JP2011029109A - 照明装置、及び液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光ダイオードを光源として利用し、当該発光ダイオード上に形成される樹脂の形状及び混練材料の量を調整することにより色調及び配光特性を制御することが可能な照明装置を提供すること。
【解決手段】基板(186)上に設置された光源(192)と、前記光源(192)の上部を覆うように形成され、蛍光物質が混練された第1光学樹脂(194)と、前記第1光学樹脂(194)の上部を覆うように形成された第2光学樹脂(196)と、前記第2光学樹脂(196)の上部に形成され、光拡散物質が混練された第3光学樹脂(198)と、を備える、照明装置(184)が提供される。
【選択図】図5

Description

本発明は、照明装置、及び液晶表示装置に関する。特に、発光ダイオードを光源に用いた照明装置、及び液晶表示装置に関する。
近年、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ(以下、PC)、携帯電話、携帯情報端末、携帯ゲーム機等に用いられる表示装置には、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)が広く利用されるようになってきている。通常、液晶表示装置には、カラーフィルタを有する透過型の液晶表示パネル、及びこの液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置が設けられている。液晶表示装置においては、バックライト装置から発せられた光が液晶表示パネルに照射され、液晶表示パネルにより選択的に透過された光が映像として出力される。バックライト装置の光源には、例えば、冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられる。
特に、発光ダイオードは、消費電力が低く、かつ、色再現性が高いため、バックライト装置の光源に有用である。バックライト装置の光源に発光ダイオードを用いる場合、光の三原色である赤色、緑色、青色に対応する3種類の発光ダイオードが組み合わせて用いられる。つまり、3種類の発光ダイオードから発せられた赤色光、緑色光、青色光が混合されて生成される白色光が液晶表示パネルに照射される。発光ダイオードを用いると、色純度の高い白色光が得られるため、CCFLを用いる場合に比べて出力光の色再現範囲を大きく広げることができる。また、発光ダイオードの出力は比較的高いため、高出力の発光ダイオードを用いることでバックライト装置の輝度を高めることができる。
しかしながら、個々の発光ダイオードは点光源であるため、液晶表示パネルを透過して出力される光には輝度むらや色むらが発生してしまうことがある。例えば、液晶表示パネルに対して発光ダイオードから発せられた光が垂直に入射されるように、発光ダイオードが液晶表示パネルの直下に配置されるような状況において輝度むらや色むらが発生する。このような輝度むらや色むらの発生を抑制するために、例えば、下記の特許文献1には、発光ダイオードの直上に発せられる光を拡散させるために、拡散材料が混入された光学樹脂により発光ダイオードの上面部を覆う構成が記載されている。
特開2006−286906号公報
しかしながら、液晶表示装置の厚みが薄くなると、単純に直上方向への照明光を拡散するだけでは足りず、拡散光を直上周辺に均一に拡散させることが求められる。発光ダイオードが載置される基板と液晶表示パネルの対向面との間の距離を光学距離と定義すると、光学距離が十分に短くなるにつれ、同じ方向に発せられた光が液晶表示パネルに達するまで平均行程は短くなる。そのため、隣接する複数の発光ダイオードから発せられた光が混合される領域が狭くなる。つまり、高い色純度の白色光を効率良く取り出すには、上記の平均行程を延ばしつつ、三原色が混合される領域を絞り込むことが有用である。そこで、各色光の発光ダイオードから発せられる光の放射方向、及び拡散方向を制御し、輝度むらや色むらの発生を抑制しつつ、取り出し効率を高めることが求められている。
なお、光源の色調を調整する技術については、例えば、特開2000−208815号公報に記載がある。同文献に記載の技術は、発光ダイオードの直上に蛍光体を含んだ樹脂を設け、それらを拡散材入りの樹脂で包含するというものである。このように、蛍光体を含んだ樹脂を設けることで、光源の色調を調整することが可能になる。しかしながら、同文献に記載の発光ダイオードパッケージは、発光ダイオードが持つ配光特性がそのまま反映されてしまう構造のため、樹脂側で配光特性を任意に制御することができない。また、特開平11−31845号公報には配光特性を改善するためのパッケージ構造が提案されているが、同文献に記載のパッケージ構造を適用しても、側方に十分な強度の光を配光することが難しい。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、光学距離が短い場合でも、輝度むらや色むらを抑え、均一な光を照射することが可能な、新規かつ改良された照明装置、及び液晶表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、基板上に設置された光源と、前記光源の上部を覆うように形成され、蛍光物質が混練された第1光学樹脂と、前記第1光学樹脂の上部を覆うように形成された第2光学樹脂と、前記第2光学樹脂の上部に形成され、光拡散物質が混練された第3光学樹脂と、を備える、照明装置が提供される。
また、上記の照明装置は、基板面に水平な面で切断して得られる断面の外縁を結ぶ最大長さに関し、前記第2光学樹脂の最大長さよりも前記第3光学樹脂の最大長さの方が小さく、かつ、前記第3光学樹脂の最大長さが前記第1光学樹脂の最大長さ以下であるように構成されていてもよい。
また、前記第2光学樹脂は、前記光源及び前記第1光学樹脂を内包するように形成されていてもよい。
なお、上記の照明装置においては、所定の色調が得られるように前記第1光学樹脂に混練される前記蛍光物質の量が調整される。
また、上記の照明装置においては、所定の輝度分布が得られるように前記第3光学樹脂に混練される前記散乱物質の量又は前記第3光学樹脂の高さが調整される。
また、前記第1光学樹脂の屈折率は、前記第2光学樹脂の屈折率よりも大きい方が好ましい。さらに、前記第2光学樹脂の屈折率は、前記第3光学樹脂の屈折率よりも大きい方が好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、液晶表示パネル、及び前記液晶表示パネルを背面から照明するために複数の照明装置が設けられたバックライト装置を有し、前記各照明装置は、基板上に設置された光源と、前記光源の上部を覆うように形成され、蛍光物質が混練された第1光学樹脂と、前記第1光学樹脂の上部を覆うように形成された第2光学樹脂と、前記第2光学樹脂の上部に形成され、光拡散物質が混練された第3光学樹脂と、を備える、液晶表示装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、光学距離が短い場合でも、輝度むらや色むらを抑え、均一な光を照射することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る液晶表示パネルの構造を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るバックライト装置の構造を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の断面構造を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の回路構成例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオード装置の構造を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオード装置の構造を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオード装置の構造を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオード装置に搭載される発光ダイオードの配光特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオード装置の配光特性を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオード装置を形成するための樹脂材料に混入される蛍光体の調合比率と発光色との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る発光ダイオード装置の配光特性、及び当該配光特性に現れるピーク値の樹脂高依存性を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態に係る技術は、薄型の液晶表示装置に搭載されるバックライト光源に関し、特に、発光ダイオードをバックライト光源として用いる液晶表示装置に関する。また、本実施形態に係る技術は、光学距離が短い薄型の液晶表示装置においても、輝度むらや色むらを抑え、パネルに均一な光を照射するための技術に関するものである。以下、本実施形態に係る液晶表示装置100について説明する。特に、液晶表示装置100に搭載される発光ダイオード装置184等について、具体例を挙げながら、その構成及び形成方法等について順次説明していくことにする。
(説明項目)
1:液晶表示装置100の構造について(図1〜図4)
2:発光ダイオード装置184の構造について(図5〜図7)
3:発光ダイオード装置184の配光特性について(図8〜図11)
4:まとめ
[1:液晶表示装置100の構造(図1〜図4)]
本実施形態に係る液晶表示装置100の構造について説明する。まず、図1を参照しながら、液晶表示装置100に搭載される液晶表示パネル110の構造について説明する。次いで、図2を参照しながら、液晶表示装置100に搭載されるバックライト装置150の構造について説明する。次いで、図3を参照しながら、液晶表示パネル110、及びバックライト装置150を含む液晶表示装置100の構造について説明する。次いで、図4を参照しながら、液晶表示装置100に搭載される駆動回路の構成例について説明する。
上記の通り、液晶表示装置100は、液晶表示パネル110、及びバックライト装置150を有する。また、バックライト装置150は、液晶表示パネル110の背面側に設けられている。なお、液晶表示装置100は、地上波放送の受信チューナや衛星波放送の受信チューナ等を搭載していてもよい。さらに、液晶表示装置100は、これらの受信チューナで受信した映像信号や音声信号に対して所定の信号処理を施す信号処理部を搭載していてもよい。そして、液晶表示装置100は、信号処理部から出力された音声信号を出力するための音声出力部を搭載していてもよい。
(液晶表示パネル110の構造について)
さて、図1に示すように、液晶表示パネル110は、ガラス等で形成された2枚の透明な基板(TFT基板114、対向電極基板112)を有している。また、対向配置されたTFT基板114、及び対向電極基板112の間隙には、液晶層116が形成される。液晶層116には、例えば、ツイステッドネマチック(TN)液晶が封入される。
TFT基板114には、複数の信号線124及び走査線126がマトリックス状に配列されている。信号線124と走査線126との交点には、画素電極130、及び薄膜トランジスタ132が形成されている。但し、図1においては、画素電極130、及び薄膜トランジスタ132の詳細な構成が明示されていない点に注意されたい。薄膜トランジスタ132は、個々の画素に対応するスイッチング素子である。薄膜トランジスタ132は、走査線126を流れる走査信号により選択される。走査信号により画素が選択されると、その画素に対応する薄膜トランジスタ132は、その画素に対応する画素電極130に対して信号線124から供給される映像信号を書き込む。
また、対向電極基板112には、TFT基板114に対向する面に、対向電極128及びカラーフィルタ122が形成されている。カラーフィルタ122は、各画素に対応する複数のセグメントに分割されている。さらに、カラーフィルタ122は、三原色である赤色、緑色、青色に対応して赤色フィルタR、緑色フィルタG、青色フィルタBに分割されている。カラーフィルタ122の配列パターンとしては、例えば、ストライプ配列パターン、デルタ配列パターン、正方配列パターン等がある。
また、液晶表示パネル110は、2枚の偏光板118、120を有する。偏光板118、120は、対向電極基板112、液晶層116、TFT基板114で形成される積層構造を挟み込むようにして配置される。そのため、後述するバックライト装置150により発せられた白色光は、偏光板120を通じてTFT基板114に入射され、液晶層116、対向電極基板112、及び偏光板118を順に通過する。このとき、液晶表示パネル110がアクティブマトリクス方式で駆動されることでフルカラー映像が表示される。
以上、図1を参照しながら、液晶表示パネル110の構造について簡単に説明した。次に、図2を参照しながら、バックライト装置150について説明する。
(バックライト装置150の構造について)
図2に示すように、バックライト装置150は、筐体部152と、拡散板154と、拡散シート156と、プリズムシート158と、偏光変換シート160とにより構成されている。但し、筐体部152の構造については後述する。また、拡散シート156、プリズムシート158、偏光変換シート160を纏めて光学機能シート群と呼ぶ場合がある。
上記の通り、バックライト装置150は、液晶表示パネル110を背面側から照明するものである。筐体部152は、内部に各色の光源を有する。また、拡散板154、拡散シート156、プリズムシート158、偏光変換シート160は、筐体部152の内部に設けられた各色の光源が発する光を混色させるために設けられている。なお、拡散シート156は、拡散板154に載置される。プリズムシート158は、拡散シート156に載置される。偏光変換シート160は、プリズムシート158に載置される。
拡散板154は、筐体部152から出射された光を内部で拡散させる。そのため、拡散板154が設けられることで、面発光における輝度の均一化が図られる。光学機能シート群は、例えば、入射光を2つの直交偏光成分に分解する機能、光波の位相差を補償して広角視野角化や着色防止を図る機能、入射光を拡散させる機能、輝度向上を図る機能等を備える。つまり、光学機能シート群は、筐体部152から発せられた光の光学特性を液晶表示パネル110の照明に適した光学特性に変換するものである。そのため、このような変換機能が実現されるのであれば、図2に示した光学機能シート群の構成に限定されない。
以上、図2を参照しながら、バックライト装置150の構造について簡単に説明した。ここで、筐体部152の構成について説明を補足する。
筐体部152の内部には、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光する3種類の発光ダイオードが設けられている。例えば、赤色光の発光ダイオードから発光される光は、640nm程度の波長を有する。また、緑色光の発光ダイオードから発光される光は、530nm程度の波長を有する。そして、青色光の発光ダイオードから発光される光は、450nm程度の波長を有する。
但し、赤色光の発光ダイオードから発せられる光のピーク波長を長波長側へシフトさせたり、青色光の発光ダイオードから発せられる光のピーク波長を短波長側へシフトさせたりして色域を広げる調整が施されていてもよい。このような色域の調整を行うことにより、液晶表示パネル110に表示される画像の色再現範囲を拡大することができる。また、各発光ダイオードから発せられた光の利用効率を高めるため、筐体部152の内壁面には反射加工が施されていてもよい。
以上、筐体部152の構成について簡単に補足説明を行った。次に、図3を参照しながら、筐体部152の内部構造及び液晶表示装置100の全体的な構造について説明する。
(液晶表示装置100の構造について)
図3に示すように、液晶表示装置100は、主に、図1に示した液晶表示パネル110、及び図2に示したバックライト装置150により構成される。また、液晶表示パネル110、及びバックライト装置150の一部は、ガイド部材172、外部フレーム174、内部フレーム176、内壁面178、ブラケット部材180を用いて固定されている。
外部フレーム174は、液晶表示装置100の外部筐体を成すものである。外部フレーム174の内側には、内部フレーム176が設けられている。液晶表示パネル110は、外部フレーム174と内部フレーム176との間に挟み込まれる形で固定されている。また、液晶表示パネル110の偏光板118と外部フレーム174との間にはスペーサが挟み込まれている。そして、液晶表示パネル110の偏光板120と内部フレーム176との間にはスペーサが挟み込まれている。さらに、内部フレーム176、外部フレーム174、及び液晶表示パネル110で囲まれた空間には、ガイド部材172が設けられている。ガイド部材172は、液晶表示パネル110が外部フレーム174の方向(−X方向)にずれ込んでしまうのを防止するために設けられている。
一方、バックライト装置150を形成する光学機能シート群及び拡散板154は、内壁面178に設けられたブラケット部材180と内部フレーム176との間に挟み込まれる形で固定されている。また、光学機能シート群を形成する偏光変換シート160と内部フレーム176との間にはスペーサが挟み込まれている。そして、ブラケット部材180は、拡散板154の底面(−Z方向の端面)を支持する形で拡散板154を固定している。筐体部152の枠に相当する内壁面178には、基板186が載置されている。また、基板186には、反射シート182、及び発光ダイオード装置184が載置されている。
反射シート182は、反射面が拡散板154の底面と対峙するように設置されている。また、反射シート182は、発光ダイオード装置184の発光部分よりも低い位置(−Z方向寄り)に設置されている。このような構成にすることで、反射シート182は、発光ダイオード装置184から下向きに放射された光や内壁面178で反射された光を反射して拡散板154に入射させることができる。反射シート182には、例えば、シート基材上に銀反射膜、低屈折率膜、及び高屈折率膜を順に積層して形成される反射膜等が用いられる。なお、内壁面178についても反射シート182と同様、光を反射させるような鏡面加工が表面に施されていてもよい。
以上、図3を参照しながら、液晶表示装置100の全体的な構造について簡単に説明した。上記の通り、液晶表示装置100には、発光ダイオード装置184が設けられている。そして、発光ダイオード装置184により発せられた光は、拡散板154、及び光学機能シート群を通じて液晶表示パネル110に入射される。既に述べた通り、本実施形態は、発光ダイオード装置184の構成及び形成方法等に関するものである。本実施形態に係る発光ダイオード装置184の構成等については後段において詳述するが、その前に、図4を参照しながら、液晶表示装置100に搭載される駆動回路の構成について説明する。
(駆動回路の構成について)
液晶表示装置100には、例えば、図4に示すような駆動回路が搭載される。この駆動回路には、入力端子10と、RGBプロセス処理部12と、制御部14と、ユーザインターフェース16と、バックライト駆動部18と、電源20と、画像メモリ22と、Xドライバ24と、Yドライバ26とが含まれる。
電源20は、液晶表示パネル110やバックライト装置150に駆動電源を供給するものである。Xドライバ24、Yドライバ26は、液晶表示パネル110を駆動するものである。バックライト駆動部18は、バックライト装置150を駆動制御するものである。入力端子10には、外部から供給される映像信号や映像信号処理部(非図示)で処理された映像信号が入力される。入力端子10から入力された映像信号は、RGBプロセス処理部12に入力される。RGBプロセス処理部12には、制御部14、及び画像メモリ22が接続されている。
RGBプロセス処理部12は、入力された映像信号に対してクロマ処理等の信号処理を施す。さらに、RGBプロセス処理部12は、コンポジット信号から液晶表示パネル110の駆動に適したRGBセパレート信号に変換する。そして、RGBプロセス処理部12から出力されたRGBセパレート信号は、制御部14に入力されると共に、画像メモリ22を介してXドライバ24に入力される。制御部14は、RGBセパレート信号に応じた所定のタイミングで、Xドライバ24及びYドライバ26を駆動する。このように、液晶表示パネル110は、Xドライバ24及びYドライバ26により、RGBセパレート信号に基づいて駆動制御される。その結果、液晶表示パネル110には、RGBセパレート信号に相当する映像が出力される。
バックライト駆動部18は、電源20から電力の供給を受けてパルス幅変調(PWM)信号を生成する。そして、バックライト駆動部18は、パルス幅変調信号に基づいてバックライト装置150の光源である個々の発光ダイオード装置184を発光させる。発光ダイオードの色温度は動作電流に依存する。そのため、所定以上の輝度を維持しながら忠実に色再現性を保つ(色温度を一定にする)には、パルス幅変調信号に基づいて発光ダイオード装置184に供給される電流量が制御される。このようにパルス幅変調信号を用いることで、色温度の変化を抑え、所望の輝度を維持しながら色再現性を保つことができる。
ユーザインターフェース16は、映像信号の受信チャンネルを選択したり、音声出力量を調整したりするために用いられる操作入力手段である。また、ユーザインターフェース16は、バックライト装置150の輝度調節やホワイトバランスの調節等を行うために用いられる。例えば、ユーザインターフェース16を用いて輝度調節が行われると、制御部14は、バックライト駆動部18に対してユーザ操作に応じた輝度制御信号を入力する。さらに、バックライト駆動部18は、入力された輝度制御信号に応じてパルス幅変調信号のデューティ比を色毎に調整して各色の発光ダイオード装置184を制御する。
以上、液晶表示装置100に搭載された駆動回路の構成について簡単に説明した。以下では、本実施形態に係る発光ダイオード装置184について詳細に説明する。
[2:発光ダイオード装置184の構造について(図5〜図7)]
本実施形態に係る発光ダイオード装置184について説明する。まず、図5及び図6を参照しながら、発光ダイオード装置184の構造について説明する。
図5に示すように、発光ダイオード装置184は、発光ダイオード192と、第1光学樹脂194と、第2光学樹脂196と、第3光学樹脂198とにより構成される。
発光ダイオード192は、基板186の上に形成される。また、図中には明示しないが、発光ダイオード192は、基板186の上に形成されるバッファ層、第1クラッド層、活性層、第2クラッド層、キャップ層等により構成される。これらの層は、例えば、結晶成長法により形成される。さらに、図中には明示しないが、発光ダイオード192の配線は、ワイヤボンディング等により電極に接続される。そして、発光ダイオード192は、接続された電極から供給される電力により駆動される。
発光ダイオード192の上には、少なくとも発光ダイオード192の天面(発光面)を覆うように第1光学樹脂194が形成されている。第1光学樹脂194には、色調を調整するための蛍光物質が混練されている。そのため、発光ダイオード192から発せられた所定波長の光が第1光学樹脂194に照射されると、第1光学樹脂194に含まれる蛍光物質が励起され、当該所定波長とは異なる波長の光が射出される。このとき、蛍光物質は、所定波長の光により高い励起状態に遷移し、その後、光の輻射を伴って低い励起状態又は基底状態に遷移する。つまり、状態間のエネルギー差を持つ光が射出される。
例えば、発光ダイオード192が青色光の光源であるとする。このとき、青色光の入射に対して緑色光及び赤色光を射出する蛍光物質を第1光学樹脂194に混練させておくと、発光ダイオード192から第1光学樹脂194に青色光を照射した場合、第1光学樹脂194から緑色光及び赤色光が混じり合った光が射出される。もちろん、発光ダイオード192から発せられた青色光も混じり合うため、適当な強度で各色光が混合されていれば、第1光学樹脂194から射出された光が人の目には白色の光となって感じられる。なお、蛍光物質の調合比率や混練する量を変えることで、任意に色調を調整することが可能である(図10を参照)。なお、蛍光物質としては、例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)蛍光体等を用いることができる。
また、第1光学樹脂194は、発光ダイオード192を保護する役割も担っている。そのため、図5に示すように、第1光学樹脂194は、発光ダイオード192を覆うように形成されていることが好ましい。また、第1光学樹脂194は、第2光学樹脂196の内部に形成される。第2光学樹脂196は、発光ダイオード192から発せられ、第1光学樹脂194により色調が調整された光Liの取り出し効率を向上させるためのレンズを形成する。また、第2光学樹脂196は、発光ダイオード192及び第1光学樹脂194を保護する役割も担う。なお、第1光学樹脂194、第2光学樹脂196は、例えば、シリコーン等により形成される。
また、第2光学樹脂196の上には、第3光学樹脂198が形成されている。第3光学樹脂198の材質は、例えば、第2光学樹脂196と同じ材料の中に、重量比で約30%〜約80%の割合だけ拡散材粒子が混練されたものである。そのため、発光ダイオード192により発せられ、第1光学樹脂194、及び第2光学樹脂196を透過した光は、第3光学樹脂198に混練された拡散材粒子により散乱される。拡散材粒子は、直径が3μm〜12μm程度の大きさであることが好ましい。さらに、拡散材粒子の形状は、略球状であることが好ましい。
図5に示すように、発光ダイオード装置184を形成する第1光学樹脂194は、発光ダイオード192の全体を覆うような略半球の形状を成している。また、発光ダイオード装置184を形成する第2光学樹脂196は、第1光学樹脂194の全体を覆うような略半球の形状を成している。つまり、第1光学樹脂194及び第2光学樹脂196は、X−Y面上に形成され、Z方向に盛り上がったドーム型である。さらに、第1光学樹脂194及び第2光学樹脂196は、その頭頂部と発光ダイオード192の発光中心とが同じ軸(中心軸C)上に並ぶように形成されている。
また、第2光学樹脂196のZ方向に沿った高さはL1である。さらに、第3光学樹脂198は、第2光学樹脂196の上面に形成されている。そして、第3光学樹脂198は、Z方向に沿った高さL2を有している。この高さL2は、第2光学樹脂196の高さL1との間に関係L1=(0.5〜3.0)*L2を有する。特に、高さL2は、高さL1よりも大きく高々3倍程度であることが好ましい。また、第3光学樹脂198は、第2光学樹脂196の上面(但し、頭頂部を含む。)を底面とするZ方向に盛り上がったドーム型である。さらに、第3光学樹脂198は、その中心軸(又は頭頂部)が中心軸C上に位置するように形成されている。
第3光学樹脂198のX−Y断面の最大直径は、第2光学樹脂196のX−Y断面の最大直径よりも小さい。つまり、第3光学樹脂198は、中心軸Cを軸とするX−Y平面内の回転に対して略対称な柱状であると言える。また、第3光学樹脂198の最大直径は、第1光学樹脂194の最大直径と同じか、それよりも大きいことが好ましい。
さて、発光ダイオード192から発せられた光Liは、第1光学樹脂194、第2光学樹脂196を通じて第3光学樹脂198に入射される。但し、第2光学樹脂196が設けられていることにより、発光ダイオード192から発せられた光は、全てが第3光学樹脂198に入射されるわけではない。つまり、発光ダイオード192から発せられた光の一部は、第2光学樹脂196の表面から直接的に筐体部152の内部空間に放射される。一方、第3光学樹脂198に入射された入射光Liは、第3光学樹脂198に混練された拡散材料により散乱され、散乱光Lsとして第3光学樹脂198の表面から筐体部152の内部空間に放射される。
上記の通り、第3光学樹脂198には拡散材が混入されているため、入射光Liは、拡散材粒子により散乱され、Z方向とは異なる角度に放射される。既に述べた通り、本実施形態においては、発光ダイオード192から第1光学樹脂194を経て放射された光の色調を任意に調整できるようにすることと、発光ダイオード192から放射された光が効率的かつ均一に混合されるようにすることが目的とされる。色調を任意に調整できるようにするという目的については、上記の通り、蛍光材料を混練した第1光学樹脂194を設け、その蛍光材料の調合比や混練する量を調整することにより実現される。
一方、第1光学樹脂194を経て放射された光を効率的かつ均一に混合させるという目的については、発光ダイオード192からZ方向に放射された光の軌道をZ方向から離れた方向(Z方向との成す角が大きい方向)に向けて大きく変化させることが必要である。このように光の軌道を大きく変化させるためには、第3光学樹脂198の散乱断面積を大きくすればよい。そこで、本実施形態においては、第3光学樹脂198がZ方向に伸びた形状にしている。このような形状にすることで、第3光学樹脂198の中をZ方向に進行する光の行程が伸び、Z方向に進行する光の散乱断面積が大きくなるのである。
但し、第3光学樹脂198は、X−Y断面の直径(半径)が短くなるように形成されている。このような形状にすることで、第3光学樹脂198の内部で散乱された散乱光Lsが第3光学樹脂198の表面に到達するまでの行程を短くすることが可能になる。そのため、Z方向から離れた方向に散乱された散乱光Lsは、比較的容易に筐体部152の内部空間に放射される。結果として、Z方向に放射される光の輝度が相対的に小さく、Z方向から離れた方向に放射される光の輝度が相対的に大きくなるのである。
また、第3光学樹脂198が第2光学樹脂196の上面全体を覆うのではなく、直上(Z方向)近辺だけを覆うように形成されている。このような構造にすることにより、第2光学樹脂196の表面から直接的に光が取り出される分だけ、散乱による強度の損失が低減されている。このように、発光ダイオード192の直上(Z方向)近辺に放射される光Liのみを効率的に散乱させることにより、十分な取り出し効率を維持しつつ、輝度むらを抑えることができる。
ここで、第1光学樹脂194、第2光学樹脂196、第3光学樹脂198の屈折率について述べる。上記の通り、発光ダイオード装置184には、基板186上に、発光ダイオード192、第1光学樹脂194、第2光学樹脂196、第3光学樹脂198が順に積層されている。このとき、発光ダイオード192により発せられた光の取り出し効率を向上させるには、発光ダイオード192から遠くなるにつれて屈折率が低くなるように設定することが好ましい。例えば、空気の屈折率1を基準に、第1光学樹脂194の屈折率をおよそ1.6〜1.8程度にし、第2光学樹脂196の屈折率をおよそ(1.6〜1.8+1)/2程度にし、第3光学樹脂108の屈折率をおよそ1程度に設定することが好ましい。このような設定にすることで光の取り出し効率を向上させることができる。
次に、図6を参照しながら、発光ダイオード装置184のX−Y断面形状について確認しておくことにする。特に、第1光学樹脂194、第2光学樹脂196、第3光学樹脂198の寸法に関する相互の関係を明示する。但し、図5に例示した構造的な特徴により得られる作用効果が実現されるのであれば、必ずしも図6に例示する断面形状でなくてもよい。図6の例では断面形状を円形にしているが、例えば、任意の略楕円形や略矩形等にしてもよい。
図6には、最大直径部分における第1光学樹脂194、第2光学樹脂196、及び第3光学樹脂198のX−Y断面形状、及び、発光ダイオード192のX−Y断面形状が模式的に示されている。なお、第1光学樹脂194の最大直径をd1、第2光学樹脂196の最大直径をd2、及び第3光学樹脂198の最大直径をd3と表記する。また、発光ダイオード192の対角長さをKと表記する。
まず、第1光学樹脂194の最大直径d1と発光ダイオード192の対角長さKとの間の関係、及び、第1光学樹脂194の最大直径d1と第2光学樹脂196の最大直径d2及び第3光学樹脂198の最大直径d3との間の関係について述べる。
上記の通り、第1光学樹脂194は、発光ダイオード192を覆うように形成される。そのため、第1光学樹脂194の最大直径d1は、発光ダイオード192の対角長さKとの間でd1>Kの関係を有する。このような関係にすることで、第1光学樹脂194により発光ダイオード192を保護することができる。
また、第1光学樹脂194は、第2光学樹脂196の内部に形成される。そのため、第1光学樹脂194の最大直径d1は、第2光学樹脂196の最大直径d2との間でd2>d1の関係を有する。このような関係にすることで、第2光学樹脂196により第1光学樹脂194を保護することができる。
また、第1光学樹脂194の最大直径d1は、第3光学樹脂198の最大直径d3との間でd1≦d3の関係を有する。このような関係にすることで、第1光学樹脂194により色調が調整された光が漏れなく第3光学樹脂198により拡散されるようになる。その結果、第1光学樹脂194で色調が調整された光が十分に混合され、発光ダイオード装置184から発せられる光の色調が更に均一化される。
次に、第2光学樹脂196の最大直径d2と第3光学樹脂198の最大直径d3との間の関係について述べる。なお、第3光学樹脂198の最大直径d3は、発光ダイオード192の対角長さKの約1〜4倍に設定される。
第2光学樹脂196の最大直径d2は、第3光学樹脂198の最大直径d3との間でd2>d3の関係を有する。このような構造にすることにより、Z方向から離れた方向に放射された一部の光が第2光学樹脂196の表面から直接的に取り出される。このように、比較的大きな角度で放射された光を直接取り出すことで、その分だけ散乱による強度損失を回避することができる。つまり、発光ダイオード192の直上(Z方向)近辺に放射される光のみを効率的に散乱させることにより、十分な取り出し効率を維持しつつ、輝度むらを抑えることができる。
以上、発光ダイオード装置184の構造について説明した。図5及び図6に模式的に示した発光ダイオード装置184を試作した際に撮影した写真を図7に示す。図7に示す発光ダイオード装置184には、上記説明の通り、発光ダイオード192の天面を少なくとも覆うように第1光学樹脂194が設けられ、第1光学樹脂194を覆うように第2光学樹脂196が設けられ、第2光学樹脂196の頭頂付近に第3光学樹脂198が設けられている。このような構造により、優れた配光特性を持ち、色調を任意に調整可能な発光ダイオード装置184(LEDパッケージ)が実現される。
[3:発光ダイオード装置184の配光特性について(図8〜図11)]
次に、図8、図9を参照しながら、発光ダイオード装置184の配光特性について説明する。図8は、発光ダイオード192の配光特性を示す説明図である。図9は、発光ダイオード装置184の配光特性を示す説明図である。まず、図8を参照しながら、発光ダイオード192の配光特性について説明する。次いで、図8と図9とを対比しながら、発光ダイオード装置184の配光特性について説明する。
まず、図8を参照する。図8には、配光角度(図11(B)を参照)が0°の位置で観測される輝度を基準とする輝度比の分布(配光特性)が示されている。但し、図8に例示した配光特性は、第3光学樹脂198を設けずに発光ダイオード192から発せられ、第1光学樹脂194を透過した光が全て第2光学樹脂196の表面から放射された場合のものである。図8に示す配光特性は、配光角度0°にピークを持ち、配光角度の絶対値が大きくなるにつれて輝度比が小さくなるような上に凸の曲線で表現される。図8には、異なる3つの条件下で観測された発光ダイオード192の配光特性が示されているが、いずれも同じ傾向を示している。
第2光学樹脂196のレンズ効果により、絶対値が大きな配光角度においても、ある程度の輝度が得られている。しかしながら、配光角度の絶対値が大きくなるに連れて輝度が低下してしまっている。上記の通り、Z方向に輝度が集中してしまうと、複数の発光ダイオード192から発せられた光の混合確率が低下してしまうため、高純度の白色光が得られなくなる。また、個々の発光ダイオード192の色光が液晶表示パネル110に照射され、色むら等が発生してしまう。このような色むら等を抑えるためには、配光角度の小さい方向に照射される光を効率的に拡散させ、配光角度の大きい方向に照射される光量を増加させる必要がある。
本実施形態においては、光を効率的に拡散させる機構として、図5及び図6に示すような構造を持つ第3光学樹脂198の設置を提案している。第3光学樹脂198を設けることで、配光特性を示す輝度比のグラフは、図9に示すような形状に変化する。
図9には、第3光学樹脂198を設けた発光ダイオード装置184により得られる配光特性が示されている。但し、第2光学樹脂196のレンズ効果により配光角度が十分に大きい方向に屈折された光は、第3光学樹脂198を介さずに第2光学樹脂196の表面から射出される点に注意されたい。図9に示すように、第3光学樹脂198を設置した効果により、配光角度の大きな方向に放射される光の輝度比が増大する。
図9の例では、配光角度の絶対値が70°近辺において輝度比のピークが現れている。また、輝度比のピーク値は2.5を越えている。つまり、発光ダイオード192の直上に放射される光の輝度に比べて2.5倍の輝度が観測されることになる。本実施形態に係る発光ダイオード装置184においては、第3光学樹脂198の寸法を変化させることで、輝度比のピークが現れる配光角度及びピーク値を調整することができる(図11を参照)。なお、マイナス方向に放射された光は、発光ダイオード装置184の直下にある反射シート182等により反射され、プラス方向に放射された光と混合される。
以上、本実施形態に係る発光ダイオード装置184の構成、及び発光ダイオード装置184により得られる配光特性について説明した。図10に示すように、第1光学樹脂194に混練させる蛍光材料の調合比率や混練する量を調整することで、発光ダイオード装置184から発せられる光の色調を任意に調整することが可能になる。また、図11に示すように、第3光学樹脂198の寸法を変更することで、発光ダイオード装置184から発せられる光の配光特性を任意に調整することが可能になる。なお、第3光学樹脂198に混練される散乱材料の量を調整することで配光特性を調整することもできる。
このように、配光特性を任意に調整できるようになると、液晶表示装置100に用いられるLED直下方式のバックライト装置150を薄型化することが可能になる。また、好適な配光特性に調整されることで、液晶表示装置100に用いられるLED直下方式のバックライト装置150に設置すべきLEDを削減することが可能になる。さらに、上記の発光ダイオード装置184をLED照明に用いた場合、照明範囲を均一に照射することが可能になるため、通常は光源に設けられるレンズを省略することができる。
[4:まとめ]
以上説明した本実施形態の技術内容は、その特徴部分を抽出して次のように纏めることができる。
上記の発光ダイオード装置184は、次のような構成を有する照明装置の一例である。当該照明装置は、基板上に設置された光源と、前記光源の上部を覆うように形成され、蛍光物質が混練された第1光学樹脂と、前記第1光学樹脂の上部を覆うように形成された第2光学樹脂と、前記第2光学樹脂の上部に形成され、光拡散物質が混練された第3光学樹脂とを有する。このように、第1光学樹脂に蛍光物質が混練されていることで、第1光学樹脂を透過する光の色調が所定の色調に調整される。つまり、第1光学樹脂に混練される蛍光物質の調合量を調整することにより、透過光の色調を調整することができる。
また、第1光学樹脂を透過した光は、レンズとして機能する第2光学樹脂を透過後、第3光学樹脂に入射する。第3光学樹脂には、光散乱物質が混練されているため、入射光が第3光学樹脂の内部で散乱される。そのため、基板の垂直方向及びそれに近い角度方向に向けて光源から発せられた光が散乱され、基板の水平方向に近い角度に射出される。その結果、上記の液晶表示装置100のバックライトとして上記の照明装置を用いた場合には色むらや輝度むら等の発生を抑制することが可能になり、一方で、LED照明として上記の照明装置を用いた場合には光を均一に照射させるためのレンズを設けずに済む。
また、上記の照明装置は、基板面に水平な面で切断して得られる断面の外縁を結ぶ最大長さに関し、前記第2光学樹脂の最大長さよりも前記第3光学樹脂の最大長さの方が小さく、かつ、前記第3光学樹脂の最大長さが前記第1光学樹脂の最大長さ以下となるように構成する方が好ましい。このように、第2光学樹脂の外形寸法が第3光学樹脂の外形寸法よりも大きくなるようにすることで、第2光学樹脂により基板の水平方向に近い角度に屈折された光を第3光学樹脂を通さずに射出することが可能になる。そのため、散乱による減衰の影響を受けずに射出される光の分だけ輝度が向上する。また、第3光学樹脂の外形寸法を第1光学樹脂の外形寸法よりも大きくすることで、色調が調整され、基板に垂直な方向に射出された光の大部分を漏れなく散乱させることが可能になる。
また、前記第1光学樹脂の屈折率は、前記第2光学樹脂の屈折率よりも大きい方が好ましい。また、前記第2光学樹脂の屈折率は、前記第3光学樹脂の屈折率よりも大きい方が好ましい。このように、光源からの距離が遠い位置に設けられた光学樹脂ほど屈折率が大きくなるように構成することで、光の取り出し効率を高めることが可能になる。
(備考)
上記の発光ダイオード192は、光源の一例である。上記の発光ダイオード装置184は、照明装置の一例である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 入力端子
12 RGBプロセス処理部
14 制御部
16 ユーザインターフェース
18 バックライト駆動部
20 電源
22 画像メモリ
24 Xドライバ
26 Yドライバ
100 液晶表示装置
110 液晶表示パネル
112 対向電極基板
114 TFT基板
116 液晶層
118、120 偏光板
122 カラーフィルタ
124 信号線
126 走査線
128 対向電極
130 画素電極
132 薄膜トランジスタ
150 バックライト装置
152 筐体部
154 拡散板
156 拡散シート
158 プリズムシート
160 偏光変換シート
172 ガイド部材
174 外部フレーム
176 内部フレーム
178 内壁面
180 ブラケット部材
182 反射シート
184 発光ダイオード装置
186 基板
192 発光ダイオード
194 第1光学樹脂
196 第2光学樹脂
198 第3光学樹脂

Claims (7)

  1. 基板上に設置された光源と、
    前記光源の上部を覆うように形成され、蛍光物質が混練された第1光学樹脂と、
    前記第1光学樹脂の上部を覆うように形成された第2光学樹脂と、
    前記第2光学樹脂の上部に形成され、光拡散物質が混練された第3光学樹脂と、
    を備える、照明装置。
  2. 基板面に水平な面で切断して得られる断面の外縁を結ぶ最大長さに関し、前記第2光学樹脂の最大長さよりも前記第3光学樹脂の最大長さの方が小さく、かつ、前記第3光学樹脂の最大長さが前記第1光学樹脂の最大長さ以下である、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2光学樹脂は、前記光源及び前記第1光学樹脂を内包するように形成される、請求項2に記載の照明装置。
  4. 所定の色調が得られるように前記第1光学樹脂に混練される前記蛍光物質の量が調整される、請求項3に記載の照明装置。
  5. 所定の輝度分布が得られるように前記第3光学樹脂に混練される前記光散乱物質の量又は前記第3光学樹脂の高さが調整される、請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記第1光学樹脂の屈折率は、前記第2光学樹脂の屈折率よりも大きく、
    前記第2光学樹脂の屈折率は、前記第3光学樹脂の屈折率よりも大きい、請求項5に記載の照明装置。
  7. 液晶表示パネル、及び前記液晶表示パネルを背面から照明するために複数の照明装置が設けられたバックライト装置を有し、
    前記各照明装置は、
    基板上に設置された光源と、
    前記光源の上部を覆うように形成され、蛍光物質が混練された第1光学樹脂と、
    前記第1光学樹脂の上部を覆うように形成された第2光学樹脂と、
    前記第2光学樹脂の上部に形成され、光拡散物質が混練された第3光学樹脂と、
    を備える、液晶表示装置。
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