JP2011024895A - ヘチマ製クレンジングパッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数枚のヘチマ繊維シートを積層した積層体を主体とするものである。ヘチマ繊維シートは、ヘチマ繊維の立体組織が偏平に圧縮加工されたものである。ヘチマ繊維シート積層体は、周囲が縫合されて一体化されている。ヘチマ繊維シート積層体のシート間には、銀箔または銀粉がヘチマ繊維シートに接着した状態で存在する。ヘチマ繊維シート積層体の表面には、金箔または白金箔が付着されている。
【選択図】 図4
Description
とくに、上記の特開平5−163606号公報の段落0015にはヘチマ繊維の立体組織をプレス成形することにより平板状に加工することが記載されている。
古来から使用されているヘチマの実の形態を残した素朴な乾燥ヘチマ繊維の立体組織を図1(A)に示している。これは、外形の全体を形作っている筒状組織1と、筒状組織1の中空部の中心に存在する芯状組織2と、芯状組織2と筒状組織1とを結合しているリブ状組織3からなる。なお周知の乾燥ヘチマの製造方法については説明しない。
以上の方法により2ミリメートルほどの厚さのヘチマ繊維シートを製造し、これを裁断することにより、図3に例示するように、6〜12センチメートルほどの直径の円形のヘチマ繊維シートを得る。もちろん、厚みや直径の数値は望ましい例示であり、円形に裁断することも望ましい例示にすぎない。
金・銀・白金の添加プロセスについては後述することとし、このプロセスを飛ばして、ヘチマ繊維シートの積層と縫合のプロセスについて先に説明する。
第1実施例としては、図4に示すように、円形に裁断した2枚のヘチマ繊維シート5と6を外形を揃えて重ね、その全周を糸で縁かがり縫いして一体的に縫い合わせる。第2実施例としては、図5に示すように、円形に裁断した3枚のヘチマ繊維シート7、8、9を外形を揃えて重ね、その全周を糸で縁かがり縫いして一体的に縫い合わせる。もちろん縁かがり縫いに限定されるものではない。たとえば一針ごとに糸を緩く縛って糸を切っていく縫合方法など、いろいろな方法を採用することができる。縫い糸を緩くすることで、ヘチマ繊維シート積層体の周縁部の拘束を緩やかにすることができる。
図4に示した2枚重ねの実施例においては、縫合プロセスの前に、一方のヘチマ繊維シート5の一面(重ね合わせる面)に銀箔10を接着させておく。銀箔10を接着させるのには接着材を使用する。接着材としては、アロエベラ抽出成分、ヒアルロン酸、コラーゲンを適宜に配合した天然材料を用いたゼリーを使用するのが望ましい。たとえばアロエベラの葉肉から抽出したアロエベラゼリーを用いる。
上記のように、ヘチマ繊維シート積層体のシート間に銀箔や銀粉をヘチマ繊維に接着した状態で存在させることに加えて、上記したのと同様な方法で、シート間に金箔細片や金粉・白金箔細片や白金粉をシート間においてヘチマ繊維に接着した状態で存在させてもよい。
図4に示した2枚重ねの実施例においては、縫合プロセスの前に、ヘチマ繊維シート6の一面(積層体の表面になる)にハートマークを象った金箔11を接着している。接着の方法は、アロエベラゼリー等を用いた上述の方法と同じでよい。積層体表面への金箔の添加は、縫合プロセスの後でも実施することができる。
図5に示した3枚重ねの実施例においては、真ん中のヘチマ繊維シート8はその両面とも積層体の中に埋もれて表面に現れない点が図3の2枚重ねの実施例と相違するところ、ヘチマ繊維シート積層体のシート間に銀箔または銀粉をヘチマ繊維に接着した状態で存在させること、ヘチマ繊維シート積層体の表面に金箔または白金箔が接着されていることについて、これまで説明した製法と格別に相違する製法が必要とされるものではない。
シート間に添加する銀箔や銀粉(金箔や金粉あるいは白金箔や白金粉も同じ)については、これをヘチマ繊維に接着させるのに、上述したアロエベラゼリー等の接着材を用いることは必須ではない。シート間に添加する銀箔や銀粉はヘチマ繊維シートの内側に隠れて存在するので、接着材を用いなくとも、使用を重ねても脱離しにくいのでほとんど問題ない。
図6に示す実施例においては、ヘチマ繊維シート積層体の周辺部分に小さな貫通孔12が形成され、この貫通穴に飾り紐13(リボン)が結ばれいてる。これによりヘチマ製クレンジングパッドとしての装飾性がいっそう高くなるのに加えて、洗面所や浴室にて水に濡れたヘチマ製クレンジングパッドをぶら下げて保管するのに便利である。
この発明に係るヘチマ製クレンジングパッドを初めて湯に浸すと、ヘチマ繊維が水分を吸収して膨潤し、パッドの厚みが十倍ほどにもなる。その後に再び乾燥しても、元の厚さには戻らずに膨らんだまま乾燥する。そのように膨らんだ形態は、手先でつまむように取り扱うのに適しており、体を大きく擦ったり、顔の細部を丁寧に擦ったりするのにきわめて勝手がよい。
Claims (9)
- つぎの事項(1)〜(4)により特定されるヘチマ製クレンジングパッド。
(1)複数枚のヘチマ繊維シートを積層した積層体を主体とすること
(2)ヘチマ繊維シートは、ヘチマ繊維の立体組織が偏平に圧縮加工されたものであること
(3)ヘチマ繊維シート積層体は、周囲が縫合されて一体化されていること
(4)ヘチマ繊維シート積層体のシート間には、銀箔または銀粉が挟み込まれていること - つぎの事項(1)〜(5)により特定されるヘチマ製クレンジングパッド。
(1)複数枚のヘチマ繊維シートを積層した積層体を主体とすること
(2)ヘチマ繊維シートは、ヘチマ繊維の立体組織が偏平に圧縮加工されたものであること
(3)ヘチマ繊維シート積層体は、周囲が縫合されて一体化されていること
(4)ヘチマ繊維シート積層体のシート間には、銀箔または銀粉が挟み込まれていること
(5)ヘチマ繊維シート積層体の表面には、金箔または白金箔が接着されていること - ヘチマ繊維シートには、金・銀・白金のいずれかの箔小片または微粉が繊維の間に分散して接着されている
請求項1または2に記載のヘチマ製クレンジングパッド。 - ヘチマ繊維シート積層体の表面に接着された金箔または白金箔は、広がりをもった装飾図案化されたパターンを形成している
請求項2または3に記載のヘチマ製クレンジングパッド。 - 金や銀や白金の箔や微粉は、接着材によりヘチマ繊維シートに接着されている
請求項2〜4に記載のヘチマ製クレンジングパッド。 - 接着材は、アロエベラの葉肉抽出成分を含んでいる
請求項5に記載のヘチマ製クレンジングパッド。 - 接着材は、ヒアルロン酸を含んでいる
請求項5に記載のヘチマ製クレンジングパッド。 - ヘチマ繊維シート積層体の周辺部分に小さな貫通孔が形成され、この貫通穴に紐が結ばれいてる
請求項1〜7のいずれかに記載のヘチマ製クレンジングパッド。 - ヘチマ繊維シートは、その圧縮加工工程において、金箔またはあぶらとり紙の製造における機械ハンマー打ち付け工程にて使用した打ち紙に挟まれた状態で、機械ハンマーにより繰り返し打ち付けられて偏平に圧縮されたものである
請求項1〜8のいずれかに記載のヘチマ製クレンジングパッド。
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