JP2011036380A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】払出制御部400は、前面枠が開けられたことを示す開扉信号を扉開放検出部415から受信すると、開扉フラグ、警告フラグおよび仮止めフラグの初期設定を行う。仮止め操作部10の操作がなされると仮止めフラグをONにし、また、本止め操作部20の操作で入力された暗証番号が一致すると警告フラグをOFFにする。この暗証番号は、暗証番号設定部30により事前に設定される。払出制御部400は、前面枠が閉じられたときに、開扉フラグをOFFにした後に、警告フラグがONか否かを判定する。ONであれば、スピーカ156から警告音が発せられるように警告コマンドを遊技制御部200に送信し、OFFであれば、警告コマンドを送信しない。
【選択図】図21
Description
この特許文献1には、開放警告装置の電源が切られているときに開放検出スイッチがオンにされると非検出状態から検出状態に変化し電源が切られている間に開放検出スイッチがオフにされても非検出状態に復帰しない検出素子と、開放警告装置の電源投入時に検出素子が検出状態にあると警告灯を点灯させる点灯回路と、を備える構成が開示されている。
しかしながら、従来の遊技機では、警告音について不正行為の場合と不正行為ではない場合とで同じ対応を行っていた。例えば営業中に警告音が鳴り続けるのは、トラブル対応時では遊技者にとっては迷惑であり、ホール店からすると不都合であり、容易な操作により警告音を止められるのが好ましい。その一方で、警告音が容易な操作で止められてしまうのは、不正対策の観点からすると好ましくなく、不正行為があったことを持続的な警告音により確実にホール店側に通報する必要がある。
本発明は、不正に扉が開けられる場合と不正以外の理由で扉が開けられる場合のいずれにも対応することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
さらに、前記禁止手段400は、前記第2の警告手段400による前記警告の実行を禁止する際に操作する操作部20を含み、前記操作部20は、前記遊技機本体の内部側に位置する前記扉170の面170aに配設されていることを特徴とすることができる。さらにまた、前記停止手段400は、前記第1の警告手段400による前記警告を停止させる際に操作する停止用操作部10を含み、前記停止用操作部10は、前記遊技機本体の内部側に位置する前記扉170の面170aの縁部に配設されていることを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、外枠に対して内枠(前面枠)を開閉するための上ヒンジ部181および下ヒンジ部182を備えている。また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の正面側に配設され、内枠を開放させる際に鍵が挿入される鍵穴158を備えている。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板159を備えている。なお、この透明板159は、内枠の一部を構成する透明板保持枠170(図20参照)に保持される。透明板保持枠170および透明板159は、遊技機本体に開閉可能に取り付けられ、開けると遊技機本体の内部に触れることができ、閉めると遊技機本体の内部に触れることが困難になる扉の一例である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3−1は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、日時を計測して時刻情報を提供する提供手段の一例としてのリアルタイムクロック(RTC)404と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、枠部材150の開放の有無を検出する扉開放スイッチ(SW)(枠開放スイッチ、扉開放検出部)415が接続されている。また、払出制御部400には、遊技球を電動発射する発射装置(不図示)の制御を行う発射制御部420が接続されている。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する送信手段の一例としての枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
図3−2は、RTC404の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、RTC404は、受電部41と、発振部42と、計時部43と、入出力部44と、記憶部45と、制御部46と、を備えている。
受電部41は、不図示のバッテリーにより電源供給を常時受けてRTC内部の各部に送る。発振部42は、図示しない振動子から出力された信号を増幅して出力し、計時部43は、発振部42から出力された信号に基づいて時刻情報を生成する。入出力部44は、外部からの入力および外部への出力を行う入出力インターフェースとして機能する。記憶部45は、制御部46の指示に従ってデータないし情報を記憶する。
制御部46は、入出力部44を介して外部から入力されるイベント検出信号を検出すると、検出時に計時部43が生成した時刻情報を記憶部45に記憶させ、また、入出力部44を介して出力する。また、制御部46は、入出力部44を介して外部からなされる指示に従って、時刻合わせを行う。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。特別図柄抽選部231と特別図柄抽選結果判定部234とは、抽選手段として機能する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、例えば大入賞口125の開閉が2回行われる小当たり遊技が行われ、終了した後においても小当たり当選時の遊技状態を継続する当たり(後段の「小当たり図柄」での当たり)である。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が確変遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても確変遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が確率変動も時間短縮もしていない通常の遊技状態(通常遊技状態)である場合には、小当たり遊技の終了後においても通常遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(後段の「はずれ図柄」の設定)。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生されない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図5を参照すると、乱数更新処理、始動口スイッチ(SW)処理、ゲートスイッチ(SW)処理、特別図柄処理、普通図柄処理、大入賞口処理、電動チューリップ(電チュー)処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜509)。
始動口スイッチ処理(ステップ502)では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、図3−1の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。始動口スイッチ処理の詳細な内容については後述する。
ゲートスイッチ処理(ステップ503)では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、図3−1のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。ゲートスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理(ステップ504)では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。特別図柄処理の詳細な内容については後述する。
普通図柄処理(ステップ505)では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。普通図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理(ステップ506)では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、所定の条件に基づいて大入賞口125の開放動作を制御する。大入賞口処理の詳細な内容については後述する。
電動チューリップ処理(ステップ507)では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。電動チューリップ処理の詳細な内容については後述する。
賞球処理(ステップ508)では、遊技制御部200の賞球処理部240は、入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力処理(ステップ509)では、遊技制御部200の出力制御部241は、演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ508までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
図6は、始動口スイッチ処理(図5のステップ502)の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理において、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、まず、始動口121、122に遊技球が入賞して始動口スイッチ211、212がONとなったか否かを判断する(ステップ601)。始動口スイッチ211、212がONとなったならば、次に特別図柄抽選部231は、未抽選分の保留数Uが上限値未満か否かを判断する(ステップ602)。図6に示す例では、上限値を4個としている。保留数Uが上限値に達している場合は(ステップ602でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、始動口スイッチ処理を終了する。
図7は、ゲートスイッチ処理(図5のステップ503)の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(ステップ701)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に普通図柄抽選部232は、未抽選分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(ステップ702)。図7に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(ステップ702でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
図8は、特別図柄処理(図5のステップ504)の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、パチンコ遊技機100の現在の状態が当たりか否かを判断する(ステップ801)。ここで、「当たり」には、大当たり(特別図柄抽選の当選)および小当たりが含まれる。当たりであれば、既に何らかの大当たりを表す特別図柄が選択されて停止している状態なので、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する(ステップ801でYes)。一方、当たりでない場合(ステップ801でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が特別図柄変動中か否かを判断する(ステップ802)。特別図柄変動中でない場合(ステップ802でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、特別図柄の未抽選分の保留数U(図6参照)が1以上か判断する(ステップ803)。保留数U=0である場合は(ステップ803でNo)、特別図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、特別図柄変動を開始せずに処理を終了する。
図9は、大当たり判定処理(図8のステップ805)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄抽選結果判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数の判定を行い(ステップ901)、大当たりしたか否かを判断する(ステップ902)。大当たりしたか否かは、図6のステップ604で取得した大当たり乱数の値が大当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。
確率変動する場合(ステップ904でYes)、次に特別図柄抽選結果判定部234は、図柄の変動時間を短縮(時間短縮、時短)するか否かを判断する(ステップ905)。時間短縮するか否かは、確率変動の判断と同様に、図6のステップ604で取得した大当たり図柄乱数の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。
特別図柄抽選結果判定部234は、小当たりである場合(ステップ909でYes)は、確率変動も時間短縮も伴わない当たりであることを表す図柄(以下、小当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(ステップ910)。小当たりでない場合(ステップ909でNo)は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(ステップ911)。
図10は、変動パターン選択処理(図8のステップ806)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップ1001)。この判断は、大当たり判定処理(図9)のステップ901と同様である(ステップ901の判断結果を用いても良い)。そして、大当たりだった場合(ステップ1001でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1002)。
乱数を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(ステップ1004でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1005)。また、リーチ演出を行わない場合(ステップ1004でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1006)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
図11は、停止中処理(図8のステップ814)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップ1101)。そして、大当たりだった場合(ステップ1101でYes)、次に遊技進行制御部236は、大当たりの種類が長当たりか否かを判断する(ステップ1102)。
これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図9)で設定情報にセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。ここで、特定図柄Aおよび通常図柄の大当たりは長当たりであり、特定図柄Bの大当たりは短当たりである。したがって、設定情報に特定図柄Aまたは通常図柄がセットされているならば、ステップ1101、1102の両方でYesである。特定図柄Bがセットされているならば、ステップ1101でYes、ステップ1102でNoである。はずれ図柄または小当たり図柄がセットされているならば、ステップ1101でNoである。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図9)のステップ902、904、905と概ね同様であるので、ステップ902、904、905の判断結果を用いても良い。
次に、遊技進行制御部236は、短当たり遊技を開始するための短当たり遊技開始コマンドをRAM203にセットし(ステップ1107)、時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜伏確変遊技フラグをOFFにして(ステップ1105)、停止中処理を終了する。
一方、小当たりであった場合(ステップ1116でYes)、遊技進行制御部236は、小当たり遊技であることを識別するためのフラグ(小当たり遊技フラグ)をONにする(ステップ1117)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。そして、遊技進行制御部236は、小当たり遊技を開始するための小当たり遊技開始コマンドをRAM203にセットして(ステップ1118)、停止中処理を終了する。
図12は、普通図柄処理(図5のステップ505)の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄制御部237は、まず、パチンコ遊技機100の現在の状態が補助遊技(普通図柄抽選の当選)中か否かを判断する(ステップ1201)。補助遊技中であれば、既に普通図柄が選択されて停止している状態なので、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する(ステップ1201でYes)。一方、補助遊技中でない場合(ステップ1201でNo)、次に普通図柄制御部237は、パチンコ遊技機100の現在の状態が普通図柄変動中か否かを判断する(ステップ1202)。普通図柄変動中でない場合(ステップ1202でNo)、次に普通図柄制御部237は、普通図柄の未抽選分の保留数G(図7参照)が1以上か判断する(ステップ1203)。保留数G=0である場合は(ステップ1203でNo)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに処理を終了する。
図13−1は、大入賞口処理(図5のステップ506)の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、まず、パチンコ遊技機100の現在の状態が当たりか否かを判断する(ステップ1301)。ここで、「当たり」には、大当たりおよび小当たりが含まれる。当たりでない場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(ステップ1301でNo)。一方、当たりである場合(ステップ1301でYes)、次に大入賞口動作制御部238は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図11)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(ステップ1302)。
エンディング時間が経過した場合(ステップ1312でYes)に実行される大当たり遊技終了時処理(ステップ1313)の内容を図13−2に示す。
図13−2に示すように、大入賞口動作制御部238は、まず図11のステップ1103でONになった長当たり遊技フラグまたはステップ1106でONになった短当たり遊技フラグをOFFにする(ステップ1317)。
図14は、電動チューリップ処理(図5のステップ507)の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、まず、パチンコ遊技機100の現在の状態が補助遊技中か否かを判断する(ステップ1401)。補助遊技中でない場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(ステップ1401でNo)。一方、補助遊技中である場合(ステップ1401でYes)、次に電動チューリップ動作制御部239は、パチンコ遊技機100が補助遊技時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(ステップ1402)。
ここで、大当たり判定処理(図9)、変動パターン選択処理(図10)、普通図柄処理(図12)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図15は、本実施の形態で用いられる乱数の構成例を示す図である。
図15(a)には大当たり乱数の構成例、図15(b)には大当たり図柄乱数の構成例、図15(c)にはリーチ乱数の構成例、図15(d)には当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図16〜図19は、遊技制御部200からコマンドを受信した際の演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
図16は、演出制御部300の主要動作を示す。
図16に示すように、演出制御部300は、遊技制御部200からコマンドを受信するとコマンド受信処理を行う(ステップ1601)。これにより、演出パターンが選択される。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンの情報を含むコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信するコマンド送信処理を行う(ステップ1602)。これにより、画像表示部114への画像表示や音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等による演出が行われる。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、受信したコマンドが変動開始コマンドか否かを判断する(ステップ1701)。変動開始コマンドであった場合(ステップ1701でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(ステップ1702)。演出選択処理の詳細については後述する。
この演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信した変動開始コマンドを解析する(ステップ1801)。また、RAM303の設定からパチンコ遊技機100の現在の動作モードを参照する(ステップ1802)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果および動作モードの情報に基づき、その動作モードで画像表示部114に表示する画像による図柄演出の演出パターン(図柄演出パターン)を選択する(ステップ1803)。最後に、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する図柄演出コマンドをRAM303にセットして、演出選択処理を終了する(ステップ1804)。
この演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンドを解析し(ステップ1901)、オープニングコマンドに含まれる情報に基づいてパチンコ遊技機100の動作モードを再設定する(ステップ1902)。そして、演出制御部300は、オープニングコマンドから得られた情報に基づき、新たな動作モードにおける大当たり演出の演出パターン(当たり演出パターン)を選択する(ステップ1903)。最後に、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する当たり演出コマンドをRAM303にセットして、演出選択処理を終了する(ステップ1904)。
ここで、枠部材150(図1参照)は、縦長の所謂フレーム構造である枠部材本体としての外枠と、外枠に開閉自在に装着される内枠としての前面枠と、を備えている。そして、この前面枠は、遊技盤110を遊技者と隔てる透明板159を所定位置に保持する透明板保持枠170(図20参照)と、遊技盤110を所定位置に保持する遊技盤保持枠(不図示)と、を備えている。
図示を省略するが、閉めた状態の前面枠を外枠に対して回転させることが可能である。すなわち、透明板保持枠170および遊技盤保持枠を一体で外枠に対して回転させて開けることが可能である。
さらに説明すると、透明板保持枠170と遊技盤保持枠とは互いに相対的に開閉自在である。すなわち、透明板保持枠170および遊技盤保持枠を閉めた状態において、透明板保持枠170を単独で外枠および遊技盤保持枠に対して回転させて開けることが可能である。
なお、前面枠を外枠に対して回転して開放したことを扉開放検出部415が検出すると、スピーカ156から、前面枠が開放していることを警告するための警告音が発せられる。すなわち、この警告音は、扉開けをトリガーとして発するものである。
図20に示すように、透明板保持枠170は、警告音の出力に関する操作を行う操作部を備えている。より具体的に説明すると、透明板保持枠170の裏面(遊技盤110の遊技領域111側に位置する透明板保持枠170の面)170aには、透明板保持枠170が開放されることで発せられている警告音を仮止めする(一時的に止める)ために操作される停止用操作部の一例としての仮止め操作部10が配設されている。また、透明板保持枠170の裏面170aには、仮止め操作部10により仮止めされた警告音を本止めさせるために操作される操作部の一例としての本止め操作部20が配設されている。
なお、本実施の形態では、仮止め操作部10および本止め操作部20を透明板保持枠170の裏面170aに配設しているが、仮止め操作部10および本止め操作部20を遊技盤保持枠の裏面に配設する構成例も考えられる。また、仮止め操作部10を透明板保持枠170の裏面170aに配設し、本止め操作部20を遊技盤保持枠の裏面に配設する構成例も考えられる。
このような店員の動作を踏まえて、本実施の形態では、店員が左手Aを掛ける透明板保持枠170の裏面170aの縁部のうち操作性の良い角部の位置に仮止め操作部10を配設している。このため、店員は、透明板保持枠170に掛けている左手Aの指で仮止め操作部10を押さえることで、警告音の出力を一時的に止めることができる。したがって、店員は、開放動作を契機として出力される警告音を動作途中で速やかに仮止めすることができる。言い換えると、店員は、透明板保持枠170を全開にする前に仮止め操作を行うことができる。このように、仮止め操作部10を操作性の良い位置に配設することにより、ホール店の開店中に、透明板保持枠170の開放に起因する警告音が長く鳴り続けるという事態を防止することができる。
なお、この暗証番号は、ホール店にてパチンコ遊技機100ごとに設定されるものであり、したがって、セキュリティを高めるためにパチンコ遊技機100ごとに異なる暗証番号を設定することも考えられる。また、暗証番号の入力操作の代わりに、また、暗証番号の入力操作と共に、指紋認証を行うように構成することも考えられる。
図21は、第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機100の払出制御部400を説明するブロック図である。
同図に示すように、払出制御部400には、扉開放検出部415、仮止め操作部10、本止め操作部20および暗証番号設定部30が接続されている。払出制御部400は、扉開放検出部415から透明板保持枠170が開放されたことを示す開扉信号を受け付ける。また、払出制御部400は、仮止め操作部10からボタンが押されたことの信号を受け付け、また、本止め操作部20からの操作内容を示す信号を受け付ける。
さらに説明すると、払出制御部400は、本止め操作部20から信号を受け付けると、その信号により特定される操作内容が事前に設定された暗証番号と同じか否か(本止め操作部20での本止め操作が正しいか否か)の判断を行う。
なお、払出制御部400は、第1の警告手段の一例であり、第2の警告手段の一例であり、閉扉後警告手段の一例であり、開扉後警告手段の一例である。また、払出制御部400は、停止手段の一例であり、禁止手段の一例である。また、払出制御部400は、計数手段の一例であり、判断手段の一例である。また、払出制御部400は、変更手段の一例である。
また、本実施の形態では、暗証番号設定部30を本止め操作部20とは別体で構成しているが、暗証番号設定部30を本止め操作部20と一体で構成することも考えられる。
なお、払出制御部400は、遊技制御部200、演出制御部300および画像/音響制御部310を介してスピーカ156を制御することになる。付言すると、払出制御部400は、警告音の出力を指示する警告コマンドを遊技制御部200に送る。
ここで、扉開放検出部415は、透明板保持枠170が開放されたことを検出するものである。付言すると、扉開放検出部415は、透明板保持枠170が開いていることを検出するという意味で第1の検出手段(開扉検出手段)の一例であり、また、透明板保持枠170が閉まっていることを検出するという意味で第2の検出手段(閉扉検出手段)の一例である。
なお、開扉警告処理および暗証番号変更処理を行う際のプログラムや各種データ等は、払出制御部400のROM402に記憶され、必要に応じてCPU401により読み出されて実行される。
図22−1および図22−2は、払出制御部400での開扉警告処理の手順を示すフローチャートである。
両図に示すフローチャートでは、開扉フラグ、警告フラグおよび仮止めフラグの初期設定についての処理(ステップ2201〜2202)、仮止めフラグの変更についての処理(ステップ2203〜2204)、警告フラグの変更についての処理(ステップ2205〜2210)、開扉フラグの変更についての処理(ステップ2211〜2212)を行った後に、警告音の出力についての処理(ステップ2213〜2217)を行う手順を示している。
なお、開扉フラグは、払出制御部400と共に第1の検出手段の一例であり、第2の検出手段の一例である。警告フラグは、払出制御部400およびスピーカ156と共に閉扉後警告手段の一例であり、開扉後警告手段の一例であり、第1の警告手段の一例であり、第2の警告手段の一例である。また、仮止めフラグは、払出制御部400および仮止め操作部10と共に停止手段の一例である。
払出制御部400は、まず、開扉信号を受信しているか否かを判定する(ステップ2201)。この開扉信号は、扉開放検出部415から受信するものである。
払出制御部400は、開扉信号を受信していると判定すると(ステップ2201でYes)、開扉フラグ、警告フラグおよび仮止めフラグの初期設定を行う。すなわち、払出制御部400は、開扉フラグをONに設定し、警告フラグをONに設定し、仮止めフラグをOFFに設定する(ステップ2202)。
また、払出制御部400は、開扉信号を受信していないと判定すると(ステップ2201でNo)、ステップ2203に進む。
払出制御部400は、仮止め操作がなされたと判定すると(ステップ2203でYes)、仮止めフラグをONに設定し(ステップ2204)、また、仮止め操作がなされていないと判定すると(ステップ2203でNo)ステップ2205に進む。
すなわち、払出制御部400は、閾値Kが0よりも大きいか否かの判定(ステップ2206)によって閾値Kが0よりも大きいと判断すると(ステップ2206でYes)、次に、暗証番号が一致するか否かの判定を行い(ステップ2207)、一致するとの判定のときには(ステップ2207でYes)、閾値Kを初期値である3に設定し(ステップ2208)、警告フラグをOFFにする(ステップ2209)。また、払出制御部400は、暗証番号が一致しないと判定すると(ステップ2207でNo)、閾値Kを1つ減算し(ステップ2210)、ステップ2111に進む。
なお、払出制御部400は、本止め操作がなされていないとの判定(ステップ2205でNo)、および、閾値Kが0であるとの判定(ステップ2206でNo)のときには、ステップ2111に進む。
払出制御部400は、閉扉であれば(ステップ2211でYes)、開扉フラグをOFFにし(ステップ2212)、ステップ2213に進み、また、閉扉でなければ(ステップ2211でNo)、ステップ2215に進む。
そして、払出制御部400は、警告フラグがONでないと判定すると(ステップ2213でNo)、警告音を発しないように制御する(ステップ2217)。
払出制御部400は、開扉フラグがONではないと判定すると(ステップ2215でNo)、ステップ2213に進み、また、仮止めフラグがONではないと判定すると(ステップ2216でNo)、ステップ2214に進む。
しかしながら、仮止め操作のみで正しい暗証番号が入力されずに透明板保持枠170を閉めた場合には、警告音がスピーカ156から再び発する。付言すると、透明板保持枠170を閉めた後に警告音が発せられるか否かは、透明板保持枠170を閉める前に行われる行為によって決定される。
その一方で、店員以外の者が不正に透明板保持枠170を開けた場合には、たとえ仮止め操作を行ったとしても、正しい暗証番号の入力を行わずに透明板保持枠170を閉めたら、いったん鳴り止んだ警告音が再び鳴り始めて、パチンコ遊技機100に対して不正行為が行われたことをホール店内の店員に知らせることができる。
なお、本実施の形態では、仮止め操作と本止め操作の2つを行わせる処理手順を採用しているが、仮止め操作を行うことなく直ちに本止め操作を行った場合にも、警告音の発生を直ちに停止させると共に、閉めても警告音が鳴り始めないように制御することも考えられる。
次に、開扉警告処理において用いられる暗証番号を変更する処理について説明する。
図23は、暗証番号変更処理の手順を示すフローチャートである。
同図に示すフローチャートでは、払出制御部400は、警告フラグがONであるか否かを判定し(ステップ2301)、警告フラグがONであれば(ステップ2301でYes)、異常発生後の経過時間を計測中であるか否かを判定する(ステップ2302)。
なお、払出制御部400は、警告フラグがONでなければ(ステップ2301でNo)、暗証番号変更処理を終了する。
したがって、払出制御部400は、経過時間を計測中であると判定すると(ステップ2302でYes)、所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップ2303)。払出制御部400は、所定の時間が経過したと判定すると(ステップ2303でYes)、計測を終了した後に(ステップ2304)、異常発生通知を終了して(ステップ2305)、暗証番号変更処理を終了する。
なお、払出制御部400は、所定の時間が経過していないと判定すると(ステップ2303でNo)、暗証番号変更処理を終了する。
払出制御部400は、変更指示信号を受信したと判定すると(ステップ2306でYes)、変更フラグをONにする(ステップ2307)。この変更フラグは、暗証番号の変更を行うことが可能な状態にあるか否かを判断するためのものである。
払出制御部400は、変更フラグをONにした後に(ステップ2307)、暗証番号変更画像の表示を画像表示部114に行う(ステップ2308)。すなわち、払出制御部400は、遊技制御部200に表示コマンドを送信する。なお、この暗証番号変更画像の表示の代わりに、スピーカ156から、暗証番号の変更が可能な旨を通知するための所定の音響を発する制御も考えられる。
なお、払出制御部400は、変更指示信号を受信していないと判定すると(ステップ2306でNo)、変更フラグがONであるか否かを判定する(ステップ2311)。変更フラグがONであれば(ステップ2311でYes)、ステップ2309に進み、変更フラグがOFFであれば(ステップ2311でNo)、暗証番号変更処理を終了する。
また、払出制御部400は、旧暗証番号として入力された内容が正しくないと判定すると(ステップ2310でNo)、閾値Pを1つ減算した後に(ステップ2315)、閾値Pが0であるか否かを判定する(ステップ2316)。閾値Pが0であれば、払出制御部400は、10分の時間をセットし(ステップ2317)、異常発生通知を開始し(ステップ2318)、計測を開始し(ステップ2319)、暗証番号変更処理を終了する。
なお、閾値Pが0でなければ、暗証番号変更処理を終了する。
図24は、第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機100の払出制御部400を説明するブロック図である。なお、本実施の形態での構成は、第1の実施の形態の場合(図21参照)と共通する個所を有することから、共通する個所については同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図24に示すように、払出制御部400は、暗証番号自動設定部50を備えている。払出制御部400のCPU401が処理プログラムをROM402から主記憶装置(RAM403)に読み込み、暗証番号自動設定部50の機能を実現させる。
より具体的に説明すると、暗証番号自動設定部50は、RTC404の入出力部44から出力される時刻情報を取得し、時間帯によって暗証番号を変えるものである。このように、本実施の形態では、RTC404を利用した暗証番号のランダム設定を行い、暗証番号の情報の漏れを防止している。なお、暗証番号自動設定部50により設定された新暗証番号の情報は、枠用外部情報端子情報450からホール店側のコンピュータに送信される。
図25に示すフローチャートでは、払出制御部400の暗証番号自動設定部50は、警告フラグがONであるか否かを判定し(ステップ2501)、ONでなければ(ステップ2501でNo)、RTC404から時刻情報の取得を行う(ステップ2502)。そして、暗証番号自動設定部50は、暗証番号を自動で変更する時刻が到来したか否かを判定し(ステップ2503)、到来したと判定すると(ステップ2503でYes)、新暗証番号を生成する(ステップ2504)。暗証番号自動設定部50は、生成した新暗証番号をRAM403に格納する(ステップ2505)。また、暗証番号自動設定部50は、枠用外部情報端末基板450から新暗証番号の情報を送信する(ステップ2506)。これにより、ホール店側のコンピュータを介して店員は、新暗証番号を確認することができる。
そして、暗証番号自動設定部50は、次回の自動変更時刻を設定し(ステップ2507)、それをRAM403に格納して、暗証番号自動変更処理を終了する。
なお、暗証番号自動設定部50は、警告フラグがONであると判定したとき(ステップ2501でYes)、および、自動変更時刻が到来していないと判定したときには(ステップ2503でNo)、暗証番号自動変更処理を終了する。
Claims (5)
- 遊技機本体に開閉可能に取り付けられ、開けると当該遊技機本体の内部に触れることができ、閉めると当該内部に触れることが困難になる扉を有する遊技機であって、
前記扉が開いていることを検出する第1の検出手段と、
前記扉が閉まっていることを検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段による検出が行われると警告を実行する第1の警告手段と、
前記第2の検出手段による検出が行われると警告を実行する第2の警告手段と、
前記第1の警告手段により前記警告が実行されている際に当該警告を停止させるための停止手段と、
前記第1の検出手段による検出が行われてから前記第2の検出手段による検出が行われるまでの間に所定の操作がなされていることを条件に、前記第2の警告手段による前記警告の実行を禁止する禁止手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記禁止手段は、前記第1の検出手段による検出が行われてから前記第2の検出手段による検出が行われるまでの間に、予め定められる暗証番号の入力がなされることおよび当該暗証番号と一致しない内容が入力される回数が予め定められる値を超えるまでに当該暗証番号の入力がなされることを条件に、当該第2の警告手段による前記警告を禁止するものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 時刻情報を提供する提供手段と、
前記提供手段により提供される前記時刻情報を取得し、当該時刻情報を基に前記暗証番号の変更を行う変更手段と、
前記変更手段により変更される前記暗証番号の情報を前記遊技機の外部に送信する送信手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記禁止手段は、前記第2の警告手段による前記警告の実行を禁止する際に操作する操作部を含み、
前記操作部は、前記遊技機本体の内部側に位置する前記扉の面に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。 - 前記停止手段は、前記第1の警告手段による前記警告を停止させる際に操作する停止用操作部を含み、
前記停止用操作部は、前記遊技機本体の内部側に位置する前記扉の面の縁部に配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
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