JP2011036433A - X線診断装置、及びx線診断画像生成方法 - Google Patents

X線診断装置、及びx線診断画像生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】造影血管の背景の除去特性を向上させるとともに、造影血管のコントラストを向上させることで、血管の位置の視認性を向上させたX線診断装置を提供する。
【解決手段】X線データを基にX線画像データを生成する画像生成部005と、造影剤を注入された前記被検体を透過し検出されたX線を基にボトムホールド画像データを生成するボトムホールド処理手段と、前記第1のX線データにおける画素値を基に平均処理画像データを生成する平均処理部006と、ボトムホールド画像データと平均処理画像データとの画素値を比較し、重みを決定する重み決定部008と、重みを基に画像を合成する画像合成部009と、合成された画像データと、造影剤を注入しない被検体を透過し検出されたX線を基に生成された第2のX線画像データとを比較し、ロードマップ画像を生成するロードマップ画像生成部010とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、循環器放射線診断等におけるX線診断装置及びX線診断画像生成方法に関し、さらに詳しくは、カテーテルを被検体の目的部位に導くための支援手段としてロードマップ像を得るX線診断装置及びX線診断画像生成方法に関する。
インターベンションや血管造影検査においては、カテーテルを例えば足の付け根付近から血管に挿入し、血管内を進めて目的の部位までカテーテルを誘導することが行われる。このカテーテル、もしくはカテーテル内を通したガイドワイヤーを目的の位置まで誘導する際、X線画像の透視下でこれらを行うことになる。しかしX線画像では造影剤などで強調しない限り血管の位置を把握することは困難である。また、血管を把握できるように造影剤を流し続けると、腎機能に障害が起こる危険性がある。そこで一度造影剤を流して撮影した画像と、X線透視画像を重ね合わせた画像である透視ロードマップ画像(以下では、「ロードマップ画像」ということがある。)を表示する技術(透視ロードマップ法)が用いられている。この技術は、造影剤を流さなくても血管の位置がある程度判別することができるため、特に血管構造が複雑でカテーテル、ガイドワイヤーが入り難い場合に使用されることが多い。
透視ロードマップ法では、まず、診断・治療の対象となる被検体に対して造影剤を投与した状態で所定方向から第1のX線画像(以下、「参照画像」と呼ぶ。)を収集する。これを、以下では予備透視という。次に、診断・治療時に前記被検体の略同一方向においてリアルタイムで得られる第2のX線画像(以下、「透視画像」と呼ぶ。)を収集する。これを、以下では本透視という。そして、透視画像と参照画像とを並列配置あるいは合成することによって透視ロードマップ画像を生成する方法が行なわれてきた。
特に血管を強調表示する方法として、透視画像と参照画像とを減算することで血管以外の部分の画素値を落として血管部分の画素を表示する方法がある。
従来、この様な血管をより強調表示する場合における透視ロードマップ画像を作成する際には、透視画像中の各画素の最低画素値を検出し画像を生成するというボトムホールド処理により造影血管を捕らえた参照画像が作成されていた。例えば特許文献1参照。以下では、このボトムホールド処理によって生成された画像をボトムホールド画像という。
特開平6−292085号公報
しかし、特許文献1に記載されている従来の技術では透視画像にはX線のノイズが重畳している。そのため、ボトムホールド処理により画像のレベルが本来より低下してしまう。そして、画素値の分布幅はX線ノイズの特性により画素値の平均レベルに依存するため、ノイズの大きさはX線の強度によって変わる。具体的には、X線の強度が平均的に大きい場合にはX線のノイズの分布は大きくなり、X線の強度が平均的に小さい場合にはX線のノイズの分布は小さくなる。そのため、画像のレベル低下の程度が異なることになり、必要以上のレベル低下が発生し画質を悪化させてしまう。その一例を図6を参照して説明する。ここで、図6は従来のロードマップ画像作成を説明するための図である。例えば、図6に示す骨の背後601と軟部組織の背後602とでは、軟部組織の背後602のほうがX線の強度が大きいため、軟部組織の背後602の部分のX線のノイズの分布が大きくなってしまう。そのため、ボトムホールド画像の画素値の透視画像を時間方向に平均して得られる画像の画素値に対する差分値は、軟部組織の背後604の部分では骨の背後603の部分よりも低くなる。そのため、ロードマップ画像では、軟部組織の背後605のように引き残しが多く発生してしまう場合がある。
また、透視ロードマップ画像においては、造影血管の画像は血管の太さを示すことよりも血管の位置を示すことが重要である。すなわち、透視ロードマップ画像では、造影された血管のパターンのコントラストが高く、明瞭に見えることが望ましい。しかし、従来の技術ではボトムホールド処理を造影血管だけでなく、背景部分にも適用するため、背景部分の画素値も低下してしまい、本来得られるはずのコントラストを得ることが困難であった。
さらに、透視ロードマップ画像における造影血管の画像は、血管の太さを示すことよりも血管の位置を示すことが重要である。しかし、従来は、X線の造影剤による減弱の結果として得られた画像情報をそのまま使用していたため、血管の位置とX線透過方向の血管の太さの両方を表す画像となっており、血管が細くなるにつれて造影された血管の陰影が薄くなり、血管の位置の視認性という観点からは不十分な画像となっていた。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、造影血管の背景の除去特性を向上させるとともに、造影血管のコントラストを向上させることで、血管の位置の視認性を向上させたX線診断装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、X線を被検体に照射するX線照射手段と、前記被検体を透過したX線を検出しX線データを生成するX線検出手段と、前記X線データを基にX線画像データを生成する画像生成手段と、造影剤を注入された前記被検体を透過し検出されたX線を基に生成され複数のフレームで構成された第1のX線画像データにおける各フレーム中の同一の画素の最低画素値を検出し、前記各画素の前記最低画素値を基にボトムホールド画像データを生成するボトムホールド処理手段と、前記第1のX線データにおける前記各フレーム中の同一の画素の画素値を基に平均処理を行い、前記各画素の平均処理された画素値を基に平均処理画像データを生成する平均処理手段と、前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとの画素値を比較し、合成時における双方の画像の各画素の画素値の重みを決定する重み決定手段と、前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとを前記重みを基に各画素値に対し重みづけを行った上で合成する画像合成手段と、前記合成された画像データと、前記造影剤を注入しない前記被検体を透過し検出されたX線を基に前記画像生成手段により生成された第2のX線画像データとを比較し、ロードマップ画像を生成するロードマップ画像生成手段と、前記ロードマップ画像を表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
請求項6に記載のX線診断画像生成方法は、造影剤が注入された被検体を透過したX線を検出し第1のX線データを生成する段階と、前記第1のX線データを基に複数のフレームで構成された第1のX線画像データを生成する画像生成段階と、前記第1のX線画像データを基に、前記各フレーム中の同一の画素の最低画素値を検出し、各画素の前記最低画素値を基にボトムホールド画像データを生成するボトムホールド処理段階と、前記第1のX線画像データを基に、前記各フレーム中の同一の画素の画素値を基に平均処理を行い、各画素の平均処理された画素値を基に平均処理画像データを生成する平均処理段階と、前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとの画素値を比較し、合成時における双方の画像の各画素の画素値の重みを決定する重み決定段階と、前記重みを基に各画素値に対し合成のための重みづけを行い前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとを合成する画像合成段階と、造影剤を注入していない前記被検体を透過したX線を検出し第2のX線データを生成する段階と、前記第2のX線データを基に第2のX線画像データを生成する第2画像生成手段と、前記合成した画像データと前記第2のX線画像データとを比較しロードマップ画像を生成するロードマップ画像生成段階と、前記ロードマップ画像を表示部に表示させる表示段階と、を有することを特徴とするものである。
請求項1に記載のX線診断装置及び請求項6に記載のX線診断画像生成方法によると、ボトムホールド画像と平均処理画像とに重みづけを行いその重みづけを用いて生成した造影剤を用いて生成したX線画像を第2のX線画像から減算してロードマップ画像を生成する構成である。これにより、造影血管の除去特性を向上させ血管の視認性を向上させたロードマップ画像を生成することが可能となる。
本発明に係るX線診断装置のブロック図 予備透視における本実施形態に係るX線診断装置の参照画像データの生成のフローチャート 本透視における本実施形態に係るX線診断装置のロードマップ画像生成のフローチャート 画素値の合成の計算を説明するためのモデルの図 第2の実施形態に係るボトムホールド画像データの画素値の重みを算出する関数のグラフを表す図 従来のロードマップ画像作成を説明するための図
〔第1の実施形態〕
以下、この発明の第1の実施形態に係るX線診断装置について説明する。図1は本発明に係るX線診断装置の機能を表すブロック図である。本実施形態に係るX線診断装置は、被検体に造影剤を注入しX線を照射してX線画像(参照画像)を生成する予備透視を本透視に先立って予め行い、その後、実際の治療・診断時に被検体に造影剤を注入せずにX線を照射して、先の予備透視におけるX線画像(参照画像)を利用してロードマップ画像を生成する本透視を行う構成である。すなわち、本実施形態に係るX線診断装置は、予備透視によってX線画像(参照画像)の生成を行う参照画像生成モードと本透視によってX線画像(ロードマップ画像)の生成を行うロードマップ処理モードの2つの処理モードを有する。
X線照射部001は、インバータ、高圧トランス、及びフィラメントで構成される電子銃並びにターゲット(いずれも、図示しない。)を有する。フィラメントとターゲットとの間にインバータ及び高圧トランスで発生させた高電圧をかけ、フィラメントから飛び出した電子をターゲットに衝突させることでX線を発生させる。そして、X線照射部001は、発生させたX線を被検体に照射する。このX線照射部001が本発明における「X線照射手段」にあたる。
X線検出部002、シンチレータ及びフォトダイオード(いずれも図示しない)で構成された平面検出部003、並びに画像データ生成部004で構成されている。平面検出部003における、シンチレータは、被検体を通過したX線を吸収して蛍光を発生する。フォトダイオードは、シンチレータで発生した蛍光を受信して電子に変換する。平面検出部003は、変換した電子を蓄積する。そして、画像データ生成部004は、蓄積された電子をX線画像信号として読みだし、X線データを生成する。このときX線検出部002は、時間経過に沿って各画素におけるX線データを生成する。ここで、時間毎のX線データを集めたものを1つのフレームという。つまり、X線検出部002は、複数のフレームで構成されたX線データを生成する。そして、X線検出部002は、複数のフレームで構成されたX線データが、画像生成部005へ出力される。このX線検出部002が本発明における「X線検出手段」にあたる。
画像生成部005は,X線検出部002から入力されたX線データに対して、オフセット補正、X線強度補正、及び欠陥画素の補正などを施す。そして、画像生成部005は、前述の補正処理を施したデータを再構成し画像データを生成する。そして、画像生成部005は、参照画像生成モードの場合、生成した画像データを平均処理部006及びボトムホールド処理部007へ出力する。また、ロードマップ処理モードの場合、画像生成部005は、生成した画像データをロードマップ画像生成部010へ出力する。すなわち、画像生成部005からは、各フレームに対応する画像データが、平均処理部006及びボトムホールド処理部007、又はロードマップ画像生成部010へ出力される。この画像生成部005が本発明における「画像生成手段」にあたる。
平均処理部006は、入力された時系列的な複数フレームにおける同一画素の画素値を画素毎に抽出する。次に、平均処理部006は、同一画素における時系列的に抽出した複数の画素値の平均を求める。平均処理部006は、この画素値の平均を求める処理をすべての画素について行い、それらをまとめて平均処理画像データを生成する。この平均処理画像データは、一枚の画像に対応する画像データになっている。平均処理部006は、生成した平均処理画像データを、重み決定部008及び画像合成部009へ出力する。この平均処理部006は本発明における「平均処理手段」にあたる。
ボトムホールド処理部007は、入力された時系列的な複数フレームにおける同一画素の画素値を画素毎に抽出する。次に、ボトムホールド処理部007は、抽出した時系列的な複数の画素値の最低画素値を求める。ここで、最低画素値とは同一の画素における時系列的な複数の画素値のうち最小値の画素値を指す。ボトムホールド処理部007は、この最低画素値を求める処理をすべての画素について行い、それらをまとめてボトムホールド画像データを生成する。このボトムホールド画像データは、一枚の画像に対応する画像データになっている。ボトムホールド処理部007は、生成したボトムホールド画像データを、重み決定部008及び画像合成部009へ出力する。このボトムホールド処理部007は本発明における「ボトムホールド処理手段」にあたる。
重み決定部008は、CPU等の画像処理演算部及びハードディスクやメモリなどの記憶部で構成されている。重み決定部008は、重みづけを行うための閾値を自己が有する記憶部に予め記憶している。ここで、本実施形態における重みづけの「重み」とは平均処理画像及びボトムホールド画像それぞれの画素を合成するときにどのくらいの比率でそれぞれの画像を使用して合成するかを表すものである。そして、該閾値は、X線のゲイン値、線量、画像の解像度、画素の大きさ、造影剤の量や濃度などによって決定することが望ましい。X線のゲイン値、線量、画像の解像度、画素の大きさなどの要素は使用する装置の特性によって決まり、造影剤の量や濃度に等の要素は検査の一般的な値によって決定できるので、該閾値はX線診断装置の出荷時に設定することが可能である。この重み決定部008は本発明における「重み決定手段」にあたる。
重み決定部008は、ボトムホールド画像データにおける画素値と平均処理画像データにおける画素値との差分を求める。さらに、重み決定部008は、求めた差分と閾値を比較し、求めた差分が閾値よりも大きい場合にはボトムホールド画像データの重みを1に、平均処理画像データの重みを0にする。また、重み決定部008は、求めた差分が閾値よりも小さい場合にはボトムホールド画像データの重みを0に、平均処理画像データの重みを1にする。重み決定部008は、以上の重みづけをすべての画素について行う。
そして、重み決定部008は、各画素におけるボトムホールド画像データ及び平均画像データの重みを画像合成部009へ出力する。
画像合成部009は、平均処理部006から平均処理画像の入力を受ける。また、画像合成部009は、ボトムホールド処理部007からはボトムホールド画像の入力を受ける。さらに、画像合成部009は、重み決定部008から平均処理画像及びボトムホールド画像それぞれの重みの入力を受ける。この画像合成部009は本発明における「画像合成手段」にあたる。
画像合成部009は、取得した重みを基に平均処理画像とボトムホールド画像を合成する。具体的には、画像合成部009は、重み決定部008から平均処理画像及びボトムホールド画像のいずれかが1で他方が0という重みが画素毎に送られてくる。そこで、画像合成部009は、平均処理画像の重みが1でボトムホールド画像の重みが0の場合、その画素における画素値を平均処理画像の画素値とする。また反対に、画像合成部009は、平均処理画像の重みが0でボトムホールド画像の重みが1の場合、その画素における画素値をボトムホールド画像の画素値とする。以上の処理を画像合成部009は、すべての画素について行い1枚の参照画像データを生成する。画像合成部009は、生成した参照画像データをロードマップ画像生成部010へ出力する。
ロードマップ画像生成部010は、CPU及びハードディスクやメモリといった記憶媒体で構成された記憶部011を有する。このロードマップ画像生成部010は本発明における「ロードマップ画像生成手段」にあたる。
参照画像生成モードの場合、ロードマップ画像生成部010は、画像合成部009から参照画像データの入力を受ける。ロードマップ画像生成部010は、取得した参照画像データを記憶部011へ記憶する。
ロードマップ処理モードの場合、ロードマップ画像生成部010は、画像生成部005からX線画像データの入力を受ける。このX線画像データは治療・診断時に撮像されたX線画像データであり、リアルタイム(撮像した画像データの記憶及び再読み出しを行わない)で表示部014にされる画像データ(以下では、「リアルタイム画像データ」という。)である。ロードマップ画像生成部010は、取得したリアルタイム画像データに対し対数変換処理(Log変換処理)を行う。また、ロードマップ画像生成部010は、記憶部011から参照画像データを読み出し、該読み出した参照画像データに対し対数変換処理を行う。そして、ロードマップ画像生成部010は、対数変換処理を施した参照画像データから、対数変換処理を施したリアルタイム画像データを減算しロードマップ画像を生成する。ロードマップ画像生成部010は、生成したロードマップ画像を画像処理部012へ出力する。
画像処理部012は、ロードマップ画像生成部010からロードマップ画像の入力を受ける。画像処理部012は、取得したロードマップ画像に対し空間強調処理及び階調変換処理などの画像処理を行う。そして、画像処理部012は画像処理を施したロードマップ画像を表示制御部013へ出力する。
表示制御部013は、画像処理部012からロードマップ画像の入力を受ける。そして、表示制御部013は、入力されたロードマップ画像を表示部014に表示させる。この表示制御部013は本発明における「表示制御手段」にあたり、表示部014は本発明における「表示手段」にあたる。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るX線診断装置の予備透視及び本透視におけるロードマップ画像生成の動作を説明する。ここで、図2は予備透視における本実施形態に係るX線診断装置の参照画像データの生成のフローチャートである。図3は本透視における本実施形態に係るX線診断装置のロードマップ画像生成のフローチャートである。まず、図2を参照して本実施形態に係るX線診断装置の予備透視における参照画像データの生成の動作を説明する。
ステップS001:X線照射部001は、寝台に載置された被検体に向けてX線を照射する。
ステップS002:操作者は、X線照射中に載置されている被検体に対し造影剤を注入。
ステップS003:X線検出部002の平面検出部003は、被検体を通過したX線を検出し電子に変換し蓄積する。さらに、X線検出部002の画像データ生成部004は、蓄積された電子を読み出しX線画像データを生成する。X線検出部002は、生成したX線データを画像生成部005へ出力する。
ステップS004:画像生成部005は、入力されたX線データに対し、オフセット補正、X線強度補正、及び血管画素の補正などを施し、X線画像データを生成する。画像生成部005は、生成したX線画像データを平均処理部006及びボトムホールド処理部007へ出力する。
ステップS005:平均処理部006は、入力されたX線画像データの各フレームにおける同一画素の画素値を抽出し、平均値を算出する。そして、平均処理部006は、算出した各画素における画素値の平均値をまとめて1枚の平均処理画像データを生成する。平均処理部006は、生成した平均処理画像データを画像合成部009及び重み決定部008へ出力する。
ステップS006:ボトムホールド処理部007は、入力されたX線画像データの各フレームにおける同一画素の画素値を比較して最低画素値を求める。そして、ボトムホールド処理部007は、求めた各画素における最低画素値をまとめて1枚のボトムホールド画像データを生成する。ボトムホールド処理部007は、生成したボトムホールド画像データを画像合成部009及び重み決定部008へ出力する。
ここで、図2では一例として、平均画像データの作成(ステップS005)を行った後に、ボトムホールド画像データの作成(ステップS006)を行っているが、この2つのステップは順序が逆でもよく、また2つのステップを並列処理することも可能である。
ステップS007:重み決定部008は、入力された平均処理画像データとボトムホールド画像データとにおける同一の特定の画素(任意の画素)を取り出し、該画素における平均処理画像データにおける画素値とボトムホールド画像データにおける画素値との差分を求める。
ステップS008:重み決定部008は、求めた差分と予め記憶している閾値とを比較する。求めた差分が閾値よりも大きい場合にはステップS009に進む。求めた差分が閾値以下の場合にはステップS010に進む。
ステップS009:重み決定部008は、平均処理画像データの重みを0とし、ボトムホールド画像データの重みを1とする。重み決定部008は、求めた重みを画像合成部009へ出力する。
ステップS010:重み決定部008は、平均処理画像データの重みを1とし、ボトムホールド画像データの重みを0とする。重み決定部008は、求めた重みを画像合成部009へ出力する。
ステップS011:画像合成部009は、重み決定部008から入力された重みを基に、前記特定の画素における画素を求める。具体的には、ボトムホールド画像データの重みが1の場合には前記特定の画素における画素値をボトムホールド画像データにおける画素値とし、平均処理画像データの重みが1の場合には前記特定の画素における画素値を平均処理画像データにおける画素値とする。
ステップS012:重み決定部008及び画像合成部009は、フレーム内の全ての画素について画素値の決定が行われたか否かを判断する。フレーム内の全ての画素の画素値が決定した場合にはステップS013に進む。まだ画素値が決定していない画素が残っている場合にはステップS007からステップS011を繰り返す。
ステップS013:画像合成部009は、求めたフレーム内の各画素の画素値を集めて参照画像データを生成する。さらに、画像合成部009は生成した参照画像データをロードマップ画像生成部010へ出力し、ロードマップ画像生成部010は、入力された参照画像データを自己が有する記憶部011に記憶する。
次に、図3を参照して、本実施形態に係るX線診断装置の本透視におけるロードマップ画像生成の動作を説明する。
ステップS101:X線照射部001は、載置された被検体に向けてX線を照射する。
ステップS102:X線検出部002の平面検出部003は、被検体を通過したX線を検出し電子に変換し蓄積する。さらに、X線検出部002の画像データ生成部004は、蓄積された電子を読み出しX線画像データを生成する。X線検出部002は、生成したX線データを画像生成部005へ出力する。
ステップS103:画像生成部005は、入力されたX線データに対し、オフセット補正、X線強度補正、及び血管画素の補正などを施し、X線画像データ(リアルタイム画像データ)を生成する。画像生成部005は、生成したリアルタイム画像データをロードマップ画像生成部010へ出力する。
ステップS104:ロードマップ画像生成部010は、記憶部011から参照画像データを読み出す。そして、ロードマップ画像生成部010は、参照画像データ及びリアルタイム画像データに対しそれぞれ対数変換処理を行う。そして、ロードマップ画像生成部010は、対数変換処理を施された参照画像データにおける各画素の画素値から、対数変換処理を施されたリアルタイム画像データにおける各画素の画素値を減算し、ロードマップ画像データを生成する。ロードマップ画像生成部010は、生成したロードマップ画像データを画像処理部012へ出力する。
ステップS105:画像処理部012は、入力されたロードマップ画像データに対し輪郭強調や階調変換といった画像処理を行う。画像処理部012は、画像処理を行ったロードマップ画像データを表示制御部013へ出力する。
ステップS106:表示制御部013は、入力されたロードマップ画像データを基に、表示部014にロードマップ画像を表示させる。
ここで、本実施形態に係るX線診断装置における、ある画素における画素値をモデル的に算出してみる。モデルとして、図4のように、骨の上にある血管部分の画素をA、骨の上にある血管以外の部分の画素をB、骨以外の部分にある血管部分の画素をC、骨以外の部分にある血管以外の部分の画素をDとする。図4は画素値の合成の計算を説明するためのモデルの図である。さらに、各点の予備透視における画素値をA1、B1、C1、D1とし、本透視における画素値をA2、B2、C2、D2とする。そして、それぞれの画素について平均処理を行った画素値をaA1などと表わし、ボトムホールド処理を行った画素値をbA1などと表す。例えば、予備透視での画素Cにボトムホールド処理を行った画素値は、bC1と表わされる。また、以下の説明では本透視の平均的な画像に対するロードマップ画像を説明するため、本透視の各画素での平均化処理を行った画素値を対象として説明する。また、本透視においては血管によるX線の減弱は小さいため、血管部分においても血管以外の部分においてもほぼX線の強度(すなわち画素値)は変わらないので、A2=B2、C2=D2とする。
まず、ボトムホールド画像データのみを施したものを参照画像データとした場合のロードマップ画像データの画素値を説明する。
ロードマップ画像データの点Aにおける画素値の時間的な平均は、
Log(bA1)−Log(aA2)=Log(bA1)−Log(aB2)
である。
同様に、
Bにおける画素値:Log(bB1)―Log(aB2)
Cにおける画素値:Log(bC1)―Log(aD2)
Dにおける画素値:Log(bD1)―Log(aD2)
ここで、本透視に関して実際に平均処理をするわけではないが、視覚的に得られる効果を見積もるために、以上の説明では本透視の画像を平均した場合の計算式とした。
ここで、ボトムホールド処理では、背景技術で説明したように、X線のノイズが画像レベルに依存するため、本来等しくあるべきところのLog(bB1)―Log(aB2)やLog(bD1)―Log(aD2)が異なり、ボトムホールド画像上に画像パターンとして残ってしまう。
そして、骨の上における血管と血管以外の部分のコントラスト(画素値の差)は、
{Log(bB1)―Log(aB2)}−{Log(bA1)−Log(aB2)}
=Log(bB1)−Log(bA1)
となる。
同様に、骨以外の部分における血管と血管以外の部分のコントラスト(画素値の差)は、
Log(bD1)−Log(bC1)
となる。
これに対し、本実施形態に係るX線画像診断装置を用いた場合の各画素値を求める。ここで、重み決定部008で決定されたそれぞれの位置における重みづけを以下のようにする。A、B、Cにおける平均画像データの重み付けをそれぞれ、w1、w1、w1、w1とし、A、B、Cにおけるボトムホールド画像の重みづけをそれぞれ、w2、w2、w2、w2とする。
このとき、ロードマップ画像における画素Aの画素値は、
Log(w1・aA1+w2・bA1)−Log(aB2)
Bの画素値:Log(w1・aB1+w2・bB1)−Log(aB2)
Cの画素値:Log(w1・aC1+w2・bC1)−Log(aD2)
Bの画素値:Log(w1・aD1+w2・bD1)−Log(aD2)
となる。
ここで、造影剤による画素値の低下が十分に大きい場合(造影剤を使用して撮像した場合には、通常は画素値が十分に低下する。)、血管部分ではボトムホールド画像と平均処理画像の差が十分に大きいため重みづけはボトムホールド画像データが1で平均画像データが0となる。逆に血管以外の部分ではボトムホールド画像と平均処理画像との差が小さいため重みづけはボトムホールド画像データが0で平均画像データが1となる。すなわち、w1=0、w1=1、w1=0、w1=1、w2=1、w2=0、w2=1、w2=0、となる。
したがって、上述した各式よりロードマップ画像における各点の画素値は、
Aの画素値:Log(0・aA1+1・bA1)−Log(aB2)
=Log(bA1)−Log(aB2)
同様に、
Bの画素値:Log(aB1)−Log(aB2)
Cの画素値:Log(bC1)−Log(aD2)
Dの画素値:Log(aD1)−Log(aD2)
となる。
このように、本実施形態に係るX線診断装置では、参照画像の画素値としてX線のノイズの影響が少ない血管部分はボトムホールド画像データを使用し、X線のノイズの影響が大きい血管以外の部分では平均画像データを使用する。そして、Log(aB1)、Log(aB2)ともに平均処理を施した画素値であるため、ほぼ同じ値を有するものであり、平均的には画素B(骨の上の血管以外の部分)の画素値が0となる。これは、画素D(骨以外の部分の血管以外の部分)も同様であり、平均的には画素Dの画素値も0となる。
以上のように、骨及び骨以外の部分で血管以外の部分では、平均的には画素値が0となり、引き残りの発生を軽減することが可能となる。
また、本実施形態に係るX線診断装置において、骨の上における血管と血管以外の部分のコントラスト(画素値の差)は、上述の式より、
{Log(aB1)−Log(aB2)}−{Log(bA1)−Log(aB2)}=Log(aB1)−Log(bA1)
となる。
同様に、骨以外の部分における血管と血管以外の部分のコントラスト(画素値の差)は、
Log(aD1)−Log(bC1)
となる。
これは、ボトムホールド画像データのみを用いてロードマップ画像を生成した場合と比較すると、血管以外の部分の画素値が平均処理を施した画素値を使用している分だけ大きくなる。このため、画素値の差であるコントラストが向上する。
以上で説明したように、本実施形態に係るX線診断装置は、ボトムホールド画像と平均処理画像との差分を基に各画像における各画素の画素値の重みを決定し、該重みを用いて参照画像における各画素の画素値を決定する構成である。これにより、X線ノイズの特性による画像の引き残りを軽減することができる。さらに、血管部分の画素値と背景部分の画素値の差が大きくなるため、血管のコントラストを向上させることができる。
〔第2の実施形態〕
以下、この発明の第2の実施形態に係るX線診断装置について説明する。本実施形態に係るX線診断装置は、閾値付近でボトムホールド画像データの画素値と平均処理画像データの画素値との差に略比例する重み決定用の関数を用いて重みづけを行うことが第1の実施形態と異なるものである。そこで、以下では、主に前述の関数を用いた重みづけについて説明する。本実施形態に係るX線診断装置の機能を表すブロック図も図1で表わされる。以下の説明において、第1の実施形態と同一の符号の機能部は特に説明のない限り同一の機能を有するものとする。
重み決定部008は、図5に示すような関数を予め記憶している。図5は本実施形態に係るボトムホールド画像データの画素値の重みを算出する関数のグラフを表す図である。図5のグラフは縦軸に重み、横軸にボトムホールド画像データの画素値から平均処理画像の画素値との差分を採っている。図5のグラフで表わされる関数は、閾値Pを中心に±5の範囲で画素値の差分に比例しているグラフである。すなわち、ボトムホールド画像データの画素値の重みは、画素値の差分がP−5より小さい場合は0であり、画素値の差分がP−5からP+5までは0から1まで一次関数的に増えていき、画素値の差分がP+5以上の場合は1である。さらに、このボトムホールド画像データの重みに対応する平均処理画像の重みは、(1−ボトムホールド画像データの重み)として求められる。すなわち、ボトムホールド画像データの画素値の重みが1/3の場合は、平均処理画像データの画素値の重みは(1−1/3)=2/3となる。
重み決定部008は、ボトムホールド処理部007からボトムホールド画像データを、平均処理部006から平均処理画像データの入力を受ける。そして、重み決定部008は、フレーム内の各画素におけるボトムホールド画像データにおける画素値と平均処理画像データにおける画素値との差分を求める。以下の説明では、重み決定部008が差分を図5におけるrとして求めた画素(以下では、「画素α」という。)の場合で説明する。
重み決定部008は、自己が記憶している関数を参照し差分rにおけるボトムホールド画像データにおける画素αの画素値の重みを求める。本実施形態では、重み決定部008は、図5のグラフよりボトムホールド画像データの画素値の重みを2/3と求める。さらに、重み決定部008は、平均処理画像データにおける画素αの画素値の重みを1−2/3=1/3と求める。
重み決定部008は、求めたボトムホールド画像データにおける画素αの画素値の重み2/3、及び平均処理画像データにおける画素αの画素値の重み1/3を画像合成部009へ出力する。
画像合成部009は、重み決定部008からボトムホールド画像データにおける画素αの画素値の重み2/3、及び平均処理画像データにおける画素αの画素値の重み1/3を取得する。また、画像合成部009は、平均処理部006から平均処理画像データにおける画素αの画素値の入力を受ける。さらに、画像合成部009は、ボトムホールド処理部007からはボトムホールド画像データにおける画素αの画素値の入力を受ける。
画像合成部009は、画素αの画素値を求める。ここで、画素αが骨の上の血管部分の画素(すなわち、第1の実施形態における画素Aにあたる画素)とすると、
Log(w1・aA1+w2・bA1)−Log(aB2)であり、
w1=1/3、w2=2/3であるので、
Log(1/3・aA1+2/3・bA1)−Log(aB2)となる。
これは、画素αが他の部分にあたる画素(すなわち、第1の実施形態における画素B、画素C,画素D)でも第1の実施形態で示した式を用いれば算出できる。
画像合成部009は、各画素に対して上記のようにその画素の画素値を算出し、算出した画素値を集めて1枚のフレームである参照画像データを生成する。
画像合成部009は、生成した参照画像データをロードマップ画像生成部010へ出力する。
本実施形態では、重みを算出する関数を図5のように閾値付近を一次関数としたが、これは差分におおよそ比例する滑らかな関数であればよく、例えば、図5のグラフにおけるP±5の部分を滑らかにつなぐようなカーブを用いてもよい。
また、図5の例では重みが変化する範囲をP±5としたが、閾値付近で画素値の差分に比例するように重みが変化する関数であれば、重みが変化する範囲には特に制限はなく、P±N(Nは任意の数)としてもよい。
以上で説明したように、本実施形態に係るX線診断装置は、平均処理画像データとボトムホールド画像データを合成して参照画像データを生成する際に、閾値付近で平均処理画像データの画素値とボトムホールド画像データの画素値との差分に比例した滑らかな関数を用いて各画像データの画素値の重みを決定する。これにより、血管の部分と血管以外の部分の境目付近の画素の画素値を滑らかに変化させることができる。これにより、血管部分の画素を誤って表示しなくしてしまう危険を軽減することが可能である。
〔第3の実施形態〕
以下、この発明の第3の実施形態に係るX線診断装置について説明する。本実施形態に係るX線診断装置は、生成したロードマップ画像データに対し血管を強調する処理を施すことが第1及び第2の実施形態と異なるものである。そこで、以下では、主にロードマップ画像データ作成後の血管の強調処理について説明する。本実施形態に係るX線診断装置の機能を表すブロック図も図1で表わされ、点線で表わされた血管強調処理部が第1又は第2の実施形態に加わったものである。以下の説明において、第1又は第2の実施形態と同一の符号の機能部は特に説明のない限り同一の機能を有するものとする。
ロードマップ画像生成部010は、参照画像データ及びリアルタイム画像データを用いてロードマップ画像データを生成する。そして、ロードマップ画像生成部010は、生成したロードマップ画像データを血管強調処理部015へ出力する。
血管強調処理部015は、予め閾値を記憶している。該閾値は、血管の部分の画素値よりも高い画素値であって、なるべく血管の部分の画素値に近い値であればよい。ここで、該閾値は、X線のゲイン値、線量、画像の解像度、画素の大きさ、造影剤の量や濃度などによって決定することが望ましい。さらに、血管強調処理部015は、ロードマップ画像データ上の血管部分の画素から画素値を落とすための、任意の画素における画素値に対応して該画素から引く画素値の量を表す強調処理関数を記憶している。本実施形態では、該強調処理関数を画素値=0及び画素値=閾値では引く画素値の量=0であり、画素値の量が画素値=0から増加していき極大値を取った後に画素値=閾値まで減少していくなめらかな関数としている。さらに、強調処理関数は、閾値以上では引く画素値の量=0である。ただし、この関数は画素値=0及び画素値=閾値の間で正の値をとる関数であれば特に制限はなく、例えば、閾値以下で1つの正の値をもつ関数でもよい。この場合、画素値が負の値をとった場合には画素値=0とすればよい。この血管強調処理部015は本発明における「血管強調処理手段」にあたる。
血管強調処理部015は、ロードマップ画像データ上の各点の画素値を基に、強調処理関数を参照し、各点に対応する引く画素値の量を求める。そして、血管強調処理部015は、ロードマップ画像データ上の各点の画素値から求めた対応する引く画素値の量を減算し各点における画素値を求める。
血管強調処理部015は、求めた各点における画素値を集めて1枚のフレームに対応する血管強調処理を施したロードマップ画像データを生成する。
血管強調処理部015は、生成したロードマップ画像データを画像処理部012へ出力する。
以上で説明したように、本実施形態に係るX線診断装置は、ロードマップ画像データを生成した後に、血管部分の画素値を落とすことで血管強調処理を施す構成になっている。これにより、よりコントラストが向上した血管部分の見やすいロードマップ画像を生成および表示することが可能である。
001 X線照射部
002 X線検出部
003 平面検出部
004 画像データ生成部
005 画像生成部
006 平均処理部
007 ボトムホールド処理部
008 重み決定部
009 画像合成部
010 ロードマップ画像生成部
011 記憶部
012 画像処理部
013 表示制御部
014 表示部
015 血管強調処理部

Claims (6)

  1. X線を被検体に照射するX線照射手段と、
    前記被検体を透過したX線を検出しX線データを生成するX線検出手段と、
    前記X線データを基にX線画像データを生成する画像生成手段と、
    造影剤を注入された前記被検体を透過し検出されたX線を基に生成され複数のフレームで構成された第1のX線画像データにおける各フレーム中の同一の画素の最低画素値を検出し、前記各画素の前記最低画素値を基にボトムホールド画像データを生成するボトムホールド処理手段と、
    前記第1のX線データにおける前記各フレーム中の同一の画素の画素値を基に平均処理を行い、前記各画素の平均処理された画素値を基に平均処理画像データを生成する平均処理手段と、
    前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとの画素値を比較し、合成時における双方の画像の各画素の画素値の重みを決定する重み決定手段と、
    前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとを前記重みを基に各画素値に対し重みづけを行った上で合成する画像合成手段と、
    前記合成された画像データと、前記造影剤を注入しない前記被検体を透過し検出されたX線を基に前記画像生成手段により生成された第2のX線画像データとを比較し、ロードマップ画像を生成するロードマップ画像生成手段と、
    前記ロードマップ画像を表示部に表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記重み決定手段は、造影剤による画素値の低下分の期待値から求めた閾値を予め記憶しており、前記ボトムホールド画像データにおける画素値と前記平均処理画像データにおける画素値との差を求め、前記求めた差が前記閾値より大きい値の場合は前記ボトムホールド画像データの画素値の重みを前記平均処理画像データの画素値の重みより大きくし、前記求めた差が前記閾値より小さい値の場合は前記平均処理画像データの重みを前記ボトムホールド画像データの画素値の重みより大きくする、ことを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記重み決定手段は、前記ボトムホールド画像データの画素値又は前記平均処理画像データの画素値の重みの値が、前記閾値付近で前記ボトムホールド画像データの画素値と前記平均処理画像データの画素値との差に略比例して変化する関数を予め記憶しており、該関数に基づいて各画素の重みを決定する、ことを特徴とする請求項2に記載のX線診断装置。
  4. 前記ロードマップ画像生成手段は、前記第2のX線画像データを対数変換したものと前記合成された画像データを対数変換したものとの差分を求めることで比較を行う、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のX線診断装置。
  5. 前記ロードマップ画像の血管部分を抽出し、前記ロードマップ画像の該血管部分のコントラストを強調させた画像を生成する血管部分強調手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のX線診断装置。
  6. 造影剤が注入された被検体を透過したX線を検出し第1のX線データを生成する段階と、
    前記第1のX線データを基に複数のフレームで構成された第1のX線画像データを生成する画像生成段階と、
    前記第1のX線画像データを基に、前記各フレーム中の同一の画素の最低画素値を検出し、各画素の前記最低画素値を基にボトムホールド画像データを生成するボトムホールド処理段階と、
    前記第1のX線画像データを基に、前記各フレーム中の同一の画素の画素値を基に平均処理を行い、各画素の平均処理された画素値を基に平均処理画像データを生成する平均処理段階と、
    前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとの画素値を比較し、合成時における双方の画像の各画素の画素値の重みを決定する重み決定段階と、
    前記重みを基に各画素値に対し合成のための重みづけを行い前記ボトムホールド画像データと前記平均処理画像データとを合成する画像合成段階と、
    造影剤を注入していない前記被検体を透過したX線を検出し第2のX線データを生成する段階と、
    前記第2のX線データを基に第2のX線画像データを生成する第2画像生成手段と、
    前記合成した画像データと前記第2のX線画像データとを比較しロードマップ画像を生成するロードマップ画像生成段階と、
    前記ロードマップ画像を表示部に表示させる表示段階と、
    を有することを特徴とするX線診断画像生成方法。
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