JP2011028547A - 仮想マシン起動端末および仮想マシン起動プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定のコンピュータ装置に処理負荷が集中することを防ぎ、可用性を向上させる階層構造のコンピュータリソース提供システムを提供する。
【解決手段】仮想マシン起動端末が、コンピュータリソース提供システムを構成する複数の仮想マシン起動端末毎に仮想マシン起動端末が属するクラスタを識別するクラスタ識別情報を対応付けて記憶し、複数のクラスタ毎にクラスタに属する仮想マシン起動端末が有するコンピュータリソースの利用量を記憶し、ネットワークを介して接続されたユーザ端末から送信されロードバランサによって複数の仮想マシン起動端末のうちから自身に割り振られた仮想マシン起動要求に応じて、仮想マシンを起動させる仮想マシン起動端末を判定して仮想マシン起動要求を送信し、自身または他の仮想マシン起動端末から送信される仮想マシン起動要求に応じて、コンピュータリソースに仮想マシンを起動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自身のコンピュータリソースを仮想化して定められた仮想マシンを起動する仮想マシン起動端末および仮想マシン起動プログラムに関する。
近年、ネットワークを介してユーザ端末から送信される仮想マシン起動要求に応じて、コンピュータ装置のコンピュータリソースに仮想マシンを起動させ、ユーザ端末に利用させるコンピュータの利用形態が普及し始めている。このようにコンピュータリソースを提供するシステムはクラウドサービスシステムなどとも呼ばれ、クラウド制御装置と、クラウド制御装置の下位に当たる複数のクラスタ制御装置と、クラスタ制御装置の下位に当たり、クラスタ制御装置が管理するクラスタに属すノード制御装置とが含まれる階層構造の装置群を備えている。クラウド制御装置は、クラスタ制御装置毎にそのクラスタに属するノード制御装置によって起動されている仮想マシンのコンピュータリソースの利用量を定期的に取得して記憶する。クラスタ制御装置は、自身のクラスタに属するノード制御装置毎にコンピュータリソースの利用量を定期的に取得して記憶する。
仮想マシンを起動する際には、クラウド制御装置が、ユーザ端末から送信された仮想マシン起動要求を受信し、コンピュータリソースに空きがあるノード制御装置が属するクラスタを判定して、そのクラスタを管理するクラスタ制御装置に仮想マシン起動要求を送信する。クラスタ制御装置は、クラウド制御装置から送信される仮想マシン起動要求に応じて、自身に属するノード制御装置のうち、コンピュータリソースに空きがあるノード制御装置に仮想マシン起動要求を送信する。ノード制御装置は、クラスタ制御装置から送信された仮想マシン起動要求に応じて、自身のコンピュータリソースに仮想マシンを起動させる。このような階層構造によるクラウドサービスシステムにより、大量の仮想マシン起動要求に応じて仮想マシンを提供することが可能である。
ところで、特許文献1には、P2Pネットワークにおける分散ハッシュテーブルにより情報を共有する技術が記載されている。
特開2008−276551号公報
しかしながら、このようなクラウドサービスシステムでは、クラウドサービスシステムを構成するコンピュータ装置のうち特定のクラウド制御装置またはクラスタ制御装置に仮想マシン起動要求が集中して送信される場合がある。このような場合、特定のクラウド制御装置またはクラスタ制御装置に過剰な負荷がかかり、クラウドサービスシステムとしての可用性が低減する場合があると考えられる。ここで、このような階層構造によるクラウドサービスシステムを稼動させる場合に、特定のコンピュータ装置に処理負荷が集中することを防ぎ、可用性を向上させることが望ましい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、特定のコンピュータ装置に処理負荷が集中することを防ぎ、可用性を向上させる階層構造のコンピュータリソース提供システムを提供する仮想マシン起動端末および仮想マシン起動プログラムを提供する。
上述した課題を解決するために、本発明は、自身のコンピュータリソースを仮想化して定められた仮想マシンを起動する複数の仮想マシン起動端末を備えたコンピュータリソース提供システムにおける仮想マシン起動端末であって、複数の仮想マシン起動端末毎に、仮想マシン起動端末が属して管理される単位であるクラスタを識別するクラスタ識別情報が対応付けられて記憶されるクラスタ構成端末記憶テーブルと、複数のクラスタ毎に、クラスタに属する仮想マシン起動端末が有するコンピュータリソースのうち、仮想マシンが起動され利用されているコンピュータリソースの利用量が記憶されるクラスタ管理テーブルと、ネットワークを介して接続されたユーザ端末から送信され、定められたロードバランサによって複数の仮想マシン起動端末のうちから自身に割り振られた仮想マシン起動要求に応じて、仮想マシン起動要求に応じた仮想マシンを、複数のクラスタのうちいずれのクラスタに属する仮想マシン起動端末に起動させるかを、クラスタ管理テーブルに記憶されたコンピュータリソースの利用量に基づいて判定し、仮想マシンを起動させると判定した仮想マシン起動端末に、仮想マシン起動要求を送信する制御部と、自身または他の仮想マシン起動端末が有する制御部から送信される仮想マシン起動要求に応じて、自身が有するコンピュータリソースに仮想マシンを起動するノード制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、クラスタ構成端末記憶テーブルおよびクラスタ管理テーブルを、他の仮想マシン起動端末との間で共有する分散ハッシュテーブルと、クラスタ構成端末記憶テーブルおよびクラスタ管理テーブルを、分散ハッシュテーブルに記憶させて他の仮想マシン起動端末との間で共有する分散メモリ制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、クラスタ構成端末記憶テーブルには、仮想マシン起動端末毎に、仮想マシン起動端末の状態を示す情報であって、仮想マシン起動要求を受信した場合に仮想マシン起動要求に応じて仮想マシンを起動させる状態であることを示す通常状態と、仮想マシン起動要求を受信した場合に仮想マシン起動要求に応じて仮想マシンを起動させない状態であることを示す予閉塞状態と、予閉塞状態であってかつ自身が有するコンピュータリソースに仮想マシンが起動されていない状態であることを示す閉塞状態とのいずれかの状態を示す情報が記憶され、自身の状態を示す情報が通常状態を示す場合に送信される停止要求に応じて、クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された状態を示す情報を予閉塞に書き換えて記憶させ、予閉塞状態である場合に自身が有するコンピュータリソースに仮想マシンが起動されていないと判定すると、クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された状態を示す情報を閉塞に書き換えて記憶させる状態更新部を備え、制御部は、状態が予閉塞または閉塞を示す情報に対応付けられた仮想マシン起動端末以外の仮想マシン起動端末を、仮想マシン起動要求の送信先として判定し、ノード制御部は、クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された自身の状態が予閉塞を示す場合、自身のコンピュータリソースに起動された仮想マシンを他の仮想マシン起動端末に移動させることを特徴とする。
また、本発明は、自身のコンピュータリソースを仮想化して定められた仮想マシンを起動する複数の仮想マシン起動端末を備えたコンピュータリソース提供システムにおいて、複数の仮想マシン起動端末毎に、仮想マシン起動端末が属して管理される単位であるクラスタを識別するクラスタ識別情報が対応付けられて記憶されるクラスタ構成端末記憶テーブルと、複数のクラスタ毎に、クラスタに属する仮想マシン起動端末が有するコンピュータリソースのうち、仮想マシンが起動され利用されているコンピュータリソースの利用量が記憶されるクラスタ管理テーブルとを備えた仮想マシン起動端末のコンピュータに、ネットワークを介して接続されたユーザ端末から送信され、定められたロードバランサによって複数の仮想マシン起動端末のうちから自身に割り振られた仮想マシン起動要求に応じて、仮想マシン起動要求に応じた仮想マシンを、複数のクラスタのうちいずれのクラスタに属する仮想マシン起動端末に起動させるかを、クラスタ管理テーブルに記憶されたコンピュータリソースの利用量に基づいて判定し、仮想マシンを起動させると判定した仮想マシン起動端末に、仮想マシン起動要求を送信するステップと、自身または他の仮想マシン起動端末が有する制御部から送信される仮想マシン起動要求に応じて、自身が有するコンピュータリソースに仮想マシンを起動するステップと、を実行させる仮想マシン起動プログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、仮想マシン起動端末が、コンピュータリソース提供システムを構成する複数の仮想マシン起動端末毎に、仮想マシン起動端末が属するクラスタを識別するクラスタ識別情報を対応付けて記憶し、複数のクラスタ毎に、クラスタに属する仮想マシン起動端末が有するコンピュータリソースの利用量を記憶し、ネットワークを介して接続されたユーザ端末から送信され、定められたロードバランサによって複数の仮想マシン起動端末のうちから自身に割り振られた仮想マシン起動要求に応じて、仮想マシンを起動させる仮想マシン起動端末を判定して仮想マシン起動要求を送信し、自身または他の仮想マシン起動端末から送信される仮想マシン起動要求に応じて、自身が有するコンピュータリソースに仮想マシンを起動するようにしたので、従来のクラウド制御装置とクラスタ制御装置とノード制御装置との機能を1台のコンピュータ装置に備えて、ロードバランサによって振り分けられた仮想マシン起動要求を階層構造で処理することができる。これにより、ロードバランサによって同様の機能を持つ複数の仮想マシン起動端末に仮想マシン起動要求が振り分けられるため、特定のコンピュータ装置に処理負荷が集中することを防ぎ、可用性を向上させる階層構造のコンピュータリソース提供システムを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態によるクラウドサービスシステムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるロードバランサに記憶される負荷状況のデータ例を示す図である。 本発明の一実施形態によるクラスタ構成端末記憶テーブルのデータ例を示す図である。 本発明の一実施形態による仮想マシン起動端末の状態遷移を示す図である。 本発明の一実施形態によるクラスタ管理テーブルのデータ例を示す図である。 本発明の一実施形態によるノード管理テーブルのデータ例を示す図である。 本発明の一実施形態によるクラウドサービスシステムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態によるクラウドサービスシステムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態によるクラウドサービスシステムの動作例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるクラウドサービスシステム1の構成を示すブロック図である。クラウドサービスシステム1は、ユーザ端末100と、ロードバランサ200と、複数の仮想マシン起動端末300−N(仮想マシン起動端末300−1、仮想マシン起動端末300−2、仮想マシン起動端末300−3、仮想マシン起動端末300−4、仮想マシン起動端末300−5、・・・)と、管理端末400とを備えており、ユーザ端末100からの要求に応じてコンピュータリソースを提供する情報システムである。ここでは、複数の仮想マシン起動端末300−Nは同様の構成であるので、特に区別して説明する必要がない場合には仮想マシン起動端末300として説明する。
ユーザ端末100は、ユーザからの入力に応じて、ネットワークを介して接続された仮想マシン起動端末300に対して、仮想マシンの提供要求を送信する。
ロードバランサ200には、仮想マシン起動要求の送信先である複数の仮想マシン起動端末300の情報が、自身の記憶領域に記憶されている。ロードバランサ200は、複数の仮想マシン起動端末300のうち、ユーザ端末100から送信された仮想マシン起動要求を送信する仮想マシン起動端末300を判定し、送信先として判定した仮想マシン起動端末300に仮想マシン起動要求を送信する。例えば、ロードバランサ200は、複数の各仮想マシン起動端末300と定期的に通信を行って仮想マシン起動端末300の負荷状況を取得し、取得した負荷状況を自身の記憶領域に記憶させる。図2は、ロードバランサ200に記憶させる負荷状況のデータ例を示す図である。ロードバランサ200には、仮想マシン起動端末300を識別するノード番号と、ノード番号に対応する仮想マシン起動端末300のIP(Internet Protocol)アドレスと、仮想マシン起動端末300の状態と、負荷レベルを示す情報とが対応付けられて記憶される。
ここで、状態は、例えば、対応する仮想マシン起動端末300が正常に動作していることを示す「正常走行」や、対応する仮想マシン起動端末300が過負荷等によりタイムアウトを起こしていることを示す「タイムアウト」などの情報である。ロードバランサ200は、状態が「タイムアウト」である仮想マシン起動端末300は、仮想マシン起動要求の送信先から除外する。負荷レベルは、対応する仮想マシン起動端末300の負荷状況を数値化した情報である。例えば、負荷レベルの数値が大きいほど負荷が高いことを示す。ロードバランサ200は、負荷レベルが低い仮想マシン起動端末300を検出して、仮想マシン起動要求の送信先として判定する。
図1に戻り、仮想マシン起動端末300は、自身のコンピュータリソースを仮想化して定められた仮想マシンを起動するコンピュータ装置である。仮想マシン起動端末300は、送受信部301と、分散メモリ部302と、分散メモリ制御部303と、制御部304と、ノード制御部307と、コンピュータリソース308と、仮想化部309と、状態更新部310とを備えている。ここで、制御部304は、従来のクラウド制御装置と同様の機能を有するクラウド制御部305と、従来のクラスタ制御装置と同様の機能を有するクラスタ制御部306とを備えている。ノード制御部307は、ノード制御装置と同様の機能を有する。すなわち、仮想マシン起動端末300は、従来のクラウド制御装置とクラスタ制御装置とノード制御装置との機能を、一台で有するものである。
送受信部301は、ロードバランサ200を介してユーザ端末100から送信された仮想マシンの起動要求を受信し、受信した仮想マシン起動要求をクラウド制御部305に転送する。また、送受信部301は、Web API(Application Programming Interface)からの処理要求を内部インタフェースに変換し、処理要求に応じた処理の実行をクラウド制御部305に依頼し、クラウド制御部305による処理の実行結果をWeb APIに変換して返却する。
分散メモリ部302には、他の仮想マシン起動端末300との間で情報を共有する分散ハッシュテーブルが記憶される。
ここでは、分散メモリ部302には、複数の仮想マシン起動端末毎に、仮想マシン起動端末300が属するクラスタを識別するクラスタ識別情報が対応付けられて記憶されるクラスタ構成端末記憶テーブルと、複数のクラスタ毎に、クラスタに属する仮想マシン起動端末300が有するコンピュータリソースの量が記憶されるクラスタ管理テーブルと、クラスタ毎にそのクラスタに属するノードの情報が記憶されるノード管理テーブルとが記憶される。
図3は、分散メモリ部302に記憶されるクラスタ構成端末記憶テーブルのデータ例を示す図である。クラスタ構成端末記憶テーブルには、ノード番号と、番号利用ノード有無と、ノード状態と、所属クラスタ番号と、クラウド制御部マスターフラグと、クラスタ制御部マスターフラグとが対応付けられて記憶される。ノード番号は、仮想マシン起動端末300を識別する情報である。番号利用ノード有無は、対応するノード番号の仮想マシン起動端末300が利用されているか否かを示す情報である。番号利用ノード有無が「有」である場合は、対応する仮想マシン起動端末300が利用されており、動作していることを示す。番号利用ノード有無が「無」である場合は、対応する仮想マシン起動端末300が利用されておらず、動作していないことを示す。ノード状態は、対応する仮想マシン起動端末300の状態を示す。
ノード状態は、対応する仮想マシン起動端末300の状態を示す情報であり、「通常」、「予閉塞」、「閉塞」のいずれかの情報である。「通常」は、仮想マシン起動要求を受信した場合に仮想マシン起動要求に応じて仮想マシンを起動させる状態であることを示す。「予閉塞」は、仮想マシン起動要求を受信した場合に仮想マシン起動要求に応じて仮想マシンを起動させない状態であることを示す。「閉塞」は、予閉塞状態であってかつ自身が有するコンピュータリソースに仮想マシンが起動されていない状態であることを示す。
ここで、本実施形態に示す複数の仮想マシン起動端末300によって構成されるクラウドサービスシステム1においては、それぞれの仮想マシン起動端末300が同様の機能を持つ。仮想マシン起動要求はロードバランサによっていずれかの仮想マシン起動端末300に送信されるため、仮想マシン起動端末300であるコンピュータ装置の増設や取り外しなどを柔軟に行なうことができるものである。ただ、仮想マシン起動端末300をクラウドサービスシステム1から取り外す際には、取り外す対象となる仮想マシン起動端末300が有するコンピュータリソース308上に仮想マシンが起動されていることが考えられ、この場合にはその仮想マシンを他の起動端末300に待避させる必要がある。そのため、本実施形態では、上述のような状態遷移を制御することより、起動中の仮想マシンの待避処理を行う。
図4は、仮想マシン起動端末300の状態遷移を示す図である。仮想マシン起動端末300は、上述の「通常」、「予閉塞」、「閉塞」と、クラウドサービスシステム1のネットワークから切り離された状態である「停止」のいずれかの状態をとる。符号aに示す「停止」状態のコンピュータ端末が、仮想マシン起動端末300が備える各機能部のソフトウェアをロードしてクラウドサービスシステム1のネットワークに接続し、ロードバランサ200に登録を行なうと、符号bに示す「通常」状態の仮想マシン起動端末300となる。「通常」状態の仮想マシン起動端末300は、ロードバランサ200から送信される仮想マシン起動要求に応じて仮想マシンを起動し、コンピュータリソースの提供処理を行う。「通常」状態の仮想マシン起動端末300を物理マシンのメンテナンス等のために停止する場合、物理マシンの管理者の管理端末400から、仮想マシン起動端末300に停止要求が送信される。仮想マシン起動端末300が停止要求を受信すると、クラスタ構成端末記憶テーブルに「予閉塞」状態が記憶され、仮想マシン起動端末300は符号cに示す「予閉塞」状態に遷移する。クラスタ制御部306は、「予閉塞」状態のノード制御部307に対しては仮想マシン起動要求を送信しない。仮想マシン起動端末300が予閉塞状態になると、ノード制御部307が、コンピュータリソース308に起動された仮想マシンを他の仮想マシン起動端末300に待避させる処理を行う。ノード制御部307による仮想マシンの待避処理が完了すると、仮想マシン起動端末300は符号dに示す「閉塞」状態に遷移する。その後、仮想マシン起動端末300がクラウドサービスシステム1のネットワークから切り離されると、仮想マシン起動端末300は「停止」状態に遷移する。
図3に戻り、所属クラスタ番号は、対応する仮想マシン起動端末300のノードが属するクラスタを識別する情報である。本実施形態では、複数のクラスタが存在する例を説明するが、クラスタ単位によりノードを管理する必要がない場合には、全てのノードが同一のクラスタに属するようにしても良い。クラウド制御部マスターフラグは、対応する仮想マシン起動端末300が備えるクラウド制御部305がマスターであるか否かを示す。クラウド制御部マスターフラグが「yes」である場合には、対応する仮想マシン起動端末300がクラウド制御部のマスターであることを示し、「no」である場合には、対応する仮想マシン起動端末300がクラウド制御部のマスターでないことを示す。クラウド制御部マスターフラグは、クラウド制御部305によって読み出され、クラウド制御部305は、クラウド制御部マスターフラグが「yes」である場合、複数の仮想マシン起動端末300が備えるクラスタ制御部306から負荷状況を取得する状況把握処理を行い、「no」である場合、状況把握処理を行わない。
クラスタ制御部マスターフラグは、対応する仮想マシン起動端末300が備えるクラスタ制御部306がマスターであるか否かを示す。クラスタ制御部マスターフラグが「yes」である場合には、対応する仮想マシン起動端末300がクラスタ制御部のマスターであることを示し、「no」である場合には、対応する仮想マシン起動端末300がクラスタ制御部のマスターでないことを示す。クラスタ制御部マスターフラグは、クラスタ制御部306によって読み出され、クラスタ制御部306は、クラスタ制御部マスターフラグが「yes」である場合、対応するクラスタに属する仮想マシン起動端末300から負荷状況を取得する状況把握処理を行い、「no」である場合、状況把握処理を行わない。
図5は、分散メモリ部302に記憶されるクラスタ管理テーブルのデータ例を示す図である。クラスタ管理テーブルには、クラスタ番号と、番号利用クラスタの有無と、全コア数と、利用コア数と、全メモリ量と、利用メモリ量とが記憶される。クラスタ番号は、対応するクラスタ制御部306が管理するクラスタを識別する情報である。番号利用クラスタの有無は、対応するクラスタが利用されているか否かを示す情報である。番号利用クラスタ有無が「有」である場合は、対応するクラスタが利用されており、動作していることを示す。番号利用クラスタ有無が「無」である場合は、対応するクラスタが利用されておらず、動作していないことを示す。全コア数は、対応するクラスタに属する全ての仮想マシン起動端末300のコンピュータリソース308が有するCPU(Central Processing Unit)コアの数を示す。利用コア数は、全コア数のうち、仮想マシンに利用されているコアの数を示す。全メモリ量は、対応するクラスタに属する全ての仮想マシン起動端末300のコンピュータリソース308が有するメモリの量を示す。利用メモリ量は、全メモリ量のうち、仮想マシンに利用されているメモリの量を示す。
図6は、分散メモリ部302に記憶されるノード管理テーブルのデータ例を示す図である。本実施形態では、クラスタ番号毎にノード管理テーブルが記憶される。ノード番号は、対応するクラスタに属するノード制御部307を識別する情報である。番号利用の有無は、対応するノードが利用されているか否かを示す情報である。番号利用の有無が「有」である場合は、対応するノードが利用されており、動作していることを示す。番号利用の有無が「無」である場合は、対応するノードが利用されておらず、動作していないことを示す。全コア数は、対応するノードのコンピュータリソース308が有するCPUコアの数を示す。利用コア数は、全コア数のうち、仮想マシンに利用されているコアの数を示す。全メモリ量は、対応するノードのコンピュータリソース308が有するメモリの量を示す。利用メモリ量は、全メモリ量のうち、仮想マシンに利用されているメモリの量を示す。
図1に戻り、分散メモリ制御部303は、分散メモリ部302に記憶されたクラスタ構成端末記憶テーブル、クラスタ管理テーブル、ノード管理テーブルを、分散ハッシュテーブルとして他の仮想マシン起動端末300が有する分散メモリ制御部303との間で共有する。
制御部304は、クラウド制御部305と、クラスタ制御部306とを備えており、ユーザ端末100から送信される仮想マシン起動要求に応じて、ノード制御部307に仮想マシンを起動させる。
クラウド制御部305は、ネットワークを介して接続されたユーザ端末100から送信され、ロードバランサ200によって複数の仮想マシン起動端末300のうちから自身に割り振られた仮想マシン起動要求に応じて、仮想マシン起動要求に応じた仮想マシンを、複数のクラスタのうちいずれのクラスタに属する仮想マシン起動端末300に起動させるかを、クラスタ管理テーブルに記憶されたコンピュータリソースの利用量に基づいて判定し、判定したクラスタを管理するクラスタ制御部306を有する仮想マシン起動端末300に対して仮想マシン起動要求を送信する。また、クラウド制御部305は、自身の仮想マシン起動端末300に対応付けられてクラスタ構成端末記憶テーブルに記憶されたクラウド制御部マスターフラグが「yes」を示す場合は、複数の仮想マシン起動端末300が備えるクラスタ制御部306から負荷状況を取得する状況把握処理を行う。
クラスタ制御部306は、仮想マシン起動要求に応じた仮想マシンを、自身に属する複数のノードのうちいずれのノードのコンピュータリソース308に起動させるかを、ノード管理テーブルに記憶されたコンピュータリソースの量に基づいて判定し、判定したノードを有する仮想マシン起動端末300に対して仮想マシン起動要求を送信する。ここで、クラスタ制御部306は、クラスタ構成端末管理テーブルに記憶された状態が予閉塞または閉塞を示す情報に対応付けられた仮想マシン起動端末300を送信先から除外し、状態が通常である仮想マシン起動端末300を、仮想マシン起動要求の送信先として判定する。また、クラスタ制御部306は、自身の仮想マシン起動端末300に対応付けられてクラスタ構成端末記憶テーブルに記憶されたクラスタ制御部マスターフラグが「yes」を示す場合は、対応するクラスタに属する仮想マシン起動端末300から負荷状況を取得する状況把握処理を行う。また、クラスタ制御部306は、複数の仮想マシン起動端末300間のVLAN(Virtual Local Area Network)構成の設定、管理や、クラウド制御部305から送信される状況把握問合せに対する応答を行なう。
ノード制御部307は、自身または他の仮想マシン起動端末300が有するクラスタ制御部306から送信される仮想マシン起動要求に応じて、自身が有するコンピュータリソース308に仮想マシンを起動する。また、ノード制御部307は、分散メモリ部302のクラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された自身の状態が予閉塞を示す場合、自身のコンピュータリソースに起動された仮想マシンを他の仮想マシン起動端末300に移動させる。ここでは、例えばライブマイグレーションの機能により、仮想マシンを他の仮想マシン起動端末300に移動させる。また、ノード制御部307は、クラスタ制御部306から送信される状況把握問合せに対する応答を行なう。
コンピュータリソース308は、仮想マシン起動端末300が有するCPU、メモリなどの物理的なコンピュータ資源である。コンピュータリソース308には、仮想化部309によって仮想マシンが起動される。
仮想化部309は、ノード制御部307からの仮想マシン起動要求に応じて、仮想マシンをコンピュータリソース308に起動させる。ここでは、例えば、仮想マシン起動要求には、定められた仮想マシンのイメージファイルを示す情報が含まれており、仮想化部309は、仮想マシン起動要求に含まれるイメージファイルに基づいて仮想マシンを起動させる。
状態更新部310は、自身の状態を示す情報が通常状態を示す場合に送信される停止要求に応じて、クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された状態を示す情報を予閉塞に書き換えて記憶させ、予閉塞状態である場合に自身が有するコンピュータリソース308に仮想マシンが起動されていないと判定すると、クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された状態を示す情報を閉塞に書き換えて記憶させる。
管理端末400は、状態更新部310に対して停止要求を送信する。
次に、本実施形態によるクラウドサービスシステム1の動作例を説明する。図7は、クラウドサービスシステム1によって仮想マシンが起動される動作例を示すシーケンス図である。
ユーザ端末100は、ユーザからの入力に応じて、仮想マシン起動端末300を宛先として仮想マシン起動要求を送信する(ステップS1)。ユーザ端末100から送信された仮想マシン起動要求はロードバランサ200に受信され、仮想マシン起動要求を割り振る送信先であるクラウド制御部305が判定される(ステップS2)。ここで、ロードバランサ200が、仮想マシン起動端末300−1のクラウド制御部305を仮想マシン起動要求の送信先であると判定すると、仮想マシン起動端末300−1に仮想マシン起動要求を送信する(ステップS3)。
仮想マシン起動端末300−1のクラウド制御部305は、仮想マシン起動端末300から送信された仮想マシン起動要求を受信すると、仮想マシン起動要求を送信するクラスタを判定する(ステップS4)。仮想マシン起動端末300−1が、仮想マシン起動端末300−2のクラスタ制御部306が管理するクラスタを仮想マシン起動要求の送信先であると判定すると、仮想マシン起動端末300−2のクラスタ制御部306に仮想マシン起動要求を送信する(ステップS5)。仮想マシン起動端末300−2のクラスタ制御部306は、仮想マシン起動端末300−1から送信された仮想マシン起動要求を受信すると、仮想マシン起動要求を送信するノード制御部307を判定する(ステップS6)。仮想マシン起動端末300−2が、仮想マシン起動端末300−5のノード制御部307を仮想マシン起動要求の送信先であると判定すると、仮想マシン起動端末300−5のノード制御部307に仮想マシン起動要求を送信する(ステップS7)。
仮想マシン起動端末300−5のノード制御部307は、仮想マシン起動端末300−5が有するコンピュータリソース308に仮想マシンを起動させると、起動した仮想マシンを識別する仮想マシンIDを仮想マシン起動端末300−2のクラスタ制御部306に送信する(ステップS8)。仮想マシン起動端末300−2のクラスタ制御部306は、仮想マシンIDを仮想マシン起動端末300−1のクラウド制御部305に送信する(ステップS9)。仮想マシン起動端末300−1のクラウド制御部305は、仮想マシンIDをロードバランサ200に送信する(ステップS10)。ロードバランサ200は、仮想マシンIDをユーザ端末100に送信する(ステップS11)。ここで、仮想マシンIDは例えばIPアドレスであり、ユーザ端末100は、送信されたIPアドレスに基づいて、仮想マシン起動端末300−5のコンピュータリソース308に起動された仮想マシンにアクセスして、仮想マシンを利用する。
図8は、クラウドサービスシステム1に新たな仮想マシン起動端末300が追加される動作例を示すシーケンス図である。ここで、クラウドサービスシステム1には、仮想マシン起動端末300−1〜仮想マシン起動端末300−nまでのn台の仮想マシン起動端末300が備えられているとする。クラウドサービスシステム1のネットワークに仮想マシン起動端末300−n+1が接続されると、仮想マシン起動端末300−n+1は、他の仮想マシン起動端末300(仮想マシン起動端末300−1〜仮想マシン起動端末300−n)に対して、ノードが追加されたことを登録する要求を送信する(ステップS20〜S22)。
仮想マシン起動端末300−1〜仮想マシン起動端末300−nのそれぞれの分散メモリ制御部303は、分散メモリ部302に記憶されたクラスタ構成端末記憶テーブルと、クラスタ管理テーブルと、ノード管理テーブルとに、追加された仮想マシン起動端末300−n+1の情報を追加する。仮想マシン起動端末300−1〜仮想マシン起動端末300−nのそれぞれの分散メモリ制御部303は、分散メモリ部302に情報を追加すると、仮想マシン起動端末300−n+1にノードの追加が完了したことを示す通知を送信する(ステップS23〜25)。また、仮想マシン起動端末300−n+1は、ロードバランサ200に、仮想マシン起動要求の送信先としての登録要求を送信する(ステップS26)。ロードバランサ200は、仮想マシン起動要求の送信先として仮想マシン起動端末300−n+1を記憶し、登録が完了したことを示す通知を仮想マシン起動端末300−n+1に送信する(ステップS27)。ロードバランサ200は、仮想マシン起動端末300−n+1の負荷状況の取得処理を開始する。
図9は、クラウドサービスシステム1に接続された仮想マシン起動端末300の状態遷移の動作例を示すシーケンス図である。
仮想マシン起動端末300−n+1に対応する管理端末400から、仮想マシン起動端末300−n+1に対して停止要求が送信されると、仮想マシン起動端末300−n+1は、他の仮想マシン起動端末300(仮想マシン起動端末300−1〜仮想マシン起動端末300−n)に対して、自身(仮想マシン起動端末300−n+1)の状態が予閉塞に移行したことを通知する(ステップS30〜S32)。これにより、仮想マシン起動端末300−n+1の状態が通常から予閉塞に移行する。
仮想マシン起動端末300−n+1のノード制御部307は、分散メモリ部302に記憶されたクラスタ管理テーブルを参照してコンピュータリソースの空きが多い仮想マシン起動端末300を検出する。仮想マシン起動端末300−n+1は、検出した仮想マシン起動端末300に対して、仮想マシンの移動を行なう(ステップS33〜35)。ここでは、仮想マシン起動端末300−n+1は、自身のコンピュータリソース308上に起動された仮想マシンのそれぞれについて、選択的に移動先の仮想マシン起動端末300を判定し、仮想マシンを移動させる。これにより、仮想マシン起動端末300−n+1の状態が予閉塞から閉塞に移行する。
次に、仮想マシン起動端末300−n+1は、他の仮想マシン起動端末300(仮想マシン起動端末300−1〜仮想マシン起動端末300−n)に対して、自身(仮想マシン起動端末300−n+1)のノードの情報を削除する依頼を送信する(ステップS36〜S38)。仮想マシン起動端末300−1〜仮想マシン起動端末300−nのそれぞれの分散メモリ制御部303は、分散メモリ部302に記憶されたクラスタ構成端末記憶テーブルとノード管理テーブルとに含まれる仮想マシン起動端末300−n+1のノード番号に対応する番号利用ノード有無を「無」に変更して記憶させ、仮想マシン起動端末300−n+1の情報を削除する。また、仮想マシン起動端末300−n+1は、ロードバランサ200に、仮想マシン起動要求の送信先としての削除要求を送信する(ステップS39)。ロードバランサ200は、仮想マシン起動要求の送信先から仮想マシン起動端末300−n+1を削除して記憶し、削除が完了したことを示す通知を仮想マシン起動端末300−n+1に送信する(ステップS40)。
なお、本実施形態における分散メモリ部302に記憶された情報は、複数の仮想マシン起動端末300に分散して記憶されるため、各仮想マシン起動端末300に記憶された情報が異なる時点が存在することがあり得る。そこで、分散メモリ制御部303は、定期的に分散メモリ部302のクラスタ構成端末記憶テーブルに記憶されたクラウド制御部マスターフラグを読み出して、マスターフラグについての制御処理を行うようにしても良い。例えば、分散メモリ制御部303は、クラスタ構成端末記憶テーブルに、クラウド制御部マスターフラグが「yes」に指定されたノードが存在しなければ、自身のノード番号に対応するクラウド制御部マスターフラグを「yes」に更新し、記憶させる。あるいは、分散メモリ制御部303は、クラウド制御部マスターフラグが「yes」に指定されたノードが複数存在し、その複数のノードに自身のノードが含まれる場合には、自身に対応するノードに対応するクラウド制御部マスターフラグを「no」に更新し、記憶させる。あるいは、1つ以上のノードに対応するクラウド制御部マスターフラグに「yes」が指定されており、その1つ以上のノードのうちに自身のノードが存在しない場合には、分散メモリ制御部303はクラスタ構成端末記憶テーブルの更新を行なわない。あるいは、自身に対応する1つのノードのみに対応するクラウド制御部マスターフラグに「yes」が指定されている場合には、クラスタの負荷状況の把握処理を行う。ここでは、クラスタ管理テーブルやノード管理テーブルについても、同様の処理を行うようにしても良い。
以上説明したように、本発明によれば、従来のクラウド制御装置とクラスタ制御装置とノード制御装置との機能を1台のコンピュータ装置に備えて、ロードバランサによって振り分けられた仮想マシン起動要求を階層構造で処理することができる。これにより、ロードバランサによって同様の機能を持つ複数の仮想マシン起動端末に仮想マシン起動要求が振り分けられるため、特定のコンピュータ装置に処理負荷が集中することを防ぎ、可用性を向上させる階層構造のクラウドサービスシステムを提供することが可能となる。
また、クラウドサービスシステム1を構成する仮想マシン起動端末300同士は、P2P型の分散ハッシュテーブルによる共有ストレージ技術により、クラスタ構成端末記憶テーブルと、クラスタ管理テーブルと、ノード管理テーブルとが記憶される。これにより、クラウドサービスシステム1が備える仮想マシン起動端末300のコンピュータリソースの状況が各仮想マシン起動端末300において把握できるため、必要に応じてクラウド制御部305やクラスタ制御部306として動作することができる。また、仮想マシン起動端末300をクラウドサービスシステム1のネットワークから切り離す際、状態遷移による制御を行って、起動中の仮想マシンを他の仮想マシン起動端末300に移動させる等の処理を行うことにより、サービスレベルへの影響を低減することができる。
このように、本実施形態に示した仮想マシン起動端末300により、P2P型のクラウドサービスシステム1を構成することで、物理マシンとクラウドサービスシステム1との対応関係を保持する運用管理が軽減される。これにより、クラウドサービスシステム1を構成する物理マシンの障害に対する耐性が強くなる。同様に、物理マシンのメンテナンスのためにメンテナンス対象の物理マシンを停止する場合も、クラウドサービスシステム1全体への影響を低減することができる。また、本実施形態に示した各機能部を備える仮想マシン起動端末300をクラウドサービスシステム1のネットワークに接続させることで、クラウドサービスシステム1へのコンピュータリソースの追加を行なうことができるため、クラウドサービスシステム1に対して要求されるコンピュータリソースの量の増減に対して、柔軟に対応することが可能である。また、従来の階層型のクラウドサービスシステムの可用性に対する本質的な問題であるシングルポイントフェイラーを回避できる。このように、本実施形態によれば、クラウドサービスシステム1の運用コストを大幅に削減することができ、競争力のあるクラウド提供ビジネスを展開することが期待できる。
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより仮想マシンの起動を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1 クラウドサービスシステム
100 ユーザ端末
200 ロードバランサ
300 仮想マシン起動端末
301 送受信部
302 分散メモリ部
303 分散メモリ制御部
304 制御部
305 クラウド制御部
306 クラスタ制御部
307 ノード制御部
308 コンピュータリソース
309 仮想化部
310 状態更新部
400 管理端末

Claims (4)

  1. 自身のコンピュータリソースを仮想化して定められた仮想マシンを起動する複数の仮想マシン起動端末を備えたコンピュータリソース提供システムにおける前記仮想マシン起動端末であって、
    前記複数の仮想マシン起動端末毎に、当該仮想マシン起動端末が属して管理される単位であるクラスタを識別するクラスタ識別情報が対応付けられて記憶されるクラスタ構成端末記憶テーブルと、
    複数の前記クラスタ毎に、当該クラスタに属する前記仮想マシン起動端末が有する前記コンピュータリソースのうち、前記仮想マシンが起動され利用されているコンピュータリソースの利用量が記憶されるクラスタ管理テーブルと、
    ネットワークを介して接続されたユーザ端末から送信され、定められたロードバランサによって前記複数の仮想マシン起動端末のうちから自身に割り振られた仮想マシン起動要求に応じて、当該仮想マシン起動要求に応じた前記仮想マシンを、複数の前記クラスタのうちいずれのクラスタに属する仮想マシン起動端末に起動させるかを、前記クラスタ管理テーブルに記憶された前記コンピュータリソースの利用量に基づいて判定し、仮想マシンを起動させると判定した前記仮想マシン起動端末に、前記仮想マシン起動要求を送信する制御部と、
    自身または他の前記仮想マシン起動端末が有する前記制御部から送信される前記仮想マシン起動要求に応じて、自身が有する前記コンピュータリソースに前記仮想マシンを起動するノード制御部と、
    を備えることを特徴とする仮想マシン起動端末。
  2. 前記クラスタ構成端末記憶テーブルおよび前記クラスタ管理テーブルを、前記他の仮想マシン起動端末との間で共有する分散ハッシュテーブルと、
    前記クラスタ構成端末記憶テーブルおよび前記クラスタ管理テーブルを、前記分散ハッシュテーブルに記憶させて前記他の仮想マシン起動端末との間で共有する分散メモリ制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の仮想マシン起動端末。
  3. 前記クラスタ構成端末記憶テーブルには、前記仮想マシン起動端末毎に、当該仮想マシン起動端末の状態を示す情報であって、前記仮想マシン起動要求を受信した場合に当該仮想マシン起動要求に応じて前記仮想マシンを起動させる状態であることを示す通常状態と、前記仮想マシン起動要求を受信した場合に当該仮想マシン起動要求に応じて前記仮想マシンを起動させない状態であることを示す予閉塞状態と、前記予閉塞状態であってかつ自身が有する前記コンピュータリソースに前記仮想マシンが起動されていない状態であることを示す閉塞状態とのいずれかの状態を示す情報が記憶され、
    自身の状態を示す情報が通常状態を示す場合に送信される停止要求に応じて、前記クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された前記状態を示す情報を予閉塞に書き換えて記憶させ、前記予閉塞状態である場合に自身が有する前記コンピュータリソースに前記仮想マシンが起動されていないと判定すると、前記クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された前記状態を示す情報を閉塞に書き換えて記憶させる状態更新部を備え、
    前記制御部は、前記状態が予閉塞または閉塞を示す情報に対応付けられた前記仮想マシン起動端末以外の前記仮想マシン起動端末を、前記仮想マシン起動要求の送信先として判定し、
    前記ノード制御部は、前記クラスタ構成端末記憶テーブルに記憶された自身の状態が予閉塞を示す場合、自身のコンピュータリソースに起動された前記仮想マシンを他の前記仮想マシン起動端末に移動させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の仮想マシン起動端末。
  4. 自身のコンピュータリソースを仮想化して定められた仮想マシンを起動する複数の仮想マシン起動端末を備えたコンピュータリソース提供システムにおいて、前記複数の仮想マシン起動端末毎に、当該仮想マシン起動端末が属して管理される単位であるクラスタを識別するクラスタ識別情報が対応付けられて記憶されるクラスタ構成端末記憶テーブルと、複数の前記クラスタ毎に、当該クラスタに属する前記仮想マシン起動端末が有する前記コンピュータリソースのうち、前記仮想マシンが起動され利用されているコンピュータリソースの利用量が記憶されるクラスタ管理テーブルとを備えた前記仮想マシン起動端末のコンピュータに、
    ネットワークを介して接続されたユーザ端末から送信され、定められたロードバランサによって前記複数の仮想マシン起動端末のうちから自身に割り振られた仮想マシン起動要求に応じて、当該仮想マシン起動要求に応じた前記仮想マシンを、複数の前記クラスタのうちいずれのクラスタに属する仮想マシン起動端末に起動させるかを、前記クラスタ管理テーブルに記憶された前記コンピュータリソースの利用量に基づいて判定し、仮想マシンを起動させると判定した前記仮想マシン起動端末に、前記仮想マシン起動要求を送信するステップと、
    自身または他の前記仮想マシン起動端末が有する前記制御部から送信される前記仮想マシン起動要求に応じて、自身が有する前記コンピュータリソースに前記仮想マシンを起動するステップと、
    を実行させる仮想マシン起動プログラム。
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