JP2011028289A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】交番電圧の周期の大きさが、凹部の、現像剤担持体の周方向に沿う最小幅、を前記現像剤担持体が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さで割った値よりも大きく、かつ、重畳電圧の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値、のいずれとも異なることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図18
Description
また、上述したように、現像剤担持体には、第一電圧と第二電圧を備えた交番電圧が印加されるが、この交番電圧に起因して、画像に濃度ムラが発生することが知られている。同様に、像担持体を帯電する帯電部材には、直流電圧と交流電圧が重畳された重畳電圧が印加されるが、この重畳電圧に起因して、画像の濃度ムラが発生することが知られている。そして、これら二種類の濃度ムラが発生した際に、二種類の濃度ムラの発生位置が重なると濃度ムラが顕著になり、この結果、画像の濃度ムラが目立ちやすくなる。
潜像を担持するための像担持体と、
規則的に配置された凹部を表面に有し、現像剤を担持した状態で回転することにより該現像剤を前記像担持体と対向する対向位置に搬送するための現像剤担持体と、
前記対向位置に搬送された前記現像剤による前記潜像の現像のために、前記現像剤担持体から前記像担持体へ現像剤を向かわせるための第一電圧と前記像担持体から前記現像剤担持体へ現像剤を向かわせるための第二電圧とを備えた交番電圧、を前記現像剤担持体に印加する交番電圧印加部と、
前記像担持体に対向し、該像担持体を帯電するための帯電部材と、
直流電圧と交流電圧とが重畳された重畳電圧、を前記帯電部材に印加する重畳電圧印加部と、
を有する画像形成装置であって、
前記交番電圧の周期の大きさは、
前記凹部の、前記現像剤担持体の周方向に沿う最小幅、を前記現像剤担持体が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さで割った値よりも大きく、かつ、
前記重畳電圧の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値、のいずれとも異なることを特徴とする画像形成装置である。
規則的に配置された凹部を表面に有し、現像剤を担持した状態で回転することにより該現像剤を前記像担持体と対向する対向位置に搬送するための現像剤担持体と、
前記対向位置に搬送された前記現像剤による前記潜像の現像のために、前記現像剤担持体から前記像担持体へ現像剤を向かわせるための第一電圧と前記像担持体から前記現像剤担持体へ現像剤を向かわせるための第二電圧とを備えた交番電圧、を前記現像剤担持体に印加する交番電圧印加部と、
前記像担持体に対向し、該像担持体を帯電するための帯電部材と、
直流電圧と交流電圧とが重畳された重畳電圧、を前記帯電部材に印加する重畳電圧印加部と、
を有する画像形成装置であって、
前記交番電圧の周期の大きさは、
前記凹部の、前記現像剤担持体の周方向に沿う最小幅、を前記現像剤担持体が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さで割った値よりも大きく、かつ、
前記重畳電圧の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値、のいずれとも異なることを特徴とする画像形成装置。
このような画像形成装置によれば、交番電圧の周期の大きさが、前記凹部の前記最小幅を前記移動速さで割った値よりも大きいことにより、放電現象が顕著に発生し得る状況が短時間で連続的に生じないようになっているから、放電現象の発生が適切に抑制されることとなる。また、交番電圧の周期の大きさが、前記重畳電圧の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値、のいずれとも異なることにより、二種類の濃度ムラの発生位置が連続して重なることを防止できるから、画像の濃度ムラが目立つことを抑制できる。
が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さ、を変更するステップと、
(b)前記現像剤担持体から前記像担持体へ現像剤を向かわせるための第一電圧と前記像担持体から前記現像剤担持体へ現像剤を向かわせるための第二電圧とを備えた交番電圧、の周期の大きさが、
前記凹部の、前記現像剤担持体の周方向に沿う最小幅を、変更後の前記移動速さで割った値よりも大きくなるように、
前記交番電圧の周期の大きさを変更するステップと、
(c)直流電圧と交流電圧とが重畳された重畳電圧、の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値のいずれもが、前記交番電圧の、変更後の周期の大きさと異なるように、該重畳電圧の周期の大きさを変更するステップと、
(d)周期の大きさが変更された前記重畳電圧を、前記像担持体に対向する帯電部材に印加して、該像担持体を帯電するステップと、
(e)周期の大きさが変更された前記交番電圧を前記現像剤担持体に印加して、前記対向位置に搬送された前記現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像するステップと、
(f)を備えたことを特徴とする画像形成方法。
このような画像形成方法によれば、現像剤担持体の移動速さを変更しても、放電現象の発生を適切に抑制し、かつ、画像の濃度ムラが目立つことを抑制できる。
(B)このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、
(a)潜像を担持するための像担持体と、
(b)規則的に配置された凹部を表面に有し、現像剤を担持した状態で回転することにより該現像剤を前記像担持体と対向する対向位置に搬送するための現像剤担持体と、
(c)前記対向位置に搬送された前記現像剤による前記潜像の現像のために、前記現像剤担持体から前記像担持体へ現像剤を向かわせるための第一電圧と前記像担持体から前記現像剤担持体へ現像剤を向かわせるための第二電圧とを備えた交番電圧、を前記現像剤担持体に印加する交番電圧印加部と、
(d)前記像担持体に対向し、該像担持体を帯電するための帯電部材と、
(e)直流電圧と交流電圧とが重畳された重畳電圧、を前記帯電部材に印加する重畳電圧印加部と、を有し、
(f)前記交番電圧の周期の大きさは、
前記凹部の、前記現像剤担持体の周方向に沿う最小幅、を前記現像剤担持体が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さで割った値よりも大きく、かつ、
前記重畳電圧の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値、のいずれとも異なる画像形成装置、
(C)を具備したことを特徴とする画像形成システム。
このような画像形成システムによれば、放電現象の発生を適切に抑制し、かつ、画像の濃度ムラが目立つことを抑制できる。
次に、図1を用いて、『画像形成装置』としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう)10を例にとって、その概要について説明する。図1は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図1には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。定着ユニット90は、媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を媒体に融着させて永久像とするための装置である。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、及び、中間転写体70が回転する。感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。
媒体に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて媒体に融着される。
次に、制御ユニット100の構成について図2を参照しつつ説明する。制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと電気的に接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。ユニットコントローラ102は、装置本体の各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像ユニット50、一次転写ユニット60、クリーニングユニット75、二次転写ユニット80、定着ユニット90、表示ユニット95)と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニットを制御する。
次に、図3Aと図3Bを用いて、感光体20を帯電する帯電ユニット30について説明する。図3Aは、感光体20と帯電ユニット30を示した模式図である。図3Bは、帯電ローラ31に印加される重畳電圧を示した模式図である。
次に、図4乃至図14を用いて、現像装置について説明する。図4は、現像装置の概念図である。図5は、現像装置の主要構成要素を示した断面図である。図6は、現像ローラ510の斜視模式図である。図7は、現像ローラ510の正面模式図である。図8は、溝部512の断面形状を示した模式図である。図9は、図7の拡大模式図であり、溝部512及び頂面515を表した図である。図10は、規制ブレード560の斜視図である。図11は、ホルダー526の斜視図である。図12は、ホルダー526に、上シール520、規制ブレード560、及び、現像ローラ510が組み付けられている様子を示した斜視図である。図13は、ホルダー526が、ハウジング540に取付けられている様子を示した斜視図である。図14は、現像ローラ510に印加される現像バイアスを示した模式図である。なお、図5に示す断面図は、図4に示す長手方向に垂直な面で現像装置を切り取った断面を表したものである。また、図5においては、図1同様、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図5では、イエロー現像装置54が、感光体20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。また、図6乃至図9においては、図を分かりやすくするために、溝部512等のスケールが実際のものと異なっている。
現像ローラ510は、トナーTを担持した状態で回転することによりトナーTを感光体20と対向する対向位置(現像位置)に搬送する。この現像ローラ510は、アルミ合金、鉄合金等からなる部材である。
さらに、溝部512は、底面513と側面514とを備えており、本実施の形態においては、側面514の傾斜角度は、約45度である(図8参照)。
このため、本実施の形態では、トナー収容体530に攪拌部材を設けていないが、トナー収容体530に収容されたトナーTを攪拌するための攪拌部材を設けてもよい。また、図5に示すように、ハウジング540(すなわち、第一トナー収容部530a)は下部に開口572を有しており、現像ローラ510が、この開口572に臨ませて設けられている。
また、上シール520の、現像ローラ510に当接する当接面520b、とは反対側の面(当該面を、反対面520cとも呼ぶ)と、前記上シール支持部526aとの間には、モルトプレーン等の弾性体からなる上シール付勢部材524が圧縮した状態で設けられている。この上シール付勢部材524は、その付勢力で上シール520を現像ローラ510側へ付勢することにより、上シール520を現像ローラ510に押しつけている。
ゴム部562は、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、現像ローラ510に当接している。
そして、規制ブレード560は、薄板支持部564bの長手方向両端部564cが後述するホルダー526の規制ブレード支持部526cによって支持された状態で、当該規制ブレード支持部526cに取付けられている。
さらに、規制ブレード560は、その長手方向両端部564cにて、規制ブレード支持部526cにより、支持されている。規制ブレード560は、規制ブレード支持部526cにネジ止めされることにより、ホルダー526に固定されている。
一方、第二電圧V2は、感光体20から現像ローラ510へトナーを向かわせるための電圧であり、その値は500Vである。現像ローラ510に第二電圧V2が印加される際には、現像ローラ510と感光体20との間に、感光体20から現像ローラ510へトナーを向かわせる電界が形成され、感光体20上のトナーが現像ローラ510へ移動する(引き戻される)こととなる。
上述したとおり、本実施の形態に係るプリンタ10は、トナーによる前記潜像の現像の際に、現像ローラ510から感光体20へトナーを向かわせるための第一電圧V1と感光体20から現像ローラ510へトナーを向かわせるための第二電圧V2とを備えた交番電圧(現像バイアス)、を現像ローラ510に印加する交番電圧印加部132を備えており、また、現像ローラ510の表面には、規則的に配置された凹部の一例としての溝部512が設けられている。そして、「発明が解決しようとする課題」の項で述べたとおり、このようなプリンタ10においては、前記潜像の現像の際に、感光体20と現像ローラ510との間に、画像形成不良の要因となる放電現象が発生し得る。
放電現象は、以下に示すときに発生し易くなることが知られている。
交番電圧(現像バイアス)の電圧が切り替わるときには、放電現象が発生し易くなる。なお、現像バイアスの切り替わりについては、負の電圧から正の電圧へ切り替わる場合と正の電圧から負の電圧へ切り替わる場合の2通りが存在するが、放電現象は発生し易くなるのは、前者の場合である。本実施の形態に係るプリンタ10においては、現像バイアスが、第一電圧V1(−900V)から第二電圧V2(+500V)へ切り替わるときに、放電現象が発生し易くなる。
現像ローラ510には規則的に配置された溝部512が設けられているため、潜像の現像の際に、現像ローラ510が回転すると、溝部512が感光体20と対向する対向位置に至ったり、頂面515が当該対向位置に至ったりする(双方を繰り返す)。そして、溝部512と頂面515との境界部(例えば、図9中、記号A、Bで示された部分)が、前記対向位置に至った際に、放電現象が発生し易くなる。
そして、潜像の現像の際に、上記1)2)の状況が、同時に起こる場合がある。例えば、溝部512と頂面515との境界部が、前記対向位置に至った際に、現像バイアスが、第一電圧V1(−900V)から第二電圧V2(+500V)へ切り替わるような場合である。このような場合は、放電現象が顕著に発生し得る状況といえる。
本実施の形態に係るプリンタ10においては、前述した現像バイアスの周期の大きさ(周期T1)が、前記溝部512の、前記現像ローラ510の周方向に沿う最小幅Lmin、を現像ローラ510が回転する際の現像ローラ510の表面の移動速さVで割った値よりも大きくなっている(T1>Lmin/V)。そして、溝部512の幅と現像バイアスの周期の大きさとがこのような関係を満たす、本実施の形態に係るプリンタ10においては、放電現象の発生が適切に抑制されることとなる。
「発明が解決しようとする課題」の項で説明したとおり、現像ローラ510には、第一電圧V1と第二電圧V2を備えた交番電圧(現像バイアス)が印加されるが、この現像バイアスに起因して、画像に濃度ムラが発生することが知られている。そして、この濃度ムラは、現像バイアスの周期の大きさ(周期T1)毎に、発生しやすい。同様に、帯電ローラ31には、直流電圧と交流電圧が重畳された重畳電圧(帯電バイアス)が印加されるが、この帯電バイアスの交流電圧の成分に起因して、画像の濃度ムラが発生することが知られている。そして、この濃度ムラは、帯電バイアスの周期の大きさ(周期T2)毎に、発生しやすい。そして、これら二種類の濃度ムラが発生した際に、二種類の濃度ムラの発生位置が重なると濃度ムラが顕著になり、この結果、画像中の濃度ムラが目立ちやすくなる。
このように、現像バイアスの周期T1と帯電バイアスの周期T2とがこのような関係を満たす、本実施の形態に係るプリンタ10においては、画像の濃度ムラが目立つことを抑制することが可能となる。
上述したようにプリンタ10は媒体に画像を形成可能であるが、この媒体の種類として、例えば、厚紙やOHPシート等の特殊紙と、普通紙とがある。そして、プリンタ10は、媒体の種類に応じて画像が適切に形成されるように、媒体の種類に応じてプリンタのプロセス速度(例えば、感光体20の表面の移動速さや、現像ローラ510の表面の移動速さV等)を変更する。具体的には、プリンタ10は、普通紙に画像を形成する際には、前記プロセス速度を大きくし、特殊紙に画像を形成する際には、前記プロセス速度を小さくする。
まず、制御ユニット100は、制御信号に含まれている媒体の種類が、予め定まっている媒体の種類(ここでは、「普通紙」が予め定まっている媒体の種類とする)と一致するか否かを判断する(ステップS102)。
本実施例においては、制御信号に含まれている媒体の種類が、「厚紙」であることとする。かかる場合には、制御信号に含まれている媒体の種類(「厚紙」)が、予め定まっている媒体の種類(「普通紙」)と一致しないから(ステップS102:No)、制御ユニット100は、プロセス速度(現像ローラ510の移動速さV)を変更する(ステップS104)。
本実施例においては「厚紙」に画像が形成されるから、制御ユニット100は、現像ローラ510の移動速さVを、300mm/sから225mm/sに変更する。
現像ローラ510の移動速さVが変更されると、制御ユニット100は、現像バイアスの周期T1と、帯電バイアスの周期T2を変更する(ステップS106、S108)。
制御ユニット100は、帯電ローラ31に帯電バイアスを印加させて、感光体20を帯電する(ステップS110)。本実施例においては、重畳電圧印加部133が、ステップS108にて周期T2が1.1msに変更された帯電バイアスを、回転中の帯電ローラ31に印加することにより、感光体20が帯電される。
かかる際にも、上述した二つの式(すなわち、T1>Lmin/V、かつ、T1≠nT2)が成り立つから、放電現象の発生を適切に抑制し、かつ、画像の濃度ムラが目立つことを抑制することが可能となる。
ここでは、現像装置の製造方法について、図19A乃至図21を用いて説明する。図19A乃至図19Eは、現像ローラ510の製造工程における、現像ローラ510の変遷を示した模式図である。図20は、現像ローラ510の転造加工を説明するための説明図である。図21は、イエロー現像装置54の組み立て方法を説明するためのフローチャートである。なお、現像装置を製造する際には、前述したハウジング540、ホルダー526、現像ローラ510、トナー供給ローラ550、規制ブレード560等がそれぞれ製造された後に、これらの部材を用いて現像装置の組み立てが実施される。本項では、これらの部材の製造方法のうち現像ローラ510の製造方法について先ず説明し、その後、現像装置の組み立て方法について説明する。なお、以下では、ブラック現像装置51、マゼンタ現像装置52、シアン現像装置53、及び、イエロー現像装置54のうち、イエロー現像装置54を例に挙げて、説明する。
ここでは、現像ローラ510の製造方法について、図19A乃至図20を用いて説明する。
次に、イエロー現像装置54の組み立て方法について、図21を用いて説明する。
先ず、前述したハウジング540、ホルダー526、現像ローラ510、規制ブレード560等を準備する(ステップS2)。次に、規制ブレード560をホルダー526の規制ブレード支持部526cにネジ止めすることにより、規制ブレード560をホルダー526に固定する(ステップS4)。なお、前述した端部シール574については、当該ステップS4の前に、予め規制ブレード560に取り付けておく。
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
ただし、帯電ローラ31が感光体20に非接触する、いわゆる非接触帯電の場合には、帯電による濃度ムラが生じやすいことが知られている。このため、現像バイアスの周期T1と帯電バイアスの周期T2が、T1≠nT2の関係を満たす、上記実施の形態の係るプリンタ10による効果、すなわち、画像の濃度ムラが目立つことを抑制できる効果が、より有効に奏される点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
媒体の種類に応じて現像ローラ510の移動速さVを変更する際には、媒体に応じて画像を形成するために、その変更の度合いが大きくなる傾向にある。このため、現像ローラ510の移動速さVに応じて、現像バイアスの周期T1と帯電バイアスの周期T2を変更することによって、上述した二つの式(すなわち、T1>Lmin/V、かつ、T1≠nT2)を確実に成り立たせることができる。そして、この結果、媒体の種類が変更されても、放電現象の発生を適切に抑制し、かつ、画像の濃度ムラが目立つことを抑制できる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
例えば、凹部は、溝状のものでなくてもよい。また、凹部が、溝部である場合に、溝部は螺旋状でなくてもよい。また、凹部として、1種類の溝部のみが設けられていてもよい。
例えば、図22Aに示すように、菱形の頂面が有する2本の対角線の双方が、前記周方向に沿っていないこととしてもよい。
例えば、図22Bに示すように、頂面は、正方形でない菱形、であってもよい。また、頂面は、菱形でもなく、例えば、図22Cに示すように、円形であってもよい。なお、図22A乃至図22Cは、現像ローラ510の表面形状についてのバリエーションを示した図である(また、各図には、参考情報として、前述した最小幅Lminを示している)。
また、上記実施の形態において、交番電圧印加部132が現像ローラ510に印加する電圧は、第一電圧V1及び第二電圧V2のみであり、交番電圧印加部132は、第一電圧V1と第二電圧V2とを交互に印加することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、交番電圧印加部132が、図23Aに示すような交番電圧を印加することとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、交番電圧のduty比率を50%としたが、これに限定されるものではなく、図23Bに示すような交番電圧であってもよい。
なお、図23A及び図23Bは、交番電圧についてのバリエーションを示した図である(また、各図には、参考情報として、前述した周期の大きさT1を示している)。
次に、本発明に係る実施の形態の一例である『画像形成システム』の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
Claims (7)
- 潜像を担持するための像担持体と、
規則的に配置された凹部を表面に有し、現像剤を担持した状態で回転することにより該現像剤を前記像担持体と対向する対向位置に搬送するための現像剤担持体と、
前記対向位置に搬送された前記現像剤による前記潜像の現像のために、前記現像剤担持体から前記像担持体へ現像剤を向かわせるための第一電圧と前記像担持体から前記現像剤担持体へ現像剤を向かわせるための第二電圧とを備えた交番電圧、を前記現像剤担持体に印加する交番電圧印加部と、
前記像担持体に対向し、該像担持体を帯電するための帯電部材と、
直流電圧と交流電圧とが重畳された重畳電圧、を前記帯電部材に印加する重畳電圧印加部と、
を有する画像形成装置であって、
前記交番電圧の周期の大きさは、
前記凹部の、前記現像剤担持体の周方向に沿う最小幅、を前記現像剤担持体が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さで割った値よりも大きく、かつ、
前記重畳電圧の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値、のいずれとも異なることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記帯電部材は、回転可能な帯電ローラであり、
該帯電ローラは、前記像担持体に空隙を介して対向することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記像担持体は、回転可能であり、
前記交番電圧印加部は、前記第一電圧と前記第二電圧とを交互に所定期間印加し、
前記像担持体の、前記重畳電圧印加部が前記重畳電圧の印加を開始したときに前記帯電部材によって帯電される帯電位置に位置する部分が、前記像担持体の回転に伴い、前記対向位置に搬送された現像剤によって現像される現像位置に位置したときに、
前記交番電圧印加部が、前記現像剤担持体に前記第一電圧または前記第二電圧を印加し始めることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、
前記凹部は、前記周方向に対する傾斜角度が異なる2種類の螺旋状の溝部、であり、該2種類の螺旋状の溝部は、互いに交差して格子形状をなしており、
前記現像剤担持体は、前記2種類の螺旋状の溝部に囲まれた正方形の頂面、を有し、
該正方形の頂面が有する2本の対角線のうちの一方が前記周方向に沿っていることを特徴とする画像形成装置。 - (a)規則的に配置された凹部を表面に有し、現像剤を担持した状態で回転することにより該現像剤を像担持体と対向する対向位置に搬送するための現像剤担持体、
が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さ、を変更するステップと、
(b)前記現像剤担持体から前記像担持体へ現像剤を向かわせるための第一電圧と前記像担持体から前記現像剤担持体へ現像剤を向かわせるための第二電圧とを備えた交番電圧、の周期の大きさが、
前記凹部の、前記現像剤担持体の周方向に沿う最小幅を、変更後の前記移動速さで割った値よりも大きくなるように、
前記交番電圧の周期の大きさを変更するステップと、
(c)直流電圧と交流電圧とが重畳された重畳電圧、の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値のいずれもが、前記交番電圧の、変更後の周期の大きさと異なるように、該重畳電圧の周期の大きさを変更するステップと、
(d)周期の大きさが変更された前記重畳電圧を、前記像担持体に対向する帯電部材に印加して、該像担持体を帯電するステップと、
(e)周期の大きさが変更された前記交番電圧を前記現像剤担持体に印加して、前記対向位置に搬送された前記現像剤により前記像担持体に担持された潜像を現像するステップと、
(f)を備えたことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項5に記載の画像形成方法であって、
画像を形成可能な媒体の種類は、普通紙と厚紙であり、
前記普通紙に画像を形成する際には、前記現像剤担持体の表面の移動速さを大きくし、前記厚紙に画像を形成する際には、前記現像剤担持体の表面の移動速さを小さくすることを特徴とする画像形成方法。 - (A)コンピュータ、及び、
(B)このコンピュータに接続可能な画像形成装置であって、
(a)潜像を担持するための像担持体と、
(b)規則的に配置された凹部を表面に有し、現像剤を担持した状態で回転することにより該現像剤を前記像担持体と対向する対向位置に搬送するための現像剤担持体と、
(c)前記対向位置に搬送された前記現像剤による前記潜像の現像のために、前記現像剤担持体から前記像担持体へ現像剤を向かわせるための第一電圧と前記像担持体から前記現像剤担持体へ現像剤を向かわせるための第二電圧とを備えた交番電圧、を前記現像剤担持体に印加する交番電圧印加部と、
(d)前記像担持体に対向し、該像担持体を帯電するための帯電部材と、
(e)直流電圧と交流電圧とが重畳された重畳電圧、を前記帯電部材に印加する重畳電圧印加部と、を有し、
(f)前記交番電圧の周期の大きさは、
前記凹部の、前記現像剤担持体の周方向に沿う最小幅、を前記現像剤担持体が回転する際の該現像剤担持体の表面の移動速さで割った値よりも大きく、かつ、
前記重畳電圧の周期の大きさを自然数倍した値、及び、該周期の大きさを自然数分の一した値、のいずれとも異なる画像形成装置、
(C)を具備したことを特徴とする画像形成システム。
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