JP2011024628A - 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】時系列に沿って撮像された画像群の観察の作業効率を向上することができること。
【解決手段】本発明のある実施の形態において、画像処理装置1は、新規領域検出部12と、有効領域検出部13と、変化量算出部14と、出力部40と、を備える。新規領域検出部12は、時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、前記画像群内の第2の画像に新規に出現する新規領域を検出する。有効領域検出部13は、前記第2の画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する。変化量算出部14は、前記新規領域および前記有効領域をもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間の変化量を算出する。出力部40は、前記変化量に応じて前記第2の画像を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法に関するものである。
従来から、被写体の画像を撮像するデジタルカメラまたはデジタルビデオカメラ等の各種態様の電子撮像装置が登場している。電子撮像装置は、被写体の画像を時系列に沿って撮像可能であり、このように時系列に沿って撮像した被写体の画像群は、液晶ディスプレイ等の表示装置に表示する等の手法によって観察される。
特に、近年の医療分野においては、患者等の被検体の体内(消化管内等を含む)を時系列に沿って撮像可能なカプセル内視鏡が提案されている。カプセル内視鏡は、小型のカプセル型筐体の内部に撮像機能および無線通信機能等を備え、被検体に飲み込ませることが可能な医療機器である。カプセル内視鏡は、被検体の口から飲み込まれた後、蠕動運動等によって被検体内部を移動しつつ、所定の撮像レートで体内画像を時系列に沿って撮像し、得られた体内画像を被検体外部の受信装置に無線送信する。なお、この被検体内部のカプセル内視鏡は、撮像した体内画像群を受信装置に送信後、最終的に被検体外部に排出される。
ここで、カプセル内視鏡による体内画像群の画像枚数は、一般に、数万枚以上の膨大なものになる。例えば、カプセル内視鏡は、被検体に飲み込まれてから便等とともに被検体外部に排出されるまでの体内滞在期間(約8〜10時間)、2〜4フレーム/秒のいずれかの撮像レートで体内画像を撮像し続ける。医師または看護師等の観察者は、カプセル内視鏡による体内画像群を表示装置に表示させ、この体内画像群の観察を通して被検体内部を観察する。
なお、カプセル内視鏡が時系列に沿って撮像した大量の体内画像群を効率的に観察するための技術として、例えば、体内画像間の変化量を算出し、この算出した変化量が小さい体内画像を通常の表示時間に比して短い表示時間で表示するものがある(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来技術では、時系列的に隣接する2つの体内画像間において複数のブロック領域を設定してブロックマッチング処理を行い、これによって得られる動きベクトルの方向および大きさを用いて、これら2つの体内画像のうち一方の体内画像に比して他方の体内画像に新規に出現する画像領域(以下、新規領域という)を推定し、この他方の体内画像全域の面積に対する新規領域の面積割合をもとに、これら2つの体内画像間の変化量を算出している。
特開2009−11563号公報
ところで、体内画像には、被検体内部の観察に有効な画像領域(以下、有効領域という)および無効な画像領域(以下、無効領域という)の少なくとも一方が含まれる。有効領域は、医師または看護師等の観察者が注目すべき体内部位の画像領域であり、例えば、被検体内部の病変領域、粘膜領域、医療処置後の生体組織領域、または出血領域等が含まれる。一方、無効領域は、有効領域以外の画像領域であり、例えば、泡または便等が含まれる。したがって、体内画像に新規領域が出現した場合、この新規領域は、有効領域および無効領域の少なくとも一方を含み得る。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来技術では、体内画像の新規領域内に無効領域が含まれる場合であっても、体内画像間の新規領域のみの変化量を算出し、算出した変化量に応じて体内画像の表示時間を調整している。このため、新規領域内に無効領域が含まれる場合、この無効領域の変化量も算出され、この無効領域の変化量に応じた表示時間が考慮される調整が行われることから、体内画像群の観察の作業効率を十分に向上できないという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、時系列に沿って撮像された画像群の観察の作業効率を向上することができる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある態様にかかる画像処理装置は、時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、前記画像群内の第2の画像に新規に出現する新規領域を検出する新規領域検出部と、前記第2の画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する有効領域検出部と、前記新規領域および前記有効領域をもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間の変化量を算出する変化量算出部と、前記変化量に応じて前記第2の画像を出力する出力部と、を備えるものである。
この態様にかかる画像処理装置によれば、変化量算出部が、第2の画像内の新規領域および有効領域をもとに、第1の画像および第2の画像間の変化量を算出し、出力部が、この変化量に応じて第2の画像を出力している。このため、新規領域のみならず、有効領域も加味した画像間の変化量に応じて、画像群内の各画像を出力することができる。これによって、この画像群のうち、新規領域且つ有効領域となる領域が広い画像を優先的に出力することができ、この結果、この画像群の観察に要する作業時間および作業労力を軽減でき、観察の作業効率を向上することができる。
また、本発明の別の態様にかかる画像処理プログラムは、時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、前記画像群内の第2の画像に新規に出現する新規領域を検出する新規領域検出手順と、前記第2の画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する有効領域検出手順と、前記新規領域および前記有効領域をもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間の変化量を算出する変化量算出手順と、前記変化量に応じて前記第2の画像を出力する出力手順と、をコンピュータに実行させるものである。
また、本発明の別の態様にかかる画像処理方法は、時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、前記画像群内の第2の画像に新規に出現する新規領域を検出する新規領域検出ステップと、前記第2の画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する有効領域検出ステップと、前記新規領域および前記有効領域をもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間の変化量を算出する変化量算出ステップと、前記変化量に応じて前記第2の画像を出力する出力ステップと、を含むものである。
本発明にかかる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法によれば、時系列に沿って撮像された画像群の観察の作業効率を向上することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の処理手順を例示するフローチャートである。 図3は、時系列順に連続する複数の体内画像間の新規領域検出処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図4は、時系列順に連続する複数の体内画像間の動きベクトル算出処理の一具体例を説明する模式図である。 図5は、時系列順に連続する複数の体内画像間における新規領域の一具体例を示す模式図である。 図6は、体内画像の有効領域検出処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図7は、体内画像の有効領域検出処理の一具体例を説明する模式図である。 図8は、時系列順に連続する複数の体内画像間の変化量算出処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図9は、体内画像に含まれる新規有効領域の一具体例を示す模式図である。 図10は、体内画像における新規有効面積割合と体内画像間の変化量との関係を示す増加関数の一具体例を示す模式図である。 図11は、本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。 図12は、実施の形態2における体内画像の有効領域検出処理の処理手順を例示するフローチャートである。 図13は、体内画像に含まれる新規領域の中から有効領域を検出する状態の一例を示す模式図である。 図14は、新規領域の中から検出された有効領域である新規有効領域の一具体例を示す模式図である。 図15は、体内画像における新規有効面積割合と体内画像間の変化量との関係を示す増加関数の一変形例を示す模式図である。
以下に、本発明にかかる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、時系列に沿って撮像された画像群の一例として、被検体内部のカプセル内視鏡が時系列に沿って撮像した総数N枚の体内画像群PGを例示し、体内画像群PG内における体内画像間の変化量に応じて体内画像群PG内の各体内画像を出力する画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法を説明するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、この実施の形態1にかかる画像処理装置1は、体内画像群PGの入力を受け付ける画像入力部10と、体内画像群PGの中から画像入力部10が入力した2つの体内画像間の変化量を算出する演算部11と、画像処理装置1を操作するための入力部20と、体内画像群PGを記録する記録部30と、演算部11が算出した変化量に応じて体内画像群PGを出力する出力部40と、画像処理装置1の一連の処理を制御する制御部50とを備える。
画像入力部10は、所定のインターフェースによって接続された外部機器等からの体内画像群PGの入力を受け付け、外部機器等から直接、体内画像群PGを取得する。つぎに、画像入力部10は、取得した体内画像群PG内の各体内画像に時系列順のフレーム番号j(1≦j≦N)を付与する。その後、画像入力部10は、体内画像群PGを記録部30に転送する。
また、画像入力部10は、記録部30に記録された体内画像群PGの中から、時系列的に連続する2つの体内画像P(j),P(j+1)をフレーム番号順(時系列順)に抽出し、抽出した体内画像P(j),P(j+1)を新規領域検出部12に送信する。一方、画像入力部10は、これら2つの体内画像P(j),P(j+1)のうちの1つ、例えば体内画像P(j+1)を有効領域検出部13に送信する。
なお、体内画像P(j),P(j+1)は、体内画像群PGに含まれる2つの体内画像であり、体内画像P(j+1)は、体内画像P(j)のフレーム番号jに「1」を加算したフレーム番号j+1の体内画像である。すなわち、体内画像P(j+1)は、体内画像P(j)に対して時系列的に後に隣接する体内画像である。
演算部11は、画像入力部10によって入力された体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出する。具体的には、演算部11は、体内画像P(j)に対する体内画像P(j+1)内の新規領域を検出する新規領域検出部12と、体内画像P(j+1)内の有効領域を検出する有効領域検出部13と、検出された新規領域および有効領域に基づいて体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出する変化量算出部14とを備える。
新規領域検出部12は、体内画像P(j),P(j+1)間における新規領域を検出する。具体的には、新規領域検出部12は、体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出部12aと、体内画像P(j),P(j+1)間における画像の動きの種類を示す動き種類を分類する動き種類分類部12bとを備える。
動きベクトル算出部12aは、まず、画像入力部10から体内画像P(j),P(j+1)を取得する。つぎに、動きベクトル算出部12aは、体内画像P(j),P(j+1)に所定数の画素ブロックを設定する。次いで、動きベクトル算出部12aは、ブロックマッチング法等の既知の手法を用いて、体内画像P(j)上の各画素ブロックと相関性の高い体内画像P(j+1)上の各画素ブロックを検索し、この画素ブロック検索結果をもとに、体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルを算出する。
動き種類分類部12bは、予め、体内画像P(j),P(j+1)間における複数の動き種類候補を保持する。体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルが算出された後、動き種類分類部12bは、体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルの方向および大きさ等をもとに、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類を分類する。
具体的には、動き種類分類部12bは、例えば特開2009−11563に開示された手法と同様の手法を用いて、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類を分類する。なお、このように分類された体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は、上述した複数の動き種類候補のいずれかとなる。
ここで、上述した動き種類は、体内画像P(j)から体内画像P(j+1)への画像移行に伴う画像の動き(例えば画像の撮像視野の動き)の種類であり、具体的には体内画像P(j),P(j+1)が撮像された際のカプセル内視鏡の動きに応じて異なる。
また、上述した複数の動き種類候補として、例えば、カプセル内視鏡の撮像方向に向かう動きに対応する「前進」、カプセル内視鏡の撮像方向の逆方向に向かう動きに対応する「後進」、カプセル内視鏡の揺動または側方向等の非撮像方向への動きに対応する「平行移動」、異なる臓器間におけるカプセル内視鏡の移動に対応する「シーンチェンジ」、粘膜の蠕動運動等による動きから生じる「粘膜動き」、被検体内部におけるカプセル内視鏡の停滞に対応する「動き無し」等が挙げられる。
上述したような動きベクトル算出部12aおよび動き種類分類部12bを備えた新規領域検出部12は、体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルと体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類とをもとに、体内画像P(j)に対する体内画像P(j+1)内の新規領域を検出する。その際、新規領域検出部12は、例えば特開2009−11563に開示された手法と同様の手法を用いて、体内画像P(j+1)内の新規領域を検出する。新規領域検出部12は、このように検出した体内画像P(j+1)内の新規領域と体内画像P(j),P(j+1)とを変化量算出部14に送信する。
有効領域検出部13は、上述したように新規領域の検出対象である体内画像P(j+1)の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する。具体的には、有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)の全画像領域を複数の分割領域に分割する領域分割部13aと、領域分割部13aが分割した分割領域毎の特徴を示す特徴量を算出する特徴量算出部13bとを備える。
領域分割部13aは、まず、画像入力部10から体内画像P(j+1)を取得する。つぎに、領域分割部13aは、取得した体内画像P(j+1)を形成するRGBの各色成分の中からG成分を抽出し、抽出したG成分からなるG成分体内画像を生成する。次いで、領域分割部13aは、このG成分体内画像に含まれるエッジを検出し、このエッジ検出後のG成分体内画像に対して適当な平滑化処理を行う。その後、領域分割部13aは、分水嶺アルゴリズム等の既知の領域分割手法に基づいて、エッジを境界とする複数の分割領域に体内画像P(j+1)の全画像領域を分割する。
特徴量算出部13bは、まず、領域分割部13aから体内画像P(j+1)の領域分割情報を受け取る。つぎに、特徴量算出部13bは、受け取った領域分割情報に基づいて、体内画像P(j+1)内における複数の分割領域を取得する。その後、特徴量算出部13bは、取得した複数の分割領域の各特徴量を算出する。なお、特徴量算出部13bは、このような分割領域の特徴量として、分割領域毎の色情報をもとに色特徴量を算出してもよいし、分割領域毎の輝度情報をもとに輝度分散値を算出してもよい。
上述したような領域分割部13aおよび特徴量算出部13bを備えた有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)内における複数の分割領域の各特徴量をもとに、体内画像P(j+1)内の有効領域を検出する。
具体的には、有効領域検出部13は、まず、有効領域の特徴量の範囲を決定する所定の閾値を予め保持する。つぎに、有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)内における複数の分割領域の中から、この所定の閾値に基づく所定の範囲内の特徴量を有する分割領域を有効領域として検出する。その後、有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)内の有効領域を変化量算出部14に送信する。
変化量算出部14は、新規領域検出部12が検出した新規領域と有効領域検出部13が検出した有効領域とをもとに、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出する。具体的には、変化量算出部14は、体内画像P(j+1)内において新規領域と有効領域とが重なる画像領域(以下、新規有効領域という)の面積を算出する領域面積算出部14aと、体内画像P(j+1)の全画像領域の面積に対して新規有効領域の面積が占める面積割合を算出する面積割合算出部14bとを備える。
領域面積算出部14aは、まず、新規領域検出部12から体内画像P(j+1)内の新規領域を取得し、且つ有効領域検出部13から体内画像P(j+1)内の有効領域を取得する。つぎに、領域面積算出部14aは、取得した新規領域および有効領域をもとに、体内画像P(j+1)内の新規有効領域を検出する。その後、領域面積算出部14aは、検出した新規有効領域を形成する画素数等の画素情報をもとに、体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積を算出する。
面積割合算出部14bは、まず、新規領域検出部12から体内画像P(j+1)を取得し、且つ領域面積算出部14aから体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積を取得する。つぎに、面積割合算出部14bは、取得した体内画像P(j+1)の画素数等の画素情報をもとに、体内画像P(j+1)の全画像領域の面積(以下、総画像面積という)を算出する。
次いで、面積割合算出部14bは、体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積を総画像面積によって除算処理する。これによって、面積割合算出部14bは、体内画像P(j+1)の総画像面積に対する新規有効領域の面積割合(以下、新規有効面積割合という)を算出する。
上述したような領域面積算出部14aおよび面積割合算出部14bを備えた変化量算出部14は、体内画像P(j+1)の新規有効面積割合をもとに、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出する。
具体的には、変化量算出部14は、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量と体内画像P(j+1)の新規有効面積割合との関係を示す増加関数を予め有する。変化量算出部14は、まず、この増加関数に基づいて、体内画像P(j+1)の新規有効面積割合に対応する体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出する。つぎに、変化量算出部14は、算出した変化量と体内画像P(j+1)とを互いに対応付けて、体内画像P(j+1)および変化量を出力部40に送信する。
なお、上述した増加関数は、新規有効面積割合をもとに体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出するための関数であり、例えば、新規有効面積割合の増加に伴って体内画像P(j),P(j+1)間の変化量が増加することを示す。
入力部20は、例えばキーボードおよびマウスに例示される入力デバイス等を用いて実現される。入力部20は、医師または看護師等の観察者(ユーザ)による入力操作に対応して制御部50に各種情報を入力する。なお、入力部20が制御部50に入力する各種情報として、例えば、画像処理装置1の動作開始または動作終了等を制御部50に対して指示する指示情報等が挙げられる。
記録部30は、RAM、EEPROM、フラッシュメモリ、またはハードディスク等の書き換え可能に情報を保存する各種記録メディアを用いて実現される。記録部30は、制御部50が記録指示した各種情報を記録し、制御部50が読み出し指示した情報を記録情報の中から読み出す。なお、記録部30が記録する各種情報として、例えば、入力部20によって入力された入力情報、体内画像群PG、演算部11の各構成部の処理結果等が挙げられる。
出力部40は、例えばCRTディスプレイまたは液晶ディスプレイ等の所望のディスプレイを用いて実現され、体内画像P(j),P(j+1)の変化量に応じて体内画像P(j+1)を出力する。具体的には、出力部40は、まず、演算部11から体内画像P(j),P(j+1)間の変化量および体内画像P(j+1)を取得する。つぎに、出力部40は、取得した変化量に応じて表示時間を調整しつつ、体内画像P(j+1)を表示する。
制御部50は、画像処理装置1の構成部である画像入力部10、演算部11、入力部20、記録部30、および出力部40の各動作を制御し、且つ、これら各構成部間における信号の入出力を制御する。特に演算部11の制御において、制御部50は、演算部11の構成部である新規領域検出部12、有効領域検出部13、および変化量算出部14の各動作を制御し、且つ、これら各構成部間における信号の入出力を制御する。
具体的には、制御部50は、記録部30内に予め記録された処理プログラムを実行するコンピュータを用いて実現される。制御部50は、入力部20によって入力された指示情報に基づいて、画像入力部10の動作を制御し、記録部30の動作を制御し、あるいは、演算部11の各構成部の処理および動作タイミング等を制御する。
また、制御部50は、画像入力部10によって入力された体内画像P(j),P(j+1)間の変化量に応じて体内画像P(j+1)を表示するように出力部40を制御し、且つ、体内画像群PGと体内画像群PG内の各体内画像間の変化量とを対応付けて記録するように記録部30を制御する。また、制御部50は、入力部20によって入力された指示情報等に基づいて、記録部30内の体内画像群PGの中から表示対象の体内画像を適宜読み出し、読み出した体内画像を表示するように出力部40を制御する。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置1の動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態1にかかる画像処理装置の処理手順を例示するフローチャートである。画像処理装置1は、図2に示される処理手順を実行することによって、体内画像群PG内の各体内画像を体内画像間の変化量に応じて出力する。
すなわち、図2に示すように、画像処理装置1は、まず、外部機器等から被検体の体内画像群PGを取得する(ステップS101)。このステップS101において、制御部50は、体内画像群PGの取得処理を実行するように画像入力部10を制御する。
画像入力部10は、制御部50の制御に基づいて、まず、外部機器等から体内画像群PGを取得し、取得した体内画像群PG内の各体内画像に対して時系列順のフレーム番号j(1≦j≦N)を付与する。その後、画像入力部10は、体内画像群PGを記録部30に転送する。記録部30は、制御部50の制御に基づいて体内画像群PGを記録する。なお、体内画像群PG内の各体内画像は、各画素においてR(赤)G(緑)B(青)の各々に対応した画素値を有するカラー画像である。
つぎに、画像処理装置1は、体内画像群PGの中から時系列順に連続する複数の体内画像を抽出する(ステップS102)。このステップS102において、制御部50は、記録部30内に保存した体内画像群PGの中から時系列順に連続する複数の体内画像の抽出処理を実行するように画像入力部10を制御する。
画像入力部10は、制御部50の制御に基づいて、記録部30内の体内画像群PGの中から、2つの体内画像P(j),P(j+1)を抽出する。具体的には、画像入力部10は、ステップS101の処理手順直後のステップS102において、体内画像P(j)のフレーム番号jを初期値(=1)に設定し、体内画像群PGの中から体内画像P(1),P(2)を抽出する。
一方、画像入力部10は、後述するステップS107の処理手順直後のステップS102毎に、体内画像P(j)のフレーム番号jをインクリメント処理して、体内画像群PGの中から体内画像P(j),P(j+1)(j=2,3,…,N)をフレーム番号順に抽出する。例えば、画像入力部10は、ステップS101の処理手順直後のステップS102において体内画像P(1),P(2)を抽出し、その後のステップS107の処理手順直後のステップS102において体内画像P(2),P(3)を抽出する。
その後、画像入力部10は、体内画像P(j)のフレーム番号jが体内画像群PGの総数Nに到達するまで、ステップS102の処理手順毎にフレーム番号jのインクリメント処理および体内画像P(j),P(j+1)の抽出処理を繰り返す。その都度、画像入力部10は、体内画像P(j),P(j+1)を新規領域検出部12に送信し、且つ、体内画像P(j+1)を有効領域検出部13に送信する。
続いて、画像処理装置1は、時系列順に連続する2つの体内画像(j),P(j+1)間における新規領域を検出する(ステップS103)。このステップS103において、制御部50は、体内画像(j),P(j+1)間の新規領域検出処理を実行するように新規領域検出部12を制御する。
新規領域検出部12は、制御部50の制御に基づいて、まず、画像入力部10から体内画像P(j),P(j+1)を取得する。つぎに、新規領域検出部12は、取得した体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルおよび動き種類をもとに、体内画像P(j)に比して体内画像P(j+1)に新規に出現した新規領域を検出する。その後、新規領域検出部12は、体内画像P(j+1)内の新規領域と体内画像(j),P(j+1)とを変化量算出部14に送信する。
つぎに、画像処理装置1は、ステップS103において新規領域の検出対象である体内画像P(j+1)内の有効領域を検出する(ステップS104)。このステップS104において、制御部50は、体内画像P(j+1)の有効領域検出処理を実行するように有効領域検出部13を制御する。
有効領域検出部13は、制御部50の制御に基づいて、まず、画像入力部10から体内画像P(j+1)を取得する。つぎに、有効領域検出部13は、取得した体内画像P(j+1)の全画像領域を分割する複数の分割領域の中から、分割領域毎の特徴量をもとに体内画像P(j+1)内の有効領域を検出する。その後、有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)内の有効領域を変化量算出部14に送信する。
続いて、画像処理装置1は、時系列順に連続する2つの体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出する(ステップS105)。このステップS105において、制御部50は、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量算出処理を実行するように変化量算出部14を制御する。
変化量算出部14は、制御部50の制御に基づいて、まず、新規領域検出部12から体内画像P(j+1)内の新規領域と体内画像P(j),P(j+1)と取得し、且つ、有効領域検出部13から体内画像P(j+1)内の有効領域を取得する。つぎに、変化量算出部14は、取得した体内画像P(j+1)の新規領域および有効領域をもとに、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量を算出する。その後、変化量算出部14は、得られた変化量と体内画像P(j+1)とを互いに対応付けて出力部40に送信する。
つぎに、画像処理装置1は、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量に応じた画像出力処理を行う(ステップS106)。このステップS106において、制御部50は、ステップS105の処理手順によって算出された変化量に応じて体内画像P(j+1)の画像出力処理を実行するように出力部40を制御する。
具体的には、出力部40は、制御部50の制御に基づいて、まず、変化量算出部14から体内画像P(j+1)と体内画像P(j),P(j+1)間の変化量とを取得する。つぎに、出力部40は、取得した変化量に応じて体内画像P(j+1)の表示時間を調整しつつ、体内画像P(j+1)を表示する。なお、体内画像P(j)の表示時間は、体内画像P(j+1)の場合と同様に、体内画像P(j−1),P(j)間の変化量に応じて調整される。
ここで、ステップS106において、出力部40は、上述した変化量に関係なく、1フレーム目の体内画像P(1)を表示してもよいし、体内画像P(1)と体内画像P(2)との間の変化量が所定の閾値以上である場合に体内画像P(1)を表示してもよい。
一方、体内画像P(1),P(2)間の変化量が所定の閾値未満である場合、これら2つの体内画像P(1),P(2)は互いに類似性の高い体内画像同士である可能性が高い。このため、出力部40は、体内画像P(1),P(2)間の変化量が所定の閾値未満であれば、体内画像P(1),P(2)のうちのいずれか一方を表示してもよい。
上述したステップS106を実行後、画像処理装置1は、記録部30内の体内画像群PGに対する画像処理を終了するか否かを判断する(ステップS107)。このステップS107において、制御部50は、処理対象の体内画像P(j)のフレーム番号jが体内画像群PGの総数N以上であるか否かを判断する。この判断処理の結果、制御部50は、フレーム番号jが総数N以上である場合、体内画像群PGに対して画像処理が終了したと判断し、フレーム番号jが総数N未満である場合、体内画像群PGに対する画像処理が終了していないと判断する。なお、制御部50は、入力部20によって画像処理終了を指示する指示情報が入力された場合、この指示情報に基づいて、体内画像群PGに対する画像処理が終了したと判断する。
画像処理装置1は、ステップS107において画像処理終了ではない場合(ステップS107,No)、上述したステップS102に戻り、このステップS102以降の処理手順を繰り返す。一方、画像処理装置1は、ステップS107において画像処理終了である場合(ステップS107,Yes)、本処理を終了する。
上述したステップS101〜S107の処理手順を適宜繰り返すことによって、画像処理装置1は、各体内画像間の変化量に応じて表示時間を調整しつつ、体内画像群PG内の各体内画像を表示することができる。具体的には、画像処理装置1は、体内画像P(j+1)内の新規領域における無効領域の占有面積の減少に伴って表示時間を長くして体内画像P(j+1)を表示し、新規領域における無効領域の占有面積の増加に伴って表示時間を短くして体内画像P(j+1)を表示することができる。
つぎに、上述したステップS103において新規領域検出部12が実行する新規領域検出処理について詳細に説明する。図3は、時系列順に連続する複数の体内画像間の新規領域検出処理の処理手順を例示するフローチャートである。図4は、時系列順に連続する複数の体内画像間の動きベクトル算出処理の一具体例を説明する模式図である。図5は、時系列順に連続する複数の体内画像間における新規領域の一具体例を示す模式図である。新規領域検出部12は、上述したように、制御部50の制御に基づいてステップS103における体内画像P(j),P(j+1)間の新規領域検出処理を実行する。
すなわち、図3に示すように、新規領域検出部12は、まず、体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトル算出処理を行う(ステップS201)。このステップS201において、動きベクトル算出部12aは、画像入力部10から体内画像P(j),P(j+1)を取得し、制御部50の制御に基づいて予め設定したブロック数の画素ブロックを体内画像P(j),P(j+1)に設定する。次いで、動きベクトル算出部12aは、体内画像P(j+1)上の各画素ブロックの中から、体内画像P(j)上の各画素ブロックと相関性の高いものを検索する。その後、動きベクトル算出部12aは、体内画像P(j),P(j+1)間において相関性の高い各画素ブロック同士の動き方向および動き量を示す動きベクトルを画素ブロック毎に算出する。
具体的には、図4に示すように、動きベクトル算出部12aは、予め設定したブロック数(図4においては16ブロック)の画素ブロックを体内画像P(j),P(j+1)上に設定する。次いで、動きベクトル算出部12aは、体内画像P(j)上の各画素ブロックと相関性の高い体内画像P(j+1)上の各画素ブロックを検索し、相関性の高い画素ブロック同士のベクトルを動きベクトルとして画素ブロック毎に算出する。例えば、動きベクトル算出部12aは、体内画像P(j)上の画素ブロック5aと相関性の高い体内画像P(j+1)上の画素ブロック5bを検索し、相関性の高い画素ブロック5a,5bのベクトルVを体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルの一つとして算出する。
上述したステップS201を実行後、新規領域検出部12は、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類分類処理を行う(ステップS202)。このステップS202において、動き種類分類部12bは、動きベクトル算出部12aが算出した体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルをもとに、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類を分類する。
具体的には、動き種類分類部12bは、体内画像P(j),P(j+1)上の画素ブロック毎の各動きベクトルの方向および大きさ等の動きベクトル情報をもとに、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類を分類する。この結果、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は、上述した複数の動き種類候補(「前進」、「後進」、「平行移動」、「シーンチェンジ」、「粘膜動き」または「動き無し」)のいずれかとなる。
例えば、各動きベクトルが体内画像P(j+1)内の画像中心部分等の所定の画素部分から体内画像P(j+1)の画像端部に向けて放射状の方向を示す場合、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は「前進」となる。一方、各動きベクトルが体内画像P(j+1)内の所定の画素部分に向けて集中する方向を示す場合、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は「後進」となる。また、各動きベクトルが体内画像P(j+1)内において所定の方向に略平行に揃っている場合、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は「平行移動」となる。
一方、体内画像P(j),P(j+1)間において相関性の高い画素ブロックの検索数が所定の閾値未満である場合、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は「シーンチェンジ」となる。また、各動きベクトルのうちの所定数の動きベクトルの大きさが所定の閾値未満である場合、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は「動き無し」となり、各動きベクトルのうちの所定数の動きベクトルの方向が不規則である場合、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は「粘膜の動き」となる。
なお、図4に示すように、体内画像P(j+1)上の各動きブロックが所定の方向(図4においては体内画像P(j+1)の左上から右下に向かう方向)に略平行に揃っている場合、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類は「平行移動」となる。
上述したステップS202を実行後、新規領域検出部12は、体内画像P(j),P(j+1)間の動きベクトルおよび動き種類に基づいた新規領域の検出処理を行う(ステップS203)。その後、新規領域検出部12は、本処理を終了して図2に示したステップS103の処理手順にリターンする。
ステップS203において、新規領域検出部12は、ステップS201の処理手順による体内画像P(j),P(j+1)間の各動きベクトル情報とステップS202の処理手順による体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類とをもとに、体内画像P(j+1)内の新規領域を検出する。
具体的には、新規領域検出部12は、まず、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類をもとに体内画像P(j+1)内における新規領域の出現位置を推定し、且つ、体内画像P(j),P(j+1)間の各動きベクトル情報をもとに体内画像P(j+1)内における新規領域の出現範囲を推定する。つぎに、新規領域検出部12は、新規領域の出現位置および出現範囲の各推定結果をもとに、体内画像P(j+1)内における新規領域の位置および範囲(大きさ)を特定し、この特定した位置および範囲の新規領域を検出する。
ここで、新規領域検出部12は、動き種類が「前進」である場合、体内画像P(j+1)内の各動きベクトルの基点側延長線の交点位置を新規領域の出現位置として推定し、動き種類が「後進」である場合、体内画像P(j+1)内の各動きベクトルが集中的に指し示す所定の位置を新規領域の出現位置として推定する。一方、新規領域検出部12は、動き種類が「平行移動」である場合、体内画像P(j+1)内の各動きベクトルの基点側と対向する画像端部を新規領域の出現位置として推定する。なお、新規領域検出部12は、上述した何れの動き種類の場合であっても、体内画像P(j+1)内の各動きベクトルの大きさをもとに、体内画像P(j+1)内の新規領域の出現範囲を推定する。
一方、新規領域検出部12は、動き種類が「シーンチェンジ」または「粘膜動き」である場合、体内画像P(j+1)の全画像領域を新規領域として検出する。また、新規領域検出部12は、動き種類が「動き無し」である場合、体内画像P(j)と体内画像P(j+1)とが類似性の高い体内画像同士(例えば同一被写体の体内画像同士)であると判断して、体内画像P(j+1)から新規領域を検出しない。
なお、図4に示したように、体内画像P(j+1)内の各動きブロックが画像端部の左上から右下に向かう方向に略平行に揃っている場合、動き種類は「平行移動」であり、新規領域検出部12は、図5に示すように、体内画像P(j+1)の左側端部および上側端部を新規領域の出現位置として推定する。また、新規領域検出部12は、体内画像P(j+1)内の各動きベクトルの大きさをもとに、新規領域の出現範囲を推定する。新規領域検出部12は、このように推定した新規領域の出現位置および出現範囲をもとに、体内画像P(j+1)内の新規領域Aa(図5に示す斜線部分)を検出する。
つぎに、上述したステップS104において有効領域検出部13が実行する有効領域検出処理について詳細に説明する。図6は、体内画像の有効領域検出処理の処理手順を例示するフローチャートである。図7は、体内画像の有効領域検出処理の一具体例を説明する模式図である。有効領域検出部13は、上述したように、制御部50の制御に基づいてステップS104における体内画像P(j+1)の有効領域検出処理を実行する。
すなわち、図6に示すように、有効領域検出部13は、まず、体内画像P(j+1)の領域分割処理を行う(ステップS301)。このステップS301において、領域分割部13aは、画像入力部10から体内画像P(j+1)を取得する。次いで、領域分割部13aは、この体内画像P(j+1)内に含まれるエッジを検出し、この検出したエッジを境界線として体内画像P(j+1)の全画像領域を複数の分割領域に分割する。
具体的には、領域分割部13aは、まず、体内画像P(j+1)に含まれるRGBの色成分のうちの緑色成分(G成分)を抽出し、この抽出したG成分によって形成されるG成分体内画像を生成する。つぎに、領域分割部13aは、生成したG成分体内画像に含まれるエッジを検出する。
次いで、領域分割部13aは、エッジ検出後のG成分体内画像に対して平滑化処理を行い、その後、分水嶺アルゴリズム等の公知の領域分割手法に基づいて、エッジを境界線とする複数の分割領域にG成分体内画像の全画像領域を分割する。これによって、領域分割部13aは、体内画像P(j+1)の全画像領域を複数の分割領域に分割する。例えば図7に示すように、領域分割部13aは、G成分体内画像内のエッジを境界線として、体内画像P(j+1)を5つの分割領域B1〜B5に分割する。
なお、図7において、体内画像P(j+1)は5つの分割領域B1〜B5に分割されているが、領域分割部13aが分割する体内画像P(j+1)の分割領域数は、図7に示す5つに限定されず、体内画像P(j+1)内のエッジの形状または数等に応じて2つ以上の分割領域数に変化する。
上述したステップS301を実行後、有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)内の各分割領域の特徴量算出処理を行う(ステップS302)。このステップS302において、特徴量算出部13bは、領域分割部13aが分割した体内画像P(j+1)内の分割領域毎の特徴量を算出する。
具体的には、医師が粘膜上の病変の有無を判定するために有効領域を粘膜領域とした場合、特徴量算出部13bは、まず、領域分割部13aによる体内画像P(j+1)の領域分割情報および体内画像P(j+1)を受け取る。つぎに、特徴量算出部13bは、この領域分割情報をもとに、体内画像P(j+1)内の複数の分割領域を取得する。
次いで、特徴量算出部13bは、体内画像P(j+1)を形成するRGBの色情報を取得して、体内画像P(j+1)内の分割領域毎に、G成分とR成分との色比G/RおよびB成分とG成分との色比B/Gを算出する。その後、特徴量算出部13bは、体内画像P(j+1)内の分割領域毎の特徴量として、色比G/Rおよび色比B/Gの平均値である色比平均値を算出する。例えば図7に示すように、体内画像P(j+1)が5つの分割領域B1〜B5に分割された場合、特徴量算出部13bは、分割領域B1〜B5の各色比平均値を算出する。
ここで、粘膜領域等の有効領域を構成する成分のうちの血液と、無効領域を構成する成分(便、泡または胆汁等の内容物)との吸収波長の違いは、上述した分割領域毎の色比平均値によって判定することができる。このため、特徴量算出部13bは、体内画像P(j+1)内の分割領域毎の特徴量として色比平均値を算出する。なお、これら有効領域または無効領域の各成分の吸収波長は、例えば赤色から黄色に向かって出血、粘膜、内容物の順に分布する。
上述したステップS302を実行後、有効領域検出部13は、所定の範囲内の特徴量を有する分割領域の検出処理を行う(ステップS303)。その後、有効領域検出部13は、本処理を終了して図2に示したステップS104の処理手順にリターンする。
ステップS303において、有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)内の分割領域毎の特徴量をもとに、体内画像P(j+1)内の有効領域を検出する。具体的には、有効領域検出部13は、有効領域の特徴量の範囲を決定する所定の閾値を予め保持する。有効領域検出部13は、この所定の閾値をもとに、体内画像P(j+1)内の分割領域毎の特徴量が有効領域の特徴量の範囲内にあるか否かを判定し、この所定の閾値に基づく範囲内の特徴量を有する分割領域を体内画像P(j+1)内の有効領域として検出する。
例えば、有効領域検出部13は、図7に示す分割領域B1〜B5の各特徴量に対して有効領域の特徴量の範囲内にあるか否かを判定し、分割領域B1〜B5の中から、この範囲内の特徴量を有する分割領域B1を有効領域として検出する。
なお、有効領域検出部13は、体内画像P(j+1)内の各分割領域の特徴量の中に、上述した所定の閾値に基づく特徴量の範囲内のものが無い場合、この体内画像P(j+1)に有効領域が存在しないと判断して、この体内画像P(j+1)から有効領域を検出しない。
ここで、上述した有効領域の特徴量の範囲を決定する所定の閾値は、複数種類の消化管内部の体内画像群を用いて上述したステップS301,S302と同様の処理手順を行うことによって得られた閾値である。具体的には、複数種類の消化管内部の体内画像群を用いて体内画像内の分割領域毎の特徴量を算出し、「粘膜領域」、「出血領域」、および「泡や便に例示されるその他の内容物」等の特徴量の分布図を作成し、この分布図において「粘膜領域」および「出血領域」等の有効領域から「その他の内容物」、すなわち無効領域を分ける閾値に基づいて、上述した所定の閾値が得られる。
なお、領域分割部13aは、ステップS301において、体内画像P(j+1)から抽出したG成分体内画像を用いてエッジを検出している。これは、体内画像P(j+1)を形成するRGBの色成分のうち、G成分を用いることによって一層容易に体内画像P(j+1)内のエッジを検出できるからである。
具体的には、生体組織は、血液等の赤色成分(R成分)を多く含んでいる。このため、体内画像P(j+1)のR成分によって形成されるR成分体内画像はコントラストの少ない均一な画像になる場合が多く、この結果、領域分割部13aは、R成分体内画像からエッジを検出することは困難である。一方、体内画像P(j+1)の青色成分(B成分)によって形成されるB成分体内画像は、他の色成分(R,G)の場合に比して画素情報量が極めて少ない。このため、領域分割部13aは、B成分体内画像からエッジを検出することは困難である。
これに対し、体内画像P(j+1)のG成分体内画像は、血管等の微細構造体または突起形状体等によって形成されるエッジを表し易く且つ画素情報量が多い。このため、領域分割部13aは、上述したように体内画像P(j+1)のG成分体内画像を用いることによって、体内画像P(j+1)内のエッジを容易に検出することができる。
つぎに、上述したステップS105において変化量算出部14が実行する変化量算出処理について詳細に説明する。図8は、時系列順に連続する複数の体内画像間の変化量算出処理の処理手順を例示するフローチャートである。図9は、体内画像に含まれる新規有効領域の一具体例を示す模式図である。図10は、体内画像における新規有効面積割合と体内画像間の変化量との関係を示す増加関数の一具体例を示す模式図である。変化量算出部14は、上述したように、制御部50の制御に基づいてステップS105における体内画像P(j),P(j+1)間の変化量算出処理を実行する。
すなわち、図8に示すように、変化量算出部14は、まず、体内画像P(j+1)の新規有効領域の検出処理を行う(ステップS401)。このステップS401において、領域面積算出部14aは、まず、新規領域検出部12から体内画像P(j+1)内の新規領域を取得し、且つ有効領域検出部13から体内画像P(j+1)内の有効領域を取得する。
つぎに、領域面積算出部14aは、取得した新規領域および有効領域をもとに、体内画像P(j+1)内の新規有効領域を検出する。例えば、図9に示すような体内画像P(j+1)内の新規領域Aaおよび分割領域B1(有効領域)を取得した場合、領域面積算出部14aは、新規領域Aaと有効領域とが重なる新規有効領域Abを検出する。
なお、領域面積算出部14aは、新規領域検出部12が新規領域を検出していない場合、体内画像P(j+1)内に新規領域が含まれないので、新規有効領域を検出しない。これと同様に、領域面積算出部14aは、有効領域検出部13が有効領域を検出していない場合、体内画像P(j+1)内に有効領域が含まれないので、新規有効領域を検出しない。
上述したステップS401を実行後、変化量算出部14は、体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積算出処理を行う(ステップS402)。このステップS402において、領域面積算出部14aは、体内画像P(j+1)内の新規有効領域の画素数等の画素情報をもとに、この新規有効領域の面積を算出する。例えば、領域面積算出部14aは、図9に示すように体内画像P(j+1)内の新規有効領域Abを検出した場合、新規有効領域Abの画素情報をもとに、新規有効領域Abの面積を算出する。
なお、領域面積算出部14aは、ステップS401において体内画像P(j+1)内の新規有効領域を検出しなかった場合、体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積として零値(新規有効領域の面積=0)を算出する。
上述したステップS402を実行後、変化量算出部14は、体内画像P(j+1)の全画像領域に対する新規有効領域の面積割合算出処理を行う(ステップS403)。このステップS403において、面積割合算出部14bは、まず、新規領域検出部12から体内画像P(j+1)を取得し、且つ領域面積算出部14aから体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積情報を取得する。
つぎに、面積割合算出部14bは、取得した体内画像P(j+1)の全画素数等の画素情報をもとに、体内画像P(j+1)の総画像面積を算出する。次いで、面積割合算出部14bは、算出した総画像面積によって体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積を除算し、この除算処理によって、体内画像P(j+1)における新規有効面積割合Sを算出する。例えば、面積割合算出部14bは、図9に示す新規有効領域Abの面積を体内画像P(j+1)の総画像面積によって除算処理して、体内画像P(j+1)の新規有効面積割合Sを算出する。
上述したステップS403を実行後、変化量算出部14は、体内画像P(j+1)の新規有効面積割合Sに基づいた体内画像P(j),P(j+1)間の変化量算出処理を行う(ステップS404)。その後、変化量算出部14は、本処理を終了して図2に示したステップS105の処理手順にリターンする。
ステップS404において、変化量算出部14は、ステップS403の処理手順によって算出した体内画像P(j+1)の新規有効面積割合Sを用い、次式(1)の増加関数に基づいて、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量Tを算出する。その後、変化量算出部14は、得られた変化量Tと体内画像P(j+1)とを対応付けて出力部40に送信する。
・・・(1)
なお、式(1)において、kは変化量算出係数であり、aは新規有効面積割合係数であり、yは変化量算出パワー係数である。
ここで、式(1)の増加関数は、新規有効面積割合Sをもとに変化量Tを算出する指数関数であり、新規有効面積割合Sの増加に伴って変化量Tが増加することを示す。また、この指数関数は、新規有効面積割合Sの増加に対する変化量Tの値を一定値とする領域を有する。
なお、変化量算出係数k、新規有効面積割合係数a、および変化量算出パワー係数yは、変化量算出部14に予め設定された定数であってもよいし、入力部20(図1参照)によって更新可能に入力される定数であってもよい。また、新規有効面積割合係数aは、体内画像P(j),P(j+1)間の動き種類がシーンチェンジ以外の動き種類である場合に新規有効面積割合Sが取り得る最大値の逆数によって設定されてもよい。
ここで、上述した変化量Tは、新規有効面積割合Sの増加に伴って、0≦T≦1の数値範囲内で指数関数的に増加する。一方、式(1)において変化量Tが「1」を超える場合の新規有効面積割合Sの範囲では、変化量Tは「1」である。すなわち、変化量算出部14は、式(1)に基づいて0≦T≦1の数値範囲内の変化量Tを算出し、式(1)に基づいて「1」を超える変化量T(T>1)を算出した場合、変化量Tの算出値を「1」(T=1)とする。なお、新規有効面積割合Sの数値範囲は、変化量Tと同様に0≦S≦1である。
具体的には、変化量算出部14は、例えば図10の相関線L1によって示される新規有効面積割合Sと変化量Tとの相関関係に基づいて、体内画像P(j+1)の新規有効面積割合Sに対応する体内画像P(j),P(j+1)間の変化量Tを算出する。なお、相関線L1によって示される指数的な増加曲線は、変化量算出係数k=1、新規有効面積割合係数a=0.25、変化量算出パワー係数y=2である場合の式(1)に対応する。
ここで、式(1)の指数関数に基づいた相関線L1の傾きは、図10に示すように、新規有効面積割合Sの増加に伴って増加し、式(1)に基づく変化量Tの算出値が「1」を超える新規有効面積割合Sの数値範囲(例えば0.4以上、1以下)においては、変化量Tは一定値「1」である。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1では、時系列に沿って撮像された体内画像群に含まれる2つの体内画像のうち、第1の体内画像に比して第2の体内画像に新規に出現する新規領域を検出し、第2の体内画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出し、この検出した新規領域および有効領域をもとに第1の体内画像および第2の体内画像間の変化量を算出し、この算出した変化量に応じて第2の体内画像を出力するように構成した。このため、体内画像内の新規領域と有効領域とが重なる領域の増減変化に応じて体内画像の出力を調整することによって、新規領域且つ有効領域となる領域が広い体内画像を優先的に出力できるとともに、新規領域内の無効領域に比して有効領域が狭い体内画像の出力を抑制できる。これによって、被検体の観察に有用な体内情報を多く含む体内画像を優先的に観察できるとともに、新規領域内に無効領域を広く含む体内画像の観察時間を可能な限り短縮でき、この結果、被検体の体内画像群の観察の作業効率を向上することができる。
この実施の形態1にかかる画像処理装置、画像処理プログラムまたは画像処理方法によって被検体の体内画像群を表示することによって、体内画像間の変化量に応じて体内画像の表示時間を調整しつつ、この体内画像群内の各体内画像を順次表示することができる。このため、新規領域内に有効領域に比して広い無効領域を含む体内画像の表示時間と新規有効領域を含まない体内画像の表示時間とを短縮できるとともに、新規有効領域の増大に伴って体内画像の表示時間を長くすることができる。この結果、観察者は、新規領域内の無効領域に比して被検体の観察に有用な新規有効領域を広く含む体内画像を効率よく観察できるとともに、被検体の観察に無用な体内画像の観察時間を短縮して、体内画像群の観察作業にかかる時間および観察者の負担を十分に軽減することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、体内画像P(j+1)の全画像領域の中から有効領域を検出していたが、この実施の形態2では、体内画像P(j+1)内の新規領域の中から有効領域を検出している。
図11は、本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。図11に示すように、この実施の形態2にかかる画像処理装置2は、実施の形態1にかかる画像処理装置2の演算部11に代えて演算部211を備える。演算部211は、実施の形態1における演算部11の有効領域検出部13に代えて有効領域検出部213を備え、変化量算出部14に代えて変化量算出部214を備える。また、実施の形態2において、画像入力部10は、有効領域検出部213に体内画像P(j+1)を送信しない。新規領域検出部12は、有効領域検出部213に体内画像P(j),P(j+1)と体内画像P(j+1)内の新規領域とを送信する。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
画像処理装置2は、上述したように、実施の形態1にかかる画像処理装置2の演算部11に代えて演算部211を備える。また、演算部211は、実施の形態1における演算部11の有効領域検出部13に代えて有効領域検出部213を備え、変化量算出部14に代えて変化量算出部214を備える。なお、画像処理装置2は、演算部211の機能以外、実施の形態1にかかる画像処理装置2と同様の機能を有する。また、演算部211は、有効領域検出部213および変化量算出部214の各機能以外、実施の形態1における演算部11と同様の機能を有する。
有効領域検出部213は、実施の形態1における有効領域検出部13の領域分割部13aに代えて領域分割部213aを備える。領域分割部213aは、体内画像P(j+1)内の新規領域を複数の分割領域に分割する。
具体的には、領域分割部213aは、まず、新規領域検出部12から体内画像P(j+1)内の新規領域を取得する。つぎに、領域分割部213aは、体内画像P(j+1)に含まれる新規領域内のエッジを検出する。その後、領域分割部213aは、検出したエッジを境界とする複数の分割領域に体内画像P(j+1)内の新規領域を分割する。
一方、領域分割部213aは、体内画像P(j+1)内に新規領域が無い場合、新規領域の分割処理を実行しない。なお、領域分割部213aは、上述したように分割処理対象の画像領域が体内画像(j+1)内の新規領域であること以外、実施の形態1における領域分割部13aと同様の機能を有する。
なお、有効領域検出部213は、実施の形態1の場合と同様に特徴量算出部13bを備える。特徴量算出部13bは、特徴量算出処理の対象領域が領域分割部213aによる新規領域内の各分割領域であること以外、実施の形態1の場合と同様の機能を有する。
上述したように領域分割部213aおよび特徴量算出部13bを備える有効領域検出部213は、新規領域検出部12から体内画像P(j),P(j+1)と体内画像P(j+1)内の新規領域とを取得し、この取得した新規領域の中から体内画像P(j+1)内の有効領域を検出する。その後、有効領域検出部213は、体内画像P(j+1)内の有効領域と体内画像P(j),P(j+1)とを変化量算出部214に送信する。
なお、有効領域検出部213は、有効領域の検出対象領域が体内画像P(j+1)の全画像領域ではなく新規領域であること以外、実施の形態1における有効領域検出部13と同様の有効領域検出機能を有する。
ここで、有効領域検出部213は、体内画像P(j+1)内に新規領域が無い場合、体内画像P(j+1)内の有効領域を検出せず、体内画像P(j+1)内に有効領域が無いと判断する。この場合、有効領域検出部213は、有効領域を検出せずに体内画像P(j),P(j+1)を変化量算出部214に送信する。
変化量算出部214は、上述した実施の形態1における変化量算出部14の領域面積算出部14aに代えて領域面積算出部214aを備える。領域面積算出部214aは、有効領域検出部213が新規領域の中から検出した有効領域の面積を新規有効領域の面積として算出する。
具体的には、領域面積算出部214aは、まず、有効領域検出部213から体内画像P(j+1)内の有効領域を取得する。ここで、この有効領域は、体内画像P(j+1)内の新規且つ有効な画像領域、すなわち新規有効領域である。領域面積算出部214aは、取得した有効領域を体内画像P(j+1)内の新規有効領域として検出し、検出した新規有効領域を形成する画素数等の画素情報をもとに、体内画像P(j+1)内の新規有効領域の面積を算出する。
なお、上述したような領域面積算出部214aおよび面積割合算出部14bを備える変化量算出部214は、領域面積算出部214aの機能以外、実施の形態1における変化量算出部14と同様の機能を有する。
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置2の動作について説明する。なお、画像処理装置2は、上述したように、演算部211内の有効領域検出部213および変化量算出部214の各動作以外、実施の形態1にかかる画像処理装置2と同様に動作する。すなわち、画像処理装置2は、図2に示したステップS101〜S107の各処理手順のうち、ステップS104,S105の各処理手順のみ、実施の形態1にかかる画像処理装置2と異なる。以下に、この実施の形態2にかかる画像処理装置2が実行するステップS104,S105の各処理手順を詳細に説明する。
まず、実施の形態2におけるステップS104の処理手順について詳細に説明する。図12は、実施の形態2における体内画像の有効領域検出処理の処理手順を例示するフローチャートである。図13は、体内画像に含まれる新規領域の中から有効領域を検出する状態の一例を示す模式図である。図14は、新規領域の中から検出された有効領域である新規有効領域の一具体例を示す模式図である。
ステップS104において、有効領域検出部213は、制御部50の制御に基づいて図12に示すステップS501〜S503の各処理手順を順次実行して、図2に示したステップS104における体内画像の有効領域検出処理を達成する。
すなわち、図12に示すように、有効領域検出部213は、まず、体内画像P(j+1)内の新規領域の領域分割処理を行う(ステップS501)。このステップS501において、領域分割部213aは、新規領域検出部12から体内画像P(j+1)内の新規領域を取得する。次いで、領域分割部213aは、取得した体内画像P(j+1)内の新規領域からエッジを検出し、この検出したエッジを境界線として体内画像P(j+1)内の新規領域を複数の分割領域に分割する。
具体的には、領域分割部213aは、まず、体内画像P(j+1)のうちの新規領域に含まれるRGBの色成分の中からG成分を抽出し、この抽出したG成分によって形成されるG成分体内画像を生成する。なお、このG成分体内画像は、体内画像P(j+1)のうちの新規領域に対応する画像である。
つぎに、領域分割部213aは、生成したG成分体内画像に含まれるエッジを検出し、このエッジ検出後のG成分体内画像に対して平滑化処理を行う。その後、領域分割部213aは、分水嶺アルゴリズム等の公知の領域分割手法に基づいて、エッジを境界線とする複数の分割領域にG成分体内画像を分割する。これによって、領域分割部213aは、体内画像P(j+1)内の新規領域を複数の分割領域に分割する。例えば図13に示すように、領域分割部213aは、G成分体内画像内のエッジを境界線として、体内画像P(j+1)内の新規領域Aaを4つの分割領域B11〜B14に分割する。
なお、図13において、新規領域Aaは4つの分割領域B11〜B14に分割されているが、領域分割部213aが分割する新規領域の分割領域数は、図13に示す4つに限定されず、体内画像P(j+1)のうちの新規領域内のエッジの形状または数等に応じて2つ以上の分割領域数に変化する。
上述したステップS501を実行後、有効領域検出部213は、体内画像P(j+1)内の各分割領域の特徴量算出処理を行う(ステップS502)。このステップS502において、特徴量算出部13bは、特徴量算出処理の対象領域が実施の形態1の場合と異なって新規領域内の各分割領域であること以外、図6に示したステップS302と同様の処理手順を実行する。例えば、特徴量算出部13bは、図13に示す新規領域Aa内の4つの分割領域B11〜B14の各特徴量(色比平均値)を算出する。
上述したステップS502を実行後、有効領域検出部213は、所定の範囲内の特徴量を有する分割領域の検出処理を行う(ステップS503)。その後、有効領域検出部213は、本処理を終了して図2に示したステップS104の処理手順にリターンする。
ステップS503において、有効領域検出部213は、上述した新規領域内の分割領域毎の特徴量をもとに、体内画像P(j+1)内の有効領域を検出する。具体的には、有効領域検出部213は、上述した実施の形態1の場合と同様に、有効領域の特徴量の範囲を決定する所定の閾値を予め保持する。有効領域検出部213は、この所定の閾値をもとに、体内画像P(j+1)における新規領域内の分割領域毎の特徴量が有効領域の特徴量の範囲内にあるか否かを判定する。これによって、有効領域検出部213は、この新規領域内に含まれる複数の分割領域の中から、この所定の閾値に基づく範囲内の特徴量を有する分割領域を体内画像P(j+1)内の有効領域として検出する。
例えば、有効領域検出部213は、図13に示す新規領域Aa内の分割領域B11〜B14の各特徴量に対して有効領域の特徴量の範囲内にあるか否かを判定し、分割領域B11〜B14の中から、この範囲内の特徴量を有する分割領域B11を有効領域として検出する。
ここで、有効領域検出部213が検出した有効領域は、体内画像P(j+1)内の新規有効領域に相当する。すなわち、有効領域検出部213は、ステップS503の処理手順を行うことによって、体内画像P(j+1)内の有効領域を新規有効領域として検出する。例えば、図13,14に示すように、有効領域検出部213は、新規有効領域Abに相当する有効領域として、分割領域B11〜B14の中から、上述した範囲内の特徴量を有する分割領域B11を検出する。
なお、有効領域検出部213は、体内画像P(j+1)内に新規領域が無い場合、体内画像P(j+1)内に有効領域が含まれないと判断して、体内画像P(j+1)内の有効領域を検出しない。また、有効領域検出部213は、新規領域内の各分割領域の特徴量の中に、上述した所定の閾値に基づく特徴量の範囲内のものがない場合も同様に、体内画像P(j+1)内の有効領域を検出しない。
つぎに、実施の形態2におけるステップS105の処理手順について詳細に説明する。変化量算出部214は、図2に示したステップS105において、体内画像P(j+1)内の新規有効領域の検出処理以外、実施の形態1における変化量算出部14と同様に動作する。すなわち、変化量算出部214は、図8に示したステップS401〜S404の処理手順のうち、ステップS401のみ実施の形態1と異なる処理手順を実行する。
図8に示したステップS401において、変化量算出部214は、まず、有効領域検出部213から体内画像P(j+1)内の有効領域を取得する。つぎに、領域面積算出部214aは、取得した有効領域を、体内画像P(j+1)内の新規有効領域として検出する。
なお、実施の形態2における体内画像P(j+1)内の有効領域は、上述したように新規有効領域であるため、領域面積算出部214aは、上述したステップS401の処理手順を行わずに、体内画像P(j+1)における新規領域内の有効領域の面積を新規有効領域の面積として算出してもよい。
以上、説明したように、本発明の実施の形態2では、体内画像内の新規領域の中から有効領域を検出し、この新規領域内の有効領域をもとに複数の体内画像間の変化量を算出するようにし、その他を実施の形態1と同様に構成した。このため、上述した実施の形態1の場合と同様の作用効果を享受するとともに、処理対象の体内画像のうちの新規領域のみを有効領域の検出処理対象にして体内画像の新規且つ有効な画像領域を検出することができる。これによって、体内画像の全画像領域を有効領域の検出処理対象にする場合に比して有効領域の検出処理時間を短縮することができ、この結果、新規領域内に無効領域に比して有効領域を広く含む体内画像の出力に必要な処理時間の短縮化を一層促進できる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法を実現することができる。
この実施の形態2にかかる画像処理装置、画像処理プログラムまたは画像処理方法によって被検体の体内画像群を表示することによって、上述した実施の形態1の場合と同様の作用効果を享受するとともに、観察者による体内画像群の観察時間の短縮化を促進でき、この結果、体内画像群の観察作業にかかる時間および観察者の負担を一層軽減することができる。
なお、上述した実施の形態1,2では、新規有効面積割合Sと変化量Tとの相関関係を示す増加関数として、式(1)に例示される指数関数を用いたが、これに限らず、新規有効面積割合Sと変化量Tとの相関関係を示す増加関数は、指数関数以外の増加関数(例えば比例関数等)であってもよい。
図15は、体内画像における新規有効面積割合と体内画像間の変化量との関係を示す増加関数の一変形例を示す模式図である。この増加関数の一変形例である比例関数における変化量Tは、図15の相関線L2に示されるように、0≦T≦1の数値範囲内において新規有効面積割合Sの増加に伴い単純増加する。また、この比例関数は、新規有効面積割合Sの増加に対する変化量Tの値を一定値とする領域を有する。すなわち、変化量Tが「1」を超える新規有効面積割合Sの数値範囲において、変化量Tは、図15に示すように「1」である。
ここで、新規有効面積割合Sが所定の値以下(例えば0.1以下)である場合、体内画像P(j),P(j+1)間における画像変化は、人間の目によって感じることが困難な程度に少ない可能性が高い。このため、新規有効面積割合Sが所定の値以下である場合は、図15に例示されるように、変化量Tを一定値「0」としてもよい。
一方、上述した実施の形態1,2では、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量Tに応じて表示時間を変化させて体内画像群を表示出力していたが、これに限らず、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量Tに応じて画像表示枚数を変化させて体内画像群を表示出力してもよい。
具体的には、入力部20によって制御部50に画像出力枚数M(≦N)の設定情報を入力し、制御部50は、この設定情報に基づいて、画像出力枚数Mの体内画像を表示するように出力部40を制御してもよい。出力部40は、制御部50の制御に基づいて、総数N枚の体内画像群PGの中から、変化量Tの大きい順に上位M枚の体内画像を抽出し、抽出した上位M枚の体内画像を表示してもよい。
あるいは、入力部20によって制御部50に画像表示対象を決定するための変化量Tの閾値Th(0≦Th≦1)の設定情報を入力し、制御部50は、この設定情報に基づいて、閾値Th以上の変化量Tを有する体内画像を表示するように出力部40を制御してもよい。出力部40は、制御部50の制御に基づいて、体内画像群PG内の各体内画像の変化量Tと閾値Thとを比較処理し、体内画像群PGの中から、閾値Th以上の変化量Tを有する体内画像を抽出し、抽出した変化量T(≧Th)の体内画像を表示してもよい。
一方、上述した実施の形態1,2では、G成分体内画像を用いてエッジを検出していたが、これに限らず、エッジ検出が可能であれば、G成分以外(例えばR成分、B成分等)の色成分によって形成される色成分体内画像を用いてエッジを検出してもよい。また、体内画像の被写体に応じて、エッジ検出処理対象の色成分体内画像の色成分を変えてもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、体内画像の全画像領域内または新規領域内の分割領域毎の特徴量として色比平均値を算出していたが、これに限らず、分割領域毎の特徴量は、色比G/Rおよび色比B/G以外の色比を平均した色比平均値であってもよいし、HIS色表系またはYuv色表系等の他の色を表す特徴量であってもよい。
または、分割領域毎の特徴量は、色に限らず、輝度の分散値であってもよいし、分割領域の形状または周囲長等の構造的特徴量であってもよいし、周波数成分に基づく特徴量であってもよいし、これらのうちの少なくとも2つを組み合わせた特徴量であってもよい。これによって、色では判別しにくい泡等の内容物と有効領域とを容易に判別することができる。
また、上述した実施の形態1,2では、体内画像の全画像領域または新規領域をエッジによって複数の分割領域に分割していたが、これに限らず、体内画像の全画像領域または新規領域を所定サイズの格子状に領域分割してもよい。この結果、エッジ検出処理を省略することができるので、体内画像の領域分割処理の処理時間を短縮することができる。
さらに、上述した実施の形態1,2では、式(1)に例示される増加関数に基づいて変化量Tを算出していたが、これに限らず、新規有効面積割合Sと変化量Tとの対応関係を示すテーブル情報を用いて、新規有効面積割合Sを変化量Tに変換してもよい。
具体的には、上述した変化量算出部14,214が、新規有効面積割合Sと変化量Tとの対応関係を示すテーブル情報を予め保持し、このテーブル情報を参照して、新規有効面積割合Sを変化量Tに変換してもよい。この結果、変化量算出部14,214は、式(1)等の増加関数に基づいて変化量Tを算出する必要が無くなり、これによって、変化量算出部14,214の構成を簡略化することができる。
また、上述した実施の形態1,2では、単一の体内画像に単一の新規有効領域が含まれる場合を例示したが、これに限らず、単一の体内画像に複数の新規有効領域が含まれていてもよい。例えば、単一の体内画像内から新規領域および有効領域の少なくとも一方が複数検出され、体内画像内の複数個所において新規領域と有効領域とが重なる場合、単一の体内画像に複数の新規有効領域が存在する。この場合、領域面積算出部14a,214aは、複数の新規有効領域の各面積の合計値(総面積)を算出し、面積割合算出部14bは、これら複数の新規有効領域の総面積を体内画像の総画像面積によって除算処理して新規有効面積割合Sを算出すればよい。
さらに、上述した実施の形態1,2では、時系列に沿って撮像された画像群の一例として体内画像群PGを例示したが、これに限らず、本発明における処理対象の画像群は、時系列に沿って撮像された画像群であれば、体内画像群でなくてもよく、その被写体は被検体内部以外の所望のものであってもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、体内画像P(j),P(j+1)間の変化量Tに応じて体内画像群PGを表示していたが、これに限らず、本発明にかかる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法は、時系列に沿って撮像された画像群に含まれる複数の画像間の変化量Tに応じて、画像を記録するものであってもよいし、画像を印刷するものであってもよい。すなわち、出力部40は、ディスプレイ等の画像表示装置に限らず、ハードディスク等の記録装置であってもよいし、プリンタであってもよい。
具体的には、制御部50は、画像出力枚数Mの体内画像を記録または印刷するように出力部40を制御してもよい。出力部40は、制御部50の制御に基づいて、総数N枚の体内画像群PGの中から、変化量Tの大きい順に上位M枚の体内画像を記録してもよいし、印刷してもよい。
あるいは、制御部50は、閾値Th以上の変化量Tを有する体内画像を出力するように出力部40を制御してもよい。出力部40は、制御部50の制御に基づいて、変化量Tと閾値Thとを比較処理し、体内画像群PGの中から、閾値Th以上の変化量Tを有する体内画像を記録してもよいし、印刷してもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、変化量Tを算出完了毎に体内画像P(j+1)を表示していたが、これに限らず、時系列に沿って撮像された画像群内の全画像について変化量Tの算出処理が完了するまで出力部40に処理済みの画像を蓄積し、全画像の変化量Tを算出完了後に、変化量Tに応じて画像群内の各画像を表示してもよいし、記録してもよいし、印刷してもよい。
さらに、上述した実施の形態1,2では、処理プログラムを実行する制御部の動作に基づいたソフトウェアによる画像処理装置の処理手順を説明したが、これに限らず、本発明にかかる画像処理装置は、ハードウェアによる処理手順を実行してもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、体内画像群PG内の第1の画像として体内画像P(j)を例示し、体内画像群PG内の第2の画像として体内画像P(j+1)を例示して本発明を説明したが、これに限らず、時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像および第2の画像は、この画像群のうちの2つの画像であればよく、時系列順に連続(隣接)していなくてもよい。また、第1の画像は、第2の画像に比して時系列的に前の画像であってもよいし、後の画像であってもよい。
さらに、上述した実施の形態1,2では、体内画像P(j)に比して時系列順に後の体内画像P(j+1)に新規に出現する新規領域を検出していたが、これに限らず、新規領域検出部12は、時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、この画像群内の第2の画像に新規に出現した新規領域を検出すればよく、この第2の画像は、この第1の画像に比して時系列的に前であってもよいし、後であってもよいし、時系列順に連続していなくてもよい。
また、上述した実施の形態1,2では、図5,9,13,14に示したように、体内画像P(j+1)内において新規領域Aaと新規ではない画像領域との境界が曲線であったが、これに限らず、新規領域Aaと新規ではない画像領域との境界は、直線でもよい。
以上のように、本発明にかかる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法は、画像群の観察に有用であり、特に、時系列に沿って撮像された画像群の観察の作業効率を向上することができる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法に適している。
1,2 画像処理装置
5a,5b 画素ブロック
10 画像入力部
11,211 演算部
12 新規領域検出部
12a 動きベクトル算出部
12b 動き種類分類部
13,213 有効領域検出部
13a,213a 領域分割部
13b 特徴量算出部
14,214 変化量算出部
14a,214a 領域面積算出部
14b 面積割合算出部
20 入力部
30 記録部
40 出力部
50 制御部
Aa 新規領域
Ab 新規有効領域
B1〜B5,B11〜B14 分割領域
P(j),P(j+1) 体内画像
PG 体内画像群

Claims (12)

  1. 時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、前記画像群内の第2の画像に新規に出現する新規領域を検出する新規領域検出部と、
    前記第2の画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する有効領域検出部と、
    前記新規領域および前記有効領域をもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間の変化量を算出する変化量算出部と、
    前記変化量に応じて前記第2の画像を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変化量算出部は、
    前記新規領域および前記有効領域が重なる領域の面積を新規有効領域面積として算出する領域面積算出部と、
    前記第2の画像で、全体の面積に対して前記新規有効領域面積が占める割合を有効面積割合として算出する面積割合算出部と、
    を備え、
    前記有効面積割合をもとに前記変化量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記有効領域検出部は、
    前記第2の画像を複数の分割領域に分割する領域分割部と、
    前記分割領域毎の特徴を示す特徴量を算出する特徴量算出部と、
    を備え、
    複数の前記分割領域の中から、所定の範囲内の前記特徴量を有する分割領域を前記有効領域として検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記有効領域検出部は、前記第2の画像で、前記新規領域の中から前記有効領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記変化量算出部は、
    前記有効領域の面積を新規有効領域面積として算出する領域面積算出部と、
    前記第2の画像で、全体の面積に対して前記新規有効領域面積が占める割合を有効面積割合として算出する面積割合算出部と、
    を備え、
    前記有効面積割合をもとに前記変化量を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記有効領域検出部は、
    前記新規領域を複数の分割領域に分割する領域分割部と、
    前記分割領域毎の特徴を示す特徴量を算出する特徴量算出部と、
    を備え、
    複数の前記分割領域の中から、所定の範囲内の前記特徴量を有する分割領域を前記有効領域として検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記新規領域検出部は、
    前記第1の画像および前記第2の画像間の動きベクトルを算出する動きベクトル算出部と、
    前記動きベクトルの方向および大きさをもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間における画像の動きの種類を示す動き種類を、予め設定した複数の動き種類のいずれかに分類する動き種類分類部と、
    を備え、
    前記動きベクトルおよび前記動き種類をもとに前記新規領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記変化量算出部は、前記有効面積割合の増加に伴って前記変化量が増加する増加関数を有し、該増加関数に基づいて、前記変化量を算出することを特徴とする請求項2または5に記載の画像処理装置。
  9. 前記増加関数は、前記有効面積割合の増加に対する前記変化量の値を一定値とする領域を有することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記変化量算出部は、前記有効面積割合と前記変化量との対応関係を示すテーブル情報を有し、該テーブル情報に基づいて、前記変化量を算出することを特徴とする請求項2または5に記載の画像処理装置。
  11. 時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、前記画像群内の第2の画像に新規に出現する新規領域を検出する新規領域検出手順と、
    前記第2の画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する有効領域検出手順と、
    前記新規領域および前記有効領域をもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間の変化量を算出する変化量算出手順と、
    前記変化量に応じて前記第2の画像を出力する出力手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  12. 時系列に沿って撮像された画像群内の第1の画像に比して、前記画像群内の第2の画像に新規に出現する新規領域を検出する新規領域検出ステップと、
    前記第2の画像の中から、注目すべき有効な画像領域を含む有効領域を検出する有効領域検出ステップと、
    前記新規領域および前記有効領域をもとに、前記第1の画像および前記第2の画像間の変化量を算出する変化量算出ステップと、
    前記変化量に応じて前記第2の画像を出力する出力ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
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