JP2011036929A - 研磨用ブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車の車体表面の湾曲に適切に対応して研磨及び仕上げを行うことに適した研磨用ブロックを提供する。
【解決手段】研磨部材を取り付け、取り外し可能な平坦な研磨部材取り付け面が下側に形成されていて、上側に把持部3が配備されている、可撓性を有する部材からなる研磨用ブロック1。前記把持部は下側の底部側から上側の頭頂部側に向けて突出している突起部からなり、当該突起部に前記研磨用ブロックの一方の方向に向かって並行して延びる2本の溝条4が形成され、当該2本の溝条によって、中央で前記一方の方向に向かって延びる中央の突条部と、前記2本の溝条を間に挟んで当該中央の突条部の両側で前記一方の方向に向かって延びる左右一対の突条部とが区画されて形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】研磨部材を取り付け、取り外し可能な平坦な研磨部材取り付け面が下側に形成されていて、上側に把持部3が配備されている、可撓性を有する部材からなる研磨用ブロック1。前記把持部は下側の底部側から上側の頭頂部側に向けて突出している突起部からなり、当該突起部に前記研磨用ブロックの一方の方向に向かって並行して延びる2本の溝条4が形成され、当該2本の溝条によって、中央で前記一方の方向に向かって延びる中央の突条部と、前記2本の溝条を間に挟んで当該中央の突条部の両側で前記一方の方向に向かって延びる左右一対の突条部とが区画されて形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、研磨対象面を研磨、仕上げ、等する際に使用する研磨用ブロックに関する。
従来から、研磨対象面を研磨、仕上げ、等する際に、サンディングブロック、或いは当て木などの研磨用ブロックに研磨紙を取り付けたものが使用されている。研磨用ブロックに、研磨工程、仕上げ工程に応じて番手の異なる研磨紙などの研磨部材を随時取り付け、又、交換し、研磨、仕上げ、等を行っている。
なお、本発明において、研磨対象面とは、自動車などの車体表面や金属塗装面、船舶を含めた乗り物の表面や、塗装面、楽器、家具、樹脂成形品、芸術品以外の陶磁製品などの表面や、塗装面など、従来から、研磨紙等の研磨部材によって表面が、研磨や、仕上げ加工されることのあったすべての研磨対象面を含むものである。
近年、研磨対象面は、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑なものであることが多くなっている。
しかし、従来から使用されていた研磨用ブロックでは、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面に対して研磨部材の研磨面を適切にフィットさせ、綺麗に研磨することは難しかった。従来から研磨用ブロックの研磨部材取り付け面は一般的に平坦であったからである。
一方、従来から、研磨用ブロックを弾力性や、可撓性を有する部材によって形成する事が提案されている。
例えば、使い勝手の向上を目指して、弾力性を備えた発砲樹脂製の六面体パッドから研磨用ブロックを構成し、この六面に、それぞれ番手の異なる研磨部材を取り付けたものが提案されている(特許文献1)。
しかし、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面である場合に、研磨用ブロックが前記特許文献1のように弾力性や、可撓性を有する部材によって形成されていても、当該研磨対象面に研磨部材の研磨面を適切にフィットさせ、研磨、仕上げを行うことは簡単ではなかった。
本発明は、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面にジャストフィットして、綺麗な研磨、仕上げを行うことに適した研磨用ブロックを提供することを目的にしている。
請求項1記載の発明は、
研磨部材を取り付け、取り外し可能な平坦な研磨部材取り付け面が下側に形成されていて、上側に把持部が配備されている、可撓性を有する部材からなる研磨用ブロックであって、
前記把持部は
下側の底部側から上側の頭頂部側に向けて突出している突起部からなり、
当該突起部に前記研磨用ブロックの一方の方向に向かって並行して延びる2本の溝条が形成され、
当該2本の溝条によって、
中央で前記一方の方向に向かって延びる中央の突条部と、
前記2本の溝条を間に挟んで当該中央の突条部の両側で前記一方の方向に向かって延びる左右一対の突条部と
が区画されて形成されている
ことを特徴とする研磨用ブロックである。
研磨部材を取り付け、取り外し可能な平坦な研磨部材取り付け面が下側に形成されていて、上側に把持部が配備されている、可撓性を有する部材からなる研磨用ブロックであって、
前記把持部は
下側の底部側から上側の頭頂部側に向けて突出している突起部からなり、
当該突起部に前記研磨用ブロックの一方の方向に向かって並行して延びる2本の溝条が形成され、
当該2本の溝条によって、
中央で前記一方の方向に向かって延びる中央の突条部と、
前記2本の溝条を間に挟んで当該中央の突条部の両側で前記一方の方向に向かって延びる左右一対の突条部と
が区画されて形成されている
ことを特徴とする研磨用ブロックである。
請求項2記載の発明は、
前記中央の突条部の底部側に前記一方の方向に向かう穴が形成されている、及び/又は、
前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ前記一方の方向に向かう穴が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の研磨用ブロックである。
前記中央の突条部の底部側に前記一方の方向に向かう穴が形成されている、及び/又は、
前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ前記一方の方向に向かう穴が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の研磨用ブロックである。
請求項3記載の発明は、
前記中央の突条部の底部側に形成されている穴は、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通しており、
前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ形成されている穴は、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通している
ことを特徴とする請求項2記載の研磨用ブロックである。
前記中央の突条部の底部側に形成されている穴は、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通しており、
前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ形成されている穴は、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通している
ことを特徴とする請求項2記載の研磨用ブロックである。
請求項4記載の発明は、
前記研磨用ブロックの研磨部材取り付け面が平坦な状態にあるときに、当該平坦な研磨部材取り付け面に対して並行に延びる板状体が前記研磨用ブロック内に配備されており、
当該板状体は、当該板状体が内部に配備されていない前記研磨用ブロックの曲げに対する反発力よりも、曲げに対する反発力が大きい
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の研磨用ブロックである。
前記研磨用ブロックの研磨部材取り付け面が平坦な状態にあるときに、当該平坦な研磨部材取り付け面に対して並行に延びる板状体が前記研磨用ブロック内に配備されており、
当該板状体は、当該板状体が内部に配備されていない前記研磨用ブロックの曲げに対する反発力よりも、曲げに対する反発力が大きい
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の研磨用ブロックである。
請求項5記載の発明は、
前記研磨用ブロックは平面視で円盤状で、前記板状体はステンレス製の円形薄板である
ことを特徴とする請求項4記載の研磨用ブロックである。
前記研磨用ブロックは平面視で円盤状で、前記板状体はステンレス製の円形薄板である
ことを特徴とする請求項4記載の研磨用ブロックである。
本発明によれば、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面にジャストフィットして、綺麗な研磨、仕上げを行うことに適した研磨用ブロックを提供することができる。
本発明の研磨用ブロックは、研磨部材、例えば、番手の異なるサンドペーパーを取り付けて研磨対象面を研磨、仕上げ、等する際に使用されるものである。
本発明の研磨用ブロックは、可撓性を有する部材からなるもので、例えば、ゴム製あるいは合成樹脂製である。
本発明の研磨用ブロックは、その下側が、研磨部材を取り付け、取り外し可能な平坦な研磨部材取り付け面に形成されている。そして、上側に把持部を備えている。
面ファスナーなどから形成される前記の研磨部材取り付け面に、研磨作業、仕上げ作業の工程などに応じて番手の異なるサンドペーパーなどの研磨部材を随時、取り付け、取り外しして交換し、把持部を握り、研磨部材取り付け面に取り付けた研磨部材の研磨面によって研磨対象面を研磨、仕上げ、等するものである。
本発明の研磨用ブロックにおいて前記把持部は下側の底部側から上側の頭頂部側に向けて突出している突起部から形成されている。
この突起部には、研磨用ブロックの一方の方向に向かって並行して延びる2本の溝条が形成されている。そして、この2本の溝条によって、中央で前記一方の方向に向かって延びる中央の突条部(中央突条部)と、前記2本の溝条を間に挟んで当該中央の突条部の両側で前記一方の方向に向かって延びる左右一対の突条部(左側突条部、右側突条部)とが区画されて形成されている。
本発明の研磨用ブロックは可撓性を有する部材からなり、前述したように把持部が形成されているので、把持部を握って左右一対の突条部(左側突条部、右側突条部)の頭頂部側を、研磨用ブロックの曲げに対する反発力(図2(a)の矢印7a、7b方向)に抗して、中央の突条部(中央突条部)の頭頂部に近づくように(図2(a)の矢印6a、6b方向)変形させると、研磨部材取り付け面及びここに取り付けられている研磨部材の研磨面が下側方向に向けて凸湾する。
逆に、把持部の左右一対の突条部(左側突条部、右側突条部)の頭頂部側が、中央の突条部(中央突条部)の頭頂部から離れるよう(図2(b)の矢印8a、8b方向)に、研磨用ブロックの曲げに対する反発力(図2(b)の矢印9a、9b方向)に抗して変形させると、研磨部材取り付け面及びここに取り付けられている研磨部材の研磨面が凹湾する。
そこで、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面を研磨、仕上げ、等している最中に、把持部に加える力の大きさ、力を加える方向を適宜に調整することにより、研磨部材の研磨面を、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面にジャストフィットさせ、適切な研磨、仕上げを行うことができる。
本発明の研磨用ブロックにおいては、前記中央の突条部の底部側に前記一方の方向に向かう穴が形成されている構造にすることができる。
あるいは、前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ前記一方の方向に向かう穴が形成されている構造にすることもできる。
更に、前記中央の突条部の底部側に前記一方の方向に向かう穴が形成されていると共に、前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ前記一方の方向に向かう穴が形成されている構造にすることもできる。
この場合、前記中央の突条部の底部側に形成されている穴は、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通しており、前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ形成されている穴も、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通している構造にすることができる。
このような構造を採用すると、研磨部材取り付け面及びここに取り付けられている研磨部材の研磨面を下側方向に向けて凸湾あるいは凹湾させるべく、左右一対の突条部(左側突条部、右側突条部)の頭頂部側を、中央の突条部(中央突条部)の頭頂部に近づくように変形させる場合や、左右一対の突条部(左側突条部、右側突条部)の頭頂部側が、中央の突条部(中央突条部)の頭頂部から離れるように変形させる場合に変形させ易くなるので有利である。
なお、変形させやすさを考慮して、前記穴は、前記左右一対の突条部のそれぞれの底部側か、前記中央の突条部の底部側か、のどちらか一方に形成するよりは、前記左右一対の突条部のそれぞれの底部側及び、前記中央の突条部の底部側の双方に形成しておくことが望ましい。
また、前記穴は、いずれも、研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通して形成されていることが変形させやすさの上で有利である。
更に、本発明においては、前記研磨用ブロックの研磨部材取り付け面が平坦な状態にあるときに、当該平坦な研磨部材取り付け面に対して並行に延びる板状体が研磨用ブロック内に配備されており、当該板状体は、当該板状体が内部に配備されていない研磨用ブロックの曲げに対する反発力よりも、曲げに対する反発力が大きい構造にすると有利である。
前述したように、研磨部材取り付け面及びここに取り付けられている研磨部材の研磨面を下側方向に向けて凸湾あるいは凹湾させるべく、左右一対の突条部(左側突条部、右側突条部)の頭頂部側を、中央の突条部(中央突条部)の頭頂部に近づくように変形させる場合や、左右一対の突条部(左側突条部、右側突条部)の頭頂部側が、中央の突条部(中央突条部)の頭頂部から離れるように変形させる場合に、内部に前述した板状体が配備されていることにより、当該板状体の曲げ反発力に抗して変形を行わせることになる。そこで、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面を研磨、仕上げ、等している最中に、把握部に加える力の大きさ、その力の方向を適宜に調整することにより、研磨部材の研磨面を、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面にジャストフィットさせ、適切な研磨、仕上げを行うことがより容易になる。
また、研磨用ブロックの研磨部材取り付け面が平坦な状態にあるときに、当該平坦な研磨部材取り付け面に対して並行に延びていて、前述した曲げに対する反発力を有する前記板状体が研磨用ブロックの内部に配備されているので、前述したように研磨部材の研磨面を凸湾あるいは凹湾させるべく把握部に加えていた力を解除すると、前述した板状体の曲げに対する反発力により、研磨部材取り付け面及びここに取り付けられている研磨部材の研磨面が、自動的に、元の平坦な状態に戻り、その平坦な状態が保持される。
なお、研磨用ブロック内に配備されている板状体の曲げに対する反発力が、当該板状体が内部に配備されていない研磨用ブロックの曲げに対する反発力よりも大きい場合としては、例えば、可撓性を有する部材からなる本発明の研磨用ブロックがゴム製あるいは合成樹脂製であって、前記板状体が金属製、例えば、ステンレス製で、前述した曲げに対する反発力を有するものであるときなどが考えられる。
したがって、前記板状体の素材、その厚みなどは、研磨用ブロック内に配備されている板状体の曲げに対する反発力が、当該板状体が内部に配備されていない研磨用ブロックの曲げに対する反発力よりも大きいようになっていさえすれば、研磨用ブロックを形成する可撓性を有する部材の材質、研磨用ブロックの上下方向の厚み、などを考慮して適宜定めることができる。
本発明の研磨用ブロックにおいては、研磨用ブロックを平面視で円盤状とし、前記板状体をステンレス製の円形薄板にすることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明する。
図1〜図4図示の実施例は、平面視で円盤状である本発明の研磨用ブロックの一例を説明するものである。
研磨用ブロック1は可撓性を有する合成樹脂製である。その下側は、研磨部材を取り付け、取り外し可能な平坦な研磨部材取り付け面に形成されている。一方、上側には把持部3が配備されている(図1(a)〜(c))。
この実施例では、研磨部材取付面は面ファスナー2(図3)から形成されていて、面ファスナー2に、研磨部材を随時、取り付け、取り外し可能になっている。
そこで、例えば、研磨作業、仕上げ作業の工程に応じて番手の異なるサンドベーパーなどの研磨紙11を随時、取り付け(図4)、又、取り外して異なる番手の研磨紙11に交換し、把持部3を握り、面ファスナー2に取り付けた研磨紙11の研磨面によって研磨対象装面を研磨、仕上げ、等をすることができる。
把持部3は、図1(b)、(c)図示のように、研磨用ブロック1の下側の底部側から上側の頭頂部側に向けて突出している突起部から形成されている。
この突起部には、研磨用ブロック1の一方の方向(図1(a)では上下方向)に向かって平行して延びる2本の溝状4a、4bが形成されている。この2本の溝条4a、4bによって、中央で前記一方の方向に向かって延びる中央突条部31と、2本の溝状4a、4bを間に挟んで、中央突条部31の両側で前記一方の方向に向かって延びる左右一対の突条部(左側突条部31、右側突条部33)とが区画されて前記の突起部が形成されている。
研磨用ブロック1は可撓性を有する部材からなり、把持部3が上述したようにして形成されている。そこで、把持部3を握って左右一対の左側突条部31、右側突条部33の頭頂部側を、研磨用ブロック1の曲げに対する反発力(図2(a)中、矢印7a、7b方向)に抗して、矢示6a、6bのように中央突条部31の頭頂部に近づくように変形させると、面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面が下側方向に向けて凸湾する(図2(a)、図5(a))。
逆に、把持部3の左右一対の左側突条部31、右側突条部33の頭頂部側を、研磨用ブロック1の曲げに対する反発力(図2(b)中、矢印9a、9b方向)に抗して、矢示8a、8bのように中央突条部31の頭頂部から離れるように変形させると、面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面が凹湾する(図2(b)、図5(c))。
そこで、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面を研磨、仕上げ、等している最中に、把握部に加える力の大きさ、その力の方向(矢示6a、6b方向、矢示8a、8b方向)を適宜に調整することにより、面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面を、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面にジャストフィットさせ、適切な研磨、仕上げを行うことができる。
この実施例では、図1(b)図示のように、研磨用ブロック1の内部に円盤状の板状体であるステンレス製の薄板5が配備されている。薄板5は、図1(b)図示のように、研磨用ブロック1の研磨部材取り付け面が平坦な状態にあるときに、当該平坦な研磨部材取り付け面に対して並行に延びるように研磨用ブロック1の内部に配備されている。そして、薄板5としては、その曲げに対する反発力が、薄板5が内部に配備されていない研磨用ブロック1の曲げに対する反発力よりも大きいものが選定されている。
このため、前記のように、面ファスナー2及びこれに取り付けられている研磨紙11の研磨面を下側方向に向けて凸湾させる、あるいは凹湾させるときには、薄板5をそらしながら、薄板5も同時に下側方向に向けて凸湾させ、あるいは凹湾させることになる。
薄板5を下側方向に向けて凸湾させ、あるいは凹湾させる際には、研磨用ブロック1の曲げに対する反発力だけでなく、薄板5の曲げに対する反発力にも抗して力を加える必要があるので、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面を研磨、仕上げ、等している最中に、把握部3に加える力の大きさ、その力の方向(矢示6a、6b方向、矢示8a、8b方向)を適宜に調整することにより、面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面を、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面にジャストフィットさせ、適切な研磨、仕上げを行うことがより容易になる。
また、図1(b)図示のように、研磨用ブロック1の研磨部材取り付け面が平坦な状態にあるときに、当該平坦な研磨部材取り付け面に対して並行に延びていて、前述した曲げに対する反発力を有する薄板5が研磨用ブロック1の内部に配備されているので、前述したように研磨用ブロック1の面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面を凸湾あるいは凹湾させるべく把握部3に加えていた力を解除すると、薄板5の曲げに対する反発力(矢示7a、7b方向、矢示9a、9b方向)により、研磨用ブロック1の面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面が、自動的に、図1(b)、図5(b)図示の元の平坦な状態に戻り、その平坦な状態が保持される。
円盤状のステンレス製の薄板5の厚みは、研磨用ブロック1を形成する可撓性を有する部材の材質、図1(b)の上下方向に示される研磨用ブロック1の上下方向の厚み、矢印6a、6b、8a、8b方向に加えられる力の大きさ(予想値・期待値)などを考慮して適宜定めることができるが、例えば、0.2mm〜3mm程度である。
なお、面ファスナー2及びこれに取り付けられている研磨紙11の研磨面を凹湾の状態にするため、図2(c)及び図5(c)に示すように拡幅用治具10a、10bを溝状4a、4bに嵌め込むことで、凹湾している状態にし、その状態を保持することもできる。
この場合、拡幅用治具10a、10bの図2(c)、図5(c)中の左右の幅は、研磨用ブロック1の面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面の凹湾状態をどの程度に維持するかを考慮して適宜に選択することができる。
図4(a)〜(c)は本発明の他の研磨用ブロックを説明するものである。図1〜図3を用いて説明した実施例における構成要素と共通する部分には共通する符号を付けてその説明を省略する。
図4(a)〜(c)図示の本発明の研磨用ブロックにおいては、中央突条部31、左側突条部31、右側突条部33の底部側にそれぞれ、研磨用ブロックの一方の方向(図1(a)における上下方向)に、研磨用ブロックを貫通する貫通孔21、22、23が形成されている点が、図1〜図3を用いて説明した実施例と異なっている。
貫通孔21、22、23が形成されていることにより、研磨用ブロックの面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面を下側方向に向けて凸湾させるべく(図4(a))、研磨用ブロック及び薄板5の曲げに対する反発力(矢示7a、7b方向)に抗して左側突条部31、右側突条部33の頭頂部側を、中央突条部32の頭頂部に近づくように矢示6a、6b方向へ変形させる場合に変形させ易くなる。
また、研磨用ブロックの面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面を凹湾させるべく、研磨用ブロック及び薄板5の曲げに対する反発力(矢示9a、9b方向)に抗して左側突条部31、右側突条部33の頭頂部側を、中央突条部32の頭頂部から離れるように矢示8a、8b方向へ変形させる場合に変形させ易くなる。
これによって、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面を研磨、仕上げ、等している最中に、把握部3に加える力の大きさ、その力の方向(矢示6a、6b方向、矢示8a、8b方向)を適宜に調整し、薄板5の曲げに対する反発力に抗して、薄板5を下側方向に向けて凸湾させ、あるいは凹湾させることにより、研磨用ブロックの面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面を下側方向に向けて任意に凸湾あるいは凹湾させ、ことにより、面ファスナー2及びこれに取り付けられた研磨紙11の研磨面を、平面と凹凸曲面が入り混じった複雑な研磨対象面にジャストフィットさせ、適切な研磨、仕上げを行うことがより容易になる。
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態、実施例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
例えば、前記では、平面視で円盤状の研磨用ブロックとし、内部に金属製の円形薄板が配備されている場合について説明したが、研磨用ブロックが平面視で四角形、等の多角形状であり、内部に配備されている金属製の薄板も平面視で当該四角形、等の多角形状に対応した形状のものにすることができる。
1 研磨用ブロック
2 面ファスナー
3 把持部
31 中央突条部
32 左側突条部
33 右側突条部
4a、4b 溝条
5 円盤状ステンレス製薄板
10a、10b 拡幅用治具
11 研磨紙
2 面ファスナー
3 把持部
31 中央突条部
32 左側突条部
33 右側突条部
4a、4b 溝条
5 円盤状ステンレス製薄板
10a、10b 拡幅用治具
11 研磨紙
Claims (5)
- 研磨部材を取り付け、取り外し可能な平坦な研磨部材取り付け面が下側に形成されていて、上側に把持部が配備されている、可撓性を有する部材からなる研磨用ブロックであって、
前記把持部は
下側の底部側から上側の頭頂部側に向けて突出している突起部からなり、
当該突起部に前記研磨用ブロックの一方の方向に向かって並行して延びる2本の溝条が形成され、
当該2本の溝条によって、
中央で前記一方の方向に向かって延びる中央の突条部と、
前記2本の溝条を間に挟んで当該中央の突条部の両側で前記一方の方向に向かって延びる左右一対の突条部と
が区画されて形成されている
ことを特徴とする研磨用ブロック。 - 前記中央の突条部の底部側に前記一方の方向に向かう穴が形成されている、及び/又は、
前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ前記一方の方向に向かう穴が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の研磨用ブロック。 - 前記中央の突条部の底部側に形成されている穴は、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通しており、
前記左右一対の突条部の底部側にそれぞれ形成されている穴は、前記研磨用ブロックを前記一方の方向に貫通している
ことを特徴とする請求項2記載の研磨用ブロック。 - 前記研磨用ブロックの研磨部材取り付け面が平坦な状態にあるときに、当該平坦な研磨部材取り付け面に対して並行に延びる板状体が前記研磨用ブロック内に配備されており、
当該板状体は、当該板状体が内部に配備されていない前記研磨用ブロックの曲げに対する反発力よりも、曲げに対する反発力が大きい
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の研磨用ブロック。 - 前記研磨用ブロックは平面視で円盤状で、前記板状体はステンレス製の円形薄板である
ことを特徴とする請求項4記載の研磨用ブロック。
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JP2009183708A JP2011036929A (ja) | 2009-08-06 | 2009-08-06 | 研磨用ブロック |
Publications (1)
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WO2024087328A1 (zh) * | 2022-10-28 | 2024-05-02 | 安徽禾臣新材料有限公司 | 一种红外非球面光学零件抛光用的阻尼布及其制备工艺 |
EP4382252A1 (en) | 2022-12-06 | 2024-06-12 | Lupi, Lucio | Flexible pad for sanding bodywork |
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2009
- 2009-08-06 JP JP2009183708A patent/JP2011036929A/ja active Pending
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WO2024087328A1 (zh) * | 2022-10-28 | 2024-05-02 | 安徽禾臣新材料有限公司 | 一种红外非球面光学零件抛光用的阻尼布及其制备工艺 |
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