JP2011019573A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然呼吸や体動などの動きがある場合にも対応することを課題とする。
【解決手段】マスク像・マーカ像取得部23bが、マスク像を取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線が照射されたサブトラクション画像を取得する。ライブ像・マーカ像取得部23cが、ライブ画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線が照射されたサブトラクション画像を取得する。そして、マーカ像照合調整部23dが、マスク像・マーカ像取得部23bによって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、ライブ像・マーカ像取得部23cによって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、マスク像とライブ像との組み合わせを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線撮影装置に関する。
近年、透視ロードマップ機能を備えたX線撮影装置が登場している。透視ロードマップ機能とは、造影剤が注入された状態で取得された画像をマスク像とし、このマスク像と、造影剤が注入されない状態で取得された画像とを組み合わせ、差分処理を行うことで、血管像が強調された画像をモニタに表示する機能である。また、透視ロードマップ機能は、血管像やガイドワイヤ、カテーテルなどを表示する透視サブトラクション機能と、これらに加えて背景像をさらに表示する透視ランドマーク機能とに大別される。
ここで、透視ロードマップ機能は、異なる時点に取得された二つの画像を組み合わせる手法であることから、二つの画像の位置がずれてしまうおそれがある。このため、従来、透視ロードマップ機能は、自然呼吸などによる影響を受けない頭部の画像に主に利用されている。なお、透視ロードマップ機能と同様に差分処理を行う技術として、エネルギーサブトラクション透視機能がある。エネルギーサブトラクション透視機能とは、低圧と高圧とを交互に切り替えて画像を取得し、隣り合う低圧の画像と高圧の画像とを組み合わせ、差分処理を行うことで、骨を除いた軟部組織の画像や骨の画像を表示する機能である。また、二つの画像の位置合わせに特徴領域を用いる技術がある。
特開2004−321310号公報 特開2007−54636号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、自然呼吸による動きを伴う画像、例えば腹部の画像には利用できず、また、体動がある場合にも利用できないなど、柔軟性に欠けるという課題があった。すなわち、上記したように、透視ロードマップ機能は、異なる時点に取得された二つの画像を組み合わせる手法であるので、自然呼吸による動きや体動があると、二つの画像の位置がずれてしまい、マスク像の選択や補正が困難であった。なお、ポストプロセスによる補正を行ったとしても、リアルタイム性がないため、適切な補正とはならない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自然呼吸や体動などの動きがある場合にも対応することが可能なX線撮影装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、造影剤が注入された状態で取得された第一画像と造影剤が注入されない状態で取得された第二画像とを組み合わせ、血管像が強調された画像を表示するX線撮影装置であって、複数の第一画像群を所定間隔で取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射して、複数のサブトラクション画像群を取得する第一画像取得手段と、第二画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第二画像取得手段と、前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像取得手段によって取得された第二画像と組み合わせるべき第一画像を前記複数の第一画像群の中から選択する選択手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明は、造影剤が注入された状態で取得された第一画像と造影剤が注入されない状態で取得された第二画像とを組み合わせ、血管像が強調された画像を表示するX線撮影装置であって、第一画像を取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第一画像取得手段と、第二画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第二画像取得手段と、前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像と前記第一画像との位置合わせのための移動量を算出する移動量算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の本発明は、造影剤が注入された状態で取得された第一画像と造影剤が注入されない状態で取得された第二画像とを組み合わせ、血管像が強調された画像を表示するX線撮影装置であって、複数の第一画像群を所定間隔で取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射して、複数のサブトラクション画像群を取得する第一画像取得手段と、第二画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第二画像取得手段と、前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像取得手段によって取得された第二画像と組み合わせるべき第一画像を前記複数の第一画像群の中から選択する選択手段と、前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像と前記第一画像との位置合わせのための移動量を算出する移動量算出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1、3または6の本発明によれば、自然呼吸や体動などの動きがある場合にも対応することが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るX線撮影装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施例1に係るX線撮影装置の外観を示す斜視図である。 図3は、ROI指定を説明するための図である。 図4は、マーカ像群を説明するための図である。 図5は、マーカ像の選択を説明するための図である。 図6は、ロードマップ画像を説明するための図である。 図7は、ロードマップ画像を説明するための図である。 図8は、ロードマップ画像を説明するための図である。 図9は、ROI指定シーケンス工程を示すフローチャートである。 図10は、マスクシーケンス工程を示すフローチャートである。 図11は、ロードマップシーケンス工程を示すフローチャートである。 図12は、実施例1におけるタイムチャートである。 図13は、ROI指定を説明するための図である。 図14は、ピクセルシフト量の算出を説明するための図である。 図15は、ROI指定シーケンス工程を示すフローチャートである。 図16は、マスクシーケンス工程を示すフローチャートである。 図17は、ロードマップシーケンス工程を示すフローチャートである。 図18は、実施例2におけるタイムチャートである。
以下に、本発明に係るX線撮影装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
[実施例1に係るX線撮影装置の構成]
まず、図1〜図8を用いて、実施例1に係るX線撮影装置の構成を説明する。図1は、実施例1に係るX線撮影装置の構成を示すブロック図であり、図2は、実施例1に係るX線撮影装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、実施例1に係るX線撮影装置100は、X線源装置1と、X線検出器4と、アーム5と、寝台6と、機構制御部7と、システム制御部8と、X線高電圧発生装置9と、操作部12と、表示部13と、画像処理装置20とを備える。
X線源装置1は、X線管2とX線絞り装置3とを有する。X線管2は、X線高電圧発生装置9によって供給される高電圧を用いてX線を発生する。X線絞り装置3は、X線管2によって発生されたX線の一部を遮蔽することで照射野を制御する。
X線検出器4は、患者Pを透過したX線を電荷に変換して検出する。
アーム5は、X線源装置1及びX線検出器4を支持する。C型のアーム5は、土台に設けられたモータでプロペラのように高速回転する。寝台6は、患者Pが横たわる。機構制御部7は、アーム5の回転や寝台6の移動を制御する。
システム制御部8は、X線撮影装置100全体を制御する。
X線高電圧発生装置9は、X線制御部10と高電圧発生部11とを有する。X線制御部10は、高電圧発生部11を制御することで、X線管2によって発生されるX線を制御する。高電圧発生部11は、X線管2に供給する高電圧を生成する。
操作部12は、X線撮影装置100に対する操作者による操作を受け付ける。表示部13は、画像処理装置20によって処理された画像を表示する。
画像処理装置20は、画像入力部21と、画像記憶部22と、画像処理部23と、画像出力部24とを有する。画像入力部21は、X線検出器4からX線データを受け取り画像記憶部22に格納する。画像記憶部22は、画像入力部21から格納された画像データを記憶し、また、画像処理部23から格納された画像を記憶する。画像処理部23は、X線検出器4によって検出された画像データについて画像処理を行い、画像記憶部22に格納する。画像出力部24は、画像記憶部22に記憶されている画像を表示部13に表示する。
また、図1に示すように、画像処理部23は、マーカ指定受付部23aと、マスク像・マーカ像取得部23bと、ライブ像・マーカ像取得部23cと、マーカ像照合調整部23dと、ロードマップ部23eとを有する。
マーカ指定受付部23aは、マーカ像の指定を受け付ける。ここで、マーカ像とは、被検体の特徴的な部位を含む所定範囲の画像である。後述するように、実施例1に係るX線撮影装置100は、マスク像から抽出したマーカ像とライブ像から抽出したマーカ像とを照合することで、マスク像とライブ像との組み合わせを調整する。このため、実施例1においては、まず、ROI(Region Of Interest)指定シーケンス工程を実行し、マーカ指定受付部23aが、マーカ像としてどの範囲を用いるべきかを指定するROI指定を受け付けるのである。
例えば、マーカ指定受付部23aは、造影剤が注入されない状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われた結果の画像データから、骨を除いた軟部組織の画像を抽出し、画像記憶部22や画像出力部24を介して表示部13に表示する。すると、操作者が、表示部13に表示された画像に対してROI指定の操作をすることで、マーカ指定受付部23aは、ROI指定を受け付ける。この時、操作者は、造影剤の影響を受けない場所であって、かつ、自然呼吸に伴う腹部(臓器)の動きの補正に利用できる特徴的な部位をROI指定する。例えば、図3に示すように、横隔膜の縁をROI指定する。なお、図3は、ROI指定を説明するための図である。
マーカ指定受付部23aにて受け付けられたROI指定は、後述するマスク像・マーカ像取得部23bによる処理やライブ像・マーカ像取得部23cによる処理に用いられる。なお、実施例1においては、操作者がROI指定する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、マーカ指定受付部23aが、軟部組織の画像を公知の手法により解析し、解析の結果、横隔膜の縁をROI指定範囲としてもよい。
マスク像・マーカ像取得部23bは、マスク像を取得するとともにマーカ像を取得する。具体的には、マスクシーケンス工程において、マスク像・マーカ像取得部23bは、造影剤が注入された状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われた結果の画像データから、一呼吸分に相当するマスク像群を作成する。
また、マスク像・マーカ像取得部23bは、同じくエネルギーサブトラクション透視が行われた結果の画像データから軟部組織の画像を抽出し、抽出した軟部組織の画像から、一呼吸分に相当するマーカ像群を作成する。この時、マスク像・マーカ像取得部23bは、マーカ指定受付部23aによって受け付けられたROI指定の範囲をマーカ像の範囲として抽出することになる。例えば、マスク像・マーカ像取得部23bは、図4に示すようなマーカ像群を作成する。図4は、マーカ像群を説明するための図である。なお、マスク像・マーカ像取得部23bは、マスク像群とマーカ像群との対応関係を保持している。
ライブ像・マーカ像取得部23cは、ライブ像を取得するとともにマーカ像を取得する。具体的には、ロードマップシーケンス工程において、ライブ像・マーカ像取得部23cは、造影剤が注入されない状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われた結果の画像データから、ライブ像を作成する。
また、ライブ像・マーカ像取得部23cは、同じくエネルギーサブトラクション透視が行われた結果の画像データから軟部組織の画像を抽出し、抽出した軟部組織の画像から、ロードマップの背景像及びマーカ像を作成する。この時、ライブ像・マーカ像取得部23cは、マーカ指定受付部23aによって受け付けられたROI指定の範囲をマーカ像の範囲として抽出することになる。なお、実施例1においては、透視ランドマーク機能用として背景像を作成したが、透視サブトラクション機能のように背景像が不要な場合には、背景像を作成する必要はない。
マーカ像照合調整部23dは、マスクシーケンス工程にて作成されたマーカ像群と、ロードマップシーケンス工程にて作成されたマーカ像とを照合することで、マスク像とライブ像との組み合わせを調整する。具体的には、マーカ像照合調整部23dは、マスクシーケンス工程にて作成されたマーカ像群の中から、ロードマップシーケンス工程にて作成されたマーカ像と最も類似性の高いマーカ像を選択し、選択したマーカ像と対応関係のあるマスク像、すなわち一呼吸分の同一位相で収集されたマスク像を、ライブ像と組み合わせるべきマスク像として選択する。
例えば、マーカ像照合調整部23dは、図5に示すようにマーカ像を選択する。なお、図5に示す上の一群のマーカ像群が、マスクシーケンス工程にて作成されたマーカ像群であり、図5に示す下の一つのマーカ像が、ロードマップシーケンス工程にて作成されたマーカ像である。図5に示すように、マーカ像照合調整部23dは、一呼吸分に相当するマーカ像群の中から、ロードマップシーケンス工程にて作成されたマーカ像と最も類似性の高いマーカ像を選択する。図5において、灰色に塗りつぶされた部分が、被検体の特徴的な部位である。なお、図5は、マーカ像の選択を説明するための図である。
ロードマップ部23eは、血管像が強調されたロードマップ画像を作成し、表示部13に表示する。具体的には、ロードマップ部23eは、マーカ像照合調整部23dにおいて組み合わされたライブ像とマスク像との差分処理を行うことで、ロードマップ画像を作成し、作成したロードマップ画像を表示部13に表示する。この時、実施例1においては、透視ランドマーク機能用として背景像を作成しているので、ロードマップ部23eは、ライブ像とマスク像とを差分処理した後の画像に背景像を加え、例えば図6に示すようなロードマップ画像を表示部13に表示する。図6に「臓器の辺縁」とあるのは、背景像を示すものである。なお、背景像に骨の部分が含まれる場合には、例えば図7に示すようなロードマップ画像を表示し、背景像を作成しない場合には、例えば図8に示すようなロードマップ画像を表示する。図6〜図8は、ロードマップ画像を説明するための図である。
[実施例1に係るX線撮影装置による処理手順]
続いて、図9〜図12を用いて、実施例1に係るX線撮影装置による処理手順を説明する。図9は、ROI指定シーケンス工程を示すフローチャートであり、図10は、マスクシーケンス工程を示すフローチャートであり、図11は、ロードマップシーケンス工程を示すフローチャートである。また、図12は、実施例1におけるタイムチャートである。
[ROI指定シーケンス工程]
図9に示すように、まず、X線撮影装置100は、操作者による指示を受け付けるなどして、エネルギーサブトラクション透視を開始する(ステップS101)。具体的には、X線撮影装置100は、低圧と高圧とを交互に切り替えて被検体に対するX線照射を行い、X線検出器4によって検出された画像データが、画像入力部21によって画像記憶部22に格納される。
次に、マーカ指定受付部23aは、エネルギーサブトラクション透視によって取得された画像データから、骨を除いた軟部組織の画像を抽出する(ステップS102)。具体的には、マーカ指定受付部23aは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで、軟部組織の画像を抽出する。
そして、マーカ指定受付部23aは、ステップS102において抽出した軟部組織の画像を表示部13に表示し(ステップS103)、操作者によるROI指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS104)。マーカ指定受付部23aは、ROI指定を受け付けた場合には(ステップS104肯定)、処理を終了する。
[マスクシーケンス工程]
図10に示すように、X線撮影装置100は、操作者による指示を受け付けるなどして、エネルギーサブトラクション透視を開始する(ステップS201)。具体的には、X線撮影装置100は、低圧と高圧とを交互に切り替えて被検体に対するX線照射を行い、X線検出器4によって検出された画像データが、画像入力部21によって画像記憶部22に格納される。なお、マスクシーケンス工程においては、造影剤が注入された状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われる。
次に、マスク像・マーカ像取得部23bは、呼吸1周期分のマスク像群を作成する(ステップS202)。具体的には、マスク像・マーカ像取得部23bは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、加算処理を行うことで、マスク像を作成し、これを呼吸1周期分作成する。例えば、マスク像・マーカ像取得部23bは、図12に示すように、マスクシーケンス工程において、『Mask 1』から『Mask n+1』までのマスク像群を作成する。
続いて、マスク像・マーカ像取得部23bは、呼吸1周期分のマーカ像群を作成する(ステップS203)。具体的には、マスク像・マーカ像取得部23bは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで軟部組織の画像を抽出し、抽出した軟部組織の画像からROI指定の範囲を抽出することで、マーカ像を作成する。また、マスク像・マーカ像取得部23bは、一呼吸分に相当するマーカ像群を作成する。例えば、マスク像・マーカ像取得部23bは、図12に示すように、マスクシーケンス工程において、『マーカ(M) 1』から『マーカ(M) n+1』までのマーカ像群を作成する。
[ロードマップシーケンス工程]
図11に示すように、X線撮影装置100は、操作者による指示を受け付けるなどして、エネルギーサブトラクション透視を開始する(ステップS301)。具体的には、X線撮影装置100は、低圧と高圧とを交互に切り替えて被検体に対するX線照射を行い、X線検出器4によって検出された画像データが、画像入力部21によって画像記憶部22に格納される。なお、ロードマップシーケンス工程においては、造影剤が注入されない状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われる。
なお、以下に説明するステップS302からS307までの処理手順は、図12のロードマップシーケンス工程に示すように、所定のタイミングで一連の処理として行われるものである。すなわち、ライブ像・マーカ像取得部23cによってライブ像が取得されてから、ロードマップ部23eによってロードマップ画像が表示されるまでの一連の処理は、高速処理され、表示部13上には、ロードマップ部23eによって作成されたロードマップ画像がリアルタイムの動画像として表示されることになる。
すなわち、まず、ライブ像・マーカ像取得部23cは、ライブ像を作成する(ステップS302)。具体的には、ライブ像・マーカ像取得部23cは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、加算処理を行うことで、ライブ像を作成する。例えば、ライブ像・マーカ像取得部23cは、図12に示すように、ロードマップシーケンス工程において、ライブ像『ライブ1』を作成する。
次に、ライブ像・マーカ像取得部23cは、背景像を作成する(ステップS303)。具体的には、ライブ像・マーカ像取得部23cは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで、背景像を作成する。例えば、ライブ像・マーカ像取得部23cは、図12に示すように、ロードマップシーケンス工程において、背景像『背景1』を作成する。
続いて、ライブ像・マーカ像取得部23cは、マーカ像を作成する(ステップS304)。具体的には、ライブ像・マーカ像取得部23cは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで軟部組織の画像を抽出し、抽出した軟部組織の画像からROI指定の範囲を抽出することで、マーカ像を作成する。例えば、ライブ像・マーカ像取得部23cは、図12に示すように、ロードマップシーケンス工程において、マーカ像『マーカ(R)1』を作成する。
そして、マーカ像照合調整部23dが、ステップS304において作成したマーカ像を、マスクシーケンス工程にて作成したマスク像群と照合し、最も類似度の高いマーカ像を選択する(ステップS305)。
また、マーカ像照合調整部23dは、ステップS306において選択したマーカ像と対応関係のあるマスク像を、ライブ像と組み合わせるべきマスク像としてマスク像群から選択する(ステップS306)。
続いて、ロードマップ部23eが、ステップS305において組み合わされたライブ像とマスク像との差分処理を行い、背景像の加算処理を行うことでロードマップ画像を作成し、作成したロードマップ画像を表示部13に表示する(ステップS307)。例えば、ロードマップ部23eは、図12に示すように、ロードマップシーケンス工程において、ロードマップ画像『表示1』を作成し、表示する。
その後、ライブ像・マーカ像取得部23cが終了指示を受け付けたか否かを判定しており(ステップS308)、受け付けていない場合には(ステップS308否定)、再び、ライブ像を作成する処理を行う。
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1に係るX線撮影装置100は、マスク像・マーカ像取得部23bが、マスク像を取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線が照射されたサブトラクション画像を取得する。ライブ像・マーカ像取得部23cが、ライブ画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線が照射されたサブトラクション画像を取得する。そして、マーカ像照合調整部23dが、マスク像・マーカ像取得部23bによって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、ライブ像・マーカ像取得部23cによって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、マスク像とライブ像との組み合わせを調整する。
より具体的には、実施例1においては、マスク像・マーカ像取得部23bは、一呼吸分に相当するマスク像群及びマーカ像群を取得し、マーカ像照合調整部23dは、マーカ像群上にて特定される被検体の軟部組織情報と、ライブ像とともに取得されたマーカ像上にて特定される被検体の軟部組織情報とを照合することで、所定のライブ像と組み合わせるべきマスク像をマスク像群から選択し、選択したマスク像と所定のライブ像とを組み合わせる。
このようなことから、実施例1によれば、自然呼吸による腹部の動きがある場合にも、対応することが可能になる。すなわち、透視ロードマップ機能は、異なる時点に取得された二つの画像を組み合わせる手法であるので、従来の技術では、自然呼吸による動きがあると、二つの画像の位置がずれてしまい、マスク像の選択が困難であった。しかしながら、実施例1によれば、マーカ像群上にて特定される被検体の軟部組織情報と、ライブ像とともに取得されたマーカ像上にて特定される被検体の軟部組織情報とを照合することで、所定のライブ像と組み合わせるべきマスク像をマスク像群から選択することができる。この結果、自然呼吸による腹部の動きがある場合にも、対応することが可能になる。
また、実施例1によれば、画像全体同士を照合する手法ではなく、マーカ像同士を照合する手法であるので、計算処理の対象となるデータ量が減少し、計算時間を短縮することも可能になる。
なお、透視ランドマーク機能において、骨を消した状態の背景像を用いた場合には、例えば医師は、血管と臓器との関係(例えば、肝がんでの栄養血管と腫瘍部との関係など)が明確に表示された画面をみながらガイドワイヤなどを挿入することができるようになり、塞栓術や動注療法のナビゲーションなどにも役立てることができる。
さて、これまで実施例1においては、自然呼吸による腹部の動きに対応する手法を説明してきた。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、いわゆる体動に対応することも可能である。実施例2では、体動に対応する手法を説明する。
実施例2におけるマーカ指定受付部23aは、実施例1と同様、マーカ像の指定を受け付ける。もっとも、実施例1と異なり、マーカ指定受付部23aは、造影剤が注入されない状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われた結果の画像データから、骨の画像を抽出し、表示部13に表示する。すると、操作者は、造影剤の影響を受けない場所であって、かつ、体動の補正に利用できる特徴的な部位をROI指定する。例えば、図13に示すように、肋骨の一部をROI指定する。なお、図13は、ROI指定を説明するための図である。
また、実施例2におけるマスク像・マーカ像取得部23bは、マーカ像として、一呼吸分に相当するマーカ像群を作成するのではなく、一つのマーカ像を作成すればよい。例えば、マスク像・マーカ像取得部23bは、図14に示す左側のマーカ像を作成する。また、実施例2におけるライブ像・マーカ像取得部23cは、マーカ像として、例えば図14に示す中央のマーカ像を作成する。図14は、ピクセルシフト量の算出を説明するための図である。
そして、実施例2におけるマーカ像照合調整部23dは、実施例1と同様、マスクシーケンス工程にて作成されたマーカ像と、ロードマップシーケンス工程にて作成されたマーカ像とを照合することで、マスク像とライブ像との組み合わせを調整するが、実施例1と異なり、照合の結果、所定のライブ像とマスク像との位置合わせのための移動量を算出する。
具体的には、マーカ像照合調整部23dは、図14に示すように、マスクシーケンス工程にて作成されたマーカ像と、ロードマップシーケンス工程にて作成されたマーカ像との差分処理を行い、差分結果の濃度の標準偏差が最小となるように、上下、左右のピクセルシフト量を算出する。
そして、実施例2におけるロードマップ部23eは、マーカ像照合調整部23dによって算出されたピクセルシフト量を用いてライブ像もしくはマスク像を補正し、補正後のライブ像とマスク像との差分処理を行うことで、ロードマップ画像を作成し、作成したロードマップ画像を表示部13に表示する。なお、実施例2においても、透視ランドマーク機能用として背景像を作成しているので、ロードマップ部23eは、ライブ像とマスク像とを差分処理した後の画像に背景像を加えたロードマップ画像を表示部13に表示する。
[実施例2に係るX線撮影装置による処理手順]
続いて、図15〜図18を用いて、実施例2に係るX線撮影装置による処理手順を説明する。図15は、ROI指定シーケンス工程を示すフローチャートであり、図16は、マスクシーケンス工程を示すフローチャートであり、図17は、ロードマップシーケンス工程を示すフローチャートである。また、図18は、実施例2におけるタイムチャートである。
[ROI指定シーケンス工程]
図15に示すように、まず、X線撮影装置100は、操作者による指示を受け付けるなどして、エネルギーサブトラクション透視を開始する(ステップS401)。具体的には、X線撮影装置100は、低圧と高圧とを交互に切り替えて被検体に対するX線照射を行い、X線検出器4によって検出された画像データが、画像入力部21によって画像記憶部22に格納される。
次に、マーカ指定受付部23aは、エネルギーサブトラクション透視によって取得された画像データから、骨の部分の画像を抽出する(ステップS402)。具体的には、マーカ指定受付部23aは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで、骨の部分の画像を抽出する。
そして、マーカ指定受付部23aは、ステップS402において抽出した骨の部分の画像を表示部13に表示し(ステップS403)、操作者によるROI指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS404)。マーカ指定受付部23aは、ROI指定を受け付けた場合には(ステップS404肯定)、処理を終了する。
[マスクシーケンス工程]
図16に示すように、X線撮影装置100は、操作者による指示を受け付けるなどして、エネルギーサブトラクション透視を開始する(ステップS501)。具体的には、X線撮影装置100は、低圧と高圧とを交互に切り替えて被検体に対するX線照射を行い、X線検出器4によって検出された画像データが、画像入力部21によって画像記憶部22に格納される。なお、マスクシーケンス工程においては、造影剤が注入された状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われる。
次に、マスク像・マーカ像取得部23bは、マスク像を作成する(ステップS502)。具体的には、マスク像・マーカ像取得部23bは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、加算処理を行うことで、マスク像を作成する。例えば、マスク像・マーカ像取得部23bは、図18に示すように、マスクシーケンス工程において、一つのマスク像『Mask』を作成する。
続いて、マスク像・マーカ像取得部23bは、マーカ像を作成する(ステップS503)。具体的には、マスク像・マーカ像取得部23bは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで骨組織の画像を抽出し、抽出した骨の部分の画像からROI指定の範囲を抽出することで、マーカ像を作成する。例えば、マスク像・マーカ像取得部23bは、図18に示すように、マスクシーケンス工程において、一つのマーカ像『マーカ(M)』を作成する。
[ロードマップシーケンス工程]
図17に示すように、X線撮影装置100は、操作者による指示を受け付けるなどして、エネルギーサブトラクション透視を開始する(ステップS601)。具体的には、X線撮影装置100は、低圧と高圧とを交互に切り替えて被検体に対するX線照射を行い、X線検出器4によって検出された画像データが、画像入力部21によって画像記憶部22に格納される。なお、ロードマップシーケンス工程においては、造影剤が注入されない状態の被検体に対してエネルギーサブトラクション透視が行われる。
なお、以下に説明するステップS602からS607までの処理手順は、図18のロードマップシーケンス工程に示すように、所定のタイミングで一連の処理として行われるものである。すなわち、ライブ像・マーカ像取得部23cによってライブ像が取得されてから、ロードマップ部23eによってロードマップ画像が表示されるまでの一連の処理は、高速処理され、表示部13上には、ロードマップ部23eによって作成されたロードマップ画像がリアルタイムの動画像として表示されることになる。
すなわち、まず、ライブ像・マーカ像取得部23cは、ライブ像を作成する(ステップS602)。具体的には、ライブ像・マーカ像取得部23cは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、加算処理を行うことで、ライブ像を作成する。例えば、ライブ像・マーカ像取得部23cは、図18に示すように、ロードマップシーケンス工程において、ライブ像『ライブ1』を作成する。
次に、ライブ像・マーカ像取得部23cは、背景像を作成する(ステップS603)。具体的には、ライブ像・マーカ像取得部23cは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで、背景像を作成する。例えば、ライブ像・マーカ像取得部23cは、図18に示すように、ロードマップシーケンス工程において、背景像『背景1』を作成する。
続いて、ライブ像・マーカ像取得部23cは、マーカ像を作成する(ステップS604)。具体的には、ライブ像・マーカ像取得部23cは、隣り合う低圧の画像データと高圧の画像データとを組み合わせ、差分処理を行うことで骨組織の画像を抽出し、抽出した骨組織の画像からROI指定の範囲を抽出することで、マーカ像を作成する。例えば、ライブ像・マーカ像取得部23cは、図18に示すように、ロードマップシーケンス工程において、マーカ像『マーカ(R)1』を作成する。
そして、マーカ像照合調整部23dが、マスクシーケンス工程にて作成されたマーカ像と、ステップS605において作成されたマーカ像との差分処理を行い、差分結果の濃度の標準偏差が最小となるように、上下、左右のピクセルシフト量を算出する(ステップS605)。
また、マーカ像照合調整部23dは、ステップS605において算出されたピクセルシフト量を用いてライブ像もしくはマスク像を補正する(ステップS606)。
その後、ロードマップ部23eは、ステップS606において補正されたライブ像とマスク像との差分処理を行い、背景像の加算処理を行うことでロードマップ画像を作成し、作成したロードマップ画像を表示部13に表示する(ステップS607)。例えば、ロードマップ部23eは、図18に示すように、ロードマップシーケンス工程において、ロードマップ画像『表示1』を作成し、表示する。
その後、ライブ像・マーカ像取得部23cが終了指示を受け付けたか否かを判定しており(ステップS608)、受け付けていない場合には(ステップS608否定)、再び、ライブ像を作成する処理を行う。
[実施例2の効果]
上記してきたように、実施例2に係るX線撮影装置100は、マスク像・マーカ像取得部23bが、マスク像を取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線が照射されたサブトラクション画像を取得する。ライブ像・マーカ像取得部23cが、ライブ画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線が照射されたサブトラクション画像を取得する。そして、マーカ像照合調整部23dが、マスク像・マーカ像取得部23bによって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、ライブ像・マーカ像取得部23cによって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、マスク像とライブ像との組み合わせを調整する。
より具体的には、実施例2においては、マーカ像照合調整部23dは、マーカ像上にて特定される被検体の骨情報を照合することで、所定のライブ像とマスク像との位置合わせのための移動量を算出する。そして、算出した移動量を用いて補正した上で、マスク像とライブ像とを組み合わせる。
このようなことから、実施例2によれば、体動による動きがある場合にも、対応することが可能になる。すなわち、透視ロードマップ機能は、異なる時点に取得された二つの画像を組み合わせる手法であるので、従来の技術では、体動による動きがあると、二つの画像の位置がずれてしまい、補正が困難であった。しかしながら、実施例2によれば、マーカ像上にて特定される被検体の骨情報を照合することで、所定のライブ像についてマスク像からの移動量を算出することができる。この結果、体動による動きがある場合にも、対応することが可能になる。
なお、これまで本発明の実施例1及び実施例2について説明してきたが、本発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施例1の手法と実施例2の手法とを組み合わせることで、自然呼吸による動きに対応するとともに体動による動きにも対応することも可能になる。
具体的に例を挙げると、例えば、マスク像・マーカ像取得部23bは、一呼吸分に相当するマスク像群、一呼吸分に相当するマーカ像群であって被検体の軟部組織情報を抽出可能なマーカ像群、及び被検体の骨情報を抽出可能なマーカ像を取得する。一方、ライブ像・マーカ像取得部23cは、ライブ画像を取得するとともに、被検体の軟部組織情報を抽出可能なマーカ像、及び被検体の骨情報を抽出可能なマーカ像を取得する。なお、軟部組織情報と骨情報とを同時に抽出可能なマーカ像であれば、一種類のマーカ像で対応してもよい。
そして、マーカ像照合調整部23dは、マーカ像群上にて特定される被検体の軟部組織情報と、ライブ像とともに取得されたマーカ像上にて特定される被検体の軟部組織情報とを照合することで、所定のライブ像と組み合わせるべきマスク像をマスク像群から選択する。また、マーカ像照合調整部23dは、マーカ像上にて特定される被検体の骨情報を照合することで、所定のライブ像とマスク像との位置合わせのための移動量を算出する。そして、算出した移動量を用いて補正した上で、マスク像とライブ像とを組み合わせる。
100 X線撮影装置
1 X線源装置
2 X線管
3 X線絞り装置
4 X線検出器
5 アーム
6 寝台
7 機構制御部
8 システム制御部
9 X線高電圧発生装置
10 X線制御部
11 高電圧発生部
12 操作部
13 表示部
20 画像処理装置
21 画像入力部
22 画像記憶部
23 画像処理部
23a マーカ指定受付部
23b マスク像・マーカ像取得部
23c ライブ像・マーカ像取得部
23d マーカ像照合調整部
23e ロードマップ部
24 画像出力部

Claims (6)

  1. 造影剤が注入された状態で取得された第一画像と造影剤が注入されない状態で取得された第二画像とを組み合わせ、血管像が強調された画像を表示するX線撮影装置であって、
    複数の第一画像群を所定間隔で取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射して、複数のサブトラクション画像群を取得する第一画像取得手段と、
    第二画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第二画像取得手段と、
    前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像取得手段によって取得された第二画像と組み合わせるべき第一画像を前記複数の第一画像群の中から選択する選択手段と
    を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記第一画像取得手段は、前記複数の第一画像群として、一呼吸分に相当する画像群を取得し、
    前記選択手段は、前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の軟部組織情報と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の軟部組織情報とを照合することで、前記第二画像取得手段によって取得された第二画像と組み合わせるべき第一画像を前記複数の第一画像群の中から選択することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 造影剤が注入された状態で取得された第一画像と造影剤が注入されない状態で取得された第二画像とを組み合わせ、血管像が強調された画像を表示するX線撮影装置であって、
    第一画像を取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第一画像取得手段と、
    第二画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第二画像取得手段と、
    前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像と前記第一画像との位置合わせのための移動量を算出する移動量算出手段と
    を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 前記移動量算出手段は、前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の骨情報と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の骨情報とを照合することで、前記第二画像と前記第一画像との位置合わせのための移動量を算出することを特徴とする請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 前記第一画像取得手段は、前記サブトラクション画像として、被検体の特徴的な部位を含む所定範囲の画像を抽出して取得し、
    前記第二画像取得手段は、前記サブトラクション画像として、前記第一画像取得手段によって抽出された画像と同一範囲の画像を抽出して取得し、
    前記選択手段または前記移動量算出手段は、前記第一画像取得手段によって抽出された所定範囲のサブトラクション画像と前記第二画像取得手段によって抽出された所定範囲のサブトラクション画像とを照合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のX線撮影装置。
  6. 造影剤が注入された状態で取得された第一画像と造影剤が注入されない状態で取得された第二画像とを組み合わせ、血管像が強調された画像を表示するX線撮影装置であって、
    複数の第一画像群を所定間隔で取得するとともに、造影剤が注入された状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射して、複数のサブトラクション画像群を取得する第一画像取得手段と、
    第二画像を取得するとともに、造影剤が注入されない状態の被検体に異なるエネルギーのX線を照射してサブトラクション画像を取得する第二画像取得手段と、
    前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像取得手段によって取得された第二画像と組み合わせるべき第一画像を前記複数の第一画像群の中から選択する選択手段と、
    前記第一画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位と、前記第二画像取得手段によって取得されたサブトラクション画像上にて特定される被検体の特徴的な部位とを照合することで、前記第二画像と前記第一画像との位置合わせのための移動量を算出する移動量算出手段と
    を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
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