以下、地域情報出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における地域情報出力装置1のブロック図である。
地域情報出力装置1は、地図情報格納部101、施設情報格納部102、領域指定情報受付部103、地図情報取得部104、施設検出部105、カテゴリ指定情報取得部106、ユーザカテゴリ指定情報受付部107、画像情報構成部108、および出力部109を備える。
地図情報格納部101は、地図に関する情報である1以上の地図情報が格納され得る。地図情報は、例えば、地図の画像情報である。画像情報は、ビットマップデータ(ラスタデータ)であってもよいし、ベクタデータであっても良い。また、画像情報は、文字の情報を含んでもよい。地図情報格納部101に格納されている複数の地図情報は、例えば、タイル状に分割された地図を示す地図情報であり、これらの地図情報を適宜組み合わせることで、様々な領域の地図を表示することができる。各地図情報には、識別情報が対応付けられていても良い。地図情報格納部101には、同じ地域についての異なる縮尺の地図が格納されていても良い。ここで述べる「地図」は、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図等である。また、道路地図や、住宅地図、路線図、ガイドマップ、案内図、鳥瞰図等であってもよい。また、ここでの「地図」は、地形や、道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、航空写真や衛星写真上に記号文字等を記入したもの等であってもよい。地図情報は、その地図情報が表示する地図の経度や緯度等の、絶対的な座標を示す座標情報や、各地図情報間において、それぞれの地図が示す位置の対応関係が分かるような相対的な座標を示す座標情報を有していてもよい。例えば、地図情報の表示する地図の範囲を、緯度と経度との範囲で定義する情報を有していてもよい。なお、これらの情報は、地図情報格納部101に、地図情報と対応付けられて蓄積されていてもよい。
地図情報格納部101に地図情報が蓄積される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して地図情報が地図情報格納部101に蓄積されても良く、通信回線等を介して送信された地図情報が地図情報格納部101に蓄積されても良く、あるいは、入力デバイスを介して入力された地図情報が地図情報格納部101に蓄積されてもよい。地図情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
施設情報格納部102は、施設の識別情報である施設識別情報と、施設の位置を示す情報である施設位置情報と、施設のカテゴリを示す情報であるカテゴリ情報とが対応付けられて格納され得る。施設とは、特定の目的や用途を提供する建物等の設備や、特定の目的や用途のために設けられた建物等の設備である。例えば施設は、レストランや飲食店等の飲食物を提供する建物である。あるいは、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の商品等を販売するための建物である。また、施設や、学校や、市町村役場や、ホール等の建物であっても良い。
施設識別情報は、施設を識別可能な情報であれば良い。例えば、施設識別情報は、施設名である。また施設識別情報は施設の電話番号や、住所等であっても良い。あるいは、施設の略称等であってもよい。
施設の位置情報は、結果的に施設の、地図情報が示す地図上の位置を指定することが可能な情報であれば良く、例えば、施設の緯度や経度の情報であっても良い。また、当該施設が位置する地図を示す地図情報を指定する情報(例えば、地図情報の識別情報)と、この地図情報内の座標情報との組合せであっても良い。また、地図に対して番地等の情報が割り当てられている場合、施設の番地等の住所の情報であっても良い。
カテゴリ情報は、施設の目的や用途のカテゴリを示す情報である。カテゴリ情報は、施設の目的や用途の分類等を示す情報と考えてもよい。カテゴリ情報は、例えばカテゴリ名や、カテゴリを示す記号等のカテゴリ識別情報である。カテゴリは、例えば、飲食店であれば、寿司、そば・うどん、お好み焼き、鍋等の、飲食店の提供する飲食物のジャンル等を示す情報であっても良い。カテゴリ情報は、階層化された情報であっても良い。階層化されたカテゴリ情報は、どのように表されてもよい。例えば、階層化されたカテゴリ情報は、施設が包含されるカテゴリを、上位のカテゴリから順に並べたパスやXML等の形式で表される。例えば、「寿司」が「和食」の下位のカテゴリであり、「和食」は、「飲食店」の下位のカテゴリであったとすると、寿司屋であるA店のカテゴリ情報を、「飲食店/和食/寿司」のようなパスの形式で表しても良い。このようなカテゴリ情報から、A店のカテゴリが、「飲食店」であり、また、「和食」であり、なおかつ「寿司」であることを示す情報を得ることができる。なお、カテゴリ情報が階層化された情報である場合、ある施設についての各階層のカテゴリを示す情報全てを、その施設のカテゴリ情報と考えて良い。例えば、上記のA店の場合、「飲食店」、「和食」、「寿司」のいずれもカテゴリ情報と考えて良い。
施設情報格納部102において、施設識別情報と、施設位置情報と、カテゴリ情報とは、直接対応付けられて格納されていても良いし、間接的に対応付けられて格納されていても良い。間接的に対応付けられているとは、例えば、それぞれに対応する識別情報同士が対応付けられていることや、例えば、それぞれに対応する識別情報同士が対応付けられていることや、一方の情報と他方の情報の識別情報とが対応付けられていること等を意味する。また、施設識別情報と、施設位置情報と、カテゴリ情報とは、物理的に同じ記憶媒体に格納されていても良いが、施設情報格納部102が物理的に異なる記憶媒体により構成される場合、それぞれの記憶媒体に格納されていても良い。また、例えば、施設識別情報と、施設位置情報と、カテゴリ情報とは、これらの情報の組を、一のレコードの複数の項目として管理する管理情報等を用いて管理されても良い。この管理情報は、例えば施設情報格納部10や図示しない格納部等に格納しておくようにすればよい。なお、かかることは、他の格納部等に互いに対応付けられて格納されている2以上の情報に関しても同様である。
施設情報格納部102に施設識別情報と、施設位置情報と、カテゴリ情報とが蓄積される過程は問わない。例えば、上述した地図情報格納部101と同様に様々な態様で蓄積可能である。施設情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
領域指定情報受付部103は、地図の領域を指定する情報である領域指定情報を受け付ける。領域指定情報は、結果的に、出力対象となる地図の領域を指定することが可能な情報であればよく、例えば、地図情報上の領域を指定する情報でも良いし、実際の地域を指定する情報でもよい。例えば、地図で表示したい実際の領域内の一点(例えば中心)の緯度および経度と、その点を基準とした領域のサイズ(例えば縦幅と横幅)とを組合せた情報である。また、実際の領域の、4隅や対角となる二隅の緯度・経度を組み合わせた情報であってもよい。また、領域指定情報は、上述した地図情報上の位置を示す情報であってもよい。例えば、表示させたい地図情報地図情報を指定する情報、例えば識別情報や、表示させたい地図情報内の座標情報であっても良い。また、領域指定情報が、地図の縮尺や、地図の拡大率を指定する情報を含むようにしてもよい。なお、ここでは、縮小率も拡大率と考える。また、領域指定情報は、地図で表示させた領域の位置を示す情報である位置情報だけであっても良い。例えば、予めデフォルトで領域のサイズ等が指定されている場合等には、地図で表示したい実際の領域内の一点の緯度および経度の情報を領域指定情報として受けつけても良い。また、領域指定情報受付部103は、地域の住所や、地名等のキーワード等の入力を受け付け、当該住所やキーワードに対応して予め用意されている領域指定情報を取得して受けつけるようにしても良い。
なお、領域指定情報受付部103は、自動車の位置を検出する装置から順次送信される走行中の自動車の位置に対応した領域指定情報を受け付けてもよい。位置を検出する装置は、例えば、GPS(global positioning system)等として知られている。自動車から送信される領域指定情報は、例えば、このようなGPS等が送信する位置を指定する緯度や経度の情報、もしくはこれとデフォルトやユーザ等により指定された地図の表示対象となる領域のサイズを示す情報との組合せである。このような自動車の位置を検出する装置から、位置に対応した領域指定情報が送信されるタイミング等は問わない。例えば、予め指定された一定又は不定のタイミングで、自動車の位置の情報を取得し、当該情報を含む領域指定情報を送信しても良い。
ここで述べる領域指定情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。領域指定情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。領域指定情報受付部103は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
地図情報取得部104は、領域指定情報受付部103が受け付けた領域指定情報が示す領域内の地図情報を取得する。例えば、地図情報格納部101に格納されている地図情報から、領域指定情報が指定する領域の地図情報を取得する。例えば、領域指定情報が指定する領域の中心位置を示す緯度・経度の組合せと同じ緯度・経度の組合せを示す地図上の位置を含む地図情報であって、この緯度・経度の組合せを中心とした、領域指定情報が指定する領域のサイズに相当するサイズの地図情報を取得する。具体的には、領域指定情報が指定する領域のサイズ(例えば縦幅、横幅)を、地図情報が示す地図の縮尺を用いて、地図情報のサイズに変換して、領域指定情報が指定する領域のサイズに相当する地図情報のサイズを算出する。また、領域指定情報が、領域の2以上の隅の緯度・経度情報の組合せを示す情報である場合、この2以上の緯度・経度の組合せに合致する位置(座標)を、地図情報格納部101に格納されている地図情報が示す地図上において検出し、この2以上の位置において決定される領域内の地図情報を取得する。また、領域指定情報が、地図情報の識別情報と、当該識別情報に対応した地図情報上の領域を指定する情報である場合、この領域指定情報が指定する地図情報から、領域指定情報が指定する領域の地図情報を取得しても良い。また、領域指定情報が、タイル状の1以上の地図情報を指定する情報である場合、指定されたタイル状の1以上の地図情報を読み出して取得しても良い。なお、地図情報取得部104は、領域指定情報により指定された領域の地図情報をどのように取得しても良く、上記以外の方法により取得しても良い。なお、領域指定情報により指定された領域の地図情報を取得する構成は、例えば、特開2005−165055号公報等において公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。地図情報取得部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地図情報取得部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
施設検出部105は、施設位置情報を用いて、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出する。例えば、施設位置情報が、実際の施設の緯度と経度との組合せを示す情報である場合、領域指定情報が指定する領域の緯度と経度の範囲を、領域指定情報が示す情報から取得し、対応する施設位置情報が示す位置が、この範囲内の位置である施設を検出する。領域指定情報が、例えば領域の中心の緯度・経度の組合せと、当該領域のサイズ(縦幅および横幅)とを有する場合、これらの情報から、領域の緯度の範囲と、経度の範囲とを示す情報を算出する。また、領域指定情報が、領域の緯度の範囲と経度の範囲とを示す情報である場合、この情報をそのまま取得すればよい。また、領域指定情報が、地図情報上の領域を指定する情報である場合、地図情報に対応付けられた当該地図情報が示す領域の緯度と経度との組合せを示す情報等を用いて、領域指定情報が示す実際の領域の緯度の範囲と経度との範囲との情報を取得し、対応する施設位置情報が示す位置が、この範囲内の位置である施設を検出しても良い。
なお、施設検出部105は、後述するカテゴリ指定情報取得部106がカテゴリ指定情報を取得している場合、この取得したカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設であって、領域指定情報が指定する領域内の施設である施設を検出してもよい。カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報とは、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリが、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリに一致するだけでなく、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリに属することを意味すると考えてもよい。カテゴリに属するとは、例えば、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリと同じカテゴリであることであっても良いし、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリの下位のカテゴリであることであっても良い。従って、施設検出部105は、対応する施設位置情報の示す位置が、領域指定情報が指定する領域内の施設であって、対応するカテゴリ情報の示すカテゴリが、後述するカテゴリ指定情報が指定するカテゴリに属する施設を検出しても良い。例えば、施設検出部105は、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリ名と同じカテゴリ名を有するカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出する。
また、施設検出部105は、後述するユーザカテゴリ指定情報受付部107がユーザカテゴリ指定情報を受け付けている場合、上記のカテゴリ指定情報を取得した場合と同様に、この受け付けたユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出してもよい。あるいは、後述するユーザカテゴリ指定情報受付部107がユーザカテゴリ指定情報を受け付けている場合、この受け付けたユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられ、かつ、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出してもよい。例えば、ユーザカテゴリ指定情報が、上位のカテゴリを指定する情報であり、カテゴリ指定情報が、下位のカテゴリを指定する情報である場合、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリの直系の下位のカテゴリであって、カテゴリ指定情報が指定する下位のカテゴリであるカテゴリに対応する施設を、領域指定情報が指定する領域内から検出する。例えば、カテゴリ指定情報が示す2以上のカテゴリが、異なる2以上の上位のカテゴリにそれぞれ属している場合、ユーザ属性指定情報で指定される一の上位のカテゴリに属するカテゴリだけを検出対象のカテゴリとして絞り込むことができる。
なお、カテゴリ指定情報が、出力対象の施設のカテゴリから、除外対象となるカテゴリを指定する情報である場合、施設検出部105は、このカテゴリ指定情報が指定する除外したいカテゴリを除いたカテゴリの施設を検出するようにすればよい。例えば、施設検出部105は、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、前記領域指定情報が指定する領域内の施設であって、カテゴリ指定情報が除外対象として指定するカテゴリを示すカテゴリ情報を除外したカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出するようにすればよい。
施設検出部105は、例えば、検出した施設の施設識別情報等を読み出して、図示しない記憶媒体等に蓄積しても良いし、施設情報格納部102に格納されている施設に関する情報のレコードのうちの、検出した施設のレコード等に、検出したことを示すフラグ等をたてるようにしてもよい。施設検出部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。施設検出部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
カテゴリ指定情報取得部106は、施設情報格納部102に格納されているカテゴリ情報を用いて、領域指定情報受付部103が新たに受け付けた領域指定情報が指定する領域内のカテゴリ別の施設数をカウントする。そして、このカウントした施設数と、過去にカウントされたカテゴリ別の施設数とに関する比較を行い、カテゴリ別の施設数に関する変化を検出し、その変化に応じた施設のカテゴリを指定する情報であるカテゴリ指定情報を取得する。
ここで述べるカテゴリ指定情報は、例えば、地図上への出力対象となる施設のカテゴリを指定する情報である。ただし、結果的に出力対象となる施設のカテゴリを指定することとなる情報であればよく、出力対象から除外する施設のカテゴリを指定する情報であってもよい。つまり除外対象の施設のカテゴリを指定する情報であってもよい。例えば、カテゴリ指定情報が、出力対象から除外する施設のカテゴリを指定する情報である場合、後述する施設検出部105は、このカテゴリ指定情報が指定する除外対象のカテゴリを除外したカテゴリから施設を検出する。
カテゴリ指定情報取得部106は、例えば、まず、施設検出部105が検出した施設について、カテゴリ別に、施設数をカウントする。カテゴリ指定情報取得部106によるカウントは、予め指定された一定または不定のタイミングや、領域指定情報受付部103が新たに受け付けた領域指定情報を受け付けたこと等をトリガーとして行われる。但し、トリガー等は問わない。ここで述べるカテゴリ別のカウントは、例えばカテゴリ情報が階層化されている場合、予め指定された階層のカテゴリ(具体的には,カテゴリ情報)が同じである施設の数をカウントすることより行われる。予め指定された階層のカテゴリは、例えば、最下位のカテゴリであっても良いし、最上位からn番目(nは自然数)のカテゴリであってもよい。このカテゴリの階層は、予めデフォルトで指定されていても良いし、地図の縮尺等にあわせて変更されても良い。カテゴリ指定情報取得部106は、カウントしたカテゴリ別の施設数の情報を、カテゴリと対応付けて図示しない記憶媒体等に蓄積する。カテゴリと対応付けるとは、例えば、カテゴリ情報と対応付けることと考えて良い。なお、カテゴリ指定情報取得部106は、カテゴリ別の施設数の情報を用いて、領域内の施設数に対するカテゴリ別の施設数の比率を算出し、算出結果を各カテゴリと対応付けて蓄積しても良い。
つぎに、カテゴリ指定情報取得部106は、過去にカウントしたカテゴリ別の施設数の情報を、図示しない記憶媒体等から読み出す。ここで述べる過去にカウントしたカテゴリ別の施設数の情報は、直前にカウントしたカテゴリ別の施設数の情報であることが最新の変化を判断できる点で好ましい。カテゴリ指定情報取得部106は、例えば、直前にカウントしたカテゴリ別の施設数の情報を、図示しない記憶媒体等から読み出す。そして、新たに受け付けた領域指定情報が指定する領域内の施設についてカウントしたカテゴリ別の施設数、即ち最新の領域についての施設数と、直前にカウントしたカテゴリ別の施設数、即ち直前の領域についての施設数とに関する比較をカテゴリ毎に行う。ここで行われるカテゴリ別の施設数に関する比較とは、カテゴリ別の施設数を用いた比較を意味する。この比較は、例えば、カテゴリ別の施設数の比率の比較である。即ち、新たにカウントされたカテゴリ別の施設数の、同じ領域内でカウントされた全施設数に対する比率と、過去にカウントされたカテゴリ別の施設数の、同じ領域内でカウントされた全施設数に対する比率との比較である。ここで述べる比較の処理は、例えば、カテゴリ別の施設の比率が増加したか減少したか等を判断する処理と考えて良い。具体的には、カテゴリ別に施設数の比率の差を算出する処理である。また、ここで述べる比較は、カテゴリ別の施設数の単純な比較でもよい。また、過去m回(mは2以上の整数)のカテゴリ別の施設数の比率の平均と、新たにカウントされたカテゴリ別の施設数の比率との比較でもよい。あるいは、過去m回(mは2以上の整数)のカテゴリ別の施設数から新たにカウントされたカテゴリ別の施設数に至るまでの比率の比較であっても良い。なお、この比較は、上記以外の他の比較であっても良い。なお、過去にカウントしたカテゴリ別の施設数と、新たにカウントしたカテゴリ別の施設数とは、通常、異なる領域についてカウントされたカテゴリ別の施設数である。
カテゴリ指定情報取得部106は、上記の比較によって、カテゴリ別の施設数に関する変化を検出する。カテゴリ別の施設数に関する変化とは、例えば、カテゴリ別の施設数の比率、あるいは、施設数自身の増減である。なお、この変化を変化率と考えても良い。変化を検出する処理は、例えば、カテゴリ別の施設数の比率の差の値が、正であるか否かを判断する処理と考えて良い。
そして、カテゴリ指定情報取得部106は、変化の検出結果に応じて、カテゴリを指定するカテゴリ指定情報を取得する。取得したカテゴリ指定情報を、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。カテゴリ指定情報は、1以上のカテゴリを指定可能な情報であれば良く、例えばカテゴリ名やカテゴリを示す記号等のカテゴリ情報であっても良い。カテゴリ指定情報は、上述したように、結果として出力対象として指定したいカテゴリを指定可能な情報であればよく、例えば指定したくないカテゴリ、即ち除外したいカテゴリを指定する情報であってもよい。「変化の検出結果に応じて」とは、例えば、予め変化の検出結果に応じて指定されているルール等に従ってカテゴリ指定情報を取得することである。
カテゴリ指定情報取得部106は、例えば、カテゴリ別の施設数の比較の結果、施設数の比率が増加したカテゴリを指定するカテゴリ指定情報を取得する。
また、カテゴリ指定情報取得部106は、新たに取得した領域指定情報が指定する領域内の1以上の施設のカテゴリから、上述したカテゴリ別の施設数の比較の結果、施設数の比率が減少したカテゴリを除いたカテゴリを指定するカテゴリ指定情報を取得してもよい。変化の結果に応じて取得する、とは、変化の結果によっては、取得しないことも含むと考えて良い。
カテゴリ指定情報取得部106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。カテゴリ指定情報取得部106の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、ユーザにより指定された、カテゴリを指定する情報であるユーザカテゴリ指定情報を受け付ける。ユーザカテゴリ指定情報は、例えば、ユーザが出力対象としたいカテゴリを指定する情報である。ただし、ユーザカテゴリ指定情報は、結果的に出力対象としたいカテゴリを指定することとなる情報であればよく、例えば、出力対象から除外したいカテゴリを指定する情報であってもよい。例えば、ユーザカテゴリ指定情報が除外対象のカテゴリを指定する情報である場合、施設検出部105は、ユーザカテゴリ指定情報が指定する除外対象のカテゴリを除いたカテゴリの施設を検出する。ユーザカテゴリ指定情報は、上述したカテゴリ指定情報と同様の情報であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
ここで述べる受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。ユーザカテゴリ指定情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
画像情報構成部108は、地図情報取得部104が取得した地図情報が示す地図上に、施設検出部105が検出した施設を示す情報を配置した地図の画像情報である地図画像情報を構成する。画像情報構成部108は、地図情報取得部104が取得した地図情報が複数の地図情報により構成されている場合、この地図情報を適宜合成して、地図の画像情報を構成しても良い。また、画像情報構成部108は、この地図情報上の、施設検出部105が検出した施設の実際の位置に対応する位置に、施設検出部105が検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報を構成する。例えば、画像情報構成部108は、施設検出部105が検出した施設の施設位置情報から、施設の地図上の座標情報を取得する。例えば、施設位置情報が示す緯度および経度を、地図情報取得部104が取得した地図情報の緯度および経度の情報を用いて演算することで変換して、当該地図情報上の施設の座標情報を取得する。また、施設位置情報が、地図情報上の座標である場合、単にこの地図情報上の座標情報を取得しても良い。施設を示す情報は、地図情報を用いて構成した地図画像情報上に配置して合成しても良いし、地図情報を用いて地図画像情報を構成する際に、施設を示す情報を配置した画像情報を構成しても良い。施設を示す情報は、例えば、施設が存在している地図上の位置を示すための情報であり、通常は、施設の施設識別情報と対応付けられた情報である。施設を示す情報は、例えば、上述した施設名等の施設識別情報であってもよいし、施設識別情報と対応付けられたアイコンやマークや標識等の画像情報や文字情報であっても良い。画像情報は、ベクトルデータでも、ビットマップデータでも良い。また、画像情報は静止画像でも動画像でもよい。例えば、画像情報構成部108は、施設に対応する地図上の位置に施設名の文字列の情報を配置した地図画像情報を構成しても良い。また、図示しない記憶媒体等に予め格納されている施設を示す画像情報を読み出し、当該施設を示す画像情報を施設に対応する地図情報の位置に配置した地図画像情報を構成しても良い。なお、この場合、施設の画像情報と、施設名等の施設識別情報の対応関係が分かるように、画像情報に、対応する施設識別情報等に対するリンクボタン等を設定したり、施設を示す画像情報上に番号等の情報を合成し、当該番号と施設名等の施設識別情報とを対応付けたテーブル等の画像情報も地図画像情報の一部として構成することが好ましい。なお、地図画像情報は、このように、地図に付帯する情報を含む画像情報であっても良い。画像情報構成部108は、例えば、地図情報取得部104や施設検出部105等が新たな地図情報を取得したり、施設の検出処理を行った場合に、画像情報の再構成を行う。例えば、施設検出部105がカテゴリ指定情報を用いて施設を検出した場合に、画像情報構成部108は、この検出された施設を示す情報を、領域指定情報受付部103が新たに受け付けた領域指定情報が示す領域内の地図情報が示す地図上に配置した地図画像情報を構成する。ただし、画像情報の再構成を行うタイミング等は問わない。なお、ここで述べる地図画像情報を構成する処理は、地図画像情報をいわゆるVRAMに書き込むまでの処理と考えても良い。画像情報構成部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。画像情報構成部108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部109は、画像情報構成部108が構成した地図画像情報を出力する。また、出力部109は、例えば、施設検出部105がカテゴリ指定情報を用いて施設を検出した場合に、画像情報構成部108が構成した地図画像情報、即ち、この検出された施設を示す情報を、領域指定情報受付部103が新たに受け付けた領域指定情報が示す領域内の地図情報が示す地図上に配置した地図画像情報を出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。出力部109は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部109は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、地域情報出力装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、新たにカウントしたカテゴリ別の施設数の比率が、直前のカウント結果であるカテゴリ別の施設数の比率に対して増加したカテゴリを示すカテゴリ指定情報を、カテゴリ指定情報取得部106が取得する場合を例に挙げて説明する。
(ステップS201)ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、ユーザカテゴリ指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS202)領域指定情報受付部103は、領域指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS203に進み、受け付けていない場合、ステップS202に戻る。
(ステップS203)地図情報取得部104は、ステップS202において受け付けた領域指定情報により指定される地図の領域に対応する地図情報を、地図情報格納部101から取得する。例えば、領域指定情報に含まれる緯度および経度を中心とした、予め指定されたサイズの地図情報を取得する。地図情報取得部104は、例えば、必要なサイズの地図情報を、地図情報格納部101に格納されている地図情報から切り出しても良い。
(ステップS204)施設検出部105は、ステップS201において受け付けたユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設であって、対応する施設位置情報がステップS202において受け付けた領域指定情報が指定する領域内の位置を示している施設を検出する。施設位置情報が、領域指定情報が指定する領域内か否かの判断は、例えば、領域指定情報が指定する領域の実際の緯度と経度とを、領域指定情報に含まれる緯度や経度の情報や領域のサイズ等の情報を用いて演算等により取得し、当該領域内に施設位置情報が示す施設の緯度と経度との組合せが含まれるか否かにより判断される。検出された場合、検出された施設の施設識別情報を取得して、図示しない記憶媒体等に蓄積しても良いし、検出された施設についての情報を管理するレコードに、検出されたことを示すフラグ等をたてるようにしてもよい。なお、後述するステップS211等でカテゴリ指定情報が取得されている場合、施設検出部105は、上記のようにして検出される施設であって、さらに、当該カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出するようにする。つまり、カテゴリ指定情報をさらなるAND条件として施設を検出するようにする。
(ステップS205)カテゴリ指定情報取得部106は、ステップS204において検出した施設について、カテゴリ別に施設数をカウントする。ここでのカテゴリは、例えば予め指定された階層のカテゴリであるとする。あるいは、ユーザカテゴリ指定情報で指定されたカテゴリの一つ下位の階層のカテゴリとしてもよい。カウント結果である施設数は、カテゴリ別に図示しない記憶媒体等に蓄積される。
(ステップS206)カテゴリ指定情報取得部106は、ステップS205においてカウントが行われる前に既に蓄積されているカウント結果、即ちカテゴリ別の施設数があるか否かを判断する。ある場合、ステップS209に進み、ない場合、ステップS207に進む。
(ステップS207)画像情報構成部108は、ステップS203において取得した地図情報が示す地図上に、ステップS204において検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報を構成する。
(ステップS208)出力部109は、ステップS207において構成された地図画像情報を出力する。そして、ステップS202に戻る。
(ステップS209)カテゴリ指定情報取得部106は、直前のステップS205において蓄積された最新のカテゴリ別の施設数の情報に対して、その直前、即ち一つ前に取得されたカテゴリ別の施設数の情報を、図示しない記憶媒体等から読み出す。なお、カウント結果の前後は、例えばカウント結果と対応付けて蓄積されるカウント終了時間や、カウント結果の保存時間等の情報から判断するようにしてもよい。あるいは、蓄積されるカウント結果に、蓄積毎にインクリメントされる数字等の値を付加するようにして、この値から判断しても良い。
(ステップS210)カテゴリ指定情報取得部106は、施設数の比率が増加したカテゴリがあるか否かを判断する。ある場合、ステップS211に進み、ない場合、ステップS207に戻る。
(ステップS211)カテゴリ指定情報取得部106は、ステップS210で比率が増加したと判断されたカテゴリを示すカテゴリ指定情報を取得する。
(ステップS212)施設検出部105は、ステップS204と同様に、ユーザカテゴリ指定情報と、カテゴリ指定情報と、領域指定情報とを用いて施設を検出する。
(ステップS213)カテゴリ指定情報取得部106は、ステップS205と同様に、ステップS212において検出された施設について、カテゴリ別に施設数をカウントする。カウント結果はステップS205と同様に蓄積する。そして、ステップS207に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における地域情報出力装置1の具体的な動作について説明する。
(具体例)
まず、地図情報格納部101には、予め1以上の地図情報が格納されているとする。ここでは、例として、少なくとも京都の地図情報が格納されているとする。
また、施設情報格納部102には、予め施設についての情報が格納されているとする。ここでは、例として、少なくとも京都の施設についての情報が格納されているものとする。
図3は、施設情報格納部102に格納されている施設についての情報を管理する施設情報管理表である。施設情報管理表は、「ID」、「施設名」、「位置(緯度、経度)」、「カテゴリ情報」、および「検出」という項目を有している。「ID」は各施設についての情報のレコードを管理するための識別情報である。「施設名」は、施設名である。ここでは、施設識別情報として施設名を用いた場合を例に挙げて示している。「位置(緯度、経度)」は、施設位置情報であり、ここでは、実際の施設の緯度と経度とを示している。「カテゴリ情報」は、カテゴリ情報である。ここでは、カテゴリ情報は階層化されている。この「カテゴリ情報」では、階層化されたカテゴリを、上述したような上位のカテゴリから順に「/」を介して並べて表している。ただし、カテゴリの階層をどのように管理しても良い。「検出」は、施設検出部105において検出された施設のレコードであるか否かを示すいわゆるフラグ情報である。ここでは、値が「1」であるものが、検出された施設のレコードであり、値が「0」であるものが、検出されなかった施設のレコードであるとする。初期段階では、全てが値「0」である。
まず、ユーザが、地域情報出力装置1に対して、マウスやキーボード等を用いて操作メニュー等を操作して、京都駅周辺の地図を表示させる指示と、カテゴリが「和食」である施設を示す情報を表示する指示とを与えたとする。領域指定情報受付部103は、この指示に応じて京都駅周辺の領域を指定する領域指定情報を受け付ける。また、ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、「和食」というユーザカテゴリ指定情報を受け付ける。
地図情報取得部104は、領域指定情報受付部103が受け付けた京都駅周辺の領域を示す領域指定情報を用いて、京都駅周辺の地図情報を地図情報格納部101から取得する。なお、指定された領域の地図情報を取得する処理については公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
次に、施設検出部105は、領域指定情報受付部103が受け付けた領域指定情報が指定する領域内の施設であって、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリの施設を検出する。ここでは、まず、領域指定情報が指定する領域の緯度と経度との範囲を示す情報を、領域指定情報から演算により取得する。そして、図3に示した施設情報管理表の各レコードから、順番に各施設の施設位置情報である「位置(緯度、経度)」項目の値を取得し、この値である緯度と経度との組合せが、領域指定情報が指定する緯度と経度との範囲内の位置を示しているか否かを、各レコード毎に順番に判断していく。
そして、領域指定情報が指定する緯度と経度との範囲内の位置を示すと判断されたレコードについて、その「カテゴリ情報」の値のいずれかが、ユーザカテゴリ指定情報である「和食」と一致するか否かを判断する。例えば、「ID」が「001」のレコードの、「カテゴリ情報」は、「グルメ/飲食店/和食/寿司」であるため、「グルメ」、「飲食店」、「和食」、および「寿司」の異なる階層の4つのカテゴリを有していることとなる。そして、この「カテゴリ情報」は、「和食」というカテゴリを有しているため、このレコードのカテゴリ情報は、ユーザカテゴリ指定情報が示すカテゴリと同じカテゴリであると判断する。施設検出部105は、このようにして、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリと一致するカテゴリを含むと判断された「カテゴリ指定情報」を有するレコードの「検出」の値を「1」に変更する。「検出」の値が「1」であるレコードの施設が、施設検出部105が検出した、領域指定情報受付部103が受け付けた領域指定情報が指定する領域内に存在する、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリに属する施設である
図4は、施設検出部105により検出結果が反映された施設情報管理表を示す図である。ここでは、「ID」が「001」、「004」〜「007」、「009」〜「013」のレコードに対応した施設が施設検出部105で検出された結果、これらのレコードの「検出」の値が「1」に更新されている。
次に、カテゴリ指定情報取得部106は、施設検出部105が検出した全ての施設について、カテゴリ別に施設数のカウントを行う。ここでは、予め各施設に割り当て可能な最も下位の階層のカテゴリを全て予め用意しておく。そして、この全てのカテゴリのうちの一のカテゴリを読み出し、施設情報管理表で管理されているレコードから、「カテゴリ情報」の値が、この読み出した一のカテゴリと一致するカテゴリを含むレコードであって、施設情報管理表の「検出」の値が「1」であるレコードを検索し、検索されたレコード数をカウントする。このカウント数が、この一のカテゴリの施設数である。同様の処理を、予め用意された全てのカテゴリのうちの他のカテゴリについても繰り返す。このようにして取得された各カテゴリの施設数を、各カテゴリと対応付けて図示しない記憶媒体等に蓄積する。
図5は、カテゴリ指定情報取得部106が取得したカテゴリ別の施設数を示すカテゴリ別施設数情報である。図において「カテゴリ」は、予め指定された、施設に割り当て可能な階層が最も下位のカテゴリである。「カウント数#n」(但しnは正の整数)は、n回目にカウントされた各カテゴリのカウント数、即ち施設数である。ここでは、1回目のカウントであるため、「カウント数#1」となっている。カウントの処理が行われるたびに、この項目が追加されていくものとする。カウンントされなかった施設のカウント数は、「0」となっている。
次に、画像情報構成部108は、施設検出部105が検出した施設を示すための画像情報を、予め用意された図示しない記憶媒体から、各施設毎に順番に取得する。ここで取得する施設を示す画像情報は、一例として異なるアルファベットの1文字が配置された画像情報であるとする。そして、地図情報取得部104が取得した地図情報を用いて構成した地図の画像情報上の、各施設の施設位置情報が示す位置に、施設の画像情報を配置した地図画像情報を構成する。また、画像情報構成部108は、各施設と、画像情報との対応関係がわかるように、各施設の施設名と、各施設について取得した画像情報に含まれるアルファベットの一文字とを、対応付けた施設画像対応表を構成する。なお、このように、地図上の施設が配置されている位置に、施設を示す画像を配置した地図画像情報を構成したり、施設を示す画像と、施設名等との対応関係を示す施設画像対応表等を構成する処理は、公知技術であるので詳細な説明はここでは省略する。
出力部109は、画像情報構成部108が構成した地図画像情報を、図示しないモニタ等に表示する。
図6は、地図画像情報の表示例を示す図である。図に示すように地図60上には、施設を示すための画像情報により構成された1以上の画像61が配置されている。また、地図60の左横下に、施設画像対応表62が配置されている。また、地図60の左横上には、ユーザにより指定されたカテゴリを示す画像63が表示されている。
次に、図7に示すように、図6に示した地図60に対してユーザが、マウス等を操作することで、地図60内の一部の領域70を拡大して表示する指示を与えたとする。
領域指定情報受付部103は、変更された領域70に対応した領域指定情報を受け付ける。そして、地図情報取得部104は、この変更された領域指定情報が指定する領域について上記と同様に地図情報を取得する。また、施設検出部105は、上記と同様に、この領域指定情報が指定する領域内の施設を検出する。
図8は、施設検出部105が検出した、施設検出部105により検出結果が反映された施設情報管理表を示す図である。ここでは、ここでは、「ID」が「001」、「004」〜「006」、「009」のレコードに対応した施設が施設検出部105で検出された結果、これらのレコードの「検出」の値が「1」に変更され、他のレコードの「検出」の値は、「0」に変更されている。
次に、カテゴリ指定情報取得部106は、上記と同様にカテゴリ別に施設数をカウントして、カテゴリ別の施設数を取得する。
図9は、カテゴリ指定情報取得部106が取得したカテゴリ別の施設数を示すカテゴリ別施設数情報である。ここでは、図5に示したカテゴリ別施設数情報に、今回取得したカテゴリ別の施設数の情報のレコードを追加している。「カウント数#2」が今回取得したカテゴリ別の施設数の値である。
次に、カテゴリ指定情報取得部106は、今回取得したカテゴリ別の施設数の情報、即ち「カウント数#2」のレコードを用いて、領域指定情報が指定する領域内において検出された全ての施設数に対する、各カテゴリの施設数の比率を算出する。また、同様に、直前に取得したカテゴリ別の施設数の情報、即ち「カウント数#1」のレコードを用いて、領域指定情報が指定する領域内において検出された全ての施設数に対する、各カテゴリの施設数の比率を算出する。
図10はカテゴリ指定情報取得部106が算出したカテゴリ別の施設数の比率を示す図である。図において、「カテゴリ」は、カテゴリ、「比率#2」は、「カウント数#2」のレコードを用いて算出されたカテゴリ別の施設数の比率(%)、「比率#1」は、「カウント数#1」のレコードを用いて算出されたカテゴリ別の施設数の比率(%)をそれぞれ示している。
カテゴリ指定情報取得部106は、算出したカテゴリ別の施設数の比率を用いて、今回の施設数の比率と、直前の施設数の比率とのカテゴリ別の差を算出する。具体的には、カテゴリ別に、今回の施設数の比率から直前の施設数の比率を減算して差を求める。そして、この差が正であるカテゴリを検出する。たとえば、「寿司」カテゴリの今回の施設数の比率が、80%であり、直前の施設数の比率が60%であるため、その差は20%であり、正である。このため、カテゴリ指定情報取得部106は、このカテゴリ「寿司」を差が正であるカテゴリとして検出する。また、例えば、「焼き鳥」カテゴリの今回の施設数の比率が、20%であり、直前の施設数の比率が20%であるため、その差は0%であり、正でない。このため、カテゴリ指定情報取得部106は、このカテゴリ「焼き鳥」を差が正であるカテゴリとして検出しない。
このようにして、ここでは、「寿司」カテゴリだけが検出されたとする。カテゴリ指定情報取得部106は、この「寿司」を指定するカテゴリ指定情報を取得する。
施設検出部105は、カテゴリ指定情報取得部106がカテゴリ指定情報を取得したため、上記と同様に、領域指定情報受付部103が受け付けた領域指定情報が指定する領域内の施設であって、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリの施設を検出し、さらに検出した施設の中から、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリと一致するカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出する。即ち、領域指定情報が指定する領域70内に位置する施設であって、カテゴリ情報として「和食」および「寿司」を有する施設を検出する。ここでは、「ID」が「001」、「004」、「005」、「009」であるレコードに対応付けられた施設、即ち「A店」、「D店」、「E店」、「I店」が検出される。
さらに、上記と同様に、検出された施設について、カテゴリ別に施設数をカウントし、カウント結果を示すカテゴリ別の施設数を示すレコードを、図9に示したカテゴリ別施設数情報に追加する。なお、ここでのカウント等は省略してもよい。そして、上記と同様に、地図情報取得部104が取得した地図情報を用いて、施設検出部105が検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報が画像情報構成部108で構成され、出力部109から出力される。
図11は、出力部109による地図の表示例を示す図である。ここでは、図7に示した領域70の地図が表示されている。また、この地図上には、カテゴリが「寿司」である施設を示す画像61だけが配置されている。
なお、カテゴリ指定情報取得部106によってカテゴリ指定情報が取得されなかった場合、上記と同様に、地図情報取得部104が取得した地図情報を用いて、施設検出部105が検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報が構成され、出力される。
例えば、ユーザが地図で表示する領域等を変更しながら、所望のカテゴリの施設を探している場合、ユーザの興味のある施設が多く配置されている領域に、表示領域を変更したり、興味のある施設周辺を拡大して画像を表示することが考えられる。このため、この具体例のように、表示の対象となる領域の指定が変更された場合における施設数の比率が、領域変更前に比べて増加している場合に、この増加した施設がユーザが興味を持っているカテゴリの施設であるとして、このカテゴリの施設だけを地図上に表示することで、ユーザが興味のある施設を探しやすくすることができる。例えば、カテゴリを絞り込んで地図上に施設を表示することで、多くのカテゴリの施設に紛れて、所望のカテゴリの施設を見落としたりすることがなくなる。また、ユーザが地図の閲覧中に興味を持ったカテゴリの施設だけを出力するために、手入力等でカテゴリを新たに指定する必要がなくなる。これにより操作性の向上が図れる。
なお、上記具体例においては、カテゴリ指定情報取得部106が、現在の領域における施設数の比率が、直前の領域における施設数の比率よりも高いカテゴリを指定するカテゴリ指定情報を取得する場合について説明したが、カテゴリ指定情報取得部106は、現在の領域において検出された施設が属する全てのカテゴリから、現在の領域における施設数の比率が、直前の領域における施設数の比率よりも低いカテゴリを除外したカテゴリを指定するカテゴリ指定情報を取得するようにしても良い。あるいは、比率が減少したカテゴリから、比率の減少が大きいものから順に所定数のカテゴリを除外したカテゴリを指定するカテゴリ指定情報を取得するようにしてもよい。
(変形例)
この変形例においては、図1に示したような構成の地域情報出力装置1を自動車に搭載するとともに、GPS等の位置検出部をさらに設け、当該位置検出部から出力される自動車の現在地の情報を領域指定情報を、領域指定情報受付部103が受け付けるようにした場合を例に挙げて説明する。この変形例の地域情報出力装置1aは、いわゆるカーナビゲーションシステムの一部と考えても良く、位置検出部としては、カーナビゲーションシステムのGPS等を用いても良い。
図12は、本変形例の地域情報出力装置1aの構成を示すブロック図である。図において、位置検出部1201以外の構成については、図1等と同様であるので詳細な説明は省略する。
位置検出部1201は、現在地を示す位置情報を取得する。位置情報は、例えば緯度と経度とを組み合わせた情報である。位置検出部1201は、どのように位置検出を行っても良い。例えば、GPSのように、複数の衛星からの信号を受信機で受け取り、発信と受信の時刻差等を用いて現在位置を検出しても良い。また、複数の無線LANのアクセスポイントや、携帯電話の複数の基地局等から送信される電波の強度等から現在位置を検出しても良い。かかる位置検出技術は公知であるので説明は省略する。位置検出部1201は、位置検出結果を示す情報を、領域指定情報受付部103に出力する。位置検出部1201は、例えばGPSである。位置検出部1201は、どのようなタイミングで位置検出を行っても良い。例えば、予め指定された一定又は不定の所定のタイミングで位置検出を行っても良いし,ユーザにより指定された場合に、位置検出を行っても良い。位置検出部1201は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。位置検出部1201の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
なお、この変形例における領域指定情報受付部103は、位置検出部1201から出力される領域指定情報を受け付けるための入力インターフェースと考えても良い。
なお、この変形例の地域情報出力装置1aは、いわゆるカーナビゲーションシステムの一部と考えても良く、位置検出部1201としては、カーナビゲーションシステムのGPS等を兼用するようにしてもよい。
例えば、ユーザが自動車で京都駅付近を移動しており、上記と同様に、和食の店を探したいと考え、地域情報出力装置1を起動して、「和食」という情報を入力したとすると、ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、「和食」というユーザカテゴリ指定情報を受け付ける。
位置検出部1201は、予め指定された一定のタイミングで、自動車の現在位置の位置情報、ここでは例として緯度と経度とを組み合わせた情報を検出し出力する。領域指定情報受付部103は、位置検出部1201が出力した現在位置の位置情報を受け付ける。地域情報取得部104は、領域指定情報受付部103が受け付けた現在位置の位置情報を用いて、現在位置を中心とした予め指定された所定の範囲の地図情報を取得する。また、施設検出部105は、現在位置を中心とした所定の範囲内の、カテゴリが「和食」である施設を検出する。そして、上記具体例と同様に、カテゴリ別の施設数をカウント後、施設を示す画像を含む地図の情報を、図示しないモニタ等に表示する。
また、位置検出部1201が、所定時間経過した次のタイミングで、自動車の現在位置の位置情報を検出し出力したとすると、領域指定情報受付部103は、上記と同様に、位置検出部1201が出力した現在位置の位置情報を受け付ける。また、地域情報取得部104は、領域指定情報受付部103が受け付けた現在位置の位置情報を用いて、現在位置を中心とした予め指定された所定の範囲の地図情報を取得する。また、施設検出部105は、現在位置を中心とした所定の範囲内の、カテゴリが「和食」である施設を検出する。
ここで、上記具体例と同様に、カテゴリ指定情報取得部106は、この現在の位置情報で検出した施設のカテゴリ別の数をカウントして、同じ位置で検出された全ての施設数に対する比率を算出する。また、自動車の直前の位置において検出したカテゴリ別の施設数の、同じ直前の位置で検出された全ての施設数に対する比率を算出する。そして、その比率が増加したカテゴリを検出し、このカテゴリを示すカテゴリ指定情報を取得する。そして、上記具体例と同様に、このカテゴリ指定情報を用いて、再度、現在位置が示す領域の施設を検出し、地図画像情報を構成して出力する。
このような変形例においては、自動車の走行にあわせて、現在位置を示す領域指定情報を随時取得することができるため、自動車の走行に沿って地図の表示領域を変更させるとともに、地図の表示領域の変更に応じて決定されたカテゴリに属する施設を示す画像を地図上に提示することが可能となる。例えば、進行方向に施設数が増加しているカテゴリの施設を選択的に地図上に示すことができる。あるいは進行方向に施設数が減少しているカテゴリを除いたカテゴリの施設を選択的に地図上に示すことができる。
以上、本実施の形態によれば、カテゴリ別の施設数の変化、例えばカテゴリ別施設数の比率の変化に応じて、適切なカテゴリの施設を検出して地図上に出力することにより、地図に関連した操作、具体的には地図の出力対象となる領域の変更に応じて、適切に地図が示す領域内の施設の情報を提供することができる。
(実施の形態2)
図13は、本実施の形態における地域情報出力装置2のブロック図である。
地域情報出力装置2は、地図情報格納部101、施設情報格納部102、領域指定情報受付部103、地図情報取得部104、ユーザカテゴリ指定情報受付部107、出力部109、施設検出部200、カテゴリ指定情報取得部201、および画像情報構成部202を備える。
地図情報格納部101、施設情報格納部102、領域指定情報受付部103、地図情報取得部104、ユーザカテゴリ指定情報受付部107、および出力部109については、上記実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。ただし、ここでは、施設に対応付けられているカテゴリ情報は階層化された情報である。
施設検出部200は、ユーザカテゴリ指定情報受付部が受け付けたユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出する。また、施設検出部200は、後述するカテゴリ指定情報取得部201がカテゴリ指定情報を取得した場合、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設であって、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出する。施設検出部200が、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けたユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出する処理については、上記実施の形態1の施設検出部105と同様であるのでここでは、説明を省略する。また、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設であって、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出する処理においては、例えば、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリと対応付けられた施設を検索して、この施設が検出すればよい。例えば、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設から、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出するようにすればよい。
なお、カテゴリ指定情報が、出力対象の施設のカテゴリから、除外対象となるカテゴリを指定する情報である場合、施設検出部200は、このカテゴリ指定情報が指定する除外したいカテゴリを除いたカテゴリの施設を検出するようにすればよい。即ち、施設検出部200は、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設であって、カテゴリ指定情報が除外対象として指定するカテゴリを示すカテゴリ情報を除外したカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出するようにすればよい。例えば、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設であって、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出する処理においては、例えば、カテゴリ指定情報が指定する除外対象となるカテゴリと対応付けられた施設を検索して、この施設が検出されないようにすればよい。例えば、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設から、カテゴリ指定情報が指定する除外対象となるカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設を除外するようにすればよい。
施設検出部200は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。施設検出部200の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
カテゴリ指定情報取得部201は、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けたユーザカテゴリ指定情報の履歴に応じて、カテゴリを指定する情報であるカテゴリ指定情報を取得する。カテゴリ指定情報取得部201が取得するカテゴリ指定情報は、例えば、出力対象の施設のカテゴリを指定する情報である。但し、カテゴリ指定情報は、結果的に出力対象のカテゴリを指定する情報であれば、出力対象から除外したい除外対象の施設のカテゴリを指定する情報であっても良い。つまり、このような除外対象の施設のカテゴリを指定する情報を、カテゴリ指定情報と考えても良い。この場合、このカテゴリ指定情報が指定するカテゴリとは、カテゴリ指定情報が除外対象として指定するカテゴリを除外したカテゴリである。
カテゴリ指定情報取得部201は、例えば、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けたユーザカテゴリ指定情報の履歴を示す情報を、記憶媒体等で構成される履歴格納部(図示せず)等に蓄積、具体的には追記していく。蓄積の際には、例えば、ユーザカテゴリ指定情報を受け付けた順番が分かるように、受け付けた順番や蓄積された順番を示す番号等の情報や、受け付けた付けた時間や、蓄積された時間等の情報を、ユーザカテゴリ指定情報と対応付けて蓄積する。そして、この履歴を用いて、カテゴリ指定情報取得部201は、出力対象のカテゴリを検出し、検出したカテゴリのカテゴリ指定情報を取得する。あるいは、カテゴリ指定情報取得部201は、上記の履歴を用いて除外対象のカテゴリを検出し、検出したカテゴリを除外対象のカテゴリとして指定するカテゴリ指定情報を取得しても良い。カテゴリ指定情報取得部201は、例えば、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けたユーザカテゴリ指定情報が、過去に受け付けたユーザカテゴリ指定情報に対して上位の階層のカテゴリを示すものであるか否かを判断し、上位である場合に、過去に受け付けたユーザカテゴリ指定情報で指定されたカテゴリを除外対象とするカテゴリ指定情報を取得する。ここで述べる過去に受け付けたユーザカテゴリ指定情報は、直前に、即ち一つ前に受け付けたユーザカテゴリ指定情報であることが好ましい。また、例えば、カテゴリ指定情報取得部201は、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けたユーザカテゴリ指定情報が、一つ前に受け付けたユーザカテゴリ指定情報と同じ上位の階層のカテゴリに従属する同じ階層のカテゴリを示すものであって、なおかつ、2つ前に受け付けたユーザカテゴリ指定情報が、直系の上位の階層のカテゴリを示すものであるか否かを判断し、これらの条件を満たす場合に、1つ前と2つ前に受け付けたユーザカテゴリ指定情報で指定されたカテゴリ以外のカテゴリを除外対象として指定するカテゴリ指定情報を取得してもよい。このカテゴリ指定情報は、つまり、このカテゴリ指定情報が示す除外対象のカテゴリ以外のカテゴリを出力対象として指定する情報と考えて良い。このような除外対象のカテゴリを指定するカテゴリ指定情報を、特にカテゴリ除外情報と考えても良い。なお、カテゴリの階層関係を判断するために、カテゴリの階層関係を管理するためのカテゴリ階層管理表等を予め図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにしてもよい。
なお、カテゴリ指定情報取得部201は、カテゴリ指定情報の履歴を用いて、これらの判断以外の判断を行ってカテゴリ指定情報を取得しても良い。
カテゴリ指定情報取得部201は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。カテゴリ指定情報取得部201の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
画像情報構成部202は、地図情報取得部104が取得した地図情報が示す地図上に、施設検出部200が検出した施設を示す情報である施設指示情報を配置した地図画像情報を構成する。また、カテゴリ指定情報取得部201がカテゴリ指定情報を取得した場合に、カテゴリ指定情報取得部201が取得したカテゴリ指定情報を用いて、施設検出部200が検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報を構成しても良い。なお、画像情報構成部202が、地図情報取得部104が取得した地図情報を用いて、施設検出部200が検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報を構成する処理は、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。また、この実施の形態では、出力部109は、この画像情報構成部202が構成した地図画像情報を出力する。
なお、本実施の形態においては、画像情報構成部202は、図示しない記憶媒体等に格納されているカテゴリの階層関係を示す情報等を用いて、施設のカテゴリの階層関係を示すための画像を含む地図画像情報を構成しても良い。また、この階層関係を示す情報においては、ユーザカテゴリ指定情報で指定されているカテゴリが視覚的に判断しやすいようにすることが好ましい。
画像情報構成部202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。画像情報構成部202の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、地域情報出力装置2の動作について図14のフローチャートを用いて説明する。なお、図14において、図2と同一符号は同一又は相当するステップを示しており、ここでは説明を省略する。最新のユーザカテゴリ指定情報が直前のカテゴリ指定情報よりも上位のカテゴリであるか否かによって、カテゴリ指定情報を取得するか否かを判断する場合について説明する。
(ステップS1400)ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、ユーザカテゴリ指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、受け付けたユーザカテゴリ指定情報を履歴を格納する記憶媒体等に蓄積して、ステップS1401に進み、受け付けていない場合、ステップS1400に戻る。
(ステップS1401)カテゴリ指定情報取得部201は、図示しない記憶媒体等に、ユーザカテゴリ指定情報の履歴が格納されているか否かを判断する。なお、最新のユーザカテゴリ指定情報の履歴については判断の対象から除外する。格納されている場合、ステップS1405に進む。格納されていない場合、ステップS1402に進む。
(ステップS1402)施設検出部200は、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けたユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設であって、対応する施設位置情報が領域指定情報受付部103の受け付けた領域指定情報が指定する領域内の位置を示している施設を検出する。
(ステップS1403)ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、ユーザカテゴリ指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、受け付けたユーザカテゴリ指定情報を履歴を格納する記憶媒体等に蓄積して、ステップS203に戻り、受け付けていない場合、ステップS1404に進む。なお、この場合のステップS203の処理においては、直前のステップS202において受け付けた領域指定情報を用いて地図情報を取得する。
(ステップS1404)領域指定情報受付部103は、領域指定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS203に戻り、受け付けていない場合、ステップS1403に戻る。なお、この場合のステップS203の処理においては、ステップS1404において受け付けた領域指定情報を用いて地図情報を取得する。
(ステップS1405)カテゴリ指定情報取得部201は、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けた最新のユーザカテゴリ指定情報が示すカテゴリが、ユーザカテゴリ指定情報の履歴が示す直前、即ち一つ前のユーザカテゴリ指定情報が示すカテゴリよりも上位のカテゴリであるか否かを判断する。例えば、カテゴリの階層関係を管理する情報等を用いて、直前のユーザカテゴリ指定情報が示すカテゴリが、最新のユーザカテゴリ指定情報が示すカテゴリの下位のカテゴリとして指定されているカテゴリのうちの一つと一致するか否かを判断する。上位である場合、ステップS1406に進み、上位でない場合、ステップS1402に戻る。
(ステップS1406)カテゴリ指定情報取得部201は、直前のユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを、除外の対象のカテゴリとして指定するカテゴリ指定情報を取得する。そして、ステップS1402に戻る。
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
(具体例)
以下、本実施の形態における地域情報出力装置2の具体的な動作について説明する。地図情報格納部101に格納されている地図情報や、施設情報格納部102に格納されている施設情報については、上記実施の形態の具体例と同様であるので、詳細な説明は省略する。
まず、ユーザが、地域情報出力装置1に対して、マウスやキーボード等を用いて操作メニュー等を操作して、京都駅周辺の地図を表示させる指示と、カテゴリが「寿司」である施設を示す情報を表示する指示とを与えたとする。領域指定情報受付部103は、この指示に応じて京都駅周辺の領域を指定する領域指定情報を受け付ける。また、ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、「寿司」というユーザカテゴリ指定情報を受け付ける。ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けたユーザカテゴリ指定情報は、履歴の情報として、図示しない記憶媒体等に蓄積される。
図15は、ユーザカテゴリ指定情報の履歴を管理するユーザカテゴリ指定情報履歴管理表である。ユーザカテゴリ指定情報履歴管理表は、「蓄積順」、「ユーザカテゴリ指定情報」という項目を有している。「蓄積順」は、蓄積された順番、言い換えれば受け付けた順番を示す。値が少ないほど蓄積された順番が古いことを示す。「ユーザカテゴリ指定情報」は、受け付けたユーザカテゴリ指定情報である。ここでは、ユーザカテゴリ指定情報は、指定するカテゴリと同一の情報であるとする。なお、受け付けたユーザカテゴリ指定情報のうちの、連続した重複する履歴は、蓄積しないようにしても良い。
ここでは、履歴には、最新のユーザカテゴリ指定情報しか格納されておらず、直前のユーザカテゴリ指定情報がないため、カテゴリ指定情報取得部201は、カテゴリ指定情報を取得しない。
このため、施設検出部200は、上記実施の形態の具体例の施設検出部105と同様に最新のユーザカテゴリ指定情報と領域指定情報とを用いて施設を検出する。ここでは、例えば、領域指定情報が指定する領域内のユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリ「寿司」と一致するカテゴリの施設として、「ID」が「001」、「004」、「005」、「009」〜「011」である施設が検出されたとする。
画像情報構成部202は、上記実施の形態の具体例と同様に、地図情報取得部104が取得した地図情報を用いて、施設検出部200が検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報を構成し、構成した地図画像情報が出力部109から出力される。なお、ここでは、画像情報構成部202は、施設のカテゴリの階層関係を管理するカテゴリ階層管理表を用いて、施設のカテゴリの階層関係とツリー状に表示する画像を構成する。なお、情報の階層関係から、情報をツリー状に示す画像を構成する処理は,公知技術であるのでここでは説明を省略する。
出力部109は、画像情報構成部202が検出した地図画像情報を出力する。
図16は、出力部109による地図画像情報の出力例を示す図である。図に示すように地図160上には、施設を示すための画像情報により構成された1以上の画像161が配置されている。また、地図160の左横下に、施設画像対応表162が配置されている。また、地図160の左横上には、施設のカテゴリの階層関係を示す画像163が表示されている。この画像163においては、ユーザにより指定されたカテゴリ「寿司」が強調表示されている。
次に、ユーザが、操作メニュー等を操作して、カテゴリが「和食」である施設を示す情報を表示する指示とを与えたとすると、ユーザカテゴリ指定情報受付部107は、「和食」というユーザカテゴリ指定情報を受け付ける。受け付けたユーザカテゴリ指定情報「和食」は履歴として蓄積され、図15に示したユーザカテゴリ指定情報履歴管理表にレコードが追加される。
図17は、レコードが追加されたユーザカテゴリ指定情報履歴管理表を示す図である。
地図情報取得部104は、領域指定情報が示す領域の地図情報を取得する。ただし、ここでは、新たな領域指定情報を受け付けておらず、領域指定情報に変更がないため、地図情報を新たに取得せずに、直前に取得した地図情報をそのまま利用しても良い。
次に、カテゴリ指定情報取得部201は、図16に示したユーザカテゴリ指定情報履歴管理表から、最新のユーザカテゴリ指定情報以外のユーザカテゴリ指定情報が履歴として格納されていると判断する。そして、一つ前のユーザカテゴリ指定情報、即ち「蓄積順」が「1」であるユーザカテゴリ指定情報が、最新のユーザカテゴリ指定情報、即ち、「蓄積順」が「2」であるユーザカテゴリ指定情報よりも上位の階層のカテゴリ指定情報であるか否かを判断する。
図18は、施設が属するカテゴリの階層関係を管理するカテゴリ階層管理表である。カテゴリ階層管理表は、「親カテゴリ」、「子カテゴリ」、という項目を有する。「親カテゴリ」は、対応する「子カテゴリ」の直系の上位の階層のカテゴリを示す。カテゴリ階層管理表は、図示しない記憶媒体等の格納部に予め蓄積されている。
カテゴリ指定情報取得部201は、具体的には、一つ前のユーザカテゴリ指定情報「寿司」と、最新のユーザカテゴリ指定情報「和食」とを読み出し、一つ前のユーザカテゴリ指定情報「寿司」の親カテゴリとして、最新のユーザカテゴリ指定情報である「和食」が存在するか否かを図18に示したカテゴリ階層管理表を用いて判断する。具体的には、まず、「子カテゴリ」が、一つ前のユーザカテゴリ指定情報の「寿司」と一致するレコードをカテゴリ階層管理表において検出する。そして、そのレコードの「親カテゴリ」が、最新のユーザカテゴリ指定情報である「和食」と一致するか否かを判断する。一致しない場合、更にその「親カテゴリ」と一致する「子カテゴリ」を有するレコードを検出し、このレコードの「親カテゴリ」が、最新のユーザカテゴリ指定情報である「和食」と一致するか否かを判断する。この処理を、最新のユーザカテゴリ指定情報である「和食」と一致する「親カテゴリ」が検出されるか、「親カテゴリ」と一致する「子カテゴリ」が検出されなくなるまで繰り返す。最新のユーザカテゴリ指定情報である「和食」と一致する「親カテゴリ」が検出された時点で、最新のユーザカテゴリ指定情報が、直前のユーザカテゴリ指定情報に対して上位の階層のカテゴリであると判断される。また、「親カテゴリ」と一致する「子カテゴリ」が検出されなくなった時点で、上位の階層のカテゴリでないと判断される。
ここでは、カテゴリ階層管理表において検索した、「子カテゴリ」が一つ前のユーザカテゴリ指定情報である「寿司」と一致するレコードの「親カテゴリ」が、最新のユーザカテゴリ指定情報である「和食」と一致するため、最新のユーザカテゴリ指定情報が、直前のユーザカテゴリ指定情報に対して上位の階層のカテゴリであると判断される。
このため、カテゴリ指定情報取得部201は、直前のユーザカテゴリ指定情報が示すカテゴリ「寿司」を除外対象のカテゴリに指定するカテゴリ指定情報を取得する。このカテゴリ指定情報は、言い換えればカテゴリ「寿司」以外のカテゴリを出力対象に指定するカテゴリ指定情報である。
施設検出部200は、領域指定情報受付部103が受け付けた最新の領域指定情報と、ユーザカテゴリ指定情報受付部107が受け付けた最新のユーザカテゴリ指定情報と、カテゴリ指定情報取得部201が取得したカテゴリ指定情報とを用いて、施設を検出する。領域指定情報は、ここでは変更されていないため、最初に受け付けた領域指定情報がそのまま用いられる。カテゴリ指定情報取得部201は、具体的には、最新の領域指定情報が指定する領域内に位置する施設であって、対応するカテゴリ情報が示すカテゴリが、最新のユーザカテゴリ指定情報が示すカテゴリ「和食」を含むカテゴリを示し、なおかつ、カテゴリ指定情報が除外対象として指定するカテゴリ「寿司」ではない施設を検出する。
例えば、図3に示した施設情報管理表において、対応する「位置(緯度、経度)」が示す位置が、最新の領域指定情報が指定する領域内の位置である施設のレコードが、「ID」が「001」〜「013」までのレコードであったとすると、施設検出部200は、このレコードのうちの、「カテゴリ情報」が、「和食」を含むものであって、「寿司」を含まないレコードを検出する。ここでは、「ID」が「006」、「007」、「012」、「013」が検出される。
その後、上記と同様に、画像情報構成部202が、領域指定情報が指定する地図に、施設検出部200が検出した施設を示す画像を配置した地図画像情報を構成し、この地図画像情報を出力部109がモニタに出力する。
図19は、出力部109による地図の表示例を示す図である。この地図上には、カテゴリが「寿司」以外の「和食」である施設を示す画像161だけが配置されている。
例えば、ユーザが表示したい施設のカテゴリを選択して、地図上に施設を出力させる場合において、下位のカテゴリを選択した直後に、そのカテゴリの上位のカテゴリを選択したとする。この場合、ユーザの直前に選択していた下位のカテゴリの施設に対する興味は満たされ、興味の対象が上位の階層のカテゴリに変化したと考えられる。このような場合、地図上には、興味が満たされた下位のカテゴリを除いた上位のカテゴリに含まれる施設を提示することが有効である。興味が満たされた下位のカテゴリの施設を表示しても、地図上に不要な画像が表示されるだけで、必要な情報が探しにくくなるからである。したがって、上記具体例においては、ユーザに適切な施設を選択的に提示してやることができる。
具体例として、ユーザが食事をする店をカテゴリ「寿司」の中で探そうとしていたが、適した店が見つからないため、検索対象とするカテゴリの幅を拡げて、上位のカテゴリである「和食」のカテゴリの中から適切な店を決定しようとした場合を考える。この場合、ユーザは、まずカテゴリ「寿司」を選択し、その後に「寿司」よりも上位の階層のカテゴリであるカテゴリ「和食」を選択する操作を行うことが考えられる。この場合、ユーザの興味は「寿司」から、「和食」全体に対する興味へと変化している。この際、直前に「寿司」を選択していることから、ユーザの「寿司」に関する要求は満たされているため、カテゴリ「和食」の中の、「寿司」以外のカテゴリの施設の情報を地図上に提示することが有効である。これにより、すでに検討済みのカテゴリが「寿司」の施設が地図上に表示されなくなり、カテゴリ「和食」の中の、「寿司」以外の他のカテゴリの施設を検討しやすくすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、最新のユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリが、直前のユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリよりも上位である場合、直前のカテゴリを除外対象として指定するカテゴリ指定情報を取得して、最新のユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリに属する施設のうちの、この直前のカテゴリに属する施設以外の施設を地図上に表示するようにしたことにより、地図に関連した操作であるカテゴリを指定する操作に応じて、地図が示す領域内の施設を適切に選択することができ、地図が示す領域内の施設の情報を適切に提供することができる。また、直前に指定したカテゴリの施設の情報を出力させないようにするための操作が不要となり操作性が向上する。
なお、本実施の形態の地域情報出力装置2においても、上記実施の形態と同様に、一検出部等を設けて、この地域情報出力装置2を自動車等に搭載するようにしてもよい。また、この地域情報出力装置2をいわゆるカーナビゲーションシステムの一部として組み込むようにしてもよい。
また、上記各実施の形態において、施設情報格納部102に、施設識別情報等と対応付けて施設に関する情報である施設関連情報を蓄積しておくようにし、画像情報構成部108が、施設検出部105や施設検出部200が検出した地図上に出力される施設に対応したこれらの施設関連情報を取得して、当該施設関連情報を施設識別情報等と対応付けたリスト等の画像情報をさらに含む地図画像情報を構成し、当該構成された地図画像情報を出力部109が出力するようにしても良い。施設関連情報は、施設に関連した情報であればよく、例えば、施設の住所や、電話番号やメールアドレス等の連絡先の情報であっても良いし、施設の写真や、イラスト等の画像情報、施設が提供する商品やサービス等についての情報であっても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、地域情報出力装置がスタンドアロンである場合について説明したが、地域情報出力装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態における地域情報出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、地図の領域を指定する情報である領域指定情報を受け付ける領域指定情報受付部と、領域指定情報受付部が受け付けた領域指定情報が示す領域内の地図情報を、地図に関する情報である地図情報が格納され得る地図情報格納部から取得する地図情報取得部と、施設情報格納部に施設の識別情報である施設識別情報と施設のカテゴリを示す情報であるカテゴリ情報とに対応付けられて格納されている、施設の位置を示す情報である施設位置情報を用いて、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出する施設検出部と、地図情報取得部が取得した地図情報が示す地図上に、施設検出部が検出した施設を示す情報を配置した地図の画像情報である画像情報を構成する画像情報構成部と、画像情報構成部が構成した地図画像情報を出力する出力部と、施設情報格納部に格納されているカテゴリ情報を用いて、領域指定情報受付部が新たに受け付けた領域指定情報が指定する領域内のカテゴリ別の施設数をカウントし、カウントした施設数と、過去にカウントされたカテゴリ別の施設数とに関する比較を行い、カテゴリ別の施設数に関する変化を検出し、変化に応じた施設のカテゴリを指定する情報であるカテゴリ指定情報を取得するカテゴリ指定情報取得部として機能させるためのプログラムであって、施設検出部は、カテゴリ指定情報取得部が取得したカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出し、出力部は、施設検出部がカテゴリ指定情報を用いて検出した施設を示す情報を、領域指定情報受付部が新たに受け付けた領域指定情報が示す領域内の地図情報が示す地図上に配置した地図画像情報を出力するプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータを、ユーザによるカテゴリを指定する情報であるユーザカテゴリ指定情報を受け付けるユーザカテゴリ指定情報受付部と、地図の領域を指定する情報である領域指定情報を受け付ける領域指定情報受付部と、領域指定情報受付部が受け付けた領域指定情報が示す領域内の地図情報を、地図に関する情報である地図情報が格納され得る地図情報格納部から取得する地図情報取得部と、施設情報格納部に施設の識別情報である施設識別情報と対応付けられて格納されている、施設のカテゴリを示す情報であるカテゴリ情報と、施設の位置を示す情報である施設位置情報とを用いて、ユーザカテゴリ指定情報受付部が受け付けたユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設を検出する施設検出部と、地図情報取得部が取得した地図情報が示す地図上に、施設検出部が検出した施設を示す情報を配置した地図画像情報を構成する画像情報構成部と、画像情報構成部が構成した地図画像情報を出力する出力部と、ユーザカテゴリ指定情報受付部が受け付けたユーザカテゴリ指定情報の履歴に応じて、カテゴリを指定する情報であるカテゴリ指定情報を取得するカテゴリ指定情報取得部として機能させるためのプログラムであって、施設検出部は、ユーザカテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた、領域指定情報が指定する領域内の施設であって、カテゴリ指定情報が指定するカテゴリを示すカテゴリ情報と対応付けられた施設を検出し、出力部は、施設検出部がカテゴリ指定情報を用いて取得した施設についての施設を示す情報を配置した地図画像情報を出力するプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図20は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による地域情報出力装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図20において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図21は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図21において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による地域情報出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による地域情報出力装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。