JP2011022647A - 検査画像判定装置、スケール、検査画像判定方法およびプログラム - Google Patents

検査画像判定装置、スケール、検査画像判定方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複雑・専門的なハードウェアを必要とせずに良好な検査写真を確保し、1箇所の検査に対する保険としての多数の撮影を不要にする。
【解決手段】解像度チャートR2から、縦バーB1の本数および横バーB2の本数に対応する輝度信号を解像度判定パラメータとし、解像度判定パラメータ>解像度判定閾値であるか否かを判定する。Yesであれば解像度は合格と判定し、Noであれば解像度は不合格と判定しする。あるいは検出した濃度・カラーチャートR3を解析して各色を抽出し、抽出された各色の低濃度、中濃度、高濃度部分に該当する画素値の分布を検出し、それぞれの値が予め定められた各色に対応する閾値範囲内であるかどうかを判定し、判定結果がYesであれば色別濃度は合格と判定し、Noであれば色別濃度は不合格と判定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、土木・建築・建設工事における施工検査業務、特に検査対象の証拠写真の撮影業務を支援する技術に関する。
特許文献1では、工事写真に仮想のスタッフを写し込んで写真の寸法を管理するバーチャルスタッフ写真寸法管理方法であって、予め寸法を計測し縦方向及び横方向の寸法が既知の白板又は黒板とともに工事写真を撮影し、撮影した画像内に白板又は黒板の位置を指定し、指定された位置に基づき撮影した画像を正射投影画像に変換し、正射投影画像内に白板又は黒板の寸法を基準にした仮想のスタッフ像を写し込むことにより、撮影した工事写真の寸法を管理する。
特許文献2では、画像処理装置(画像処理プログラム)は、入力画像からカラーチャート画像を抽出し、抽出されたカラーチャート画像に基づいて撮影時の光源を判定し、光源の判定結果に応じてデバイスプロファイルを選択し、選択されたデバイスプロファイルを用いて色変換処理を行う。また、画像処理装置は、入力画像のカラーチャート画像の周囲にある画素値を用いて補間データを生成し、生成された補間データでカラーチャート画像を置換する。
特許文献3は解像度測定用チャートの一例、特許文献4は濃度測定用チャートの一例を示す。
特許文献5は失敗画像の判定の一例を示す。特許文献5は、各画像ファイルのMaker Note Tagに書き込まれた、AE警告、AF警告、手ぶれ警告などの各種警告情報が書き込まれている画像ファイルについては失敗画像データであると判定である。
特許文献6は、カラーチャートの撮影データに基づき色処理情報を生成する色処理方法であって、特定色のパッチの撮影データを取得し、特定色のパッチの撮影データに基づき、撮影データが適性な露出で撮影されたか否かを判定し、適正な露出で撮影されたと判定された露出条件に基づき撮影されたカラーチャートの撮影データに基づき色処理情報を求める。
特許文献7は手ブレ・ピンボケ補正の一例を示す。
非特許文献1では、PDAに検査箇所の配筋図と確認事項を表示し、検査箇所ごとに配筋写真を管理し、キープラン、配筋図、工事写真を含む報告書を作成するとする。
特開2006−135862号公報 特開2006−93770号公報 特開2008−281481号公報 特開2009−118304号公報 特開2004−201247号公報 特開2007−81680号公報 特開2006−279807号公報
大林組技術研究所生産技術研究部「配筋検査システム−携帯端末と写真理機能で配筋検査を支援−」、インターネットURL[http://www.obayashi.co.jp/technology/shoho/pdf/leeflet/3-217.pdf]、平成21年5月14日検索
工事写真を撮影する際に、手ブレをしたり明るさが足りなかったりし、検査画像として使えない場合がある。デジタルカメラの小さな画面に表示されるプレビューやポストビューでは、撮影された写真が検査画像の役目を果たすことができるか否かの確認が困難であるため、保険の意味で1つの検査箇所で複数の写真を撮影することが通常である。このため、写真の整理の際に写真の選択の工数が増加し、また写真の記憶容量が増大することにより、工事写真の転送・コピー時間が増大することによる作業時間の増大や保管のための各種メディア容量の肥大によるコスト的な問題が発生する。
本発明では、複雑・専門的なハードウェアを必要とせずに良好な検査写真を確保し、1箇所の検査に対する保険としての多数の画像撮影と保存を不要にし、検査写真選別の作業時間を削減するとともに、検査写真の保管に必要なメディア容量を大幅に削減することを目的とする。
本発明は、所望の検査対象、所定の検査コード、所定の解像度チャートおよび所定の濃度チャートを被写体として撮影した画像である検査画像を取得する取得部と、取得部が取得した検査画像から、検査コードを識別する検査コード識別部と、検査コード識別部が検査コードを識別したことに応じて解像度チャートを識別し、識別した解像度チャートから解像度情報を識別する解像度情報識別部と、検査コード識別部が検査コードを識別したことに応じて濃度チャートを識別し、識別した濃度チャートから濃度情報を識別する濃度情報識別部と、解像度情報識別部の識別した解像度情報と、濃度情報識別部の識別した濃度情報に基づき、検査画像の合否を判定する合否判定部と、を備える検査画像判定装置を提供する。
好ましくは、解像度情報識別部は、検査用コード識別部が識別した検査コードの近傍に存在する解像度チャートから、分解された線分の個数を解像度情報として識別する。
好ましくは、合否判定部は、線分の個数と所定の解像度閾値とを比較し、比較結果に応じて検査画像の合否を判定する。
好ましくは、解像度情報識別部は、検査用コード識別部が識別した検査コードの近傍に存在する濃度チャートから、複数の異なる色に対応する複数の異なる段階の濃度を解像度情報として識別する。
好ましくは、合否判定部は、複数の異なる色に対応する複数の異なる段階の濃度と各色および各段階の濃度に対応する所定の濃度閾値とを比較し、比較結果に応じて検査画像の合否を判定する。
好ましくは、解像度情報と濃度情報に基づき、検査写真の良否の度合いを数値化した合格度を算出する算出部と、算出部が算出した合格度に従って、合否判定部が合格と判定した検査画像の中から画像を選択する選択部と、を備える。
好ましくは、合否判定部の判定結果に基づいて新たな検査画像の取得の必要性の有無を通知する通知部を備える。
好ましくは、通知部は、合否判定部が合格と判定したことに応じ、検査画像の取得が完了した旨を通知する。
好ましくは、通知部は、合否判定部が不合格と判定したことに応じ、新たな検査画像の取得が必要である旨を通知する。
本発明は、上記の検査画像判定装置の取得部が取得する検査画像の被写体である検査コード、解像度チャートおよび濃度チャートと、所定の計測用目盛りとが同一面に配置されたスケールを提供する。
本発明は、情報処理装置が、所望の検査対象、所定の検査コード、所定の解像度チャートおよび所定の濃度チャートを被写体として撮影した画像である検査画像を取得するステップと、取得した検査画像から、検査コードを識別するステップと、検査コードを識別したことに応じて解像度チャートを識別し、識別した解像度チャートから解像度情報を識別するステップと、検査コードを識別したことに応じて濃度チャートを識別し、識別した濃度チャートから濃度情報を識別するステップと、識別した解像度情報と、識別した濃度情報に基づき、検査画像の合否を判定するステップと、を実行する検査画像判定方法を提供する。
この検査画像判定方法を情報処理装置に実行させるためのプログラムも本発明に含まれる。
本発明によると、撮影した検査写真が合格であるか否かを、解像度チャートおよび濃度チャートされた解像度情報および各色の濃度情報に基づいて判定する。検査員は、この判定結果に基づいて、すでに良好な検査画像が得られたか、あるいは検査画像の再取得が必要であるかを判断でき、合格の判定すなわち良好な検査画像が得られたならば検査画像の取得を完了でき、不要な画像を何枚も撮る必要がない。あるいは、不合格であれば検査画像を再取得し、より適切な検査画像の取得の機会を確保できる。
検査システムの概略構成図 携帯端末の構成を例示した図 スケールの一例を示す図 サーバの構成を例示した図 第1実施形態に係るメイン処理のフローチャート 警告処理のフローチャート 第1実施形態に係るパラメータ再設定処理のフローチャート 不合格画像保存処理のフローチャート 第2実施形態に係るメイン処理のフローチャート 第2実施形態に係る再撮影処理のフローチャート 第2実施形態に係る検査写真合否判定処理のフローチャート 第3実施形態に係るメイン処理のフローチャート 第3実施形態に係る再撮影処理のフローチャート 第3実施形態に係る検査写真合否判定処理のフローチャート 撮影完了処理のフローチャート
図1は本発明の好ましい実施形態に係る検査システムの概略構成を示す。このシステムは、携帯端末1およびサーバ2を含む。携帯端末1、サーバ2は、移動体通信網のゲートウェイ3、インターネットおよびLANなどで構築されたネットワーク4を介して相互に接続可能である。
携帯端末1は、公知のカメラ付き携帯電話やカメラ付きPDAなどで構成できる。なお、音声の通話に関わる回路はなくてもよい。また、カメラ50は携帯端末1に一体に構成されていなくてもよく、カメラ50は携帯端末1に外部機器として接続されていてもよい。
図2は、携帯端末1の構成を例示する。携帯端末1全体の動作は中央処理装置(CPU)30によって統括制御される。CPU30は、所定のプログラムに従って動作を制御する制御手段として機能するとともに、撮影時におけるカメラの50の自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、ホワイトバランス(WB)調整演算など、各種演算を実施する演算手段として機能する。
バス32を介してCPU30と接続されたメモリ34は、CPU30が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ、CCD画素欠陥情報、カメラ動作に関する各種定数/情報等が格納された不揮発性記憶媒体(ROM、EEPROM)が含まれる。
また、メモリ34は、プログラムの展開領域及びCPU30の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データや音声データの一時記憶領域として利用されるSDRAMと、画像データ専用の一時記憶メモリであるVRAMを含んでいる。VRAMは、A領域とB領域が含まれている。メモリとVRAMは共用することが可能である。
携帯端末1にはモード選択スイッチ、撮影ボタン、その他、メニュー/OKキー、十字キー、キャンセルキーなどの操作部46が設けられている。操作部46からの信号はCPU30に入力され、CPU30は入力信号に基づいて携帯端末1の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、表示装置48の表示制御などを行う。撮影ボタンは、撮影開始の指示を入力する操作ボタンである。操作部46の操作に応じて、携帯端末1は撮影モードまたは再生モードに設定される。
表示装置48は、カラー表示可能な液晶ディスプレイで構成されている。表示装置48は、撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、表示装置48は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。
撮影モードが選択されると、カラーCCD固体撮像素子(以下CCDと記載)やCMOSなどの撮像素子を含むカメラ50に電源が供給され、撮影可能な状態になる。
カメラ50のレンズユニットを通過した光は、CCDの受光面に結像される。CCDの受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列されており、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配置されている。また、CCDは、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。CPU30は、CCDでの電荷蓄積時間を制御する。尚、CCDに代えてMOS型など他の方式の撮像素子を用いてもよい。
CCDの受光面に結像された被写体像は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CPU30の指令に従いタイミングジェネレータ70から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
カメラ50は、アナログ処理部、A/D変換器、画像信号処理回路を含む。
カメラ50は、CCDから出力された信号をアナログ処理部(CDS/AMP)に送り、ここで画素ごとのR,G,B信号がサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)され、増幅された後、A/D変換器に加えられる。A/D変換器によってデジタル信号に変換された点順次のR,G,B信号は、メモリ34に記憶される。
画像信号処理回路は、メモリ34に記憶されたR,G,B信号をCPU30の指令に従って処理する。即ち、画像信号処理回路は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含む画像処理手段として機能し、CPU30からのコマンドに従ってメモリ34を活用しながら所定の信号処理を行う。
画像信号処理回路に入力されたRGBの画像データは、画像信号処理回路において輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施される。画像信号処理回路で処理された画像データはVRAMに格納される。
撮影画像を表示装置48にモニタ出力する場合、VRAMから画像データが読み出され、バス32を介して表示装置48に送られる。表示装置48は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して表示する。
CCD50から出力される画像信号によって、1コマ分の画像を表す画像データがVRAMのA領域とB領域とで交互に書き換えられる。VRAMのA領域及びB領域のうち、画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている画像データが読み出される。このようにしてVRAM内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が表示装置48に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに表示装置48に表示される。撮影者は、表示装置48に表示される映像(スルームービー画)によって撮影画角を確認できる。
撮影ボタンが押されると、記録用の撮影動作がスタートする。撮影ボタンの押下に応動して取得された画像データは画像信号処理回路において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ34に格納される。
メモリ34に格納されたY/C信号は、図示しない圧縮伸張回路によって所定のフォーマットに従って圧縮した上で、メモリカードなどの可搬性記録媒体に記録することができる。例えば、静止画についてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式で記録される。
操作部46により再生モードが選択されると、可搬性記録媒体に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、圧縮伸張回路を介して非圧縮のYC信号に伸張され、画像信号処理回路を介して表示用の信号に変換された後、表示装置48に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が表示装置48の画面上に表示される。
静止画の一コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む)に、十字キーの右キー又は左キーを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされた位置の画像ファイルが可搬性記録媒体から読み出され、上記と同様にして静止画像や動画が表示装置48に再生表示される。
また、携帯端末1は、送話音声を入力するマイクロフォン12と、受話音声を出力するスピーカ14と、マイクロフォン12から入力された音声の符号化及び受信した音声の復号化を行う音声処理部26と、サーバ2あるいは別の携帯端末1と移動体通信網を介して音声、画像その他のデータを通信する通信ユニット15を備える。
携帯端末1は、所定のスケールが設置された所望の検査箇所を被写体とした検査写真をカメラ50により撮影する。
図3は検査箇所近傍に設置され検査箇所とともに被写体として撮影されるスケールXの一例を示す。このスケールXには、検査写真の合否判定用のチャートが記載されたスケールであることを示す画像コードR1−1およびR1−2と、焦点が合っているか否かを判別するための解像度チャートR2と、露出が合っているかまたカラーバランスが合っているかを判別するための濃度・カラーチャートR3と、検査対象の寸法を示す目盛りGが、金属、樹脂、木材その他の材質で形成された柱状部材の同一面に印字されている。目盛りGの寸法の単位は任意である。
画像コードR1はバーコード、より好ましくはQRコードのような2次元バーコードで構成されており、合否判定用のチャートの記載があることを示すチャート識別情報が埋め込まれている。チャートのバージョンなどその他の情報が埋め込まれていてもよい。ここでは例えば、画像コードR1−1にはチャート識別情報「1」が、R1−2にはチャート識別情報「2」がそれぞれ埋め込まれているものとする。R1−1、R1−2をまとめてR−1で表すこともある。
解像度チャートR2は、例えば縦横の太さの異なる複数の線を含んでいる。ここでは、解像度チャートR2は縦方向の解像度を解析するための縦バーB−1と縦方向の解像度を解析するための縦バーB−2を含んでいる。
濃度・カラーチャートR3は、R,G,B,グレーの各色に対応する低・中・高濃度のパターンで構成する。
図4はサーバ2の構成を例示する。サーバ2は、コンピュータで構成され、CPU21、メモリ(RAM,ROM)22、HDD23、通信ユニット24などを含む。またサーバ2は、データ入出力回路、表示回路、操作装置などを含むことができる。通信ユニット24は、ネットワーク4に接続して携帯端末1との間でデータ送受信を行うための回路である。
図5は携帯端末1で実行される、第1実施形態に係るメイン処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S1では、操作部46からの「検査写真撮影用アプリ起動」の指示に応じて、メモリ34に格納されている当該アプリを起動する。このアプリはS2〜S17の処理を実行する。
S2では、カメラ50を起動し、スルームービー画の表示を開始する。
S3では、撮影枚数n=0とする。
S4では、メモリ34に記憶されているカメラ50のデフォルト補正パラメータを読み出し、カメラ50にこの補正パラメータを設定する。デフォルト補正パラメータは、濃度・色・階調補正処理、カラーバランス調整処理、自動合焦(AF)処理、自動露出(AE)処理、シャープネス(鮮鋭化)処理、倍率色収差、歪曲収差補正、周辺光量補正、ボケ補正、広角歪み補正などカメラ50に関係する各種パラメータのデフォルト値を含む。
S5では、所定のスケールXが設置された所望の検査箇所を被写体とした検査写真をカメラ50により撮影する。
S6では、S5でカメラ50が撮影した画像である検査写真の解析を開始する旨の指示を操作部46から受け付け、当該指示を受け付けたことに応じてS7に進み、検査写真が合格であるか否かの判定処理を開始する。
S7では、検査写真からチャート識別情報の検出を試みる。図4のスケールXでは、コードR1−1およびR1−2の双方の検出を試みる。
S8では、検査写真の画像コードからチャート識別情報、ここではR1−1に対応する「1」およびR1−2に対応する「2」の双方を検出できたか否かを判定する。Yesの場合はS9、Noの場合は後述する警告処理(図6)に進む。
S9では、メモリ34に記憶されているn回目の撮影に対応する解像度、色別濃度の各判定閾値を読み込む。このn回目の撮影に対応する判定閾値は、nが増加するにつれて緩和される。例えば、判定閾値が下限を示す場合、解像度および各色に対応する濃度の判定閾値はnが増加するにつれて減少させ、チャートR2/R3から低い解像度、低い濃度が検出されても合格と判定しやすくする。なおnは後述するパラメータ再設定処理でインクリメントされる。
S10では、検出された画像コードの位置情報に基づいて解像度チャートR2の検出を試みる。図4のチャートではR1−1の右部かつR1−2の上部の領域から解像度チャートR2を検出する。
解像度チャートR2を検出すべき領域を指定する領域情報をR1−1またはR1−2に埋め込んでおいてもよい。例えばCPU21はR1−1およびR1−2からそれぞれ領域情報D1、D2を検出すると、R1−1から検出した領域情報D1に基づいて解像度チャートR2の縦バーB1を検出するとともに、R1−2から検出した領域情報D2に基づいて解像度チャートR2の横バーB2を検出する。そして、検出した解像度チャートR2から、縦バーB1の本数および横バーB2の本数に対応する輝度信号を解像度判定パラメータとして抽出する。ここでいうB1・B2線分の本数とは、画像データ上で分解・区別可能な線分の本数である。
また、検出された画像コードR1の位置情報に基づいて濃度・カラーチャートR3の検出を試みる。そして、検出された濃度・カラーチャートR3から、各色とそれらの濃度を色・濃度判定パラメータとして抽出する。
S12では、解像度判定パラメータと解像度の判定閾値とを比較し、解像度判定パラメータ>解像度判定閾値であるか否かを判定する。Yesであれば解像度は合格と判定してS13に進み、Noであれば解像度は不合格と判定して後述のパラメータ再設定処理(図7)に進む。
具体的には、まずR1−1およびR1−2の位置を特定する。次に、特定されたR1−1およびR1−2の位置からR2のエリアを特定し、特定されたR2のエリアにエッジ抽出処理を行い、太いラインから細いラインにかけて検出できたラインの本数(x)を算出し、解像度判定パラメータX=M(定数)−xとする。そして、解像度判定パラメータXが、所定の閾値(p)よりも小さい場合、合格と判断する。
S13では、濃度判定パラメータと濃度の判定閾値とを比較し、濃度判定パラメータ>濃度判定閾値であるか否かを判定する。Yesであれば濃度は合格と判定してS14に進み、Noであれば解像度は不合格と判定して後述のパラメータ再設定処理(図7)に進む。
例えば、検出した濃度・カラーチャートR3を解析して各色を抽出し、抽出された各色の低濃度、中濃度、高濃度部分に該当する画素値の分布を検出し、それぞれの値が予め定められた各色に対応する閾値範囲内であるかどうかを判定し、判定結果がYesであれば色別濃度は合格(露出・カラーバランスが合格)と判定し、Noであれば色別濃度は不合格と判定する。
具体的には、まずR1−1およびR1−2の位置を特定し、次に、特定されたR1−1およびR1−2の位置からR3のエリアを特定する。R3に含まれるn個(図3ではn=12個)の色パターンにつき、各色パターンの中からそれぞれ所定数のサンプル点(例えば5つ)をサンプリングし、そのサンプル点のR,G,Bの値の平均値を算出する。
すなわち、R=(r0+r1+r2+r3+r4)/5, G=(g0+g1+g2+g3+g4)/5, B=(b0+b1+b2+b3+b4)/5により各色パターンの平均値を算出し、これらを各パターンに対応する画素値とする。ここでは、パターンk(1〜n)の画素値を(Rk,Gk,Bk)と表記する。
次に、各パターンk(1〜n)に対応する画素値(Rk,Gk,Bk)と各パターンkに対応する所定の基準値(Mrk,Mgk,Mbk) (1〜n)との差分の総和を算出し、その値を色・濃度判定パラメータ(Y)とする。すなわち
Y=Σ((Rk-Mrk)+(Gk- Mgk)+ (Bk-Mbk))とする。
そして、色・濃度判定パラメータ(Y)の絶対値が、所定の閾値(q)よりも小さい場合、合格と判定する。
S14では、合格フラグ=OKをメモリ34の検査写真に対応づけて記憶する。以後この検査写真を合格写真と呼ぶ。
S15では、合格写真を圧縮保存形式に変換する。
S16では、圧縮保存形式に変換された合格写真を画像本体データ、合格フラグと判定パラメータをファイルヘッダ部分やタグ情報などの付帯データとした画像ファイルを、メモリカードなどの可搬性記録媒体に記録する。あるいは、携帯端末1からサーバ2に当該画像ファイルを送信して保存させてもよい。なお、ファイル名は合格フラグ=OKである旨を示す名称にすると、検査写真が合格である旨が分かりやすい。
S17では、撮影した検査写真が合格である旨のメッセージやグラフィックを表示装置48に表示する。この表示の代わりにあるいは表示とともに音声を再生してもよい。
S18では、本処理を終了する。
図6は携帯端末1で実行される警告処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S21では、撮影した検査写真からチャート識別情報が検出できなかった旨の警告を表示装置48に表示する。
S22では、新たな検査写真の撮影を継続するか否かの選択入力を受け付ける。
S23では、継続する旨の入力があったか否かを判定し、Yesならばメイン処理のS5に進み、NoならばS24に進む。
S24では、処理を終了する。
図7は、携帯端末1で実行されるパラメータ再設定処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S31では、nを1だけインクリメントする。
S32では、nが撮影回数の上限例えば4回を超えたか否かを判断する。Yesの場合はS33、Noの場合は後述する不合格処理(図8)のS41に進む。
S33では、解像度判定パラメータおよび濃度判定パラメータに基づき、カメラ50の補正パラメータを算出する。例えば、濃度・カラーチャートR3におけるある色の高濃度のパターンに対応する判定パラメータが閾値に満たない場合、すなわち露出アンダーの場合、その色濃度補正量をマイナス、すなわち、明るくなるようにする。また、解像度が所定の閾値に満たない場合は、ピンボケ・手ブレが発生しており、これらを補正する強さを示すパラメータγを大きくする(例えば特許文献7を参照)。あるいは、上述のように算出した色・濃度判定パラメータYの絶対値が閾値qよりも大きく不合格と判定された場合、色・濃度判定パラメータYの符号がマイナスの場合には露出アンダーと判断し+EVの補正を実施し、プラスの場合には露出オーバーと判断し−EVの補正を実施する。
S34では、S33で算出された補正パラメータをカメラ50に設定する。そして、メイン処理のS5に進む。
図8は、携帯端末1で実行される不合格画像保存処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S41では、検査写真が不合格である旨のメッセージ文書・アイコンなどを表示装置48に表示する。表示の代わりに音声を再生してもよい。
S42では、不合格と判定された検査写真(不合格写真)を保存するか否かの選択入力を受け付ける。
S43では、不合格写真を保存する旨の入力を受け付けたか否かを判定し、YesならばS45、NoならばS49に進む。
S45では、合格フラグ=NGをメモリ34に保存する。
S46では、不合格写真を圧縮保存形式に変換する。
S47では、圧縮保存形式に変換された不合格写真を画像本体データ、合格フラグ=NG、判定パラメータをファイルヘッダ部分やタグ情報などの付帯データとした画像ファイルを、メモリカードなどの可搬性記録媒体に記録する。あるいは、携帯端末1からサーバ2に当該画像ファイルを送信して保存させてもよい。なお、ファイル名は合格フラグ=Nである旨を示す内容にすると、検査写真が不合格である旨が分かりやすい。
S48・S49では、本処理を終了する。
以上、携帯端末1は撮影した検査写真が合格であるか否かを、スケールから検出された解像度および各色の濃度に基づいて判定し、合格であればその旨を示す合格フラグと、濃度パラメータ、解像度判定パラメータ、検査写真をともに保存し、不合格であれば濃度パラメータ、解像度判定パラメータに基づいて適切なカメラ50の補正パラメータを再設定した上で撮影を繰り返し、解像度・濃度に関して緩和された基準閾値で合否判定を繰り返すか、不合格の旨を示す合格フラグとともに検査写真を保存することができる。
<第2実施形態>
検査写真の合否判定は携帯端末1でなくサーバ2で行ってもよい。
図9は、携帯端末1で実行される、第2実施形態に係るメイン処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S51〜S55は、S1〜S5と同様である。ただし、S52では検査箇所を示すID情報の入力を操作部46から受け付ける。
S56では、検査箇所を示すID情報、撮影回数n、検査写真を対応づけた撮影関連データをサーバ2に送信する。
S57では、サーバ2からの検査写真の合否判定結果を待機する。検査写真の合否判定結果は、後述する検査写真合否判定処理(図11)のS101でサーバ2から携帯端末1に送信される。
S58では、サーバ2から合否判定結果を受信する。合否判定結果は合否判定フラグ=OKまたはNGで示される。
S59では、合否判定フラグ=OKであるか否かを判断する。Yesの場合はS60に進み、Noの場合は後述する再撮影処理(図10)のS62に進む。
S60〜S61はS17〜S18と同様である。
図10は、携帯端末1で実行される再撮影処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S62では、合否判定の結果がNGである旨を表示装置48に表示する。サーバ2が合否判定の結果をNGと判定した原因を示す不合格要因フラグを通知してくれば、それもあわせて表示装置48に表示する。例えば、不合格要因フラグが「A」ならば画像コード未検出、「B」ならば解像度NG(ピンボケまたは手ブレ発生)、「C」ならば濃度NG(露出不足または露出オーバー)、「D」ならば解像度NG・濃度NGを示す情報を表示する。表示の代わりに、あるいは表示とともにそれらの情報を示す音声を再生してもよい。
S63〜S66はそれぞれS22〜S32と同様である。ただし、S64でYesと判定された場合はS65に進み、Noと判定された場合はS70に進む。また、S66でYesと判定された場合はS67に進み、Noと判定された場合はS71に進む。
S67では、合否判定結果に基づくカメラ50の補正パラメータを設定するか否かの選択入力を促す画面を表示装置48に表示し、当該選択入力を待機する。
S68では、補正パラメータを設定する選択入力を操作部46から受け付けたか否かを判断する。Yesの場合はS69、Noの場合はS55に進む。
S69はS34と同様である。なお、補正パラメータの設定後S55に進む。
S70は本処理を終了する。
S71では、撮影写真が不合格と判定された回数が規定の数値(例えば4回)に達したため、撮影を終了する旨のメッセージを表示装置48に表示する。
S72は本処理を終了する。
図11はサーバ2の実行する検査写真合否判定処理のフローチャートを示す。この処理をサーバ2のCPU21に実行させるためのプログラムはメモリ22に記憶されている。
S81では、携帯端末1からの撮影関連データの受信を待機する。この撮影関連データは前述のメイン処理のS56で携帯端末1からサーバ2に送信される。
S82では、携帯端末1から撮影関連データを受信する。
S83では、受信した撮影関連データをメモリ22に保存する。
S84〜S89はそれぞれS6〜S11と同様である。ただし、S86でYesと判定された場合はS99に進み、Noと判定された場合はS87に進む。
S90はS12と同様である。なお解像度の各判定閾値はメモリ22に記憶されている。Yes(合格)と判定されればS91、No(不合格)と判定されればS92に進む。
S91では、解像度を基準に判定した旨を示す解像度合格フラグ=OKをメモリ22に記憶する。
S92では、解像度を基準に判定した旨を示す解像度合格フラグ=NGをメモリ22に記憶する。
S93はS13と同様である。なお色別濃度の各判定閾値はメモリ22に記憶されている。Yes(合格)と判定されればS94、No(不合格)と判定されればS95に進む。
S94では、色別濃度を基準に判定した旨を示す色別濃度合格フラグ=OKをメモリ22に記憶する。
S95では、色別濃度を基準に判定した旨を示す色別濃度合格フラグ=NGをメモリ22に記憶する。
S96では、解像度合格フラグ=OKかつ色別濃度合格フラグ=OKであるか否かを判定する。Yesの場合はS100、Noの場合はS97に進む。
S97はS45と同様である。
S98はS33と同様である。
S99では、解像度合格フラグおよび色別濃度合格フラグに基づいて不合格要因フラグの内容を決定しメモリ22に記憶する。例えば、S86でNoと判定されれば、画像コード未検出を示す「A」を不合格要因フラグの内容に決定する。また、解像度合格フラグ=NGかつ色別濃度合格フラグ=OKであれば、解像度NG(より具体的には、手ブレまたはピンボケ発生)を示す「B」を不合格要因フラグの内容に決定する。また、解像度合格フラグ=OKかつ色別濃度合格フラグ=NGであれば、色別濃度NG(より具体的には、露出不足または露出オーバー)を示す「C」を不合格要因フラグの内容に決定する。また、解像度合格フラグ=NGかつ色別濃度合格フラグ=NGであれば、解像度・濃度NGを示す「D」を不合格要因フラグの内容に決定する。その他の不合格要因を検出し、これらを示すフラグを不合格要因フラグの内容に決定してもよい。
S100はS34と同様である。
S101では、S98で算出された補正パラメータと、S99で決定された不合格要因フラグの内容と、S82で受信した検査箇所IDとを対応づけたデータである判定関連データをメモリ22に記憶し、当該判定関連データを携帯端末1に送信する。そして、S81に戻り、携帯端末1からの撮影関連データの受信を待機する。なお、判定関連データに、S88・S89で算出された判定パラメータ、S91・S92で設定された解像度合格フラグ、S94・95で設定された色別濃度合格フラグ、S97・S98で設定された合格フラグを含めてもよい。
以上のように、サーバ2が、カメラ50で撮影された検査写真の内容が合格または不合格であるかを、検査写真の被写体になったスケールに基づいて判定し、その判定結果に基づく不合格原因を携帯端末1に通知し、携帯端末1でこれを表示して検査員に検査写真が不合格と判定された理由を伝えることができる。また、サーバ2は、検査写真が不合格であれば、再設定されたカメラ50の補正パラメータを携帯端末1に送った上、次回撮影された検査写真を緩和された基準に従い、合格または不合格であるかを判定することを繰り返す。
<第3実施形態>
図12は携帯端末1で実行される、第3実施形態に係るメイン処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S201〜S204はS51〜S54と同様である。
S205では、n回目の撮影に対応するカメラ50の補正パラメータをメモリ34から読み出す。メモリ34に予め記憶されたn回目の撮影に対応するカメラ50の補正パラメータの値は、互いに異なる。以下では、nがインクリメントされるごとに補正パラメータを変化させて、複数の検査写真を撮影する。なお、n回目の撮影で得られた検査写真を格納する画像ファイルの付帯情報としてnを格納し、どの検査写真が何回目の撮影で得られたか否かをサーバ2で識別できるようにしておく。
S206では、カメラ50にて所定枚数(例えば4枚)の検査写真を撮影する。
S207では、S32と同様の判断を行い、Yesと判断されればS205に戻り、Noと判断されればS208に進む。すなわち、ここでは、撮影ごとに補正パラメータの変更された検査写真が所定枚数得られたか否かを判断している。
S208は、S56と同様である。ただし、送信する検査写真はS206で複数撮影されたものである。
S209〜S213は、S57〜S61と同様である。ただし、サーバ2から受信する解析結果は「撮影完了した旨の通知」または「再撮影を促す通知」であり、S211では、「撮影完了した旨の通知」を受信したか「再撮影を促す通知」を受信したかを判断して、「撮影完了した旨の通知」を受信した場合はS212、「再撮影を促す通知」を受信した場合は後述する再撮影処理(図13)のS214に進む。
図13は携帯端末1で実行される再撮影処理のフローチャートを示す。この処理をCPU30に実行させるためのプログラムはメモリ34に記憶されている。
S214では、検査写真が不合格であり、撮影のやり直しが必要である旨の情報を表示装置48に表示する。この表示に変えて、あるいはこの表示とともに、同様の情報を音声メッセージを再生してもよい。
S215〜S216はS23〜S24と同様である。ただし、S216においてYesの場合(撮影継続する)はメイン処理のS203に戻り、Noの場合(撮影継続しない)はS217に進んで本処理を終了する。
図14はサーバ2の実行する検査写真合否判定処理のフローチャートを示す。この処理をサーバ2のCPU21に実行させるためのプログラムはメモリ22に記憶されている。
S301〜S303はS81〜S83と同様である。ただし、S302で受信する検査写真は複数である。
S304では、n=0とする。
S305では、画像ファイルの付帯情報に撮影回数nが格納された検査写真につき、S84と同様の処理を行う。
S306〜S307はS85〜S86と同様である。ただし、S307でYesの場合(コード検出)はS308、Noの場合(コード未検出)はS318に進む。
S308〜S316はS88〜S96と同様である。ただし、S316においてYesと判定された場合はS317に進み、Noと判定された場合はS319に進む。
S317はS97と同様である。
S318はS99と同様である。
S319はS100と同様である。
S320では、S308およびS309で算出された解像度判定パラメータおよび色別濃度判定パラメータに基づいて合格度を算出する。合格度は検査写真の良否の度合いを数値で示した情報である。例えば、合格度=α×(解像度判定パラメータ−解像度の判定閾値)+β×(色別濃度の判定パラメータ−色別濃度の各判定閾値)により算出される。この場合、合格度の数値が高いほど良好であることを示す。α、βは、いずれのパラメータをより合格度に反映させるかを決める重みであり、同等に反映させるならばα=β=0.5とする。なお、値が低いほど良好であることを示すように合格度を定義してもよい。例えば、前述の解像度判定パラメータX、色・濃度判定パラメータY、重みα、βを用いて、合格度=X×α−|Y|×βと定義することができる。この定義に従うと、解像度判定パラメータXは正の値で小さいほどそれだけ合格度が高くなり、色・濃度判定パラメータYが0に近いほど合格度が高くなる。
S321では、S308・S309で算出された補正パラメータと、S318で決定された不合格要因フラグの内容と、S311・S312で設定された解像度合格フラグと、S314・315で設定された色別濃度合格フラグと、S317・S319で設定された合格フラグと、S320で算出した合格度と、S302で受信した検査箇所IDとを対応づけたデータである判定関連データをメモリ22に記憶する。
S322では、nが受信した検査写真の総数N(例えばN=4)に達したか否かを判断する。NoであればS323に進み、Yesならば後述する撮影完了処理(図15)のS324に進む。
S323はS31と同様である。
図15はサーバ2の実行する撮影完了処理のフローチャートを示す。この処理をサーバ2のCPU21に実行させるためのプログラムはメモリ22に記憶されている。
S324では、メモリ22に記憶された、n回目に撮影された検査写真に対応する判定関連データをオープンする。
S325では、オープンされた判定関連データに含まれる合格フラグ=OKであるか否かを判断する。Yesの場合はS326、Noの場合はS328に進む。
S326では、合格フラグ=OKの判定関連データの中から、合格度が最も高い判定関連データを選択し、当該選択された判定関連データに選択フラグ=ONを付与し、メモリ22に記憶する。なお、選択フラグ=ONの付与された判定関連データに含まれる検査写真を、最終的に採用する検査写真とし、その他の検査写真はメモリ22から削除してもよい。
S327では、撮影完了した旨の通知を携帯端末1に送信する。そして、S301に戻る。
S328では、再撮影を促す通知を携帯端末1に送信する。そして、S301に戻る。
以上のように、所定回数まで繰り返される各回の撮影時にカメラ50の補正パラメータを変化させて同一の検査箇所を被写体とした複数の検査写真を撮影し、携帯端末1からサーバ2に送信する。サーバ2は携帯端末1から受信した当該複数の検査写真の中から最も合格度の高いものを選択して、それを最終的な検査写真に採用できる。また、合格フラグ=OKの検査写真がなければ、再撮影を携帯端末1に通知できる。
1:カメラ付き携帯端末、2:サーバ

Claims (12)

  1. 所望の検査対象、所定の検査コード、所定の解像度チャートおよび所定の濃度チャートを被写体として撮影した画像である検査画像を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した検査画像から、前記検査コードを識別する検査コード識別部と、
    前記検査コード識別部が前記検査コードを識別したことに応じて前記解像度チャートを識別し、前記識別した解像度チャートから解像度情報を識別する解像度情報識別部と、
    前記検査コード識別部が前記検査コードを識別したことに応じて前記濃度チャートを識別し、前記識別した濃度チャートから濃度情報を識別する濃度情報識別部と、
    前記解像度情報識別部の識別した解像度情報と、前記濃度情報識別部の識別した濃度情報に基づき、前記検査画像の合否を判定する合否判定部と、
    を備える検査画像判定装置。
  2. 前記解像度情報識別部は、前記検査用コード識別部が識別した検査コードの近傍に存在する解像度チャートから、分解された線分の個数を解像度情報として識別する請求項1に記載の検査画像判定装置。
  3. 前記合否判定部は、前記線分の個数と所定の解像度閾値とを比較し、前記比較結果に応じて前記検査画像の合否を判定する請求項2に記載の検査画像判定装置。
  4. 前記解像度情報識別部は、前記検査用コード識別部が識別した検査コードの近傍に存在する濃度チャートから、複数の異なる色に対応する複数の異なる段階の濃度を解像度情報として識別する請求項1〜3のいずれかに記載の検査画像判定装置。
  5. 前記合否判定部は、前記複数の異なる色に対応する複数の異なる段階の濃度と各色および各段階の濃度に対応する所定の濃度閾値とを比較し、前記比較結果に応じて前記検査画像の合否を判定する請求項4に記載の検査画像判定装置。
  6. 前記解像度情報と前記濃度情報に基づき、前記検査写真の良否の度合いを数値化した合格度を算出する算出部と、
    前記算出部が算出した合格度に従って、前記合否判定部が合格と判定した検査画像の中から画像を選択する選択部と、
    を備える請求項1〜5のいずれかに記載の検査画像判定装置。
  7. 前記合否判定部の判定結果に基づいて新たな検査画像の取得の必要性の有無を通知する通知部を備える請求項1〜6のいずれかに記載の検査画像判定装置。
  8. 前記通知部は、前記合否判定部が合格と判定したことに応じ、検査画像の取得が完了した旨を通知する請求項7に記載の検査画像判定装置。
  9. 前記通知部は、前記合否判定部が不合格と判定したことに応じ、新たな検査画像の取得が必要である旨を通知する請求項7または8に記載の検査画像判定装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の検査画像判定装置の取得部が取得する検査画像の被写体である前記検査コード、前記解像度チャートおよび前記濃度チャートと、所定の計測用目盛りとが同一面に配置されたスケール。
  11. 情報処理装置が、
    所望の検査対象、所定の検査コード、所定の解像度チャートおよび所定の濃度チャートを被写体として撮影した画像である検査画像を取得するステップと、
    前記取得した検査画像から、前記検査コードを識別するステップと、
    前記検査コードを識別したことに応じて前記解像度チャートを識別し、前記識別した解像度チャートから解像度情報を識別するステップと、
    前記検査コードを識別したことに応じて前記濃度チャートを識別し、前記識別した濃度チャートから濃度情報を識別するステップと、
    前記識別した解像度情報と、前記識別した濃度情報に基づき、前記検査画像の合否を判定するステップと、
    を実行する検査画像判定方法。
  12. 請求項11に記載の検査画像判定方法を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023032374A1 (ja) * 2021-08-31 2023-03-09 富士フイルム株式会社 データ生成方法、学習方法、撮像装置、及びプログラム

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