JP2011042251A - Rear wheel attaching/detaching structure and method of motorcycle - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、自動二輪車の後輪着脱構造及び方法に関する。 The present invention relates to a rear wheel attaching / detaching structure and method for a motorcycle.
従来、自動二輪車の後輪部分において、スイングアームの後部に設けた車軸上に、エンジンに伴われて回転する駆動部材と、該駆動部材に横方向から抜差可能に嵌合する後輪と、該後輪における前記駆動部材と反対側の側面に固定されるブレーキディスクと、該ブレーキディスクを挟圧するブレーキキャリパを支持するキャリパブラケットとを備え、前記ブレーキキャリパ及びキャリパブラケットが、トルクロッドを介してスイングアームに連結されたものがある。トルクロッドの前端部は、左右方向と直交する縦軸を介して、スイングアームに回動可能に連結されている(例えば、特許文献1参照。)。
この構成において、後輪を着脱する際には、ブレーキディスクに対してブレーキキャリパを上方に移動させこれらの係合を解除した後、前記縦軸中心にトルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを外側方に回動させることで、後輪の一側に駆動部材との嵌合を解除可能なスペースを確保し、もって後輪を駆動部材から抜き取り可能とする。
Conventionally, in a rear wheel portion of a motorcycle, on a wheel shaft provided at a rear portion of a swing arm, a driving member that rotates with an engine, and a rear wheel that fits in the driving member so that it can be inserted and removed from a lateral direction, A brake disc fixed to a side surface of the rear wheel opposite to the drive member; and a caliper bracket that supports a brake caliper that clamps the brake disc. The brake caliper and the caliper bracket are connected via a torque rod. Some are connected to a swing arm. The front end portion of the torque rod is rotatably connected to the swing arm via a vertical axis perpendicular to the left-right direction (see, for example, Patent Document 1).
In this configuration, when attaching or detaching the rear wheel, the brake caliper is moved upward with respect to the brake disc to release these engagements, and then the torque rod, caliper bracket and brake caliper are moved outwardly about the longitudinal axis. By rotating the rear wheel, a space is secured on one side of the rear wheel so that the engagement with the drive member can be released, and the rear wheel can be removed from the drive member.
しかしながら、前記トルクロッドは通常、その外側方に配されたリヤクッションと側面視で交差しており、トルクロッドを外側方に回動させる際にはリヤクッションが邪魔になるため、該リヤクッションを取り外す手間が生じて後輪の着脱作業を煩雑にするという課題がある。 However, the torque rod usually intersects with the rear cushion arranged on the outer side in a side view, and the rear cushion becomes an obstacle when the torque rod is rotated outward. There is a problem in that it takes time and effort to remove and complicates the work of attaching and detaching the rear wheel.
そこでこの発明は、エンジンに伴われて回転する駆動部材に後輪を横方向から抜差可能に嵌合させる自動二輪車の後輪着脱構造及び方法において、リヤクッションやディスクブレーキの着脱を不要にして後輪の着脱作業を容易にすることを目的とする。 Therefore, the present invention eliminates the need for attaching and detaching a rear cushion and a disc brake in a rear wheel attaching / detaching structure and method for a motorcycle in which a rear wheel is fitted to a driving member that rotates with an engine so that the rear wheel can be inserted and removed from the side. The purpose is to facilitate the mounting and dismounting of the rear wheels.
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、左右のアーム部材(例えば実施例のアーム部材9a,9b)間に後輪(例えば実施例の後輪8)を軸支するスイングアーム(例えば実施例のスイングアーム9)と、該スイングアームの一方のアーム部材(例えば実施例の左アーム部材9a)に支持されてエンジン(例えば実施例のエンジン14)の駆動に伴われて回転する駆動部材(例えば実施例のドリブンフランジ51)と、前記スイングアームの他方のアーム部材(例えば実施例の右アーム部材9b)と後輪との間に構成されるディスクブレーキとを備え、前記ディスクブレーキは、後輪に固定されるブレーキディスク(例えば実施例のブレーキディスク31)と、該ブレーキディスクを挟圧するブレーキキャリパ(例えば実施例のブレーキキャリパ32)と、該ブレーキキャリパを後輪車軸(例えば実施例のリヤアクスル10)上に支持するキャリパブラケット(例えば実施例のキャリパブラケット33)と、該キャリパブラケットに後端部(例えば実施例の後端部34b)が連結されると共に前端部(例えば実施例の前端部34a)が前記スイングアームに連結されるトルクロッド(例えば実施例のトルクロッド34)とを有し、前記駆動部材に後輪が他方のアーム部材側から抜き差し可能に嵌合する自動二輪車(例えば実施例の自動二輪車1)の後輪着脱構造において、前記トルクロッドの前端部が、左右方向に沿う前連結軸(例えば実施例の前連結軸54)を介して前記スイングアームに上下揺動可能に連結され、前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパが、前記後輪の他方のアーム部材側への移動を可能とする位置まで上下揺動可能となることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記他方のアーム部材と車体フレーム(例えば実施例の車体フレーム5)との間に渡るリヤクッション(例えば実施例のリヤクッション28)を備え、該リヤクッションが、前記トルクロッドの外側方にて該トルクロッドと側面視で交差するように配されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記リヤクッションが、前記トルクロッドの後端部、キャリパブラケット及びブレーキキャリパよりも前方に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記トルクロッドの前端部と他方のアーム部材とを連結する前連結部(例えば実施例の前連結部56)が、前記トルクロッドの外側方への揺動を許容すると共に、前記前連結部が、前記前連結軸を軸方向に付勢する前弾性部材(例えば実施例の前弾性部材56a)を有することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、マスターシリンダから前記ブレーキキャリパに延びるブレーキ配管(例えば実施例のブレーキ配管35)が、前記トルクロッドの上面又は下面に沿うように取り回され、かつこの状態でトルクロッドに保持されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記キャリパブラケットは、前記トルクロッドの後端部に、左右方向に沿う後連結軸(例えば実施例の後連結軸55)を介して上下揺動可能に連結され、前記トルクロッドの後端部とキャリパブラケットとを連結する後連結部(例えば実施例の後連結部57)が、前記キャリパブラケットの外側方への揺動を許容すると共に、前記後連結軸を軸方向に付勢する後弾性部材(例えば実施例の後弾性部材57a)を有することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記駆動部材と後輪とが、伝動用弾性部材(例えば実施例のダンパー部材53)を介して嵌合することを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記ブレーキディスクを含む後輪側に、前記前連結軸を中心に上下揺動したブレーキキャリパを入り込ませる開口(例えば実施例の開口61)が形成されることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、左右のアーム部材(例えば実施例のアーム部材9a,9b)間に後輪(例えば実施例の後輪8)を軸支するスイングアーム(例えば実施例のスイングアーム9)と、該スイングアームの一方のアーム部材(例えば実施例の左アーム部材9a)に支持されてエンジン(例えば実施例のエンジン14)の駆動に伴われて回転する駆動部材(例えば実施例のドリブンフランジ51)と、前記スイングアームの他方のアーム部材(例えば実施例の右アーム部材9b)と後輪との間に構成されるディスクブレーキとを備え、前記ディスクブレーキは、後輪に固定されるブレーキディスク(例えば実施例のブレーキディスク31)と、該ブレーキディスクを挟圧するブレーキキャリパ(例えば実施例のブレーキキャリパ32)と、該ブレーキキャリパを後輪車軸(例えば実施例のリヤアクスル10)上に支持するキャリパブラケット(例えば実施例のキャリパブラケット33)と、該キャリパブラケットに後端部(例えば実施例の後端部34b)が連結されると共に前端部(例えば実施例の前端部34a)が前記スイングアームに連結されるトルクロッド(例えば実施例のトルクロッド34)とを有し、前記駆動部材に後輪が他方のアーム部材側から抜き差し可能に嵌合する自動二輪車(例えば実施例の自動二輪車1)の後輪着脱方法において、前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、前記トルクロッドの前端部を前記スイングアームに連結する左右方向に沿う前連結軸(例えば実施例の前連結軸54)を中心に上下揺動させて、前記ブレーキディスクに対するブレーキキャリパの係合を解除した後、前記トルクロッドの前端部側を中心に、トルクロッドの後端部側を外側方に揺動させた状態で、前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、前記後輪の他方のアーム部材側への移動を可能とする位置まで上下揺動させることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記ブレーキディスクに対するブレーキキャリパの係合を解除した後、さらに前記後輪を傾動させた状態で、前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、前記後輪の前記他方のアーム部材側への移動を可能とする位置まで上下揺動させることを特徴とする。
As a means for solving the above problems, the invention described in
The invention described in
The invention described in
According to a fourth aspect of the present invention, the front connecting portion (for example, the front connecting
According to a fifth aspect of the present invention, a brake pipe (for example, the
According to a sixth aspect of the present invention, the caliper bracket is connected to the rear end portion of the torque rod via a rear connecting shaft (for example, the rear connecting
The invention described in claim 7 is characterized in that the driving member and the rear wheel are fitted via a transmission elastic member (for example, the damper member 53 of the embodiment).
According to an eighth aspect of the present invention, an opening (for example, the opening 61 in the embodiment) is formed on the rear wheel side including the brake disk so as to allow a brake caliper that swings up and down around the front connecting shaft to enter. Features.
The invention described in
In a tenth aspect of the present invention, after the brake caliper is disengaged from the brake disc, the torque rod, the caliper bracket, and the brake caliper are placed on the rear wheel while the rear wheel is further tilted. It is characterized in that it is swung up and down to a position that allows movement to the other arm member side.
請求項1,2に記載した発明によれば、前記後輪を、前記駆動部材と反対側の側方に、該後輪と駆動部材との嵌合を解除するべく移動させることが可能となる。すなわち、前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、主に前連結軸中心に上下揺動させることで、これらをスイングアームの外側方に大きく揺動させる必要がなくなり、トルクロッドの外側方にリヤクッションが配される場合にも、該リヤクッションを着脱したりディスクブレーキ自体を着脱する等の手間をなくして、後輪の着脱作業を容易に行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、リヤクッションの後方にキャリパブラケット及びブレーキキャリパの揺動スペースを確保し易く、後輪の着脱作業をより容易にできる。
請求項4に記載した発明によれば、前連結部が、前連結軸の軸方向及び軸直交方向に有する遊びを利用して、トルクロッド等の横方向への揺動を許容する構成であっても、通常時における前記遊びに基づく前連結部のガタを抑制することができる。このため、トルクロッド等の横方向への揺動代を確保し易く、後輪周辺の左右幅を抑えるべくブレーキキャリパの一部を後輪内に入り込ませた構成としても、トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを上下揺動させ易くなる。
請求項5に記載した発明によれば、トルクロッドの外側方にリヤクッションが配される場合にも、該リヤクッションとトルクロッドとの間にブレーキ配管が挟まれることがなく、トルクロッドをリヤクッションに接するまで横方向に大きく揺動させることができる。このため、トルクロッド等の横方向への揺動代を確保し易く、後輪周辺の左右幅を抑えるべくブレーキキャリパの一部を後輪内に入り込ませた構成としても、トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを上下揺動させ易くなる。また、トルクロッドにブレーキ配管を保持させることで、トルクロッドの揺動に合わせてブレーキ配管を動かすことができ、トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパをより上下揺動させ易くなる。
請求項6に記載した発明によれば、トルクロッドの後端部側にてキャリパブラケット及びブレーキキャリパを外側方へ揺動させることができ、後輪周辺の左右幅を抑えるべくブレーキキャリパの一部を後輪内に入り込ませた構成としても、トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパをより上下揺動させ易くなる。
請求項7に記載した発明によれば、後輪を傾動させつつトルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを上下揺動させる等の作業を行うことが可能となり、トルクロッド等をさらに上下揺動させ易くして後輪の着脱作業を容易にできる。
請求項8に記載した発明によれば、前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、主に前連結軸中心に上下揺動させて、前記ブレーキディスクに対するブレーキキャリパの係合を解除した後、該ブレーキキャリパを後輪側に形成された開口内に入り込ませるように、前記後輪を駆動部材と反対側の側方に移動させることで、該後輪と駆動部材との嵌合を解除することが可能となるため、後輪の着脱作業を容易に行うことができる。
請求項9に記載した発明によれば、前記後輪を、前記駆動部材と反対側の側方に、該後輪と駆動部材との嵌合を解除するべく移動させることが可能となる。これにより、後輪の着脱作業を容易に行うことができる。
請求項10に記載した発明によれば、後輪を傾動させることで、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを上下揺動させ易くなり、後輪の着脱作業を容易に行うことができる。
According to the first and second aspects of the invention, the rear wheel can be moved to the side opposite to the driving member so as to release the fitting between the rear wheel and the driving member. . That is, the torque rod, caliper bracket, and brake caliper are swung up and down mainly around the center of the front connecting shaft, so that it is not necessary to swung them outward from the swing arm. Even when a cushion is provided, the rear wheel can be easily attached and detached without the need to attach or detach the rear cushion or the disc brake itself.
According to the third aspect of the present invention, it is easy to secure the rocking space for the caliper bracket and the brake caliper behind the rear cushion, and the rear wheel can be attached and detached more easily.
According to the invention described in claim 4, the front connecting portion is configured to allow the torque rod or the like to swing in the lateral direction by utilizing the play that the front connecting shaft has in the axial direction and the axis orthogonal direction. However, the play of the front connection part based on the play at the normal time can be suppressed. Therefore, the torque rod, caliper bracket, etc. can be configured with a part of the brake caliper inserted into the rear wheel in order to easily secure the allowance for the lateral swing of the torque rod, etc., and to suppress the lateral width around the rear wheel. And it becomes easy to swing the brake caliper up and down.
According to the fifth aspect of the present invention, even when the rear cushion is disposed on the outer side of the torque rod, the brake pipe is not sandwiched between the rear cushion and the torque rod, and the torque rod is It can be swung greatly in the lateral direction until it touches the cushion. Therefore, the torque rod, caliper bracket, etc. can be configured with a part of the brake caliper inserted into the rear wheel in order to easily secure the allowance for the lateral swing of the torque rod, etc., and to suppress the lateral width around the rear wheel. And it becomes easy to swing the brake caliper up and down. Further, by holding the brake pipe on the torque rod, the brake pipe can be moved in accordance with the swing of the torque rod, and the torque rod, the caliper bracket and the brake caliper are more easily swung up and down.
According to the sixth aspect of the present invention, the caliper bracket and the brake caliper can be swung outward on the rear end side of the torque rod, and a part of the brake caliper can be used to suppress the lateral width around the rear wheel. Even if the rear wheel is inserted into the rear wheel, the torque rod, caliper bracket and brake caliper can be more easily swung up and down.
According to the seventh aspect of the present invention, it is possible to perform operations such as swinging the torque rod, caliper bracket and brake caliper up and down while tilting the rear wheel, making it easier to swing the torque rod and the like up and down. Thus, the rear wheel can be easily attached and detached.
According to the invention described in
According to the ninth aspect of the present invention, the rear wheel can be moved to the side opposite to the driving member so as to release the fitting between the rear wheel and the driving member. Thereby, the attachment / detachment work of the rear wheel can be easily performed.
According to the invention described in
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. Note that the directions such as front, rear, left and right in the following description are the same as those in the vehicle unless otherwise specified. In the figure, the arrow FR indicates the front of the vehicle, the arrow LH indicates the left side of the vehicle, and the arrow UP indicates the upper side of the vehicle.
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1において、その前輪2は左右一対のフロントフォーク3の下端部に軸支される。各フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して車体フレーム5前端のヘッドパイプ6に操向可能に枢支される。ステアリングステム4の上部には、前輪転舵用のハンドル7が取り付けられる。自動二輪車1の後輪(駆動輪)8は、スイングアーム9の後端部に軸支される。
In the motorcycle (saddle-type vehicle) 1 shown in FIG. 1, the
車体フレーム5は、ヘッドパイプ6の上部から後方へ延びた後に下方に屈曲するメインフレーム11を主になる。メインフレーム11の後部下側には、スイングアーム9の前端部を支持するピボットブラケット12が一体に設けられる。ヘッドパイプ6の下部からは、斜め後下方に向けてダウンフレーム13が延びる。ダウンフレーム13の下部には、車体フレーム5の内側に搭載したエンジン14のクランクケース15の前端部が支持される。クランクケース15の後端部は、前記ピボットブラケット12の前部に支持される。
The
エンジン14は、クランクケース15上にやや前傾姿勢のシリンダ16を立設した基本構成を有する。シリンダ16の前部には排気管17が接続され、該排気管17がクランクケース15の前方及び下方を通過するように湾曲して後方に延びて、車体後部右側に配設されたサイレンサ17aに接続される。シリンダ16の後部にはキャブレターまたはスロットルボディ等の燃料供給装置18が接続され、該燃料供給装置18の後方にはエアクリーナボックス18aが接続される。
The
なお、図中符号19は車体フレーム5の後部を構成するシートフレームを、符号21はシートフレーム19上に支持される乗員着座用の鞍乗りシートを、符号22はシートの前方にてメインフレーム11上に支持される燃料タンクをそれぞれ示す。また、図中符号23は車体前部上側に起立するウインドスクリーンを、符号24は車体前部を覆うフロントカウルを、符号25は車体下部を覆うアンダーカウルを、符号26は車体側部を覆うサイドカウルを、符号27は車体後部を覆うリヤカウルをそれぞれ示す。
In the figure,
シートフレーム19は、メインフレーム11の後部後側から後方へ略水平に延びる左右一対のシートレール19aと、該左右シートレール19aの前後中間部とピボットブラケット12との間に渡って後上がりに傾斜して延びる左右一対のサポートパイプ19bとを主になる。左右サポートパイプ19bの後端部(上端部)とスイングアーム9の左右アーム部材9a,9bの後部との間には、左右一対のリヤクッション28がそれぞれ前傾姿勢で配設される。
The
図3を参照し、リヤクッション28は、ロッド式のダンパー28aと、該ダンパー28aの周囲を巻回するように配されるコイルスプリング28bと、ダンパー28aの両端側にそれぞれ配されてコイルスプリング28bの上下端部を支持する第一及び第二スプリングシート28c,28dとを有する。
Referring to FIG. 3, the
ダンパー28aは、例えば円筒状のシリンダチューブを下側とし、該シリンダチューブ内を往復動するピストンから延びる棒状のピストンロッドを上側として、その長手方向を鉛直方向に対して上側ほど前側に位置するように傾斜して配置される。ダンパー28a(ピストンロッド)の上端部には車体フレーム5に対する上連結部28eが設けられ、ダンパー28a(シリンダチューブ)の下端部にはスイングアーム9に対する下連結部28fが設けられる。
For example, the
上連結部28eには、コイルスプリング28bの上端部を支持する第一スプリングシート28cが一体に設けられ、シリンダチューブの下部外周には、コイルスプリング28bの下端部を支持する第二スプリングシート28dが一体に設けられる。
A
リヤクッション28の下部後側には、ダンパー28a内の作動油や圧縮ガス等を封入するサブタンク29が設けられる。サブタンク29は円筒状の外形をなし、リヤクッション28の後方においてこれと略平行に設けられる。下連結部28fの斜め後上方にはタンクホルダ29aが一体に設けられ、該タンクホルダ29aの先端側にサブタンク29の下端部が固定される。サブタンク29は、リヤクッション28の内側端(コイルスプリング28bの内側端)よりも内側方(車体左右内側)に突出することはない。
A sub-tank 29 that encloses hydraulic oil, compressed gas, or the like in the
図4を併せて参照し、スイングアーム9は、前後に延びる左右一対のアーム部材9a,9bと、該左右アーム部材9a,9bの前部間を連結するクロスメンバ9cとを主に一体に構成される。左右アーム部材9a,9bの後部間には後輪8が配置され、該後輪8が左右方向(車幅方向)に沿うリヤアクスル(後輪車軸)10を介して左右アーム部材9a,9bの後端部に支持される。スイングアーム9(左右アーム部材9a,9b)の前端部は、車体フレーム5のピボットブラケット12に左右方向に沿うピボット軸9dを介して上下揺動可能に枢支される。
Referring also to FIG. 4, the
スイングアーム9の右アーム部材9bの後部と後輪8との間には、後輪8右側に固定されるブレーキディスク31と、該ブレーキディスク31を挟圧するブレーキキャリパ32とを主にリヤディスクブレーキが構成される。ブレーキキャリパ32は、キャリパブラケット33を介してリヤアクスル10上に軸支される。キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32は、トルクロッド34を介してクロスメンバ9cに連結され、リヤアクスル10中心の回転が不能とされる。なお、左右フロントフォーク3の何れか一方の下部と前輪2との間には、リヤディスクブレーキと同様のフロントディスクブレーキが構成される(図示略)。
Between the rear part of the
ここで、トルクロッド34は、右側のリヤクッション28の内側方かつ後輪8の右外側方において、該リヤクッション28の下部と側面視で交差するように配置されている。
トルクロッド34は、その前後端部34a,34bを除いて角柱状の外形をなし、クロスメンバ9cの後部(側面視において右アーム部材9bの前後中間部)からキャリパブラケット33の上端部33cに至るまで後上がりに傾斜して直線状に延びる。トルクロッド34は、側面視でリヤクッション28と直交する角度よりも傾斜を緩やかにするように(後端部34bの位置を下げて側面視でリヤクッション28の下部前側とトルクロッド34の下面とのなす角度が緩やかになるように)配置されている。
Here, the
The
前記リヤディスクブレーキは油圧式であり、ブレーキペダル等の操作子からの入力に応じてマスターシリンダを作動させ(何れも図示略)、該マスターシリンダで発生した油圧をブレーキ配管35を介してブレーキキャリパ32に伝達することで、該ブレーキキャリパ32内に保持した左右一対のブレーキパットによりブレーキディスク31を挟圧する。
The rear disc brake is hydraulic and operates a master cylinder in response to an input from an operator such as a brake pedal (both not shown), and the hydraulic pressure generated in the master cylinder is supplied via a
ブレーキキャリパ32は、ブレーキディスク31の外側に位置する外側部32aと、ブレーキディスク31の内側に位置する内側部32bとを、ブレーキディスク31の外周に位置するブリッジ部で一体結合してなる。外側部32aと内側部32bとの間には、左右ブレーキパッド36がそれぞれ保持される。
The
外側部32aは、その内部に左右方向に沿うシリンダ37a及びピストン37bを有し、前記マスターシリンダからの油圧により前記ピストン37bを内側(ブレーキディスク31側)に押し出すことで、右ブレーキパッド36をブレーキディスク31の外側面に押圧すると共に、その反力でブレーキキャリパ32を外側にスライドさせることで、内側部32bにより左ブレーキパッド36をブレーキディスク31の内側面に押圧し、もって両ブレーキパッド36でブレーキディスク31を挟圧する。
The
なお、本実施例のリヤディスクブレーキは上述の如く浮動キャリパ型であるが、ブレーキキャリパ32の両側にピストン及びシリンダを配した固定キャリパ型であってもよい。
The rear disc brake of this embodiment is a floating caliper type as described above, but may be a fixed caliper type in which pistons and cylinders are arranged on both sides of the
前記マスターシリンダからブレーキキャリパ32に向けて延びるブレーキ配管35(ブレーキホース)は、側面視でトルクロッド34の上面に沿うように取り回され、かつ該トルクロッド34の上面側に複数(3つ)の保持クリップ38a,38b,38cを介して保持される。
Brake pipes 35 (brake hoses) extending from the master cylinder toward the
また、ブレーキ配管35は、上面視ではクランク状に屈曲するように取り回される。具体的には、トルクロッド34の近傍において、ブレーキ配管35の前部は第一保持クリップ38aを介してトルクロッド34の前部の外側方(車体左右外側)に保持され、ブレーキ配管35の中間部は第二保持クリップ38bを介してトルクロッド34の中間部の真上に保持され、ブレーキ配管35の後部は第三保持クリップ38cを介してトルクロッド34の後端部34bの内側方(車体左右内側)に保持される。
The
ここで、リヤクッション28は、側面視でトルクロッド34の後端部34b、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32よりも前方に配置されている。
Here, the
図1〜4を参照し、スイングアーム9の左アーム部材9aの後部と後輪8との間には、エンジン14の運転に伴い回転駆動するドリブンスプロケット39が配置される。ドリブンスプロケット39は、エンジン14後部左側に配設されたドライブスプロケット39aと無端状のドライブチェーン39bを介して連係され、これらが後輪8及びエンジン14間の動力伝達を可能とするチェーン式伝動機構を構成する。チェーン式動力伝達機構は、左アーム部材9aに固定されたチェーンカバー39c内に収容される。
1-4, between the rear part of the
リヤアクスル10は長尺の段付きボルトからなり、その左端部に頭部10aを有すると共に右端部にネジ軸10bを有し、これら頭部10a及びネジ軸10b間が円柱状の軸部10cとされる。リヤアクスル10は、左右アーム部材9a,9b及びこれの間に配された後輪8を左方から右方へ貫通し、右アーム部材9bの右方に突出したネジ軸10bにアクスルナット10dを螺着し締め込むことで、左右アーム部材9a,9b間に後輪8を軸支する。
The
後輪8は、例えばアルミ鋳造製の一体のリヤホイール41と、その外周のリム部41aに装着されたタイヤ42とを有してなる。リヤホイール41の中心部は円筒状のハブ部41bとされ、このハブ部41bとリム部41aとが複数(5本)のスポーク部41cを介して連結される。
The
ハブ部41bは、その外形を形成する外殻部41dと、その内側に隙間を空けて配置されるハブ本体41eと、外殻部41d及びハブ本体41e間を一体に連結する内壁部41fとを有する。
ハブ本体41eの両端部には、左右一対のボールベアリング43a,43bのアウタレースがそれぞれ圧入固定され、該左右ボールベアリング43a,43b内にリヤアクスル10の軸部10cが抜き差し可能に挿通される。
The
Outer races of a pair of left and
なお、図中符号44は左右ボールベアリング43a,43b間に配されるセンタディスタンスカラーを、符号45はリヤアクスル10の左側部を挿通する左ディスタンスカラーを、符号46は左ディスタンスカラー45の中間部外周に配された左外ボールベアリング46aと左アーム部材9aとの間に配される左アウタカラーを、符号48は左ディスタンスカラー45の左アーム部材9a外側への突出部分の外周に螺着されるロックナットを、符号49bはハブ本体41eの右端部内周に配される右シール部材をそれぞれ示す。
In the figure,
左ディスタンスカラー45の中間部外周にはフランジ部45aが立設され、このフランジ部45aの左側面と左アウタカラー46の右側面との間に左外ボールベアリング46aのインナレースが挟持される。この状態で、前記ロックナット48を左ディスタンスカラー45の左端部に締め込むことで、左ディスタンスカラー45、左アーム部材9a、左アウタカラー46、及び左外ボールベアリング46aのインナレースが一体に締結される。
A
左ディスタンスカラー45の左端面はリヤアクスル10の頭部10aの座面を形成し、該リヤアクスル10の軸部10cが左ディスタンスカラー45、左ボールベアリング43a、センタディスタンスカラー44、右ボールベアリング43b、右カラー47、キャリパブラケット33のボス部33b(基部)、及び右アーム部材9bを貫通した状態で、右アーム部材9bの右方に突出したリヤアクスル10のネジ軸10bにアクスルナット10dを螺着し締め込むことで、左ディスタンスカラー45、左ボールベアリング43aのインナレース、センタディスタンスカラー44、右ボールベアリング43bのインナレース、右カラー47、キャリパブラケット33のボス部33b、及び右アーム部材9bが一体に締結される。
The left end surface of the
左アーム部材9aの後部と後輪8のボス部33bとの間には、ドリブンスプロケット39を保持するドリブンフランジ51が配設される。
ドリブンフランジ51は、後輪8のハブ部41bと軸線を共有する円盤状のディスク部51aと、該ディスク部51aの左方に同軸に一体形成される円筒状のフランジハブ部51bと、ディスク部51aの右方に周方向で等間隔に並ぶように一体形成される複数のダンパー係合部51cと、ディスク部51aの左方に周方向で等間隔に並ぶように一体形成される複数のスプロケット取り付け部51dとを有する。このドリブンフランジ51も、ドリブンスプロケット39等と共にチェーンカバー39c内に収容される。
A driven
The driven
ハブ部41b左側において、ハブ本体41eの左側部と外殻部41dの左側部との間に形成される環状の凹部52内には、周方向で等間隔に並ぶ複数のダンパー係合壁(不図示)が設けられる。これら各ダンパー係合壁には、ゴム等の弾性体からなるダンパー部材53がそれぞれ係合される。各ダンパー部材53は、ハブ部41bの周方向で互いに離間し、これらの間の隙間に、前記ドリブンフランジ51の各ダンパー係合部51cがそれぞれ左方から抜き差し可能に係合される。
On the left side of the
これにより、ハブ部41b(後輪8)とドリブンフランジ51(ドリブンスプロケット39)との間で、複数のダンパー部材53を介してのトルク伝達が可能となる。一方、ドリブンフランジ51に対してハブ部41bを右方に移動させることで、これらの係合を解除することが可能である。
As a result, torque can be transmitted through the plurality of damper members 53 between the
フランジハブ部51bの内周には、前記左外ボールベアリング46aのアウタレースが圧入固定される。したがってドリブンフランジ51は、左外ボールベアリング46a及び左ディスタンスカラー45等を介して、左アーム部材9aに一体的かつ回転自在に支持される。なお、図中符号49aはフランジハブ部51bの左端部内周に配される左シール部材を示す。
The outer race of the left
キャリパブラケット33は、左右方向と略直交する板状をなして上下に延びるブラケット本体33aと、該ブラケット本体33aの下端部に一体形成される円筒状の前記ボス部33bとを有する。
ブラケット本体33aは、その上下端部間の後部を後方に突出させることで、側面視縦長の略三角形状に形成される。ブラケット本体33aの上部内側には、厚板状のサポートブラケットを介してブレーキキャリパ32が所定量だけ左右スライド可能に取り付けられる。
The
The
ここで、前記ピストン37bを収容する外側部32aは、その左右幅が内側部32bの左右幅よりも大きく、したがってブレーキキャリパ32は、全体的にブレーキディスク31の外側へ張り出すように設けられる。一方、ブレーキキャリパ32の内側部32bは、後輪8の内側(タイヤ42のサイドウォールの最外側位置(図中線L1で示す)よりも内側方)に入り込むように設けられる。
Here, the left and right widths of the
キャリパブラケット33の上端部33cには、前記トルクロッド34の後端部34bが連結される。トルクロッド34の後端部34bは厚板状をなし、キャリパブラケット33の上端部33cを左右から挟み込むようにU字状に屈曲形成される。この後端部34b内にキャリパブラケット33の上端部33cを入り込ませた状態で、これらを貫通する左右方向に沿う後連結軸55を取り付けることで、キャリパブラケット33の上端部33cにトルクロッド34の後端部34bが上下揺動可能に連結される。
A
図10を併せて参照し、後連結軸55は段付きボルトであり、その左端部に頭部55aを有すると共に右端部にネジ軸55bを有し、これら頭部55a及びネジ軸55b間が円柱状の軸部55cとされる。この後連結軸55が、トルクロッド34の後端部34b及びその内側に配されたキャリパブラケット33の上端部33cを左方から右方へ貫通し、後端部34bの右方に突出したネジ軸55bにナット55dを螺着し締め込むことで、後端部34b及び上端部33cが互いに連結される。以下、トルクロッド34の後端部34bとキャリパブラケット33の上端部33cとの連結部を後連結部57という。
Referring also to FIG. 10, the
軸部55cの右端部は後端部34bの右方に突出し、この軸部55cの右端を座面にナット55dが締め込まれる。このナット55dと後端部34bとの間には、軸部55cの右端部を貫通させる環状の後弾性部材57aが介装される。後弾性部材57aはゴム等の弾性体からなり、後連結軸55を右方に付勢すると共に、後端部34bに対する後連結軸55の傾動を許容する。
The right end portion of the
ここで、後端部34bの内側面と上端部33cの外側面との間には、トルクロッド34に対してキャリパブラケット33を所定量だけ内外側(横方向)へ揺動可能とする隙間(遊び)S2が設けられる。
Here, a gap (between the inner surface of the
この隙間S2により、トルクロッド34に対してキャリパブラケット33を所定量(図中角度θ2)だけ外側方(車体左右外側、右アーム部材9b側、ドリブンフランジ51と反対側)へ揺動可能となり、かつ前記後弾性部材57aの付勢力により、前記隙間S2による後連結軸55の通常時のガタ等が規制される。すなわち、前記後連結部57がトルクロッド34に対するキャリパブラケット33の外側方への揺動を所定量だけ許容する。なお、後端部34b及び上端部33cの軸挿通孔と後連結軸55の軸部55cとの間にも隙間(遊び)が設けられ、この隙間によってもトルクロッド34に対するキャリパブラケット33の外側方への揺動代が確保される。
With this gap S2, the
一方、トルクロッド34の前端部34aは、クロスメンバ9cの後部の上方に突設されたロッド連結ブラケット9eに連結される。ロッド連結ブラケット9eは、左右方向と略直交する厚板状をなし、このロッド連結ブラケット9eを左右から挟み込むように、厚板状をなすトルクロッド34の前端部34aがU字状に屈曲形成される。この前端部34a内にロッド連結ブラケット9eを入り込ませた状態で、これらを貫通する左右方向に沿う後連結軸55を取り付けることで、ロッド連結ブラケット9eにトルクロッド34の前端部34aが上下揺動可能に連結される。
On the other hand, the
前連結軸54も段付きボルトであり、その左端部に頭部54aを有すると共に右端部にネジ軸54bを有し、これら頭部54a及びネジ軸54b間が円柱状の軸部54cとされる。この前連結軸54が、トルクロッド34の前端部34a及びその内側に配されたロッド連結ブラケット9eを左方から右方へ貫通し、前端部34aの右方に突出したネジ軸54bにナット54dを螺着し締め込むことで、前端部34a及びロッド連結ブラケット9eが互いに連結される。以下、トルクロッド34の前端部34aとロッド連結ブラケット9eとの連結部を前連結部56という。
The front connecting
軸部54cの右端部は前端部34aの右方に突出し、この軸部54cの右端を座面にナット54dが締め込まれる。このナット54dと前端部34aとの間には、軸部54cの右端部を貫通させる環状の前弾性部材56aが介装される。前弾性部材56aはゴム等の弾性体からなり、前連結軸54を右方に付勢すると共に、前端部34aに対する前連結軸54の傾動を許容する。
The right end portion of the
ここで、前端部34aの内側面とロッド連結ブラケット9eの外側面との間には、トルクロッド34をその前端部34a側を中心に所定量だけ内外側(横方向)へ揺動可能とする隙間(遊び)S1が形成される。
Here, between the inner side surface of the
この隙間S1により、トルクロッド34をその前端側を中心に所定量(図中角度θ1)だけ外側方へ揺動可能となり、かつ前記前弾性部材56aの付勢力により、前記隙間S1による前連結軸54の通常時のガタ等が規制される。すなわち、前記前連結部56がトルクロッド34の前端側を中心にした外側方への揺動を所定量だけ許容する。
The clearance S1 allows the
なお、前端部34a及びロッド連結ブラケット9eの軸挿通孔と前連結軸54の軸部54cとの間にも隙間(遊び)が形成されており、この隙間によってもトルクロッド34の外側方への揺動代が確保される。そして、前連結部56が許容するトルクロッド34の外側方への揺動角度は僅かでも、トルクロッド34の後端部34b側は比較的大きく外側方へ移動する。
A clearance (play) is also formed between the
図2,4を参照し、キャリパブラケット33のボス部33bは、ブラケット本体33aの下端部から右方へ大きく突出するように設けられる。このボス部33bが、右カラー47と右アーム部材9bとの間のディスタンスカラーとして機能する。したがってリヤアクスル10を抜き取っただけでは、後輪8を右方に移動させてドリブンフランジ51とハブ本体41eとの係合を解除することができず、後輪8を左右アーム部材9a,9b間から取り外すことはできない。
2 and 4, the
一方、リヤアクスル10を抜き取った状態で、前記キャリパブラケット33のボス部33bを右カラー47と右アーム部材9bとの間から退避させれば、ボス部33bの左右幅分だけ後輪8を右方に移動可能となる。この移動により、ドリブンフランジ51とハブ本体41eとの係合を解除することが可能であり、後輪8を左右アーム部材9a,9b間から取り外すことが可能となる。
On the other hand, if the
次に、この実施例の作用について説明する。
上記構成を有する自動二輪車1において、左右アーム部材9a,9b間から後輪8を取り外す際には、まず、リヤアクスル10の右端部からアクスルナット10dを取り外し、かつセンタースタンド等を用いて後輪8に荷重が加わらないようにした状態で、リヤアクスル10を左方に抜き取る。このとき、前述の如くドリブンフランジ51にハブ本体41eが右方から係合すると共に、キャリパブラケット33により後輪8の右方への移動が規制されることで、左右アーム部材9a,9b間から後輪8を取り外すことはできない。
Next, the operation of this embodiment will be described.
In the
次に、図5に示すように、トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を、前記前連結軸54を中心に上方に揺動させることで、ブレーキディスク31の上方にブレーキキャリパ32を移動させてこれらの係合を解除する。このとき、ブレーキキャリパ32の内側部32bが後輪8の内側に入り込んでいるため、単にブレーキキャリパ32を上方に移動させようとしても、該ブレーキキャリパ32が後輪8のタイヤ42等に干渉する程度までしか上方移動できない。すなわち、このときの移動量では、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32等を後輪8の右方への移動を可能とする位置まで退避させることはできない。
Next, as shown in FIG. 5, the
そこで次に、図6に示すように、トルクロッド34の前端部34a側を中心に該トルクロッド34の後端部34b側を外側方に揺動させることで、ブレーキキャリパ32の内側部32bを後輪8の内側から外側方へ抜き出し、この状態で再度トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を上方へ揺動させる。このとき、トルクロッド34がリヤクッション28の内側端に接した時点で、ブレーキキャリパ32の内側部32bを後輪8の内側から外側方(線L1よりも外側方)へ抜き出すことができれば、ブレーキキャリパ32の後輪8への干渉を無くし、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32等を後輪8の右方への移動を可能とする位置まで上方移動させることが可能となる。
Then, next, as shown in FIG. 6, the
このとき、トルクロッド34が上方へ揺動することで、該トルクロッド34とリヤクッション28との側面視での交差部分がトルクロッド34の前端部34a側へ変位し、トルクロッド34がリヤクッション28の内側端に接するまでの該トルクロッド34の外側方への揺動角度が増加する。これにより、ブレーキキャリパ32の外側方への移動代が増加し、該ブレーキキャリパ32の内側部32bを後輪8の内側から抜き出し易くなる。
At this time, when the
またこのとき、前記後連結部57がトルクロッド34に対するキャリパブラケット33の外側方への揺動を許容することで、ブレーキキャリパ32の外側方への移動代がさらに増加し、ブレーキキャリパ32の内側部32bを後輪8の内側からより抜き出し易くなる(図7参照)。
Further, at this time, the
他方、上記時点でもなお、ブレーキキャリパ32の内側部32bが後輪8の内側(線L1よりも内側方)に入り込んでいる場合には、さらにブレーキキャリパ32を後輪8に対して右方へ移動させる必要がある。ただし、トルクロッド34がその外側方のリヤクッション28と側面視で交差することから、このトルクロッド34がリヤクッション28の内側端に接する程度までしかトルクロッド34等を外側方へ揺動させることはできない。そのため、このときは後端部34bを中心にして、ブレーキキャリパ32及びキャリパブラケット33を外側方に揺動させる(図11参照)。
On the other hand, when the
なお、トルクロッド34の後端部34b側を外側方へ揺動させる際には、ブレーキキャリパ32をブレーキディスク31の上方に離脱させ、かつキャリパブラケット33を側面視で右アーム部材9bと重ならない程度に上方に移動させていればよい(図5参照)。このように、後連結部57がトルクロッド34に対するキャリパブラケット33の外側方への揺動を許容することで、ブレーキキャリパ32の外側方への移動代がさらに増加し、ブレーキキャリパ32の内側部32bを後輪8の内側から外側方(線L1よりも外側方)へ抜き出すことができる(図7参照)。これにより、ブレーキキャリパ32の後輪8への干渉を無くし、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32等を後輪8の右方への移動を可能とする位置まで上方移動させることが可能となる(図8に鎖線で示す)。
When swinging the
しかも、ブレーキ配管35が側面視でトルクロッド34の上面に沿うように取り回され、かつ該ブレーキ配管35がトルクロッド34の上面側に保持されることで、トルクロッド34を外側方へ揺動させる際に該トルクロッド34とリヤクッション28との間にブレーキ配管35が挟まれることがなく、トルクロッド34の外側方への揺動角度を減少させることはない。なお、ブレーキ配管35が側面視でトルクロッド34の下面に沿うように取り回され、かつ該ブレーキ配管35がトルクロッド34の下面側に保持される構成としてもよい。
Moreover, the
図8に鎖線で示すように、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32等を後輪8の右方への移動を可能とする位置まで(側面視で後輪8と重ならない位置まで)上方移動させた後には、図9に示すように、ドリブンフランジ51とハブ本体41eとの係合を解除する分だけ後輪8を右方へ移動させることが可能となり、もって後輪8を左右アーム部材9a,9b間から後方へ取り外すことが可能となる。なお、後輪8を左右アーム部材9a,9b間へ取り付ける際には、上記手順と逆の手順で作業を行えばよい。
As shown by a chain line in FIG. 8, the
さらに、ブレーキキャリパ32の移動だけでは該ブレーキキャリパ32の内側部32bを後輪8の内側から抜き出すことができない場合には、図11に示すように、さらに後輪8自体を傾動させることで、ブレーキキャリパ32を移動させる側において後輪8をブレーキキャリパ32の内側端(最内側位置、図中線L2で示す)よりも内側方に退避させればよい。この傾動は、ハブ部41bとドリブンフランジ51とが弾性体からなるダンパー部材53を介して係合することで可能である。
Furthermore, when the
これにより、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32等を後輪8の右方への移動を可能とする位置まで確実に上方移動させることが可能となり、もって後輪8を左右アーム部材9a,9b間から取り外すことが可能となる。
なお、上記後輪8の傾動は、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32等を上方移動させてもこれらが側面視で後輪8と重ならない位置まで退避し切らない場合にも有効である。
As a result, the
The tilting of the
以上説明したように、上記実施例における後輪着脱構造は、左右のアーム部材9a,9b間に後輪8を軸支するスイングアーム9と、該スイングアーム9の左アーム部材9aに支持されてエンジン14の駆動に伴われて回転するドリブンフランジ51と、前記スイングアーム9の右アーム部材9bと後輪8との間に構成されるディスクブレーキとを備え、前記ディスクブレーキは、後輪8に固定されるブレーキディスク31と、該ブレーキディスク31を挟圧するブレーキキャリパ32と、該ブレーキキャリパ32をリヤアクスル10上に支持するキャリパブラケット33と、該キャリパブラケット33に後端部34bが連結されると共に前端部34aがスイングアーム9に連結されるトルクロッド34とを有し、前記ドリブンフランジ51に後輪8が右アーム部材9b側から抜き差し可能に嵌合する自動二輪車1に適用されるものにおいて、前記トルクロッド34の前端部34aが、左右方向に沿う前連結軸54を介してスイングアーム9に上下揺動可能に連結され、前記トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32が、前記後輪8の右アーム部材9b側への移動を可能とする位置まで上下揺動可能となるものである。
As described above, the rear wheel attaching / detaching structure in the above embodiment is supported by the
また、上記後輪着脱構造は、前記右アーム部材9bと車体フレーム5との間に渡るリヤクッション28を備え、該リヤクッション28が、前記トルクロッド34の外側方にて該トルクロッド34と側面視で交差するように配されるものである。
The rear wheel attaching / detaching structure includes a
この構成によれば、前記トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を、前記トルクロッド34の前端部34aをスイングアーム9に連結する左右方向に沿う前連結軸54を中心に上下揺動させて、前記ブレーキディスク31に対するブレーキキャリパ32の係合を解除した後、前記トルクロッド34の前端部34a側を中心に、トルクロッド34の後端部34b側を外側方に揺動させた状態で、前記トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を、前記後輪8の右アーム部材9b側への移動を可能とする位置まで上下揺動させることが可能となる。
According to this configuration, the
これにより、前記後輪8を、前記ドリブンフランジ51と反対側の側方に、該後輪8とドリブンフランジ51との嵌合を解除するべく移動させることが可能となる。すなわち、前記トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を、主に前連結軸54中心に上下揺動させることで、これらをスイングアーム9の外側方に大きく揺動させる必要がなくなり、トルクロッド34の外側方にリヤクッション28が配される場合にも、該リヤクッション28を着脱したりディスクブレーキ自体を着脱する等の手間をなくして、後輪8の着脱作業を容易に行うことができる。
As a result, the
また、上記後輪着脱構造は、前記トルクロッド34の前端部34aとスイングアーム9とを連結する前連結部56が、前記トルクロッド34の外側方への揺動を許容すると共に、前記前連結部56が、前記前連結軸54を軸方向に付勢する前弾性部材56aを有することで、該前連結部56が前連結軸54の軸方向及び軸直交方向に有する遊びを利用してトルクロッド34等の横方向への揺動を許容する構成であっても、通常時における前記遊びに基づく前連結部56のガタを抑制することができる。このため、トルクロッド34等の横方向への揺動代を確保し易く、後輪8周辺の左右幅を抑えるべくブレーキキャリパ32の一部を後輪8内に入り込ませた構成としても、トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を上下揺動させ易くなる。
Further, in the rear wheel attaching / detaching structure, the
さらに、上記後輪着脱構造は、マスターシリンダから前記ブレーキキャリパ32に延びるブレーキ配管35が、前記トルクロッド34の上面又は下面に沿うように取り回され、かつこの状態でトルクロッド34に保持されることで、トルクロッド34の外側方にリヤクッション28が配される場合にも、該リヤクッション28とトルクロッド34との間にブレーキ配管35が挟まれることがなく、トルクロッド34をリヤクッション28に接するまで横方向に大きく揺動させることができる。このため、トルクロッド34等の横方向への揺動代を確保し易く、後輪8周辺の左右幅を抑えるべくブレーキキャリパ32の一部を後輪8内に入り込ませた構成としても、トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を上下揺動させ易くなる。また、トルクロッド34にブレーキ配管35を保持させることで、トルクロッド34の揺動に合わせてブレーキ配管35を動かすことができ、トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32をより上下揺動させ易くなる。
Further, in the rear wheel attaching / detaching structure, the
さらに、上記後輪着脱構造は、前記キャリパブラケット33が、前記トルクロッド34の後端部34bに、左右方向に沿う後連結軸55を介して上下揺動可能に連結され、前記トルクロッド34の後端部34bとキャリパブラケット33とを連結する後連結部57が、前記キャリパブラケット33の外側方への揺動を許容すると共に、前記後連結軸55を軸方向に付勢する後弾性部材57aを有することで、トルクロッド34の後端部34b側にてキャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を外側方へ揺動させることができ、後輪8周辺の左右幅を抑えるべくブレーキキャリパ32の一部を後輪8内に入り込ませた構成としても、トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32をより上下揺動させ易くなる。
Further, in the rear wheel attaching / detaching structure, the
さらに、上記後輪着脱構造は、前記ドリブンフランジ51と後輪8とが、ダンパー部材53を介して嵌合することで、後輪8を傾動させつつトルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を上下揺動させる等の作業を行うことが可能となり、トルクロッド34等をさらに上下揺動させ易くして後輪8の着脱作業を容易にできる。
Further, in the rear wheel attaching / detaching structure, the driven
すなわち、上記後輪着脱構造は、前記ブレーキディスク31に対するブレーキキャリパ32の係合を解除した後、さらに前記後輪8を傾動させた状態で、前記トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を、前記後輪8の前記右アーム部材9b側への移動を可能とする位置まで上下揺動させることで、後輪8の着脱作業を容易にするのである。
That is, the rear wheel attaching / detaching structure allows the
そして、上記後輪着脱構造は、前記リヤクッション28が、前記トルクロッド34の後端部34b、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32よりも前方に配置されることで、リヤクッション28の後方にキャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32の揺動スペースを確保し易く、後輪8の着脱作業をより容易にできる。
In the rear wheel attaching / detaching structure, the
次に、この発明の第二実施例について図12,13を参照して説明する。
この実施例は、前記第一実施例に対して、ブレーキディスク31を含む後輪8側にブレーキディスク31から離脱したブレーキキャリパ32を入り込ませる開口61を有する点を主に異なり、前記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
This embodiment is different from the first embodiment mainly in that an
図12を参照し、前記開口61は、側面視でリム部41aの内周縁、隣接するスポーク部41cの側縁、及びブレーキディスク31の外周縁に囲まれて形成される。開口61は、少なくともブレーキキャリパ32の内側部32bを入り込ませるだけの大きさ(好ましくはブレーキキャリパ32及びキャリパブラケット33を入り込ませるだけの大きさ)に設定される。
Referring to FIG. 12, the
これにより、ブレーキキャリパ32及びキャリパブラケット33を側面視で後輪8と重ならない位置まで移動させきれなくとも、少なくとも内側方に張り出すブレーキキャリパ32の内側部32bを開口61内に入り込ませることで、後輪8を右方に移動させてドリブンフランジ51とハブ部41bとの係合を解除することが可能となり、アーム部材9a,9b間から後輪8を取り外すことが可能となる(図13参照)。
Thus, even if the
なお、この実施例は、ブレーキキャリパ32をスイングアーム9の上方に配置した場合のみならず、ブレーキキャリパ32をスイングアーム9の下方に配置した場合(図12,13に鎖線で示す)にも適用可能である。この場合、トルクロッド34の外側方にリヤクッション28が配されないので、トルクロッド34を外側方へ比較的大きく揺動させることができ、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32等を後輪8の右方への移動を可能とする位置まで容易に退避させることができる。
This embodiment is applicable not only when the
以上説明したように、上記実施例における後輪着脱構造は、前記ブレーキディスク31を含む後輪8側に、前記前連結軸54を中心に上下揺動したブレーキキャリパ32を入り込ませる開口61が形成されることで、第一実施例の作用効果に加え、前記トルクロッド34、キャリパブラケット33及びブレーキキャリパ32を、主に前連結軸54中心に上下揺動させて、前記ブレーキディスク31に対するブレーキキャリパ32の係合を解除した後、該ブレーキキャリパ32を後輪8側に形成された開口61内に入り込ませるように、前記後輪8をドリブンフランジ51と反対側の側方に移動させることで、該後輪8とドリブンフランジ51との嵌合を解除することが可能となるため、後輪8の着脱作業を容易に行うことができる。
As described above, in the rear wheel attaching / detaching structure in the embodiment described above, the
また、上記構成によれば、前記ブレーキディスク31に対するブレーキキャリパ32の係合を解除した後、前記ブレーキキャリパ32を、前記ブレーキディスク31を含む後輪8側に形成された開口61内に入り込ませるように、前記後輪8をドリブンフランジ51と反対側の側方に移動させることで、ブレーキキャリパ32を側面視で後輪8と重ならない位置まで移動させきれなくとも、後輪8をドリブンフランジ51との嵌合を解除するべく移動させることが可能となり、後輪8の着脱作業を容易に行うことができる。
Further, according to the above configuration, after the
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、第一及び第二実施例の構造及び方法を適宜組み合わせて後輪8の着脱を行う等、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the invention, such as attaching and detaching the
1 自動二輪車
5 車体フレーム
8 後輪
9 スイングアーム
9a,9b アーム部材
10 リヤアクスル(後輪車軸)
14 エンジン
28 リヤクッション
31 ブレーキディスク
32 ブレーキキャリパ
33 キャリパブラケット
34 トルクロッド
34a 前端部
34b 後端部
35 ブレーキ配管
51 ドリブンフランジ(駆動部材)
53 ダンパー部材(伝動用弾性部材)
54 前連結軸
55 後連結軸
56 前連結部
56a 前弾性部材
57 後連結部
57a 後弾性部材
61 開口
1
14
53 Damper member (elastic member for transmission)
54
Claims (10)
前記ディスクブレーキは、後輪に固定されるブレーキディスクと、該ブレーキディスクを挟圧するブレーキキャリパと、該ブレーキキャリパを後輪車軸上に支持するキャリパブラケットと、該キャリパブラケットに後端部が連結されると共に前端部が前記スイングアームに連結されるトルクロッドとを有し、
前記駆動部材に後輪が他方のアーム部材側から抜き差し可能に嵌合する自動二輪車の後輪着脱構造において、
前記トルクロッドの前端部が、左右方向に沿う前連結軸を介して前記スイングアームに上下揺動可能に連結され、
前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパが、前記後輪の他方のアーム部材側への移動を可能とする位置まで上下揺動可能となることを特徴とする自動二輪車の後輪着脱構造。 A swing arm that pivotally supports a rear wheel between the left and right arm members, a drive member that is supported by one arm member of the swing arm and rotates as the engine is driven, and the other arm member of the swing arm; With a disc brake configured between the rear wheels,
The disc brake includes a brake disc fixed to a rear wheel, a brake caliper that clamps the brake disc, a caliper bracket that supports the brake caliper on a rear wheel axle, and a rear end portion connected to the caliper bracket. And a torque rod connected to the swing arm at the front end portion,
In a motorcycle rear wheel detachable structure in which a rear wheel is fitted to the drive member so as to be removable from the other arm member side,
A front end portion of the torque rod is connected to the swing arm via a front connecting shaft along the left-right direction so as to be swingable up and down.
A motorcycle rear wheel mounting / removing structure, wherein the torque rod, caliper bracket, and brake caliper can swing up and down to a position that allows the rear wheel to move toward the other arm member.
前記ディスクブレーキは、後輪に固定されるブレーキディスクと、該ブレーキディスクを挟圧するブレーキキャリパと、該ブレーキキャリパを後輪車軸上に支持するキャリパブラケットと、該キャリパブラケットに後端部が連結されると共に前端部が前記スイングアームに連結されるトルクロッドとを有し、
前記駆動部材に後輪が他方のアーム部材側から抜き差し可能に嵌合する自動二輪車の後輪着脱方法において、
前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、前記トルクロッドの前端部を前記スイングアームに連結する左右方向に沿う前連結軸を中心に上下揺動させて、前記ブレーキディスクに対するブレーキキャリパの係合を解除した後、
前記トルクロッドの前端部側を中心に、トルクロッドの後端部側を外側方に揺動させた状態で、
前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、前記後輪の他方のアーム部材側への移動を可能とする位置まで上下揺動させることを特徴とする自動二輪車の後輪着脱方法。 A swing arm that pivotally supports a rear wheel between the left and right arm members, a drive member that is supported by one arm member of the swing arm and rotates as the engine is driven, and the other arm member of the swing arm; With a disc brake configured between the rear wheels,
The disc brake includes a brake disc fixed to a rear wheel, a brake caliper that clamps the brake disc, a caliper bracket that supports the brake caliper on a rear wheel axle, and a rear end portion connected to the caliper bracket. And a torque rod connected to the swing arm at the front end portion,
In the rear wheel attaching / detaching method of the motorcycle, the rear wheel is fitted to the drive member so that the rear wheel can be inserted and removed from the other arm member side.
The torque rod, caliper bracket and brake caliper are swung up and down around a front connecting shaft along the left and right direction connecting the front end of the torque rod to the swing arm, and the brake caliper is engaged with the brake disc. After releasing
With the front end side of the torque rod as the center, the rear end side of the torque rod is swung outward,
A method for attaching and detaching a rear wheel of a motorcycle, wherein the torque rod, the caliper bracket, and the brake caliper are rocked up and down to a position that allows the rear wheel to move toward the other arm member.
さらに前記後輪を傾動させた状態で、
前記トルクロッド、キャリパブラケット及びブレーキキャリパを、前記後輪の前記他方のアーム部材側への移動を可能とする位置まで上下揺動させることを特徴とする請求項9に記載の自動二輪車の後輪着脱方法。
After disengaging the brake caliper from the brake disc,
Furthermore, with the rear wheel tilted,
The rear wheel of the motorcycle according to claim 9, wherein the torque rod, the caliper bracket, and the brake caliper are rocked up and down to a position that allows the rear wheel to move toward the other arm member. Detachment method.
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