JP2011038473A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の始動時に短時間で所定燃圧まで高圧燃料ポンプにより昇圧させることができる内燃機関を提供する。
【解決手段】内燃機関100は、各気筒103a,103b,103c,103dに設けられる燃料噴射弁121a,121b,121c,121dへ燃料を分配するデリバリパイプ102、排気カムシャフト12により駆動される第1の高圧燃料ポンプ41、クランクシャフト12により駆動される第2の高圧燃料ポンプ42、制御装置109を備えている。制御装置109は、内燃機関100の始動状態か否かを判定し、始動状態と判定すると、第2の高圧燃料ポンプ42を駆動させる。そして、エンジン回転速度が所定の閾値以上に達したとき、制御装置109は始動状態が完了したと判定して第2の高圧燃料ポンプ42を停止させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に、高圧燃料ポンプとそれを駆動制御する制御装置を備える内燃機関に関する。
従来、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射式の内燃機関が知られている。この筒内噴射式の内燃機関では、筒内圧力が高まる圧縮行程の後半に燃焼室内に燃料を噴射できるように、高圧燃料ポンプを用いて燃料の噴射圧を高くしている。
そして、特許文献1には、歯数の異なる2つのスプロケットを有する中間スプロケット部をチェーンケースに取り付け、クランクシャフトに固定したクランクスプロケットと中間スプロケット部の一方のスプロケットとを第1のタイミングチェーンで連結し、中間スプロケット部の他方のスプロケットと吸気弁及び排気弁を駆動するカムシャフトに固定したカムスプロケットとを第2のタイミングチェーンで連結し、中間スプロケット部をカムシャフトよりも高回転速度で回転させ、高圧燃料ポンプの駆動軸を回転駆動する技術が開示されている。
特開2009−36174号公報(図4、段落[0011]〜[0021]参照)
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、中間スプロケット部を設ける必要があることと、タイミングチェーンが複数必要となることから構造が複雑になり、製造コストが増大するという課題があった。
また、特許文献1に記載の従来技術を利用した場合、カムシャフトの一回転に対してクランクシャフトは2回転するという関係にあり、高圧燃料ポンプの駆動限界の回転速度を超えないようにするために、高圧燃料ポンプの駆動軸とクランクスプロケットとの間に減速手段を必要とする。このため、筒内噴射式の内燃機関において始動時に短時間で所定値の燃圧まで高圧燃料ポンプにより昇圧させたいときには、逆に高圧燃料ポンプの回転速度を上げることができないという課題があった。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、内燃機関の始動時に短時間で所定燃圧まで高圧燃料ポンプにより昇圧させることができる内燃機関を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係わる発明の内燃機関は、各気筒に設けられる燃料噴射弁へ燃料を分配するデリバリパイプと、カムシャフトに設けられた第1のポンプカムにより駆動され、高圧の燃料をデリバリパイプへ供給するように駆動制御される第1の高圧燃料ポンプと、クランクシャフトに設けられた第2のポンプカムにより駆動され、高圧の燃料をデリバリパイプへ供給するように駆動制御される第2の高圧燃料ポンプと、第1の高圧燃料ポンプ及び第2の高圧燃料ポンプを駆動制御する制御装置と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係わる発明によれば、カムシャフトにより駆動される第1の高圧燃料ポンプからの燃料の吐出に加えて、クランクシャフトにより駆動される第2の高圧燃料ポンプからの燃料の吐出が加わる。しかも、クランクシャフトの回転速度は、カムシャフトの2倍の回転速度なので、例えば、内燃機関の始動時に燃料噴射弁からの燃料の高圧噴射に必要な燃圧までの昇圧時間を短縮できる。
請求項2に係わる発明の内燃機関は、請求項1に記載の発明の構成に加え、制御装置は、内燃機関の始動状態か否かを判定する始動状態判定手段を有し、始動状態判定手段により、内燃機関が始動状態と判定されると、第2の高圧燃料ポンプを駆動させることを特徴とする。
請求項2に係わる発明によれば、内燃機関の始動時には、カムシャフトにより駆動される第1の高圧燃料ポンプからの燃料の吐出に加えて、始動状態判定手段によって内燃機関の始動状態と判定されて、制御装置が第2の高圧燃料ポンプを駆動させる。その結果、クランクシャフトにより駆動される第2の高圧燃料ポンプからの燃料の吐出が加わり、しかも、クランクシャフトの回転速度は、カムシャフトの2倍の回転速度なので、燃料噴射弁からの燃料の高圧噴射に必要な燃圧までの昇圧時間を短縮できる。
特に、内燃機関の本体の始動時の温度が低い場合、クランキング中のクランクシャフトの回転速度も低くなるが、第2の高圧燃料ポンプからの燃料の吐出が加わることで、内燃機関の本体の始動時の低温域まで燃料の高圧噴射が可能となる。
請求項3に係わる発明の内燃機関は、請求項2に記載の発明の構成に加え、第2の高圧燃料ポンプは、クランクシャフトと第2のポンプカムにより駆動される第2のポンプの被駆動部との間にポンプ停止機構を有し、制御装置は、始動状態判定手段により、内燃機関の始動状態が完了したと判定されたとき、ポンプ停止機構により第2の高圧燃料ポンプを停止させることを特徴とする。
請求項3に係わる発明によれば、始動状態判定手段により、内燃機関の始動状態が完了したと判定されたとき、例えば、クランクシャフトの回転速度、つまり、エンジンの回転速度が所定の値以上になったとき、内燃機関の始動状態が完了したと判定して、ポンプ停止機構により第2の高圧燃料ポンプを停止させることができる。その結果、通常運転状態時に、第2の高圧燃料ポンプをカムシャフトよりも2倍の回転速度で駆動することを停止でき、第2の高圧燃料ポンプにおける駆動限界の回転速度を超えた動作や、第2の高圧燃料ポンプの動作による不要な抵抗の発生を防止できる。その結果、内燃機関の燃費も向上する。
請求項4に係わる発明の内燃機関は、請求項3に記載の発明の構成に加え、燃料噴射弁へ供給される燃料の圧力を燃圧として検出する燃圧検出手段を備え、制御装置は、検出された燃圧が所定の値以上になったとき、ポンプ停止機構により第2の高圧燃料ポンプを停止させ、前記所定の値は、内燃機関の本体の温度が低くなるほど高い値に設定されることを特徴とする。
請求項4に係わる発明によれば、制御装置は、検出された燃圧が所定の値以上になった場合、ポンプ停止機構により第2の高圧燃料ポンプを停止させる。従って、内燃機関の始動状態が完了していないと判定された場合でも、例えば、エンジン回転速度が所定の値以上になる前でも、燃圧が所定の値以上のときは第2の高圧燃料ポンプを停止させ、内燃機関の始動時のスタータモータに掛かる抵抗を途中から低減でき、消費電力を低減できる。
また、内燃機関の始動時の本体の温度が低いほど吸気温度も低いので、燃圧の所定の値を内燃機関の本体の温度が低くなるほど高い値に設定することにより、燃料が噴射されたときの混合気中の燃料の液滴の粒子径を小さくし、排気ガス対策上都合の良い燃焼状態とすることができる。
本発明によれば、内燃機関の始動時に短時間で所定燃圧まで高圧燃料ポンプにより昇圧させることができる内燃機関を提供することができる。
実施形態に係わる4サイクルの内燃機関の本体の概略構成図である。 内燃機関の制御装置の概略構成図である。 第1の高圧燃料ポンプに備わるスピル弁の構成図である。 第2の高圧燃料ポンプに備わるスピル弁の構成図である。 第2の高圧燃料ポンプの一部拡大断面図である。 ピンホルダを上から見た斜視図である。 ピンホルダを下から見た斜視図である。 スライドピンの斜視図である。 スライドピンがスプリング室側にスライドした第2の高圧燃料ポンプの一部拡大断面図である。 第2の高圧燃料ポンプの動作の制御の流れを示すフローチャートである。 目標燃圧マップの説明図である。
以下に、図1及び図2を参照して本発明の実施形態における内燃機関について説明する。図1は、実施形態に係わる4サイクルの内燃機関の本体の概略構成図である。図2は、内燃機関の制御装置の概略構成図である。
図1に示すように、内燃機関の本体1は、4サイクルの直列4気筒エンジンであり、気筒を構成するシリンダブロック2、シリンダヘッド3よりなるエンジン本体系、ピストン4、コンロッド5、クランクシャフト6等の主運動系、内燃機関の本体1の吸気ポート(図示せず)に開閉自在に取り付けられた吸気弁8、排気ポート(図示せず)に開閉自在に取り付けられた排気弁9の動弁系等から構成される。
シリンダヘッド3には吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト(カムシャフト)12が備えられる。吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12は、その従動スプロケット13,14及びクランクシャフト6の駆動スプロケット15に掛け渡されたタイミングチェーン18により連結されている。吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12は、クランクシャフト6の2回転当たり1回転の割合で回転駆動される。
吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12には、吸気弁8及び排気弁9を開閉するための複数の吸気カム21及び排気カム22がそれぞれ設けられている。吸気カム21は、ロッカアーム23を介して吸気弁8を駆動し、排気カム22は、ロッカアーム24を介して排気弁9を駆動する。
また、従動スプロケット13に対して吸気カムシャフト11を相対的に回動させ、クランクシャフト6に対する吸気カム21の位相角の変更を可能とするために、吸気カムシャフト11の一端部に位相角調節手段(以下、VTCという)25が取り付けられている。VTC25の構成及び作用については公知の技術であり詳細は省略する(例えば、特開2002−285872号公報参照)。
また、排気カムシャフト12の従動スプロケット14と反対側の端部寄りに、ポンプカム(第1のポンプカム)26が設けられ、ポンプカム26により第1の高圧燃料ポンプ41のプランジャ41a(図2参照)が駆動される。
さらに、クランクシャフト6には、ポンプカム(第2のポンプカム)29が設けられ、ポンプカム29によりリフタ31を介して第2の高圧燃料ポンプ42のプランジャ(第2の高圧燃料ポンプの被駆動部)42aが駆動される。
ここで、ポンプカム29は、図2においてカム山を3つ有する形状としたがこれに限定されるものではない。
なお、ポンプカム29とプランジャ42aの間に介設させたリフタ31は、後記するように、クランク室7に配した潤滑油ポンプ(図示せず)からの油圧によりプランジャ42aを往復動作させたり、往復動作させないようにしたり、切替可能にしてある。
排気カムシャフト12の端部側にはTDC(Top Dead Center)センサS1A、クランク角センサS1Bが配され、排気カムシャフト12の端部側には吸気カム角センサS2が配されている。また、シリンダブロック2には、冷却水温度(内燃機関の本体の温度)を検出する水温センサS3が配されている。
TDCセンサS1A、クランク角センサS1B、吸気カム角センサS2、水温センサS3の信号は、後記する制御装置109へ入力される。
図2に示すように、内燃機関の本体1には、さらにデリバリパイプ102が備わっている。そして、燃料Fuを蓄える燃料タンクT、燃料タンクTから燃料Fuを汲み上げるフィードポンプ105、デリバリパイプ102に燃料Fuを供給する前記した第1及び第2の高圧燃料ポンプ41,42、及び内燃機関100の各部を制御する制御装置109等を含んで内燃機関100が構成される。フィードポンプ105から第1及び第2の高圧燃料ポンプ41,42へは送油管151によって燃料Fuが供給される。
ちなみに、フィードポンプ105は、モータ(図示せず)を内蔵し、制御装置109により、例えば、Lowレベル、Hiレベルの2段階に回転速度が制御される。
図2に示すようにデリバリパイプ102は、4つの気筒103(図2では103a,103b,103c,103dと表示)にそれぞれ燃料Fuを噴射する燃料噴射弁121(図2では121a,121b,121c,121dと表示)に燃料Fuを分配するように構成される。
デリバリパイプ102には、第1の高圧燃料ポンプ41が接続管152を介して接続されるとともに、第2の高圧燃料ポンプ42が接続管153、逆止弁154を介して接続される。
さらに、デリバリパイプ102には、燃圧センサ(燃圧検出手段)S5が設けられ、燃圧センサS5は、デリバリパイプ102の燃圧を計測して計測信号を制御装置109出力する。また、デリバリパイプ102は、プレッシャレギュレータ104が設けられ、電磁弁(図示せず)を内蔵している。デリバリパイプ102の燃圧が目標の燃圧より過大なときや、燃圧を減ずるとき、前記したプレッシャレギュレータ104の電磁弁は、制御装置109に制御されて、戻り配管155を経由して余分な燃料Fuを燃料タンクTに戻す。
ここで、燃料タンクT、フィードポンプ105、送油管151、第1の高圧燃料ポンプ41、第2の高圧燃料ポンプ42、接続管152,153、逆止弁154、デリバリパイプ102、燃料噴射弁」121、プレッシャレギュレータ104、戻り配管155等が、燃料供給系を構成する。
制御装置109は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備えるマイクロコンピュータ及び周辺回路などから構成され、例えば、図示しないROMに格納されるプログラムをCPUが実行して内燃機関100の各部を制御する。
制御装置109は、例えば、クランク角センサS1Bからの信号に基づき、エンジン回転速度を算出するとともに、TDCセンサS1A及びクランク角センサS1Bかからの信号に基づいて、ピストン4(図1参照)が上死点位置にある気筒を判別し、各気筒における燃料噴射のタイミングや点火のタイミングを設定するためのクランク角を演算する。そして、図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル踏み込み量センサ、車速センサ、スロットルバルブの開度位置を検出するスロットル開度センサ、吸気流量を検出するエアフローセンサ、吸気温度センサ、排気系に設けられたO2センサ、前記した水温センサS3からの信号や演算されたエンジン回転速度等に基づいて、燃料噴射弁121からの目標燃料噴射量を算出し、燃料噴射弁121に駆動電流を供給する燃料噴射弁駆動回路(図示せず)を制御し、吸気カムシャフト11の従動スプロケット13に対する相対角を制御し、また、適切な点火時期を電子ディストリビュータ(図示せず)に指示する。
このように、制御装置109は、エンジン回転速度に応じた燃料供給を制御するため、前記したようにフィードポンプ105の回転速度をLow/Hiに切替制御する。また、制御装置109は、内燃機関100が起動状態であるか否かを判定し、起動状態出ると判定したときに、エンジン回転速度が所定の閾値未満の間、第2の高圧燃料ポンプ42が稼動状態となるようにリフタ31への油圧を印加するように遮断弁92を開制御し、パージ弁93を閉制御する。そして、制御装置109は、エンジン回転速度が所定の閾値以上になったとき、第2の高圧燃料ポンプ42を停止状態とするようにリフタ31への油圧を無加圧とするように遮断弁92を閉制御し、減圧のためにパージ弁93を開制御する。
ちなみに、遮断弁92及びパージ弁93は、例えば、無通電時閉(ノーマリークローズ)の電磁弁である。図2では、遮断弁92及びパージ弁93を駆動する駆動回路を省略してある。
また、制御装置109は、通常時高圧燃料量ポンプ制御部95と始動時高圧燃料量ポンプ制御部96を有している。通常時高圧燃料量ポンプ制御部95は、内燃機関100の運転時にエンジン回転速度や、演算された目標燃料噴射量に基づいて、目標値である燃圧を算出し、それに燃圧センサS5からの燃圧が一致するように、スピル弁駆動回路140Aを介して第1の高圧燃料ポンプ41の後記するスピル弁41fの開閉を制御する。
始動時高圧燃料量ポンプ制御部96は、内燃機関100の始動状態と判定された場合に、水温センサS3からの信号に基づいて目標値である燃圧を算出し、それに燃圧センサS5からの燃圧が一致するように、スピル弁駆動回路140Aを介して第1の高圧燃料ポンプ41の後記するスピル弁41fの開閉を制御するとともに、スピル弁駆動回路140Bを介して第2の高圧燃料ポンプ42の後記するスピル弁42fの開閉を制御する。
始動時高圧燃料量ポンプ制御部96における詳細な制御について後記する。
また、制御装置109は、目標の燃圧より過大な燃圧の場合は、駆動回路141を介してプレッシャレギュレータ104を制御して減圧し、余分な燃料Fuを燃料タンクTに戻す。
《第1の高圧燃料ポンプの概要構成》
(第1の高圧燃料ポンプ)
次に、図2と図3を参照しながら、適宜図1を参照して、第1の高圧燃料ポンプ41の構成を説明する。第1の高圧燃料ポンプ41は、プランジャ41aと、このプランジャ41aを進退(往復動)可能に収容すると共に燃料を加圧する加圧室41bを構成するポンプケース41eを備えている。
ポンプケース41eは、プランジャ41aの外径と略等しい内径の円筒状の空所を有し、この円筒状の空所とプランジャ41aとに囲まれた空間が加圧室41bとなる。加圧室41bは、プランジャ41aの往復動によって容積が増減するように形成される。
プランジャ41aは、4つの気筒103に備わる排気弁9(図1参照)を開閉する排気カムシャフト12(図1参照)のポンプカム26の回転によって加圧室41bの内部を往復動するように構成され、加圧室41bは、プランジャ41aの往復動によって容積が増減するように形成される。
第1の高圧燃料ポンプ41の加圧室41bは、送油管151によってフィードポンプ105と接続され、フィードポンプ105が燃料タンクTから汲み上げた燃料Fuは加圧室41bに供給される。さらに、加圧室41bは、接続管152によってデリバリパイプ102と接続され、加圧室41bで加圧されて燃圧が上昇した燃料Fuは、第1の高圧燃料ポンプ41から吐出されてデリバリパイプ102に供給される。
また、第1の高圧燃料ポンプ41には、図3に示すように開閉動作によって加圧室41bと送油管151を連通/遮断するソレノイドバルブ41cと、ソレノイドバルブ41cを駆動する励磁ソレノイド41dからなるスピル弁41fが備わっている。
スピル弁41fの励磁ソレノイド41dには、スピル弁駆動回路140Aが接続される。スピル弁駆動回路140Aは、励磁ソレノイド41dを励磁する励磁電流の供給及び停止によって励磁ソレノイド41dの状態(励磁/非励磁)を制御してスピル弁41fの開閉を制御する。
そして、スピル弁駆動回路140Aは、制御装置109と接続され、制御装置109が出力する制御信号に応じて、スピル弁41fに励磁電流を供給/停止して開閉を制御する。
第1の高圧燃料ポンプ41は、励磁ソレノイド41dが励磁するとスピル弁41fが閉弁し、励磁ソレノイド41dが非励磁になるとスピル弁41fが開弁するように構成される。このように、励磁ソレノイド41dが非励磁になると開弁するスピル弁41fを通常「ノーマリーオープンタイプの弁」と称する。「ノーマリーオープンタイプの弁」のスピル弁41fを備える第1の高圧燃料ポンプ41を「ノーマリーオープンタイプの高圧燃料ポンプ」と称する。
ノーマリーオープンタイプの第1の高圧燃料ポンプ41では、スピル弁駆動回路140Aは、制御装置109からスピル弁41fを閉弁する制御信号が入力されると、励磁電流をコイルに供給して励磁ソレノイド41dを励磁し、スピル弁41fを閉弁する。
また、制御装置109からスピル弁41fを開弁する制御信号が入力されると、スピル弁駆動回路140Aは、励磁ソレノイド41dへの励磁電流の供給を停止する。そして、励磁ソレノイド41dが非励磁となりスピル弁41fが開弁する。
制御装置109は、加圧室41bの容積が減少する方向にプランジャ41aが移動するときにスピル弁41fを閉弁する制御信号をスピル弁駆動回路140Aに入力してスピル弁41fを閉弁し、加圧室41bと送油管151を遮断する。
プランジャ41aの移動方向や移動量は、制御装置109におけるTDCセンサS1A及びクランク角センサS1Bからの信号にもとづくクランク角の検出と、ポンプカム26のカム形状及び排気カムシャフト12に対する相対取り付け角度から、容易に制御装置109において算出できる。
スピル弁41fが閉弁すると、加圧室41b内の燃料Fuは、加圧室41bの容積の減少にともなって圧縮されて燃圧が上昇する。
そして、加圧室41bで燃圧が上昇した燃料Fuが接続管152を介してデリバリパイプ102に供給される。
(スピル弁の構成)
図3を参照して、適宜、図2を参照しながらノーマリーオープンタイプの弁のスピル弁41fの構成をさらに詳細に説明する。図3に示すように、例えば、ノーマリーオープンタイプの弁のスピル弁41fは、固定鉄心41d1、コイル41d2、及び戻しスプリング41d3を含んで励磁ソレノイド41dが構成される。
また、励磁ソレノイド41dが励磁されたとき固定鉄心41d1に吸引される可動鉄心41c1と弁体41c2が一体に構成されて、ソレノイドバルブ41cが構成される。
加圧室41bに接続される送油管151と加圧室41bの間には、弁体41c2が着座する弁座部41b2が形成され、送油管151と加圧室41bは、弁座部41b2に開口する開口部41b1で連通している。弁体41c2が弁座部41b2に着座すると開口部41b1が閉じてスピル弁41fが閉弁し、弁体41c2が弁座部41b2から離座すると開口部41b1が開口してスピル弁41fが開弁する。
固定鉄心41d1は、励磁ソレノイド41dが励磁されると弁体41c2が弁座部41b2に着座する方向、すなわち、開口部41b1が閉口する方向に可動鉄心41c1を吸引する。
また、戻しスプリング41d3は、弁体41c2が弁座部41b2から離座する方向、すなわち、開口部41b1が開口する方向に可動鉄心41c1を付勢する。
このような構成によって、励磁ソレノイド41dが励磁されていないときには、可動鉄心41c1と一体に動作する弁体41c2が戻しスプリング41d3の付勢力で開口部41b1を開口する、ノーマリーオープンタイプの弁であるスピル弁41fを構成している。
図3に示すように、送油管151は、プランジャ41aが加圧室41bの容積を減少する方向に動作するときの動作方向延長上で加圧室41bに接続し、開口部41b1は、プランジャ41aの動作方向延長上に開口するように構成する。可動鉄心41c1と弁体41c2を含むソレノイドバルブ41cは、プランジャ41aの動作方向と同じ方向に動作して開口部41b1を開閉する。また、弁体41c2は、弁座部41b2のプランジャ41aの側で動作するように構成する。
スピル弁駆動回路140A(図2参照)からコイル41d2に励磁電流が供給されると、固定鉄心41d1が励磁されて可動鉄心41c1を吸引し、弁体41c2が弁座部41b2に着座すると、開口部41b1が閉じてスピル弁41fが閉弁する。
また、スピル弁駆動回路140Aからコイル41d2への励磁電流の供給が停止され、固定鉄心41d1が消磁すると、可動鉄心41c1は、戻しスプリング41d3の付勢力によって固定鉄心41d1から離反する方向に移動する。
そして可動鉄心41c1と一体に駆動する弁体41c2が弁座部41b2から離座して、開口部41b1が開口し、スピル弁41fが開弁する。
また、図3に示すようにスピル弁41fを構成すると、加圧室41bの容積が減少して加圧室41b内の燃圧が上昇した場合に、燃圧は弁体41c2を弁座部41b2に着座させるように作用する。すなわち、燃圧がスピル弁41fを閉弁する方向に作用する。
例えば、第1の高圧燃料ポンプ41が吐出する燃料Fuの燃圧より低い圧力で弁体41c2が弁座部41b2に着座するように戻しスプリング41d3の付勢力を設定すると、加圧室41bで上昇する燃圧でスピル弁41fを閉弁できる。
ノーマリーオープンタイプである第1の高圧燃料ポンプ41は、スピル弁41fを閉弁する時間で燃料吐出量を調節でき、燃料吐出量を少なくする場合は、スピル弁41fを閉弁する時間を短くする。
《第2の高圧燃料ポンプ》
(第2の高圧燃料ポンプの概要構成)
次に、図2、図4を参照しながら、適宜図1を参照して、第2の高圧燃料ポンプ42の構成を説明する。第2の高圧燃料ポンプ42は、第1の高圧燃料ポンプ41とほぼ同等に構成され、第1の高圧燃料ポンプ41と同じ構成要素については簡単に説明する。
図2に示すように第2の高圧燃料ポンプ42は、リフタ31を備えており、プランジャ42aとポンプカム29との間にリフタ31が介在している点が、第1の高圧燃料ポンプ41と異なっている。
第2の高圧燃料ポンプ42は、プランジャ42aと、このプランジャ42aを進退可能に収容すると共に燃料を加圧する加圧室42bを構成するポンプケース42eと、プランジャ42aと同一方向に進退可能に設置され、プランジャ42aに当接することでプランジャ42aを進退させるリフタ31と、を備えている。
図2に示すように、プランジャ42aの下端側には、リテーナ42a1が取り付けられている。ポンプケース42eの図2における下端側の鍔部42e1とリテーナ42a1の間にはインナスプリングSPiが介設されている。インナスプリングSPiは、加圧室42bの容積を拡大する方向に、プランジャ42aを付勢している。
ポンプケース42eは、プランジャ42aの外径と略等しい内径の円筒状の空所を有し、この円筒状の空所とプランジャ42aとに囲まれた空間が加圧室42bとなる。加圧室42bは、プランジャ42aの往復動によって容積が増減するように形成される。
リフタ31は、図2に示すように、クランクシャフト6に形成されたポンプカム29と、プランジャ42aと、の間に介設されている。つまり、プランジャ42aとリフタ31とポンプカム29は、プランジャ42aの軸線方向(進退する方向)に沿って配置されている。リフタ31は、図1に示すように、例えば、内燃機関の本体1のクランクケース部2aの所定位置に設けられた支持孔17(図2参照)に摺動自在に設置されており、ポンプケース42eの図2における下端の鍔部42e1に支持されたアウタスプリングSPoによってポンプカム29に向かって付勢されている。これにより、リフタ31は、リフタ31の底部に接触するポンプカム29の回転によってプランジャ42aと同一方向に進退するようになっている。
リフタ31の構成については、後に詳しく説明する。
図2に戻って送油管151と接続管153が接続される加圧室42bには、フィードポンプ105が燃料タンクTから汲み上げた燃料Fuが供給され、加圧室42bで燃圧が上昇した燃料Fuが接続管153及び逆止弁154を介してデリバリパイプ102に供給される。
また、第2の高圧燃料ポンプ42には、図4に示すように開閉動作によって加圧室42bと送油管151を連通・遮断するソレノイドバルブ42cと、ソレノイドバルブ42cを駆動する励磁ソレノイド42dからなるスピル弁42fが備わっている。
スピル弁42fの励磁ソレノイド42dには、スピル弁駆動回路140Bが接続される。スピル弁駆動回路140Bは、励磁ソレノイド42dを励磁する励磁電流の供給、及び停止によってソレノイドバルブ42cの動作を制御してスピル弁42fの開閉を制御する。
第2の高圧燃料ポンプ42は、励磁ソレノイド42dが励磁されるとスピル弁42fの開弁を維持し、励磁ソレノイド42dが非励磁になるとスピル弁42fが閉弁するように構成される。このように、励磁ソレノイド42dが非励磁になると閉弁するスピル弁42fを通常「ノーマリークローズタイプの弁」と称する。「ノーマリークローズタイプの弁」のスピル弁42fを備える第2の高圧燃料ポンプ42を「ノーマリークローズタイプの高圧燃料ポンプ」と称する。
ノーマリークローズタイプの第2の高圧燃料ポンプ42では、スピル弁駆動回路140Bは、制御装置109からスピル弁42fを開弁する制御信号が入力されると、励磁電流をコイルに供給して励磁ソレノイド42dを励磁する。
また、制御装置109からスピル弁42fを閉弁する制御信号が入力されると、スピル弁駆動回路140Bは、励磁ソレノイド42dへの励磁電流の供給を停止する。そして、励磁ソレノイド42dが非励磁になるとスピル弁42fが閉弁する。
制御装置109は、加圧室42bの容積が減少する方向にプランジャ42aが移動するときにスピル弁42fを閉弁する制御信号をスピル弁駆動回路140Bに入力してスピル弁42fを閉弁し、加圧室42bと送油管151を遮断する。
プランジャ42aが移動方向や移動量は、制御装置109におけるTDCセンサS1A及びクランク角センサS1Bからの信号にもとづくクランク角の検出と、ポンプカム29のカム形状及びクランク角に対する相対取り付け角度から、容易に制御装置109において算出できる。
スピル弁42fが閉弁すると、加圧室42b内の燃料Fuは、加圧室42bの容積の減少にともなって圧縮されて燃圧が上昇する。
そして、加圧室42bで燃圧が上昇した燃料Fuがデリバリパイプ102に供給される。
ノーマリーオープンタイプの第1の高圧燃料ポンプ41とノーマリークローズタイプの第2の高圧燃料ポンプ42の性能を比較すると、例えば、ノーマリーオープンタイプの第1の高圧燃料ポンプ41は、ノーマリークローズタイプの第2の高圧燃料ポンプ42に比べて、スピル弁41fのイニシャルギャップ(開弁状態でのギャップ)を大きくする必要がある。そして、イニシャルギャップの大きなスピル弁41fを駆動するため、第1の高圧燃料ポンプ41のコイルに供給する励磁電流は、第2の高圧燃料ポンプ42のコイルに供給する励磁電流よりも大きくする必要がある。
従って、仮に、第1の高圧燃料ポンプ41と第2の高圧燃料ポンプ42に同じ時間の励磁電流を供給する場合であっても、第1の高圧燃料ポンプ41の方が消費電力が大きくなる等、ノーマリーオープンタイプの第1の高圧燃料ポンプ41と、ノーマリークローズタイプの第2の高圧燃料ポンプ42と、は性能が異なる。
また、例えば、第2の高圧燃料ポンプ42の励磁電流を発生するスピル弁駆動回路140Bのコストは、大きな励磁電流を必要とするスピル弁駆動回路140Aのコストより安くなる。
(スピル弁の構成)
次に、図4を参照して、適宜、図2を参照しながらノーマリークローズタイプの弁のスピル弁42fの構成例を詳細に説明する。図4に示すように、例えば、ノーマリークローズタイプの弁のスピル弁42fは、固定鉄心42d1、コイル42d2、及び戻しスプリング42d3を含んで励磁ソレノイド42dが構成される。また、励磁ソレノイド42dが励磁されたとき固定鉄心42d1に吸引される可動鉄心42c1と弁体42c2が一体に構成されて、ソレノイドバルブ42cが構成される。
加圧室42bに接続される送油管151と加圧室42bの間には、弁体42c2が着座する弁座部42b2が形成され、送油管151と加圧室42bは、弁座部42b2に開口する開口部42b1で連通している。弁体42c2が弁座部42b2に着座すると開口部42b1が閉じてスピル弁42fが閉弁し、弁体42c2が弁座部42b2から離座すると開口部42b1が開口してスピル弁42fが開弁する。
固定鉄心42d1は、励磁ソレノイド42dが励磁されると弁体42c2が弁座部42b2から離座する方向、すなわち、開口部42b1が開口する方向に可動鉄心42c1を吸引する。また、戻しスプリング42d3は、弁体42c2が弁座部42b2に着座する方向、すなわち、開口部42b1が閉口する方向に可動鉄心42c1を付勢する。
このような構成によって、励磁ソレノイド42dが励磁されていないときには、可動鉄心42c1と一体に動作する弁体42c2が戻しスプリング42d3の付勢力で開口部42b1を閉じ、ノーマリークローズタイプの弁のスピル弁42fを構成している。
図4に示すように、送油管151は、プランジャ42aが加圧室42bの容積を減少する方向に動作するときの動作方向延長上で加圧室42bに接続し、開口部42b1は、プランジャ42aの動作方向延長上に開口するように構成する。可動鉄心42c1と弁体42c2を含むソレノイドバルブ42cは、プランジャ42aの動作方向と同じ方向に動作して、開口部42b1を開閉する。また、弁体42c2は、弁座部42b2のプランジャ42aの側で動作するように構成する。
スピル弁駆動回路140B(図2参照)からコイル42d2に励磁電流が供給されると、固定鉄心42d1が励磁されて可動鉄心42c1を吸引する。このとき、開口部42b1が閉じる方向に可動鉄心42c1を付勢する戻しスプリング42d3の付勢力が、固定鉄心42d1が可動鉄心42c1を吸引する吸引力より大きいと、弁体42c2は弁座部42b2に着座した状態であるが、戻しスプリング42d3の付勢力は、固定鉄心42d1が可動鉄心42c1を吸引する吸引力によって軽減される。
従って、加圧室42b内の燃圧が送油管151内の燃圧より小さくなると、加圧室42b内と送油管151内の差圧によって弁体42c2が弁座部42b2から離座し、開口部42b1が開口する。
そして、スピル弁駆動回路140Bからコイル42d2に励磁電流が供給され、且つ、加圧室42b内の燃圧が送油管151内の燃圧より小さい間は、開口部42b1が開口した状態、すなわち、スピル弁42fが開弁した状態が維持される。
また、スピル弁駆動回路140Bからコイル42d2への励磁電流の供給が停止され、固定鉄心42d1が消磁すると、可動鉄心42c1は、戻しスプリング42d3の付勢力によって固定鉄心42d1から離反する方向に移動する。
そして可動鉄心42c1と一体に駆動する弁体42c2が弁座部42b2に着座して開口部42b1が閉じ、スピル弁42fが閉弁する。
図4に示すようにスピル弁42fを構成すると、加圧室42bの容積が増加して加圧室42b内の燃圧が低下し、加圧室42b内と送油管151内の差圧が弁体42c2を吸引する力が、戻しスプリング42d3の付勢力より大きくなったときに、弁体42c2が弁座部42b2から離座する方向に動作する。すなわち、低下した燃圧がスピル弁42fを開弁する方向に作用する。
従って、励磁ソレノイド42dを励磁することなく、スピル弁42fを開弁した状態に維持できる。
さらに、ノーマリークローズタイプである第2の高圧燃料ポンプ42においても第1の高圧燃料ポンプ41と同様に、スピル弁42fを閉弁する時間で燃料吐出量を調節でき、燃料吐出量を少なくする場合は、スピル弁42fを閉弁する時間を短くする。
(リフタの構成と作用)
次に、図5から図8を参照して第2の高圧燃料ポンプ42に設けられたリフタ31の構成について詳細に説明する。図5は、第2の高圧燃料ポンプの一部拡大断面図である。
図6は、ピンホルダを上から見た斜視図であり、図7は、ピンホルダを下から見た斜視図である。図8は、スライドピンの斜視図である。図9は、スライドピンがスプリング室側にスライドした第2の高圧燃料ポンプの一部拡大断面図である。
図5に示すように、リフタ31は、一端側が開口した有底円筒状のリフタケース61と、リフタケース61に摺動可能に嵌合されるピンホルダ62と、リフタケース61の内面との間に油圧室66を形成してピンホルダ62に摺動可能に嵌合されるスライド部材たるスライドピン63と、油圧室66の容積を縮小する方向にスライドピン63を付勢するスプリング力を発揮してスライドピン63及びピンホルダ62間に設けられる戻しスプリング64と、スライドピン63の軸線まわりの回転を阻止してピンホルダ62及びスライドピン63間に設けられるストッパピン65と、を備えている。
なお、リフタ31を構成するリフタケース61、ピンホルダ62、スライドピン63、戻しスプリング64、ストッパピン65、油圧室66等によって、特許請求の範囲に記載の「ポンプ停止機構」が構成されている。
図5、図6に示すように、ピンホルダ62は、リフタケース61内に摺動自在に嵌合されるリング部62aと、該リング部62aの一直径線に沿ってリング部62aの内周間を結ぶ架橋部62bとを一体に備えるものである。リング部62aの内周及び架橋部62bの両側面間は、軽量化を図るために肉抜きされている。このようなピンホルダ62は、鉄もしくはアルミニウム合金のロストワックス鋳造もしくは鍛造によるか、合成樹脂により形成されるものである。例えば、金属製であるピンホルダ62の外周面すなわちリング部62aの外周面と、リフタケース61の内周面とには浸炭処理が施される。
図6に示すようにピンホルダ62の外周すなわちリング部62aの外周には環状溝69が設けられている。また、架橋部62bには、リング部62aの一直径線に沿う軸線すなわちリフタケース61の軸線と直交する軸線を有する有底筒状の摺動孔70が設けられている。摺動孔70の一端は、環状溝69に開口しており、摺動孔70の他端は閉塞している。また、架橋部62bの中央上部には、プランジャ42aの下端部42a2(図5参照)を挿通するための挿通孔71が形成されている。挿通孔71は、摺動孔70に連通している。また、図7に示すように架橋部62bの中央下部には、前記挿通孔71との間に摺動孔70を挟む延長孔72が、プランジャ42aの下端部42a2を収容可能として挿通孔71と同軸に設けられている。
図6に示すようにピンホルダ62の架橋部62bの上部には、リフタ31をポンプカム29に向かって付勢するアウタスプリングSPoの下端部を、プランジャ42aの軸線に直交する方向で位置決めする円弧状の突起85、85が一体に突出形成されている。
また、図7に示すようにリフタケース61(図5参照)の閉塞端に対向する部分でピンホルダ62の架橋部62bには、延長孔72の軸線と同軸である円筒状の収容筒部73が一体に設けられている。収容筒部73には、リフタケース61の閉塞端側で延長孔72の端部を塞ぐ円盤状のシム74(図5参照)の一部が嵌合されている。リフタケース61の閉塞端内面中央部には、前記シム74に当接する突部75(図5参照)が一体に設けられている。
ピンホルダ62の摺動孔70にはスライド部材たるスライドピン63が摺動自在に嵌合されている。スライドピン63は、図5に示すように、金属あるいは合成樹脂からなる円柱状の部材に切削加工などを施して形成されている。
なお、ピンホルダ62が合成樹脂から成るものであるときには、スライドピン63との摺接部のみ金属製としても良い。
スライドピン63の一端とリフタケース61の内面との間には、環状溝69に通じる油圧室66が形成され、スライドピン63の他端と摺動孔70の閉塞端との間に形成されるスプリング室76内には戻しスプリング64が収容される。
図8に示すように、スライドピン63の軸方向中間部には、プランジャ42a(図5参照)の下端部42a2(図5参照)を収容可能な収容孔77が設けられている。収容孔77は、油圧室66(図5参照)が高圧になることによって戻しスプリング64(図5参照)のスプリング力に抗してスライドピン63がスプリング室76(図5参照)側にスライドしたときに、前記挿通孔71(図6参照)及び延長孔72(図6参照)と同軸になる位置に形成されている。
収容孔77の挿通孔71(図6参照)側の端部は、挿通孔71に対向してスライドピン63の上部外側面に形成される平坦な当接面78に開口されている。当接面78はスライドピン63の軸線方向に沿って比較的長く形成されるものであり、収容孔77は、当接面78の油圧室66(図5参照)側の部分に開口されている。
スライドピン63の一端側(摺動孔70(図6参照)の開口端側)には、スリット81が軸線方向に沿って延設されている。また、スライドピン63の他端側(スプリング室76(図5参照)側)には、戻しスプリング64(図5参照)が嵌着される凹部82が設けられている。
ここで、図5及び図9を参照しながらリフタ31の作用について説明する。
スライドピン63は、油圧室66の油圧が低圧であるときには、図5に示すように、収容孔77を挿通孔71及び延長孔72の軸線からずらしてプランジャ42aの下端部を当接面78に当接させるように図5における左側に移動するようになっている。また、スライドピン63は、図9に示すように、油圧室66の油圧が高圧であるときには、挿通孔71に挿通されているプランジャ42aの下端部42a2を収容孔77及び延長孔72に収容せしめるように図9における右側に移動するようになっている。
なお、図9に収容孔77と延長孔72を合わせた収容部の深さ寸法は、ポンプカム29がリフタ31を最も押し上げた場合に、シム74がプランジャ42aに当接しない寸法に形成されている。
スライドピン63がその当接面78にプランジャ42aの下端部42a2を当接させる位置に移動したときには、ポンプカム29から作用する押圧力によってリフタケース61が摺動するのに応じたピンホルダ62及びスライドピン63のプランジャ42a側への移動に伴いプランジャ42aに押圧力が作用するので、ポンプカム29の回転に応じてプランジャ42aが往復作動する。すなわち、リフタ31は、ポンプカム29の回転をプランジャ42aに伝達可能な状態となる。
また、スライドピン63がその収容孔77を挿通孔71及び延長孔72に同軸に連ならせる位置に移動したときには、ポンプカム29から作用する押圧力によってリフタ31は移動するが、プランジャ42aの下端部42a2が収容孔77及び延長孔72に収容されるだけでリフタ31からプランジャ42aに弁体42c2の閉弁方向の押圧力が作用することはなく、プランジャ42aは休止したままとなる。すなわち、リフタ31は、ポンプカム29の回転をプランジャ42aに往復動作に伝達不能な状態となる。
ストッパピン65は、摺動孔70を跨ぐようにして、ピンホルダ62の架橋部62bに取り付けられている。ストッパピン65の両端部は、架橋部62bに同軸に設けられた装着孔79、80にそれぞれ装着されている。ストッパピン65は、摺動孔70に設置されたスライドピン63のスリット81を貫通している。これにより、ストッパピン65は、スライドピン63の軸線方向の移動を許容しつつ、スライドピン63の軸線まわりの回転を阻止している。また、ストッパピン65は、スリット81の内端閉塞部にストッパピン65が当接することによりスライドピン63の油圧室66側への移動端も規制している。
スライドピン63には、該スライドピン63の軸方向移動によるスプリング室76の加減圧を防止すべく該スプリング室76を収容孔77に通じさせる連通孔83が設けられている。また、ピンホルダ62には、ピンホルダ62及びリフタケース61間の空間の圧力が温度変化により変化することを防止すべく前記空間をスプリング室76に通じさせる連通孔84が設けられている。
クランクケース部2a(図2参照)には、図5に示すようにリフタケース61を摺動自在に支承すべく該リフタケース61を嵌合せしめる支持孔17が設けられており、この支持孔17の内面には、リフタケース61を囲繞する環状凹部17aが設けられている。また、クランクケース部2aには、環状凹部17aに通じる潤滑油供給通路19が設けられている。
リフタケース61には、該リフタケース61の支持孔17内での摺動にかかわらず環状凹部17aをピンホルダ62の環状溝69に連通させる連通孔61aが設けられている。すなわち、潤滑油供給通路19から供給される潤滑油は、環状凹部17a、連通孔61a、環状溝69をこの順番に通って、油圧室66に供給されることになる。
また、リフタケース61には、リフタケース61内に潤滑油を供給するための解放孔61bが設けられている。この解放孔61bは、リフタケース61が図5で示すように最下方位置に移動したときには、環状凹部17aをピンホルダ62よりも上方でリフタケース61内に通じさせるが、リフタケース61が最下方位置から上方に移動するのに伴って環状凹部17aとの連通が遮断される位置でリフタケース61に設けられている。
図2に示すように、潤滑油供給通路19には、クランク室7(図1参照)に配置された図示しない潤滑油ポンプからリフタ31への潤滑油の供給を遮断する遮断弁92が設けられている。また、潤滑油供給通路19には、潤滑油を外部へ排出するためのパージ弁93が、遮断弁92よりも下流側(リフタ31側)に設けられている。
《始動時の高圧燃料ポンプの制御》
次に、図10、図11を参照し、適宜図2、図5、図9を参照して本実施形態の特徴である第2の高圧燃料ポンプ42の動作の制御について説明する。図10は、第2の高圧燃料ポンプの動作の制御の流れを示すフローチャートであり、図11は、目標燃圧マップの説明図である。
この制御は始動時高圧燃料量ポンプ制御部96においてなされる。
ステップS01では、内燃機関100が始動状態か否かを判定する。内燃機関100が始動モードであることは、イグニッション・スイッチがオン操作されて制御装置109が起動された後、制御装置109が、スタータを起動させたことを検出することで容易に判定できる。始動モードの場合(Yes)はステップS02へ進み、始動モードでない場合(No)、つまり、アイドリング状態または通常走行状態の場合は、ステップS05へ進む。
ステップS02では、水温センサS3(図2参照)からの冷却水温度(内燃機関本体の温度)Twを示す信号を参照して、目標燃圧マップ96a(図11参照)に基づいて目標燃圧PTを検索し、燃圧センサS5の示す燃圧が目標燃圧PT未満か否かをチェックする。燃圧が目標燃圧PT未満の場合(Yes)はステップS03へ進み、燃圧が目標燃圧PT以上の場合(No)はステップS05へ進む。
ここで、目標燃圧マップ96aは、予め制御装置109のROMに格納されたデータであり、例えば、図11に示すように冷却水温度Twが低いほど目標燃圧PTが高くなるように設定されている。例えば、冷却水温度Twが0℃の場合に対応する目標燃圧P2と、0℃よりも低い氷点下の温度T1の場合に目標燃圧P2より大きい目標燃圧P1と設定される。このように、内燃機関100の始動時の冷却水温度Twが低いほど吸気温度も低いので、目標燃圧PTの値を冷却水温度Twが低くなるほど高い値に設定することにより、燃料が噴射されたときの混合気中の燃料の液滴の粒子径を小さくし、排気ガス対策上都合の良い燃焼状態とすることができる。
なお、ステップS02においてNoでステップS05に進む場合が、特許請求の範囲に記載の「検出された燃圧が所定の値以上になった場合」に対応する。
ステップS03では、エンジン回転速度Neが所定閾値未満か否か、例えば、500rpm未満か否かをチェックする。エンジン回転速度Neが所定閾値未満の場合(Yes)は、始動状態が完了していないと判定してステップS04へ進み、エンジン回転速度Neが所定閾値以上の場合(No)は、始動状態が完了したと判定してステップS05へ進む。
ステップS04では、第2の高圧燃料ポンプ42を稼動させる。具体的には、遮断弁92(図2参照)を閉弁状態とし、パージ弁93を開弁状態とする。これにより、図5に示すように潤滑油供給通路19を介して潤滑油ポンプからの油圧がリフタ31に印加されない状態になる、またはその状態が維持される。その結果、戻しスプリング64の付勢力によりスライドピン63がその当接面78にプランジャ42aの下端部42a2を当接させる位置に変化、または当接させる位置を維持する。すなわち、リフタ31は、ポンプカム29の回転をプランジャ42aに伝達可能な状態と変化する、またはその状態を維持することになる。
ステップS01,S02,S03からNoでステップS05に進むと、第2の高圧燃料ポンプ42を停止させる。具体的には、遮断弁92(図2参照)を開弁状態とし、パージ弁93を閉弁状態とする。これにより、図9に示すように潤滑油供給通路19を介して潤滑油ポンプからの油圧がリフタ31に印加された状態になる、またはその状態が維持される。その結果、戻しスプリング64の付勢力に抗してスライドピン63が右に移動され、その収容孔77にプランジャ42aの下端部42a2を収容する位置に変化、または収容する位置を維持する。すなわち、リフタ31は、ポンプカム29の回転をプランジャ42aに伝達不能な状態と変化する、またはその状態を維持することになる。
ステップS04の後、一連の繰り返し制御を終了し、ステップS01に戻る。
ステップS05の後は、内燃機関100の運転中この一連の繰り返し制御は終了して再度行われない。
ちなみに、第1の高圧燃料ポンプ41は、始動状態の場合も稼動状態となっている。
ここで、フローチャートのステップS01,S03が、特許請求の範囲に記載の「始動状態判定手段」に対応する。
以上、本実施形態によれば、始動状態と判定され、エンジン回転速度Neが所定閾値未満の間は始動状態が完了していないと判定して、第2の高圧燃料ポンプ42を稼動状態にする。その結果、内燃機関100の始動時には、排気カムシャフト12により駆動される第1の高圧燃料ポンプ41からの燃料の吐出に加えて、第2の高圧燃料ポンプ42からの燃料の吐出が加わり、しかも、クランクシャフト6の回転速度は、排気カムシャフト12の2倍の回転速度なので、燃料噴射弁121(図2参照、図2中、121a,121b,121c,121dと表示)からの燃料の高圧噴射に必要な燃圧までの昇圧時間を短縮できる。
また、クランクシャフト6のポンプカム29により第2の高圧燃料ポンプ42が駆動される構成としており、特許文献1に記載された従来技術における中間スプロケット部を設けて、それにより高圧燃料ポンプを駆動する場合よりも、簡単な構成で内燃機関100の始動時に短時間で燃圧を上昇させ、初爆までの時間を短くすることができる。
特に、内燃機関の本体1の始動時の冷却水温度Twが低い場合、クランキング中のクランクシャフト6の回転速度も低くなるが、第2の高圧燃料ポンプ42からの燃料の吐出が加わることで、内燃機関の本体1の始動時の低温域まで燃料の高圧噴射が可能となる。
また、目標燃圧PTを冷却水温度Twに応じて、冷却水温度Twが低いほど高く設定するように目標燃圧マップ96aを予め記憶させ、燃圧センサS5が検出した燃圧が冷却水温度Twに対応する目標燃圧PT以上に達したとき、エンジン回転速度Neが、始動状態が完了したと判定される所定閾値以上に達する前でも、第2の高圧燃料ポンプ42を停止させることにしている。その結果、クランキング状態におけるスタータに対する負荷を低減することができる。
そして、燃圧が冷却水温度Twに対応する目標燃圧PT以上に達したとき、または、エンジン回転速度Neが、始動状態が完了した判定される所定閾値以上に達したとき、例えば、500rpm以上に達したとき、第2の高圧燃料ポンプ42を停止させ、通常の運転中において、排気カムシャフト12の2倍の回転速度になるクランクシャフト6により駆動されることがない。従って、第2の高圧燃料ポンプ42における駆動限界の回転速度、例えば、エンジン回転速度Neで4000rpmを超えた速度での動作や、第2の高圧燃料ポンプ42の動作による不要な抵抗の発生を防止できる。その結果、内燃機関100の燃費も向上する。
本実施形態では、ノーマリークローズタイプの第2の高圧燃料ポンプ42とすることにより、内燃機関100の始動状態が完了した通常のアイドリング状態や車両の走行状態においては、第2の高圧燃料ポンプ42は無通電としておくと、スピル弁42fは閉じており、フィードポンプ105から接続管153や逆止弁154を介してデリバリパイプ102へ燃料が供給されることは無い。また、逆止弁154を接続管153の中間に配置することにより、内燃機関100の始動状態が完了した通常のアイドリング状態や車両の走行状態において第1の高圧ポンプ41で接続管152を介してデリバリパイプ102に供給されて燃料が、接続管153から停止している第2の高圧燃料ポンプ42へ逆流して漏洩することが防止できる。
ちなみに、本実施形態においては、内燃機関100の始動状態において第1の高圧燃料ポンプ41と第2の高圧燃料ポンプ42の両方を稼動させることとしたがそれに限定されるものではない。スピル弁駆動回路140Aを制御装置109で制御し、始動状態の場合は、第1の高圧燃料ポンプ41は燃料を吐出しないように制御して、第2の高圧燃料ポンプ42のみから吐出させるようにしても良い。そうすることによりクランキング時のスタータへの負荷を減じることができる。
なお、本実施形態では、ノーマリーオープンタイプの第1の高圧燃料ポンプ41とノーマリークローズタイプの第2の高圧燃料ポンプ42としたが、この組み合わせにした限定されるものではない。第1の高圧燃料ポンプ41をノーマリークローズタイプとして、第2の高圧燃料ポンプ42をノーマリーオープンタイプとする構成であっても差し支えないことは言うまでもない。
また、本実施形態では、内燃機関の本体1を、直列4気筒エンジンを例に説明したが、それに限定されるものではなく、V型6気筒エンジンでも良い。
さらに、本実施形態では、プレッシャレギュレータ104、戻り配管155が設けられ、制御装置109がデリバリパイプ102の燃圧が目標の燃圧より過大なときや、燃圧を減ずるとき、プレッシャレギュレータ104の電磁弁を制御して余分な燃料Fuを燃料タンクTに戻す構成としたが、それに限定されるものではない。プレッシャレギュレータ104、戻り配管155なしの燃料供給系としても良い。
《変形例》
本実施形態では、高圧燃料ポンプ42を停止状態とする機構としてリフタ31を用いた構成としたがそれに限定されるものではない。
クランクシャフト6とポンプカム29との間に油圧で接続/断の切替制御できるクラッチを介在させ、制御装置109で前記クラッチを接続/断の切替制御する機構としても良い。
1 内燃機関の本体
6 クランクシャフト
12 排気カムシャフト(カムシャフト)
26 ポンプカム(第1のポンプカム)
29 ポンプカム(第2のポンプカム)
31 リフタ(ポンプ停止機構)
41 第1の高圧燃料ポンプ
41a プランジャ
42 第2の高圧燃料ポンプ
42a プランジャ(被駆動部)
61 リフタケース(ポンプ停止機構)
62 ピンホルダ(ポンプ停止機構)
63 スライドピン(ポンプ停止機構)
64 戻しスプリング(ポンプ停止機構)
65 ストッパピン(ポンプ停止機構)
66 油圧室(ポンプ停止機構)
92 遮断弁
93 パージ弁
95 通常時高圧燃料量ポンプ制御部
96 始動時高圧燃料量ポンプ制御部
96a 目標燃圧マップ
100 内燃機関
102 デリバリパイプ
109 制御装置
121 燃料噴射弁
42e1 鍔部
3 水温センサ
5 燃圧センサ(燃圧検出手段)
Tw 冷却水温度(内燃機関の温度)

Claims (4)

  1. 各気筒に設けられる燃料噴射弁へ燃料を分配するデリバリパイプと、
    カムシャフトに設けられた第1のポンプカムにより駆動され、高圧の燃料を前記デリバリパイプへ供給するように駆動制御される第1の高圧燃料ポンプと、
    クランクシャフトに設けられた第2のポンプカムにより駆動され、高圧の燃料を前記デリバリパイプへ供給するように駆動制御される第2の高圧燃料ポンプと、
    前記第1の高圧燃料ポンプ及び前記第2の高圧燃料ポンプを駆動制御する制御装置と、を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記制御装置は、内燃機関の始動状態か否かを判定する始動状態判定手段を有し、
    前記始動状態判定手段により、前記内燃機関の始動状態と判定されると、前記第2の高圧燃料ポンプを駆動させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記第2の高圧燃料ポンプは、前記クランクシャフトと第2のポンプカムにより駆動される前記第2の高圧燃料ポンプの被駆動部との間にポンプ停止機構を有し、
    前記制御装置は、前記始動状態判定手段により、前記内燃機関の始動状態が完了したと判定されたとき、前記ポンプ停止機構により前記第2の高圧燃料ポンプを停止させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記燃料噴射弁へ供給される燃料の圧力を燃圧として検出する燃圧検出手段を備え、
    前記制御装置は、前記検出された燃圧が所定の値以上になったとき、前記ポンプ停止機構により前記第2の高圧燃料ポンプを停止させ、
    前記所定の値は、内燃機関の本体の温度が低くなるほど高い値に設定されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013241879A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Denso Corp 筒内噴射式内燃機関の始動制御装置
GB2540584A (en) * 2015-07-22 2017-01-25 Gm Global Tech Operations Llc Internal combustion engine comprising a fuel unit pump actuated by the crankshaft
JP2020045812A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

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