JP2011022964A - タッチパネル及び入力表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作成表示される2次元図形の変形や3次元図形化を迅速に行うことができるインタラクティブボード等に用いられるタッチパネル及び入力表示システムを提供することを目的とする。
【解決手段】ユーザの右手27の人差し指28が、2次元図形21を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部であって、かつ第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26を含んで、予め設定された範囲の指間距離DL外にある任意の座標(Xc,Yc)にタッチすると、第二の押下ポイントの押下開始位置29(座標(Xc,Yc))を2次元図形21を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部の任意の部位を検出し、その第二の押下ポイントの押下開始位置29が2次元図形21上のどこにあるかを判定することにより、第一の図形操作モードにおける変形方法または3次元図形化の方法を決定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、マルチタッチの入力機能を有する装置において、メニューやパレットによる動作モードの切り替え回数を低減若しくはなくし、更に、描画モードとの誤判別を発生することなく描画モードに自動的に移行させ、更に、作成表示される2次元図形の変形や3次元図形化を迅速に行うことができるインタラクティブボード等に用いられるタッチパネル及び入力表示システムに関するものである。
従来の図形の描画方法として、例えば、(非特許文献1)に開示されているようなものがある。即ち、まずアプリケーションよりメニューバーやパレットを呼び出し、必要とするオブジェクトである図形を平面図形・特殊図形・立体図形などの階層メニュー中より探して選択する。必要とするオブジェクトがない場合は、近似する形状のオブジェクトを探して表示画面上に配置後、そのオブジェクトを再選択し、編集モードに入り、図形の変形を行うことができるものもある。
このような図形の描画方法を有するツールにおいて、描画機能内部の動作モード切り替えは、パソコン画面上やシングルタッチ入力機能を有する装置での操作が前提となっている。
予め作成表示された2次元図形の変形や3次元図形化を行う際には、画面上に表示されたコマンドパレットやメニューバー内の該当するアイコンやリストをクリック選択し、オブジェクトの描画モードから変形モードやポリゴンによる3次元作業モードへの切り替えを行う。これは、オブジェクトに対する動作モードの識別などの誤判別を防ぐためである。
株式会社エヌジーシー作成WEB演習資料メディアデザイン演習「Light Wave(※米国のNewTek社製3DCGソフトウェア)を1時間使ってみる」5ページより
しかしながら、特に50インチ以上の入力表示画面を有するタッチパネルにおいては、コマンドパレットやメニューバーの位置と作業位置とが大きく離れている場合が多い。
そのため、このような描画モードから変形モードやポリゴンによる3次元作業モードへの切り替えが頻繁に発生すると、パレットやメニューバーと作業位置との物理的な往復や視線の移動も頻繁に発生するので、モードの切り替えに要する手間や時間が無視できなくなる。実際の作業時間よりもモードの切り替えに要する時間の方が大きくなってしまう可能性もある。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、画面上で不動状態・固定状態になった図形の一部に始点を決め、前記始点から所望の方向にスライドさせることにより、前記図形を他の形状の図形に変形させることができるタッチパネルを提供することを目的とする。
また、汎用描画モード、変形・3次元作業モード等の異なる動作モードの切り替えを、コマンドパレットやメニューバーを用いず、確実に行うことができるインタラクティブボード等の入力表示システム、電子機器及び図形編集方法に係るタッチパネルの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るタッチパネルシステムは、互いに交差する行電極と列電極により構成されるタッチパネルと、前記タッチパネル上における指示手段による指示位置及び移動経路を検出する検出部と、前記タッチパネル上に表示された図形上において前記指示手段が指示した指示開始位置と前記指示開始位置から前記指示手段が移動した軌跡と前記指示手段が移動を終了させた指示終了位置とを前記検出手段が検出し、前記検出手段が検出した前記指示開始位置及び前記軌跡及び前記指示終了位置の情報に基づき、前記図形を変形させる制御部とを有することを特徴とする構成とした。
上記構成を採用することにより、操作者の指やスタイラスペン等の指示手段によって、タッチパネル上の図形を指示すると、指示手段が指示した指示開始位置とそこから移動した軌跡と指示終了位置とを検出手段が検出し、指示開始位置が図形上のどこか、即ち、例えば、図形の線上か、図形の内部か、多角形の頂点かによって変形後の図形の種類が決まり、指示開始位置からの前記指示手段の移動方向等によって変形後の図形の傾き等が決定し、指示終了位置によって変形後の図形の大きさが決定される。
これによって、操作者は従来のように、予めアイコンで用意された図形だけでなく、指示手段の操作によって、元の図形の形状から派生する(例えば、元の図形が三角形ならば、変形後の図形は辺の長さの異なる三角形、または三角錐、三角柱等)範疇の図形に変形することができる。
マルチタッチが可能なタッチパネル上においては、描画モード(独立した一点を検出)とは異なる特定の押下を検出することで、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形をその作成位置に保持することができる。
そして、マルチタッチが可能なタッチパネル上において描画モード(独立した一点を検出)とは異なる特定の押下を継続して検出することで、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形を変形し、または3次元図形化を行うことが可能となる。
更に、2次元図形の形状によっては変形が困難なデータ処理や画像処理を回避することができるので、ユーザにとって自然かつ直感的で違和感のない変形を実現することができる。
また更に、ユーザがパレットやメニューよる変形操作の選択を行うことなく、連続した操作の中で、自然かつ直感的で違和感のない図形の変形を容易に行うことができる。
本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのシステム構成図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードにおける座標検出装置の構成図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードにおける座標検出装置の模式図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードにおける座標検出装置が検出するタッチレベル分布図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードの制御装置がモード移行するフローチャート 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上におけるピンポイント変形を説明する図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上におけるピンポイント変形を説明する図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上におけるピンポイント変形を説明する図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形処理を実行するフローチャート 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形処理を実行するフローチャート 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図 本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形処理を実行するフローチャート
以下、本発明に係るタッチパネルをインタラクティブボードに用いた実施例として説明する。
図1は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのシステム構成図である。インタラクティブボード1は、複数の異なる手書きの軌跡を同時に検出可能な、即ち、マルチタッチの検出が可能な、相互静電容量方式による位置検出機能を有する。
また、コンピュータ2内に保存された文字・絵・図形・グラフィック等の表示データが、通信ケーブル3aを介して接続されたプロジェクタ4に送られ、コンピュータ2の画面と同一の文字・絵・図形・グラフィック等の画像がインタラクティブボード1上に投影可能となっている。
インタラクティブボード1の表示面及び書き込み面は、タッチパネル5と、その背後に密着して設けられた座標検出装置6により構成されており、電子ペン7を用いて手書き入力が可能である。座標検出装置6は、「検出部」、「検出手段」等に相当する。
タッチパネル5上を電子ペン7や指(図示せず)で手書き(接触しながら移動)すると、その手書きの軌跡を示す信号が、マトリクス電極を有する座標検出装置6より入力され、インタラクティブボード1内の後述する回路によりデータ化された後、通信ケーブル3bを介してコンピュータ2へと取り込まれる。図1に示す電子ペン7の他、図示しないスタイラスペン、マーカー、操作者の指、後述する図3(a)に示す指先20a、後述する図4に示す指(人差し指23、中指24)、別のもう一つの指(人差し指28)が「指示手段」、「指示部」等に相当する。
コンピュータ2内に取り込まれた手書き軌跡データは、先述した文字・絵・図形・グラフィック等の表示データと合成される。そして、合成された表示データが、再度、プロジェクタ4を介してインタラクティブボード1の表示面上に画像として投影される。
尚、電子ペン7を用いて入力された手書きのデータは、イレーサー8により消去可能に構成されていてもよい。
図2は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードにおける座標検出装置の構成図である。図2の座標検出装置6は、メインシステムを制御するCPU10、メインプログラムや装置の変化状況などを格納するためのROM11、メインプログラムを動作させるためのメモリのRAM12、複数の行電極14、複数の列電極15、例えば、CPU10に内蔵されたパルス発生器16、行電極選択回路17、列電極選択回路18及び受信部19により、主に構成されている。この行電極14、列電極15が、「行電極」、「列電極」に相当する。また、受信部19が「検出手段」、「検出部」に相当する。「CPU10」は「制御部」、「制御手段」に相当する。
電極部9は、図1のタッチパネル5の背後に密接して配置されており、複数の行電極14と複数の列電極15を有するマトリクス電極で構成されている。実際には図示しているものよりもっと多くの電極で構成されているが、本実施例1においては、模式的に行電極14a〜14h及び列電極15a〜15hを用いて以後の説明を行う。
本実施例1において、行電極14a〜14hはいわゆる送信電極である。例えば、CPU10内に内蔵されたパルス発生器16からの出力パルス電圧波形16aが行電極選択回路17を介して入力される。行電極選択回路17は、行電極14a〜14hを一定の周期で順次切り替えながら、パルス発生器16への接続を行う。
列電極15a〜15hはいわゆる受信電極である。各列電極15a〜15hは、列電極選択回路18及び受信部19を介してCPU10に接続されている。列電極選択回路18は、受信部19及びCPU10と列電極15a〜15hとを一定の周期で順次切り替えながら接続を行う。
受信部19は、例えば、増幅器19a、バンドパスフィルタ19b、サンプル/ホールド回路19c、A/D変換器19dにより構成されている。これらの回路の動作については、後ほど説明を行う。
尚、図2の例では、行電極14a〜14h(送信電極)は略平行に配列されているとともに、列電極15a〜15h(受信電極)は行電極14a〜14h(送信電極)とは直交する方向に配列されているが、本発明の要旨はこのような形態に特に限定されるものではなく、行電極(送信電極)と列電極(受信電極)が接触せずに交錯していれば、平面以外の形状、例えば、球状やその他の曲面状であってもよい。
行電極14a〜14hと列電極15a〜15hの切り替え方法としては、例えば、以下のようなものが考えられる。即ち、図2の行電極選択回路17は、まず行電極14a〜14hのうち行電極14aを選択し、パルス発生器16が列電極15a〜15hの数またはその整数倍nだけ出力パルス電圧波形16aを出力した後、次の行電極14bへの切り替えを行う。
そして、再びパルス発生器16が列電極15a〜15hの数だけ出力パルス電圧波形16aを出力した後、次の行電極14cへの切り替えを行う。以下、行電極14d〜14hまでを同様に繰り返す。最後の行電極14hに対して出力パルス電圧波形16aを出力した後は、再び行電極14aへと戻り、以上に述べたことと同じ動作を繰り返す。
列電極選択回路18は、行電極選択回路17が行電極14a〜14hのうちの一つを選択している間に、列電極15a〜15hの切り替え選択を少なくとも一巡させる。列電極選択回路18が列電極15a〜15hのうちの一つを選択している期間は、出力パルス電圧波形16aが1回分または先に述べた整数n分だけ出力される期間である。
図3は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードにおける座標検出装置の模式図である。
図2の列電極15a〜15h(受信電極)は、行電極14a〜14h(送信電極)と交差点を持っているが、前述したように、各交差点においてこれらの電極同士は接触しておらず、絶縁状態にある。言い換えれば、各交差点では、電荷を蓄積するコンデンサと等価な回路が実質上形成されている。これを模式的に示したものが図3(a)である。行電極14a〜14hと列電極15a〜15hとの交差点には、静電容量を有するコンデンサ等価回路Ca形成されている。
図3(b)は、先の図3(a)に示す行電極14a〜14hのいずれかと列電極15a〜15hのいずれかとの交差点において実質上形成されているコンデンサ等価回路Caと、図2に示す受信部19とを抜き出して示した図である(列電極選択回路18は省略している)。
図2の行電極選択回路17により選択された行電極14a〜14hのいずれかに対して、図3(b)に示す周期T1で期間T2(T2<T1)のパルス幅を有する出力パルス電圧波形16aが印加されると、これに相対する図2の列電極選択回路18により選択された列電極15a〜15hのいずれかの側には、図3(b)に示すコンデンサ等価回路Caを介して発生する静電誘導により、立ち上がり部16bとほぼ同じタイミングで、2つのピークの間の期間T2の時間幅を有する交流電流16cが流れる。
列電極15a〜15hにおいて受信される交流電流16cの強度は、コンデンサ等価回路Caの容量にのみ依存する。コンデンサ等価回路Caの容量は、行電極14a〜14hや列電極15a〜15hの変形などがない限り、静的で、固定値を保つ。従って、行電極14a〜14h側に同じ出力パルス電圧波形16aが印加される限り、列電極15a〜15h側において受信される交流電流16cの強度は一定となる。
交流電流16cは、増幅器19aにより電圧信号へと変換されたのち、バンドパスフィルタ19bによりピーク電圧部16d付近のみが取り出される。そして、そのピーク電圧部16dの最大電圧V1がサンプル/ホールド回路19cにより保持され、A/D変換器19dによりデジタル信号へと変換され、周期T3で期間T4(T4<T3)のパルス幅を有するパルス電圧波形16eとなる。
ここで、周期T3は通常、列電極選択回路18が列電極15a〜15hのうちのいずれか一つを選択する期間と同一または前記した整数nで割った時間である。周期T1は、周期T3に列電極15a〜15hの数をかけた値またはその整数倍となる。
次に、このような行電極14a〜14h及び列電極15a〜15hの組み合わせによって、ユーザの指先などの物体を非接触で検出する仕組みについて説明する。
図3(c)は、行電極14a〜14hのいずれかと列電極15a〜15hのいずれかにより形成される交差点にユーザの手20の指先20aが接近している様子を示している。図3(c)においても、電荷を蓄積するコンデンサと等価な回路が実質上形成されているが、先述した図3(a)とは異なる点がある。
図3(c)において、行電極14a〜14hと列電極15a〜15hとの交差点には、静電容量を有するコンデンサ等価回路Caが形成されている。この点は前記した図3(a)と同様である。
ここで、指先20aは、ユーザの手20及び図示しないユーザの人体を介して接地しているので、仮想的な接地点(アース)とみなすことができる。
従って、指先20aと行電極14a〜14hとの間には仮想的なコンデンサCb1が形成され、指先20aと列電極15a〜15hとの間には仮想的なコンデンサCb2が形成され、それらの仮想的なコンデンサCb1及びCb2とが、並列的に接続された構成となる。
図3(d)は、先述した図3(c)に示す行電極14a〜14hのいずれかと列電極15a〜15hのいずれかとの間に形成される交差点にユーザの指先20aが接近したときの等価回路と図2に示す受信部19とを抜き出して示した図である(列電極選択回路18は省略している)。
図2の行電極選択回路17により選択された行電極14a〜14hのいずれかに対して、図3(b)と同様に、図3(d)に示す周期T1で期間T2(T2<T1)のパルス幅を有する出力パルス電圧波形16aが印加されると、これに相対する図2の列電極選択回路18により選択された列電極15a〜15hの側には、図3(d)に示すコンデンサ等価回路Ca及び仮想的なコンデンサCb1を介して発生する静電誘導により、立ち上がり部16bとほぼ同じタイミングで2つのピークの間が期間T2の時間幅を有する交流電流16fが流れる。
但し、仮想的なコンデンサCb1を介してグランドに流れ込む電流の分だけ、行電極14a〜14hと列電極15a〜15hとの間のコンデンサ等価回路Caによる容量結合によって発生する交流電流、即ち、列電極15a〜15h側で検出される交流電流16fの強度は、図3(b)における交流電流16cよりも弱まる。
図3(b)と同様に、図3(d)のコンデンサ等価回路Caの容量は、行電極14a〜14hや列電極15a〜15hの変形などがない限り、静的で、固定値を保つ。
これに対し、仮想的なコンデンサCb1及びCb2のそれぞれの静電容量は、ユーザの指先20aが行電極14a〜14h並びに列電極15a〜15hに接近するに従って大きくなる。このため、同じ出力パルス電圧波形16aを行電極14a〜14hに印加した場合、列電極15a〜15hで検出される交流電流16fの強度は、ユーザの指先20aが行電極14a〜14h並びに列電極15a〜15hに接近するに従って、小さくなっていくのである。
図3(b)における交流電流16cと同様に、図3(d)の交流電流16fは、増幅器19aにより電圧信号へと変換されたのち、バンドパスフィルタ19bによりピーク電圧部16g付近のみが取り出される。そして、そのピーク電圧部16gの最大電圧V2がサンプル/ホールド回路19cにより保持され、A/D変換器19dによりデジタル信号へと変換され、周期T3へと引き伸ばされたパルス電圧波形16hとなる。
ここで、パルス電圧波形16hの電圧V2は、図3(b)の交流電流16cに対する図3(d)の交流電流16fの強度の比率に応じて、図3(b)におけるパルス電圧波形16eの最大電圧V1よりも小さい値となる。
以上のように、図3(a)〜(d)を用いて説明した現象を利用して、例えば、図3(b)に示すパルス電圧波形16eと図3(d)に示すパルス電圧波形16hとの間に発生する電圧差を用いれば、図2のCPU10は、行電極14a〜14h並びに列電極15a〜15hのそれぞれの間の交差点にユーザの指先20aが接近しているかどうかを判定し、あるいは、どの程度接近しているか(距離)を計測することができる。
更に、本実施例1では、図2に示すように、行電極14a〜14hと列電極15a〜15hとの交差点がマトリックス状に配列されている。例えば、図1に示すインタラクティブボード1の表示面及び書き込み面に、これら各電極の交差点が配設される。そして、例えば、先述したような切り替え方法により、図2に示すパルス電圧波形16aを行電極14a〜14hに時分割で印加し、それぞれの交差点に対応して、列電極15a〜15hに発生する信号を順次計測することで、どの交差点にユーザの指先20aが接近しているかを判定することができる。
本実施例1に係る座標検出装置6では、このような静電作用を利用しているので、ユーザの指先20aを検出するために、指先20aが電極の交差点上に直接接触している必要はなく、近傍の各交差点で得られた各検出値を統合して、一般的な幾何学的演算などを施すことによって、指先20aのタッチ位置を計測することができる。
即ち、図2においては、「座標検出装置6」を構成する「受信部19」が電子ペン7や操作者の指、スタイラスペン等を検知する「検出部」、「検出手段」を構成する。
また、図2〜図3に示す構成によれば、行電極14a〜14h並びに列電極15a〜15hのそれぞれの間の各交差点を独立して駆動させることができる。
即ち、それぞれの交差点から独立して検出値を取り出すことができるので、複数の物体(例えば、同じユーザの右指と左指、あるいは複数のユーザの指など)が同時に交差点に接近してきた場合には、それら複数の物体の距離が交差点間のピッチ間隔よりも長ければ、これらを独立した物体として認識することができる。即ち、複数の物体の位置を同時に計測することができる。
また、物体の接近が同時に検出された交差点を追跡していくことにより、接近している物体の形状または輪郭を捉えることができる。
以上、図1〜図3で説明した構成において、本発明の主要な部分について述べる。図4は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードにおける座標検出装置が検出するタッチレベル分布図である。
図4において、図4(a)は、インタラクティブボード1のタッチパネル5上において、二本の指(人差し指23、中指24)が2次元図形を保持し、その後、別のもう一つの指(人差し指28)により3次元化するときの状態を示している。
図4(a)において、五角形の2次元図形21は、描画モードにおいて予め作成表示されているものとする。例えば、米国のマイクロソフト社のプレゼンテーションソフトである「パワーポイント」においては、「図形描画」の「オートシェイプ」メニューにある「基本図形」に表示される図形の中から選択することにより、作成表示が可能である。
しかしながら、このような「基本図形」にライブラリとして登録されている立体図形サンプルに関しては、その種類が少なく、ユーザの選択の余地が少ない。
そこで、例えば、図3(c)に示す指先20a一つのみを用いたシングルタッチの一筆書き、即ち、いわゆる「描画モード」により、起点と終点を接続して手書き作成した図形を判定し、予め作成され保持している図形ライブラリの中で一番近いものに置き換えたり、手書きのために歪んだ線を直線に整形するという手法も考えられる。
とにかく、図4(a)はまず、そのような手法のいずれか、またはそれらのいずれかに類似した手法により、2次元図形21が作成表示された状態となっている。この状態において、2次元図形21を3次元化しようとするユーザ(図示せず)は、例えば、自らの左手22の人差し指23及び中指24を、予め設定された第一の時間以上連続して2次元図形21を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部にタッチしたとする。
すると、図2に示すインタラクティブボード1の座標検出装置6は、描画モードにおいて予め作成表示された、図4(a)に示す2次元図形21を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部において、予め設定された第一の時間以上連続して二点以上の第一の押下ポイント25(座標(Xa,Yb))及び第一の押下ポイント26(座標(Xb,Ya))があることを検出する。
そして、この第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26のそれぞれの二点が予め設定された指間距離DL内にあるかどうかを判定し、指間距離DL内にあると判定した場合は、2次元図形21の表示位置を保持する保持モードへと移行する。
このように、図1に示すマルチタッチの検出が可能なインタラクティブボード1の座標検出装置6上において、例えば、図3(c)に示す指先20a一つを用いた描画モード(独立した一点を検出)とは異なる押下を検出することで、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形をその表示位置に保持することができる。
尚、図4(a)に示す第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26を特定する際には、例えば、図2の座標検出装置6により検出されるタッチレベル分布の図4(b)を元に算出される。ここで、25a及び26a〜26dは、行電極14a〜14h並びに列電極15a〜15hのそれぞれの間の各交差点において検出される実際のタッチ位置までの近さ(タッチ距離)を示すものである。
各交差点における実際のタッチ位置までの近さは、それぞれの円の大きさに比例し、図3(b)または図3(d)に示すパルス電圧波形16eや16hの電圧に反比例する。また、実施例1の場合、図4(a)に示す第一の押下ポイント26は、図4(b)に示す近傍の各タッチ距離26a〜26dで得られた各タッチ検出値を統合し、一般的な幾何学的演算などを施すことによって計測することができる。
即ち、タッチパネル5の電極部9上を、例えば、人差し指23と中指24とを特定範囲内の距離を保って一定時間以上指示した場合、タッチパネル5上の2次元図形21を後の操作で変形させるために固定しておくモードに設定される。このモード変更は、前述したように、図3(b)に示す回路と図3(d)に示す回路が発生する信号により、図2のCPU10が、人差し指23と中指24とを特定範囲内の距離にあること、一定時間以上保持されていることを判定することにより行われる。
これらの回路が「保持指示検出手段」、「保持指示検出部」に相当する。
図4(a)において、左手22の人差し指23及び中指24のタッチにより保持モードへと移行した後、その保持モードが予め設定された第二の時間以上連続した場合、図2に示す座標検出装置6は、図4(a)に示す2次元図形21の作成位置を保持したまま変形または3次元図形化する第一の図形操作モードへと移行する。
このように、マルチタッチが可能なタッチパネル上において、例えば、図3(c)に示す指先20a一つを用いた描画モード(独立した一点を検出)とは異なる特定の押下を継続して検出することで、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形を変形し、または3次元図形化を行うことが可能となる。
尚、その際に図2の座標検出装置6は、図4(a)の2次元図形21の形状判定を行い、その判定結果により変形可否判断を行う。
そして、2次元図形21の変形が可能であると判断された場合、図2に示す座標検出装置6は、第一の図形操作モードへと移行する。図2に示す座標検出装置6が2次元図形21に対してどのような変形を行うかについては、図4(a)に示すユーザの右手27の人差し指28が、2次元図形21のどの部分にタッチしているかにより異ならしめることができる。
ユーザの右手27の人差し指28が、図4(a)に示す2次元図形21を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部であって、かつ第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26を含んで、予め設定された範囲の指間距離DL外にある任意の座標(Xc,Yc)にタッチすると、図2に示す座標検出装置6は、第二の押下ポイントの押下開始位置29(座標(Xc,Yc))を2次元図形21を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部の任意の部位を検出し、その第二の押下ポイントの押下開始位置29が2次元図形21上のどこにあるかを判定することにより、第一の図形操作モードにおける変形方法または3次元図形化の方法を決定することができる。
後述するが、これにより、2次元図形の形状によっては変形が困難なデータ処理や画像処理を回避することができ、また、ユーザにとって自然かつ直感的で違和感のない変形を実現することができる。
更に、図1のインタラクティブボード1を使用するユーザに、パレットやメニューよる変形操作の選択をさせることなく、インタラクティブボード1での連続した操作の中で、図形の変形へと容易に導くことができる。
尚、座標(Xc,Yc)の特定方法については、先の図4(a)における第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26と同様である。
更に、図4(a)においては、第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26を左手22の人差し指23及び中指24で押下することにより生成し、押下開始位置29を始点とする第二の押下ポイントを右手27の人差し指28で押下げすることにより生成しているが、これらのポイントの生成については、右手と左手が逆であっても構わない。当然のことながら、右利きの人だけでなく左利きの人にも対応可能であることが必要なためである。
図5は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードの制御装置がモード移行するフローチャートであり、図2に示すCPU10が図4(a)に示す描画モードから保持モード、変形可否判断、そして第一の図形操作モードへと移行するフローを説明したものである。
即ち、図2に示すCPU10は、描画モード(ステップS501)において予め作成表示された、例えば、図3または図4に示す2次元図形21の輪郭若しくはそれより内側において、第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26が、予め設定された第一の時間以上連続して、指間距離DL以内に2ポイント以上あるかどうかを判定し(ステップS502)、その条件を満足すれば、保持モードへと移行する(ステップS503)。
これにより、描画モード(独立した一点を検出)とは異なる押下を検出するので、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形をその表示位置に保持することができる。
次に、その保持モードが予め設定された第二の時間以上連続した場合、図2に示すCPU10は、例えば、図3または図4に示す2次元図形21の形状判定を行い、その判定結果により変形可否判断を行う(ステップS504)。
そして、例えば、図4に示す第一の押下ポイント25及び第一の押下ポイント26を含んで予め設定された指間距離DL外に、第二の押下ポイントの押下開始位置29を2次元図形21を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部の任意の部位に検出した場合、図2のCPU10は、図形操作モードへと移行する(ステップS505)。
図4においては、この「輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部」または「第二の押下ポイントの押下開始位置29」が「指示開始位置」に相当する。
このように、マルチタッチが可能なタッチパネル上において、例えば、図3(c)に示す指先20a一つを用いた描画モード(独立した一点を検出)とは異なる特定の押下を継続して検出することで、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形を変形し、または3次元図形化を行うことが可能となる。第一の図形操作モードにおける変形方法または3次元図形化の方法は、図4の2次元図形21上における第二の押下ポイントの押下開始位置29により決定される(ステップS507〜S510)。
尚、ステップS502において、2ポイント以上の第一の押下ポイント25,26が、予め設定された第一の時間以上連続して指間距離DL以内にない場合、図2に示すCPU10は、図5に示すフローを終了し(ステップS506)、再びステップS501より処理を開始する。例えば、2ポイント以上の第一の押下ポイント25,26のいずれか一つでも図3または図4に示す2次元図形21の外部にある場合は、次の保持モードへは移行しない。
また、ステップS504において、変形しようとしている2次元図形21が変形不可であると設定されている場合も、図2に示すCPU10は、図5に示すフローを終了し(ステップS506)、再びステップS501より処理を開始する。
以上、例えば、図5に示すフローチャートは、例えば、ソフトウェア・プログラム化されて、図2に示すCPU10内のROM11に格納される。CPU10は、ROM11より順次そのプログラムを呼び出し、必要に応じてRAM12を作業領域として使用し、コントローラ13(図示せず)を介して座標検出装置6における押下ポイントの検出状況によりフロー処理を行う。
ところで、先述の図4または図5において、第一の図形操作モードにおける変形方法または3次元図形化の方法は、図4の2次元図形21上における第二の押下ポイントの押下開始位置29により決定されると述べた。この点について、より具体的に説明する。
図6は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上におけるピンポイント変形を説明する図であり、変形の元となる2次元図形21として作成された三角形31を、別の形状を有する三角形32へとピンポイント変形する例を説明するものである。図6においては、図6(a)の「三角形31」が「図形」に相当し、図6(b)の「三角形32」が「制御部によって変形された図形」に相当する。
図7は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上におけるピンポイント変形を説明する図であり、変形の元となる2次元図形21として作成された三角形33を、三角錐34へと変形する例を説明するものである。図7においては、図7(a)の「三角形33」が「図形」に相当し、図7(b)の「三角錐34」が「制御部によって変形された図形」に相当する。
図8は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上におけるピンポイント変形を説明する図であり、変形の元となる2次元図形として作成された三角形35を、三角柱36へと変形する例を説明するものである。図8においては、図8(a)の「三角形35」が「図形」に相当し、図8(b)の「三角柱35」が「制御部によって変形された図形」に相当する。
これら図6〜図8において、同じ種類の2次元図形である三角形31、33、35からの変形結果がそれぞれ異なっているのは、図4にも述べたように、変形の元となる2次元図形上、即ち、図6〜図8では三角形31、33、35上における第二の押下ポイントの押下開始位置37、38、39から、2次元図形を変形させるための移動方向が異なるからである。
即ち、図6に示す、三角形31を別の形状を有する三角形32へとピンポイント変形する例において、図2に示すCPU10は、まず図6における第二の押下ポイントの押下開始位置37が、変形の元となる2次元図形、即ち、三角形31のいずれか一点の角部(頂点)上にあることを検出する。
それに続けて、図2に示すCPU10が、図6(a)に示す第二の押下ポイントの押下開始位置37から任意の方向への移動を検出した場合は、第二の押下ポイントの押下開始位置37の移動前の点とそれに接続された接続線40及び接続線41を削除し、図6(b)に示すように、第二の押下ポイントの押下開始位置37の移動終了位置42を新たな角部として作成し、削除前の接続線40及び接続線41により移動前の第二の押下ポイントの押下開始位置37と結ばれていた隣接角部43及び隣接角部44と、移動終了位置42とを結ぶ接続線40及び接続線41を新たに作成表示する。
尚、このとき、第二の押下ポイントの押下開始位置37が三角形31の角部上にあるかどうかを判定する際には、例えば、第二の押下ポイントの押下開始位置37が、第二の押下ポイントの押下開始位置37、隣接角部43、隣接角部44のそれぞれを中心として、予め設定された一定の範囲内にあることを条件とすればよい。
また、図7に示す、三角形33を三角錐34へと変形する例において、図2に示すCPU10は、図7における第二の押下ポイントの押下開始位置38が、変形の元となる2次元図形、即ち、三角形33の中心を指しているときは、第二の押下ポイントの押下開始位置38をそこから上下いずれかの方向へ移動させることで、変形の対象となる2次元図形、即ち、三角形33を錘形状へと変形させ、三角錐34を生成する。
このとき、第二の押下ポイントの押下開始位置38からの移動方向、移動経路が、そこから上下方向であるかどうかを判定する際には、例えば、図7(c)に示す判定基準を用いればよい。
即ち、図7(c)において、第二の押下ポイントの押下開始位置45(図7(a)における第二の押下ポイントの押下開始位置38に相当)から移動終了位置46までの距離をLとし、その距離Lを有し、第二の押下ポイントの押下開始位置45と移動終了位置46とを結ぶ直線47と上下方向の基準線48とが成す角度をθとした場合に、基準線48からの上下方向のズレ度合いを示すX=Lsinθの許容範囲を、判定基準として設定する。
図7(c)の場合は、その許容範囲を例えば、|X|≦5mmと設定し、その範囲内であれば「第二の押下ポイントの押下開始位置45からの移動が上下方向に行われた」と判定することになっているが、移動方向、移動経路が上下かどうかを判定するための方法や許容範囲の設定については、特にこれらに限定する必要はない。図7(a)に示す第二の押下ポイントの押下開始位置38が、変形の元となる2次元図形、即ち、三角形33の中心を指しているかどうかを判定する際も、例えば、2次元図形の重心を中心として、予め設定された一定の範囲内にあるかどうかにより判定すればよい。
更に、また図8に示すような、三角形35を三角柱36へと変形する例において、図2に示すCPU10は、図8における第二の押下ポイントの押下開始位置39が、変形の元となる2次元図形、即ち、三角形35の任意の辺49上を指しているときは、第二の押下ポイントの押下開始位置39から上下または斜め方向に移動させることで、変形の対象となる2次元図形、即ち、三角形35を立体変形させ、三角柱36を生成する。
このとき、第二の押下ポイントの押下開始位置39からの移動方向が上下方向であるかどうかを判定する際には、例えば、先述した図7(c)に示す判定基準を用いればよい。第二の押下ポイントの押下開始位置39からの移動方向が斜め方向であるかどうかを判定する際には、例えば、図8(c)に示す判定基準を用いればよい。
即ち、図8(c)において、第二の押下ポイントの押下開始位置50(図8(a)における第二の押下ポイントの押下開始位置39に相当)から移動終了位置51までの距離をLとし、その距離Lを有し、第二の押下ポイントの押下開始位置50と移動終了位置51とを結ぶ直線52と上下方向の基準線48とが成す角度をθ1とし、直線52と左右方向の基準線53とが成す角度をθ2とした場合に、基準線48からの上下方向のズレ度合いを示すX1=Lsinθ1と、基準線53からの左右方向のズレ度合いを示すX2=Lsinθ2の許容範囲を、判定基準として設定する。
図8(c)の場合は、その許容範囲を|X1|>5mm、|X2|>5mmと設定し、その範囲内であれば「第二の押下ポイントの押下開始位置50からの移動が斜め方向に行われた」と判定することになっているが、移動方向が斜め方向かどうかを判定するための方法や許容範囲の設定については、特にこれらに限定する必要はない。第二の押下ポイントの押下開始位置39が、変形の元となる2次元図形、即ち、三角形35の任意の一辺上を指しているかどうかを判定する際も、例えば、2次元図形の辺を中心として、予め設定された一定の範囲内にあるかどうかにより判定すればよい。
第二の押下ポイントの押下開始位置50の移動が、変形の元となる2次元図形の任意の一辺上から上下方向と斜め方向のいずれを、ユーザにとって自然かつ直感的で違和感のない動作と考えて採用するかについては、変形の元となる2次元図形の種類による。
図6〜図8のように変形の元となる2次元図形が三角形31等の場合は、第二の押下ポイントの押下開始位置45が斜辺にあれば、上下方向に移動したときに三角柱36を描くようにした方が、ユーザにとってはより自然かつ直感的で違和感のない動作と考えられるが、変形の元となる2次元図形が三角形の場合は、斜め方向への移動であっても構わない。
また、変形の元となる2次元図形21の形状によっては、柱状3次元図形にできない可能性がある。その場合は、柱状3次元図形への変形動作を禁止するメッセージなどを表示することが考えられる。
以上、図2に示すCPU10が、第一の図形操作モードにおいて、図6〜図8に示す変形処理を実行するためのフローチャートの例を示したものが、先述した図5の後半部分である。
即ち、図2に示すCPU10は、ステップS504において、対象となる2次元図形が三角形31等であると判定しているので、先述したステップS505により第一の図形操作モードへと移行した際には、三角形31等の変形処理へと移行する(ステップS508)。そして、第二の押下ポイントの押下開始位置37と、そこからの移動方向の判定を行い、描画処理を開始する(ステップS511)。
図6に示すように、第二の押下ポイントの押下開始位置37が端点上(即ち、角部)であると判定した場合は(ステップS512)、次に第二の押下ポイントの移動終了位置42を特定し(ステップS513)、第二の押下ポイントの押下開始位置37とそれに接続された接続線40を削除し、第二の押下ポイントの移動終了位置42を新たな角部として作成し、削除前の接続線40により移動前の点と結ばれていた隣接角部43,44と、第二の押下ポイントの移動終了位置とを結ぶ接続線を新たに作成表示する(ステップS514)。
また、図7に示すように、第二の押下ポイントの押下開始位置38が三角形33の中心部であると判定した場合は(ステップS515)、第二の押下ポイントの移動終了位置をまず特定し(ステップS516)、その移動終了位置と押下開始位置とを結ぶ線が上下方向の基準線と成す角度θを算出し(ステップS517)、その角度が例えば、先の図7(c)または図8(c)に示す範囲内に入っていれば、三角錐34への変形を行う(ステップS518)。
更に、図8に示すように、第二の押下ポイントの押下開始位置39が三角形35の任意の一辺上にあると判定した場合は(ステップS519)、第二の押下ポイントの移動終了位置をまず特定し(ステップS520)、その移動終了位置と第二の押下ポイントの押下開始位置39とを結ぶ線が上下方向または左右方向の基準線48,53と成す角度θ1、θ2を算出し(ステップS521)、その角度が例えば、先の図7(c)または図8(c)に示す範囲内に入っていれば、三角柱36への変形を行う(ステップS522)。
以上、図1〜図8を用いて、変形の元となる2次元図形が三角形31等の場合の変形例について述べた。このように、図1に示すマルチタッチの検出が可能なインタラクティブボード1の座標検出装置6上において、描画モード(独立した一点を検出)とは異なる押下を検出することで、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形21をその表示位置に保持することができる。
そして、その描画モード(独立した一点を検出)とは異なる特定の押下を継続して検出することで、描画モードとの誤判別を発生させることなく、2次元図形21を変形し、または3次元図形化を行うことが可能となる。
更に、第二の押下ポイントの押下開始位置37等を2次元図形の輪郭上またはその内部の任意の部位に検出し、その第二の押下ポイントの押下開始位置37等が2次元図形上のどこにあるかを判定することにより、第一の図形操作モードにおける変形方法または3次元図形化の方法を決定することができる。
その結果、2次元図形21の形状によっては変形が困難なデータ処理や画像処理を回避することができるので、ユーザにとって自然かつ直感的で違和感のない変形を実現することができる。
更に、ユーザがパレットやメニューよる変形操作の選択を行うことなく、連続した操作の中で図形の変形を容易に行うことができる。
変形の元となる2次元図形21が三角形31等以外の場合については、例えば、円または楕円、n>3(nは自然数)となるn角形、特殊な形状を有する図形などが考えられる。これらについて、変形の元となる2次元図形21が三角形31等である場合との相違点を中心に、これより述べる。
図9〜図12は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図である。図9は円錐への変形を示す図であり、図10は幅変形による楕円化を示す図である。そして、図11は円柱への変形を示す図であり、図12は球への変形を示す図である。
図13は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形処理を実行するフローチャートであり、これら図9〜図12に示す円からの各種変形処理を実行するためのフローを説明したものである。
図13のフローチャートにおいて、円錐55への変形を処理するステップS1301〜S1304も、図5におけるステップS515〜S518と同様である。
このうち、図9に示す円54から円錐55への変形の手順については、図7に示す三角形33から三角錐34への変形の場合と同様である。即ち、図9(a)の円54上における左手22による第一の押下ポイント56と、右手27による第二の押下ポイントの押下開始位置57から移動終了位置58への移動方向(57→58)が、図7(a)の三角形33上におけるものと同様である。
図9において、「円54」が「図形」に相当し、「円錐55」が「制御部によって変形された図形」に相当する。また、「第一の押下ポイント56」が「指示開始位置」に相当し、「第二の押下ポイントの押下開始位置57から移動終了位置58への移動方向(57→58)」が「指示開始位置から指示手段が移動した軌跡」に相当し、「移動終了位置58」が「指示手段が移動を終了させた指示終了位置」に相当する。この対応関係は、以下の図10、図11、図12、図14、図15、図16、図17、図19においても同様である。
次に、図11に示す円59から円柱60への変形の手順については、先の図8に示す三角形35から三角柱36への変形の場合と同様である。即ち、図11(a)の円59上における左手22による第一の押下ポイント61と、右手27による第二の押下ポイントの押下開始位置62、及び第二の押下ポイントの押下開始位置62から移動終了位置63への移動方向(62→63)が、図8(a)の三角形35上におけるものと同様である。
従って、図13のフローチャートにおいて、円柱60への変形を処理するステップS1305〜S1309も、基本的には図5におけるステップS519〜S522と同様である。
但し、第二の押下ポイントの押下開始位置62が円59の外周ライン上にある場合、その移動方向に応じて変形処理を変えなければならないので、その移動方向を判定するためのステップS1307が追加されている。これが、先の図8に示す三角形35から三角柱36への変形の場合においてはなかった部分である。
図9に示す円54から円錐55への変形や、図11に示す円59から円柱60への変形は、変形の元となる2次元図形が円である場合の3次元変形パターンであるが、もうひとつの3次元変形パターンとしては、球への変形が挙げられる。
図12は、円64から球65への変形の手順を示しており、先述した図11と比較すると、図12(a)の円64上における左手22による第一の押下ポイント66と、右手27による第二の押下ポイントの押下開始位置67から移動終了位置68への移動方向(67→68)は、図11(a)の円59上におけるものと同様であるが、図12(a)に示す第二の押下ポイントの押下開始位置67は図11(a)に示すものと異なっている。
即ち、図11(a)の円59上において、右手27による第二の押下ポイントの押下開始位置62が円59の外周上にあるのに対し、図12(a)の円64上における第二押下ポイントの押下開始位置67は、円64のいわゆる「中心部」にある(「中心部」であるかどうかについては、前述と同様に、円の中心から予め設定された一定の範囲内にあるかどうかにより判定すればよい)。
逆に、図9に示す円54から円錐55への変形の手順と異なる点は、第二の押下ポイントの移動方向にある。即ち、図9(a)の円54上における第二の押下ポイントの移動方向(57→58)が、いわゆる「上下方向」であるのに対し、図12(a)の円64上における第二の押下ポイントの移動方向(67→68)は、いわゆる「斜め方向」である(「上下方向」なのか「斜め方向」なのかについては、例えば、前述のように、図7(c)に示す判定基準を満たしているか、図8(c)に示す判定基準を満たすかにより判定される)。
従って、図12に示す円64から球65への変形処理ステップS1310〜S1311は、図13に示すフローチャートにおいて、ステップS1302から分岐して行われる。
ところで、変形の元となる2次元図形としての円64には角部がないので、三角形の場合における図6に示すようなピンポイント変形はできない。その代わり、真円から楕円、または楕円の幅を変更するような変形パターン(以下「楕円変形」と略す)が必要となる。なぜならば、先に説明した円錐や円柱への変形についても、真円からではなく楕円からの変形の方が作成しやすいからである。
図10は、真円69から楕円70への変形の手順を示しており、右手27による第二の押下ポイント71が真円69の外周ライン上にあるのは、図11に示す円59から円柱60への変形の手順と同様である。図9と異なるのは、第二の押下ポイント71から移動終了位置72への移動方向(71→72)である。図9においてはいわゆる「上下方向」であるのに対し、図10の移動方向(71→72)は、「左右方向」となっている。
「左右方向」の判定基準に関しては、例えば、図10(c)に示す通り、第二の押下ポイントの押下開始位置74(図10(a)における第二の押下ポイントの押下開始位置71に相当)から移動終了位置75までの距離をLとし、その距離Lを有し、第二の押下ポイントの押下開始位置74と移動終了位置75とを結ぶ直線76と左右方向の基準線77とが成す角度をθ3とした場合に、基準線77からの左右方向のズレ度合いを示すX3=Lsinθ3の許容範囲を、判定基準として設定する。図10(c)の場合は、その許容範囲が|X|≦5mmと設定されている。
更に、図10においては、先に説明した第二の押下ポイント71から移動終了位置72への移動方向(71→72)が、いわゆる「左右方向」であるかどうかという点に加えて、第二の押下ポイントの押下開始位置74と、それに先立って確定している第一の押下ポイント73との関係が、楕円変形を実行するかしないかの判定に用いられている。
即ち、図10においては、第一の押下ポイント73と第二の押下ポイント71の押下開始位置74とが、真円69の中心を通る上下方向の基準線78を挟んで位置していれば、楕円変形を実行する。
これらの手順を図13に示すフローチャートに組み込むと、ステップS1307から分岐して、ステップS1310〜S1311へと至る処理となる。尚、以上の図10を用いて説明した真円69から楕円70への変形の手順は、もともと楕円70であったものの長径の長さを変更する場合においても、同様に実行される。また、先の図6〜図8の三角形31等においても、その幅を変更する場合の手順として用いてもよい。
以上の図11〜図13において、変形の元となる2次元図形が円59である場合の変形例について述べた。
更に、変形の元となる2次元図形がn>3(nは自然数)となるn角形の場合の変形パターンについて、これより述べる。
図14〜図17は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図であり、変形の元となる2次元図形がn>3(nは自然数)となるn角形の代表として、四角形を取り上げた場合の各種変形バリエーションを示している。
図14はいわゆる「ピンポイント変形」を示す図であり、長方形79から四角形84への変形を示し、図15は長方形79から四角錐85への変形を示している。そして、図16は長方形79から四角柱86への変形を示す図であり、図17は、斜め変形(この場合は長方形79から平行四辺形80への変形)を示す図である。
また、図18は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形処理を実行するフローチャートであり、図14〜図17に示す、n>3(nは自然数)となるn角形の代表としての四角形からの各種変形処理を実行するためのフローを説明するものである。
このうち、図14に示すピンポイント変形については、その手順や図18に示す処理ステップS1801〜S1804が、図6に示す三角形31からのピンポイント変形の手順及び図5に示す処理ステップS512〜S514と同様である。また、図15に示す四角錐85への変形についても、その手順や図18に示す処理ステップS1805〜S1808が、図7に示す三角形33から三角錐34への変形の手順及び図5に示す処理ステップS515〜S518、または図9に示す円54から円錐55への変形の手順及び図13に示す処理ステップS1301〜S1304と同様である。
更に、また、図16に示す四角柱86への変形についても、その手順や図18に示す処理ステップS1809〜S1813が、図8に示す三角形35から三角柱36への変形の手順及び図5に示す処理ステップS519〜S522、または図11に示す円59から円柱60への変形の手順及び図13に示す処理ステップS1305〜S1309と同様である。よって、これらについては、その詳細な説明を省略する。
これまで説明した三角形や円からの変形においては出てきていない変形パターンとして、図17に示すような斜め変形が挙げられる。図17は斜め変形の一種で、長方形を平行四辺形と変形させる手順を示す図である。
図17に示す長方形79から平行四辺形80への斜め変形は、図18に示すフローチャートを見ればわかるように、その途中までの処理ステップS1809〜S1811が、n角形からn角柱へ変形する場合と同様である。
即ち、図17において、長方形79上の第一の押下ポイント81が長方形79上にあり、第二の押下ポイントの押下開始位置82が長方形79の外周ライン上にある点では、図16に示す四角柱86へと変形する場合と同様である。
ここで、図17の斜め変形が図16に示す四角柱86への変形と異なる点は、第二の押下ポイントの移動方向である。図16に示す四角柱86への変形における第二の押下ポイントの移動方向はいわゆる「斜め方向」であるが、図17の斜め変形においては、第二の押下ポイントの移動方向(82→83)を「左右方向」としている(「左右方向」なのか「斜め方向」なのかについては、例えば、前述のように、図10(c)に示す判定基準を満たしているか、図8(c)に示す判定基準を満たすかにより判定される)。
また、第二の押下ポイントの押下開始位置82が、長方形79の外周ライン上のどの辺にあるかも重要なポイントである。このような斜め変形においては、第二の押下ポイントの移動方向と同じ方向成分を少なくとも有する辺に第二の押下ポイントの押下開始位置82がなければならない。
若しくは、第二の押下ポイントの押下開始位置82が置かれた辺が伸びている方向と「同方向」に、第二の押下ポイントが移動した場合は斜め変形を行う、としてもよい。その場合は図17に示すような左右方向に伸びる辺だけでなく、他の辺による斜め変形も可能となる。
尚、「同方向」なのかどうかについては、例えば、図10(c)に示す判定基準を応用し、左右の基準線77の代わりに第二の押下ポイントの押下開始位置82が置かれた辺を基準として、予め設定された許容範囲内に第二の押下ポイントの移動が収まるかどうかで判定すればよい。
以上、図14〜図18においては、長方形79から平行四辺形80への変形を例に説明したが、このような斜め変形は、その変形の元となる2次元図形がn角形である場合においても可能である。
図19は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形の説明図であり、図18までに説明した一般的な図形とは異なる、例えば、星型87のような、特殊な2次元図形を元に変形する場合においても、前述の変形パターンを適用することは可能である。
図20は本発明の実施例1に係るインタラクティブボードのタッチパネル上における図形変形処理を実行するフローチャートであり、特殊な2次元図形を元に変形する場合のフローを説明している。図20では、既に前述しているピンポイント変形、斜め変形、柱への変形が組み込まれた形となっているが、もちろん、錐への変形や幅変形を組み合わせてもよい。
尚、実施例1では変形方法として、ピンポイント変形、3次元図形化、斜め変形、幅変形の中から選択している。また、第二の押下ポイントの押下開始位置としては、前記2次元図形の角部、中央部、辺のいずれかを選択している。
更に、第二の押下ポイントの移動方向としては、上下、左右、斜め、押下げした辺の延長方向と同方向のいずれかを選択するようにしている。
更に、また、第二の押下ポイントの第一の押下ポイントとの関係には、対象2次元図形において予め設定された上下方向の基準中心線を挟んで、第二の押下ポイントが第一の押下ポイントから離れる方向に移動しているか否かを判定することも行っている。
実施例1はこれらの組み合わせの一例を示したものであり、変形対象となる図形によっては、ピンポイント変形、3次元図形化、斜め変形、幅変形のいずれかを行わないようにもしている。しかしながら、ユーザにとって自然かつ直感的で違和感のない変形であれば、本発明は実施例1に示した組み合わせに限定されるものではない。
以上のように、本発明は、変形対象の2次元図形の形状、その2次元図形における第二の押下ポイントの押下開始位置と移動方向及び第一の押下ポイントとの位置関係により、ピンポイント変形、3次元化、斜め変形、幅変形などの中から変形パターンを特定し実行するので、ユーザにとって自然かつ直感的で違和感のない変形を実現することができる。
更に、ユーザがパレットやメニューよる変形操作の選択を行うことなく、連続した操作の中で図形の変形を容易に行うことができる。
本発明に係る図形の変形操作において、特に学校教育等で電子情報ボードを用いて図形操作で説明を行う場合、思考をそがれることなく連続し、かつ一貫した操作を行うことができる。また、変形における過程の説明にも役立てることもできる。更に、本発明は、携帯端末のような単体装置にも応用可能である。
本発明に係るタッチパネルシステムは、電子黒板、インタラクティブボード、携帯用PDA、大画面表示盤等の電子機器、入力表示システムに広く応用可能である。
1 インタラクティブボード
2 コンピュータ
3 通信ケーブル
4 プロジェクタ
5 タッチパネル
6 座標検出装置
7 電子ペン
8 イレーサー

Claims (12)

  1. 互いに交差する行電極と列電極により構成されるタッチパネルと、
    前記タッチパネル上における指示手段による指示位置及び移動経路を検出する検出部と、
    前記タッチパネル上に表示された図形上において前記指示手段が指示した指示開始位置と前記指示開始位置から前記指示手段が移動した軌跡と前記指示手段が移動を終了させた指示終了位置とを前記検出手段が検出し、前記検出手段が検出した前記指示開始位置及び前記軌跡及び前記指示終了位置の情報に基づき、前記図形を変形させる制御部とを有することを特徴とするタッチパネルシステム。
  2. 互いに交差する行電極と列電極により構成されるタッチパネルと、
    前記タッチパネル上における指示手段による指示位置及び移動経路を検出する検出部と、
    前記タッチパネル上に形成された図形の一部を指示することにより図形を保持する保持検出部と、
    前記保持検出部による前記図形保持指示を受信し、かつ前記タッチパネル上に表示された前記図形上において前記指示手段が指示した指示開始位置と前記指示開始位置から前記指示手段が移動した軌跡と前記指示手段が移動を終了させた指示終了位置とを前記検出手段が検出し、前記検出手段が検出した前記指示開始位置及び前記軌跡及び前記指示終了位置の情報に基づき、前記図形を変形させる制御部とを有することを特徴とするタッチパネルシステム。
  3. 指やスタイラス等のタッチ位置を複数検出可能な多点同時検出機構と、
    前記多点同時検出機構により検出したタッチ位置をモニターの表示面またはプロジェクタ等で光学的に投射されたスクリーン表示面等に表示するための表示データを作成するための情報処理装置と、
    前記情報処理装置より前記表示データを受け取り、前記モニターの表示面またはスクリーン表示面等に表示する表示装置とで構成され、
    前記情報処理装置は、前記表示装置上に2次元図形を作成表示可能な描画モードを有するものであって、
    前記描画モードにおいて予め作成表示された2次元図形を形成する輪郭上若しくはその輪郭に囲まれた内部において、二点以上の第一の押下ポイントが予め設定された第一の時間以上連続して検出され、前記第一の押下ポイントのそれぞれの二点が予め設定された第一の範囲内にある場合、前記2次元図形の作成位置を保持する保持モードへと移行する入力表示システム。
  4. 前記保持モードが予め設定された第二の時間以上連続した場合、前記2次元図形の作成位置を保持したまま変形または3次元図形化する第一の図形操作モードへと移行する請求項3に記載の入力表示システム。
  5. 前記第一の図形操作モードへと移行する際に前記2次元図形の形状判定を行い、その判定結果により変形可否判断を行う請求項4に記載の入力表示システム。
  6. 変形の対象とする前記2次元図形を形成する輪郭上またはその輪郭に囲まれた内部であって、かつ前記第一の範囲外に第二の押下ポイントを検出した場合、前記2次元図形の形状、前記2次元図形上における前記第二の押下ポイントの押下開始位置と移動方向及び第一の押下ポイントとの位置関係により、前記第一の図形操作モードにおける変形方法を決定する請求項4に記載の入力表示システム。
  7. 前記変形方法には、少なくともピンポイント変形、3次元図形化、斜め変形、幅変形のいずれかを含む請求項6に記載の入力表示システム。
  8. 前記第二の押下ポイントの押下開始位置には、前記2次元図形の角部、中央部、辺のいずれかを含む請求項6に記載の入力表示システム。
  9. 前記第二の押下ポイントの移動方向には、上下、左右、斜め、押下げした辺の延長方向と同方向のいずれかを含む請求項6に記載の入力表示システム。
  10. 前記第二の押下ポイントの第一の押下ポイントとの関係には、対象2次元図形において予め設定された上下方向の基準中心線を挟んで、第二の押下ポイントが第一の押下ポイントから離れる方向に移動しているか否かを判定することを含む請求項6に記載の入力表示システム。
  11. 請求項1乃至請求項10に記載のタッチパネルシステムまたは入力表示システムを備えたことを特徴とするインタラクティブボード。
  12. 請求項1乃至請求項10に記載のタッチパネルシステムまたは入力表示システムを備えたことを特徴とする電子機器。
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