JP2011032737A - 目地補修構造および目地補修方法 - Google Patents

目地補修構造および目地補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水密性に優れたコンクリート開水路を長期にわたって維持する。
【解決手段】目地補修構造10は、コンクリート開水路100の目地部102を補修するためのものであり、接着層および目地材層14を備えている。接着層は、目地材層14とコンクリート開水路100との付着強度を高めるためのものであり、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層12aと第2接着層12bとを含む。第1接着層12aおよび第2接着層12bは、目地部102に充填された充填材104の幅方向の両側のそれぞれに形成され、それらの間は、たとえばプライマが塗布されていない無接着層16となる。目地材層14は、たとえば、伸縮性および可とう性を有する弾性樹脂材からなり、第1接着層12aおよび第2接着層12bの上に形成される。目地材層14は、第1接着層12aと第2接着層12bとに亘る範囲に形成されて、充填材104の外表面の全体を覆う。
【選択図】図1

Description

この発明は、目地補修構造および目地補修方法に関し、特にたとえば、開水路の目地部を補修する、目地補修構造および目地補修方法に関する。
従来の目地補修構造の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1の技術では、コンクリート開水路に形成された凹型の箱抜き部分の底面に目地部を跨ぐ無付着帯が設けられるとともに、当該箱抜き部分およびコンクリートの表面部に繊維補強セメント複合材料が充填ないし塗布される。
特開2009−19440号[E02B 5/02]
しかしながら、特許文献1の技術では、繊維補強セメント複合材料そのものがコンクリート開水路の伸縮や屈曲に追従するわけではないため、引張力が無付着帯によって分散されていても、繊維補強セメント複合材料に微細な亀裂や剥離が生じてしまう。そして、開水路の表面に繊維補強セメント複合材料が露出しているため、その微細な亀裂や剥離が、時間の経過とともに繊維補強セメント複合材料を劣化させることとなる。すなわち、特許文献1の技術では、目地補修構造の長寿命化が困難であり、繊維補強セメント複合材料の経年劣化に伴って、コンクリート開水路に漏水や湧水(侵入水)が発生する恐れがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、目地補修構造および目地補修方法を提供することである。
この発明の他の目的は、水密性に優れたコンクリート開水路を長期にわたって維持することができる、目地補修構造および目地補修方法を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明などは、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、コンクリート開水路の目地部を補修する目地補修構造であって、目地部に充填される充填材、充填材の幅方向の一方側のコンクリート開水路の表面上に形成される第1接着層、第1接着層と所定の間隔を隔てた充填材の幅方向の他方側のコンクリート開水路の表面上に形成される第2接着層、および第1接着層および第2接着層の上であって、かつ第1接着層と第2接着層とに亘る範囲に形成される目地材層を備える、目地補修構造である。
第1の発明では、目地補修構造(10)は、コンクリート開水路(100)の目地部(102)を補修するためのものであり、接着層(12,12a,12b)および目地材層(14)を備えている。接着層は、目地材層とコンクリート開水路との付着強度を高めるためのものであり、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層(12a)と第2接着層(12b)とを含む。第1接着層と第2接着層とは、たとえば、目地部に充填された充填材(104)の幅方向の両側のコンクリート開水路の表面上にそれぞれ形成され、それらの間は、プライマが塗布されていない無接着層(16)となる。目地材層は、たとえば、伸縮性および可とう性を有する弾性樹脂材からなり、第1接着層および第2接着層の上に形成される。目地材層は、第1接着層と第2接着層とに亘る範囲に形成されて、充填材の外表面の全体を覆う。
第1の発明によれば、たとえコンクリート開水路の伸縮や屈曲によって充填材が劣化しても、目地材層によってコンクリート開水路の漏水や湧水を防止することができる。さらに、コンクリート開水路の伸縮や屈曲によって生じる引張力が、目地材層の無接着層を覆っている範囲全体に拡散することで、引張力に対する目地材層の負担が軽減され、結果的に目地補修構造の長寿命化が可能となる。すなわち、水密性に優れたコンクリート開水路を長期にわたって維持することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、第1接着層と第2接着層とは、充填材の幅以上の間隔を隔てて形成される。
第2の発明では、第1接着層(12a)と第2接着層(12b)とは、充填材(104)の幅以上の間隔を隔てて、当該充填材の幅方向の両側のコンクリート開水路(100)の表面上にそれぞれ形成される。つまり、プライマが塗布されていない部分である無接着層(16)が充填材の幅に相当する幅、または充填材の幅よりも大きい幅を有しており、充填材と目地材層(14)とが接着層(12,12a,12b)によって付着されない。
第2の発明によれば、既存の充填材のどの箇所で破損しても、目地材層はその充填材を覆っている範囲全体で延びを吸収することができる。したがって、目地材層の負担をより確実に軽減することができる。
第3の発明は、第1の発明に従属し、第1接着層は、充填材の幅方向の一方側において当該充填材の外表面とコンクリート開水路の表面とにまたがって形成され、第2接着層は、第1接着層と所定の間隔を隔てた充填材の幅方向の他方側において当該充填材の外表面とコンクリート開水路の表面とにまたがって形成される。
第3の発明では、充填材(104)の幅方向の一方側において当該充填材の外表面とコンクリート開水路(100)の表面とにまたがる第1接着層(12a)が形成されるとともに、第1接着層と所定の間隔を隔てた充填材の幅方向の他方側において当該充填材の外表面とコンクリート開水路の表面とにまたがる第2接着層(12b)が形成される。つまり、プライマが塗布されていない部分である無接着層(16)が充填材の幅よりも小さい幅を有しており、第1接着層および第2接着層によって、目地材層(14)と充填材との付着強度、ならびに、目地材層とコンクリート開水路との付着強度が高められる。
第3の発明によれば、目地材層を形成する面積を小さくすることができ、その分だけ施工を容易にし、施工コストも低減させることができる。
第4の発明は、第1ないし3のいずれかの発明に従属し、目地材層は、所定の割合で骨材を混入した弾性樹脂材によって形成され、骨材には、粒度が2.4〜0.3mmの珪砂が用いられる。
第4の発明では、目地材層(14)は、骨材を混入した弾性樹脂材によって形成され、弾性樹脂材に混入する骨材として、粒度が2.4〜0.3mmの、たとえば5号珪砂が用いられる。
第4の発明によれば、目地材層を一定以上の強度に保つとともに、コンクリート開水路のコンクリートの表面と目地材層の外表面とを調和させて、美観を表現することができる。
第5の発明は、コンクリート開水路における充填材が充填された目地部を補修する目地補修方法であって、(a)充填材の外表面上に当該充填材の幅以上の幅を有する仕切り部材を設けるステップ、(b)少なくとも仕切り部材の表面の全体を覆う範囲に接着層を形成するステップ、(c)仕切り部材を充填材の外表面から除去して、接着層を第1接着層と第2接着層とに隔てるステップ、(d)第1接着層と第2接着層とに亘る範囲に目地材層を形成するステップを含む、目地補修方法である。
第5の発明では、ステップ(a)において、コンクリート開水路(100)の目地部(102)に充填される充填材(104)の外表面上に当該充填材の幅以上の幅を有する仕切り部材(18a)を設ける。ステップ(b)において、仕切り部材の表面上、そして、その仕切り部材の幅方向の両側のコンクリート開水路の表面上に接着層(12)を形成する。
ステップ(c)において、仕切り部材を充填材の外表面から除去する。これによって、目地部の幅方向の両側に、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層(12a)および第2接着層(12b)が形成され、それらの間が無接着層(16)となる。ステップ(d)において、第1接着層と第2接着層とに亘る範囲に目地材層(14)を形成する。
第5の発明によれば、高度な施工技術を必要とすることなく、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層と第2接着層とを簡単に設けることができる。したがって、目地補修構造を効率よく容易に実現することができる。
第6の発明は、コンクリート開水路における充填材が充填された目地部を補修する目地補修方法であって、(a)充填材の外表面上に当該充填材の幅よりも小さい幅を有する仕切り部材を設けるステップ、(b)少なくとも充填材の外表面の全体を覆う範囲に接着層を形成するステップ、(c)仕切り部材を除去して、接着層を第1接着層と第2接着層とに隔てるステップ、(d)第1接着層と第2接着層とに亘る範囲に目地材層を形成するステップを含む、目地補修方法である。
第6の発明では、ステップ(a)において、コンクリート開水路(100)の目地部(102)に充填される充填材(104)の外表面上に当該充填材の幅よりも小さい幅を有する仕切り部材(18a)を設ける。ステップ(b)において、仕切り部材の表面上、その仕切り部材の幅方向の両側の充填材の外表面上、そして、その充填材の幅方向の両側のコンクリート開水路の表面上に接着層(12)を形成する。ステップ(c)において、仕切り部材を充填材の外表面から除去する。これによって、目地部の幅方向の両側に、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層(12a)および第2接着層(12b)が形成され、それらの間が無接着層(16)となる。ステップ(d)において、第1接着層と第2接着層とに亘る範囲に目地材層(14)を形成する。
第6の発明によれば、高度な施工技術を必要とすることなく、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層と第2接着層とを簡単に設けることができる。したがって、目地補修構造を効率よく容易に実現することができる。
この発明によれば、第1接着層、第2接着層、ならびに無接着層の上に、充填材の外表面の全体を覆う目地材層が形成されるため、水密性に優れたコンクリート開水路を長期にわたって維持することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例の目地補修構造を開水路の目地部に形成した様子を示す断面図である。 開水路の外観を示す斜視図である。 図2の開水路の目地部に仕切り部材を設けた状態を示す断面図である。 図2の開水路の目地部に仕切り部材を設けた状態を示す図解図である。 図2の開水路の目地部に仕切り部材を設けた状態を示す図解図である。 図3の目地部にさらに接着層を形成した状態を示す断面図である。 図6の目地部から第1仕切り部材を除去した状態を示す断面図である。 図7の目地部にさらに目地材層を形成した状態を示す断面図である。 この発明の他の実施例の目地補修構造を開水路の目地部に形成した様子を示す断面図である。 図9の目地補修構造を開水路の目地部に形成する様子を示す断面図である。 この発明のさらに他の実施例の目地補修構造を開水路の目地部に形成した様子を示す断面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例の目地補修構造10は、既設のコンクリート開水路100の目地部102を補修するためのものであり、接着層12、および目地材層14を備えている。
コンクリート開水路100は、図2に示すように、たとえば農業用開水路であって、U字型のコンクリートトラフを連ねて構成される。このコンクリートトラフの接合部分が目地部102である。目地部102は凹型に形成され、目地部102にはモルタル等の充填材104が凹型の形状を埋めるように施工(充填)されている。この充填材104の幅方向の長さ、つまり幅は、たとえば20mmである。
接着層12は、たとえば、特殊変性エポキシ樹脂の主剤と変性ポリアミドミン等の硬化剤とを質量比1:1で混合したプライマによって形成される。接着層12は、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層12aと第2接着層12bとを含み、この実施例では、第1接着層12aと第2接着層12bとは、充填材104の幅方向の長さに相当する間隔を隔てて形成される。具体的には、第1接着層12aと第2接着層12bとは、目地部102に充填された充填材104の幅方向の両側のコンクリート開水路100の表面上のそれぞれに、当該充填材104を挟むように形成される。第1および第2接着層12a,12bは、目地材層14とコンクリート開水路100との付着強度を高めるものであり、そのそれぞれの幅は、たとえば10mmである。そして、後で詳細に説明するように、第1接着層12aと第2接着層12bとの間が、プライマが塗布されていない無接着層16となる。
目地材層14は、伸縮性および可とう性を有する弾性樹脂材によって形成され、この弾性樹脂材は、変性シリコーン・エポキシ樹脂等の主剤と、脂環式アミン等の硬化剤と、酢酸エチル等の軟化剤と、珪砂等の骨材とを質量比10:1:1:5で混合することによって形成される。具体的には、主剤の変性シリコーン・エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂9%、酸化チタン5〜10%、変性シリコーン30〜40%、および希釈剤5〜10%を混合したものである。また、硬化剤の脂環式アミンは、脂環式アミン10〜20%、および希釈剤80〜90%を混合したものである。
骨材の珪砂の粒度は特に限定されないが、粒度が大きすぎると、伸縮性および水密性が低下するとともに、骨材の粒粒感が周囲のコンクリートと調和せずに美観を損なうこととなるため、たとえば、粒度が2.4〜0.3mmの5号珪砂を用いると好ましい。
目地材層14の厚みは、たとえば2〜3mmである。また、目地材層14は、第1接着層12aと第2接着層12bとに亘る範囲に形成され、その幅は、たとえば40mmである。つまり、目地材層14は、充填材104の外表面の全体を覆うように形成され、充填材104のどの部分に亀裂や剥離などの破損が生じた場合であっても、漏水や地下水などの浸入水(湧水)を防止することができる。また、目地材層14は、第1および第2接着層12a,12bによって、コンクリート開水路100の表面にも接着されるため、温度変化によるコンクリート開水路100の伸縮や屈曲に追従することができる。
無接着層16は、第1接着層12aと第2接着層12bとの間のプライマが塗布されていない部分である。無接着層16は、目地材層14と充填材104との間に位置し、目地材層14と充填材104とを縁切りして、コンクリート開水路100の伸縮や屈曲によって生じる引張力を、目地材層14の中心部分に集中させずに、目地材層14の、無接着層16を覆っている範囲全体に拡散させる。この実施例では、上述したように、第1接着層12aおよび第2接着層12bが、充填材104の幅方向の両側のそれぞれに形成されるため、充填材104の幅方向の長さ(たとえば、20mm)と略等しい幅を有する無接着層16が、充填材104の外表面上に形成されることとなる。
図3−図8を参照して、このような目地補修構造10をコンクリート開水路100の目地部102に形成する方法を以下に示す。
先ず、既設のコンクリート開水路100の洗浄作業を行う。具体的には、高圧洗浄機などを用いて、コンクリート開水路100に蓄積している土砂や苔などを除去する。そして、スポンジ等を用いて、洗浄作業に用いた洗浄水などのコンクリート開水路100内の水を適宜除去する。このとき、目地部102に浸入水(湧水)がある場合には、水中硬化型ボンド等により止水し、また、充填材104に欠損などがある場合には、左官こてやゴムベラなどを用いて、充填材104上に、たとえばモルタルに急結剤(たとえば株式会社マノール製)を添加した止水モルタルを塗りつける。
続いて、図3に示すように、コンクリート開水路100および充填材104の上に、仕切り部材18を設ける。ここで、仕切り部材18とは、コンクリート開水路100ないし充填材104と接着層12との接触を妨げるためのものである。たとえば、仕切り部材18には、マスキングテープなどが用いられ、その幅は20mmである。図4および図5に示すように、仕切り部材18を、目地部102の長手方向に沿って、充填材104の外表面上と、充填材104の幅方向の両端から一定の間隔(たとえば、10mm)を隔てたコンクリート開水路100の表面のそれぞれとの合計3箇所に設ける。
次に、目地部102の上に、接着層12を形成する。具体的には、先ず、図6に示すように、ブラシなどを用いて、充填材104の幅方向の一方側に設けられた仕切り部材18(第2仕切り部材18b)と他方側に設けられた仕切り部材18(第3仕切り部材18c)とに亘る範囲にプライマを薄く塗布する。そして、図7に示すように、充填材104の外表面の略中央部に設けられた仕切り部材18(第1仕切り部材18a)を除去する。すると、この第1仕切り部材18aを除去することによって、第1仕切り部材18aの上に塗布されていたプライマも取り除かれることとなり、これによって、接着層12が第1接着層12aと第2接着層12bとに隔てられる。つまり、充填材104の幅方向の両側のコンクリート開水路100の表面上のそれぞれに、当該充填材104を挟むように、第1接着層12aと第2接着層12bとが形成される。
続いて、接着層12の上に、目地材層14を形成する。具体的には、先ず、ゴムベラや刷毛などを用いて、第2仕切り部材18bと第3仕切り部材18cとに亘る範囲に上述した弾性樹脂材を塗布し、この弾性樹脂材が硬化する前に、第2仕切り部材18bと第3仕切り部材18cとを除去する。すると、この第2仕切り部材18bおよび第3仕切り部材18cを除去することによって、第2仕切り部材18bおよび第3仕切り部材18cの上に塗布されていたプライマと弾性樹脂材とが取り除かれることとなり、これによって、所定の幅を有する第1および第2接着層12a,12b、ならびに所定の幅を有する目地材層14が形成される。これで目地補修構造10の施工が終了する。
このように、この実施例では、目地部102に施した充填材104の上に、第1接着層12aと第2接着層12bと無接着層16とが形成され、それらの上に、充填材104の外表面の全体を覆う目地材層14が形成される。このため、たとえコンクリート開水路100の伸縮や屈曲によって充填材104が劣化しても、目地材層14によってコンクリート開水路100の漏水や湧水(侵入水)を防止することができる。さらに、コンクリート開水路100の伸縮や屈曲によって生じる引張力が、目地材層14の無接着層16を覆っている範囲全体に拡散することで、引張力に対する目地材層14の負担を軽減することができ、結果的に目地補修構造10の長寿命化が可能となる。すなわち、水密性に優れたコンクリート開水路100を長期にわたって維持することができる。
また、この実施例では、第1接着層12aと第2接着層12bとが、充填材104の幅方向の両側のコンクリート開水路100の表面上に、充填材104の幅方向の長さに相当する間隔を隔てて形成される。つまり、プライマが塗布されていない部分である無接着層16が充填材104の幅よりも大きい幅を有しており、充填材104の外表面上には、接着層12(第1接着層12a,第2接着層12b)が形成されていない。したがって、破損し易いと考えられる既存の充填材104のどの箇所で破損しても、目地材層14はその充填材104を覆っている範囲全体で延びを吸収することができる。したがって、目地材層の負担をより確実に軽減することができる。
さらに、この実施例では、目地材層14は、粒度が2.4〜0.3mmの珪砂(5号珪砂)を骨材として混入した弾性樹脂材によって形成される。たとえば、上述したように、骨材の粒度が大きすぎると、伸縮性および水密性が低下するとともに、骨材の粒粒感が周囲のコンクリートと調和せずに美観を損なうこととなる。しかしながら、この実施例によれば、弾性樹脂材に混入する骨材として粒度が2.4〜0.3mmの珪砂を用いることで、目地材層14に一定以上の伸縮性および水密性を保つとともに、コンクリート開水路100のコンクリートの表面と目地材層14の外表面とを調和させて、美観を表現することができる。
さらにまた、この実施例では、充填材104の外表面の中央部に配置された第1仕切り部材18aを取り除くことで、互いに所定の間隔を隔てた第1および第2接着層12a,12bを形成することができる。すなわち、高度な施工技術を必要とすることなく、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層12aと第2接着層12bとを簡単に設けることができる。また、充填材104の外側のコンクリート開水路100の表面に配置された第2仕切り部材18bと第3仕切り部材18cとを取り除くことで、所望の幅を有する第1および第2接着層12a,12b、ならびに目地材層14を形成することができる。すなわち、高度な施工技術を必要とすることなく、所望の幅を有する第1接着層12a、第2接着層12bならびに目地材層14を簡単に設けることができる。したがって、この実施例によれば、目地補修構造10を効率よく容易に実現することができる。
なお、上述の実施例では、目地補修構造10は、既設のコンクリート開水路100の目地部102を補修したが、これに限定されず、新設する開水路の目地部の補強構造としても適用できる。この場合には、目地部102をあらかじめ補強することで、新設する開水路の耐用年数を長くすることができる。
また、上述の実施例では、第1接着層12aと第2接着層12bとが、充填材104の幅方向の長さに相当する間隔を隔てて形成されたが、これに限定される必要はなく、充填材104の幅などに応じて、適宜選定することができる。
たとえば、図9に示すこの発明の他の実施例である目地補修構造10では、充填材104の幅方向の一方側において当該充填材104の外表面とコンクリート開水路100の表面とにまたがる第1接着層12aが形成されるとともに、第1接着層12aと所定の間隔を隔てた充填材104の幅方向の他方側において当該充填材104の外表面とコンクリート開水路100の表面とにまたがる第2接着層12bが形成される。つまり、第1接着層12aと第2接着層12bとが、充填材104の幅方向の長さよりも小さい間隔を隔てて形成され、この第1および第2接着層12a,12bによって、目地材層14と充填材104との付着強度、ならびに、目地材層14とコンクリート開水路100との付着強度が高められる。このような目地補修構造10をコンクリート開水路100の目地部102に形成する場合には、図10に示すように、充填材104の幅よりも小さい幅を有する第1仕切り部材18aを充填材104の外表面の略中央部に設けるとよい。この場合には、目地材層14を形成する面積を小さくすることができ、その分だけ施工を容易にし、施工コストも低減させることができる。
また、図示は省略するが、充填材104の外表面上に当該充填材104の幅以上の幅を有する第1仕切り部材18aを設けることによって、第1接着層12aと第2接着層12bとを充填材104の幅方向の長さよりも長い間隔を隔てて形成してもよい。
さらに、上述の実施例では、充填材104の幅方向の一方側に設けられた第2仕切り部材18bと他方側に設けられた第3仕切り部材18cとに亘る範囲に接着層12を形成したが、これに限定される必要はなく、第2仕切り部材18bと第3仕切り部材18cとを使用せずに、接着層12を形成してもよい。
たとえば、充填材104の外表面上に当該充填材104の幅以上の幅を有する第1仕切り部材18aを設ける場合には、具体的には、第1仕切り部材18aの表面上、そして、その第1仕切り部材18aの幅方向の両側のコンクリート開水路100の表面上における適宜の範囲にプライマを塗布することによって、接着層12を形成することもできる。
また、充填材104の外表面上に当該充填材104の幅よりも小さい幅を有する第1仕切り部材18aを設ける場合には、第1仕切り部材18aの表面上、その第1仕切り部材18aの幅方向の両側の充填材104の外表面上、そして、その充填材104の幅方向の両側のコンクリート開水路100の表面上における適宜の範囲にプライマを薄く塗布することによって、接着層12を形成することもできる。
なお、接着層12を形成する際に、必ずしも、第2仕切り部材18bと第3仕切り部材18cとに亘る範囲、少なくとも第1仕切り部材18aの表面の全体を覆う範囲、または少なくとも充填材104の外表面の全体を覆う範囲の全体に均一にプライマを施工する必要はない。たとえば、第1および第2接着層12a,12bを形成するときには第1仕切り部材18aを除去するため、第1仕切り部材18aの表面上には、薄く塗る程度、または充填材104の外表面上ないしコンクリート開水路100の表面上から第1仕切り部材18aの表面へ少しはみ出る程度のプライマを施工するだけでもよい。
さらにまた、上述の実施例では、充填材104の外表面上から第1仕切り部材18aを除去することによって、接着層12が所定の間隔を隔てた第1接着層12aと第2接着層12bとに隔てられたが、これに限定される必要はない。
たとえば、図11に示すこの発明のさらに他の実施例である目地補修構造10では、接着層12の上に仕切り部材18が設けられることによって、1つの接着層12が、実質的に、所定の間隔を隔てた第1接着層12aと第2接着層12bとに隔てられる。すなわち、仕切り部材18が無接着層16として機能する。具体的には、図11に示すように、充填材104の外表面の全体を覆う接着層12が形成されて、この接着層12の上に充填材104の幅よりも小さい幅を有する仕切り部材18が設けられ、そして、接着層12および仕切り部材18の上に、それらを覆う目地材層14が形成される。なお、図11では、接着層12の上に充填材104の幅より小さい幅を有する仕切り部材18を設けたが、上述の実施例と同様に、たとえば充填材104の幅と略等しい幅を有する仕切り部材18等が適用され得るのは言うまでもない。
また、たとえば、図示は省略するが、仕切り部材18を使用せずに、手作業によって、互いに所定の間隔を隔てた第1接着層12aと第2接着層12bとを別々に形成してもよい。
さらに、上述の実施例では、目地材層14は、粒度が2.4〜0.3mmの珪砂(5号珪砂)を骨材として混入した弾性樹脂材によって形成されたが、これに限定される必要はなく、少なくとも目地材層14の厚みよりも小さい粒度の珪砂を用いるのであれば、骨材の粒粒感が目地材層14の外表面にでることがないため、コンクリート開水路100のコンクリートの表面と目地材層14の外表面とを調和させて、美観を表現することができる。
なお、上述した径や高さ等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
10 …目地補修構造
12,12a,12b …接着層
14 …目地材層
16 …無接着層
18,18a,18b,18c …仕切り部材
100 …開水路
102 …目地部
104 …充填材

Claims (6)

  1. コンクリート開水路の目地部を補修する目地補修構造であって、
    前記目地部に充填される充填材、
    前記充填材の幅方向の一方側の前記コンクリート開水路の表面上に形成される第1接着層、
    前記第1接着層と所定の間隔を隔てた前記充填材の幅方向の他方側の前記コンクリート開水路の表面上に形成される第2接着層、および
    前記第1接着層および前記第2接着層の上であって、かつ前記第1接着層と前記第2接着層とに亘る範囲に形成される目地材層を備える、目地補修構造。
  2. 前記第1接着層と前記第2接着層とは、前記充填材の幅以上の間隔を隔てて形成される、請求項1記載の目地補修構造。
  3. 前記第1接着層は、前記充填材の幅方向の一方側において当該充填材の外表面と前記コンクリート開水路の表面とにまたがって形成され、前記第2接着層は、前記第1接着層と所定の間隔を隔てた前記充填材の幅方向の他方側において当該充填材の外表面と前記コンクリート開水路の表面とにまたがって形成される、請求項1記載の目地補修構造。
  4. 前記目地材層は、所定の割合で骨材を混入した弾性樹脂材によって形成され、前記骨材には、粒度が2.4〜0.3mmの珪砂が用いられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の目地補修構造。
  5. コンクリート開水路における充填材が充填された目地部を補修する目地補修方法であって、
    (a)前記充填材の外表面上に充填材の幅以上の幅を有する仕切り部材を設けるステップ、
    (b)前記仕切り部材の表面上、ならびに前記仕切り部材の幅方向の両側の前記コンクリート開水路の表面上に接着層を形成するステップ、
    (c)前記仕切り部材を除去して、前記接着層を第1接着層と第2接着層とに隔てるステップ、
    (d)前記第1接着層と前記第2接着層とに亘る範囲に目地材層を形成するステップを含む、目地補修方法。
  6. コンクリート開水路における充填材が充填された目地部を補修する目地補修方法であって、
    (a)前記充填材の外表面上に当該充填材の幅よりも小さい幅を有する仕切り部材を設けるステップ、
    (b)前記仕切り部材の表面上、前記仕切り部材の幅方向の両側の前記充填材の外表面上、ならびに前記充填材の幅方向の両側の前記コンクリート開水路の表面上に接着層を形成するステップ、
    (c)前記仕切り部材を除去して、前記接着層を第1接着層と第2接着層とに隔てるステップ、
    (d)前記第1接着層と前記第2接着層とに亘る範囲に目地材層を形成するステップを含む、目地補修方法。
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