JP2011038710A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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Tatsuya Sekiguchi
達也 関口
Yoshitaka Hirata
義隆 平田
Shohei Yoshida
正平 吉田
Satoshi Momo
聡 百々
Tomoki Koganezawa
知己 小金沢
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Abstract

【課題】十分な混合促進効果を得つつ内径の大きなノズルを採用したガスタービン燃焼器を提供する。
【解決手段】空気と燃料とを混合燃焼させる燃焼室1と、燃料を燃焼室1に噴出する燃料噴孔28を有する燃料ノズル22と、燃料ノズル22と同軸に配置され、燃焼室1に空気を噴出する空気ノズル21と、燃料噴孔28より上流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第1の乱流促進手段とを備えた燃焼器において、燃料噴孔28の下流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第2の乱流促進手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はガスタービン燃焼器の構造に関する。
ガスタービン燃焼器においては、拡散燃焼方式,予混合燃焼方式がある。拡散燃焼方式では、起動から定格負荷条件までのターンダウン比が大きく広範囲の燃焼安定性を確保するため、燃料を燃焼室に直接噴射する。一方、予混合燃焼方式は、窒素酸化物(NOx)を低減するために燃料と空気を予め混合して燃焼室に供給する燃焼方式である。予混合燃焼方式には予混合器内に火炎が入り込んで構造物を焼損する逆火現象が発生する等の課題がある。
この課題に対して、燃焼室に対向配置された燃料ノズルと空気ノズルを概略同軸上に配置し、燃料と空気を同軸流として燃焼室に供給する事が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、更にNOxを低減するため、特許文献1の構造において燃料ノズルの先端部に乱流促進手段を設ける構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−148734号公報 特開2007−232234号公報
環境に対する規制や社会的要求が日増しに強くなっており、予混合燃焼方式のガスタービンにおいても更なる低NOx化が要求されている。
一方、特許文献2に記載のガスタービン燃焼器では、燃料と空気を複数の同軸噴流として燃焼室に供給するとともに、燃料ノズル先端部に乱流促進手段を設ける事で、燃料を取り囲む空気流に乱れを起こし、発生した乱れにより燃料と空気の混合を促す事でNOxを低減している。ガスタービンの出力を増大するためには燃料ノズルからより多くの燃料を供給する必要がある。これには、燃料の供給圧力を上げることや、燃料ノズルの断面積を増加する方法がある。燃料の供給圧力を上げるためには専用の設備が必要となるためコストが高くなる。また断面積を増やす手段として、燃料ノズルの本数を増加させることは、組立て工数の増加やコストの増加が問題となる。また、断面積を増やす手段として、燃料ノズルを大型化することは、燃料ノズル先端部の乱流促進手段から発生する乱れは下流に流れるにつれて弱まり消失するため、乱れによって燃料を空気ノズルの外周側に十分に輸送する能力には限界がある。そのため、十分な混合促進効果を得つつ空気ノズルの内径を大きくすることができなかった。
本発明の目的は、十分な混合促進効果を得つつ内径の大きなノズルを採用したガスタービン燃焼器を提供する事である。
空気と燃料とを混合燃焼させる燃焼室と、燃料を前記燃焼室に噴出する燃料噴孔を有する燃料ノズルと、前記燃料ノズルと同軸に配置され、前記燃焼室に空気を噴出する空気ノズルと、前記燃料噴孔より上流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第1の乱流促進手段とを備えた燃焼器において、前記燃料噴孔の下流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第2の乱流促進手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、十分な混合促進効果を得つつ内径の大きなノズルを採用したガスタービン燃焼器を提供できる。
本発明の第1実施例における燃料ノズル,空気ノズルおよび渦発生体とその位置関係ならびに空気流,燃料噴流の流れを示した軸方向断面図。 本発明の第1実施例における燃料ノズル,空気ノズルおよび渦発生体を示した図1中のA−A断面矢視図。 本発明の第1実施例における渦発生体の別の実施形態1を示した軸方向断面図。 本発明の第1実施例における渦発生体の別の実施形態2を示した軸方向断面図。 本発明の第2実施例における燃料ノズル,空気ノズルおよびスリーブとその位置関係ならびに空気流,燃料噴流の流れを示した軸方向断面図。 本発明の第2実施例における燃料ノズル,空気ノズルおよびスリーブを示した図5中のA−A断面矢視図。 本発明の第2実施例におけるスリーブの別の実施形態を示した断面図。 本発明の第2実施例におけるスリーブおよび支持体の別の実施形態を示した軸方向断面図。 本発明の第2実施例における燃料ノズル,スリーブおよび支持体の実施形態を示した図8中のA−A断面図。 本発明の第3実施例における燃料ノズル,空気ノズル,スリーブおよび支持体とその位置関係ならびに空気流,燃料噴流の流れを示した軸方向断面図。 本発明の第3実施例における燃料ノズル,スリーブおよび支持体とその位置関係を示した図10中のA−A断面矢視図。 本発明の第3実施例における燃料ノズル,空気ノズル,スリーブおよび支持体とその位置関係ならびに空気流,燃料噴流の流れを示した図10中のB−B断面矢視図。 本発明の第4実施例における燃料ノズル,空気ノズル,スリーブ,支持体および通気孔とその位置関係ならびに空気流,燃料噴流の流れを示した軸方向断面図。 本発明の第4実施例における燃料ノズル,空気ノズルおよび燃料噴出孔とその位置関係ならびに空気流,燃料噴流の流れを示した図13中のA−A断面矢視図。 本発明の第4実施例におけるスリーブおよび通気孔の別の実施形態を示した軸方向断面図。 本発明の第5実施例における燃料ノズル,空気ノズルおよび燃料噴出孔とその位置関係ならびに空気流,燃料噴流の流れを示した軸方向断面図。 本発明の第5実施例における燃料ノズル,空気ノズルおよび燃料噴出孔とその位置関係を示した図16中のA−A断面矢視図。 本発明の第5実施例における燃料噴出孔および燃料マニホールドの別の実施形態を示した軸方向断面図。 本発明の第5実施例における燃料噴出孔および燃料マニホールドの別の実施形態を示した図18中のA−A断面矢視図。 ガスタービン燃焼器の全体を表す概略図。 従来のガスタービン燃焼器における燃料ノズルと空気ノズルの軸方向断面図。
燃料ノズルと空気ノズルを概略同軸上に多数配置し、燃料と空気を同軸流として燃焼室に供給する事で、燃料と空気が十分に混合され、低NOx燃焼が可能となる。この時、燃料ノズルの先端部に渦発生体を設ける事で周囲空気流に乱れが発生し、その乱れが燃料と空気の混合を促進する事で更なる低NOx燃焼が実現できる。しかし、燃料ノズル先端部の渦発生体によって形成された乱れが燃料と空気を十分に混合する前に消失し、十分な混合促進効果が得られない可能性がある。
そこで、燃料ノズルの下流側かつ燃料ノズルの半径方向外側に第2の渦発生体を設けることで、燃料ノズル先端部の渦発生体から発生した乱れにより燃料と空気を混合し、更に第2の渦発生体により乱れを発生させて燃料と空気を混合することで高い混合促進効果が得られる。なお燃料ノズルの半径方向とは、燃料ノズルの軸対して直交する断面における半径方向を意味する。
この時、第1および第2の渦発生体は燃料の流れに直交する方向に中心軸を持つ渦、いわゆる横渦を形成する構造が望ましい。ガスタービン燃焼器のような非圧縮流では燃料と空気の混合は横渦が支配的であり、横渦を形成することで短い混合距離で燃料と空気を混合する事ができる。
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例を図面により説明する。本発明によるガスタービン燃焼器の全体断面図を表す図を図20に示す。圧縮機5で圧縮された圧縮空気10は、ディフューザー7を通って燃焼器に流入し、外筒2と燃焼器ライナ3の間を通過する。その圧縮空気10の一部は燃焼器ライナ3の冷却空気11として燃焼室1に流入する。また、その圧縮空気10の残りは燃焼空気12として空気ノズルプレート20に形成された空気ノズル21を通り燃焼室1に流入する。
本実施例では、燃料供給系統15および燃料供給系統16は制御弁14a,遮断弁14bを備えた燃料供給系統14から分割されている。また、燃料供給系統15には制御弁15a,燃料供給系統16は制御弁16aを備えており、個別に制御を行う事ができる。また、その下流にはそれぞれに遮断弁15b,16bが備えられている。
図20に示すように、本実施例の燃焼器では複数本の燃料ノズル22を備えており、燃料ノズル22は燃料ヘッダー23に接続されている。燃料ヘッダー23の内部は複数の部屋に分かれており、燃料供給系統15,16から供給される燃料をそれぞれに分けて燃料ノズル群に燃料を供給する事ができる。複数本ある燃料ノズル22から噴出された燃料は燃焼空気12とともに同軸流として燃焼室1に流入し、均質で安定な火炎を形成する。発生した高温燃焼ガスはタービン6に入り仕事をして排気される。
図1に燃料ノズル22と空気ノズル21の詳細を示す。図1は燃料ノズル22と空気ノズル21の軸方向断面図である。図2は図1中のA−A断面矢視図である。空気ノズル21は燃料ノズル22から噴出される燃料噴流50を燃焼空気12が包み込んで空気ノズル21の内部を流れるように配置されている。燃料ノズル22には突起物24が、空気ノズル21には渦発生体25が配置されている。突起物24および渦発生体25は図2に示す様に周方向に一様な構造とする。すなわち渦発生体25は、空気ノズル21と軸心が同じであり、かつ空気ノズル21の流路を絞る略円環状の構造をしている。このように構成された突起物24および渦発生体25はその下流側に横渦51,52を形成し、横渦51により燃料噴流50を燃焼空気12と混合して燃料ノズル22の半径方向外側へ分散させ、横渦52により更に燃料噴流50を空気ノズル21の壁面近傍まで分散させる事ができ、燃料と空気を十分に混合する事ができる。
本発明の特徴として、空気ノズル21内に横渦を2段階に形成する事が挙げられる。図21に示す特許文献2に開示された構成では、燃料ノズル22の先端下流に横渦51を発生させる事はできるが、横渦51が燃料と空気を十分に混合する前に消失し燃料が空気ノズル21の軸中心部に集中して、燃料と空気を十分に混合できない可能性がある。一方、本実施例では図1に示すように渦発生体25が新たな横渦52を形成する事で、従来技術に比べ燃料と空気の混合を促進できる。
図3,図4に渦発生体25の別の実施形態を示す。図3,図4は図1と同じく燃焼器の軸方向断面図であり、燃料ノズルは省略して空気ノズル21と渦発生体25のみを記載してある。図3に示すように渦発生体25の上流側をテーパ状に形成する事で、渦発生体25上流側の燃焼空気12の流れが整流され、第1の実施例と比較して圧力損失を低減する事ができる。また、図4に示すように渦発生体25の下流側の空気ノズル21壁面を半径方向内側に縮小する事で、渦発生体25下流の燃焼空気12の流速が増加し横渦52が強くなる。また、横渦52が空気ノズル21の軸中心部の燃料が過濃な領域に形成され、より燃料と空気の混合を促進する事ができる。
(第2の実施例)
第2の実施例を図5,図6に示す。図5は本実施例における燃料ノズル22と空気ノズル21の軸方向断面図である。図6は図5中のA−A断面矢視図である。本実施例は第1の実施例における空気ノズル21に設けた渦発生体25に代わり、燃料ノズル22の周囲に円筒状のスリーブ26を設けている。スリーブ26は支持体27により燃料ノズル22に取り付けられ、スリーブ26の先端は燃料ノズル22よりも下流側に突出し、スリーブ26の先端内側に渦発生体25を設けるように構成する。
本形状とした場合、燃料噴流50は燃料ノズル22に設けた突起物24によって発生した横渦51によりスリーブ26内部で燃焼空気12aと混合しながらに流れる。燃料噴流50はスリーブ26先端に設けた渦発生体25によって発生した横渦52によってスリーブ26外周側から流入してきた燃焼空気12bとさらに混合する。
図7にスリーブ26および渦発生体25の別の実施形態を示す。スリーブ26の先端外周部を空気ノズル21の軸中心に向かって傾斜する構造とする。このように構成する事で、空気ノズル21の外側を流れる燃焼空気12bがスリーブ26に沿って空気ノズルの軸中心に向かって流れ、渦発生体25によって形成される横渦52に燃焼空気12bを積極的に供給し、燃料と空気の混合を更に促進する事ができる。
本実施例の特徴として、第1の実施例と比べて圧力損失の増加を抑制できることが挙げられる。第1の実施例に挙げた方法では図1における渦発生体25は、横渦51と横渦52が互いに干渉する程度に内径を小さくする必要があるが、渦発生体25の内径を小さくすると空気ノズル21の圧力損失は増加する。一方で本実施例では、空気ノズル21壁面近傍に燃焼空気12bの流路を確保でき、圧力損失の増加を抑制する事ができる。
図8,図9に本実施例の別の実施形態を示す。図8は燃料ノズル22,空気ノズル21の軸方向断面図である。図9は図8中のA−A断面図である。図8に示すように支持体27を空気ノズルプレート20に取り付ける構造も可能である。このように構成した場合、燃料ノズル22の加工が不要となり、製作コストを低減できる。
(第3の実施例)
第3の実施例を図10,図11,図12に示す。図10は燃料ノズル22,空気ノズル21,スリーブ26の軸方向断面図である。図11は図12中のA−A断面矢視図である。図12は図10中のB−B断面矢視図である。本実施例は第2の実施例の別の実施形態であり、スリーブ26の支持体27を燃料ノズル22の燃料噴孔28の下流側かつ燃料ノズルの周方向同位相に設け、燃料は燃料ノズル22から半径方向に複数に分散して噴射するよう構成している。すなわち空気ノズル21は、燃料ノズル22の半径方向外側に配置され、燃料噴孔28は燃料ノズル22の空気ノズル21側の側面に配置されている。また、スリーブ26の支持体より上流側位置に、燃料の通気孔を有している。
本形状とした場合、燃料噴流50は燃焼空気12aにより下流に流され、支持体27に衝突する。燃料噴流50を支持体27に衝突させる事で燃料噴流50の運動量を小さくし周囲に広く分散させる事ができる。燃料噴流50は支持体27の下流に形成される乱れ53によって更に混合しながらスリーブ26の下流へ流れ、スリーブ26先端に設けた渦発生体25によって発生した横渦52によってスリーブ26外周側から流入してきた燃焼空気12bと混合する。
本実施例の特徴は、スリーブ26の支持体27に燃料噴流50を衝突させて燃焼空気12aと混合する事である。支持体27への衝突による混合作用により、燃料ノズル22に突起物を用いずに燃料と空気を混合することができ、突起物の加工コストを低減できる。また、支持体27の下流には乱れ53や軸中心に向かう流れ54など複雑な流れ場が形成されるため、スリーブ26内における燃料と空気の混合を更に促進する事ができる。
(第4の実施例)
第4の実施例を図13,図14に示す。図13は燃料ノズル22,空気ノズル21,スリーブ26の軸方向断面図である。図14は図13中のA−A断面矢視図である。本実施例は第3の実施例の別の実施形態であり、支持体27の上流側位置にスリーブ26に通気孔29を設けている。
本形状とした場合、燃料噴流50は支持体27に衝突し、その一部は支持体27に沿ってスリーブ26に設けた通気孔29からスリーブ26外周へ燃料噴流50bとして流出し、燃焼空気12bと混合される。スリーブ26外周に流出しなかった燃料噴流50aはスリーブ26内部で燃焼空気12aと混合し、スリーブ26先端に設けた渦発生体25によって発生した横渦52によってスリーブ26外周側から流入する燃料噴流50bおよび燃焼空気12bと混合する。
このように構成する事で、実施例3よりも燃料を空気ノズル21の半径方向外側に予め分散させて供給する事ができ、横渦52よりも上流側における空気ノズル21の半径方向の燃料濃度偏差が低減され、燃料と空気の混合を促進する事ができる。
図15に本実施例におけるスリーブ26の別の実施例を示す。図15は燃料ノズル22,空気ノズル21,スリーブ26の軸方向断面図である。本実施例においては、スリーブ26は通気孔29を設けた軸方向位置において、半径方向外側に突き出す形状としている。本形状とした場合、燃焼空気12bの流路が狭められ、燃焼空気12bは通気孔29近傍において加速流となり、エジェクター効果が発生して燃焼空気12aや燃料噴流50a,50bがスリーブの外側に吸い込まれる。エジェクター効果によって燃料を半径方向外側に更に分散され、燃料と空気の混合を促進する事ができる。
(第5の実施例)
第5の実施例を図16,図17に示す。図16は燃料ノズル22a,22bと空気ノズル21の軸方向断面図である。図17は図16中のA−A断面矢視図である。本実施例は第1の実施例における空気ノズル21に設けた渦発生体25に代わり、燃料ノズル22a先端よりも下流位置の空気ノズル21壁面に燃料噴出孔30を設けている。すなわち、空気ノズル21は、燃料ノズル22aの半径方向外側に配置され、乱流促進手段として、空気ノズル21の壁面から流体を噴出する手段である燃料噴出孔30を有している。燃料は燃料ヘッダー23において燃料ノズル22a,22bの2系統に分割される。燃料ノズル22aから噴出する燃料噴流50aは燃焼空気12で包み込んで空気ノズル21の内部に流れ、燃焼室1に流入する。燃料ノズル22bに供給された燃料は空気ノズルプレート20内に設けられた燃料流路31,燃料マニホールド32を通じて、燃料噴出孔30から空気ノズル21の軸中心に向かって噴出し、燃料噴流50bを形成する。燃料噴流50bは燃焼空気12に衝突して乱れ55を発生し、燃焼空気12と混合しながら燃焼室1に流入する。
横渦51により燃料噴流50aを空気ノズル21の半径方向外側へ分散させた上で、燃料噴流50bによって形成された乱れ55により、燃料噴流50aと燃焼空気12の混合を更に促進できる。また、燃料噴出孔30から燃料を噴射する事で、燃料の希薄な空気ノズル21の壁面近傍に直接燃料を供給するため、空気ノズル21の軸方向断面における燃料濃度分布をより均一にする事ができ、燃料と空気の混合を促進できる。
更に、燃料の供給を分散させる事で、第1の実施例と比較して、燃料ノズル22aから噴射される燃料噴流50aの流量が減少し、燃料噴流50aの噴射運動量が低下する事で、燃料噴流50aが横渦51によって燃焼空気12と混合されやすくなる。
本実施例は、第1の実施例に比べて、空気ノズル21内部に狭隘部が形成されないため、第1の実施例よりも圧力損失を抑制しながら高い混合性能を得る事ができる。
本実施例は燃料中の体積あたりのカロリーの低い燃料を用いた場合など、燃料流量が多くなる場合に特に有効である。
本実施例では燃料噴出孔30は対向して2つ設けているが、これは燃料噴流50bが適切な運動量で空気ノズル21中に噴出できる範囲で増やす事が望ましい。燃料噴出孔30の数を増加する事で、空気ノズル21中の周方向の燃料濃度がより均一になり、燃料と空気の混合を促進できる。
また、本実施例では乱れ55を発生させるために燃料を分配させて噴出したが、燃料に限らず燃焼空気や蒸気,窒素など他の媒体でも同様の効果を得ることが可能である。
図18,図19に本実施例の別の実施形態を示す。図18は本実施例における燃料ノズル22a,22b,空気ノズル21,燃料噴出孔30,燃料マニホールド32の軸方向断面図を示す。図19は図18中のA−A断面矢視図である。図18,図19に示すように、一つの燃料マニホールド32から複数の燃料噴出孔30に燃料を供給する事で燃料ノズル22bの本数を抑える構造も可能である。この場合、燃料ノズル22bの本数を抑える事で燃焼器の製作コストを削減する事ができる。
以上説明した通り、各実施例の燃焼器は、空気と燃料とを混合燃焼させる燃焼室1と、燃料を燃焼室1に噴出する燃料噴孔28を有する燃料ノズル22と、燃料ノズル22と同軸に配置され、燃焼室1に空気を噴出する空気ノズル21と、燃料噴孔28より上流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第1の乱流促進手段とを備え、燃料噴孔28の下流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第2の乱流促進手段を備えている。このような構成を有し、第1の乱流促進手段で流れを乱された媒体を、さらに流れを乱した後に燃焼させることにより、第1の乱流促進手段で発生した乱れが、下流に流れるについて弱まり消失しても、第2の乱流促進手段でさらに乱れを付加することができる。そのため燃料ノズルや空気ノズルの内径を大型化させた場合でも、十分な混合促進効果を得ることができる。
1 燃焼室
2 外筒
3 燃焼器ライナ
4 トランジションピース
5 圧縮機
6 タービン
7 ディフューザー
8 エンドカバー
10 圧縮空気
11 ライナ冷却空気
12 燃焼空気
14,15,16 燃料供給系統
14a,15a,16a 燃料制御弁
14b,15b,16b 遮断弁
20 空気ノズルプレート
21 空気ノズル
22,22a,22b 燃料ノズル
23 燃料ヘッダー
24 突起物
25 渦発生体
26 スリーブ
27 支持体
28 燃料噴孔
29 通気孔
30 燃料噴出孔
31 燃料流路
32 燃料マニホールド
50,50a,50b 燃料噴流
51 横渦(突起物)
52 横渦(渦発生体)
53 乱れ(支持体下流)
54 ノズル軸中心に向かう流れ
55 乱れ(燃料噴出孔)

Claims (10)

  1. 空気と燃料とを混合燃焼させる燃焼室と、
    燃料を前記燃焼室に噴出する燃料噴孔を有する燃料ノズルと、
    前記燃料ノズルと同軸に配置され、前記燃焼室に空気を噴出する空気ノズルと、
    前記燃料噴孔より上流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第1の乱流促進手段とを備えた燃焼器において、
    前記燃料噴孔の下流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第2の乱流促進手段を備えたことを特徴とする燃焼器。
  2. 請求項1に記載の燃焼器において、
    前記空気ノズルは、前記燃料ノズルの半径方向外側に配置され、
    前記第2の乱流促進手段は、空気ノズルの内壁面に設けられた渦発生体であることを特徴とする燃焼器。
  3. 請求項2に記載の燃焼器において、
    前記渦発生体は前記空気ノズルの流路を絞る略円環状の構造で、前記渦発生体と空気ノズルの軸心が同じになるように配置されたことを特徴とする燃焼器。
  4. 請求項1に記載の燃焼器において、
    前記燃料ノズルまたは前記空気ノズルの同軸上に前記燃料噴孔よりも下流側まで形成される略円筒状のスリーブが配置され、前記スリーブの内周側壁面渦発生体を有することを特徴とする燃焼器。
  5. 請求項4に記載の燃焼器において、
    前記空気ノズルは、前記燃料ノズルの半径方向外側に配置され、燃料噴孔は燃料ノズルの前記空気ノズル側の側面に配置されていることを特徴とする燃焼器。
  6. 請求項5に記載の燃焼器において、
    前記燃料ノズルに前記スリーブを固定する支持体が、前記燃料噴孔よりも下流側かつ前記燃料噴孔の周方向同位相に配置されていることを特徴とする燃焼器。
  7. 請求項6に記載の燃焼器において、
    前記スリーブの前記支持体より上流側位置に、燃料の通気孔を有することを特徴とする燃焼器。
  8. 請求項2−7に記載の燃焼器において、
    前記渦発生体は、空気または燃料の流れに直交する方向に中心軸を持つ渦を発生させる事を特徴とする燃焼器。
  9. 請求項1に記載の燃焼器において、
    前記空気ノズルは、前記燃料ノズルの半径方向外側に配置され、
    前記第2の乱流促進手段は、前記空気ノズルの壁面から流体を噴出する手段であることを特徴とする燃焼器。
  10. 空気と燃料とを混合燃焼させる燃焼室と、
    燃料を前記燃焼室に噴出する燃料噴孔を有する燃料ノズルと、
    前記燃料ノズルと同軸に配置され、前記燃焼室に空気を噴出する空気ノズルと、
    前記燃料噴孔より上流側に、燃料または空気の少なくとも一方の流れを乱す第1の乱流促進手段とを備えた燃焼器の燃焼方法において、
    前記第1の乱流促進手段で流れを乱された媒体を、さらに流れを乱した後に燃焼させることを特徴とする燃焼方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094535A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスタービン燃焼器
CN108954393A (zh) * 2018-09-30 2018-12-07 上海电力学院 一种内置扰流器的先进驻涡燃烧室
GB2568981A (en) * 2017-12-01 2019-06-05 Rolls Royce Plc Fuel spray nozzle
CN113028449A (zh) * 2021-02-26 2021-06-25 中国空气动力研究与发展中心设备设计与测试技术研究所 一种燃气发生器流线型燃料分流盘

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