JP2011038714A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Ryoji Kawai
良二 河井
Akiyoshi Ohira
昭義 大平
Makoto Ashida
誠 芦田
Hiroto Ishiwatari
寛人 石渡
Keisuke Shigenaka
啓介 茂中
Yohei Kadoi
陽平 門傳
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Abstract

【課題】本発明は、内容積の減少を抑えて、且つ省エネルギー性に優れた冷蔵庫を得ることを目的とする。
【解決手段】断熱箱体に設けられた冷凍温度帯室と、該冷凍温度帯室の上方に設けられた第一の冷蔵温度帯室と、前記冷凍温度帯室の下方に設けられた第二の冷蔵温度帯室と、前記冷凍温度帯室の後方に設けられ冷却器が設置される冷却器室と、を備えた冷蔵庫において、前記第一の冷蔵温度帯室からの戻り冷気を前記第二の冷蔵温度帯室に導く第一の冷気風路と、前記第二の冷蔵温度帯室からの戻り冷気を前記冷却器室の下部に導く第二の冷気風路と、を備え、前記第二の冷気風路の前記冷却器室に連通する第一の開口の幅は前記冷却器の幅と略同一であり、前記第二の冷蔵温度帯室からの戻り冷気が該冷却器の幅方向の全体に亘って下方から上方に流れることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
冷蔵室と冷凍室を備えた冷蔵庫に関して、冷蔵室の戻り冷気の冷却器室への戻し方について、例えば、以下に示す特許文献1に開示の技術が知られている。
特許文献1では、冷凍室と冷蔵室を区画する仕切壁と、前記仕切壁に冷凍室と冷蔵室からの冷気戻り風路を設け、前記冷凍室の背部に設けられた下方から上方に向け通風される冷却器を備えた冷蔵庫において、前記冷気戻り風路の幅を前記冷却器の幅と同等である構成が記載されている。
実開昭63−37988号公報
しかしながら、前記従来技術は、冷凍室の背部に冷却器を備え、冷凍室が上段に、冷蔵室が下段に備えられた冷蔵庫に関して効果を奏する。したがって、例えば、冷凍室の背部に冷却器を備え、冷凍室の上段に冷蔵室を備える構成の冷蔵庫では庫内有効内容積が減少する、という問題が生じていた。以下でその理由を説明する。
冷凍室の上段に冷蔵室を備え、冷凍室の背部に冷却器が配置される冷蔵庫では、冷蔵室と冷凍室を区画する仕切壁内に、冷蔵室と冷凍室からの冷気戻り風路を設け、それぞれの風路幅を冷却器の幅と同等とすることはできても、冷却器は、冷蔵室と冷凍室の仕切壁より下方に位置しているため、冷却器に流入させることが困難となる。すなわち前記従来技術の実施が困難となる。また、例えば、冷蔵室と冷凍室の仕切壁内の冷気戻り風路を延長する風路を追加して、冷却器に流入させるといった工夫を施す場合、延長風路が必要となるため、庫内有効内容積が減少する、といった問題が生じていた。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、内容積の減少を抑えて、且つ省エネルギー性に優れた冷蔵庫を得ることを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、断熱箱体に設けられた冷凍温度帯室と、該冷凍温度帯室の上方に設けられた第一の冷蔵温度帯室と、前記冷凍温度帯室の下方に設けられた第二の冷蔵温度帯室と、前記冷凍温度帯室の後方に設けられ冷却器が設置される冷却器室と、を備えた冷蔵庫において、前記第一の冷蔵温度帯室からの戻り冷気を前記第二の冷蔵温度帯室に導く第一の冷気風路と、前記第二の冷蔵温度帯室からの戻り冷気を前記冷却器室の下部に導く第二の冷気風路と、を備え、前記第二の冷気風路の前記冷却器室に連通する第一の開口の幅は前記冷却器の幅と略同一であり、前記第二の冷蔵温度帯室からの戻り冷気が該冷却器の幅方向の全体に亘って下方から上方に流れることを特徴とする。
また、前記第二の冷蔵温度帯室と前記冷凍温度帯室との間を断熱的に仕切る断熱仕切壁を備え、前記第二の冷気風路が前記断熱仕切壁内に備えられたことを特徴とする。
また、前記冷凍温度帯室と前記冷却器室を仕切る冷却器仕切壁と、該冷却器仕切壁の下部に前記冷凍温度帯室からの戻り冷気を前記冷却器室に導く第二の開口とを備え、該第二の開口の幅は前記冷却器の幅と略同一であり、前記冷凍温度帯室からの戻り冷気は該冷却器の幅方向の全体に亘って下方から上方に流れることを特徴とする。
また、前記冷却器室内の前記冷却器の下方に除霜ヒータを備え、前記第一の開口から前記冷却器室に流入する冷気の一部が前記除霜ヒータにより上方に転向される位置に該除霜ヒータと前記第一の開口が設けられたことを特徴とする。
本発明は、内容積の減少を抑えて、且つ省エネルギー性に優れた冷蔵庫を得ることができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面外形図。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の庫内の構成を表す図1のX−X断面図。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の庫内の構成を表す正面図である。 図2の要部拡大説明図。 図3の要部拡大説明図。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷凍室運転時の流れを表す図。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷蔵室運転時の流れを表す図。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷蔵室・冷凍室同時運転時の流れを表す図。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の基本制御を表すタイムチャート。
本発明に係る冷蔵庫の実施形態を、図1から図9を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の冷蔵庫の正面外形図であり、図2は、冷蔵庫の庫内の構成を表す図1におけるX−X縦断面図であり、図3は、冷蔵庫の庫内の構成を表す正面図であり、冷気ダクトや吹き出し口の配置などを示す図であり、図4は、図2の要部拡大説明図である。図5は図3の要部拡大説明図である。
図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1は、上方から、冷蔵室2,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6から構成されている。なお、以下本明細書中では、製氷室3と上段冷凍室4と下段冷凍室5の総称として冷凍室60と呼ぶことがある。
冷蔵室2は前方側に、左右に分割された観音開きの冷蔵室扉2a,2bを備え、製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6は、それぞれ引き出し式の製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6aを備えている。以下では、冷蔵室扉2a,2b,製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6aを単に扉2a,2b,3a,4a,5a,6aと称する。
また、冷蔵庫1は、扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの各扉の開閉状態をそれぞれ検知する図示しない扉センサと、扉開放状態と判定された状態が所定時間、例えば、1分間以上継続された場合に、使用者に報知する図示しないアラーム、冷蔵室2や野菜室6の温度設定や冷凍室60の温度設定をする図示しない温度設定器等を備えている。
図2に示すように、冷蔵庫1の庫外と庫内は、発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填することにより形成される断熱箱体10により隔てられている。冷蔵庫1の断熱箱体10は複数の真空断熱材25を実装している。
庫内は、断熱仕切壁28により冷蔵室2と、上段冷凍室4及び製氷室3(図1参照、図2中で製氷室3は図示されていない)とが隔てられ、断熱仕切壁29により、下段冷凍室5と野菜室6とが隔てられている。
扉2a,2b(図1参照)の庫内側には複数の扉ポケット32が備えられている。また、冷蔵室2は複数の棚36により縦方向に複数の貯蔵スペースに区画されている。
図2に示すように、上段冷凍室4,下段冷凍室5及び野菜室6は、それぞれの室の前方に備えられた扉3a,4a,5a,6aと一体に、収納容器3b,4b,5b,6bがそれぞれ設けられており、扉4a,5a,6aの図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより収納容器4b,5b,6bが引き出せるようになっている。図1に示す製氷室3にも同様に、扉3aと一体に、図示しない収納容器(図2中(3b)で表示)が設けられ、扉3aの図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより収納容器3bが引き出せるようになっている。
図2に示すように(適宜図3〜図5参照)、冷却器7は下段冷凍室5の略背部に備えられた冷却器収納室8内に設けられており、冷却器7の上方に設けられた庫内送風機(送風機)9により冷却器7と熱交換して冷やされた空気(冷気、以下、冷却器7で冷やされてできた低温空気を冷気と称する)が冷蔵室送風ダクト11,上段冷凍室送風ダクト12,下段冷凍室送風ダクトである冷気ダクト13及び図示しない製氷室送風ダクトを介して、冷蔵室2,上段冷凍室4,下段冷凍室5,製氷室3の各室へ送られる。各室への送風は冷蔵室冷却ダンパ20と冷凍室冷却ダンパ50の開閉により制御される。
ちなみに、冷蔵室2,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5の各送風ダクトは、図3に破線で示すように冷蔵庫1の各室の背面側に設けられている。
具体的には、冷蔵室冷却ダンパ20が開状態、冷凍室冷却ダンパ50が閉状態のときには、冷気は、冷蔵室送風ダクト11を経て多段に設けられた吹き出し口2cから冷蔵室2に送られる。冷蔵室の冷却を終えた後に、冷蔵室背面右側下部に備えられた冷蔵室戻り口2d、から流入し、冷蔵室−野菜室連通ダクト16を介して、野菜室6背面右側上部に設けられた野菜室吹き出し口6cから野菜室6に流入して野菜室を冷却する。野菜室を冷却した冷気は、断熱仕切壁29の下部前方に設けられた、野菜室戻り口6dから、野菜室戻りダクト18を介して、冷却器7の幅とほぼ等しい幅の野菜室戻り吐出口18aから流入する(図3または図5参照)。
図3では冷凍室冷却ダンパ50が省略されているが、冷凍室冷却ダンパ50が開状態のとき、冷却器7で熱交換された冷気が庫内送風機9により図示省略の製氷室送風ダクトや上段冷凍室送風ダクト12を経て吹き出し口3c,4cからそれぞれ製氷室3,上段冷凍室4へ送風され、下段冷凍室送風ダクトである冷気ダクト13を経て吹き出し口5cから上段冷凍室4へ送風される。一般に、周囲温度に対して低温の冷気は上方から下方に向かう下降流を形成するので、冷気は室の上方により多く供給することで、室内を良好に冷却できる。本実施形態の冷蔵庫では、冷凍室冷却ダンパを設けているが、これを庫内送風機の上方に設置することで、庫内送風機からの送風をスムーズに、冷凍温度帯室の上段に位置する製氷室3や上段冷凍室4に送風できるように配慮している。
図5に示すように、冷蔵室2を冷却した冷気は、冷却器収納室8の側方に備えられた冷蔵室−野菜室連通ダクト16を通って、野菜室6に流入する。野菜室6からの戻り冷気は、野菜室戻り口6d(図2参照)から流入し、図4に示すように、断熱仕切壁29の中に設けられた野菜室戻りダクト18を通って、冷却器収納室8の下部前方に設けられた、冷却器7の幅とほぼ等しい幅寸法の野菜室戻り吐出口18a(図5参照)から、冷却器収納室8に流入する。一方、冷凍室60を冷却した冷気は、図4に示すように、冷却器収納室8と冷凍室60を仕切る仕切板54の下部に備えられた、冷却器7の幅とほぼ等しい幅寸法の冷凍室戻り口17を介して冷却器収納室8に流入する。なお、冷却器収納室8の下方には、除霜ヒータ22が備えられている。除霜ヒータ22は、ガラス管ヒータであり、ガラス管の外周にはアルミニウム製の放熱フィン22aが備えられている。除霜ヒータ22の上方には、除霜水が除霜ヒータ22に滴下することを防止するために、上部カバー53が設けられている。
冷却器7及びその周辺の冷却器収納室8の壁に付着した霜が除霜によって融解することで生じた除霜水は冷却器収納室8の下部に備えられた樋23に流入した後に、排水管27を介して後記する機械室19に配された蒸発皿21に達し、圧縮機24及び、機械室19内に配設される図示しない凝縮器の発熱により蒸発させられる。
また、冷却器7の正面から見て左上部には冷却器に取り付けられた冷却器温度センサ35、冷蔵室2には冷蔵室温度センサ33,下段冷凍室5には冷凍室温度センサ34がそれぞれ備えられており、それぞれ冷却器7の温度(以下、冷却器温度と称する)、冷蔵室2の温度(以下、冷蔵室温度と称する)、下段冷凍室5の温度(以下、冷凍室温度と称する)を検知できるようになっている。更に、冷蔵庫1は、庫外の温度を検知する図示しない外気温度センサを備えている。なお、野菜室6にも野菜室温度センサ33aが配置してある。
ちなみに、本実施形態では、イソブタンを冷媒として用い、冷媒封入量は約80gと少量にしている。
冷蔵庫1の天井壁上面側にはCPU,ROMやRAM等のメモリ,インターフェース回路等を搭載した制御基板31が配置されており(図2参照)、制御基板31は、前記した外気温度センサ,冷却器温度センサ35,冷蔵室温度センサ33,野菜室温度センサ33a,冷凍室温度センサ34,扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの各扉の開閉状態をそれぞれ検知する前記した扉センサ、冷蔵室2内壁に設けられた図示しない温度設定器、下段冷凍室5内壁に設けられた図示しない温度設定器等と接続し、前記ROMに予め搭載されたプログラムにより、圧縮機24のON,OFF等の制御、冷蔵室冷却ダンパ20及び冷凍室冷却ダンパ50を個別に駆動する図示省略のそれぞれのアクチュエータの制御、庫内送風機9のON/OFF制御や回転速度制御、前記した扉開放状態を報知するアラームのON/OFF等の制御を行う。
次に、本実施形態の冷蔵庫の基本的な冷却運転の制御について図9を参照しながら説明する。図9は外気温度が30℃で、扉開閉等がなく安定した冷却運転を実施している場合の庫内の温度変化と、庫内送風機,冷蔵室冷却ダンパ,冷凍室冷却ダンパ及び圧縮機の制御方法を現すタイムチャートである。なお、本実施形態の冷蔵庫の安定した冷却運転時には、野菜室の温度に基づく制御は行わないので、野菜室に関する説明は省略する(以下の制御の説明では冷蔵室の中に野菜室も含む)。本実施形態の冷蔵庫では、冷蔵室温度に関して、冷蔵室上限温度と、冷蔵室下限温度が、冷凍室温度に関して、冷凍室上限温度,冷凍室下限温度、及び圧縮機ON温度があらかじめ設定されている。安定した冷却運転が実施されている場合は、特定の運転パターンが周期的に繰り返されるが、ここでは図9にしたがって、冷凍室運転から説明をはじめる。
冷凍室運転とは、「庫内送風機ON,冷蔵室冷却ダンパ閉,冷凍室冷却ダンパ開,圧縮機ON(高回転)」の状態で、冷却を実施する運転であり、冷凍室のみに冷気が送られるため、冷凍室温度は低下し、一方で、送風されない冷蔵室の温度は上昇する。そして、冷凍室下限温度に到達すると、圧縮機がOFFされ、続いて、霜冷却運転が開始される。
霜冷却運転とは、「庫内送風機ON,冷蔵室冷却ダンパ開,冷凍室冷却ダンパ閉,圧縮機OFF」の状態とする運転であり、圧縮機(冷凍サイクル)は停止状態ではあるが、主に冷却器に付着した霜の冷熱により、冷蔵室の冷却を実施する運転である。このときは、冷蔵室のみに冷気が送られるため、冷凍室温度は上昇する。冷凍室温度が圧縮機ON温度に至ると、続いて、冷蔵室運転が開始される。
冷蔵室運転とは、「庫内送風機ON,冷蔵室冷却ダンパ開,冷凍室冷却ダンパ閉,圧縮機ON(低回転)」の状態で、冷却を実施する運転であり、霜冷却で冷却されていた冷蔵室の冷却を、圧縮機ON(冷凍サイクルを稼動)とすることで、加速し、冷蔵室下限温度に至るのを早める。なお、この冷蔵室運転において、圧縮機回転数を低速としているのは、これにより冷蔵室冷却に見合った比較的高い温度の冷熱が生成でき、冷凍サイクル効率が高くなり、省エネ性が高まるからである。冷蔵室下限温度に至ると、続いて冷凍室運転が開始され、以降同様の冷却運転が実施される。
以上のように、本実施形態の冷蔵庫は、安定した冷却運転中には、霜冷却運転,冷蔵室運転,冷凍室運転が繰り返されるようになっている。また、図9は外気温度が30℃の場合であるが、外気温度が15℃〜30℃程度の範囲であれば、基本的に霜冷却運転,冷蔵室運転,冷凍室運転が繰り返される運転パターンとなる(外気温が低温の場合はこれ以外に、圧縮機OFFで庫内送風機もOFFとなる状態が入る場合もある)。なお、扉開閉等があり、例えば、冷蔵室運転中に、冷凍室上限温度に達した場合や、冷凍室運転中に、冷蔵室上限温度に達した場合などでは、「庫内送風機ON,冷蔵室冷却ダンパ開,冷凍室冷却ダンパ開閉,圧縮機ON」の状態、すなわち冷蔵室冷凍室同時運転が実施されることもあるが、一時的であり、冷却運転としては基本的には上述の霜冷却運転,冷蔵室運転,冷凍室運転となる。
以上で、本実施形態の冷蔵庫の構造と、基本的な制御方法の説明をしたが、次に、本実施形態の冷蔵庫の奏する効果について説明する。
本実施形態の冷蔵庫は、冷凍室60の背面に冷却器7を備え、また、冷凍室60の上段に冷蔵室2、冷凍室60の下段に野菜室6を備える構成となっており、冷蔵室2を冷却した冷気を、冷蔵室−野菜室連通ダクト16を介して、野菜室6に送っている。野菜室6からの戻り冷気は、断熱仕切壁29内に備えた野菜室戻りダクト18を介して、冷気が冷却器7の幅とほぼ等しい幅で流入するように設けられた野菜室戻り吐出口18aから、冷却器収納室8に流入するようにしている。すなわち、冷凍室60の上段に位置する冷蔵室2の戻り冷気をそのまま冷却器収納室内8に送らずに、一旦野菜室6に流入させ、野菜室6の戻り冷気として、冷却器7の幅とほぼ等しい幅で流入するように設けられた野菜室戻り吐出口18aから、冷却器収納室8に流入するようにしている。
これにより、冷凍室の背面に冷却器を備え、また、冷凍室の上段に冷蔵室を備えた冷蔵庫において、庫内有効内容積の減少を抑えて、冷却器への着霜均一化の効果を得ることができる。以下でその理由を説明する。
一般に冷凍室の背面に冷却器を備える冷蔵庫では、冷却器の通風方向は、下から上となる。これは、上方から下方に向かう性質のある低温冷気を上方に向かって効率よく送り出すためである。したがって、冷凍室の上段に冷蔵室がある場合、冷却器に対して上方から戻り冷気を戻すことを考えなければならず、戻り冷気を導くダクトが必須となり、このダクトをコンパクトにして庫内有効内容積の減少を抑えるという課題がある。また、着霜均一化の効果を得るためには、冷却器の幅とほぼ等しい幅で戻り冷気を戻すことが有効である。庫内有効内容積の減少抑制のためには、冷却器収納室の側方に冷蔵室戻り冷気ダクトを備えることが有効となることが一般的に知られているが、冷却器収納室への流入が側方からとなるために、偏流が生じ、着霜均一化ができないという問題がある。
一方で、着霜均一化を図るために有効な方法としては、冷却器の幅とほぼ等しい幅の冷蔵室戻り冷気ダクトを冷却器収納室の例えば背面側に設けて、冷却器収納室に戻すことが考えられるが、この場合、水分を多く含む冷蔵室からの戻り冷気が通るダクトであることから、霜の成長を考慮したダクト寸法が必要となる。すなわち、大きなダクト容積が必要となる。冷却器収納室の背面側の断熱壁内に埋めることは断熱厚さ減少による熱侵入量増加を招くため望ましくなく、結果として、大きなダクト容積により庫内有効内容積が減少することになる。
以上で説明したように、従来は、冷凍室の背面に冷却器を備え、また、冷凍室の上段に冷蔵室を備えた冷蔵庫では、庫内有効内容積の減少抑制と、冷蔵室戻り冷気を冷却器の幅とほぼ等しい幅で流入させることによる着霜均一化の両立は実現できなかった。
そこで、本実施形態の冷蔵庫では、冷凍室60の背面に冷却器7を備え、また、冷凍室60の上段に冷蔵室2を備えた冷蔵庫において、冷凍室60の下段に、食品を収納する野菜室6を備え、冷凍室60の上段に位置する冷蔵室2の戻り冷気は、冷却器収納室8の側方に冷蔵室−野菜室連通ダクト16(側方とすることで庫内有効内容積の減少抑制に有利)を介して野菜室6に送り、野菜室6の戻り冷気として、冷却器7の幅とほぼ等しい幅で流入するように設けられた野菜室戻り吐出口18aから、冷却器収納室8に流入するようにしている。すなわち、冷凍室の上段の冷蔵室からの戻り冷気を冷却器の幅とほぼ等しい幅で流入させることによる着霜均一化という目的を、野菜室を介することで実現しており、また、野菜室を介することで、庫内有効内容積の減少を抑えることができている。
本実施形態の冷蔵庫は、断熱仕切壁29内に野菜室戻りダクト18を、備えている。これにより野菜室戻り吐出口18aに至るまでに整流作用が得られ、より偏流が少ない状態で、冷却器収納室8に流入させることができるので、より着霜均一化効果が高まる。
本実施形態の冷蔵庫は、冷凍室戻り口17の幅を、冷却器7の幅と同等としている。これにより冷凍室60からの戻り冷気が原因となる着霜に関しても均一化効果が得られる。
本実施形態の冷蔵庫は、冷却器7の下方に、除霜ヒータ22を備え、野菜室戻り吐出口18aから、冷却器収納室8に流入する戻り冷気が、除霜ヒータ22によって、一部が上方に向くよう転向され、冷却器7の前側に流入するようになっている。これにより、冷却器7の奥行方向が有効に使えるため、冷却器熱交換効率向上と、冷却器奥行方向の着霜均一化効果が得られる。
本実施形態の冷蔵庫は、除霜ヒータ22(ガラス管ヒータ)の表面に、アルミ製のフィン22aを備えている。これにより、高湿な野菜室6からの戻り冷気が、冷却器7の下方で低温となっているフィン22aに当たることで着霜する。すなわち、冷却器7に至る前に、除霜ヒータ22のフィン22aに着霜するために、冷却器7への着霜が軽減される。
本実施形態の冷蔵庫は、基本的に冷却運転としては、霜冷却運転,冷蔵室運転,冷凍室運転からなる。すなわち、冷蔵室の冷却は、冷蔵室へ単独で送風する(冷凍室に送風しない)状態で基本的に行われる。これにより、より着霜均一化を図ることができる。以下でその理由を図6〜図9を参照しながら説明する。
図6は本実施形態の冷蔵庫の冷凍室運転時の冷却器を通る流れの様子を表す図、図7は本実施形態の冷蔵庫の冷蔵室運転時の冷却器を通る流れの様子を表す図、図8は本実施形態の冷蔵庫の冷蔵室冷凍室同時運転時の冷却器を通る流れの様子を表す図である。
図6に示すように、冷凍室運転時は、冷凍室60側からのみ冷気が戻るので、冷凍室戻り口17からの冷気は冷却器7の奥行方向を有効に使用できており、着霜もこの流れに基づいて奥行方向に均一化が図られる。ただし、冷凍室60は低温で絶対湿度が低く、通常は、冷凍室60からの戻り冷気が原因となる着霜は微量であり、温度が高く絶対室度が高い冷蔵室2(及び野菜室6)からの戻り冷気が着霜の主因となる。したがって、着霜均一化を考える場合、冷蔵室2(及び野菜室6)からの戻り冷気の流れを考えなければならない。
図7に示すように、本実施形態の冷蔵庫では、冷蔵運転時において、除霜ヒータ22による転向作用もあり、冷却器7の奥行方向に広がった流れ場が得られている。したがって、冷蔵運転においては、着霜均一化が図られる。
また、一般には、冷蔵室2(及び野菜室6)を冷却する運転として、冷蔵室・冷凍室同時運転が広く用いられている。この運転では、冷蔵室2(及び野菜室6)と冷凍室60の双方から冷気が戻ることになる。一般に、冷凍室戻り冷気の方が冷蔵室(あるいは野菜室)戻り冷気より風量が多くなるように設計される(本実施形態の冷蔵庫においても、冷蔵室・冷凍室同時運転時の冷蔵室(及び野菜室)と冷凍室の風量割合は約1:4である)。したがって、図8に示すように、野菜室戻り冷気は冷凍室戻り冷気の強い流れに押されて、背面側に偏ることになる(野菜室戻り冷気を破線で示した)。これにより、図8中に破線で囲んだ領域に着霜が生じやすくなる。すなわち冷蔵室・冷凍室同時運転を実施すると冷却器奥行方向に着霜分布が生じてしまう。
本実施形態の冷蔵庫では、基本的に、冷蔵室(及び野菜室)側の冷却時には冷凍室への送風は遮断するようにしているので、冷蔵室・冷凍室同時運転時に生じる問題は、生じ難くなっている。すなわち、冷却器奥行方向に関しても着霜均一化が図れる冷蔵庫となっている。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(冷蔵温度帯室)
3 製氷室(冷凍温度帯室)
4 上段冷凍室(冷凍温度帯室)
5 下段冷凍室(冷凍温度帯室)
6 野菜室(冷蔵温度帯室)
7 冷却器
8 冷却器収納室
9 庫内送風機(送風機)
10 断熱箱体
11 冷蔵室送風ダクト
12 上段冷凍室送風ダクト
13 冷気ダクト
15 冷蔵室ダクト
16 冷蔵室−野菜室連通ダクト
17 冷凍室戻り口
18 野菜室戻りダクト
18a 野菜室戻り吐出口
19 機械室
20 冷蔵室冷却ダンパ
21 蒸発皿
22 除霜ヒータ
23 樋
24 圧縮機
31 制御基板
33 冷蔵室温度センサ
33a 野菜室温度センサ
34 冷凍室温度センサ
35 冷却器温度センサ
50 冷凍室冷却ダンパ
53 上部カバー
54 仕切板
60 冷凍室

Claims (4)

  1. 断熱箱体に設けられた冷凍温度帯室と、
    該冷凍温度帯室の上方に設けられた第一の冷蔵温度帯室と、
    前記冷凍温度帯室の下方に設けられた第二の冷蔵温度帯室と、
    前記冷凍温度帯室の後方に設けられ冷却器が設置される冷却器室と、を備えた冷蔵庫において、
    前記第一の冷蔵温度帯室からの戻り冷気を前記第二の冷蔵温度帯室に導く第一の冷気風路と、
    前記第二の冷蔵温度帯室からの戻り冷気を前記冷却器室の下部に導く第二の冷気風路と、を備え、
    前記第二の冷気風路の前記冷却器室に連通する第一の開口の幅は前記冷却器の幅と略同一であり、前記第二の冷蔵温度帯室からの戻り冷気が該冷却器の幅方向の全体に亘って下方から上方に流れることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記第二の冷蔵温度帯室と前記冷凍温度帯室との間を断熱的に仕切る断熱仕切壁を備え、前記第二の冷気風路が前記断熱仕切壁内に備えられたことを特徴とする、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷凍温度帯室と前記冷却器室を仕切る冷却器仕切壁と、該冷却器仕切壁の下部に前記冷凍温度帯室からの戻り冷気を前記冷却器室に導く第二の開口とを備え、
    該第二の開口の幅は前記冷却器の幅と略同一であり、前記冷凍温度帯室からの戻り冷気は該冷却器の幅方向の全体に亘って下方から上方に流れることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却器室内の前記冷却器の下方に除霜ヒータを備え、
    前記第一の開口から前記冷却器室に流入する冷気の一部が前記除霜ヒータにより上方に転向される位置に該除霜ヒータと前記第一の開口が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
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