JP2011015280A - 画像編集装置、プログラム及び画像再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者に手間をかけることなく、1つの画像に含まれる部分領域ごとに所望の編集処理を施し、それらの編集結果を利用できるようにすることを目的とする。
【解決手段】1つの画像に対して複数のトリミング領域が指定された場合に、各トリミング領域に編集処理の内容を設定して記録した画像ファイルを保存する。保存された画像ファイルからトリミング領域毎に設定された編集処理の内容にしたがって、画像中の各トリミング領域に対し、編集処理を実行する。そして、編集結果を新たな画像ファイルとして保存したり、複数の編集結果を順に読み出してスライドショー再生する。
【選択図】図5
【解決手段】1つの画像に対して複数のトリミング領域が指定された場合に、各トリミング領域に編集処理の内容を設定して記録した画像ファイルを保存する。保存された画像ファイルからトリミング領域毎に設定された編集処理の内容にしたがって、画像中の各トリミング領域に対し、編集処理を実行する。そして、編集結果を新たな画像ファイルとして保存したり、複数の編集結果を順に読み出してスライドショー再生する。
【選択図】図5
Description
本発明は、画像ファイルを編集または再生するための画像編集装置、プログラム及び画像再生装置に関する。
一般に、デジタルカメラ等の撮像装置には、撮影された画像に対して、トリミング処理を行う画像処理装置としての機能を備えたものがある。このようなデジタルカメラでは、ユーザが、画像データをいろいろな領域でトリミングする場合に、1つの元画像をコピーして複数個用意し、コピー画像それぞれに1つづつのトリミング領域を設定して行うのが普通であった。
従来のデジタルカメラには、同一画像に対する複数のトリミングの設定を同一画面上で順次行い、その設定をデジタルカメラのデータ保持部に保持しておくように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
従来は、画像にトリミング領域の位置を単に設定するだけであった。したがって、利用者はトリミング領域に編集処理を施したい場合は、画像から個々のトリミング領域を抽出し、抽出結果に対して編集処理の内容を設定し、トリミング画像に対して編集処理を実行しなければならず、手間がかかっていた。
そこで本発明の目的は、利用者に手間をかけることなく、1つの画像に含まれる部分領域ごとに所望の編集処理を施し、それらの編集結果を利用できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の画像編集装置は、1つの画像に対し複数のトリミング領域を設定する設定手段と、前記複数のトリミング領域を示す枠を、前記画像に重畳して表示させる表示制御手段と、前記設定されたトリミング領域ごとに編集処理を実行する編集手段と、前記編集処理された内容を前記トリミング領域ごとに関連づけて記録する処理内容の記録手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、利用者に手間をかけることなく、1つの画像に含まれる部分領域ごとに所望の編集処理を施し、それらの編集結果を利用できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係わる画像編集装置は、撮影された画像データのどの領域を切り出して使用するかを示すトリミング情報を、画像の付帯情報の1つとして画像ファイル中に複数記録するトリミングの領域設定機能を備える。トリミング情報は画像内におけるトリミング領域の位置を示す座標を持つ。この画像編集装置では、画像に対するトリミングの領域設定の作業を、画像編集装置の操作者と対話形式で行うように構成されている。
例えば、この画像編集装置では、図3に示すように、画像データ300に対してトリミング枠301をつけて画像を編集することが可能である。さらに、この画像編集装置では、画像データ300に対してトリミング枠302を追加設定し、その追加された領域に対しても、トリミング枠301に施した画像処理とは別の画像処理操作を行うように設定可能に構成されている。
また、この画像編集装置では、上述のようにして設定されたトリミング情報を、元の画像データ300の属性情報の1つとして記録し、画像ファイルに埋め込んだ状態で保存可能に構成されている。
次に、上述のような画像の編集処理の機能を備えた画像編集装置の構成について、図1のブロック図によって説明する。
本実施の形態に係わる画像編集装置は、CPU100が、システム全体の動作をコントロールするように構成されている。このCPU100が実行する画像の編集処理の制御方法に係わるプログラムは、メモリ102に展開される。
この画像編集装置では、ハードディスク等に代表される外部記憶装置103に格納されている撮像画像が、表示メモリ101に展開されて、CRTや液晶ディスプレイといった表示装置105にて表示されるように構成されている。
この画像編集装置では、ユーザが、キーボードやマウスといった入力装置104を介して、画像の編集処理等の指令を入力する。
また、この画像編集装置では、画像の編集処理が行われ、その画像編集処理後の結果として新しい画像データを生成した場合に、この新しい画像データが外部記憶装置103に格納される。
この画像編集装置では、オペレーティングシステム(OS)や画像編集アプリケーションプログラムが外部記憶装置103に記憶されている。この画像編集装置のCPU100は、OSにしたがって、画像編集アプリケーションプログラムを読出し、実行する。
この画像編集装置では、画像編集アプリケーションプログラムに従って、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)により、外部記憶装置に格納されている画像データを一覧表示する。このとき画像編集装置は、画像ファイル(画像データ)に付加されたトリミング情報があれば、表示する画像に重畳して領域枠を表示する。
この画像編集装置は、任意の画像を選択して、トリミング情報を含む画像をトリミング領域ごとに編集処理する再編集機能を備える。この画像編集装置は、編集結果を、元の画像データに編集内容の記録情報として保存できると共に、別名で保存し又は上書き保存して、その編集内容を新しい画像データとして生成することが可能に構成されている。
次に、この画像編集装置が備える構成手段について、図2を参照して説明する。
この画像編集装置は、外部記憶からの画像の読み込みを担当する画像読み込み手段200と、その画像を解析してトリミング情報などの付帯情報を取得する付帯情報解析手段201とを備える。この画像編集装置は、画像を一覧表示するための画像表示手段203と、トリミング情報をもつ画像である場合に、その領域を示すトリミング領域表示制御手段204と、を備える。
さらに、この画像編集装置は、選択した画像のトリミング領域を新規に設定し又は変更するためのトリミング領域設定手段205を備える。この画像編集装置は、トリミング領域について個別の画像の編集処理を行うための画像処理手段206と、その編集内容を元の画像ファイルに記録するための処理内容の記録手段202とを備える。
この画像編集装置は、画像データをその領域で切り出し、新たな画像データを自動生成する画像生成手段208、画像の保存形式を変更して保存する画像変換保存手段207を備える。
さらに、この画像編集装置は、トリミング領域に設定される編集処理をその他のトリミング領域に設定された編集処理内容との関連に基づきそのまま実行するか、変更して実行するか、実行しないかの選択をさせるトリミング領域処理選択手段209を備える。この画像編集装置は、トリミング領域の画像の画像データ全体の持つ特徴構成からの変化を検出する検出手段210等を備える。例えば、画像データ全体には、人物の顔が含まれているという特徴を持つが、トリミング領域には人物の顔が含まれていないときは、検出手段210がその変化を検出する。
次に、この画像編集装置で実行される画像表示処理の基本的な手順について図6のフローチャートにより説明する。
この画像編集装置では、ユーザが入力装置104を操作して、画像の表示又は編集処理の開始の指令を入力すると、この画像表示処理が開始される。
この画像編集装置では、制御部としてのCPU100が制御して、外部記憶装置に格納されている画像をステップS600にて1枚読み込み、次のステップS601に進んで画像の解析を行う。次に、ステップS602に進み、解析された画像の表示用の画像データの作成および表示を行う。
次に、制御部としてのCPU100は、ステップS601にて解析された種々の情報データから画像自身に設定されたトリミング情報があるかどうかを判定する(ステップS603)。
そして、CPU100が、画像自身に設定されたトリミング情報があると判定した場合(ステップS603でYES)には、その画像に付加されていたすべてのトリミング領域を表示用画像に重畳して表示する(ステップS604)。このステップS604で、トリミング情報を表示し終えた場合には、次のステップS605へ進む。
また、CPU100が、画像自身に設定されたトリミング情報が無いと判定した場合(ステップS603でNO)には、全ての画像の読み出し終了の判定(ステップS605)へジャンプする。
次に、ステップS605では、CPU100が、外部記憶装置に表示していない次の画像データがあるかどうか判断する。そして、CPU100が、まだ表示していない画像があると判断した場合(ステップS605でNO)には、始めのステップS600に戻り、全画像を表示する処理を実行する。
また、CPU100が、まだ表示していない画像が無いと判断した場合(ステップS605でYES)には、この画像表示処理を終了する。
次に、上述した画像表示処理における各ステップの流れに沿って、図4及び図5に示す画像の具体例を参照しながら、画像処理の内容について説明する。
図6で説明した画像表示処理によって、表示装置105の画面には、全画像が一覧表示される。この一覧表示された状態の画面には、トリミング情報を持っている特定の1枚の近傍をピックアップした一部の画像を表示する図4に例示するような画像が表示される。
なお図示しないが、表示装置105には、操作者が表示したい画像データが格納されているフォルダを選択するのを容易にするために、本画像編集装置が備える外部記憶装置に構築されたディレクトリのツリー構造を表示しても良い。
操作者は、このツリーに表示されたフォルダを選択することで、所望の画像データが格納されているディレクトリを選択できる。
このようにして選択されたディレクトリに画像が格納されている場合には、図6のフローチャートにおけるステップS600の1枚の画像を読み込む処理が実行される。
ステップS600で1枚の画像が読み込まれると、CPU100は、画像解析ステップS601と表示用画像作成ステップS602との処理を実行し、サムネイル画像(縮小画像)400を作成して一覧表示画面内に表示する。
これと共にCPU100は、表示すべき画像にトリミング情報が附随しているか否かを判定する(ステップS603)。CPU100は、トリミング情報が附随していると判定した場合に(ステップS603でYES)、トリミング領域を示すトリミング枠401、402を、図4に示すように画像にオーバーラップさせて表示させる(ステップS604)。
また、トリミング領域がない画像であった場合には、ユーザの操作により、改めてトリミング領域を再設定するための専用の画面であるトリミング領域設定画面を表示するようにしても良い。この場合、トリミング領域設定画面において領域が決定された画像のサムネイルには、新たに枠が付加された画像が表示される。また、ユーザの操作により改めてトリミング領域を再設定する場合には、画像中に新しい領域を追加しても良いし、既存のトリミング領域の位置、大きさを変更してもよい。なお、画面上で個々のトリミング領域を表示する枠線は、実線又は点線で表示しても良いし、これらの色を変えて表示しても良い。
次に、この画像編集装置において、一覧表示画面から編集した1枚の画像を選択して色みや濃さ、明るさといった画像処理を施す場合について、図5及び図7を参照しながら説明する。
この画像編集装置で、操作者が、例えば、図5に示すようなトリミング情報を持っている1枚の画像を選択して、編集画面の起動操作を行うと、図5に示すように、その拡大画像が複数画面表示される。図5に示すものでは、トリミング領域を考慮しない全体画像500、トリミング枠401で決定される領域だけを示す画面501及びトリミング枠402内の領域だけを示す編集画面502の3つの画像が表示される。
この画像編集装置は、これら3つの画像を同時に表示して、操作者が、それぞれの画面に対して、まったく独立した編集処理操作を行うことができるように構成されている。
次に、この画像編集装置により1枚の画像を選択して実行される編集処理について、図7のフローチャートを参照しながら、説明する。
この画像処理は、操作者による起動操作によってスタートする。操作者は、サムネイル表示の一覧表示画面から、編集したい任意の画像を選択する(ステップS700)。すると、この画像編集装置のCPU100は、画像の読み込み手段200を制御して画像を読み込む。CPU100は、画像の付帯情報解析手段201を制御して、この選択画像を解析する(ステップS601)。
次に、CPU100は、ステップS701にてトリミング情報や画像に対する編集処理の内容を示す編集情報があるかどうかを判断する。ここで、編集処理は色補正や、ノイズリダクション、トーンカーブ補正、シャープネス補正、コントラスト補正、輝度補正、テキストや図形オブジェクトの重畳などを含む。
CPU100は、編集情報があると判断した場合(ステップS701でYES)に、ステップS702に進んで、画像からトリミング領域を抽出する。
次に、CPU100は、そのトリミング領域に設定されていた編集情報を元に編集処理を実行する(ステップS703)。次に、CPU100は、編集処理された画像を画像表示手段203に画面表示する(ステップS704)。
次に、CPU100は、トリミング後の画像を全て表示したかを判別する(ステップS705)。そして、CPU100は、トリミング後の画像が残っていると判断した場合(ステップS705でNO)に、ステップS702へ戻って前述した各処理(ステップS702からステップS705までの処理)を実行する。すなわち、CPU100は、全トリミング画像をすべて表示し終えるまで、この各処理(ステップS702からステップS705までの処理)のルーチン動作を繰り返す。
そして、CPU100は、全ての画像を表示したと判断した場合(ステップS705でYES)に、ステップS707に進んで編集モードに入る。CPU100は、この編集モードで、それぞれの画像に対して、さらに編集処理を実行した後、本画像処理を終了する。
また、CPU100が、前述したステップS701において、編集情報が無いと判断した場合(ステップS701でNO)には、ステップS706へ進む。そしてCPU100は、サムネイル表示の一覧表示画面から、操作者が選択した画像を、そのまま画像表示手段203に表示する制御を実行する(ステップS706)。この後、CPU100は、ステップS707に進んで編集モードに入り、編集処理を実行した後、図7に示す本画像処理を終了する。
この画像編集装置では、図7に示す画像の各トリミング領域に対する編集処理が完了した時点で、プログラムが保持する作業用のメモリに、図8に例示するような、画像の編集情報が保持されている。この画像の編集情報は、画像全体に対す編集情報とトリミング領域毎の編集情報で構成されている。
このトリミング情報は、複数のトリミング領域を設定可能に構成されている。さらに、このトリミング情報は、個々のトリミング領域にだけに対して実行される編集情報を、トリミング領域の数だけ設定可能に構成されている。
このトリミング情報のデータは、全体の元の画像ファイルを保存するとき又は印刷時に、元の画像ファイルに記録される。或いは、このトリミング情報のデータは、トリミング情報を編集手段によって付加したときに、その第2のトリミング情報が、画像ファイルに付加されるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、画像または画像のトリミング領域に対する編集処理は、画像に付加された編集情報にしたがって原画像のコピーに対して逐次実行されるため、原画像は変化しない。
この画像ファイルに存在するトリミング領域ごとの編集情報の記録領域は、アプリケーションデータ領域である。このアプリケーションデータ領域は、画像データに情報処理装置上のプログラムによって処理されたことによって付加された後天的なデータを格納する領域である。このアプリケーションデータ領域には、トリミング領域毎の編集情報の他に、画像編集装置上で行った操作等を記録する。
また、この画像編集装置では、画像に複数のトリミング領域を持つトリミング情報が設定されている場合に、すべてのトリミング枠をオーバーレイして表示する設定となっているが、どれかを優先的に反映させて表示させるようにしてもよい。特に、この場合には、キー操作で、次々と枠が表示されていくような表示方法を採用しても良い。
さらに、この画像編集装置は、画像ファイルの編集行為が完了した後に、画像ファイルを別のフォーマット、たとえば、JPEGやTIFFといった汎用画像ファイルフォーマットに変換可能に構成されている。
この場合には、図2に示す構成手段である画像変換保存手段207が記録手段202、画像処理手段206及び画像生成手段208と連携して、それぞれのトリミング領域ごとに編集処理を施した新たな画像ファイルを自動生成する。
また、この画像編集装置では、図3に示すような1つの画像データ300に二つのトリミング領域が設定されている画像を、画像のフォーマット変換(例えば、JPEGへの変換)を行える。このJPEGへの変換を行う場合には、3000.JPGファイルと、3010.JPG及び3020.JPGの3つの新しい画像ファイルが自動的に生成される。
この3000.JPGファイルは、全体に処理される編集内容を反映したものである。この3010.JPGは、領域301を切り出して、その領域だけに処理される編集内容を反映したものである。この3020.JPGは、領域302を切り出して、その領域だけに処理される編集内容を反映したものである。なお、ファイル生成の際の命名規則は、本実施例では言及はしない。
この画像編集装置では、操作者が変換保存を実行する場合に、どのトリミング領域を有効にするかどうかを選択させるような機能を設けても良い。この機能は、画像変換保存手段207又はトリミング領域設定手段205の何れか一方に設けることができる。このように構成した場合には、保存される新しい領域画像を任意に選択することが可能となる。
この画像編集装置では、操作者に選択させるためのトリミング領域処理の選択手段(209)として選択画面を表示するように構成し、重複した領域に付加されている画像処理の内容をユーザが選択して指定できるようにしても良い。
このように構成した画像編集装置では、画像にトリミング情報が付加されていた場合に、各トリミング領域について優先度を操作者が選択することが可能となる。この画像編集装置では、例えば、トリミング領域の位置関係によって優先度を決めることができる。例えば、あるトリミング領域が他のトリミング領域に内包されるとき、内側のトリミング領域が外側のトリミング領域よりも優先度が高いとする。この場合には、外側のトリミング領域に内包される内側のトリミング領域側の編集処理を、外側のトリミング領域の編集処理に先立って実行し、その結果に対して更に外側のトリミング領域側の編集処理を実行する。又は、優先度にしたがって順に編集処理を実行するか、排他的に、内側のトリミング領域の編集処理を実行し、それとは別に外側のトリミング領域の編集処理を実行するかを、操作者が選択することができる。
次に、この画像編集装置における、トリミング領域処理の選択操作により設定された画像の編集情報について、図9により説明する。
この図9に示す画像の編集情報は、前述した図4に示す、2つのトリミング領域である枠401と402とを設定した画像に対して、トリミング領域処理の選択操作を完了した場合のものである。
この画像の編集情報では、トリミング領域401に対して、全体画像400にかけられる編集処理が有効とされ、トリミング領域402に対して、全体画像400での編集処理が有効とされている。これと共に、この画像の編集情報では、トリミング領域401にかけられている編集処理が無効となるような状態に設定されている。
この図9の例では、全体にかけられるシャープネス量はなし、トーンカーブアシスト機能は標準が設定されている。さらに、この図9の例では、編集モードに入る際に、全体画像400の処理を行ってから、トリミング領域402の処理を実行した後に、編集画面502を表示する設定とされている。
ここで、各トリミング領域について実行する編集処理を、操作者が選択する場合には、一部の処理が過度に実行されてしまうことを避ける必要がある。例えば、領域401に設定された編集処理を、画像全体にもかけてしまうように選択した場合には、全体の画像にさらに領域401で設定されたトーンカーブアシスト機能を強、シャープネス30をかけることになる。したがって、一部の領域の編集処理が過度に行われてしまい、適切な編集結果にならない。
そこで、操作者は、各トリミング領域について補正する画像処理の内容に鑑みて、トリミング領域の包含関係を考慮しながら、各編集処理を行うべきかどうかの選択をする。このように各トリミング領域について編集処理の内容を選択した場合には、より適切な編集処理を各トリミング領域にかけることができる。
また、この画像編集装置では、各トリミング領域について編集処理の内容を選択可能に構成する他に、個別の編集処理項目に応じて重畳するか又は排他的に取り扱うかを自動的に選択して設定するように構成してもよい。
この画像編集装置では、各トリミング領域について補正する編集処理の内容を自動的に設定する場合に、例えば、図5に示す全体画像500の背景が薄暗いものであるという条件下にあるときに、次のように設定することが考えられる。
このように全体画像500の背景が薄暗い場合の画像の輝度ヒストグラムは、暗い部分のデータが非常に多くなるという条件下にある。そのため、この画像では、全体の印象が暗めになる。そこで、全体画像の編集処理においては、自動補正機能を用いて全体を明るめにする処理が行われる。
しかしながら、全体画像からトリミング領域402を設定し被写体をクローズアップして切り出した場合には、トリミング領域402内の画像において、全体画像の処理を有効にすると不適切な場合がある。例えば、トリミング領域402内の画像では、背景となる薄暗い部分がトリミングされて極端に減少している。このため、暗い部分が少ないトリミング領域402内の画像に対して自動補正機能が動作して明るくするような処理が実行された場合には、画面が明るくなりすぎて不適切となる。
そこで、この画像編集装置では、予め決められた項目データが画像全体とトリミング領域とで大きく異なることを検出する検出手段(210)を設ける。さらに、この画像編集装置では、予め設定する項目データとして、画像を構成する画素の輝度のヒストグラムを設定する。
このように構成した画像編集装置では、輝度のヒストグラムが大きく異なることが検出されると、画像処理手段(260)は画像全体にかける編集処理のうち、輝度補正の値をトリミング領域に対して編集処理を実行するときに再調整する機能を備えることになる。
この再調整機能を備えた画像編集装置では、上述のような条件下にある場合に、ヒストグラムを取り直すことで自動補正が必要か否かを判別できる。そして、この条件下では、トリミング画像に対する自動補正が不要であると判別した場合の対応として、全体画像を明るめに補正するという自動補正機能をOFFにして、適切なトリミング画像を得られるようにできる。
これにより、この再調整機能を備えた画像編集装置では、全体として最適な処理であってもトリミングデータには過度な補正になってしまうような処理内容に対応して再調整が働く。よって、トリミング画像に対しても、最適な調整を行うことが可能となる。
次に、複数の画像をこれらを一定時間間隔で、順次表示するような機能をもつスライドショーと呼ばれるアプリケーションをインストールした画像再生装置について説明する。すなわち、画像再生装置では、スライドショーの対象となる複数の対象画像に対して、画像を逐次切り替えて再生表示する。
このため、本実施の形態に係わる画像編集装置には、画像および付帯情報解析手段201及び複数のトリミング領域の画像を生成する画像生成手段208の他に、スライドショーアプリケーションをインストールした記憶装置を設ける。さらに、この画像編集装置では、1つの対象画像と、この1つの対象画像に対応付けられた付帯情報として設定された複数のトリミング領域の画像とを再生表示させるように構成する。
画像編集装置では、画像にトリミング情報が付加されている場合に、スライドショーを実行すると、複数のトリミング画像をトリミング情報にしたがって特定画像から抽出し、複数のトリミング画像も自動的にスライドショー表示する。これにより、この画像再生装置では、特定の画像と、この特定の画像に含まれるトリミング画像とを、順次スライドショー表示できる。
このトリミング情報が付加された画像を、順次スライドショー表示する態様は、特定の画像全体と、この特定の画像に対してトリミングされた画像とを別々の複数の画像として逐次登録した場合のスライドショー表示の態様と同様である。
言い換えると、この画像編集装置は、トリミング情報が付加された1枚の画像を用いて、複数の異なる内容の画像を表示させることができるので、スライドショーとしての演出効果を増大することができる。
また、上述の付加構成を備える画像編集装置では、スライドショーだけでなく、印刷アプリケーションにおいても、効率的な印刷処理が可能となる。すなわち、画像再生装置では、複数のトリミング領域指定があるトリミング情報が不kされた1枚の特定画像の印刷指示を行うと、特定画像全体及びこの特定の画像に対してトリミングされた複数の画像とを別々に印刷することができる。これにより上述の画像再生装置では、ユーザの効率的な印刷処理を補助することが可能となる。
(他の実施形態)
本発明の目的は以下のように達成されることは言うまでもない。まず、前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
本発明の目的は以下のように達成されることは言うまでもない。まず、前述した実施例の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけではない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーションシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、以下のような処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。まず、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行う。
Claims (7)
- 1つの画像に対し複数のトリミング領域を設定する領域設定手段と、
前記複数のトリミング領域を示す枠を、前記画像に重畳して表示させる表示制御手段と、
前記設定されたトリミング領域ごとに異なる編集処理を実行する編集手段と、
前記編集処理の内容を前記トリミング領域ごとに関連づけて記録する記録手段と、
を備えることを特徴とする画像編集装置。 - 前記表示制御手段は、さらに、前記トリミング領域ごとに異なる編集処理を行って得られた複数の画像を、別々に表示させることを特徴とする請求項1記載の画像編集装置。
- 前記トリミング領域ごとに異なる編集処理を行って得られた複数の画像とそれぞれ対応する新たな複数の画像ファイルを生成する生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像編集装置。
- 複数のトリミング領域が存在する前記画像において、外側のトリミング領域に内包される内側のトリミング領域側の編集処理を、外側のトリミング領域の編集処理に先立って処理するか又は排他的に処理するかを選択させるための選択手段をさらに備え、
前記選択手段により選択された結果に対応して前記編集手段が編集処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像編集装置。 - 画像全体に処理されるべき編集処理項目に対応する項目データが前記画像全体と前記トリミング領域の画像とで異なることを検出する検出手段をさらに備え、
当該検出手段により検出された結果に対応して前記編集手段が前記項目データを再調整することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像編集装置。 - コンピュータに、
1つの画像に対し複数のトリミング領域を設定するステップと、
前記複数のトリミング領域を示す枠を、前記画像に重畳して表示させるステップと、
前記設定されたトリミング領域ごとに異なる編集処理を実行するステップと、
前記編集処理の内容を前記トリミング領域ごとに関連づけて記録するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。 - スライドショーの対象となる複数の画像を逐次切り替えて再生表示する画像再生装置であって、
前記画像に対応づけられている付帯情報を解析する解析手段と、
1つの前記画像に対して設定されている複数のトリミング領域ごとに編集処理を行う編集手段と、
前記トリミング領域ごとに異なる編集処理を行って得られた複数の画像を生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された複数の画像を、1枚ずつ再生表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像再生装置。
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2009
- 2009-07-03 JP JP2009158884A patent/JP2011015280A/ja active Pending
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