JP2011028393A - データ複製システム及びデータ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スナップショット方式を用いてバックアップを行なっているデータ複製システムにおいて共有プール・ボリュームの使用効率を向上させる。
【解決手段】データ複製システム800は、マスタ・データの更新に伴って、当該マスタ・データをマスタ・ボリューム801からスナップショット・ボリューム802に格納するデータ複製システムにおいて、マスタ・データをスナップショット・ボリューム802に複製する前に、該当マスタ・データの内容を確認する追い出しデータチェック手段806を備える。追い出しデータチェック手段806は、該当マスタ・データが特定データと一致すると判断した場合、該当マスタ・データをスナップショット・ボリューム802にデータ・コピーしない。
【選択図】図8

Description

本発明は、ディスクアレイ・サブシステム等を使用したデータ複製システム及びデータ処理方法に係わり、特に、スナップショット技術を使用してデータの複製を行なうデータ複製システム及びデータ処理方法に関する。
近年、社会基盤がIT(Information Technology)化されるにつれ、企業、或いは個人が保有するデータ量は急激に増加している。また、電子商取引の普及や査証用データ保管の法制化等により、データ自体の質や価値が高まってきている。このような中で、データ損失という事態が及ぼす影響に関して、広く一般に認識されるようになるとともに、データ損失を未然に防ぐ手段として、データのバックアップ技術に大きな関心が寄せられてきている。
ここで、ディスクアレイ・サブシステムにおいて、データのバックアップ技術として採用されている、ミラーリング方式のバックアップ手順について説明する。先ず、バックアップの対象となるボリューム(マスタ・ボリューム)の静止点を確保するために、マスタ・ボリュームに対してアクセスしている、データベース管理システムなどのアプリケーションを停止する。次に、マスタ・ボリュームと同一容量のボリューム(バックアップ・ボリューム)を作成し、マスタ・ボリュームの全データをバックアップ・ボリュームへコピーする。コピーが完了すると、停止していたアプリケーションを再開する一方、バックアップ・ボリュームからデータを読み出し、テープなどのバックアップ用装置にデータを保存する。
なお、前述の手順では、アプリケーションを停止してから、バックアップ・ボリュームの作成と、マスタ・ボリュームからバックアップ・ボリュームへのデータ・コピーとを実行したが、アプリケーションが動作している最中に、バックアップ・ボリュームを作成し、マスタ・ボリュームからバックアップ・ボリュームへのデータ・コピーを起動しておくことにより、静止点を確保してから、マスタ・ボリュームとバックアップ・ボリュームとの同期を取るまでの時間を短縮する方式も実現されている。
しかし、何れの方式においても、静止点を確保してから、マスタ・ボリュームのデータをバックアップ・ボリュームへ完全にコピーし終えるまでに、データのコピー量に応じた時間を要することになる。また、バックアップ用途以外の、例えばデータ・マイニングなどのために、同一マスタ・ボリュームに対して複数のバックアップ・ボリュームを作成することがよくあるが、その場合、マスタ・ボリュームの数倍のデータ容量を消費することになる。
このようなミラーリング方式の問題を回避するために、最近は、スナップショット方式を採用したデータのバックアップが頻繁に使われるようになってきている(例えば特許文献1参照)。ここで、スナップショット方式を採用した従来のデータ複製システムの構成について、図1、図2、図3を参照して、その一例を説明する。
スナップショット方式を採用したデータ複製システムは、マスタ・ボリューム(図1の101)と、マスタ・ボリュームと同一容量で、実際には物理的な容量を持たない仮想的なボリューム(図1の102、以下、単にスナップショット・ボリュームと称する。)と、前記スナップショット・ボリュームのデータを格納するボリューム(図1の103、以下、単に共有プール・ボリュームと称する。)と、スナップショット・ボリュームへのデータ・アクセスを管理するデータ複製制御手段(図1の104)と、複製データの実際の格納先を管理するアドレス変換手段(図1の105)を有する。データ複製制御手段(図2の200)は、“マスタ”や“スナップショット”等の、ボリュームの属性を管理する属性管理テーブル(図2の201)と、ボリューム間のスナップショット関係を保持するボリューム対応管理テーブル(図2の202)と、マスタ・ボリュームとスナップショット・ボリュームとの差分を管理する差分管理テーブル(図2の203)とを有する。差分管理テーブルでは、スナップショット・ボリュームがデータを保持していない場合には値“0”をとり、データを保持している場合には値“1”をとる。アドレス変換手段(図3の300)は、スナップショット・ボリュームの実際の格納アドレスを保持するディレクトリ(図3の301)と、共有プール・ボリュームの使用状況を管理する割当管理テーブル(図3の302)とを有する。
次に、図4、図5、図6を参照して、従来のデータ複製システムの動作について説明する。ここでは、LV(ロジカル・ボリューム)0をマスタ・ボリューム、LV1をスナップショット・ボリューム、LV2を共有プール・ボリュームとして使用し、スナップショット・コマンド受信前において、マスタ・ボリュームには(AA、BB、CC、DD、・・・、NN)というデータが格納されているものとする。
ボリュームを複製する手順として、先ず、図4に示されるように、ステップ400でディスクアレイ・サブシステム内に、共有プール・ボリュームが作製され、属性管理テーブル201と割当管理テーブル302とが初期化される。すなわち、属性管理テーブル201においてLV2に共有属性を設定し、割当管理テーブル302において共有プール・ボリュームが未使用状態であることを示す値“0”を設定する。次のステップ401で、マスタ・ボリュームと、このマスタ・ボリュームと同じ記憶容量のスナップショット・ボリュームとを作製する。
次のステップ402で、スナップショット・コマンドをディスクアレイ・サブシステムが受信すると、ステップ403で属性管理テーブル201と、ボリューム対応管理テーブル202と、差分管理テーブル203とが初期化される。すなわち、属性管理テーブル201においてLV0にマスタ属性を、LV1にスナップショット属性を設定し、ボリューム対応管理テーブル202においてLV0とLV1とがスナップショット関係にあることを示すようにスナップショットのLV0にLV1を設定し、スナップショットのLV1にLV0を設定し、差分管理テーブル203のスナップショット・ボリューム、つまりこの場合はLV1に、該スナップショット・ボリュームがデータを保持していないことを示す値“0”を設定し、ディレクトリ301において、スナップショット・ボリュームに共有プール・ボリュームの記憶空間が割り当てられていないことを示す値“null”を設定する。
次に、前述のボリューム複製手順で説明したディスクアレイ・サブシステム100が、ライト・コマンドとリード・コマンドを受信したときの処理手順について説明する。
先ず、ライト・コマンドを受信したときの処理手順について説明する。ディスクアレイ・サブシステム100のマイクロプロセッサ(以下、単にCPUと称する)は、図5に示されるステップ500で属性管理テーブル201を参照し、受信したコマンドがマスタ・ボリュームへのコマンドであるのか、それともスナップショット・ボリュームへのコマンドであるのかを判断する。ステップ501でスナップショット・ボリュームへのライト・コマンドと判断した場合にはデータを書き込まずに処理を終了しているが、これはスナップショット・ボリュームがスナップショット・コマンドを受信した時点でのマスタ・ボリュームの複製を維持するという運用に従った場合の処理、例えば、バックアップ等の場合の処理であり、その他の運用形態においては、ライト・コマンドの要求通りにスナップショット・ボリュームへデータを書き込んでも良い。
一方、ステップ501でマスタ・ボリュームへのライト・コマンドと判断した場合は、CPUは、ステップ502でボリューム対応管理テーブル202を参照し、このマスタ・ボリュームと対になるスナップショット・ボリュームを特定する。そして、特定したスナップショット・ボリュームの書き込み要求アドレスにデータがあるかどうかをステップ503で差分管理テーブル203から判断し、スナップショット・ボリュームにデータがあると判断されたときは、ステップ509でマスタ・ボリュームへデータを書き込み、処理を終了する。
スナップショット・ボリュームにデータが無いと判断されたときは、ステップ505で割当管理テーブル302を探索し、共有プール・ボリュームの未使用領域の中から今回使用する領域を決定する。そして、ステップ506でマスタ・ボリュームの書き込み要求アドレスにある既存データを、前記共有プール・ボリュームの未使用領域にコピーしてから、ステップ507で割当管理テーブル302の当該箇所が使用済みであることを示す値“1”を設定し、ディレクトリ301の当該箇所に前記未使用領域のアドレスを設定する。そして、ステップ508で差分管理テーブル203の当該箇所にデータがあることを示す値“1”を設定し、ステップ509でマスタ・ボリュームへデータを書き込み、処理を終了する。
スナップショット・コマンド受信後に、マスタ・ボリュームLV1のpage2に対して(ZC)のライト・コマンドが発行された後の各テーブルの状態を、図1、図2、図3に示している。
次にリード・コマンドを受信したときの処理手順について説明する。CPUは、図6に示されるステップ600で属性管理テーブル201を参照し、受信したコマンドがマスタ・ボリュームへのコマンドであるのか、それともスナップショット・ボリュームへのコマンドであるのかを判断する。ステップ601でマスタ・ボリュームへのコマンドと判断した場合、ステップ606でマスタ・ボリュームからデータを読み出し、処理を終了する。
一方、ステップ601でスナップショット・ボリュームへのコマンドと判断した場合、ステップ602で差分管理テーブル203を参照し、スナップショット・ボリュームの読み出し要求アドレスにデータがあるかどうかをステップ603で判断する。スナップショット・ボリュームにデータがあると判断されたときは、ステップ605でディレクトリを参照し、データが格納されている共有プール・ボリューム上のアドレスを取得する。そして、ステップ606で共有プール・ボリュームからデータを読み出し、処理を終了する。スナップショット・ボリュームにデータが無いと判断されたときは、ステップ604でボリューム対応管理テーブル202を参照し、ステップ606でスナップショット・ボリュームと対となるマスタ・ボリュームからデータを読み出し、ステップ607で読み出したデータをホストに転送して処理を終了する。
また、データのバックアップを行なう際に、ターゲットコンピューティング装置のボリュームのシグネチャと、バックエンドコンピューティング装置のバックアップデータベースに格納されている同じファイルのシグネチャとを比較して、バックアップを行なうか否かの判断を行なうシステムも知られている(例えば特許文献2参照。)。
特開2005−208950号公報 特開2006−268846号公報
前述したように、スナップショット方式のバックアップではマスタ・ボリュームのスナップショットイメージを保持するために、マスタ・ボリュームへの更新に伴って共有プール・ボリュームの空き領域にデータのコピーを行っている。しかし、この時スナップショット方式のバックアップでは、バックアップを行うマスタ・ボリュームの元のデータがどのような値であるかに関係なく共有プール・ボリュームにバックアップを行っている。そのため、マスタ・ボリュームの同じデータを持つ複数の領域に対してデータ更新が発生した場合は、それぞれは同じデータであっても別々のデータとして共有プール・ボリュームにコピーされるため、共有プール・ボリュームの使用効率が低下していた。
本発明の目的は、スナップショット方式を用いてデータのバックアップを行なっているデータ複製システムにおいて、共有プール・ボリュームの使用効率を向上させることにある。
また、本発明の別の目的は、マスタ・ボリュームへのライト・コマンドや、スナップショット・ボリュームへのリード・コマンドの性能改善を行うことにある。
本発明のデータ複製システムは、マスタ・データを記憶するマスタ・ボリュームと、マスタ・データの複製データを記憶する共有プール・ボリュームと、マスタ・ボリューム及び共有プール・ボリュームへの書き込みを制御する書込制御手段と、上位装置からライト・コマンドを受信した場合に、マスタ・ボリュームのライト・コマンドで指定されたアドレスに記憶されているデータが予め定められた特定データと一致するか否かをチェックするデータチェック手段とを備え、書込制御手段は、データチェック手段が特定データと一致すると判断した場合、ライト・コマンドに関してマスタ・データの複製データを共有プール・ボリュームに書き込まないことを特徴とするものである。
また、別の本発明のデータ複製システムは、マスタ・データを記憶するマスタ・ボリュームと、マスタ・データの複製データを仮想的に記憶するスナップショット・ボリュームと、マスタ・データの複製データを記憶する共有プール・ボリュームと、マスタ・データの複製データが仮想的に記憶されるスナップショット・ボリュームのアドレスとマスタ・データの複製データが記憶される共有プール・ボリュームのアドレスとの対応関係を格納するディレクトリと、このディレクトリに基づいて共有プール・ボリュームからの読み出しを制御する読出制御手段とを備え、読出制御手段は、上位装置からスナップショット・ボリュームへのリード・コマンドを受信した場合、ディレクトリにおいて、スナップショット・ボリュームのリード・コマンドで指定されたアドレスに、マスタ・データの複製データが予め定められた特定データであることを示す特殊データが対応づけられていると、特定データを上位装置に転送することを特徴とするものである。
本発明は、スナップショット方式を用いてバックアップを行なっているデータ複製システムにおいて、共有プール・ボリュームの使用効率を向上させることができる。
また、別の本発明は、マスタ・ボリュームへのライト・コマンドや、スナップショット・ボリュームへのリード・コマンドの性能改善を行うことができる。
従来のスナップショット動作の具体例を示す機能ブロック図である。 従来のデータ複製制御手段を示す機能ブロック図である。 従来のアドレス変換手段を示す機能ブロック図である。 従来の複製準備動作を示すフローチャートである。 従来のライト・コマンド動作を示すフローチャートである。 従来のリード・コマンド動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるディスクアレイ・サブシステムの構成の概略を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態におけるスナップショット動作の具体例を示す機能ブロック図である。 同実施の形態におけるデータ複製制御手段を示すブロック図である。 同実施の形態におけるアドレス変換手段を示すブロック図である。 同実施の形態における複製準備動作を示すフローチャートである。 同実施の形態におけるライト・コマンド動作を示すフローチャートである。 同実施の形態におけるリード・コマンド動作を示すフローチャートである。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
以下の実施の形態では、本発明のデータ複製システムを記憶装置としてのディスクアレイ・サブシステムに適用した場合について、図7から図13を参照して詳細に説明する。図7はディスクアレイ・サブシステム700のハードウェア構成の概略について示した機能ブロック図である。
図7に示されるように、ディスクアレイ・サブシステム700は、上位装置としての管理端末707及びホストコンピュータ(ホスト)706等に対して、複数の磁気ディスク装置705a〜705fを割り当ててデータのバックアップ等を始めとする処理を行うためのものであり、上位装置との間の接続に用いられるインタフェース制御部702と各磁気ディスク装置705a〜705fとを接続するためのRAID制御部704を備えている。
また、インタフェース制御部702とRAID制御部704は、制御用メモリ703に格納された制御プログラムに基づいて作動するマイクロプロセッサ(以下、CPU701と称する。)によってデータの入出力を制御されるようになっている。
制御用メモリ703に書き込む制御用プログラムを書き換えることでCPU701を様々な機能実現手段として利用することが可能であり、ここでは、このCPU701を、データの複製や、複製したデータへのアクセスを制御するデータ複製制御手段、複製したデータの格納先を制御するアドレス変換手段、および本発明の特徴となる追い出しデータチェック手段、データ生成手段(図8において図示。)などに利用する。
なお、図7では6台の磁気ディスク装置705a〜705fがRAID制御部704に接続されている例について示しているが、実際には其の各々が論理的に独立したボリューム、例えば、マスタ・ボリューム、スナップショット・ボリューム、或いは共有プール・ボリューム等といったものを構成するとは限らず、RAID制御部704の制御のもとに、磁気ディスク装置705a〜705fのうちの複数の磁気ディスク装置に跨って見かけ上単一のボリュームを設けることも、また、1つの磁気ディスク装置にパーティションを設定して、見かけ上複数のボリュームを1つの磁気ディスク装置内に設けることもできる。
上記追い出しデータチェック手段及びデータ生成手段の詳細は後述するが、これら追い出しデータチェック手段及びデータ生成手段で用いる、共有プール・ボリュームに追い出しを行わないための特定のデータパターン(以後、特定データと称する。)を“00”とし、また、このときにはスナップショット・ボリュームのディレクトリ(後述する。)に共有プール・ボリュームのアドレスではなく、特殊データ“FFFFFFFF”を書き込むこととする場合で以下の実施の形態を説明する。
図8はディスクアレイ・サブシステム700の機能的な側面を簡略化して示した機能ブロック図である。
ディスクアレイ・サブシステム800は、複製元データ(マスタ・データ)を記憶するマスタ・ボリューム801及び807と、このマスタ・ボリューム801及び807のそれぞれ複製ボリュームとなり、複製元データを仮想的に記憶するスナップショット・ボリューム802及び808と、複製データを記憶する共有プール・ボリューム803と、マスタ・ボリューム801及び807からスナップショット・ボリューム802及び808へのデータ複製を制御するとともに、複製したデータへのアクセスを制御するデータ複製制御手段804と、スナップショット・ボリューム802及び808から共有プール・ボリューム803へのデータ記憶のアドレスを管理するアドレス変換手段805と、マスタ・ボリューム801及び807からスナップショット・ボリューム802及び808へそれぞれデータをコピーする際に当該データをチェックする追い出しデータチェック手段806と、特殊データに基づいて特定データを生成するデータ生成手段809とを有する。
また、データ複製制御手段804は、更に具体的には、書込制御手段及び読出制御手段として機能する。例えば、書込制御手段はマスタ・ボリューム801(又は807)及び共有プール・ボリュームへ803への書き込みを制御し、上位装置からライト・コマンドを受信した場合に、追い出しデータチェック手段806がライト・コマンドで指定されたアドレスに記憶されたデータが特定データ“00”と一致すると判断した場合、そのライト・コマンドに関してマスタ・データ801(又は807)の複製データを共有プール・ボリューム803に書き込まないように制御するものである(制御の詳細は図12参照)。
なお、追い出しデータチェック手段806は、具体的には、上位装置からマスタ・ボリューム801(又は807)にライト・コマンドを受信した場合に、当該マスタ・ボリュームのライト・コマンドで指定されたアドレスに記憶されるデータが予め定められた特定データと一致するか否かをチェックするものである。また、アドレス変換手段805は、例えば、マスタ・データの複製データが仮想的に記憶されるスナップショット・ボリューム802(又は808)のアドレスとマスタ・データの複製データが記憶される共有プール・ボリュームのアドレス803との対応関係を格納するディレクトリ1001(後述する。)に、追い出しデータチェック手段806が既述のように、特定データと一致すると判断した場合、スナップショット・ボリューム802(又は808)のライト・コマンドで指定されたアドレスに対応づけて、共有プール・ボリューム803のアドレスとして認識されない特殊データ“FFFFFFFF”を登録する。
また、読出制御手段は、例えば、ディレクトリ1001に基づいて共有プール・ボリューム803からの読み出しを制御し、上位装置からスナップショット・ボリューム802(又は808)へのリード・コマンドを受信した場合、ディレクトリ1001において、スナップショット・ボリューム802(又は808)のリード・コマンドで指定されたアドレスに、マスタ・データの複製データが予め定められた特定データであることを示す特殊データが対応付けられていると、特定データを上位装置に転送する制御を行なうものである(制御の詳細は図13参照。)。
なお、マスタ・ボリューム、スナップショット・ボリューム、および共有プール・ボリュームの個数に関して特に制限は無く、この図8において、マスタ・ボリュームおよびスナップショット・ボリュームの数をそれぞれ2つ、共有プール・ボリュームの数を1つとしているのは一例に過ぎない。
また、この図8において、マスタ・ボリューム801内のLV(ロジカル・ボリューム)0は“Page0”から順に“AA、AB、AC、00、・・・、AN”というデータを保持している状態、LV3は“Page0”から順に“00、BB、BG、BD、・・・、BN”のデータを保持している状態でスナップショットを作成し、その後LV0のpage0に“AE”、LV3のpage1に“BE”、page2に“BF”のデータ更新を行い、さらにその後にLV0のpage3に“AF”、LV3のpage0に“BG”のデータを更新したときの状態を示している。
データ複製制御手段900は、図9に示されるように、属性管理テーブル901と、ボリューム対応管理テーブル902と、差分管理テーブル903とを有する。
属性管理テーブル901は、ボリュームの属性を管理するテーブルであり、LV番号とそのLVの属性を対応させて記憶する。属性の値として、マスタ・ボリュームであることを示す値“マスタ”、スナップショット・ボリュームであることを示す値“スナップショット”、共有プール・ボリュームであることを示す値“共有”のいずれかが設定される。図9に示されるように、例えば、LV番号“LV0”には、属性の値として“マスタ”が記憶される。なお、属性が設定されていないLVは未使用のLVである。
ボリューム対応管理テーブル902は、ボリューム間のスナップショット関係を保持するテーブルであり、LV番号と、そのLVとスナップショット関係にあるLVを対応させて記憶する。例えば、図9に示されるように、LV番号“LV0”には、スナップショット関係にあるLVとして“LV1”が保持される。
差分管理テーブル903は、マスタ・ボリュームとスナップショット・ボリュームとの差分を管理するテーブルであり、ページ番号と各LV番号とから構成されるフィールドが形成されている。差分管理テーブル903の各フィールドには、スナップショット・ボリュームのもつデータのイメージが、スナップショット関係にあるマスタ・ボリュームと同じデータであることを示す値“0”、同じデータでないことを示す値“1”、又はスナップショット関係がない場合は“−”が設定される。例えば、図9に示されるように、ページ番号page0とLV1で特定されるフィールドには、“1”が設定される。つまり、当該スナップショット・ボリュームは、マスタ・ボリュームとデータのイメージが同じでないことを示している。また、ページ番号page1とLV1で特定されるフィールドには、“0”が設定されている。つまり、当該スナップショット・ボリュームは、マスタ・ボリュームとデータのイメージが同じであることを示している。
アドレス変換手段1000は、図10に示されるように、ディレクトリ1001と、割当管理テーブル1002とを有する。ここで、ディレクトリ1001はアドレス変換手段1000に含まれているが、ディレクトリ1001はLV(ロジカル・ボリューム)のなかにデータとして記録されていても良い。
ディレクトリ1001は、スナップショット・ボリュームの実データの格納先のアドレス等を保持するものであり、ページ番号と各LV番号とから構成されるフィールドが形成されている。ディレクトリ1001の各フィールドには、スナップショット・ボリュームの実データの格納先のアドレスの値、共有プール・ボリューム803の割り当てが無いことを示す値“null”、又は、既述の特殊データ“FFFFFFFF”が設定される。図10に示されるように、例えば、LV1のページ番号page0には対応する実アドレスとして“LV2,page0”が設定され、LV4のページ番号page0には特殊データ“FFFFFFFF”が設定されている。
割当て管理テーブル1002は、共有プール・ボリューム803の使用状況を管理するテーブルであり、ページ番号と対応するLVが使用状態であるか未使用状態であるかが記憶される。LVが使用状態にある場合には値“1”、未使用状態にあるときは値“0”がページ番号毎に記憶される。図10に示されるように、例えば、ページ番号page0には“1”が設定される。これは、LV2のpage0の領域は、使用状態にあることを示している。また、ページ番号page3には“0”が設定される。これは、LV2のpage3の領域は、未使用状態にあることを示している。
次に、ディスクアレイ・サブシステム800の動作について、図11から図13のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。ここでは、特にLV0とLV1とにスナップショット関係を持たせる場合で説明する。なお、LV3とLV4との間のスナップショット関係を持たせる場合については、LV0とLV1の場合と実質的に同様であるため説明を省略する。
先ず、スナップショット動作の事前準備として、図11に示されるように、ステップ1100においてディスクアレイ・サブシステム800内に、共有プール・ボリューム803が作製され、属性管理テーブル901と割当管理テーブル1002とが初期化される。すなわち、データ複製制御手段804は属性管理テーブル901において、LV2に属性として“共有”を設定し、アドレス変換手段805は割当管理テーブル1002において共有プール・ボリューム803が未使用状態であることを示す値“0”をLV2の各ページに設定する。なお、共有プール・ボリューム803の記憶容量は任意に決めてよいが、複数のスナップショット・ボリュームのデータ格納先になることを考慮し、当面必要となるデータ量を見積もった上で共有プール・ボリューム803を作製することが望ましい。
次のステップ1101で、データ複製制御手段804はマスタ・ボリューム801と、このマスタ・ボリューム801と同じ記憶容量のスナップショット・ボリューム802とを作製する。複製データ記憶領域として機能するスナップショット・ボリューム802は、見かけ上マスタ・ボリューム802と同じ記憶容量を持っているが、スナップショット・ボリューム802の実際のデータ格納先は共有プール・ボリューム803になるので、スナップショット・ボリューム802自身が記憶領域を消費することはない。つまり、スナップショット・ボリューム802はディスクアレイ・サブシステム800内に仮想的に構築されたボリュームに過ぎず、実質的な記憶容量を持たない。また、マスタ・ボリューム801はこの段階で作製しても良いし、既に存在するボリュームを指定しても良い。既に存在するLVを指定するときは、スナップショット関係を持たないLVを指定しても良いし、既にスナップショット関係にあるマスタ・ボリュームに対して、さらにスナップショット・ボリュームを関連付けても良い。
次のステップ1102でスナップショット・コマンドを受信すると、次のステップ1103において、属性管理テーブル901、ボリューム対応管理テーブル902、差分管理テーブル903及びディレクトリ1001が初期化される。すなわち、データ複製制御手段804は属性管理テーブル901において、LV0に属性“マスタ”、LV1に属性“スナップショット”を設定し、ボリューム対応管理テーブル902において、LV0とLV1とがスナップショットの関係にあることを示すように、LV0に“LV1”を設定し、LV1に“LV0”を設定する。さらにデータ複製制御手段804は、差分管理テーブル903において、スナップショット・ボリューム802のもつデータのイメージが、マスタ・ボリューム801と同じであることを示す値“0”を各ページに設定する。そして、アドレス変換手段805は、ディレクトリ1001において、スナップショット・ボリューム802(LV1)の各フィールドを共有プール・ボリューム803の割り当てが無いことを示す値“null”で初期化する。
これ以降、スナップショット・ボリューム802及び808は、スナップショット・コマンドを受信した時点におけるマスタ・ボリューム801及び807のボリューム・イメージを保持する。
次に、スナップショット・コマンドを受信した後に発生したマスタ・ボリューム801又は807へのライト・コマンド処理について、図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、いずれのマスタ・ボリュームに対する処理も実質的に同様な処理であるため、以下ではマスタ・ボリューム801へのライト・コマンド処理の場合で説明する。
先ず、データ複製制御手段804はステップ1200において、属性管理テーブル901を参照し、ステップ1201において、マスタ・ボリューム801へのライト・コマンドであるかを判断する。
マスタ・ボリューム801へのライト・コマンドであると判断した場合は(ステップ1201:YES)、データ複製制御手段804はステップ1202においてボリューム対応管理テーブル1002を参照し、マスタ・ボリューム801と対をなすスナップショット・ボリュームを特定する。
次に、データ複製制御手段804はステップ1203において、差分管理テーブル903を参照し、ステップ1204において、前記特定したスナップショット・ボリュームがデータを保持しているか判断する。データ複製制御手段804は当該スナップショット・ボリュームがデータを保持していると判断した場合は(ステップ1204:YES)、ライト・コマンド発行時のマスタ・ボリュームのデータはスナップショット・ボリュームが保持しているボリューム・イメージとは無関係のデータであり、共有プール・ボリューム803への複製は不要なので、ステップ1210において、マスタ・ボリューム801の当該ページにデータを書き込み、ライト・コマンドを終了する。
一方、ステップ1204においてデータ複製制御手段804がスナップショット・ボリュームはデータを保持していないと判断した場合は(ステップ1204:NO)、ライト・コマンドを受信したマスタ・ボリューム801のデータを共有プール・ボリューム803にコピーすることになるが、それに先立ちステップ1205で当該マスタ・ボリューム801のデータが特定データである“00”であるか調べる。このデータが“00”であるか否かの確認は、追い出しデータチェック手段806により行なわれる。
ここで追い出しデータチェック手段806がマスタ・ボリューム801のデータが“00”で無いと判断した場合(ステップ1205:NO)、データ複製制御手段804は、前記特定したスナップショット・ボリュームのボリューム・イメージを維持するために、前記ライト・コマンドを受信したマスタ・ボリューム801のデータを共有プール・ボリューム803にコピーする処理を行う。
ステップ1206において、アドレス変換手段805は割当管理テーブル1002を探索し、共有プール・ボリューム803の未使用領域の中から今回使用する領域を決定する。そして、ステップ1207において、データ複製制御手段804は当該マスタ・ボリューム801の当該ページにある既存データを、共有プール・ボリューム803の未使用領域にコピーを行い、ステップ1208において、アドレス変換手段805は割当管理テーブル1002の当該領域が使用済みであることを示す値“1”を設定する。
ステップ1209において、アドレス変換手段805はディレクトリ1001の当該箇所に今回割り当てた共有プール・ボリューム803のアドレスを設定し、データ複製制御手段804は差分管理テーブル903の当該箇所にデータがあることを示す値“1”を設定する。当該マスタ・ボリューム801のデータを共有プール・ボリューム803に退避した後に、ステップ1210において、当該マスタ・ボリューム801にデータを書き込み、処理を終える。
なお、ステップ1205において、追い出しデータチェック手段806がマスタ・ボリューム801のデータが特定データ“00”であると判断した場合は(ステップ1205:YES)、データ複製制御手段804は、当該マスタ・ボリューム801のデータを共有プール・ボリューム803にコピーせずに、ステップ1209においてアドレス変換手段805は特殊データであることを示す値“FFFFFFFF”をディレクトリ1001に書き込むと共に、データ複製制御手段804は差分管理テーブル903の当該領域にデータがあることを示す値“1”を設定する。そして、データ複製制御手段804は、ステップ1210において、マスタ・ボリューム801にデータを書き込み、処理を終える。
次に、スナップショット・コマンドを受信した後に発生したリード・コマンド処理について、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、マスタ・ボリューム801とスナップショット関係にあるスナップショット・ボリューム802に対するリード・コマンドの場合で説明する。
まず、ステップ1300において、データ複製制御手段804は属性管理テーブル901を参照し、ステップ1301において、受信したコマンドがマスタ・ボリューム801へのリード・コマンドであるのか、それともスナップショット・ボリューム802へのリード・コマンドであるのかを判断する。
ステップ1301において、データ複製制御手段804はスナップショット・ボリューム802へのコマンドでないと判断した場合は(ステップ1301:NO)、ステップ1307において、マスタ・ボリューム801の対応するLVからデータを読み出し、ステップ1309において、読み出したデータをホスト706に転送して処理を終了する。
一方、ステップ1301において、スナップショット・ボリューム802へのコマンドであると判断した場合(ステップ1301:YES)、ステップ1303において、データ複製制御手段804はステップ1302において、差分管理テーブル903を参照し、当該スナップショット・ボリューム802の読み出し要求アドレス(ページ番号)に共有プール・ボリューム803に追い出されたデータがあるかどうかを判断する。この判断は、具体的には、差分管理テーブル903のアドレス(ページ番号)に、“1”が設定されているか否かにより判断される。
ステップ1303において、当該スナップショット・ボリューム802に追い出されたデータがあると判断した場合は(ステップ1303:YES)、ステップ1305において、アドレス変換手段805はディレクトリ1001を参照し、読み出し要求アドレスに対応する共有プール・ボリューム803のアドレスを取得する。なお、この取得されたアドレスは、データ生成手段809で用いられる。ステップ1305において、データ生成手段809はディレクトリ1001の上記取得したアドレスを参照し、ステップ1306において、その参照したアドレスのデータが、特定データ“00”であることを示す値である特殊データ“FFFFFFFF”になっているかを確認する。
ここで参照したディレクトリ1001の値が“FFFFFFFF”であれば(ステップ1306:YES)、データ生成手段809は、ステップ1308に進みリードデータとして扱うための特定データ“00”を生成する。そして、ステップ1309において、データ複製制御手段804は当該生成したデータをホスト705に転送して処理を終了する。
ステップ1306において、参照したディレクトリ1001の値が“FFFFFFFF”でなければ(ステップ1306:NO)、ディレクトリ1001にはデータの実際の格納先である共有プール・ボリューム803のボリューム番号とページ番号が登録されているので、ステップ1307において、当該ページのデータが読み出され、ステップ1309において、データ複製制御手段804は読み出したデータをホスト705に転送して処理を終了する。
ステップ1303において、当該スナップショット・ボリュームにデータが無いと判断したときは(ステップ1303:NO)、ステップ1304において、データ複製制御手段804はボリューム対応管理テーブル902を参照し、ステップ1307において、当該スナップショット・ボリューム802と対になるマスタ・ボリューム801からデータを読み出し、ステップ1309において、データ複製制御手段804は読み出したデータをホスト706に転送して処理を終了する。
以上の実施の形態によると、ディスクアレイ・サブシステム800は、スナップショット方式のデータのバックアップを実行中にマスタ・ボリューム801(807の場合も同様である。)へのデータ更新が発生した際に、マスタ・ボリューム801から共有プール・ボリューム803にコピーすべきデータを追い出しデータチェック手段806が特定データ“00”であると認識した場合、アドレス変換手段805のディレクトリ1001を更新した段階でデータ更新処理を終了できる。この場合、マスタ・ボリューム801から共有プール・ボリューム803のへのデータのコピーを行わないため、共有プール・ボリューム803のデータ割当量(使用効率)を減らすとともに、マスタ・ボリューム801へのライト・コマンド時の処理時間を減らすことができる。
また、スナップショット・ボリューム802へのリード処理時に該当するデータが事前に決められた特殊データである“FFFFFFFF”と判定された場合、該当するデータをLVから読み出すこと無くデータ生成手段809によりデータを生成し、その生成したデータを転送することができるので、スナップショット・ボリューム802へのリード処理の遅延を抑えることができる。
また、データ複製システム800は、追い出しデータチェック手段806とデータ生成手段809とを有する。追い出しデータチェック手段806は、マスタ・ボリューム801(又は807)のデータを共有プール・ボリューム803にコピーを行う際に、マスタ・ボリューム801のコピー対象のデータが事前に決められた特定データ“00”であった場合、データのコピーを行わずに差分管理を行う。データ生成手段809は、スナップショット・ボリューム802(又は808)へのリード処理時に該当するデータが事前に決められた特殊データ“FFFFFFFF”と判定された場合、該当するデータをLVから読み出すこと無く特定データを生成する。したがって、ディスクアレイ・サブシステム800のスナップショット動作において、共有プール・ボリューム803の使用量を減らすと共に、マスタ・ボリューム801又は807へのライト処理及びスナップショット・ボリューム802又は808へのリード・処理の遅延を抑えることができる。
また、特許文献2記載のシステムでは、ターゲットコンピューティング装置のボリュームのシグネチャと、バックエンドコンピューティング装置のバックアップデータベースに格納されている同じファイルのシグネチャとを比較して、バックアップを行なうか否かの判断を行なっているが、上記実施の形態のディスクアレイ・サブシステム800の追い出しデータチェック手段806は、ライト・コマンドを受信したマスタ・ボリューム801内のデータが特定データ“00”であるか否かにより、上記ステップ1205の判断を行なっている。したがって、追い出しデータチェック手段806は、スナップショット・ボリューム802にどのようなデータが格納されているか否かを問わずに、当該判断を行なうことができる。
また、ディスクアレイ・サブシステム800によると、マスタ・ボリューム801(又は807)へのデータ更新が発生した際に、マスタ・ボリューム801(又は807)内にどのようなデータが共有プール・ボリューム803にコピーするかを特定することができる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態では、ディレクトリ1001を含む各種テーブル情報は制御用メモリ703上にある前提で述べているが、これらの各種テーブル情報は、例えば共有プール・ボリューム803上の空き領域など、磁気ディスク装置705a〜705fのいずれかの領域に格納されていてもよい。
また、上記実施の形態で使用した磁気ディスク装置705a〜705fの変わりにフラッシュメモリを使用した記憶装置を使用しても良いし、又は制御用メモリ703上に作成した仮想ディスク装置を使用してもよい。
さらに、上記実施の形態では、マスタ・ボリューム801及び807から共有プール・ボリューム803にコピーを行わないように制御するために確認する特定データを“00”、その特定データがあった時にディレクトリ1001に格納する特殊データを“FFFFFFFF”として説明をしているが、これはあくまで一例である。コピーを行わないように制御するために確認する特定データは“00”でなくともよいし、特定データがあった時にディレクトリ1001に格納する特殊データは“FFFFFFFF”でなくてもよい。また、マスタ・ボリューム801又は807に格納されているデータの中で、最も使用頻度の高いデータを特定データとして設定することで、既述の効果を得やすくなる。さらに、特定データは、ディスクアレイ・システム800内で動的に設定されるようにしても良い。
さらに、上記特定データと、それに対応するディレクトリ1001に格納する特殊データの組み合わせパターンは1つではなく、複数の組み合わせパターンがあってもよい。
本発明は、データ複製システムおけるデータのバックアップ等の用途に利用できる。
100 ディスクアレイ・サブシステム
101 マスタ・ボリューム
102 スナップショット・ボリューム
103 共有プール・ボリューム
104 データ複製制御手段
105 アドレス変換手段
200 データ複製制御手段
201 属性管理テーブル
202 ボリューム対応管理テーブル
203 差分管理テーブル
300 アドレス変換手段
301 ディレクトリ
302 割当管理テーブル
700 ディスクアレイ・サブシステム
701 マイクロプロセッサ
702 インタフェース制御部
703 制御用メモリ
704 RAID制御部
705a〜705f 磁気ディスク装置
706 ホストコンピュータ
707 管理端末
800 ディスクアレイ・サブシステム
801 マスタ・ボリューム
802 スナップショット・ボリューム
803 共有プール・ボリューム
804 データ複製制御手段
805 アドレス変換手段
806 追い出しデータチェック手段
807 マスタ・ボリューム
808 スナップショット・ボリューム
809 データ生成手段
900 データ複製制御手段
901 属性管理テーブル
902 ボリューム対応管理テーブル
903 差分管理テーブル
1000 アドレス変換手段
1001 ディレクトリ
1002 割当管理テーブル

Claims (6)

  1. マスタ・データを記憶するマスタ・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データを記憶する共有プール・ボリュームと、
    前記マスタ・ボリューム及び前記共有プール・ボリュームへの書き込みを制御する書込制御手段と、
    上位装置からライト・コマンドを受信した場合に、前記マスタ・ボリュームの前記ライト・コマンドで指定されたアドレスに記憶されているデータが予め定められた特定データと一致するか否かをチェックするデータチェック手段とを備え、
    前記書込制御手段は、前記データチェック手段が前記特定データと一致すると判断した場合、前記ライト・コマンドに関して前記マスタ・データの複製データを前記共有プール・ボリュームに書き込まないことを特徴とするデータ複製システム。
  2. 前記マスタ・データの複製データを仮想的に記憶するスナップショット・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データが仮想的に記憶される前記スナップショット・ボリュームのアドレスと、前記マスタ・データの複製データが記憶される前記共有プール・ボリュームのアドレスとの対応関係を格納するディレクトリと、
    前記データチェック手段が前記特定データと一致すると判断した場合、前記ディレクトリに、前記スナップショット・ボリュームの前記ライト・コマンドで指定されたアドレスに対応づけて、前記共有プール・ボリュームのアドレスとして認識されない特殊データを登録する手段と、
    を更に備える請求項1記載のデータ複製システム。
  3. 前記特定データは、前記データ複製システム内で動的に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ複製システム。
  4. マスタ・データを記憶するマスタ・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データを仮想的に記憶するスナップショット・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データを記憶する共有プール・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データが仮想的に記憶される前記スナップショット・ボリュームのアドレスと、前記マスタ・データの複製データが記憶される前記共有プール・ボリュームのアドレスとの対応関係を格納するディレクトリと、
    前記ディレクトリに基づいて前記共有プール・ボリュームからの読み出しを制御する読出制御手段とを備え、
    前記読出制御手段は、上位装置から前記スナップショット・ボリュームへのリード・コマンドを受信した場合、前記ディレクトリにおいて、前記スナップショット・ボリュームの前記リード・コマンドで指定されたアドレスに、前記マスタ・データの複製データが予め定められた特定データであることを示す特殊データが対応づけられていると、前記特定データを前記上位装置に転送することを特徴とするデータ複製システム。
  5. データ複製システムのデータ処理方法であって、
    前記データ複製システムは、
    マスタ・データを記憶するマスタ・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データを記憶する共有プール・ボリュームと、
    前記マスタ・ボリューム及び前記共有プール・ボリュームへの書き込みを制御する書込制御手段と、
    上位装置からライト・コマンドを受信した場合に、前記マスタ・ボリュームの前記ライト・コマンドで指定されたアドレスに記憶されているデータが予め定められた特定データと一致するか否かをチェックするデータチェック手段とを備えるものであり、
    前記データチェック手段が前記特定データと一致すると判断した場合、前記書込制御手段が前記ライト・コマンドに関して前記マスタ・データの複製データを前記共有プール・ボリュームに書き込まないことを特徴とするデータ処理方法。
  6. データ複製システムのデータ処理方法であって、
    前記データ複製システムは、
    マスタ・データを記憶するマスタ・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データを仮想的に記憶するスナップショット・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データを記憶する共有プール・ボリュームと、
    前記マスタ・データの複製データが仮想的に記憶される前記スナップショット・ボリュームのアドレスと、前記マスタ・データの複製データが記憶される前記共有プール・ボリュームのアドレスとの対応関係を格納するディレクトリと、
    前記ディレクトリに基づいて前記共有プール・ボリュームからの読み出しを制御する読出制御手段とを備えるものであり、
    前記読出制御手段は、上位装置から前記スナップショット・ボリュームへのリード・コマンドを受信した場合、前記ディレクトリにおいて、前記スナップショット・ボリュームの前記リード・コマンドで指定されたアドレスに、前記マスタ・データの複製データが予め定められた特定データであることを示す特殊データが対応づけられていると、前記特定データを前記上位装置に転送することを特徴とするデータ処理方法。
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