるものではなく、実施対象になる弦楽器、ブリッジ部や弦端保持機構部の形状、材質等は時宜設計変更できるものである。
1 アコースティックギター
2 チューニングマシン
3 ナット
4 ネック
5 表甲
6 弦
7 ブリッジ
8 サドル
9 弦ガイド溝
10 第1挿通孔
11 第1ねじ部材挿通孔
12 ベース部
13 保持板
14 エンドボール
15 第2挿通孔
16 第1スリット
17 ねじ
18 ブレイス
19 補強板
20 くぼみ部
21 第2スリット
22 第3挿通孔
23 第2ねじ部材挿通孔
24 棹部
25 胴部
26 従来のアコースティックギター全体部
27 従来のブリッジ
28 ブリッジピン
29 ブリッジプレート
30 表甲b
31 従来のブリッジb
32 テールピース
33 ブリッジピンホール
34 第3スリット
40 ボルトナット
41 六角穴付ボルト
42 平座金
43 歯付き座金正面
43b 歯付き座金側面
44 歯付フランジ六角ナット

Claims (5)

  1. 胴部の表甲下側に空洞な共鳴箱部を有する弦楽器において、張設される弦の振動を受容するサドルを有するブリッジを、締着位置を調整可能とする締着手段を用いて前記表甲表面へ締着したブリッジ部と、
    前記弦を保持するための固定ピンを不要とし、前記表甲表面への突出部の無い弦端保持機構を前記表甲裏面へ固着した弦端保持機構部からなる、前記弦楽器のブリッジ機構。
  2. 前記締着手段が、前記表甲の平面上へ長円形に開けられたねじ部材挿通孔へ挿通されたねじ部材を緊締または弛緩する事により、前記ブリッジの前記表甲表面への締着位置を調整可能とする締着構造からなる、請求項1に記載のブリッジ機構。
  3. 前記締着手段が、前記ブリッジと前記表甲の両締着面の間へ、両平面に突起を有する肉薄の部材を配置し、締着圧力により前記部材を前記両締着面下間へ没し陥合させることを特徴とする締着構造からなる、請求項1又は請求項2に記載のブリッジ機構。
  4. 前記弦端保持機構が、前記弦に対して横方向に長い板状物であって、各前記弦端に連結されたエンドボールを挿通させるための上面から下面まで貫通した第2挿通孔を前記弦の本数分有し、各前記第2挿通孔に連続して各前記弦端部を陥入する第1スリットを有するベースの上面へ、
    前記弦に対して横方向に長い硬質材を用いた肉薄のプレート状物であって、各前記エンドボールを保持する前記弦の本数分のくぼみ部を有し、各前記くぼみ部に連続して各前記弦端部を陥入する第2スリット、及び前記第2スリットに連続して前記エンドボールを挿通する第3挿通孔を有する保持板を固着して構成される弦端保持機構からなる、請求項1に記載のブリッジ機構。
  5. 胴部の表甲下側に空洞な共鳴箱部を有する弦楽器において、前記表甲裏面側へ固着される前記弦に対して横方向に長い硬質材を用いた肉薄のプレート状物であって、各前記エンドボールを保持する前記弦の本数分のくぼみ部を有し、各前記くぼみ部に連続して各前記弦端部を陥入する第2スリット、及び前記第2スリットに連続して前記エンドボールを挿通する第3挿通孔を有する弦端の保持板。
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JP2019523455A (ja) * 2016-08-03 2019-08-22 キム、ヨンエ ボディを取替できるギター

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