JP2011026192A - ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法 - Google Patents

ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法に関する。
【解決手段】本発明のねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法は、カーボンナノチューブアレイから少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルムを引き出し、該カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列されている第一ステップと、前記カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記カーボンナノチューブフィルムに同じ大きさで反対方向の力を加えて、前記カーボンナノチューブフィルムを引き伸ばす第二ステップと、前記引き伸ばされたカーボンナノチューブフィルムをねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成する第三ステップと、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法に関するものである。
カーボンナノチューブ(Carbon Nanotube,CNT)は1991年に飯島によって発見され、21世紀において重要な新素材の1つであると期待されている。カーボンナノチューブは機械・電気・熱特性に優れていることから、エレクトロニクス、バイオ、エネルギー、複合材料等、広範な分野での応用が期待されている。非特許文献1に掲載されて以来、カーボンナノチューブを微視的尺度の分野に広く応用させているが、それらの製造処理や、操作などが困難である。従って、カーボンナノチューブフィルムのような操作可能な巨視的尺度を有するカーボンナノチューブ構造体は、カーボンナノチューブの利用に重要な意味を有している。
特許文献1には、従来の一種のねじれ状カーボンナノチューブワイヤ及びその製造方法が掲示されている。前記カーボンナノチューブワイヤの製造方法は、一つのカーボンナノチューブアレイを提供して、前記カーボンナノチューブアレイから、ピンセットなどの工具を利用して複数のカーボンナノチューブの端部を持ち、直接的にねじりながら引き出すことによってねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成する。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤにおけるカーボンナノチューブは、前記カーボンナノチューブワイヤの中心軸を軸に、螺旋状に配列されている。
米国特許出願公開第2008/0170982号明細書
Sumio Iijima、"Helical Microtubules of Graphitic Carbon"、Nature、1991年11月7日、第354巻、p.56‐58 Kaili Jiang、Qunqing Li、Shoushan Fan、"Spinning continuous carbon nanotube yarns"、Nature、2002年、第419巻、p.801
しかし、前記製造方法によってねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成する過程に、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤは、前記カーボンナノチューブアレイからの弱い引力(即ち隣接したカーボンナノチューブの間の分子間力)を受けて前記カーボンナノチューブアレイに接続しているので、形成されたねじれ状カーボンナノチューブワイヤにおけるカーボンナノチューブの間に間隙が存じる。従って、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの密度及び抗張力は比較的小さい。
従って、前記課題を解決するために、本発明は高密度及び高い抗張力を有するねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法を提供する。
本発明のねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法は、カーボンナノチューブアレイから少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルムを引き出し、該カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列されている第一ステップと、前記カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記カーボンナノチューブフィルムに同じ大きさで反対方向の力を加えて、前記カーボンナノチューブフィルムを引き伸ばす第二ステップと、前記引き伸ばされたカーボンナノチューブフィルムをねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成する第三ステップと、を含む。
本発明のねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法は、引き出し装置を利用して、カーボンナノチューブアレイから少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルムを引き出し、該カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列されている第一ステップと、少なくとも一つの支持体を利用して、前記カーボンナノチューブフィルムを支持させる第二ステップと、前記引き出し装置及び支持体を利用して、前記カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記カーボンナノチューブフィルムに同じ大きさで反対方向の力を加えて、前記カーボンナノチューブフィルムを引き伸ばす第三ステップと、前記引き伸ばされたカーボンナノチューブフィルムをねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成する第四ステップと、を含む。
従来の技術と比べて、本発明のねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法は、カーボンナノチューブアレイから引き出して得られたカーボンナノチューブフィルムを、前記カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの長軸方向に牽引して、前記カーボンナノチューブフィルムを十分的に引き伸ばしてから、前記カーボンナノチューブフィルムをねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成するので、前記カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの間の間隙を、更に減少することができる。従って、密度が高く、牽引応力が大きいねじれ状カーボンナノチューブワイヤを得ることができる。
本発明の実施例1におけるねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造工程を示す図である。 ドローン構造カーボンナノチューブフィルムの走査型電子顕微鏡写真である。 図2中のカーボンナノチューブフィルムのカーボンナノチューブセグメントの構造を示す図である。 本発明の実施例2におけるねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造工程を示す図である。 本発明の実施例2における複数のカーボンナノチューブフィルムをねじって形成したねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造工義のフローチャートである。 本発明の実施例3におけるねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造工程を示す図である。 本発明の実施例4におけるねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造工程を示す図である。 本発明のねじれ状カーボンナノチューブワイヤの構造を示す走査型電子顕微鏡写真である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1を参照すると、本実施例は、一本のねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10の製造方法を提供する。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10の製造方法は、少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム100を提供するステップS11と、二つの固定装置120を提供して、前記カーボンナノチューブフィルム100におけるカーボンナノチューブの長軸方向に垂直な方向の両側面に、前記二つの固定装置120を固定させるステップS12と、前記カーボンナノチューブフィルム100におけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記二つの固定装置120の各々に同じ大きさで反対方向の力を加えるステップS13と、少なくとも一つの前記固定装置120を回転させて、前記カーボンナノチューブフィルム100をねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10を形成するステップS14と、を含む。
前記ステップS11では、前記カーボンナノチューブフィルム100は、ドローン構造カーボンナノチューブフィルム(drawn carbon nanotube film)である。前記カーボンナノチューブフィルム100は、超配列カーボンナノチューブアレイ(非特許文献2を参照)から引き出して得られたものである。単一の前記カーボンナノチューブフィルムにおいて、複数のカーボンナノチューブが同じ方向に沿って、端と端が接続されている。即ち、単一の前記カーボンナノチューブフィルム100は、分子間力で長さ方向に沿って端部同士が接続された複数のカーボンナノチューブを含む。図2及び図3を参照すると、単一の前記カーボンナノチューブフィルム100は、複数のカーボンナノチューブセグメント143を含む。前記複数のカーボンナノチューブセグメント143は、長さ方向に沿って分子間力で端と端が接続されている。それぞれのカーボンナノチューブセグメント143は、相互に平行に、分子間力で結合された複数のカーボンナノチューブ145を含む。単一の前記カーボンナノチューブセグメント143において、前記複数のカーボンナノチューブ145の長さが同じである。前記カーボンナノチューブセグメント143には、隣接するカーボンナノチューブ145の間に間隙があり、従って前記カーボンナノチューブフィルム100の隣接するカーボンナノチューブ145の間には間隙がある。前記カーボンナノチューブフィルム100の幅は100μm〜10cmに設けられ、厚さは0.5nm〜100μmに設けられる。前記カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ又は多層カーボンナノチューブである。前記カーボンナノチューブが単層カーボンナノチューブである場合、直径は0.5nm〜50nmに設定され、前記カーボンナノチューブが二層カーボンナノチューブである場合、直径は1nm〜50nmに設定され、前記カーボンナノチューブが多層カーボンナノチューブである場合、直径は1.5nm〜50nmに設定される。
前記カーボンナノチューブフィルム100は、分子間力で緊密に接続した複数のカーボンナノチューブを含む。前記カーボンナノチューブフィルム100は、自立構造の薄膜の形状に形成されている。ここで、自立構造とは、支持体材を利用せず、前記カーボンナノチューブフィルム100を独立して利用することができるという形態のことである。すなわち、前記カーボンナノチューブフィルム100を対向する両側から支持して、前記カーボンナノチューブフィルム100の構造を変化させずに、前記カーボンナノチューブフィルム100を懸架させることができることを意味する。
更に、複数の前記カーボンナノチューブフィルム100を設置する場合、前記複数のカーボンナノチューブフィルム100は、積み重ねられている。この場合、隣接する前記カーボンナノチューブフィルム100は、分子間力で結合されている。隣接する前記カーボンナノチューブフィルム100におけるカーボンナノチューブは、互いに平行である。
前記カーボンナノチューブフィルム100の製造方法は、カーボンナノチューブアレイを提供する第一ステップと、前記カーボンナノチューブアレイから、少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム100を引き伸ばす第二ステップと、を含む。
前記ステップS12において、前記固定装置120は、ピンセット、一定の幅を有するテープ又は鋏であることができる。前記ステップS11で、前記カーボンナノチューブフィルム100を引き出した後、前記カーボンナノチューブフィルム100をカットして、前記二つの固定装置120に固定させる。
前記ステップS13では、前記カーボンナノチューブフィルム100におけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記二つの固定装置120を、反対方向で引き出す。同じ方向に沿って、端と端が接続されている複数のカーボンナノチューブを含む前記カーボンナノチューブフィルム100は、大きい正ポアソン比(ポアソン比は、弾性限界内で、例えば引張りを加えた時に荷重方向の伸びと、前記荷重方向に直角な方向の寸法の縮みの比をいう)を有するので、前記カーボンナノチューブフィルム100を引き出すと、前記カーボンナノチューブフィルム100におけるカーボンナノチューブの間の間隙は減少する。この場合、前記カーボンナノチューブフィルム100における各々のカーボンナノチューブは、その長軸方向に沿う力で引かれているので、前記カーボンナノチューブフィルム100における前記複数のカーボンナノチューブの配列はより順序的となることができる。前記二つの固定装置120に加えた力Fの大きさは、前記カーボンナノチューブフィルム100の幅に関連している。前記力Fと前記カーボンナノチューブフィルム100の幅Lの間の関係は以下の式(1)を満足する。
[数1]
0.005(N/cm)<F/L<0.02(N/cm) (1)
前記二つの固定装置120を動作させる方法は、次の二種がある。第一種では、一つの前記固定装置120を固定させて、もう一つの前記固定装置120を一つの方向を沿って回転させる。第二種では、前記二つの固定装置120を、互いに反対の方向に沿って回転させる。前記固定装置120の回転平面は、前記カーボンナノチューブフィルム100におけるカーボンナノチューブの長軸方向に垂直する。本実施例において、前記二つの固定装置120を、それぞれ回転モーター(図示せず)に固定させて、連続的に回転させる。前記固定装置120の回転数は、前記カーボンナノチューブフィルム100の長さに関連する。前記カーボンナノチューブフィルム100の長さが1mである場合、前記固定装置120の回転数は1000回から1500回である。
前記カーボンナノチューブフィルム100をねじる過程で、前記二つの固定装置120を用いて、前記カーボンナノチューブフィルム100におけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記カーボンナノチューブフィルム100に反対方向の力を加えて、前記カーボンナノチューブフィルム100を十分に引き伸ばす。
更に、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10の製造方法は、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10を有機溶剤に浸漬させるステップS15を含むことができる。これによって前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10の直径を小さくさせることができる。前記有機溶剤は、例えば、エタノール、メタノール、アセトン、ジクロロエタン、クロロホルムなどの揮発性有機溶剤である。本実施例において、前記有機溶剤は、エタノールである。これにより、前記有機溶剤の表面張力によって、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10における複数のカーボンナノチューブを縮ませて、該ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10をさらに緊密にさせる。
前記ステップS15は、前記ステップS13とステップS14の間に実施することができる。即ち、前記ステップS13で形成された前記カーボンナノチューブフィルム100を有機溶剤に浸漬させて、前記カーボンナノチューブフィルム100における複数のカーボンナノチューブを縮ませた後、前記カーボンナノチューブフィルム100をねじる。これによって得られたねじれ状カーボンナノチューブワイヤ10の直径は小さくなり、その比表面積が減少し、その接着性が低くなる。
(実施例2)
図4を参照すると、本実施例は、一本のねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20の製造方法を提供する。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20の製造方法は、一つのカーボンナノチューブアレイ210を提供して、引き出し装置220によって前記カーボンナノチューブアレイ210から少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム230を引き出すステップS21と、前記カーボンナノチューブフィルム230を支持するために、少なくとも一つの支持軸240を提供するステップS22と、前記引き出し装置220及び前記少なくとも一つの支持軸240により、前記カーボンナノチューブフィルム230におけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム230の各々に、同じ大きさで反対方向の力を加えるステップS23と、前記カーボンナノチューブフィルム230をねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20を形成するステップS24と、を含む。
本実施形例に係るステップS21は、実施例1に係るステップS11と同じである。
前記ステップS22では、前記支持軸240は支持体として前記カーボンナノチューブフィルム230に対して支持力を提供する。前記支持軸240は平滑な支持表面を有する円柱体である。前記支持軸240の長軸の長さは、前記カーボンナノチューブフィルム230の幅より大きく、又は等しく設けられている。この場合、前記カーボンナノチューブフィルム230は、前記支持軸240を経過する時、その幅を変更できない。
一つの例として、三つの前記支持軸240を設置した場合、第一支持軸240、第二支持軸240及び第三支持軸240は、それぞれ間隔をおいて、前記カーボンナノチューブアレイ210から離れるように、順次に配置されている。前記第一支持軸240、第二支持軸240及び第三支持軸240を異なる高さで設置することにより、前記カーボンナノチューブフィルム230を波状に形成させる。且つ隣接する二つの支持軸240は、前記波状のカーボンナノチューブフィルム230において、波の谷及び波の峰を交互的に配置させて、前記カーボンナノチューブフィルム230に反対方向の支持力を提供する。即ち、前記カーボンナノチューブアレイ210に一番近い第一支持軸240は、前記波状のカーボンナノチューブフィルム230の波の峰に位置されて、前記カーボンナノチューブフィルム230に第一方向の支持力を提供する。前記第一支持軸240に隣接する第二支持軸240は、前記波状のカーボンナノチューブフィルム230の波の谷に位置されて、前記カーボンナノチューブフィルム230に第二方向の支持力を提供する。前記カーボンナノチューブアレイ210に一番遠い第三支持軸240は、前記波状のカーボンナノチューブフィルム230の波の峰に位置されて、前記カーボンナノチューブフィルム230に第一方向の支持力を提供する。ここで、前記第二方向は、前記第一方向と反対する。
本実施例において、複数の前記カーボンナノチューブフィルム230を積み重ねて、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20を形成することができる。図5を参照すると、一つの例として、前記ステップS21で、複数のカーボンナノチューブアレイ210及び複数の引き出し装置220を提供する。一つの引き出し装置220によって一つの前記カーボンナノチューブアレイ210から少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム230を引き出す。この後、前記複数のカーボンナノチューブフィルム230を、それぞれ前記一つの支持軸240に付ける。これにより、前記複数のカーボンナノチューブフィルム230を、前記支持軸240の上に積み重ね、一つのカーボンナノチューブ構造体を形成させる。この後、前記複数の引き出し装置220を除去して、一つの前記引き出し装置220によって前記カーボンナノチューブ構造体を固定させることができる。前記カーボンナノチューブ構造体は、より良い強靭性を有する。
前記少なくとも一つの支持軸240は、前記カーボンナノチューブフィルム230に支持力を提供しているので、前記ステップS23において、前記引き出し装置220により前記カーボンナノチューブフィルム230に対してその移動方向に沿って牽引力を提供する場合、前記支持軸240は、前記カーボンナノチューブフィルム230に前記引き出し装置220からの牽引力に反する牽引力を提供する。前記支持軸240が前記カーボンナノチューブフィルム230に提供した牽引力は、前記支持軸240から前記カーボンナノチューブフィルム230に提供した支持力と渦動摩擦力の合力である。前記支持軸240の数量がより多く、又は/及び前記カーボンナノチューブフィルム230が前記支持軸240を通じて屈んだ方向と、前記カーボンナノチューブフィルム230が屈まない時の方向との間の角度がより大きい場合、前記支持軸240は、前記カーボンナノチューブフィルム230により大きい牽引力を提供することができる。
前記カーボンナノチューブフィルム230は、前記カーボンナノチューブアレイ210と分子間力によって接続しているので、前記カーボンナノチューブフィルム230と前記カーボンナノチューブアレイ210との間の結合力が弱い。従って、前記カーボンナノチューブアレイ210に近い支持軸240を配置する場合、以下の条件を満足させる。即ち、前記カーボンナノチューブアレイ210に近い支持軸240によって支持されるカーボンナノチューブフィルム230は、前記カーボンナノチューブアレイ210の生成基板との間に形成される角度が30度より小さいことが好ましい。前記支持軸240によって前記カーボンナノチューブフィルム230に加えた牽引力Fの大小は、前記カーボンナノチューブフィルム230の幅に関連している。前記牽引力Fと前記カーボンナノチューブフィルム230の幅Lの間の関係が、上述の式(1)を満足する。この場合、前記カーボンナノチューブフィルム230は容易に破壊されない。前記引き出し装置220で前記カーボンナノチューブフィルム230に加えた牽引力が、前記支持軸240で前記カーボンナノチューブフィルム230に加えた牽引力と等しい場合、前記カーボンナノチューブフィルム230は静止状態となる。前記引き出し装置220で前記カーボンナノチューブフィルム230に加えた牽引力が、前記支持軸240で前記カーボンナノチューブフィルム230に加えた牽引力と、前記カーボンナノチューブフィルム230と前記カーボンナノチューブアレイ210との間の分子間力の和より大きい場合、前記カーボンナノチューブアレイ210からカーボンナノチューブフィルム230を引き出して得ることができる。反対の場合、前記カーボンナノチューブアレイ210からカーボンナノチューブフィルム230を引き出すことができない。
前記ステップS24では、前記引き出し装置220の回転平面は、前記カーボンナノチューブフィルム230の長軸方向に垂直する。本実施例において、前記引き出し装置220を、回転モーター(図示せず)に固定させて、連続的に回転することを実現する。前記カーボンナノチューブフィルム230をねじる過程で、前記カーボンナノチューブフィルム230におけるカーボンナノチューブの長軸方向に平行する軸方向に沿って、前記引き出し装置220は前記カーボンナノチューブフィルム230に牽引力を与えて、前記カーボンナノチューブフィルム230を引き伸ばすと同時に前記カーボンナノチューブフィルム230をねじる。更に、前記引き出し装置220により、前記カーボンナノチューブフィルム230に連続的に牽引力を与えることにより、前記カーボンナノチューブフィルム230は前記カーボンナノチューブアレイ210から連続的に引き出されて、長いねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20を得ることができる。
複数のカーボンナノチューブアレイ210から引き出して得られた複数のカーボンナノチューブフィルム230を、少なくとも一つの前記支持軸240に積層された場合、前記ステップS24で前記引き出し装置220を連続的に回転させることにより、前記複数のカーボンナノチューブフィルム230をねじって、直径が大きく、牽引応力が高いねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20を製造することができる。
本実施例において、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20の製造方法は、更に前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20を有機溶剤に浸漬させるステップS25を含むことができる。これによって、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20は、更に小さい直径を有することができる。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20の全ての表面が前記有機溶剤で浸漬される。前記有機溶剤は、例えば、エタノール、メタノール、アセトン、ジクロロエタン、クロロホルムなどの揮発性有機溶剤である。本実施例において、前記有機溶剤はエタノールである。これにより、前記有機溶剤の表面張力によって、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20における複数のカーボンナノチューブを縮ませて、該ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20をさらに緊密にさせる。
前記ステップ25は、前記ステップS23とステップS24の間に実施することができる。即ち、前記ステップS23で牽引された前記カーボンナノチューブフィルム230を有機溶剤に浸漬させて、前記カーボンナノチューブフィルム230におけるカーボンナノチューブの間の間隙を減少させる。この場合、前記有機溶剤に浸漬された前記カーボンナノチューブフィルム230をねじって得られたねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20の直径は更に小さくなり、比表面積が減少し、接着性が低くなる。
(実施例3)
図6を参照すると、本実施例は、一本のねじれ状カーボンナノチューブワイヤ30の製造方法を提供する。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ30の製造方法は、少なくとも一つのカーボンナノチューブアレイ310を提供して、一つの引き出し装置320によって各々の前記カーボンナノチューブアレイ310から少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム330を引き出すステップS31と、前記カーボンナノチューブフィルム230を支持するために、少なくとも一つのプレス装置340を提供するステップS32と、前記引き出し装置320及び前記プレス装置340により、前記カーボンナノチューブフィルム330におけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、それぞれ前記少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム330に、同じ大きさで反対方向の力を加えるステップS33と、前記カーボンナノチューブフィルム330をねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ30を形成するステップS34と、を含む。
本実施形例に係るステップS31は、実施例1に係るステップS11と同じである。
前記ステップS32では、前記プレス装置340は支持体として前記カーボンナノチューブフィルム330に対して支持力を提供する。前記プレス装置340の長さは、前記カーボンナノチューブフィルム330の幅より大きく、又は等しく設けられている。本実施例において、前記プレス装置340は、互いに平行し近接するように配置されている二つの円柱体からなる。前記カーボンナノチューブフィルム330が、前記プレス装置340の二つの円柱体の間の隙間を通過する場合、前記カーボンナノチューブフィルム330は、その幅が変更せず、且つ前記プレス装置340によって挟んで固定される。前記プレス装置340は、前記カーボンナノチューブフィルム330に、前記カーボンナノチューブフィルム330の表面に垂直する方向に圧力を提供する。即ち、前記プレス装置340の二つの円柱体の間に相互作用力を有する。
前記プレス装置340の数量に対しては特に制限がなく、複数の前記プレス装置340を設置する場合、前記複数のプレス装置340は、同じ高度の水平面に配列される。且つ、前記複数のプレス装置340が位置する高度は、前記カーボンナノチューブアレイ310が位置する水平面の高度と同じとすることができる。
本実施例において、複数の前記カーボンナノチューブフィルム330を積み重ねることができる。前記複数のカーボンナノチューブフィルム330を積み重ねることは、前記ステップS31及びステップS32によって実現することができ、具体的には、前記実施例2の複数のカーボンナノチューブフィルム230を積み重ねることと同じである。
前記プレス装置340は、前記カーボンナノチューブフィルム330に圧力を提供しているので、前記ステップS33で、前記カーボンナノチューブフィルム230に、前記引き出し装置320からその移動方向に牽引力を提供する場合、前記プレス装置340は、前記カーボンナノチューブフィルム330に前記引き出し装置320からの牽引力に反する牽引力を提供する。前記プレス装置340が前記カーボンナノチューブフィルム330に提供した牽引力と、前記プレス装置340が前記カーボンナノチューブフィルム330に提供した圧力とは正比例の関係がある。前記プレス装置340は固定不動に配置させているので、前記カーボンナノチューブフィルム330に対する前記プレス装置340からの牽引力の最大値は、前記カーボンナノチューブフィルム330に対する前記プレス装置340からの摩擦力である。前記プレス装置340の数量がより多い場合、前記プレス装置340は、前記カーボンナノチューブフィルム330により大きい牽引力を提供することができる。
前記カーボンナノチューブフィルム330に対して前記プレス装置340からの牽引力Fの大小は、前記カーボンナノチューブフィルム330の幅に関連している。前記牽引力Fと前記カーボンナノチューブフィルム330の幅Lの間の関係は、上記式(1)を満足する。
この場合、前記カーボンナノチューブフィルム330は容易に破壊されない。
本実施例に係るステップS34は、実施例2に係るステップS24と同じである。本実施例において、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ30の製造方法は、更に前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ30を有機溶剤に浸漬させるステップを含む。該ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ30を有機溶剤に浸漬させるステップは、実施例2に係るねじれ状カーボンナノチューブワイヤ20を有機溶剤に浸漬させるステップと同じである。
(実施例4)
図7を参照すると、本実施例は、一本のねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40の製造方法を提供する。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40の製造方法は、少なくとも一つのカーボンナノチューブアレイ410を提供して、一つの引き出し装置によって前記各々のカーボンナノチューブアレイ410から少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム430を引き出すステップS41と、前記カーボンナノチューブフィルム430を収束するために、少なくとも一つの収束装置440を提供するステップS42と、前記引き出し装置及び前記収束装置440により、前記カーボンナノチューブフィルム430におけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、それぞれ前記少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム430に、同じ大きさで反対方向の力を加えるステップS43と、前記カーボンナノチューブフィルム430をねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40を形成するステップS44と、を含む。
本実施例に係るステップS41は、実施例1に係るステップS11と同じである。
前記ステップS42では、前記収束装置440は前記カーボンナノチューブフィルム430に、前記カーボンナノチューブフィルム430の表面に垂直する支持力を提供する。前記収束装置440は、前記カーボンナノチューブフィルム430を収束して、その幅を減少させる。前記収束装置440は、曲率が小さい鉤又は環状物である。前記収束装置440を前記カーボンナノチューブフィルム430に対して配置する方式は、実施例2に係るステップS22で支持軸240を配置する方式と同じである。従って、前記カーボンナノチューブフィルム430に支持力を提供する。前記収束装置440の数量に対しては特に制限がない。
本実施例において、複数の前記カーボンナノチューブフィルム430を積み重ねることができる。前記複数のカーボンナノチューブフィルム430を積み重ねることは、前記ステップS41及びステップS42によって実現することができ、具体的には、前記実施例2の複数のカーボンナノチューブフィルム230を積み重ねることと同じである。
前記ステップS43で、前記引き出し装置によってカーボンナノチューブフィルム430を連続的に引き出すことができる。該ステップS43は、実施例2に係るステップS23と類似である。前記カーボンナノチューブフィルム430は、前記引き出し装置及び前記収束装置440と共同の作用で張られて、隣接するカーボンナノチューブの間の間隙を減少させ、前記カーボンナノチューブフィルム430におけるカーボンナノチューブの配列状態を改善させる。前記カーボンナノチューブフィルム430に対して前記収束装置440からの牽引力Fの大小は、前記カーボンナノチューブフィルム430の幅に関連している。前記牽引力Fと前記カーボンナノチューブフィルム430の幅Lの間の関係は、上記式(1)を満足する。
前記ステップS44は、実施例2に係るステップS24と同じとすることができる。又は、更に回転機450及びスプール455を提供して、前記ステップS43からの収束されたカーボンナノチューブフィルム430を前記回転機450によりねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40得ることができる。その後、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40を前記スプール455に巻く。前記回転機450及びスプール455は同軸で配置されている。
前記ステップS44において、回転機450及びスプール455を用いる段階は、次に階段によって行われる。第一階段では、前記ステップS43からの収束されたカーボンナノチューブフィルム430の前記引き出し装置と接続されている端部を、前記引き出し装置から取り出して、前記回転機450に通過させた後、前記スプール455に接続させる。第二階段では、前記回転機450及びスプール455を同じ方向に、同じ速度で回転させる。第二階段で、前記回転機450及びスプール455の回転速度を変更させて、前記回転機450の回転速度を、前記スプール455の回転速度より大きく、又は小さくなるように調整する。これによって前記スプール455に巻いたねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40を得る。
前記回転機450を回転させることにより、前記ステップS43からの収束されたカーボンナノチューブフィルム430をねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40を形成させる。前記スプール455を回転させることにより、前記回転機450からのねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40を、前記スプール455に巻く。前記回転機450及びスプール455の回転速度を異なるように調整することにより、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40は、連続的に回転されるとともに連続的に推進される。従って、前記カーボンナノチューブアレイ410から前記カーボンナノチューブフィルム430が連続的に引き出され、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40が連続的に形成されて、前記スプール455に巻かれる。
前記回転機450及びスプール455は、それぞれのモーターに接続され、均速的に回転させることができる。前記回転機450及びスプール455の回転速度を制御すると、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40のピッチを1mm/回より大きくできる。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ40のピッチがより大きくなるほど、その牽引応力がより大きくなる。
カーボンナノチューブフィルム430を、前記回転機450及びスプール455によって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤに形成し、且つ前記スプール455に巻くことは、本実施例と類似の方法で、前記実施例1、2、3に係るステップS14、S24、S34において実施することができる。
図8を参照すると、前記実施例1、2、3、4によって得られた本発明のねじれ状カーボンナノチューブワイヤは、複数のカーボンナノチューブを含む。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤにおける複数のカーボンナノチューブは、分子間力で端と端が接続されている。且つ、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤにおけるカーボンナノチューブは、前記カーボンナノチューブワイヤの中心軸を軸に、螺旋状に配列されている。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの直径は4.5nm〜100μmである。
一枚のカーボンナノチューブフィルムをねじって形成したねじれ状カーボンナノチューブワイヤの抵抗率の測定値は1×10−5Ω・m〜2×10−5Ω・mである。一つの実施例として、一枚のカーボンナノチューブフィルムをねじって形成したねじれ状カーボンナノチューブワイヤの抵抗率の測定値は1.91×10−5Ω・mである。従来の直接的にねじって引き出すことにより形成されたねじれ状カーボンナノチューブワイヤに較べると、本発明のねじれ状カーボンナノチューブワイヤの密度が高く、該ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの断面面積が20%〜40%で減少する。前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの密度が高められるので、その抵抗率が50%まで減少し、且つその最大の耐力が60%〜120%まで増加する。具体的に、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの牽引応力は1200Mpaより大きい。一つの実施例として、前記ねじれ状カーボンナノチューブワイヤの直径は10μmであり、その牽引応力が1.5Gpaである。
100、230、330、430 カーボンナノチューブフィルム
120 固定装置
220、320 引き出し装置
10、20、30、40 ねじれ状カーボンナノチューブワイヤ
143 カーボンナノチューブセグメント
145 カーボンナノチューブ
210、310、410 カーボンナノチューブアレイ
240 支持軸
340 プレス装置
440 収束装置
450 回転機
455 スプール

Claims (2)

  1. カーボンナノチューブアレイから少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルムを引き出し、該カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列されている第一ステップと、
    前記カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記カーボンナノチューブフィルムに同じ大きさで反対方向の力を加えて、前記カーボンナノチューブフィルムを引き伸ばす第二ステップと、
    前記引き伸ばされたカーボンナノチューブフィルムをねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成する第三ステップと、
    を含むことを特徴とするねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法。
  2. 引き出し装置を利用して、カーボンナノチューブアレイから少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルムを引き出し、該カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列されている第一ステップと、
    少なくとも一つの支持体を利用して、前記カーボンナノチューブフィルムを支持させる第二ステップと、
    前記引き出し装置及び支持体を利用して、前記カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの長軸方向に沿って、前記カーボンナノチューブフィルムに同じ大きさで反対方向の力を加えて、前記カーボンナノチューブフィルムを引き伸ばす第三ステップと、
    前記引き伸ばされたカーボンナノチューブフィルムをねじって、ねじれ状カーボンナノチューブワイヤを形成する第四ステップと、
    を含むことを特徴とするねじれ状カーボンナノチューブワイヤの製造方法。
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