JP2011041054A - パケット転送装置 - Google Patents

パケット転送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011041054A
JP2011041054A JP2009187285A JP2009187285A JP2011041054A JP 2011041054 A JP2011041054 A JP 2011041054A JP 2009187285 A JP2009187285 A JP 2009187285A JP 2009187285 A JP2009187285 A JP 2009187285A JP 2011041054 A JP2011041054 A JP 2011041054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
packet transfer
transfer
unit
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009187285A
Other languages
English (en)
Inventor
Rinne Watanabe
林音 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alaxala Networks Corp
Original Assignee
Alaxala Networks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alaxala Networks Corp filed Critical Alaxala Networks Corp
Priority to JP2009187285A priority Critical patent/JP2011041054A/ja
Publication of JP2011041054A publication Critical patent/JP2011041054A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ルータの消費電力を抑制する技術を提供する。
【解決手段】ネットワークを流れるパケットを転送するパケット転送装置であって、受信されたパケットを転送するパケット転送部と、パケットの転送に際してアプリケーション層がやり取りする情報から、アプリケーションが予定しているその後のパケット転送予定量を把握し、パケット転送予定量に基づいて、パケット転送部の転送性能を調整することにより、パケット転送装置の消費電力を抑制する電力抑制部と、を備える、パケット転送装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、パケット転送装置に関し、特にユニキャストパケットを転送するパケット転送装置において省電力化を実現する技術に関する。
ネットワークを介したデータ通信において、FTTH(Fiber To The Home)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)などの広帯域アクセス回線の普及に伴い、ユーザの利用するアプリケーションの通信帯域が増加している。例えば、動画配信サイトの普及に伴う動画のストリーミング転送の増加や、SIP(Session Initiation Protocol)を用いたVoIP(Voice over Internet Protocol)の利用の増加によって、ネットワーク上を移動するデジタルデータの情報量(トラフィック)が増大している。
このようなアクセス回線の広帯域化に伴うユーザアプリケーションの利用帯域の増加により、インターネットなどのIP(Internet Protocol)ネットワークを構成するルータのトラフィック転送量も増加している。トラフィックの増加に対応するために、ルータの最大転送性能が高くなるようにハードウェアを構成することにより、ルータにおける消費電力が増加している。そこで、ルータの省電力化が望まれている。
そこで、ルータの管理者等がトラフィック量に追従して転送性能を調整して、消費電力を低減する技術が提案されている(例えば、非特許文献1、2参照)。非特許文献1には、トラフィック量が少ない場合にパケット中継性能を減少させることや、使用していないモジュールに対する電源供給を中止することによって、ルータの消費電力を下げることが記載されている。
非特許文献2には、イーサネットインターフェースのPHY(Physical Layer)チップ(物理チップ)の速度をトラフィック量にあわせて変更することにより消費電力を削減することが記載されている(「イーサネット」は登録商標、以下同じ)。
「AX6700・AX6600S・AX6300Sソフトウェアマニュアル コンフィグレーションガイドVol.1」、アラクサラネットワークス株式会社、2009年4月、263‐284ページ、{ HYPERLINK "http://www.alaxala.com/jp/techinfo/archive/manual/AX6700S/pdf/11_1/CFGUIDE/CFGUIDE.PDF" ,http://www.alaxala.com/jp/techinfo/archive/manual/AX6700S/pdf/11_1/CFGUIDE/CFGUIDE.PDF} 「Rapid PHY Selection(RPS):A Performance Evaluation of Control Policies」、Ken Christensen著、2007年1月、http://grouper.ieee.org/groups/802/3/eee_study/public/jan07/christensen_01_0107.pdf
しかしながら、非特許文献1および非特許文献2に記載される技術は、ルータの管理者等がトラフィック量に追従して転送性能を増減させるため、例えば、パケットを一時保持するバッファ量によっては、パケットロスが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、上記の従来技術の課題に鑑みて、ルータの消費電力を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] ネットワークを流れるパケットを転送するパケット転送装置であって、
受信されたパケットを転送するパケット転送部と、
前記パケットの転送に際してアプリケーション層がやり取りする情報から、アプリケーションが予定しているその後のパケット転送予定量を把握し、前記パケット転送予定量に基づいて、前記パケット転送部の転送性能を調整することにより、前記パケット転送装置の消費電力を抑制する電力抑制部と、
を備える、パケット転送装置。
このパケット転送装置によれば、アプリケーションが予定しているパケット転送予定量に基づいて転送性能を調整しているため、適切な転送性能にてパケットの転送処理を行うことができる。その結果、パケット転送装置の消費電力を抑制することができる。
[適用例2] 適用例1に記載のパケット転送装置であって、
前記電力抑制部は、
前記パケット転送部の転送性能を、デフォルトの設定として、前記パケット転送部の最大の転送性能である最大転送性能より低い転送性能である省電力転送性能に設定することにより、前記パケット転送装置の消費電力を抑制するパケット転送装置。
この構成によれば、転送性能がデフォルトの設定として省電力転送性能に設定されるため、パケット転送装置の消費電力がさらに抑制される。
[適用例3] 適用例1または2に記載のパケット転送装置であって、
前記アプリケーション層がやり取りする情報は、SIPメッセージである、パケット転送装置。SIPメッセージを利用することにより、適切にパケット転送予定量を把握することができる。
[適用例4] 適用例1ないし3のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
前記アプリケーション層がやり取りする情報は、SIPメッセージのうち、メディア属性の値である、パケット転送装置。
[適用例5] 適用例1ないし3のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
前記アプリケーション層がやり取りする情報は、SIPメッセージのうち、bandwidthの値である、パケット転送装置。SIPメッセージのうち、メディア属性の値やbandwidthの値を用いると、適切にパケット転送予定量を把握することができる。
[適用例6] 適用例1ないし5のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
前記電力抑制部は、
前記パケット転送部に供給する供給電力、および前記パケット転送部のクロック周波数のうち少なくともいずれか一方を制御することにより、前記パケット転送部の転送性能を調整する、パケット転送装置。この構成によれば、容易にパケット転送部の転送性能を調整することができる。
[適用例7] 適用例1ないし6のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
前記電力抑制部は、
前記アプリケーション層がやり取りする情報に基づいて、前記転送性能を定められない場合には、前記パケット転送部の前記転送性能を最大に設定する、パケット転送装置。この構成によれば、パケット転送予定量が把握できない場合には転送性能が最大に設定されるため、パケットロスを抑制することができる。
[適用例8] 適用例1に記載のパケット転送装置であって、
前記電力抑制部は、
前記パケット転送部の転送性能を、デフォルトの設定として、前記パケット転送部の定格の転送性能に設定し、
前記パケット転送予定量に基づいて調整された転送性能は、前記定格の転送性能よりも低い、パケット転送装置。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、パケット転送装置の転送能力を制御する方法、その方法やパケット転送装置の機能を実現するための集積回路、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の態様で実現することができる。
本発明の一実施例としてのルータを含むIPネットワークの概略構成を示す説明図である。 回線収容部の概略構成を示すブロック図である。 回線収容部の概略構成を示すブロック図である。 パケット転送部の概略構成を示すブロック図である。 制御部の概略構成を示すブロック図である。 クライアント間でSIPによる音声通信のためのセッションを確立する際の各クライアントとルータ間のメッセージの流れを示すシーケンス図である。 INVITEメッセージのヘッダ部の一例を示す説明図である。 INVITEメッセージのボディ部の一例を示す説明図である。 ルータにおいて送受信されるパケットのフォーマット図である。 データにSIPメッセージが格納されている場合のデータの構成の一例を示す説明図である。 内部ヘッダの構成を示すフォーマット図である。 ルーティングテーブルを示す説明図である。 本実施例のルータにおける転送性能の制御の手順を示すフローチャートである。 セッション帯域管理テーブルを示す説明図である。 帯域データベースを示す説明図である。 管理端末に入力されるコマンドの一例を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
A−1.システムおよび装置の構成:
A−2.SIPによる音声通信のためのセッションの確立:
A−3.INVITEメッセージ:
A−4.パケットのフォーマット:
A−5.ルータの動作:
A−6.コンフィグレーション:
B.変形例:
A.実施例:
A−1.システムおよび装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としてのルータを含むIPネットワークの概略構成を示す説明図である。図1において、クライアント150−11〜150−n2、およびクライアント151は、それぞれ、IPネットワーク120とルータ100を介してTCP/IPを用いた通信を行うことができる。また、クライアント150−11〜150−n2、およびクライアント151はそれぞれ、TCPやUDPなどのトランスポートプロトコルを利用してHTTP(HyperText Transfer Protocol)通信やSIPを使用したセッションの確立を行うことができる。IPネットワーク120には、ルータが含まれる。
本実施例において、各装置およびIPネットワークはIPv4(Internet Protocol Version 4)に対応しているが、IPv6(Internet Protocol Version 6)による通信としてもよい。
ルータ100は、回線収容部102と、回線収容部103−m(m=1,2…n)と、パケット転送部101と、制御部104と、を含む。回線収容部102は回線160−1を収容し、回線収容部103−mは回線170−mi(m=1,2…n;i=1or2)を収容する。
ルータ100は、回線収容部103−mに接続される回線170−miにより、クライアント150−miと接続される。また、回線収容部102に接続される回線160−1により、IPネットワーク120に接続される。
図2は、回線収容部103−1の概略構成を示すブロック図である。回線収容部103は、クライアント150−11に接続される回線170−11と、クライアント150−12に接続される回線170−12とを収容する。回線収容部103−1は、内部ヘッダ付加回路710−1、710−2、バッファ720、パケット読み出し回路730−1、730−2を含む。
内部ヘッダ付加回路710−1は、回線170−11を介してパケットを受信すると、受信したパケットの先頭に、ルータ100の内部でパケット転送の際使用するヘッダである内部ヘッダ800(後述する)を付加して、内部ヘッダ800を付加したパケットをバッファ720に蓄積する。内部ヘッダ付加回路710−2は、内部ヘッダ付加回路710−1と同様に、回線170−12を介して受信したパケットに内部ヘッダ800を付加して、内部ヘッダ800を付加したパケットをバッファ720に蓄積する。バッファ720に蓄積されたパケットは、パケット転送部101によって読み出される。
パケット読み出し回路730−1、730−2は、パケット送信時にバッファ720内にキューイングされたパケットを読出し、回線170−11、170−12に出力する。すなわち、バッファ720は、送受信するパケットを一時的に蓄積する。なお、回線収容部103−2〜103−nの構成は、回線収容部103−1の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図3は、回線収容部102の概略構成を示すブロック図である。回線収容部102は、IPネットワーク120に接続される回線160−1を収容する。回線収容部102も回線収容部103−1と同様に、内部ヘッダ付加回路710と、バッファ720と、パケット読出回路730とを含む。回線収容部102は、回線収容部103−1と回線数が異なるものの、各構成要素の機能は、回線収容部103−1と同様であるため、その説明を省略する。
図4は、パケット転送部の概略構成を示すブロック図である。パケット転送部101は、受信したパケットのあて先からパケットの出力先を判定し該当する回線収容部102または回線収容部103−m(m=1,2…n)に転送する。パケット転送部101は、検索エンジン1010と、転送エンジン1020とを含む。検索エンジン1010と、転送エンジン1020とは、それぞれ、LSI(Large Scale Integration)として構成される。
検索エンジン1010は、ルータ100が受信したパケットの転送先の出力回線番号を検索する。検索エンジン1010は、テーブル検索駆動部1011と、ルーティングテーブル1012と、性能制御回路1014と、を含む。テーブル検索駆動部1011は、転送エンジン1020から転送されるパケットに含まれる送信先IPアドレス(後述する)を検索キーにルーティングテーブル1012を検索して、対応する出力回線番号を読み出す。
性能制御回路1014は、制御部104から送信された転送性能制御情報(後述する)に基づき、検索エンジン1010内にある回路およびメモリのクロック周波数や電源電圧を制御し、転送性能を増減させる。
転送エンジン1020は、パケット読出回路1021と、パケットメモリ1022と、パケット読出回路1023と、ヘッダ書込回路1024と、性能制御回路1025と、を含む。
パケット読出回路1021は、回線収容部102、103−m(m=1〜n)のバッファ720に蓄積されたパケットを読み出して、パケットメモリ1022に蓄積する。パケット読出し回路1023は、バッファ720に蓄積されたパケットの全てが、パケットメモリ1022に蓄積されると、パケットメモリ1022に蓄積された全てのパケットを制御部104と検索駆動部1011へ転送する。
ヘッダ書込回路1024は、検索エンジン1010のテーブル検索駆動部1011にて読み出された出力回線番号を、パケットの内部ヘッダ(後述する)に書き込み、パケットメモリ1022に格納する。
また、パケット読出回路1021は、パケットメモリ1022に格納されたパケットの内部ヘッダ800内の出力回線番号803に書き込まれている出力回線番号を確認し、その回線が収容されている回線収容部102、103−m(m=1〜n)に、そのパケットを送信する。
性能制御回路1025は、制御部104から送信された転送性能制御情報(後述する)に基づき、転送エンジン1020内にある回路およびメモリのクロック周波数や電源電圧を制御し、転送性能を増減させる。
図5は、制御部104の概略構成を示すブロック図である。制御部104は、ルーティングプロトコルの処理およびルータ100全体を制御する。制御部104は、汎用プロセッサであるCPU1101と、主記憶装置1102と、を含む。主記憶装置1102には、セッション帯域管理テーブル1200、帯域データベース1300が格納されている。セッション帯域管理テーブル1200、帯域データベース1300については、後に詳述する。
CPU1101は、パケット転送部101から転送されるパケットに含まれるSIPメッセージに基づいて、セッション帯域管理テーブル1200、帯域データベース1300を参照してパケット転送予定量を予測し、パケット転送部101におけるパケットの転送に必要な転送性能を算出する。そして、CPU1101は、パケット転送部101に対して、算出された転送性能で動作するように指示する。
A−2.SIPによる音声通信のためのセッションの確立:
本実施例のルータ100の動作の説明に先立って、SIPによる音声通信のためのセッションの確立の概要を、図6に基づいて説明する。図6は、クライアント間でSIPによる音声通信のためのセッションを確立する際の各クライアントとルータ間のメッセージの流れを示すシーケンス図である。図6では、クライアント150−11とクライアント151との間でのメッセージのやり取りを例示している。本実施例では、クライアント150−11とクライアント151間の通信を例に挙げて説明するが、ルータ100に直接接続された、クライアント150−mi間の通信でも同様である。また、IPネットワークに接続されるクライアントが複数台存在する場合も同様である。
ルータ100は、クライアント150−11とクライアント151との間で通信が行われていない場合、最低限のパケット転送性能を保持した状態の省電力モードで待機する(状態251)。
クライアント150−11とクライアント151とは、音声通信を開始するために、SIPによるセッション制御を行う。図6では、クライアント150−11から通信のセットアップを開始する。
まず、クライアント150−11は、クライアント151と音声通信を開始するために、クライアント151に対しSIPのメッセージの1つであり、セッションの開始を呼びかけるメッセージであるINVITEメッセージを送信する(シーケンス201)。このメッセージを含むパケットは、ルータ100およびIPネットワーク120を経由してクライアント151に転送される。なお、図6において、INVITEメッセージがクライアント150−11から送信されているが、クライアント151から送信されてもよい。
ルータ100は、INVITEメッセージを含むパケットを転送する際に、INVITEメッセージの詳細を参照して、当該音声通信において利用される帯域を求め、算出された帯域分だけ転送性能が上昇した状態(状態253)になるように、転送性能の上昇処理を開始させる(状態252)。
クライアント151は、INVITEメッセージを受信すると、受信したINVITEメッセージの内容を確認する。メッセージ内容がクライアント151宛であった場合、“180 Ringing”メッセージをクライアント150−11に対して送信する(シーケンス202)。尚、メッセージの先頭に記述される数字は、SIPで定義されるレスポンスコードである。“180 Ringing”メッセージは、INVITEメッセージを受信したクライアント151が呼処理中であることをクライアント150に知らせるためのメッセージである。
続いて、クライアント151は、INVITEメッセージ受信処理を終えたことをクライアント150−11伝えるため、“200 OK”メッセージを送信する(シーケンス203)。
クライアント150−11は、“200 OK”メッセージを受信すると、確認応答メッセージであるACKをクライアント151に対して送信する(シーケンス204)。
ルータ100は、クライアント150−11から送信されたACKを転送するまでに転送性能の上昇処理(状態252)を完了させる。その結果、ルータ100の転送性能は、省電力モードの状態より当該音声通信の利用する帯域分だけ上昇された状態(状態253)になっている。
クライアント150−11とクライアント151は、シーケンス204までのセッション確立処理が終了すると、音声通信を開始する(シーケンス205)。ルータ100は、クライアント150−11とクライアント151との間で音声通信が開始された時点で、転送性能が上昇された状態(状態253)に遷移しているので、パケットロス無く、音声トラフィックの転送を行うことができる。
クライアント151は、通話が終了するとクライアント150−11に対して、セッション終了を知らせるためのBYEメッセージを送信する(シーケンス206)。本実施例では、BYEメッセージがクライアント151から送信されているが、クライアント150−11から送信されてもよい。
ルータ100は、BYEメッセージを転送する際、パケット転送部101のクロック周波数や供給電圧を制御することにより、転送性能を省電力モードの状態(状態251)に低下させる。
クライアント150−11は、BYEメッセージを受信すると、受信確認として、“200 OK”メッセージをクライアント151に対して送信する(シーケンス207)。
以上説明したとおり、本実施例のルータ100は、INVITEメッセージを含むパケットを転送する直前まで省電力モード251の状態で待機している。そして、SIPのセッション制御情報を利用して、音声通信が始まる直前までに転送性能を上昇させる。さらに、ルータ100は、クライアント間のセッションが終了した時点で省電力モードに移行している。すなわち、本実施例のルータ100は、SIPのセッション制御情報を利用して音声通信に必要な転送性能を予測することにより、音声通信時には適切な転送性能に制御するとともに、その他のときは省電力モードとすることによって、電力消費を抑えることができる。
A−3.INVITEメッセージ:
上述のとおり、ルータ100は、INVITEメッセージの詳細を参照して、当該音声通信の利用する帯域を求める。そこで、INVITEメッセージの詳細について、図7、8に基づいて説明する。SIPメッセージはヘッダとボディから構成され、ボディにはセッション情報の詳細が記述される。
図7はINVITEメッセージのヘッダ部の一例を示す。INVITEメッセージのヘッダ部は、行301〜行310を含み、複数のヘッダフィールドを指定することができる。ヘッダフィールドは、「ヘッダフィールド名+コロン(;)+ヘッダフィールド値」の形式をとる。各行の記述内容を以下に示す。
行301:行頭にIVINTEの文字列が記述され、続いて送信者のURI、SIPのバージョンが記述される。なお、SIPメッセージの行頭には、メッセージの種類が記述される。図7はINVITEメッセージのヘッダ部の例を示しているため、行頭にIVINTEの文字列が記述されているが、例えば、“200 OK”などのレスポンスコードも記述される。
行302:“Via:”以降には、SIPのバージョン情報、カプセリングの方式、経由したSIPプロクシサーバのアドレスが記述される。
行303:“Max−Forwards:” 以降には、該SIPメッセージが経由できるプロクシサーバまたはゲートウエイの数が記述される。図7の場合では70である。
行304:“To:”以降には、宛先のURIが記述される。
行305:“From:”以降には、送信元のURIが記述される。
行306:“Call−ID:”以降には、セッションを一意に識別するため割り振られるIDであるCall−IDが記述される。
行307:“CSeq:”以降には、メッセージの順序を示すシーケンス番号が記述される。
行308:“Contact:”以降には、今後のリクエストの送信先が記述される。
行309:“Content−Type:”以降には、SIPメッセージのボディ部に格納される情報のタイプが記述される。図7では、SDPが指定されている。
行310:“Content−Length:”以降には、ヘッド部とボディ部を含めたSIPメッセージの長さが記述される。
図8はINVITEメッセージのボディ部の一例を示す。ボディ部はメッセージの本文となる部分であり、行401〜407を含む。各行の記述内容を以下に示す。
行401:“v”には、バージョン情報が記述される。
行402:“o”には、スペース区切りで、ユーザ名、セッション識別子、バージョン番号、ネットワーク種別、アドレス種別、アドレスが記述される。
行403:“s”には、任意のセッション名が記述される。
行404:“c”には、スペース区切りで、ネットワーク種別、アドレス種別、アドレスが記述される。
行405:“t”には、セッションの開始と終了時刻が記述される。不定の場合は“0”が記述される。
行406:“m”には、スペース区切りで、メディア種別、ポート番号、トランスポートプロトコル、メディアフォーマットリストが記述される。
行407:“a”には、メディア属性が記述される。図8に示すa=rtpmap:の場合には、RTP(Real−time Transport Protocol)パケットの属性が指定される。a=rtpmap:に続いて、ペイロードタイプ、符号化方式名/クロック速度が指定される。図8の例では、PCMU/8000となっているため、ITU−Tで規定されるG.711のコーデックを使用する。このコーデックは64kbpsの帯域を利用して、音声をデジタル化する。
A−4.パケットのフォーマット:
本実施例のルータ100において送受信されるパケットのフォーマットについて、図9、10、11に基づいて説明する。図9は、ルータにおいて送受信されるパケットのフォーマット図である。このパケットフォーマットは、リンクレイヤでのあて先などが格納されるイーサネットヘッダ部510、IPパケットなどが格納されるペイロード550を含む。ペイロード550には、ネットワークレイヤのあて先などが格納されるIPヘッダ部520およびセッション情報やアプリケーションデータが格納されるデータ530が含まれる。
イーサネットヘッダ部510は、宛先MACアドレス511と送信元MACアドレス512とタイプ513から構成される。宛先MACアドレス511、送信元MACアドレス512はデータリンク層における宛先および送信元を示す情報である。タイプ513はペイロード550に格納されるプロトコルを識別する番号が記入される。例えばIP(Internet Protocol)の場合は“800(16進)”がペイロード550に格納される。
IPヘッダ部520は、ネットワークレイヤにおける送信元を示す送信元IPアドレス521、同あて先を示す送信先IPアドレス522、データ530に格納されるプロトコルを識別する番号を示すプロトコル523を含む。送信先IPアドレス522は、ルータ100が受信したパケットの出力先の回線を決定する際に用いられる。データ530には、UDPヘッダやTCPヘッダ、アプリケーションデータが格納される。
図10は、データにSIPメッセージが格納されている場合のデータの構成の一例を示す。SIPメッセージは、UDPヘッダ611でカプセリングされる。SIPメッセージは、TCPでカプセル化される場合もあるが、本実施例では利用頻度が高いUDPでカプセル化される場合について説明する。また、SIPに使用されるポート番号は一般に5060である。SIP612には、図7に示したSIPのINVITEメッセージなどが格納される。
ルータ100によって受信されたパケット(図9、10)は、ルータ100の備える内部ヘッダ付加回路710(図2、3)によって内部ヘッダ800が付加され、バッファ720(図2、3)に蓄積される。図11は、内部ヘッダの構成を示すフォーマット図である。内部ヘッダ800は、入力回線収容部番号801と、入力回線番号802と、出力回線番号803とを含む。入力回線収容部番号801は、パケットがどの回線収容部103で受信されたかを識別するための情報が記録される。入力回線収容部番号801は、パケット転送部101(図1)において使用される。入力回線番号802には、パケットがどの回線170から受信されたかを識別するための情報が記録される。入力回線番号802は、パケット転送部101において、パケット転送処理時に使用される。出力回線番号803には、パケット転送部101において決定された受信パケットの出力先回線番号が記録される。
入力回線収容部番号801および入力回線番号802には、回線収容部102、103の内部ヘッダ付加回路710(図2、3)によって内部ヘッダ800が付加される際に、値が書き込まれる。一方、出力回線番号803には、内部ヘッダ800が付加される際は何も書き込まれず、パケット転送部101(図4)において検索された出力回線番号が書き込まれる(後に詳述する)。
A−5.ルータの動作:
クライアント間でSIPによる音声通信のためのセッションを確立する際の、INVITEメッセージの送信(図6:シーケンス201)を例に挙げて、本実施例のルータ100のパケット転送処理および転送性能制御について、説明する。
A−5−1.パケットの転送:
まず、クライアント150−11が、クライアント151と音声通信を開始するために、クライアント151に対しSIPのメッセージの1つであるINVITEメッセージを送信する(図6:シーケンス201)。
ルータ100の回線収容部103−1(図1)は、クライアント150−11から送信されたパケットを回線170−11(図1)を介して受信する。回線収容部103−1の内部ヘッダ付加回路710−1(図2)は、回線170−11を介してパケットを受信すると、受信したパケットの先頭に、ルータ100の内部でパケット転送の際使用するヘッダである内部ヘッダ800(図11)を付加して、バッファ720(図2)に蓄積する。
バッファ720に蓄積されたパケットは、パケット転送部101(図2)によって読み出される。詳しくは、パケット転送部101の転送エンジン1020内のパケット読出回路1021は、回線収容部103−1のバッファ720に蓄積されたパケットを読み出して、パケットメモリ1022に蓄積する。回線収容部103−1のバッファ720(図2)に蓄積されたパケットの全てが、パケットメモリ1022(図4)に蓄積されると、パケット読出し回路1023は、パケットメモリ1022に蓄積された全てのパケットを、検索エンジン1010内のテーブル検索駆動部1011と制御部104(図5)とへ送信する。検索エンジン1010では受信したパケットを転送するための処理が行われ、制御部104ではパケット転送部101における転送性能を制御するための処理が行われる。制御部104における処理については後述する。
検索エンジン1010内のテーブル検索駆動部1011(図4)は、パケット読出し回路1023からパケットを受信すると、受信したパケットに含まれる送信先IPアドレス522(図9)を検索キーにルーティングテーブル1012を検索する。
図12は、ルーティングテーブルを示す。ルーティングテーブル1012は送信先IPアドレスと出力回線番号との対応が格納されるテーブルである。ルーティングテーブル1012の列1401には送信先IPアドレス、列1402には対応する出力回線番号が格納されている。
テーブル検索駆動部1011(図4)は、受信したパケットの送信先IPアドレス522(図9)と、ルーティングテーブル1012(図12)内の送信先IPアドレスを比較し、一致したエントリの出力回線番号を読み出す。テーブル検索駆動部1011は、読み出した出力回線番号を、当該パケットとともに、転送エンジン1020のヘッダ書込回路1024(図4)に送信する。
ヘッダ書込回路1024は、検索エンジン1010のテーブル検索駆動部1011にて読み出された出力回線番号を、パケットの内部ヘッダ800に書き込み、パケットメモリ1022に格納する。
パケット読出回路1021(図4)は、パケットメモリ1022に格納されたパケットの内部ヘッダ800内の出力回線番号803に書き込まれている出力回線番号を確認し、その回線が収容されている回線収容部に、そのパケットを送信する。本実施例において、ルーティングテーブル1012(図12)の検索結果は、回線160−1であるため、パケット読出回路1021(図4)は、そのパケットを、回線160−1が収容されている回線収容部102に送信する。送信されたパケットは、出力回線番号803に従い、バッファ720(図3)にキューイングされる。
回線収容部102内のパケット読出回路730(図3)は、バッファ720内にキューイングされたパケットを読出し、回線160−1に出力する。このようにして、クライアント150−11から送信されたINVITEメッセージを含むパケットは、ルータ100を介してクライアント151に転送される。
なお、ルータ100は、INVITEメッセージ以外のパケットを受信した場合も同様に、パケットの転送処理を行う。
A−5−2:転送性能の制御:
図13は、本実施例のルータにおける転送性能の制御の手順を示すフローチャートである。上述のとおり、パケット転送部101が受信したパケット(INVITEメッセージを含む)を制御部104に送信すると(ステップS202)、制御部104のCPU1101(図5)はパケットを受信する(S102)。そして、受信したパケットに含まれるSIPメッセージに基づいて、パケット転送部の転送性能を決定する(ステップS104)。
具体的には、CPU1101は受信したパケットのIPヘッダ部520に含まれるプロトコル523(図9)の値を確認し、データ530にUDP(User Datagram Protocol)ヘッダ611(図10)が含まれているか否かを確認する。UDPヘッダ611が含まれている場合、CPU1101は、UDPヘッダ611に含まれるポート番号を確認し、ポート番号からアプリケーション種別を識別する。
受信したパケットにINVITEメッセージが含まれる場合、アプリケーション種別がSIPであるため、CPU1101(図5)は、受信したパケットのSIP612(図10)に含まれるSIPヘッダを読み出して、SIPヘッダに含まれるCall−IDを、主記憶装置1102に格納されるセッション帯域管理テーブル1200に登録する。
図14は、セッション帯域管理テーブル1200を示す。セッション帯域管理テーブル1200には、受信されたパケットに含まれるCall−IDと、対応する帯域が、CPU1101によって登録される。
具体的には、CPU1101は、INVITEメッセージのヘッダ部の行306(図7)に記述されたCall−ID(a84b4c76e66xxx@pc33.atlanta.com)を、帯域テーブル1200(図14)に登録する。なお、CPU1101(図5)は、セッション帯域管理テーブル1200の空き行を検索すると、行1210が空き行であったため、行1210に、Call−IDを登録する(図14)。このときは未だ、対応する帯域は登録されていない。
次に、CPU1101(図5)は、受信したパケットに含まれるSDPに記述される、メディア属性の値を読み出す。CPU1101は、読み出したメディア属性の値を検索キーに、主記憶装置1102に格納される帯域データベース1300に格納されたメディア属性の値を検索する。
図15は、帯域データベース1300を示す。帯域データベース1300は、SIPによって確立されるセッションが用いるメディアと帯域の対応が格納されるデータベースである。帯域データベース1300の列1301にはメディア属性の値が格納され、列1305には対応する帯域(kbps)が格納されている。
具体的には、CPU1101は、受信したパケットに含まれるINVITEメッセージのボディ部(図8)に記述されるメディア属性を読み出す。図8では、メディア属性は、PCMU/8000であるため、CPU1101が帯域データベース1300(図15)を検索すると、行1310がヒットする。CPU1101は、ヒットした行の列1305に格納されている帯域(64kbps)を読み出して、読み出した値(音声帯域情報)を、セッション帯域管理テーブル1200(図14)の行1210(Call−ID306を登録した行)の列1202(帯域が登録される列)に登録する。CPU1101(図5)は、このようにして求められた音声帯域情報と、IPヘッダやイーサネットヘッダを加算し、音声通信(図6におけるシーケンス205)の利用する帯域を求める。そして、CPU1101は、求めた帯域に基づいて、音声通信に必要な転送性能を決定する。
その後、制御部104のCPU1101(図5)は、決定した転送性能で動作するようにパケット転送部101(図4)へ指示する(ステップS106)。具体的には、CPU1101(図5)は、パケット転送部101(図4)の転送エンジン1020内にある性能制御回路1025、および検索エンジン1010内にある性能制御回路1014に対して、決定した転送性能で動作することを指示するための転送性能制御情報10を送信する。図4、5に転送性能制御情報10の流れを矢印で示す。
各性能制御回路1014、1025は受信した転送性能制御情報10に基づき、検索エンジン1010および転送エンジン1020内にある回路およびメモリのクロック周波数や電源電圧を制御する制御信号12、14を各回路およびメモリに送信して、転送性能を増加させる制御を開始する(ステップS204)。図4にクロック周波数や電源電圧を制御する制御信号12、14の流れを矢印で示す。
なお、制御部104のCPU1101は、音声通信(セッション)が開始されるまでに、転送性能の増加処理を完了させる。そして、パケット転送部101は、音声通信に適した転送性能にて音声通信に関するパケットの転送処理を行う。
その後、制御部104のCPU1101は、BYEメッセージが含まれるパケットを受信すると、セッション帯域管理テーブル1200からセッション情報を削除し、転送性能を省電力モードにする転送性能制御情報を、パケット転送部101(図4)の転送エンジン1020内にある性能制御回路1025、および検索エンジン1010内にある性能制御回路1014に対して送信する。そうすると、各性能制御回路1014、1025は受信した転送性能制御情報に基づき、検索エンジン1010および転送エンジン1020内にある回路およびメモリのクロック周波数や電源電圧を制御し、転送性能を減少させる。
以上説明したように、本実施例のルータ100によれば、受信したパケットに含まれるSIPのメディア属性を用いて、当該セッションの帯域を予測し、その予測結果に基づいて、ルータ100の転送性能を制御している。すなわち、ルータ100の転送性能を、セッションの利用帯域に応じて適切に制御することにより、一定の転送性能で、パケットの転送を行う場合に比べて、ルータの省電力化を実現することができる。一定の転送性能で、パケットの転送を行う場合には、パケットロスを生じないように、最大の転送性能にする必要があるからである。
また、本実施例のルータ100では、パケットを受信するまでは、省電力モードで待機しており、セッションが終了すると、再度、転送性能を省電力モードまで減少させるため、ルータの省電力化を実現することができる。
また、本実施例のルータ100によれば、セッションの利用帯域を予測しているため、セッションの開始前に、予め、適切な転送性能に制御しておくことにより、パケットロスを抑制することができる。
A−6.コンフィグレーション:
最後にルータ100のコンフィグレーションについて説明する。ルータ100の管理者は、管理端末180(図1)からルータ100の設定を行う。図16は、本実施例のルータの機能を有効にするために管理端末に入力されるコマンドの一例を示すコマンド図である。
図16(A)のコマンド1510は、SIPメッセージを転送する際、SIPメッセージ内のメディア属性によって転送性能を増加させるためのコマンドである。字句1511はルータ100の転送性能をトラフィックの増減にあわせ、上昇または下降させるモードをenableにする。字句1512は、トラフィックの増減をSIPによるセッション制御により予測するモードを指定する。字句1513は、SIPメッセージのSDPで指定される“a=”の値を転送性能上昇のパラメータとして使用することを意味する。
図16(B)のコマンド1520は、コマンド1510と同様にSIPメッセージを転送する際、SIPメッセージによって転送性能を増加させるためのコマンドである。字句1523は、コマンド1510と異なり、SIPメッセージのSDPで指定される“b=”の値を転送性能上昇のパラメータとして使用することを意味する。
図16(C)のコマンド1530は、httpリクエストを転送する際、httpヘッダのurlによって転送性能を増加させるためのコマンドである。字句1532は、トラフィックの増減をhttpにより予測するモードを指定する。字句1533は、SIPメッセージのSDPで指定されるurlの値を転送性能上昇のパラメータとして使用することを意味する。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、受信したパケットのSIPのメディア属性を使用して、セッションの利用帯域を予測する例を示したが、SDPに記述される帯域情報“b=”など、帯域を予測できる他の情報を使用しても良い。また、SIPに限らず、FTP(File Transfer Protocol)、HTTP、TFTP(Trivial File Transfer Protocol)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP3(Post Office Protocol Version 3)などアプリケーション層の情報を利用して、帯域を予測しても良い。
HTTPの情報を利用する場合、例えば、ファイル名に基づいて転送性能を定めてもよい。ファイル名の拡張子が“html”の場合は低い帯域、“mpg”の場合は高い帯域にしてもよい。また、例えば、URLによって転送性能を定めてもよい。Yahooの場合は低い帯域、Youチューブの場合は高い帯域にしてもよい。
また、プロトコルによって、転送性能を定めてもよい。例えば、HTTPはTXTだからファイルサイズ小さいため、低い(小さい)帯域、FTPはFileサイズがいろいろあるため、大きい帯域にしてもよい。
(2)上記実施例において、ルータ100は、INVITEメッセージを転送する際に、転送性能の上昇処理を開始して、音声通信が開始するまでに転送性能の上昇処理を完了しているが、このように徐々に転送性能を上昇させるのではなく、一気に転送性能を上昇させてもよい。例えば、ACKメッセージを転送する際に、音声通信に適切な転送能力に上昇させてもよい。
(3)上記実施例において、検索エンジン1010、転送エンジン1020内の回路とメモリのクロック周波数や電源電圧を制御することにより転送性能を制御する例を示したが、転送性能の制御の仕方は上記実施例に限定されない。例えば、クロック周波数および電源電圧のいずれか一方を制御するようにしてもよいし、マルチコアプロセッサ内の起動するプロセッサコアの数を変更することによって制御してもよい。このようにしても、省電力化を図ることができる。
(4)上記実施例において、転送性能を、デフォルトの設定として省電力モードに設定する例を示したが、例えば、デフォルトの設定として、パケット転送部の定格の転送性能に設定し、パケット転送予定量に基づいて調整された転送性能は、定格の転送性能よりも低くなるように設定してもよい。また、アプリケーション層がやりとりする情報に基づいて、転送性能を定められない場合には、パケット転送部の転送性能を最大に設定するようにしてもよい。
(5)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
100…ルータ
101…パケット転送部
102、103…回線収容部
104…制御部
120…IPネットワーク
150、150−mi…クライアント
160−1、170−mi…回線
180…管理端末
710…内部ヘッダ付加回路
720…バッファ
730…パケット読出回路
800…内部ヘッダ
801…入力回線収容部番号
802…入力回線番号
803…出力回線番号
1010…検索エンジン
1011…テーブル検索駆動部
1012…ルーティングテーブル
1014…性能制御回路
1020…転送エンジン
1021…パケット読出回路
1022…パケットメモリ
1023…パケット読出回路
1024…ヘッダ書込回路
1025…性能制御回路
1101…CPU
1102…主記憶装置
1200…セッション帯域管理テーブル
1300…帯域データベース

Claims (8)

  1. ネットワークを流れるパケットを転送するパケット転送装置であって、
    受信されたパケットを転送するパケット転送部と、
    前記パケットの転送に際してアプリケーション層がやり取りする情報から、アプリケーションが予定しているその後のパケット転送予定量を把握し、前記パケット転送予定量に基づいて、前記パケット転送部の転送性能を調整することにより、前記パケット転送装置の消費電力を抑制する電力抑制部と、
    を備える、パケット転送装置。
  2. 請求項1に記載のパケット転送装置であって、
    前記電力抑制部は、
    前記パケット転送部の転送性能を、デフォルトの設定として、前記パケット転送部の最大の転送性能である最大転送性能より低い転送性能である省電力転送性能に設定することにより、前記パケット転送装置の消費電力を抑制するパケット転送装置。
  3. 請求項1または2に記載のパケット転送装置であって、
    前記アプリケーション層がやり取りする情報は、SIPメッセージである、パケット転送装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
    前記アプリケーション層がやり取りする情報は、SIPメッセージのうち、メディア属性の値である、パケット転送装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
    前記アプリケーション層がやり取りする情報は、SIPメッセージのうち、bandwidthの値である、パケット転送装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
    前記電力抑制部は、
    前記パケット転送部に供給する供給電力、および前記パケット転送部のクロック周波数のうち少なくともいずれか一方を制御することにより、前記パケット転送部の転送性能を調整する、パケット転送装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一つに記載のパケット転送装置であって、
    前記電力抑制部は、
    前記アプリケーション層がやり取りする情報に基づいて、前記転送性能を定められない場合には、前記パケット転送部の前記転送性能を最大に設定する、パケット転送装置。
  8. 請求項1に記載のパケット転送装置であって、
    前記電力抑制部は、
    前記パケット転送部の転送性能を、デフォルトの設定として、前記パケット転送部の定格の転送性能に設定し、
    前記パケット転送予定量に基づいて調整された転送性能は、前記定格の転送性能よりも低い、パケット転送装置。
JP2009187285A 2009-08-12 2009-08-12 パケット転送装置 Pending JP2011041054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009187285A JP2011041054A (ja) 2009-08-12 2009-08-12 パケット転送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009187285A JP2011041054A (ja) 2009-08-12 2009-08-12 パケット転送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011041054A true JP2011041054A (ja) 2011-02-24

Family

ID=43768357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009187285A Pending JP2011041054A (ja) 2009-08-12 2009-08-12 パケット転送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011041054A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014135533A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Hitachi Ltd ネットワーク装置、性能制御方法及びネットワークシステム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006506845A (ja) * 2002-11-13 2006-02-23 オペラックス エービー ルータにおけるパケットに対し論理リンクを選択する方法
JP2007274577A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujitsu Ltd 中継装置、中継方法、中継プログラムおよび通信システム
JP2009089295A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Hitachi Communication Technologies Ltd 中継装置及び中継方法
JP2009105952A (ja) * 2009-01-26 2009-05-14 Anritsu Corp パケット中継装置及びパケット中継方法
JP2009147615A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Alaxala Networks Corp パケット転送装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006506845A (ja) * 2002-11-13 2006-02-23 オペラックス エービー ルータにおけるパケットに対し論理リンクを選択する方法
JP2007274577A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujitsu Ltd 中継装置、中継方法、中継プログラムおよび通信システム
JP2009089295A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Hitachi Communication Technologies Ltd 中継装置及び中継方法
JP2009147615A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Alaxala Networks Corp パケット転送装置
JP2009105952A (ja) * 2009-01-26 2009-05-14 Anritsu Corp パケット中継装置及びパケット中継方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014135533A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Hitachi Ltd ネットワーク装置、性能制御方法及びネットワークシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9906573B2 (en) Streaming media
JP3792705B2 (ja) セッションQoS制御装置
US7936750B2 (en) Packet transfer device and communication system
JP4974652B2 (ja) ストリーミング通信システム
JP5312594B2 (ja) Rfc3313に対する帯域内dpiメディア予約修正
US20160028777A1 (en) System And Method For Providing Multimedia Services
US8639844B2 (en) System for establishing a media stream
US20220360618A1 (en) User-defined quality of experience (qoe) prioritizations
US20130117460A1 (en) Data management methods for use in a network system and network systems using the same
WO2006125383A1 (fr) Procede permettant de traverser un dispositf de conversion d’adresse reseau/coupe-feu
US8711869B2 (en) Message transfer apparatus, output method, and computer program product
JPWO2006093221A1 (ja) 伝送制御装置およびその方法
US7899058B2 (en) Using a hash value as a pointer to an application class in a communications device
US8005099B2 (en) Selecting transport addresses to route streams between endpoints
Awiphan et al. Video streaming over content centric networking: experimental studies on planetlab
EP2348730A1 (en) Method, device and system for video stream transmission
JP2011041054A (ja) パケット転送装置
US11012478B2 (en) Communication method and communication program
CA2657444C (en) Multi-tiered scalable media streaming systems and methods
JP2011055332A (ja) 通信中継システム
JP2009260888A (ja) 通信装置
JP5296235B2 (ja) ストリーミング通信システムおよび通信中継装置
JP2004320404A (ja) Sip通信方法及びsip通信システム
JP2005080176A (ja) ゲートウェイ装置及びその制御方法
Ikeda et al. Context-aware quality of service control in session based IP networks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130604